JP2019094329A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪化粧料。
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)平均重合度が700以上10,000以下の、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1種以上のポリマー
【選択図】なし
Description
一方、毛髪の染色法において、遷移金属イオンを含有する組成物での処理と、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸を含有する組成物での処理とを連続して行うことで、当該5,6−ジヒドロキシインドール誘導体のメラニン様色素への変換を促進する方法が知られている(特許文献2参照)。
すなわち、本発明は下記[1]〜[2]に関する。
[1]次の成分(A)及び(B):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)平均重合度が700以上10,000以下の、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1種以上のポリマー
を含有する毛髪化粧料。
[2]上記[1]に記載された毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法。
本発明の毛髪化粧料は、次の成分(A)及び(B)を含有する。
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)平均重合度が700以上10,000以下の、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1種以上のポリマー
本発明で用いる成分(A)は、毛髪内に浸透し、空気酸化により重合してメラニン色素を生成することで白髪を黒髪に染めることができるメラニン前駆体である。しかしながら成分(A)は、例えば毛髪化粧料の使用時に水中で凝集しやすいため、毛髪に浸透しにくく、十分に染毛することができなかった。
また、毛髪洗浄時に成分(A)の多くがすすぎ流されてしまうという課題もあった。
本発明においては、メラニン前駆体である成分(A)に対し、所定の範囲の平均重合度を有する成分(B)を組み合わせて用いることにより、例えば水中においても成分(A)の分散性が向上し、凝集が抑制されて毛髪への浸透が促進される。そのため、成分(A)を毛髪に残存させる効果も奏することができ、染毛性が向上すると考えられる。
成分(B)であるポリビニルアルコール(PVA)及びポリビニルピロリドン(PVP)が成分(A)の分散性を向上させる機構は定かではないが、PVAが有する疎水的な主鎖と成分(A)とが相互作用することで成分(A)の凝集を抑制することができ、またPVAが親水的な水酸基を有することで、PVAと相互作用している成分(A)の溶解性を維持できていると考えられる。PVPもPVAと同様に疎水的な主鎖と親水的な側鎖を有していることから、上記と同様の機構で成分(A)の凝集を抑制する効果を奏していると推察される。このような凝集抑制効果から、毛髪化粧料の使用時(例えば毛髪洗浄時)においても成分(A)を毛髪に残存させる効果も奏していると考えられる。
本発明の毛髪化粧料は、下記一般式(1)で表される化合物又はその塩である成分(A)を含有する。成分(A)は空気酸化により重合してメラニン色素に変換されるメラニン前駆体であり、毛髪の染色剤として作用する。
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
成分(A)のメラニン前駆体は、一般式(1)で表されるインドール誘導体又はインドリン誘導体、又はこれらの塩であり、本発明においてはその1種又は2種以上の組み合わせを用いることができる。成分(A)は、染毛性の観点からインドール誘導体(すなわち、一般式(1)中の破線部分にπ結合が存在する)であることがより好ましい。
成分(A)の入手性及び染毛性の観点から、一般式(1)において、R1は好ましくは水酸基であり、R2は好ましくは水素原子又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)、より好ましくは水素原子又は−COOHである。R3は好ましくは水素原子である。
また一般式(1)においてR2が−COOHである場合、一般式(1)で表される化合物の塩としては、そのカルボン酸塩(R2が−COO−X+(X+は、Na+、K+等のアルカリ金属イオン、Ca+、Mg+等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンなどの陽イオン)である)が挙げられる。
5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸を併用する場合は、そのモル比は50:50〜99:1の範囲とすることが好ましく、80:20〜99:1の範囲とすることがより好ましく、85:15〜95:5の範囲とすることがさらに好ましい。5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸のモル比が上記範囲であると染毛後の毛髪の仕上がりが自然な色味に近づく。
5,6−ジヒドロキシインドールと5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸とのモル比は、逆相HPLCにより定量することができる。
本発明の毛髪化粧料は、平均重合度が700以上10,000以下の、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1種以上のポリマー成分(B)を含有する。毛髪化粧料において成分(A)と成分(B)とを組み合わせて用いることにより、例えばシャンプー等の毛髪洗浄剤に配合して使用した際に、水中においても成分(A)の分散性が向上し、凝集が抑制されて毛髪への浸透が促進されるため、高い染毛性を得ることができる。なかでも染毛性向上の観点から、成分(B)はポリビニルアルコールであることが好ましい。
染毛性向上の観点から、成分(B)の平均重合度は好ましくは800以上、より好ましくは1,000以上、さらに好ましくは1,200以上、よりさらに好ましくは1,800以上である。一方、毛髪化粧料への溶解性の観点からは、当該平均重合度は好ましくは7,000以下、より好ましくは3,700以下、さらに好ましくは3,600以下であり、よりさらに好ましくは2,600以下、よりさらに好ましくは2,450以下、よりさらに好ましくは2,300以下である。
