JP2019014604A - 海上輸送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄スクラップを安価に輸送できる船積み方法を提供する。【解決手段】上面が開口した直方体形状のコンテナ本体10と、コンテナ本体10の上面開口11を覆う着脱可能な蓋体20とを備え、コンテナ本体10の側面(12、15)及び底面17が平板状の鋼板により形成されたコンテナ1を準備し、鉄スクラップの出荷元までコンテナ1をトラックにて輸送し、鉄スクラップをコンテナ本体10の上面開口11から積み込んだ後、コンテナ1をコンテナ船までトラックにて輸送し、コンテナ1をコンテナ船に積み込む船積み方法。【選択図】図2
Description
本発明は、船積み方法及び海上輸送方法に関し、詳しくは鉄スクラップを特殊なコンテナを用いてコンテナ船に船積みする方法及び前記コンテナ船で目的港まで鉄スクラップを輸送する海上輸送方法に関する。
従来、コンテナ船で鉄スクラップを輸送する場合、鉄スクラップの出荷元がトラックで鉄スクラップを倉庫まで輸送し一旦荷受けした後、輸出通関等の手続きを経てから、コンテナに鉄スクラップを詰め込み、トラックでコンテナをコンテナ船まで輸送していた。出荷元がA,B,Cの3箇所ある場合、各出荷元(A,B,C)が独自に倉庫までトラックで鉄スクラップを輸送していた。倉庫はコンテナ船が停泊している港(岸壁)の近くにある場合が多いため、出荷元から倉庫までの輸送距離が長く、輸送コストが高くなる。また、倉庫の保管費用も必要である。
さらに、少量ロットで鉄スクラップを輸送すると輸送単価が高くなるため、ある程度大量ロットになるまで、出荷元が鉄スクラップの出荷を見合わせる場合がある。その間に、鉄スクラップの相場が変動し急落すると、出荷元が意図した相場で鉄スクラップを出荷することができない場合も多く、相場急落の損害を被ることも多かった。
そこで、鉄スクラップの出荷元までコンテナを輸送し、出荷元で鉄スクラップをコンテナに積み込み方法が考えられるが、以下のような問題がある。すなわち、従来は、コンテナの横の扉を開けて、コンテナの奥まで鉄スクラップを無理やり押し込むか、もしくはクレーン等でコンテナを吊り上げて、横の扉が上を向くようにコンテナを立て掛けた状態にして、横の扉を開けて上から鉄スクラップを上から押し込んでいた。しかしながら、鉄スクラップは鋭利に尖っているため、コンテナが貫通して穴が開き、コンテナが損傷するため、耐久性の面で実用化されていない。
また、鉄スクラップの切削くずにはオイル等が含まれているため、コンテナが油汚れするという問題もある。また、コンテナの底面はウッドパネルの場合がほとんどで、オイルがウッドパネルに浸漬し油汚れが酷くなる。通常コンテナはレンタルの場合が多く、鉄スクラップの輸送には不向きであった。
ところで、上から荷物を積み込むことができるコンテナとして、例えば、特許文献1や特許文献2に記載のコンテナが提案されている。
特許文献1は、「荷物を載置する底面板(10)と、前記底面板(10)の左右両端部にそれぞれ立設される柱部(20)と、前記柱部(20)によって着脱自在に支持される天板(30)と、を備え、隣り合う前記柱部(20)の間に隙間が形成されており、前記隙間から、内部に積載した荷物(C)を視認することができるとともに、前記荷物(C)の積み込み作業を行うことができるようにしたコンテナ。」である。
また、特許文献2は、「廃棄物の輸送、保管に使用する廃棄物用コンテナにおいて、上面のほぼ全域が開口し、内部に廃棄物を収容する容器部と、前記収容部の上面開口を開閉するための蓋部とを備え、前記蓋部により前記容器部内部を密閉するために前記容器部と蓋部とを締結する締結手段を有することを特徴する廃棄物用コンテナ。」である。
しかしながら、特許文献1に記載のコンテナは、木材等の長尺物の荷物の運搬を目的とするものであり、鉄スクラップを運搬することはできない。すなわち、特許文献1に記載のコンテナは、内部に積載した荷物を外部から視認するため、柱部の間に隙間が形成されており、その隙間から鋭利に尖った鉄スクラップが落下する。
また、特許文献2に記載の廃棄物用コンテナは、有害物質を含んだ廃棄物を輸送、保管するものであるため、高い気密性が必要である。そのため、容器部の底面と側面の接合部および側面同士の接合部は、内側から溶接されて気密構造になっている。また、容器部内部を密閉するための締結手段や、気密性を確保するために蓋部下面の周縁全周にシールパッキンを設ける必要がある。さらに、廃棄物用コンテナ内に発生する隙間を、吸着シートと吸着材とにより埋めて、コンテナ内での廃棄物の上下振動や横転・横揺れが発生しないようにしている。このように、特許文献2に記載の廃棄物用コンテナは、周辺環境を汚染したり、人体へ悪影響を与えるおそれがある有害物質を含む廃棄物を輸送あるいは保管するものであり、鉄スクラップの輸送には不向きである。
