JP2018193635A - 織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法 - Google Patents
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Abstract
【課題】引っ張り強度が優れた織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法を提供する。【解決手段】高分子化合物材料により作成された第1の糸5及び第2の糸6が織物4に縫い込まれる織物の縫目構造であって、第1の糸5は、第1の心材51及び第1の心材51に付着される第1の付着層52を有し、第2の糸6は、第2の心材61及び第2の心材61に付着される第2の付着層62を有し、且つ第1の糸5と複数の接着箇所Cを持つように交差する。【選択図】図2
Description
本発明は織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法に関し、特に引っ張り強度が優れた織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法に関する。
織物の縫目の強度を高める縫目構造に関しては、例えば特許文献1に示されたものが挙げられる。
また、図1に示されているように、織物の縫目の強度を高めるため、絡み合う2本の糸が使用される場合が多い。図示のように、該縫目構造は織物2に縫い込まれた第1の糸11と第2の糸12とを有し、第1の糸11は織物の両面(図中では一面のみが示されている)にそれぞれ複数の縫目111を形成し、第2の糸12は、織物2の内側において第1の糸11と複数の接触摩擦箇所Aを持つように交差しており、第1の糸11と第2の糸12との接触摩擦箇所Aにおいて生じる摩擦力を用いて縫目構造の引っ張り強度を高める構成になっている。
しかし、図1に示されている従来の縫目構造は、例えば長期間の使用を経るにつれて第1の糸11と第2の糸12とが互いに離間して接触摩擦する箇所が減り、それによって引っ張り強度の低下に繋がる欠点がある。
この欠点を解決すべく、例えば織物2において第1の糸11と第2の糸12が縫い込まれた箇所にテープを張って第1の糸11と第2の糸12を固定し、第1の糸11と第2の糸12との接触摩擦箇所Aを維持する方法は提案されたが、テープを張るには手間がかかり、そしてテープの存在が着用の快適さを妨げる場合もある。
上記問題点に鑑みて、本発明は、引っ張り強度が優れた織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法を提供する。
上記目的を達成すべく、本発明は、高分子化合物材料により作成された第1の糸及び第2の糸が織物に縫い込まれる織物の縫目構造であって、前記第1の糸は、第1の心材及び前記第1の心材に付着される第1の付着層を有し、前記第2の糸は、第2の心材及び前記第2の心材に付着される第2の付着層を有し、且つ前記第1の糸と複数の接着箇所を持つように交差することを特徴とする織物の縫目構造を提供する。
また、本発明は、第1の心材と前記第1の心材に付着される第1の付着層とを有する第1の糸及び第2の心材と前記第2の心材に付着される第2の付着層とを有する第2の糸を、高分子化合物材料により作成する材料用意工程と、前記第1の糸及び前記第2の糸が互いに交差して複数の接触箇所を持つように織物に縫い込ませる縫込工程と、接着手段を用いて前記第2の糸と前記第1の糸とを前記複数の接触箇所で接着させる接着工程と、を有する織物の縫目構造の使用法をも提供する。
上記本発明の織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法により、第1の糸と第2の糸とは互いに前記接着箇所で接着し合い、長期間の使用を経っても第1の糸と第2の糸とが互いに離間することなく、織物の引っ張り強度を高める効果を発揮し続けることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法について詳しく説明する。
図2〜図4に本発明の織物の縫目構造が示されており、図2は本発明の織物の縫目構造の構成が示されている説明図であり、図3は本発明の織物の縫目構造の外観が示されている説明図であり、図4は本発明の織物の縫目構造の内部構成が示されている断面図である。
図示されているように、本発明の縫目構造は、高分子化合物材料により作成された第1の糸5及び第2の糸6が織物4に縫い込まれる織物の縫目構造であり、第1の糸5は、第1の心材51及び第1の心材51に付着される第1の付着層52を有し、且つ、互いに離れた複数の縫目Bが織物4の両面にそれぞれ露出し(図中では一側の面のみを図示)ており、第2の糸6は、第2の心材61及び第2の心材61に付着される第2の付着層62を有し、且つ、織物4の内側において第1の糸5と互いの間に複数の接着箇所Cを持つように交差する。
この実施形態において、第1の糸5の第1の付着層52は、ビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂(bisphenol A-allyl amine type benzoxazine resin)により作成されたものであり、第2の糸6の第2の付着層62は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂により作成されたものである。
また、図5は本発明の織物の縫目構造の使用法が示されているフローチャートである。図2及び図5に示されるように、本発明の織物の縫目構造の使用法は、材料用意工程71と、縫込工程72と、接着工程73と、を有する。
材料用意工程71では、第1の心材51と第1の心材51に付着される第1の付着層52とを有する第1の糸5及び第2の心材61と第2の心材61に付着される第2の付着層62とを有する第2の糸6を、それぞれ高分子化合物材料を用いて作成する。その作成法については、例えば第1の心材51をビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂の液体に含浸させてから常温において固形化させることで、ビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂からなる第1の付着層52が付着される第1の糸5を作成し、そして第2の心材61をビスフェノールA型エポキシ樹脂に含浸させるてから常温において固形化させることで、ビスフェノールA型エポキシ樹脂からなる第2の付着層62が付着される第2の糸6を作成することができる。
