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JP2018188525A - ゴムセメント組成物及びコンベアベルト - Google Patents

ゴムセメント組成物及びコンベアベルト Download PDF

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JP2018188525A
JP2018188525A JP2017090521A JP2017090521A JP2018188525A JP 2018188525 A JP2018188525 A JP 2018188525A JP 2017090521 A JP2017090521 A JP 2017090521A JP 2017090521 A JP2017090521 A JP 2017090521A JP 2018188525 A JP2018188525 A JP 2018188525A
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rubber
cement composition
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carbon black
rubber cement
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JP2017090521A
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洋貴 竹内
Hirotaka Takeuchi
洋貴 竹内
寿彦 藏田
Toshihiko Kurata
寿彦 藏田
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Abstract

【課題】有機溶剤としてトルエンを含まない場合であっても、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、加工性及びゴム部材との密着性に優れたゴムセメント組成物の提供。【解決手段】天然ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して30〜65質量部の、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、GPF及びSRFから選択される少なくとも一種のカーボンブラック(A)と、1013hPaでの蒸留点が60〜130℃であり、トルエンを含有しない有機溶剤と、を含み、有機溶剤の含有量が70〜95質量%、好ましくは80〜92質量%である、ゴムセメント組成物。更にFEF、GPF及びSRFから選択される少なくも一種のカーボン(B)を含有し、カーボンブラック(A)とカーボン(B)は異なるカーボンであり、カーボンブラック(A)と(B)との含有量の質量比が20:80〜8:20である、組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴムセメント組成物及びコンベアベルトに関するものである。
コンベアベルトは、鉱石、土砂、セメント等の資材や、穀物、果物等の食品、あるいは商品が梱包された箱や袋等の多種多様な運搬物をその上に載せ、所定区間を安定して連続輸送する輸送手段として様々な場所で使用されるベルトコンベア装置の構成部品である。このコンベアベルトは、繰り返しの使用で劣化することから、時間の経過とともに補修又は取り換えが必要となる。
コンベアベルトの取り替え時には、新しいコンベアベルト用ゴムを、補強材である帆布やスチールコード等の芯材上に配設した後、加硫処理を行うことによって、端部を繋ぎ合わせる加工(エンドレス加工)が施される。また、このエンドレス加工については、加硫処理を行うまで、コンベアベルト用ゴムの端部同士を繋ぎ合わせた状態で固定する必要がある。ただし、その固定は技術的に難しく、エンドレス加工後のコンベアベルトの連結部にズレが生じるという問題や、連結部の耐久性が低下するという問題があった。
そのため、コンベアベルト用ゴムの端部同士を、一時的に繋ぎ合わせることを目的として、ゴム成分及び有機溶剤を含んだゴムセメント組成物が用いられている。このゴムセメント組成物が接着剤の役目を果たすため、コンベアベルト用ゴムの端部同士を繋ぎ合わせた状態で固定することができる。
このゴムセメント組成物は、塗工に適した粘度(加工性)を有し、コンベアベルト用ゴムとの加硫前の密着性(以下、単に「密着性」ということもある。)を有する必要がある。そして、ゴムセメント組成物に用いられる有機溶剤については、適度な揮発性を有し(乾燥時間が短く)、加工性や、ゴム成分との相溶性にも優れたトルエンを用いることが一般的であった。