成分(B)は2種以上用いてもよく、この場合の成分(B)の平均重合度は、それぞれのポリマーの平均重合度と配合量から加重平均を算出することにより求められる。
本発明の毛髪化粧料は、染毛性向上の観点、及び毛髪化粧料としての効果を有効に発現させる観点から、さらに、成分(C)として界面活性剤を含有することが好ましい。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合は成分(C)として少なくともアニオン性界面活性剤を含有することが好ましく、毛髪化粧料がリンス、コンディショニング剤である場合は成分(C)として少なくともカチオン性界面活性剤を含有することが好ましい。さらに、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤を併用してもよい。
毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合は、アニオン性界面活性剤を含有することが好ましい。アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸、リン酸モノ又はジエステル、スルホコハク酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。
アニオン性界面活性剤のアニオン性基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)が挙げられる。
なかでも、毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合の良好な泡立ち、洗い易さ、染毛性向上効果の観点から、アルキルエーテル硫酸塩及びアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。上記アルキルエーテル硫酸塩としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸等が挙げられ、アルキルエーテルカルボン酸塩としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、下記一般式で表されるモノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が挙げられる。
〔式中、R11は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上22以下のアルキル基、R15CONH(CH2)m−、R15−O−(CH2)m−又はR15COO(CH2)m−(R15は直鎖又は分岐鎖の炭素数7以上21以下のアルキル基を示し、mは1以上4以下の数を示す。)で表される基を示し、R12は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1以上22以下のアルキル基、又は前記R15CONH(CH2)m−、R15−O−(CH2)m−若しくはR15COO(CH2)m−で表される基を示し、R13及びR14はそれぞれ独立に炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、Y−は塩化物イオン、臭化物イオン又はメトサルフェートイオンを示す。〕
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルタイン等のスルタイン系界面活性剤;が挙げられる。なかでも、ベタイン系界面活性剤が好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインがより好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8以上18以下、さらには炭素数10以上16以下のアシル基を有するものが好ましく、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びアルキルサッカライドからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触向上の観点、染毛性向上の観点、及び毛髪化粧料としての効果を有効に発現させる観点から、さらに成分(D)として油剤を含有することができる。
油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;その他、イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等が挙げられる。油剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の毛髪化粧料は、染毛性向上の観点から、さらにアルカリ剤を含有することができる。アルカリ剤は毛髪を膨潤させてキューティクルを開き、成分(A)等の染色剤成分を毛髪の内部まで浸透させる作用と共に、成分(A)の重合反応を促進し、染毛性を向上させる作用を有する。
アルカリ剤としては、通常の染毛剤に使用されるアルカリ剤であれば特に制限なく用いることができる。当該アルカリ剤としては、例えば、アンモニア;モノ−、ジ−又はトリメタノールアミン、モノ−、ジ−又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルエチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等のアルキルアミン;ベンジルアミン等のアラルキルアミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ化合物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。アルカノールアミン、アルキルアミン、又はアラルキルアミンの炭素数は、水溶性の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
なかでも、染毛性の観点からは、成分(B)はアンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン、アラルキルアミン、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、アンモニア及びアルカノールアミンからなる1種又は2種以上を含むことがより好ましく、モノアルカノールアミンを含むことがさらに好ましく、モノエタノールアミンを含むことがよりさらに好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、pH緩衝能を向上させる観点から、さらに緩衝剤を含有することができる。緩衝剤を含有することで、例えば毛髪化粧料が使用時に水で希釈された場合にも、成分(A)が高い染毛性を発現するために最適なpH範囲を維持しやすくなる。
