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JP2019075882A - シールド電線の止水構造及び止水方法 - Google Patents

シールド電線の止水構造及び止水方法 Download PDF

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JP2019075882A JP2017200159A JP2017200159A JP2019075882A JP 2019075882 A JP2019075882 A JP 2019075882A JP 2017200159 A JP2017200159 A JP 2017200159A JP 2017200159 A JP2017200159 A JP 2017200159A JP 2019075882 A JP2019075882 A JP 2019075882A
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健 小久江
英臣 足立
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英臣 足立
正秀 鶴
Masahide Tsuru
正秀 鶴
博之 吉田
Hiroyuki Yoshida
博之 吉田
健太 柳澤
Kenta Yanagisawa
健太 柳澤
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Toshihiro Nagashima
俊宏 長嶋
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Abstract

【課題】部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができるシールド電線の止水構造を提供する。【解決手段】シールド電線10の止水構造11は、電線12と、この電線12を覆うシールド部材としての編組線13と、この編組線13の止水箇所を覆う止水部材としてのグロメット20と、を備え、編組線13の止水箇所の内側と外側に止水用充填材としての熱可塑性樹脂14,14をそれぞれ配設し、編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とグロメット20の小径筒部22との隙間に、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂を充填してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、HEV(ハイブリッド電気自動車)やEV(電気自動車)等の各種車両の給電や配線等に用いるシールド電線の止水構造及び止水方法に関する。
この種のシールド電線の止水構造として、例えば特許文献1に開示されたものがある。このシールド電線1の止水構造2は、図19及び図20に示すように、シールド電線1の止水箇所(グロメット7の楕円筒状の小径筒部7aに対峙する箇所)のみを部分的に止水するものであり、シールド電線1は、2本の被覆電線3,3と、この2本の被覆電線3,3,を覆う電磁波対策用のシールド部材としての編組線4と、2本の被覆電線3,3の止水箇所を覆うゴム製の止水栓5と、を備えている。
そして、シールド電線1の止水構造2は、ゴム製の止水栓5を覆う編組線4の編み目4aに接着部材6を充填し、この箇所をゴム製のグロメット7の楕円筒状の小径筒部7aの弾性力で密着させることで構成されていて、グロメット7の楕円筒状の小径筒部7a側の車両室外側からグロメット7の円筒状の大径筒部7b側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
特開2016−119821号公報 特開2015−32464号公報
しかしながら、前記従来のシールド電線1の止水構造2では、2本の被覆電線3,3の止水箇所を覆うゴム製の止水栓5が必要不可欠なため、その分、部品点数及び工数が増えて高コストになり、また、構造が煩雑になって高重量である。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができるシールド電線の止水構造及び止水方法を提供することを目的とする。
本発明は、シールド電線の止水構造において、電線と、前記電線を覆うシールド部材としての編組線と、前記編組線の止水箇所を覆う止水部材と、を備え、前記編組線の止水箇所の内側と外側の少なくとも一方の側に止水用充填材を配設し、前記編組線の複数の素線間の隙間及び前記編組線と前記止水部材との隙間のうちの少なくとも前記編組線の複数の素線間の隙間に前記止水用充填材を充填してなることを特徴とする。
また、本発明は、シールド電線の止水方法において、電線と、前記電線を覆うシールド部材としての編組線と、を備えたシールド電線の止水箇所を止水部材で覆う際に、まず、前記シールド電線の止水箇所の前記編組線の内側と外側の少なくとも一方の側に止水用充填材を配置し、次に、前記編組線の複数の素線間の隙間及び前記編組線と前記止水部材との隙間のうちの少なくとも前記編組線の複数の素線間の隙間に前記止水用充填材を充填し、かつ、前記止水用充填材で充填した止水箇所を前記止水部材の締め付けによって隙間が生じないように加圧することを特徴とする。
