JP2019018327A - 原点合わせ方法、ロボットシステム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、原点合わせを行う時点では、未だ原点が定まっていないことから、アームの位置は未確定となっている。その場合、通常の動作時のようにアームの回転角度に基づいた角度制御によりアームを回転させることができない状態となっている。そして、角度制御が困難な状態でアームを回転させると、回転速度やトルクが過大になってアームやストッパの変形や損傷を招くおそれが高くなる。
また、請求項8に記載したロボットシステムの発明によっても、上記した請求項1に係る発明と同様の効果を得ることができ、アームやストッパの変形や損傷を招くことなく、原点合わせを行うことができる。
上記したように、速度制御によりアームを移動させることにより、アームが可動範囲のどの位置にあったとしても、アームをストッパまで移動させることができる。
そこで、アームを速度制御によりストッパに押し当てた後、可動範囲の両端において同じモータ出力で押し当てた状態で角度検出器の値を取得する。
このように、重力による影響が異なる位置関係でストッパが設けられている場合には、可動範囲の両端において同等の押し当て状態を実現することが困難であることが予想される。そして、両端における押し当て状態が異なる場合には、弾性変形量が両端で異なることから、原点合わせを正しくできなくなる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
また、ロボット2には、例えば第1アーム2cの垂直回転する際の可動範囲を機械的に規定するストッパ4が設けられている。このストッパ4は、メカエンドと称されることもある。
また、例えば現場で保守のために原点合わせを行う場合には、ロボット2に取り付けられたツール2eの重さの影響やアームに許容されている可動域の制約等により、あらかじめ無負荷の状態で設定していたモータ出力ではトルクが足りずにアームが動かない可能性がある。
また、このステップS2では、ロボットシステム1は、速度制御を開始した後、アームが目標速度あるいは目標速度付近に達するまで待機する。これは、速度制御を開始した直後においてはアームの速度が小さいことから、後述するステップS3の判定に利用できないためである。
このように、本実施形態のロボットシステム1は、アームを速度制御より詳細には角速度制御により駆動することにより、原点合わせを行っている。
ロボットシステム1は、アームを速度制御しながら回転させてストッパ4に押し当てる。具体的には、アームが回転している際の角度検出器8の値の変化量すなわちアームの動作速度を監視し、動作速度の変化がなくなった時点、または、動作速度が大きく減速した時点で可動範囲の端に到達したとみなし、可動範囲の上限と下限とでそれぞれ角度検出器8の値を取得し、その平均を原点に設定することで、原点合わせを行っている。
この場合、原点は、角度検出器8の値の平均ではなく、いずれかのストッパ4の位置に設定する等、ロボット2の制御に都合の良いように任意のオフセット値を加えることもできる。
また、モータ出力と実際にアームに発揮されるモーメントの関係が既知であれば、減速機7等の構造物の剛性が得られるため、自重によるたわみ分を補正した角度制御にも活用することができる。
以下、第2実施形態について、図5および図6を参照しながら説明する。第2実施形態では、アームが鉛直方向に回転あるいは移動する場合における原点合わせの手法について説明する。なお、ロボットシステム1の構成は第1実施形態と共通するため、図1から図3も参照しながら説明する。
まず、ストッパ4の位置によって原点合わせを行うことが困難になる1つ目の大きな理由として、モータ出力の値を予め一定値に設定することが難しいという点が挙げられる。
例えば、出荷後のロボット2に対してメンテナンス等のために現場で原点合わせを行うことがある。この場合、ロボット2にはツール2e等が取り付けられているため、上記したように重力に逆らって移動できるようにするためには、出荷時に行った原点合わせのときよりも少なくともツール2e分は出力を大きくする必要がある。
本実施形態のロボットシステム1は、アームを速度制御により駆動してストッパ4に押し当てた後、可動範囲の両端において同じモータ出力で押し当てた状態で角度検出器8の値を取得する。
また、上限ストッパ4bに向かってアームを回転させる場合には重力に逆らう必要があるため、下限ストッパ4aに向かってアームを回転させる場合よりもモータ出力が大きくなると想定される。そのため、上限ストッパ4bに押し当ててから下限ストッパ4aに押し当てる順番とすることにより、モータ6が必要とする出力を足りなくなるおそれを低減でき、再計測し無ければならない状態を回避することができる。
