JP2019116285A - 包装箱 - Google Patents
包装箱 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019116285A JP2019116285A JP2017250167A JP2017250167A JP2019116285A JP 2019116285 A JP2019116285 A JP 2019116285A JP 2017250167 A JP2017250167 A JP 2017250167A JP 2017250167 A JP2017250167 A JP 2017250167A JP 2019116285 A JP2019116285 A JP 2019116285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packaging box
- support pieces
- handle
- plate
- hand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
Abstract
【課題】 包装箱において、破れにくく、手指に与える痛みを軽減できる手掛け穴を形成すること。【解決手段】 手掛け穴形成部100が設けられている包装箱10であって、左右のサポート片120のそれぞれが左右両側の折曲げ可能部104L、104Rのそれぞれに沿って折曲げられ、手掛け片予定部111が中央折曲げ可能部103に沿って折曲げられて手掛け片110が形成されたとき、左右のサポート片120が側板17の内側面に当接可能にされ、左右のサポート片120及び手掛け片予定部111の折曲げによって形成された空所が手掛け穴Hとされるもの。【選択図】 図4
Description
本発明は包装箱に関する。
従来の包装箱として、特許文献1に記載の如く、少なくとも一対の互いに対向する側板と、それらの側板の各上端に交差する天面板とを有し、それらの側板に、折曲げ予定線と第1切込み線とを含む手掛け穴形成部を設けているものがある。使用者が手掛け穴形成部を包装箱の内部に向けて押込むと、第1切込み線において側板の本体から分離される折曲げ片が、折曲げ予定線で舌片状に折れ曲がって包装箱の内側に入り込み、手掛け穴が形成される。
特許文献1に記載の包装箱は、更に、手掛け穴形成部と天面板との間に第2切込み線を設けている。これにより、手掛け穴形成部を包装箱の内部に向けて押込むことで手掛け穴が形成された後、大きな持上げ荷重が手掛け穴に加えられることにより、手掛け穴の上端の左右から包装箱の上縁に向って破れ、当初の手掛け穴が上方に拡大された二次手掛け穴に代わっても、破れ目の伸展を第2切込み線と破れ目とが出会う邂逅位置で止めることができる。
特許文献1に記載の包装箱には以下の問題点がある。
(1)手掛け穴形成部を押込んで形成される当初の手掛け穴が破れたときの対策案であるに過ぎず、当初の手掛け穴自体を破れにくくするものではない。
(1)手掛け穴形成部を押込んで形成される当初の手掛け穴が破れたときの対策案であるに過ぎず、当初の手掛け穴自体を破れにくくするものではない。
(2) 当初の手掛け穴が包装箱の大きな持上げ荷重に対応する大きな力を受けて破れたとき、その荷重の過大さによっては、その破れ目の伸展を第2切込み線の存在によって必ずしも止めることはできない。
(3)ラップラウンド式段ボール箱において、段ボール紙の使用量を減らすため、左右の側板に連設されている左右のフラップ状側板と、天面板と底板のそれぞれに連設されている上下のフラップ状側板の各フラップ長さを短くし、上下のフラップ状側板の中央部の裏側に左右のフラップ状側板の重なりがなくなり、1枚の上フラップ状側板にのみ手掛け穴形成部が設けられるときには、手掛け穴の破れ易さが顕著になる。
手掛け穴が破れた包装箱にあっては、使用者が手掛け穴に挿入した手指で包装箱を安定的に持ち上げて運ぶことができないし、包装箱が外観不良になり、その収納物品の商品価値も損なう。
(4)使用者が手掛け穴に手指を挿入し、該手掛け穴の上端で、折曲げ予定線の折曲げ部に対応して形成される手掛け部にその手指を掛けて包装箱を持上げ、運ぶとき、手指に当たる手掛け部が小曲率半径の折曲げ部からなるため、持上げに必要な力に起因する痛みを手指に与え易い。
本発明の課題は、包装箱において、破れにくく、手指に与える痛みを軽減できる手掛け穴を形成することにある。