当該緩衝剤としては、pH緩衝作用を有するものであれば特に制限されないが、メラニン前駆体である成分(A)は塩基性条件で空気中の酸素と反応し、メラニン色素に変換されやすいため、毛髪化粧料のpHを塩基性条件に調整できる緩衝剤が好ましい。
上記観点から、緩衝剤は、塩基性成分として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等の炭酸塩や、グリシン、四ホウ酸ナトリウム、又は塩化アンモニウムをいずれか1種含有する緩衝剤;又は、炭酸ナトリウム−重炭酸ナトリウム等の、2種以上の塩基性成分の組み合わせからなる緩衝剤が好ましく、炭酸塩を含有する緩衝剤がより好ましく、重炭酸ナトリウムを含有する緩衝剤がより好ましい。
なお、緩衝剤の含有量とは、緩衝剤を構成する緩衝剤成分の有効成分量の合計を意味する。
本発明の毛髪化粧料は、前記成分の他、毛髪化粧料又は染毛剤に通常使用される成分を、本発明の目的を損なわない範囲で適宜含有してもよい。当該成分としては、例えば、酸化防止剤、シリコーン、高級アルコール、芳香族アルコール、成分(A)以外の染色剤、成分(B)以外のポリマー、抗フケ剤、ビタミン剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、保湿剤、パール剤、セラミド類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、亜硫酸、アスコルビン酸、チオグリコール酸、L−システイン、N−アセチル−L−システイン及びそれらの塩が挙げられる。成分(A)の安定化、及び染色性向上の観点からはアスコルビン酸及びその塩が好ましい。
酸化防止剤を用いる場合、その含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
シリコーンは、例えば毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、泡の質感、泡の滑り感、洗浄時のきしみ低減、乾燥時の滑らかさを向上させる効果を有する。当該シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン;メチルフェニルポリシロキサン;アモジメチコーン、アミノエチルアミノプロピルジメチコーン、アミノプロピルジメチコーン等のアミノ変性シリコーン;環状シリコーン;ポリエーテル変性シリコーン;脂肪酸変性シリコーン;アルコール変性シリコーン;アルコキシ変性シリコーン;エポキシ変性シリコーン;フッ素変性シリコーン;アルキル変性シリコーン等が挙げられる。これらのシリコーンは、1種又は2種以上を含有することができる。
なかでも、上記と同様の観点から、シリコーンとしてはジメチルポリシロキサンが好ましい。
シリコーンを用いる場合、その含有量は、上記と同様の観点から、毛髪化粧料中、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、よりさらに好ましくは2質量%以上であり、上記と同様の観点及び経済性の観点から、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは8質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料は、高級アルコールを含有することができる。毛髪化粧料がリンス、コンディショニング剤、及びトリートメント剤からなる群から選ばれる毛髪化粧料である場合には乳化安定性が向上し、毛髪洗浄剤の場合は泡立ちが向上するなどの効果を奏する。
高級アルコールとしては、一般式R21−OH〔式中、R21は炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕で表されるものを用いることができる。R21は、好ましくは炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素基、より好ましくは炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は、炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基、さらに好ましくは炭素数12以上24以下の直鎖アルキル基、又は、炭素数12以上24以下の直鎖アルケニル基である。
高級アルコールとしては例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。高級アルコールは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の毛髪化粧料は、ポリマー成分の溶解性の観点から、さらに芳香族アルコールを含有してもよい。芳香族アルコールとしては、ベンジルオキシエタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、桂皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α,α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、フェノキシエタノール等が挙げられる。これらのうち、ベンジルオキシエタノール及びベンジルアルコールからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、ベンジルアルコールがより好ましい。
芳香族アルコールを用いる場合、その含有量は、上記と同様の観点から、毛髪化粧料中、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料は、さらに、成分(A)以外の染色剤を含有してもよい。当該染色剤としては、通常染毛剤に用いられる酸化染料(プレカーサー及びカップラーから構成される)、直接染料が挙げられる。
