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JP2018177412A - 巻糸パッケージ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻糸がマルチフィラメント糸又はテープ状糸であっても、綾落ちや巻き出し時の崩れなどの問題が発生しにくい巻糸パッケージ及びその製造方法を提供する。【解決手段】1本あたりの合計繊度が100〜6400dtexであるマルチフィラメント糸又はテープ状糸を複数本、トラバース方式でボビン2に巻き取って巻糸パッケージ1を製造する際に、糸層3を構成する各糸を相互に間隔を空けて配置すると共に、トラバース幅wは各糸で同じにし、トラバース反転位置を糸毎に変えて巻回する。【選択図】図1

Description

本発明は、ボビンに糸が巻回された巻糸パッケージ及びその製造方法に関する。より詳しくは、ボビンにマルチフィラメント糸又はテープ状糸をトラバース巻きして巻糸パッケージを製造する技術に関する。
一般に、テープ状や糸状の線材をボビンなどの芯材に巻き取り、パッケージを形成する際は、線材を芯材の軸方向に往復させながら巻回するトラバース巻が用いられている。しかしながら、トラバース巻は、ターン部に糸密度が集中し、パッケージにしたとき、ボビンの軸方向両端部が盛り上がり、中央部よりも突き出た形状となりやすい。
両端部が盛り上がった形状のパッケージは、巻き出し時に、線材がパッケージの外側に外れた状態になることがある。このような状態になると、巻き出し時に、送り出し不良が発生したり、ひっかかりや絡みによる線材の切断といった問題が生じる。このようなパッケージの巻き崩れは、線材の太さが太いときに顕著になり、汎用の合成繊維の場合、1本あたりの合計繊度が100dtex以上又はこれに相当する寸法太さのものに多く見られ、1本あたりの合計繊度が1000dtex以上になると顕著に発生する。
両端部の盛り上がりを防止する方法としては、コンタクトローラーにより押さえつける圧力(接圧)を高くする方法があるが、この方法では、糸層の両端部の下層にある糸が押し出されて、両端面が膨らんだパッケージ形状となり、巻かれたまま糸が端部からシュートカットして脱落する「綾落ち」の状態になることがある。両端部が盛り上がったパッケージ形状と、両端面が膨らんだパッケージ形状は、一方を優先すると、他方が顕著に現れるという関係にあるため、両者のバランスを取りながら条件を調整する方法が一般的に採られている。
そこで、従来、端部が盛り上がった耳高パッケージから、糸切れなどを発生させずに糸を解舒する方法が提案されている(特許文献1参照)。また、トラバース幅を一時的に狭くする操作を繰り返し行うことにより、パッケージの両端部の糸密度が高くなることを防止した巻き取り方法も提案されている(特許文献2〜4参照)。
特開2006−240881号公報 特開平11−193179号公報 特開2000−203761号公報 国際公開第2012/096040号
しかしながら、前述した特許文献1に記載の技術は、巻き出し時のトラブルを解消するためのものであり、巻き取り時の巻姿不良を改善するものではないため、この特許文献1に記載の装置を用いても、両端部に盛り上がりのないパッケージを製造することはできない。一方、特許文献2〜4に記載の装置では、パッケージ両端部に盛り上がりが発生しないように、ボビンとコンタクトローラーとの距離を変えることで、トラバース幅を変化させる調整をしながら巻き取りを行っているが、この方法では、反転させたいところで、トラバース位置を正確に反転させることができない。
特に、合成繊維相当で数千dtex程度と繊度が太い糸条を巻き取る際は、トラバース反転位置で太い糸同士が重なり合って巻き取られるため、それが原因で巻き出し時にトラブルが発生しやすい。また、特許文献2〜4に記載の技術は、別途制御機器が必要となるため、装置が複雑化し、高額なものとなる。
そこで、本発明は、巻糸がマルチフィラメント糸又はテープ状糸であっても、綾落ちや巻き出し時の崩れなどの問題が発生しにくい巻糸パッケージ及びその製造方法を提供する。
本発明に係る巻糸パッケージは、ボビンと、前記ボビン上に、複数本のマルチフィラメント糸又はテープ状糸が、相互に間隔を空けて、トラバース方式で巻き取られて形成された糸層とを有し、前記マルチフィラメント糸及び前記テープ状糸は、1本あたりの合計繊度が100〜6400dtexであり、前記ボビンに巻回された各糸は、トラバース幅は同じで、反転位置が異なる。
前記糸層は、軸方向中央部よりも軸方向両端部の方が巻回されている糸の数が少なく、前記軸方向両端部に1又は2以上の段差が形成されていてもよい。
本発明に係る巻糸パッケージの製造方法は、1本あたりの合計繊度が100〜6400dtexであるマルチフィラメント糸又はテープ状糸を複数本、相互に間隔を空けて、トラバース方式でボビンに巻き取る巻取工程を有し、前巻取工程では、トラバース幅は各糸で同じにし、反転位置を糸毎に変える。
