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JP2018191077A - 無線ネットワークシステムおよび通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセス回線を低コストで構築し、かつデータ通信の低遅延化を図る。【解決手段】収容局内に設けられた第1中継装置1と、各小セル基地局内にそれぞれ設けられた複数の第2中継装置2と、を備え、前記収容局は、前記マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、前記小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、前記第1中継装置1に対して、下りデータを送信し、前記第1中継装置1は、前記第2中継装置2を介し、前記端末装置へ下りデータを送信し、前記端末装置は、前記第2中継装置2から下りデータを受信する一方、前記マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、収容局の配下において、マクロセルを形成し上下通信を行なうマクロ基地局、およびマクロセル内で小セルを形成し下り通信を行なう小セル基地局から構成される非対称の無線ネットワークシステムおよび通信方法に関する。
従来より、小セルエリアにおいて端末から収容局への上り通信でマクロセルを用い、収容局から端末への下り通信でスモールセルを用いるHetNet型の無線通信システムや、無線のアクセス回線にPON(Passive Optical Network)を適用したシステムが提案されている。また、5G以降の無線アクセスシステムにおいては、無線通信速度の高速化に伴い、ミリ波等の高い周波数を用いた小セル基地局(以下、小セル局)の増加が見込まれる。例えば、非特許文献1には、上り/下りの通信に異なるセルを用いる技術が開示されている。
[1] B-5-43 LTE-AdvancedにおけるDL only TDDフレーム構成の性能評価(B-5. 無線通信システム A(移動通信),一般セッション)電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集2015年_通信(1),305,2015-08-25
高密度に展開された小セル局のアクセス回線を構築する場合には、アクセス回線の低コスト化を目的として、小セル局から収容局までのアクセス回線にTDM−PONが導入されている。今後は、5G以降に向けた小セル局のさらなる増加に伴い、小セル局までのアクセス回線を如何に低コストで構築するかが課題である。コストダウンを実現させるためには、PONシステムを適用することが必要である。しかし、PONシステムを用いた場合、上下方向のプロトコルであるMPCP(Multi-Point Control Protocol)および上りのスケジューリング機能(DBA: Dynamic Bandwidth Allocation)が必要となり、これらを取り扱う機能が必須となるため、その分のコストを要してしまう。さらに、PONでは、ONUからOLTへ無秩序にデータが送信されると、伝送路上でデータが衝突し、OLTでデータを復調することができなくなるため、上述したMPCPを用いてONUの送信タイミングを制御する必要がある。この制御のため、PONでは、上りデータ通信で伝送遅延が発生してしまう。
なお、非特許文献1では、セルを構成する各基地局のアクセス回線については記載されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、収容局の配下において、マクロセルを形成し上下通信を行なうマクロ基地局、および前記マクロセル内で小セルを形成し下り通信を行なう小セル基地局から構成される非対称の無線ネットワークシステムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線ネットワークシステムは、収容局の配下において、マクロセルを形成するマクロ基地局、および前記マクロセル内で小セルを形成する複数の小セル基地局を有し、前記収容局と前記各小セル基地局とが光分岐装置を介してスター型に接続され、いずれかの前記小セル内に在圏の端末装置が前記小セルを用いて下り通信を行なう一方、前記マクロセルを用いて上り通信を行なうように構成された非対称の無線ネットワークシステムであって、前記収容局内に設けられた第1中継装置と、前記各小セル基地局内にそれぞれ設けられた複数の第2中継装置と、を備え、前記収容局は、前記マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、前記小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、前記第1中継装置に対して、下りデータを送信し、前記第1中継装置は、前記第2中継装置を介し、前記端末装置へ下りデータを送信し、前記端末装置は、前記第2中継装置から下りデータを受信する一方、前記マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信することを特徴とする。
