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JP2019064375A - 鞍乗り型車両用カバー - Google Patents

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JP2019064375A
JP2019064375A JP2017190322A JP2017190322A JP2019064375A JP 2019064375 A JP2019064375 A JP 2019064375A JP 2017190322 A JP2017190322 A JP 2017190322A JP 2017190322 A JP2017190322 A JP 2017190322A JP 2019064375 A JP2019064375 A JP 2019064375A
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JP2017190322A
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裕美子 東
Yumiko Azuma
裕美子 東
秀和 岩田
Hidekazu Iwata
秀和 岩田
坂本 健
Takeshi Sakamoto
健 坂本
歩 辻
Ayumi Tsuji
歩 辻
大 高桑
Masaru Takakuwa
大 高桑
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】カバー装着状態での車両の移動時にカバーの裾がタイヤに巻き込まれることを防ぎ、かつハンドル操作用の開口から車両が露出することを防ぐことができる鞍乗り型車両用カバーを提供する。【解決手段】前後輪101,104を有する鞍乗り型車両100に被さるカバー本体11と、カバー本体11における鞍乗り型車両100のハンドル107に対応する位置に形成されるハンドル開口部14と、カバー本体11における鞍乗り型車両100の前部および後部に対応する位置の裾部17,19に形成され、裾部17,19を、下方に垂れ下がった第一の状態から、上方にめくり上げた第二の状態L2とすることを可能とする前後スリット12,13と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、鞍乗り型車両用カバーに関する。
従来、鞍乗り型車両用カバーは、保管用のみに特化した機能のものが主流となっている。屋外用の鞍乗り型車両用カバーとしては、雨風日光等から守るものがあり、屋内用の鞍乗り型車両用カバーとしては、埃の付着を防止したり、傷から防止したり、ファッション性を向上させるようにしたものがある。
そこで、鞍乗り型車両に被せた際に、鞍乗り型車両の両ハンドルに対応する位置に開閉自在となった開口を設けたものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる技術では、開口を通じて、鞍乗り型車両用カバーをしたままでもハンドルを直接握ることができるので、鞍乗り型車両を容易に操作(移動)することができる。
特開2004−148926号公報
しかし、上記技術では、鞍乗り型車両用カバーを実際に装着したまま移動する際に、鞍乗り型車両用カバーの裾が鞍乗り型車両のタイヤに巻き込まれるという課題がある。また、鞍乗り型車両用カバーの保護という観点では、鞍乗り型車両が露出しないことが望ましいものの、ハンドルに対応する位置に設けられている開口の蓋板が鞍乗り型車両を露出させないようにできるとは言い難く、鞍乗り型車両が露出してしまうという課題がある。
そこで本発明は、カバー装着状態での車両の移動時にカバーの裾がタイヤに巻き込まれることを防ぎ、かつハンドル操作用の開口から車両が露出することを防ぐことができる鞍乗り型車両用カバーを提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、前後輪(101,104)を有する鞍乗り型車両(100)に被さるカバー本体(11)と、前記カバー本体(11)における予め定めた前記鞍乗り型車両(100)のハンドル(107)に対応する位置に形成されるハンドル開口部(14,31)と、前記カバー本体(11)における予め定めた前記鞍乗り型車両(100)の前部および後部の少なくとも一方に対応する位置の裾部(17,19)に形成され、前記裾部(17,19)を、下方に垂れ下がった第一の状態(L1)から、上方にめくり上げた第二の状態(L2)とすることを可能とするスリット部(12,13)と、を備えている鞍乗り型車両用カバーを提供する。
請求項2に記載した発明は、前記カバー本体(11)は、左右一対の側面部(23,24)と上面部(25)との3面部分で形成され、前記上面部(25)の前後端の少なくとも一方は、前記カバー本体(11)の下端から予め定めた距離だけ上方に離間した上面部先端とされ、前記左右一対の側面部(23,24)の前後端における前記上面部先端の下方に連なる部位は、互いに分離可能とされて前記スリット部(12,13)を形成している。
