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JP2019103565A - シリンジ - Google Patents

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寿稔 安部
Toshinori Abe
寿稔 安部
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Nipro Corp
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Abstract

【課題】収容されている薬剤に対応する医療機器に確実に接続でき、変換コネクタを外し使い回すことを防ぐシリンジを提供する。【解決手段】シリンジ1は、医療機器30に接続され、専用薬剤10を供給する。医療機器は、専用薬剤10の投与に専ら用いられる。医療機器は、専用薬剤10に対応する特定の形状を有する受け部を含む。シリンジ1は、バレル4と、コネクタ2とを備える。円筒状のバレル4は、専用薬剤10を収容可能である。バレル4は、ノズル3を含む。専用薬剤10がノズル3から排出される。コネクタ2は、ノズル3に取り外し不能に接合されている。コネクタ2は、専用薬剤10に対応する特定の形状を有する受け部には接続可能であり専用薬剤10ではない他の薬剤の投与に用いられる医療機器には接続不能である形状を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、シリンジに関する。
注射器等に接続されるルアーコネクタに関する技術が、たとえば特表2016−540618号公報(特許文献1)に開示されている。
特表2016−540618号公報
薬剤を患者に投与するにあたって、医療機器が用いられている。医療機器に薬剤を供給するために、シリンジが用いられている。当該医療機器におけるシリンジとの接続部は、種々の薬剤それぞれに対応する特定の形状を有している。薬剤を収容したシリンジを、当該薬剤に対応する医療機器に、確実に接続することが求められている。
上記の特許文献1に開示されたコネクタは、シリンジの接続部の、ある薬剤に対応した特定の形状を、別の薬剤に対応した特定の形状に変換する。そのため、シリンジが、当該シリンジに収容された薬剤に対応しない医療機器に接続される可能性がある。
本発明の目的は、収容されている薬剤に対応する医療機器に確実に接続でき、変換コネクタを外し使い回すことを防ぐシリンジを提供することである。
本発明に係るシリンジは、医療機器に接続され、医療機器に専用薬剤を供給する。医療機器は、専用薬剤の投与に専ら用いられる。医療機器は、専用薬剤に対応する特定の形状を有する受け部を含む。シリンジは、円筒状のバレルと、プランジャと、ガスケットと、コネクタとを備える。バレルは、専用薬剤を収容可能である。バレルは、専用薬剤が排出されるノズルを含む。プランジャは、バレル内においてバレルの軸方向に移動可能である。ガスケットは、バレルの内径と略等しい外径を有する。ガスケットは、プランジャの先端に設けられている。コネクタは、ノズルに取り外し不能に接合されている。コネクタは、専用薬剤に対応する特定の形状を有する受け部には接続可能であり、専用薬剤ではない他の薬剤の投与に用いられる医療機器には接続不能である形状を有する。
上記のシリンジによると、専用薬剤を収容するシリンジを、当該専用薬剤の投与に用いられる医療機器に、確実に接続することができる。
上記のシリンジにおいて、コネクタは、接合部および脆弱部を有する。接合部は、コネクタとノズルとが接合されている部分である。脆弱部は、接合部より強度が小さい。脆弱部を設けることにより、コネクタをノズルから取り外すことが確実に不能となる。
上記のシリンジにおいて、脆弱部は、コネクタに規定値以上のトルクが作用した場合に破断する。これにより、コネクタをノズルから取り外すことがより確実に不能となる。
本発明の適用により、シリンジを、収容されている薬剤に対応する医療機器に確実に接続することができ、使い回しを防ぐことができる。
実施の形態1に従うシリンジの斜視図である。 図1に示すII−II線に沿うシリンジの部分断面図である。 実施の形態1に従うコネクタの断面図である。 麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器の一例を示す部分断面図である。 経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器の一例を示す部分断面図である。 図4に示す麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器に接続されたシリンジを示す断面図である。 図5に示す経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器と、シリンジとの断面を示す図である。 実施の形態2に従うコネクタの斜視図である。 図8に示すIX−IX線に沿う実施の形態2に従うコネクタの断面図である。 経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器に接続された実施の形態2に従うシリンジを示す断面図である。 図4に示す麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器と、シリンジとの断面を示す図である。 実施例および比較例におけるコネクタの破損トルクを示した表である。