本発明は、上記の課題に鑑み、鉄スクラップを安価に輸送できる船積み方法及び海上輸送方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る船積み方法は、上面が開口した直方体形状のコンテナ本体と、前記コンテナ本体の上面開口を覆う着脱可能な蓋体とを備え、前記コンテナ本体の側面及び底面が平板状の鋼板により形成されたコンテナを準備し、鉄スクラップの出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、前記鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込むことを特徴とする。
また、本発明の別の態様に係る海上輸送方法は、前記船積み方法で前記コンテナを前記コンテナ船に積み込んだ後、該コンテナ船で目的港まで貨物を輸送することを特徴とする。
本発明の一態様に係る船積み方法及び海上輸送方法によれば、鉄スクラップを安価に輸送することができる。
<概要>
本発明の一態様に係る船積み方法は、上面が開口した直方体形状のコンテナ本体と、前記コンテナ本体の上面開口を覆う着脱可能な蓋体とを備え、前記コンテナ本体の側面及び底面が平板状の鋼板により形成されたコンテナを準備し、鉄スクラップの出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、前記鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る船積み方法は、上面が開口した直方体形状のコンテナ本体と、前記コンテナ本体の上面開口を覆う着脱可能な蓋体とを備え、前記コンテナ本体の側面及び底面が平板状の鋼板により形成されたコンテナを準備し、鉄スクラップの出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、前記鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込むことを特徴とする。
本実施形態に係る船積み方法では、出荷元までコンテナをトラックで輸送し、コンテナに鉄スクラップを直接積み込むため、出荷元がトラックで鉄スクラップを輸送する必要がない。また、鉄スクラップを保管する倉庫が必要ないため、倉庫の保管費用も不要となる。さらに、出荷する鉄スクラップが少量の場合でも、出荷元が意図した相場でスクラップを出荷することができる。
また、本実施形態に係る使用するコンテナは、コンテナ本体から蓋体を取り外すことができるため、コンテナ本体の上面開口から鉄スクラップを直接積み込むことができる。コンテナ本体の側面及び底面は、平板状の鋼板により補強されているため、鉄スクラップによるコンテナ本体の損傷を防ぐことができる。
別態様に係る船積み方法において、第一の出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、第一の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込み、次に該コンテナを第二の出荷元までトラックにて輸送し、第二の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込む。このように出荷元が複数ある場合には、鉄スクラップをより安価に輸送することができる。
別態様に係る船積み方法において、前記コンテナの寸法は、奥行5,500〜6,500mm、幅2,000〜3,000mm、高さ1,400〜2,700mmである。また、別態様に係る船積み方法において、前記トラックに前記コンテナを1台積載する。トラックの荷台と略同じ寸法のコンテナを使用することにより、複数台のコンテナを用意する必要もなく、1台のコンテナに多数の鉄スクラップを積み込むことができ、鉄スクラップをより安価に輸送することができる。
また、本発明の別の態様に係る海上輸送方法は、前記船積み方法で前記コンテナを前記コンテナ船に積み込んだ後、該コンテナ船で目的港まで貨物を輸送することを特徴とする。これにより、鉄スクラップを安価に海上輸送することができる。
<実施形態>
以下に実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下に実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明の一態様に係る船積み方法について、鉄スクラップを積み込むコンテナについて具体的に説明する。図1は、本発明の一態様に係る船積み方法に使用するコンテナの斜視図である。図2は、本発明の一態様に係る船積み方法に使用するコンテナの蓋体を取り外した状態を示す斜視図である。
まず、本発明の一態様に係る船積み方法に使用するコンテナについて説明する。
1.コンテナ
コンテナ1は、コンテナ本体10と、蓋体20とを備える。
コンテナ1は、コンテナ本体10と、蓋体20とを備える。
1−1.コンテナ本体
コンテナ本体10は、上面が開口した直方体形状であり、上面開口11を覆う蓋体20が着脱可能な状態で取り付けられる。
コンテナ本体10は、上面が開口した直方体形状であり、上面開口11を覆う蓋体20が着脱可能な状態で取り付けられる。