請求項1に係る発明は、少なくとも一対の互いに対向する側板と、それらの側板の各上端に交差する天面板とを有し、それらの側板に手掛け穴形成部が設けられている包装箱であって、手掛け穴形成部が、手掛け片として用いることが予定される手掛け片予定部の左右両側にて、左右のサポート片のそれぞれを囲み形成する左右両側の切目線と、左右両側の切目線の天面板から遠い側の端部同士をつなぎ、手掛け片予定部の外縁部を形成する中央切離可能部とを有し、左右両側の切目線の天面板に近い側の端部の間が折曲げ可能な中央折曲げ可能部とされ、左側切目線の天面板に近い側の端部と天面板から遠い側の端部との間が折曲げ可能な左側の折曲げ可能部とされ、右側切目線の天面板に近い側の端部と天面板から遠い側の端部との間が折曲げ可能な右側の折曲げ可能部とされており、左右のサポート片のそれぞれが左右両側の折曲げ可能部のそれぞれに沿って折曲げられ、手掛け片予定部が中央折曲げ可能部に沿って折曲げられて手掛け片が形成されたとき、左右のサポート片が側板の内側面に当接可能にされ、左右のサポート片及び手掛け片予定部の折曲げによって形成された空所が手掛け穴とされるようにしたものである。
本発明によれば、包装箱において、破れにくく、手指に与える痛みを軽減できる手掛け穴を形成することができる。
図1、図2は、手掛け穴形成部100が適用された包装箱10を示し、包装箱10は多数のペットボトル等の物品を包装して保管及び運搬する等に使用される。尚、本明細書では、組立てられた包装箱10において、底板12の側を「下」、天面板14の側を「上」、一方の側板11の側を「左」、他方の側板13の側を「右」というものとする。
図1、図2に示した包装箱10は、ラップラウンド式段ボール箱からなるものであり、図3に示す如くのブランクから製作される。
包装箱10の図3に示したブランクは、一方の側板11、底板12、他方の側板13、天面板14が順に連設され、側板11の外側には糊代片15が連設されて構成される。各側板11、13の両端には左右のフラップ状側板16、16が連設され、天面板14の両端には上部フラップ状側板17が連設され、底板12の両端には下部フラップ状側板18が連設されている。
尚、本実施例の包装箱10では、左右のフラップ状側板16、16と、上下のフラップ状側板17、18の各フラップ長さが短くされていて、上下のフラップ状側板17、18の中央部の裏側に左右のフラップ状側板16、16の重なりがない。
上記ブランクを組立てて、ペットボトル等の物品を包装するときには、底板12に物品を載せ、側板11、13、天面板14を折曲げて物品を包み込み、天面板14の側縁部内側面を糊代片15に貼り合わせ、左右のフラップ状側板16を各側板11、13に対して折曲げるとともに、上下のフラップ状側板17、18を天面板14、底板12に対して折曲げ、上下のフラップ状側板17、18の内側面を左右のフラップ状側板16、16に貼り合わせることにより、中身入りの包装箱10が組立てられて完成する。
即ち、包装箱10は、一対の互いに対向する上部フラップ状側板17、17と、それらの上部フラップ状側板17、17の各上端に交差する天面板14とを有する。そして、それらの一対の各上部フラップ状側板17における天面板14との境界線(天面板14と上部フラップ状側板17との折曲げ線)R(図4(C))の下部に、使用者のために一対の手掛け穴Hを形成するための一対の手掛け穴形成部100が設けられている(図4)。尚、図4(A)乃至(C)は、上部フラップ状側板17を包装箱10の内部から視た状態を示している。
手掛け穴形成部100は、図4(A)に示す如く、上部フラップ状側板17(以下、単に側板という)の板面内に、手掛け片110として用いることが予定される手掛け片予定部111と、左右のサポート片120、120を形成可能するため、左右両側の切目線101L、101Rと、中央切離可能部102と、中央折曲げ可能部103と、左右両側の折曲げ可能部104L、104Rを設けている。
本実施例では、手掛け片予定部111は中央切離可能部102と中央折曲げ可能部103と左右両側の折曲げ可能部104L、104Rにより囲まれる矩形状をなすものとされ、各サポート片120は左右両側の各切目線101L、101Rと左右両側の各折曲げ可能部104L、104Rによって囲まれる舌片状をなすものとされている。
左右両側の切目線101L、101Rのそれぞれは、手掛け片予定部111の左右両側に設けられる左右両側の折曲げ可能部104L、104Rのそれぞれと共に、左右のサポート片120、120のそれぞれを囲み形成する。本実施例において、各切目線101L、101Rは、天面板14に直交する上下方向に延在される各折曲げ可能部104L、104Rの上下の両端部に直交するように接続される2本の直線部a、aと、それらの直線部a、aをつなぐ円弧状曲線部bとからなり、舌片状のサポート片120を形成する。
ここで、各切目線101L、101Rは、それら全長に渡って側板17の板厚を貫通する切断線にて構成されている。但し、それらの切目線101L、101Rは、使用者の押込み力を各サポート片120に受ける等によって切断できるものであれば良く、それらの長さ方向で間欠的に側板17の板厚を貫通するミシン目線であっても良いし、板厚を貫通することのない半切り線等であっても良い。
