JP2019105000A - 脱墨剤、脱墨方法、及び再生紙の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成分Aとして下記式(1)に示す化合物及び成分Bとして下記式(2)に示す化合物を含有し、成分Aと成分Bの質量比(成分A/成分B)が1.5以上20以下である、脱墨剤。
R1−O−[(PO)m(EO)n]−H (1)
[式(1)において、R1は、炭素数12以上22以下のアルキル基又はアルケニル基、POはプロピレンオキシ基、mはPO基の平均付加モル数であって20以上50以下の数、EOはエチレンオキシ基、nはEO基の平均付加モル数であって20以上55以下の数、mとnの比(m/n)が0.5以上2以下である。なお、POとEOはブロックでもランダムでもよく、付加する順番に限定はない。]
R2−O−(EO)p−H (2)
[式(2)において、R2は、炭素数7以上9以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、pはEO基の平均付加モル数であって3以上10以下の数である。]
【選択図】なし
Description
本発明は、高い発泡性と優れた脱墨性を有する脱墨剤、脱墨方法及び再生紙の製造方法を提供する。
R1−O−[(PO)m(EO)n]−H (1)
[式(1)において、R1は、炭素数12以上22以下のアルキル基又はアルケニル基、POはプロピレンオキシ基、mはPO基の平均付加モル数であって20以上50以下の数、EOはエチレンオキシ基、nはEO基の平均付加モル数であって20以上55以下の数、mとnの比(m/n)が0.5以上2以下である。なお、POとEOはブロックでもランダムでもよく、付加する順番に限定はない。]
R2−O−(EO)p−H (2)
[式(2)において、R2は、炭素数7以上9以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、pはEO基の平均付加モル数であって3以上10以下の数である。]
本発明に係る脱墨剤における効果の作用メカニズムの詳細は定かではないが、以下のように考えられる。
フローテーション法による脱墨のメカニズムは、紙を繊維状に解してパルプとし、パルプ表面及びパルプ間に吸着するインキを脱墨剤によってパルプから分離させ、脱墨剤と共にインキを泡に吸着させることで、インキを泡と共に系外に排出し、除去するものである。脱墨剤に求められる主性能はインキをパルプから分離することであり、さらに泡界面へインキと共に吸着する性能が高いものがより良い脱墨剤となる。発泡しやすい条件であれば、発泡性能が低くても脱墨剤として有効に機能するが、古紙の対象が雑誌古紙である、脱墨装置の構造の関係上発泡しにくい、といった発泡しにくい条件においては、インク分離性能に加えて強い発泡性が必要となる。本発明では、式(1)の化合物の分子構造がインク吸着性に好適な構造であるため、脱墨剤として上記式(1)の化合物を含有させることにより、優れた脱墨性能を発揮する脱墨剤が得られると推定される。特に、上記式(1)の化合物は、分子構造中の全体のEOとPOのバランスにより、フローテーション時の泡が安定化し、効率よくインクを吸着でき、効率よく脱墨処理ができるものと推定される。
一方、上記式(2)の化合物は、化合物(1)と比較して分子量が小さい。そのように分子の大きさが違うこと及び親水性と疎水性のバランスが化合物(1)と近いことから、化合物(1)の分子が配向することで形成された泡膜に化合物(2)が浸透し、泡膜の強度を上げるように配向した化合物(1)分子間に留まり、泡が安定化することで発泡量が増加すると推定される。また、一般に、発泡性の高い界面活性剤は乳化性も高く、泡とともに排出すべきインキを水中に分散あるいは乳化させてしまい、古紙から剥離したインキを効率よく排出できなくさせてしまうが、化合物(2)は上記の機構により、インキを分散・乳化することなく、発泡量を増加させることができ、泡とともに剥離したインキも排出できると推定される。
成分Aは、下記式(1)に示す化合物である。
R1−O−[(PO)m(EO)n]−H (1)
[式(1)において、R1は、炭素数12以上22以下のアルキル基又はアルケニル基、POはプロピレンオキシ基、mはPO基の平均付加モル数であって20以上50以下の数、EOはエチレンオキシ基、nはEO基の平均付加モル数であって20以上55以下の数、mとnの比(m/n)が0.5以上2以下である。なお、POとEOはブロックでもランダムでもよく、付加する順番に限定はない。]
式(1)中、nは、エチレンオキシ基EOの平均付加モル数であって、20以上55以下の数である。脱墨性向上の観点から、nは、20以上であり、好ましくは25以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは40以上であり、そして、55以下であり、好ましくは53以下、より好ましくは51以下、更に好ましくは49以下である。好ましくは25以上53以下、より好ましくは30以上51以下、更に好ましくは40以上49以下である。
