以下、チェックアウトシステムの実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は、一実施形態に係るチェックアウトシステムを構成する装置の配置の一例を示す店舗内平面模式図である。また、図2は店舗内のイートインスペースの一例の斜視図である。
一例としての店舗1のなかには、店舗1の出入口から入って通路右にイートインスペース3、通路左にメインレジスペース4、通路を通って右奥に商品が陳列される陳列棚11がある。
陳列される商品は、商品の個品管理のための商品IDタグを備え、商品の個品ひとつひとつに商品IDを有する。商品IDタグとして例えばいわゆる電子タグのようなものを用いることができる。
イートインスペース3の出入口は店舗1の通路につながるひとつしかなく、イートインスペース3から店舗外に直接出ることはできない。イートインスペース3の中には、椅子AとテーブルAとの組である席Aと、椅子BとテーブルBとの組である席Bがある。
メインレジスペース4の通路側はメインレジカウンター6、通路と反対側はキッチン7である。メインレジカウンター6の店員側には複数のトレイが積まれている棚がある。メインレジスペース4の奥はバックヤード5に繋がる。
イートインレジ300とイートインゲート400がイートインスペース3の出入口付近にある。イートインレジ300の隣のイートインサービスカウンタ8の上面にトレイIDリーダ370や商品IDリーダ380がある。イートインサービスカウンタ8のなかの棚81には複数のトレイ970が積まれている。
イートインサービスカウンタ8のなかの棚82には複数のカップ980が積まれている。イートインサービスカウンタ8の上面にはイートインスペース3の内外から物理的にアクセスできるようドリンクベンダー500が置かれる。イートインスペース3の出入口からしかイートインスペース3へ出入りすることができないように、イートインサービスカウンタ8とフェンス9とがイートインスペース3の中と外を区切る。
図3は、チェックアウトシステムの機能ブロック図である。チェックアウトシステムは、アクセスポイント2、店舗サーバ100、チェックアウト端末としてのメインレジ200、トレイIDリーダ270、商品IDリーダ280、もうひとつのチェックアウト端末としてのイートインレジ300、トレイIDリーダ370、商品IDリーダ380、イートインゲート400、ドリンクベンダー500、トレイIDリーダ570、商品IDリーダ580、オーダー端末600、トレイIDリーダ670、キッチン端末700、商品IDリーダ780、テーブルユニット800、を備える。
この実施の形態では、各装置が備えるあるいは各装置に接続される、商品IDリーダや商品IDアンテナとトレイIDリーダやトレイIDアンテナとを分けて説明するが、商品IDタグとトレイIDタグとが単一の構造のリーダで読み取れるものであれば、商品IDリーダの役割も果たしトレイIDリーダの役割を果たす単一のリーダを用いてもよい。商品IDタグとトレイIDタグのみならず、電子マネーのカードや端末と非接触型決済のための通信インタフェースとしても共用可能なリーダを用いてもよい。さらに、電子チケットを読み取るためのインタフェースとしても共用可能なリーダを用いてもよい。
アクセスポイント2は、店舗内の装置群とWLAN(Wireless Local Access Network:ワイヤレスローカルアクセスネットワーク)を形成するためいわゆる基地局としてインフラストラクチャーモードで動作する。アクセスポイント2は、店舗内の装置群にIP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)アドレスを割り当てるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:ダイナミックホストコンフィグレーションプロトコル)サーバとして動作する機能を有していてもよい。
アクセスポイント2は店舗外のインターネットへのVPN(Virtual Private Network:バーチャルプライベートネットワーク))通信のゲートウェイとして機能するルータでもよい。例えば、アクセスポイント2自らがゲートウェイとして機能するルータであったり、あるいは他のゲートウェイとして機能する装置を介して店舗外ネットワーク3と通信可能であれば、客が所有するスマートフォンなどの個人端末910と店舗内の装置群が通信できる構成としてもよい。店舗サーバ100がDHCPサーバやゲートウェイとして振る舞うならば、アクセスポイント2は店舗内のWLANのアクセスポイントとして振る舞うだけでもよい。
店舗サーバ100は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
店舗サーバ100は、バックヤード5から、WLANを介してメインレジ200、イートインレジ300、イートインゲート400、ドリンクベンダー500、オーダー端末600、キッチン端末700、テーブルユニット800、と通信する。
店舗サーバ100は、メインレジ200やイートインレジ300やオーダー端末600からの売上登録結果情報を受信して記憶する。
店舗サーバ100は、メインレジ200やイートインレジ300やオーダー端末600からの料理オーダーを受信して記憶し、キッチン端末700へ料理オーダーを送信する。
店舗サーバ100は、イートインゲート400やドリンクベンダー500から、問合せを受信して回答を送信する。
店舗サーバ100は、オーダー端末600やテーブルユニット800から、トレイIDを受信して記憶する。
メインレジ200は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
メインレジ200は、メインレジカウンター6から、WLANを介して店舗サーバ100と通信する。
メインレジ200は、メインレジ200の傍のトレイIDリーダ270と有線で通信する。メインレジ200は、メインレジ200の傍の商品IDリーダ280と有線で通信する。
メインレジ200は、電子マネーの非接触型決済を行うためのインタフェースを備える。
イートインレジ300は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
イートインレジ300は、イートインスペース3の出入口付近から、WLANを介して店舗サーバ100と通信する。
イートインレジ300は、イートインレジ300の傍のトレイIDリーダ370と有線で通信する。
イートインレジ300は、イートインレジ300の傍の商品IDリーダ380と有線で通信する。
イートインレジ300は、電子マネーの非接触型決済を行うためのインタフェースを備える。
イートインゲート400は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
イートインゲート400は、イートインスペース3の出入口付近から、WLANを介して店舗サーバ100と通信する。
イートインゲート400は、トレイIDリーダ370を備える。
イートインゲート400は、商品IDリーダ380を備える。
ドリンクベンダー500は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
ドリンクベンダー500は、イートインスペース3の内外から物理的にアクセスできる位置から、WLANを介して店舗サーバ100と通信する。
ドリンクベンダー500は、ドリンクベンダー500の傍のトレイIDリーダ570と有線で通信する。
ドリンクベンダー500は、商品IDリーダ580を備える。
オーダー端末600は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
オーダー端末600は、イートインスペース3の中の席AからWLANを介して店舗サーバ100と通信する。
オーダー端末600は、トレイIDリーダ670と有線で通信する。
オーダー端末600は、電子マネーの非接触型決済を行うためのインタフェースを備える。
オーダー端末600やトレイIDリーダ670は、イートインスペース3の中の席AにあるテーブルAに据え付けられる。
オーダー端末600は客が椅子Aに座って操作できる位置に据え付けられ、トレイIDリーダ670は、テーブルAにトレイが置かれるとそのトレイのトレイIDタグからトレイIDを読み取れる位置に据え付けられる。
キッチン端末700は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
キッチン端末700は、メインレジスペース4内のキッチン7から、WLANを介して店舗サーバ100と通信する。
キッチン端末700は、キッチン端末700の傍の商品IDリーダ780と有線で通信する。
テーブルユニット800は、
アクセスポイント2とのWLANの構成メンバーである。
テーブルユニット800は、イートインスペース3の中の席Bから、WLANを介して店舗サーバ100と通信する。
テーブルユニット800は、トレイIDリーダ870を備える。
テーブルユニット800は、イートインスペース3の中の席Bにあるテーブルに据え付けられる。
オーダー端末600は客が椅子Bに座って操作できる位置に据え付けられる。
テーブルユニット800のトレイIDリーダ870は、テーブルBにトレイが置かれるとそのトレイのトレイIDタグからトレイIDを読み取れる位置に据え付けられる。
以下、オペレーションの概略を、装置に格納されるデータテーブルの状態を例示しつつ説明する。
表1は店舗サーバ100が格納するテーブルである品種マスタの一例である。
品種マスタは、品種ID,品種名,単価,標準税率,軽減税率,商品区分,提供形態を関連付けて格納するテーブルである。表1のなかでは
品種ID「ITM01」に対して,品種名「もやし」,単価\120,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」が関連づけられている。品種ID「ITM01」に対しては提供形態は指定がない。
