[go: up one dir, main page]

JP2019044436A - 水栓装置 - Google Patents

水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019044436A
JP2019044436A JP2017167569A JP2017167569A JP2019044436A JP 2019044436 A JP2019044436 A JP 2019044436A JP 2017167569 A JP2017167569 A JP 2017167569A JP 2017167569 A JP2017167569 A JP 2017167569A JP 2019044436 A JP2019044436 A JP 2019044436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
operation handle
shower
overhead
overhead shower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017167569A
Other languages
English (en)
Inventor
浩喜 奥田
Hiroki Okuda
浩喜 奥田
朋位 小川
Tomonori Ogawa
朋位 小川
智人 江口
Tomohito Eguchi
智人 江口
和久 白石
Kazuhisa Shiraishi
和久 白石
秀征 小牧
Hideyuki Komaki
秀征 小牧
八木 真一
Shinichi Yagi
真一 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2017167569A priority Critical patent/JP2019044436A/ja
Priority to PCT/JP2018/029452 priority patent/WO2019044406A1/ja
Publication of JP2019044436A publication Critical patent/JP2019044436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K3/00Baths; Douches; Appurtenances therefor
    • A47K3/28Showers or bathing douches
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C1/02Plumbing installations for fresh water
    • E03C1/04Water-basin installations specially adapted to wash-basins or baths
    • E03C1/042Arrangements on taps for wash-basins or baths for connecting to the wall

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

【課題】操作ハンドルの戻し忘れを低減できる水栓装置を提供すること。【解決手段】止水状態となる止水位置と、上方側に配置される上方側吐水口142aから吐水する吐水状態となる吐水位置と、下方側に配置される下方側吐水口501から配管内の滞留水を排水する捨水状態となる捨水位置と、に切り替え可能な操作ハンドル23を備える水栓装置であって、操作ハンドル23は、止水位置から捨水位置を経由して吐水位置に切り替え可能であると共に、吐水位置から捨水位置を経由して止水位置に切り替え可能であり、捨水位置から吐水位置へ切り替える際の操作ハンドル23の操作力と、捨水位置から止水位置へ切り替える際の操作ハンドル23の操作力と、が異なるように構成される。【選択図】図14

Description

本発明は、操作ハンドルを備える水栓装置に関する。
従来、止水状態となる止水位置と、上方側に配置される上方側吐水口から吐水するシャワー吐水状態(吐水状態)となるシャワー吐水位置(吐水位置)と、下方側に配置される下方側吐水口から配管内の滞留水を排水する冷水捨水状態(捨水状態)となる冷水捨水位置(捨水位置)と、に切り替え可能な操作ハンドルを備える水栓装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の操作ハンドルは、止水位置から冷水捨水位置を経由してシャワー吐水位置に切り替える操作が可能であり、止水位置からシャワー吐水位置に切り替える途中における冷水捨水位置で操作を停止して、配管内に滞留する冷水(滞留水)を排水することができる。
特開2009−189605号公報
特許文献1に記載の水栓装置においては、操作ハンドルは、止水位置から冷水捨水位置を経由してシャワー吐水位置に切り替える操作が可能であり、シャワー吐水位置においてシャワー吐水の終了後には、シャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置に切り替える操作が可能である。操作ハンドルをシャワー吐水位置から止水位置に切り替える際には、回転操作の途中において、冷水捨水位置を経由する。
そのため、シャワー吐水位置においてシャワー吐水の終了後には、操作ハンドルをシャワー吐水位置から止水位置に回転操作した場合に、回転操作の途中の冷水捨水位置において、操作ハンドルの操作を終了してしまうことがあった。冷水捨水位置において操作ハンドルの戻し忘れが生じると、下方側吐水口から水を流出させてしまい、大量の水が無駄になる。従って、操作ハンドルの止水位置への戻し忘れを低減できることが望まれる。
本発明は、操作ハンドルの止水位置への戻し忘れを低減できる水栓装置を提供することを目的とする。
本発明は、止水状態となる止水位置と、上方側に配置される上方側吐水口(例えば、後述の散水孔142a)から吐水する吐水状態となる吐水位置と、下方側に配置される下方側吐水口(例えば、後述の下方側吐水口501)から配管内の滞留水を排水する捨水状態となる捨水位置と、に切り替え可能な操作ハンドル(例えば、後述のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23)を備える水栓装置(例えば、後述のシャワー装置10)であって、前記操作ハンドルは、前記止水位置から前記捨水位置を経由して前記吐水位置に切り替え可能であると共に、前記吐水位置から前記捨水位置を経由して前記止水位置に切り替え可能であり、前記捨水位置から前記吐水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力と、前記捨水位置から前記止水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力と、が異なるように構成される水栓装置に関する。
また、前記捨水位置から前記止水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力は、前記捨水位置から前記吐水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力よりも小さいことが好ましい。
また、固定側部材(例えば、後述の円環クリック部材47)と、前記操作ハンドルの回転操作に応じて前記固定側部材に対して回転可能な可動側部材(例えば、後述の円筒ストッパ部材46)と、備え、前記固定側部材及び前記可動側部材のうちのいずれか一方は、凸部(例えば、後述の係合凸部461)を有し、前記固定側部材及び前記可動側部材のうちのいずれか他方は、前記可動側部材が回転して前記操作ハンドルが前記捨水位置に位置する際に、前記凸部に係合する凹溝(例えば、後述の係合凹溝471)を有し、前記凸部及び前記凹溝の少なくとも一方は、前記操作ハンドルを前記捨水位置から前記吐水位置へ切り替える場合に、前記凸部と前記凹溝との係合状態から前記凸部又は前記凹溝が脱する際に通過する第1傾斜部(例えば、後述の第1湾曲面461a、第1傾斜面471a)を有し、前記操作ハンドルを前記捨水位置から前記止水位置へ切り替える場合に、前記凸部と前記凹溝との係合状態から前記凸部又は前記凹溝が脱する際に通過する第2傾斜部(例えば、後述の第2湾曲面461b、第2傾斜面471b)を有し、前記第1傾斜部の傾斜角度と、前記第2傾斜部の傾斜角度とが異なるように構成されることが好ましい。
また、前記操作ハンドルは、水栓本体(例えば、後述の水栓本体31)に対して回転可能であり、円筒部(例えば、後述の操作ハンドル本体230)と、前記円筒部の周面から径方向に突出する突出部(例えば、後述の指示突出部231)と、を有し、前記操作ハンドルが前記捨水位置に位置する場合に、前記突出部は、水平方向及び垂直方向ではない方向に突出する位置に配置されることが好ましい。
また、前記操作ハンドルは、水栓本体に対して回転可能であり、円筒部と、前記円筒部の周面から径方向に突出する突出部と、を有し、前記操作ハンドルが前記吐水位置及び前記止水位置の少なくとも一方に位置する場合に、前記突出部は、水平方向又は垂直方向に突出する位置に配置されることが好ましい。
本発明によれば、操作ハンドルの戻し忘れを低減できる水栓装置を提供することができる。
