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JP2018204488A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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JP2018204488A JP2017109092A JP2017109092A JP2018204488A JP 2018204488 A JP2018204488 A JP 2018204488A JP 2017109092 A JP2017109092 A JP 2017109092A JP 2017109092 A JP2017109092 A JP 2017109092A JP 2018204488 A JP2018204488 A JP 2018204488A
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亮太 中井
泰弘 村上
Yasuhiro Murakami
泰弘 村上
康夫 水嶋
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康夫 水嶋
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Abstract

【課題】オルダム継手の磨耗を抑制すること【解決手段】スクロール圧縮機10は、ケーシング20と、固定スクロール50と、可動スクロール60と、フレーム部材70と、オルダム継手80と、を備える。フレーム部材70には固定案内溝79が設けられる。可動スクロール60には可動案内溝69が設けられる。オルダム継手80は、円環部81およびキー部83、84、を有する。キー部83、84は、少なくとも円環部81の中心軸Cの延出方向である中心軸方向に円環部81から突出するとともに、固定案内溝79または可動案内溝69の中を移動可能に配置されている。キー部83、84の少なくとも1面には、対向する2つの側壁89を有する凹部85が設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関する。
スクロール圧縮機は、固定スクロールと可動スクロールを有する。圧縮室の容積を変化させるために、可動スクロールは固定スクロールに対して公転させられる。公転に伴って可動スクロールが自転してしまうのを規制するため、スクロール圧縮機にはオルダム継手が設けられる。オルダム継手のキー部は、可動スクロールおよびフレーム部材などに設けられた案内溝に嵌合される。キー部は案内溝の長手方向にのみ移動可能であり、その他の方向には移動できない。特許文献1(特開2014−202076号公報)が開示するオルダム継手では、キー部の特定の側面が案内溝の面に対して押し付けられることによって生じる磨耗を抑制するため、キー部の幅の半分を切り欠くことによってキー部の弾性変形を促し、摩擦を緩和している。
キー部と案内溝との摺動面に潤滑油が供給されれば、キー部の磨耗はさらに抑制されるはずである。しかしながら、上記文献のキー部は、潤滑油を保持したり、摺動面に潤滑油を供給したりするのに適した構造とはいえない。
本発明の課題は、スクロール圧縮機において、可動スクロールの自転を規制するオルダム継手の磨耗を抑制することである。
本発明の第1観点に係るスクロール圧縮機は、ケーシングと、固定スクロールと、可動スクロールと、ケーシングに固定されるフレーム部材と、可動スクロールの公転を可能にしつつ自転を抑制するオルダム継手と、を備える。固定スクロールまたはフレーム部材には固定案内溝が設けられる。可動スクロールには可動案内溝が設けられる。オルダム継手は、円環部およびキー部、を有する。キー部は、少なくとも円環部の中心軸の延出方向である中心軸方向に円環部から突出するとともに、固定案内溝または可動案内溝の中を移動可能に配置されている。キー部の少なくとも1面には、対向する2つの側壁を有する凹部が設けられる。
この構成によれば、キー部の凹部が、圧縮機構に供給された潤滑油をオルダム継手のキー部の摺動面に供給するための中継部として機能する。したがって、潤滑油の摺動面への供給が促進されるので、キー部の磨耗が抑制される。
本発明の第2観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点に係るスクロール圧縮機において、凹部が、キー部の中心軸方向の全長にわたって設けられている溝部である。
この構成によれば、凹部はキー部の全長にわたって設けられる。したがって、キー部が荷重を受けたときに弾性変形しやすいので、キー部の磨耗がさらに抑制される。
本発明の第3観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点に係るスクロール圧縮機において、凹部が、キー部の中心軸方向の全長のうち、キー部の突出端部の側の一部に設けられている。
この構成によれば、凹部はキー部の突出端部に設けられる。したがって、荷重のかかりやすい突出端部の弾性変形が促されるので、キー部の磨耗がさらに抑制される。
