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JP2018534449A - 高度に断熱された床から天井まである窓 - Google Patents

高度に断熱された床から天井まである窓 Download PDF

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JP2018534449A
JP2018534449A JP2018511691A JP2018511691A JP2018534449A JP 2018534449 A JP2018534449 A JP 2018534449A JP 2018511691 A JP2018511691 A JP 2018511691A JP 2018511691 A JP2018511691 A JP 2018511691A JP 2018534449 A JP2018534449 A JP 2018534449A
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ニコラス ブーシェ,
オリヴィエ ブーズナール,
オリヴィエ ブーズナール,
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ピエール シュナイダー,
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Abstract

グレージングユニットが互いに接合する場合に透明垂直要素を含む断熱グレージングユニットからなる、建物用の床から天井まである窓が開示される。グレージングユニット間のジョイントは、グレージングユニット間のわずかな相対移動を許容する一方で、風および天候に対して窓を確実に密閉する。【選択図】図8

Description

本発明は、建物用の断熱ガラス壁に関し、特に、ショールーム、公共および商業ビルのホール、ベランダ、パーゴラならびにガラス屋根に取り付ける複数のパネルを有する断熱ガラス壁に関する。それにも関わらず、効果的な断熱特性ならびに風および他の大気条件に対する十分な耐性を有するそのような大型ガラス壁を必要とする他のあらゆる用途が、本発明の範囲内にある。
ショールームならびに公共および商業ビルのホールに取り付ける大型ガラス壁は既に知られている。特定の例では、例えば、カーディーラーのショールームの例などでは、これらのガラス壁は、一般に、程度の差こそあれ目に入る接続要素によって分離される大型ガラスシートの並置によって形成され、それらは、建物の壁の1つの全領域を、または壁のいくつかの全領域さえも占める可能性がある。そのようなガラス壁により、展示されている車はよく見えるようになる。しかしながら、冬に寒くなる国々では、これにより、ガラスの広い面積の高い全体熱伝導特性に関連する著しい熱損失という困難な問題が生じる。
特許出願である欧州特許第0 470 373号明細書は、グレージング(glazing)を取り囲むポリマースペーサと、これらのスペーサおよびガラスシートの間の2重気密シールとを含む多重グレージングを開示している。薄い金属帯の形態の追加の気密シールが、外部大気との界面でスペーサに取り付けられる。蒸気を漏らさない接着剤が、スペーサと金属帯との間に配置された全ての空隙に同じく注入される。この開示は、いくつかの多重グレージングを1つに組み立てることを提案しない。さらに、この特許出願は、スペーサおよびシールの可能な透明性に関して何も開示していない。
特許出願である英国特許第2 241 013号明細書が同様に知られており、この出願は、透明シリコーン接着剤によって同一グレージングと組合せ可能な透明エッジを有する2重グレージングを開示している。この接着剤は、隣接パネルを接合するために使用される。しかしながら、接合部の構造的および気密機能に関して何も開示されていない。
しかしながら、いくつかの既知のグレージングから形成され得るガラス壁は、以下の欠点の少なくとも1つを呈し得る:
・不完全な透明性、
・水および風に対する不十分な密閉性、
・パネルの不十分な耐久性および断熱性。
本発明の目的は、新規ガラス壁を提供することによって既知のガラス壁の欠点を克服することであって、新規ガラス壁は、
・ポリマータイプの透明材料を使用することによって、および金属フレーム要素をなしで済ますことによって、建物からの熱損失を制限する。これらの材料により、金属部品を伴う解決策に対して向上した断熱性能を得ることが可能になる。
・ガラス壁の向こう側に配置された物体の観察者からの眺めをできるだけ暗くしない。透明要素の使用は、不透明なフレームの垂直部分による視覚的中断のない解決策を提供することを可能にする。
・これらのタイプのパネルの密閉性および耐久性の基準を満たす。
・表面の強度、およびより一般的には風および水に対する十分な耐性および十分な密閉性を提供する。
本発明によるガラス壁の別の利点は、それらを、(グレージングの縁部に対する機械的固着または点状の固着による、接着システムによる)様々な種類のグレージングの機械的固定システムと、および補強材による補強システムと、観察者の眺めを妨げることなく簡単に組み合わせることができることである。
このため、本発明は、少なくとも2つの固定ガラスパネルを含む建物のガラス壁に関し、パネルは、いくつかのガラスシートから形成された多重断熱グレージングから形成され、前記グレージングは、
a.各ガラスシート間の2つの水平スペーサ、
b.別のパネルと連続する縁部上の少なくとも1つの透明垂直スペーサ、
c.水平スペーサと各ガラスシートとの間の第1の2重水平周縁シール、
d.第2の水平周縁シール、
e.透明垂直スペーサと各ガラスシートとの間の少なくとも1つの第1の透明2重垂直周縁シール、