以下、第3実施形態について、図7から図10を参照しながら説明する。第3実施形態では、アームが鉛直方向に回転あるいは移動する場合における原点合わせの手法について、第2実施形態とは異なる手法を説明する。なお、ロボットシステム1の構成は第1実施形態と共通するため図1から図3も参照しながら説明するとともに、原点合わせ時における課題や背景は第2実施形態と共通するため図5も参照しながら説明する。
さて、同じ方向に押し当てている場合には、モータ出力に差がなければ弾性変形分にも差は生じないと考えられる。そのため、図8に示したモータ出力と角度検出器8の値との関係を、モータ出力の差分と弾性変形分の差分(角度検出器8の値の変化量)との関係に置き換えてみる。
さて、可動範囲の一端側つまりは2段階の押しつけを行った側であるステップS31で取得した角度検出器8の値(θ1)と、他端側であるステップ10で取得した角度検出器8の値(θ3)とには、それぞれ逆向きの弾性変形分が含まれている。
この場合、モータ出力が同じであれば、上記したように弾性変形分には差がないことから、θ1とθ3との平均を取ることにより、中点を原点とする原点合わせを行うことができる。
そこで、ロボットシステム1は、上記した図9に示す関係を利用して、他端側と同じ押し当て状態にしたと仮定した場合に得られる一端側の角度検出器8の値を推定する。
ロボットシステム1は、一端側において、アームを異なるモータ出力でストッパ4に対して複数回押し当て、複数回押し当てた際に取得したそれぞれのモータ出力と角度検出器8の値とに基づいて、モータ出力の変化に伴う角度検出器8の値の変化を示す一端側のストッパ4aの弾性変形特性を求め、他端側においてアームをストッパ4bに対して押し当てた際のモータ出力と同じモータ出力で一端側に押し当てたと仮定した場合に得られる一端側の角度検出器8の値を、弾性変形特性に基づいて推定する。
この場合、一端側のストッパには構造に影響を与えない程度のモータ出力で押し当てることから、アームやストッパの変形や損傷を招くことなく原点合わせを行うことができる等、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、モータ出力と実際にアームに発揮されるモーメントの関係が既知であれば、減速機7等の構造物の剛性が得られるため、自重によるたわみ分を補正した角度制御にも活用することができる。
また、アームとストッパ4とが接触した状態から変化したモータ出力の差分に基づいて角度検出器8の値を推定する構成とすることもできる。
また、アームとストッパ4とが接触した状態から変化したモータ出力の差分に基づいて角度検出器8の値を推定する構成とすることもできる。
また、一端側に3回以上の押し当てを行い、弾性変形特性を直線ではなく曲線や多項式で近似することもできる。
本発明は上記した各実施形態で例示した構成にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形や拡張あるいは組み合わせを行うことができる。
各実施形態では、アームがストッパ4に接触した時点で速度制御を解除する例を示したが、アームがストッパに接触した後も速度制御を継続することもできる。つまり、アームを、速度制御によって定まる押し当て力でストッパ4に押し当てることができる。この場合の具体的な処理の流れは、例えば図4、図6、図7のステップS9を省略した流れになる。
Claims (8)
- モータによって駆動されるアームと、前記モータの回転角度を検出する角度検出器とを有し、前記アームの可動範囲がストッパによって機械的に規定されるロボットにおいて、前記アームの原点合わせを行うための原点合わせ方法であって、
前記アームを速度制御によって移動させ、前記アームを可動範囲の一端側に設けられている前記ストッパに押し当てた状態における前記角度検出器の値と、前記アームを可動範囲の他端側に設けられている前記ストッパに押し当てた状態における前記角度検出器の値との平均値を求めて前記ストッパ間の中点を推定することにより、前記アームの原点合わせを行うことを特徴とする原点合わせ方法。 - 前記アームを、速度制御によって定まる押し当て力で前記ストッパに押し当てることを特徴とする請求項1記載の原点合わせ方法。
- 前記アームを速度制御により前記ストッパに押し当てた後、可動範囲の両端において同じモータ出力で押し当てた状態で前記角度検出器の値を取得することを特徴とする請求項1または2記載の原点合わせ方法。