品種ID「ITM02」に対して,品種名「牛乳」,単価\170,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」が関連づけられている。品種ID「ITM02」に対しては提供形態は指定がない。
品種ID「ITM03」に対して,品種名「アイスコーヒー」,単価\110,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」,提供形態「ドリンクベンダー」が関連づけられている。
品種ID「ITM04」に対して,品種名「ホットコーヒー」,単価\100,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」,提供形態「ドリンクベンダー」が関連づけられている。
品種ID「ITM05」に対して,品種名「焼きそば」,単価\300,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」,提供形態「キッチン」が関連づけられている。
品種ID「ITM06」に対して,品種名「花火セット」,単価\700,標準税率10%,軽減税率0.1,商品区分「一般」が関連づけられている。品種ID「ITM06」に対しては提供形態は指定がない。
品種ID「ITM07」に対して,品種名「ホットドッグ」,単価\400,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」,提供形態「キッチン」が関連づけられている。
品種ID「DSH01」に対して,品種名「カップ」が関連づけられている。品種ID「DSH01」に対しては単価,標準税率,軽減税率,商品区分,提供形態などは指定がない。
品種ID「DSH02」に対して,品種名「皿」が関連づけられている。品種ID「DSH02」に対しては単価,標準税率,軽減税率,商品区分,提供形態などは指定がない。
表2は店舗サーバ100が格納する商品ID−品種テーブルの一例である。
商品ID−品種テーブルは、商品IDと品種IDとを関連付けて格納するテーブルである。表2のなかでは例えば
商品ID「13300」に対して品種ID「ITM01」が関連づけられている。商品ID「13300」の商品IDタグがある商品個品は、品種ID「ITM01」の品種つまり品種名「もやし」,単価\120,標準税率10%,軽減税率8%,商品区分「食品」であるということになる。
メインレジ200やイートインレジ300やオーダー端末600などの売上登録する装置も品種マスタや商品ID−品種テーブルの写しを格納し、それらを店舗マスタ100と同期する。
メインレジ200に絡むオペレーションの概略を述べる。
メインレジスペース4の中の店員は、通路側の客から受け取る商品や受けた料理やドリンクの食品注文の売上登録をするためメインレジ200を操作する。店員は、商品が備える商品IDタグの商品IDを商品IDリーダ280に読み取らせることによって商品の売上登録をする。店員は、メインレジ200のタッチパネルディスプレイやキーボードで入力することによって食品注文の売上登録をする。
表3はメインレジ200が格納する売上登録一時テーブルの一例である。
売上登録テーブルは、トレイID,食品注文ID,商品ID,品種IDを関連付けて格納するテーブルである。表3のなかでは商品ID「13301」に対して品種ID「ITM01」が関連づけられている。商品ID「13301」に対してトレイIDや食品注文IDは指定がない。商品ID「13302」に対して品種ID「ITM01」が関連づけられている。商品ID「13302」に対してトレイIDや食品注文IDは指定がない。商品ID「20601」に対して品種ID「ITM02」が関連づけられている。商品ID「20601」に対してトレイIDや食品注文IDは指定がない。食品注文ID「ODR01」に対して品種ID「ITM03」が関連づけられている。商品ID「ODR01」に対してトレイIDや商品IDは指定がない。食品注文ID「ODR02」に対して品種ID「ITM05」が関連づけられている。商品ID「ODR02」に対してトレイIDや商品IDは指定がない。商品ID「44442」に対して品種ID「ITM06」が関連づけられている。商品ID「44442」に対してトレイIDや食品注文IDは指定がない。
客がテイクアウト用と申し出た場合は、店員は、客から受け取る商品や、客からの料理やドリンクの食品注文を、トレイが備えるトレイIDタグのトレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせないで売上登録し決済する。
売上登録した商品のすべては商品それぞれの種類毎の税率がかけられた合計額で決済される。売上登録した食品は軽減税率がかけられた合計額で決済される。
決済に際しては、売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいていない品種IDの品種マスタ上での商品区分が「食品」である商品IDについては、適用税率として品種マスタの軽減税率を採用し適用を「軽減(食品)」とする。一方、そうでない商品IDについては適用税率として品種マスタの他の税率を採用する。
表4はメインレジ200が格納する売上登録テーブルの一例である。
売上登録テーブルは、トレイID,食品注文ID,商品ID,適用税率,適用を関連付けて格納するテーブルである。表4のなかでは商品ID−品種テーブルで単価\120の品種名「もやし」が関連づけられている品種ID「ITM01」に品種マスタ上で関連付けられている商品ID「13301」に対して、トレイIDや食品注文IDは指定がない。売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいていない品種ID「ITM01」の品種マスタ上での商品区分は「食品」であるから適用税率として品種マスタの軽減税率8%が採用され適用に「軽減(食品)」が格納されている。商品ID−品種テーブルで単価\120の品種名「もやし」が関連づけられている品種ID「ITM01」に品種マスタ上で関連付けられている商品ID「13302」に対して、トレイIDや食品注文IDは指定がない。売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいていない品種ID「ITM01」の品種マスタ上での商品区分は「食品」であるから適用税率として品種マスタの軽減税率8%が採用され適用に「軽減(食品)」が格納されている。商品ID−品種テーブルで単価\110の品種名「アイスコーヒー」が関連づけられている品種ID「ITM03」に品種マスタ上で関連付けられている食品注文ID「ODR01」に対して、トレイIDや商品IDは指定がない。売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいていない品種ID「ITM03」の品種マスタ上での商品区分は「食品」であるから適用税率として品種マスタの軽減税率8%が採用され適用に「軽減(食品)」が格納されている。商品ID−品種テーブルで単価\700の品種名「花火セット」が関連づけられている品種ID「ITM06」に品種マスタ上で関連付けられている商品ID「44442」に対して、トレイIDや食品注文IDは指定がない。売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいていない品種ID「ITM06」の品種マスタ上での商品区分は「一般」であって「食品」ではないから適用税率として品種マスタの標準税率10%が採用され適用に「標準」が格納されている。
図4は決済後に発行されるレシートの一例である。レシートには同じ品種IDの商品である商品ID「13301」「13302」の品種名「もやし」がまとめて1つ表示され商品ID数として2つと表示される。決済された商品や食品注文の品種名と単価、まとめた個数や、税の適用区分として「軽減(食品)」や「標準」、そして適用税率が表示される。
店員は、売上登録した料理やドリンクの食品注文IDを有するチケットを、決済したら客に渡す。
図5は決済後に発行されるチケットの一例である。売上登録一時テーブル上で食品注文ID「ODR01」に関連づいている品種ID「ITM03」の品種マスタ上での品種名が「アイスコーヒー」であり提供形態が「ドリンクベンダー」なので、ドリンクベンダー用に品種名「アイスコーヒー」を組み込んだフォームでチケットが発行される。このチケットの一例では食品注文ID「ODR01」を表す多次元コードが印刷されている。
図6は決済後に発行されるチケットの他の一例である。例えば売上登録一時テーブル上で食品注文ID「ODR03」に品種ID「ITM07」が関連づいているとしたら、品種マスタ上で品種ID「ITM07」のレコードの品種名が「ホットドッグ」であり提供形態が「キッチン」なので、キッチン用に品種名「ホットドッグ」を組み込んだフォームでチケットが発行される。このチケットの一例では食品注文ID「ODR03」を表す多次元コードが印刷されている。
チケットを客へ渡す方法として現代では様々な実現例が存在している。
例えばプリンタで紙などの媒体に印刷したハードチケットとして客に渡されてもよい。例えばネットワークを介してチケットの画像を個人端末910へ送付してもよい。例えばネットワークを介してチケットのデータを個人端末910へ送付して個人端末910のアプリケーション上で画像として構成する形態でもよい。例えばネットワークを介してチケットのデータを個人端末910へ送付して、個人端末910から非接触通信で読み取るような電子チケットの形態でもよい。
メインレジ200は、売上登録した料理やドリンクの食品注文IDを含めた、売上登録テーブルの内容を店舗サーバ100へ送信する。店舗サーバ100は受信した、食品注文IDを含めた売上登録テーブルの内容を売上登録結果情報の一部として記憶する。