f.断熱ガスのカバーを含む、水平スペーサと垂直スペーサとによって画定されたガラスシート間の内部空間
を含み、それに従って、
a.水平スペーサおよび垂直スペーサは、スペーサフレームを形成するために少なくとも1つの密閉要素によって接続され、
b.第1のシールと連続する少なくとも1つの第2の垂直周縁シールは、不透明であり、水蒸気のおよび内部空間の断熱ガスの漏れを防止し、
c.2つの連続パネルは、各パネルの第2の垂直周縁シールと連続する少なくとも1つのシールベース部分によって接続され、
d.第1の透明垂直シールと連続する第2の垂直周縁シールは、隣接パネルに関連する引張応力および/またはせん断がなく、
e.密閉ライニングが、2つの連続パネルのガラスシート間に配置され、シールベース部分と接触し、
f.ガラス壁は、透明スペーサと連続するグレージングの縁部の近くに垂直の剛性フレーム要素がない。
本発明によるガラス壁の水平断面を概略的に示す。 スペーサフレーム12を含む断熱パネル2を概略的に示す。 図2のパネルの面AAに沿った断面を示す。 図2のパネルの面BBに沿った断面を示す。 本発明によるスペーサフレーム12の別の実施形態を示す。 パネルの水平縁部の近くに帯として適用された装飾層で被覆されたパネルのガラスシートを示す。 水平スペーサの長さ全体にわたって接着された2つの強化要素をさらに含む図5によるスペーサフレームを示す。 本発明の特定実施形態によるガラス壁の断面を示す。 図2のパネルの別の実施形態の面AAに沿った別の断面を示す。 図2のパネルの別の実施形態の面BBに沿った別の断面を示す。
「ガラス壁」は、建物の壁または屋根内に作られた開口部全体を占めるガラス表面を意味するように理解される。そのようなガラス壁は、建物の外側の大気に通じる開口部を有さず、相互に組み立てられたいくつかのガラスパネルから形成される。前記ガラス壁は固定された、開かない性質のものである。
本発明によるガラス壁は、平坦または湾曲表面を有する少なくとも2つのガラスパネル、すなわちガラス製の2つの要素を含み、それらはガラス壁を形成するために組み立てられる。平坦な表面のパネルが好ましい。ガラス壁は、1つまたは複数の列にわたり横並びに配置された2つよりも多いパネルを含むことがよくある。通常、これらのパネルの形状は多角形であり、ほとんどの場合、正方形または長方形の形態である。パネルはまた、任意の数の直線および/または湾曲縁部を含む任意の他の形態を取ることもできる。好ましくは、ガラス壁のパネルは、少なくとも4つの辺を有する多角形である。
ガラスパネルは固定される、すなわち建物の外側の大気に対して開かない。本発明によれば、各ガラスパネルは、いくつかのガラスシートを含む多重グレージングである。これらのガラスシートは、0.5mm〜15mmの範囲の厚さを呈し(例えば4または8mm厚さのソーダ石灰シリカガラスシート)、互いに特定の距離を取ってそれらを保持するスペーサフレームによって結合される。3重グレージングの場合、一般に中央ガラスシートは、他の2つのシートよりも小さい厚さを有する。本発明によれば、ガラスシートは異なるサイズのものであってよい。異なるサイズのガラスシートを使うことで、特に、角度の付いたガラス壁、開口グレージング、およびまた補強システムを備えたグレージングを作製することが可能になる。「角度の付いたガラス壁」は、その少なくとも2つの隣接パネルが同じ平面内にない、従ってそれらの間に180°と異なる角度を形成するガラス壁を意味する。
通常、本発明によるガラス壁は、少なくとも2つの2重または3重グレージングを含む。
多重グレージングは断熱グレージングである、すなわち、建物内部と外部環境との間の熱交換を制限する多重グレージングである。
本発明によれば、多重グレージングは、ガラスシートを互いに特定の距離を取って平行に保持するスペーサを含む。このグレージングは、各ガラスシート間に2つの水平スペーサを含む。水平スペーサは、グレージングの上縁部および下縁部に沿って配置される。パネルがガラス壁の完全高さを覆う状況では、これらのスペーサは一般に透明ではない。それらは、使用期間を通してグレージング内に湿分がないことを保証するために使用される乾燥材料を含むことができる。
水平スペーサは、少なくとも1つの異形材から構成される。「異形材」は、細長い形態のおよび不変断面の物体を意味するように理解される。異形材は一般に、金属、ポリマー、セラミックまたは複合材料(少なくとも2種類の異なる材料の組合せ)から作製される。使用される金属は一般に、亜鉛めっき鋼、ステンレス鋼およびアルミニウム合金から選択される。異形材は、好ましくは、乾燥材料の粒子を含むポリマー発泡体異形材である。そのような発泡体の例は、シリコーン発泡体またはエチレン/プロピレン/ジエンモノマーポリマー(EPDMポリマー)の発泡体である。極めて好適な発泡体異形材は、Super Spacer(登録商標)Triseal異形材である。
中空異形材を使用することもできる。この場合、乾燥材料が中空空間を少なくとも部分的に満たす。中空空間を満たすことができる乾燥材料の例はシリカゲルおよびモレキュラーシーブである。適切な中空異形材の例は、TGI−スペーサ(登録商標)異形材(ステンレス鋼/ポリプロピレン複合材)およびChromatech(登録商標)Ultra異形材(ステンレス鋼/剛性ポリマー複合材)である。
ガラス壁のパネルのグレージングはまた、少なくとも1つの透明垂直スペーサを、別のパネルに隣接する縁部上に含む。「透明」という用語は、少なくとも1%の、可視スペクトル内でグレージングを透過する可視光のパーセンテージT(光透過率)を示す特性を示す。好ましくは、透明は少なくとも10%のT特性に関する。理想的には、透明は、少なくとも50%のTを示す。「隣接する」という用語は、互いにすぐ近くに位置する要素を示す。