ただし、有機溶剤として用いられてきたトルエンについては、環境への負荷が大きいことから、環境への負荷が少ない代替材料を、有機溶剤として用いることが望まれている。しかしながら、現在、トルエンを含まないゴムセメント組成物について、トルエンを用いたゴムセメント組成物と同等の加工性や密着性を有するものはなく、その開発が望まれていた。
本発明の目的は、有機溶剤としてトルエンを含まない場合であっても、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、加工性及びゴム部材との密着性に優れた、ゴムセメント組成物を提供することにある。また、本発明の他の目的は、エンドレス加工後の接合性に優れたコンベアベルトを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意研究を行った。そして、特定のゴム成分及びカーボンブラックを用いることに加えて、特定の蒸留点を有する有機溶剤を用い、ゴムセメント組成物における有機溶剤の含有量について適正化を図ることによって、有機溶剤としてトルエンを用いない場合であっても、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、優れた加工性及びゴム部材との密着性を実現できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明のゴムセメント組成物は、天然ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して30〜65質量部の、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種のカーボンブラックと、1013hPaでの蒸留点が60〜130℃であり、トルエンを含有しない有機溶剤と、を含み、前記有機溶剤の含有量が、70〜95質量%であることを特徴とする。
上記構成によって、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、優れた加工性及びゴム部材との密着性を実現できる。
また、本発明のゴムセメント組成物では、前記有機溶剤の含有量が、80〜92質量%であることがより好ましい。加工性及びゴム部材との密着性をより高いレベルで両立できるためである。
さらに、本発明のゴムセメント組成物では、前記カーボンブラックは、SAF、ISAF、HAF、MAF及びFEFからなる群より選択される少なくとも一種(カーボンブラックA)、並びに、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種(カーボンブラックB)を含有し、該カーボンブラックAと該カーボンブラックBとが異なるものであることが好ましく、前記カーボンブラックAの含有量と前記カーボンブラックBの含有量との質量比が、20:80〜80:20の範囲であることがより好ましい。加工性及びゴム部材との密着性をより高いレベルで両立できるためである。
また、本発明のゴムセメント組成物では、さらにコバルト含有化合物を含むことが好ましい。ゴム部材や、帆布、芯材等との加硫後の接着性をより向上できるためである。
さらにまた、本発明のゴムセメント組成物では、コンベアベルトに用いられることが好ましい。コンベアベルトのエンドレス加工後の接合性を向上させることができるためである。
本発明のコンベアベルトは、上述したゴムセメント組成物を用いたことを特徴とする。
上記構成により、優れたエンドレス加工後の接合性を実現できる。
本発明によれば、有機溶剤としてトルエンを含まない場合であっても、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、加工性及びゴム部材との密着性に優れたゴムセメント組成物を提供できる。また、本発明によれば、エンドレス加工後の接合性に優れたコンベアベルトを提供できる。
<ゴムセメント組成物>
以下に、本発明のゴムセメント組成物の一実施形態について詳細に説明する。
本発明のゴムセメント組成物は、ゴム成分と、カーボンブラックと、有機溶剤とを含む。
(ゴム成分)
本発明のゴムセメント組成物は、天然ゴム(NR)及びスチレンブタジエンゴム(SBR)を含有するゴム成分を含む。
前記ゴム成分中に天然ゴムを含有することで、ゴム成分にタック性を付与し、本発明のゴムセメント組成物とゴム部材との密着性を向上させることができる。加えて、前記ゴム成分中にスチレンブタジエンゴムを含有することで、本発明のゴムセメント組成物の加工性を向上させることができる。
ここで、前記ゴム成分中の天然ゴムの含有量については、特に限定はされないが、ゴム部材とのより優れた密着性が得られる点から、25質量%以上であることが好ましく、35質量%以上であることがより好ましく、40質量%以上であることがさらに好ましい。一方、前記天然ゴムの含有量の上限については特に限定はされないが、後述するスチレンブタジエンゴムの含有量との関係から、55質量%以下であることが好ましい。