客がイートイン用と申し出た場合は、店員は、決済が完了するまでに、トレイが備えるトレイIDタグのトレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせる。
表5はトレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせた場合のメインレジ200が格納する売上登録一時テーブルの一例である。
表3と異なるのは、すべてのレコードで商品IDあるいは食品注文IDにトレイID「T01」が関連付けられていることである。決済をするまでの一連の売上登録の間、トレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせる前に格納したレコードにもトレイID「T01」が関連付けられ、トレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせた後に格納しするレコードにもトレイID「T01」が関連付けられる。
店員は、客から受け取った商品のうち食品以外は、売上登録した商品を、買物袋に入れて客に渡す。店員は、客から受け取った商品のうち食品を、売上登録しそのトレイに載せて客に渡す。店員は、客から受けた料理やドリンクの食品注文を売上登録しそのトレイを客に渡す。
決済するまでにトレイIDリーダ270がトレイIDを読み取らなければ、売上登録した商品のうち食品は軽減税率がかけられた合計額で決済される。売上登録した商品のうち食品以外は商品それぞれの種類毎の税率がかけられた合計額で決済される。決済するまでにトレイIDリーダ270がトレイIDが読み取ると、売上登録した商品のうち食品は標準税率がかけられた合計額で決済される。売上登録した商品のうち食品以外は商品それぞれの種類毎の税率がかけられた合計額で決済される。ここでいう食品とは、売上登録された商品のうち、商品IDリーダ280が読み取った商品IDの商品のうちの食品や、食品注文IDに関連づいた注文された食品である。
表6はトレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせた場合のメインレジ200が格納する売上登録テーブルの一例である。
表5と異なるのは、すべてのレコードで商品IDあるいは食品注文IDにトレイID「T01」が関連付けられていることと、食品の適用税率や適用である。
決済に際して、どの商品IDにも売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいているので、品種マスタ上での商品区分が「食品」である品種IDに関連づいた商品IDについても、適用税率として品種マスタの軽減税率は採用されず他の税率としての標準税率が採用されて、適用に「標準(食品)」が格納されている。
メインレジ200は店舗サーバ100へ、トレイIDリーダ270が読み取ったトレイIDと、売上登録され決済された商品IDや料理やドリンクの食品注文IDなどとを関連づけた組を含めた、売上登録テーブルの内容を送信し、店舗サーバ100はその関連付けた組を含めた売上登録テーブルの内容を売上登録結果情報の一部として記憶する。売上登録し決済した料理やドリンクの食品注文IDは店舗サーバ100がトレイIDと関連付けて記憶するので、トレイIDのトレイIDタグを備えるトレイを客に渡せば食品注文IDを有するチケットの代わりになるので、チケットを発行する必要はない。客は食品の商品を載せたトレイを持ってイートインスペース3の入り口を通る。
イートインレジ300に絡むオペレーションの概略を述べる。
客は、商品の売上登録や、料理やドリンクの食品注文の売上登録をするためイートインレジ300を操作する。客は、商品が備える商品IDタグの商品IDを商品IDリーダ380に読み取らせることによって商品の売上登録をする。イートインレジ300は自らの売上登録一時テーブルにトレイID,食品注文ID,商品ID,品種IDを関連付けて格納する。
客は、テイクアウトを意図して売上登録を行う場合は、トレイが備えるトレイIDタグのトレイIDをトレイIDリーダ370に読み取らせずに、商品IDリーダ380に商品が備える商品IDタグの商品IDを読み取らせることによって商品の売上登録や、料理やドリンクの食品注文の入力をして、電子マネーで決済をする。客は、料理やドリンクの食品注文の入力をして決済した料理やドリンクの食品注文IDを有するチケットを入手する。売上登録した商品のすべては商品それぞれの種類毎の税率がかけられた合計額で決済される。つまり、売上登録した食品は軽減税率がかけられた合計額で決済される。
決済に際しては、売上登録一時テーブル上でトレイIDが関連づいていない品種IDの品種マスタ上での商品区分が「食品」である商品IDについては、適用税率として品種マスタの軽減税率を採用し適用を「軽減(食品)」とする。一方、そうでない商品IDについては適用税率として品種マスタの他の税率を採用する。
イートインレジ300は自らの売上登録テーブルに、トレイID,食品注文ID,商品ID,適用税率,適用を関連付けて格納する。
イートインレジ300は、売上登録した料理やドリンクの食品注文IDを含めた、売上登録テーブルの内容を店舗サーバ100へ送信する。店舗サーバ100は受信した、食品注文IDを含めた売上登録テーブルの内容を売上登録結果情報の一部として記憶する。
客がイートイン用を意図して売上登録を行う場合は、決済が完了するまでに、トレイが備えるトレイIDタグのトレイIDをトレイIDリーダ370に読み取らせる。イートインレジ300は自らの売上登録一時テーブルに、トレイIDリーダ370で取得したトレイIDと、食品注文ID,商品ID,品種IDを関連付けて格納する。
客は、商品IDリーダ380に商品が備える商品IDタグの商品IDを読み取らせることによって商品の売上登録を行う。売上登録をした商品は買物袋に入れてもよいしそのトレイに載せてもよい。客は、料理やドリンクの食品注文の入力をする。客は、売上登録や食品注文の入力をしてから、電子マネーで決済をする。決済するまでにトレイIDリーダ370がトレイIDを読み取らなければ、売上登録した商品のうち食品は軽減税率がかけられた合計額で決済される。売上登録した商品のうち食品以外は商品それぞれの種類毎の税率がかけられた合計額で決済される。決済するまでにトレイIDリーダ370がトレイIDが読み取ると、売上登録した商品のうち食品は標準税率がかけられた合計額で決済される。売上登録した商品のうち食品以外は商品それぞれの種類毎の税率がかけられた合計額で決済される。ここでいう食品とは、売上登録された商品のうち、商品IDリーダ380が読み取った商品IDの商品のうちの食品や、食品注文IDに関連づいた注文された食品である。イートインレジ300は自らの売上登録テーブルに、トレイIDリーダ370で取得したトレイIDと、食品注文ID,商品ID,適用税率,適用を関連付けて格納する。
イートインレジ300は店舗サーバ100へ、トレイIDリーダ370が読み取ったトレイIDと、売上登録され決済された商品IDや食品注文IDなどとを関連づけた組を含めた、売上登録テーブルの内容を送信し、店舗サーバ100はその関連付けた組を含めた売上登録テーブルの内容を売上登録結果情報の一部として記憶する。売上登録し決済した料理やドリンクの食品注文IDは店舗サーバ100がトレイIDと関連付けて記憶するので、トレイIDのトレイIDタグを備えるトレイを客に渡せば食品注文IDを有するチケットの代わりになるので、チケットを発行する必要はない。客は食品の商品を載せたトレイを持ってイートインスペース3の入り口を通る。
イートインゲート400に絡むオペレーションの概略を述べる。
イートインゲート400は、イートインスペース3の外から中へ入場し始める客を検知するとスキャンをし始め、その客がイートインスペース3の外から中へ入場し終えたのを検知するとスキャンを停止する。イートインゲート400は、スキャンしている間、客が持つ商品IDタグの商品IDやトレイIDタグのトレイIDを探して取得する。イートインゲート400は、客がイートインスペース3の外から中へ入場し終えたのを検知するとスキャンを終了する。
イートインゲート400は、スキャンを終了するまでにトレイIDを取得できたら、そのトレイIDとスキャン中に取得できた商品ID群とを含めたイートイン問合せを店舗サーバ100へ送信する。イートインゲート400は、スキャンを終了するまでにトレイIDを取得できないと、スキャン中に取得できた商品ID群を含めたイートイン問合せを店舗サーバ100へ送信する。
表7は、イートイン用に、メインレジ200にてトレイIDリーダ270にトレイIDを読み取らせて決済を完了したのちの、店舗サーバ100が格納するイートイン登録テーブルの一例である。
イートイン登録テーブル、トレイID,商品IDあるいは食品注文IDを関連付けて格納するテーブルである。表7のなかではトレイID「T01」に対して、商品ID「13301」「13302」「20601」、食品注文ID「ODR01」「ODR02」が関連づけられている。
店舗サーバ100は、イートインゲート400からのイートイン問合せに含まれたトレイIDと商品IDが、店舗サーバ100が記憶しているトレイIDと売上登録され決済された商品IDとを関連づけた組としてのイートイン登録テーブルのなかにあるかどうかを照合する。
店舗サーバ100は、イートイン問合せに含まれた商品IDとイートイン問合せに含まれたトレイIDとが、イートイン登録テーブルのなかで関連づいているものばかりであったら、照合成功回答を送信する。表7の場合であれば、イートイン問合せに含まれたトレイIDが「T01」で商品IDが「13301」「13302」「20601」である場合に店舗サーバ100は照合成功回答を送信する。