垂直および水平という形容詞は、反対縁部、すなわちフレームのおよび/またはグレージングの非連続縁部に近く、互いに向き合う位置を意味するように理解される。
ガラス壁のパネルのグレージングは、第1および第2の水平周縁シールを含む。これらシールの第1のシールは、常に、水平スペーサと各ガラスシートとの間に配置された2重シールである。第2のシールは、ガラスシート間に直接配置されるシールであり、それは水平スペーサの上に取り付けられ、ガラスシートと面一である。「周縁」という用語は、シールがグレージングの縁部の近くに配置されることを示す。これらのシールは、グレージングが気体および湿分を漏らさないことを保証する。これらのシールは、不透明または透明であることができる。これらは一般に不透明である。
ガラス壁のパネルのグレージングはまた、少なくとも1つの第1のおよび少なくとも1つの第2の垂直周縁シールを含む。第1垂直周縁シールは同じく、透明垂直スペーサと各ガラスシートとの間に配置された2重シールである。この2重シールは透明である。
第2の垂直周縁シールは、第1の垂直周縁シールと連続的である。それは非透明であり、水蒸気および内部空間の断熱ガスを漏らさない。
この第2の周縁シールは、ガラス壁の全体透明度を過度に損なわないように、できるだけ小さい厚さを理想的に示すべきである。好ましくは、第2の周縁シールは、ガラスシートの外面を越えて延在しない。このシールを製造するために選択する材料は、例えば、紫外線に対する感受性がそれほど高くない金属ストリップまたは金属化ポリマー帯であり、それは薄い接着剤層で片面を被覆される。使用される金属は好ましくは、ステンレス鋼またはアルミニウムである。
ガラス壁のグレージング内に、内部空間が、ガラスシートと、水平および垂直スペーサと、それらの周縁シールとによって画定される。この空間は、断熱ガスのカバーによって充填される。内部空間のガスは、グレージングを断熱することができる不活性ガスである。生物に毒性がなく、グレージングに対して腐食性がなく、燃焼性がなく、および紫外線に感受性のない適切な不活性ガスが選択される。そのようなガスは、一般に、アルゴン、キセノン、クリプトン、およびそれらの混合物から選択される。一般に、空気、アルゴン、または空気とアルゴンとの混合物が使用される。本発明の好ましい実施形態によれば、内部空間は、少なくとも85%のアルゴンを含む断熱ガスのカバーを含む。
本発明によるガラス壁は、スペーサフレームを形成するために水平および垂直スペーサが少なくとも1つの密閉要素によって接続されることにおいて特徴付けられる。
「密閉要素」は、パネルの隅部で、水平スペーサを垂直スペーサに接続する要素を意味するように理解される。この要素は、少なくとも1つの水密材料から作製され、その結果、この要素を含む多重グレージングの密閉に対するその寄与が、規格EN1279−2:2002に記載される老化試験後、平均透湿指数Iav≦20%を維持するようにする。これらの材料の例は、イソブチレンポリマー、それらの面の1つで接着性である薄い金属ストリップまたは複合材、アクリルポリマーから作製された片面または両面接着テープである。好ましくは、この材料は気密性にも関与し、その結果、規格EN1279−3:2002に従って、多重グレージングが、前記規格に記載される老化試験の終わりに1年あたり1.00%以下の気体漏れ率L(気体iの体積あたりおよび1年あたりの%で表される)を示すようにする。
本発明によるガラス壁では、2つの連続パネルが、少なくとも1つの連続シールベース部分によって、各パネルの第2の垂直周縁シールに接続される。
「シールベース部分」は、以下で言及される密閉ライニングと相互作用する弾性シールを示し、その機能は、このライニングの厚さを制限すること、およびライニングと周縁シールとの接触を防止することによって、その形状を保証することに寄与することである。
シールベース部分を作製するために使用される材料は、少なくとも、ゴム、EPDMポリマー、ブタジエン/スチレンエラストマー、押出しシリコーン、アクリルポリマー、またはポリウレタン(PUR)もしくはポリエチレン(PE)発泡体から一般に選択される。このリストの材料は、不透明または透明であり得る。好ましくは、このリスト中の透明な材料が使用される。
このガラス壁では、第1の透明垂直シールと連続する第2の垂直周縁シールは、隣接パネルに関連する引張応力および/またはせん断がない。
本発明によれば、密閉ライニングは、2つの連続パネルのガラスシート間に配置され、シールベース部分と接触する。
このライニングは、ガラス壁の水密性および気密性を提供するために、2つの連続パネルの、建物の外側のガラスシートを接続する。代替形態では、それは2つの連続パネルの、建物の内側のガラスシートを接続することもできる。建物の外側のガラスシート間、および建物の内側のシート間の両方にライニングを提供することも可能である。一般に、ライニングは、外側のガラスシートを接続する。
ライニングは、ポリウレタン(PU)、変性シリコーン(MS−ポリマー)またはアクリルポリマーなど、密閉機能を有するマスチック材から作製される。これらのマスチック材は、それらの水密性および気密性ならびにガラスへの接着性に加えて、良好な機械的強度を有する。それらは、規格ISO9047に従う移動能力の少なくとも10%の、好ましくは少なくとも25%の、最も好ましくは少なくとも50%の弾性変形の可能性を示す。好ましくは、このライニングは、紫外線に良好な耐性を示す半透明シリコーンである。「半透明」という用語は、入射光が通過することを許容するが、向こう側に配置された物体の像を明確に伝えない物質を示す。