このように、無線ネットワークシステムは、収容局内に設けられた第1中継装置と、各小セル基地局内にそれぞれ設けられた複数の第2中継装置と、を備え、収容局は、マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、第1中継装置に対して、下りデータを送信し、第1中継装置は、第2中継装置を介し、端末装置へ下りデータを送信し、端末装置は、第2中継装置から下りデータを受信する一方、マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信するので、従来のPONシステムを用いた場合に必要としていた、上下方向のプロトコルであるMPCPおよび上りのスケジューリング機能が不要となり、簡易な回路構成により第1、第2中継装置の実現が可能となる。その結果、アクセス回線を低コストで構築することができる。さらに、上り通信はマクロ基地局を介して行なうため、従来のPONシステムにおいて課題となっている上り伝送遅延の発生を抑制することが可能となる。
(2)また、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記第1中継装置は、外部ネットワークから下りデータを受信する光受信機と、前記受信した下りデータを光信号に変調する送信処理回路と、前記変調された光信号を送信する光送信機と、を備えることを特徴とする。
このように、第1中継装置は、外部ネットワークから下りデータを受信する光受信機と、受信した下りデータを光信号に変調する送信処理回路と、変調された光信号を送信する光送信機と、を備えるので、従来のPONシステムを用いた場合に必要としていた、上下方向のプロトコルであるMPCPおよび上りのスケジューリング機能が不要となり、簡易な回路構成の実現が可能となる。その結果、アクセス回線を低コストで構築することができる。
(3)また、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記第2中継装置は、前記第1中継装置から送信された光信号を受信する光受信機と、前記受信した光信号をデータに復調するMAC処理部と、前記復調したデータを前記端末装置へ送信する光送信機と、を備える。
このように、第2中継装置は、第1中継装置から送信された光信号を受信する光受信機と、受信した光信号をデータに復調するMAC処理部と、復調したデータを前記端末装置へ送信する光送信機と、を備えるので、回路を大幅に簡易化でき、その結果、アクセス回線を低コストで構築することができる。
(4)また、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記第1中継装置は、自装置および各第2中継装置までの伝送遅延量を保存し、前記保存した伝送遅延量に基づいて、前記各第2中継装置の宛先毎に必要な補正値を前記送信処理回路に通知する遅延補償回路をさらに備え、前記送信処理回路は、前記補正値分をバッファリングした後に下りデータを送信することを特徴とする。
このように、第1中継装置は、自装置および各第2中継装置までの伝送遅延量を保存し、保存した伝送遅延量に基づいて、各第2中継装置の宛先毎に必要な補正値を送信処理回路に通知する遅延補償回路をさらに備え、送信処理回路は、補正値分をバッファリングした後に下りデータを送信するので、小セル間の送信タイミングのずれを抑制し、複数の小セルにおける無線通信の品質を向上することが可能となる。
(5)また、本発明の無線ネットワークシステムの通信方法は、収容局の配下において、マクロセルを形成するマクロ基地局、および前記マクロセル内で小セルを形成する複数の小セル基地局を有し、前記収容局と前記各小セル基地局とが光分岐装置を介してスター型に接続され、いずれかの前記小セル内に在圏の端末装置が前記小セルを用いて下り通信を行なう一方、前記マクロセルを用いて上り通信を行なうように構成された非対称の無線ネットワークシステムの通信方法であって、前記収容局において、前記マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、前記小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、前記収容局内に設けられた第1中継装置に対して、下りデータを送信するステップと、前記第1中継装置が、前記各小セル基地局内にそれぞれ設けられた第2中継装置を介し、前記端末装置へ下りデータを送信するステップと、前記端末装置において、前記第2中継装置から下りデータを受信する一方、前記マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、無線ネットワークシステムの通信方法は、収容局において、マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、収容局内に設けられた第1中継装置に対して、下りデータを送信するステップと、第1中継装置が、各小セル基地局内にそれぞれ設けられた第2中継装置を介し、端末装置へ下りデータを送信するステップと、端末装置において、第2中継装置から下りデータを受信する一方、マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信するステップと、を少なくとも含むので、従来のPONシステムを用いた場合に必要としていた、上下方向のプロトコルであるMPCPおよび上りのスケジューリング機能が不要となり、簡易な回路構成により第1、第2中継装置の実現が可能となる。その結果、アクセス回線を低コストで構築することができる。さらに、上り通信はマクロ基地局を介して行なうため、従来のPONシステムにおいて課題となっている上り伝送遅延の発生を抑制することが可能となる。
