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JP2019018886A - 蓋取り機能付簡易開閉キャップ - Google Patents

蓋取り機能付簡易開閉キャップ Download PDF

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JP2019018886A
JP2019018886A JP2017139279A JP2017139279A JP2019018886A JP 2019018886 A JP2019018886 A JP 2019018886A JP 2017139279 A JP2017139279 A JP 2017139279A JP 2017139279 A JP2017139279 A JP 2017139279A JP 2019018886 A JP2019018886 A JP 2019018886A
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克巳 戸上
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Abstract

【課題】 初期開封時にも容易にネジ蓋を回転させて飲料容器を開封することができるとともに、その後の再封止及び再開封も片手で容易に行うことができる蓋取り機能付簡易開閉キャップを提供することを課題とする。
【解決手段】 下部に挿入開口を有し、上部に注出開口を有する内部空間を含む本体と、前記注出開口に取り付けられているワンタッチで開閉自在の蓋体とを有し、前記内部空間を形成する前記本体の内周面には、対象とする飲料容器をネジ蓋付き状態で前記挿入開口から挿入したときに前記ネジ蓋の外周と当接する蓋外周当接部と、対象とする飲料容器をネジ蓋を取り外した状態で前記挿入開口から挿入したときに、前記飲料容器のネジ蓋を取り外した口部と嵌合する口部嵌合部とが設けられている、蓋取り機能付簡易開閉キャップを提供することによって上記の課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は蓋取り機能付簡易開閉キャップに関し、詳細には、飲料容器などのネジ蓋を簡単に取り外すことができるだけでなく、ネジ蓋を取り外すのに使用した後は、飲料容器などの口部を覆うキャップにもなる蓋取り機能付簡易開閉キャップに関する。
近年、ペットボトル入り又は缶入りの各種飲料が多数販売されており、我々の日常生活に不可欠のアイテムになりつつある。特に、容器口部にネジ蓋が採用されているペットボトルや缶は、ネジ蓋を取り外して一旦開封した後も、ネジ蓋を再び口部に取り付けることによって飲料容器口部の再封止することが可能であるので、一旦開けると再封止できないプルトップ型やリンプル型又はティアオフ型の蓋を有する飲料容器に比べて、可搬性や保存性に優れ、その需要は益々拡大しつつある。
しかしながら、飲料容器のネジ蓋は、未開封であるか既開封であるかを容易に判別できるよう、取り外されるネジ蓋部分と飲料容器口部に取り付けられた筒状リングとを破断可能な材料で連結した、いわゆるバージンキャップであることが多い。ネジ蓋がバージンキャップである場合、最初の開封時には、ネジ蓋と筒状リングとの連結部分の破断に要する分だけネジ蓋の回転に大きな力を必要とし、開封に困難を伴うことがあるという不都合を有している。特に、飲料容器口部の口径が小さい場合や、飲料容器のネジ蓋部分が濡れていたりする場合には、人手による回転力がネジ蓋にうまく伝わらず、初期開封に手間取ることがあることは我々が日常経験するところである。
この問題を解決すべく、例えば、特許文献1、2においては、内面に凹凸を有する空間部を備えたキャップオープナーが提案されている。これらキャップオープナーによれば、オープナーの外周径は開封しようとする飲料容器等のネジ蓋の外周径よりも大きく、かつ、人手による回転力が伝わりやすい形状を有しているので、オープナーの前記空間部の内周面をネジ蓋外周面に当接させてオープナーを回転させることによって、飲料容器等のネジ蓋を容易に開封することが可能である。
しかし、これらキャップオープナーは、主としてネジ蓋の初期開封時には必要であるものの、一旦開封してしまった後は不要となることが多く、その保管や取り扱いに別途配慮を要するという不都合がある。
また、飲料容器の側からみれば、キャップオープナーを使用することによって初期開封時の労力は軽減されるものの、その後の再封止、及び再封止後の再開封には、依然として、飲料容器本体とネジ蓋を相対回転させる必要がある。飲料容器本体とネジ蓋とを相対的に回転させるには、通常、飲料容器本体を一方の手で持つか両膝の間に挟むなどして固定支持しつつ、他方の手でネジ蓋を回転させなければならず、基本的に両手或いは片手と体の一部を必要とし、例えば、デスクワークの最中や、片手で携帯電話機を持っての通話中や、自動車の運転中など、両手を自由に使用することができない場面において、ネジ蓋付の飲料容器は蓋の開閉を容易に行うことができないという不都合を有している。
実開昭52−161148号公報 特開2012−121576号公報
本発明は、ネジ蓋を有する飲料容器における上記不都合を解消するために為されたもので、初期開封時にも容易にネジ蓋を回転させて飲料容器を開封することができるとともに、その後の再封止及び再開封も片手で容易に行うことができる蓋取り機能付簡易開閉キャップを提供することを課題とする。
