この書類に開示されている複数の発明は、種々の変更および選択的な(alternative、別の、代替的な)いくつかの形式(form)を受け入れ易い(amenable)が、前記複数の発明が具体化されたいくつかのものが、例として、この書類に、添付の図面および後述の文章による説明において示されている。しかし、理解すべきことは、その意図は、前記複数の発明を、ここに記載されている具体的ないくつかの具体例に限定することではないということである。その意図は、この書類に記載されているか、この書類に用いられている文言通りの意味を超えるとしてもこの書類に含まれると十分に理解されるかを問わず、前記複数の発明の主旨および範囲内にあるすべての変形物、均等物および代替物(alternatives)を包含するというものである。
一側面においては、この書類に記載されているシステムは、いくつかの生理パラメータ(physiological parameters)であって、心電図(ECGまたはEKGとしても知られている)、容積脈波(photoplethysmogram、光電容積脈波)(PPGとしても知られている)、パルス・オキシメトリ(pulse oximetry、動脈血酸素飽和度)、温度(temperature、体温など)および/または患者の加速度信号もしくは運動信号のうちの1つもしくは複数のものまたはそれらすべてのようなものをモニタするデバイスを含むことが可能である。
さらに、この書類に記載されているいくつかのシステムは、患者の、上述のような信号を測定および/または処理するように構成することが可能であり、それらシステムは、複数の要素のうちの1つまたは複数のものを用いるかまたは有し、前記複数の要素は、(a)回路を有し、
その回路は、フレキシブル(flexible)かもしくはフレックスな(flex)回路基板(board、ボード)の内部においてか(in、埋設されるか、内蔵されるか)もしくは表面上において柔軟性を有するか、またはそのような回路基板を形成することがあり、
当該回路は、平坦弾性サブストレート(substrate、基板)またはボード(board、基板)内に埋設されるかもしくはその表面上に位置し、そのサブストレートまたはボードは、上面および底面を有しており、
当該回路は、
(i)少なくとも1つのセンサであって、前記平坦弾性サブストレートの底面の内部(in、埋設される位置)もしくは表面上の位置または前記平坦弾性サブストレートの底面に隣接する位置に搭載されるとともに、患者と電気的にまたは光学的に伝送(communication、通信)可能であるものと、
(ii)その少なくとも1つのセンサから信号を受信しおよび/または受け付ける少なくとも1つの信号処理モジュールであって、いくつかの実施態様においては、さらに、そのような信号を、患者データとしての保存のために、変換することをも目的として設けられているものと、
(iii)患者データを受信しおよび/または受け付けるとともに保存する少なくとも1つのメモリ・モジュールと、
(iv)保存されているかまたは保存されていない患者データを外部デバイスに伝送するための少なくも1つのデータ伝送モジュール(data communication module、データ通信モジュール)と、
(v)制御モジュールであって、前記少なくとも1つのセンサと、前記少なくとも1つの信号処理モジュールと、前記少なくとも1つのメモリ・モジュールと、前記少なくとも1つのデータ伝送モジュールとのうちの1つまたは複数のもののタイミング(timing、動作タイミング)および動作(operation、動作内容)を制御し、および/または、前記制御モジュールは、前記少なくとも1つのデータ伝送モジュールによって患者データの伝送を行うことを指令するコマンドと、患者データを前記少なくとも1つのメモリ・モジュールから消去しおよび/または一掃する(wipe)ことを指令するコマンドとを受信することが可能であるものと
のうちの1つまたは複数を有しており、
前記複数の要素は、さらに、(b)導電性粘着体(conductive adhesive、導電性接着体、導電性粘着剤、導電性接着剤)を有し、その導電性粘着体は、前記平坦弾性サブストレート(substrate、基板)の底面に分離可能に(removably、剥離可能に)粘着され、当該導電性粘着体は、患者の皮膚に付着することと、前記平坦弾性サブストレート(substrate、基板)の底面に対して直角な方向のみに実質的に一致する方向に電気信号を流すこととが可能であるか、および/または、いくつかの実施態様においては、前記1つまたは複数のセンサに隣接する導電部と、非導電部とを有する。いくつかの実施態様においては、前記導電性粘着体が、前記皮膚に対して直角な方向のみに実質的に一致する方向に電流を流す特性(すなわち、「z軸」伝導性(conduction、電気導通性))を有する材料より成る複数の領域を有するという点で、異方性導電性粘着体である。
いくつかの実施態様においては、この書類に記載されているいくつかのデバイスが、特に、総合的(comprehensive、包括的)かつ長期的な心臓モニタリング向けである。この種のデバイスの複数の特徴部は、リード1(lead 1、1誘導、1リード)ECG、容積脈波計(PPG)、パルス・オキシメータ、加速度計、温度センサ(temperature sensor、体温計など)、および/または、患者の事象(event、イベント)を手動でマーキングするためのボタンまたは他のインジケータとのうちの1つまたは複数のものを有することが可能である。この種のデバイスは、例えば最大約2週間分の連続データ(continuous data、切れ目のないデータ)(ただし、別の実施態様においては、それより多いかまたは少ないデータを利用することも実現可能であろう)を保存するように設計されることが可能であり、その連続データは、いくつかの実施態様においては、コンピュータ接続(computer connection、コンピュータ同士の接続など)により、クニリック(clinic、診療所)または他のコンピュータに短時間内に、一例においては、わずか約90秒内に(ただし、別の実施態様においては、それより長いかまたは短い時間が実現可能であろう)ダウンロードされるかもしれず、前記コンピュータ接続は、無線であるか有線であるかを問わず、一例においては、その有線接続が、USBであるかまたは他の利用可能なデータ接続によって行われる。コンパニオン・ソフトウエア・データ解析パッケージ(companion software data analysis package、付属ソフトウエア・データ解析パッケージ)が、自動的事象キャプチャ(患者の事象(event、イベント、状態変化)を自動的にキャプチャすること)を実現するように、および/または、即時にまたは遅延後に現場で行われるデータ解釈(immediate or delayed, local data interpretation)を可能にするように適合設計される(adapted、構成される)ことが可能である。
間欠的な心臓異常(intermittent cardiac anomalties)というものは、しばしば、医師が検出および/または診断することが困難であり、その理由は、そのような異常が、医師が患者を検診(physical examination、身体診察、医的診査)している際に発生することが、検出・診断を行うために必要であるからである。この書類に記載されているデバイスは、この問題を取り扱うことが可能であり、いくつかの実施態様においては、その問題を、1または多数の生命兆候(vital signs、バイタル・サイン、血圧、脈拍、呼吸、体温など)の継続的なまたは実質的に継続的なモニタリングであるものによって取り扱うことが可能である。
いくつかの選択的な(alternative、別の、代替的な)特徴部は、
(i)患者の胸部上にのみ配置される複数の電極を有するドリブン「ライト・レッグ(driven "Right Leg(右足駆動式の、右脚が駆動される、DRL)"」回路と、
(ii)「z軸」すなわち異方性導電粘着電極インタフェース(z-Axis or anisotropic conductive adhesive electrode interface、電極と患者皮膚との間の導電性・粘着性インタフェースであって、z軸方向の伝導性(conductive、導電性)、すなわち、異方伝導性(conductive、導電性)を有するもの)であって、電極(an electrode、1つの電極)と、その電極の直下にある患者の皮膚との間の部分のみに導通(electrical communication)が起こるようにすることが可能であるものと、
(iii)CCU/(または)ICU担当者へのアクセスが可能なローカル・コンピュータ(local computer、現場に設置されているコンピュータ)へのデータ伝送およびそのローカル・コンピュータによるデータ解釈を行うデータ伝送・解釈部と、
(iv)ハードウエアの固有の組合せであって、診断を支援するために、複数のデータ・ソース(data sources、複数のセンサからの複数のデータ)を互いに同期するように(in time concordance)互いに関連付けることが可能であってもよいものと
のうちの1または複数を有することが可能である。
選択的な(alternative、別の、代替的な)いくつかの実施態様においては、この書類に記載されているデバイスおよびシステムが、
1)再利用性(reusability)(いくつかの事例においては、約1000人に近いかそれより多数の患者)であって、当該デバイスの費用をたった約10−15回の患者検査の後に取り戻すことが可能であってもよいものと、
2)心電図波形データ、慣性的イグザーション(inertial exertion、イグザーションの慣性)・センシング、手動事象マーキング(患者の事象(event、イベント)を手動でマーキングすること)、測温(temperature sensing、体温測定、温度感知)および/またはパルス・オキシメトリであって、それらのうちの一部または全部は不整脈の事象(arrhythmic events)を良好に検出して分析するために互いに同期するもののうちの1つまたは複数のものと、
3)高い効率の水密性または防水性(患者/(または)着用者が当該デバイスを装着したまま水泳することを可能にするために)と、
4)ほぼ即座にかつ現場でデータ解釈を行うための総合的な解析パッケージと
を提供することが可能である。別のデバイスを、患者/(または)着用者の動作中に、患者の皮膚にフィットするとともに一緒に動くために、軽量で、薄肉で、耐久性があり、そして、フレキシブルなデバイスを提供するために、フレックス回路(flex-circuit、フレキシブル回路、形状が柔軟性を有する回路)技術を利用するように適合設計してもよい。
図1および図2は、上述のように設計されたデバイスについての選択的な(alternative、別の、代替的な)いくつかの実施態様のいくつかの例を示している。
図1は、デバイス100を示しており、そのデバイス100は、部品側部すなわち上側部101と、患者側部すなわち回路側部(patient side or circuit side、底面)102と、1または複数の内側電気層であって全体的に符号103で特定されるものと、長手状のストリップ層(an elongated strip layer、長手短冊層、1つの長手状のストリップ層)105とを有している。そのストリップ層105は、その表面上および/またはその内部に電子部品部(electronics、複数の電子部品、電子部品群、エレクトロニクス)を有することが可能である。図1Aは、それら要素を、実質的に透明であるデバイスであると明細書においてみなされるかもしれないものの内部において、ここに記載されている複数の要素と一緒に使用されるかもしれないいくつかの他の要素と共に示す斜視図である。より具体的には、図1Bは、上側部101の平面図に向けられ、図1Cは、下側部である患者側部(the patient side、底面)102の平面図に向けられ、図1Dは、第1の立面図である側面図に向けられている。
明細書に記載されている電子部品部(electronics、複数の電子部品、エレクトロニクス)のうちの大部分は、1つまたは複数の電子部品層103であり、ここでは概略的に示されているように、前記複数の電子部品は、材料104(いくつかの例については、図1A,図1B,図1Dおよび図1Kを参照されたい)、医療グレード(medical grade、メディカル・グレード、医療品質)を有するシリコーン、プラスチックもしくはそれと同様なもの、すなわち、注封材料(potting material)を用いて、封入される(encapulated)ことが可能であり、その目的は、前記複数の電子部品(the electronics、前記電子部品部)を、長手状のストリップ層105の表面上においてもしくはその内部においてまたはそのストリップ層105に対して相対的に決まる位置において機能的であるように配置された(functionally disposed relative to、作動可能であるように配置された)作動位置(operative position、作動を行うことが可能な位置)に固定することにある。前記注封材料または他の材料は、多くの実施態様において、追加的にまたは置換的に、前記複数の電子部品(the electronics、前記電子部品部)を水または汗が使用される環境でも作動状態にあるように、前記複数の電子部品を防水的に、水密的にまたは耐水的に被覆することが可能である。1または複数のアクセス・ポイント(access point、出入り口、連通路、窓)、接合点または他の機能的ユニット106を、上述の封入材料(encapsulation material)104の任意の側部上におよび/またはその任意の側部を通過するように設けることが可能であり、その目的は、外部へのアクセスおよび/または機能的ユニット106の内部またはそれの下方に配置された前記複数の電子部品(the electronics、前記電子部品部)との通信にある。図1A,図1Bおよび図1Dは、前記上側部(top side、上側部101)において、上述のようなアクセス(access、アクセス通路、出入り口、連通路、窓)106を4つ示している。それらアクセス106は、特に、高Zデータ伝送ポート(high Z data communication port、高いインピーダンスまたは電気抵抗値を有するデータ通信ポート)および/または充電用接点を有することが可能である。当該デバイス100のこの上側部すなわち部品側部101は、保護および/または防水のためにシリコーン化合物で被覆されることが可能であり、このとき、いくつかの例においては、HS USBコネクタのみが、1または複数のポート(port、出入り口、連通路、窓)106を介して、例えば、データの通信もしくは伝送という目的および/または充電という目的のために、露出させられる。
長手状のストリップ層105は、いくつかの電気的リード(lead、導線、導電経路)または他のいくつかの内層導電体のような1つの回路または複数の部分回路(circuit portions、1つの回路を構成する複数の部分)であって、例えば、図1Dに示す複数本のリード(lead、導線、導電経路)107であるものであるか、または前記1つの回路または複数の部分回路(circuit portion)を有するものであることが可能であり、前記1つの回路または複数の部分回路の目的は、電子部品部(electronics、複数の電子部品)103と、導電性を有するいくつかのパッドまたは接点108,109および110であって後に詳述するもの(いくつかの例においては、108および109が、高インピーダンスおよび高Z(電気抵抗値)(high impedance/high Z)を有する複数の銀電極(silver electrodes)または銅―銀電極(copper/silver electrodes)であって心電図すなわちECGを取得するものであり、また、110が、時々、参照電極である)との間の通信にある。多くの実施態様においては、ストリップ層105が、フレックス回路であるかまたはそれを有することが可能であり、そのフレックス回路は、変形、捩じれ、曲げおよびその他同様なものに耐えることが可能である(acceptable、耐性を有する、吸収可能である)が、自身の内部においては、ロバスト性を有する(robust、頑強性を有する、耐外乱性を有する、構造安定性を有する)複数の電気的回路接続部を維持する(retain robust electrical circuitry connections、前記フレックス回路の内部に存在する前記複数の電子部品同士が、電気回路として機能するように、電気的回路接続部のロバスト性(robust、頑強性、耐外乱性、構造安定性)を維持する)ものとして理解されている。注目されたいことは、電子部品部(electronics、複数の電子部品)103および複数の電極108,109,110は、層(layer、ストリップ層)105に装着された状態で図示されているが、それら要素は、層(layer、ストリップ層)105の内部に形成される(formed)か、またはその他の方法で層(layer、ストリップ層)105の内部に配置されてもよいし、または、それら要素は、少なくとも、1または複数の層であって実際には層(layer、ストリップ層)105と一緒に存在するかまたは層105に隣接するものの内部の、決められた相対位置を有する複数の作動位置内に、互いに区別できない態様で、配置されるということであるかもしれない。同様に、前記複数のリードまたはトレース(trace、導電経路)107は、埋設された状態で図示されている(図1Dにおいては、破線で示されている)が、それらリードまたはトレース(trace、導電経路)107は、前記上側部または底側部上に存在してもよいが、より可能性が高いのは、皮膚側にある他の電気通信部からの絶縁を実現するために、前記上側部上に存在することである。それらトレース(trace、導電経路)107は、それの最初の部分は、前記上側部(または底側部)上に位置していても、後続する部分が、絶縁性封入材料(encapsulant)またはそれと同様な保護カバー(個別に図示されていない)によって被覆されることが可能であり、それら絶縁性封入材料または保護カバーは、多くの実施態様においては、層(layer、ストリップ層)105の全体または大部分のための、選択的な(alternative、別の、代替的な)性質としてのフレキシビリティを維持するためのフレキシブルな材料である。
患者側部102上には、心電図用電極108,109および110が、実質的にダイレクトに患者の皮膚に接触するために、露出された状態に置かれることが可能であり(皮膚と電極との間に塗布された導電性ゲル(conductive gel)を少なくとも伴う可能性があるが)、および/または、多くの実施態様においては、患者側部の電極108,109および/または110が、後述のように、導電性粘着部によって被覆されることが可能である。それら電極108,109および/または110は、ロバスト性を有する(robust、頑強性を有する、耐外乱性を有する、構造安定性を有する)高導電性材料でめっきされたものでるかもしれないし、または、そのような材料自体であるかもしれないし、そのような材料は、例えば、銀/(または)塩化銀(silver/sliver chloride)であって、生体適合性と高い信号品質とに適したものであり、また、いくつかの実施態様においては、それら電極108,109および/または110は、高度なロバスト性を有する(robust、頑強性を有する、耐外乱性を有する、構造安定性を有する)ものであることが可能であり、また、本発明の範囲を限定しない一例においては、それら電極108,109および/または110は、複数人の患者に使用される際に約千(1000)回のアルコール洗浄に耐えられるように設計されることが可能である。窓または他の連通路もしくは開口部111,112(図1C)が、パルス・オキシメータのために、例えば、複数のLEDおよびセンサのために設けられることが可能である。そのような開口部111,112は、典型的には、患者の皮膚に対して双方向での光の伝達を最適な状態で行うために設けられることが可能である。それに代わって設置される1または複数の光誘導路(light conduit)111a/112a(および111b/112b)が、図1Dに、本発明の範囲を限定しない一例において示されており、その光誘導路111a/112a(および111b/112b)は、電子部品部(electronics、複数の電子部品)103に近接して配置されるかおよび/または電子部品部(electronics、複数の電子部品)103に接続されている。明細書においては、広範囲に及ぶ別の設置態様が利用可能であることが可能である。
いくつかの実施態様においては、周辺光(前記複数のLEDが消灯されている状態で)のサンプリングが行われ、その後、その周辺光のサンプル値が、パルス・オキシメータ信号のそれぞれから減算され、それにより、太陽光または他の周辺光源によって引き起こされる雑音を除去することが可能である。