mとnの比(m/n)は、0.5以上2以下である。脱墨性向上の観点から、m/nは、0.5以上であり、好ましくは0.51以上、より好ましくは0.53以上、更に好ましくは0.55以上であり、そして、2以下であり、好ましくは1.7以下、より好ましくは1.5以下、更に好ましくは1.0以下である。m/nは、好ましくは0.51以上1.7以下、より好ましくは0.53以上1.5以下、更に好ましくは0.55以上1.0以下である。
すなわち、成分Aは、下記式(1−1)に示す化合物がより好ましい。
R1−O−(PO)m1−[(PO)m2/(EO)n]−(PO)m3−H (1−1)
[式(1−1)において、R1は、炭素数12以上22以下のアルキル基又はアルケニル基、POはプロピレンオキシ基、m1、m2、m3は、それぞれ、PO基の平均付加モル数であって、m1、m2、m3の合計が20以上50以下となる数、EOはエチレンオキシ基、nはEO基の平均付加モル数であって20以上55以下の数、m1、m2、m3の合計とnの比〔(m1+m2+m3)/n〕が0.5以上2以下である。「/」はEOとPOとがランダムに結合していることを意味する記号である。]
成分Bは、下記式(2)に示す化合物である。
R2−O−(EO)p−H (2)
[式(2)において、R2は、炭素数7以上9以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、pはEO基の平均付加モル数であって3以上10以下の数である。]
本発明は、本発明の脱墨剤を用いる脱墨方法を提供する。本発明の脱墨方法では、脱墨性及び発泡性向上の観点から、古紙に対する成分Aと成分Bの合計添加量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.07質量%以上、より更に好ましくは0.10質量%以上であり、そして、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.45質量%以下、更に好ましくは0.40質量%以下、より更に好ましくは0.35質量%以下である。
ここで、フローテーション工程の前とは、フローテーション工程を行うための気泡をパルプスラリー中で発生させる前をいう。一般に、フローテーション工程は、フローテーターを用いて、パルプスラリーに空気を吹き込んで行われる。この場合、最初にパルプスラリー中に空気を吹き込む時点よりも前の時点がフローテーション工程の前である。
本発明は、上記本発明の脱墨方法を製造工程に含む、再生紙の製造方法を提供する。すなわち、本発明の脱墨方法により得られた脱墨パルプから再生紙を製造することができる。再生紙の製造は、公知の方法に準じて行うことができる。
<合成例1〜9>
合成例1(成分A:化合物A1)
ステアリルアルコール(1モル、ナカライテスク株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、プロピレンオキシド(5モル)を125℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、PO付加体を得た。引き続きエチレンオキシド/プロピレンオキシド混合物(47モル/22モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、PO−(EO/PO)付加体を得た。更にプロピレンオキシド(1モル)を125℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、化合物A1(PO−(EO/PO)−PO付加体)を得た。得られた化合物A1は、式(1)で表現すると、R1:ステアリル基、m:28、n:47である。
ステアリルアルコール(1モル、ナカライテスク株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(10モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体を得た。引き続きプロピレンオキシド(30モル)を125℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、比較化合物A1(EO−PO付加体)を得た。得られた比較化合物A1は、式(1)で表現すると、R1:ステアリル基、m:30、n:10である。