本発明によれば、マクロセルを形成し上下通信を行なうマクロ基地局、およびマクロセル内で小セルを形成し下り通信を行なう小セル基地局から構成される非対称の無線ネットワークシステムを構築することで、中継装置の回路を大幅に簡易化でき、その結果、アクセス回線を低コストで構築することができる。さらに、上り通信はマクロ経由、下り通信は小セル経由で通信することで、データ通信の低遅延化が可能となる。その結果、例えば、5Gにおける低遅延化の要求を満たすことが可能となる。
実施例1に係る無線ネットワークシステムの概略構成を示す図である。 従来のPONシステムで用いられているOLTの回路図である。 従来のPONシステムで用いられているONUの回路図である。 実施例1に係る第1中継装置の回路図である。 実施例1に係る第2中継装置の回路図である。 実施例1に係る無線ネットワークシステムの下りデータ送信に関するシーケンスチャートである。 実施例1に係る無線ネットワークシステムの上りデータ送信に関するシーケンスチャートである。 端末装置UTが存在するセルの管理に関するシーケンスチャートである。 実施例2に係る第1中継装置の回路の概略構成を示す図である。 実施例3に係る第1中継装置の回路図である。 実施例3に係る第2中継装置の回路図である。 実施例3に係る第1中継装置の回路図である。
本発明者らは、ヘテロジニアスネットワークにおいて、小セル基地局の増加に伴いアクセス回線の構築が必要であることに着目し、PONシステムを導入することによって低コスト化を実現することができることを見出し、さらに、PONシステムで課題となる上りデータ通信における低遅延化を解決するために、下りデータ通信のみ中継装置を用いることで、上りデータ通信における低遅延化を解決することができることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明の無線ネットワークシステムは、収容局の配下において、マクロセルを形成するマクロ基地局、および前記マクロセル内で小セルを形成する複数の小セル基地局を有し、前記収容局と前記各小セル基地局とが光分岐装置を介してスター型に接続され、いずれかの前記小セル内に在圏の端末装置が前記小セルを用いて下り通信を行なう一方、前記マクロセルを用いて上り通信を行なうように構成された非対称の無線ネットワークシステムであって、前記収容局内に設けられた第1中継装置と、前記各小セル基地局内にそれぞれ設けられた複数の第2中継装置と、を備え、前記収容局は、前記マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、前記小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、前記第1中継装置に対して、下りデータを送信し、前記第1中継装置は、前記第2中継装置を介し、前記端末装置へ下りデータを送信し、前記端末装置は、前記第2中継装置から下りデータを受信する一方、前記マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信することを特徴とする。
これにより、本発明者らは、マクロセルを形成し上下通信を行なうマクロ基地局、およびマクロセル内で小セルを形成し下り通信を行なう小セル基地局から構成される非対称の無線ネットワークシステムを構築することで、中継装置の回路を大幅に簡易化でき、その結果、アクセス回線構築コストの低減を可能とした。さらに、上り通信はマクロ経由、下り通信は小セル経由で通信することで、データ通信の低遅延化を可能とした。
本発明に係る実施形態は、C−RAN型のセルラーシステムにおいて、例えば、マクロセルのように大規模エリアに対して、通信の制御と上りデータ通信を行なう機能を有するマクロ基地局と、当該マクロセル内に、高い周波数等で大容量の下りデータ通信のみを実現する小セル基地局が複数存在するネットワーク構成において、従来のTDM−PONではなく、下り方向のみ通信機能をもつ簡易な装置を導入して小セルを収容するネットワークを提供する。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る無線ネットワークシステムの概略構成を示す図である。収容局Aには、マクロ局S1〜Snまでの無線機(RRH: Remote Radio Head)の通信制御を行なう無線制御装置(BBU: Base band Unit)10と、TDM−PON型システムの親機に相当する第1中継装置1が設置される。また、マクロ局には、マクロ局用の無線機MR0と対応するアンテナAT0が設置される。各小セル局用の無線機SR1〜SRnとTDM−PON型システムの子機に相当する第2中継装置2−1〜2−nが設置される。