- 前記アームを速度制御により移動させて前記ストッパに到達したと判定した際のモータ出力を用いることで、可動範囲の両端において同じモータ出力で押し当てた状態を実現することを特徴とする請求項3記載の原点合わせ方法。
- 前記アームを押し当てた際に重力の影響が加わる側では、モータ出力を、少なくとも静摩擦力を越えられる分だけ増加させることを特徴とする請求項3または4記載の原点合わせ方法。
- 前記アームを前記ストッパに押し当てる場合、重力の影響によりモータ出力が相対的に大きくなる側の前記ストッパへの押し当てを行った後に、モータ出力が相対的に小さくなる側の前記ストッパへの押し当てを行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の原点合わせ方法。
- モータによって駆動されるアームと、前記モータの回転角度を検出する角度検出器とを有し、前記アームの可動範囲がストッパによって機械的に規定されるロボットにおいて、前記アームの原点合わせを行うための原点合わせ方法であって、
前記アームの可動範囲の一端側に設けられている前記ストッパは、前記アームに下方から接触し、接触した状態において当該アームの自重が加わる位置に設けられており、
前記アームの可動範囲の他端側に設けられている前記ストッパは、前記アームに上方から接触し、接触した状態において当該アームの自重が加わらない位置に設けられており、
一端側において、前記アームを異なるモータ出力で前記ストッパに対して複数回押し当て、
複数回押し当てた際に取得したそれぞれのモータ出力と前記角度検出器の値とに基づいて、モータ出力の変化に伴う前記角度検出器の値の変化を示す一端側の前記ストッパの弾性変形特性を求め、
他端側において前記アームを前記ストッパに対して押し当てた際のモータ出力と同じモータ出力で一端側に押し当てたと仮定した場合に得られる一端側の前記角度検出器の値を、前記弾性変形特性に基づいて推定することを特徴とする原点合わせ方法。 - モータによって駆動されるアームを有するロボットと、
前記アームの可動範囲を機械的に規定するストッパと、
前記モータの回転角度を検出する角度検出器と、
前記アームを速度制御によって移動させ、前記アームを可動範囲の一端側に設けられている前記ストッパに押し当てた状態における前記角度検出器の値と、前記アームを可動範囲の他端側に設けられている前記ストッパに押し当てた状態における前記角度検出器の値との平均値を求めて前記ストッパ間の中央の位置を推定することにより、前記アームの原点合わせを行う制御部と、
を備えることを特徴とするロボットシステム。
Priority Applications (1)
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JP2017141876A JP7000726B2 (ja) | 2017-07-21 | 2017-07-21 | 原点合わせ方法、ロボットシステム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN118061194A (zh) * | 2024-04-17 | 2024-05-24 | 自贡创赢智能科技有限公司 | 用于检测模型驱动臂工作状态的方法及装置、介质和机械臂 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS609680A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-18 | トヨタ自動車株式会社 | 産業用ロボツトの制御基準位置設定方法 |
JPS62103705A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-14 | Omron Tateisi Electronics Co | 産業用ロボツト制御装置 |
JP5886043B2 (ja) * | 2009-04-30 | 2016-03-16 | カール シュトルツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 医療用マニピュレータ |
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2017
- 2017-07-21 JP JP2017141876A patent/JP7000726B2/ja active Active
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