以下、図面に基づいて、実施の形態におけるシリンジ1について説明する。以下に示す実施の形態において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明は繰り返さない。以下で説明される実施の形態の各構成は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
(実施の形態1)
<シリンジ1>
図1は、実施の形態1に従うシリンジ1の斜視図である。図2は、図1に示すII−II線に沿うシリンジ1の部分断面図である。図1、2に示すように、シリンジ1は、バレル4と、プランジャ5と、ガスケット6と、コネクタ2とを備える。
バレル4は、円筒状の概略形状を有する。バレル4の軸方向DR1を、図1および図2中の両矢印に示す。バレル4の内部には、専用薬剤10が収容されている。専用薬剤10は、国際標準化機構(ISO)のISO80369に従って分類される薬剤であり、たとえば麻酔用薬剤、血管用薬剤、および経腸栄養剤等である。
図2に示すように、バレル4は、ノズル3および補助部12を含む。ノズル3は、バレル4の先端に形成されている。ノズル3は、筒状の形状を有する。ノズル3は、外周面3aを有する。外周面3aは、バレル4の先端面Sから離れるにつれてノズル3の外径が大きくなるテーパー状の形状を有している。専用薬剤10は、ノズル3から排出される。
補助部12は、ノズル3の径方向外側に、ノズル3を囲うように、筒状に形成されている。補助部12の内周面には、雌ねじ部12aが形成されている。
プランジャ5は、軸方向DR1に延びる形状を有する。プランジャ5は、バレル4に挿入されている。プランジャ5は、バレル4内において軸方向DR1に移動可能である。
ガスケット6は、弾性体である。ガスケット6は、プランジャ5の先端に設けられている。ガスケット6は、バレル4の内径と略等しい外径を有する。バレル4は、内周面4aを有している。ガスケット6は、外周面6aを有している。外周面6aは、内周面4aと密着している。ガスケット6は、プランジャ5とともに、バレル4内を軸方向DR1に移動可能である。
プランジャ5をノズル3に近づける方向(図2中の矢印A方向)に押し込むことにより、ガスケット6が内周面4aと摺動しながら、プランジャ5とともに矢印A方向に移動する。プランジャ5およびガスケット6の移動により、バレル4内に収容されていた専用薬剤10がノズル3から排出され、後述する医療機器30に専用薬剤10が供給される。
<コネクタ2>
図3は、実施の形態1に従うコネクタ2の断面図である。図3の断面は、図1に示すII−II線に沿う断面である。コネクタ2は、軸方向DR1に延びる形状を有する。コネクタ2は、挿し部9と連結部11とを含む。挿し部9と連結部11とは、軸方向DR1に並んで配置されており、直接連結されて、一体の構造物としてコネクタ2を形成している。
挿し部9は、テーパー軸部9bおよび囲い部9fを有する。テーパー軸部9bは、筒状の形状を有する。テーパー軸部9bは、外周面9gを有する。外周面9gは、連結部11に近づくほどテーパー軸部9bの外径が大きくなるテーパー状の形状を有する。
囲い部9fは、テーパー軸部9bの径方向外側に、テーパー軸部9bを囲うように、筒状に配置されている。囲い部9fは、内周面9hを有する。内周面9hには挿し雌ねじ部9aが形成されている。
連結部11は、筒状の形状を有する。連結部11は、内周面11aを有する。内周面11aは、挿し部9に近づくほど連結部11の内径が小さくなるテーパー状の形状を有する。連結部11は、外周面に雄ねじ部2aを有する。
図2に示すように、連結部11の雄ねじ部2aと補助部12の雌ねじ部12aとが螺合することで、コネクタ2とバレル4とが連結されている。
連結部11は、接合部13を有する。接合部13は、連結部11の内周面11aのうちノズル3の外周面3aと接触している部分をいう。コネクタ2は、接合部13において、たとえば接着剤または熱溶着等によりノズル3と接合されることにより、ノズル3から取り外し不能となっている。
<医療機器30,31>
