JP2019094471A - 樹脂組成物、プリプレグ、金属箔張積層板、樹脂シート及びプリント配線板 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕
シアン酸エステル化合物(A)と、
マレイミド化合物(B)と、
無機充填材(C)と、を含み、
該無機充填材(C)が、シルセスキオキサンによって表面改質した六方晶窒化ホウ素である、
樹脂組成物。
〔2〕
前記シルセスキオキサンが、チオール基を有する、
〔1〕に記載の樹脂組成物。
〔3〕
前記シルセスキオキサンの含有量が、前記六方晶窒化ホウ素の含有量100質量部に対して、0.5〜10質量部である、
〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物。
〔4〕
前記無機充填材(C)の含有量が、前記樹脂組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、20〜1600質量部である、
〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔5〕
前記シアン酸エステル化合物(A)の含有量が、前記樹脂組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、1〜90質量部である、
〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔6〕
前記マレイミド化合物(B)の含有量が、前記樹脂組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、10〜90質量部である、
〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔7〕
エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、フェノール樹脂、ベンゾオキサジン化合物、並びに重合可能な不飽和基を有する化合物からなる群より選択される1種以上をさらに含む、
〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔8〕
基材と、
該基材に含浸又は塗布された、〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物と、を有する、
プリプレグ。
〔9〕
少なくとも1枚以上積層された〔8〕に記載のプリプレグと、
前記プリプレグの片面又は両面に配された金属箔と、を有する、
金属箔張積層板。
〔10〕
支持体と、
該支持体の表面に配された、〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む層と、を有する、
樹脂シート。
〔11〕
絶縁層と、
該絶縁層の表面に形成された導体層と、を有し、
前記絶縁層が〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、
プリント配線板。
本実施形態の樹脂組成物は、シアン酸エステル化合物(A)と、マレイミド化合物(B)と、無機充填材(C)と、を含み、該無機充填材(C)が、シルセスキオキサンによって表面改質した六方晶窒化ホウ素である。以下、各成分について詳説する。
シアン酸エステル化合物としては、少なくとも1つの水素原子がシアナト基(シアン酸エステル基)で置換された芳香族基を有する化合物であれば、特に限定されず、例えば、下記式(1)で表されるものが挙げられる。このようなシアン酸エステル化合物を用いることにより、硬化物とした際に、曲げ強度、曲げ弾性率、吸水率、熱膨張率、及び熱伝導率において優れた特性を有する傾向にある。
式(2)のRb、Rc、Rd、Re、Rf及びRg、並びに式(3)のRi、Rjにおけるアルキル基及びアリール基は、上記式(1)におけるものと同義である。
マレイミド化合物(B)としては、分子中に1個以上のマレイミド基を有する化合物であれば特に限定されないが、例えば、N−フェニルマレイミド、N−ヒドロキシフェニルマレイミド、ビス(4−マレイミドフェニル)メタン、2,2−ビス{4−(4−マレイミドフェノキシ)−フェニル}プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(3,5−ジエチル−4−マレイミドフェニル)メタン、下記式(4)で表されるマレイミド化合物、これらマレイミド化合物のプレポリマー、若しくはマレイミド化合物とアミン化合物のプレポリマーが挙げられる。これらの中でも、2,2’−ビス{4−(4−マレイミドフェノキシ)−フェニル}プロパン、ビス(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン及び下記式(4)で表されるマレイミド化合物からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。このようなマレイミド化合物(B)を含むことにより、曲げ強度、曲げ弾性率、吸水率、熱膨張率、及び熱伝導率において物性バランスがより優れる傾向にある。同様の観点から、マレイミド化合物(B)が、下記式(4)で表されるマレイミド化合物からなる群より選択される少なくとも1種を含有することがより好ましい。
無機充填材(C)は、シルセスキオキサンによって表面改質した六方晶窒化ホウ素である。六方晶窒化ホウ素は、熱伝導性に優れるが、官能基表面密度が低く、樹脂との親和性に劣るが、シルセスキオキサンによって表面改質することにより、樹脂との親和性を向上させることができる。また、シルセスキオキサンによって表面改質することにより、曲げ強度、曲げ弾性率、吸水率、熱膨張率、及び熱伝導率において優れた物性バランスを発現することが分かった。この理由は定かではないが、樹脂との親和性の向上がその一因となっているものと推察される。