中央切離可能部102は、左右両側の切目線101L、101Rの天面板14から遠い側の端部P1、P1同士をつなぎ、手掛け片予定部111の外縁部cを形成する。本実施例において、中央切離可能部102は天面板14に対して平行となる直線状をなす。
ここで、中央切離可能部102は、その全長に渡って側板17の板厚を貫通する切断線にて構成されている。但し、中央切離可能部102は、使用者の押込み力を手掛け片予定部111に受ける等によって切断できるものであれば良く、その長さ方向で間欠的に側板17の板厚を貫通するミシン目線(後述する図5の例)であっても良いし、板厚を貫通することのない半切り線等であっても良い。
中央折曲げ可能部103は、左右両側の切目線101L、101Rの天面板14に近い側の端部P2、P2の間に形成され、折曲げ可能とされる。本実施例において、中央折曲げ可能部103は天面板14に対して平行な直線状をなす。
ここで、中央折曲げ可能部103は、直線状のプレスを掛けられて折曲げ容易とされた罫線、又はミシン目線等からなる折曲げ予定線Jを付与されて形成されている。但し、中央折曲げ可能部103は、折曲げ可能なものであれば良く、側板17の部位に比して折曲げ容易とされるような予備加工を予め付与されることを必須としない。
左側の折曲げ可能部104Lは、左側切目線101Lの天面板14から遠い側の端部P1と、天面板14に近い側の端部P2との間に形成され、折曲げ可能とされる。また、右側の折曲げ可能部104Rは、右側切目線101Rの天面板14から遠い側の端部P1と、天面板14に近い側の端部P2との間に形成され、折曲げ可能とされる。本実施例において、左右両側の折曲げ可能部104L、104Rは天面板14に対して直交する直線状をなす。
ここで、左右両側の折曲げ可能部104L、104Rは、直線状のプレスを掛けられて折曲げ容易とされた罫線、又はミシン目線等からなる折曲げ予定線K、Lを付与されて形成されている。但し、左右両側の折曲げ可能部104L、104Rは、折曲げ可能なものであれば良く、側板17の他の部位に比して折曲げ容易とされるような予備加工を予め付与されることを必須としない。
手掛け穴形成部100において、左右のサポート片120、120を構成する段ボール紙の段目Fは、それらのサポート片120が左右両側の折曲げ可能部104L、104Rに沿って折曲げられ、手掛け片予定部111が中央折曲げ可能部103に沿って折曲げられる前段階(図4(A))で、天面板14の板面に沿う方向に設定されている。これにより、左右のサポート片120、120が折返されて側板17の内側面に当接するに至ったとき(図4(B))、その段目Fが天面板14の板面に直交する方向に設定されるものになる。
尚、段目とは、段ボール紙を構成する波板状の中芯の山部又は谷部に沿った向きを指し、ラップラウンド式段ボール箱の側板17における段目Fの方向は一般的に天面板14の板面に沿う方向に略一致している。
手掛け穴形成部100にあっては、図4に示す如く、手掛け穴Hの天面板14に沿う長さX及び天面板14に直交する長さYが、該手掛け穴Hに挿入される手指の大きさを考慮して設定される。また、手掛け片110(手掛け片予定部111)の天面板14に沿う長さWを大きめに設定することにより、手指を手掛け片110に掛けることによる包装箱10の持上げ作業性を安定化できる。
以下、包装箱10における手掛け穴形成部100の使用手順について説明する。
図1(A)に示した包装箱10における一対の側板17、17のそれぞれに設けた手掛け穴形成部100のそれぞれにおいて、使用者により、図1(b)、図2、図4(B)に示す如く、左右のサポート片120、120のそれぞれが左右両側の折曲げ可能部104L、104Rのそれぞれに沿って折曲げられ、更に、手掛け片予定部111が中央折曲げ可能部103に沿って折曲げられて手掛け片110が形成されたき、左右のサポート片120は側板17の内側面に当接して支持され、左右のサポート片120及び手掛け片予定部111の折曲げによって側板17の板面内に形成される長孔状の空所が手掛け穴Hとされる。
図1(A)に示した包装箱10における一対の側板17、17のそれぞれに設けた手掛け穴形成部100のそれぞれにおいて、使用者により、図1(b)、図2、図4(B)に示す如く、左右のサポート片120、120のそれぞれが左右両側の折曲げ可能部104L、104Rのそれぞれに沿って折曲げられ、更に、手掛け片予定部111が中央折曲げ可能部103に沿って折曲げられて手掛け片110が形成されたき、左右のサポート片120は側板17の内側面に当接して支持され、左右のサポート片120及び手掛け片予定部111の折曲げによって側板17の板面内に形成される長孔状の空所が手掛け穴Hとされる。
このとき、側板17の内側面に当接して支持される左右のサポート片120、120は、更に、天面板14の内側面にも当接して支持され得る。