前巻取工程では、軸方向両端部に巻回される糸の数を軸方向中央部に巻回される糸の数よりも少なくし、前記ボビン上に形成される糸層の軸方向両端部に1又は2以上の段差を形成してもよい。
この場合、例えば、m(mは2以上の自然数)本の前記マルチフィラメント糸又は前記テープ状糸を、m本以上の溝を有するトラバースガイドを使用して、同時に巻回することができる。
その際、前記トラバースガイドにおける各溝の間隔は、例えば0.3〜5mmとすることができる。
本発明によれば、軸方向両端部に巻回されている糸の数を少なくしているため、巻糸がマルチフィラメント糸又はテープ状糸であっても、両端部に盛り上がりが生じず、綾落ちや巻き出し時の崩れなどの問題が発生しにくい巻糸パッケージが得られる。
本発明の第1の実施形態の巻糸パッケージの外形形状を示す側面図である。 図1に示す巻糸パッケージ1の両端部の巻き状態を示す模式図である。 Aはマルチフィラメント糸の断面を示す模式図であり、Bはテープ状糸の断面を示す模式図である。 マルチフィラメント糸又はテープ状糸に用いられる複合繊維(単繊維)の構造例を示す断面図であり、Aは鞘芯複合型、Bは偏心鞘芯型、Cはサイドバイサイド型である。 図1に示す巻糸パッケージ1の製造方法を模式的に示す図である。 A,Bはトラバースガイドの溝形状の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例の巻糸パッケージの外形形状を示す側面図である。 本発明の実施例における糸の巻き出し試験方法を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態に係る巻糸パッケージについて説明する。図1は本実施形態の巻糸パッケージの外形形状を示す側面図であり、図2はその両端部の巻き状態を示す模式図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の巻糸パッケージ1は、ボビン2と、ボビン2上に形成された糸層3とで構成されている。
[ボビン2]
ボビン2は、紙製、プラスチック製又はアルミニウム合金などからなる金属製の筒状物を用いることができる。ボビン2の大きさは特に限定されるものではなく、巻き取る糸の長さ、太さ及び材質などに応じて、適宜設定することができる。
[糸層3]
糸層3は、複数本の糸条31a,31bを、トラバース方式でボビン2に巻き取ることで形成されている。この糸層3を構成する糸条31a,31bは、数十本〜数百本の単繊維からなるマルチフィラメント糸又はテープ状糸であり、単繊維としては例えば融点の異なる2種類の熱可塑性樹脂からなる複合繊維を用いることができる。図3Aはマルチフィラメント糸の断面を示す模式図であり、図3Bはテープ状糸の断面を示す模式図である。また、図4はマルチフィラメント糸及びテープ状糸に用いられる複合繊維(単繊維)の構造例を示す断面図であり、図4Aは鞘芯型、図4Bは偏心鞘芯型、図4Cはサイドバイサイド型である。
「マルチフィラメント糸」は、図3Aに示すように、複合繊維32a,32b,32cなどの単繊維を複数本より合わせて1本の糸(束)にしたものである。複合繊維32a,32b,32cは、第1の樹脂成分(以下、低融点成分33という。)と、第2の樹脂成分よりも融点が20℃以上高い第2の樹脂成分(以下、高融点成分34という。)で構成されており、図4Aに示す鞘芯型複合繊維32a及び図4Bに示す偏心鞘芯型複合繊維32bの場合は、鞘部を低融点成分33で形成し、芯部を高融点成分34で形成する。
一方、「テープ状糸」は、複合繊維32a,32b,32cなどの単繊維を接着して一体化し、1本の糸にしたものである。例えば単繊維として、図4Aに示す鞘芯型複合繊維33aや、図4Bに示す偏心鞘芯型複合繊維33bを用いた場合は、図3Bに示すように、低融点成分33からなる海部に、高融点成分34からなる島部が存在する構造となる。なお、マルチフィラメント糸やテープ状糸を構成する単繊維は、前述した複合繊維に限定されるものではなく、単一の樹脂からなる単一繊維を用いてもよく、単一繊維と複合繊維を混合して使用してもよい。また、複合繊維も、多芯型複合繊維などのように、図4A〜Cに示す構造以外のものを用いることもできる。
本実施形態の巻糸パッケージに用いるマルチフィラメント糸及びテープ状糸は、得られる効果の大きさや実用性の観点から、1本あたりの合計繊度が100〜6400dtexの範囲のものが好適である。1本あたりの合計繊度が100dtex未満の糸の場合、端部の盛り上がりが発生しにくいため、本発明を適用するメリットが少ない。一方、合計繊度が6400dtexを超える糸は用途が少なく、また、このような繊度が大きい糸は、巻回した糸が端部で崩れたり、重なり易かったりするため、両端部の盛り上がりとは別の巻姿不良が発生しやすい。