また、前記ゴム成分中のスチレンブタジエンゴムの含有量については、特に限定はされないが、より優れた加工性が得られる点から、45質量%以上であることが好ましく、55質量%以上であることがより好ましく、60質量%以上であることがさらに好ましい。一方、前記スチレンブタジエンゴムの含有量の上限については特に限定はされないが、上述した天然ゴムの含有量との関係から、75質量%以下であることが好ましい。
また、前記ゴム成分は、天然ゴム及びスチレンブタジエンゴムのみから構成することもできるが、本発明の目的を損なわない範囲であれば、天然ゴム及びスチレンブタジエンゴム以外のゴムを含有することもできる。
その他のゴムとしては、例えば、ポリブタジエンゴム(モノマーとして、1,3−ブタジエンのみからなる単独重合体(ポリブタジエン)を指し、他のモノマーとの共同重合体は含まれない。)(BR)、合成イソプレンゴム(IR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等の合成ジエン系ゴムや、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、ブチルゴム(IIR)等の合成非ジエン系ゴムが挙げられる。
なお、これらのその他のゴムについては、1種単独で用いてもよいし、2種以上のブレンドとして用いてもよい。また、これらのその他のゴムの中でも、合成イソプレンゴム及びポリブタジエンゴムのうちから選択される少なくとも一種を含むことが好ましい。
(カーボンブラック)
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分に加えて、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種のカーボンブラックを含む。
ゴムセメント組成物中に、特定種のカーボンブラックを適量含有することで、良好な耐動的疲労性を維持しつつ、粘度を調整でき、加工性を向上させることができる。
ここで、前記カーボンブラックの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、30〜65質量部である。前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して30質量部未満の場合、カーボンブラックの量が少なすぎるため、十分な耐動的疲労性を得ることができず、一方、前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して65質量部を超えると、粘度が高くなりすぎるため、十分な加工性が得られない。
また、より優れた耐動的疲労性を得る点からは、前記カーボンブラックの含有量の下限値が、前記ゴム成分100質量部に対して35質量部であることが好ましく、40質量部であることがより好ましい。さらに、より優れた加工性を得る点からは、前記カーボンブラックの含有量の上限値が、前記ゴム成分100質量部に対して55質量部であることが好ましく、50質量部であることがより好ましい。
また、前記カーボンブラックの種類については、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種である。良好な耐動的疲労性及び優れた加工性を両立できるためである。
さらに、前記カーボンブラックについては、SAF、ISAF、HAF、MAF及びFEFからなる群より選択される少なくとも一種(カーボンブラックA)、並びに、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種(カーボンブラックB)を含有し、該カーボンブラックAと該カーボンブラックBとが異なるものであることが好ましい。
前記カーボンブラックAによって、ゴム組成物の補強性を高めて、高い動的疲労性を確保しつつ、前記カーボンブラックBによって、ゴム組成物の粘度を調整し、高い加工性を確保できるため、より高いレベルで、動的疲労性及び加工性を両立できる。
なお、「カーボンブラックAとカーボンブラックBとが異なるものである」という点については、FEFカーボンブラックについては、前記カーボンブラックA又は前記カーボンブラックBのいずれにも含まれ得るため、前記カーボンブラックA又は前記カーボンブラックBのいずれか一方に、FEFカーボンブラックが含まれる場合には、他方は、FEFカーボンブラックを含まないことを意味する。
