JP2018204488A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機10を示す。スクロール圧縮機10は、流体である冷媒を圧縮するために空気調和装置などに搭載されるものである。スクロール圧縮機10は、ケーシング20、モータ30、クランク軸35、圧縮機構40、フレーム部材70、75を有する。
(2−1)ケーシング20
ケーシング20は、スクロール圧縮機10の各種構成要素および冷媒を収容する。ケーシング20は、冷媒の高い圧力に耐えることができる。ケーシング20は、互いに接合された本体部21、上部22、下部23を有する。上部22には低圧ガス冷媒を吸入するための吸入管15が設けられている。本体部21には高圧ガス冷媒を吐出するための吐出管16が設けられている。ケーシング20の下部には、各種構成要素において摺動する箇所を潤滑するための潤滑油Lが封入されている。
モータ30は、電力の供給を受けて、冷媒を圧縮する動力を生み出すためのものである。モータ30は、ステータ31およびロータ32を有する。ステータ31はケーシング20の本体部21に固定されている。ステータ31は図示しない巻線を有している。巻線は電力を受け取って交流磁界を発生させる。ロータ32はステータ31の中央の空洞内に回転可能に設置されている。ロータ32には図示しない永久磁石が埋設されている。永久磁石が交流磁界から力を受けることにより、ロータ32は回転し、動力を生み出す。
クランク軸35は、モータ30が生み出す動力を圧縮機構40に伝達するためのものである。クランク軸35は、主軸部36と偏心部37を有する。主軸部36は、ロータ32を貫通するように固定されており、ロータ32と同心である。偏心部37は、ロータ32に対して偏心しており、圧縮機構40に接続されている。
圧縮機構40は、低圧ガス冷媒を圧縮して高圧ガス冷媒を作るためのものである。圧縮機構40は、固定スクロール50および可動スクロール60を有する。固定スクロール50は、直接的または間接的にケーシング20に固定されている。可動スクロール60は、クランク軸35の偏心部37と接続されており、固定スクロール50に対して公転可能である。固定スクロール50と可動スクロール60は圧縮室41を規定している。可動スクロール60の公転により、圧縮室41の容積が変化し、それによって低圧ガス冷媒が圧縮されて高圧ガス冷媒になる。高圧ガス冷媒は吐出口42から圧縮機構40の外へ吐出される。
フレーム部材70、75は、クランク軸35を回転可能に支持する。一方のフレーム部材70は主軸部36の上方を支持する。他方のフレーム部材75は主軸部36の下方を支持する。フレーム部材70、75は、直接的または間接的にケーシング20に固定されている。
オルダム継手80は、可動スクロール60の公転を可能にしつつ自転を抑制するためのものである。オルダム継手80は、可動スクロール60とフレーム部材70の間に設けられている。オルダム継手80の構造については、以下に詳述する。
図2はオルダム継手80の平面図であり、図3はオルダム継手80の側面図である。オルダム継手80は、円環部81、2つの上方突出キー部83、2つの下方突出キー部84を有する。円環部81は、中心軸Cを包囲する形状を有する。上方突出キー部83は円環部81より上方に突出している。下方突出キー部84は円環部81より下方に突出している。2つの上方突出キー部83は中心軸Cに対して互いに反対側に配置される。2つの下方突出キー部84もまた中心軸Cに対して互いに反対側に配置される。
外部から供給された電力により、図1に示すモータ30のロータ32が回転する。ロータ32の回転はクランク軸35の主軸部36に伝達される。クランク軸35の偏心部37から伝達される動力により、可動スクロール60は固定スクロール50に対して公転する。吸入管15から取り込まれた低圧ガス冷媒は、圧縮機構40の外周側の圧縮室41に入る。圧縮室41は可動スクロール60の公転によって、容積を減少させながら圧縮機構40の中央へ移動する。その過程で低圧ガス冷媒は圧縮されて高圧ガス冷媒になる。高圧ガス冷媒は、吐出口42から圧縮機構40の外へ吐出され、ケーシング内部空間へ移動する。その後、高圧ガス冷媒は吐出管16からケーシング20の外へ吐出される。
(5−1)
上方突出キー部83および下方突出キー部84の凹部85が、圧縮機構40に供給された潤滑油Lを上方突出キー部83および下方突出キー部84の摺動面86に供給するための中継部として機能する。したがって、潤滑油Lの摺動面86への供給が促進されるので、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗が抑制される。
凹部85は上方突出キー部83および下方突出キー部84の全長Hにわたって設けられる。したがって、上方突出キー部83および下方突出キー部84が荷重を受けたときに弾性変形しやすいので、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗がさらに抑制される。
凹部85は交差面87に設けられる。したがって、上方突出キー部83および下方突出キー部84の往復運動において移動方向が反転する際に働く慣性などにより、凹部85内の潤滑油Lは凹部85から投げ出されて摺動面86に供給される。これにより、上方突出キー部83および下方突出キー部84の磨耗がより抑制される。
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
図7は変形例Aに係るオルダム継手80Aの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。
図8は変形例Bに係るオルダム継手80Bの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。凹部85は、上方突出キー部83の中心軸Cの延出方向の全長Hのうち、上方突出キー部83の突出端部88の側の一部に設けられている。
図9は変形例Cに係るオルダム継手80Cの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。凹部85は、摺動面86に設けられている。摺動面86は、可動案内溝69と摺動する。
図10は変形例Dに係るオルダム継手80Dの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。2つの交差面87のうち円環部81の外方側の1つには、凹部85が設けられている。凹部85は穴の形態を有しており、対向する2組の側壁89によって規定されている。穴の形状は四角形に代えて丸形であってもよい。凹部85は貫通孔であってもよい。穴の寸法は、穴が毛細管現象その他によって潤滑油Lを保持できるように設定されている。
図11は変形例Eに係るオルダム継手80Eの上方突出キー部83の構造を示す。下方突出キー部84の構造も本図と同様であってよい。凹部85は摺動面86に設けられている。凹部85は穴の形態を有しており、対向する2組の側壁89によって規定されている。穴の形状は四角形に代えて丸形であってもよい。凹部85は貫通孔であってもよい。