図2に示すように、本実施形態の巻糸パッケージ1では、前述した糸条(マルチフィラメント糸又はテープ状糸)31a,31bが、それぞれが交差したり、重なったりしないように、各糸は相互に間隔をあけて、略平行に巻回されている。また、糸層3を構成する各糸条31a,31bは、トラバース幅wは同じであるが、トラバース反転位置が相互に異なっており、糸層3の軸x方向端部はそれぞれ糸条31a又は糸条31bのみが巻回されている。その結果、糸層3は、軸x方向中央部に巻回されている糸の数よりも軸x方向両端部に巻回されている糸の数が少なく、軸x方向両端部に外側が低い段差3aが形成されている。
ここで、糸層3の両端部に形成される「段差」は、軸x方向中央部における直径よりも、両端部の直径の方が小さいことで生じるものであり、側面視で外表面の位置に差が見られればよい。また、段差3aの角部の形状は、巻回される糸の形状や状態によって異なるが、直角状にする必要はなく、湾曲していたり、また、側面が傾斜していたりしてもよい。
[製造方法]
次に、前述した巻糸パッケージ1の製造方法について説明する。図5は図1に示す巻糸パッケージ1の製造方法を模式的に示す図であり、図6A及び図6Bは図5に示すトラバースガイド5の溝形状の例を示す図である。図5に示すように、本実施形態の巻糸パッケージ1を製造する際は、ボビン2にマルチフィラメント糸又はテープ状糸を巻き取り、糸層3を形成する。
本実施形態の巻糸パッケージ1の製造方法では、巻取工程において、軸x方向両端部に巻回される糸の数を軸x方向中央部よりも少なくして、糸層3の軸x方向両端部に1又は2以上の段差3aを形成する。具体的には、複数本のマルチフィラメント糸又はテープ状糸を、相互に間隔をあけて配置し、トラバース幅wは各糸条で同じにし、トラバース反転位置は糸条毎に変えて、ボビン2に巻き取る。
その際、同時に巻き取るマルチフィラメント糸又はテープ状糸がm(mは2以上の自然数)本である場合、m本以上の溝を有するトラバースガイドを使用する。例えば図5に示すように、2本の糸条(マルチフィラメント糸又はテープ状糸)31a,31bを巻き取る場合、2本以上の溝5aを備えるトラバースガイド5を用いて、巻き取りを行う。これにより、複数本の糸条を、所定の間隔を保ちつつ、安定して巻き取ることができる。
なお、トラバースガイド5の溝形状は、図6Aに示す溝5aのような側面視で矩形状に限定されるものではなく、図6Bに示す溝5bのような側面視U字状としてもよく、糸条の材質や特性に応じて適宜選択することができる。また、各溝5a,5bを隔離する隔壁の長さ、即ち隣り合う溝5a又は溝5b間の間隔は、トラバースガイド5の強度を確保する観点から0.3mm以上とすることが好ましく、巻き取り糸を合糸して使用する際の糸のたるみ発生防止の観点から5mm以下とすることが好ましい。
更に、トラバース(往復運動)時の損傷など糸条への影響を抑制するため、トラバースガイド5の溝5a,5bは、糸条の進行方向に対してある程度の奥行(長さ)を有することが好ましい。なお、トラバースガイド5の材質は特に限定されるものではないが、摩耗耐久性の観点から、セラミックス、ステンレス鋼などの金属材料、金属材料の表面にセラミックスを焼結複合したものなどが好ましい。
このように、所定の間隔を空けて複数の溝5a又は溝5bが形成されたトラバースガイド5を使用することにより、巻取装置における巻取幅(トラバース幅)の設定は一定のままで、糸条毎にトラバース反転位置が異なる巻糸パッケージを製造することができる。また、本実施形態の巻糸パッケージの製造方法では、コンタクトローラー4によるボビン2と糸条31a,31bとの接圧も、従来のように巻回位置によって変更する必要はなく、設定値を一定とすることができる。
以上詳述したように、本実施形態の巻糸パッケージは、複数本の糸条が相互に間隔をあけて巻回されており、糸層を構成する各糸条は、トラバース幅は同じで、反転位置が異なる。これにより、本実施形態の巻糸パッケージの糸層は、軸方向中央部よりも軸方向両端部の方が巻回されている糸の数が少なくなり、軸方向両端部には、盛り上がりとは逆に、外側が低い1又は2以上の段差が形成される。
本実施形態の巻糸パッケージでは、糸層の両端部の糸密度が低くなるため、巻糸がマルチフィラメント糸又はテープ状糸であっても、両端部に盛り上がりが生じず、綾落ちや巻き出し時の崩れなどの発生を抑制することができる。また、本実施形態の巻糸パッケージは、トラバース幅が一定であるため、巻き取り装置に部品を追加したり、巻き取り時にトラバース幅などを厳密に制御したりする必要がなく、従来とほぼ同様の操作で両端部に盛り上がりのない巻糸パッケージを製造することができる。
(第1の実施形態の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の変形例に係る巻糸パッケージについて説明する。前述した第1の実施形態では、1つのボビンに2本の糸条を巻回して、糸層の両端部に1段の段差を設けたパッケージを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3本以上の糸条を巻回し、糸層の両端部には2段以上の段差を設けることもできる。