店舗サーバ100は、イートイン登録テーブルのなかで、イートイン問合せに含まれたトレイIDと関連づいていない商品IDがイートイン問合せに含まれていても、関連づいていない商品IDの商品が食品でないものばかりであれば、照合成功回答を送信する。表6および表7の場合であって、イートイン問合せに含まれたトレイIDが「T01」で商品IDが「13301」「13302」「20601」「44442」である場合、イートイン登録テーブルにない商品ID「44442」に対応する品種は食品ではなく他の商品IDは、イートイン登録テーブルのなかでトレイIDと関連づいているから、店舗サーバ100は照合成功回答を送信する。
店舗サーバ100は、イートイン登録テーブルのなかで、イートイン問合せに含まれたトレイIDと関連づいていない食品の商品IDであって、トレイIDとも関連づいていない商品IDがイートイン問合せに含まれていたら、照合失敗回答を送信する。表7の場合であれば、イートイン問合せに含まれたトレイIDが「T01」で商品IDが「13301」「13302」「20601」「20603」である場合には、品種ID「ITM02」の「牛乳」という「食品」に対応する商品ID「20603」があるから、店舗サーバ100は照合失敗回答を送信する。
店舗サーバ100は、イートイン問合せにトレイIDは含まれず商品IDばかりであったら、それらの商品IDがイートイン登録テーブルのなかでいずれのトレイのIDと関連づいていれば照合成功回答を送信する。店舗サーバ100は、イートイン問合せにイートイン登録テーブルのなかでいずれのトレイのIDとも関連づいていない商品IDが含まれた場合は照合失敗回答を送信する。
店舗サーバ100は、イートイン問合せにトレイIDは含まれず商品IDばかりで、イートイン登録テーブルのなかでそれらの商品IDがイートインスペース3のなかの席Aあるいは席Bに置いてあるトレイのIDと関連づいているものばかりであったら、照合成功回答を送信する。
イートインゲート400は、照合失敗回答を受信したら、警告音を鳴らし警告灯を点灯する。店舗サーバ100は、照合成功回答を送信する原因となったイートイン問合せに含まれたトレイIDを記憶する。
なお、イートインゲート400がイートイン登録テーブルの写しを格納し、店舗サーバ100のイートイン登録テーブルと同期をとる形態も実施することは可能である。その場合はイートイン問合せを店舗サーバ100へ送信せずに、イートインゲート400自身が格納するイートイン登録テーブルの写しを用いてイートインゲート400自身が照合成功、照合失敗を判定するよう構成することが可能である。
ドリンクベンダー500に絡むオペレーションの概略を述べる。
客は、ドリンクの食品注文IDを有するチケットを、ドリンクベンダー500に読み取らせる。
表8はチケットを読み取らせた直後のドリンクベンダー500が格納するドリンクベンダーテーブルの一例である。
ドリンクベンダーテーブルは、食品注文ID,品種ID,商品IDを関連付けて格納するテーブルである。表8のなかでは食品注文ID「ODR01」のレコードが作成されているが、他のフィールドには指定がない。
ドリンクベンダー500は店舗サーバへ、チケットの食品注文IDを含めた注文問合せを店舗サーバ100へ送信する。
店舗サーバ100は、売上登録結果情報の一部として記憶する売上登録テーブルの内容に、ドリンクベンダー500から受信した食品注文IDと一致する食品注文IDがなければ、照合失敗回答を送信する。ドリンクベンダー500は、照合失敗回答を受信したらランプを点灯させる。
店舗サーバ100は、売上登録結果情報の一部として記憶する売上登録テーブルの内容として、ドリンクベンダー500から受信した食品注文IDと一致する食品注文IDを記憶していれば、売上登録テーブルでその食品注文IDに関連づいている品種IDを含めた照合成功回答を送信する。
表9は照合成功回答を受信した直後のドリンクベンダーテーブルの一例である。
表9のなかでは食品注文ID「ODR01」のレコードに、照合成功回答に含まれたアイスコーヒーの品種ID「ITM3」が関連づいている。
客はイートインサービスカウンタ8のなかの棚82からカップを取り出してドリンクベンダー500にセットすると、カップの商品IDタグの商品IDを商品IDリーダ580が読み取って、そのカップに、メインレジ100やイートインレジ200やオーダー端末600で注文してあったドリンクをそそぐ。
表10は商品IDリーダ580にカップの商品IDを読み取らせた直後のドリンクベンダーテーブルの一例である。
表10のなかでは食品注文ID「ODR01」アイスコーヒーの品種ID「ITM3」のレコードに、カップの商品ID「99991」が関連づいている。
ドリンクベンダー500は店舗サーバ100へ、ドリンクベンダーテーブルの内容を送信し、店舗サーバ100はその関連付けた組をイートイン登録テーブルへ反映する。
表11は、表7の状態のあとに、ドリンクベンダー500から受信したドリンクベンダーテーブルの内容が反映されたイートイン登録テーブルのレコードの一例である。
表7の状態ではトレイID「T01」に対して食品注文ID「ODR01」が関連づいていたレコードの商品ID/食品注文IDフィールドに、ドリンクベンダー500から受信したドリンクベンダーテーブルのなかで食品注文ID「ODR01」に関連づいていたカップの商品ID「99991」が、上書き更新されている。トレイID「T01」に対してカップの商品ID「99991」が関連づいているので、客は商品ID「99991」のカップを持ってイートインゲート400を通過することができるようになる。
オーダー端末600に絡むオペレーションの概略を述べる。
客はイートインスペース3へ持ち込んだトレイのトレイIDタグのトレイIDを、席AのトレイIDリーダ670に読み込ませる。トレイIDリーダ670は、テーブルAの、置かれるトレイのトレイIDタグからトレイIDを読み取れる位置に据え付けられるので客は特に意識することなくトレイIDをトレイIDリーダ670に読み込ませることができる。
トレイIDリーダ670がトレイIDを読めないとオーダー端末600は食品注文の入力を受け付けない。トレイIDリーダ670にトレイIDを読み込ませるとオーダー端末600は食品注文の入力を受け付ける。
客はトレイを置いた席AのテーブルAに据え付けられたオーダー端末600に料理やドリンクの食品注文の入力をする。オーダー端末600は自らの売上登録一時テーブルにトレイID,食品注文ID,品種IDを関連付けて格納する。客は、食品注文の入力をしてから、電子マネーで決済をする。注文入力した食品は標準税率がかけられた合計額で決済される。オーダー端末600は自らの売上登録テーブルに、トレイID,食品注文ID,適用税率,適用を関連付けて格納する。オーダー端末600は、客が注文した料理やドリンクの食品注文IDを有するチケットを客へ発行する。オーダー端末600は店舗サーバ100へ、注文した食品毎の食品注文IDとオーダー端末600のトレイIDとを関連づけた組を含む売上登録テーブルの内容を送信し、店舗サーバ100は受信した売上登録テーブルの内容を売上登録結果情報の一部として記憶する。
客はトレイを席AのテーブルAに置いたままメインレジ200へ行き店員へチケットを渡して、店員から料理を受け取る。受け取った料理の食器の商品IDは、その前にキッチン端末700が食品注文IDと関連づけて店舗サーバ100へ送信してある。受信した店舗サーバ100は食品注文IDと関連づいたトレイIDを食器の商品IDと関連付けて記憶してある。客がトレイを持たずにイートインスペース3の外から中へ食器を持って入場しても、店舗サーバ100には、その食器の商品IDとトレイIDとが関連づいた記憶があるので、照合成功回答が送信され、イートインゲート400に警告されずに客はイートインスペース3の席Aへ戻ることができる。
キッチン端末700に絡むオペレーションの概略を述べる。
店舗サーバ100は、料理やドリンクの食品注文IDをメインレジ200やイートインレジ300やオーダー端末600から受信すると、その食品注文IDと品種IDとを関連づいた食品注文レコードをキッチン端末700へ送信する。キッチン端末700は、店舗サーバ100から受信した食品注文レコードのなかの品種IDに関連づいた種類の料理を店員へ示す。店員は、キッチン7で、キッチン端末700が示す料理を料理する。
表12は、店舗サーバ100から食品注文レコードを受信した直後のキッチン端末700が格納するキッチンテーブルの一例である。
キッチンテーブルは、食品注文ID,品種ID,商品ID,調理完了フラグを関連付けて格納するテーブルである。表12のなかでは食品注文ID「ODR02」のレコードに焼きそばの品種ID「ITM05」が関連づけられているが、他のフィールドには指定がない。
店員はその料理を、商品IDタグを備える食器に盛る。店員は、その料理を作り終えたらキッチン端末700にその料理について調理完了登録をする。店員は、調理完了登録をするまでに、その料理を盛る食器の商品IDタグを商品IDリーダ780に読み取らせる。
表13は、商品IDリーダ780に食器の商品IDタグを読み取らせて調理完了登録をした直後のキッチン端末700が格納するキッチンテーブルの一例である。
焼きそばの食品注文ID「ODR02」に、商品IDリーダ780に読み取らせた食器の商品ID「99997」や、調理完了登録されたことを示す調理完了フラグの「完了」も関連づく。
キッチン端末700は店舗サーバ100へ、料理の食品注文IDとその料理を盛る食器の商品IDとを関連付けた組を含むキッチンテーブルのレコードを送信し、店舗サーバ100はその関連付けた組をイートイン登録テーブルへ反映する。
店員は、客からチケットを受け取り、そのチケットの食品注文IDをメインレジ200に認識させる。
店員は、客からトレイを受け取り、そのトレイが備えるトレイIDタグのトレイIDをトレイIDリーダ270に読み取らせる。
メインレジ200はチケットの食品注文IDやトレイIDに関連づいた食品注文IDに関連づいた料理を表示する。メインレジ200は、その料理が調理完了登録されたか否かも表示する。店員はその料理が調理完了登録されていればその料理をその客に渡す。