請求項3に記載した発明は、前記ハンドル開口部(31)は、側面部(23,24)から凸状に形成される袖形状部(32)を有している。
請求項4に記載した発明は、前記ハンドル開口部(14)は、開閉可能な見返し部(29)を有している。
請求項5に記載した発明は、前記カバー本体(11)は、左右一対の側面部(23,24)と上面部(25)との3面部分で形成され、前記ハンドル開口部(14,31)は、前記側面部(23,24)と前記上面部(25)との合わせ部であって、前記カバー本体(11)の最高部(26)から後部(18)へと続く傾斜部分に形成されている。
請求項6に記載した発明は、前記第二の状態(L2)とした前記裾部(17,19)を前記カバー本体(11)の上部に係止する裾係止部(15,41,45)を備えている。
請求項7に記載した発明は、前記カバー本体(11)の裾部(17,19)を左右に開いた状態で留める留め具(36,37)を備えている。
請求項1に記載した発明によれば、ハンドル開口部からカバー内部に手を入れる、またはハンドル開口部からカバー外部にハンドルを露出させることによって、鞍乗り型車両にカバー本体を被せたカバー装着状態において、使用者がハンドルを握って鞍乗り型車両を容易に移動させることができる。このとき、カバー本体における鞍乗り型車両の前部および後部の少なくとも一方に対応する位置の裾部に形成されたスリットによって、カバー本体の裾部を、下方に垂れ下がった第一の状態から、上方にめくり上げた第二の状態とすることが可能である。これにより、鞍乗り型車両の前後輪への裾部の巻き込みを防き、スムーズな車両移動を行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、カバー本体の前後端の少なくとも一方では、車両上下方向でカバー本体の下端から続く左右側面部の先端に縫い合わせ面を有しておらず、左右側面部の先端が互いに分離可能とされてスリット部を形成する。例えば上面部先端が鞍乗り型車両のフェンダの先端よりも車両前後方向で車両中心側にあれば、カバー本体の裾部をスリット部の頂部まで開けば、裾部が前後輪に接触しなくなり、スムーズな車両移動を行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、ハンドル開口部が、側面部から凸状に形成される袖形状部を有するので、手を差し込む以前の通常時には、袖形状部によってハンドル開口部を閉塞状態として、外部からの雨水等の浸入を防ぐとともに、鞍乗り型車両のカバー外部への露出を防ぐことができる。
請求項4に記載した発明によれば、ハンドル開口部が、開閉可能な見返し部を有するので、手を差し込む以前の通常時には、見返し部によってハンドル開口部を閉塞状態として、外部からの雨水等の浸入を防ぐとともに、鞍乗り型車両のカバー外部への露出を防ぐことができる。
請求項5に記載した発明によれば、カバー本体が左右側面部と上面部との3面部分で形成され、ハンドル開口部が、側面部と上面部との合わせ部であって、車両最高部から車両後部へと続く傾斜部分に形成されるので、ハンドル開口部が縦方向に形成されるため、ハンドル開口部の合わせ辺が自重により開いて鞍乗り型車両を露出させることを防ぐことができる。
請求項6に記載した発明によれば、第二の状態とした裾部は、裾係止部によって、カバー本体の上部に係止されるので、裾部を地面に引きずったり前後輪に巻き込んだりすることを確実に防き、よりスムーズな車両移動を行うことができる。
請求項7に記載した発明によれば、スリット部によって左右に開いた裾部は、留め具によって留められるので、裾部が前後輪に接触することを確実に防き、よりスムーズな車両移動を行うことができる。
本発明の実施形態における鞍乗り型車両用カバーの裾係止時を斜め右方から視た外観斜視図である。 上記鞍乗り型車両用カバーの裾下げ時を斜め右方から視た外観斜視図である。 (a),(b),(c)は上記鞍乗り型車両用カバーの3面部分の展開図であり、(a)、(c)は左右側面部、(b)は上面部を示す。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるミラー収納部の変形例を示す外観斜視図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるミラー収納部の他の変形例を示す外観斜視図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるハンドル開口部周りの外観斜視図である。 図6のA−A線断面図であり、相互に異なるパターンを(a),(b),(c)で示す。