酸化染料におけるプレカーサーとしては、例えば、パラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、2−クロロ−パラフェニレンジアミン、N−メトキシエチルパラフェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2−(2−ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2,6−ジメチルパラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、1,3−ビス(N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノフェニル)アミノ)−2−プロパノール、PEG−3,3,2’−パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール[=4−アミノメタクレゾール]、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、2−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−4−アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、2−アミノ−6−メチルフェノール、2−アミノ−5−アセタミドフェノール、3,4−ジアミノ安息香酸、5−アミノサリチル酸、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、2,5,6−トリアミノ−4−ヒドロキシピリミジン、4,5−ジアミノ−1−(4’−クロロベンジル)ピラゾール、1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾール、並びにこれらの塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられる。ニトロ染料としては、2−ニトロパラフェニレンジアミン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、3−ニトロ−p−ヒドロキシエチルアミノフェノール、4−ニトロオルトフェニレンジアミン、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン等が挙げられる。分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられる。塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性赤51、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31等が挙げられる。これらの直接染料は1種又は2種以上を用いることができる。
毛髪化粧料は、通常、水性媒体を含有する。水性媒体としては、水;エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数6以下の低分子ジオール及びトリオールが挙げられ、水が好ましい。毛髪化粧料中の水性媒体の含有量は、毛髪化粧料の剤型により適宜選択することができるが、通常、1〜95質量%の範囲である。水性媒体として水を用いる場合には、毛髪化粧料中の水の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%であり、また、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料のpHは、染毛性向上の観点から、好ましくは8.0以上、より好ましくは8.5以上、さらに好ましくは9.0以上である。メラニン前駆体である成分(A)は塩基性条件で空気中の酸素と反応し、メラニン色素に変換されやすいためである。当該pHは、染毛性向上、及び毛髪へのダメージ抑制の観点から、好ましくは12.0以下、より好ましくは11.0以下、さらに好ましくは10.5以下、よりさらに好ましくは10.0以下である。
上記pHは25℃における測定値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
本発明はさらに、前記毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法を提供する。例えば、毛髪化粧料がシャンプー等の毛髪洗浄剤である場合は、該毛髪洗浄剤を毛髪に塗布し、泡立てて毛髪を洗浄した後、水で洗い流す。毛髪化粧料がコンディショニング剤、トリートメント剤又は染毛剤の場合は、該毛髪化粧料を毛髪に塗布し、必要に応じて短時間(1〜5分程度)放置した後に水で洗い流す。以上のような工程を日常的に繰り返すことにより、容易に、かつ短期間で白髪染めを行うことができる。
毛髪化粧料による染色効果を実感する観点から、毛髪に適用する毛髪化粧料中の成分(A)の量としては、1週間あたり毛髪100gに対して、通常0.001g以上、好ましくは0.01g以上、より好ましくは0.03g以上であり、コストの観点から、10g以下、好ましくは5g以下、より好ましくは1g以下である。
<1>
次の成分(A)及び(B):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)平均重合度が700以上10,000以下の、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1種以上のポリマー
を含有する毛髪化粧料。
<2>
成分(A)が5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸、5,6−ジヒドロキシインドリン、及びこれらの塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上である<1>に記載の毛髪化粧料。
<3>
成分(A)が5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸からなる群から選ばれる1種又は2種である<1>又は<2>に記載の毛髪化粧料。
<4>
成分(A)として5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸を併用し、5,6−ジヒドロキシインドールと5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸とのモル比が50:50〜99:1である<1>〜<3>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<5>
成分(B)の平均重合度が700以上7,000以下である<1>〜<4>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<6>
成分(B)の平均重合度が700以上3,700以下である<1>〜<5>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<7>
成分(B)の平均重合度が1,000以上2,300以下である<1>〜<6>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<8>
成分(B)の平均重合度が1,800以上2,300以下である<1>〜<7>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<9>