ここで、前記カーボンブラックAと前記カーボンブラックBとの組み合わせいついては、特に限定はされない。例えば、より高いレベルで、動的疲労性及び加工性を両立できる観点からは、ISAF(カーボンブラックA)とFEF(カーボンブラックB)との組み合わせ、ISAF(カーボンブラックA)とGPF(カーボンブラックB)との組み合わせ、HAF(カーボンブラックA)とGPF(カーボンブラックB)との組み合わせ、又は、HAF(カーボンブラックA)とSRF(カーボンブラックB)との組み合わせ、であることが好ましい。
さらにまた、前記カーボンブラックAの含有量と前記カーボンブラックBの含有量との質量比を、20:80〜80:20の範囲とすることがより好ましい。本発明のゴムセメント組成物の加工性及びゴム部材との密着性を、さらに高いレベル両立できるからである。
(有機溶剤)
本発明のゴムセメント組成物は、上述したゴム成分及びカーボンブラックに加えて、1013hPaでの蒸留点が60〜130℃であり、トルエンを含有しない有機溶剤を含む。
一気圧(1013hPa)での蒸留点が60〜130℃の範囲である有機溶剤を用いることによって、本発明のゴムセメント組成物の乾燥速度を高めることができるとともに、ゴム成分との相溶性を高めることができる。また、有機溶剤としてトルエンを含有しないため、環境への負荷を低減することができる。
なお、前記トルエンを含有しないとは、積極的にトルエンを含まないことを意味し、不可避的にトルエンが微量混合する場合等は、本発明の範囲に含まれる。
ここで、前記有機溶剤の種類については、特に限定されず、例えば、ゴム揮発油、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、ヘプタン、テトラヒドロフラン等が挙げられ、これらの中でも、ゴム組成物の乾燥速度及びゴム成分との相溶性をより高めることができる点から、ゴム揮発油及び/又はシクロヘキサンを用いることが好ましい。なお、これらの有機溶剤については、一種を単独で用いることもできるし、二種以上を混合して用いることも可能である。
前記有機溶剤の蒸留点は、上述したように、乾燥速度及びゴム成分との相溶性を高めることができる点から、60〜130℃であることを要し、同様の理由から、70〜125℃であることが好ましく、80〜125℃であることがより好ましい。
なお、前記有機溶媒が複数の有機溶媒(化合物)の混合物である場合には、有機溶媒全体のうち95質量%以上の有機溶媒が、60〜130℃の範囲に蒸留点を持つことが好ましく、70〜125℃の範囲に蒸留点を持つことがより好ましく、80〜125℃の範囲に蒸留点を持つことがさらに好ましい。
そして、本発明のゴムセメント組成物では、ゴムセメント組成物全体の質量における前記有機溶剤の含有量が、70〜95質量%であることを特徴とする。前記有機溶剤の含有量を70質量%以上とすることで、前記ゴム成分の溶解性を高め、ゴムセメント組成物の加工性を高いレベルで維持でき、さらに、前記有機溶剤の含有量を95質量%以下とすることで、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、ゴム部材との密着性を高めることができる。また、前記有機溶剤の含有量の下限値は、より優れた加工性を実現する点からは、70質量%であることが好ましく、75質量%あることがより好ましく、80質量%であることがさらに好ましく、83質量%であることが特に好ましい。さらにまた、前記有機溶剤の含有量の上限は、有機溶剤の溶解性や貯蔵安定性によって決まるが、より優れたゴム部材との密着性を実現する点からは、95質量%であることが好ましく、92質量%であることがより好ましく、88質量%であることが特に好ましい。
(その他の成分)
また、本発明のゴムセメント組成物は、上述した、ゴム成分、カーボンブラック及び有機溶剤に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、コバルト含有化合物、カーボンブラック以外の充填材、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、亜鉛華(ZnO)、老化防止剤、酸化防止剤、発泡剤、オイル、滑剤、粘着付与剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含むことができる。
本発明のゴムセメント組成物は、より優れた密着性を実現できる点から、前記コバルト含有化合物をさらに含むことが好ましい。ゴムセメント組成物中にコバルト含有化合物を含むことで、前記ゴム部材の表面のゴムが剥がれて金属ワイヤが一部露出しているような場合であっても、ゴム部材、帆布、又はスチールコード等の芯材との加硫後の優れた接着性を確保することが可能となる。
ここで、前記コバルト含有化合物の種類については、特に限定はされない。例えば、有機酸のコバルト塩、無機酸のコバルト塩である、塩化コバルト、硫酸コバルト、硝酸コバルト、リン酸コバルト、クロム酸コバルト等が挙げられる。なかでも、より優れた密着性が得られる点から、有機酸のコバルト塩を用いるが好ましい。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