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるハンドル開口部周りの変形例を示す外観斜視図である。 図8のB−B線断面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるフロントフェンダ周りの側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるリアフェンダ周りの側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおける前側の裾部をめくって前輪の前部を露出させた側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおける後側の裾部をめくって後輪の後部を露出させた側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるフロントフェンダ先端が前輪よりも前方に位置する場合の側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるリアフェンダ先端が後輪よりも後方に位置する場合の側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおける裾係止部周りの垂直断面図であり、(a)は裾部をおろした状態、(b)は裾部をめくった状態を示す。 上記鞍乗り型車両用カバーにおける変形例の裾係止部周りの垂直断面図であり、(a)は裾部をおろした状態、(b)は裾部をめくった状態を示す。 上記鞍乗り型車両用カバーにおける他の変形例の裾係止部周りの垂直断面図であり、(a)は裾部をおろした状態、(b)は裾部をめくった状態を示す。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるフェンダ留め具の右側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるフェンダ留め具の変形例の右側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおけるフェンダ留め具の他の変形例の右側面図である。 上記鞍乗り型車両用カバーにおける裾しぼり時を斜め右方から視た外観斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の鞍乗り型車両用カバー10は、鞍乗り型車両である自動二輪車100に被せるバイクカバーに適用されている。図10を併せて参照し、自動二輪車100の前輪101は、左右一対のフロントフォーク102の下端部に支持されている。前輪101の上方には、フロントフェンダ103が取り付けられている。図11を併せて参照し、自動二輪車100のフェンダ106は、スイングアーム105の後端部に支持されている。フェンダ106の上方には、リアフェンダ106が取り付けられている。自動二輪車100は、左右一対のグリップ部を有するハンドル107と、左右一対のミラー108と、を備えている。自動二輪車100は、サイドスタンド109によって左側に傾斜した起立状態で支持可能である。
本実施形態の鞍乗り型車両用カバー10は、カバー本体11に、前スリット12および後スリット13、ハンドル開口部14、ならびに裾係止部15を備えている。
カバー本体11は、自動二輪車100の車体を覆う外形状を有している。
前スリット12は、カバー本体11の前部16において、カバー本体11の前下端から上方へ、フロントフェンダ103の前端よりも車両前後方向の中心側(後側)まで至るように形成されている。前スリット12は、カバー本体11の前端部に形成され、前部16の裾部17を左右に分割している。
後スリット13は、カバー本体11の後部18において、カバー本体11の後下端から上方へ、リアフェンダ106の後端よりも車両前後方向の中心側(前側)まで至るように形成されている。後スリット13は、カバー本体11の後端部に形成され、後部18の裾部19を左右に分割している。
ハンドル開口部14は、カバー本体11における鞍乗り型車両100のハンドル107の左右グリップ部に対応する一対の位置にそれぞれ形成されている。
裾係止部15は、鞍乗り型車両100の前後方向に沿って複数個配置されている。裾係止部15は、カバー本体11の前後の裾部17,19を、下方に垂れ下がった第一の状態L1から、上方にめくり上がった第二の状態L2として、カバー本体11の上部(中段部)に係止可能であり、カバー本体11の裾部全体38の接地を防ぐ。
カバー本体11は、左右一対のミラー収納部21を備えている。ミラー収納部21は、自動二輪車100の左右一対のミラー108に対応した位置に、凸状の袋形状に形成されている。ミラー収納部21には、自動二輪車100のミラー108が収納可能である。