また、第1の心材51や第2の心材61の材質次第で、ビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂またはビスフェノールA型エポキシ樹脂を揮発性溶剤に混入してから第1の心材51または第2の心材61を含浸させ、揮発性溶剤が揮発するとビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂またはビスフェノールA型エポキシ樹脂材料は第1の付着層52または第2の付着層62として第1の心材51または第2の心材61に付着する方法も考えられる。
縫込工程72は、用意された第1の糸5及び第2の糸6を織物4に縫い込ませる工程であり、第1の糸5は、互いに離れた複数の縫目Bが織物4の両面にそれぞれ露出するように織物4に縫い込まれ、そして第2の糸6は、第1の糸5と互いに交差して複数の接触箇所を持つように織物4に縫い込まれる。このように、縫込工程72が完了された時点では、第1の糸5と第2の糸6とは各接触箇所において互いに接触するが、接着されていない。
接着工程73は、接着手段(図示せず)を用いて第2の糸6と第1の糸5とを前記複数の接触箇所で接着させる工程であり、この実施形態では接着手段として加熱機器を用いて第1の糸5の第1の付着層52及び第2の糸6の第2の付着層62を加熱してそれらを粘着させる方法が採用されている。
以下の表1では加熱機器の加熱温度と、第1の付着層52と第2の付着層62が粘着されるまでの時間が示されている。
このように、第1の糸5と第2の糸6とが第1の付着層52と第2の付着層62との粘着によって、長期間の使用を経ても第1の糸5と第2の糸6とが互いに離間することなく、織物の引っ張り強度を高める効果を発揮し続けることができる。
また、図6に示されるように、加熱機器による加熱で第1の付着層52と第2の付着層62とを粘着させる場合、第1の付着層52と第2の付着層62は加熱のために液状化して接着箇所Cで接着されると共に、その際第1の糸5と第2の糸6との間にあった隙間箇所Dをも埋めることができるので、加熱機器による加熱を終えて固形化すると、元の隙間箇所Dは埋められるままになっているので、織物4に存在する隙間を減らして防水機能を高めることも可能である。
上記のように、本発明の織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法により、第1の糸と第2の糸とは互いに前記接着箇所で接着し合い、長期間の使用を経っても第1の糸と第2の糸とが互いに離間することなく、織物の引っ張り強度を高める効果を発揮し続けることができる。テープを張る手間も要らず、そして着用も快適なので、衣類の材料には最適である。
4 織物
5 第1の糸
51 第1の心材
52 第1の付着層
6 第2の糸
61 第2の心材
62 第2の付着層
71 材料用意工程
72 縫込工程
73 接着工程
B 縫目
C 接着箇所
D 隙間箇所
5 第1の糸
51 第1の心材
52 第1の付着層
6 第2の糸
61 第2の心材
62 第2の付着層
71 材料用意工程
72 縫込工程
73 接着工程
B 縫目
C 接着箇所
D 隙間箇所
Claims (10)
- 高分子化合物材料により作成された第1の糸及び第2の糸が織物に縫い込まれる織物の縫目構造であって、
前記第1の糸は、第1の心材及び前記第1の心材に付着される第1の付着層を有し、
前記第2の糸は、第2の心材及び前記第2の心材に付着される第2の付着層を有し、且つ前記第1の糸と複数の接着箇所を持つように交差することを特徴とする織物の縫目構造。 - 前記第1の糸は、互いに離れた複数の縫目を前記織物の両面にそれぞれ露出し、
前記第2の糸は、前記織物の内側において前記第1の糸と複数の接着箇所を持つように交差することを特徴とする請求項1に記載の織物の縫目構造。 - 前記第1の付着層はビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の織物の縫目構造。
- 前記第2の付着層はビスフェノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の織物の縫目構造。
- 第1の心材と前記第1の心材に付着される第1の付着層とを有する第1の糸及び第2の心材と前記第2の心材に付着される第2の付着層とを有する第2の糸を、高分子化合物材料により作成する材料用意工程と、
前記第1の糸及び前記第2の糸が互いに交差して複数の接触箇所を持つように織物に縫い込ませる縫込工程と、
接着手段を用いて前記第2の糸と前記第1の糸とを前記複数の接触箇所で接着させる接着工程と、を有する織物の縫目構造の使用法。 - 前記接着工程において、前記第1の付着層及び前記第2の付着層を加熱して粘着させることを特徴とする請求項5に記載の織物の縫目構造の使用法。
- 前記縫込工程において、前記前記第1の糸及び前記第2の糸は、
前記第1の糸は、互いに離れた複数の縫目を前記織物の両面にそれぞれ露出し、
前記第2の糸は、前記織物の内側において前記第1の糸と交差するように前記織物に縫い込ませることを特徴とする請求項5に記載の織物の縫目構造の使用法。 - 前記第1の付着層はビスフェノールA―アリルアミン型ベンゾオキサジン樹脂であり、
前記第2の付着層はビスフェノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項5に記載の織物の縫目構造の使用法。 - 前記接着手段として加熱機器が用いられることを特徴とする請求項8に記載の織物の縫目構造の使用法。
- 前記接着工程において、前記接着手段で前記第1の糸及び前記第2の糸を120℃以上に加熱することを特徴とする請求項9に記載の織物の縫目構造の使用法。
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JP2017097645A JP2018193635A (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | 織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法 |
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2017
- 2017-05-16 JP JP2017097645A patent/JP2018193635A/ja active Pending
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