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JP2019025657A - 記録ヘッドのクリーニング方法、及び記録装置 - Google Patents

記録ヘッドのクリーニング方法、及び記録装置 Download PDF

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JP2019025657A
JP2019025657A JP2017143759A JP2017143759A JP2019025657A JP 2019025657 A JP2019025657 A JP 2019025657A JP 2017143759 A JP2017143759 A JP 2017143759A JP 2017143759 A JP2017143759 A JP 2017143759A JP 2019025657 A JP2019025657 A JP 2019025657A
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隆志 染手
Takashi Somete
隆志 染手
徳昭 古川
Tokuaki Furukawa
徳昭 古川
前嶌 正展
Masanobu Maeshima
正展 前嶌
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Abstract

【課題】簡素な構成でクリーニング液によってインク吐出面を拭き取ることができる記録ヘッドのクリーニング方法を提供する。【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッド10と、液吐出部材41と、液供給機構と、移動機構とを備える。記録ヘッド10は、インク吐出面17を有し、インク吐出面17からインクNfを吐出する。液吐出部材41は、液吐出面411を有する。液供給機構は、液吐出面411にクリーニング液Cを供給する。移動機構は、ワイパー20を液吐出面411又はインク吐出面17に押し当てた状態で、ワイパー20を移動させる。液吐出面411は、記録ヘッド10のインク吐出面17の長手方向の一方端171より外側に、インク吐出面17と面一に形成される。移動機構は、液吐出面411からインク吐出面17の長手方向の他方端172にワイパー20を移動させる。【選択図】図11

Description

本発明は、記録ヘッドのクリーニング方法、及び記録装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、記録ヘッドとクリーニング部材とを備える。記録ヘッドは、ノズル面と洗浄液供給口とを有する。ノズル面には、複数のノズル列が形成されている。洗浄液供給口は、ノズル列に対して洗浄液を供給可能にノズル面に形成される。クリーニング部材は、移動しながら洗浄液供給口から供給された洗浄液を保持してノズル面をワイピングする。
特開2007−83496号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、洗浄液供給口に洗浄液(クリーニング液)を供給する流路を記録ヘッド内に形成する必要があるため、記録ヘッドの構造が複雑になり、記録ヘッドの製造コストが増大する。
本発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法、及び記録装置は、上記課題に鑑みてなされたものであって、簡素な構成でクリーニング液によってインク吐出面を拭き取ることを目的としている。
本発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、パージステップと、第1液供給ステップと、第1ワイピングステップとを含む。前記パージステップでは、記録ヘッドのインク吐出面にインクを供給するパージ動作を実行する。前記第1液供給ステップでは、前記インク吐出面に接続される液吐出面の第1位置にクリーニング液を供給する。前記第1ワイピングステップでは、ワイパーを前記液吐出面の第2位置に配置し、前記ワイパーを前記液吐出面に押し当てた状態で、前記第2位置から前記第1位置を経由して前記インク吐出面の長手方向の一方端まで前記ワイパーを移動させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に押し当てた状態で、前記インク吐出面の長手方向の他方端まで移動させる。
本発明に係る記録装置は、記録ヘッドと、液吐出部材と、液供給機構と、移動機構とを備える。前記記録ヘッドは、インク吐出面を有し、前記インク吐出面からインクを吐出する。前記液吐出部材は、液吐出面を有する。前記液供給機構は、前記液吐出面にクリーニング液を供給する。前記移動機構は、ワイパーを前記液吐出面又は前記インク吐出面に押し当てた状態で、前記ワイパーを移動させる。前記液吐出面は、前記記録ヘッドのインク吐出面の長手方向の一方端より外側に、前記インク吐出面と面一に形成される。前記移動機構は、前記液吐出面から前記インク吐出面の長手方向の他方端に前記ワイパーを移動させる。
本発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法、及び記録装置によれば、簡素な構成でクリーニング液によってインク吐出面を拭き取ることができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。 ヘッド部の構成を示す斜視図である。 記録ヘッドの構成を示す側面図である。 制御部の構成、記録ヘッド及び、ワイパー部を示す図である。 移動機構がワイパーを下降させた状態を示す図である。 移動機構がワイパーを上昇させた状態を示す図である。 液供給機構の構成を示す図である。 送液管の構成を示す斜視図である。 液吐出部の構成を示す斜視図である。 液吐出部のX−X断面を示す断面図である。 (a)〜(d)は、ワイパーの動作(第1工程)を示す図である。 (a)〜(d)は、ワイパーの動作(第2工程)を示す図である。 (a)〜(c)は、ワイパーの動作(第3工程)を示す図である。 (a)〜(c)は、ワイパーの動作(先端洗浄工程)を示す図である。 制御部の処理を示すフローチャートである。 制御部の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図16)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本発明の実施形態では、図中に、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示す。Z軸は鉛直線に平行であり、X軸及びY軸は水平面に平行である。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、インクジェット記録装置1の構成を示す。インクジェット記録装置1は、トレイ200、第1搬送ユニット205、ヘッド部3、制御部50、ワイパー部60、第2搬送ユニット212、排出ローラー216、及びキャップユニット290を備える。インクジェット記録装置1は、「記録装置」の一例に相当する。