表14は、表11の状態のあとに、キッチン端末700から受信したキッチンテーブルの内容が反映されたイートイン登録テーブルのレコードの一例である。
表11の状態ではトレイID「T01」に対して食品注文ID「ODR02」が関連づいていたレコードの商品ID/食品注文IDフィールドに、キッチン端末700から受信したキッチンテーブルのなかで食品注文ID「ODR02」に関連づいていた皿の商品ID「99997」が、上書き更新されている。トレイID「T01」に対して皿の商品ID「99997」が関連づくで、客は商品ID「99997」の皿を持ってイートインゲート400を通過することができるようになる。
テーブルユニット800に絡むオペレーションの概略を述べる。
メインレジ200は、
トレイIDリーダ270でトレイが備えるトレイIDタグのトレイIDを読み取ったときに、店舗サーバ100へ空席問合せを送信する。
イートインレジ300は、
トレイIDリーダ370でトレイが備えるトレイIDタグのトレイIDを読み取ったときに、店舗サーバ100へ空席問合せを送信する。
店舗サーバ100は、メインレジ200やイートインレジ300から空席問合せを受信したら、オーダー端末600やテーブルユニット800へトレイID問合せを行う。
トレイID問合せを受けるとオーダー端末600はトレイIDリーダ670でトレイIDを検知できるかどうか確認する。オーダー端末600はトレイIDを検知できたか否かを店舗サーバ100へ回答する。
トレイID問合せを受けるとテーブルユニット800はトレイIDを検知できるかどうか確認する。テーブルユニット800はトレイIDを検知できたか否かを店舗サーバ100へ回答する。
店舗サーバ100は、オーダー端末600やテーブルユニット800から受けた、トレイID問合せへの回答のなかに、トレイIDを検知できなかったという回答が含まれるか否かを、空席問合せの回答として送信する。トレイIDが検知できなかったということはその席にはトレイが置かれておらず空席であるものと解釈できる一方、トレイID問合せの回答全てがトレイIDが検知できたという回答である場合はトレイがすべての席に置かれており空席がないと解釈できる。
メインレジ200やイートインレジ300は例えば、空席問合せの結果として、イートインスペース3の席Aでも席BでもトレイIDが検知したという満席回答を店舗サーバ100から受信すると、満席である旨を表示する。
メインレジ200やイートインレジ300は例えば、空席問合せの結果として、イートインスペース3の席AでトレイIDを検知したが席BではトレイIDが検知できなかったという空席回答を店舗サーバ100から受信すると、空席がある旨を表示する。
装置それぞれの構成について述べる。
店舗サーバ100の構成を説明する。
図7は、店舗サーバ100の機能ブロック図である。
店舗サーバ100は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)110を搭載する。
CPU110は、バスライン120を介して、ROM130、RAM140、ストレージ141、ビデオカード150、ホストコントローラ160と通信する。
ROM130は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM140は、CPU110がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU110は、ビデオカード150を介してディスプレイ151に画像を表示する。
CPU110は、ホストコントローラ160を介してキーボード161やマウス162から人間による入力を受け付ける。
CPU110は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ160を介して通信インタフェース170を制御する。
メインレジ200の構成を説明する。
図8は、メインレジ200の機能ブロック図である。
メインレジ200は、CPU210を搭載する。
CPU210は、バスライン220を介して、ROM230、RAM240、ホストコントローラ260と通信する。
ROM230やストレージ241は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM240は、CPU210がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU210は、店員用タッチパネルディスプレイ251に画像を表示する。また、CPU210は、店員用タッチパネルディスプレイ251から店員による入力を受け付ける。
CPU210は、客面タッチパネルディスプレイ252に画像を表示する。また、CPU210は、客面タッチパネルディスプレイ252から客による入力を受け付ける。
CPU210は、ホストコントローラ260を介してキーボード261から店員による入力を受け付ける。
CPU210は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ260を介して通信インタフェース262を制御する。
CPU210は、トレイのトレイIDタグのトレイIDを取得するために、ホストコントローラ260を介してトレイIDリーダ270と通信する。
CPU210は、商品の商品IDタグの商品IDを取得するために、ホストコントローラ260を介して商品IDリーダ280と通信する。
CPU210は、電子マネーのカードや端末と非接触型決済のための通信をするために、ホストコントローラ260を介してカードリーダ265と通信する。
CPU210は、現金決済のための紙幣や貨幣の収受をするために、ホストコントローラ260を介して自動釣銭機266と通信する。
CPU210は、チケットの有する食品注文IDを取得するために、ホストコントローラ260を介して、スキャナ267と通信する。
CPU210は、決済した結果をレシートに印刷したり、料理やドリンクの食品注文IDを有するチケットを印刷したりするために、ホストコントローラ260を介してプリンタ263へ印刷命令を出す。
イートインレジ300の構成を説明する。
図9は、イートインレジ300の機能ブロック図である。
イートインレジ300は、CPU310を搭載する。
CPU310は、バスライン320を介して、ROM330、RAM340、ホストコントローラ360と通信する。
ROM330やストレージ341は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM340は、CPU310がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU310は、タッチパネルディスプレイ352に画像を表示する。また、CPU310は、タッチパネルディスプレイ352から客による入力を受け付ける。
CPU310は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ360を介して通信インタフェース362を制御する。
CPU310は、決済した結果をレシートに印刷したり、料理やドリンクの食品注文IDを有するチケットを印刷したりするために、ホストコントローラ360を介してプリンタ363へ印刷命令を出す。
CPU310は、トレイのトレイIDタグのトレイIDを取得するために、ホストコントローラ360を介してトレイIDリーダ370と通信する。
CPU310は、商品の商品IDタグの商品IDを取得するために、ホストコントローラ360を介して商品IDリーダ380と通信する。
CPU310は、電子マネーのカードや端末と非接触型決済のための通信をするために、ホストコントローラ360を介してカードリーダ365と通信する。
イートインゲート400の構成を説明する。
図10は、イートインゲート400の機能ブロック図である。
イートインゲート400は、CPU410を搭載する。
CPU410は、バスライン420を介して、ROM430、RAM440、ホストコントローラ460と通信する。
ROM430やストレージ441は、CPU410によって実行されるプログラムや、CPU410がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM440は、CPU410がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU410は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ460を介して通信インタフェース462を制御する。
CPU410は、ホストコントローラ460を介して、イートインスペース3の出入口を通行する客の存在の有無を検知する入口側人感センサ463や出口側人感センサ464の検知状態を取得する。イートインゲート400は入口側人感センサ463をイートインスペース3の外側に近いほう、出口側人感センサ464をイートインスペース3の中側に近いほう、に有する。客がイートインスペース3へ入場するためにイートインスペース3の出入口をイートインスペース3の外から中へと通行する客を、入口側人感センサ463が先に検知しそのあとで出口側人感センサ464が検知する。客がイートインスペース3から退場するためにイートインスペース3の出入口をイートインスペース3の中から外へと通行する客を、出口側人感センサ464が先に検知しそのあとで入口側人感センサ463が検知する。
CPU410は、ホストコントローラ460を介して、警報デバイスとしてのスピーカ465に音を出させたりランプ466を点灯させたりする。
CPU410は、トレイのトレイIDタグのトレイIDを取得するために、ホストコントローラ460を介してトレイIDアンテナ470と通信する。
CPU410は、商品の商品IDタグの商品IDを取得するために、ホストコントローラ460を介して商品IDアンテナ480と通信する。
ドリンクベンダー500の構成を説明する。