上記の課題を解決すべく、鋭意研究努力を重ねた結果、本発明者は、従来のキャップオープナーが初期開封時には有用であるものの、その後は使用されない点に着目し、キャップオープナーはキャップオープナーであるという既成概念にとらわれず、キャップオープナーをワンタッチで開閉自在な蓋体を備えたキャップとしても利用することに想い至り、種々試行錯誤を繰り返した結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下部に挿入開口を有し、上部に注出開口を有する内部空間を含む本体と、前記注出開口に取り付けられているワンタッチで開閉自在の蓋体とを有し、前記内部空間を形成する前記本体の内周面には、対象とする飲料容器をネジ蓋付き状態で前記挿入開口から挿入したときに前記ネジ蓋の外周と当接する蓋外周当接部と、対象とする飲料容器をネジ蓋を取り外した状態で前記挿入開口から挿入したときに、前記飲料容器のネジ蓋を取り外した口部と嵌合する口部嵌合部とが設けられている、蓋取り機能付簡易開閉キャップを提供することにより、上記課題を解決するものである。
上記のとおり、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、本体の内部空間内に、対象とする飲料容器のネジ蓋の外周と当接する蓋外周当接部を備えているので、ネジ蓋付の飲料容器を前記内部空間内に挿入開口から挿入し、ネジ蓋の外周を前記蓋外周当接部と当接させて前記本体を回転させることにより、初期開封時であっても、容易にネジ蓋を回転させて飲料容器を開封することができる。
また、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、本体の内部空間内に、対象とする飲料容器のネジ蓋を取り外した口部と嵌合する口部嵌合部を備えているので、ネジ蓋を取り外した飲料容器口部を前記内部空間内に挿入開口から挿入し、口部を前記口部嵌合部と嵌合させることにより、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップを飲料容器の口部を覆うキャップとしても使用することができる。前記嵌合により、飲料容器内と前記内部空間とは連通し、前記内部空間は上部に注出開口を有しているとともに、前記注出開口にはワンタッチで開閉可能な蓋体が取り付けられているので、必要なときに必要に応じて片手で前記蓋体を開閉し、飲料容器内の飲料を飲んだり、容器に注いだりすることができる。
本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、その好適な一態様において、前記蓋外周当接部の内側に区画される前記内部空間の水平断面形状が円形であるとともに、前記口部嵌合部の内側に区画される前記内部空間の水平断面形状が円形である。前記蓋外周当接部の内側に区画される内部空間の水平断面形状は、挿入開口から挿入された飲料容器のネジ蓋の外周と当接する形状であれば良く、必ずしも円形に限られるものではないが、通常、飲料容器のネジ蓋の水平断面形状は円形であるので、円形である方が、ネジ蓋外周とより均一に当接し、使い勝手が良いという利点が得られる。
同様に、前記口部嵌合部の内側に区画される前記内部空間の水平断面形状は、挿入開口から挿入された飲料容器の口部と嵌合する形状であれば良く、必ずしも円形に限られるものではないが、通常、ネジ蓋付の飲料容器の口部の水平断面形状は円形であるので、円形である方が、飲料容器口部と前記口部嵌合部との間で、より均一で、円周方向に異方性のない嵌合が実現できるので好ましい。なお、本明細書において水平面とは、前記挿入開口から飲料容器の蓋部又は口部を挿入する方向と直交する面をいい、水平断面とは斯かる水平面での断面をいう。
また、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、その好適な他の一態様において、前記蓋外周当接部と前記口部嵌合部とを、それぞれ2つずつ、或いは3つずつ、若しくはそれ以上ずつ有しており、それぞれの蓋外周当接部の内側及び口部嵌合部の内側に区画される前記内部空間の前記円形の水平断面形状の内径が、対象とする飲料容器のネジ蓋の外径及び口部の外径の違いに応じて、それぞれ異なっているのが望ましい。本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップが、このように、区画される内部空間の内径が異なる複数の蓋外周当接部及び口部嵌合部を備えている場合には、単一の蓋取り機能付簡易開閉キャップによって、蓋部及び口部の外径が異なる各種飲料容器に対応することができるという利点が得られる。
また、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップにおいては、前記蓋外周当接部及び/又は前記口部嵌合部の、それぞれの内側に区画される前記内部空間の前記円形の水平断面形状の内径が、前記挿入開口側から前記注出開口側に向かうに連れて縮径しているのが望ましい。このように、前記蓋外周当接部及び/又は前記口部嵌合部の内側に区画される内部空間の内径が、前記挿入開口側から前記注出開口側に向かうに連れて縮径している場合には、飲料容器を前記挿入開口から前記内部空間内に挿入し、さらに挿入方向に力を加えることによって、飲料容器の蓋の外周と前記蓋外周当接部との当接をより強固なものにすることができるとともに、飲料容器の口部と前記口部嵌合部との嵌合をより密にすることができる。
このとき、前記蓋外周当接部と前記口部嵌合部とは連続していても良く、前記蓋外周当接部と前記口部嵌合部が2つ以上ずつ設けられている場合には、それら全てが連続していても良い。これらの場合、前記蓋外周当接部及び前記口部嵌合部の内側に区画される内部空間の水平断面形状の内径は、連続している前記蓋外周当接部と前記口部嵌合部とにわたって、或いは連続している全蓋外周当接部及び口部嵌合部にわたって、連続して縮径しているのが望ましい。
さらに、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、その好適な他の一態様において、前記口部嵌合部に、対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部が設けられているのが望ましい。このようなネジ部が前記口部嵌合部に設けられている場合には、飲料容器の口部を前記口部嵌合部に嵌合させ、飲料容器と前記本体とを相対的に回転させることによって、飲料容器と、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップの本体との結合を、より強固で液密かつ一体的なものとすることができる。