R1Si(OR3)3 (d)
(式(d)中、R1は上記と同様であり、R3は水素原子、炭素数1〜8の炭化水素基、又は芳香族炭化水素基を表す。)
本実施形態の樹脂組成物は、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、フェノール樹脂、ベンゾオキサジン化合物、並びに重合可能な不飽和基を有する化合物からなる群より選択される1種以上をさらに含んでもよい。以下、これらの各成分について説明する。
エポキシ樹脂としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂であれば、公知のものを適宜使用することができ、その種類は特に限定されない。具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、アラルキルノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、多官能フェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、ナフタレン骨格変性ノボラック型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ポリオール型エポキシ樹脂、リン含有エポキシ樹脂、グリシジルアミン、グリシジルエステル、ブタジエンなどの二重結合をエポキシ化した化合物、水酸基含有シリコーン樹脂類とエピクロルヒドリンとの反応により得られる化合物などが挙げられる。これらのエポキシ樹脂のなかでは、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、多官能フェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂が難燃性、耐熱性の面で好ましい。これらのエポキシ樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
オキセタン樹脂としては、一般に公知のものを使用できる。例えば、オキセタン、2−メチルオキセタン、2,2−ジメチルオキセタン、3−メチルオキセタン、3,3−ジメチルオキセタン等のアルキルオキセタン、3−メチル−3−メトキシメチルオキセタン、3,3−ジ(トリフルオロメチル)パーフルオキセタン、2−クロロメチルオキセタン、3,3−ビス(クロロメチル)オキセタン、ビフェニル型オキセタン、OXT−101(東亞合成製商品名)、OXT−121(東亞合成製商品名)等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらのオキセタン樹脂は、1種又は2種以上混合して用いることができる。
フェノール樹脂としては、1分子中に2個以上のヒドロキシ基を有するフェノール樹脂であれば、一般に公知のものを使用できる。その具体例としては、ビスフェノールA型フェノール樹脂、ビスフェノールE型フェノール樹脂、ビスフェノールF型フェノール樹脂、ビスフェノールS型フェノール樹脂、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック型フェノール樹脂、グリシジルエステル型フェノール樹脂、アラルキルノボラック型フェノール樹脂、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂、クレゾールノボラック型フェノール樹脂、多官能フェノール樹脂、ナフトール樹脂、ナフトールノボラック樹脂、多官能ナフトール樹脂、アントラセン型フェノール樹脂、ナフタレン骨格変性ノボラック型フェノール樹脂、フェノールアラルキル型フェノール樹脂、ナフトールアラルキル型フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン型フェノール樹脂、ビフェニル型フェノール樹脂、脂環式フェノール樹脂、ポリオール型フェノール樹脂、リン含有フェノール樹脂、水酸基含有シリコーン樹脂類等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらのフェノール樹脂の中では、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂、ナフトールアラルキル型フェノール樹脂、リン含有フェノール樹脂、水酸基含有シリコーン樹脂が難燃性の点で好ましい。これらのフェノール樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ベンゾオキサジン化合物としては、1分子中に2個以上のジヒドロベンゾオキサジン環を有する化合物であれば、一般に公知のものを用いることができる。例えば、ビスフェノールA型ベンゾオキサジンBA−BXZ(小西化学製商品名)ビスフェノールF型ベンゾオキサジンBF−BXZ(小西化学製商品名)、ビスフェノールS型ベンゾオキサジンBS−BXZ(小西化学製商品名)、P−d型ベンゾオキサジン(四国化成工業製商品名)、F−a型ベンゾオキサジン(四国化成工業製商品名)等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらのベンゾオキサジン化合物は、1種又は2種以上混合して用いることができる。