前記有機酸のコバルト塩としては、例えば、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、ロジン酸コバルト、バーサチック酸コバルト、トール油酸コバルト等の少なくとも1種を挙げることができ、有機酸の一部をホウ酸で置き換えた複合塩でもよい。
また、前記コバルト含有化合物の含有量は、コバルト量換算で、前記ゴム成分100質量部に対し、0.1〜10質量部、好ましくは1〜7質量部、より好ましくは2〜5質量部である。コバルト量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部未満では、充分な密着性の向上を図ることができず、一方、コバルト量が1質量部を越えると、熱老化後の耐動的疲労性が低下するおそれがある。
前記カーボンブラック以外の充填材については、特に限定されず、要求される性能や用途に応じて適宜選択することができる。例えば、耐摩耗等の物性を向上させることができる点から、充填材としてシリカをさらに含むことが好ましい。
該シリカとしては、例えば、湿式シリカ、コロイダルシリカ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム等が挙げられる。
上述した中でも、前記シリカは、湿式シリカであることが好ましく、沈降シリカであることがより好ましい。これらのシリカは、分散性が高く、耐摩耗性をより向上できるためである。なお、沈降シリカとは、製造初期に、反応溶液を比較的高温、中性〜アルカリ性のpH領域で反応を進めてシリカ一次粒子を成長させ、その後酸性側へ制御することで、一次粒子を凝集させる結果得られるシリカのことである。
また、前記シリカを配合する場合、その配合量は、作業性や物性の低下を防ぐ点から、前記ゴム成分100質量部に対して、3〜15質量部であることが好ましく、5〜10質量部であることがより好ましい。
さらに、前記シリカをゴムセメント組成物に含有させる際、公知のシランカップリング剤を適宜添加することもでき、これによりゴム成分への分散性を向上させることが可能である。
また、前記シリカ以外の充填材としては、例えば、ホワイトカーボン、微粒子ケイ酸マグネシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク等の充填材が挙げられる。その配合量としては、前記ゴム成分100質量部に対し、3〜25質量部程度である。
前記加硫剤は、従来公知のものを用いることができ、特に限定されるものではないが、本発明においては、硫黄を好適に用いることができる。その含有量は前記ゴム成分100質量部に対し通常0.5〜5質量部程度である。加硫剤の配合量が0.5質量部未満であると、十分な加硫効果が得られないおそれがあり、一方、5質量部を超えると、伸び、引張強さ及び耐引裂き性能等の低下を招くおそれがある。
前記オイルは、本発明においては必ずしも必要としないが、作業性の向上のために適宜添加することができる。このオイルは、従来公知のものを用いることができ、特に制限されるものではないが、具体例として、アロマティック油、ナフテニック油、パラフィン油等のプロセスオイルや、やし油等の植物油、アルキルベンゼンオイル等の合成油等を挙げることができ、使用の際にはこれらの中から1種単独で又は2種以上を適宜選択使用すればよい。前記オイルの配合量は、前記ゴム成分100質量部に対し、0〜10質量部、特に0〜5質量部とすることが好ましい。10質量部を超えた場合は、引張強さ、耐摩耗性、耐引裂き性能の低下を招くおそれがある。
前記加硫促進剤としては、従来公知のものを用いることができ、特に制限されるものではないが、例えばCBS(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBBS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBSI(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンイミド)等のスルフェンアミド系の加硫促進剤;DPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤;テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛等の加硫促進剤等が挙げられる。その配合量としては、前記ゴム成分100質量部に対し、0.5〜3質量部程度である。
なお、本発明のゴムセメント組成物を得る際、上述した各成分の配合方法に特に制限はなく、全ての成分原料を一度に配合して混練しても良いし、2段階あるいは3段階に分けて各成分を配合して混練を行ってもよい。なお、混練に際してはロール、インターナルミキサー、バンバリーローター等の公知の混練機を用いることができる。