また、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、その好適なさらに他の一態様において、前記本体の少なくとも前記蓋外周当接部が弾性を有する材料で構成されているのが望ましい。前記蓋外周当接部が弾性を有する材料で構成されている場合には、前記蓋外周当接部の内側に形成される内部空間の大きさを、対象とする飲料容器のネジ蓋の外径よりも若干小さくしておくことによって、飲料容器の蓋を前記蓋外周当接部と当接させたとき、前記蓋外周当接部が弾性変形するので、変形した弾性材料が元に戻ろうとする復元力を利用して、より強固な当接を実現することができるという利点が得られる。また、蓋外周当接部はネジ蓋の外周と当接して、これを回転させる必要上、比較的摩擦係数の大きな材料で構成されるのが好ましい。因みに、弾性を有する材料としては、天然ゴムやシリコーンゴムなどの弾性のある高分子材料が挙げられるが、これらに限られるものではなく、食品衛生上許容される材料であれば、適宜選択して使用することが可能である。
本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップが対象とする飲料容器は、ネジ蓋を有する飲料容器であれば良く、本体部やネジ蓋を構成する材料に特段の制限はない。例えば、本体部がガラス製で蓋が金属製又は合成樹脂製の飲料容器、本体部及び蓋が共に金属製である飲料容器、本体部及び蓋が共に合成樹脂製である飲料容器などが挙げられ、これらはいずれも、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップの対象である。また、飲料容器内に充填されている飲料の種類にも特段の制限はなく、水、お茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶、栄養ドリンク、炭酸水、その他、如何なる飲料であっても良い。
本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップによれば、しばしば困難が伴うとされるネジ蓋付飲料容器の初期開封を容易に行えるとともに、開封後は、ネジ蓋に代えて、飲料容器の口部を覆うキャップとして使用することができる。しかも、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップの注出開口には、ワンタッチで開閉自在な蓋体が取り付けられているので、片手で簡単に注出開口を開閉することができ、両手が自由に使えない状況下であっても、随時、片手で蓋体を開閉し、飲料容器内の飲料を飲んだり、容器に注いだりすることができるという利点が得られる。この利点は、特に自動車の運転中に運転者が飲料を欲した場合に顕著であり、本来は開閉に両手を必要とするネジ蓋付の飲料容器に充填された飲料を、片手で蓋体を開閉して喫飲することができるので、安全であり、かつ、より安心して好きな飲料を喫飲することができるという大きな利点が得られる。
本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップの一例を示す正面図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップの平面図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップの底面図である。 図2のA−A’断面図である。 図4のB−B’断面図である。 図4のC−C’断面図である。 図4のD−D’断面図である。 図4のE−E’断面図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップオープナーとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップオープナーとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップオープナーとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップオープナーとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップとしての使用状態を示す図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップとしての使用状態を示す図である。 本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップの他の一例を示す縦断面図である。 本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップのさらに他の一例を示す縦断面図である。 蓋取り機能付簡易開閉キャップのキャップとしての使用状態を示す図である。 本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップのさらに他の一例を示す縦断面図である。 本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップの正面図である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明が図示のものに限られないことはいうまでもない。
図1は、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップの一例を示す正面図、図2は平面図、図3は底面図である。図1〜図3において、1は蓋取り機能付簡易開閉キャップであり、2は蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体、3はワンタッチで開閉自在な蓋体、4は筒状リング、5はヒンジ、6は開閉用凸部、7は本体2の外周に形成されている滑り止め用の凸部である。