使用者は、包装箱10における一対の側板17のそれぞれに形成された手掛け穴Hに左右の手指を挿入し、図4(C)に示す如く、その手指を手掛け片110に掛ける状態で、物品を包装した包装箱10を持上げ、運ぶことができる。
しかるに、本実施例の手掛け穴形成部100が設けられた包装箱10によれば以下の作用効果を奏する。
(a) 手掛け穴形成部100において、左右のサポート片120、120のそれぞれが左右両側の折曲げ可能部104L、104Rのそれぞれに沿って折曲げられ、手掛け片予定部111が中央折曲げ可能部103に沿って折曲げられて手掛け片110が形成されたとき、左右のサポート片120、120が側板17の内側面に当接可能にされ、左右のサポート片120、120及び手掛け片予定部111の折曲げによって形成された空所が手掛け穴Hとされる。これにより、手掛け穴Hに挿入した手指を手掛け片110に掛けて包装箱10を持上げ、運ぶとき、手指に掛かって持上げに供される力は、手掛け片110から、側板17の内側面に当接して突張り状となる左右のサポート片120、120を介して側板17の内側面に伝えられて支持される。従って、包装箱10の持上げに供される力が、手掛け片110と側板17との折曲げ部(中央折曲げ可能部103の折曲げ部)に集中して作用することがなく、当該折曲げ部の両端への上記力の作用を低減し、当該折曲げ部の両端から生ずるかもしれない側板17の破れを抑制するものになる。
このとき、左右のサポート片120、120において側板17の内側面に当接する当接部121(左右両側の切目線101L、101Rの天面板14に近い側の直線部aに対応する部分)の長さを大きく設定することにより、上記力を側板17の内側面の広い範囲に伝えるものとし、上記力を側板17の内側面に安定的に伝えて安定的に支持できる。
(b)手指を手掛け片110に掛けて包装箱10を持上げ、運ぶとき、手指に当たる手掛け片110が中央切離可能部102と中央折曲げ可能部103と左右両側の折曲げ可能部104L、104Rによって囲まれる広い面を呈していて、持上げに供される力が手指に与える痛みを軽減できる。
(c)使用者は、左右両側の切目線に囲まれている左右のサポート片120、120を、包装箱10の内部に向けて押込みつつ指でつまむことにて左右両側の折曲げ可能部104L、104Rに沿って折曲げる。続いて、これらのサポート片120、120を包装箱10の内部にて天面板14の側に持上げることにより、手掛け片予定部111の外縁部cの中央切離可能部102を切離し、該手掛け片予定部111を中央折曲げ可能部103に沿って折曲げて手掛け片110を形成できる。即ち、使用者の簡易な操作により、上述(a)、(b)の手掛け片110を容易に形成し、手掛け穴Hを容易に形成できる。
(d)手掛け穴Hに挿入した手指に掛かって包装箱10の持上げに供される力が、手掛け片110から、側板17の内側面だけでなく、天面板14の内側面にも当接して突張り状となる左右のサポート片120、120を介して、側板17及び天面板14の双方の内側面の側に伝えられて支持され得る。従って、包装箱10の持上げに供される力が、手掛け片110と側板17との折曲げ部(中央折曲げ可能部103の折曲げ部)に集中して作用することがなく、当該折曲げ部の両端への上記力の作用を低減し、当該折曲げ部の両端から生ずるかもしれない側板17の破れを一層確実に抑制するものになる。
このとき、左右のサポート片120、120において側板17の内側面に当接する当接部121の長さと、天面板14の内側面に当接する当接部122(左右両側の切目線101L、101Rの円弧状曲線部bに対応する部分)の長さを、共に大きく設定することにより、上記力を側板17と天面板14の双方の内側面の広い範囲に伝えるものとし、上記力を側板17及び天面板14の双方の内側面の側に安定的に伝えて一層安定的に支持できる。
(e)手掛け穴形成部100では、左右両側の切目線をミシン目線からなるものすることができる。これによれば、左右のサポート片120、120を包装箱10の内部に向けて押込む押込み力によって、左右両側のミシン目線からなる切目線を簡易に切断し、それらのサポート片120、120を包装箱10の内部へ押込むことができる。
(f)手掛け穴形成部100では、図5に示す如く、中央切離可能部102をミシン目線からなるものとすることができる。これによれば、左右のサポート片120、120を包装箱10の内部に向けて押込みつつ指でつまんで、包装箱10の内部にて持上げることにより、ミシン目線からなる中央切離可能部を簡易に切離し、手掛け片予定部111を中央折曲げ可能部103に沿って折曲げることにより手掛け片110を形成できる。
また、中央切離可能部102をミシン目線からなるものとしたときには、前述(c)で、使用者により左右のサポート片120、120を指でつまみ、左右両側の折曲げ可能部104L、104Rに沿って折曲げることの作業性を向上できる。