本発明の浴室の全体構成を示す斜視図である。 シャワー装置における4つの操作ハンドルを示す正面図である。 本発明のオーバーヘッドシャワー用水栓装置を示す斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明のオーバーヘッドシャワー用水栓装置からオーバーヘッドシャワー用操作ハンドルを取り外した状態を示す斜視図である。 オーバーヘッドシャワー用シリンダ弁装置を示す斜視図である。 オーバーヘッドシャワー用シリンダ弁装置を、シリンダ弁体とベーンケースとに分離した状態を示す斜視図である。 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材を側方から見た図である。 円筒ストッパ部材及び円環クリック部材が当接する部分の形状を示す斜視図である。 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドルが止水位置に位置する場合の図であって、(a)は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材の位置関係を示す図であり、(b)は、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材の位置関係を示す図である。 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドルが冷水捨水位置に位置する場合の図であって、(a)は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材の位置関係を示す図であり、(b)は、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材の位置関係を示す図である。 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドルがオーバーヘッドシャワー吐水位置に位置する場合の図であって、(a)は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材の位置関係を示す図であり、(b)は、円筒ストッパ部材及び円環クリック部材の位置関係を示す図である。 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドルが止水位置に位置する場合の図であって、図10のB−B線断面図である。 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドルが冷水捨水位置に位置する場合の図であって、図11のC−C線断面図である。
以下、本発明の実施形態の浴室1について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の浴室1は、図1に示すように、複数の壁パネル2と、天井パネル3と、洗い場床(防水パン)4と、ベンチカウンター5と、シャワー装置10(水栓装置)と、図示しない浴槽や浴室出入口や窓等と、を備える。
シャワー装置10は、浴室1内の壁パネル2の壁面2aに設けられるシャワー装置本体11(装置本体)と、オーバーヘッドシャワー部14と、打たせ湯部15と、下方側吐水部50と、ハンドシャワー部13と、を備える。
シャワー装置10には、給湯配管(図示せず)により、湯が供給され、給水配管(図示せず)により、水が供給される。給湯配管(図示せず)及び給水配管(図示せず)は、湯及び水を混合する混合バルブ(図示せず)に接続される。混合バルブにより混合された湯水は、各配管(図示せず)及び切替バルブ(図示せず)等を介して、ハンドシャワー部13、オーバーヘッドシャワー部14、打たせ湯部15及び下方側吐水部50にそれぞれ流通される。
シャワー装置本体11は、壁パネル2の壁面2aに取り付けられると共に上下方向に細長い中空箱型のシャワー筐体111と、シャワー筐体111の内部に配置される配管(給湯配管、給水配管等)(図示せず)及び切替バルブ(図示せず)等と、を備えて構成されている。
シャワー筐体111は、上端部が、天井パネル3の下面で構成される浴室天井面3aに設置されるオーバーヘッドシャワー筐体141の下面に接続され、下端部が、洗い場床4の上面(床面)から離間して配置される。シャワー筐体111の下端部には、下方側吐水部50が取り付けられる。
シャワー筐体111の前面111aにおける中央よりも下方側の部分には、4つの操作ハンドル20が縦一列に設けられる。
シャワー筐体111の下方側における一方側の側面111cには、給湯配管(図示せず)及び給水配管(図示せず)の接続位置に対応した位置に、点検口25と、点検口25を塞ぐ蓋部材26と、が設けられている。
オーバーヘッドシャワー部14は、オーバーヘッドシャワー筐体141を有する。オーバーヘッドシャワー筐体141は、シャワー筐体111の上端部から天井パネル3の浴室天井面3aに沿って水平に延びる直方体形状に形成される。オーバーヘッドシャワー筐体141の下面には、オーバーヘッドシャワー吐水部142が設けられる。オーバーヘッドシャワー部14は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23(後述)によって吐水操作され、シャワー装置本体11の上方側において、オーバーヘッドシャワー吐水部142に設けられた複数の散水孔142a(上方側吐水口)から、シャワー水(湯水)を下向きに散水する。
打たせ湯部15は、打たせ湯吐水部151を有する。打たせ湯吐水部151は、ベンチカウンター5の上方において、天井パネル3の浴室天井面3aに設けられる。打たせ湯部15は、打たせ湯用操作ハンドル24(後述)によって吐水操作されシャワー装置本体11の上方側において、打たせ湯吐水口151aから間欠的に湯水を落下させるように構成されている。
ハンドシャワー部13は、シャワーホース131と、シャワーホース131の先端に設けられたシャワーヘッド132と、を有する。シャワーホース131は、シャワー筐体111の他方側の側面111dに設けられた継手(図示せず)を介してシャワー装置本体11に接続されている。ハンドシャワー部13は、ハンドシャワー用操作ハンドル22(後述)によって吐水操作されるように構成されている。
下方側吐水部50は、シャワー装置本体11のシャワー筐体111の下面(底面)111bに取り付けられる。下方側吐水部50は、下端側が、手前側に下るように傾斜した直線状に延び、下方側吐水部50の下端には、下方側吐水口501が設けられる。下方側吐水口501は、シャワー装置本体11の下方側に配置される。下方側吐水口501は、シャワー装置本体11に対面した場合におけるシャワー装置本体11の手前側を向くように配置される。
下方側吐水部50は、下方側吐水口501から吐水される水を斜め下方の手前側に向けて吐水する。下方側吐水部50からは、後述するように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の冷水捨水位置において排水される冷水や、打たせ湯用操作ハンドル24の冷水捨水位置において排水される冷水や、ハンドシャワー用操作ハンドル22の下方側吐水位置において下方側吐水部50から吐水される湯水が吐水される。
4つの操作ハンドル20は、図1に示すように、シャワー装置本体11のシャワー筐体111の前面111aの下方側に配置される。4つの操作ハンドル20は、図2に示すように、下方から上方に向かって順に、混合水の温度調節用の温度調節用操作ハンドル21、ハンドシャワー用操作ハンドル22、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23(操作ハンドル)、打たせ湯用操作ハンドル24である。
各操作ハンドル21,22,23,24は、回転可能な回転ハンドル式で構成され、それぞれ外周面から径方向外方に突出した指示突出部211,221,231,241が設けられている。指示突出部211,221,231,241は、各操作ハンドル21,22,23,24の周囲に表示された表示部121,122,123,124の示す位置によって、現在の操作状態を目視で確認できる。
温度調節用操作ハンドル21は、湯及び水を混合する混合バルブ(図示せず)における湯水の水温を調整するように操作可能である。混合バルブは、供給された水と湯とを温度調節用操作ハンドル21の操作に応じて所定比率で混合し、適温の温調水(温度調節された湯)とするバルブである。
図2に示すように、シャワー装置本体11のシャワー筐体111の前面111aにおいて、温度調節用操作ハンドル21の周囲には、表示部121が表示されている。表示部121には、温度調整の範囲を示す円弧状の曲線、温度を示す「C」、「H」及び「40」の文字の表示が表されている。温度調節用操作ハンドル21の指示突出部211は、表示部121の表示内容に対応して回転操作され、湯水の調節温度の表示内容に対応した方向に突出する位置に配置される。
ハンドシャワー用操作ハンドル22は、止水状態となる止水位置と、シャワーヘッド132からシャワー吐水を行うシャワー吐水状態となるハンドシャワー吐水位置と、下方側吐水部50から湯水を吐水する下方側吐水状態となる下方側吐水位置と、の3位置に切り替え操作可能である。
シャワー装置本体11のシャワー筐体111の前面111aにおいて、ハンドシャワー用操作ハンドル22の周囲には、表示部122が表示されている。表示部122には、水平方向の左側に示される止水位置表示122a(横線)、垂直方向の上方側に示されるハンドシャワー吐水位置表示122b(ハンドシャワー部13からの吐水の絵の表示)、垂直方向の下方側に示される下方側吐水位置表示122c(下方側吐水部50からの吐水の絵の表示)が表されている。
ハンドシャワー用操作ハンドル22の指示突出部221は、表示部122の表示内容に対応して回転操作され、止水状態においては、止水位置表示122aの方向に突出する位置に配置され、シャワー吐水状態においては、ハンドシャワー吐水位置表示122bの方向に突出する位置に配置され、下方側吐水状態においては、下方側吐水位置表示122cの方向に突出する位置に配置される。
ハンドシャワー用操作ハンドル22は、ハンドシャワー用切替バルブ(図示せず)に接続されている。ハンドシャワー用切替バルブは、ハンドシャワー用操作ハンドル22の切り替え操作により、ハンドシャワー用操作ハンドル22の回転動作における各位置に対応して、止水状態、ハンドシャワー部13から湯水を吐水するハンドシャワー吐水状態、下方側吐水部50から湯水を吐水する下方側吐水状態と、の3つの状態に切り替え可能である。
オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、図2に示すように、止水状態となる止水位置と、オーバーヘッドシャワー吐水状態(吐水状態)となるオーバーヘッド側吐水位置と、下方側吐水部50から配管内の冷水(滞留水)を排水する冷水捨水状態(捨水状態)となる冷水捨水位置(捨水位置)と、の3つの位置に切り替え操作可能である。
オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、止水位置から冷水捨水位置を経由してオーバーヘッド側吐水位置に切り替え可能であると共に、オーバーヘッド側吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置に切り替え可能である。
また、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、シャワー吐水状態において、回転角度に応じて流量を変化させる流量操作部も兼ねている。
シャワー装置本体11のシャワー筐体111の前面111aにおいて、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の周囲には、表示部123が表示されている。表示部123には、水平方向の左側に示される止水位置表示123a(横線)、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の中心角における止水位置から角度60°の位置に表示される冷水捨水位置表示123b(下方側吐水部50から吐水される絵の表示)、冷水捨水位置表示123bから右側に向かうに従って水量が大きくなるように表示されるシャワー吐水位置表示123c(徐々に大きくなる円弧状の線の表示、オーバーヘッドシャワー部14から吐水される絵の表示)が表されている。シャワー吐水位置表示123cは、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の中心角における止水位置から角度60°の位置から、水平方向の右側(止水位置から180°)までの範囲の表示である。シャワー吐水位置表示123cの範囲においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、シャワー吐水状態において、回転角度に応じて流量を変化させることができる。
オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の指示突出部231は、表示部123の表示内容に対応して回転操作され、止水状態においては、止水位置表示123a(水平方向の左側)の方向に突出する位置に配置され、下方側吐水部50の冷水捨水状態においては、冷水捨水位置表示123b(水平方向及び垂直方向ではない止水位置から角度60°の方向)の方向に突出する位置に配置され、シャワー吐水状態においては、シャワー吐水位置表示123cの範囲の方向に突出する位置に配置される。
オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40(図4参照)に接続されている。オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の切り替え操作により、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転動作における各位置に対応して、止水状態、オーバーヘッドシャワー部14からのオーバーヘッドシャワー吐水状態及び冷水捨水状態の3つの状態に切り替え可能なバルブである。オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40の詳細については後述する。
打たせ湯用操作ハンドル24は、図2に示すように、止水状態となる止水位置と、打たせ湯吐水状態となる打たせ湯吐水位置と、下方側吐水部50から冷水を排水する冷水捨水位置と、の3つの位置に切り替え操作可能である。
打たせ湯用操作ハンドル24は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23がオーバーヘッドシャワー部14から湯水を吐水するように切り替え操作可能であるのに対して、打たせ湯部15から湯水を吐水するように切り替える操作可能である。
打たせ湯用操作ハンドル24は、その他の構成について、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23と同様の構成を有する。そのため、打たせ湯用操作ハンドル24の説明は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の説明を援用して、その説明を省略する。打たせ湯用操作ハンドル24に関連する構成には、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の説明に使用した符号に対応する符号を付している。
打たせ湯用操作ハンドル24は、打たせ湯用シリンダ式弁装置(図示せず)に接続されている。打たせ湯用シリンダ式弁装置は、打たせ湯用操作ハンドル24の切り替え操作により、止水状態、打たせ湯部15からの吐水状態及び冷水捨水状態の3つの状態に切り替え可能なバルブである。
ここで、下方側吐水部50は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23による冷水捨水位置への切り替え操作により配管内に滞留した冷水(滞留水)を排水する吐水部と、打たせ湯用操作ハンドル24による冷水捨水位置への切り替え操作により配管内に滞留した冷水(滞留水)を排水する吐水部と、ハンドシャワー用操作ハンドル22による切り替え操作により下方側から湯水を吐水する吐水部と、の共通の吐水部である。そのため、下方側吐水部50から吐水される水は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の冷水捨水位置において排水される冷水や、及び打たせ湯用操作ハンドル24の冷水捨水位置において排水される冷水や、ハンドシャワー用操作ハンドル22の下方側吐水位置において吐水される湯水である。
例えば、ハンドシャワー用操作ハンドル22を下方側吐水位置に回転操作した場合には、ハンドシャワー用切替バルブ(図示せず)を介して、下方側吐水部50から、湯水が吐水される。ハンドシャワー用操作ハンドル22を下方側吐水位置に回転操作することで、下方側吐水部50から湯水を吐水させて、湯水をそのまま使用したり、洗面器などで湯水を汲むことができる。
また、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23又は打たせ湯用操作ハンドル24を冷水捨水位置に回転操作した場合には、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40又は打たせ湯用シリンダ式弁装置(図示せず)を介して、下方側吐水部50からは、配管内に滞留した冷水(滞留水)を排水することができる。
ここで、冷水捨水位置に操作した場合に、下方側吐水部50から冷水を排水する構成とした理由について説明する。
オーバーヘッドシャワー部14や打たせ湯部15を一定時間使用しなかった後には、給湯器等に接続された給湯配管内の水やその他の配管内の水は、冷水状態にある。このような場合に、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23や打たせ湯用操作ハンドル24を冷水捨水位置に切り替え操作することで、湯及び水を混合する混合バルブ(図示せず)で混合された湯水を供給することにより、配管内の冷水を、下方側吐水部50から排水することができる。これにより、使用開始時に、上方側に配置されるオーバーヘッドシャワー部14や打たせ湯部15から冷水が吐水されるという事態を防止して、下方側吐水部50から吐水される水の水温を確認した後に、湯水を吐水させることができる。
次に、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40を含んで構成されるオーバーヘッドシャワー用水栓装置30について説明する。
オーバーヘッドシャワー用水栓装置30は、図3〜図5に示すように、水栓本体31と、水栓本体31の内部に収容されるオーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40と、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40の先端部に固定されるオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23(操作ハンドル)と、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40とオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23との間に配置される伝達部材33と、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転位置を規制する位置決めリング34と、位置決めリング34を水栓本体31に固定する固定リング35と、を備える。
水栓本体31は、図4に示すように、管体本体311と、湯水導入管体312と、下方側導出管体313と、上方側導出管体314と、を備える。
管体本体311は、水平方向に直線状に延びる略円筒状の配管により構成される。管体本体311の内部には、後端部に配置される湯水導入管体312から導入された湯水が水平方向に流通する第1流路F1が形成される。管体本体311の内部には、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40が配置される。管体本体311の先端側には、伝達部材33を介して、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が取り付けられ、後端側には、湯水導入管体312が接続されている。