図4は、図2のA−A’断面図である。図4に示すとおり、本体2はその内部に内部空間αを含んでおり、内部空間αは、その下部に挿入開口8を有するとともに、上部に注出開口9を有している。注出開口9には、ワンタッチで開閉自在な蓋体3が、筒状リング4及びヒンジ5を介して取り付けられている。また、内部空間αを形成している本体2の内周面には、第1の蓋外周当接部10及び第2の蓋外周当接部10が設けられているとともに、第1の口部嵌合部11及び第2の口部嵌合部11が設けられている。なお、本明細書において、上方とは、図中矢印で示すとおり、挿入開口8から後述する飲料容器の蓋部又は口部を挿入する方向に沿った上側をいい、下方とは前記挿入する方向に沿った下側をいうものとする。また、垂直(縦)方向とは前記上下方向をいい、水平方向とは前記上下方向に対して直交する方向をいうものとする。
12〜12は、それぞれ、第1の蓋外周当接部10と第1の口部嵌合部11との間、第1の口部嵌合部11と第2の蓋外周当接部10との間、第2の蓋外周当接部10と第2の口部嵌合部11との間、及び第2の口部嵌合部11の上端に設けられた段差である。これら段差12〜12は飲料容器の挿入深さの目安となるものであり、これら段差に突き当たるまで飲料容器を挿入開口から内部空間内に挿入することによって、各蓋外周当接部と飲料容器のネジ蓋外周との当接や、各口部嵌合部と飲料容器のネジ蓋を取り外した口部との嵌合が確実に行われることになる。
本体2は、第1及び第2の蓋外周当接部10及び10が後述する飲料容器のネジ蓋の外周と当接することができるとともに、第1及び第2の口部嵌合部11及び11が後述する飲料容器のネジ蓋を取り外した口部と嵌合することができ、かつ、食品衛生上問題のない材料であれば、どのような材料を用いて形成されていても良いが、少なくとも第1の蓋外周当接部10及び第2の蓋外周当接部10に相当する部分は、弾性を有する材料、例えば、シリコーンゴムや天然ゴムなどのエラストマーで構成されているのが好ましい。また、より好ましくは、第1の蓋外周当接部10及び第2の蓋外周当接部10に相当する部分に加えて、第1の口部嵌合部11及び第2の口部嵌合部11に相当する部分も、例えば、シリコーンゴムや天然ゴムなどの弾性を有する材料で構成されているのが望ましい。
第1及び第2の蓋外周当接部10及び10に相当する部分、並びに第1及び第2の口部嵌合部11及び11に相当する部分が弾性を有する材料で構成されている場合には、飲料容器を本体2の内部空間α内にやや力を込めて挿入することにより、蓋外周当接部10及び10並びに口部嵌合部11及び11を外側に向けて弾性変形させ、その復元力を利用して蓋外周当接部や口部嵌合部と飲料容器の蓋外周又は口部外周とを密着させることができるので、ネジ蓋外周部との当接又は口部との嵌合をより強固で確実なものとすることができる。
なお、本体2は、単一種類の材料で構成されていても良いし、積層又は組合わされた2種又はそれ以上の種類の材料で構成されていても良い。また、異なる材料で構成された複数のブロックを垂直方向に積み重ねて接合することにより構成されていても良い。
図5〜図8は、それぞれ図4のB−B’断面図、C−C’断面図、D−D’断面図、及びE−E’断面図である。図5に示すとおり、第1の蓋外周当接部10によって、本体2の内周面内側に区画される内部空間αhの水平断面形状は円形であり、Hはその内径である。
同様に、図6に示すとおり、第1の口部嵌合部11によって、本体2の内周面内側に区画される内部空間αuの水平断面形状は円形であり、Uはその内径である。第1の蓋外周当接部10と第1の口部嵌合部11とは一対になっており、後述するとおり、比較的大きな蓋径及び口径を有する飲料容器に対応している。
また、図7に示すとおり、第2の蓋外周当接部10によって、本体2の内周面内側に区画される内部空間αhの水平断面形状は円形であり、Hはその内径である。同様に、図8に示すとおり、第2の口部嵌合部11によって、本体2の内周面内側に区画される内部空間αuの水平断面形状は円形であり、Uはその内径である。第2の蓋外周当接部10と第2の口部嵌合部11とは一対になっており、後述するとおり、比較的小さな蓋径及び口径を有する飲料容器に対応している。
上記のとおり、本例の蓋取り機能付簡易開閉キャップ1においては、第1及び第2の蓋外周当接部10及び10、並びに第1及び第2の口部嵌合部11及び11によって区画される内部空間αh、αh、αu、αuの水平断面形状はいずれも円形であり、これはとりもなおさず、内部空間αの水平断面形状が円形であることを意味している。ただし、内部空間αh及びαhの水平断面形状は円形に限られるものではなく、第1及び第2の蓋外周当接部10及び10が挿入開口8から挿入される飲料容器の蓋外周と当接することができる限り、どのような水平断面形状を有していても良く、例えば、楕円形、長円形、三角形、四角形、その他の多角形であっても良い。
一方、第1及び第2の口部嵌合部11及び11によって区画される内部空間αu、αuの水平断面形状は、飲料容器口部と嵌合しなければならない必要上、円形であるのが好ましい。なお、本例においては、内部空間αh、αh、αu、αuは円形の水平断面形状において同心であるが、互いに偏心していても良い。
次に、図9〜図12を用いて、比較的大きな蓋外径及び口部外径を有する飲料容器を対象としたときの本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の使用方法について説明する。