前述の、複数のLEDとフォトダイオード・センサとのセット(the LEDs and photodiode、センサ/LEDセット)は、追加的におよび/または置換的に、シリコーン(silicone)層によって被覆され、それにより、前記センサ/LED(the sensor/LEDs、前述のセンサ/LEDセット)と患者の皮膚との間におけるエア・ギャップが排除される。この種のものについての2つの例が図1Hおよび図1Kにそれぞれ示されており、それら図においては、シリコーン層すなわちカバー(covering、被膜)121が、前記光誘導路(the light conduits、光誘導路111a/112a)および/またはセンサ/LED111c/111d/112cを被覆する/(または)包囲する状態で示されている。LED111c(図1Hおよび図1K)は、赤色LEDであるかもしれず、また、LED111d(図1Hおよび図1K)は、IR(赤外)LEDであるかもしれず、また、そのデバイス(the device、前記センサ)112c(図1Hおよび図1K)は、センサであるかもしれない。置換的な(alternative、相互代替的な、他のものにとって代わることが可能な、選択的な)および/または追加的な(additional、他のものに追加されることが可能な)複数のLEDを有してもよく、第1の例においては、置換的なまたは追加的な1または複数の色を有する(additional or alternative colors、これまでに説明したLED光の色に追加されるかまたはそれに代わる色を有する)1または複数のLED(図示しない)を、図1Hおよび図1Kに示すものと同様にして有してもよく、そのLEDは、例えば、緑色LED(図示しない)であって、後述のように、追加的なおよび/または置換的な機能を実現するものであってもよい。このシリコーン層すなわちカバー(This silicone layer or covering、シリコーン層すなわちカバー121)により、患者皮膚からの反射光に対する光損失量が低減され、それにより、前記信号(the signal、前記センサの信号)が大きく増加する(increase、強度が増加する)とともに、前記センサ(the sensor、センサ112c)に対する前記患者皮膚の動きによって引き起こされる雑音が大きく低減されるかもしれない。いくつかの実施態様においては、前記シリコーン層が、光パイプ(light pipe)と称されるかもしれず、また、いくつかの状況においては、そのシリコーン層が、透明で、無色で、および/または医療グレード(medical grade、メディカル・グレード、医療品質)を有するシリコーンであるかもしれない。さらに後述するように、前記シリコーン層すなわちカバー121を、明細書においては、追加的におよび/または置換的に、光パイプまたはレンズ121/121a/121bと呼称してもよいが、その呼称は、その要素が、発せられた光(upon emission、別のところから発せられた光、直接光)を透過させるか、反射光(upon reflection、別のところで反射してきた光)を受光してその光を透過させるか、それらの双方であるかを問わず、光透過に関与するか、または、その光が自身を透過するようになっていることを限度とする。
1または複数の実施態様においては、それに使用される(thereof)レンズ121/121a/121bを、医療グレードを有するシリコーンから製造してもよく、そのシリコーンは、透明性と無色性と軟質性と低いデュロメータ硬さとのうちの1または複数を有する。明細書に記載のものと一緒に使用されるように特化されるシリコーンの複数の好例は、「タッキー・ゲル(tacky gels)」(いくつかの業者から供給されている)として知られており、また、前記好例は、典型的には、高度の強粘着性の粘着体(high-tack adhesives)を有し、その粘着体は、望ましくは、両面に(on both sides、前記タッキー・ゲルの両面に)埋設される(embedded on both sides、両面粘着タイプである)。低いデュロメータ硬さを有するシリコーン(low durometer silicone)と、前記タッキー・ゲルの両面上に存在する粘着体である両面粘着体とを組み合わせると、レンズ121/121a/121bを前述の電子的なセンサおよび皮膚に適合する(conform to、形状的に適合する、自身の形状がそれらセンサおよび皮膚の形状に合致する、うまくフィットする)ことと、いくつかの実施態様においては、さらに、前記皮膚と前記レンズと前記センサの境界面(interface、異なる部品が相互に接触する境界面)間での動き(movement、相対変位)を制限することにより、モーション・アーチファクト(motion artifact 、動きに起因して発生する人工的な雑音、体動アーチファクト、患者の運動中の体動に起因するノイズすなわちアーチファクト)が軽減されるという特性を呈示することとが可能となる。明細書に記載のものに従う前記レンズは、追加的におよび/または置換的に、当該レンズが、複合粘着ストリップ(composite adhesive strip、2以上の異なった部分から成る、異種混成型、コンポジットの粘着ストリップ、複合粘着体113,113a)(例えば、図1D,図1G,図1Iおよび図1Jに示す複数の選択肢を参照)を構成する複数の層間に捕捉されるように特化された形状を有することが可能であり、このとき、いくつかの実施態様においては、前記レンズが、追加的に、隆起部(raised portion、凸部)を有し、その隆起部は、前記複合粘着ストリップ(composite adhesive strip、複合粘着体113,113a)内の開口部のサイズを有し、また、時々、その開口部は矩形状を成しており、前記隆起部によれば、前記レンズが、前記複合粘着ストライプの患者側の面からわずかに突出することが可能となる(図1Kに関するさらに詳細な説明は後述する)。
図1Kにおいては、さらに、センサ/LEDセット(the LEDs and sensor、センサとLEDとが組み合わされたもの)111c/111d/112cに用いられるさらに別のシリコーン製カバーまたは封入材料(encapsulant)121aについての一実施態様が、凸レンズをカバー外面121bと同じ位置またはそれに隣接する位置に有してもよい。多くの実施態様においては、前記外面(the external surface、カバー外面121b)およびレンズ(lens、前記凸レンズ)が、同一部品であり、および/または前記レンズ(the lens、前記凸レンズ)が封入材料121aの外面(the surface、カバー外面)121bにより形成されてもよい。明細書に記載のものによって提供されるものは、当該デバイスが患者またはユーザの人体に搭載される部位が胸部であるか、額部(例えば、幼児(infant)または新生児(neonate)の場合)であるか、別の部位であるかを問わず、パルス・オキシメトリ用LED発光器111c/111dおよび1または複数のフォトダイオード・センサ112cと皮膚表面とを相互やりとり可能に接合する(interface、相互やりとり可能に仲介する、相互やりとり可能に連携させる)ための構造体および方法である。
具体的には、この書類において特記されているように(as otherwise described herein)、使用される(thereof)システムおよび/またはデバイス100は、1または複数のLED発光器111c/111dであって、選択されたいくつかの波長を有するものと、1または複数のフォトダイオード・センサ(sensor、受光器、112c)とを使用してもよい。しかしながら、LED/センサ・セット(combination、111c/111d/112c、LEDとセンサとが組み合わされたもの)が着用者1000の皮膚1001にしっかりと結合される(coupling、動かないようにしっかりと結合される、光学的連結が行われる)可能性を極大化するために、レンズ121bであって、光学的に透明で、かつ、医療グレードを有するシリコーンより構成されているものを、LED/センサ・セット111c/111d/112c上において成型する(molded onto、LED/センサ・セット上に流し込んで成型する)か、またはレンズ121bが、成型後に(later、事後的に、事前に成型しておいてその成型後に)、LED/センサ・セット111c/111d/112c上に、それをレンズ121bが被覆する関係(covering relationship)が存在するように装着してもよい。多くの実施態様においては、レンズ121bが、部分的に球状を成すか、またはおそらく本質的に半球状を成してもよいが、このことは不可欠ではない。同様に、それら形状とは異なる形状の曲率が有用であるかもしれない。着用者の動きによるか否かを問わず、デバイス100の移動時に、曲率のおかげで、皮膚との接触状態が失われる可能性が軽減される。すなわち、着用者1000の動きまたは着用者1000に対するデバイス100の相対的な動きが発生する結果、前記レンズ(the lens、121b)が皮膚1001に、または前記レンズが皮膚1001に関連して、疑似的に転動しながら接触する(quasi-rolling contact)ことになる。皮膚との接触が良好に維持されることは、良好なデータ獲得(acquisition、収集)が、中断がない状態および/または低ノイズ状態で行われることを意味する。
さらに、接触状態を維持する機能に関連することは、光パイプ効果(the light piping effect、光を誘導する効果、ライトパイプ効果、ライトガイド効果、導光効果、光導体効果)であり、この光パイプは、複数のLEDおよびセンサが、異なる高さを有することがあっても、伝送を、エア・ギャップ(air gap、光パイプ121aの材料内の空気間隙)による中断(interruption、伝送中断、伝送妨害、信号途絶)なく、封入材料(encapsulant)121aの光パイプを通過するように行うときに達成されてもよい。発光器から光パイプ121aまでの経路、および光パイプ121aを透過する経路においてエア・ギャップが存在しないとともに、曲面(curved surface、レンズ121bのカバー外面)が実質的に安定して皮膚に接触するため、皮膚内部まで透過する(transmission into、入射する)とき、皮膚を透過するとき、皮膚内部からの戻り光として入射とは逆向きの反射が行われるとき、および、光パイプ121aの材料を再度透過して前記センサ(the sensor、112c)に戻るときに、エア・キャップ(air gap、皮膚とデバイスとの間の空気間隙)に起因する中断(interruption、伝送中断、伝送妨害、信号途絶)が発生しない(透過も反射も光の進行を意味する)。このことにより、エア・ギャップ境界面(air gap interfaces、皮膚とデバイスとの間の境界面であってエア・ギャップが存在するもの)において光波が散乱することによって引き起こされる非効率性が軽減される(エア・ギャップがあると、光が皮膚または他の表面から跳ね返る(bounce off、予定外に反射する、皮膚内に入射せずに反射する)ことが可能となる)。すなわち、前記複数のLEDおよび前記複数のセンサを封入すること(encapsulation)により、エア・ギャップの不存在および光パイプが提供され、また、前記曲面(the curved surface、レンズ121bのカバー外面)により、高品質にして散乱度が低い状態で、皮膚の内部への透過、および皮膚および骨からの反射光の受光が可能になる。前記光パイプおよび曲面により、皮膚との接触状態が途絶せずに済み、また、前記レンズ(the lens、121b)により、皮膚反射に起因する信号損失量が軽減される。その信号対雑音比は低下し、また、データ獲得(data acquisition、データ収集)は、その品質(quality、精度)の点で向上する。
したがって、この種のレンズ121bは、1または複数の目的に応えてもよく、それら目的は、いくつかの例においては、特に、1)「光パイプ(light-pipe)」効果を、異なる高さを有する複数のLEDおよび複数のセンサが互いにしっかりと結合される(coupling)ことが、すべてのLEDおよびセンサの間で一致する品質またはそうでなくても高い品質で行われることと、実質的に安定して皮膚にしっかりと結合される(coupling)こととが、モーション・アーチファクト(motion artifact)が軽減されるように行われることを保証するように、実現することと、2)発光された光であって皮膚を透過して骨に到達するものを集束することと、3)反射した光であって皮膚を透過して前記複数のフォトダイオード・センサ(the photodiode sensors、受光器、112c)に到達するものを集束することとを含む。
さらに注目すべきことは、前記レンズ(the lens、121b)の半径を、1)の事項から3)の事項までを極大化するように設計してもよいということである。前記レンズ(the lens、121b)の高さ寸法は、デバイス100の複合粘着体113から突出して皮膚に食い込むが、データ不良の別の原因でもある毛細血管床(capillary bed)の阻害が発生するほどに深くは食い込まないようにすることが可能であるように設計される。さらに、前記複数の曲率半径(the radius of curvature、レンズ121bの複数の曲率半径)およびLED光波の複数の出射角度(angles of LED lightwave emission)を高度に制御することの必要性は必ずしも存在せず、また、皮膚を通過するように用いられる前記複数のLEDであって、例えば、赤色LEDおよび赤外LEDおよび/または緑色LEDは、非常に広い範囲に亘って異なる複数の出射角度を実現し、よって、広範囲に亘って異なる多数の反射光が、広範囲に亘って異なる複数の曲面(curved surfaces、レンズ121bのカバー外面)により、集束されて前記センサに戻ることになるという理由で、前記必要性は存在しない。すなわち、前記曲面は、動き(偶発的であるかまたは意図的である)が発生している期間に接触状態を維持することに有用であり、また、当該曲面は、皮膚を透過するときの角度および反射して前記センサに戻るときの角度にとってそれほど重要ではない。言い換えると、多くの異なる曲率半径(many different radii of curvature、レンズ121bが有する多くの異なる曲率半径)は、データ/(または)光波(wave)の透過率の差も反射率の差も非常に小さいという理由で、有効であり、LEDの出射角度が広角であることは、多様な複数の半径(radii、レンズ121bの複数の曲率半径)をうまく扱う(takes care of what might be a variety of radii、広い出射角を有するLEDを用いれば、レンズ121bの曲率半径が複数存在する場合に、その範囲をこまかく決めなくてもよい)。むしろ、前記曲率(the curvature、レンズ121bの曲率)は、デバイス100が動くということが原因で、接触状態を維持する際に多くの制限を有するかもしれず、例えば、より平面に近い曲部(flatter curvatures)であると簡単に転動しないし、非常に小さな曲率半径であると、それほど多くのデータを送ることも受け取ることもしない。
いくつかの実施態様においては、縦横寸法が約12.6mm×約6.6mmの区画内に複数のLEDおよび複数のセンサを有するデバイスにとって有用であると認められる曲率半径が、約20mmから約40mmまでの範囲内にある(20.34mmの曲率半径と39.94mmの曲率半径との両方が有用であることが発見された)。さらに注目されるかもしれないことは、複数のLEDは、片面もしくは反対側の面または両面に存在するかもしれないし、または、おそらく、1つのセンサの周囲において実質的に等間隔に配置された4個以上の位置にそれぞれ配置されるかもしれず、そして、それらLEDは、所望の結果を提供するかもしれないということである。
さらに注目されたいことは、明細書に記載のパルス・オキシメトリは、複数の光源および/または複数のセンサを有してもよく、これは、図1Hおよび図1Kに示すいくつかの配置についての1つの解釈であってもよい。典型的なパルス・オキシメトリ電気回路は、波長ごとに(典型的には、赤色光、赤外光および、緑色光を含む他の光、または、後述のさらなるいくつかの例については、赤色光/(または)赤外光の長時間平均値(long time averages、それぞれの信号の強度についての長時間平均値、それぞれの信号が時系列的に有する複数の強度のうち長時間の時間区間内に存在するものの平均値、波形によって表されるデータの長時間平均値、時間平均値のうち他の時間平均値より時間区間が長い方、酸素飽和度を測定するために用いられる赤色光および赤外光についてのより時間平均値の時間区間より長い時間区間を有する時間平均値))1つの光源(LED)を使用する。しかしながら、明細書の複数のデバイスおよび/または複数の方法は、各波長ごとに複数の光源を利用してもよい。このことにより、局所的なモーション・アーチファクト(motion artifact、体動アーチファクト)の影響を軽減することを目的として、患者/着用者の内部/表面に存在する広範囲な毛細管床の測定(interrogation)が可能である。同様に、複数のセンサを同じ目的または利点を得るために使用してもよい。
さらに、 DRL回路(driven right-leg circuit、右足駆動回路、右脚駆動回路、右脚が駆動される回路、右脚駆動式の回路)および/または代理DRL回路(proxy driven right-leg circuit、プロキシDRL回路、疑似右脚駆動回路)」と称されることがある)とパルス・オキシメトリとを組み合わせれば、別の効果を得ることが可能である。DRL回路、、代理DRL回路および/または右足駆動回路は、胸部用であるか、額用であるか、他の電極配置位置(electrode placement)用であるかを問わず、コモン・モード・ノイズ(common mode noise、同相雑音、雑音として混入する同相信号)およびパワー・ライン・ノイズ(power line noise)であってそれらが除去されずに存在すると前記パルス・オキシメトリ・センサの内部に容量結合(capacitively-coupled)されてそのセンサの有効性が低下してしまうであろう/かもしれないものを除去することが可能である。DRL回路(driven right leg、右足駆動回路、右脚駆動回路、右脚が駆動される回路、右脚駆動式の回路)および/または代理DRL回路(proxy driven right leg、プロキシDRL回路、疑似右脚駆動回路)」と称されることがある)と、図1Kに、かつ、この図1Kについて記載されているようなレンズを用いて改良されたパルス・オキシメトリとを組み合わせれば、上述の種類のノイズを顕著に軽減し、それにより、データ取得を強化することが可能である。駆動用電極については、後述のさらなる詳述箇所を参照されたい。
図1Dは、明細書に記載のものと共に用いられるかもしれない粘着体(adhesive、複合粘着体)113の第1の例を提供する。その粘着層(the adhesive layer、粘着体113の層)113は、この態様においては、両面粘着体であり、その両面粘着体は、デバイス100の底面102と、第2の側とに適用され、その第2の側は、おそらく患者としての身体の皮膚(図示しない)に粘着されるための別のタイプ(a different type、底面102に適用される粘着体または粘着剤とは種類が異なる)粘着体(adhesive、粘着剤)を伴うであろう。前記粘着層(the adhesive layer、粘着体113)が粘着されるべき相手として選択される材料が異なるという点で、種々のタイプの粘着体(adhesive、粘着剤)が使用されるかもしれず、それら材料は、典型的には、デバイス100に接続されるための回路または回路基板(board、ボード)の材料と、前記患者側部(the patient side、底面102)上の患者皮膚(個別に図示しない)とである。患者への装着が要望されるまで、保護裏板(backing、バッキング)114が患者側部上に使用されることが可能である。注目されたいことは、多くの用途においては、粘着体113が、例えば、それの粘着面に対して直角な軸線のような、1つの方向または実質的に1つの方向においてのみ導電性を示すことが望ましいという点で、異方性を有するということである。よって、信号伝達のために電気的導通が良好である接触が、前述の電気的接点または電極108,109および110に至る前述の粘着体によって実現されることが可能である。注目されたいことは、対応する1または複数の光開口部(light aperture)111b/112bが、図1Dの一例の粘着体113の内部に示されており、それにより、パルス・オキシメトリ(pulse oximetry、動脈血酸素飽和度)に典型的に関係する光データの伝達を行うために、光を、光開口部111b/112bを通過し、かつ、層(layer、ストリップ層)105の内部に/層105を貫通するように存在する光誘導路(light conduit)111a/112aと共同するように、伝達するということである。
いくつかの実施態様においては、前記粘着体113がデバイス100上に、実質的に恒久的にまたはある程度の交換可能性を有するように配置または設置されることが可能である。いくつかの実施態様においては、当該デバイス(the device、デバイス100)であって、図1A−図1Dおよび/または図1Gに示すように、前記粘着体113を有しない(または、いくつかの実施態様においては、前記粘着体113を有する)ものが、再利用可能であることが可能である。この種の多くの事例においては、粘着層113が、次回の使用(subsequent use、当該デバイスの次回の使用)が開始されるごとにそれに先立って、剥がされて別のものに交換されることが可能であるが、層(layer、粘着層)113の再利用(re-use of and with、層113のみの再利用および層113を伴うものの再利用)は阻害されない。交換可能な粘着層113を有する当該デバイスの最初の使用または2回目以後の使用においては、当該デバイスを患者に装着するユーザ、例えば、医師もしくは専門技術者(technician)または患者本人が、電気的導通による信号伝達を行う(conductive transfer、伝導による伝達を行う)粘着体113をデバイス100の患者側部(the patient side、底面)102に装着するということである可能性がある。その後、保護裏板114が剥がされ、当該デバイスが患者に貼り付けられて起動される。