図11は、ドリンクベンダー500の機能ブロック図である。
ドリンクベンダー500は、CPU510を搭載する。
CPU510は、バスライン520を介して、ROM530、RAM540、ホストコントローラ560と通信する。
ROM530やストレージ541は、CPU510によって実行されるプログラムや、CPU510がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。ストレージ541は飲料供給器と品種IDとの関連づけを示す飲料品種テーブルを記憶する。例えば飲料品種テーブルで、第1飲料供給器565にそれが吐出するアイスコーヒーの品種ID「ITM03」が関連づいていて、第2飲料供給器566にそれが吐出するホットコーヒーの品種ID「ITM04」が関連づいている。
RAM540は、CPU510がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU510は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ560を介して通信インタフェース562を制御する。
CPU510は、チケットの有する食品注文IDを取得するために、ホストコントローラ560を介して、スキャナ563と通信する。
CPU510は、ホストコントローラ560を介して、ランプ564を点灯させる。
CPU510は、ホストコントローラ560を介して、第1飲料供給器565や第2飲料供給器566にドリンクを吐出させる。第1飲料供給器565や第2飲料供給器566はCPU510から吐出命令を受ける度にドリンクをカップ1杯分の量だけ吐出する。第1飲料供給器565は第2飲料供給器566とは異なるドリンクを吐出する。例えば第1飲料供給器565はアイスコーヒーを吐出し第2飲料供給器566はホットコーヒーを吐出する。
CPU510は、トレイのトレイIDタグのトレイIDを取得するために、ホストコントローラ560を介してトレイIDアンテナ570と通信する。
CPU510は、商品の商品IDタグの商品IDを取得するために、ホストコントローラ560を介して商品IDアンテナ580と通信する。
オーダー端末600の構成を説明する。
図12は、オーダー端末600の機能ブロック図である。
オーダー端末600は、CPU610を搭載する。
CPU610は、バスライン620を介して、ROM630、RAM640、ホストコントローラ660と通信する。
ROM630やストレージ641は、CPU610によって実行されるプログラムや、CPU610がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM640は、CPU610がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU610は、タッチパネルディスプレイ652に画像を表示する。また、CPU610は、タッチパネルディスプレイ652から客による入力を受け付ける。
CPU610は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ660を介して通信インタフェース662を制御する。
CPU610は、決済した結果をレシートに印刷したり、料理やドリンクの食品注文IDを有するチケットを印刷したりするために、ホストコントローラ660を介してプリンタ663へ印刷命令を出す。
CPU610は、電子マネーのカードや端末と非接触型決済のための通信をするために、ホストコントローラ660を介してカードリーダ665と通信する。
CPU610は、トレイのトレイIDタグのトレイIDを取得するために、ホストコントローラ660を介してトレイIDリーダ670と通信する。
キッチン端末700の構成を説明する。
キッチン端末700の構成を説明する。
図13は、キッチン端末700の機能ブロック図である。
キッチン端末700は、CPU710を搭載する。
CPU710は、バスライン720を介して、ROM730、RAM740、ホストコントローラ760と通信する。
ROM730やストレージ741は、CPU710によって実行されるプログラムや、CPU710がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM740は、CPU710がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU710は、タッチパネルディスプレイ751に画像を表示する。また、CPU710は、タッチパネルディスプレイ751から店員による入力を受け付ける。
CPU710は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ760を介して通信インタフェース762を制御する。
CPU710は、食器の商品IDタグの商品IDを取得するために、ホストコントローラ760を介して商品IDリーダ780と通信する。
テーブルユニット800の構成を説明する。
図14は、テーブルユニット800の機能ブロック図である。
テーブルユニット800は、CPU810を搭載する。
CPU810は、バスライン820を介して、ROM830、RAM840、ホストコントローラ860と通信する。
ROM830やストレージ841は、CPU810によって実行されるプログラムや、CPU810がプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。
RAM840は、CPU810がプログラムを実行するときに一時的なデータ等を記憶する。
CPU810は、アクセスポイント2と無線で通信してWLANを構成するために、ホストコントローラ860を介して通信インタフェース862を制御する。
CPU810は、トレイのトレイIDタグのトレイIDを取得するために、ホストコントローラ860を介してトレイIDリーダ870と通信する。
装置それぞれの動作について述べる
メインレジ200に絡むオペレーションに関する、メインレジ200のCPU210の処理を説明する。
図15はメインレジ200のCPU210の処理を表すフローチャートである。
CPU210は会計指示入力を検知するまで売上登録の検知のループを行う。ループのなかで、
CPU210はトレイIDリーダ270からの入力を監視しトレイIDを検知したら(1501のYes)、そのトレイIDをRAM240に保持する(1502)。
CPU210は商品IDリーダ280からの入力を監視し商品IDを検知したら(1503のYes)、その商品IDをRAM240の売上登録一時テーブルに、ストレージ241からRAM240に展開された商品ID−品種テーブルでその商品IDと関連づいている品種IDと共に売上登録一時テーブルへ追加する(1504)。
CPU210は店員用タッチパネルディスプレイ251やキーボード261からの入力を監視し食品注文が入力されたことを検知したら(1505のYes)、その食品注文の食品注文IDを発行して、ストレージ241からRAM240に展開された品種マスタから選択した注文された食品の品種IDと共に売上登録一時テーブルへ追加する(1506)。
CPU210は店員用タッチパネルディスプレイ251やキーボード261からの会計指示が入力されたことを検知なければ(1507のNo)、ループの最初に戻って再び1501を実行する。
1507にてCPU210が店員用タッチパネルディスプレイ251やキーボード261から会計指示が入力されたことを検知したら(1507のYes)、売上登録一時テーブルにあるレコード全て対する適用税率特定のループを行う。ループの中でCPU210は、
RAM240にトレイIDが保持されているかどうか(1509)、
RAM240の売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの品種IDの、ストレージ241からRAM240に展開された品種マスタのなかでの商品区分が「食品」かどうか(1510)、
を判定する。
RAM240にトレイIDが保持され(1509のYes)、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの品種IDの、商品区分が「食品」であれば(1510のYes)、
CPU210はRAM240の売上登録テーブルへ、RAM240に保持されているトレイIDと、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの食品注文IDや商品IDと品種IDと、ストレージ241からRAM240に展開された品種マスタのなかでのその品種IDの軽減税率を追加する(1511)。
RAM240にトレイIDが保持されていなかったり(1509のNo)、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの品種IDの、商品区分が「食品」でなかったり(1510のNo)、といった場合はCPU210はRAM240の売上登録テーブルへ、RAM240に保持されているトレイIDと、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの食品注文IDや商品IDと品種IDと、ストレージ241からRAM240に展開された品種マスタのなかでのその品種IDの標準税率を追加する(1512)。
CPU210は売上登録一時テーブルにある次のレコードについても適用税率特定を行うために、処理対象を次のレコードに変えてループの最初に戻って再び1509の判定を実行する(1513)。
売上登録一時テーブルにあるレコード全て対する適用税率特定のループを行ったらCPU210は、RAM240の売上登録テーブルの各レコードの単価と、その単価と適用税率とから計算した税額と、の和の、全レコード分の和を合計額として店員用タッチパネルディスプレイ251や客面タッチパネルディスプレイ252に表示する(1514)。