本発明によれば、編組線の複数の素線間の隙間及び編組線と止水部材との隙間のうちの少なくとも編組線の複数の素線間の隙間に止水用充填材を充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
本発明の第1実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記電線1本の場合のシールド電線の止水前の要部の斜視図である。 上記電線1本の場合のシールド電線の止水構造の断面図である。 本発明の第1実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記電線2本の場合のシールド電線の止水前の要部の断面図である。 上記電線2本の場合のシールド電線の止水構造の断面図である。 本発明の第2実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記第2実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水前の要部の斜視図である。 上記第2実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の断面図である。 本発明の第2実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記第2実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水前の要部の断面図である。 上記第2実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の断面図である。 本発明の第3実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記第3実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の要部の平面図である。 上記第3実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の断面図である。 本発明の第3実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記第3実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の要部の平面図である。 上記第3実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の断面図である。 従来のシールド電線の止水構造の分解斜視図である。 上記従来のシールド電線の止水構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図、図2は同シールド電線の止水前(熱可塑性樹脂の加熱前)の要部の斜視図、図3は同シールド電線の止水構造(熱可塑性樹脂の加熱後)の断面図である。
図1及び図2に示すように、シールド電線10は、1本の被覆電線(電線)12と、この1本の被覆電線12を覆う導電性で筒状の編組線(シールド部材)13と、を備えていて、編組線13の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造のものである。このシールド電線10は、例えば、HEV(ハイブリッド電気自動車)やEV(電気自動車)等の各種車両の給電や配線等の低電圧用のハーネスとして使用される。
そして、シールド電線10の止水構造11は、一部(例えば、過去の浸水事例から浸水のおそれがある箇所)に止水処理が施されるシールド電線10と、このシールド電線10の編組線13の止水箇所を覆うゴム製のグロメット(止水部材)20と、を備えている。
詳述すると、図1〜図3に示すように、被覆電線12は、中心の芯線12aと、この芯線12aの外周を被覆する絶縁性で樹脂等の絶縁体で形成した絶縁被覆12bと、を備えている。この被覆電線12を覆う編組線13の止水箇所(グロメット20の円筒状の小径筒部21に対峙する箇所)の内側と外側には、チューブ状またはシート状の熱可塑性樹脂(止水用充填材)14,14をそれぞれ配置してある。
そして、図3に示すように、編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とグロメット20の円筒状の小径筒部21との隙間には、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂14′がそれぞれ充填され、かつ、グロメット20の小径筒部21の弾性力の締め付けによる加圧によって溶融した熱可塑性樹脂14′が上記各隙間に確実に浸透して充填され、各隙間が閉塞されるようになっている。