重合可能な不飽和基を有する化合物としては、一般に公知のものを使用できる。例えば、エチレン、プロピレン、スチレン、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル等のビニル化合物、メチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の1価又は多価アルコールの(メタ)アクリレート類、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールF型エポキシ(メタ)アクリレート等のエポキシ(メタ)アクリレート類、及びベンゾシクロブテン樹脂、が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらの不飽和基を有する化合物は、1種又は2種以上混合して用いることができる。なお、上記「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びそれに対応するメタクリレートを包含する概念である。
また、本実施形態の樹脂組成物は、必要に応じて、硬化速度を適宜調節するための硬化促進剤を含有していてもよい。この硬化促進剤としては、シアン酸エステル化合物やエポキシ樹脂等の硬化促進剤として一般に使用されているものを好適に用いることができ、その種類は特に限定されない。硬化促進剤の具体例としては、オクチル酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅、アセチルアセトン鉄、オクチル酸ニッケル、オクチル酸マンガン等の有機金属塩類、フェノール、キシレノール、クレゾール、レゾルシン、カテコール、オクチルフェノール、ノニルフェノール等のフェノール化合物、1−ブタノール、2−エチルヘキサノール等のアルコール類、トリフェニルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール等のイミダゾール類及びこれらのイミダゾール類のカルボン酸若しくはその酸無水類の付加体等の誘導体、ジシアンジアミド、ベンジルジメチルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジルアミン等のアミン類、ホスフィン系化合物、ホスフィンオキサイド系化合物、ホスホニウム塩系化合物、ダイホスフィン系化合物等のリン化合物、エポキシ−イミダゾールアダクト系化合物、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシカーボネート等の過酸化物、又はアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、N,N-ジメチルアミノピリジンが挙げられる。硬化促進剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
さらに、本実施形態の樹脂組成物は、所期の特性が損なわれない範囲において、他の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及びそのオリゴマー、エラストマー類などの種々の高分子化合物、難燃性化合物、並びに各種添加剤等を併用することができる。これらは一般に使用されているものであれば、特に限定されるものではない。難燃性化合物の具体例としては、以下に限定されないが、4,4’−ジブロモビフェニル等の臭素化合物、リン酸エステル、リン酸メラミン、リン含有エポキシ樹脂、メラミン及びベンゾグアナミンなどの窒素化合物、オキサジン環含有化合物、並びに、シリコーン系化合物等が挙げられる。また、各種添加剤としては、以下に限定されないが、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光重合開始剤、蛍光増白剤、光増感剤、染料、顔料、増粘剤、流動調整剤、滑剤、消泡剤、分散剤、レベリング剤、光沢剤、重合禁止剤等が挙げられる。これらは、所望に応じて1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、本実施形態の樹脂組成物は、必要に応じて、有機溶剤を含有することができる。この場合、本実施形態の樹脂組成物は、上述した各種樹脂成分の少なくとも一部、好ましくは全部が有機溶剤に溶解又は相溶した態様(溶液又はワニス)として用いることができる。有機溶剤としては、上述した各種樹脂成分の少なくとも一部、好ましくは全部を溶解又は相溶可能なものであれば、公知のものを適宜用いることができ、その種類は特に限定されるものではない。有機溶剤の具体例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のセロソルブ系溶媒、乳酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、ヒドロキシイソ酪酸メチル等のエステル系溶媒、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド類などの極性溶剤類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等の無極性溶剤が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態の樹脂組成物は、常法にしたがって調製することができ、本実施形態におけるシアン酸エステル化合物(A)、マレイミド化合物(B)、無機充填材(C)及び上述したその他の任意成分を均一に含有する樹脂組成物が得られる方法であれば、その調製方法は特に限定されない。例えば、本実施形態におけるシアン酸エステル化合物(A)、マレイミド化合物(B)、無機充填材(C)及び上述したその他の任意成分を溶剤に順次配合し、十分に撹拌することで本実施形態の樹脂組成物を容易に調製することができる。