本発明の第4観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、キー部が、固定案内溝または可動案内溝と摺動する摺動面を有する。キー部の少なくとも1面は、前記摺動面を含む。
この構成によれば、凹部は摺動面に設けられる。したがって、凹部内の潤滑油が摺動面に容易に供給されるので、キー部の磨耗がより抑制される。
本発明の第5観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、キー部が、固定案内溝または可動案内溝の長手方向に直交する交差面を有する。キー部の少なくとも1面は、交差面を含む。
この構成によれば、凹部は交差面に設けられる。したがって、キー部の往復運動において移動方向が反転する際に働く慣性などにより、凹部内の潤滑油は凹部から投げ出されて摺動面に供給されるので、キー部の磨耗がより抑制される。
本発明に係るスクロール圧縮機によれば、オルダム継手の磨耗が抑制される。
本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機10の断面図である。 オルダム継手80の平面図である。 オルダム継手80の側面図である。 オルダム継手80、固定案内溝79、可動案内溝69を示す平面図である オルダム継手80の斜視図である。 オルダム継手80の斜視図である。 本発明の変形例Aに係るスクロール圧縮機10のオルダム継手80Aの斜視図である。 本発明の変形例Bに係るスクロール圧縮機10のオルダム継手80Bの斜視図である。 本発明の変形例Cに係るスクロール圧縮機10のオルダム継手80Cの斜視図である。 本発明の変形例Dに係るスクロール圧縮機10のオルダム継手80Dの斜視図である。 本発明の変形例Eに係るスクロール圧縮機10のオルダム継手80Eの斜視図である。
(1)全体構成
図1は本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機10を示す。スクロール圧縮機10は、流体である冷媒を圧縮するために空気調和装置などに搭載されるものである。スクロール圧縮機10は、ケーシング20、モータ30、クランク軸35、圧縮機構40、フレーム部材70、75を有する。
スクロール圧縮機10が圧縮する冷媒には様々なものが含まれる。例えば、スクロール圧縮機10が圧縮する冷媒には、凝縮圧力が高く、圧縮機構40において高温高圧となる物質が含まれる。このような冷媒は、圧縮機構40から吐出されるときの吐出温度が高温になる。冷媒は、例えば、R32単独冷媒、R32冷媒と他の冷媒の混合冷媒であってR32冷媒の混合比率が50%以上であるもの(R410A冷媒、R452B冷媒、R454B冷媒など)、または、R32冷媒とR1123冷媒の混合冷媒である。とりわけ、冷媒は、R410Aよりも高い凝縮圧力および高い吐出温度を有するものであってよい。
(2)詳細構成
(2−1)ケーシング20
ケーシング20は、スクロール圧縮機10の各種構成要素および冷媒を収容する。ケーシング20は、冷媒の高い圧力に耐えることができる。ケーシング20は、互いに接合された本体部21、上部22、下部23を有する。上部22には低圧ガス冷媒を吸入するための吸入管15が設けられている。本体部21には高圧ガス冷媒を吐出するための吐出管16が設けられている。ケーシング20の下部には、各種構成要素において摺動する箇所を潤滑するための潤滑油Lが封入されている。
(2−2)モータ30
モータ30は、電力の供給を受けて、冷媒を圧縮する動力を生み出すためのものである。モータ30は、ステータ31およびロータ32を有する。ステータ31はケーシング20の本体部21に固定されている。ステータ31は図示しない巻線を有している。巻線は電力を受け取って交流磁界を発生させる。ロータ32はステータ31の中央の空洞内に回転可能に設置されている。ロータ32には図示しない永久磁石が埋設されている。永久磁石が交流磁界から力を受けることにより、ロータ32は回転し、動力を生み出す。
(2−3)クランク軸35
クランク軸35は、モータ30が生み出す動力を圧縮機構40に伝達するためのものである。クランク軸35は、主軸部36と偏心部37を有する。主軸部36は、ロータ32を貫通するように固定されており、ロータ32と同心である。偏心部37は、ロータ32に対して偏心しており、圧縮機構40に接続されている。
(2−4)圧縮機構40
圧縮機構40は、低圧ガス冷媒を圧縮して高圧ガス冷媒を作るためのものである。圧縮機構40は、固定スクロール50および可動スクロール60を有する。固定スクロール50は、直接的または間接的にケーシング20に固定されている。可動スクロール60は、クランク軸35の偏心部37と接続されており、固定スクロール50に対して公転可能である。固定スクロール50と可動スクロール60は圧縮室41を規定している。可動スクロール60の公転により、圧縮室41の容積が変化し、それによって低圧ガス冷媒が圧縮されて高圧ガス冷媒になる。高圧ガス冷媒は吐出口42から圧縮機構40の外へ吐出される。
(2−5)フレーム部材70、75
フレーム部材70、75は、クランク軸35を回転可能に支持する。一方のフレーム部材70は主軸部36の上方を支持する。他方のフレーム部材75は主軸部36の下方を支持する。フレーム部材70、75は、直接的または間接的にケーシング20に固定されている。