尚、編組線13は、導電性の複数の素線13aが筒状に編まれて電磁ノズルを遮蔽する電磁波対策用のシールド部材である。また、編組線13の止水箇所の内側(被覆電線12の外周側)に位置するチューブ状またはシート状の熱可塑性樹脂14は、編組線13を覆う前の被覆電線12に予め配置しておくか、被覆電線12が編組線13で既に覆われている場合には、編組線13を捲り上げた状態で被覆電線12の外周側に配置する。さらに、ゴム製のグロメット20は、円筒状の小径筒部21と、円筒状の大径筒部23と、これら各筒部21,23を連結する円錐筒状の中間部24と、を備えている。そして、シールド電線10の止水構造11によって、グロメット20の小径筒部21側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
以上第1実施形態の電線1本の場合のシールド電線10の止水構造11によれば、1本の被覆電線12と、この1本の被覆電線12を覆うシールド部材としての筒状の編組線13と、を備えたシールド電線10の止水箇所をゴム製のグロメット20の円筒状の小径筒部21で覆う際に、まず、シールド電線10の止水箇所の編組線13の内側と外側にチューブ状またはシート状の熱可塑性樹脂14,14をそれぞれ配置し、次に、編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とグロメット20の小径筒部21との隙間に、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂14′をそれぞれ充填し、かつ、グロメット20の小径筒部21の弾性力で締め付けられることで上記各隙間に溶融した熱可塑性樹脂14′を確実に充填して、シールド電線10の止水構造11を製造することにより、グロメット20の小径筒部21側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を簡単かつ確実に防止することができる。
このシールド電線10の止水構造11では、従来のようなゴム製の止水栓等の部品を使用することがなく、止水箇所の全域の編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とグロメット20の小径筒部21との隙間に溶融した熱可塑性樹脂14′を充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
尚、前記電線1本の場合の第1実施形態によれば、止水用充填材としてチューブ状或いはシート状の熱可塑性樹脂14を、編組線13の止水箇所の内側と外側にそれぞれ配置したが、編組線13の止水箇所の内側のみ、或いは、外側のみに配置しても良い。また、熱可塑性樹脂14としては、加熱によって溶融して隙間に流れ込み、冷却によって固化して周囲の部品同士を接着する例えばセメダイン株式会社製の「商品名:ホットメルト接着剤」を用いる。
図4は本発明の第1実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図、図5は同シールド電線の止水前(熱可塑性樹脂の加熱前)の要部の断面図、図6は同シールド電線の止水構造(熱可塑性樹脂の加熱後)の断面図である。
図4及び図5に示すように、シールド電線10′は、2本の被覆電線(電線)12,12と、この2本の被覆電線12,12を一括して覆う導電性で筒状の編組線(シールド部材)13と、を備えていて、編組線13の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造のものである。このシールド電線10′は、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等の高電圧用のハーネスとして使用される。
そして、シールド電線10′の止水構造11は、一部(例えば、過去の浸水事例から浸水のおそれがある箇所)に止水処理が施されるシールド電線10′と、このシールド電線10′の編組線13の止水箇所を覆うゴム製のグロメット(止水部材)20と、を備えている。
詳述すると、図4〜図6に示すように、各被覆電線12は、中心の芯線12aと、この芯線12aの外周を被覆する絶縁性で樹脂等の絶縁体で形成した絶縁被覆12bと、を備えている。この各被覆電線12を覆う編組線13の止水箇所(グロメット20の楕円筒状の小径筒部22に対峙する箇所)の外側には、チューブ状またはシート状の熱可塑性樹脂(止水用充填材)14を配置してあると共に、2本の被覆電線12,12間の上下の隙間には、三角棒状の熱可塑性樹脂(止水用充填材)15,15を配置してある。
そして、図6に示すように、編組線13の複数の素線13a間の隙間13bと編組線13とグロメット20の楕円筒状の小径筒部22との隙間及び2本の被覆電線12,12間の隙間には、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂14′,15′がそれぞれ充填され、かつ、グロメット20の小径筒部22の弾性力の締め付けによる加圧によって溶融した熱可塑性樹脂14′,15′が上記各隙間に確実に浸透して充填され、各隙間が閉塞されるようになっている。
尚、ゴム製のグロメット20は、楕円筒状の小径筒部22と、円筒状の大径筒部23と、これら各筒部22,23を連結する円錐筒状の中間部24と、を備えている。そして、シールド電線10′の止水構造11によって、グロメット20の小径筒部22側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