カバー本体11の前部16には、車両管理タグ入れ22が取り付けられてもよい。車両管理タグ入れ22には、自動二輪車100の仕様を記載した車両管理タグ22aが収納可能である。車両管理タグ入れ22は、カバー前部に限らず、カバー後部や側面部等に設けてもよい。
図3(a)、図3(b)、図3(c)に示すように、鞍乗り型車両用カバー10のカバー本体11は、耐候性を有する、例えば、ポリエステルのシートで形成されている。カバー本体11は、左側面部23、右側面部24および上面部25の3面に対応する生地を縫合して形成された袋構造をなしている。ハンドル開口部14は、左右側面部23,24の各々と上面部25との合わせ面(縫合部分)の一部を開放して形成されている。ハンドル開口部14は、カバー本体11における上下方向の頂部である最高部26から後部18へと続く傾斜部分(鉛直方向に近い方向に沿う部分)に沿ってスリット状に形成されている。図3では、裁断された左側面部パターン生地23F、右側面部パターン生地24Fおよび上面部パターン生地25Fの展開形状を示している。
図4に示すように、変形例のミラー収納部27では、左右方向外側に突出したタイプのミラー108に対応するように、有底筒状をなして左右方向外側に突出している。この変形例のミラー収納部27には、左右方向外側に突出したミラー108が収納可能である。
図5に示すように、他の変形例のミラー収納部28では、上方に大きく突出したタイプのミラー108に対応するように、袋状をなして上方に大きく突出している。この変形例のミラー収納部28には、上方に大きく突出したミラー108が収納可能である。
図6、図7(a)に示すように、ハンドル開口部14は、一対の合わせ辺の一方に他方の外布がカバー内側から重なった見返し部29を有している。この見返し部29により、スリット状のハンドル開口部14から鞍乗り型車両100の車体が直接カバー外部に露出することを防ぐ。ハンドル開口部14は、カバー生地が防水性、撥水性を有する際にもカバー内外を通気可能とし、カバー内部に湿気が籠らないようにするベンチレーション部としても機能する。ハンドル開口部14にフラップを設け、通常時にハンドル開口部14を閉塞するようにフラップを被せてもよい。図7(b)に示すように、見返し部29を別体の布29aで形成してもよい。図7(c)に示すように、カバー外側の開口を覆うカバー29bを別途設けてもよい。
図8、図9に示すように、変形例のハンドル開口部31は、左右側面部23,24から筒形状にして凸状に突出した袖形状部32を有している。袖形状部32は、通常時にはフラップ状に垂れ下がってハンドル開口部31を閉塞し、ハンドル開口部14から鞍乗り型車両100の車体が直接カバー外部に露出することを防ぐ。
図10に示すように、前スリット12は、カバー本体11の前部16をスリット頂部34まで左右に開くことを可能とする。スリット頂部34は、フロントフェンダ103の先端よりも上方に位置している。カバー単独で見れば、前スリット12は、上面部25の前端(カバー本体11の下端から予め定めた距離だけ上方に離間した上面部先端)25aの下方に連なる。この前端25aがスリット頂部34となる。前スリット12は、側面部23,24の前端縁同士を縫い合わせず互いに分離可能とすることで形成されている。例えば、前スリット12は、側面部23,24の前端縁同士を分離可能に接合するファスナ等の手段を有してもよい。
鞍乗り型車両用カバー10は、前輪101がフロントフェンダ103よりも前方に飛び出していても、前スリット12を開くことで、前部16の裾部17が前輪101に接触することを防ぐ。このため、鞍乗り型車両用カバー10を自動二輪車100に装着したまま移動する場合にも、前スリット12を開くことで、前部16の裾部17が前輪101に巻き込まれることを防ぐ。
図11に示すように、後スリット13は、カバー本体11の後部18をスリット頂部35まで左右に開くことを可能とする。スリット頂部35は、リアフェンダ106の先端よりも上方に位置している。カバー単独で見れば、後スリット13は、上面部25の後端(カバー本体11の下端から予め定めた距離だけ上方に離間した上面部先端)25bの下方に連なる。この後端25bがスリット頂部35となる。後スリット13は、側面部23,24の後端縁同士を縫い合わせず互いに分離可能とすることで形成されている。例えば、後スリット13は、側面部23,24の後端縁同士を分離可能に接合するファスナ等の手段を有してもよい。
鞍乗り型車両用カバー10は、後輪104がリアフェンダ106よりも後方に飛び出していても、後スリット13を開くことで、後部18の裾部19がフェンダ106に接触することを防ぐ。このため、鞍乗り型車両用カバー10を自動二輪車100に装着したまま移動する場合にも、後スリット13を開くことで、後部18の裾部19がフェンダ106に巻き込まれることを防ぐ。