コンテナ本体10の側面(長手方向側面15、短手方向側面12)及び底面17は、鉄スクラップによるコンテナ10本体の損傷を防ぐため、平板状の鋼板により形成されている。
鋼板の材質としては、例えば、鉄、ステンレス等があげられるが、鉄が好ましい。
底面17は、側面(12、15)よりも厚い方が好ましい。本実施形態においては、底面17の厚みは5.5〜6.5mmが好ましく、特に好ましくは6mmである。
側面(12、15)の厚みは3.5〜4.5mmが好ましく、特に好ましくは4mmである。
コンテナ本体10の側面(長手方向側面15、短手方向側面12)及び底面17は、平板状であり、コルゲート板のような凹凸がないため、鉄スクラップの搬出作業時等に邪魔にならず、スムーズに鉄スクラップの搬出作業等を行うことができる。
また、鉄スクラップにはオイル等の切削くずが含まれるが、コンテナ10本体は平板状の鋼板により形成されているため、オイルが浸漬する等の問題がない。
コンテナ本体10上部の4隅及び長手方向中央部には、蓋体20のずれを防止する金具25が取り付けられている。
コンテナ本体10上部の4隅には、中央部が凹んだ台座14が設けられており、コンテナ1上に別のコンテナを安定した状態で載置することができる。
コンテナ本体10の長手方向側面15の中央部には、はしご16が取り付けられている。
1−2.蓋体
蓋体20は、板状部材であり、コンテナ本体10の上面に着脱可能な状態で取り付けられる。
蓋体20は、板状部材であり、コンテナ本体10の上面に着脱可能な状態で取り付けられる。
蓋体20の材質としては、例えば鉄、ステンレス等があげられるが、鉄が好ましい。
蓋体20の厚みは、1.5〜2.5mmが好ましく、特に好ましくは2mmである。
蓋体20の表面(図面上側)には、略コの字状の引掛部22が短手方向に沿って3個ずつ、4箇所(合計12個)設置されている。引掛部22の両端は、蓋体20の表面(図面上側)に軸支されている。
なお、蓋体20の裏面は、コルゲート板等の補強部材で補強されている方が好ましいが、補強部材は省略しても差し支えない。
1−4.扉
コンテナ本体10の短手方向側面12の一方には、両開き(観音開き)の扉13が設けられている。
コンテナ本体10の短手方向側面12の一方には、両開き(観音開き)の扉13が設けられている。
扉13も平板状の鋼板により形成されている。
鋼板の材質としては、側面(12、15)と同様の材質が使用され、例えば、鉄、ステンレス等があげられるが、鉄が好ましい。
扉13の厚みは3.5〜4.5mmが好ましく、特に好ましくは4mmである。
扉13は、2枚の戸が、それぞれ左右の端部を軸に、中央から左右に回転して開閉する両開き(観音開き)になっている。扉13を開閉すると、鉄スクラップの搬出を行うことができるので、蓋体20を取り外す必要がない。
なお、扉13は両開き(観音開き)に限定されず、片開きであってもよい。
1−4.コンテナ本体と蓋体との着脱
コンテナ本体10と蓋体20との着脱は、コンテナ本体10の長手方向側面15に設けた操作部30により行うことができる。
コンテナ本体10と蓋体20との着脱は、コンテナ本体10の長手方向側面15に設けた操作部30により行うことができる。
操作部30は、コンテナ本体10の長手方向側面15の中央部、左右に各1箇所、合計3か所設けられ、またコンテナ本体10の奥側の長手方向側面にも、同様に3か所の操作部(図示せず)が設けられ、合計6か所設けられている。
操作部30は、操作レバー31と、細長い係止バー32とからなる。
操作レバー31を閉じると、係止バー32が下側に移動し、L字型の先端部33が蓋体20の長手方向縁部を締め付け、蓋体20がコンテナ本体10に固定される。
一方、操作レバー31を開くと、係止バー32が上側に移動し、L字型の先端部33が蓋体20から解放され、蓋体20をコンテナ本体10から取り外すことができる。
フォークリフトの2本のフォーク(ツメ)を、蓋体20の短手方向に3個並んだ引掛部22の下側から引掛け、フォークリフトのフォーク(ツメ)を上下させることにより、蓋体20をコンテナ本体10から着脱することができる。
つぎに、本発明の一態様に係る船積み方法及び海上輸送方法について説明する。
出荷元が3箇所(A,B,C)ある場合の鉄スクラップの集荷(回収)方法について、(1)と(2)の場合に分けて具体的に説明する。
出荷元が3箇所(A,B,C)ある場合の鉄スクラップの集荷(回収)方法について、(1)と(2)の場合に分けて具体的に説明する。
(1)出荷元A、出荷元B、出荷元Cの順に、連続して鉄スクラップを集荷(回収)する場合
(1−1).出荷元A
空のコンテナ1をトラックの荷台に1台積載し、出荷元Aまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11から鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。