以上第1実施形態の電線2本の場合のシールド電線10′の止水構造11によれば、2本の被覆電線12,12と、この2本の被覆電線12,12を覆うシールド部材としての筒状の編組線13と、を備えたシールド電線10′の止水箇所をゴム製のグロメット20の楕円筒状の小径筒部22で覆う際に、まず、シールド電線10′の止水箇所の編組線13の外側にチューブ状またはシート状の熱可塑性樹脂14を配置すると共に、2本の被覆電線12,12間の隙間に、三角棒状の2本の熱可塑性樹脂15,15を配置し、次に、編組線13の複数の素線13a間の隙間13bと編組線13とグロメット20の小径筒部22との隙間及び2本の被覆電線12,12間の隙間に、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂14′,15′をそれぞれ充填し、かつ、グロメット20の小径筒部22の弾性力で締め付けられることで上記各隙間に溶融した熱可塑性樹脂14′,15′を確実に充填して、シールド電線10′の止水構造11を製造することにより、グロメット20の小径筒部22側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を簡単かつ確実に防止することができる。
このシールド電線10′の止水構造11では、従来のようなゴム製の止水栓等の部品を使用することがなく、止水箇所の全域の編組線13の複数の素線13a間の隙間13bと編組線13とグロメット20の小径筒部22との隙間及び2本の被覆電線12,12間の隙間に溶融した熱可塑性樹脂14′,15′を充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
そして、電線1本の場合の止水構造11を有したシールド電線10と、電線2本の場合の止水構造11を有したシールド電線10′とを束ねて、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等のワイヤハーネスとして使用すれば、車両側への配線スペースを減らして省スペース化を図ることができる。
尚、前記電線2本の場合の第1実施形態によれば、2本の被覆電線12,12間の隙間に止水用充填材として三角棒状の熱可塑性樹脂15,15を配置したが、粒状の熱可塑性樹脂を2本の被覆電線12,12間の隙間に充填するようにしても良い。この三角棒状の熱可塑性樹脂15或いは粒状の熱可塑性樹脂としては、常温で固定形状で、加熱によって溶融して隙間に流れ込み、冷却によって固化して周囲の部品同士を接着する例えばセメダイン株式会社製の「商品名:ホットメルト接着剤」を用いる。また、編組線でシールドする被覆電線は2本に限らず、3本以上でも良い。
図7は本発明の第2実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図、図8は同シールド電線の止水前(膨潤剤の吸水前)の要部の斜視図、図9は同シールド電線の止水構造(膨潤剤の吸水後)の断面図である。
図7及び図8に示すように、シールド電線10は、1本の被覆電線(電線)12と、この1本の被覆電線12を覆う導電性で筒状の編組線(シールド部材)13と、を備えていて、編組線13の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造のものである。このシールド電線10は、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等の低電圧用のハーネスとして使用される。
そして、シールド電線10の止水構造11は、一部(例えば過去の浸水事例から浸水のおそれがある箇所)に止水処理が施されるシールド電線10と、このシールド電線10の編組線13の止水箇所を覆うゴム製のグロメット(止水部材)20と、を備えている。
詳述すると、図7〜図9に示すように、被覆電線12は、中心の芯線12aと、この芯線12aの外周を被覆する絶縁性で樹脂等の絶縁体で形成した絶縁被覆12bと、を備えている。この被覆電線12を覆う編組線13の止水箇所(グロメット20の円筒状の小径筒部21に対峙する箇所)の内側と外側には、シート状またはペースト状の吸水によって膨張する膨潤剤(止水用充填材)16,16をそれぞれ配置してある。
そして、図9に示すように、編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とゴム製のグロメット20の円筒状の小径筒部21との隙間には、吸水で膨張した膨潤剤16′がそれぞれ充填され、かつ、グロメット20の小径筒部21の弾性力の締め付けによる加圧によって吸水で膨張した膨潤剤16′が上記各隙間に確実に充填され、各隙間が閉塞されるようになっている。