シールベース部分および密閉ライニングは、それらが一方でガラス壁の外部に対する密閉を提供し、他方で第2の垂直周縁シールを、隣接パネルに関連する引張応力から、および/またはせん断から解放するようなものである。
本発明によれば、ガラス壁にはまた、透明スペーサと連続するグレージングの縁部の近くに垂直の剛性なフレーム要素がない。本発明のこの最後の特徴は、ガラス壁を通した最大可視性の理想的な解決策を提供するという事実を強調する。
本発明によるガラス壁の第1の実施形態によれば、シールベース部分は可撓性要素であり、2つのパネルの一方の第2の周縁シールと接触するその少なくとも1つの表面は、他方のパネルの第2の周縁シールと接着することなく並置される。
さらに特定的な実施形態によれば、このシールは透明であり、密閉ライニングを配置する支持体として機能する。
ガラス壁の別の実施形態では、2つの連続パネルは、互いに接着されない2つの並置されたシールベース部分によって接続される。この場合、2つのシールベース部分は、一般に、接着面と非接着面とを備えたポリマー帯によって作製される。各シールベース部分の非接着面は、他方のシールベース部分と連続的であるが、他方の面は、隣接パネルのグレージングの第2の非透明垂直周縁シールに接着する。好適なポリマー帯は、例えば、アクリルポリマー帯である。
先行実施形態と適合性がある別の実施形態は、ガラス壁のシールベース部分および密閉ライニングが、透明樹脂から作製されるものである。この場合、透明樹脂は、ガラス壁の外部に対する密閉を保証するために、および第2の垂直周縁シールを、隣接パネルに関連する引張応力および/またはせん断から解放するために、異なるものでなければならない。
さらに別の実施形態によれば、第2の水平周縁シールは、構造的機能を有するマスチック材である。それは、シリコーン、ポリウレタン(PU)、ポリスルフィドまたは変性シリコーン(MS−ポリマー)から選択される。これらマスチック材は、それらの水密性および気密性ならびにガラスへの接着性に加えて、非常に良好な機械的強度を有する。第2の周縁シールはまた、封止シールとしても知られている。「構造的機能」は、特にガラスシートの重さに関連する機械的応力を熱膨張応力へ移す能力を意味するように理解される。
先行実施形態と適合性があるさらに別の実施形態は、透明垂直スペーサが、周囲温度で剛性である少なくとも1種類の透明ポリマーを含むものである。「周囲温度で剛性であるポリマー」は、そのガラス転移温度Tが少なくとも50℃であるポリマーを意味するように理解される。好ましくは選択されるポリマーは少なくとも65℃のTを有する。最も好ましくは、ポリマーは少なくとも80℃のTを有する。そのようなポリマーの例は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、スチレン/アクリロニトリル(SAN)コポリマー、ポリ(アクリロニトリル−コ−ブタジエン−コ−スチレン)(ABS)またはこれらの化合物のブレンドである。好ましくは、透明かつ剛性のポリマーは、PMMA、PC、PS、PVC、ABS、PAまたはこれらの化合物のブレンドから選択される。より好ましくはさらに、透明スペーサはPMMAからまたはPCから形成される。これらのポリマーは、高い透明度および高い加工性によって特徴付けられる。「ポリマー」という用語は、この例においてポリマーおよびコポリマーの両方をカバーする。
同じく先行実施形態と適合性がある、ガラス壁のさらに別の実施形態によれば、ガラス壁は、透明2重垂直周縁シールが、例えば、アクリルポリマーから、ゴムからもしくはシリコーンから作製される両面接着テープ、ポリイソブチレンベース接着剤または架橋性アクリルもしくは架橋性エポキシタイプの接着剤からなる、第1のものと異なる透明材料の第2のリストから選択されることで特徴付けられる。好ましくは、アクリルポリマーから作られる両面接着テープが使用される。
「架橋性」は、紫外線、湿分または硬化剤の作用によりポリマー鎖の3次元ネットワークを形成するという事実を意味するように理解される。これらの材料は、透明であることに加えて、水蒸気および気体に対する密閉性の点で良好な働きを示し、およびさらに、ガラスに対する良好な接着性を示す一方、紫外線に耐性がある。
それ自体同じく先行実施形態と適合性がある、本発明によるガラス壁のさらに別の実施形態によれば、ガラス壁は、第1の水平周縁シールが、「ブチル」としてより一般に知られる、ポリイソブチレンベースなどの密閉マスチック材、またはアクリルポリマーから、ゴムからもしくはシリコーンから作られた両面テープ、あるいはそれら2つの組合せから選択されることで特徴付けられる。このタイプのシールは、水蒸気および気体に対する密閉性の点で特に効果的である。好ましくは、ポリイソブチレンベースのマスチック材が使用される。
先行実施形態と適合性のある別の実施形態において、本発明によるガラス壁は、第3の水平周縁シールを含む。この第3の水平周縁シールは、第2の水平周縁シールを被覆し、およびガラスシートの水平部分を少なくとも部分的に被覆する。特定の代替形態によれば、この第3の水平周縁シールは、ガラスシートの水平部分および第2の水平周縁シールを完全に被覆する。別の特定の代替形態によれば、この第3の水平周縁シールは、ガラスシートの水平部分および第2の水平周縁シールを完全に被覆し、ガラスシートの外面上に延在する。
この第3の水平周縁シールは、少なくとも1つの片面金属接着テープを含む。いくつかのテープがあるとき、これらは重ねられる。
このテープは、任意選択的に、第2の水平周縁シールと連続するその面でコーティングと組み合わせることができる。適切なコーティングは、例えば、ポリイソブチレンベースのコーティング、アクリルコーティングまたはそれら2つの組合せである。このテープは、任意選択的に、良好な引裂き強度を有するテープであることができ、これによりフレーム要素に取り付ける間、有利になる。そのような接着テープの例は、Vitominium PET230である。