湯水導入管体312は、管体本体311の後端部に接続される。湯水導入管体312は、上下方向に延びる。湯水導入管体312は、上部開口部312aと、下部開口部312bと、側部開口部312cと、を有する。湯水導入管体312においては、下部開口部312bから湯水が導入されて、上部開口部312aから湯水が排水される。下部開口部312bから導入された湯水は、側部開口部312cを介して、管体本体311に供給される。
下方側導出管体313は、管体本体311の長手方向の略中央において、下部に接続され、下方側に突出する配管である。下方側導出管体313には、配管313a(図4参照)などを介して、下方側吐水部50が接続される。下方側導出管体313の内部には、管体本体311から導出される湯水が下方に向けて流通する第2流路F2が形成される。
上方側導出管体314は、管体本体311の長手方向の後方側において、上部に接続され、上方側に延びる配管である。上方側導出管体314には、配管(図示せず)などを介して、オーバーヘッドシャワー吐水部142が接続される。上方側導出管体314の内部には、管体本体311から導出される湯水が上方に向けて流通する第3流路F3が形成される。
オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、図4及び図5に示すように、駆動軸部44を介して、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40に接続されている。オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、水栓本体31に対して回転可能に設けられる。オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、円筒状の操作ハンドル本体230(円筒部)と、指示突出部231(突出部)と、を有する。操作ハンドル本体230は、外観を構成する円筒状の外側円筒部230aと、外側円筒部230aの内部側に配置される円筒状の内側円筒部230bと、を備える。内側円筒部230bは、内側に、内側セレーション部230cが形成されており、内側円筒部230bの側面に、図5に示すように、内側円筒部230bの径方向に突出する位置決め突出部230dが形成される。指示突出部231は、操作ハンドル本体230の周面から径方向に突出する。
駆動軸部44は、図6及び図7に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転軸方向に延びる。図4に示すように、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40の駆動軸部44は、シリンダ弁体41とオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23とを接続する。駆動軸部44は、円筒状に形成され、外周面には、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23側に形成される弁体側第1セレーション部441と、シリンダ弁体41側に形成される弁体側第2セレーション部442と、が形成される。
駆動軸部44の先端側は、外周面に形成された弁体側第1セレーション部441が伝達部材33の内側セレーション部230cに嵌合される。この状態で、駆動軸部44の先端側は、図4に示すように、ネジ部材36により、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23にネジ固定される。また、駆動軸部44の後端側は、シリンダ弁体41の先端部に接続される。これにより、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作により、駆動軸部44を介して、シリンダ弁体41が回転される。
伝達部材33は、図4に示すように、所定の厚さを有する環状に形成され、外周面に形成される外側セレーション部331と、内周面に形成される内側セレーション部332と、を有する。外側セレーション部331は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の内側に形成された内側セレーション部230cに嵌合される。内側セレーション部332は、駆動軸部44の弁体側第1セレーション部441に嵌合される。
位置決めリング34は、図5に示すように、円環状に形成され、円環状の固定リング35により、水栓本体31の先端側に固定される。位置決めリング34は、円弧状突出部341を有する。円弧状突出部341は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23側の面における外周縁の上方側において円弧状に形成され、軸方向に突出する。位置決めリング34は、水栓本体31に固定されている。円弧状突出部341は、水栓本体31に対してオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が回転した場合に、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の位置決め突出部230dの回転方向の位置を規制する。これにより、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の指示突出部231は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転軸を中心に、左側の水平方向の位置から右側の水平方向の位置まで、上方側を通る180°の半回転の範囲で回転可能となる。
オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、図4に示すように、水栓本体31の内部に収容される。オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作に連動して、止水状態、下方側吐水部50から吐水する吐水状態(冷水吐水状態)、又は、オーバーヘッドシャワー吐水部142から吐水する吐水状態に切り替えると共に、オーバーヘッドシャワー吐水部142の吐水流量の調節を行う。
オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、図6及び図7に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転軸方向に延びる筒状体である。オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、図7に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作に連動して軸周りに回転可能なシリンダ弁体41と、シリンダ弁体41の先端に接続される駆動軸部44と、シリンダ弁体41を内部に収容する弁ケース45と、円筒ストッパ部材46(可動側部材)と、円筒ストッパ部材46に当接する円環クリック部材47(固定側部材)と、円環クリック部材47を円筒ストッパ部材46に向けて付勢するコイル状の弾性部材48と、シリンダ弁体41と、シリンダ弁体41に円筒ストッパ部材46に固定する止め輪49と、を有する。
円筒ストッパ部材46は、図4に示すように、内周面が、駆動軸部44の弁体側第2セレーション部442に嵌合した状態で、駆動軸部44に取り付けられる。
円環クリック部材47は、図4に示すように、円筒ストッパ部材46に対向して配置される。円環クリック部材47は、図7に示すように、円環部472と、円環部472の外周面から径方向の外側に突出する一対の外周側凸部473と、を有する。円環クリック部材47は、円環クリック部材47の一対の外周側凸部473が、弁ケース45の内周面に形成された係合溝453に係合した状態で、弁ケース45に取り付けられる。これにより、円環クリック部材47は、弁ケース45に対して回転不能に、弁ケース45に取り付けられる。
円筒ストッパ部材46及び円環クリック部材47は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作時において、冷水捨水位置から脱する際に、クリック感を生じさせる構成を備える。クリック感を生じさせる構成の詳細については、後述する。
弾性部材48は、図4に示すように、弁ケース45と円環クリック部材47との間に配置される。弾性部材48は、円環クリック部材47を円筒ストッパ部材46に向けて付勢する。
シリンダ弁体41は、図7に示すように、筒状に形成され、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転軸方向に延びる。シリンダ弁体41は、筒状部42と、筒軸部43と、を有する。筒状部42及び筒軸部43は、同軸上に配置される。
筒軸部43は、先端側において駆動軸部44に接続される。
筒状部42は、筒軸部43の後端に接続される。筒状部42の内部には、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転軸方向に延びる第1流路F1(図4参照)が形成される。
筒状部42の周面には、図7に示すように、2つの第1シリンダ弁体側開口421,421と、2つの第2シリンダ弁体側開口422,422とが形成される。
2つの第1シリンダ弁体側開口421,421は、シリンダ弁体41が回転することで、第2流路F2(図4参照)に水を流通させるように、軸方向における水栓本体31の下方側導出管体313(図4参照)が配置される位置において、径方向に貫通して形成される。2つの第1シリンダ弁体側開口421,421は、水栓本体31の下方側導出管体313が配置される軸方向の範囲において、軸方向に並んで配置される。第1シリンダ弁体側開口421,421は、軸方向に細長く延びる長方形形状に形成される。