尚、編組線13は、導電性の複数の素線13aが筒状に編まれて電磁ノズルを遮蔽する電磁波対策用のシールド部材である。また、編組線13の止水箇所の内側(被覆電線12の外周側)に位置するシート状またはペースト状の吸水で膨張する膨潤剤16は、編組線13を覆う前の被覆電線12に予め配置しておくか、被覆電線12が編組線13で既に覆われている場合には、編組線13を捲り上げた状態で被覆電線12の外周側に配置する。さらに、ゴム製のグロメット20は、円筒状の小径筒部21と、円筒状の大径筒部23と、これら各筒部21,23を連結する円錐筒状の中間部24と、を備えている。そして、シールド電線10の止水構造11によって、グロメット20の小径筒部21側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
以上第2実施形態の電線1本の場合のシールド電線10の止水構造11によれば、1本の被覆電線12と、この1本の被覆電線12を覆うシールド部材としての筒状の編組線13と、を備えたシールド電線10の止水箇所をゴム製のグロメット20の円筒状の小径筒部21で覆う際に、まず、シールド電線10の止水箇所の編組線13の内側と外側にシート状またはペースト状の吸水で膨張する膨潤剤16,16をそれぞれ配置し、次に、編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とグロメット20の小径筒部21との隙間に、吸水で膨張した膨潤剤16′をそれぞれ充填し、かつ、グロメット20の小径筒部21の弾性力で締め付けられることで上記各隙間に吸水で膨張した膨潤剤16′を確実に充填して、シールド電線10の止水構造11を製造することにより、グロメット20の小径筒部21側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を簡単かつ確実に防止することができる。
このシールド電線10の止水構造11では、従来のようなゴム製の止水栓等の部品を使用することがなく、止水箇所の全域の編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び編組線13とグロメット20の小径筒部21との隙間に、吸水によって膨張する膨潤剤16を充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、止水構造11を有したシールド電線10は、膨潤剤16を予め膨張させた状態で出荷しても良く、さらに、車両組み付け後に使用条件(雨がかかった場合等)で膨潤剤16を吸水によって膨張させるようにしても良い。さらに、膨潤剤16は乾燥により収縮することがあっても、再度吸水すれば膨張するため、止水に何等支障をきたすことはなく、止水性を十分に発揮することができる。
尚、前記電線1本の場合の第2実施形態によれば、止水用充填材としてシート状或いはペースト状の吸水によって膨張する膨潤剤16を、編組線13の止水箇所の内側と外側にそれぞれ配置したが、編組線13の止水箇所の内側のみ、或いは、外側のみに配置しても良い。また、シート状の潤滑剤としては、止水箇所に貼り付け、水に触れると約10倍に膨張して隙間を塞ぐ例えば日本化学塗装株式会社製の「商品名:ケミカルシート」を用い、ペースト状の潤滑剤としては、止水箇所に均一に塗布したり、部材同士で挟み込んで、水に触れると約20倍に膨張して隙間を塞ぐ例えば日本化学塗装株式会社製の「商品名:パイルロック」を用いる。
図10は本発明の第2実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図、図11は同シールド電線の止水前(膨潤剤の吸水前)の要部の断面図、図12は同シールド電線の止水構造(膨潤剤の吸水後)の断面図である。
図10及び図11に示すように、シールド電線10′は、2本の被覆電線(電線)12,12と、この2本の被覆電線12,12を一括して覆う導電性で筒状の編組線(シールド部材)13と、を備えていて、編組線13の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造のものである。このシールド電線10′は、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等の高電圧用のハーネスとして使用される。
そして、シールド電線10′の止水構造11は、一部(例えば過去の浸水事例から浸水のおそれがある箇所)に止水処理が施されるシールド電線10′と、このシールド電線10′の編組線13の止水箇所を覆うゴム製のグロメット(止水部材)20と、を備えている。
詳述すると、図10〜図12に示すように、各被覆電線12は、中心の芯線12aと、この芯線12aの外周を被覆する絶縁性で樹脂等の絶縁体で形成した絶縁被覆12bと、を備えている。この各被覆電線12を覆う編組線13の止水箇所(グロメット20の楕円筒状の小径筒部22に対峙する箇所)の外側には、シート状またはペースト状の吸水によって膨張する膨潤剤(止水用充填材)16を配置してあると共に、2本の被覆電線12,12間の上下の隙間には、三角棒状またはペースト状の吸水によって膨張する膨潤剤(止水用充填材)17,17を配置してある。
そして、図12に示すように、編組線13の複数の素線13a間の隙間13bと編組線13とグロメット20の楕円筒状の小径筒部22との隙間及び2本の被覆電線12,12間の隙間には、吸水で膨張した膨潤剤16′,17′がそれぞれ充填され、かつ、グロメット20の小径筒部22の弾性力の締め付けによる加圧によって吸水で膨張した膨潤剤16′,17′が上記各隙間に確実に充填され、各隙間が閉塞されるようになっている。