(2−6)オルダム継手80
オルダム継手80は、可動スクロール60の公転を可能にしつつ自転を抑制するためのものである。オルダム継手80は、可動スクロール60とフレーム部材70の間に設けられている。オルダム継手80の構造については、以下に詳述する。
(3)オルダム継手80の詳細構成
図2はオルダム継手80の平面図であり、図3はオルダム継手80の側面図である。オルダム継手80は、円環部81、2つの上方突出キー部83、2つの下方突出キー部84を有する。円環部81は、中心軸Cを包囲する形状を有する。上方突出キー部83は円環部81より上方に突出している。下方突出キー部84は円環部81より下方に突出している。2つの上方突出キー部83は中心軸Cに対して互いに反対側に配置される。2つの下方突出キー部84もまた中心軸Cに対して互いに反対側に配置される。
図1に示すように、フレーム部材70には固定案内溝79が設けられている。図4では、固定案内溝79をオルダム継手80に重ねて描写している。下方突出キー部84は、固定案内溝79に嵌合するように配置され、固定案内溝79に案内される。下方突出キー部84は、フレーム部材70に対して相対的に、固定案内溝79の長手方向MDのみに移動できる。
図4には、可動スクロール60に設けられた可動案内溝69もまた描写されている。上方突出キー部83は、可動案内溝69に嵌合するように配置され、可動案内溝69に案内される。上方突出キー部83は、可動スクロール60に対して相対的に、可動案内溝69の長手方向MUのみに移動できる。
図5は、オルダム継手80の上方突出キー部83の構造を示す。前述のとおり、上方突出キー部83は円環部81より上方に突出しており、突出端部88を有する。上方突出キー部83が可動案内溝69に案内されるので、オルダム継手80は可動スクロール60に対して相対的に、可動案内溝69の長手方向MUのみに移動できる。上方突出キー部83は概ね直方体の形状を有しており、突出端部88を囲むように形成された2つの摺動面86および2つの交差面87を有する。摺動面86は可動案内溝69と摺動する。摺動面86が規定する平面は、可動案内溝69の長手方向MU、すなわち上方突出キー部83の移動方向に延びる直線を含む。交差面87が規定する平面は、可動案内溝69の長手方向MU、すなわち上方突出キー部83の移動方向に交差し、例えば直交する。2つの交差面87のうち円環部81の外方側の1つには、凹部85が設けられている。凹部85は、対向する2つの側壁89を有する。凹部85は、上方突出キー部83の中心軸Cの延出方向の全長Hにわたって延びる溝部の形態を有している。溝部の幅、すなわち2つの側壁89の間隔は、溝部が毛細管現象その他によって潤滑油Lを保持できるように設定されている。1つの交差面87に設けられる凹部85の数は1つに限られず、2つ以上であってもよい。
図6は、オルダム継手80の下方突出キー部84の構造を示す。下方突出キー部84の構造は、上方突出キー部83の構造とほぼ同一である。前述のとおり、下方突出キー部84は円環部81より下方に突出しており、突出端部88を有する。下方突出キー部84が固定案内溝79に案内されるので、オルダム継手80はフレーム部材70に対して相対的に、固定案内溝79の長手方向MDのみに移動できる。下方突出キー部84は概ね直方体の形状を有しており、突出端部88を囲むように形成された2つの摺動面86および2つの交差面87を有する。摺動面86は固定案内溝79と摺動する。摺動面86が規定する平面は、固定案内溝79の長手方向MD、すなわち下方突出キー部84の移動方向に延びる直線を含む。交差面87が規定する平面は、固定案内溝79の長手方向MD、すなわち下方突出キー部84の移動方向に交差し、例えば直交する。2つの交差面87のうち円環部81の外方側の1つには、凹部85が設けられている。凹部85は、対向する2つの側壁89を有する。凹部85は、下方突出キー部84の中心軸Cの延出方向の全長Hにわたって延びる溝の形態を有している。溝部の幅、すなわち2つの側壁89の間隔は、溝部が毛細管現象その他によって潤滑油Lを保持できるように設定されている。1つの交差面87に設けられる凹部85の数は1つに限られず、2つ以上であってもよい。
(4)スクロール圧縮機10の動作
外部から供給された電力により、図1に示すモータ30のロータ32が回転する。ロータ32の回転はクランク軸35の主軸部36に伝達される。クランク軸35の偏心部37から伝達される動力により、可動スクロール60は固定スクロール50に対して公転する。吸入管15から取り込まれた低圧ガス冷媒は、圧縮機構40の外周側の圧縮室41に入る。圧縮室41は可動スクロール60の公転によって、容積を減少させながら圧縮機構40の中央へ移動する。その過程で低圧ガス冷媒は圧縮されて高圧ガス冷媒になる。高圧ガス冷媒は、吐出口42から圧縮機構40の外へ吐出され、ケーシング内部空間へ移動する。その後、高圧ガス冷媒は吐出管16からケーシング20の外へ吐出される。
可動スクロール60はオルダム継手80に対して相対的に、可動案内溝69の長手方向MUにのみ移動可能である。オルダム継手80は、フレーム部材70に対して相対的に、固定案内溝79の長手方向MDにのみ移動可能である。オルダム継手80によって移動が規制されるので、可動スクロール60の公転の際に、自転が抑制される。