(g)手掛け穴形成部100において、左右のサポート片120、120を構成する段ボール紙の段目Fが、天面板14の板面に沿う方向に設定されている。これにより、左右のサポート片120、120は、折曲げられて側板17の内側面、更には天面板14の内側面に当接するに至ったとき、その段目Fが天面板14の板面に直交する方向に設定されるものになる。従って、左右のサポート片120、120は、手掛け片110に作用する前述(a)の力をその段目Fに沿う方向で側板17、更には天面板14に安定的に伝えて座屈し難くなり、手掛け片110に作用する力を側板17、更には天面板14に確実に伝えて支持することができる。
図6、図7に示した包装箱20は、A−1式段ボール箱に手掛け穴形成部100を適用したものである。
包装箱20のブランクは、図8に示す如く、4個の側板21乃至24を順に連設され、各側板21乃至24の上端に天面板25が連設され、各側板21乃至24の下端に底板26が連設され、側板24の外縁に糊代片27が連設されて構成される。尚、側板21、23は側板22、24よりも短辺とされている。
上記ブランクから包装箱20を組立てるときには、各側板21乃至24に対して各底板26を折曲げるとともに、各側板21乃至24同士を折曲げ、各底板26同士を貼り合せ、側板21の内側面を糊代片27に貼り合せることで、上部が開放された包装箱20が得られる。次に、包装箱20の内部にペットボトル等の物品を収納した後、各側板21乃至24に対して各天面板25を折曲げ、各天面板25同士を貼り合せることにより、中身入りの包装箱20が組立てられて完成する。
即ち、包装箱20は、一対の互いに対向する側板21、23と、それらの側板21、23の各上端に交差する天面板25とを有する。そして、それらの一対の各側板21、23における天面板25との境界線(側板21、23と天面板25との折曲げ線)Rの下部に手掛け穴形成部100が設けられ、使用者のための一対の手掛け穴Hを形成可能にする。
尚、包装箱20はA−1式段ボール箱からなるため、手掛け穴形成部100が設けられる側板21、23における段目Fの方向が一般的に天面板25の板面に直交する方向に略一致するものになっている。
従って、手掛け穴形成部100が設けられた包装箱20にあっても、包装箱10において前述した(a)乃至(f)と同様の作用効果を奏する。
尚、手掛け穴形成部100は、包装箱20の側板22、24に設けることもできる。
尚、手掛け穴形成部100は、包装箱20の側板22、24に設けることもできる。
尚、包装箱の素材は段ボール紙に限らず、ボール紙、プラスチック段ボール等であっても良い。
本発明によれば、包装箱において、破れにくく、手指に与える痛みを軽減できる手掛け穴を形成することができる。
10、20 包装箱
14 天面板
17 上部フラップ状側板(側板)
21、22、23、24 側板
25 天面板
100 手掛け穴形成部
101L、101R 左右両側の切目線
102 中央切離可能部
103 中央折曲げ可能部
104L、104R 左右両側の折曲げ可能部
110 手掛け片
111 手掛け片予定部
120 左右のサポート片
F 段目
14 天面板
17 上部フラップ状側板(側板)
21、22、23、24 側板
25 天面板
100 手掛け穴形成部
101L、101R 左右両側の切目線
102 中央切離可能部
103 中央折曲げ可能部
104L、104R 左右両側の折曲げ可能部
110 手掛け片
111 手掛け片予定部
120 左右のサポート片
F 段目
Claims (5)
- 少なくとも一対の互いに対向する側板と、それらの側板の各上端に交差する天面板とを有し、それらの側板に手掛け穴形成部が設けられている包装箱であって、
手掛け穴形成部が、
手掛け片として用いることが予定される手掛け片予定部の左右両側にて、左右のサポート片のそれぞれを囲み形成する左右両側の切目線と、
左右両側の切目線の天面板から遠い側の端部同士をつなぎ、手掛け片予定部の外縁部を形成する中央切離可能部とを有し、
左右両側の切目線の天面板に近い側の端部の間が折曲げ可能な中央折曲げ可能部とされ、
左側切目線の天面板から遠い側の端部と天面板に近い側の端部との間が折曲げ可能な左側の折曲げ可能部とされ、
右側切目線の天面板から遠い側の端部と天面板に近い側の端部との間が折曲げ可能な右側の折曲げ可能部とされており、
左右のサポート片のそれぞれが左右両側の折曲げ可能部のそれぞれに沿って折曲げられ、手掛け片予定部が中央折曲げ可能部に沿って折曲げられて手掛け片が形成されたとき、左右のサポート片が側板の内側面に当接可能にされ、左右のサポート片及び手掛け片予定部の折曲げによって形成された空所が手掛け穴とされる包装箱。 - 前記左右のサポート片が側板の内側面に当接可能にされるとともに、天面板の内側面にも当接可能にされる請求項1に記載の包装箱。