以下、本実施形態のプリプレグについて詳述する。本実施形態のプリプレグは、基材と、該基材に含浸又は塗布された上記樹脂組成物とを有するものである。本実施形態のプリプレグの製造方法は、本実施形態の樹脂組成物と基材とを組み合わせてプリプレグを製造する方法であれば、特に限定されない。具体的には、本実施形態の樹脂組成物を基材に含浸又は塗布させた後、120〜220℃の乾燥機中で、2〜15分程度乾燥させる方法等によって半硬化させることで、本実施形態のプリプレグを製造することができる。このとき、基材に対する樹脂組成物の付着量、すなわち半硬化後のプリプレグの総量に対する樹脂組成物の含有量(無機充填材(C)を含む。)は、20〜99質量%の範囲であることが好ましい。
本実施形態の金属箔張積層板は、少なくとも1枚以上積層された上述のプリプレグと、そのプリプレグの片面又は両面に配された金属箔とを有するものである。具体的には、前述のプリプレグ1枚に対して、又はプリプレグを複数枚重ねたものに対して、その片面又は両面に銅やアルミニウムなどの金属箔を配置して、積層成形することにより作製することができる。ここで用いられる金属箔は、プリント配線板材料に用いられているものであれば、特に限定されないが、圧延銅箔及び解銅箔等の銅箔が好ましい。また、金属箔の厚さは、特に限定されないが、2〜70μmであると好ましく、3〜35μmであるとより好ましい。成形条件としては、通常のプリント配線板用積層板及び多層板の作製時に用いられる手法を採用できる。例えば、多段プレス機、多段真空プレス機、連続成形機、又はオートクレーブ成形機などを用い、温度180〜350℃、加熱時間100〜300分、面圧20〜100kg/cm2の条件で積層成形することにより本実施形態の金属箔張積層板を製造することができる。また、上記のプリプレグと、別途作製した内層用の配線板とを組み合わせて積層成形することにより、多層板を作製することもできる。多層板の製造方法としては、例えば、上述したプリプレグ1枚の両面に35μmの銅箔を配置し、上記条件にて積層形成した後、内層回路を形成し、この回路に黒化処理を実施して内層回路板を形成する。さらに、この内層回路板と上記のプリプレグとを交互に1枚ずつ配置し、さらに最外層に銅箔を配置して、上記条件にて好ましくは真空下で積層成形する。こうして、多層板を作製することができる。
上記の製造例で得られるプリント配線板は、絶縁層と、この絶縁層の表面に形成された導体層とを有し、絶縁層が上述した本実施形態の樹脂組成物を含む構成となる。すなわち、上述した本実施形態のプリプレグ(基材及びこれに含浸又は塗布された本実施形態の樹脂組成物)、上述した本実施形態の金属箔張積層板の樹脂組成物の層(本実施形態の樹脂組成物からなる層)が、本実施形態の樹脂組成物を含む絶縁層から構成されることになる。
本実施形態の樹脂シートは、支持体と、その支持体の表面に配された、上記樹脂組成物層(積層シート)とを指し、また支持体を取り除いた樹脂組成物層のみ(単層シート)も指す。すなわち、本実施形態の樹脂シートは、少なくとも、本実施形態の樹脂組成物を有するものである。この積層シートは、上記の樹脂組成物を溶剤に溶解させた溶液を支持体に塗布し乾燥することで得ることができる。ここで用いる支持体としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体フィルム、並びにこれらのフィルムの表面に離型剤を塗布した離型フィルム、ポリイミドフィルム等の有機系のフィルム基材、銅箔、アルミ箔等の導体箔、ガラス板、SUS板、FRP等の板状の無機系のフィルムが挙げられる。塗布方法としては、例えば、上記の樹脂組成物を溶剤に溶解させた溶液を、バーコーター、ダイコーター、ドクターブレード、ベーカーアプリケーター等で支持体上に塗布することで、支持体と樹脂組成物層が一体となった積層シートを作製する方法が挙げられる。また、塗布後、さらに乾燥して得られる樹脂シートから支持体を剥離又はエッチングすることで、単層シートを得ることもできる。なお、上記の本実施形態の樹脂組成物を溶剤に溶解又は相溶させた溶液を、シート状のキャビティを有する金型内に供給し乾燥する等してシート状に成形することで、支持体を用いることなく単層シートを得ることもできる。
ジアリルビスフェノールA700g(ヒドロキシル基当量154.2g/eq.)(OH基換算4.54mol)(DABPA、大和化成工業(株)製)及びトリエチルアミン459.4g(4.54mol)(ヒドロキシル基1モルに対して1.0モル)をジクロロメタン2100gに溶解させ、これを溶液1とした。
六方晶窒化ホウ素(トクヤマ社製、πBN−S03、平均粒子径:11.0μm)の粉体100質量部をミキサーで撹拌しているところに対して、シルセスキオキサン(荒川化学工業社製、SQ502−8、エポキシ当量276g/eq)2.42質量部を滴下し、常温で30分間混練した。なお、SQ502処理BN100質量部あたり、六方晶窒化ホウ素は97.6質量部であり、シルセスキオキサンは、2.4質量部であった。なお、用いたシルセスキオキサンは六方晶窒化ホウ素の表面処理後においてチオール基を有するものであった。
合成例1で得られたDABPA−CN 50質量部、ノボラック型ビスマレイミド化合物(大和化成工業社製、BMI−2300)50質量部、合成例2で得られたSQ502処理BN 100質量部、2,4,5−トリフェニルイミダゾール(東京化成工業(株)製)0.5質量部、オクチル酸亜鉛(日本化学産業(株)製)0.1質量部を混合してワニスを得た。
合成例2で得られたSQ502処理BNを60質量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてワニスを得た。
合成例1で得られたDABPA−CN 50質量部、ノボラック型ビスマレイミド化合物(大和化成工業社製、BMI−2300)50質量部、六方晶窒化ホウ素(トクヤマ社製、πBN−S03、平均粒子径:11.0μm)100質量部、シルセスキオキサン(荒川化学工業社製、SQ502−8、エポキシ当量276g/eq)2.42質量部、2,4,5−トリフェニルイミダゾール(東京化成工業(株)製)0.5質量部、オクチル酸亜鉛(日本化学産業(株)製)0.1質量部を混合してワニスを得た。