図7は本発明の第1の実施形態の変形例の巻糸パッケージの外形形状を示す側面図である。図7に示すように、本変形例の巻糸パッケージ11は、ボビン2上に3本の糸条が、相互に間隔を空けてトラバース巻きされており、糸層13の軸x方向両端部には外側に向かって2段階で低くなる段差13aが形成されている。
本変形例の巻糸パッケージ11は、3本のマルチフィラメント糸又はテープ状糸を、相互に間隔をあけて配置し、トラバース幅wは各糸条で同じにし、トラバース反転位置は糸条毎に変えて、ボビン2に巻き取ることにより製造することができる。これにより、糸層13の軸x方向両端部には2段の段差13aが形成される。
本変形例の巻糸パッケージ11も、前述した第1の実施形態の巻糸パッケージと同様に、軸x方向両端部に巻回される糸の数が軸x方向中央部よりも少ないため、糸層の両端部の糸密度が低く、両端部の盛り上がりを抑制することができる。その結果、マルチフィラメント糸又はテープ状糸であっても、綾落ちや巻き出し時の崩れなどが発生しにくい巻糸パッケージを実現することができる。なお、本変形例における上記以外の構成及び効果は、前述した第1の実施形態と同様である。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明の効果について具体的に説明する。本実施例においては、マルチフィラメント糸又はテープ状糸を用いて、前述した第1の実施形態の巻糸パッケージを製造して、その外形形状及び巻き出し性を評価した。また、比較のため、従来の方法で巻糸パッケージを製造し、同様の方法で外形形状及び巻き出し性を評価した。
<実施例1>
(1)糸条の作製
先ず、鞘成分に融点が134℃のエチレン・ポリプロピレンランダムコポリマー(CoPP)を、芯成分に融点256℃のポリエチレンテレフタレート(PET)を用いて、以下に示す方法で図4Aに示す鞘芯型複合繊維からテープ状糸を作製した。
具体的には、常法の熱溶融複合紡糸装置により、ノズルホール数が120の鞘芯同心タイプの複合ノズルを用いて、紡糸速度(第1延伸ローラー速度)66.2m/分で鞘芯複合繊維を紡糸し、分繊ガイドで120フィラメントを、60フィラメントずつ2つに分けた。引き続き、延伸温度を100℃、延伸速度(第2延伸ローラー速度)を274.0m/分にして、ローラー間で熱延伸し、更に、同じ速度のまま158℃の加熱ネルソンローラーに接触させて、低融点成分であるCoPPのみを溶融させて、各繊維を一体化し、2本のテープ状糸を得た。
(2)巻き取り
次に、トラバース装置を備える巻き取り機を用いて、前述した方法で作製した2本のテープ状糸を、2本の溝が形成されているトラバースガイドを用いて、ボビンに巻き取った。巻き取り用ボビンには、外径108mm、長さ330mmの紙管を使用した。また、トラバースガイドの溝幅は2.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)は1.0mmであった。
そして、ワインド数5.044回/トラバース幅(280mm)、巻き取り速度275m/分の条件で巻き取りを行った。その際、巻き取り張力度は0.113cN/dtex、ボビンに対する接圧加重(コンタクトローラーによる巻き取りボビンへの押さえつける力)が60.76Nで接圧度を2.17N/cmとし、糸層の質量が4.5kgとなるまで巻き取り、実施例1の巻糸パッケージを作製した。
<実施例2>
実施例1と同様の材料、方法及び条件で紡糸した鞘芯型複合繊維を、延伸温度を100℃、延伸速度(第2延伸ローラー速度)を274.0m/分にして、ローラー間で熱延伸した後、同じ速度のまま120℃の加熱ネルソンローラーに接触させて、2本(束)のマルチフィラメント糸を得た。この2本(束)のマルチフィラメント糸を、実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例2の巻糸パッケージを得た。
<実施例3>
実施例1と同様の材料を使用し、紡糸工程で、熱溶融複合紡糸装置の樹脂吐出量を鞘芯共に実施例1の4倍にし、ノズルホール数が480の鞘芯同心タイプの複合ノズルを用いて、紡糸速度(第1延伸ローラー速度)66.2m/分で鞘芯複合繊維を紡糸した。このとき、分繊ガイドで480フィラメントを、240フィラメントずつ2つに分け、その他の条件については、前述した実施例1と同様にして、2本のテープ状糸を得た。この2本のテープ状糸を、溝数が2、溝幅が5.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)が1.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例3の巻糸パッケージを得た。
<実施例4>
実施例1と同じ材料を使用し、紡糸工程で、熱溶融複合紡糸装置の樹脂吐出量を鞘芯共に1/4にしたこと以外は実施例1と同様の方法及び条件で2本のテープ状糸を作製した。この2本のテープ状糸を、溝数が2、溝幅が0.3mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)が1.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例4の巻糸パッケージを得た。