トレイ200は、用紙Pを収納する。トレイ200は、第1搬送ユニット205よりも用紙Pの搬送方向D0の上流側(Y軸の負方向側)に設けられる。トレイ200は、給送ローラー201を有する。給送ローラー201は、トレイ200の搬送方向D0の下流端(Y軸の正方向端)に設けられる。給送ローラー201は、トレイ200に収容された用紙Pを一枚ずつ第1搬送ユニット205へ給送する。用紙Pは、「記録媒体」の一例に相当する。
第1搬送ユニット205は、第1駆動ローラー206と、第1従動ローラー207と、第1搬送ベルト208とを含む。第1搬送ベルト208は、第1駆動ローラー206と第1従動ローラー207とに掛け渡される。第1駆動ローラー206が図略のモーターによって反時計回りに回転駆動されることによって、第1搬送ベルト208が回動する。第1従動ローラー207は、第1搬送ベルト208に従動する。第1搬送ベルト208が回動することによって、第1搬送ベルト208上に載置された用紙Pが搬送方向D0(Y軸の正方向)に搬送される。
ヘッド部3は、第1搬送ベルト208上の載置面SPに対向して配置される。載置面SPは、第1搬送ベルト208の外周面であって、用紙Pが載置される。ヘッド部3は、ヘッドハウジング18、ラインヘッド10Y、ラインヘッド10M、ラインヘッド10C及びラインヘッド10Kを含む。ヘッドハウジング18は、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kを支持する。ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、イエロー色のインク、マゼンダ色のインク、シアン色のインク、及び、ブラック色のインクを吐出する。ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、用紙Pの搬送方向D0に沿って配置される。ヘッド部3によって画像が形成された用紙Pは、第2搬送ユニット212へ送出される。
第2搬送ユニット212は、第1搬送ユニット205よりも搬送方向D0の下流側に配置されている。第2搬送ユニット212は、第2駆動ローラー213と、第2従動ローラー214と、第2搬送ベルト215とを含む。第2搬送ベルト215は、第2駆動ローラー213と第2従動ローラー214とに掛け渡される。第2駆動ローラー213が図略のモーターによって反時計回りに回転駆動されることによって、第2搬送ベルト215が回動する。第2従動ローラー214は、第2搬送ベルト215に従動する。第2搬送ベルト215が回動することによって、第2搬送ベルト215上に載置された用紙Pが搬送方向D0に搬送される。
排出ローラー216は、第2搬送ユニット212よりも搬送方向D0の下流側に配置される。排出ローラー216は、画像が形成された用紙Pをインクジェット記録装置1の外部に排出する。
第2搬送ユニット212の下方にはワイパー部60及びキャップユニット290が配置されている。ワイパー部60は、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kに付着したインクを拭き取る。キャップユニット290は、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kのインク吐出面に装着される。
制御部50は、プロセッサー51及び記憶部52を備える。プロセッサー51は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部52は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部52は、制御プログラムを記憶している。
制御部50は、インクジェット記録装置1の動作を制御する。制御部50は、例えば、ワイパー部60にラインヘッド10Y、10M、10C、10Kのインク吐出面に付着したインクを拭き取らせる前に、以下の処理を行う。すなわち、制御部50は、第1搬送ユニット205を下降させ、第2搬送ユニット212の下方に(Z軸の負方向に)配置されたワイパー部60を水平移動させて、待機位置であるヘッド部3の下方に配置する。その結果、ワイパー部60は、ヘッド部3と第1搬送ユニット205との間に位置される。
制御部50は、また例えば、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kのインク吐出面をキャッピングする前に、以下の処理を行う。すなわち、キャップユニット290を水平移動させて、ヘッド部3の下方に位置させ、キャップユニット290を上方に(Z軸の正方向に)移動させる。その結果、キャップユニット290は、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kのインク吐出面に装着される。
次に、図2を参照して、ヘッド部3の構成について説明する。図2は、ヘッド部3の構成を示す斜視図である。図2に示すように、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、3個の記録ヘッド10を含む。3個の記録ヘッド10は、搬送方向D0に直交する方向(ここでは、X軸方向)に沿って千鳥状に配置される。ヘッド部3は、12個の記録ヘッド10を含む。
次に、図3を参照して、記録ヘッド10について説明する。図3は、記録ヘッド10の構成を示す側面図である。図3に示すように、記録ヘッド10は、流入口13及び流出口15を有する。
流入口13は、インクが記録ヘッド10に流入する開口部である。流出口15は、インクが記録ヘッド10から流出する開口部である。画像形成処理時、又はパージ処理時に、図略のインクタンクから流入口13に流入したインクは、記録ヘッド10の内部に流入し、流出口15から流出する。
次に、図1〜図4を参照して、制御部50の構成、記録ヘッド10及びワイパー部60について説明する。図4は、制御部50の構成、記録ヘッド10及びワイパー部60を示す図である。図4に示すように、ワイパー部60は、ワイパー20及び移動機構30を含む。
記録ヘッド10は、インク吐出面17及び複数のノズル11を有する。インク吐出面17の中央部には、複数のノズル11が開口している。ノズル11は、インクNfを吐出する。ノズル11は、「パージ処理」において、記録ヘッド10内の不要物と共にインクNfを排出する。「パージ処理」は、インク吐出面17にインクNfを供給するパージ動作を実行する処理を示す。また、記録ヘッド10の内部に流入したインクNfは、画像形成処理時にはノズル11から吐出され、パージ処理時にはノズル11から排出される。