六方晶窒化ホウ素を60質量部、シルセスキオキサンを1.45質量部としたこと以外は、比較例1と同様にしてワニスを得た。
合成例1で得られたDABPA−CN 47.5質量部、ノボラック型ビスマレイミド化合物(大和化成工業社製、BMI−2300)47.5質量部、スラリーシリカ(アドマテックス製、SC2050MB)100質量部、シルセスキオキサン(荒川化学工業社製、SQ502−8、エポキシ当量276g/eq)5質量部、2,4,5−トリフェニルイミダゾール(東京化成工業(株)製)0.5質量部、オクチル酸亜鉛(日本化学産業(株)製)0.1質量部を混合してワニスを得た。
以上のようにして得られたワニスを厚さ0.1mmのEガラスクロスに含浸塗工し、乾燥機(耐圧防爆型スチーム乾燥機、(株)高杉製作所製))を用いて165℃、4分加熱乾燥し、樹脂組成物46質量%のプリプレグを得た。このプリプレグ8枚を重ね、両面に12μm銅箔(3EC−M3−VLP、三井金属鉱業(株)製)を配置し、圧力40kg/cm2、温度230℃で120分間真空プレスを行い、厚さ0.8mmの12μm銅張り積層板を得た。得られた銅張り積層板を用いて、以下の評価を行った。
得られた銅張り積層板の50mm×25mm×0.8mmのサンプルを使用しJIS規格K6911に準拠して、オートグラフ((株)島津製作所製AG−Xplus)にて、25℃で測定を実施した。
得られた銅張り積層板の50mm×25mm×0.8mmのサンプルを使用しJIS規格C6481に準じて、オートグラフ((株)島津製作所製AG−Xplus)にて、25℃で測定を実施した。
得られた銅張り積層板を用い、JIS C 6481に準拠して、プレッシャークッカー試験機(平山製作所製、PC−3型)により、120℃、0.1MPaで5時間処理後の吸水率を測定した。
JlS C 6481に規定されるTMA法(Thermo−mechanical analysis)により得られた銅張り積層板のガラスクロスの縦方向(CTE−x)と厚み方向(CTE−z)の熱膨張係数を測定した。具体的には、銅箔張積層板(50mm×25mm×0.8mm)の両面の銅箔をエッチングにより除去した後に、熱機械分析装置(TAインスツルメント製)で40℃から340℃まで毎分10℃で昇温し、60℃から120℃における縦方向の線熱膨張係数(ppm/℃)を測定した。
得られた銅箔張積層板の銅箔をエッチングにより除去し、測定用サンプルを得た。得られたサンプルの密度を測定し、また、比熱をDSC(TA Instrumen社製、Q100型)により測定し、さらに、キセノンフラッシュアナライザ(Bruker社製、製品名「LFA447Nanoflash」)により熱拡散率を測定した。そして、厚さ方向(z方向)及び平面方向(xy方向)の熱伝導率を以下の式から算出した。
熱伝導率(W/m・K)=密度(kg/m3)×比熱(kJ/kg・K)×熱拡散率(m2/S)×1000
Claims (11)
- シアン酸エステル化合物(A)と、
マレイミド化合物(B)と、
無機充填材(C)と、を含み、
該無機充填材(C)が、シルセスキオキサンによって表面改質した六方晶窒化ホウ素である、
樹脂組成物。 - 前記シルセスキオキサンが、チオール基を有する、
請求項1に記載の樹脂組成物。 - 前記シルセスキオキサンの含有量が、前記六方晶窒化ホウ素の含有量100質量部に対して、0.5〜10質量部である、
請求項1又は2に記載の樹脂組成物。 - 前記無機充填材(C)の含有量が、前記樹脂組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、20〜1600質量部である、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 前記シアン酸エステル化合物(A)の含有量が、前記樹脂組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、1〜90質量部である、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 前記マレイミド化合物(B)の含有量が、前記樹脂組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、10〜90質量部である、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、フェノール樹脂、ベンゾオキサジン化合物、並びに重合可能な不飽和基を有する化合物からなる群より選択される1種以上をさらに含む、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 基材と、
該基材に含浸又は塗布された、請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物と、を有する、
プリプレグ。 - 少なくとも1枚以上積層された請求項8に記載のプリプレグと、
前記プリプレグの片面又は両面に配された金属箔と、を有する、
金属箔張積層板。 - 支持体と、
該支持体の表面に配された、請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む層と、を有する、
樹脂シート。 - 絶縁層と、
該絶縁層の表面に形成された導体層と、を有し、
前記絶縁層が請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、
プリント配線板。
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