上述の実施形態では、凹部85は上方突出キー部83および下方突出キー部84の両方に設けられている。これに代えて、凹部85は上方突出キー部83および下方突出キー部84のいずれか一方に設けられてもよい。
上述の実施形態では、固定案内溝79はフレーム部材70に設けられる。これに代えて、固定案内溝を固定スクロール50に設けても良い。この場合、オルダム継手80は固定スクロール50と可動スクロール60の間に配置される。
上述の実施形態では、上方突出キー部83において、摺動面86が規定する平面は、可動案内溝69の長手方向MU、すなわち上方突出キー部83の移動方向に延びる直線を含んでいる。これに代えて、摺動面86が規定する平面は、上方突出キー部83の移動方向に延びる直線から小さな鋭角だけ傾いた直線を含んでいてもよい。この場合、2つの摺動面86は上方突出キー部83にテーパ形状を与える。下方突出キー部84にテーパ形状を持たせてもよい。
20 ケーシング
30 モータ
40 圧縮機構
50 固定スクロール
60 可動スクロール
69 可動案内溝
70、75 フレーム部材
79 固定案内溝
80 オルダム継手
81 円環部
83 上方突出キー部
84 下方突出キー部
85 凹部
86 摺動面
87 交差面
88 突出端部
C 中心軸
Claims (5)
- ケーシング(20)と、
固定スクロール(50)と、
可動スクロール(60)と、
前記ケーシングに固定されるフレーム部材(70)と、
前記可動スクロールの公転を可能にしつつ自転を抑制するオルダム継手(80)と、
を備え、
前記固定スクロールまたは前記フレーム部材には固定案内溝(79)が設けられ、
前記可動スクロールには可動案内溝(69)が設けられ、
前記オルダム継手は、円環部(81)およびキー部(83、84)を有し、
前記キー部は、少なくとも前記円環部の中心軸(C)の延出方向である中心軸方向に前記円環部から突出するとともに、前記固定案内溝または前記可動案内溝の中を移動可能に配置されており、
前記キー部の少なくとも1面には、対向する2つの側壁(89)を有する凹部(85)が設けられている、
スクロール圧縮機(10)。 - 前記凹部は、前記キー部の前記中心軸方向の全長(H)にわたって設けられている溝部である、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記凹部は、前記キー部の前記中心軸方向の全長(H)のうち、前記キー部の突出端部(88)の側の一部に設けられている、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記キー部は、前記固定案内溝または前記可動案内溝と摺動する摺動面(86)を有し、
前記少なくとも1面は、前記摺動面を含む、
請求項1から3のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機。 - 前記キー部は、前記固定案内溝または前記可動案内溝の長手方向に交差する交差面(87)を有し、
前記少なくとも1面は、前記交差面を含む、
請求項1から4のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017109092A JP6989756B2 (ja) | 2017-06-01 | 2017-06-01 | スクロール圧縮機 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018204488A true JP2018204488A (ja) | 2018-12-27 |
JP6989756B2 JP6989756B2 (ja) | 2022-01-12 |
Family
ID=64955358
Family Applications (1)
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JP2017109092A Active JP6989756B2 (ja) | 2017-06-01 | 2017-06-01 | スクロール圧縮機 |
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JP (1) | JP6989756B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4310296A3 (en) * | 2022-07-19 | 2024-03-06 | Copeland Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Scroll compressor and oldham ring and mating component for scroll compressor |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0610853A (ja) * | 1992-06-30 | 1994-01-21 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
JPH09158864A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2009162078A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Daikin Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
-
2017
- 2017-06-01 JP JP2017109092A patent/JP6989756B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0610853A (ja) * | 1992-06-30 | 1994-01-21 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
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JP2009162078A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Daikin Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
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EP4310296A3 (en) * | 2022-07-19 | 2024-03-06 | Copeland Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Scroll compressor and oldham ring and mating component for scroll compressor |
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