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JP2019060428A - 転がり軸受装置およびそのシール部材 - Google Patents

転がり軸受装置およびそのシール部材 Download PDF

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JP2019060428A
JP2019060428A JP2017186309A JP2017186309A JP2019060428A JP 2019060428 A JP2019060428 A JP 2019060428A JP 2017186309 A JP2017186309 A JP 2017186309A JP 2017186309 A JP2017186309 A JP 2017186309A JP 2019060428 A JP2019060428 A JP 2019060428A
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groove
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JP2017186309A
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理沙 細田
Risa Hosoda
理沙 細田
雄一 伊藤
Yuichi Ito
雄一 伊藤
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】二つ割りタイプの転がり軸受装置の内輪に、シール部材を装着する際の作業性を改善させる。【解決手段】円環形のシール部材10は、ゴム製のシール本体11と、シール本体の内径面に埋設された金属製の芯金12と、からなる。シール本体11は、周方向の1カ所に分割部11aを有し、芯金12は、分割部11aを挟んで対向する両端部の内径面に一対の凹部12bを有する。シール本体11は、分割部11aとシール本体の直径方向に対向する位置に第1の欠落部12dを有し、凹部12bに近接する位置に第2の欠落部12eを有する。内輪に装着する際には、第1の欠落部12dを折り曲げて、分割部11aを開き、内輪のシール溝に径方向から挿入する。つぎに、第2の欠落部12eを弾性変形させることで、一対の凹部12bを内輪の凸部を乗り越えさせ、はめ合せる。凹部12bと凸部の位置関係に余裕がない場合でも、はめ合せることが容易となり、作業性が改善される。【選択図】図1

Description

本発明は、連続鋳造設備における杵形の駆動ロールを支持するのに好適な転がり軸受装置およびその転がり軸受装置に使用されるシール部材に関する。
連続鋳造設備のロールには、駆動ロールや非駆動ロールなど複数種のロールが存在するが、そのうちの駆動ロールは、中央部が転がり軸受装置により支持されている。駆動ロールは、その中央部に転がり軸受装置を組み込むための小径部を有し、全体として杵形の外観を呈している。
このような駆動ロールの中央部に転がり軸受装置を組み込む際に、軸方向に長いロールの端部から組み込むのは困難であるため、転がり軸受装置の構成部品はそれぞれ二分割されており、径方向から取り付けることが可能となっている。
この種の転がり軸受装置では、連続鋳造時に使用される水や発生するスケールが軸受内部に侵入して故障を引き起こしたり、逆に軸受内部のグリースや潤滑油が軸受外部へと漏れ出して鋳造品を汚染したり、火災の原因となったりすることを防止するため、その幅面をシール部材で密封する必要がある。
この種の転がり軸受装置に用いられるシール部材は、円環形でその周方向に1カ所の分割部を有するゴム製のシール本体と、前記シール本体の補強のため、シール本体に埋設された金属製の芯金とを有し、分割部を広げて転がり軸受装置の軌道輪に対してその径方向から装着する。
ここでシール部材は、内輪のシール溝に装着される場合には、そのシール本体の外径面にシールリップを有し、このシールリップが外輪の内径面に締め代をもって接触している。したがって、転がり軸受装置の使用時には、シールリップの回転摺動抵抗を受けて、シール本体の分割部の合わせ面に隙間が生じてシール性能が低下してしまうおそれがある。
このため、特許文献1および2のように、シール部材の内径面に凸部を、シール部材が装着される内輪のシール溝の溝底に凹部を設け、その凹凸のはめ合いにより、分割部の合わせ面に隙間が生じるのを抑制する試みがなされている。