CPU210は店員用タッチパネルディスプレイ251やキーボード261から入金額の決定や、カードリーダ265からの電子マネー決済が、入力されたことを検知するまで待ち(1515のNo)、
検知したら(1515のYes)、店員用タッチパネルディスプレイ251や客面タッチパネルディスプレイ252に釣銭額を表示したり、自動釣銭機266に釣銭を払い出させたり、
RAM240の売上登録テーブルにある食品注文IDを有するチケットをプリンタ263に印刷させたりする(1516)。
CPU210は決済入力が終わったRAM240売上登録テーブルの内容を通信インタフェース262を介して店舗サーバ100へ送信する(1517)。
CPU210はRAM240のトレイIDや売上登録一時テーブルや売上登録テーブルをクリアして処理を終了する。
イートインレジ300に絡むオペレーションに関する、イートインレジ300のCPU310の処理を説明する。
図16はイートインレジ300のCPU310の処理を表すフローチャートである。
CPU310は会計指示入力を検知するまで売上登録の検知のループを行う。ループのなかで、
CPU310はトレイIDリーダ370からの入力を監視しトレイIDを検知したら(1601のYes)、そのトレイIDをRAM340に保持する(1602)。
CPU310は商品IDリーダ380からの入力を監視し商品IDを検知したら(1603のYes)、その商品IDをRAM340の売上登録一時テーブルに、ストレージ341からRAM340に展開された商品ID−品種テーブルでその商品IDと関連づいている品種IDと共に売上登録一時テーブルへ追加する(1604)。
CPU310はタッチパネルディスプレイ351からの入力を監視し食品注文が入力されたことを検知したら(1605のYes)、その食品注文の食品注文IDを発行して、ストレージ341からRAM340に展開された品種マスタから選択した注文された食品の品種IDと共に売上登録一時テーブルへ追加する(1606)。
CPU310はタッチパネルディスプレイ351からの会計指示が入力されたことを検知なければ(1607のNo)、ループの最初に戻って再び1601を実行する。
1607にてCPU310がタッチパネルディスプレイ351から会計指示が入力されたことを検知したら(1607のYes)、売上登録一時テーブルにあるレコード全て対する適用税率特定のループを行う(1608から1613)。ループの中でCPU310は、
RAM340にトレイIDが保持されているかどうか(1609)、
RAM340の売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの品種IDの、ストレージ341からRAM340に展開された品種マスタのなかでの商品区分が「食品」かどうか(1610)、
を判定する。
RAM340にトレイIDが保持され(1609のYes)、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの品種IDの、商品区分が「食品」であれば(1610のYes)、
CPU310はRAM340の売上登録テーブルへ、RAM340に保持されているトレイIDと、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの食品注文IDや商品IDと品種IDと、ストレージ341からRAM340に展開された品種マスタのなかでのその品種IDの軽減税率を追加する(1611)。
RAM340にトレイIDが保持されていなかったり(1609のNo)、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの品種IDの、商品区分が「食品」でなかったり(1610のNo)、といった場合はCPU310はRAM340の売上登録テーブルへ、RAM340に保持されているトレイIDと、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの食品注文IDや商品IDと品種IDと、ストレージ341からRAM340に展開された品種マスタのなかでのその品種IDの標準税率を追加する(1612)。
CPU310は売上登録一時テーブルにある次のレコードについても適用税率特定を行うために、処理対象を次のレコードに変えてループの最初に戻って再び1609の判定を実行する(1613)。
売上登録一時テーブルにあるレコード全て対する適用税率特定のループを行ったらCPU310は、RAM340の売上登録テーブルの各レコードの単価と、その単価と適用税率とから計算した税額と、の和の、全レコード分の和を合計額としてタッチパネルディスプレイ351に表示する(1614)。
CPU310はタッチパネルディスプレイ351から入金額の決定や、カードリーダ365からの電子マネー決済が、入力されたことを検知するまで待ち(1615のNo)、
検知したら(1615のYes)、RAM340の売上登録テーブルにある食品注文IDを有するチケットをプリンタ363に印刷させる(1616)。
CPU310は決済入力が終わったRAM340売上登録テーブルの内容を通信インタフェース362を介して店舗サーバ100へ送信する(1617)。
CPU310はRAM340のトレイIDや売上登録一時テーブルや売上登録テーブルをクリアして処理を終了する。
イートインゲート400に絡むオペレーションに関する、イートインゲート400のCPU410の処理を説明する。
図17はイートインゲート400のCPU310の処理を表すフローチャートである。
CPU410は入口側人感センサ463で客を検知するまで待機し(1701のNo)、検知すると(1701のYes)トレイIDや商品IDのスキャンループを行う。ループのなかで、
CPU410はトレイIDアンテナ470でトレイIDを検知したら(1702のYes)、そのトレイIDをRAM440に保持する(1703)
CPU410は商品IDアンテナ480で商品IDを検知したら(1704のYes)、その商品IDをRAM440に保持する(1705)
CPU410は出口側人感センサ464で客を検知するまで(1707のNo)、スキャンループの最初に戻って再び1702を実行する。
CPU410は出口側人感センサ464で客を検知したら(1707のYes)、スキャンループを停止して、スキャンループ中にRAM440に保持したトレイIDや商品IDを含めたイートイン問合せを通信インタフェース462を介して店舗サーバ100へ送信する(1707)。
CPU410は店舗サーバ100からの回答を受信するまで待機する(1708のNo)。
CPU410は店舗サーバ100からの回答を受信して(1708のYes)、その回答が照合失敗回答であったら(1709のYes)、スピーカ465を鳴らしランプ466を点灯する(1710)。
ドリンクベンダー500のCPU510の処理を、ドリンクベンダー500に絡むオペレーションの概略と絡めて説明する。
図18はドリンクベンダー500のCPU510の処理を表すフローチャートである。
CPU510はスキャナ563でチケットを検知するまで待機し(1801のNo)、検知すると(1801のYes)チケットの食品注文IDをRAM540に保持し(1802)、その食品注文IDを含めた注文問合せを店舗サーバへ送信する(1803)。
CPU510は店舗サーバ100からの回答を受信するまで待機する(1804のNo)。
CPU510は店舗サーバ100からの回答を受信して(1804のYes)、その回答が照合失敗回答であったら(1805のYes)、ランプ564を点灯する(1806)。
CPU510は、その回答が照合失敗回答でなかったら(1805のNo)、商品IDリーダ580で商品IDを検知するまで待機する(1807のNo)。
CPU510は商品IDアンテナ580で商品IDを検知したら(1807のYes)、その商品IDをRAM540に保持する(1808)。
CPU510は、店舗サーバ100からの回答に含まれた品種IDに応じた飲料供給器からドリンクを吐出させる(1809)。例えば、
店舗サーバ100からの回答に含まれた品種IDが「ITM03」であればストレージ541からRAM540へ展開された飲料品種テーブルで品種ID「ITM03」に関連づいている、第1飲料供給器565にアイスコーヒーを吐出させる(1810)。
店舗サーバ100からの回答に含まれた品種IDが「ITM04」であればストレージ541からRAM540へ展開された飲料品種テーブルで品種ID「ITM04」に関連づいている、第2飲料供給器566にアイスコーヒーを吐出させる(1811)。
CPU510は、RAM540に保持した食品注文IDと商品IDとを店舗サーバ100へ送信する(1812)。
オーダー端末600に絡むオペレーションに関する、オーダー端末600のCPU610の処理を説明する。
図19はオーダー端末600のCPU610の処理を表すフローチャートである。
CPU610はトレイIDを検知するまでトレイ待機のループを行う。ループのなかで、
CPU610はトレイIDリーダ670からの入力を監視しトレイIDを検知したら(1901のYes)、そのトレイIDをRAM640に保持する(1902)。
CPU610は、トレイIDを検知するまでループの最初に戻って再び1901を実行する(1901のNo)。
CPU610は、トレイIDをRAM640に保持したら、会計指示入力を検知するまで売上登録の検知のループを行う。ループのなかで、
CPU610はタッチパネルディスプレイ652からの入力を監視し食品注文が入力されたことを検知したら(1903のYes)、その食品注文の食品注文IDを発行して、ストレージ641からRAM640に展開された品種マスタから選択した注文された食品の品種IDと共に売上登録一時テーブルへ追加する(1904)。
CPU610はタッチパネルディスプレイ652からの会計指示が入力されたことを検知なければ(1905のNo)、ループの最初に戻って再び1903を実行する。