また、インクジェット記録装置1は、液吐出部40を更に含む。液吐出部40は、クリーニング液Cを吐出する。液吐出部40は、液吐出部材41と傾斜部材42とを備える。液吐出部材41は、液吐出面411を有する。液吐出面411は、インク吐出面17に接続される。液吐出面411は、インク吐出面17と面一に形成される。液吐出面411には、クリーニング液Cが貯留される。
傾斜部材42は、載置面SP(図1参照)から離間する側(Z軸の正方向側)に傾斜する。傾斜部材42は、傾斜面421を有する。傾斜面421は、「液吐出面」の一部に相当する。液吐出部40については、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
インク吐出面17は、一方端171と他方端172とを有する。一方端171は、インク吐出面17の長手方向の両端のうちの一方の端を示す。一方端171は、液吐出面411と近接する側に位置する。他方端172は、インク吐出面17の長手方向の両端のうちの他方の端を示す。他方端172は、液吐出面411から離間する側に位置する。液吐出部40は、記録ヘッド10の一方端171より外側に配置される。
インクNfは密閉空間(図略のインクタンク)に収容されている。よって、インクNfに含有される揮発成分の蒸発が防止される。インクNfに含有される揮発成分は、外気に触れると蒸発する。その結果、ノズル11から排出されるインクNfは、空気に触れていた残留インクNv(図12(c)参照)と比較して粘度が低い。
ワイパー20は、移動機構30によってインク吐出面17に押し当てられ、インクNfを拭き取る。また、ワイパー20は、インク吐出面17に付着した不要物(例えば、ゴミ、埃)も拭き取る。ワイパー20は、弾性を有し、平板状に形成されている。ワイパー20の2つの主面は、Y−Z平面に平行に移動機構30に配置される。ワイパー20は、例えば、EPDM(ethylene−propylene−diene terpolymer)を含む合成ゴム、又は、合成樹脂によって形成される。ワイパー20の先端(上端)は、平坦(フラット)である。
移動機構30は、制御部50の指示に従ってワイパー20を移動する。具体的には、移動機構30は、方向D1、方向D2、方向D3及び方向D4にワイパー20を移動する。方向D1及び方向D2は、Z軸に沿った方向であり、インク吐出面17に直交している。また、方向D3及び方向D4は、X軸及びインク吐出面17に沿った方向である。移動機構30の構造については、図5及び図6を参照して詳細に説明する。
クリーニング液CはインクNfと異なる。クリーニング液Cは、例えば、インクNfのうち色材を除く成分を有する溶液、又は、インクNfのうち色材を除く成分に類似する成分を有する溶液であることが好ましい。クリーニング液CがインクNfに混入した場合に、インクNfの特性に及ぼす影響が小さいからである。クリーニング液Cは、例えば、溶媒と水とを含む。クリーニング液Cは、例えば、インクNfの溶媒が好適に用いられる。クリーニング液CがインクNfに混入した場合に、インクNfの特性に及ぼす影響が小さいからである。
具体的には、クリーニング液Cは、イオン交換水とアルコール類とを含有することが好ましい。クリーニング液Cがアルコール類を含有すれば、クリーニング液Cの浸透性を高めることができる。より好ましくは、クリーニング液Cは、グリコールエーテル類を更に含有する。クリーニング液Cがグリコールエーテル類を含有すれば、クリーニング液Cの浸透性を高めることができる。クリーニング液Cは、グリセリン及び/又はグリコールを更に含有してもよい。クリーニング液Cがグリセリン及び/又はグリコールを含有すれば、クリーニング液Cの蒸発を抑制できる。また、クリーニング液Cには、界面活性剤、防腐剤、及び防かび剤のうちの全部又は一部が添加されていてもよい。
次に、制御部50の構成について説明する。制御部50のプロセッサー51は、制御プログラムを実行することによって、第1指示部501、第2指示部502及び第3指示部503として機能する。
第1指示部501は、パージ処理、第1液供給処理、及び第1ワイピング処理を実行する。「第1液供給処理」は、液吐出面411にクリーニング液Cを供給する処理を示す。「第1ワイピング処理」は、ワイパー20を傾斜面421から液吐出面411を経由してインク吐出面17の他方端172まで移動させる処理を示す。
具体的には、「第1ワイピング処理」では、ワイパー20を傾斜面421に配置し、ワイパー20を液吐出面411に押し当てた状態で、傾斜面421から液吐出面411を経由してインク吐出面17の一方端171までワイパー20を移動させる。その後、ワイパー20をインク吐出面17に押し当てた状態で、インク吐出面17の他方端172まで移動させる。
第2指示部502は、「先端洗浄処理」を実行する。「先端洗浄処理」は、ワイパー20の先端(Z軸の正方向端)にクリーニング液Cを供給し、ワイパー20の先端を洗浄する処理を示す。
第3指示部503は、「第2ワイピング処理」を実行する。「第2ワイピング処理」は、ワイパー20を傾斜面421から液吐出面411を経由してインク吐出面17の他方端172まで移動させる処理を示す。
以上、図1〜図4を参照して説明したように、本発明の実施形態では、インク吐出面17にインクNfを供給し、液吐出面411にクリーニング液Cを供給する。そして、ワイパー20を液吐出面411又はインク吐出面17に押し当てた状態で、傾斜面421から液吐出面411及びインク吐出面17の一方端171を順次経由してインク吐出面17の他方端172まで移動させる。したがって、クリーニング液C及びインクNfでインク吐出面17を拭き取ることができるため、インク吐出面17の付着物を除去できる。
また、液吐出面411はインク吐出面17の一方端171より外側に配置されるため、記録ヘッド10の構造を簡略化できる。
次に、図1、図4、図5及び図6を参照して、移動機構30について詳細に説明する。図5は、移動機構30がワイパー20を下降させた状態を示す図である。図6は、移動機構30がワイパー20を上昇させた状態を示す図である。なお、図5及び図6では、図面の簡略化のため、液吐出部40の記載を省略している。また、図5及び図6では、便宜上、ラインヘッド10Kが備える3個の記録ヘッド10に対応する3個のワイパー20のみを記載している。
図5及び図6に示すように、移動機構30は、キャリッジ31、支持フレーム35、コロ36、ギャップコロ37、昇降部材38及び底部39を備える。
底部39は、昇降部材38を介して支持フレーム35を支持する。昇降部材38は、底部39上に配置され、支持フレーム35を支持し昇降する。昇降部材38は、第1昇降部材381と第2昇降部材382とを有する。第1昇降部材381は、第1リフト部材381a及び第1シャフト381bを含む。第2昇降部材382は、第2リフト部材382a及び第2シャフト382bを含む。
第1リフト部材381aは、第1シャフト381bと一体に構成される。第1シャフト381bが回転駆動されることによって、第1リフト部材381aは、第1シャフト381bと一体に回転する。また、第2リフト部材382aは、第2シャフト382bと一体に構成される。第2シャフト382bが回転駆動されることによって、第2リフト部材382aは、第2シャフト382bと一体に回転する。