図9において、B1は飲料容器であり、13はそのネジ蓋、14はネジ蓋と連結部材(図示しない)で連結された筒状リング、Cはネジ蓋13の外径である。便宜上、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップ1のみを断面図で示してある。飲料容器B1は、比較的大きな蓋外径及び口部外径を有する飲料容器であり、これに対応して、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1には第1の蓋外周当接部10と第1の口部嵌合部11が設けられている。
第1の蓋外周当接部10によって区画される内部空間αhの内径Hは、通常、対象とする飲料容器B1のネジ蓋13の外径Cよりも若干小さめに設定されており、飲料容器B1のネジ蓋13の部分を、図中矢印で示すように、挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入すると、ネジ蓋13は第1の蓋外周当接部10を押し広げつつ内部空間αh内に浸入し、ネジ蓋13の外周は第1の蓋外周当接部10と当接する。
図10は、飲料容器B1のネジ蓋13の部分が挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入され、第1の蓋外周当接部10と当接した状態を示している。図に示すとおり、飲料容器B1のネジ蓋13の外周は、第1の蓋外周当接部10と当接しており、ネジ蓋13の上端は段差12に突き当たっている。この状態で、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2を、ネジ蓋の通常の開封方向である図中矢印で示す方向に回転させると、その回転力は第1の蓋外周当接部10を介してネジ蓋13に伝達され、ネジ蓋13は、筒状リング14との連結部材を破断しながら図中矢印で示す方向に回転し、飲料容器B1は開封される。
なお、上記においては、第1の蓋外周当接部10によって区画される内部空間αhの内径Hが、対象とする飲料容器B1のネジ蓋13の外径Cよりも若干小さめに設定されている場合について説明したが、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2が外力によって変形可能な程度に軟らかい材料で形成されている場合には、内部空間αhの内径Hを、対象とする飲料容器B1のネジ蓋13の外径Cと同じか、外径Cよりも若干大きめに設定しても良い。その場合には、飲料容器B1のネジ蓋13の部分を図10に示すように第1の蓋外周当接部10によって区画される内部空間αh内に挿入した後、本体2に力を加え、本体2を部分的に変形させることによって、ネジ蓋13の外周と第1の蓋外周当接部10とを部分的に当接させれば良い。部分的に当接させた状態で本体2を回転させると、本体2の回転力は、当接した部分を介してネジ蓋13に伝達され、ネジ蓋13は回転し、飲料容器B1は開封される。
図11は、上記のようにして開封され、ネジ蓋13を取り外された飲料容器B1の口部15を、内部空間α内に設けられている第1の口部嵌合部11に嵌合させる直前の状態を示す図である。Oは口部15の外径である。第1の口部嵌合部11によって区画される内部空間αuの内径Uは、通常、対象とする飲料容器B1の口部15の外径Oよりも若干小さめに設定されており、飲料容器B1の口部15の部分を、図中矢印で示すように、挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入すると、口部15は第1の口部嵌合部11を押し広げつつ内部空間αu内に浸入し、口部15と第1の口部嵌合部11とは嵌合する。
図12は、上記のようにして、飲料容器B1の口部15が挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入され、第1の口部嵌合部11と嵌合した状態を示している。なお、便宜上、飲料容器B1の口部15の一部のみ、部分的に切り欠いて示してある。図に示すとおり、飲料容器B1の口部15は、その外周を第1の口部嵌合部11と当接させて、第1の口部嵌合部11と嵌合しており、口部15の上端は段差12に突き当たっている。
このように、飲料容器B1の口部15と第1の口部嵌合部11とが嵌合することによって、飲料容器B1内の空間βは、口部15を介して、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2の内部空間αと連通することになる。したがって、この状態で、蓋体3を図に矢印で示すように開けて、注出開口9を外部に露出させ、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1と一体化した飲料容器B1を傾けることによって、飲料容器B1内の飲料を、内部空間αを経由させて適宜外部へと注ぎ出すことが可能である。因みに、第1の口部嵌合部11によって区画される内部空間αuの内径Uが、対象とする飲料容器B1の口部15の外径Oよりも若干小さめに設定されているので、飲料容器B1の口部15と第1の口部嵌合部11との嵌合は確実であり、嵌合部から飲料が漏れる恐れはない。
しかも、蓋体3はワンタッチで開閉自在な蓋体であるので、例えば、片手で飲料容器B1を持ったまま、親指の先で開閉用凸部6を押し上げることによって、簡単に蓋体3を開とすることができる。このように、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1をネジ蓋を取り外した飲料容器B1のキャップとして使用することによって、両手を自由に使えない状況下であっても、片手で簡単に注出開口9の蓋体3を開閉して、飲料容器B1内の飲料を適宜、喫飲したり、容器に注いだりすることができるという利点が得られる。
この利点は極めて有用であり、何らかの作業中はいうに及ばす、仮に、自動車の運転中に運転者が喉の渇きを覚えたときにも、両手を要することなく、片手で飲料容器の保持と口部の開閉を行い、適宜のタイミングで喉の渇きを潤すことができるので、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップが安全、安心に寄与するところは極めて大である。