空のコンテナ1をトラックの荷台に1台積載し、出荷元Aまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11から鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。
(1−2).出荷元B
出荷元Aの鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、出荷元Bまでトラックで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、出荷元Bの鉄スクラップをコンテナ本体10の上面開口11から積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。
出荷元Aの鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、出荷元Bまでトラックで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、出荷元Bの鉄スクラップをコンテナ本体10の上面開口11から積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。
(1−3).出荷元C
出荷元A及び出荷元Bの鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、出荷元Cまでトラックで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、出荷元Cの鉄スクラップを、コンテナ本体10の上面開口11から積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。
出荷元A及び出荷元Bの鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、出荷元Cまでトラックで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、出荷元Cの鉄スクラップを、コンテナ本体10の上面開口11から積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。
(1−4).通関
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cの鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送し、輸出通関等の手続きを受ける。
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cの鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送し、輸出通関等の手続きを受ける。
(1−5).船積み
輸出通関等の手続きを受けたコンテナ1をクレーン等で、コンテナ船に船積みする。
輸出通関等の手続きを受けたコンテナ1をクレーン等で、コンテナ船に船積みする。
ここで、コンテナ船とは、コンテナを輸送する貨物船をいう。
(1−6).海上輸送
コンテナ1をコンテナ船に積み込んだ後、コンテナ船で目的港(目的地)まで鉄スクラップを海上輸送する。
コンテナ1をコンテナ船に積み込んだ後、コンテナ船で目的港(目的地)まで鉄スクラップを海上輸送する。
(1)の方法は、出荷元A、出荷元B、出荷元Cが比較的近くにある場合には、好ましい集荷(回収)方法である。
出荷元が複数(例えば、A,B,Cの3箇所)ある場合、本実施形態に係る船積み方法では、各出荷元(A,B,C)までコンテナをトラックで輸送し、コンテナに鉄スクラップを直接積み込むため、各出荷元(A,B,C)がトラックで鉄スクラップを輸送する必要がない。また、鉄スクラップを保管する倉庫も必要ないため、倉庫の保管費用が不要となる。さらに、出荷する鉄スクラップが少量の場合でも、出荷元が意図した相場でスクラップを出荷できる。
従来、鉄スクラップを海上輸送する場合、コンテナを使用せずにバラ貨物ごと在来船に積み込んで輸送する場合は、輸送コストの観点から、大量ロットでの輸送に限られるため、在来船も大型の貨物船に限られていた。また、大型の貨物船が入港できる港は大都市近郊の港に限られており、地方の小さな港に入港することができない。そのため、遠方の港まで、トラックで陸上輸送が必要な場合もあり、輸送距離が長くなる場合も多く、輸送費が高くなっていた。本実施形態に係る船積み及び海上輸送方法では、コンテナ船で輸送できるため、地方の小さな港からの海上輸送も可能となり、全国各地の鉄スクラップを集荷して船積みすることができる。
(2)出荷元A、出荷元B及び出荷元Cの鉄スクラップを、それぞれ独自に集荷(回収)する場合
(2−1).出荷元A
コンテナ1をトラックに積載し、出荷元Aまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11からコンテナ1に鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。出荷元Aの鉄スクラップを積み込み終わったら、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送する。