第1シャフト381bは、図略のモーターによって回転駆動され、第1リフト部材381aを昇降する。第2シャフト382bは、図略のモーターによって回転駆動され、第2リフト部材382aを昇降する。第1リフト部材381a及び第2リフト部材382aの昇降に伴って、支持フレーム35が昇降される。
更に具体的には、第1シャフト381bが、図略のモーターによって回転駆動され、起立される。また、第2シャフト382bが、図略のモーターによって回転駆動され、起立される。第1シャフト381b及び第2シャフト382bが起立されることによって、第1シャフト381b及び第2シャフト382bが支持フレーム35を上昇させる。
また、第1シャフト381bが、図略のモーターによって回転駆動され、倒伏される。また、第2シャフト382bが、図略のモーターによって回転駆動され、倒伏される。第1シャフト381b及び第2シャフト382bが倒伏されることによって、第1シャフト381b及び第2シャフト382bが支持フレーム35を下降させる。
支持フレーム35は、昇降部材38によって支持される。また、支持フレーム35は、コロ36を介して、キャリッジ31をX軸方向(方向D3及び方向D4)に移動可能に支持する。コロ36は、支持フレーム35によって支持され、支持フレーム35上を回動することによって、キャリッジ31をX軸方向(方向D3及び方向D4)に移動させる。
キャリッジ31には、ギャップコロ37及びワイパー20が設けられている。ギャップコロ37は、昇降部材38によって支持フレーム35が上昇されたときに、ヘッドハウジング18に当接することで、インク吐出面17に押し当てられたワイパー20の上下方向の位置(上限位置)を一定に保持する。
次に、ワイパー20を上昇させる場合の移動機構30の動作を説明する。まず、制御部50が、図略のモーターを駆動させて、第1シャフト381bを時計回りに回転させ、第2シャフト382bを反時計回りに回転させる。そして、倒伏状態の第1リフト部材381aと第2リフト部材382aとが起立状態に変化される。その結果、図6に示すように、支持フレーム35と共にキャリッジ31、コロ36、ギャップコロ37及びワイパー20が上昇する。
図6は、図4に示す移動機構30がワイパー20を上昇させた状態を示す図である。図6に示すように、ギャップコロ37は、ヘッドハウジング18に当接することで、上昇してインク吐出面17に押し当てられたワイパー20の上下方向の位置を一定に保持する。キャリッジ31が方向D3又は方向D4に移動することによって、ワイパー20も方向D3又は方向D4に移動する。
なお、ラインヘッド10Y、10M、10Cの各々に対応する3個のワイパー20は、移動機構30によって、ラインヘッド10Kに対応する3個のワイパー20と同様の動作をする。
以上、図1、図4、図5及び図6を参照して説明したように、移動機構30によってワイパー20を昇降させ、ワイパー20を方向D3及び方向D4に移動させることができる。すなわち、移動機構30によって、ワイパー20を方向D1、方向D2、方向D3及び方向D4に移動させることができる。
次に、図1〜図4及び図7を参照して、液供給機構7の構成について説明する。図7は、液供給機構7の構成を示す図である。インクジェット記録装置1は、液供給機構7を更に備える。図7に示すように、液供給機構7は、タンク71、シリンジポンプ72、配管73、バルブ75及び送液管43を備える。液供給機構7は、液吐出部40にクリーニング液Cを供給する。配管73は、第1配管731と第2配管732とを含む。バルブ75は、第1バルブ751と第2バルブ752とを含む。液供給機構7は、制御部50の指示に従って動作する。
タンク71は、クリーニング液Cを貯留する。クリーニング液Cは、第1配管731によって、タンク71からシリンジポンプ72に供給される。液面C1は、タンク71に貯留されたクリーニング液Cの液面を示す。
第1配管731は、タンク71に貯留されたクリーニング液Cをシリンジポンプ72に供給する。第1配管731には、第1バルブ751が配置される。第2配管732は、送液管43とタンク71との間を、クリーニング液Cが流動可能となるように接続する。
シリンジポンプ72は、タンク71に貯留されたクリーニング液Cを送液管43に吐出する。シリンジポンプ72は、シリンダー721と、ピストン722とを有する。
シリンダー721は、円筒状に形成される。シリンダー721の底部には、流入口と流出口とが形成されている。
ピストン722は、円柱状又は円筒状に形成される。ピストン722の一部は、シリンダー721に挿入される。ピストン722は、制御部50の指示に従って駆動装置によって、シリンダー721の長手方向(方向D5又は方向D6)に移動される。
ピストン722が方向D5に移動すると、第1配管731と流入口とを介して、クリーニング液Cがタンク71からシリンダー721に流入する。方向D5は、シリンダー721がピストン722の底面から離間する方向を示す。ピストン722が方向D6に移動すると、流出口と送液管43とを介して、クリーニング液Cがシリンダー721から液吐出部40に供給される。方向D6は、シリンダー721がピストン722の底面に近接する方向を示す。
第1バルブ751は、第1配管731に配置される。第1バルブ751は、制御部50の指示に従って開閉される。具体的には、第1バルブ751は、ピストン722の方向D5への移動を開始する直前に開状態にされ、ピストン722の方向D5への移動が終了した直後に閉状態にされる。すなわち、ピストン722が方向D5に移動している期間中は、第1バルブ751は、開状態にされ、その他の期間では、第1バルブ751は、閉状態にされる。
第2バルブ752は、送液管43に配置される。第2バルブ752は、制御部50の指示に従って開閉される。具体的には、第2バルブ752は、ピストン722の方向D6への移動を開始する直前に開状態にされ、ピストン722の方向D6への移動が終了した直後に閉状態にされる。すなわち、ピストン722が方向D6に移動している期間中は、第2バルブ752は、開状態にされ、その他の期間では、第2バルブ752は、閉状態にされる。
以上、図1〜図4及び図7を参照して説明したように、本発明の実施形態では、シリンジポンプ72によって、液吐出部40にクリーニング液Cが供給されるため、液吐出部40に適正な液量のクリーニング液Cを供給できる。
次に、図1〜図4、図7及び図8を参照して、送液管43の構成について説明する。図8は、送液管43の構成を示す斜視図である。図8に示すように、送液管43は、第1送液管431、第2送液管432、第3送液管433及び第4送液管434を含む。また、送液管43は、分岐部44を有する。分岐部44は、第1分岐部441、第2分岐部442及び第3分岐部443を有する。液吐出部40は、12個の液吐出部(液吐出部401、液吐出部402、液吐出部403、液吐出部404、液吐出部405、液吐出部406、液吐出部407、液吐出部408、液吐出部409、液吐出部4010、液吐出部4011及び液吐出部4012)を含む。