成分(B)がポリビニルアルコールである<1>〜<8>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<10>
ポリビニルアルコールの鹸化度が70%以上95%以下である<9>に記載の毛髪化粧料。
成分(A)の含有量が0.01質量%以上40質量%以下である<1>〜<10>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<12>
成分(A)の含有量が0.05質量%以上5質量%以下である<1>〜<11>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<13>
成分(A)の含有量が0.10質量%以上1質量%以下である<1>〜<12>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<14>
成分(B)の含有量が0.05質量%以上5.0質量%以下である<1>〜<13>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<15>
成分(B)の含有量が0.20質量%以上1.0質量%以下である<1>〜<14>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<16>
成分(B)の含有量が0.25質量%以上0.5質量%以下である<1>〜<15>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<17>
毛髪化粧料中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.001以上1000以下である<1>〜<16>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<18>
毛髪化粧料中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.1以上5以下である<1>〜<17>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<19>
さらに、成分(C)として界面活性剤を含有する<1>〜<18>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<20>
成分(C)が非イオン性界面活性剤である<19>に記載の毛髪化粧料。
非イオン界面活性剤の含有量が0.01質量%以上5質量%以下である<20>に記載の毛髪化粧料。
<22>
さらにアルカリ剤を含有する<1>〜<21>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<23>
アルカリ剤の含有量が0.01質量%以上10質量%以下である<22>に記載の毛髪化粧料。
<24>
pHが8.0以上12.0以下である<1>〜<23>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<25>
次の成分(A)及び(B):
(A)5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸、5,6−ジヒドロキシインドリン、及びこれらの塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上
(B)平均重合度が700以上3,700以下のポリビニルアルコール
を含有し、
成分(A)の含有量が0.05質量%以上5質量%以下、成分(B)の含有量が0.20質量%以上1.0質量%以下であり、
pHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。
<26>
次の成分(A)及び(B):
(A)5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸からなる群から選ばれる1種又は2種
(B)平均重合度が700以上3,700以下のポリビニルアルコール
を含有し、
成分(A)の含有量が0.05質量%以上5質量%以下、成分(B)の含有量が0.20質量%以上1.0質量%以下であり、
pHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。
<27>
次の成分(A)及び(B):
(A)5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸からなる群から選ばれる1種又は2種
(B)平均重合度が1,000以上2,300以下のポリビニルアルコール
を含有し、
成分(A)の含有量が0.05質量%以上5質量%以下、成分(B)の含有量が0.20質量%以上1.0質量%以下であり、
pHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。
<28>
次の成分(A)及び(B):
(A)5,6−ジヒドロキシインドール及び5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸からなる群から選ばれる1種又は2種
(B)平均重合度が1,800以上2,300以下のポリビニルアルコール
を含有し、
成分(A)の含有量が0.05質量%以上5質量%以下、成分(B)の含有量が0.20質量%以上1.0質量%以下であり、
pHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。
<29>
次の成分(A)及び(B):
(A)5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸、5,6−ジヒドロキシインドリン、及びこれらの塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上
(B)平均重合度が700以上3,700以下のポリビニルアルコール
を含有し、
毛髪化粧料中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.1以上5以下であり、
pHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。
<30>
毛髪洗浄剤、リンス、コンディショニング剤、トリートメント剤、スタイリング剤、又は育毛剤である<1>〜<29>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
毛髪洗浄剤である<1>〜<30>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<32>
<1>〜<31>のいずれかに記載された毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法。