<実施例5>
実施例1と同様の材料、方法及び条件で作製した2本のテープ状糸を、溝数が2、溝幅が2.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)が5.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例5の巻糸パッケージを得た。
<実施例6>
実施例1と同様の材料、方法及び条件で作製した2本のテープ状糸を、溝数が2、溝幅が2.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)が0.3mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例6の巻糸パッケージを得た。
<実施例7>
実施例1と同様の材料を使用し、紡糸工程で、熱溶融複合紡糸装置の樹脂吐出量を鞘芯共に1.5倍にし、分繊ガイドで120フィラメントを、40フィラメントずつ3つに分けた以外は、実施例1と同様の方法及び条件で、3本のテープ状糸を作製した。この3本のテープ状糸を、溝数が3、溝幅が2.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)がそれぞれ1.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例7の巻糸パッケージを得た。
<実施例8>
実施例1と同様の材料を使用し、紡糸工程で、熱溶融複合紡糸装置の樹脂吐出量を鞘芯共に2.5倍にし、分繊ガイドで120フィラメントを、24フィラメントずつ5つに分けた以外は、実施例1と同様の方法及び条件で、5本のテープ状糸を作製した。この5本のテープ状糸を、溝数が5、溝幅が2.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)がそれぞれ1.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例8の巻糸パッケージを得た。
<実施例9>
実施例1と同様の材料を使用し、紡糸工程で、熱溶融複合紡糸装置の樹脂吐出量を鞘芯共に実施例1の8倍にし、ノズルホール数が480の鞘芯同心タイプの複合ノズルを用い、分繊ガイドで480フィラメントを、240フィラメントずつ2つに分けた以外は、実施例1と同様の方法及び条件で、2本のテープ状糸を作製した。この2本のテープ状糸を、溝数が2、溝幅が5.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)が1.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、実施例9の巻糸パッケージを得た。
<比較例1>
実施例1と同様の材料を使用し、ノズルホール数が120の鞘芯同心タイプの複合ノズルを用いて、120フィラメントを、分繊せずに1つの繊維束のまま紡糸した以外は、実施例1と同様の方法及び条件で鞘芯複合繊維を得た。この鞘芯型複合繊維を、実施例2と同様の方法及び条件で延伸し、1本(束)のマルチフィラメント糸を得た。この1本(束)のマルチフィラメント糸を、溝数が1、溝幅が2.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、比較例1の巻糸パッケージを得た。
<比較例2>
実施例1と同様の材料、方法及び条件で作製した2本のテープ状糸を、溝数が1、溝幅が2.0mmのトラバースガイドを使用し、1本に束ねて巻き取った以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、比較例2の巻糸パッケージを得た。
<比較例3>
糸層両端部の盛り上がりを抑制するため、ボビンに対する接圧加重(コンタクトローラーによる巻き取りボビンへの押さえつける力)を95.06Nとし、接圧度を3.40N/cmとした以外は、前述した比較例2と同様の材料、方法及び条件で、比較例3の巻糸パッケージを得た。この比較例3では、比較例2よりも接圧度は56%増加していた。
<比較例4>
実施例1と同様の材料を使用し、紡糸工程で、熱溶融複合紡糸装置の樹脂吐出量を鞘芯共に12.5倍にし、分繊ガイドで480フィラメントを、240フィラメントずつ2つに分けた以外は、実施例1と同様の方法及び条件で鞘芯複合繊維を得た。この鞘芯型複合繊維を、実施例2と同様の方法及び条件で延伸し、2本(束)のマルチフィラメント糸を得た。
この2本(束)のマルチフィラメント糸を、溝数が2、溝幅が5.0mm、溝を隔離する隔壁の幅(溝間隔)が1.0mmのトラバースガイドを使用し、それ以外は、前述した実施例1と同様の方法及び条件でボビン(紙管)に巻き取り、比較例4の巻糸パッケージを得た。
[評価]
次に、前述した方法で作製した実施例1〜9及び比較例1〜4の巻糸パッケージを、以下に示す方法で評価した。
(a)パッケージの形状