1905にてCPU610がタッチパネルディスプレイ652から会計指示が入力されたことを検知したら(1905のYes)、売上登録一時テーブルにあるレコード全て対する適用税率特定のループを行う(1906から1908)。
ループの中でCPU610は、RAM640の売上登録テーブルへ、RAM640に保持されているトレイIDと、売上登録一時テーブルにある処理対象のレコードの食品注文IDや商品IDと品種IDと、ストレージ641からRAM640に展開された品種マスタのなかでのその品種IDの標準税率を追加する(1907)。
CPU610は売上登録一時テーブルにある次のレコードについても適用税率特定を行うために、処理対象を次のレコードに変えてループの最初に戻って再び1907を実行する(1908)。
売上登録一時テーブルにあるレコード全て対する適用税率特定のループを行ったらCPU610は、RAM640の売上登録テーブルの各レコードの単価と、その単価と適用税率とから計算した税額と、の和の、全レコード分の和を合計額としてタッチパネルディスプレイ652に表示する(1909)。
CPU610はタッチパネルディスプレイ652から入金額の決定や、カードリーダ665からの電子マネー決済が、入力されたことを検知するまで待ち(1910のNo)、
検知したら(1910のYes)、RAM640の売上登録テーブルにある食品注文IDを有するチケットをプリンタ663に印刷させる(1911)。
CPU610は決済入力が終わったRAM640売上登録テーブルの内容を通信インタフェース662を介して店舗サーバ100へ送信する(1912)。
CPU610はRAM640のトレイIDや売上登録一時テーブルや売上登録テーブルをクリアして処理を終了する。
キッチン端末700に絡むオペレーションに関する、キッチン端末700のCPU710の処理を説明する。図20はキッチン端末700のCPU710の処理を表すフローチャートである。
CPU710は店舗サーバ100から通信インタフェース762を介して食品注文IDと品種IDを含む食品注文レコードを受信したら(2001のYes)、その食品注文レコードをRAM740のキッチンテーブルに追加し(2002)、タッチパネルディスプレイ751にその品種IDの料理を食品注文レコード毎に表示させる(2003)。
CPU710はタッチパネルディスプレイ751で料理を選択する入力がされたのを検知し(2004のYes)たら、商品IDを検知するか(2005)調理完了登録を検知するまで(2007)待機する。
CPU710は商品IDリーダ780で商品IDを検知したら(2005のYes)、タッチパネルディスプレイ751で選択された料理の食品注文レコードに対応するRAM740のキッチンテーブルのレコードにその商品IDを関連付けて保持する(2006)。
CPU710はタッチパネルディスプレイ751に調理完了登録が入力されたのを検知し(2007のYes)、タッチパネルディスプレイ751で選択された料理の食品注文レコードに対応するRAM740のキッチンテーブルのレコードに商品IDが関連づいて保持されていたら(2008のYes)、
CPU710は店舗サーバ100へ通信インタフェース762を介して、タッチパネルディスプレイ751で選択された料理の食品注文レコードで関連づいた食品注文IDと商品IDとを含むキッチンテーブルのレコードを送信する(2009)。
タッチパネルディスプレイ751で選択された料理の食品注文レコードに対応するRAM740のキッチンテーブルのレコードに商品IDが関連づいていなかったら(2008のNo)、
CPU710はタッチパネルディスプレイ751に、食器の商品IDを読ませるよう店員に促すメッセージを表示させる(2010)。
キッチン端末700に絡むオペレーションに関する、メインレジ200のCPU210の処理を説明する。図21はメインレジ200のCPU210の処理を表すフローチャートである。
CPU210はスキャナ267でチケットを検知したら(2101のYes)、チケットの食品注文IDをRAM240に保持し(2102)、その食品注文IDを含めた注文問合せを店舗サーバへ送信する(2103)。
CPU210はトレイIDリーダ270でトレイIDを検知したら(2104のNo)、そのトレイIDをRAM240に保持し(2105)、そのトレイIDを含めた注文問合せを店舗サーバへ送信する(2106)。
CPU210は店舗サーバ100からの回答を受信するまで待機する(2107のNo)。CPU210は店舗サーバ100からの回答を受信して(2107のYes)、その回答が照合失敗回答であったら(2108のYes)、料理が調理中であることを示すメッセージを店員用タッチパネルディスプレイ251と客面タッチパネルディスプレイ252に表示する(2109)。
CPU210は、その回答が照合失敗回答でなかったら(2108のNo)、回答に含まれる品種IDに、ストレージ241からRAM240に展開された品種マスタ上で関連づいている品種名を店員用タッチパネルディスプレイ251と客面タッチパネルディスプレイ252に表示する(2110)。
店舗サーバ100のCPU110の処理を説明する。図22と図23は店舗サーバ100のCPU110の処理を表すフローチャートである。
CPU110は、通信インタフェース170を介して売上登録テーブルのレコードを受信したら(2201のYes)、受信した売上登録テーブルのレコードをストレージ141の売上登録結果情報へ追加する(2202)。
CPU110は、通信インタフェース170を介してイートイン問合せを受信したら(2203のYes)、イートイン問合せに含まれた商品ID群がストレージ141のイートイン登録テーブルのなかでトレイIDと関連づいているかどうか照合する(2204)。
イートイン問合せに含まれた商品ID群全てがストレージ141のイートイン登録テーブルのなかでトレイIDと関連づいていたら(2204のYes)、照合成功回答をイートインゲート400へ送信する(2205)。
イートイン問合せに含まれた商品ID群のなかに、ストレージ141のイートイン登録テーブルのなかでトレイIDと関連づいていないものがあったら(2204のNo)、照合失敗回答をイートインゲート400へ送信する(2206)。
CPU110は、通信インタフェース170を介してドリンクベンダー500から注文問合せを受信したら(2207のYes)、注文問合せに含まれた食品注文IDがストレージ141の売上登録結果情報のなかにあるかどうか照合する(2208)。
注文問合せに含まれた食品注文IDがストレージ141の売上登録結果情報のなかのレコードにあれば(2208のYes)、そのレコードの品種IDを含めた照合成功回答をドリンクベンダー500へ送信する(2209)。
注文問合せに含まれた食品注文IDがストレージ141の売上登録結果情報のなかになければ(2208のNo)、照合失敗回答をドリンクベンダー500へ送信する(2210)。
CPU110は、通信インタフェース170を介してメインレジ200から注文問合せを受信したら(2211のYes)、注文問合せに含まれた食品注文IDがストレージ141の売上登録結果情報のなかで商品IDに関連づいているかどうか照合する(2212)。
ストレージ141の売上登録結果情報のなかに、注文問合せに含まれた食品注文IDと商品IDとが関連づいたレコードがあれば(2212のYes)、そのレコードの商品IDを含めた照合成功回答をメインレジ200へ送信する(2213)。
ストレージ141の売上登録結果情報のなかに、注文問合せに含まれた食品注文IDと商品IDとが関連づいたレコードがなければ(2212のNo)、照合失敗回答をメインレジ200へ送信する(2214)。
CPU110は、通信インタフェース170を介して空席問合せを受信したら(2301のYes)、通信インタフェース170を介してトレイID問合せをブロードキャストする(2302)。
CPU110は、通信インタフェース170を介してオーダー端末600やとテーブルユニット800から回答を受信しする(2303)。
受信した回答群のなかに、トレイIDを検知できなかったという回答があったら(2304のYes)、CPU110は、通信インタフェース170を介して空席問合せの送信元へ空席回答を送信する(2305)。
受信した回答群のなかに、トレイIDを検知できなかったという回答がなければ(2304のNo)、CPU110は、通信インタフェース170を介して空席問合せの送信元へ満席回答を送信する(2306)。
商品IDに関連づいているか否かによって食品の決済が標準税率でされたか軽減税率でされたか区別するためのIDを、食品を載せるトレイが備えるトレイIDタグのトレイIDであるものとして説明した。イートインスペースへ入場する際にトレイに食品を載せて持ち込むのは一般的であり、客に大きな違和感を持たせることなく適用税率の適正化を図るためには効果的な実施形態となろう。
しかし、例えばトレイが嵩張るとか、トレイが高価であるとか、など食品を載せるトレイを用いることが不都合な状況もあろうかと思われる。そのような場合は、区別するためのIDのIDタグをトレイに備えるのでなく、例えば小さなカードに備える実施形態としてもよいし、例えばシールに備えてそのシールを商品自体や食器に貼ったり客に貼ったりする形態も効果を奏するであろう。
あるいはトレイIDの代わりに個人端末910のMACアドレス(Media Access Control address)や契約者固有IDなどのソフトウェアIDを用いる形態でもよい。つまり、商品以外で客が運搬するもののIDをトレイIDの代わりに用いることができる
以上、装置内部のプログラム記憶部であるROMに発明の機能を実現させるプログラムが予め記録されているものとしたが、これに限らず、同様のプログラムがネットワークから装置にダウンロードされてもよい。あるいは、記録媒体に記録された同様のプログラムが、装置にインストールされてもよい。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。