好ましくは、テープの金属はアルミニウムである。有利な代替形態は、金属テープをアクリルポリマーの第1の層で、次にポリイソブチレンベースコーティングの第2の層でコーティングするものである。このポリイソブチレンコーティングの第2の層は、第2の水平周縁シールおよびガラスシートと有利に接触することができる。
この第3の水平周縁シールの存在により、ガラス壁の透明度を妨げないでガラス壁の気密性および水密性を改善することが有利に可能になる。これは、このシールがガラスシートの外面上に延在しない例では、ガラス壁の透明表面に影響を及ぼさないからである。このシールがガラスシートの外面上に延在する例では、それはフレーム要素によって隠されるであろう。この例では再び、密閉性の改善は、ガラスシートの外面上に延在することによって強化される。
先行実施形態と依然適合性のある別の実施形態はまた、少なくとも1つの片面金属接着テープである第2の垂直周縁シールを含むガラス壁のものである。それはまた、いくつかのテープを含むことができる。いくつかのテープがある場合、それらは重ねられる。
このテープは、任意選択的に、コーティングと組み合わせることができる。適切なコーティングは、例えば、ポリイソブチレンベースのコーティング、アクリルコーティングまたはそれら2つの組合せである。このテープは、任意選択的に、良好な引裂き強度を有するテープであることができ、これによりフレーム要素に取り付ける間、有利になる。そのような接着テープの例は、Vitominium PET230である。
好ましくは、テープの金属はアルミニウムである。有利な代替形態は、金属テープをアクリルポリマーの第1の層で、次にポリイソブチレンベースコーティングの第2の層でコーティングするものである。このポリイソブチレンコーティングの第2の層は、透明垂直スペーサ、第1の垂直周縁2重シールおよびガラスシートと有利に接触することができる。
本発明によるおよび先行実施形態のそれぞれによるガラス壁では、代替形態において、プライマーを、以下の表面:
・ガラスシートと第1の2重透明垂直周縁シールとの間の界面のガラスシート、
・透明垂直スペーサと第1の2重透明垂直周縁シールとの間の界面の透明垂直スペーサ、
・ガラスシートの縁面
の少なくとも1つに塗布することができる。
「プライマー層」という用語は、周縁シールに良好に接着し、ガラスまたは透明樹脂(スペーサがこれから作られる)に対する選択的接着特性を有する有機生成物の層を意味するように理解される。そのようなプライマーの例は、シランファミリーの化合物およびアクリル樹脂ファミリーの化合物である。「良好な接着」は、2つの組み立てられた部品を分離するために正の引き離し力を必要とする接着性であって、その接着性のために、規格EN1279−4:2002に記載されるように、2つの部品一緒の破壊は粘着性である接着性を意味するように理解される。
優れた結果をもたらすプライマーは、3MからのプライマーVHB AP115(登録商標)である。
本発明によるガラス壁の別の代替実施形態は、少なくとも1つの強化および/または合わせガラスシートを含む。これは、安全性の理由のため、ガラスシートが強化ガラスシートまたは合わせガラスシートであることが可能だからである。合わせガラスシートは、ポリビニルブチラール(PVB)プラスチックから作製された少なくとも1つのシートが2枚のガラスシートの間に挟まれたスタックを含む。合わせガラスのそのようなスタックには、4mmから24mmまでの範囲の合計ガラス厚さ(PVBシートの厚さを含まない)が提供される。
その断熱特性に関して、その先行実施形態を含む本発明によるガラス壁は、0.3〜1.8W/mの範囲の熱伝達率Ugを示す少なくとも1つのパネルを含む。
多重グレージングの使用により、ガラス壁のエネルギー効率を最適化することが可能になる。断熱は一般に、(規格EN673およびISO10292に従って計算される)ガラスの熱伝達率Ugによって定められる、多重グレージングのようなガラス要素の全体性能品質によって決定される。「熱伝達率Ug」は、一定の状態条件のもと、周囲環境間の、例えば外側と内側の間の1℃の差について、表面面積単位あたりのグレージングを通過する熱の量を意味するように理解される。いくつかの要因により、このUg率が改善される可能性があり、それは例えば、ガラスシートに、および好ましくはそれらの内面に、すなわち気体カバーと接触する面に配置された低放射率型の層である。別の要因は、断熱ガスの性質である。例えば、使用されるガラスシートは、1つまたは複数の金属層、例えばTopN(登録商標)またはTopN+T(登録商標)層(AGC登録商標)でコーティングされたThermobel(登録商標)タイプのガラスシートであることができる。TopN+T(登録商標)層が好ましい。先行する使用と適合性のある本発明の有利な使用によれば、断熱グレージングは、少なくとも0.3の、好ましくは少なくとも0.6の、および最も好ましくは少なくとも1.0W/mの熱伝達率Ugを示す。熱伝達率Ugは一般に最大で1.8W/mである。
一般に、層でコーティングされたガラスシートは、特にグレージングの周縁での層の腐食を防止するために、縁部を削除され、これは美的および機械的欠点をもたらし得る。従ってそれらは異なる外観の周縁帯を示す。水平および垂直フレーム要素を備えた従来のガラス壁の場合、この周縁帯はフレーム要素によって隠される。本発明によるガラス壁の場合、連続パネル間に垂直の剛性フレームがなく、異なる外観のこの帯は美的欠点を表す。