特開2008−281170号公報 特開2009−180310号公報
しかし、特許文献1および2のシール部材の場合、シール性能を損ねない等の理由から、凸部と凹部との位置関係に余裕を持たせていないため、凹凸をはめ合せつつ内輪へと装着するのに時間を要する。
特に、特許文献1および2のシール部材の場合、その芯金は、シール本体の分割部を開く際に屈曲させる欠落部(分割部とシール本体の直径方向に対向する箇所に設けられている)を除いたほぼ全域に埋設されている。
このため、シール部材の周方向の剛性が高く変形代が小さいことから、凹凸をはめ合せつつ内輪のシール溝に装着する際に、専用の治具と作業者の熟練を要する。
そこで本発明の解決すべき課題は、二つ割りタイプの転がり軸受装置に用いられるシール部材について、内輪への装着の作業性を改善することである。
上記した課題を解決するため、発明にかかるシール部材を、全体が円環形をなすゴム製のシール本体と、前記シール本体の内径面に沿って円弧形に埋設された金属製の芯金と、を備え、前記シール本体は、周方向の1カ所が分断されてなる分割部と、外径面に沿って設けられたシールリップと、を有し、前記芯金は、前記シール本体の分割部を挟んで周方向に対向する両端部の内径面に設けられた複数箇所の凹部と、前記シール本体の分割部とシール本体の直径方向に対向する位置に設けられた第1の欠落部と、前記複数箇所の凹部のうち、少なくとも一方の凹部に近接する位置に設けられた第2の欠落部と、を有する構成としたのである。
発明にかかるシール部材をこのように構成すると、転がり軸受装置の内輪に装着する際には、まず芯金の存在しない第1の欠落部を折り曲げて、シール本体の分割部を大きく開き、内輪の外径面に被せ、ついで分割部を閉じて内輪のシール溝に全体を挿入する。この状態から、第2の欠落部を引っ張ったり、撓ませたりして弾性変形させ、芯金の両端部内径面に設けられた凹部を内輪の外径面に設けられた凸部にはめ合せる。
第2の欠落部を弾性変形させることで、シール部材の凹部と内輪の凸部の位置関係に余裕がない場合でも、凹部は凸部を乗り越えさせてはめ合せることが容易となり、作業性が改善される。
発明にかかるシール部材において、その両側面に、先端が外径方向に傾斜するサイドリップを有する構成を採用するのが好ましい。
このように構成すると、内輪のシール溝にシール部材を挿入する際に、サイドリップがシール溝の幅面に対するガイドとして機能し、シール外径方向に傾斜していることにより、シール溝にスムーズに挿入することができ、作業性が改善される。
発明にかかるシール部材において、シール本体および芯金を径方向に貫通するねじ孔を分割部に隣接して有するのが好ましい。
このように構成すると、シール部材の外径側からねじ孔にねじをねじ込んでゆくと、ねじの先端が内輪のシール溝の溝底に突き当たり、そのままねじの回転を継続すると、ねじの作用によりシール部材がシール溝から持ち上げられることになる。したがって、シール部材をシール溝から取り外すことが容易となり、内輪からの取り外し性も改善される。
また、上記した課題を解決するため、発明にかかる転がり軸受装置を、内径面に転走面が形成された二つ割り可能な半円状の外輪と、外径面に転走面とシール溝が形成され、前記シール溝の溝底に複数個所の凸部を有する二つ割り可能な内輪と、前記外輪と内輪の対向する転走面間に転動可能に組み込まれた転動体と、前記内輪のシール溝に差し込まれ、前記複数箇所の凹部が前記内輪の一対の凸部にそれぞれはめ合わされた上記発明にかかるシール部材とから構成したのである。
発明にかかる転がり軸受装置において、前記シール部材の凹部は、シール部材の周方向に対向する一対の面のうち、前記シール本体の分割部に近接する側の面に、凹部の開口が狭まる向きに傾斜するテーパ面を有し、前記内輪の凸部は、前記シール部材のテーパ面に対向する箇所に凹部のテーパ面と同方向に傾斜するテーパ面を有する構成を採用するのが好ましい。
このように構成すると、内輪のシール溝にシール部材を挿入する際に、シール部材の凹部と内輪の凸部が、互いのテーパ形状に沿ってスムーズにはまり合うため、挿入性が一層改善される。
本発明を以上のように構成したので、二つ割りタイプの転がり軸受装置の内輪に、シール部材を装着する際の作業性が改善された。