図12に示すように、カバー本体11の前部16には、前スリット12を開いた際に前部16の裾部17を留める留め具36が設けられている。これにより、前スリット12を開いて自動二輪車100を移動する際に、前部16の裾部17が前輪101に巻き込まれることを防ぐ。留め具36は、前スリット12よりも車両前後方向の中心側(後側)に設けることが望ましい。留め具36は、後述する裾係止部15,41,45(図16〜図18参照)と同様の係止構造が考えられる。
図13に示すように、カバー本体11の後部18には、後スリット13を開いた際に後部18の裾部19を留める留め具37が設けられている。これにより、後スリット13を開いて自動二輪車100を移動する際に、後部18の裾部19が後輪104に巻き込まれることを防ぐ。留め具37は、後スリット13よりも車両前後方向の中心側(前側)に設けることが望ましい。留め具37は、後述する裾係止部15,41,45(図16〜図18参照)と同様の係止構造が考えられる。
図14に示すように、前スリット12は、フロントフェンダ103が前輪101よりも長さL3だけ前方に飛び出している場合、フロントフェンダ103の前端よりも車両前後方向の中心側(後側)まで形成されなくてもよい。この場合、前スリット12は、フロントフェンダ103の前端よりも車両前後方向の外側(前側)で終端してもよい。つまり、フロントフェンダ103の前端よりも車両前後方向の外側(前側)に、前スリット12の頂部34を配置してもよい。フロントフェンダ103が前輪101よりも前方に飛び出していれば、前スリット12を開いても、フロントフェンダ103が前部16の裾部17を支えて前輪101への接触を防ぐ。
図15に示すように、後スリット13は、リアフェンダ106がフェンダ106よりも長さL4だけ後方に飛び出している場合、リアフェンダ106の後端よりも車両前後方向の中心側(前側)まで形成されなくてもよい。この場合、後スリット13は、リアフェンダ106の後端よりも車両前後方向の外側(後側)で終端してもよい。つまり、リアフェンダ106の後端よりも車両前後方向の外側(後側)に、後スリット13の頂部35を配置してもよい。リアフェンダ106がフェンダ106よりも後方に飛び出していれば、後スリット13を開いても、リアフェンダ106が後部18の裾部19を支えてフェンダ106への接触を防ぐ。
図16(a)に示すように、裾係止部15は、前部16の裾部17および後部18の裾部19を含む裾部全体38の最下部に外布への縫い込みやアイロン接着等で取り付けられた下磁石39と、裾部全体38の最下部からあらかじめ定められた距離を置いた上方において内布による縫い付けやアイロン接着等で取り付けられた上磁石39aと、を備える。
図16(b)に示すように、裾係止部15は、下磁石39を裾部全体38の最下部とともに上方にめくり上げて、上磁石39aに磁着させることにより、カバー本体11の裾部全体38を、下方に垂れ下がった第一の状態L1から、上方にめくり上げた第二の状態L2として、裾部全体38をカバー本体11の上部に係止する。これにより、裾部全体38の接地を防ぐ。
図17(a)に示すように、変形例の裾係止部41は、例えばカバー本体11の内側に基端部を縫い付けた係止バンド44Aと、係止バンド44Aの先端側およびカバー本体11の外面に設けた凸又は凹の面ファスナ44,43と、を備えている。
図17(b)に示すように、裾係止部41は、カバー本体11の下端部42を上方に向けて巻き上げて係止バンド44Aで留め、係止バンド44Aの面ファスナ44をカバー本体11外面の面ファスナ43に接合することにより、カバー本体11の裾部全体38を、下方に垂れ下がった第一の状態L1から、上方にめくり上げた第二の状態L2として、裾部全体38をカバー本体11の上部に係止する。これにより、裾部全体38の接地を防ぐ。
図18(a)に示すように、他の変形例の裾係止部45は、例えばカバー本体11の内側に基端部を縫い付けた係止バンド48Aと、係止バンド48Aの先端側およびカバー本体11の外面に設けた雄又は雌のスナップ48,47と、を備えている。係止バンド48Aのスナップ48は複数設けられている。
図18(b)に示すように、裾係止部45は、カバー本体11の下端部46を上方に向けて巻き上げて係止バンド48Aで留め、係止バンド48Aのスナップ48の何れかをカバー本体11外面のスナップ47に接合することにより、カバー本体11の裾部全体38を、下方に垂れ下がった第一の状態L1から、上方にめくり上げた第二の状態L2として、裾部全体38をカバー本体11の上部に係止する。これにより、裾部全体38の接地を防ぐ。
図19に示すように、鞍乗り型車両用カバー10のカバー本体11の前部16には、前スリット12の頂部34をフロントフェンダ103に留めるフェンダ留め具49を備えている。例えば、フェンダ留め具49は、カバー本体11に連結された吸盤51を備えている。フェンダ留め具49は、カバー本体11を鞍乗り型車両100に被せた装着状態において、吸盤51をフロントフェンダ103の上面に吸着させることにより、前スリット12の頂部34がフロントフェンダ103近傍からずれないように保持し、前部16の裾部17の接地や前輪101への接触を防ぐ。