ケーシング20の底部に貯留された潤滑油Lは、圧縮機構40より下方の高圧空間と、圧縮室との差圧によって、クランク軸35の内部に設けられた油路を通過して圧縮機構40の方へ吸い上げられる。潤滑油Lはその後、固定スクロール50、可動スクロール60、フレーム部材70、オルダム継手80などの摺動箇所を潤滑する。
潤滑油Lはオルダム継手80を潤滑する際、その一部が図5および図6に示す凹部85に保持される。上方突出キー部83、下方突出キー部84の往復運動の際、凹部85に保持された潤滑油Lは凹部85から出て、摺動面86、可動案内溝69、固定案内溝79などへ到達する。その結果、摺動箇所は安定的に潤滑油Lの供給を受ける。
(5)特徴
(5−1)
上方突出キー部83および下方突出キー部84の凹部85が、圧縮機構40に供給された潤滑油Lを上方突出キー部83および下方突出キー部84の摺動面86に供給するための中継部として機能する。したがって、潤滑油Lの摺動面86への供給が促進されるので、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗が抑制される。
さらに、潤滑油Lを保持できる凹部85は対向する2つの側壁89によって構成されているので、潤滑油Lの中継部を得るために摺動面86の一部を小さくする必要がない。したがって、2つの摺動面86のうちのいずれが固定案内溝79または可動案内溝69と接触する場合にも、上方突出キー部83または下方突出キー部84の弾性変形が促される。この弾性変形によっても、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗が抑制されうる。
(5−2)
凹部85は上方突出キー部83および下方突出キー部84の全長Hにわたって設けられる。したがって、上方突出キー部83および下方突出キー部84が荷重を受けたときに弾性変形しやすいので、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗がさらに抑制される。
(5−3)
凹部85は交差面87に設けられる。したがって、上方突出キー部83および下方突出キー部84の往復運動において移動方向が反転する際に働く慣性などにより、凹部85内の潤滑油Lは凹部85から投げ出されて摺動面86に供給される。これにより、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗がより抑制される。
(6)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(6−1)変形例A
図7は変形例Aに係るオルダム継手80Aの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。
円環部81の外方側および内方側に位置する2つの交差面87のいずれにも、2つの凹部85が設けられている。それぞれの凹部85は、対向する2つの側壁89を有する。凹部85は、上方突出キー部83の中心軸Cの延出方向の全長Hにわたって延びる溝の形態を有している。
この構成によれば、上述の実施形態よりも凹部85の数が多い。したがって、より大量の潤滑油Lを保持できるので、摺動箇所の磨耗がさらに抑制される。1つの交差面87あたりの凹部85の数は1つまたは3つ以上としてもよい。
さらに、潤滑油Lを保持できる凹部85は対向する2つの側壁89によって構成されているので、潤滑油Lの中継部を得るために摺動面86の一部を小さくする必要がない。したがって、2つの摺動面86のうちのいずれが固定案内溝79または可動案内溝69と接触する場合にも、上方突出キー部83または下方突出キー部84の弾性変形が促される。この弾性変形によっても、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗が抑制されうる。
(6−2)変形例B
図8は変形例Bに係るオルダム継手80Bの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。凹部85は、上方突出キー部83の中心軸Cの延出方向の全長Hのうち、上方突出キー部83の突出端部88の側の一部に設けられている。
この構成によれば、凹部85は上方突出キー部83または下方突出キー部84の突出端部88に設けられる。したがって、荷重のかかりやすい突出端部88の弾性変形が促されるので、上方突出キー部83または下方突出キー部84の磨耗がさらに抑制される。
さらに、潤滑油Lを保持できる凹部85は対向する2つの側壁89によって構成されているので、潤滑油Lの中継部を得るために摺動面86の一部を小さくする必要がない。したがって、2つの摺動面86のうちのいずれが固定案内溝79または可動案内溝69と接触する場合にも、上方突出キー部83または下方突出キー部84の弾性変形が促される。この弾性変形によっても、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗が抑制されうる。
(6−3)変形例C