本実施形態においては、止水位置から冷水捨水位置までの回転角度の範囲を90°よりも小さい角度(例えば、本実施形態では60°)とした。そのため、回転角度の範囲を狭くしたため、所定の回転位置において水を流通させるように、2つの第1シリンダ弁体側開口421,421の周方向に大きくせずに、筒状部42の軸方向に細長く延びる長方形形状に形成している。
第2シリンダ弁体側開口422,422は、シリンダ弁体41が回転することで、第3流路F3(図4参照)に水を流通させるように、軸方向における水栓本体31の上方側導出管体314(図4参照)が配置される位置において、径方向に貫通して形成される。2つの第2シリンダ弁体側開口422,422は、水栓本体31の上方側導出管体314が配置される軸方向の範囲において、軸方向に並んで配置される。第2シリンダ弁体側開口422,422は、第1シリンダ弁体側開口421よりも周方向に大きい形状に形成される。
第1シリンダ弁体側開口421及び第2シリンダ弁体側開口422の形状は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23による回転操作の回転位置に応じて、シリンダ弁体41が回転された場合に、各開口の開度を調節して、第2流路F2又は第3流路F3に流通させる湯水の流量を調節可能な形状に形成されている。
弁ケース45は、水栓本体31の内部において、水栓本体31に固定される。弁ケース45の内部には、弁ケース45に対して回転可能なシリンダ弁体41が配置される。弁ケース45の周面には、2つの第1ケース側開口451,451と、2つの第2ケース側開口452,452とが形成される。2つの第1ケース側開口451,451及び2つの第2ケース側開口452,452は、軸方向に並んで配置される。また、2つの第1ケース側開口451,451も、2つの第2ケース側開口452,452も、それぞれが軸方向に並んで配置される。
2つの第1ケース側開口451,451は、シリンダ弁体41が回転することで、第2流路F2(図4参照)に水を流通させる位置に位置するように、軸方向における水栓本体31の下方側導出管体313が配置される位置において、径方向に貫通して形成される。
2つの第2ケース側開口452,452は、シリンダ弁体41が回転することで、第3流路F3(図4参照)に水を流通させる位置に位置するように、軸方向において、水栓本体31の上方側導出管体314が配置される位置において貫通して形成される。
弁ケース45は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を回転操作しても回転しない。これに対して、弁ケース45の内部に配置されるシリンダ弁体41は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作に連動して回転する。これにより、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作に連動して、シリンダ弁体41が回転することで、第1シリンダ弁体側開口421,421及び第2シリンダ弁体側開口422,422が、弁ケース45の第1ケース側開口451,451又は2つの第2ケース側開口452,452に対応した位置において連通する。
以上のように構成されるオーバーヘッドシャワー用水栓装置30においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を回転操作することで、指示突出部231が水平方向の左側を向く場合、即ち、シリンダ弁体41が止水位置にある場合には、弁ケース45の2つの第1ケース側開口451,451及び2つの第2ケース側開口452,452は、シリンダ弁体41の2つの第1シリンダ弁体側開口421,421及び2つの第2シリンダ弁体側開口422,422に連通しない位置に配置される。これにより、止水位置においては、第1流路F1によりシリンダ弁体41の内部に供給される湯水は、オーバーヘッドシャワー吐水部142及び下方側吐水口501へは供給されない。
また、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を回転操作することで、指示突出部231が止水位置から角度60°の位置を向く場合、即ち、シリンダ弁体41が冷水捨水位置にある場合には、弁ケース45の2つの第1ケース側開口451,451が、シリンダ弁体41の2つの第1シリンダ弁体側開口421,421に連通すると共に、弁ケース45の2つの第2ケース側開口452,452が、シリンダ弁体41の2つの第2シリンダ弁体側開口422,422に連通しない位置に配置される。これにより、冷水捨水位置においては、第1流路F1によりシリンダ弁体41の内部に供給される湯水は、第2流路F2を介して下方側吐水部50に送られて、下方側吐水部50から冷水が排出される。
また、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を回転操作することで、指示突出部231が水平方向の右側を向く場合、即ち、シリンダ弁体41がオーバーヘッドシャワー吐水位置にある場合には、弁ケース45の2つの第2ケース側開口452,452が、シリンダ弁体41の2つの第2シリンダ弁体側開口422,422に連通すると共に、弁ケース45の2つの第1ケース側開口451,451が、シリンダ弁体41の2つの第1シリンダ弁体側開口421,421に連通しない位置に配置される。これにより、オーバーヘッドシャワー吐水位置においては、第1流路F1によりシリンダ弁体41の内部に供給される湯水は、第3流路F3を介してオーバーヘッドシャワー吐水部142へと送られ、オーバーヘッドシャワー吐水部142から湯水が吐水される。
ここで、本実施形態においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を冷水捨水位置から脱する回転操作を行う場合に、クリック感を生じさせる構成を備える。
具体的には、オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、図8及び図9に示すように、円筒ストッパ部材46と、円筒ストッパ部材46に係合する円環クリック部材47と、を備える。
オーバーヘッドシャワー用シリンダ式弁装置40は、図10〜図12に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、止水位置(図10参照)と、冷水捨水位置(図11参照)と、オーバーヘッドシャワー吐水位置(図12参照)と、に切り替え可能である。オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が冷水捨水位置に位置する場合には、図11に示すように、円筒ストッパ部材46の係合凸部461と、円環クリック部材47の係合凹溝471とが係合される。
円筒ストッパ部材46は、厚さを有する円環状に形成され、図4に示すように、内周面において、駆動軸部44の弁体側第2セレーション部442に嵌合される。円筒ストッパ部材46は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転により、駆動軸部44が回転することで回転される。円筒ストッパ部材46は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作に応じて、円環クリック部材47に対して回転可能である。
円筒ストッパ部材46は、図8及び図9に示すように、一対の係合凸部461,461(凸部)を有する。一対の係合凸部461,461は、円筒ストッパ部材46における円環クリック部材47側の面から突出して形成される。一対の係合凸部461,461は、周方向に180°離間して配置される。
円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が回転操作される場合に、図13及び図14に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が止水位置から冷水捨水位置を経由してオーバーヘッドシャワー吐水位置に向かう円筒ストッパ部材46の正回転方向において、それぞれ、進行方向の前側に形成される第1湾曲面461a(第1傾斜部)と、オーバーヘッドシャワー吐水位置から止水位置(冷水捨水位置から止水位置)に向かう逆回転方向において、進行方向の前側に形成される第2湾曲面461b(第2傾斜部)と、を有する。係合凸部461は、第1湾曲面461a及び第2湾曲面461bが滑らかに接続された湾曲凸面状に形成される。第1湾曲面461a及び第2湾曲面461bは、一対の係合凸部461,461の両端部において傾斜する湾曲面である。
第1湾曲面461aは、図14に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が止水位置から冷水捨水位置を経由してオーバーヘッドシャワー吐水位置へ移動する場合に、円筒ストッパ部材46の正回転方向への移動により、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461と円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471との係合状態から、一対の係合凸部461,461が一対の係合凹溝471,471から脱する際に乗り越えて通過する斜面である。
第2湾曲面461bは、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23がオーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置へ移動する場合に、円筒ストッパ部材46の逆回転方向への移動により、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461と円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471(後述)との係合状態から、一対の係合凹溝471,471が一対の係合凹溝471,471から脱する際に乗り越えて通過する斜面である。