当該デバイスの起動は、患者/着用者に装着された後、多くの方法で行うことが可能であり、いくつかの方法においては、次のようにプリセットすることが可能であり、すなわち、起動を肯定するインターアクション(interaction、対話的指令)が医師からも患者からも他の者からも不要であり、その理由は、慣性力(inertia、慣性抵抗、血流の慣性力)による起動および/またはパルス・オキシメータによる起動にあり、それら起動に引き続き、自動的に、当該デバイスを起動させ、その一例においては、そのデバイス起動が、十分に小さな入力(慣性系の場合における動き、またはパルス・オキシメトリのための血流の光反射)を受け付けることに応答して行われるが、あるボタンが、アクセス通路106の位置に、または、前記電子部品部(the electronics、電子部品部103)に近接する他のある位置内に、患者が、当該デバイスを起動または停止させるか、または、必要に応じ、ある事象をマーキングすることが可能であるようにするために、設置されることが可能である。望ましい一実施態様においては、当該デバイスが、実質的に連続的にデータを取得するために2週間というような期間の間、着用されるか、または、当該システムにおいてまたは当該システムによって好まれるとともに確立されるような時間間隔で間欠的に着用されることが可能である。
モニタリング期間が終了すると、医師、専門技術者、患者または他の人間は、その後、当該デバイス(the device、デバイス100)を患者の身体から取り外し、いくつかの例においては、前記粘着体を、いくつかの事例においてはアルコールを用いて、除去し、そして、データ伝送のためにデータ伝送接続を確立し、それにより、前記データをダウンロードし、前記データ伝送は、例えば、無線通信によるか、または、USBもしくは同様なデータ・コネクタの挿入/接続によって行われる。前記データは、その後、処理され、および/または、解釈され、そして、多くの事例においては、前記データは、必要に応じ、即座に解釈される。基板上の電源がバッテリを有することが可能であり、そのバッテリは、その後、ある回の使用と次回の使用との間において再充電することも可能であり、いくつかの実施態様においては、そのバッテリは、約24時間以内というように高速に完全に再充電されることが可能であり、その再充電後、当該デバイスは、次の患者または次回の使用のための待機状態にあると考えることが可能である。
ここでは、いくつかの別の導電性粘着体を用いることが可能である。図1E,図1Fおよび図1Gは、1つのこの種の別の導電性粘着体113aを示しており、図1Eにおいては、底面図で、図1Fおよび図1Gにおいては、それぞれ側面図で示されている(図1Gにおいては、デバイス100に結合されつつある状態で示されている)。いくつかの実施態様においては、それの伝導率(the conductivity、導電率、伝導特性、導通特性)が前述のように異方性を有することが可能であり、いくつかの例においては、前記Z軸方向において全体的ではないにしても主体的に導電性を有し、そのZ軸方向は、図1Eの紙面に対して直角であり(当該紙面に内向きであるか、および/または当該紙面から外向きである)、および/または、図1Fの実施図においては、デバイス100の軸線であって長くて水平に図示されるものに対して垂直であるかもしくは交差する(transversally)。
この具体的な実施例は、複合(composite、2以上の異なった部分から成る、異種混成型、コンポジット)粘着体113aを有し、その複合粘着体113aは、それ自身、1または複数の非導電部113bと、1または複数の導電部113cとを有する。粘着性複合体(adhesive composite、複合粘着体、粘着性異種混成体)113aは、前記粘着体113について前述したように、一側の面は患者に粘着される一方、他側の面は、デバイス100の底面102に粘着されるように(図1G参照)、両面とも使用できるものであり、その結果、1または複数の導電部113cは、電子的モニタリングを行うデバイス100上に一体的に装着された複数の電極に電気的伝達可能な状態および/または電気的導通可能な状態で接触する状態で設置されることが可能である。それら電極は、互いに電気的に遮断されるかまたは絶縁されるときに、より良好に動作するものであるが、それぞれの電極は、患者の皮膚と電気的な接触または電気的な伝達を行い、前記粘着体は、さらに、いくつかの実施態様においては、後述のように、より具体的な態様で配置される。
図1Eおよび図1Fに示すように、それら互いに絶縁された複数の導電部113cは、導電性を有しない本体部(body portion、非導電部)113bによって互いに分離されるように配置されている。それら(These、それら導電部113c)は、その後、前述のいくつかの例から分かるとともに、図1Gにおいてより具体的に系統的に示されているように(注目されたいことは、その縮尺は、粘着体113aについて誇張されており、よって、デバイス100の複数の電極と正確にマッチすることが必ずしも図示されていないということである)。いくつかの例においては、複数の電極エリア113c(the electrode areas、前述の複数の導電部)が、導電性を有するハイドロゲル(hydrogel、多量の水を含有する親水性高分子)であって、粘着性を有するかもしれないし有しないかもしれないものであることが可能であり、また、いくつかの例においては、それら電極エリア113cが、粘着性導電材料により成るものであることが可能であり、その粘着性導電材料は、例えば、3Mコーポレーションの9880 Hydrogel adhesive(9880ハイドロゲル粘着部)(ミネソタ州セントポール市に所在の3M社)のようなものである。それら電極エリア113cは、その後、非導電材料(non-conductive material、非導電部)113bにより、互いに絶縁されることが可能であり、その非導電材料113bは、例えば、3Mコーポレーションの9836 テープまたは3Mの両面Transfer Adhesive 9917(転送粘着材)(ミネソタ州セントポール市に所在の3M社)のようなものである。別の層113dが追加的に使用される場合には、その層113dは、9836材料より成る非導電材料113bを伴う3M社の9917粘着材であることが可能である。それらの構造により、複数の電極エリア113cにつき、Z軸方向(図1Eの紙面に対して直角であり、また、図1Fおよび図1Gについては、垂直方向/横方向である)における電気的経路のインピーダンスが低下するとともに、前記複数の電極の、X/Y(X/Y、XまたはY)方向(図1E、図1Fおよび図1Gを参照するに、図1Eにおいては、紙面と同一の平面の方向であり、図1Fおよび図1Gにおいては、紙面に対して水平である方向および垂直である方向である。)における電気的経路のインピーダンスが増大するという効果が得られる。よって、複合(composite、2以上の異なった部分から成る、異種混成型、コンポジット)粘着部より成る粘着性ストリップにより、当該デバイスが患者に貼り付けられることのみならず、前記複数の電極が、2つの電極であるか、図示されているように3つの電極であるかを問わず、前記粘着性ストリップの複数の導電部に、電気的導通可能な状態で接続されることも確保され得、ここに、導電部と非導電部との組合せにより、信号雑音の低減および/または無雑音特性の向上が実現され得る。複数の電極が皮膚に対して相対的に動いてしまうと、雑音が発生し、すなわち、ゲルを介して皮膚に対して電気的に伝達可能であり/皮膚に電気的に接続されている複数の電極が、皮膚に対して相対的に動いてしまい、そのため、雑音が発生する可能性がある。しかし、複合粘着体内の1または複数の導電性粘着部がそれぞれ対応する電極に接続されてその後に実質的に動かないように皮膚に装着されることにより、それぞれの電極が皮膚に対して実質的に固定される状態が維持され、それにより、皮膚に対する電極の動きが減少するか、または解消されることまで行われる。そのような動きが排除されると、その後、雑音が除去され、そのことにより、無雑音の信号(a clean signal、雑音のないクリーンな信号)が提供され、それにより、心臓P波のモニタリングが可能であり、その心臓P波は、それ以外の方法では検出できない不整脈を検出する能力を向上させる。以下に、後に更なる説明を述べる。
いくつかの実施態様においては、任意選択的な(optional)更なる構造体113dであって部品結合性(connective)および/または電気絶縁性(insulative)を有するものが、図1Fおよび/または図1Gに示すように、実装され、それにより、デバイス100に、それの底面102上において装着された複数の電極の間の構造的(structural)および絶縁的(insulative)な分離がさらに実現されることが可能である(図1G参照)。図1Fおよび図1Gにおいては、構造体113dが、分離した状態で示されているが、構造体113dは、それら図に示す前述の絶縁性粘着部(the insulative adhesive、前記非導電部、前記本体部)113bと隣接することが可能である。
前記粘着部に関してさらに別のものを用いてもよい。いくつかの実施態様においては、複合(composite、2以上の異なった部分から成る、異種混成型、コンポジット)粘着ストライプであって、1または複数のモーション・アーチファクトを軽減する特性を有するものを使用してもよい。典型的なECGアタッチメント・システム(ECG attachment system、ECGを人体に装着するための仕組み)は、前記電極全体に配置される導電性(conductive)のゲル(gel)を使用する。しかしながら、この態様においては、ハイドロゲル粘着体(hydrogel adhesive、ハイドロゲル製の粘着体、親水ゲル製の粘着体)を使用してもよく、そのハイドロゲル粘着体は、1枚の連続シート内に埋設され、その連続シートは、複数枚の粘着体の積層体により構成され、その積層体は、当該デバイスのうちの選択されたいくつかの領域または当該デバイスの軌跡の全体(the entire footprint、当該デバイスが前記皮膚上を移動させられる際に当該デバイスによって被覆される部分が描く軌跡の全体)を被覆する。そのハイドロゲル粘着体は、それ自体、強い粘着特性を有し、かつ、そのハイドロゲル粘着体は、粘着体(adhesives、前記複合粘着ストライプを含む任意の粘着体)を用いて(with adhesives)当該デバイスが完全に被覆されること(the complete coverage)と組み合されるという事実により、当該デバイスと患者の皮膚との強い結合(bond、接合)を保証するかもしれない。モーション・アーチファクトの軽減に寄与するのは、当該デバイスを胸骨(sternum)上にその胸骨に対して垂直に(vertically、垂直に、縦方向に)設置するという別の設置方法であるかもしれず、その設置方法によれば、心電図信号(ECG signals)、容積脈波(photoplethysmogram)および酸素飽和度信号のうちの1つまたは複数に関してモーション・アーチファクトが軽減する結果となる。
いくつかの実施態様においては、複合粘着体という改良品が、信号振幅の減少を引き起こすオーム・インピーダンスの低下を防止するために、前記ハイドロゲル粘着体の防水封入(water-proof encapsulation)を有してもよい。このことは、ハイドロコロイド粘着体(hydrocolloid adhesive、ハイドロコロイド製の粘着体、親水コロイド製の粘着体)の劣化(degradation)の防止にも役立つかもしれない。特に、図1Iおよび図1Jにおいて、本発明の範囲を限定することのない別の好例として示されているように、いくつかの層が用いられるかもしれない。明細書に記載のものにおいては、第1層が、ハイドロコロイドであり、そのハイドロコロイドは、汗および細胞を吸収することによって長期間の皮膚接触を行うために設計された粘着体である。そして、第2層も同様に、長期間の皮膚接触のために設計された層であるが、この第2層は、第3層を、皮膚に接触しないように絶縁する。第2層の、他の層より小さい寸法は、第1層と第3層との間にギャップを形成する。第1層と第3層が互いに接合されると、水密性のシールが第2層の周囲に形成される。この層、すなわち、第2層は、さらに、前記ハイドロコロイド(the Hydrocolloid、第1層)を、前記ハイドロゲル粘着体(the Hydrogel adhesive、第4層)から絶縁し、前記ハイドロコロイド(the Hydrocolloid、第1層)の粘着特性を保護する。その場合、第3層および第5層は、それぞれ、概して防水性の層となり、それら層は、それぞれ、電気的に絶縁された両面粘着体である。それら2つの層は、前記ハイドロゲル粘着体(the hydrogel adhesive、第4層)を封入し、第4層に関して後述する「電気ショート」を防止する。第4層は、この実施態様において前記導電性要素である前記ハイドロゲル粘着体である。第4層のハイドロゲル粘着体の3つのランド部(lands、孤立した領域、島部)は、互いに電気的に絶縁される状態に維持されることが必要である。しかし、第1層内のハイロドコロイドが汗を吸収するため、第1層も導電性を帯びて、第1層は、第4層のハイドロゲル粘着体の3つのランド部間に「電気ショート」となり得るものを形成し、それは、信号振幅の減少を招く。しかし、この「電気ショート」は、上述のように、第3層および第5層によって防止されるかもしれない。
ある1または複数の追加的なまたは置換的な実施態様においては、温度(temperature、体温)が、その実施態様によって検出されるパラメータである。この検温は、ここに記載されているように、1個のセンサまたは複数個のセンサを用いて行ってもよい。温度に関するいくつかの実施態様においては、幼児または新生児の体温が、収集(capture、捕捉)のために追及されるデータであるかもしれず、または、体温(temperature、幼児または新生児の体温など)は、他のユーザ、成人または他の者のものと共に使用されてもよい。
幼児および/または新生児の測温(temperature sensing、検温)は、健康状態のモニタリングを非常に支援するものであり得る。額部または他の部位を使用することが、そのような用途に適した使用の一つであるかもしれない。あり得る複数の用途より成る別の組合せが、いわゆる「カンガルー・ケア(Kangaroo Care、親が赤ん坊を直接素肌に抱いて保温する育児法)」にかかわる幼児および母親の双方の体温を測定するいくつかの方法および装置を有してもよい。早産児にとっては、親または実の母親の皮膚に常時接触する場合の方が、保育器内に置かれる場合より利点が多いという証拠が存在する。死亡率が低いことを示す証拠も存在する。
2か所で(dual、複数個所で、デュアルで、位置および時間に関して多重的に)測温(temperature sensing、体温測定、検温)を行うための装置100aが、当該装置を幼児に装着するための装着具1000および母親1010または周辺空気(ambient air、当該装置に隣接する周辺の空気)1011と共に、添付図面である図1Lに示されている。サブストレート1105は、望ましくは、小形でフレキシブルな回路基板であり、いくつかの例においては、約20mm×約30mmのサイズを有する。回路基板1105は、回路部1103を含むように配置されてもよく、その回路部1103は、例えば、相対的なXYZ座標位置(relative X-Y-Z position、基準XYZ座標に対する位置)を測定する部分および/または加速度を測定する部分(sensing acceleration、加速度測定部、加速度センサ)および/またはBluetooth(登録商標)もしくはデータ/信号のための他の無線通信を行う部分を有し、さらに、多くの例においては、利用時間を延長するために交換可能および/または充電可能であるバッテリも有し、その延長される利用時間は、例えば、連続的にモニタリングを行う7日間である(図1Lには、回路部の構成部品についての複数の選択肢のすべてが互いに分離して示されているわけではない)。装置100aは、粘着体(an adhesive、接着体、粘着材、接着材など)を用いて幼児に装着されてもよく、その粘着体は、例えば、図1Lに示す複合粘着体(composite adhesive、2以上の異なる部分から成る粘着体)1113であり、さらに、例えば、使い捨て式で、医療グレードで、かつ、両面粘着体であるものであってもよい。
2個の温度センサ(temperature sensor、測温体)1111aおよび1111bの各々が、装置100aのうち、交互に対向する2つの側部(alternative opposing sides、親側および幼児側、対向する2つの側面のうち、交互に対向する部分)1101,1102に配置されてもよく、また、それら温度センサ1111aおよび1111bは、互いに熱的に絶縁されてもよく、同時に、それら温度センサ1111aおよび1111bは、しばしば、防水性、水密性または耐水性をも有する。熱的に遮断または絶縁を行う層(layer、遮熱/断熱層)1103aが、電子部品部(the electronics、回路部)1103および/または2個の温度センサ1111aおよび1111bの断熱効果を実現してもよい。温度センサ1111bを電子部品層(the electronics layer、電子部品部、回路部)1103に電気的に導通させるための通路(throughway)を実現するために、さらなるスペーサ1103bを遮熱/断熱層1103aを貫通するように設置してもよい。シリコーン製のビード(bead、玉縁、隆起部)1104を、熱絶縁のためと、「幼児側」1102上に防水性および耐水性を有するシールを付与することを支援するために設置してもよく、また、シリコーン製のカバー1121により、「親側」1101上に防水性または耐水性を有する障壁を実現してもよい。「親側」すなわち上面側すなわち外面側(exterior side、露出側)1101に配置されている温度センサ1111bは、カバー1121の表面からわずかに突き出し(slightly protruding relative to)てもよく、この場合、多くの実施態様においては、温度センサ1111bの突出部を覆う薄層(thin layer)/周囲より薄い(thinner layer)層であって被覆材(covering material)および/またはシリコーンより成るものを有してもよい。「子供側(child side、前記幼児側)」すなわち患者側すなわち回路側1102に配置されている温度センサ1111aは、前記粘着体(the adhesive、粘着体1113)の表面を超えるように突出する(protruding past the adhesive)か、または前記粘着体を貫通して突出する(protruding through the adhesive)かおよび/または露出する状態で設置されるか、もしくは、追加的に/置換的に、防水性または水密性もしくは耐水性を実現するために、保護剤を有する薄い層(protectant layer、保護層)で被覆されてもよい。
前記断熱層(The thermally insulating layer、遮熱/断熱層1103a)は、1または2またはそれ以上の数の機能を実現してもよい。それ(It、その遮熱/断熱層1103a)は、「幼児側」の温度センサ1111aが平衡状態(equilibrium、熱平衡状態、温度センサの温度と幼児の体温とが一致する状態)に到達し、それにより、幼児の「深部体温(core temperature、環境温度の影響を受け難い内臓などの温度)」を高精度に提供することを可能にするものであってもよい。それ(It、その遮熱/断熱層1103a)は、追加的にまたは置換的に、幼児の体温の測定値を母親の体温または外気温度から遮断するものであってもよい。「母親側」の温度センサ1111bが母親の深部体温を高精度に提供することは必須要件ではない。典型的には、その温度センサ1111bの機能は、幼児が、母親の皮膚に正しく直に接触している状態とそうではない状態とを区別すること、すなわち、幼児が母親に相対的に接触しているか相対的に接触していないかを判断するための相対的な測定値(relative measurement、幼児の体温と母親の体温との差)を提供することであろう。幼児が誤った方向を向いているが依然として「抱擁状態(pouch、ポーチ状態、幼児が母親に抱っこされている状態、母親の腹袋または懐の中)」にあると、そのセンサ(the sensor、温度センサ1111b)の測定値は、その環境の周辺温度(that environment's ambient temperature、ポーチ内のうち当該装置の周辺の温度など)を表すことになる。幼児がポーチの外側に居ると、そのセンサ(the sensor、温度センサ1111b)の測定値は、室内周囲温度(the room ambient temperature、室内のうち当該装置の周辺の温度)を表すことになる。それら相対的な偏差の状態(The relative differences、温度センサ1111bの測定値の、温度センサ1111aの測定値に対する相対的な関係)は、幼児がどのような姿勢にあるのか、すなわち、幼児が母親に接触している状態にあるのか、または、規定の(controlled、許容される)「抱擁」環境において母親との間に近接した関連がある(しかし、母親に接触していない)状態にあるのか、または、母親からさらに離れた環境において前記(pouch、ポーチ、母親の懐)の外側に位置するのかを表す指標(an indication、識別情報)を提供すると解釈することが可能である。
Bluetooth(登録商標)または他の方法で無線接続されるデバイスからのアラーム(alarm、警告のための刺激など)を、母親(または健康状態を管理するための専門家)に、幼児がもはや所望の姿勢に正しく位置していないか、または、幼児がもはや前記「(pouch、ポーチ、母親の懐)」の内側に位置していないことを警告するために使用してもよい。