ガラス壁が第2の垂直周縁シールと第3の水平周縁シールの両方を含む本発明の特定実施形態によれば、層でコーティングされかつ縁部を削除されないガラスシートを使用することができる。層は有利に上に記載したものである。これは、水密性を示す第2の垂直周縁シールおよび第3の水平周縁シールの存在により、周縁の層が腐食することを防止することが可能になり、従って縁部の削除をなしで済ますことが可能になるからである。ゆえに異なる外観の周縁帯を示さないそのようなガラスシートの使用は、連続パネル間に剛性の垂直フレーム要素のない本発明によるガラス壁に美的利点を示す。
この実施形態では、第2の垂直周縁シールおよび第3の水平周縁シールは、上に記載したとおりである。片面金属接着テープはコーティングと組み合わせられ、水密性はそれによって有利に強化されることが見出された。
本発明によるガラス壁のさらに別の代替形態では、少なくとも1つのガラスシートは、セラミックインクおよび有機インクから選択される装飾層で部分的に被覆される。好ましくは、装飾層は、スペーサフレームをおよび周縁シールも隠す、より一般的にエナメルとして知られる不透明セラミックインクである。一般に、エナメルは、スクリーン印刷によって、少なくとも1つのガラスシートの面の1つに適用される。好ましくは、エナメル層は、建物の外側に配置されるガラスシートに適用される。より好ましくはなおも、エナメル層はこのガラスシートの内面に、すなわち内部空間と接触する面に適用される。
好ましくはまた、ガラス壁のパネルの水平スペーサおよび水平周縁シールは、ガラスシートに配置される装飾層によって隠される。
ガラス壁の様々な実施形態が含まれる本発明によるガラス壁は、少なくとも1つの強化要素によって水平スペーサに接続される垂直スペーサを含むこともできる。
概して、「強化要素」は、少なくとも1つの金属、ポリマーまたはセラミック部分または複合材料から作製された部分の、圧力装置、接着剤、ピン、ねじまたは前記スペーサ間に接合をもたらす他のいずれかの手段との組合せを意味するように理解すべきである。接着剤は、架橋性アクリルポリマーから作られた接着剤、架橋性エポキシ接着剤、アクリルポリマーから作られた両面接着テープおよびポリイソブチレンベースの接着剤から選択可能である。ねじは、鋼から、亜鉛めっき鋼から、ステンレス鋼から、または銅から作製可能である。本発明の特定実施形態によれば、強化要素は、水平スペーサと性質および/または形状が異なる異形材から形成される。別の代替形態は、強化要素を構成するブロックを形成する非連続的に配置された異形材の部品と水平スペーサを組み合わせるものである。
代替形態では、強化要素は、少なくとも第2の水平周縁シールと接触する。強化要素に採用されるコンクリートの形態によれば、接触作業は、この要素の外側表面の一部だけまたは全体にわたって実行される。例えば、正方形または長方形断面を有する異形材の場合、異形材は、第2の水平周縁シールの中に完全に沈めることができる。
本発明の有利な実施形態によれば、強化要素は、少なくとも1つの水平スペーサの全体長さにわたって延在する異形材の形態を有する。好ましくは強化要素は正方形または長方形の断面を有する異形材である。より好ましくは、それは、アクリルポリマーから作られた両面接着テープを使用して水平スペーサに接着される。
本発明によるガラス壁は、
a.カーテンウォール;
b.補強ビーム材を備えたグレージング;
c.ガラスルーフ
などの様々な用途に採用することができる。
カーテンウォールで使用する場合、パネルは様々な固定手段によって支持構造体に固定することができる。これらの手段は、例えば、グレージングの縁部に対する機械的固着、点状の固定またはいずれかの接着システムであることができる。これらの固定されたグレージングの例は、構造的「グレージング」および取り付けられたまたはかすがいで固定された外側「グレージング」である。ここでこれらの言葉の中で使用される「グレージング」という用語は、外側大気と接触する、建物の外側の、パネルのガラスシートを意味する。
図面の説明
図1は本発明によるガラス壁の断面を概略的に示す。2つのガラスパネル2を含むガラス壁1がそこに記載されている。各ガラスパネル2は2枚のガラスシート4、5と、透明垂直スペーサ7と、ガラスシート/透明垂直スペーサの界面上の第1の2重透明垂直周縁シール10と、内部空間11と、第2の非透明垂直周縁シール13とから構成される。ガラス壁はまた、ガラスパネル2を分離する非接着シールベース部分14と、建物の外側の大気と接触した状態で各パネル2のガラスシート4、4の間に配置された密閉ライニング15とを含む。別の可能な実践は、2つのパネル2の一方だけに接着したシールベース部分14を使用することである。
図2は、正面から見たガラス壁のガラスパネル2を概略的に示す。水平スペーサ6と垂直スペーサ7(図示せず)とによって形成されたスペーサフレーム12がそこに記載されている。
図3は、図2のパネルの面AAに沿った断面を示す。この図は、以下の要素を記載する:2枚のガラスシート4、5、透明垂直スペーサ7、各ガラスシート4、5/透明垂直スペーサ7の界面の第1の透明垂直周縁シール10、および第2の非透明垂直周縁シール13。第2の非透明垂直周縁シール13は、2枚のガラスシート4、5の一部、2重透明垂直周縁シール10の縁部、および透明垂直スペーサ7と連続的である。
図4は、図2のパネルの面BBに沿った断面を示す。この図は以下の要素を記載する:2枚のガラスシート4、5、水平スペーサ6、各ガラスシート4、5/水平スペーサ6の界面の第1の水平周縁シール8、および第2の水平周縁シール9。
図5は、ガラス壁のパネルのスペーサフレーム12の別の実践を示し、それは以下の要素を含む:2つの透明垂直スペーサ7および2つの水平スペーサ6。垂直スペーサ7および水平スペーサ6は、密閉要素18によって接続される。