第2湾曲面461bにおける逆回転方向の進行方向に対する立ち上がりの第2傾斜角度α2は、第1湾曲面461aにおける正回転方向の進行方向に対する立ち上がりの第1傾斜角度α1よりも小さい(第2傾斜角度α2<第1傾斜角度α1)。
円環クリック部材47は、図4に示すように、弁ケース45の内周面に係合して固定されている。円環クリック部材47が弁ケース45に固定された状態において、円筒ストッパ部材46は、円環クリック部材47に対して回転可能である。円環クリック部材47は、弾性部材48により、円筒ストッパ部材46に付勢されて配置される。
円環クリック部材47は、図8及び図9に示すように、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461に係合する一対の係合凹溝471,471(凹溝)を有する。一対の係合凹溝471,471は、円環クリック部材47における円筒ストッパ部材46側の面から窪んで形成される。一対の係合凹溝471,471は、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461に対応した径方向の位置において、周方向に180°離間して配置される。一対の係合凹溝471,471は、円筒ストッパ部材46が回転してオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が冷水捨水位置(図11参照)に位置する際に、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461に係合する。
円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が回転操作される場合に、図13及び図14に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が止水位置から冷水捨水位置を経由してオーバーヘッドシャワー吐水位置に向かう円筒ストッパ部材46の正回転方向において、それぞれ、円筒ストッパ部材46が回転する進行方向の前側に形成される第1傾斜面471a(第1傾斜部)と、オーバーヘッドシャワー吐水位置から止水位置(冷水捨水位置から止水位置)へ移動する逆回転方向において、進行方向の前側に形成される第2傾斜面471b(第2傾斜部)と、第1傾斜面471aと第2傾斜面471bとを接続する凹溝底面471cと、を有する。係合凹溝471は、第1傾斜面471a、凹溝底面471c及び第2傾斜面471bが接続されて略台形状に窪む溝状に形成される。第1傾斜面471a及び第2傾斜面471bは、一対の係合凹溝471,471の両端部において傾斜する傾斜面である。
第1傾斜面471aは、図14に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が止水位置から冷水捨水位置を経由してオーバーヘッドシャワー吐水位置へ移動する場合に、円筒ストッパ部材46の正回転方向への移動により、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461と円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471との係合状態から、一対の係合凸部461,461が一対の係合凹溝471,471から脱する際に通過する斜面である。
第2傾斜面471bは、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23がオーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置へ移動する場合に、円筒ストッパ部材46の逆回転方向への移動により、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461と円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471との係合状態から、一対の係合凸部461,461が一対の係合凹溝471,471から脱する際に乗り越えて通過する斜面である。
第2傾斜面471bにおける逆回転方向の進行方向に対する立ち上がりの第2傾斜角度β2は、第1傾斜面471aにおける正回転方向の進行方向に対する立ち上がりの第1傾斜角度β1よりも小さい(第2傾斜角度β2<第1傾斜角度β1)。
次に、オーバーヘッドシャワー用水栓装置30について、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を回転操作して、シャワー吐水を行う場合について説明する。
ここで、図10〜図12に示すように、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、位置決め突出部230dの回転方向の両端部が、位置決めリング34の円弧状突出部341の端部341a,341bにより回転位置が規制される。これにより、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の指示突出部231は、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転軸を中心に、左側の水平方向の位置から右側の水平方向の位置まで、上方側を通る180°の半回転の範囲で回転可能となる。
この状態で、オーバーヘッドシャワー部14からシャワー吐水を行う場合には、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、図10に示す止水位置から、図11に示す冷水捨水位置を経由して、図12に示すオーバーシャワー吐水位置に回転操作する。このオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作の途中で、下方側吐水部50から冷水を排水するために、図11に示す冷水捨水位置で停止させる。
この場合に、図11に示す冷水捨水位置においては、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461を、図4に示すように、円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471に係合させる。これにより、下方側吐水部50からは、配管内の冷水(滞留水)が排出されるそして、下方側吐水部50から排水される冷水の温度を確認できる。
冷水の温度を確認した後に、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、図11に示す冷水捨水位置から、図12に示すオーバーシャワー吐水位置に回転操作により移動させる。この場合に、図11に示す冷水捨水位置を脱する際に、図14に示すように、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461の第1湾曲面461aは、円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471の第1傾斜面471aを乗り越えて脱する。これにより、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461と円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471との係合状態は解除される。そして、その状態で、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、図12に示すオーバーシャワー吐水位置に回転操作させる。
次に、オーバーヘッドシャワー部14を使用した後に、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、図12に示すオーバーシャワー吐水位置から、図11に示す冷水捨水位置を経由して、図10に示す止水位置に回転操作する。この場合に、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が冷水捨水位置を通過する際に、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461は、一時的に円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471に係合する。そして、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を更に回転操作することで、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461が円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471から脱するように回転操作して、冷水捨水位置から止水位置に移動させる。
この場合、図11に示す冷水捨水位置を脱する際に、図14に示すように、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461の第2湾曲面461bは、円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471の第2傾斜面471bを乗り越える。これにより、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461と円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471との係合状態は解除される。そして、その状態で、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、図12に示す止水位置に回転操作させる。