図4は、麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30の一例を示す部分断面図である。医療機器30は、麻酔用薬剤の投与に専ら用いられる。医療機器30は、フランジ部25および受け部20を含む。フランジ部25は、筒状の医療機器30の径方向外側に環状に延在している。
受け部20は、麻酔用薬剤に対応する特定の形状を有する。受け部20は、筒状の形状を有する。受け部20の軸方向DR2を、図4中の両矢印に示す。受け部20は、医療機器30のうちフランジ部25に対して軸方向DR2に突出している一部分である。
受け部20は、外周面に受け雄ねじ部20aを有する。受け部20は、端面T4を有する。受け部20は、内周面20bを有する。内周面20bは、端面T4に近づくほど受け部20の内径が大きくなるテーパー状の形状を有している。
図5は、経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31の一例を示す部分断面図である。図5に示す受け部21は、経腸栄養剤に対応する特定の形状を有する。
受け部21は、大径部21eと、テーパー軸部21dとを有する。大径部21eは、筒状の形状を有する。大径部21eは、テーパー軸部21dの径方向外側に、テーパー軸部21dを囲うように配置されている。大径部21eの内周面21gには、受け雌ねじ部21cが形成されている。
テーパー軸部21dは、筒状の形状を有する。テーパー軸部21dの軸方向DR3を、図5中の両矢印に示す。
テーパー軸部21dの外周面は、テーパー面21fと、面取り部21hとを有する。テーパー軸部21dは、端面T3を有する。テーパー面21fは、端面T3に近づくほどテーパー軸部21dの外径が小さくなるテーパー状の形状を有する。
面取り部21hは、テーパー面21fとつながっており、端面T3とつながっている。面取り部21hもテーパー面21fと同様に、端面T3に近づくほどテーパー軸部21dの外径が小さくなるテーパー状の形状を有するが、テーパー面21fよりもテーパー角度(外周面の断面における2つの母線が成す角度)が大きい。
麻酔用薬剤および経腸栄養剤以外の専用薬剤10の投与に用いられる医療機器は、当該専用薬剤10のそれぞれに対応する受け部を含む。当該受け部は、当該専用薬剤10のそれぞれに対応する特定の形状を有する。
図6は、図4に示す麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30に接続されたシリンジ1を示す断面図である。図6の断面は、図1に示すII−II線に沿う断面である。
実施の形態1に従う専用薬剤10は、麻酔用薬剤であり、実施の形態1に従う挿し部9は、麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30の受け部20に接続可能である形状を有している。
テーパー軸部9bの最小外径(テーパー軸部9bの最も連結部11から離れた部分における外径)は、受け部20の最大内径(受け部20の端面T4における内径)よりも小さい。これにより、テーパー軸部9bを受け部20に挿入することができる。
受け部20の最大内径は、テーパー軸部9bの最大外径(テーパー軸部9bの最も連結部11に近い部分における外径)よりも小さい。受け部20の最小内径(受け部20の端面T4から最も離れた部分における内径)と、テーパー軸部9bの最小外径とは略等しい。
コネクタ2のテーパー軸部9bと囲い部9fとの間の空間に受け部20の全部が配置された状態で、テーパー軸部9bの外周面9gと受け部20の内周面20bとが密着している。フランジ部25は、挿し部9の端面T2に接触している。
また、挿し雌ねじ部9aと受け雄ねじ部20aとが螺合することにより、コネクタ2と医療機器30とが接続される。これにより、実施の形態1に従うシリンジ1と医療機器30とが接続される。
図7は、図5に示す経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31と、シリンジ1との断面を示す図である。実施の形態1に従う挿し部9は、経腸栄養剤などの、麻酔用薬剤ではない他の薬剤の投与に用いられる医療機器には接続不能である形状を有している。
大径部21eの端面T1における内径は、挿し部9の端面T2における外径よりも小さい。テーパー軸部21dの端面T3における内径は、テーパー軸部9bの最小外径よりも小さい。
図7の2点鎖線に示すように、大径部21eおよび囲い部9fが干渉し、さらに、テーパー軸部21dおよびテーパー軸部9bも干渉する。そのため、経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31と実施の形態1に従う挿し部9とが接続不能となっている。
これにより、経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31と、麻酔用薬剤を収容するシリンジ1とを接続することができない。したがって、麻酔用薬剤を収容するシリンジ1を麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30に確実に接続することができる。