尚、ゴム製のグロメット20は、楕円筒状の小径筒部22と、円筒状の大径筒部23と、これら各筒部22,23を連結する円錐筒状の中間部24と、を備えている。そして、シールド電線10′の止水構造11によって、グロメット20の小径筒部22側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
以上第2実施形態の電線2本の場合のシールド電線10′の止水構造11によれば、2本の被覆電線12,12と、この2本の被覆電線12,12を覆うシールド部材としての筒状の編組線13と、を備えたシールド電線10′の止水箇所をゴム製のグロメット20の楕円筒状の小径筒部22で覆う際に、まず、シールド電線10′の止水箇所の編組線13の外側にシート状またはペースト状の吸水で膨張する膨潤剤16を配置すると共に、2本の被覆電線12,12間の隙間に、三角棒状またはペースト状の吸水で膨張する膨潤剤17,17を配置し、次に、編組線13の複数の素線13a間の隙間13bと編組線13とグロメット20の小径筒部22との隙間及び2本の被覆電線12,12間の隙間に、吸水で膨張した膨潤剤16′,17′をそれぞれ充填し、かつ、グロメット20の小径筒部22の弾性力で締め付けられることで上記各隙間に吸水で膨張した膨潤剤16′,17′を確実に充填して、シールド電線10′の止水構造11を製造することにより、グロメット20の小径筒部22側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を簡単かつ確実に防止することができる。
このシールド電線10′の止水構造11では、従来のようなゴム製の止水栓等の部品を使用することがなく、止水箇所の全域の編組線13の複数の素線13a間の隙間13bと編組線13とグロメット20の小径筒部22との隙間及び2本の被覆電線12,12間の隙間に吸水によって膨張する膨潤剤16,17を充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、止水構造11を有したシールド電線10′は、膨潤剤16,17を予め膨張させた状態で出荷しても良く、さらに、車両組み付け後に使用条件(雨がかかった場合等)で膨潤剤16,17を吸水によって膨張させるようにしても良い。また、膨潤剤16,17は乾燥により収縮することがあっても、再度吸水すれば膨張するため、止水に何等支障をきたすことはなく、止水性を十分に発揮することができる。
そして、電線1本の場合の止水構造11を有したシールド電線10と、電線2本の場合の止水構造11を有したシールド電線10′とを束ねて、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等のワイヤハーネスとして使用すれば、車両側への配線スペースを減らして省スペース化を図ることができる。
尚、前記電線2本の場合の第2実施形態によれば、2本の被覆電線12,12間の隙間に充填する止水用充填材として三角棒状の膨張剤も水に触れると約20倍に膨張して隙間を塞ぐ例えば日本化学塗装株式会社製の「商品名:パイルロック」等を用いる。また、編組線でシールドする被覆電線は2本に限らず、3本以上でも良い。
図13は本発明の第3実施形態の電線1本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図、図14は同シールド電線の止水構造の要部(編組線上に熱収縮チューブを配置し、熱収縮させた状態)の平面図、図15は同シールド電線の止水構造の断面図である。
図13及び図14に示すように、シールド電線10は、1本の被覆電線(電線)12と、この1本の被覆電線12を覆う導電性で筒状の編組線(シールド部材)13と、を備えていて、編組線13の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造のものである。このシールド電線10は、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等の低電圧用のハーネスとして使用される。
そして、シールド電線10の止水構造11は、一部(例えば、過去の浸水事例から浸水のおそれがある箇所)に止水処理が施されるシールド電線10と、このシールド電線10の編組線13の止水箇所を覆うゴム製のグロメット(止水部材)20と、を備えている。
詳述すると、図13及び図14に示すように、被覆電線12は、中心の芯線12aと、この芯線12aの外周を被覆する絶縁性で樹脂等の絶縁体で形成した絶縁被覆12bと、を備えている。この被覆電線12を覆う編組線13の止水箇所(グロメット20の円筒状の小径筒部21に対峙する箇所)の外側には、内周面側にペースト状の接着剤(止水用充填材)19を塗布した熱収縮チューブ18を編組線13の止水箇所を包囲するように配置してある。
そして、図13〜図15に示すように、編組線13の複数の素線13a間の隙間13bには、所定温度に加熱されることによって熱収縮した熱収縮チューブ18により編組線13側に押し込まれた接着剤19が確実に浸透して充填され、上記隙間が閉塞されるようになっている。