ステアリルアルコール(1モル、ナカライテスク株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(22モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体を得た。引き続きプロピレンオキシド(66モル)を125℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、比較化合物A2(EO−PO付加体)を得た。得られた比較化合物A2は、式(1)で表現すると、R1:ステアリル基、m:66、n:22である。
ステアリルアルコール(1モル、ナカライテスク株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(15モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体を得た。引き続きプロピレンオキシド(15モル)を125℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、比較化合物A3(EO−PO付加体)を得た。得られた比較化合物A3は、式(1)で表現すると、R1:ステアリル基、m:15、n:15である。
ヘキサエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエ−テル(1モル、「ブラウノン EH−6」青木油脂工業株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(2モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体(化合物B3)を得た。得られた化合物B3は、式(2)で表現すると、R2:2−エチルヘキシル基、p:8である。
ラウリルアルコール(1モル、「カルコール 2098」花王株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(5モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体(比較化合物B3)を得た。得られた比較化合物B3は、式(2)で表現すると、R2:ラウリル基、p:5である。
ラウリルアルコール(1モル、「カルコール 2098」花王株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(6モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体(比較化合物B4)を得た。得られた化合物B4は、式(2)で表現すると、R2:ラウリル基、p:6である。
ラウリルアルコール(1モル、「カルコール 2098」花王株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(12モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体(比較化合物B5)を得た。得られた化合物B5は、式(2)で表現すると、R2:ラウリル基、p:12である。
ヘキサエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエ−テル(1モル、「ブラウノン EH−6」青木油脂工業株式会社製)と触媒量の水酸化カリウム(ナカライテスク株式会社製)をオートクレーブに仕込み、窒素置換後、減圧下で脱水を行い系内の水分を0.2%以下とし、エチレンオキシド(14モル)を160℃、0.3MPa以下で付加、熟成し、EO付加体(比較化合物B9)を得た。得られた化合物B9は、式(2)で表現すると、R2:2−エチルヘキシル基、p:20である。
<成分A>
・化合物A1:合成例1で得られた化合物A1
<成分A’(成分Aの比較成分)>
・比較化合物A1:合成例2で得られた比較化合物A1
・比較化合物A2:合成例3で得られた比較化合物A2
・比較化合物A3:合成例4で得られた比較化合物A3
<成分B>
・化合物B1:テトラエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(「ブラウノン EH−4」青木油脂工業株式会社製)
・化合物B2:ヘキサエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(「ブラウノン EH−6」青木油脂工業株式会社製)
・化合物B3:合成例5で得られた化合物B3
・比較化合物B1:ポリエチレングリコール400(平均分子量360〜440、和光純薬工業株式会社製)
・比較化合物B2:トリエチレングリコールモノブチルエーテル(「ブチルトリグリコール」日本乳化剤株式会社製)
・比較化合物B3:合成例6で得られた比較化合物B3
・比較化合物B4:合成例7で得られた比較化合物B4
・比較化合物B5:合成例8で得られた比較化合物B5
・比較化合物B6:2−エチルヘキサノール(「2−エチル−1−ヘキサノール」東京化成工業株式会社製)