コンテナ1をトラックに積載し、出荷元Aまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11からコンテナ1に鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。出荷元Aの鉄スクラップを積み込み終わったら、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送する。
(2−2).出荷元B
コンテナ1をトラックに積載し、出荷元Bまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11からコンテナ1に鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。出荷元Bの鉄スクラップを積み込み終わったら、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送する。
コンテナ1をトラックに積載し、出荷元Bまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11からコンテナ1に鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。出荷元Bの鉄スクラップを積み込み終わったら、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送する。
(2−3).出荷元C
コンテナ1をトラックに積載し、出荷元Cまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11からコンテナ1に鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。出荷元Cの鉄スクラップを積み込み終わったら、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送する。
コンテナ1をトラックに積載し、出荷元Cまで輸送する。コンテナ本体10から蓋体20を取り外し、コンテナ本体10の上面開口11からコンテナ1に鉄スクラップを積み込む。鉄スクラップを積み込んだ後は、コンテナ本体10に蓋体20を取付ける。出荷元Cの鉄スクラップを積み込み終わったら、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送する。
(2−4).通関
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cが独自に鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送し、独自に輸出通関等の手続きを受ける。
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cが独自に鉄スクラップを積み込んだコンテナ1を、コンテナ船が停泊している港までコンテナ1をトラックで輸送し、独自に輸出通関等の手続きを受ける。
(2−5).船積み
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cが独自に輸出通関等の手続きを受けたコンテナ1をクレーン等で、コンテナ船に船積みする。
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cが独自に輸出通関等の手続きを受けたコンテナ1をクレーン等で、コンテナ船に船積みする。
(2−6).海上輸送
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cが独自にコンテナ1をコンテナ船に積み込んだ後、コンテナ船で目的港(目的地)まで鉄スクラップを海上輸送する。
出荷元A、出荷元B及び出荷元Cが独自にコンテナ1をコンテナ船に積み込んだ後、コンテナ船で目的港(目的地)まで鉄スクラップを海上輸送する。
(2)の方法は、出荷元A、出荷元B、出荷元Cが離れている場合には、好ましい集荷(回収)方法である。
<変形例>
以上、一実施形態に係る船積み方法及び海上輸送方法を説明したが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例とを組み合わせたものでもよいし、変形例同士を組み合わせたものでもよい。また、実施形態や変形例に記載していない例や要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
以上、一実施形態に係る船積み方法及び海上輸送方法を説明したが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例とを組み合わせたものでもよいし、変形例同士を組み合わせたものでもよい。また、実施形態や変形例に記載していない例や要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.コンテナ