シール部材の一部破断斜視図 シール部材の一部破断正面図 図2の(a)はA−A線、(b)はB−B線、(c)はC−C線断面図 (a)は転がり軸受装置の縦断面図、(b)は(a)の要部拡大図 シール部材の内輪への取り付け状態を示す、(a)は一部拡大断面図、(b)は側面図 シール部材の内輪への取り付け工程を示す、(a)は一部破断側面図、(b)は要部拡大横断面図 シール部材の第1の他の例を示す一部破断側面図 シール部材の第2の他の例を示す(a)は斜視図、(b)は要部拡大横断面図 第2の他の例のシール部材の縦断面図 シール部材の第3の他の例を示す斜視図
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1から図3に示す実施形態のシール部材10は、シール本体11と、芯金12とからなり、実施形態の転がり軸受装置1の内輪2に装着する際の作業性が改善されている。
図1から図3に示すように、シール本体11は、平面視で全体が略円環形をなしており、かつその周方向の一箇所が分断されて分割部11aとなっている。
また、シール本体11は、その断面が略矩形をなしており、その外径面には、周方向に連続するシールリップ11bが設けられている。この実施形態では、シールリップ11bはシール部材10の幅方向に二股に分岐しており、かつシール部材10の幅方向に対して左右対称形状となっている。
また、シール本体11の内径面には、周方向に延びる埋設穴11cが設けられている。埋設穴11cはシール本体11の周方向に連続しておらず、断続的に設けられている。埋設穴11cの断面は略矩形である。
さらに、シール本体11の両側面には、周方向に連続する一対のサイドリップ11dが設けられている。サイドリップ11dは、その先端部がシール本体11の外径方向に向けて傾斜している。
ここでシール本体11は、全体がゴム製であって、弾性変形が可能となっている。ゴムの種類は特に限定されないが、耐熱性等が良好なものとしてフッ素ゴムが例示できる。
図1から図3に示すように、芯金12は、平面視で全体が略円弧形をなしており、またその断面が略矩形をなしている。この芯金12は、シール本体11の内径面に設けられた埋設穴11cにはめ込まれている。
芯金12の両端部12aは、シール本体11の分割部11aを間に挟んで対向している。この両端部12aの内径面にはそれぞれ、凹部12bが形成されている。
一対の凹部12bは、それぞれ略直方体形に窪んでおり、図5および図6のように、シール部材10の周方向に対向する二面のうち、シール本体11の分割部11aに近接する側の面は、テーパ面12cとなっている。このテーパ面12cの傾斜の向きは、凹部12bが開口に向けて狭まる向き(底に向けて拡がる向き)となっている。
また、芯金12は、シール本体11の分割部11aとシール部材10の直径方向に対向する箇所に第1の欠落部12dを有している。
図3(b)のように、第1の欠落部12dにおいては、芯金12は存在せず、シール本体11のみが存在している。
同様に、芯金12は、一対の凹部12bの近傍に、それぞれ第2の欠落部12eを有している。一対の第2の欠落部12eは、シール部材10の周方向に対して、凹部12bからみて分割部11aとは逆側に位置している。第1の欠落部12dと同様に、第2の欠落部12eにおいても芯金12は存在せず、シール本体11のみが存在している。
ここで芯金12は、金属製であって強度が高く、シール部材10を補強している。シール部材10において芯金12が存在する箇所では、ほとんど弾性変形させることができないようになっている。
一方、芯金12が存在しない第1および第2の欠落部12d、12eにおいては、シール部材10はゴム製のシール本体11のみからなるため、折り曲げる、撓ませる、引っ張るなどして弾性変形させることが可能となっている。
図4および図5に、実施形態の転がり軸受装置1を示す。
実施形態の転がり軸受装置1は、実施形態のシール部材10に加えて、内輪2と、軸受箱(外輪)3と、ころ4と、ラビリンスリング5と、シールリング6を備え、杵形のロールRの小径部rに組み込まれている。
図4および図5のように、内輪2は、略円筒形をなしており、その外径面に幅方向中央部から両端部にかけて順に、転走面2a、一対のシール溝2bおよび一対のシールリング溝2cが形成されている。
内輪2のシール溝2b内には、その溝底から内輪2の径方向へと突出する略円柱形の凸部2dが設けられている。凸部2dは、各シール溝2b内において内輪2の周方向に二つが並列している。凸部2dの形成方法は特に限定されないが、図示では、凸部2dはねじの頭部により構成されており、内輪2の外径面において、シール溝2bの溝底にねじをねじ込むことにより固定されている。凸部2dの外周面は、その頂に近づくにしたがって凸部2dの径が漸増する向きに傾斜するテーパ面2eとなっている。