以上のように、冷水捨水位置からオーバーヘッドシャワー位置に切り替える操作を行うことで、円筒ストッパ部材46を正回転方向に回転する場合には、冷水捨水位置を脱する際に、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461の第1湾曲面461aは、円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471の第1傾斜面471aを乗り越える。また、冷水捨水位置から止水位置に切り替える操作を行うことで、円筒ストッパ部材46を逆回転方向に回転する場合には、冷水捨水位置を脱する際に、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461の第2湾曲面461bは、円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471の第2傾斜面471bを乗り越える。
ここで、係合凹溝471の第2傾斜面471bの第2傾斜角度α2は、係合凹溝471の第1傾斜面471aの第1傾斜角度α1よりも小さく(第2傾斜角度α2<第1傾斜角度α1)、係合凸部461の第2湾曲面461bの第2傾斜角度β2は、係合凸部461の第1湾曲面461aの第1傾斜角度β1よりも小さい(第2傾斜角度β2<第1傾斜角度β1)。よって、冷水捨水位置からオーバーシャワー吐水位置側に正回転方向に移動させる際のクリック感と、冷水捨水位置から止水位置側に逆回転方向に移動させる際のクリック感とは異なる。詳細には、冷水捨水位置から止水位置側に移動させる際の操作力は、係合凹溝471の第2傾斜面471b(第2傾斜角度α2)が、係合凸部461の第2湾曲面461b(第2傾斜角度β2)を乗り越える力である。一方、冷水捨水位置からオーバーシャワー吐水位置側に移動させる際の操作力は、係合凹溝471の第1傾斜面471a(第1傾斜角度α1)が、係合凸部461の第1湾曲面461a(第1傾斜角度β1)を乗り越える力である。そのため、冷水捨水位置から止水位置側に移動させる際の操作力は、冷水捨水位置からオーバーシャワー吐水位置側に移動させる際の操作力よりも弱い。
よって、冷水捨水位置からオーバーシャワー吐水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力は、冷水捨水位置から止水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力と異なるように構成され、冷水捨水位置から止水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力よりも小さい。
また、冷水捨水位置から止水位置側に移動させる際の操作力が弱いため、オーバーヘッドシャワー吐水位置から止水位置に移動させる際に、オーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置に移動させた操作力の惰性で、円筒ストッパ部材46の一対の係合凸部461,461の第2湾曲面461bは、円環クリック部材47の一対の係合凹溝471,471の第2傾斜面471bを乗り越えやすい。よって、止水位置に移動しやすく、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の止水位置への戻し忘れを低減できる。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態のシャワー装置10においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23は、止水位置から冷水捨水位置を経由してオーバーヘッドシャワー吐水位置に切り替え可能であると共に、オーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置に切り替え可能であり、冷水捨水位置からオーバーヘッドシャワー吐水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力(操作トルク)と、冷水捨水位置から止水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力(操作トルク)と、が異なるように構成される。
これにより、オーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置に切り替える場合に、冷水捨水位置から止水位置へ移動するときの操作の感覚を鈍らせることで、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転操作を停止せずに、止水位置側への回転を容易に行うことができる。従って、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の止水位置への戻し忘れを低減できる。
また、本実施形態においては、冷水捨水位置から止水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力(操作トルク)は、冷水捨水位置からオーバーヘッドシャワー吐水位置へ切り替える際のオーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の操作力(操作トルク)よりも小さい。そのため、冷水捨水位置から止水位置へ切り替える際の操作力が小さいため、オーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置に切り替える場合に、オーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置へ回転操作する際の惰性により止水位置側に移動して、冷水捨水位置から止水位置へ移動しやくなる。よって、止水位置側への回転を容易に行うことができる。従って、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の止水位置への戻し忘れを低減できる。
また、本実施形態においては、第1湾曲面461aの傾斜角度α1と、第2湾曲面461bの傾斜角度α2とが異なるように構成され、第1傾斜面471aの傾斜角度β1と、第2傾斜面471bの傾斜角度β2とが異なるように構成される。そのため、冷水捨水位置から止水位置へ切り替える際の操作力(操作トルク)と、冷水捨水位置からオーバーヘッドシャワー吐水位置へ切り替える際の操作力(操作トルク)とを、簡易な構造で異ならせることができる。
また、本実施形態においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が冷水捨水位置に位置する場合に、指示突出部231は、水平方向及び垂直方向ではない方向に突出する位置に配置される。そのため、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が冷水捨水位置に位置する場合に、指示突出部231は、水平方向及び垂直方向ではない中途半端な角度を指した状態となる。これにより、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23を、オーバーヘッドシャワー吐水位置から冷水捨水位置を経由して止水位置に切り替える場合に、指示突出部231が中途半端な角度を指している状態を避けることできるため、止水位置への戻し忘れを低減できる。
また、本実施形態においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23が止水位置に位置する場合に、指示突出部231は、水平方向に突出する位置に配置される。そのため、指示突出部231が、水平方向に突出するため、キリがよい角度である。これにより、使用者は、止水位置を認識しやすく、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の止水位置への戻し忘れを低減できる。
以上、本発明のシャワー装置10の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、操作ハンドルを、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23に適用した例について説明したが、これに限定されず、打たせ湯用操作ハンドル24に適用してもよい。
前記実施形態では、円筒ストッパ部材46に係合凸部461を設けると共に、円環クリック部材47に係合凹溝471を設けたが、凹凸形状の組み合わせはこれに限定されず、円筒ストッパ部材46に凹溝を設けると共に、円環クリック部材47に凸部を設けてもよい。
前記実施形態においては、係合凸部461及び係合凹溝471の両方に傾斜部を設けたが、これに限定されない。係合凸部461及び係合凹溝471のいずれか一方に傾斜部を設けてもよい。また、係合凸部461及び係合凹溝471において、正回転方向において進行方向の前側に傾斜部を設けると共に、逆回転方向において進行方向の前側に傾斜部を設けたが、これに限定されず、正回転方向又は逆回転方向のいずれか一方の方向において進行方向の前側に傾斜部を設けてもよい。なお、前記実施形態のように、係合凸部461及び係合凹溝471の両方に同じ方向に傾斜する傾斜部を設けた場合には、互いの傾斜部が対向した状態で傾斜を乗り越えるため、耐久性を向上することができる。
前記実施形態においては、円筒ストッパ部材46(可動側部材)の係合凸部461の傾斜部が、円環クリック部材47(固定側部材)の係合凹溝471の傾斜部を乗り越えるように構成したが、これに限定されない。例えば、円筒ストッパ部材46(可動側部材)に凸部が形成され、円環クリック部材47(固定側部材)に凸部が形成され、一方の凸部が他方の凸部を乗り越えるように構成してもよい。