第1送液管431は、シリンジポンプ72から供給されたクリーニング液Cを、第1分岐部441に向けて送出する。第1分岐部441は、第1送液管431と第2送液管432とを分岐する。第1送液管431には、4箇所の第1分岐部441が配置され、4本の第2送液管432が接続されている。また、第1送液管431は、シリンジポンプ72から供給されたクリーニング液Cを、4箇所の第1分岐部441を経由して、液吐出部401に送出する。
また、第1送液管431には、3箇所の第2分岐部442が配置され、3本の第3送液管433が接続されている。第2分岐部442は、第1送液管431と第3送液管433とを分岐する。第3送液管433は、クリーニング液Cを第1送液管431から、液吐出部402、液吐出部403及び液吐出部404に送出する。
第2送液管432は、クリーニング液Cを第1送液管431から液吐出部409、液吐出部4010、液吐出部4011及び液吐出部4012に送出する。また、第2送液管432には、4箇所の第3分岐部443が配置され、4本の第4送液管434が接続されている。第3分岐部443は、第2送液管432と第4送液管434とを分岐する。第4送液管434は、クリーニング液Cを第2送液管432から液吐出部405、液吐出部406、液吐出部407及び液吐出部408に送出する。
以上、図1〜図4、図7及び図8を参照して説明したように、本発明の実施形態では、送液管43が分岐部44(第1分岐部441、第2分岐部442及び第3分岐部443)を有するため、簡素な構成でクリーニング液Cを12個の液吐出部(液吐出部401〜液吐出部4012)に送出できる。
次に、図1〜図4及び図7〜図10を参照して、液吐出部40の構成について詳細に説明する。図9は、液吐出部40の構成を示す斜視図である。図9に示すように、液吐出部40は、液吐出部材41と傾斜部材42とを備える。また、液吐出部材41は、複数の吐出孔412を有する。
複数の吐出孔412は、記録ヘッド10の長手方向と直交する方向(Y軸方向)に配列される。また、複数の吐出孔412は、記録ヘッド10の長手方向に2列に配置されている。
吐出孔412は、送液管43によって液吐出部40に供給されたクリーニング液Cを液吐出面411に送出する。液吐出面411に送出されたクリーニング液Cは、液吐出面411の表面に付着した状態で保持される。表面張力によって保持可能なクリーニング液Cの量を超えた場合には、クリーニング液Cは液吐出面411から滴下される。
図10は、液吐出部40のX−X断面を示す断面図である。図10に示すように、液吐出部40は、液貯留部45、接続部46及び絞り部47を更に備える。
液貯留部45は、送液管43によって供給されたクリーニング液Cを貯留する。液貯留部45に貯留されたクリーニング液Cには、負圧が印加される。具体的には、液面C1(図7参照)は、液面C2より所定高さだけ低い。液面C2は、液貯留部45に貯留されたクリーニング液Cの液面を示す。所定高さは、例えば、20mm〜80mmである。
接続部46は、略円筒状に形成され、送液管43と液貯留部45との間をクリーニング液Cが流動可能に接続する。
絞り部47は、接続部46と液貯留部45との間に配置される。絞り部47のクリーニング液Cの流路は、送液管43のクリーニング液Cの流路、及び接続部46のクリーニング液Cの流路と比較して狭い。絞り部47におけるクリーニング液Cの流路は、例えば、送液管43の流路及び接続部46の流路の1/10〜1/50の断面積を有する。
以上、図1〜図4及び図7〜図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、送液管43(分岐部44)と液貯留部45との間に配置され、クリーニング液Cの流路が送液管43と比較して狭い絞り部47が配置されている。よって、12個の記録ヘッド10の各々に配置された液貯留部45と分岐部44との間の送液管43内のクリーニング液Cの圧力を互いに同一値にできる。したがって、複数の記録ヘッド10の各々に配置された液貯留部45にクリーニング液Cを均等に供給できる。
更に、液貯留部45に貯留されたクリーニング液Cには負圧が印加されるため、クリーニング液Cが自然に滴下することを抑制できる。
また、液面C1は、液面C2より所定高さだけ低いため、液貯留部45に貯留されたクリーニング液Cに簡素な構成で負圧を印加できる。また、所定高さを調整することによって、負圧の強さを簡素な構成で調整できる。
なお、本発明の実施形態では、絞り部47が接続部46と液貯留部45との間に配置されるが、本発明はこれに限定されない。絞り部47が分岐部44と液貯留部45との間に配置されればよい。例えば、接続部46の長手方向(Z軸方向)の中央部に絞り部47が配置されてもよい。
次に、図4〜図11を参照して、ワイパー20の動作(第1工程)について説明する。図11(a)〜図11(d)は、ワイパー20の動作(第1工程)を示す図である。「第1工程」では、第1指示部501がパージ処理、第1液供給処理、及び第1ワイピング処理を実行する。制御部50(第1指示部501、第2指示部502、及び、第3指示部503)の指示に応じて移動機構30が動作することによって、ワイパー20は、以下に説明するように動作する。また、記録ヘッド10及び液供給機構7も制御部50の指示に応じて、以下に説明するように動作する。
図11(a)に示すように、初期状態では、ワイパー20は、下限位置にある。また、ワイパー20は、傾斜面421の下方に位置する。具体的には、ワイパー20は、X座標がXAである第2位置PT2に配置される。そして、第2位置PT2からワイパー20を方向D1に移動する(上昇する)。第2位置PT2のX座標を示すXAの値は、傾斜面421の一方端(X軸の正方向端)のX座標の値より小さく、傾斜面421の他方端(X軸の負方向端)のX座標の値より大きい。
記録ヘッド10は、インク吐出面17にインクNfを供給するパージ動作を実行する。そして、インク吐出面17にインクNfが溜まる。また、液供給機構7は、液吐出部40にクリーニング液Cを供給する。そして、液吐出面411の第1位置PT1にクリーニング液Cが溜まる。第1位置PT1は、液吐出面411上の位置を示す。具体的には、第1位置PT1は、液吐出面411にクリーニング液Cが溜まる位置を示す。
そして、図11(b)に示すように、ワイパー20は、上限位置に到達して停止する。ワイパー20が上限位置に到達した状態では、ワイパー20の先端(上端)は、傾斜面421には当接していない。
次に、ワイパー20は、方向D3に移動する。そして、ワイパー20の先端が、傾斜面421に当接する。ワイパー20は、更に方向D3に移動する。その結果、図11(c)に示すように、ワイパー20の先端が曲げられる。ワイパー20は、先端が曲げられた状態で、液吐出面411に押圧される。ワイパー20は、液吐出面411に押圧された状態で、更に方向D3に移動する。