ここで内輪2とラビリンスリング5は、二分割構造となっており、ロールRの小径部rに径方向からはめ込まれ、固定されている。シールリング6は一箇所が分割されており、ロールRの小径rに径方向からはめ込まれている。
図4のように、軸受箱3は、その内径面に幅方向中央部から両端部にかけて順に、転走面3aおよび一対のリング溝3bを有する。
軸受箱3は、二分割構造となっており、下半部の内径面には半割円筒形の外輪3cが固定されている。軸受箱3は、ロールRの小径部rに径方向から被せられている。
図4のように、内輪2の転走面2aと軸受箱3の転走面3aとの間には、ころ4が転動可能に組み込まれている。
この実施形態では、ころ4は、転がり軸受装置1の周方向にほぼ隙間なく並列しており、ころ4間の間隔を保持するための保持器を要しない、総ころタイプとなっている。
図4のように、一対のラビリンスリング5は、略円筒形をなしており、その外径面に設けられた突起5aが軸受箱3のリング溝3bにはめ込まれることで、軸受箱3に対して固定されている。
またラビリンスリング5の先端部5bは、ロールRの小径部rとの境界に現れる端面に形成されたラビリンス溝gに入り込んでおり、これにより、ラビリンスシールが形成されている。
図4のように、一対のシールリング6は、略円環形をなしており、その全体が内輪2のシールリング溝2cにはめ込まれることで、内輪2に対して固定されている。
シールリング6の外径面は、ラビリンスリング5の内径面に接触している。
図4および図5のように、一対のシール部材10は、シールリップ11bを除いたほぼ全体が内輪2のシール溝2bにはめ込まれることで、内輪2に対して固定されている。
シール部材10の内径は、内輪2のシール溝2bの溝底における径よりもわずかに大きくなっており、内輪2への装着時に分割部11aの合せ面同士が密着可能な寸法となっている。
ここで、図5のように、シール部材10の凹部12bと内輪2の凸部2dとがはまり合った状態において、凹部12bのテーパ面12cと凸部2dのテーパ面2eとが対向している。したがって、両テーパ面12c、2eの間に楔作用が生じ、シール部材10の分割部11aには、その合せ面が押し付けられる向きの力、すなわち圧縮力が発生し、合せ面同士が密着する。このため、合せ面の間には隙間が生じず、隙間から水やスケールが侵入したり潤滑油等が漏れ出したりすることが防止される。
シール部材10の二股に分岐したシールリップ11bは、ラビリンスリング5の内径面にそれぞれ接触している。
また、シール部材10の一対のサイドリップ11dは、シール溝2b内において、内輪2の軸方向に対向する径方向の両側面にそれぞれ接触している。
実施形態のシール部材10の構成、および実施形態の転がり軸受装置1の構成は以上のようであり、次に図6を参照して、シール部材10の内輪2への装着作業について説明する。
まず図6(a)のように、シール部材10を、その第1の欠落部12dを折り曲げることで、分割部11aを広げる。この状態で、シール部材10を、内輪2に対して径方向から被せて、そのシール溝2bに差し込んでゆく。
シール部材10の両側面には、先端が外径方向に傾斜するサイドリップ11dが存在するため、このサイドリップ11dがガイドとして機能し、シール溝2bへの挿入がスムーズに行われる。
このようにシール部材10の一方半部をシール溝2bに挿入した状態で、その一方半部に設けられた凹部12bを、シール溝2bの溝底に存在する一方の凸部2dにはめ込んでおく。
次に図6(b)のように、シール部材10の分割部11aを狭めながら、シール部材10の他方半部をシール溝2bに挿入してゆく。
そして、シール部材10の分割部11aの近傍を、第2の欠落部12eを撓ませつつ引っ張るなどして弾性変形させることで、他方半部に設けられた凹部12bを凸部2dの上を乗り越えさせる。
最後に、第2の欠落部12eを撓み等から解放し、シール部材の分割部11aの近傍箇所を本来の位置に戻して、その凹部12bを凸部2dにはめ込む。
第2の欠落部12eを弾性変形させることで、凹部12bと凸部2dの位置関係に余裕がない場合でも、はめ合せることが容易である。
特に、テーパ面2e、12cの存在により、凹部12bと凸部2dが、互いのテーパ面の形状に沿ってスムーズにはまり合うようになっている。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲内およびこれと均等の意味でのすべての修正と変形を含む。