前記実施形態においては、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の指示突出部231を、止水位置において、水平方向に突出する位置に配置したが、これに限定されず、垂直方向に突出する位置に配置してもよい。また、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の指示突出部231を、オーバーヘッドシャワー吐水位置において、水平方向又は垂直方向に突出する位置に配置してもよい。これにより、キリがよい角度であるため、使用者は、止水位置やオーバーヘッドシャワー吐水位置を認識しやすく、オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル23の回転位置を把握しやすい。
10 シャワー装置(水栓装置)
23 オーバーヘッドシャワー用操作ハンドル(操作ハンドル)
31 水栓本体
46 円筒ストッパ部材(可動側部材)
47 円環クリック部材(固定側部材)
142a 散水孔(上方側吐水口)
230 操作ハンドル本体(円筒部)
231 指示突出部(突出部)
461 係合凸部(凸部)
461a 第1湾曲面(第1傾斜部)
461b 第2湾曲面(第2傾斜部)
471 係合凹溝(凹溝)
471a 第1傾斜面(第1傾斜部)
471b 第2傾斜面(第2傾斜部)
501 下方側吐水口

Claims (5)

  1. 止水状態となる止水位置と、上方側に配置される上方側吐水口から吐水する吐水状態となる吐水位置と、下方側に配置される下方側吐水口から配管内の滞留水を排水する捨水状態となる捨水位置と、に切り替え可能な操作ハンドルを備える水栓装置であって、
    前記操作ハンドルは、前記止水位置から前記捨水位置を経由して前記吐水位置に切り替え可能であると共に、前記吐水位置から前記捨水位置を経由して前記止水位置に切り替え可能であり、
    前記捨水位置から前記吐水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力と、前記捨水位置から前記止水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力と、が異なるように構成される水栓装置。
  2. 前記捨水位置から前記止水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力は、前記捨水位置から前記吐水位置へ切り替える際の前記操作ハンドルの操作力よりも小さい請求項1に記載の水栓装置。
  3. 固定側部材と、前記操作ハンドルの回転操作に応じて前記固定側部材に対して回転可能な可動側部材と、備え、
    前記固定側部材及び前記可動側部材のうちのいずれか一方は、凸部を有し、
    前記固定側部材及び前記可動側部材のうちのいずれか他方は、前記可動側部材が回転して前記操作ハンドルが前記捨水位置に位置する際に、前記凸部に係合する凹溝を有し、
    前記凸部及び前記凹溝の少なくとも一方は、前記操作ハンドルを前記捨水位置から前記吐水位置へ切り替える場合に、前記凸部と前記凹溝との係合状態から前記凸部又は前記凹溝が脱する際に通過する第1傾斜部を有し、前記操作ハンドルを前記捨水位置から前記止水位置へ切り替える場合に、前記凸部と前記凹溝との係合状態から前記凸部又は前記凹溝が脱する際に通過する第2傾斜部を有し、
    前記第1傾斜部の傾斜角度と、前記第2傾斜部の傾斜角度とが異なるように構成される請求項1又は2に記載の水栓装置。
  4. 前記操作ハンドルは、水栓本体に対して回転可能であり、円筒部と、前記円筒部の周面から径方向に突出する突出部と、を有し、
    前記操作ハンドルが前記捨水位置に位置する場合に、前記突出部は、水平方向及び垂直方向ではない方向に突出する位置に配置される請求項1から3のいずれかに記載の水栓装置。
  5. 前記操作ハンドルは、水栓本体に対して回転可能であり、円筒部と、前記円筒部の周面から径方向に突出する突出部と、を有し、
    前記操作ハンドルが前記吐水位置及び前記止水位置の少なくとも一方に位置する場合に、前記突出部は、水平方向又は垂直方向に突出する位置に配置される請求項1から4のいずれかに記載の水栓装置。
JP2017167569A 2017-08-31 2017-08-31 水栓装置 Pending JP2019044436A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017167569A JP2019044436A (ja) 2017-08-31 2017-08-31 水栓装置
PCT/JP2018/029452 WO2019044406A1 (ja) 2017-08-31 2018-08-06 水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017167569A JP2019044436A (ja) 2017-08-31 2017-08-31 水栓装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019044436A true JP2019044436A (ja) 2019-03-22

Family

ID=65525378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017167569A Pending JP2019044436A (ja) 2017-08-31 2017-08-31 水栓装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019044436A (ja)
WO (1) WO2019044406A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112614276A (zh) * 2020-12-14 2021-04-06 孟凡韬 一种可用于插卡式洗浴计费控水器的ic卡智能进退装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000023868A (ja) * 1998-07-07 2000-01-25 Kvk Corp シャワー装置
JP2001173053A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Inax Corp 吐水器具
JP2002022040A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Toto Ltd 湯水混合水栓
JP2009189607A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Inax Corp シャワー装置
JP2012002346A (ja) * 2010-05-19 2012-01-05 Toto Ltd 湯水混合栓

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000023868A (ja) * 1998-07-07 2000-01-25 Kvk Corp シャワー装置
JP2001173053A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Inax Corp 吐水器具
JP2002022040A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Toto Ltd 湯水混合水栓
JP2009189607A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Inax Corp シャワー装置
JP2012002346A (ja) * 2010-05-19 2012-01-05 Toto Ltd 湯水混合栓

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019044406A1 (ja) 2019-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7937784B2 (en) Parent-child showerhead
WO2010126769A1 (en) Body spray nozzle
US20140325752A1 (en) Plumbing Fixtures for Shower and Bathtub
JP5088736B2 (ja) シングルレバー水栓
WO2019044406A1 (ja) 水栓装置
KR101266654B1 (ko) 분배기 일체형 레버구조
JP2017197923A (ja) 局部洗浄装置及びこれを備えた便器装置
JP7171308B2 (ja) 吐水装置及び洗面台
KR101277080B1 (ko) 냉온수 및 배출량 조절용 수전금구
JP2006275248A (ja) 給水栓の弁装置
JP7432393B2 (ja) 水栓装置
US20240246096A1 (en) Shower for a sanitary faucet
JP2019042044A (ja) 水栓装置
JP4415336B2 (ja) 吐水具
JPH10306481A (ja) 混合水栓装置
KR102780768B1 (ko) 수전금구류 토수방향전환용 멀티토출수전장치
JP2583289Y2 (ja) 切換え弁
JP2018115528A (ja) 吐水装置
JP2007130615A (ja) シャワーヘッド
KR960013381B1 (ko) 보디 샤워 장치
JP7175133B2 (ja) 吐水装置及び洗面台
KR20120035247A (ko) 화상방지 수도꼭지
JP2001032337A (ja) 台所装置
JP2006177076A (ja) シャワーヘッド
AU2013204303A1 (en) Improvements in shower recesses and water

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210803