・比較化合物B7:エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(「2エチルヘキシルグリコール」日本乳化剤株式会社製)
・比較化合物B8:ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(「2エチルヘキシルジグリコール」日本乳化剤株式会社製)
・比較化合物B9:合成例9で得られた比較化合物B9
<その他の成分>
・オレイン酸(ナカライテスク株式会社製)
〔原料古紙〕
原料古紙としては質量比で新聞紙/チラシ=6/4で配合した混合古紙を用いた。この古紙を、夏場の劣化を想定し、80℃で5時間加熱し、熱劣化させて使用した。
脱墨処理は、下記に示す、離解工程、希釈工程、フローテーション工程、抄紙工程を、この順番で行った。
3L円筒容器(内径150mm、ステンレス製)に、5cm角に裁断した原料古紙を100g(絶乾質量)に対して、表1の脱墨剤0.15g(対パルプ0.15質量%)、水酸化ナトリウム(ナカライテスク株式会社製、JIS試薬特級)0.5g及び水2399.35gを添加(パルプ濃度4質量%)し、50℃に加温し、攪拌機(軸径15mm、羽根長35mm、羽根巾20mm、3枚ピッチドパドル、邪魔板あり)を用いて3000rpmの回転数で撹拌しながら、10分間、離解を行い、パルプスラリーを得た。水は、オルガノ株式会社製の純水装置G−10DSTSETで製造した1μS/cm以下の純水を用いた。表1では、成分A’を便宜的に成分Aの欄に、成分B’を便宜的に成分Bの欄に示し、成分A’を成分Aとして、成分B’を成分Bとして成分A/成分Bの質量比を算出した。また、表2に、各成分の構造を示した。A’成分は、便宜的に式(1)の構造にあてはめ、B’成分は、便宜的に式(2)の構造にあてはめて表2に示した。
離解工程で得られたパルプスラリーに、パルプ濃度が1質量%になるように50℃の水を添加し、撹拌棒で1分間、攪拌した。水は、オルガノ株式会社製の純水装置G−10DSTSETで製造した1μS/cm以下の純水を用いた。
前記希釈液4300gを、デンバー型フローテーター(5L、極東振興株式会社製)に投入し、希釈したパルプスラリー1L当たり毎分2.5Lの送気量で空気を吹き込み、離解工程での温度、すなわち50℃を維持しながら3分間フローテーションを行った。フローテーション中、1分毎にフローテーションセル上に蓄積したインキを含んだ泡沫を除去した。フローテーション工程で除去した泡沫の総質量を測定した。結果を表1に示す。
フローテーション後のパルプスラリーを用いて、硫酸アルミニウム(南海化学株式会社製、硫酸ばんど)をパルプ100質量部に対して有効分10質量部添加して混合し、ステンレス製金網(150メッシュ、直径160mm)で抄紙後のシートのパルプ坪量が100g/m2になるようにJISP8209−1994に従い手すきシートを作製した。抄紙後のシートは、340kPaで2分間プレス機にてプレスし、2時間風乾した。乾燥したシートを23℃、湿度50%の条件で1日間調湿してから紙の白色度を以下の方法で測定した。
分光光度計型測色計Color Touch PC(Technidyne Corporation製)を用いて、紙のISO白色度を測定した。白色度の数値が大きいほど白いパルプであることを表す。原料の古紙の種類やロット、脱墨パルプ製造時の目標パルプ歩留まり等により、得られる脱墨パルプの白色度の絶対値が異なるが、同じ抄紙条件での比較で白色度が0.1%(0.1ポイント)異なることは大きな差異である。結果を表1に示す。
Claims (3)
- 成分Aとして下記式(1)に示す化合物及び成分Bとして下記式(2)に示す化合物を含有し、成分Aと成分Bの質量比(成分A/成分B)が1.5以上20以下である、脱墨剤。
R1−O−[(PO)m(EO)n]−H (1)
[式(1)において、R1は、炭素数12以上22以下のアルキル基又はアルケニル基、POはプロピレンオキシ基、mはPO基の平均付加モル数であって20以上50以下の数、EOはエチレンオキシ基、nはEO基の平均付加モル数であって20以上55以下の数、mとnの比(m/n)が0.5以上2以下である。なお、POとEOはブロックでもランダムでもよく、付加する順番に限定はない。]
R2−O−(EO)p−H (2)
[式(2)において、R2は、炭素数7以上9以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、pはEO基の平均付加モル数であって3以上10以下の数である。] - 請求項1の脱墨剤を用いる、脱墨方法。
- 請求項2記載の脱墨方法を製造工程に含む、再生紙の製造方法。
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