図20に示すように、変形例のフェンダ留め具52は、カバー本体11に連結されたフック54を備えている。フェンダ留め具52は、カバー本体11を鞍乗り型車両100に被せた装着状態において、フック54をフロントフェンダ103の先端部に係止させることにより、前スリット12の頂部34がフロントフェンダ103近傍からずれないように保持し、前部16の裾部17の接地や前輪101への接触を防ぐ。
図21に示すように、他の変形例のフェンダ留め具55は、カバー本体11に連結されたロープ58を備える。フェンダ留め具55は、カバー本体11を鞍乗り型車両100に被せた装着状態において、ロープ58をフロントフォーク102等の車体に結びつけることにより、前スリット12の頂部34がフロントフェンダ103近傍からずれないように保持し、前部16の裾部17の接地や前輪101への接触を防ぐ。
なお、図19〜図21は前スリット12の頂部34をフロントフェンダ103に留めるフェンダ留め具を示しているが、同様の構成で、後スリット13の頂部35をリアフェンダ106に留めるフェンダ留め具を設けることもできる。
図22に示すように、鞍乗り型車両用カバー10は、例えば裾部全体38に渡って絞り紐59が内装されている。絞り紐59は、カバー本体11を鞍乗り型車両100に被せて裾部全体38を下方に垂れ下げた第一の状態L1とし、カバー外方に向けて引っ張ることで、裾部全体38を絞って鞍乗り型車両用カバー10の鞍乗り型車両100からの意図せぬ離脱を防ぎ、駐車時に強固なカバーとして使用することが可能である。より確実に離脱を防止するために、鞍乗り型車両用カバー10の外側からいわゆるU字ロック等の防犯装置を車輪に取り付けるための開口部59aを設けたり、車体下方を通したベルトで側面部23,24同士を連結するベルト機構59bを設けてもよい。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両用カバー10は、前後輪101,104を有する鞍乗り型車両100に被さるカバー本体11と、カバー本体11における鞍乗り型車両100のハンドル107に対応する位置に形成されるハンドル開口部14,31と、カバー本体11における鞍乗り型車両100の前部および後部に対応する位置の裾部17,19に形成され、裾部17,19を、下方に垂れ下がった第一の状態L1から、上方にめくり上げた第二の状態L2とすることを可能とする前後スリット12,13と、を備えている。
この構成によれば、ハンドル開口部14,31からカバー内部に手を入れる、またはハンドル開口部14,31からカバー外部にハンドル107を露出させることによって、鞍乗り型車両100にカバー本体11を被せたカバー装着状態において、使用者がハンドル107を握って鞍乗り型車両100を容易に移動させることができる。このとき、カバー本体11における鞍乗り型車両100の前部および後部に対応する位置の裾部17,19に形成されたスリット部12,13によって、カバー本体11の裾部17,19を、下方に垂れ下がった第一の状態L1から、上方にめくり上げた第二の状態L2とすることが可能である。これにより、鞍乗り型車両100の前後輪101,104への裾部17,19の巻き込みを防ぎ、スムーズな車両移動を行うことができる。
また、上記鞍乗り型車両用カバー10は、スリット部12,13が、フロントフェンダ103およびリアフェンダ106の先端よりも車両前後方向で車両中心側まで形成されているので、カバー本体11の裾部17,19をスリット部12,13の頂部34,35まで開けば、裾部17,19が前後輪101,104に接触しなくなり、スムーズな車両移動を行うことができる。
また、上記鞍乗り型車両用カバー10は、ハンドル開口部31が、側面部23,24から凸状に形成される袖形状部32を有しているので、手を差し込む以前の通常時には、袖形状部32によってハンドル開口部31を閉塞状態として、外部からの雨水の浸入を確実に防ぐとともに、鞍乗り型車両100のカバー外部への露出を防ぐことができる。また、袖形状部32によって内部の空気を外部へ放出する呼吸作用を得ることができる。
また、上記鞍乗り型車両用カバー10は、ハンドル開口部14が、開閉可能な見返し部29を有しているので、手を差し込む以前の通常時に見返し部29によってハンドル開口部14を閉塞状態として、外部からの雨水の浸入を確実に防ぐとともに、鞍乗り型車両100のカバー外部への露出を防ぐことができる。
また、上記鞍乗り型車両用カバー10は、カバー本体11が、左右側面部23,24と上面部25との3面部分で形成され、ハンドル開口部14,31は、側面部23,24と上面部25との合わせ部であって、カバー本体11の最高部26から後部18へと続く傾斜部分に形成されているので、ハンドル開口部14,31が縦方向(例えば垂直から略45度の傾斜まで含む)に形成されるため、ハンドル開口部14,31の各々の合わせ辺が自重により開いて鞍乗り型車両100を露出させることを防ぐことができる。