次に、図13〜図16を用いて、比較的小さな蓋外径及び口部外径を有する飲料容器を対象としたときの本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の使用方法について説明する。
図13において、B2は飲料容器であり、13はそのネジ蓋、14はネジ蓋と連結部材(図示しない)で連結された筒状リング、Cはネジ蓋13の外径である。便宜上、本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップ1のみを断面図で示してある。飲料容器B2は、比較的小さな蓋外径及び口部外径を有する飲料容器であり、これに対応して、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1には第2の蓋外周当接部10と第2の口部嵌合部11が設けられている。
先に図9〜図12を用いて説明したのと同様に、第2の蓋外周当接部10によって区画される内部空間αhの内径Hは、通常、対象とする飲料容器B2のネジ蓋13の外径Cよりも若干小さめに設定されており、飲料容器B2のネジ蓋13の部分を、図中矢印で示すように、挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入すると、ネジ蓋13は第1の蓋外周当接部10を及び第1の口部嵌合部11を通過した後、第2の蓋外周当接部10を押し広げつつ内部空間αh内に浸入し、ネジ蓋13の外周は第2の蓋外周当接部10と当接する。
図14は、飲料容器B2のネジ蓋13の部分が挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入され、第2の蓋外周当接部10と当接した状態を示している。図に示すとおり、飲料容器B2のネジ蓋13の外周は、第2の蓋外周当接部10と当接しており、ネジ蓋13の上端は段差12に突き当たっている。この状態で、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2を、ネジ蓋の通常の開封方向である図中矢印で示す方向に回転させると、その回転力は第2の蓋外周当接部10を介してネジ蓋13に伝達され、ネジ蓋13は、筒状リング14との連結部材を破断しながら図中矢印で示す方向に回転し、飲料容器B2は開封される。
なお、上記においては、第2の蓋外周当接部10によって区画される内部空間αhの内径Hが、対象とする飲料容器B2のネジ蓋13の外径Cよりも若干小さめに設定されている場合について説明したが、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2が外力によって変形可能な程度に軟らかい弾性を有する材料で形成されている場合には、内部空間αhの内径Hを、対象とする飲料容器B2のネジ蓋13の外径Cと同じか、外径Cよりも若干大きめに設定しても良いことは、先に図10を用いて説明したと同様である。すなわち、その場合には、飲料容器B2のネジ蓋13の部分を図14に示すように、第2の蓋外周当接部10によって区画される内部空間αh内に挿入した後、本体2に力を加え、本体2を部分的に変形させることによって、ネジ蓋13の外周と第2の蓋外周当接部10とを部分的に当接させれば良い。部分的に当接した状態で本体2を回転させると、本体2の回転力は当接した部分を介してネジ蓋13に伝達され、ネジ蓋13は回転し、飲料容器B2は開封される。
図15は、上記のようにして開封され、ネジ蓋13を取り外された飲料容器B2の口部15を、内部空間α内に設けられている第2の口部嵌合部11に嵌合させる直前の状態を示す図である。Oは口部15の外径である。第2の口部嵌合部11によって区画される内部空間αuの内径Uは、通常、対象とする飲料容器B2の口部15の外径Oよりも若干小さめに設定されており、飲料容器B2の口部15の部分を、図中矢印で示すように、挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入すると、口部15は第2の口部嵌合部11を押し広げつつ内部空間αu内に浸入し、口部15と第2の口部嵌合部11とは嵌合する。
図16は、上記のようにして、飲料容器B2の口部15が挿入開口8から本体2の内部空間α内に挿入され、第2の口部嵌合部11と嵌合した状態を示している。なお、便宜上、飲料容器B2の口部15の一部のみ、部分的に切り欠いて示してある。図に示すとおり、飲料容器B2の口部15は、その外周を第2の口部嵌合部11と当接させて、第2の口部嵌合部11と嵌合しており、口部15の上端は段差12に突き当たっている。
このように、飲料容器B2の口部15と第2の口部嵌合部11とが嵌合することによって、飲料容器B2内の空間βは、口部15を介して、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2の内部空間αと連通することになる。したがって、この状態で、蓋体3を図に矢印で示すように開けて、注出開口9を外部に露出させ、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1と一体化した飲料容器B2を傾けることによって、飲料容器B2内の飲料を、内部空間αを経由させて、適宜外部へと注ぎ出すことが可能である。因みに、第2の口部嵌合部11によって区画される内部空間αuの内径Uは対象とする飲料容器B2の口部15の外径Oよりも若干小さめに設定されているので、飲料容器B2の口部15と第2の口部嵌合部11との嵌合は確実であり、嵌合部から飲料が漏れる恐れはない。
しかも、上述したとおり、蓋体3はワンタッチで開閉自在な蓋体であるので、例えば、片手で飲料容器B2を持ったまま、親指の先で開閉用凸部6を押し上げることによって、簡単に蓋体3を開とすることができる。このように、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1をネジ蓋を取り外した飲料容器B2のキャップとして使用することによって、両手を自由に使えない状況下であっても、片手で簡単に注出開口9の蓋体3を開閉して、飲料容器B2内の飲料を適宜、喫飲したり、容器に注いだりすることができるという利点が得られる。