実施例及び比較例の巻糸パッケージについて、中央部及び両端部の巻き外径、両端部に段差がある場合はその段差幅、隣接する糸条間の距離、ピッチ、巻き取った状態での糸条の幅などを計測した。ここで、両端部の巻き外径とは、軸x方向最端部の外径を示し、中央部の巻き外径とは、軸x方向両端部を除いた巻糸パッケージの呼び外径を示すものであって、その外径は中央部付近の外径が代表されることから、これを中央部の巻き外径と定義した。
(b)糸条の物性
実施例及び比較例の巻糸パッケージについて、ボビンに巻き取った後の各糸条の幅及び厚さを、それぞれデジタルノギス及びダイヤルシックネスゲージで測定した。測定は、トラバースターン部(軸x方向端部)の各糸条が相互に平行に巻かれている部分で、ボビンに巻回された状態で行った。
(c)巻き崩れの有無
実施例及び比較例の巻糸パッケージの外観を観察し、巻き側面(糸層の端面)がボビンの巻き方向(軸x方向)に対して垂直ではなく、膨れている形状のものを「サドル形状」、巻き端部(糸層の軸x方向端部)が盛り上がった形状を「ダンベル形状」とし、いずれか一方でも確認された場合は「巻き崩れあり」とした。一方、「サドル形状」及び「ダンベル形状」のいずれも見られなかった場合は、「巻き崩れなし」とした。
(d)綾落ちの有無
実施例及び比較例の巻糸パッケージの外観を観察し、ボビンの巻き端部(糸層の軸x方向端部)から、テープ状糸又はマルチフィラメント糸が、巻き側面側へ端部から15mm以上の長さにわたって落ちた状態、即ち短落(ショートカット)した状態が確認された場合は「綾落ちあり」とした。一方、このような短絡状態が見られなかった場合は、「綾落ちなし」とした。
(e)巻き出し試験
図9は巻き出し試験方法を模式的に示す図である。巻き出し試験を行う際は、先ず、図9に示すように、実施例及び比較例の巻糸パッケージ10のボビンを、回転軸50に差し込み、縦引き取り状態になるように、糸条をバックテンショナーつきの繰り出し機の引き取りローラー51a〜51cにかけた。そして、バックテンション(引き出し張力)が0.075g/dtex(=0.074cN/dtex)になるように、張力を設定した。
その後、縦引き取り状態で、糸条を、ネルソン式ローラーなどの引き出しローラー52により、120m/分の速度で引き出し、巻糸パッケージから糸条を巻き出した。その結果、巻き全長の85%以上の長さまで問題なく引き出すことができた場合は「問題なし」と評価し、引き出し中に糸条が端面から脱落し、切断された場合は「断糸」と評価した。
以上の結果を、下記表1及び表2にまとめて示す。
Figure 2018177412
Figure 2018177412
上記表2に示すように、従来の方法で作製した比較例1〜4の巻糸パッケージは、「サドル形状」や「ダンベル形状」となり、「巻き崩れ」や「綾落ち」が発生した。これに対して、上記表1に示すように、本発明の範囲内で作製した実施例1〜9の巻糸パッケージは、形状も良好で、巻き出し性にも優れていた。
具体的には、実施例1の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径は179mmであり、両端部の段差数は1段で、段差幅は3.2mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離は2.1mm、隣接するテープ状糸のピッチは3.3mm、巻き取った状態での2本の幅は4.5mmであった。更に、実施例1の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が800dtex、幅が1.2mm、厚さが0.1mmであった。
この実施例1の巻糸パッケージでは、各糸条はボビンに巻き取った状態で互いに交差することはなく、以下に示す実施例2〜9においても同様であった。これは、ボビンに巻き取る糸条が2本以上であっても、トラバースガイドに設けられた複数の溝によって、各糸条が略平行に巻回されるよう規制されているためと考えられる。そして、実施例1の巻糸パッケージは、「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、25kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことが可能であった。
実施例2の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は1段で、両端部の段差幅が3.1mmであった。また、隣接する糸条間の距離が2.0mm、隣接する糸条のピッチが3.0mm、巻き取った状態での2本の幅が4.0mmであった。更に、実施例2の巻糸パッケージに巻回されているマルチフィラメント糸は、繊度が800dtex、幅が1.0mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例2の巻糸パッケージは、「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、25kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