明細書に記載されているもののいくつかの別の実施態様は、ドリブン・ライト・レッグ(driven right leg、DRL、右脚駆動式の)心電図(ECG)回路を有することが可能であり、そのDRL心電図回路は、胸部のみに使用される1または複数の電極(「ドリブン・チェスト(Driven Chest、胸部駆動式の)電極」)を備えている。1リードまたは複数リード(a single or multiple lead、1誘導または複数誘導)の心電図信号を測定するために用いられる前記複数の電極に加えて、デバイス100は、コモン・モード・ノイズ(common mode noise、同相雑音、雑音として混入する同相信号)を低減するために、別の電極を用いることが可能であり、その別の電極は、例えば、参照電極110(例えば図1A,図1C,図1Dおよび図1G参照)を用いることが可能である。この種の電極は、一般的に使用される(commonly-used)DRL(driven right leg、右脚駆動)用電極と同様な方法で機能することが可能であるが、この実施態様においては、患者の右足上にではなく、患者の胸部上に配置され、しかし、それにもかかわらず、この第三の電極/参照電極は、前記足用電極としての役割を果たすことが可能である。よって、この胸部用電極は、右足用電極を模擬し、および/または、右足駆動用電極の代わりにそれと同じ機能を実現する代理(proxy、プロキシ、疑似)右足駆動用電極であると考えることが可能である。ある回路、または、全体回路のうちの一部であって、このような方法で作動するように設計されたものは、回路作動安定性の確保と、全体周波数応答特性の調整とを目的とするフィルタリングに加えて、ゲイン(gain、増幅)を実現するための複数段のアンプ(amplifier stages)を有することが可能である。この種の回路は、前記心電図信号のコモン・モード・バイアス(common mode bias、同相バイアス)を調整するためにバイアスを印加することが可能である。胸部駆動用電極を有するこの実施態様は、コモン・モード・ノイズ(common mode noise、同相雑音、雑音として混入する同相信号)を低減するために差動アンプまたは計測用アンプ(instrumentation amplifier、イン・アンプ、計測アンプ)と組み合わせて使用することが可能である。この態様においては、検出用電極(sense electrode)が、複数の心電図用電極のうちの一つとして使用されることが可能である。これに代えて、差動心電図信号がグランド(ground、グランド電圧、接地電圧、アース電圧)または他の既知の電圧を基準にして参照される(referenced to ground or to some other known voltage、グランド電圧または他の既知の電圧を基準電圧とする)場合に、シングルエンド心電図アンプ(single-ended(1本の信号線で信号を電圧レベルで正負を表現して伝送する方式) electrocardiogram amplifier)を用いることが可能である。
図2に示すように、回路または部分回路(sub-circuit)200であってトランジスタ201を有するものは、それらのような回路(モジュールとして知られている)である可能性があり、よって、図2Aにさらに示すように、検出用電極202と、駆動用電極(drive electrode)203と、アンプ204とを備える可能性がある。検出用電極202および駆動用電極203の双方は、患者の胸部上に、それら電極が患者と電気的に接続されるように配置される。アンプ204は、ゲイン(gain、増幅)およびフィルタリングを有することが可能である。そのアンプ204の出力部は、駆動用電極203に接続され、そのアンプの反転入力部は、検出用電極202に接続され、そして、そのアンプの非反転入力部は、バイアス電圧205に接続されている。アンプ204は、検出用電極202の電圧を、前記バイアス電圧に近いレベルに維持する。心電図信号は、その後、別のいくつかの電極を用いて測定されることが可能である。たしかに、前述のいくつかの異方性粘着部の使用によって伝導特性(conductivity、導通特性)が改善されることについては事実であったのであるが、ここでは、追加的にまたは置換的に、この第三の電極が右足用電極の代理(proxy)(すなわち、右足駆動用電極の代わりにそれと同じ機能を実現する代理(proxy)右足駆動用電極)として使用されることにより、それがなければ利用不可能である信号受信が実現され得る。よって、無雑音の信号(clean signal)により、心臓P波の受信が可能であり、その心臓P波は、それ以外の方法では検出できない不整脈を検出する能力を向上させる。
回路についてのさらに別の説明が、図2Bおよび図2Cに示されているものを有しており、それら図には、本発明の範囲を限定しない複数の別の態様が示されており、それら別の態様においては、互いに隣接する3個の電極E1,E2およびE3が、心電図信号をピックアップするために用いられることが可能であり、それら電極のうちの一つは、従来からの心電図モニタ(ECG monitor、心電計)の遠位肢体用電極(distant limb electrode)の役割を果たす。電極−患者間インタフェースが、付随インピーダンス(associated impedance、付随電気抵抗)(Re1およびRe2)を有するため、このインタフェースを通過する電流により、患者と電極との間に電圧差が発生するであろう。今回の回路は、検出用電極(E1)を、患者の電圧を検出するために用いることが可能である。この例示的な回路ノード(node、要素間の接続点、節点)が、回路グランド(GND、接地点、アース)に対して高いインピーダンスを有するため、前記電極インタフェースを通過する電流がほとんど発生せず、それにより、患者とこのノードとの間における電圧降下量が最小化される。それら別の態様のうちの第1の態様は、本発明の範囲を限定しない回路(図2B)であり、その回路は、さらに、アンプ(U1)を有し、そのアンプの低インピーダンス出力部は、独立した電極である(separate、別の電極である、他から絶縁されている)駆動用電極(E2)に接続されている。そのアンプは、その駆動用電極を、患者電圧(検出用電極E1によって測定される)がバイアス電圧(V1)と等しくなるように調整するために、負帰還を用いる。このことにより、駆動用電極(E2)と患者との間の電圧差が存在するにもかかわらず、患者電圧がバイアス電圧と等しい高さに効果的に維持されることが可能である。このことは、駆動用電極と患者(Re2を経由して)との間の電流であってパワーラインによって誘導される(power line-induced)ものによって発生させられる電圧差を有する可能性がある。この構成態様は、従来の「DRL(右足駆動式)」回路に対し、少なくとも2つの点で異なっており、それは、駆動用電極が患者の胸部上に配置される(患者の右足にではなく)点と、心電図信号がシングルエンド(single-ended、アンプの回路の一方がアースしてある)(差動的ではない)測定値であって第三の電極(E3)から取得されたものである点とである。胸部に設置される例においては、すべての電極が患者の胸部上に配置されるため、その胸部に設置される小型のデバイスは、心電図計測に必要なすべての電極を有することが可能である。シングルエンド測定値の1つの潜在的な利点は、ゲイン(gain、増幅)およびフィルタリングを行う回路(U2およびそれに付随する部品(図2C))であってレコーディング(心電図出力)に先立って心電図信号の特性を調整する(condition)ために必要なものが、少ない数の部品しか必要とせず、さらに、部品トレランス・マッチング(component tolerance matching、トレランスすなわち製品精度を部品間で互いに一致させること)に対してそれほど敏感でない。図2A,図2Bおよび図2Cは、本発明の範囲を限定しない複数の例であり、それら図は、明細書における複数の請求項の範囲を限定することを意図しておらず、なぜなら、他の回路要素を有する他の回路が、当業者により、そのことを考慮して形成することが可能であるとともに、そのような回路は、依然として、明細書における複数の請求項の主旨および範囲から逸脱しないからである。
多くの実施態様においては、明細書に記載されているシステムが、他の回路であって前記複数の心電図用電極と共に作動可能であるものを有することが可能であり、よって、このシステムは、他のいくつかのセンサを、次の目的のために伴うことが可能であり、その目的は、互いに同期する複数の時刻歴(trace、トレース、時間的記録、波形)を提供することにあり、それら時刻歴(trace、トレース、時間的記録、波形)は、i)心電図のp波、qrs波およびt波、ii)酸素飽和度であってパルス・オキシメトリによって測定されたもの、および/または、iii)xyz加速度であって、物理的活動の指標(index、係数)を提供するためのものについてである。いくつかの実施態様においては、全体システムが、2週間という程度に長い(またはそれより長い)連続運転時間(continuous run time)を有し、その時間の間にデータ収集を行うかもしれない。いくつかの実施態様は、1000回もの多くの回数またはそれより多い回数の使用を実現するように設計されることが可能である。別のいくつかの態様は、流体や湿気に曝された後またはその曝されている間においても、作動可能であることが可能であり、いくつかのこの種の例においては、耐水、防水または水密であり、いくつかの事例においては、完全に水没した状態で(低濃度塩水中に)完全に作動可能である状態に維持される。いくつかの他の実施態様は、高速データ伝送を有し、ある例においては、完全データ伝送を約90秒より短い時間で行うためにHS USBを用いる。典型的には、再充電可能なバッテリを用いることが可能である。
さらに別の実施態様は、電子的な「グランド」を有することが可能であり、明細書に記載されているデバイスにおいては、そのグランドが、フレキシブルな回路基板(board、ボード)上に全面にわたって搭載されており、そのグランド・プレーン(ground plane、グランド層)としての機能が、前記複数の信号用リード(lead、導線)に隣接した複数の同軸(coaxial ground)グランド用リード(lead、導線)によって実現されることが可能である。この種の接地システムの主要な貢献は、その接地システムにより、当該デバイスが、皮膚に追従するとともに装着されるために必要な柔軟性を有することが可能となるということである。
心電図、すなわち、EKGまたはECGについては、いくつかの実施態様は、約10メグΩより大きい入力インピーダンスを有することが可能であり、いくつかの実施態様は、0.1−48Hzの帯域幅を用いて作動することが可能であり、いくつかの実施態様は、約256Hzのサンプリング・レートを有することが可能であり、また、12ビットの解像度を実現することが可能である。PPGおよびパルス・オキシメータについては、作動が、660nmおよび940nmの波長、約80−100のSpO2範囲(経皮的動脈血酸素飽和濃度範囲)、0.05−4.8Hzの帯域幅、16Hzのサンプリング・レート、および12ビットの解像度を用いて行われることが可能である。加速度計については、3軸測定が採用されることが可能であり、いくつかの実施態様においては、プラス・マイナス2Gの範囲を用い、16Hzのサンプリング・レートと、12ビットの解像度とを用いることが可能である。
パルス・オキシメトリ(pulse oximetry、動脈血酸素飽和度)については、PPG(PPG、容積脈波計、光電容積脈波計、容積脈波信号、PPG信号)の周辺光減算(ambient light subtraction、パルス・オキシメトリ信号から、ノイズを表すノイズ信号を回路によってキャンセルする処理)ための選択肢が含まれるかもしれない。周辺光が原因となってパルス・オキシメトリに発生する誤差(errors、エラー、ノイズ)を低減するための方法および回路が文章によって説明されており、それは、図2Dに示す任意選択的な回路である。ここでは、相関2重サンプリング(correlated double sampling)法が、周辺光、光ディテクタ(photodetector、光検出器、受光器、フォトダイオード・センサ112c)の暗電流およびフリッカ・ノイズの影響を除去するための使用法として図示されている。
図2Dに示す概略図は、まず、ノイズを表すノイズ信号(the noise signal)が測定されるかもしれない場合に用いられるかもしれない。前記光源がオフにされ、スイッチS1(第1スイッチ)が閉じられ、そして、スイッチS2(第2スイッチ)が開かれる。これにより、前記ノイズ信号(the noise signal)に比例する電荷がC1(C1、容量C1を有する第1キャパシタ)に蓄積されることが可能となる。その後、スイッチS1が開かれる。この時点においては、C1の電圧が前記ノイズ信号の電圧と等しい。次に、光を表す光信号(the light signal)が測定される。前記光源がオンにされ、スイッチS2が閉じられ、そして、電荷が、C1およびC2(C2、容量C2を有する第2キャパシタ)を経由して直列に流れることが可能となる。その後、スイッチS2が開かれ、C2の電圧が、全プロセスが反復される場合において次回の測定サイクルが開始されるまでホールドされる。
C1がC2よりはるかに大きい(C1 is much larger than C2、容量C1が容量C2よりはるかに大きい、C1/C2が1より十分に大きい、C2/C1が十分に0に近い)場合には、前記電圧(the voltage、前記光信号の電圧)のほぼ全部がC2に出現するであろうし、また、C2の電圧は、無ノイズ信号(the noise-free signal、ノイズが除去された光信号)(s)と一致するであろう。C1がC2よりはるかに大きいとはいえない場合には、C2の電圧が、C2の電圧の前回値(p)と前記無ノイズ信号との組合せであって線形であるもの、すなわち、(C2*s+C1*p)/(C1+C2)となるであろう。これは、1次ローパスIIR(IIR、無限インパルス応答)離散時間系フィルタ(discrete-time filter、デジタル・フィルタ)が前記信号(the signall、前記光信号)に適用されるという効果(the effect、フィルタリング効果)を有する。このフィルタリング効果が望ましくない場合には、C2にホールドされる前記信号(the signall、前記光信号、電圧)が、単に、(C2*s)/(C1+C2)となるように、前記信号(the signall、前記光信号)が各サイクルごとに測定される前に、C2を放電してC2の電圧を0にしてもよい。
この回路は、抵抗器Rの代わりにトランスインピーダンス・アンプを用い、前記フォトダイオードの代わりにフォトトランジスタを用い、前記複数のスイッチの代わりに複数のFETを用いてもよい。この回路の出力部の後段に、追加のバッファリング段、増幅段、フィルタリング段および処理段が配置されるかもしれない。
ここで、図3との関連において、いくつかの概略的な方法論が理解されるかもしれないが、他の方法論も、明細書に開示されているもののうちの他の部分の複数の箇所を通しておよびそれら箇所として理解されるかもしれない。図3におけるようなフローチャート300が、複数の選択肢(alternative、代替案)のうちのいくつかを示しており、ここにおいては、最初の操作(initial manuever)301が、デバイス100を患者に装着することであるかもしれない。たしかに、このステップは、粘着体を用いて装着を行うための前述の複数の選択肢(alternative、代替案)のうちの1つまたは複数を含むかもしれないが、その粘着は、図1Dの113のような粘着体の使用によるか、図1E、図1Fおよび/または図1Gのそれのような粘着体の使用によるかを問わず、行われる。その後、図示されているように、フロー線311によって移動し、データ取得処理302が実施される。注目されたいことは、このステップは、連続的もしくは実質的に連続的な取得、間欠的なもしくは周期的な取得、または、一つの時間すなわち1つの時刻または1つの区間に1つまたは複数の事象を表すデータを取得すること(a one time event collection)を有するかもしれないということである。この取得方法は、取得すべきデータの種類に依存しおよび/または他の特徴もしくは選択肢(alternative、代替案)に依存し、一例においては、心電図の例については、長期にわたる量のデータが要望されるか否かに依存し、また、パルス・オキシメトリのいくつかの事例におけるように、例えば、相対的に見て単一であるデータ・ポイント(a relative single data point、1つの時間すなわち1つの時刻または区間に1つまたは複数の事象を表すデータ取得すること)が有用であるか否かに依存するかもしれない(例えば、飽和度ポイントが明らかに低い場合には、単一の飽和度ポイントが注目されることがあるが、時間経過に伴うトレンドを示す比較データが存在するのが、たしかに、より典型的である)。
その後、いくつかの選択肢(alternative、代替案)が、図3すなわちフローチャート300に存在し、第1の選択肢(alternative、代替案)は、フロー線312に後続するデータ送信処理303であり、このステップは、デバイス100から、データ解析および/またはストレージを行うデバイスおよび/またはシステム(図3においては、個別に示されておらず、コンピューティング・デバイスであって例えば後述の図4に示されているものやその他同様なものを有することが可能である)に、無線または有線でデータ通信を行うことを含むことが可能である。このポイントから分岐する複数の選択肢(alternative、代替案)も出現するが、第1の選択肢(alternative、代替案)は、フロー線313に沿ってデータ解析処理304に移行することであり、その処理は、患者が相対的に健康であるか否かを判定するためのデータおよび/または患者の病気を診断するためのデータを解析することを目的とする。いくつかのコンピューティング・システム、例えば、1つのコンピュータ(多くの形式を採用することが可能であり、それは、携帯型か、パーソナル型か、メインフレーム型か、またはそれら以外の形式であるかの如何を問わず、図4および後述の文章による説明を参照されたい)が、この解析のために用いられることが可能であるが、ある解析部がデバイス100自体上においてかまたはデバイス100自体の内部において作動可能であるように、十分な知能(intelligence)がデバイス100の電子部品部103内に組み込まれることが可能である。本発明の範囲を限定しないある例は、しきい値比較(threshold comparison、しきい値と比較すること)であり、それは、例えば、パルス・オキシメトリ(pulse oximetry、動脈血中酸素飽和度)との比較であり、この例においては、低い(または、いくつかの例においては、おそらく高い)しきいレベルに到達すると、インジケータまたはアラームがデバイス100の電子部品部103上において/電子部品部103によってすべて起動されるかもしれない。
同様な例が、任意選択的な(optional)別の(alternative、代替的な)フロー経路312aによって考慮され、そのフロー経路312aは、それ自身、複数の部分312bおよび312cに分岐している。フロー経路312aに後続し、その後、フロー経路312bについての第1の例においては、データ送信処理303がスキップされ、それにより、解析304が、実質的なデータ伝送なしで行われることが理解される。このことは、オンボード解析(on board analysis、デバイス100による解析、現場での解析、基板上での解析)を説明しており、例えば、その解析が前述のしきい値の例に従うか、または、いくつかの例において、電子部品部103上において/電子部品部103の内部に組み込まれた知能(intelligence)の量に応じて、より詳細な解析を行うことを有するかもしれない。別の視点は、たとえ送信処理303が用いられたとしても、どの程度の送信(transmission、送信量)が関与するかという相対的なものであり、その程度は、その送信処理303が、1つのレベルにおいて、電子部品部103においての解析のために、患者皮膚から、コンダクタ(conductors、電極、導電体)108,109および/または110および複数の導電経路(traces、トレース)107を経由して、電子部品部103まで、データが送信されることを有する程度である。別のいくつかの例においては、もちろん、その送信が、オフボードの(off-board、デバイス100外における)他のコンピューティング資源(例えば、図4)にダウンロードすること(off-board downloading)を有することが可能である。いくつかの事例においては、そのようなデータのオフロード(off-loading、データを周辺装置に転送すること)により、より高度のコンピューティング能力資源を用いてより高度の解析を行うことが可能である。