小セル局S1のエリアに移動した端末装置UT1は、マクロ局Mから小セル局S1との同期を確立するための補助情報を通知され、S1とリンクを確立する。以降は、下り方向(基地局→端末装置UT)のデータは、小セル局のデータチャネルを介して送信される。小セル局のカバーエリア内で下り方向のデータを送信する場合は、BBU10から第1中継装置1にデータを送信し、第1中継装置1がデータ毎の宛先を確認して適当な第2中継装置2−nに送信し、SRnとATnを介して所望のUTに送信される。また、マクロ局がカバーするエリア内の端末の通信制御は、全てマクロ局を介して行なわれる。
図2Aは、従来のPONシステムで用いられているOLTの回路図である。また、図2Bは、従来のPONシステムで用いられているONUの回路図である。図2Aに示すように、従来のPONシステムで用いられているOLT(Optical Line Terminal)100は、合波分波器(101、121)、光受信機(103、123)、受信処理回路105、送信処理回路125、光送信機(107、127)、MPCP(Multi-Point-Control-Protocol)リンク管理回路111で構成されている。合波分波器101は、複数のONU(Optical Network Unit)200から受信した複数の光信号を合成して光受信機103へ出力する。光受信機103は光信号を受信し、受信処理回路105は受信した光信号をMPCPリンク管理回路111および光送信機107に出力する。光送信機107は入力された光信号を合波分波器121に出力し、合波分波器121は入力された光信号を外部ネットワークに出力する。
一方、光受信機123は、外部ネットワークから合波分波器121を介して光信号を受信し、送信処理回路125に出力する。送信処理回路125は、入力された光信号を光送信機127およびMPCPリンク管理回路111に出力する。光送信機127は合波分波器101を介して、各ONU200に送信する。
MPCPリンク管理回路111は、MPCP機能を有し、主に次の3つの機能で構成される。(1)Discovery:接続されたONUを検出する機能であり、ONUの識別子LLID(Logical Link ID)付与を行ない、OLT−ONU間のRRT(Round Trip Time)を測定する。(2)Report:上り信号の送信要求(データ量)をONUからOLTに通知する。(3)Gate:上り信号の送出許可、送信許可時間、送出許可量をONUに通知する。また、OLTは、MPCPのGate/Report機能を使って、各ONUの送信すべき送信帯域を計算する機能を有する。これは、DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)機能と呼ばれる。
図2Bに示すように、従来のPONシステムで用いられているONU200は、合波分波器(201、221)、光受信機(203、223)、光送信機(207、227)、MAC(Media access Control)処理部205で構成されている。光受信機203は、合波分波器201を介して、OLT100から送信された光信号を受信し、MAC処理部205へ出力する。MAC処理部205は、通信プロトコルのデータリンク制御(DLC)層におけるメディアアクセス制御を行ない、光信号を復調する。MAC処理部205から出力された出力信号は、光送信機207から合波分波器221を介して、ユーザネットワークへ送信される。
一方、光受信機223は、ユーザネットワークから合波分波器221を介して光信号を受信し、MAC処理部205に出力する。MAC処理部205からの出力信号は、光送信機227から合波分波器201を介して、OLT100へ送信される。
このように、従来型のOLTは、図2Aに示す通り、OLT100から各ONU200方向(下り)の通信は、TDMA(Time Division Multiple Access)型の通信であり、各ONU200からの信号が光スプリッタで合波されてOLT100に送信される。この場合、無秩序にONU200からデータが送信されると伝送路上でデータが衝突し、OLT100でデータを復調できなくなるため、ONU200の送信タイミングを調整する処理がMPCPを使って行なわれる。また、従来のONU200は、図2Bに示す通り、ONU200は、各端末装置から受信した信号を合波しOLT100に送信し、OLT100から受信した信号を分波し各端末装置へ送信する。
図3Aは、実施例1に係る第1中継装置の回路図である。また、図3Bは、実施例1に係る第2中継装置の回路図である。図3Aに示すように、実施例1に係る第1中継装置1は、光受信機11、送信処理回路13および光送信機15で構成されている。また、図3Bに示すように、実施例1に係る第2中継装置2は、光受信機21、MAC処理部23および光送信機25で構成されている。
実施例1では、各端末装置は上り方向についてPONではなく、マクロ局を介して収容局にあるBBUまでデータを送信する。そのため、PONの上り送信タイミング制御が必要なくなり、MPCPやDBAの機能を削除できる。その結果、図3Aに示すように、回路の大幅な簡易化が可能となる。同様に、図3Bに示すように、第2中継装置は単方向のみの伝送機能で良いため、ONUよりも回路の大幅な簡易化が可能となる。