この利点は、前述したとおり、極めて有用であり、何らかの作業中はいうに及ばす、仮に、自動車の運転中に運転者が喉の渇きを覚えて飲料を欲したときにも、両手を要することなく、片手で飲料容器の保持と口部の開閉を行い、適宜のタイミングで喉の渇きを潤すことができるので、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップが安全、安心に寄与するところは極めて大である。
なお、上に説明した例では、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2の内周面には、比較的大きな蓋外径及び口部外径を有する飲料容器B1用と、比較的小さな蓋外径及び口部外径を有する飲料容器B2用に、それぞれ2つずつ、合計二対の蓋外周当接部と口部嵌合部が設けられているが、蓋外周当接部及び口部嵌合部の数は2つずつに限られない。特定の蓋外径及び口部外径を有する単一種類の飲料容器を対象として、蓋外周当接部と口部嵌合部を1つずつ、一対設けても良いし、大、中、小、それぞれ異なる蓋外径及び口部外径を有する三種類の飲料容器に対応すべく、蓋外周当接部及び口部嵌合部を3つずつ三対設けても良く、また、可能であれば四対以上設けても良い。
図17は、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の他の一例を示す縦断面図である。H1Tは、第1の蓋外周当接部10の上端部における内部空間αの内径であり、H1Lは、第1の蓋外周当接部10の下端部における内部空間αの内径である。図に示すとおり、H1L>H1Tの関係にあり、第1の蓋外周当接部10の内側に区画される内部空間αhの円形の水平断面形状の内径は、挿入開口8側から注出開口9側に向かうに連れて、すなわち、上方に向かうに連れて縮径している。
同様に、U1Tは、第1の口部嵌合部11の上端部における内部空間αの内径であり、U1Lは、第1の口部嵌合部11の下端部における内部空間αの内径である。図に示すとおり、U1L>U1Tの関係にあり、第1の口部嵌合部11の内側に区画される内部空間αuの円形の水平断面形状の内径は、挿入開口8側から注出開口9側に向かうに連れて、すなわち、上方に向かうに連れて縮径している。
同様に、第2の蓋外周当接部10の上端部における内部空間αの内径H2Tは、第2の蓋外周当接部10の下端部における内部空間αの内径H2Lよりも小さく、第2の口部嵌合部11の上端部における内部空間αの内径U2Tは、第2の口部嵌合部11の下端部における内部空間αの内径U2Lよりも小さい。
このように、蓋外周当接部及び口部嵌合部の内側に区画される内部空間の内径が上方に向かうに連れて縮径している場合には、対象とする飲料容器のネジ蓋の外径や、ネジ蓋を取り外した後の口部の外径に、多少のばらつきがあった場合でも、対象となる飲料容器を挿入口8から内部空間α内に挿入し、上方に向かって押し込むことによって、上方に向かうどこかの位置で、第1又は第2の蓋外周当接部10又は10と当接させ、或いは、第1又は第2の口部嵌合部11又は11と嵌合させることができるので、蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の汎用性が増すという利点が得られる。なお、この場合にも、第1及び第2の蓋外周当接部10、10、さらには第1及び第2の口部嵌合部11、11を弾性を有する材料で構成しておくことができるのは勿論である。
図18は、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップ1のさらに他の一例を示す縦断面図であり、第1の口部嵌合部11の内側に、対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部111Sが設けられている点に特徴がある。
第1の口部嵌合部11の内側に、対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部111Sが設けられている場合には、ネジ蓋を取り外した飲料容器B1を挿入開口8から内部空間α内に挿入し、その口部15を第1の口部嵌合部11と当接させた状態で飲料容器B1と本体2とを相対的に回転させることによって、例えば、図19に示すように、口部15の外周に形成されているネジ部151Sと第1の口部嵌合部11の内側に設けられているネジ部111Sとを螺号させて、両者の嵌合、一体化をより確実で、液密なものとすることができる。
なお、本例においては、ネジ部は第1の口部嵌合部11にしか設けられていないけれども、第2の口部嵌合部11にも、対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部112Sを設けても良いことは勿論である。
第1の口部嵌合部11及び/又は第2の口部嵌合部11に対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部112S及び/又は112Sを設ける場合、第1及び/又は第2の口部嵌合部の表面は、飲料容器B1の口部15及び/又は15との相対回転を許容する程度に滑らかな材料で形成されるのが好ましく、例えば、ネジ蓋付の飲料容器の蓋部に用いられている合成樹脂、鉄又はアルミニウム等の金属、或いはこれにラミネートを施したものなどを用いるのが好ましい。なお、ネジ部が設けられる第1の口部嵌合部11及び/又は第2の口部嵌合部11の表面だけでなく、当該部分の水平方向延長部に相当する本体2の部分全体を、ネジ部を形成するのに適当な材料で構成し、例えば弾性を有する他の材料で構成されている部分と接合するようにしても良い。