コンテナの寸法は特に限定はないが、奥行5,500〜6,500mm、幅2,000〜3,000mm、高さ1,400〜2,700mmが好ましく、特に好ましくは、奥行6058mm、幅2438mm、高さ2591mm、もしくは奥行6058mm、幅2438mm、高さ1434mmである。
コンテナの寸法は特に限定はないが、奥行5,500〜6,500mm、幅2,000〜3,000mm、高さ1,400〜2,700mmが好ましく、特に好ましくは、奥行6058mm、幅2438mm、高さ2591mm、もしくは奥行6058mm、幅2438mm、高さ1434mmである。
2.コンテナの積載
トラック1台につきコンテナ1台を積載することが好ましいが、コンテナを2台積載しても差し支えない。
トラック1台につきコンテナ1台を積載することが好ましいが、コンテナを2台積載しても差し支えない。
3.操作部
コンテナ本体10と蓋体20との着脱は、操作部30に限定されるものではない。
コンテナ本体10と蓋体20との着脱は、操作部30に限定されるものではない。
4.鉄スクラップ
鉄スクラップに代えて、バラ貨物を輸送してもよい。
鉄スクラップに代えて、バラ貨物を輸送してもよい。
5.トラック
トラックに代えてトレーラ等の陸上輸送車両を使用してもよい。
トラックに代えてトレーラ等の陸上輸送車両を使用してもよい。
1 コンテナ
10 コンテナ本体
20 蓋体
10 コンテナ本体
20 蓋体
本発明の一態様に係る海上輸送方法は、上面が開口した直方体形状のコンテナ本体と、前記コンテナ本体の上面開口を覆う着脱可能な蓋体とを備え、前記コンテナ本体の側面及び底面が平板状の鋼板により形成され、前記コンテナの寸法が奥行5,500〜6,500mm、幅2,000〜3,000mm、高さ1,400〜2,700mmであり、前記側面の厚みが3.5〜4.5mm、前記底面の厚みが5.5〜6.5mmであるコンテナを準備し、複数の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナに積み込んで、該コンテナを目的港まで輸送する海上輸送方法であって、第一の出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、第一の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込み、次に該コンテナを第二の出荷元までトラックにて輸送し、第二の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込み込んだ後、該コンテナ船で目的港まで輸送することを特徴とする。
Claims (5)
- 上面が開口した直方体形状のコンテナ本体と、前記コンテナ本体の上面開口を覆う着脱可能な蓋体とを備え、前記コンテナ本体の側面及び底面が平板状の鋼板により形成されたコンテナを準備し、
鉄スクラップの出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、前記鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込むことを特徴とする船積み方法。 - 第一の出荷元まで前記コンテナをトラックにて輸送し、第一の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込み、
次に該コンテナを第二の出荷元までトラックにて輸送し、第二の出荷元の鉄スクラップを前記コンテナ本体の上面開口から積み込んだ後、該コンテナをコンテナ船までトラックにて輸送し、該コンテナを前記コンテナ船に積み込む
請求項1に記載の船積み方法。 - 前記コンテナの寸法は、奥行5,500〜6,500mm、幅2,000〜3,000mm、高さ1,400〜2,700mmである
請求項1または2に記載の船積み方法。 - 前記トラックに前記コンテナを1台積載する
請求項1〜3のいずれか一項に記載の船積み方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の船積み方法で前記コンテナを前記コンテナ船に積み込んだ後、該コンテナ船で目的港まで貨物を輸送することを特徴とする海上輸送方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017133195 | 2017-07-07 | ||
JP2017133195 | 2017-07-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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-
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