実施例3の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は1段で、段差幅が5.6mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離が4.4mm、隣接するテープ状糸のピッチが9.2mm、巻き取った状態での2本の幅が14mmであった。更に、実施例3の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が3200dtex、幅が4.8mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例3の巻糸パッケージは、「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、6.3kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
実施例4の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は1段で、段差幅が0.9mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離が1.2mm、隣接するテープ状糸のピッチが1.5mm、巻き取った状態での2本の幅が1.8mmあった。更に、実施例4の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が200dtexあり、幅が0.3mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例4の巻糸パッケージは、「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、100kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
実施例5の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は1段で、両端部の段差幅が7.3mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離が5.7mm、隣接するテープ状糸のピッチが6.9mm、巻き取った状態での2本の幅が8.1mmであった。更に、実施例5の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が800dtex、幅が1.2mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例5の巻糸パッケージは、「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、25kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
実施例6の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は1段で、段差幅が2.6mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離が1.5mm、隣接するテープ状糸のピッチが2.7mm、巻き取った状態での2本の幅が3.9mmであった。更に、実施例6の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が800dtex、幅が1.2mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例6の巻糸パッケージは、「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、25kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
実施例7の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は2段で、段差幅は内側が3.2mm、外側が3.1mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離は2.1mm、隣接するテープ状糸のピッチは3.3mm、巻き取った状態での3本の幅は7.8mmであった。
更に、実施例7の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が800dtex、幅が1.2mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例7の巻糸パッケージも「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、16kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