<脆弱部W>
コネクタ2は、接合部13の接合強度よりも強度が小さい脆弱部Wを有する。脆弱部Wは、比較的肉厚が薄く応力集中が発生しやすい部分として形成されている。脆弱部Wは、挿し部9と連結部11との境目に形成されている。
一旦接合されたコネクタ2をノズル3から取り外そうとして、トルクをコネクタ2に作用させると、コネクタ2は、接合部13の接合強度よりも小さいトルクで、脆弱部Wを起点として破断する。脆弱部Wが破断することで、挿し部9および連結部11は分断される。
脆弱部Wを設けることにより、一旦接合されたコネクタ2を取り外そうとするとコネクタ2が破壊されるため、コネクタ2をノズル3から取り外すことが確実に不能となる。これにより、シリンジ1に収容されている専用薬剤10の投与に用いられる医療機器に対応したコネクタ2を一旦ノズル3に接合すると、コネクタ2の付け替えが不可能になる。
したがって、専用薬剤10を収容するシリンジ1を、当該専用薬剤10の投与に用いられる医療機器に、確実に接続することができる。さらに、専用薬剤10投与後のバレル4からコネクタ2を取り外して、バレル4を再使用することを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に従うコネクタ2の斜視図である。図9は、図8に示すIX−IX線に沿う実施の形態2に従うコネクタ2の断面図である。実施の形態2に従うコネクタ2は、軸方向DR1に延びる形状を有する。コネクタ2は、挿し部9と連結部11とを含む。挿し部9と連結部11とは、軸方向DR1に並んで配置されており、直接連結されて、一体の構造物として実施の形態2に従うコネクタ2を形成している。
実施の形態2に従うコネクタ2は、フランジ部26をさらに含む。フランジ部26は、連結部11の基端に設けられており、筒状のコネクタ2の径方向外側に環状に延在している。挿し部9は、フランジ部26に対して軸方向DR1に突出している。挿し部9は、筒状の形状を有する。
挿し部9の内周面は、テーパー面9dと、面取り部9eとを有する。テーパー面9dは、連結部11に近づくほど挿し部9の内径が小さくなるテーパー状の形状を有する。面取り部9eは、テーパー面9dとつながっている。
面取り部9eもテーパー面9dと同様に、連結部11に近づくほど挿し部9の内径が小さくなるテーパー状の形状を有するが、テーパー面9dよりもテーパー角度(内周面の断面における2つの母線が成す角度)が大きい。
挿し部9は、外周面9iを有する。外周面9iには、突起部9cが設けられている。突起部9cは、外周面から径方向外側に突起しており、受け雌ねじ部21cの歯底に対応して螺旋状に延びている。
図10は、経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31に接続された実施の形態2に従うシリンジ1を示す断面図である。図10の断面は、図8に示すIX−IX線に沿う断面である。
実施の形態1とは異なり、実施の形態2において、専用薬剤10は経腸栄養剤である。実施の形態2に従う挿し部9は、経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31の受け部21に接続可能である形状を有している。
テーパー面21fの最小外径(テーパー面21fの端面T3に最も近い部分における外径)は、テーパー面9dの最大内径(挿し部9の連結部11から最も離れた部分における内径)よりも小さい。これにより、テーパー軸部21dを挿し部9に挿入することができる。
面取り部21hの外径がテーパー面21fの最小外径よりも小さくなっているため、テーパー軸部21dを挿し部9に挿入しやすくなっている。
テーパー面9dの最大内径は、テーパー面21fの最大外径(テーパー面21fの端面T3から最も離れた部分における外径)よりも小さい。テーパー面9dの最小内径(挿し部9の連結部11に最も近い部分における内径)と、テーパー面21fの最小外径とは略等しい。
医療機器31のテーパー軸部21dと大径部21eとの間の空間に挿し部9の全部が配置された状態で、テーパー軸部21dのテーパー面21fと挿し部9のテーパー面9dとが密着している。また、テーパー軸部21dの面取り部21hと、挿し部9の面取り部9eとが密着している。フランジ部26は、大径部21eの端面T1に接触している。
また、受け雌ねじ部21cに突起部9cが係合することにより、コネクタ2と医療機器31とが接続される。これにより、実施の形態2に従うシリンジ1と医療機器31とが接続される。
実施の形態1とは異なり、連結部11には図2に示す雄ねじ部2aが形成されていないが、実施の形態1と同様に、コネクタ2は、接合部13において、たとえば接着剤または熱溶着等によりノズル3と接合されているため、ノズル3から取り外し不能となっている。