(ゴムセメント組成物の製造方法)
次に、本発明のゴムセメント組成物を製造するための方法について説明する。
本発明のゴムセメント組成物を製造する方法については、特に限定はされず、ゴムセメント組成物を構成する各成分(ゴム成分、カーボンブラック、有機溶剤及びその他の成分)を、配合し、混合することによって得ることができる。
なお、本発明のゴムセメント組成物を製造する方法では、上述した各成分の配合及び混合を、同時に行うこともできるし、いずれかの成分を予め配合・混合した後に、残りの成分を配合し、混合することも可能である。これらの条件については、ゴムセメント組成物が要求される性能に応じて適宜変更することができる。
例えば、前記ゴム成分と前記有機溶剤との相溶性を高め、より優れた加工性及びゴム部材との密着性を実現する点からは、前記ゴム成分、前記カーボンブラック及び前記その他の成分を混練して予めゴム組成物を作成した後、前記有機溶剤を配合し、混合することが好ましい。
<コンベアベルト用ゴムセメント組成物>
また、本発明のゴムセメント組成物は、コンベアベルトに用いられる(コンベアベルト用ゴムセメント組成物である)ことが好ましい。
上述した、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、加工性及びゴム部材との密着性に優れた本発明のゴムセメント組成物をコンベアベルトに用いることで、コンベアベルトのエンドレス加工後の接合性を向上させることができる。
<コンベアベルト>
本発明のコンベアベルトは、上述した本発明のゴムセメント組成物を用いたことを特徴とする。
コンベアベルトに本発明のコンベアベルト用ゴムセメント組成物を、エンドレス加工部に用いることによって、コンベアベルトのエンドレス加工後の接合性を向上させることができる。
また、本発明のゴムセメント組成物は、エンドレス加工部以外に用いることも可能である。例えば、コンベアベルトの補修箇所(例えば、コンベアベルトに生じた亀裂や、傷、穴など)にゴムセメント組成物を充填することで、コンベアベルトの補修を行うこともできる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜20、比較例1〜6)
表1の成分組成に従って、ゴムセメント組成物のサンプルを調製した。得られたゴムセメント組成物のサンプルについて、以下の評価を行った。
(評価)
上述の各サンプルのゴムセメント組成物について、(1)取扱性、(2)加工性、(3)加硫後の接着性の評価を行った。
(1)取扱性
(1−1)ゴムセメント組成物の溶解性
ゴムセメント組成物の各サンプルについて、表1に示す配合のゴム組成物を細かく裁断し、表1に示す有機溶媒中に添加した後、ホモジナイザーを用いて1000rpmで拡販することによって、作製した。得られたゴムセメント組成物の各サンプルを、離形フィルム上にディップし、乾燥させた乾燥膜における各成分の分散状態を目視にて観察した。分散性の評価については、以下基準に従って行い、評価結果を表1に示す。
◎+:分散性良好で、ミキシング時間が短い
◎:分散性が良好である
○:分散性が普通である
×:分散せずにダマになる
(1−2)ゴムセメント組成物の貯蔵安定性
ゴムセメント組成物の各サンプルについて、密封した状態で、常温、暗所で放置し、沈降又はゲル化するまでの時間を測定した。貯蔵安定性の評価については、以下基準に従って行い、評価結果を表1に示す。
○:6ヶ月以上、沈降又はゲル化なし
×:6ヶ月以内に、沈降又はゲル化なし
(2)加工性
(2−1)ゴムセメント組成物の塗工容易性
任意のゴムを被覆して加硫してなるスチールコードからゴムを剥いだ表面に、刷毛でゴムセメント組成物の各サンプルを塗工した。塗工容易性の評価については、以下基準に従って行い、評価結果を表1に示す。
◎:均一に塗工できる
○:概ね均一に塗工できる
×−1:粘度が低すぎてだれる
×−2:粘度が高すぎてかすれる
(2−2)ゴムセメント組成物の乾燥速度
ゴムセメント組成物の各サンプルについて、常温、常圧の条件下で、乾燥するまでの時間を測定した。乾燥速度の評価については、以下基準に従って行い、評価結果を表1に示す。
◎:10分以内に乾燥
○:30分以内に乾燥
×:30分以後に乾燥
(2−3)タック性(密着性)
任意のゴムを被覆して加硫してなるスチールコードからゴムを剥いだ表面に対して、ゴムセメント組成物の各サンプルを介して、任意の未加硫ゴムを貼り合わせる作業を行った。そして、貼り合わせ作業の際に、未加硫ゴムシートがスチールコードの表面から剥離せずに作業が行えるか否かを確認した。タック性の評価については、以下基準に従って行い、評価結果を表1に示す。
◎:未加硫ゴムシートの剥離がなく、作業性が良好である