そして、ワイパー20の先端は、液吐出面411に押圧された状態で、液吐出面411を摺動する。その結果、図11(d)に示すように、液吐出面411に溜まっていたクリーニング液Cがワイパー20によって拭き取られる。ワイパー20の先端にクリーニング液Cを保持した状態で、ワイパー20は更に方向D3に移動する。そして、ワイパー20の先端がインク吐出面17に押し当てられた状態で、ワイパー20は、インク吐出面17の一方端171から、他方端172まで方向D3に移動する。その結果、インク吐出面17に溜まっていたインクNfは、ワイパー20によって拭き取られる。
以上、図4〜図11を参照して説明したように、本発明の実施形態では、ワイパー20の先端にクリーニング液Cを保持し、ワイパー20の先端がインク吐出面17に押し当てられた状態で、ワイパー20は、インク吐出面17の一方端171から、他方端172まで方向D3に移動する。したがって、ノズル11は、インクNfとクリーニング液Cとが混合した液体で拭き取られるため、ノズル11に付着した汚れを効果的に除去できる。
また、傾斜面421は、液吐出面411に連接され、載置面SPから離間する側に傾斜する。よって、傾斜面421に側方からワイパー20を方向D3に移動し、ワイパー20の先端を傾斜部材42に当接して、ワイパー20の先端をスムーズに曲げることができる。したがって、ワイパー20の先端の座屈を抑制できる。
次に、図4〜図12を参照して、ワイパー20の動作(第2工程)について説明する。図12(a)〜図12(d)は、ワイパー20の動作(第2工程)を示す図である。「第2工程」では、第2指示部502が第1先端洗浄処理を実行する。第1先端洗浄処理は、「先端洗浄処理」の一例に相当する。
図12(a)に示すように、「第1工程」が終了した時には、ワイパー20は、他方端172に押し当てられた状態にある。次に、ワイパー20は、方向D2に下限位置まで移動される。
その結果、図12(b)に示すように、ワイパー20は、他方端172の下方に位置する。また、ワイパー20の先端には、インクNfが付着している。次に、ワイパー20は、方向D4に第1位置PT1の直下まで移動される。
そして、図12(c)に示すように、ワイパー20は、第1位置PT1の直下で停止する。このとき、ワイパー20の先端には、残留インクNvが付着している。残留インクNvは、インクNfに含有される揮発成分が、外気に触れて蒸発して生成される。残留インクNvは、インクNfと比較して粘度が高い。
次に、図12(d)に示すように、液吐出部40は、クリーニング液Cを液吐出面411に送出し、液吐出面411からクリーニング液Cをワイパー20の先端に滴下する。
以上、図4〜図12を参照して説明したように、本発明の実施形態では、クリーニング液Cをワイパー20の先端に滴下するため、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvにクリーニング液Cを付着できる。したがって、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvを除去し易くできる。
次に、図4〜図13を参照して、ワイパー20の動作(第3工程)について説明する。図13(a)〜図13(c)は、ワイパーの動作(第3工程)を示す図である。「第3工程」では、第3指示部503が、第2ワイピング処理を実行する。
図13(a)に示すように、「第2工程」が終了した時には、ワイパー20は、第1位置PT1の直下で停止している。また、液吐出面411には、クリーニング液Cが溜まっている。ワイパー20の先端には、残留インクNvが付着している。ワイパー20を、第2位置PT2まで方向D4に移動する。次に、ワイパー20を、上限位置まで方向D1に移動する。
そして、図13(b)に示すように、ワイパー20は、上限位置に到達して停止する。ワイパー20が上限位置に到達した状態では、ワイパー20の先端は、傾斜面421には当接していない。
次に、ワイパー20は、方向D3に移動する。そして、ワイパー20の先端が、傾斜面421に当接する。ワイパー20は、更に方向D3に移動する。その結果、ワイパー20の先端が曲げられる。次に、ワイパー20は、先端が曲げられた状態で、液吐出面411に押圧される。ワイパー20は、液吐出面411に押圧された状態で、更に方向D3に移動する。
そして、ワイパー20の先端は、液吐出面411に押圧された状態で、液吐出面411を摺動する。その結果、液吐出面411に溜まっていたクリーニング液Cがワイパー20によって拭き取られる。ワイパー20の先端にクリーニング液Cを保持した状態で、ワイパー20は更に方向D3に移動する。そして、ワイパー20の先端がインク吐出面17に押し当てられた状態で、ワイパー20は、インク吐出面17の一方端171から、他方端172まで方向D3に移動する。
その結果、図13(c)に示すように、ワイパー20の先端がインク吐出面17に押し当てられた状態で、ワイパー20は、他方端172で停止する。そして、ワイパー20は、下限位置まで方向D2に移動する。
以上、図4〜図13を参照して説明したように、本発明の実施形態では、クリーニング液Cをワイパー20の先端に滴下した後に、ワイパー20の先端をインク吐出面17に押し当てられた状態で、ワイパー20は、インク吐出面17の一方端171から他方端172まで移動する。したがって、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvを除去できる。
また、クリーニング液Cをワイパー20の先端に滴下した後に、ワイパー20の先端をインク吐出面17に押し当てられた状態で、ワイパー20は、液吐出面411に押圧された状態で、液吐出面411を摺動する。よって、液吐出面411に溜まっていたクリーニング液Cがワイパー20によって拭き取られる。したがって、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvを更に綺麗に除去できる。
次に、図4〜図14を参照して、図12を参照して説明した第1先端洗浄処理とは別の第2先端洗浄処理について説明する。図14(a)〜図14(c)は、ワイパー20の動作(先端洗浄工程)を示す図である。「先端洗浄工程」では、第2指示部502が第2先端洗浄処理を実行する。第1先端洗浄処理では、液吐出面411からクリーニング液Cをワイパー20の先端に滴下するのに対して、第2先端洗浄処理では、クリーニング液Cを滴下しない点で相違している。また、図14(a)〜図14(c)に示すワイパー20の動作(先端洗浄工程)は、図12(c)の後に、図12(d)を参照して説明した動作に替えて実行される。
図14(a)に示すように、ワイパー20は、第1位置PT1の直下で停止している。ワイパー20の先端には、残留インクNvが付着している。また、液吐出部40は、クリーニング液Cを液吐出面411に送出し、液吐出面411の第1位置PT1にクリーニング液Cを溜める。次に、ワイパー20は、方向D1に移動される。