図4は、実施例1に係る無線ネットワークシステムの下りデータ送信に関するシーケンスチャートである。BBU10は、外部ネットワークから下りデータを受信する(ステップS1)。BBU10は、端末装置UTが小セル(Sn)内に存在するか否かを判断する(ステップS2)。端末装置UTが小セル(Sn)内に存在する場合は、BBU10は、受信した下りデータを第1中継装置1、第2中継装置2およびRRH(Sn)を介して、端末装置UTに送信する(ステップS3〜S6)。一方、ステップS2において、端末装置UTが小セル(Sn)内に存在しない場合は、受信した下りデータをマクロセル(MR0)経由で端末装置UTへ下りデータを送信する(ステップS7、S8)。
図5は、実施例1に係る無線ネットワークシステムの上りデータ送信に関するシーケンスチャートである。端末装置UTは、上りデータをマクロセル(MR0)経由でBBU10へ送信する(ステップT1、T2)。BBU10は、受信した上りデータを外部ネットワークへ送信する(ステップT3)。
図6は、実施例1に係る無線ネットワークシステムの下りデータ送信の際に、端末装置UTが存在するセルの管理に関するシーケンスチャートである。端末装置UTは、マクロセル(MR0)経由でBBU10に対し、制御情報(無線品質情報、データ送信要求等)を送信する(ステップP1、P2)。BBU10は、無線品質情報をもとに端末装置UTと各セルとの紐付けを行ない、無線リソース割当、ハンドオーバ処理等を行なう。また、マクロセル(MR0)経由で端末装置UTに対し、制御情報(無線リソース情報)を送信する(ステップP3、P4)。
このように、実施例1によれば、第1中継装置1および第2中継装置2の構成の大幅な簡易化を実現することが可能となる。その結果、アクセス回線構築コストの低減が可能となる。また、BBU10は、RRH(マクロ基地局)MR0と無線通信を行なっている端末装置UTが、RRH(小セル基地局)Snとのデータ通信が可能であると判断した場合は、BBU10に設けられた第1中継装置1に対して、下りデータを送信し、第1中継装置1は、小セル基地局内に設けられた第2中継装置2を介し、端末装置UTへ下りデータを送信するので、上りデータ通信における遅延を抑制することが可能となる。
[実施例2]
実施例1のようなネットワーク構成においては、第1中継装置と各第2中継装置間の光ファイバのケーブル長が異なる。例えば、1km程度のマクロ局のカバーエリア内にある小セル間のケーブル長差は、最大で数百メートルになることも考えられる。仮に400メートルのケーブル長差がある場合、光の往復伝送遅延は、2マイクロ秒になる。LTEのCoMP機能(複数の小セル(アンテナサイト)から送信するデータを制御、あるいは、1台のUEから送信するデータを複数の小セルで受信することで、無線通信品質を向上させる技術)を用いるためには、小セル間の送信タイミングのずれを±1.5マイクロ秒以下にする必要がある。また、TDD方式のLTEを実現するためには、±1.5マイクロ秒以下のタイミング同期が必要になる。このような課題に対しては、第1中継装置において、第1中継装置と各第2中継装置間の遅延を補償する回路を具備することにより解決できる。
図7は、実施例2に係る第1中継装置の回路の概略構成を示す図である。図3Aに示した第1中継装置1の回路に遅延補償回路17をさらに備える。遅延補償回路17では、第1中継装置1から各第2中継装置2までの伝送遅延量を保存しておき、第2中継装置2の宛先毎に必要なオフセット値を送信処理回路に通知する。遅延補償回路17に入力する遅延量は、第2中継装置2の設置時に外部装置を使って測定した値を入力することが可能である。送信処理回路13では、必要なオフセット時間分だけバッファリングした後に、第2中継装置2にデータを送信することにより、第2中継装置端での受信タイミングを揃えることが可能となる。図7では、遅延補償回路17を送信処理回路13とは別に記載しているが、当該遅延補償回路17は、送信処理回路13の中に構成されていても良い。このように、実施例2によれば、伝送遅延を小さくすることが可能となる。
[実施例3]
図8Aは、実施例3に係る第1中継装置の回路図である。また、図8Bは、実施例3に係る第2中継装置の回路図である。図8Aに示すように、実施例3に係る第1中継装置1は、外部ネットワークからBBUを介して下りデータを受信し、受信した下りデータを光信号に変調し、変調された光信号を送信する光メディアコンバータ31を備える。また、図8Bに示すように、実施例3に係る第2中継装置2は、第1中継装置から送信された光信号を受信し、受信した光信号を電気信号へ変換して出力する光メディアコンバータ31、光メディアコンバータ31から入力された電気信号に対してメディアアクセス制御を行なうMAC処理部33、および、MAC処理部33から入力された電気信号をRRHを介して端末装置に対して送信するPHY(Physical layer)部35を備える。このような構成を採ることにより、第1中継装置および第2中継装置の回路の大幅な簡易化が可能となる。