図9は変形例Cに係るオルダム継手80Cの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。凹部85は、摺動面86に設けられている。摺動面86は、可動案内溝69と摺動する。
この構成によれば、凹部85に保持された潤滑油Lが摺動面86に容易に供給されるので、上方突出キー部83または下方突出キー部84の磨耗がより抑制される。
(6−4)変形例D
図10は変形例Dに係るオルダム継手80Dの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。2つの交差面87のうち円環部81の外方側の1つには、凹部85が設けられている。凹部85は穴の形態を有しており、対向する2組の側壁89によって規定されている。穴の形状は四角形に代えて丸形であってもよい。凹部85は貫通孔であってもよい。穴の寸法は、穴が毛細管現象その他によって潤滑油Lを保持できるように設定されている。
この構成によれば、凹部85は側壁89に囲まれた穴であるので、上方突出キー部83または下方突出キー部84に所定の剛性が必要な場合に、剛性を確保しやすい。
(6−5)変形例E
図11は変形例Eに係るオルダム継手80Eの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。凹部85は摺動面86に設けられている。凹部85は穴の形態を有しており、対向する2組の側壁89によって規定されている。穴の形状は四角形に代えて丸形であってもよい。凹部85は貫通孔であってもよい。
この構成によっても、凹部85は側壁89に囲まれた穴であるので、上方突出キー部83または下方突出キー部84に所定の剛性が必要な場合に、剛性を確保しやすい。
(6−6)変形例F
上述の実施形態では、凹部85は上方突出キー部83および下方突出キー部84の両方に設けられている。これに代えて、凹部85は上方突出キー部83および下方突出キー部84のいずれか一方に設けられてもよい。
(6−7)変形例G
上述の実施形態では、固定案内溝79はフレーム部材70に設けられる。これに代えて、固定案内溝を固定スクロール50に設けても良い。この場合、オルダム継手80は固定スクロール50と可動スクロール60の間に配置される。
(6−8)変形例H
上述の実施形態では、上方突出キー部83において、摺動面86が規定する平面は、可動案内溝69の長手方向MU、すなわち上方突出キー部83の移動方向に延びる直線を含んでいる。これに代えて、摺動面86が規定する平面は、上方突出キー部83の移動方向に延びる直線から小さな鋭角だけ傾いた直線を含んでいてもよい。この場合、2つの摺動面86は上方突出キー部83にテーパ形状を与える。下方突出キー部84にテーパ形状を持たせてもよい。
10 スクロール圧縮機
20 ケーシング
30 モータ
40 圧縮機構
50 固定スクロール
60 可動スクロール
69 可動案内溝
70、75 フレーム部材
79 固定案内溝
80 オルダム継手
81 円環部
83 上方突出キー部
84 下方突出キー部
85 凹部
86 摺動面
87 交差面
88 突出端部
C 中心軸
特開2014−202076号公報

Claims (5)

  1. ケーシング(20)と、
    固定スクロール(50)と、
    可動スクロール(60)と、
    前記ケーシングに固定されるフレーム部材(70)と、
    前記可動スクロールの公転を可能にしつつ自転を抑制するオルダム継手(80)と、
    を備え、
    前記固定スクロールまたは前記フレーム部材には固定案内溝(79)が設けられ、
    前記可動スクロールには可動案内溝(69)が設けられ、
    前記オルダム継手は、円環部(81)およびキー部(83、84)を有し、
    前記キー部は、少なくとも前記円環部の中心軸(C)の延出方向である中心軸方向に前記円環部から突出するとともに、前記固定案内溝または前記可動案内溝の中を移動可能に配置されており、
    前記キー部の少なくとも1面には、対向する2つの側壁(89)を有する凹部(85)が設けられている、
    スクロール圧縮機(10)。
  2. 前記凹部は、前記キー部の前記中心軸方向の全長(H)にわたって設けられている溝部である、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記凹部は、前記キー部の前記中心軸方向の全長(H)のうち、前記キー部の突出端部(88)の側の一部に設けられている、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記キー部は、前記固定案内溝または前記可動案内溝と摺動する摺動面(86)を有し、
    前記少なくとも1面は、前記摺動面を含む、
    請求項1から3のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記キー部は、前記固定案内溝または前記可動案内溝の長手方向に交差する交差面(87)を有し、
    前記少なくとも1面は、前記交差面を含む、
    請求項1から4のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機。
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