そして、図14(b)に示すように、ワイパー20の先端が液吐出面411に当接する。このとき、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvがクリーニング液Cに浸漬される。次に、ワイパー20は、方向D2に移動する。そして、図14(c)に示すように、ワイパー20は、第1位置PT1の直下で停止する。
以上、図4〜図14を参照して説明したように、本発明の実施形態では、液吐出面411の第1位置PT1にクリーニング液Cを供給し、ワイパー20を第1位置PT1に押し当てる。その後、ワイパー20を液吐出面411から離間させる。よって、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvにクリーニング液Cを付着できる。したがって、ワイパー20の先端に付着した残留インクNvを除去し易くできる。
次に、図4〜図16を参照して、制御部50の動作を説明する。図15及び図16は、制御部50の処理を示すフローチャートである。初期状態では、ワイパー20は、下限位置にある。また、ワイパー20は、第2位置PT2に位置する。
図15に示すように、まず、ステップS101において、記録ヘッド10は、インク吐出面17にインクNfを供給するパージ動作を実行する。
次に、ステップS103において、液供給機構7が液吐出面411にクリーニング液Cを供給する。
次に、ステップS105において、移動機構30がワイパー20を方向D1に上限位置まで移動する(上昇する)。
次に、ステップS107において、移動機構30がワイパー20を方向D3に移動する。
次に、ステップS109において、第1指示部501が、ワイパー20が記録ヘッド10の他方端172に到達したか否かを判定する。
ワイパー20が記録ヘッド10の他方端172に到達していないと第1指示部501が判定した場合(ステップS109でNO)には、処理がステップS107に戻る。ワイパー20が記録ヘッド10の他方端172に到達したと第1指示部501が判定した場合(ステップS109でYES)には、処理がステップS111に進む。
そして、ステップS111において、移動機構30がワイパー20の移動を停止する。
次に、ステップS113において、移動機構30がワイパー20を方向D2に下限位置まで移動する(下降する)。
次に、ステップS115において、移動機構30がワイパー20を方向D4に移動する。
次に、ステップS117において、第2指示部502が、ワイパー20が第1位置PT1の直下の位置に到達したか否かを判定する。
ワイパー20が第1位置PT1の直下の位置に到達していないと第2指示部502が判定した場合(ステップS117でNO)には、処理がステップS115に戻る。ワイパー20が第1位置PT1の直下の位置に到達したと第2指示部502が判定した場合(ステップS117でYES)には、処理が図16のステップS119に進む。
そして、図16に示すように、ステップS119において、移動機構30がワイパー20の移動を停止する。
次に、ステップS121において、液供給機構7が液吐出部40からクリーニング液Cを吐出し、ワイパー20の先端に滴下する。
次に、ステップS123において、移動機構30がワイパー20を方向D4に移動する(下降する)。
次に、ステップS125において、第3指示部503が、ワイパー20が第2位置PT2に到達したか否かを判定する。
ワイパー20が第2位置PT2に到達していないと第3指示部503が判定した場合(ステップS125でNO)には、処理がステップS123に戻る。ワイパー20が第2位置PT2に到達したと第3指示部503が判定した場合(ステップS125でYES)には、処理がステップS127に進む。
そして、ステップS127において、移動機構30がワイパー20の移動を停止する。
次に、ステップS129において、移動機構30がワイパー20を方向D1に上限位置まで移動する(上昇する)。
次に、ステップS131において、移動機構30がワイパー20を方向D3に移動する。
次に、ステップS133において、第3指示部503が、ワイパー20が記録ヘッド10の他方端172に到達したか否かを判定する。
ワイパー20が記録ヘッド10の他方端172に到達していないと第3指示部503が判定した場合(ステップS133でNO)には、処理がステップS131に戻る。ワイパー20が記録ヘッド10の他方端172に到達したと第3指示部503が判定した場合(ステップS133でYES)には、処理がステップS135に進む。
そして、ステップS135において、移動機構30がワイパー20の移動を停止する。
次に、ステップS137において、移動機構30がワイパー20を方向D2に下限位置まで移動し(下降し)、処理が終了する。
ステップS101〜ステップS107及びステップS111の処理は、第1指示部501の指示に従って実行される。ステップS113〜ステップS115及びステップS119〜ステップS121の処理は、第2指示部502の指示に従って実行される。ステップS123、ステップS127〜ステップS131及びステップS135〜ステップS137の処理は、第3指示部503の指示に従って実行される。
また、ステップS101が、「パージステップ」の一例に相当する。ステップS103が、「第1液供給ステップ」の一例に相当する。ステップS107〜ステップS111が、「第1ワイピングステップ」の一例に相当する。ステップS121が、「液滴下ステップ」の一例に相当する。ステップS131〜ステップS135が「第2ワイピングステップ」の一例に相当する。
以上、図4〜図16を参照して説明したように、本発明の実施形態では、インク吐出面17にインクNfを供給し、液吐出面411にクリーニング液Cを供給する。そして、ワイパー20が液吐出面411及びインク吐出面17を順次ワイピングする。また、液吐出面411にクリーニング液Cを供給し、ワイパー20が液吐出面411及びインク吐出面17を順次ワイピングする。したがって、インク吐出面17の付着物を綺麗に除去できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(5))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上、実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1を参照して説明したように、本発明の実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置1であるが、本発明はこれに限定されない。記録装置が、インクを吐出して記録媒体に画像を形成すればよい。
(2)図2を参照して説明したように、本発明の実施形態では、インクジェット記録装置1が備える記録ヘッド10の個数が12個であるが、本発明はこれに限定されない。インクジェット記録装置1が備える記録ヘッド10の個数は、1個以上であればよい。例えば、インクジェット記録装置1が備える記録ヘッド10の個数が、2個でもよい。