○:未加硫ゴムシートの剥離が少なく、作業が可能である
×:未加硫ゴムシートの剥離が多く、作業が困難
(3)加硫後の接着性
スチールコードと表2に示す組成のゴム組成物(未加硫)を成型し、加硫することで1次試験体を得た。この試験体からゴムを剥いで、加硫ゴムが内部に充填したペネコードを調整した後、各サンプルのゴムセメント組成物を塗工した。その後再び、表2に示す組成のゴム組成物(未加硫)と共に成型し、加硫して、供試体とした。
(3−1)引抜強さ
得られた各供試体について、JIS K 6369(2000年)に準拠してスチールコードの引抜試験を実施して、引抜強さ(N/mm)を測定した。
測定結果を表1に示す。なお、測定した引抜力については、値が大きいほど接着性が良好であることを示す。
(3−2)動的疲労性
得られた各供試体について、AS1333(1994年)に準拠して、50%荷重動的疲労試験を実施し、破断までの回数(回)を測定した。
測定結果を表1に示す。なお、測定した破断までの回数については、値が大きいほど動的疲労性が良好であることを示す。
Figure 2018188525
Figure 2018188525
※1 キャボットジャパン社製「ショウブラックN110」
※2 東海カーボン(株)製「シースト3」
※3 東海カーボン(株)製「シーストSO」
※4 旭カーボン(株)製「旭#55」
※5 旭カーボン(株)製「旭#50」
※6 N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業(株)製「ノラック6C」
※7 ステアリン酸コバルト
※8 N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、大内新興化学工業(株)製「ノクセラーNS−P」
※9 ゴム揮発油(蒸留点:80〜125℃)、新日本石油(株)製「LAゴム揮発油(G)」
※10 シクロヘキサン(蒸留点:81℃)
※11 ペンタン(蒸留点:81℃)
※12 キシレン(蒸留点:138〜144℃)
※13 JX日鉱日石エネルギー(株)製「A/O MIX」
表1の結果から、各実施例のゴムセメント組成物については、いずれも、(1)取扱性、(2)加工性、(3)加硫後の接着性の全ての評価項目についてバランス良く良好な結果を示すことがわかった。一方、各比較例のゴムセメント組成物については、いずれかの評価項目で不十分な結果を示すことがわかった。
本発明によれば、有機溶剤としてトルエンを含まない場合であっても、ゴム部材同士の加硫接着を阻害することなく、加工性及びゴム部材との密着性に優れたゴムセメント組成物を提供できる。また、本発明によれば、エンドレス加工後の接合性に優れたコンベアベルトを提供できる。

Claims (7)

  1. 天然ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、
    前記ゴム成分100質量部に対して30〜65質量部の、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種のカーボンブラックと、
    1013hPaでの蒸留点が60〜130℃であり、トルエンを含有しない有機溶剤と、を含み、
    前記有機溶剤の含有量が、70〜95質量%であることを特徴とする、ゴムセメント組成物。
  2. 前記有機溶剤の含有量が、80〜92質量%であることを特徴とする、請求項1に記載のゴムセメント組成物。
  3. 前記カーボンブラックは、SAF、ISAF、HAF、MAF及びFEFからなる群より選択される少なくとも一種(カーボンブラックA)、並びに、FEF、GPF及びSRFからなる群より選択される少なくとも一種(カーボンブラックB)を含有し、該カーボンブラックAと該カーボンブラックBとが異なるものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のゴムセメント組成物。
  4. 前記カーボンブラックAの含有量と前記カーボンブラックBの含有量との質量比が、20:80〜80:20の範囲であることを特徴とする、請求項3に記載のゴムセメント組成物。
  5. さらにコバルト含有化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴムセメント組成物。
  6. コンベアベルトに用いられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴムセメント組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴムセメント組成物を用いたことを特徴とする、コンベアベルト。
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