たとえば実施形態では、シール部材10の両方の凹部12bの近傍にそれぞれ第2の欠落部12eを設けているが、図7のように、片方の凹部12bの近傍にのみ第2の欠落部12eを設けてもよい。
この場合でも、近傍に第2の欠落部12eが設けられていない側の凹部12bを先に内輪の凸部2dにはめ込んでおき、近傍に第2の欠落部12eが設けられている側の凹部12bをその第2の欠落部12eを弾性変形させることで容易に凸部2dにはめ込むことができる。
第2の欠落部12eが一つしか存在しない分だけ、シール部材10全体の剛性が高まっており、強度が向上している。
また、図8および図9のように、シール部材10の分割部11aの近傍に、シール部材10の径方向にシール本体11および芯金12を貫通するねじ孔13を設けてもよい。
このようにすれば、図9のように、シール部材10の外径側からねじ孔13にねじBをねじ込んでゆくと、そのねじの先端が内輪2のシール溝2bに突き当たる。さらにねじを回転させることで、図中鎖線で示すように、ねじの作用でシール部材10が持ち上げられる(浮き上がる)。したがってシール溝2bからシール部材10を取り外すことが容易となる。
さらにこれらを組み合わせて、図10のように、シール部材10の片方の凹部12bの近傍にのみ第2の欠落部12eを設けるとともに、その第2の欠落部が設けられた側のシール部材10の分割部11aの近傍にねじ孔13を設けてもよい。
1 転がり軸受装置
2 内輪
2a 転走面
2b シール溝
2c シールリング溝
2d 凸部
2e テーパ面
3 軸受箱
3a 転走面
3b リング溝
3c 外輪
4 ころ
5 ラビリンスリング
5a 突起
5b 先端部
6 シールリング
10 シール部材
11 シール本体
11a 分割部
11b シールリップ
11c 埋設穴
11d サイドリップ
12 芯金
12a 両端部
12b 凹部
12c テーパ面
12d 第1の欠落部
12e 第2の欠落部
13 ねじ孔
R ロール
r 小径部
g ラビリンス溝
B ねじ

Claims (5)

  1. 全体が円環形をなすゴム製のシール本体と、
    前記シール本体の内径面に沿って円弧形に埋設された金属製の芯金と、を備え、
    前記シール本体は、
    周方向の1カ所が分断されてなる分割部と、
    外径面に沿って設けられたシールリップと、を有し、
    前記芯金は、
    前記シール本体の分割部を挟んで周方向に対向する両端部の内径面に設けられた複数個所の凹部と、
    前記シール本体の分割部とシール本体の直径方向に対向する位置に設けられた第1の欠落部と、
    前記複数箇所の凹部のうち、少なくとも一の凹部に近接する位置に設けられた第2の欠落部と、を有するシール部材。
  2. 前記シール部材は、その両側面に、先端が外径方向に傾斜するサイドリップを有する請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記シール本体および前記芯金を径方向に貫通するねじ孔を前記分割部に隣接して有する請求項1または2に記載のシール部材。
  4. 内径面に転走面が形成された二つ割り可能な外輪と、
    外径面に転走面とシール溝が形成され、前記シール溝の溝底に複数個所の凸部を有する二つ割り可能な内輪と、
    前記外輪と内輪の対向する転走面間に転動可能に組み込まれた転動体と、
    前記内輪のシール溝に差し込まれ、前記一対の凹部が前記内輪の一対の凸部にそれぞれはめ合わされた請求項1から3のいずれかに記載のシール部材と、
    を備える転がり軸受装置。
  5. 前記シール部材の凹部は、
    シール部材の周方向に対向する一対の面のうち、前記シール本体の分割部に近接する側の面に、凹部の開口が狭まる向きに傾斜するテーパ面を有し、
    前記内輪の凸部は、
    前記シール部材の凹部のテーパ面に対向する箇所に、前記凹部のテーパ面と同方向に傾斜するテーパ面を有する、請求項4に記載の転がり軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024009453A1 (ja) * 2022-07-07 2024-01-11 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置

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