更なる複数の選択肢(alternative、代替案)は、主に、データ・ストレージ(data storage、データ保存)を有することが可能であり、そのデータ・ストレージが用いられる場合には、時刻と場所とが記憶される。知能(intelligence)と同様に、あるストレージまたはメモリが、オンボード・デバイス(on-board device、基板に搭載されたデバイス)100の電子部品部103の内部において/電子部品部103によって利用可能であるか、またはストレージもメモリも存在しない。ストレージが存在する場合には、それの容量が小型であるか大型であるかを問わず、デバイス100上において利用可能にされ、その後、フロー経路312aからフロー経路312cまでが、データ保存305を達成するために用いられる。この工程は、多くの事例においては、送信または解析に先立って存在することがあるが、このことは不可欠ではない(注目されたいことは、いくつかの種類のデータについては、複数のフロー経路が一緒に、同時にではないにしても互いに並行してもしくは直列して(例えば、フロー経路312bおよび312cは、他方を除外するように全体的に採用されることは不要である)、それにより、保存と送信または保存と解析が、他方の処理を開始する前、または他方の処理を、前記開始という態様以外の態様で実施する前に、特定の処理が完了することを必ずしも要求することなく、実行されることが可能である)。よって、保存305の実行後(または実行中)、それに引き続いて、フロー経路315aが、保存されたデータのためにたどられ、そのデータは、その後、フロー経路315bによって処理303に移行することにより、送信され、および/または、そのデータは、フロー経路315cによって処理304に移行することにより、解析される。このような保存の例は、多くの場合、オンボード保存の例でもあるが、この例においては、データが取得され、その後、そのデータがローカル・メモリ内に保存され、その後、解析のために、ロバスト性を有する(robust、頑強性を有する、耐外乱性を有する、構造安定性を有する)1または複数のコンピューティング資源(例えば、図4)に、オフロードされる(off-loaded、データが周辺装置に転送される)/送信される。頻繁に起こることであるが、この処理は、長期データ保存を、例えば、数日もしくは数週間またはそれより長い期間という態様で有することが可能であり、また、よって、患者が医師の病院または他の医療施設から離れている場合に、遠隔的データ取得を有することが可能である。よって、データは、患者の現実世界の環境から取得されることが可能である。そして、データ取得後、そのデータは、デバイス100上のストレージから、目的のコンピューティング資源(例えば、図4)に送信され、その送信は、無線、有線またはそれらの組合せであって、例えば、パーソナル・コンピュータ(一例については、図4)に接続されるブルーツース(登録商標)またはWi−Fiであり、そのパーソナル・コンピュータは、その後、最終的な解析のために、前記データをインターネットを経由して、指定されたコンピュータに通信する。別の例は、コンピュータにUSBが接続された構成を有し、そのUSBは、PCまたはメインフレーム(図4)に接続され、また、そのUSBは、患者のコンピュータ、または、解析のために、医師のコンピュータに接続されるかもしれない。
デバイス100上のストレージまたはメモリの容量が少ないかまたは存在しない場合(または、いくつかの例においては、利用可能な大容量の常駐メモリまでも存在する)には、データ取得後比較的速やかに、前記データの送信およびその後の保存のうちの一方または双方が必要となるかまたは望ましく、この場合、処理303の実行後にフロー経路313aを経験し、および/または、データの送信および解析が行われ、この場合、フロー経路312および313を経験する。フロー経路313aが用いられる場合には、より典型的には、前述のデータ・ストレージが、コンピューティング資源(図3には示されていないが、後述の図4を参照されたい)の内部/それコンピューティング資源の上に存在し、そのコンピューティング資源は、オフボードであり(off-board、デバイス100外にあり)(ただし、オンボード(on-board、デバイス100内の)・メモリを同様にして用いることが可能である)、このとき、フロー経路315a、315bおよび315cのうちのいずれかが用いられることが可能である。
明細書に記載されているものの特徴は、全体システムを含み、その全体システムは、1または複数のデバイス100と、いくつかのコンピューティング資源(例えば図4を参照されたい)とを有し、そのコンピューティング資源は、デバイス100に搭載されている(on-board device、オンボード・デバイス)か、デバイス100から分離されている(separate、セパレート)かを問わず、後者の場合、例えば、パーソナルまたはモバイルもしくはハンドヘルド型のコンピューティング・デバイス(図4に概略的に示す)であり、当該全体システムは、医師またはドクターが取得済検査データの解析および発表を即座にかつ院内で(in-office、現場で)行うための能力を実現する。これにより、いくつかの実施態様においては、データ抽出および解析のために第三者を利用することなく、当該デバイスから現場でのデータ解析を行うことが可能となる。
明細書に記載されているものについての選択的な(alternative、別の、代替的な)いくつかの実施態様は、よって、ハードウエアとソフトウエアとの1つの組合せまたは複数の組合せを、選択的な(alternative、別の、代替的な)複数のデータ・ソース解釈のために備えることが可能である。前述のように、明細書中のデバイス100は、ハードウエアを備えており、そのハードウエアは、種々の生理パラメータのうちの1または複数のものをモニタし、その後、関連データであって前記生理パラメータを表すものを生成して保存する。そして、あるシステムは、デバイス100および/またはデバイス100のいくつかの部品のようなハードウエアと、ソフトウエアおよびコンピューティング資源(図4に概略的に示す)とを、生理パラメータを処理するために備えている。そのシステムは、データの取得のみならず、そのデータの解釈(interpretation)および関連付け(correlation)を行う。
例えば、激しい運動中に心室不整脈が発生していることを示す心電図の時刻歴(trace、トレース、時間的記録、心電図波形)は、安静(rest)中に発生する同じ不整脈とは異なるように(differently、異なる事象として、異なる手法で)解釈される(interpreted than the same arrhythmia during a period of rest、安静(rest)中に同じ不整脈が発生していることを示す心電図の時刻歴とは異なる)可能性がある。血中酸素飽和度レベルであって運動と共に大きく変化する(vary greatly with movement、運動中であるか安静中であるかによって大きく変化する、患者の運動の激しさの程度によって大きく変化する)ものは、特に安静(rest)時における状態(conditions、症状)より深刻な(serious)状態(conditions、症状)を示すことがあり得る。前記4つの生理パラメータの多くの組合せを用いることが可能であり、潜在的な問題(problems、医師の正しい診断を妨げ得る事由)を可視化して強調する能力がソフトウエアにあれば、医師の診断を高度に支援できる。よって、明細書に記載されているシステムによれば、役に立つデータ解釈が実現され得る。
前述の複数の特徴のうち、この目的の達成を支援することが可能であるものが図3の処理303および304のうちの1または複数のものの中に組み込まれる可能性があり、そこにおいては、デバイス100上に取得されたデータが、コンピューティング・デバイス(繰り返すが、デバイス100に搭載されているか、例えば図4に示すように、そのデバイス100から離散しているかを問わない)にかなり簡単に送出/送信されることが可能である。例えば、あるデバイスが装着された(処理301)患者が、データが取得された(処理302)検査期間の経過後に医師の診療所(physician's office、診察室)に戻る場合に、当該デバイスは、データ送信を行う1または複数の選択肢(alternative、代替案)、例えば、USBを経由して、前記診療所内にあるコンピュータ(ウインドウズ(登録商標)またはマック(登録商標))(その概要は、図4および発明の詳細な説明を参照して説明される)に接続され、それにより、前記患者が待っている間に前記医師による即座の解析が可能となる(注目されたいことは、デバイス100が最初に患者から取り外されるか、または、より多くのデータが要望されるか否かを判断するための送信および解析が行われるまで(pending、間)、デバイス100が患者に装着されたままとされるということである)。いくつかの実施態様においては、データ解析時間が比較的に短く、いくつかの実施態様においては、約15分であり、また、そのデータ解析は、前記医師が前記解析用ソフトウエアを使いこなすように前記医師を案内するために、ユーザが使い易いGUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)を用いて行われるかもしれない。
解析/ソフトウエア・パッケージが、前記医師に検査結果を種々の形式(format、表現配列、表現形式、フォーマット)で提示するように調製される(disposed)ことが可能である。いくつかの実施態様においては、検査結果の全体概要(overview、オーバービュー)が、より詳細な結果と一緒にか、または、より詳細な結果に代えて提示されることが可能である。いずれの事例においても、検出された異常および/または患者誘発事象(patient-triggered event、患者トリガ事象)のサマリー(summary、要約、簡略的な概要)が、全体概要(overview、オーバービュー)として、および/または前記より詳細な報告の一部として提供されることが可能である。個々の異常または個々の患者誘発事象を選択することにより、医師が別の詳細情報であって前記心電計および/または他のセンサから取得される生データを含むものを閲覧することを可能にするような望ましいフレキシビリティが実現される。前記パッケージによれば、さらに、データが、業界標準のEHR(EHR、電子健康記録、電子医療記録)用の形式(format、表現配列、表現形式、フォーマット)でいくつかのアノテーション(annotations、注釈)が付記された状態で、印刷および保存されることも可能である。
一実施態様においては、患者データが、後述の複数の仕様(specifications)のうち、前記1または複数のものを有するソフトウエアを用いて解析されることが可能である。いくつかの選択的な(alternative、別の、代替的な)能力は、
1.データ獲得、すなわち、デバイスからデータ・ファイルのローディング、
2.データ・フォーマティング(formatting、データの形式変換)、すなわち、生データの形式を業界標準のファイル形式(例えば、ECG(xml)、DICOMまたはSCP−ECGのいずれであるかを問わない)に変換する処理(注目されたいことは、そのようなデータ・フォーマティングは、データの獲得、保存または解析の一部として行われる可能性があり、また、あるものから別のものへの変換(translation、翻訳)(例えば、データは、解析を行うために変換または他の方式のアンパッキング(un-packing、解凍)を必要とする圧縮形式でうまく保存されるかもしれない)、
3.データ保存(ローカルに、すなわち、診療所/医療施設レベルで保存されるか、例えば、クラウド(the Cloud)内に保存されるかを問わない(クラウドは、任意に選択されるものであり、オフラインで動作する携帯可能なブラウザをベースとする報告(presentation、可視化、出力)/解析を行うことが可能である)、
4.解析であって、特に、例えば、雑音フィルタリング(ハイパス/ローパス・デジタル・フィルタリング)、および/または、QRS(心拍(Beat))検出(いくつかの事例においては、高速化および高精度化のために、連続波変換(CWT)を有する)を有するもの、および/または、
5.データ/解析結果の報告(presentation、可視化、出力)であって、1または複数のグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)であって、おそらく、より具体的には、全体的なサマリーおよび/または全体的な統計値および/または患者誘発事象の異常に関するサマリーを伴うもの;
時間(incident、時刻、区間、インシデント)ごとに(前へ、次へ)、血中酸素飽和度、ストレスとの相関(stress correlation)、もしくはその他同様のものについての異常データのストリップ・ビュー(Strip view)を別の詳細レベルで報告すること;および/または
介護者が、時間(incident、時刻、区間、インシデント)ごとに、ブックマークすること/アノテーションを付記すること/メモを付記することを可能にすることを有するもの、および/または
印刷する能力
を有することが可能である。
さらに、ハードウエアが、独自のいくつかのソフトウエア・パッケージに組み合わされた複数の選択肢(alternative、代替案)に関し、次のものがあり、
i)デバイスに搭載された1つのソフトウエア・パッケージであって、心電図(右足駆動式、および/または、p波、qrs波および/またはt波)、または酸素飽和度、またはxyz加速度であって、互いに同期するもののうちの1つまたは複数のものから獲得された複数のデータ信号から取得されたいくつかの測定値を保存するように構成され、それにより、医師が、前記複数の測定値についての時刻歴(temporal history)を(例えば、いくつかの例においては、1−2週間の間隔で)アクセスすることが可能となり、それにより、心臓に関する事象の発生前、発生中または発生後において患者の活動度がどの程度であったかについての有用な情報を提供されることが可能であるもの。
ii)前記リアルタイムに測定された複数のパラメータを近くのステーションまたは中継地にリアルタイムで送信することを代替的に(alternately)管理するための選択肢(alternative、代替案)。および/または、
iii)デバイスに搭載されていない心電図解析用ソフトウエアであって不整脈を認識することを目的とするもの。
上述のソフトウエアは、業界によって理解されたソフトウエアであってサード・パーティによって提供されたものであるか、または、ウェアラブルなデバイス100によって生成されて送信されるかおよび/またはデバイス100から受信されたデータ向けに特別に設計されたものであることが可能である。標準的な(MIT−BIH/AHA/NST)不整脈データベースを用いた検査の全体を通じて、FDAの510(k)の認可があることが望ましい。この種のソフトウエアは、自動的心電図解析および解釈のうちの1または複数のものを、心電図信号処理、QRS検出および測定、QRS特徴抽出、正常および心室性期外収縮の分類、心拍数測定、PR間隔およびQT間隔の測定、および調律(rhythm)の解釈のための複数の呼び出し可能関数(callable functions)を提供することにより、実行するように構成されることが可能である。
多くの実施態様においては、前記ソフトウエアが、複数の測定値のうちの1または複数のものを提供するように構成されるか、および/または、前記複数の測定値のうちの1または複数のものを供給することが可能であるように構成されることが可能であり、前記複数の測定値は、次のようなものであり、
テーブル1:
1.心拍数の最小値、最大値および平均値
2.QRS幅の平均値
3.PR間隔の平均値
4.QT間隔の平均値
5.ST偏位の平均値
さらに、前記ソフトウエアは、広範囲にわたる種々の不整脈を認識するように構成されることが可能であり、それら不整脈は、次のようなものである。
テーブル2A:
1.サイナスリズム
2.サイナスリズム+IVCD(心室内伝導障害)
3.洞徐脈
4.洞徐脈+IVCD
5.洞頻脈
6.脈の結滞(PAUSE)
7.分類不可能なリズム
8.アーチファクト
上述の8種類の不整脈から成る第1のグループは、認識可能なP波が存在しない場合でも認識可能な種類の不整脈である。それらは、外来患者モニタリング市場であって本出願人が取り扱うことを提案するものにおいて既に存在しているいくつかの製品によって一般的に認識される種類の不整脈である。
下記の複数の不整脈より成る第2のセットないしはグループは、認識可能であるとともに測定可能であるP波を必要とするかもしれない。これについてのいくつかの実施態様は、それら不整脈を検出して認識することが可能であるように構成されることが可能であり、このとき、デバイス100は、前述のように、P波を検出することが可能であり、その検出は、もちろん、および、例えば、P波の強度がデバイス100の装着(placement、装着位置、装着状態)または患者の生理状態によって影響されるか否かに依存する可能性がある。
テーブル2B:
9.心房細動/心房粗動体血管抵抗SVR(遅い)
10.心房細動/心房粗動心電図Rの変動係数CVR(正常レート)
11.心房細動/心房粗動RVR(速い)
12.第1度房室ブロック+サイナスリズム
13.第1度房室ブロック+洞頻脈
14.第1度房室ブロック+洞徐脈
15.第2度房室ブロック
16.第3度房室ブロック
17.心房期外収縮
18.上室頻拍
19.心室期外収縮
20.2連発心室期外収縮(COUPLET)
21.心室二段脈
22.心室三段脈
23.固有心室調律
24.心室頻拍
25.遅伝心室頻拍
さらに、選択的な(alternative、別の、代替的な)複数のソフトウエア実装例においては、いくつかのスクリーンショット(screenshot、デバイスの出力結果であってモニタ・スクリーン上に画像として表示されているものを描写したもの)の例が図5に示されている。この種の第1の選択肢(alternative、代替案)が図5Aに示されており、これは、デバイス100のようなパッチ・デバイス(patch device、身体に装着されて使用されるデバイス)を用いて取得された心電図および酸素飽和度のデータを示すスクリーンショットの例である。極めてクリーンな信号が図示されている(このデータについては、フィルタリングも平滑化も行われていなかった)。互いに異なる複数のp波も図示されている(それらのうちの3つが、矢印を用いて一例として図示されている)。P波検出は、心電図異常検出にとって極めて重要たり得る。パルス・オキシメトリによって測定された酸素飽和度が下側のグラフ(plot、プロット)上に図示されている。これは、胸部上に装着されたデバイスによって取得されたデータであり、上述の心電図データと同期するように取得される。
別の選択肢(alternative、代替案)が図5Bに示されており、これは、解析ソフトウエアについてのスクリーンショットの例である。これは、MIT−BIH不整脈データベースのレコード205から取得された心電図データのサンプルである。前記解析システムによって解析されるように、事象発生のサマリーの欄(左上部)に、5つの異常の種類(正常なサイナスリズム(normal sinus rhythm, NSR)に追加される)が見える。この欄は、さらに、それぞれの異常の発生数、全体心電図中における各異常の全持続時間、および、各異常が前記全体心電図中に発生する時間の比率も示している。各異常のいくつかの具体的な(specific)インスタンス(instance、症例、局面、場面)を見るために、ユーザは、図5Cに示すように、事象発生のサマリーの欄中、特定の行をダブルクリックする。
既に紹介したように、図5Cは、心室頻拍の具体的なインスタンス(instance、症例、局面、場面)を示すスクリーンショットの例である。心電図のグラフ(plot、プロット)が、自動的に、心電図波形内の特定の時刻に移り(navigate to)、その事象の開始点および終了点をマーキングする。この具体的な事象についてのより詳細なデータが、今回は、発生の詳細という欄に示されており、そのデータは、この事象の持続期間についての心拍数の平均値(HR Average)、最大値(HR Max)などである。図5Dに示すように、このECG内の別の異常のいくつかのインスタンスを表示するために、ユーザは、事象発生のサマリーという欄のうちの心室期外収縮(PVC)という行においてクリックすることが可能である。
既に紹介したように、図5Dは、心室期外収縮(Premature Ventricular Contraction, PVC)の具体的なインスタンス(instance、症例、局面、場面)を示すスクリーンショットの例である。これは、そのPVCの複数の発生箇所を示している。開始時刻の欄(上段中央)が、この心電図におけるPVCの発生個所のすべてのインスタンスを示しており、その欄は、それぞれの発生個所ごとに開始時刻を列挙している。この場合には、ユーザは、00時15分27秒(11番目の発生個所)に開始するPVCにおいてクリックすることが可能である。この心電図のグラフは、自動的に、その時刻に移り、それにより、当該波形(the waveform、心電図波形)内における複数のPVCインスタンスを表示するとともに指示する。このタイムスロットには、PVCについて3つのインスタンスが存在するため、3つの発生個所のすべてがマーキングされている。
前述のように、明細書に記載されているいくつかの開発の成果の一側面においては、パルス・オキシメトリ信号と同期するように取得された心電図信号が、特に、パルス・オキシメトリ・データのためのセンサが、胸部のように、患者のうち雑音が発生し易いいくつかの部位に装着されるいくつかの状況において、前記パルス・オキシメトリ信号において雑音を低減するという目的と、酸素飽和度についてのいくつかの値の計算を可能にするという目的とのために、用いられることが可能である。いくつかの実施態様においては、この側面が、次のいくつかの工程によって実現されることが可能であり、それら工程は、(a)複数の心拍(heart beat、脈と脈との間の期間)にわたって心電図信号を測定する工程と、(b)複数の心拍にわたって1または複数のパルス・オキシメトリ信号を、前記心電図信号と前記1または複数のパルス・オキシメトリ信号とが、1または複数の心拍にわたって互いに同期するように、測定する工程と、(c)前記1または複数のパルス・オキシメトリ信号の各々のうち、定常成分(constant component)と主周期成分(primary periodic component、複数の周期成分すなわち交流成分のうち振幅が最も大きいもの、1次周期成分)とを検出する(determine、求める)ために、前記心電図信号のうちの一部と、前記1または複数のパルス・オキシメトリ信号とを、両者が互いに同期するように、1または複数の心拍にわたって互いに比較する工程と、(d)前記1または複数のパルス・オキシメトリ信号のうちの前記いくつかの定常成分(constant components)といくつかの主周期成分(primary periodic component)とから、酸素飽和度を検出する(determine、求める)工程とである。心電図信号および複数のパルス・オキシメトリ信号を測定することは、明細書に記載されているいくつかのデバイスのいくつかの具体例によって実施することが可能である。特に、複数のパルス・オキシメトリ信号は、反射性赤外信号と反射性赤色光信号とであって、明細書に記載されているデバイスの光ディテクタによって集められたものであることが可能である。いくつかの別の選択肢(alternatives、代替案)は、いくつかの他の色、例えば、緑色を、赤色および赤外の一方または両方に加えるかまたはそれに代えて有してもよい。そのようないくつかの選択肢は後に詳述する。