また、図8Cに示すように、実施例3においても、第1中継装置に遅延補償回路37をさらに備えることも可能である。当該遅延補償回路37は、光メディアコンバータ31内に構成されていても良い。このような構成を採ることにより、伝送遅延を小さくすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、マクロセルを形成し上下通信を行なうマクロ基地局、およびマクロセル内で小セルを形成し下り通信を行なう小セル基地局から構成される非対称の無線ネットワークシステムを構築することで、回路を大幅に簡易化でき、その結果アクセス回線構築コストの低減が可能となる。さらに、上り通信はマクロ経由、下り通信は小セル経由で通信することで、データ通信の低遅延化が可能となる。
1 第1中継装置
2、2−1〜2−n 第2中継装置
10 BBU
11 光受信機
13 送信処理回路
15 光送信機
17 遅延補償回路
21 光受信機
23 MAC処理部
25 光送信機
31 光メディアコンバータ
33 MAC処理部
35 PHY部
37 遅延補償回路
100 OLT
101 合波分波器
103 光受信機
105 受信処理回路
107 光送信機
111 MPCPリンク管理回路
121 合波分波器
123 光受信機
125 送信処理回路
127 光送信機
200 ONU
201 合波分波器
203 光受信機
205 MAC処理部
207 光送信機
221 合波分波器
223 光受信機
227 光送信機
A 収容局
AT0〜ATn アンテナ
M マクロ局
MR0 無線機
S1〜Sn 小セル局
SR1〜SRn 無線機
UT 端末装置
UT1〜UTn 各端末装置

Claims (5)

  1. 収容局の配下において、マクロセルを形成するマクロ基地局、および前記マクロセル内で小セルを形成する複数の小セル基地局を有し、前記収容局と前記各小セル基地局とが光分岐装置を介してスター型に接続され、いずれかの前記小セル内に在圏の端末装置が前記小セルを用いて下り通信を行なう一方、前記マクロセルを用いて上り通信を行なうように構成された非対称の無線ネットワークシステムであって、
    前記収容局内に設けられた第1中継装置と、
    前記各小セル基地局内にそれぞれ設けられた複数の第2中継装置と、を備え、
    前記収容局は、前記マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、前記小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、前記第1中継装置に対して、下りデータを送信し、前記第1中継装置は、前記第2中継装置を介し、前記端末装置へ下りデータを送信し、
    前記端末装置は、前記第2中継装置から下りデータを受信する一方、前記マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信することを特徴とする無線ネットワークシステム。
  2. 前記第1中継装置は、
    外部ネットワークから下りデータを受信する光受信機と、
    前記受信した下りデータを光信号に変調する送信処理回路と、
    前記変調された光信号を送信する光送信機と、を備えることを特徴とする請求項1記載の無線ネットワークシステム。
  3. 前記第2中継装置は、
    前記第1中継装置から送信された光信号を受信する光受信機と、
    前記受信した光信号をデータに復調するMAC処理部と、
    前記復調したデータを前記端末装置へ送信する光送信機と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線ネットワークシステム。
  4. 前記第1中継装置は、
    自装置および各第2中継装置までの伝送遅延量を保存し、前記保存した伝送遅延量に基づいて、前記各第2中継装置の宛先毎に必要な補正値を前記送信処理回路に通知する遅延補償回路をさらに備え、
    前記送信処理回路は、前記補正値分をバッファリングした後に下りデータを送信することを特徴とする請求項2または請求項3記載の無線ネットワークシステム。
  5. 収容局の配下において、マクロセルを形成するマクロ基地局、および前記マクロセル内で小セルを形成する複数の小セル基地局を有し、前記収容局と前記各小セル基地局とが光分岐装置を介してスター型に接続され、いずれかの前記小セル内に在圏の端末装置が前記小セルを用いて下り通信を行なう一方、前記マクロセルを用いて上り通信を行なうように構成された非対称の無線ネットワークシステムの通信方法であって、
    前記収容局において、前記マクロ基地局と無線通信を行なっている端末装置が、前記小セル基地局とのデータ通信が可能であると判断した場合は、前記収容局内に設けられた第1中継装置に対して、下りデータを送信するステップと、
    前記第1中継装置が、前記各小セル基地局内にそれぞれ設けられた第2中継装置を介し、前記端末装置へ下りデータを送信するステップと、
    前記端末装置において、前記第2中継装置から下りデータを受信する一方、前記マクロ基地局を介して、データ送信要求を含む制御情報および上りデータを前記収容局に送信するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする通信方法。
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