- 前記左右両側の切目線がミシン目線からなる請求項1又は2に記載の包装箱。
- 前記中央切離可能部がミシン目線からなる請求項1乃至3のいずれかに記載の包装箱。
- 前記左右のサポート片を構成する段ボール紙の段目が、天面板の板面に沿う方向に設定される請求項1乃至4のいずれかに記載の包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017250167A JP2019116285A (ja) | 2017-12-26 | 2017-12-26 | 包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017250167A JP2019116285A (ja) | 2017-12-26 | 2017-12-26 | 包装箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019116285A true JP2019116285A (ja) | 2019-07-18 |
Family
ID=67304968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017250167A Pending JP2019116285A (ja) | 2017-12-26 | 2017-12-26 | 包装箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019116285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023516833A (ja) * | 2020-03-04 | 2023-04-21 | ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー | カートンおよびカートン用のブランク |
-
2017
- 2017-12-26 JP JP2017250167A patent/JP2019116285A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023516833A (ja) * | 2020-03-04 | 2023-04-21 | ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー | カートンおよびカートン用のブランク |
JP7642534B2 (ja) | 2020-03-04 | 2025-03-10 | ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー | カートンおよびカートン用のブランク |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5717789B2 (ja) | 開封機能付包装箱 | |
JP2006111342A (ja) | 易開封性紙ケース | |
PH12016501417B1 (en) | Box for packaging and display | |
JP3156835U (ja) | 段ボール製包装箱 | |
JP2018193086A (ja) | 包装箱、および、ブランクシート | |
JP3193456U (ja) | 段ボールシートの折り曲げ構造及び段ボール箱 | |
JP2017071438A (ja) | 箱および箱のブランクシート | |
JP3160710U (ja) | 段ボール箱 | |
JP2017171374A (ja) | 天面開封段ボール箱 | |
JP2019116285A (ja) | 包装箱 | |
JP3203215U (ja) | 易開披段ボール箱 | |
JP2013230841A (ja) | 包装箱 | |
JP2018118760A (ja) | 収容箱 | |
JP6799911B2 (ja) | 包装箱 | |
JP3183575U (ja) | 段ボール箱用シート及び段ボール箱 | |
JP3154972U (ja) | 段ボール箱 | |
JP2018203277A (ja) | 包装箱および包装箱のブランクシート | |
JP5935623B2 (ja) | 展示機能付き包装箱 | |
JP2021147087A (ja) | 包装用箱 | |
JP2005178806A (ja) | 食品容器用シート材及び食品容器 | |
JP3199261U (ja) | 包装箱用シート | |
JPH055143Y2 (ja) | ||
JP2015013652A (ja) | 開封線、引裂帯、及び、紙箱 | |
JP7370243B2 (ja) | フック掛化粧箱 | |
JP2019116284A (ja) | 包装箱 |