尚、編組線13は、導電性の複数の素線13aが筒状に編まれて電磁ノズルを遮蔽する電磁波対策用のシールド部材である。また、ゴム製のグロメット20は、円筒状の小径筒部21と、円筒状の大径筒部23と、これら各筒部21,23を連結する円錐筒状の中間部24と、を備えている。さらに、熱収縮した熱収縮チューブ18の外周面とグロメット20の円筒状の小径筒部21の内周面とは、該小径筒部21の内周面に一体突出形成された図示しないリップ部により隙間なくシール(閉塞)される。そして、シールド電線10の止水構造11によって、グロメット20の小径筒部21側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
以上第3実施形態の電線1本の場合のシールド電線10の止水構造11によれば、1本の被覆電線12と、この1本の被覆電線12を覆うシールド部材としての筒状の編組線13と、を備えたシールド電線10の止水箇所をゴム製のグロメット20の円筒状の小径筒部21で覆う際に、まず、シールド電線10の止水箇所の編組線13の外側に、内周面側にペースト状の接着剤19を塗布した熱収縮チューブ18を挿通させて配置し、次に、熱収縮チューブ18を加熱させて熱収縮して、該熱収縮チューブ18の内周面側に塗布された接着剤19を編組線13の複数の素線13a間の隙間13bに押し込んで確実に充填し、かつ、グロメット20の小径筒部21の弾性力で該小径筒部21の内周面を熱収縮した熱収縮チューブ18の外周面に押し付けてシールして、シールド電線10の止水構造11を製造することにより、グロメット20の小径筒部21側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を簡単かつ確実に防止することができる。
このシールド電線10の止水構造11では、従来のようなゴム製の止水栓等の部品を使用することがなく、止水箇所の全域の編組線13の複数の素線13a間の隙間13bに、熱収縮チューブ18の熱収縮により接着剤19を押し込んで充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
図16は本発明の第3実施形態の電線2本の場合のシールド電線の止水構造の分解斜視図、図17は同シールド電線の止水構造の要部(編組線上に熱収縮チューブを配置し、熱収縮させた状態)の平面図、図18は同シールド電線の止水構造の断面図である。
図16及び図17に示すように、シールド電線10′は、2本の被覆電線(電線)12,12と、この2本の被覆電線12,12を一括して覆う導電性で筒状の編組線(シールド部材)13と、を備えていて、編組線13の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造のものである。このシールド電線10′は、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等の高電圧用のハーネスとして使用される。
そして、シールド電線10′の止水構造11は、一部(例えば、過去の浸水事例から浸水のおそれがある箇所)に止水処理が施されるシールド電線10′と、このシールド電線10′の編組線13の止水箇所を覆うゴム製のグロメット(止水部材)20と、を備えている。
詳述すると、図16及び図17に示すように、各被覆電線12は、中心の芯線12aと、この芯線12aの外周を被覆する絶縁性で樹脂等の絶縁体で形成した絶縁被覆12bと、を備えている。この各被覆電線12を覆う編組線13の止水箇所(グロメット20の楕円筒状の小径筒部22に対峙する箇所)の外側には、内周面側にペースト状の接着剤(止水用充填材)19を塗布した熱収縮チューブ18を編組線13の止水箇所を包囲するように配置してある。
そして、図13〜図15に示すように、編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び2本の被覆電線12,12間の隙間には、所定温度に加熱されることによって熱収縮した熱収縮チューブ18により編組線13側に押し込まれた接着剤19が確実に浸透して充填され、上記各隙間が閉塞されるようになっている。
尚、ゴム製のグロメット20は、楕円筒状の小径筒部22と、円筒状の大径筒部23と、これら各筒部22,23を連結する円錐筒状の中間部24と、を備えている。また、熱収縮した熱収縮チューブ18の外周面とグロメット20の楕円筒状の小径筒部22の内周面とは、該小径筒部22の内周面に一体突出形成された図示しないリップ部により隙間なくシール(閉塞)される。そして、シールド電線10′の止水構造11によって、グロメット20の小径筒部22側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を防止するようになっている。