図11は、図4に示す麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30と、シリンジ1との断面を示す図である。実施の形態2に従う挿し部9は、麻酔用薬剤などの、経腸栄養剤ではない他の薬剤の投与に用いられる医療機器には接続不能である形状を有している。
挿し部9の最大内径は、受け雄ねじ部20aの外径(受け雄ねじ部20aの歯先円の直径)よりも小さい。
図11の2点鎖線に示すように、受け雄ねじ部20aおよび挿し部9が干渉するため、麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30と実施の形態2に従う挿し部9とが接続不能となっている。
これにより、麻酔用薬剤の投与に用いられる医療機器30と、経腸栄養剤を収容するシリンジ1とを接続することができない。したがって、実施の形態2に従うコネクタ2においても、実施の形態1に従うコネクタ2と同様に、経腸栄養剤を収容するシリンジ1を経腸栄養剤の投与に用いられる医療機器31に確実に接続できる効果が得られる。
実施の形態1,2に従うバレル4の形状は、同一である。そのため、特定の形状を有する受け部にのみ接続可能である挿し部9を有するシリンジ1を新たに製造する場合、挿し部9の形状を変更すれば足りる。
共通形状のバレル4を使用できるため、特定の形状を有する受け部を含む医療機器にのみ接続可能であるシリンジ1を新たに製造するにあたって、コネクタ2を新たに製造すれば足りるため、製造コストの増加を抑制することができる。
以下、実施例について説明する。実施の形態1に従う挿し部9を有するコネクタ2を実施例1および実施例2としてそれぞれ5つ作製し、それぞれをバレル4に接合した。比較例1として脆弱部を設けないコネクタを5つ作製し、それぞれをバレルに接合した。
実施例および比較例において、コネクタおよびノズルを、UV硬化接着剤を使用して接合した。接合部の破損トルクは、170[cN・m]であった。
実施例1および比較例1のシリンジにおけるバレルの容量は、20mLとした。実施例2のシリンジ1におけるバレル4の容量は、2.5mLとした。
実施例および比較例におけるコネクタに対して、コネクタをノズルから取り外す向きにトルクを作用させ、それぞれのコネクタの破損トルクを測定した。
図12は、実施例および比較例におけるコネクタの破損トルクを示した表である。実施例および比較例におけるコネクタの破損トルクをそれぞれ測定し、その平均値を算出した。実施例1および実施例2において、接合部13の破損トルク(170[cN・m])よりも小さい値で、脆弱部Wが破断してコネクタ2が破損した。
一方、脆弱部を設けていない比較例1のコネクタにおいて、160〜170[cN・m]のトルクが作用した際にコネクタが破損した。コネクタの品質のバラつきを考慮すると、接合部の破損トルク(170[cN・m])以下でコネクタが破損するとは必ずしもいえない結果となった。
脆弱部Wを設けることで、一旦接合されたコネクタ2を取り外そうとしたときに、コネクタ2を破損させることができるため、コネクタ2をノズル3から取り外すことが確実に不能となることが示された。
今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 シリンジ、2 コネクタ、3 ノズル、4 バレル、5 プランジャ、6 ガスケット、9 挿し部、10 専用薬剤、11 連結部、12 補助部、13 接合部、20,21 受け部、25,26 フランジ部、30,31 医療機器、W 脆弱部。

Claims (3)

  1. 専用薬剤の投与に専ら用いられ前記専用薬剤に対応する特定の形状を有する受け部を含む医療機器に接続され、前記医療機器に前記専用薬剤を供給するシリンジであって、
    前記専用薬剤を収容可能であり前記専用薬剤が排出されるノズルを含む円筒状のバレルと、
    前記バレル内において前記バレルの軸方向に移動可能であるプランジャと、
    前記バレルの内径と略等しい外径を有し前記プランジャの先端に設けられたガスケットと、
    前記ノズルに取り外し不能に接合されたコネクタと、を備え、
    前記コネクタは、前記特定の形状を有する受け部には接続可能であり前記専用薬剤ではない他の薬剤の投与に用いられる医療機器には接続不能である形状を有する、シリンジ。
  2. 前記コネクタは、前記コネクタと前記ノズルとが接合されている部分に接合部を有し、
    前記コネクタは、前記接合部より強度が小さい脆弱部を有する、請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記脆弱部は、前記コネクタに規定値以上のトルクが作用した場合に破断する、請求項2に記載のシリンジ。
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