図6は、パネルの水平縁部の近くに帯として適用された装飾層16で被覆されたパネルのガラスシート4または5を示す。
図7は、水平スペーサ6の長さ全体に沿って接着された2つの強化要素17を追加的に含む図5によるスペーサフレーム12を示す。
図8は、カーテン壁用途に一致する本発明の特定の形態によるガラス壁の断面を示す。2つのガラスパネル2を含むガラス壁1がそこに記載されている。各ガラスパネル2は2枚のガラスシート4、5と、透明垂直スペーサ7と、ガラスシート/透明垂直スペーサの界面上の第1の2重透明垂直周縁シール10と、内部空間11と、第2の非透明垂直周縁シール13とから構成される。ガラス壁1はまた、各ガラスパネル2の垂直縁部と連続的でありかつ互いに接着されない2つのシールベース部分14を含む。最後に、ガラス壁1は、建物の外側の大気と接触した状態で各パネル2のガラスシート4、4の間に配置された密閉ライニング15を含む。
図9は、図2のパネルの面AAに沿った断面の別の実践を示す。この図は、以下の要素を記載する:2枚のガラスシート4、5、透明垂直スペーサ7、各ガラスシート4、5/透明垂直スペーサ7の界面の第1の透明垂直周縁シール10、および第2の非透明垂直周縁シール13。第2の非透明垂直周縁シール13は、2枚のガラスシート4、5の内側表面、2重透明垂直周縁シール10の縁部、および透明垂直スペーサ7と連続的である。
図10は、図2のパネルの面BBに沿った断面の別の実践を示す。この図は以下の要素を記載する:2枚のガラスシート4、5、水平スペーサ6、各ガラスシート4、5/水平スペーサ6の界面の第1の水平周縁シール8、第2の水平周縁シール9および第3の水平周縁シール19。第3の水平周縁シール19は、ガラスシート4、5の水平部分および第2の水平周縁シール9を完全に被覆し、ガラスシートの外面を覆って延在する。
本発明による実施例1
断熱ガラス壁を以下の手順に従って組み立てた。
ガラス壁を形成するために2重グレージングの形態の2つの断熱ガラスパネルを選択した。それらは、以下のものから形成される:
・その縁部で研磨され、8mmの厚さおよび1800mm×1200mmの寸法を有する強化されたソーダ石灰シリカフロートガラスのシート、
・4mmの厚さおよび1800mm×1200mmの寸法を有し、2mmの厚さおよび同じ寸法を有するPVBシートによって分離されたソーダ石灰シリカフロートガラスの2枚のシートを含む合わせガラス、
・2つの透明垂直PMMAスペーサ(1200mmの長さ)および「ウォームエッジ」型の2つの非透明水平スペーサ(1180mmの長さ)を含むスペーサフレーム。
各透明垂直PMMAスペーサは12mmの厚さと10mmの高さとを有する。2mmの厚さと10mmの高さとを有する両面アクリル接着テープ3M VHB(登録商標)4918の形態のシールを、各透明垂直スペーサ/ガラスシートの界面に配置した。
各水平スペーサは、ポリプロピレン/ステンレス鋼から作製された「ウォームエッジ」型の閉鎖異形材から構成される。スペーサは中空であり、寸法として、1180mmの長さと15mmの厚さとを有する。スペーサに乾燥材料を充填し、その端部のそれぞれを、ポリイソブチレンベースのマスチック材によって透明垂直スペーサに接続する。異形材の側面を、ポリイソブチレンベースのマスチック材を用いて2枚のガラスシートに接着する。スペーサフレームをガラスシートの一方に押し付けた。第2のガラスシートをフレームの他方の面に配置し、垂直ガス押圧システムによって自動的に押した。この押圧工程の間、断熱ガス(アルゴン)を、少なくとも85体積%および15%乾燥空気の割合で2重グレージングに挿入した。アクリル接着テープ/ガラスシート界面のあらゆるバブリング現象を慎重に回避した。次いで2重グレージングの水平縁部をDow Corning DC(登録商標)3362シリコーンマスチック材で接着した。このマスチック材は各水平スペーサも接着した。グレージングの垂直縁部の一部を、片面アルミニウム接着テープで被覆した。このテープの接着は、アルミニウムテープと連続するアクリルシールと、このアセンブリ、すなわち透明垂直スペーサ−第1の透明周縁シール−ガラスシート、と直に接触するポリイソブチレンベースのマスチック材との組み合わせである。
次いで断熱ガラス壁の2つの構造的ガラスパネルを、非接着性透明シリコーンタイプのシールベース部分によって結合し、接続した。各パネルの外側ガラスシートは、Sika社製の透光性MS(「変性シリコーン」)ポリマーマスチック材Sikaflex(登録商標)によって目張りした。

Claims (17)

  1. 少なくとも2つの固定ガラスパネル(2)を含む建物のガラス壁(1)であって、前記パネルが、いくつかのガラスシート(4、5)から形成された多重断熱グレージングから形成され、前記グレージングが、
    a.各ガラスシート(4、5)間の2つの水平スペーサ(6)、
    b.別のパネルと連続する縁部上の少なくとも1つの透明垂直スペーサ(7)、
    c.前記水平スペーサ(6)と各ガラスシート(4、5)との間の第1の2重水平周縁シール(8)、
    d.第2の水平周縁シール(9)、
    e.前記透明垂直スペーサ(7)と各ガラスシート(4、5)との間の少なくとも1つの第1の透明2重垂直周縁シール(10)、
    f.断熱ガスのカバーを含む、前記水平スペーサ(6)と垂直スペーサ(7)とによって画定された前記ガラスシート(4、5)間の内部空間(11)
    を含むガラス壁(1)において、
    a.前記水平スペーサ(6)および垂直スペーサ(7)が、スペーサフレーム(12)を形成するために少なくとも1つの密閉要素(18)によって接続され、