以上第3実施形態の電線2本の場合のシールド電線10′の止水構造11によれば、2本の被覆電線12,12と、この2本の被覆電線12,12を覆うシールド部材としての筒状の編組線13と、を備えたシールド電線10′の止水箇所をゴム製のグロメット20の楕円筒状の小径筒部22で覆う際に、まず、シールド電線10′の止水箇所の編組線13の外側に、内周面側にペースト状の接着剤19を塗布した熱収縮チューブ18を挿通させて配置し、次に、熱収縮チューブ18を加熱させて熱収縮して、該熱収縮チューブ18の内周面側に塗布された接着剤19を編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び2本の被覆電線12,12間の隙間にそれぞれ押し込んで確実に充填し、かつ、グロメット20の小径筒部22の弾性力で該小径筒部22の内周面を熱収縮した熱収縮チューブ18の外周面に押し付けてシールして、シールド電線10′の止水構造11を製造することにより、グロメット20の小径筒部22側の車両室外側からグロメット20の大径筒部23側の車両室内側への水の浸入を簡単かつ確実に防止することができる。
このシールド電線10′の止水構造11では、従来のようなゴム製の止水栓等の部品を使用することがなく、止水箇所の全域の編組線13の複数の素線13a間の隙間13b及び2本の被覆電線12,12間の隙間に、熱収縮チューブ18の熱収縮により接着剤19を押し込んで充填するだけで済むため、部品点数及び工数が削減できて低コスト化を図ることができ、かつ、構造全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
そして、電線1本の場合の止水構造11を有したシールド電線10と、電線2本の場合の止水構造11を有したシールド電線10′とを束ねて、例えば、HEVやEV等の各種車両の給電や配線等のワイヤハーネスとして使用すれば、車両側への配線スペースを減らして省スペース化を図ることができる。
尚、前記電線2本の場合の第3実施形態によれば、2本の被覆電線12,12を編組線で一括して覆ってシールドしたが、編組線でシールドする被覆電線は2本に限らず、3本以上でも良い。
また、前記各実施形態によれば、止水部材としてゴム製のグロメットを用いたが、止水部材はゴム製のグロメットに限られるものではない。
10,10′ シールド電線
11 止水構造
12 被覆電線(電線)
13 編組線
13a 素線
13b 隙間
14,15 熱可塑性樹脂(止水用充填材)
14′,15′ 加熱によって溶融した熱可塑性樹脂
16,17 膨潤剤(止水用充填材)
16′,17′ 吸水によって膨張する膨潤剤
18 熱収縮チューブ
19 接着剤(止水用充填材)
20 グロメット(止水部材)
21,22 小径筒部(止水箇所)

Claims (7)

  1. 電線と、前記電線を覆うシールド部材としての編組線と、前記編組線の止水箇所を覆う止水部材と、を備え、
    前記編組線の止水箇所の内側と外側の少なくとも一方の側に止水用充填材を配設し、
    前記編組線の複数の素線間の隙間及び前記編組線と前記止水部材との隙間のうちの少なくとも前記編組線の複数の素線間の隙間に前記止水用充填材を充填してなることを特徴とするシールド電線の止水構造。
  2. 請求項1記載のシールド電線の止水構造であって、
    前記電線を複数本配設し、前記複数本の電線を前記編組線で一緒に覆ってなる前記複数本の電線同士間の隙間にも前記止水用充填材を充填してなることを特徴とするシールド電線の止水構造。
  3. 請求項1または2記載のシールド電線の止水構造であって、
    前記編組線は、該編組線の外側を絶縁性のシースで覆わないシースレス構造であることを特徴とするシールド電線の止水構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシールド電線の止水構造であって、
    前記止水用充填材は、熱可塑性樹脂であり、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂及び前記止水部材の締め付けによる加圧によって前記隙間を閉塞してなることを特徴とするシールド電線の止水構造。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシールド電線の止水構造であって、
    前記止水用充填材は、吸水によって膨張する膨潤剤であり、吸水によって膨張した膨潤剤及び前記止水部材の締め付けによる加圧によって前記隙間を閉塞してなることを特徴とするシールド電線の止水構造。
  6. 請求項1〜3のいすれか1項に記載のシールド電線の止水構造であって、
    前記止水用充填材は、加熱によって熱収縮する熱収縮チューブの内周面側に塗布された接着剤であり、前記加熱によって熱収縮した熱収縮チューブの前記接着剤の押し付けによって前記隙間を閉塞してなることを特徴とするシールド電線の止水構造。
  7. 電線と、前記電線を覆うシールド部材としての編組線と、を備えたシールド電線の止水箇所を止水部材で覆う際に、
    まず、前記シールド電線の止水箇所の前記編組線の内側と外側の少なくとも一方の側に止水用充填材を配置し、
    次に、前記編組線の複数の素線間の隙間及び前記編組線と前記止水部材との隙間のうちの少なくとも前記編組線の複数の素線間の隙間に前記止水用充填材を充填し、かつ、前記止水用充填材で充填した止水箇所を前記止水部材の締め付けによって隙間が生じないように加圧することを特徴とするシールド電線の止水方法。
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