図20は、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップ1のさらに他の一例を示す縦断面図であり、第1の蓋外周当接部10と第1の口部嵌合部11とが連続し、第1の当接嵌合部16を構成しているとともに、第2の蓋外周当接部10と第2の口部嵌合部11とが連続し、第2の当接嵌合部16を構成している。
図20に示すとおり、第1の当接嵌合部16の内側に区画される水平断面形状円形の内部空間αの内径HUは、上方に向かうに連れて徐徐に小さくなっており、縮径している。同様に、第2の当接嵌合部16の内側に区画される水平断面形状円形の内部空間αの内径HUも、上方に向かうに連れて徐徐に小さくなっており、縮径している。ただし、最も下方の位置における内径HU1Lは、第1の当接嵌合部16が対象とする飲料容器の蓋部の外径よりも大きく、最も上方の位置における内径HU1Tは、第1の当接嵌合部16が対象とする飲料容器のネジ蓋を取り外した口部の外径よりも小さく設定されていることはいうまでもない。
同様に、最も下方の位置における内径HU2Lは、第2の当接嵌合部16が対象とする飲料容器の蓋部の外径よりも大きく、最も上方の位置における内径HU2Tは、第2の当接嵌合部16が対象とする飲料容器のネジ蓋を取り外した口部の外径よりも小さく設定されている。
このように、蓋外周当接部と口部嵌合部とが連続している場合には、飲料容器を当接又は嵌合させる先が蓋外周当接部であるか、口部嵌合部であるかを気に掛けることなく、単に飲料容器を挿入開口から挿入すれば良く、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の使い勝手が良くなるという利点が得られる。
なお、第1の当接嵌合部16及び/又は第2の当接嵌合部16の上部又は全部に、対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部を設けても良い。ネジ部が設けられている場合には、飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と第1の当接嵌合部16及び/又は第2の当接嵌合部16に設けられているネジ部とを螺号させて、両者の嵌合、一体化をより確実で、液密なものとすることができるという利点が得られる。
図21に示すように、本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップ1の本体2には、印刷、シールの貼付、ホログラムの貼付や埋め込みなどの適宜の手法を用いて、適宜の文字、記号、図形、模様等を表示することができる。この場合、本体2は、一部又は全部が透明な材料で構成されていても良い。本体2に適宜の文字や記号等が表示されている本発明に係る蓋取り機能付簡易開閉キャップ1は、見栄えが良く、宣伝効果にも優れているので、有償の商品としてだけでなく、無償で配布されるノベルティなどとしても、極めて有用に使用することができるものである。
本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップは、ネジ蓋付の飲料容器の初期開封を容易に行えるだけでなく、ネジ蓋に代わる容器キャップとしても使用できる極めて便利かつ有用なキャップである。しかも、その注出開口にはワンタッチで開閉自在な蓋体が取り付けられているので、片手で容易に開閉して、飲料容器内の飲料を適宜喫飲することができる。本発明の蓋取り機能付簡易開閉キャップによれば、デスクワークや携帯電話での通話中や、さらには自動車の運転中においても、片手で容易に、しかも安全かつ安心に所望の飲料を喫飲することを可能であり、その産業上の有用性は多大である。
1 蓋取り機能付簡易開閉キャップ
2 本体
3 蓋体
4 筒状リング
5 ヒンジ
6 開閉用凸部
7 滑り止め用凸部
8 挿入開口
9 注出開口
10、10 蓋外周当接部
11、11 口部嵌合部
12〜12 段差
13、13 ネジ蓋
14、14 筒状リング
15、15 口部
16、16 当接嵌合部
α 内部空間

Claims (6)

  1. 下部に挿入開口を有し、上部に注出開口を有する内部空間を含む本体と、前記注出開口に取り付けられているワンタッチで開閉自在の蓋体とを有し、前記内部空間を形成する前記本体の内周面には、対象とする飲料容器をネジ蓋付き状態で前記挿入開口から挿入したときに前記ネジ蓋の外周と当接する蓋外周当接部と、対象とする飲料容器をネジ蓋を取り外した状態で前記挿入開口から挿入したときに、前記飲料容器のネジ蓋を取り外した口部と嵌合する口部嵌合部とが設けられている、蓋取り機能付簡易開閉キャップ。
  2. 前記蓋外周当接部の内側に区画される前記内部空間の水平断面形状が円形であるとともに、前記口部嵌合部の内側に区画される前記内部空間の水平断面形状が円形である請求項1記載の蓋取り機能付簡易開閉キャップ。
  3. 前記蓋外周当接部と前記口部嵌合部とが、それぞれ2つ以上ずつ設けられており、それぞれの内側に区画される前記内部空間の前記円形の水平断面形状の内径が、対象とする飲料容器のネジ蓋の外径及び口部の外径の違いに応じて、それぞれ異なっている請求項2記載の蓋取り機能付簡易開閉キャップ。
  4. 前記蓋外周当接部及び/又は前記口部嵌合部の、それぞれの内側に区画される前記内部空間の前記円形の水平断面形状の内径が、前記挿入開口側から前記注出開口側に向かうに連れて縮径している請求項2又は3記載の蓋取り機能付簡易開閉キャップ。
  5. 前記口部嵌合部に、対象とする飲料容器の口部外周に形成されているネジ部と係合するネジ部が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の蓋取り機能付簡易開閉キャップ。
  6. 前記蓋外周当接部が弾性を有する材料で構成されている請求項1〜5のいずれかに記載の蓋取り機能付簡易開閉キャップ。
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