複数のパルス・オキシメトリ信号(the pulse oximetry signals、各パルス・オキシメトリ信号)の複数の間隔(interval、時間幅を有する区間、インターバル、時間間隔)であって複数の心拍に対応するものは、それらパルス・オキシメトリ信号(the pulse oximetry signals、各パルス・オキシメトリ信号)を、それらパルス・オキシメトリ信号(the pulse oximetry signals、各パルス・オキシメトリ信号)と同期する心電図信号と比較することによって検出する(determine、求める)ことが可能である。例えば(本発明の範囲を限定することを意図しない)、同期する心電図信号のうち、互いに連続した複数のR波(R wave、QRS波)ピークが、前記複数の間隔(interval、時間幅を有する区間)を求める(identify、特定する)ために用いられることが可能であるが、同じ心電図信号のうち、他の特徴部も用いられることが可能である。ひとたびそれら複数の間隔(interval、時間幅を有する区間)が特定される(identify、位置決めされる)と、それら間隔について測定された複数の数値であって、それら間隔同士の間において互いに対応する複数の時間にそれぞれ測定された複数の数値(values at corresponding times within the intervals、各間隔内の、ある時間(時刻または区間)における数値と、別の間隔内の、前記時間に対して相対的に同じ時間における数値)が平均化され、それにより、信号雑音が低減されるとともに、前記複数のパルス・オキシメトリ信号(the pulse oximetry signals、各パルス・オキシメトリ信号)のうちの前記複数の定常成分(「直流成分(DC component)」と称されることがある)と前記複数の主周期成分(primary periodic component、複数の周期成分すなわち交流成分のうち振幅が最大であるもの、1次周期成分)(「交流成分(AC component)」と称されることがある)とについてのより信頼性が高い複数の数値が取得され、例えば、Warnerらが著者であるAnesthesiology, 108: 第950-958頁(2008年)を参照されたい。1つの間隔(interval、時間幅を有する区間)内に記録される複数の信号値の数は、前記採用されるディテクタおよび処理用電子部品部の信号サンプリング・レートに依存する。また、前記複数の間隔は、それぞれの持続時間(duration、時間幅)に関し、互いに異なる可能性があるため、平均化して平均値を計算する処理(averaging)が、前記複数の間隔(interval、時間幅を有する区間)全体に存在する複数の数値の集合より少ない数の数値の集まりである部分集合(subset、サブセット)に対して適用されることが可能である。後述のように、複数の酸素飽和度値が、従来からのアルゴリズムを用いることにより、上述の直流成分および交流成分から計算されることが可能である。上述のいくつかの平均値(averages)が計算される範囲に存在する複数の心拍または複数の間隔の総数が大幅に変動するかもしれず、このことは後述される。いくつかの実施態様においては、1もしくは複数の心拍(heart beat)または1もしくは複数の間隔(interval)から取得される複数の信号が解析されることが可能であり、いくつかの別の実施態様においては、複数の心拍または複数の間隔から取得される複数の信号が解析されることが可能であり、また、いくつかの実施態様においては、それら心拍または間隔の数が2から25までの範囲内にあるか、または、5から20までの範囲内にあるか、または、10から20までの範囲内にある。
前述のように、パルス・オキシメトリ(pulse oximetry、動脈血酸素飽和度、パルス・オキシメータ、動脈血酸素飽和度の計測)の方法により、赤色光の波長および赤外光の波長の位置において、いくつかの容積脈波(photoplethysmogram、光電容積脈波)信号が測定される。前記直流成分(DC、非脈動成分)または前記平均値は、推定されて減算され(subtracted、パルス・オキシメータ信号、PPG信号、もとの信号、2つの信号のそれぞれなどから減算され)、また、交流信号すなわち脈動信号(pulsatile signal、前記周期成分、前記交流成分、非定常成分、変動成分、脈動成分)の比率(the ratio of AC、脈動成分に関する2つの信号間の比率など)は、推定され、および/または平均化される。2つの信号(the two signal、2つのパルス・オキシメトリ信号、2つの光電容積脈波信号、前記センサが受光した、互いに波長が異なる2つの光波など)の間の線形回帰(linear regression、線形回帰分析)を、後述のように用いることが可能である。しかし、性能(performance、その線形回帰によって達成される性能)には、前記赤色光および前記赤外光の双方にそれぞれ互いに近似するノイズが存在するために限界がある。緑色光(約550nm)を用いる光電容積脈波法を採用すると、その光は、水分または他の組織によって吸収される量より、血液によって吸収される量が多いため、体動ノイズ(motion noise、体動アーチファクト、患者の運動中の体動に起因するノイズ)に対する耐性(resilient、安定性)が高い。しかし、酸素化(oxygenated、酸素を豊富に含んだ)血液と脱酸素化(deoxygenated、酸素を含まない)血液との間の差は、スペクトル(the spectrum、光のスペクトル、電磁波のスペクトルなど)のうちの緑色領域内において、赤色領域におけるより非常に少ない。別の例においては、緑色PPG信号(または赤色光/(または)赤外光の長時間平均値(long time averages、それぞれの信号の強度についての長時間平均値、波形によって表されるデータの長時間平均値、時間平均値))(後述)を、前記脈動信号の形状(the shape of the pulsatile signal、脈波信号の形状)を測定するために用いてもよい。任意の数の波長であって互いに異なるもの(例えば、緑色光、赤色光および赤外光)についての加重平均値(weighted average、複数の波長信号を同期的に加重平均化した値)を、前記脈波の形状を推定するために用いてもよい。
さらに別のいくつかの実施態様においては、線形回帰アルゴリズム(linear regression algorithm、線形回帰法、複数の要因間の相関を線形回帰式を用いて分析する手法)を酸素飽和度(Oxygen Saturation)の測定のために用いてもよい。このような意味において、患者のECG信号および/または緑色(または他の色)のLED型PPG信号のうちのいずれかまたは双方を用いてもよい。第1の例については、ECG信号を、複数の心拍タイミング(when heart beats occur、複数の心拍の発生時刻、複数の心拍が発生する時間的位置)を測定するために用いてもよい。複数の心拍位置(beat locations、心拍が発生する位置)により、前記2つの容積脈波信号(the two of photoplethysmogram signals、選択された2つの容積脈波信号、2つのPPG信号、前記センサが受光した、互いに波長が異なる2つの光波、図6Aにおけるカーブ600および602)のそれぞれについて、相関時間平均(correlated time averaging、患者の同じバイタル・サインを時系列的に表す2つの信号の各々のうち、心拍タイミングに関連付けて、互いに同期する部分同士の平均値を取得すること)を行うことが可能となる。その場合、その結果取得される複数のアンサンブル平均値(the ensemble averages、各心拍発生位置ごとに取得される、前記2つの容積脈波信号の平均値(前記2つの容積脈波信号を互いに同期させて合成したものに相当する)であって時間軸上に複数並んだもの、複数の信号を同期的に平均化して取得される値、患者の同じバイタル・サインを時系列的に表す複数の信号を同期的に順次平均して取得される平均値、信号間平均値)についての線形回帰法を、前記2つの信号(the two signals、前記2つの容積脈波信号など)間の線形ゲイン係数(linear gain factor)を決定するために用いてもよい。この線形ゲイン係数は、患者の酸素飽和度を測定するために用いることが可能である。
置換的におよび/または追加的に、緑色光(約550nm)を用いる光電容積脈波法(PPG)(光電脈波計測)が実施される場合、そのPPG信号を、前記脈動信号の形状を測定するために用いてもよい。この低ノイズ信号は、その後、前記赤色光信号および前記赤外光信号の双方に対する線形回帰を行うための(for linear regression、線形回帰直線についての)従属変数(the independent variable、赤色光信号についての線形回帰結果と、赤外光信号についての線形回帰結果とを互いに比較するために、それら線形回帰結果に共通の変数)として用いてもよい。それら2つの回帰結果(regression results、2つの回帰係数)の比率は、赤色光信号と赤外光信号との間の相関係数の推定値である。この書類に記載されているように、ノイズを、複数の心拍にわたって(over multipule heart beats、複数の心拍タイミングにわたって)アンサンブル平均化(ensemble averaging、患者の同じバイタル・サインを時系列的に表す複数の信号間で同期的に行われる平均化、複数の波長信号間で同期的に行われる平均化)を行うことによって低減させることが可能である(例えば、後述の、複数のフレームについての説明を参照されたい)。心拍タイミングを測定するためにECG信号を用いることに加えてかまたはそれに代えて、緑色光波長のPPG信号を用いてもよい。これに代えて、任意の数の波長であって互いに異なるもの(例えば、緑色光、赤色光および赤外光または赤色光/(または)赤外光の長時間平均値(long time averages、それぞれの信号の強度についての長時間平均値、時間平均値)(後述))についての加重平均値(weighted average、複数の波長信号を同期的に加重平均化した値)を用いてもよい。前記アンサンブル平均化は、外れ心拍(outlier beats、他の測定値としての心拍から飛び離れたタイミングを有する心拍)を発見して除去することにより、高精度化されてもよく、その外れ心拍の発見および除去は、推定されたアンサンブル平均値に対する相関性が、他の心拍の、推定されたアンサンブル平均値に対する相関性より弱い心拍を無視することによるか、または、ノイズを推定し、強いノイズを有するいくつかの領域から出現する心拍に他の心拍より小さい重み係数を与える(weight less、軽視する)ことにより、行うことが可能である。ノイズは、また、長い区間にわたって平均化を行うことによって(through longer averaging periods、前記長時間平均値を用いることによって)改善されてもよい。
このような意味において、この書類に含まれる健康状態モニタリング方法は、
ユーザのECG信号および/または第1の光電容積脈波PPG信号のいずれかまたは双方および/または複数の波長(wavelengths、同じ色でも異なる複数の波長、異なる色で異なる複数の波長)をそれぞれ重みを付けて合成したもの(a weighted combination、複数の波長を有する複数の信号につき、時間ごとのアンサンブル平均値の時系列によって表されるものなど)から、複数の心拍がそれぞれ出現するタイミングを決定する工程と、
第1の脈波形状(pulse shape、脈動信号の波形)を表す第1の脈波形状テンプレート(template、脈波形状の見本、サンプル、パターンなど、図6Eにおける破線カーブ632および634のような包絡線など)またはデータセットを生成するために、前記第1の光電容積脈波PPG信号の時間平均値を計算する工程と、
前記複数の心拍の位置に関連付けて、別の2つの光電容積脈波信号の各々の時間平均値を計算する工程であって、それら別の光電容積脈波信号の一方は赤色光信号であり、他方の光電容積脈波信号は赤外光信号であるものと、
前記赤色光信号について赤色光信号用アンサンブル平均値を生成するとともに、前記赤外光信号について赤外光信号用アンサンブル平均値を生成する工程と、
それら赤色光信号用アンサンブル平均値および赤外光信号用アンサンブル平均値の各々を、前記第1の脈波形状テンプレートまたはデータセットと比較する工程と、
前記2つの信号(the two signals、赤色光信号および赤外光信号)間の線形ゲイン係数(linear gain factor)を決定するために、前記赤色光信号用アンサンブル平均値と前記赤外光信号用アンサンブル平均値との各々の、前記第1の脈波形状テンプレートまたはデータセットとの比較における線形回帰(a linear regression、前記赤色光信号用アンサンブル平均値と前記第1の脈波形状テンプレートまたはデータセットとの間の線形回帰結果と、前記赤外光信号用アンサンブル平均値と前記第1の脈波形状テンプレートまたはデータセットとの間の線形回帰結果と)を用いる工程と、
前記線形ゲイン係数から患者(the patient、前記ユーザ)の酸素飽和度を決定する工程と
を含んでいる。
同様な視点において、この書類に含まれるパルス・オキシジェネーション測定(determining pulse oxygenation、パルス・オキシメトリ、非侵襲型酸素飽和度測定)方法は、
a)緑色光を用いるか、または、複数の波長(wavelengths、互いに異なる複数の波長、波長が異なる複数の光、光成分、電磁波、電磁波成分、信号成分など)をそれぞれ重みを付けて合成したもの(a weighted combination)を用いて、複数の心拍(heart beats、心拍タイミング、心拍位置)を検出する工程と、
b)第1の脈波形状(pulse shape、脈動波形)テンプレートまたは第1の脈波形状を表すデータセットのうちの1または複数のものを生成する工程であって、
緑色光波長(green wavelengths、1つまたは複数の緑色光波長、互いに異なる複数の緑色光波長、波長が互いに異なる複数の緑色光)、
赤色光または赤外光のいずれかについての時間長さと概して同じ時間長さにわたる緑色光についてのアンサンブル平均値(an ensemble average、いずれも緑色であるが波長が互いに異なる複数の緑色光についてのアンサンブル平均値、波長は同じで緑色光であるが異なる複数の時刻についてのアンサンブル平均値、波長は同じ緑色光であるが異なる複数のフレームについてのアンサンブル平均値、複数の緑色光を同期的に平均化したもの)、
赤色光または赤外光のいずれかについての時間長さと概して同じ時間長さにわたる複数の波長(wavelengths、互いに異なる複数の波長、波長が異なる複数の光、電磁波または信号光など)についてのアンサンブル平均値(an ensemble average)、もしくは
赤色光または赤外光のいずれかについての時間長さよりかなり(significantly)長い時間長さにわたる複数の波長(wavelengths)についてのアンサンブル平均値(an ensemble average)を用いる工程(心拍波形を得るためにアンサンブル平均値を用いることが可能であり、アンサンブル平均値は心拍波形を示す)、または、
いずれかの色を有する1つの波長(a single wavelength)についての長時間平均値(a long time average、前記信号によって表される複数の時系列データのうち長時間の時間区間内に存在するものの平均値、酸素飽和度を測定するために用いられる赤色光および赤外光についてのより時間平均値の時間区間より長い時間区間を有する時間平均値、時間平均値など)を用いる工程
を含むものと、
c)赤色脈波形状(pulse shape、赤色光信号によって表される脈波形状)テンプレートまたは同じ脈波形状を表すデータセットと、赤外脈波形状(pulse shape、赤外光信号によって表される脈波形状)テンプレートまたは同じ脈波形状を表すデータセットとを取得する工程であって、それら脈波形状のそれぞれを前記第1の脈波形状と比較するものと、
d)線形回帰により、赤色光についてのアンサンブル平均値と前記第1の脈波形状テンプレートとの間の相関度(相関係数など)を決定するとともに、線形回帰により、赤外光についてのアンサンブル平均値と前記第1の脈波形状テンプレートとの間の相関度(相関係数など)を決定する工程であって、それら相関度(correlations、複数の相関係数など)の比率が、その後、酸素飽和度を求めるための前記脈動成分比率(the AC ratio、赤色光信号や赤外光信号などの複数の信号間のAC(脈動)成分比率)として用いられるものと
を含んでいる。
前記脈波形状テンプレート(pulse shape template)またはデータセットは、いくつかの実施態様においては、前記脈波形状テンプレートが前記PPG信号についての長時間アンサンブル平均値を表す点で、この書類に記載されている基準フレーム・テンプレート(reference frame template)に似ている。しかし、相違点は、この書類において他の箇所に記載されている前記基準フレーム・テンプレートは、脈波伝播時間(pulse transit time、脈波伝播速度、パルス伝播時間)を求めるために設計されているものであり、一方、第1の脈波形状(first pulse shape、第1の脈波形状テンプレート)もしくはデータセットまたはその他同様のものに関連する今回の説明箇所においては、酸素飽和度を求めるために設計されているものであるという点である。
第1の方法は、緑色光が心拍検出のために用いられる場合の方法であるが、他のいくつかの方法は、ECG信号が心拍検出のために用いられる場合にも同様に有用である。さらに、前述のいくつかの代替案は、前記第1の脈波形状について用いられるものとして、緑色光、または、赤色光および赤外光についての長時間平均値を有し、また、赤色光および赤外光についての短時間平均値が、前記酸素飽和度を前記第1の脈波形状と比較するために用いられる。有用であるかもしれないことは、前記第1の脈波形状(pulse waveform shape)(またはデータセット)について用いられる赤色光および赤外光についての長時間平均値が、酸素飽和度測定値について用いられる赤色光および赤外光についての比較的短時間の信号に関連付けられるということを理解することである。前記形状(the shape、脈波形状)が酸素飽和度より低速で変化することが予想されるため、酸素飽和度の部分を求めるために依然としてより短時間の平均値を用い(および、よって、より高速の応答時間を取得し)つつ、前記形状を求めるために長時間平均値を用いることが可能である。
注記すべきことは、緑色は、信号対雑音比が高いため、望ましいことが判明し、前記脈動信号(the pulse signal、交流信号、脈波信号)は、存在可能な他の体動ノイズより強いということである。しかし、緑色に代えて他の波長を用いることが可能であり、すなわち、緑色は、光のスペクトル内の他の色によって置き換えることが可能であり、留意すべきことは、信号対雑音という観点では、ある色が良好に作用するか、または他の色が良好に作用しないということである。注記すべきことは、他の色は、たとえ望ましい信号対雑音比を有していなくても、この書類に記載の態様において用いることが可能であるということである。同様に、赤色波長および/または赤外波長がこれまで好んで選択されてきたということは、赤色および/または赤外が、被検者におけるヘモグロビン血液の特定の酸素(oxygenation、含有酸素、血中酸素、血中酸素飽和度など)に対する反射率が他の光に比較して高いということであることが発見されたということであった。酸素を豊富に含む血液のそれぞれは、赤色光のうちの有効部分(effective amount、一部、反射光として有効となる部分)であって他の光の場合より多いものを反射し、また、酸素を含まない血液は、赤外光のうちの有効部分(effective amount、一部、反射光として有効となる部分)であって他の光の場合より多いものを反射する。赤色光および赤外光を全く用いずに他の色の光を用いることが可能であるが、他の色の光は、いくつかの特定の用途において低い(または高い)実効性を有するかもしれない。さらに注目すべきことは、当業界において理解されるように、任意の具体的な色の光が説明されるときはいつでも、離散的な複数の波長が、そのような定義範囲(such definition)の内側にあるものとして理解されるということと、ユーティリティ(utility、実用対象物、注目対象物)が前記定義範囲の内側または外側にあるかもしれないということとである。よって、緑色でも赤色でも赤外でもない色が用いられることが理解され、および/または、そのような色の選択(color selection、選択可能な色の範囲、どのようにして色を選択するのかということ)は、信号対雑音比および/または含有酸素(oxygenation)もしくは他のユーティリティ(utility、実用対象物、注目対象物)に対する反射性(reflectiveness、反射率)のいずれかが実用上最低限の性能(minimal effectiveness、最低の実効性)を有するという要求によってしか制限されないかもしれない。