    b.前記第1のシール(10)と連続する少なくとも1つの第2の垂直周縁シール(13)が、不透明であり、水蒸気のおよび前記内部空間(11)の断熱ガスの漏れを防止し、
    c.2つの連続パネル(2)が、各パネル(2)の前記第2の垂直周縁シール(13)と連続する少なくとも1つのシールベース部分(14)によって接続され、
    d.前記第1の透明垂直シール(10)と連続する前記第2の垂直周縁シール(13)は、隣接パネルに関連する引張応力および/またはせん断がなく、
    e.密閉ライニング(15)が、2つの連続パネル(2)の前記ガラスシート(4、5)間に配置され、前記シールベース部分(14)と接触し、
    f.前記ガラス壁(1)は、前記透明スペーサ(7)と連続する前記パネル(2)の縁部の近くに垂直の剛性フレーム要素がない
    ことを特徴とするガラス壁(1)。
  2. 前記シールベース部分(14)が可撓性要素であり、前記2つのパネル(2)の一方の前記第2の周縁シール(13)と接触するその少なくとも1つの表面が、他方のパネル(2)の前記第2の周縁シール(13)と接着することなく並置されることを特徴とする、請求項1に記載のガラス壁(1)。
  3. 2つの連続パネル(2)が、互いに接着しない2つの並置されたシールベース部分(14)によって接続されることを特徴とする、請求項1に記載のガラス壁(1)。
  4. 前記シールベース部分(14)および前記密閉ライニング(15)が、2つの異なる透明樹脂から作製されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  5. 前記第2の水平周縁シール(9)が、シリコーン、ポリウレタン、ポリスルフィド、および変性シリコーンから選択される構造的機能を有するマスチック材であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  6. 前記透明垂直スペーサ(7)が、周囲温度で剛性である透明ポリマーから選択されたポリマーを含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  7. 前記第1の透明2重垂直周縁シール(10)が、
    a.
    i.アクリルポリマーから作製された、
    ii.ゴムから作製された、
    iii.シリコーンから作製された
    両面テープ、
    b.ポリイソブチレンベースの接着剤、
    c.架橋性アクリルまたは架橋性エポキシタイプの接着剤、
    から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  8. 前記第1の水平周縁シール(8)が、ポリイソブチレンベースのマスチック材からまたはアクリルポリマーから作製された両面テープから、ゴムからまたはシリコーンから、あるいは前記2つの組合せから形成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  9. 前記第2の垂直周縁シール(13)が、任意選択的に少なくとも1つのコーティングと組み合わせられる片面金属接着テープであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  10. 前記第2の水平周縁シール(9)を、および少なくとも部分的に前記ガラスシート(4、5)の水平部分を被覆する第3の水平周縁シール(19)を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  11. プライマーが、以下の表面:
    a.前記第1の2重透明垂直周縁シール(10)との界面の前記ガラスシート(4、5)、
    b.前記第1の2重透明垂直周縁シール(10)との界面の前記透明垂直スペーサ(7)、
    c.前記ガラスシート(4、5)の縁面
    の少なくとも1つに塗布されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  12. 少なくとも1つのガラスシート(4または5)が強化されるおよび/または積層されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  13. 少なくとも1つのパネル(2)が0.3〜1.8W/mの範囲の熱伝達率Uを示すことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  14. 前記ガラスパネル(2)の少なくとも1つのガラスシート(4または5)が、セラミックインクおよび有機インクから選択される装飾層(16)で部分的に被覆されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  15. 前記水平スペーサ(6)および前記水平周縁シール(8、9)が、前記ガラスシート(4、5)に配置された前記装飾層(16)によって隠されることを特徴とする、請求項14に記載のガラス壁(1)。
  16. 前記垂直スペーサ(7)が、少なくとも1つの強化要素(17)によって前記水平スペーサ(6)に接続されることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載のガラス壁(1)。
  17. 前記ガラス壁(1)が、
    a.カーテンウォール、
    b.補強ビーム材を備えたグレージング、
    c.ガラスルーフ
    を形成するために採用されることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載のガラス壁の使用。
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