また、上記鞍乗り型車両用カバー10は、第二の状態L2とした裾部17,19をカバー本体11の上部に係止する裾係止部15,41,45を備えているので、裾部17,19を地面に引きずったり前後輪101,104に巻き込んだりすることを確実に防き、よりスムーズな車両移動を行うことができる。
また、上記鞍乗り型車両用カバー10は、カバー本体11の裾部17,19を左右に開いた状態で留める留め具36,37を備えているので、裾部17,19が前後輪101,104に接触することを確実に防き、よりスムーズな車両移動を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、カバー本体における鞍乗り型車両の前部および後部の一方に対応する位置の裾部にのみスリット部が形成された構成でもよい。カバー本体の一部に透明な樹脂シート等を有する窓部を設けてもよい。
自動二輪車への適用に限らず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の鞍乗り型車両のカバーに適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 鞍乗り型車両用カバー
11 カバー本体
12 前スリット(スリット部)
13 後スリット(スリット部)
14,31 ハンドル開口部
15,41,45 裾係止部
17,19 裾部
16 前部
18 後部
23 左側面部
24 右側面部
25 上面部
25a 前端(上面部先端)
25b 後端(上面部先端)
26 最高部
29 見返し部
32 袖形状部
36,37 留め具
100 鞍乗り型車両
101 前輪
103 フロントフェンダ
104 後輪
106 リアフェンダ
107 ハンドル
L1 第一の状態
L2 第二の状態

Claims (7)

  1. 前後輪(101,104)を有する鞍乗り型車両(100)に被さるカバー本体(11)と、
    前記カバー本体(11)における予め定めた前記鞍乗り型車両(100)のハンドル(107)に対応する位置に形成されるハンドル開口部(14,31)と、
    前記カバー本体(11)における予め定めた前記鞍乗り型車両(100)の前部および後部の少なくとも一方に対応する位置の裾部(17,19)に形成され、前記裾部(17,19)を、下方に垂れ下がった第一の状態(L1)から、上方にめくり上げた第二の状態(L2)とすることを可能とするスリット部(12,13)と、を備えている鞍乗り型車両用カバー。
  2. 前記カバー本体(11)は、左右一対の側面部(23,24)と上面部(25)との3面部分で形成され、
    前記上面部(25)の前後端の少なくとも一方は、前記カバー本体(11)の下端から予め定めた距離だけ上方に離間した上面部先端とされ、
    前記左右一対の側面部(23,24)の前後端における前記上面部先端の下方に連なる部位は、互いに分離可能とされて前記スリット部(12,13)を形成している請求項1に記載の鞍乗り型車両用カバー。
  3. 前記ハンドル開口部(31)は、側面部(23,24)から凸状に形成される袖形状部(32)を有している請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両用カバー。
  4. 前記ハンドル開口部(14)は、開閉可能な見返し部(29)を有している請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両用カバー。
  5. 前記カバー本体(11)は、左右一対の側面部(23,24)と上面部(25)との3面部分で形成され、
    前記ハンドル開口部(14,31)は、前記側面部(23,24)と前記上面部(25)との合わせ部であって、前記カバー本体(11)の最高部(26)から後部(18)へと続く傾斜部分に形成されている請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両用カバー。
  6. 前記第二の状態(L2)とした前記裾部(17,19)を前記カバー本体(11)の上部に係止する裾係止部(15,41,45)を備えている請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両用カバー。
  7. 前記カバー本体(11)の裾部(17,19)を左右に開いた状態で留める留め具(36,37)を備えている請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両用カバー。
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