ECG(心電図)データまたは緑色PPGデータ(もしくはそれと同様なもの)または赤色光/(もしくは)赤外光の長時間平均値データを、互いに異なる光波長を有する2以上の容積脈波(photoplethysmographs、容積脈波信号、光電容積脈波)に時間的に関連付けて記録してもよい。前記複数の心拍は、心電図信号または緑色PPG信号の中に検出される。それら心拍により、それらのうち互いに隣接した2つの心拍間の時間の間における容積脈波データのうちの1つの「フレーム」を定義することが可能となる。その後、複数のフレーム(these frames、1つの信号についての複数のフレームなど)のうちの2以上のものを、各時刻において(at each point in time、各時刻ごとに)、まとめて平均化し、それにより取得された時間間隔(the time interval、前記平均化によって取得されたフレーム継続時間平均値)を有する1つの平均フレーム(an average frame)を生成することが可能である。容積脈波は心拍に関連付けられる(correlated、時間相関を持たされる、時間的に関連付けられる、容積脈波タイミングと心拍タイミングとが互いに一致する)ため、容積脈波信号は、前記平均化処理によって強調される(reinforced、強化される、ノイズを軽減される)。しかし、心拍に時間的に関連付けられない体動アーチファクトも他のノイズ発生源(noise source)も、軽減される。よって、前記1つの平均フレームの信号対雑音比が、典型的には、個々のフレーム(individual frames、同じ信号についての平均化前の複数のフレームの時系列)の信号対雑音比より高い。
互いに異なる光波長を有する少なくとも2つの容積脈波(photoplethysmographs、容積脈波信号、光電容積脈波)のそれぞれについての平均フレームを構成した後、線形回帰法を、それら2つの容積脈波についての2つの平均フレーム(the two average frame signals、2つの信号のそれぞれの平均フレームであって互いに同期するもの)間のゲイン(gain、信号間の強度比、ゲイン係数、線形ゲイン係数など)を推定するために用いることが可能である。そのゲイン値を、血中酸素飽和度を取得するための情報、または血中に存在する他の成分、例えば、ヘモグロビン、二酸化炭素またはその他のようなものを推定するために用いてもよい。それと同じことを目的として、このプロセスを追加的な(additional、別の)および/または置換的な(alternative、相互代替的な)光波長について反復してもよい。
明細書に記載の望ましい/(または)別のいくつかの方法は、赤色フレーム信号(the red frame signal、赤色光の信号のうちのフレーム内の強度変化を表す信号)および赤外フレーム信号(IR frame signal、赤外光の信号のうちのフレーム内の強度変化を表す信号)および/または緑色フレーム信号(green frame signal、緑色光の信号のうちのフレーム内の強度変化を表す信号、緑色光信号)が存在する場合には(if/when)、赤色フレーム信号および赤外フレーム信号および/または緑色フレーム信号の間というように、複数の特定の信号間のゲイン(gain、信号間の強度比、ゲイン係数、線形ゲイン係数など)を決定する工程を有してもよい。それら(these、ゲイン)を求めるために、まず、それら2つのフレーム(the two frames、もともとの赤色フレームおよび赤外フレームであって同期するもの)をまとめて平均化(averaging together、各時刻ごとに平均化)してもよい。このことの結果として、ノイズが軽減された1つの信号が取得されるかもしれない。前記ゲインは、
赤色フレーム信号対合成値(combined、赤色フレーム信号と赤外フレーム信号または別の信号とを合成ないしはまとめて平均化したもの、前記アンサンブル平均値など)について線形回帰法を実行するとともに、赤外フレーム信号対合成値(combined、赤外フレーム信号と赤色フレーム信号または別の信号とを合成ないしはまとめて平均化したもの、前記アンサンブル平均値など)について線形回帰法を実行し、次に、その結果取得された2つの値(these two results、赤色フレーム信号対合成値の回帰係数と、赤外フレーム信号対合成値の回帰係数)間の比率を取得することによって取得されるか、または、
赤色フレーム信号対緑色合成値(combined with green、赤色フレーム信号と緑色フレーム信号(緑色PPG信号、緑色光信号)とを合成ないしはまとめて平均化したもの、前記アンサンブル平均値など)について線形回帰法を実行するとともに、赤外フレーム信号対緑色合成値(combined with green、赤外フレーム信号と緑色フレーム信号(緑色PPG信号、緑色光信号)とを合成ないしはまとめて平均化したもの、前記アンサンブル平均値など)について線形回帰法を実行し、次に、その結果取得された2つの結果値(these two results、赤色フレーム信号対緑色合成値の回帰係数と、赤外フレーム信号対緑色合成値の回帰係数)間の比率を取得することによって取得されるか、または、
赤色フレーム信号対緑色フレーム信号(green、緑色PPG信号、緑色光信号)について線形回帰法を実行するとともに、赤外フレーム信号対緑色フレーム信号(green、緑色PPG信号、緑色光信号)について線形回帰法を実行し、次に、その結果取得された2つの結果値(these two results、赤色フレーム信号対緑色フレーム信号(green、緑色PPG信号、緑色光信号)の回帰係数と、赤外フレーム信号対緑色フレーム信号(green、緑色PPG信号、緑色光信号)の回帰係数間の比率を取得することによって取得されるか、または、
緑色フレーム信号(green、緑色PPG信号、緑色光信号)を赤色フレーム信号に組み合わせて合成したものについて線形回帰法を実行し、緑色フレーム信号(green、緑色PPG信号、緑色光信号)を赤外フレーム信号に組み合わせて合成したものについて線形回帰法を実行し、その結果取得された複数の結果値(results、前者の線形回帰についての回帰係数と、後者の線形回帰についての回帰係数など)間の比率を用いることによって取得される。
別の方法は、1つの候補ゲイン値(a possible gain value)を選択する工程と、その候補ゲイン値を前記平均フレーム信号(the average frame signal、ある波長を有する信号の平均フレーム、互いに異なる2つの波長の一方の平均フレーム信号、赤色フレーム信号および赤外フレーム信号の一方)に乗算する工程と、別の波長を有する別の平均フレーム(an average frame、別の平均フレーム、赤色フレーム信号および赤外フレーム信号の他方)に対する残差(resdual error、誤差、偏差、前記候補ゲイン値と前記平均フレームとの乗算値と前記別の平均フレームとの差)を求める工程とを有する。この方法を、候補ゲイン値の数の分、反復してもよい。単線形回帰法(simple linear regression、説明変数が1個の回帰モデル)によれば、全体領域の中の(global、グローバルな)最小ゲイン値が取得されるが、この方法によれば、局所的な(local、ローカルな、局所領域の中の)複数の最小値を取得することが可能である。よって、全体の中の最小値がモーション・アーチファクト、静脈血運動または別のノイズ発生源に起因する相関度(correlation、相関係数など)を示す可能性がある場合には、その全体の中の最小値を無視してもよく、その代わりに、局所的な1つの最小値を選んでもよい。
さらに別の方法は、前記赤色光信号および/または赤外光信号につき、一層長い時間区間にわたって計算されたアンサンブル平均値を用いて前記脈波形状を決定し、次に、その脈波形状に、より短い時間区間にわたって時間平均化された信号(shorter time averaged signals、前記アンサンブル平均値についての時間区間より短い時間区間にわたって時間平均化された信号)をあてはめる(fitting、脈波形状を、より短い時間区間にわたって時間平均化された信号で近似する)。基本的には、出願人は、前述の緑色光信号またはECG信号(the green light sginal or ECG signal described above、より短い時間区間にわたって時間平均化された信号など)の代わりに、赤色光信号または赤外光信号についての長時間平均値を用いる。
上述のように、明細書に記載されている患者に着用して使用されるウェアラブルなデバイスであって上述の側面を実現するものは、例えば、胸部の部位のような、局所的な皮膚の動きが比較的大きい部位のように、雑音の多いいくつかの部位において、前述の測定値を取得するために、酸素飽和度をモニタリングするために特に有用であるかもしれない。
上述の側面についての一具体例が図6A−図6Cに示されてる。図6Aにおいては、カーブA(600)が、デバイスのうちの、前記フォトダイオードからの赤外(IR)反射用の出力信号であって時間と共に変化するものを示し、また、カーブB(602)が、前記デバイスのうちの、前記フォトダイオードからの赤色光反射用の出力信号であって時間と共に変化するものを示している。いくつかの実施態様においては、皮膚が、赤色LEDと赤外LEDとによって交互に照射され、それにより、同じフォトダイオードによって集められる複数の信号が生成される。図6Bにおいては、時間的に同期させられている(time synchronized、前記カーブAおよびBの複数のパルス・オキシメトリ信号に対して時間的に同期させられている)(すなわち、時間的に同期している(time concordant))心電図データ(または、代替的な/追加的な緑色光PPGデータまたは赤色光信号もしくは赤外光信号についての長時間平均値であって前述のもの)であって、カーブC(604)で示されているものが、図6Aのグラフに追加されている。前記心電図データ(または、緑色光PPGデータまたは赤色光信号もしくは赤外光信号についての長時間平均値であり、上記を参照されたい)における複数のピーク値(例えば、ピーク606および608)が、パルス・オキシメトリ・データの複数のフレームまたは複数の間隔(interval、時間幅を有する区間)を定義するために用いられることが可能である。別の連続する複数のフレームまたは複数の間隔が、612および614によって明記されており、また、更なる複数のフレームが、同様にして検出される(determined、位置決めされる)ことが可能である。この側面に従い、複数のフレームから成るパルス・オキシメトリ・データが集められる。それら複数のフレームの大きさ(magnitude、フレーム数、フレームのデータサイズ)は、具体的な用途によって大きく変動するかもしれない。いくつかの実施態様においては、前記複数のフレームであって集められるものの数が、5から25までの範囲内にあり、一具体例においては、それらフレームが、8から10までの範囲内の数のフレームである。典型的には、パルス・オキシメトリ・データの複数のフレームまたは複数の間隔が、複数の信号サンプルであって互いに異なる数であるものを含んでいる。すなわち、前記センサ(sensors、前記複数のセンサ)からの出力信号が、予め設定されたレート、例えば、毎秒32個のサンプルを取得するというようなレートでサンプリングされることが可能である。心電図信号(または、緑色光PPGデータまたは赤色光信号もしくは赤外光信号についての長時間平均値)のピーク間に存在する時間の長さが変化すると、各フレーム当たりのサンプル数が変化する。一具体例においては、当該心電図データ(または、緑色光PPGデータまたは赤色光信号もしくは赤外光信号についての長時間平均値)内の複数の特徴であって1つのフレームの開始点(starting points、複数の開始点)として作用するものが、当該パルス・オキシメトリ・データにおける関連ピーク(associated peak、パルス・オキシメトリ・データのピークであって、同じ時刻において心電図に関連付けられるもの)がほぼ当該フレームの中央点(mid-point)または中心点(center)となるように選択され、その後、予め設定された数の信号サンプルが、各フレームごとに記録される。この具体例においては、望ましくは、前記予め設定された数が、前記パルス・オキシメトリ信号のピークがほぼフレーム中央点(mid-frame)であることが確保されるのに十分に大きな数であるように選択される。複数の時刻(time point、時点、時刻点、時間ポイント)に対応する複数のサンプル値であって前記予め設定された値を超えるものは、用いられない。データについての複数のフレームが集められた後、それらフレームの、互いに対応する複数の時刻における複数の数値の複数の平均値(averages、1つのフレームについての複数の平均値)が計算される。前記パルス・オキシメトリ・データのうちの交流成分および直流成分が、上述の複数の平均値から検出され、その後、それら交流成分および直流成分が、従来からの方法により、相対的な酸素飽和度を計算するために用いられ、その従来からの方法は、ratio-of-ratiosアルゴリズムのようなものであり、そのアルゴリズムの一例は、Cypress Semiconductor document No. 001-26779 Rev A (2010年1月18日)である。この基本的な手順は、図6Cのフローチャートにおいて概説されている。フレーム・サイズ(サンプル値の数という意味で)が検出される(620)。各フレーム内の、互いに対応する複数の時刻における複数のサンプルの値が合計され(622)、その後、各時刻ごとに平均値(average values、複数の平均値)が計算され、それら平均値は、今度は、低減された雑音を有する赤外反射および赤色光反射および/または緑色光反射の交流成分および直流成分を与える。いくつかの具体例においては、それら交流成分および直流成分についての複数の数値が、従来からのアルゴリズムを用いて、酸素飽和度を計算するために用いられることが可能である(626)。酸素飽和度についての複数の相対値(relative value、環境条件に依存する数値)が、特定のいくつかの具体例については、前記複数の測定値を較正する(calibrating)ことによって、複数の絶対値(absolute value、環境条件に依存しない数値)に変換されることが可能である。較正は、制御された環境において実行されることが可能であり、その制御された環境においては、複数人の個人が、大気中の濃度が互いに異なる酸素に曝されるとともに、酸素飽和度についての複数の測定値が、対応する複数の酸素レベル(oxygen level、大気中の酸素濃度)に関連付けられる。
心電図(ECG)信号および/または緑色光PPGまたは赤色光信号もしくは赤外光信号についての長時間平均値を複数のパルス・オキシメトリ信号と比較するための上述の具体例に加えて、そのような比較を行うための他のいくつかの具体例が、当業者による理解の範囲内に存在する。例えば、雑音の存在下に複数のパルス・オキシメトリ信号のうちの交流成分(AC component)の複数のピークを探し出すために、それと同期する心電図信号の複数の特徴であって、当該パルス・オキシメトリの最大値および/または最小値より先に出現する複数の特徴的時刻(characteristic time、パルス・オキシメトリの性質上、自ずと決まる時刻すなわち固有時刻)およびそれより後に出現する複数の特徴的時刻(characteristic time)に存在するものが、パルス・オキシメトリの複数の値が複数の心拍にわたって平均化される(前記複数の心拍にわたってパルス・オキシメトリ信号のすべての値を平均化する必要はない)場合に、パルス・オキシメトリのピーク値(peak value、最大値)および最小値を高い信頼性で検出するために用いられることが可能である。例えば、1つの間隔内において、ある心電図信号のうちのR波(R wave、QRS波)のピークが、その固有の性質として(characteristically)、パルス・オキシメトリ信号の最大値よりxミリ秒前に出現し、かつ、パルス・オキシメトリ信号の最小値よりyミリ秒後に出現すると、当該パルス・オキシメトリ信号のうちの交流成分についての必須の(essential、本質的な、固有な)情報が、複数のパルス・オキシメトリ信号のうちのたった2個の値(two values、2個の時刻における2個の値)のみの測定を反復することによって取得されることが可能である。
いくつかの具体例においては、赤外反射または赤色光反射についての複数の数値であって前記フォトダイオードによって測定されたものが、呼吸の深度および/または速度を推定するために用いられることが可能である。図6Dにおいては、時間と共に変化する赤色光用または赤外光用または緑色光用の複数の数値についてのカーブ(630)が示されている。図6Eにおいては、カーブ(630)の複数の最大値および複数の最小値が、破線カーブ(632)および破線カーブ(634)によってそれぞれ示されている。ある時刻における前記最大値と前記最小値との差は、モニタリングされている個人の呼吸の深度に対して単調な関係を有するように(monotonously)関連付けられる。よって、図示されているように、時刻(636)における呼吸は、時刻(638)における呼吸より浅い。いくつかの具体例においては、呼吸深度と時間との関係が、計算されるとともに個人においてモニタリングされることが可能である。時間の経過につれて(over time)、呼吸数(rate of respiration、呼吸速度)を、時間的に並んだ複数の最大値および複数の最小値を表すカーブ(the curve of maximum and minimum values、カーブ630、破線カーブ632および634より成るカーブ630)から評価してもよい。
呼吸波形を心電図のR−S振幅およびR−R間隔から誘導されることの理解から目を移すと、明細書に記載されているPPG(PPG、容積脈波計、光電容積脈波)および/またはパルス・オキシメータを、比較的に直接的に呼吸波形を推定するために用いることが可能であることが分かる。胸部は、呼吸中に拡張および収縮するため、その胸部の運動は、PPG信号上においてふらつく(wandering、くねくね揺れ動く、振れ動く)ベースライン(baseline、振動の基準、基線)・アーチファクト(wandering baseline artifact、揺れ動くベースラインを有するアーチファクト)として出現する。呼吸信号(the breathing/respiration signal、前記呼吸波形を表す信号)に注目するために、前記PPGデータ(the PPG data、PPG信号を表すデータ、容積脈波計データ)をフィルタリングする(filter out、フィルタによって不要成分を除去する)ことにより、その呼吸信号(the respiration signal、前記呼吸波形を表す信号)を他の成分から分離させてもよい。このことは、PPG(PPG、容積脈波計、光電脈波計)が胸部に装着される場合に特に妥当であるかもしれない。
一方、特にユーザが仰向け状態にある場合に呼吸波形を測定するために、胸部に装着される加速度計を追加的にまたは置換的に使用してもよい。胸部は伸縮するため、その胸部の加速度が上昇および下降し(またはその逆に、もしくはデバイスの向きに応じて)、このことは、加速度計によって測定されることが可能である。
上述のいくつかのうちのいずれか、光電容積脈波計および/または加速度計、デバイスおよび/または方法を、互いに分離した状態または互いに組み合わせられた状態で、および/または、上述の、心電図をベースにした呼吸推定法が用いられる状態で、用いてもよい。複数の方法を採用すれば、単一の方法を用いて取得される推定値(estimates、呼吸数および/または呼吸深度の推定値など)より精度が改善されるかもしれない。その場合、呼吸数および呼吸深度を、時間ドメイン法および/または周波数ドメイン法を用いて前記呼吸信号から推定してもよい。
いくつかの実施態様においては、心拍タイミング(例えば、心電図信号から取得される)およびPPG信号を、脈波伝播時間、すなわち、圧力波(the pressure wave、心臓圧力波)が人体内において心臓から他の部位に伝搬するのに必要な時間の長さを検出するために使用することが可能である。その場合、脈波伝播時間の検出値を、血圧値を検出または推定するために用いてもよい。注目すべきことは、心拍タイミング、心電図信号および/またはPPG信号を、従来の、または今後開発されるべき他の複数の方法、システムまたはデバイスを用いて生成してもよいし、または、それら信号を、ウェアラブル・デバイスであって明細書において他の方法で記載されているデバイスのようなものによって生成してもよいということである。すなわち、それについての複数のアルゴリズムは、それ自体独立して利用可能なものであってもよいし、ウェアラブル心臓デバイス内において利用可能なものであってもよい。
明細書において他の箇所に開示されているように、複数回の(several、数回の)心拍についての複数のPPG信号(the PPG signals、例えば、一連のPPG信号のうち、複数の心拍に時間的に関連付けられる複数の部分信号)を、各PPG信号(each、各部分信号、1つの部分信号)を、対応する1つの心拍(a respective heartbeat)に関連付けることにより、平均化してもよい。その結果、1つのPPGフレーム(PPG frame、PPG信号フレーム)が生成され、その1つのPPGフレームにおいては、心拍に関連付けられたPPG信号が強調される(reinforced、強化される、ノイズを軽減される)一方、心拍に関連付けられないノイズが低減させられる。さらに、その1つのPPGフレームは、既に心拍タイミングに関連付けられているため、脈波伝播時間を、当該フレーム自身の始端または終端のいずれかを特定するために1つの極大値(peak、最大値)または1つの最小値のいずれかの出現位置を決定することにより、推定してもよい。このことは、複数のサンプル値のうちの最小値および/または最大値(the munimum and/or maximum sample(s)、心電図信号などの信号をサンプリングすることによって測定された複数のサンプル値から最小値および/または最大値)を求めるという手法、または、測定された複数のサンプル値の中間に存在する複数のポイントを求めるために前記信号(the signal、心電図信号などの信号について測定された複数のサンプル値)を内挿補間することにより、行ってもよい。例えば、内挿補間を、2次曲線当てはめ、3次スプライン曲線当てはめ、デジタル・フィルタリング補間または他の多くの方法を用いて行ってもよい。