(3)図4を参照して説明したように、本発明の実施形態では、液吐出部40が配置される位置が記録ヘッド10の一方端であるが、本発明はこれに限定されない。液吐出部40が配置される位置は、記録ヘッド10の長手方向の端部であればよい。例えば、液吐出部40が配置される位置が、記録ヘッド10の長手方向の両端部でもよい。
(4)図9を参照して説明したように、本発明の実施形態では、液供給機構7が液吐出面411にクリーニング液Cを送出する出口は複数の吐出孔412であるが、本発明はこれに限定されない。液供給機構7が液吐出面411にクリーニング液Cを送出する出口があればよい。例えば、液供給機構7が液吐出面411にクリーニング液Cを送出する出口が、液吐出部材41に形成されたスリットでもよい。
(5)図11を参照して説明したように、本発明の実施形態では、移動機構30が傾斜面421を経由してワイパー20を液吐出面411に押し当てるが、本発明はこれに限定されない。移動機構30が傾斜面421を経由せずにワイパー20を液吐出面411に押し当ててもよい。
本発明は、記録ヘッドのクリーニング方法、及び記録装置の分野に利用可能である。
1 インクジェット記録装置
3 ヘッド部
10Y、10M、10C、10K ラインヘッド
10 記録ヘッド
11 ノズル
17 インク吐出面
20 ワイパー
30 移動機構
7 液供給機構
71 タンク
72 シリンジポンプ
43 送液管
43 分岐部
40、401〜4012 液吐出部
41 液吐出部材
411 液吐出面
42 傾斜部材
421 傾斜面(液吐出面の一部)
45 液貯留部
46 接続部
47 絞り部
50 制御部
51 プロセッサー
52 記憶部
501 第1指示部
502 第2指示部
503 第3指示部
C クリーニング液
D1、D2、D3、D4 方向
Nf インク
Nv 残留インク
PT1 第1位置
PT2 第2位置

Claims (11)

  1. 記録ヘッドのインク吐出面にインクを供給するパージ動作を実行するパージステップと、
    前記インク吐出面に接続される液吐出面の第1位置にクリーニング液を供給する第1液供給ステップと、
    ワイパーを前記液吐出面の第2位置に配置し、前記ワイパーを前記液吐出面に押し当てた状態で、前記第2位置から前記第1位置を経由して前記インク吐出面の長手方向の一方端まで前記ワイパーを移動させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に押し当てた状態で、前記インク吐出面の長手方向の他方端まで移動させる第1ワイピングステップと
    を含む、記録ヘッドのクリーニング方法。
  2. 前記ワイパーの先端を洗浄する先端洗浄ステップを更に含む、請求項1に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  3. 前記先端洗浄ステップは、前記ワイパーを前記第1位置の直下に配置し、前記クリーニング液を前記ワイパーに滴下する液滴下ステップを含む、請求項2に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  4. 前記先端洗浄ステップは、
    前記第1位置にクリーニング液を供給する第2液供給ステップと、
    前記ワイパーを前記第1位置に押し当てた後に、前記ワイパーを前記液吐出面から離間させる昇降ステップと
    を含む、請求項2に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  5. 前記先端洗浄ステップの後、前記ワイパーを前記第2位置に配置し、前記ワイパーを前記液吐出面に押し当てた状態で、前記第2位置から前記第1位置を経由して前記一方端まで前記ワイパーを移動させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に押し当てた状態で、前記他方端まで移動させる第2ワイピングステップを更に含む、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  6. インク吐出面を有し、前記インク吐出面からインクを吐出する記録ヘッドと、
    液吐出面を有する液吐出部材と、
    前記液吐出面にクリーニング液を供給する液供給機構と、
    ワイパーを前記液吐出面又は前記インク吐出面に押し当てた状態で、前記ワイパーを移動させる移動機構と
    を備え、
    前記液吐出面は、前記インク吐出面の長手方向の一方端より外側に、前記インク吐出面と面一に形成され、
    前記移動機構は、前記液吐出面から前記インク吐出面の長手方向の他方端に前記ワイパーを移動させる、記録装置。
  7. 前記液供給機構は、前記液吐出部材に前記クリーニング液を供給するシリンジポンプを備える、請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドの個数は複数であり、
    前記液供給機構は、前記シリンジポンプから前記複数の前記記録ヘッドの各々に配置された前記液供給機構へ前記クリーニング液を供給する送液管を更に備え、
    前記送液管は、分岐部を有し、
    前記分岐部は、前記シリンジポンプから送出された前記クリーニング液を前記液吐出部材へ供給し、
    前記液供給機構は、前記分岐部と前記液吐出部材との間に配置され、前記クリーニング液の流路が前記送液管と比較して狭い絞り部を更に備える、請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記ワイパーの移動を制御する制御部を更に備え、
    前記液吐出部材は、前記液吐出面に対して前記インク吐出面と離間する側に配置される傾斜部材を備え、
    前記傾斜部材は、前記液吐出面に接続され、載置面から離間する側に傾斜し、
    前記載置面は、前記記録ヘッドに対向して配置されて、記録媒体が載置され、
    前記記録媒体には、前記記録ヘッドによって画像が形成され、
    前記制御部は、前記ワイパーの先端を前記傾斜部材に対向する位置に配置し、前記ワイパーを前記インク吐出面の長手方向に沿って移動させることによって、前記ワイパーを前記液吐出面又は前記インク吐出面に押し当てる、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記液供給機構は、前記クリーニング液を貯留し、前記液吐出面に前記クリーニング液を供給する液貯留部を更に備え、
    前記液貯留部に貯留された前記クリーニング液には負圧が印加される、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記液供給機構は、前記クリーニング液を貯留するタンクを更に備え、
    前記タンクに貯留された前記クリーニング液の液面は、前記液貯留部に貯留された前記クリーニング液の液面より所定高さだけ低い、請求項10に記載の記録装置。
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