pHメーター(HORIBA Ltd.製、pHメーター本体:ポータブル型pHメータ D−71、電極:マイクロToupH電極 9618S−10D)を用いて、毛髪化粧料の25℃におけるpHを測定した。
実施例1〜8、比較例1〜3
表1に示す組成のシャンプーを以下の方法により製造した。
100mLスクリュー管(株式会社マルエム製)に、アニオン性界面活性剤「エマールE−27C」(花王(株)製、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、有効成分量:27質量%)44.5g(有効分:12g)、イオン交換水25.8g、モノエタノールアミン1.5g、クエン酸水溶液(50%)1.0g(有効分:0.5g)、アスコルビン酸0.2g、重炭酸ナトリウム2.0g、各種ポリビニルアルコール(PVA)水溶液(3質量%)10g(有効分:0.3g)を添加し、マグネティックスターラーを用いて均一になるまで混合した後、溶液の脱気を行った。脱気した溶液を窒素で充たされたグローブボックス内に導入し、30mLスクリュー管(株式会社マルエム製)に全量(85.0g)のうち8.5g入れた。そこへ成分(A)の溶液を1.5g添加し、窒素雰囲気下、マグネティックスターラーで均一になるまで混合し、評価用シャンプーを得た。なお、各例におけるシャンプーのpHはいずれも9.6であった。
株式会社ビューラックスより購入した質量1gの中国人白髪(10cm/商品名:人毛白髪(100%)、商品番号:BM−W−A)の毛束を、以下に示す組成のプレーンシャンプーで2回洗浄して乾燥させた後、染毛性評価に用いた。
(プレーンシャンプー) (質量%)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(エマールE−27C(有効成分量:27質量%)、花王(株)製)
42
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド
(アミノーン C−11S、花王(株)製) 3
クエン酸 0.2
メチルパラベン 0.3
精製水 残 余
計 100
このようなシャンプーによる染毛処理を、15回行った。
染毛処理前後において、毛束の色相(L、a*、b*)を測定した。毛束の色相は、ハンディ型分光色差計(日本電色工業(株)製、色差計「NF777」)を用いて、毛束の上部(毛を束ねている側)から2〜3cmの位置を5回測定し、その平均値とした。染毛前後での色相から、下記(I)式に従い色差ΔEを算出した。
(L0、a*0、b*0:染毛前の色相、L1、a*1、b*1:染毛後の色相)
成分(A):
(A1)5,6−ジヒドロキシインドール溶液;特許第5570161号公報に記載された方法により製造した溶液(5,6−ジヒドロキシインドール:1質量%、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸:0.14質量%、エタノール:20質量%、水:残部)
(A2)5,6−ジヒドロキシインドール溶液;MATRIX SCIENTIFIC社製、5,6−ジヒドロキシインドール:1質量%、エタノール:20質量%、水:残部
(A3)5,6−ジヒドロキシインドリン臭化水素酸塩溶液;AK−scientific社製、5,6−ジヒドロキシインドリン臭化水素酸塩:1質量%、エタノール:20質量%、水:残部
(B1)ポリビニルアルコール(平均重合度2,000、鹸化度79−81%);(株)クラレ製「PVA−420」
(B2)ポリビニルアルコール(平均重合度2,500、鹸化度79−81%);日本酢ビ・ポバール(株)製「JL−25E」
(B3)ポリビニルアルコール(平均重合度3,500、鹸化度87−89%);(株)クラレ製「PVA−235」
(B4)ポリビニルアルコール(平均重合度2,400、鹸化度87−89%);(株)クラレ製「PVA−224」
(B5)ポリビニルアルコール(平均重合度1,700、鹸化度87−89%);(株)クラレ製「PVA−217」
(B6)ポリビニルアルコール(平均重合度1,000、鹸化度87−89%);(株)クラレ製「PVA−210」
上記(B1)〜(B6)の平均重合度は(株)クラレ及び日本酢ビ・ポバール(株)のカタログを引用した。
(B1)’ポリビニルアルコール(平均重合度500、鹸化度87−89%);日本合成化学工業(株)製「EG−05」
上記(B1)’の平均重合度は特許第5416586号の記載を引用した。
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム;花王(株)製「エマールE−27C」、有効成分量:27質量%
実施例1においてポリビニルアルコール(PVA)水溶液(3質量%)に代えてポリビニルピロリドン(PVP)水溶液(3質量%)を使用したこと以外は、前記と同様の方法で、表2に示す組成のシャンプーを製造した。シャンプーのpHは9.6であった。
(A1)5,6−ジヒドロキシインドール溶液;前記と同じ
(B7)ポリビニルピロリドン(平均重合度1,500);和光純薬工業(株)製「ポリビニルピロリドンK90」
アニオン性界面活性剤:
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム;花王(株)製「エマールE−27C」、有効成分量:27質量%
Claims (7)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)平均重合度が700以上10,000以下の、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1種以上のポリマー
を含有する毛髪化粧料。 - 成分(B)の平均重合度が700以上7,000以下である請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の含有量が0.01質量%以上40質量%以下である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)の含有量が0.05質量%以上5.0質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- さらに、成分(C)として界面活性剤を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 毛髪洗浄剤である請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載された毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法。
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