前記脈波伝播時間は、また、前記1つのPPGフレームを1つのサンプル信号(a sample signal、あるサンプル信号、そのPPGフレームとは別の参照信号)に関連付けることによって推定してもよい。それら2つの信号(the two signal)を互いにシフトさせる(shifting、信号を時間軸上で移動させる)ことにより、相関度が最高となるための時間シフト量を決定してもよい。前記1つのサンプル信号が、予想される1つのPPGフレームを近似するものであるとすると、最高相関度を有する時間シフト量は、前記脈波伝播時間を検出するために用いられるかもしれない。
明細書に記載のものにとって望ましい方法またはアルゴリズムが明細書に記載されているとともに図7A,図7Bおよび図7Cという図面に示されている。まず、この種の方法710(部分710a,部分710bおよび/または部分710cを有するか、または、それらによって構成される)が、少なくとも1つの心拍(典型的には、心電図)信号712と、少なくとも1つのPPG信号711とを入力信号として、例えば図7Aに示すように、取り込む。その心拍タイミング情報/信号712は、各心拍からR波または他の心電図特徴部を検出することにより、心拍タイミング情報を生成するために用いられ、複数の心電図信号(すなわち、人体上の複数の部位からの複数の異なるリード)を、前記心拍タイミング情報のより高精度な推定値を取得するために用いてもよい。PPG信号711は、単一の光波、または複数の光波から取得される複数の信号を用いるかもしれない。各PPG信号711に関連付けて、対応する心拍タイミング情報を用いることにより、各PPG信号711は、複数の「フレーム」に分断され、図7Aにおいて、PPGフレーム1、PPGフレーム2およびPPGフレームNとして示されており、この図においては、各フレームが、単一の波長を有する前記1つのPPG信号であって、複数の心拍のうち、対応する1つの心拍の持続時間の間、持続するものを含んでいる。
任意選択的にではあるが、典型的には、PPG信号の品質推定も行ってもよい。この処理の一例が図7Bに、部分710bとして示されている。この推定は、前記PPG信号の分散度、前記PPG信号の信号対雑音比の推定値、PPG信号飽和度、加速度計またはジャイロスコープから取得される患者挙動情報、心電図もしくはインピーダンスの測定値のノイズの推定値、または前記PPG信号品質に関する他の情報を考慮するかもしれない。図7Bには、PPG信号品質値/推定値714を生成するために、PPG信号711と組み合わせて使用される加速度計信号713を用いる好例が示されている。この信号品質推定値714は、その後、各フレームごとにゲインを生成するために、心拍タイミング情報712と組み合わせて用いてもよく、図7Bには、PPGフレーム1のゲイン、PPGフレーム2のゲインおよびPPGフレームNのゲインが示されており、この図においては、信号品質が低下すると、ゲインが低下する。計算時間を短縮するために、信号品質推定値(the signal quality estimate、信号品質推定部)714を省略し、ある固定値をゲイン情報として用いてもよい。
図7Cに示すように、加重n点移動平均(weighted, n-sample moving-average、重み付きn点移動平均フレーム(1つのフレームがn個のサンプル値を有し、そのフレームは、加重移動平均によって取得されたもの)715であって、前記PPG信号であって前記心拍タイミングに関連付けられる(correlated、時間的に関連付けられる)ものが強調される(reinforced)一方、前記心拍タイミングに関連付けられない(uncorrelated、時間的に関連付けられない)ノイズが低減させられるものを生成するために、前記ゲイン情報(図7Bから引用されるPPGフレーム1のゲイン、PPGフレーム2のゲインおよびPPGフレームNのゲイン)を、前記フレーム情報(図7Aから引用されるPPGフレーム1、PPGフレーム2およびPPGフレームN)と共に用いてもよい(図7Cにおいては、合成(combined、複数の信号の結合、複数の波長信号の結合など)/操作(manipulated、加重、平均化などのデータ処理など)が行われるものとして示されている)。フレーム(n)(frame (n)、加重n点移動平均フレーム)715に含まれるサンプル値の数(the number of samples、平均フレーム715を取得するために用いるサンプル値の数n)を、ノイズが削減されるかまたは応答時間が短縮されるように適合させてもよい。前記複数のフレームに対し、追加的に、時間重み付け(weighted by time、時間の長さに応じて異なる重みを付けること)を行い、それにより、現時点より直前であるかまたは直後であるいくつかのフレームの寄与度を、時間的にさらに離れていて潜在的に重要度が低いいくつかのフレームに対して増加させてもよい。この追加的な時間重み付けを、IIRフィルタまたはFIRフィルタを用いて実現してもよい。
ひとたび平均フレーム715がある瞬間時刻について生成されると、脈波伝播時間716が、今回のフレーム信号の、今回の心拍に対するシフト量を求めることにより、検出されるかもしれない。このことは、単に、前記信号(the signal、PPG信号などの信号)が最小点(minimum、真の最小値など)または最大点(maximum、真の最大値など)を示す位置であるサンプル・インデックス(index、頭出し位置)717を求めるとともに、脈波伝播時間716を検出するために、サンプル・インデックス717を今回のフレームの境界位置(心拍タイミング)と比較することにより、行ってもよい。より高精度な結果が必要である場合には、前記信号(the signal、PPG信号などの信号について測定された複数のサンプル値)の内挿補間716を、前記信号の最小値(the minimum value、最小点についての測定値など)または最大値(the minimum value、最大点についての測定値など)の近傍においてスプライン曲線当てはめまたは多項式補間を用いて行ってもよく、そうすれば、前記最小点(minimum)または前記最大値(maximum)を、サンプリング速度に対応する精度より高い精度で決定することが可能となる。最後に、今回のフレームと基準フレーム・テンプレートとの比較719を行ってもよく、この場合、平均フレーム715が前記基準フレーム・テンプレートに対してシフトされる(shifted、時間軸上で移動させられる)。平均フレーム715と前記基準フレーム・テンプレートとの間において最高相関度を有する前記シフトの量が、脈波伝播時間716を示している。この基準フレーム・テンプレートは、予め設定された信号であるかもしれないし、または、その予め設定された信号は、既知の脈波伝播時間を有する長期的に有用なフレーム平均値を用いることにより、適応する(adapt、形成される)ことが可能であるかもしれない。
注目されるべきことは、この種の複数の方法は、PPG情報および心拍タイミング情報であって、従来の、および/または今後開発されるべき技術を非排他的に含む多種のソース(source、発生源)から取得されるものと一緒に用いてもよいし、または、それらPPG情報および心拍タイミング情報は、別々に単独で取得されてもよいし、一緒に取得されてもよいし、および/または、信号品質を表す信号(quality signal)であって、明細書の後半においてさらに記載されるようなウェアラブルなデバイスおよび/またはシステムから取得されるもの(PPG信号の分散度、PPG信号の信号対雑音比の推定値、PPG信号飽和度、患者挙動を検出するための加速度計またはジャイロスコープから取得されるデータ、心電図もしくはインピーダンスの測定値のノイズの推定値、または前記PPG信号品質に関する他の情報)と一緒に取得されてもよい。
更なるいくつかの選択肢(alternative、代替案)は、医師もしくはドクターの診察室であるか、例えばICU/CCU(集中治療室/冠状動脈疾患集中治療室)であるかを問わず、現場の医療設備を用いて行われるデータ送信および/またはデータ解釈を有することが可能である。したがって、このデバイス100であって、心電図、容積脈波(photoplethysmogram)、パルス・オキシメトリ(pulse oximetry、動脈血酸素飽和度)および/または患者の加速度信号を含む可能性のある種々の生理信号のうちの1または複数のものを測定するものは、明細書に記載されているように、患者の胸部上に装着され、かつ、粘着体を用いて胸部上に保持されることになる。このデバイス100は、必要に応じ、それら生理信号の解釈および更なる送信のために、それら生理信号を無線または有線(例えば、USB)で、近くのベース・ステーション(base station、基地局)に送信する。その無線送信は、ブルーツース(登録商標)、Wi−Fi通信、赤外通信、RFID(無線周波数識別)または別の無線プロトコルを用いることが可能である。このデバイス100は、無線誘導(wireless induction)、バッテリまたはそれらの組合せを用いて電力を供給されることが可能である。このデバイス100は、生理信号をモニタし、および/または生理信号を表すデータを取得する。その取得されたデータは、その後、無線または有線で、リアルタイムで、前記近くのベース・ステーションに送信されることが可能である。このデバイス100は、前記ベース・ステーションによるか、または、バッテリによって無線で電力を供給されることが可能であり、それにより、患者と前記ステーションとの間にワイヤ(wires、信号線)が存在することが不要となる。
付随的におよび/または置換的に、患者または着用者を、ICU(集中治療室)または他の施設を有する病院において無線で監視することが可能である。この意味において、心電図信号を、小形で無線のパッチ・デバイス(patch device、身体に装着されて使用されるデバイス)であって明細書に記載のものを用いて患者について測定してもよい。その後、その心電図信号は、デジタル化されて無線で受信機に送信される。その受信機は、受信した心電図信号を、それがもとの心電図信号の振幅を近似的に表すように、アナログ信号に復元する。その後、その出力信号は、前記標準的な電極リードを経由して、既存の病院用心電図モニタに送信する。このことにより、患者をリード・ワイヤ(lead wires、導線、電気ケーブル)を用いて前記心電図モニタに接続することを必ずしも行うことなく、既存の病院インフラストラクチャを利用して、患者をモニタすることが可能となる。患者の胸部のインピーダンスも同様に測定してもよく、それによれば、前記復元された心電図信号が、心電図信号の振幅のみならず出力インピーダンスをも近似的に表すことが可能となる。このことは、接続状態にないパッチ・デバイスを発見するために利用することが可能である。前記出力インピーダンスは、連続的に変化するかもしれず、または、その出力インピーダンスは、複数の離散値であっていずれかが選択されて使用されてもよいもの(例えば、接続状態にあるデバイスを求めるために、1つの低い離散値、前記パッチ・デバイスが緩んできたことを知らせるために、1つの高い離散値)であるかもしれない。前記出力インピーダンスは、さらに、前記無線通信に関する問題を知らせるために用いてもよい。
他のいくつかの実施態様は、1または複数のセンサを幼児の額部に装着する(coupling、連結する)工程を有するかもしれない。まず、あるデバイスを幼児の額部に搭載することによって酸素飽和度データを取得する方法を、明細書に紹介されている方法で用いてもよい。しかし、拡張案または代案は、複数の酸素飽和度センサであって適切な相対位置を有するものおよび複数の温度センサを、額部に搭載される1つのデバイスに装着する(coupling、連結する)工程を有するかもしれない。そのようにして取得される結合データ(the combined data、複数のセンサからの複数のデータの組合せ)は、幼児が、うつ伏せ状態にあるために窒息の危険性があるか否かを確かめるために用いることが可能である。
よって、明細書に記載されている複数の選択肢(alternative、代替案)の組合せのうちのいくつかは、次の複数の要素のうちの1または複数のものを有することが可能であり、それら要素は、1)医療グレード(medical grade、メディカル・グレード、医療品質)を有する粘着体(ふさわしい多くのソースから入手可能である)であって、数日間(いくつかの例においては、例えば、最長で10日間または2週間)、皮膚を損傷することなく、皮膚に密着する状態で維持される能力と、種々のセンサとの間での運用可能性(operability、作動可能性)とを有するように選択されたものと、2)導電性電極または光感知性ディテクタであって、皮膚からの電気信号を供給することが可能であるか、または、光励起に対する皮膚組織もしくは皮下組織の光反応からの電気信号を供給することが可能であるものと、3)アンプ、マイクロプロセッサおよびメモリであって、前記信号を処理して保存することが可能であるものと、4)それら要素のうちの電子部品のための電源であって、前記電子部品に内蔵されるか、もしくは、無線によるアクセスが可能な再充電可能性を有するものと、5)柔軟性を有する回路であって、注目されている皮膚部位に追従することが可能である柔軟なストリップ内において上述の複数の要素を互いに結合することが可能であるものとである。
複数の生理パラメータの例であって、モニタリング、記録/取得および/または解析の対象となり得るものは、次の複数の要素のうちの1または複数のものを含むことが可能であり、それら要素は、心電図と、例えば血中酸素飽和度のようなものを検出するために、光によって励起された皮膚の光反応特性と、心拍数およびそれに関連する変動特性と、物理的活動(physical activity)/加速度を表す指標とである。それら要素のうちの1または複数のものは、心臓疾患を有する通院型の外来患者を、数日分の昼間および夜間にわたってモニタリングする際に用いられることが可能であり、それにより、検査後の分析に備えて、数日分の連続的な心電図信号を記録することが、酸素飽和度および物理的イグザーション(physical exertion、患者による物理的な負荷)の指標値を前記心電図信号と同時に記録することと共に行うことが可能となる。同様に、それら要素のうちの1または複数のものは、肺疾患を有する通院型の外来患者を、数日分の昼間および夜間にわたってモニタリングする際に用いられることが可能であり、そのモニタリングの目的は、検査後の分析に備えて、酸素飽和度の記録を、物理的活動(physical activity)の指標値を酸素飽和度と同時に記録することと共に行うことにある。置換的におよび/または追加的に、それら要素のうちの1または複数のものは、入院患者または他の対象患者であって例えば新生児を、診療所であるか、救急処置室であるか、ICUであるかを問わず、無線で(または、いくつかの事例においては、有線で)、モニタリングするために用いられることが可能であり、いくつかの例においては、心電図、酸素および/または物理的イグザーション(physical exertion、患者による物理的な負荷)を表す複数のパラメータを検出するが、それらパラメータを保存するのではなく、それらパラメータを無線で、ベッドの脇にあるモニタまたは中央ステーションにあるモニタに送信し、それにより、患者が物理的なワイヤを装着することから解放されることが可能である。特に、明細書に記載されているデバイスは、呼吸および酸素飽和度をモニタリングするために新生児の額に装着されることが可能である。別の選択肢(alternative、代替案)においては、明細書に記載されているデバイスが、睡眠時無呼吸という症状を患っている患者の呼吸および心電図をモニタするために用いられることが可能である。
ここで、明細書に記載されているデバイスと共に用いられることが可能である例示的なコンピュータ・システムまたはコンピューティング資源を説明するが、注目されるべきことは、コンピューティング用のシステムおよび資源における多くの代替案が、合理的に予見可能な範囲において利用可能であるとともに作動可能であり、それにより、後述の説明は、本発明の主旨および範囲の双方を逸脱しないように適切に意図された無数の、存在し得るコンピューティングを行う代替案を限定することが決してないように意図されているということである。
明細書に記載されているいくつかの開発の成果の複数の実施態様のうちのいくつかは、種々の工程を有している。それら種々の工程は、ハードウエア部品によって実行されるか、または、機械によって実行可能な複数の指令内に埋め込まれることが可能であり、それら指令は、汎用コンピュータ、または、前記複数の指令を用いてプログラムされた専用プロセッサに、前記種々の工程を実行させるために用いられることが可能である。これに代えて、それら工程は、ハードウエア、ソフトウエアおよび/またはファームウエアの組合せによって実行されることが可能である。したがって、図4は、複数のコンピューティング資源の一例すなわちコンピュータ・システム400であり、それと共に、明細書に記載されているいくつかの実施態様が用いられる。この例によれば、コンピュータ・システム400の如きサンプルが、バス401と、少なくとも1つのプロセッサ402と、少なくとも1つの伝送ポート(communication port、通信ポート)403と、主メモリ404と、着脱可能なストレージ媒体405と、ROM(read only memory、読出し専用メモリ)406と、マス・ストレージ(mass storage、大容量記録デバイス)407とを有することが可能である。それら要素のうちのより多い部分またはより少ない部分は、その数の大小の如何を問わず、特定の実施態様において用いられることが可能である。
プロセッサ402は、任意の既知のプロセッサであることが可能であり、そのようなプロセッサは、例えば、Intel(登録商標)社のItanium(登録商標)もしくはItanium 2(登録商標)というプロセッサ、AMD(登録商標)社のOpteron(登録商標)もしくはAthlon MP(登録商標)というプロセッサ、または、Motorola(登録商標)社の複数の製品ラインであるプロセッサであるが、それらに限定されない。伝送ポート403は、モデムを用いたダイアルアップ接続のためのRS−232ポート、10/100Ethernetポート、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート、または、銅またはファイバを用いるギガビット・ポートのうちの任意のものとすることが可能である。伝送ポート403は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN),ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)または他のネットワークであってコンピュータ・システム400が接続されるかもしくは接続されるように構成されているもののようなネットワークに応じて選択されることが可能である。
主メモリ404は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)または他の任意のダイナミックなストレージ・デバイスであって当業界において周知であるものとすることが可能である。ROM406は、プロセッサ402のための複数の指令のようなスタティックな情報を保存するために、プログラマブルROM(PROM)チップのようなスタティックな任意のストレージ・デバイスとすることが可能である。
マス・ストレージ・デバイス407は、情報および複数の指令を保存するために用いることが可能である。例えば、Adaptec(登録商標)社のファミリー製品であるSCSIドライブのようなハード・ディスク、光学ディスク、RAIDのようなディスク・アレイ、Adaptec(登録商標)社のファミリー製品であるRAIDドライブのようなディスク・アレイ、または、他の任意のマス・ストレージ・デバイスを用いることが可能である。
バス401は、プロセッサ402を、通信可能な状態で、他のメモリ、ストレージおよび伝送ブロックに接続する。バス401は、使用されるストレージ・デバイスに応じて、PCI/PCI-XまたはSCSI系のシステム・バスとすることが可能である。
着脱可能なストレージ媒体405は、外付けのハード・ディスク・ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ、IOMEGA(登録商標)社のZip Drive、コンパクト・ディスクROM(CD−ROM),コンパクト・ディスク−書換え可能(CD−RW),デジタル・ビデオ・ディスクROM(DVD−ROM)のうちの任意の種類とすることが可能である。
上述のいくつかの部品は、利用可能な種類のうちのいくつかを例示することを意味している。上述のいくつかの例が、本発明の範囲を限定することは決してなく、なぜなら、それら例は、例示的な具体例に過ぎないからである。
本発明のいくつかの具体例は、特に、心臓パラメータおよびデータをモニタリングして処理するためのデバイス、システム、方法、媒体および構成態様に関連する。本発明の1または複数の具体例が詳細に前述されたが、種々の代替案、変形例および均等物が、本発明の主旨から逸脱することなく存在することが、当業者にとって明白である。したがって、前述の説明は、本発明の範囲を限定するものとして把握されるべきものではなく、本発明の範囲は、後続する複数の請求項によって定義される。