実施例8の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は4段で、内側から外側に向かって1段目が3.2mm、2段目が3.1mm、3段目が3.1mm、4段目が3.0mmであった。また、隣接するテープ状糸間の距離は2.1mm、隣接するテープ状糸のピッチは3.3mm、巻き取った状態での5本の幅は14.4mmであった。
更に、実施例8の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度が800dtex、幅が1.2mm、厚さが0.1mmであった。そして、実施例8の巻糸パッケージも「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験についても、10kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
なお、実施例8の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、巻き取った状態で5本に分繊(分離)されており、使用時を想定した引き出し試験の際の5本の全幅は概ね14〜15mm程度の広がり幅があった。15mmを超えるような幅で巻き取られている場合に、引き出し時に合糸して1本で使用するような使い方をするときは、左右両端のテープ状糸またはマルチフィラメント糸の張力が、中央付近のそれら対して上下変動しやすくなる。特に、軸x方向両端部のターン部を通過する時に変動が大きくなるため、たるみが生じやすくなる。従って、複数本の糸条を巻き取るときは、その全幅を15mm以下の幅で巻き取ることが好ましい。
実施例9の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、両端部の段差数は1段で、段差幅が5.6mmであった。また、隣接する糸条間の距離が4.4mm、隣接する糸条間のピッチが9.2mm、巻き取った状態での2本の幅が14mmであった。更に、実施例9の巻糸パッケージに巻回されているマルチフィラメント糸は、繊度が6400dtex、幅が4.8mm、厚さが0.2mmであった。そして、実施例9の巻糸パッケージも「巻き崩れ」や「綾落ち」は認められず、巻き出し試験においても、3.1kmの長さに亘って断糸することなく引き出すことができた。
これに対して、1本の糸条を、従来の方法でトラバース巻きした比較例1の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が190mmで、両端部が約10mmの幅で盛り上がった巻き取り形状(ダンベル形状)となり、巻き崩れた状態であった。この比較例1の巻糸パッケージに巻回されているマルチフィラメント糸は、繊度が1600dtex、幅が1.0mm、厚さが0.2mmであった。
比較例1の巻糸パッケージは、繊度が1600dtexのマルチフィラメント糸を一束にして巻き取ったものである。一方、繊度が800dtexのマルチフィラメント糸を2束巻き取った実施例2の巻糸パッケージは、2束の合計繊度は1600dtexと比較例1の巻糸パッケージと同じであるが、巻き崩れは発生しなかった。このように、比較例1の巻糸パッケージでは、実施例2のように2以上に分繊して巻き取る場合に比べて両端部が盛り上がった形状となるのは、下記の理由によるものと考えられる。
即ち、巻き取りボビンの中央部付近では1つの束が、その1層下層の巻き取り束に対して、常に交差する様に巻き上がるが、両端部ではトラバースが逆方向にターンする時、短い時間であるが、糸は一旦ボビン巻の回転方向に平行して巻き上がる(平行巻き部)状態を経た後、次に逆方向に交差運動をはじめる。このため、糸層の両端部では平行巻き部が累積積層し、巻径が大きくなるにつれ、中央部付近より盛り上がったものになる。
一方、実施例2の巻糸パッケージは、合計繊度は1600dtexであるが、これを2つに分離しているため、糸層の両端部では必ず一束のみがトラバースされて、平行巻きされる。このため、実施例2の巻糸パッケージでは両端部が盛り上がる現象は生じない。2つの糸条それぞれ同じ繊度(1/2の分繊)に分繊したときは、あるいは複数の繊維束の繊度が同程度の太さになる様にその複数に分繊して巻き取ったときは、両端部に近づくほど積層厚みが小さくなり(巻き外径が小さくなり)、糸層の両端部に段差が生じることとなる。
ここで、段差の発生数は、2本に分繊したときは1段に、3本に分繊したときは2段に、それぞれ分繊数に対応して段数が増加する。このようなメカニズムで巻き取られているため、本実施例の糸層の両端部は、見かけ上の繊維密度が中央部付近より低い傾向にあるものと考えられる。これはテープ状糸を巻き取る場合も同様であると考えられる。
そして、巻き出し試験においては、比較例1の巻糸パッケージは、ダンベル状の盛り上がり部に巻き取られていた糸が巻き端部から脱落し、糸が絡まる状態となり、わずか800m(巻き取り全長の約3%)を引き出したところで断糸が発生した。このように、比較例1の巻糸パッケージは、前述した実施例1〜9の巻糸パッケージに比べて、巻き出し特性が劣るものであった。
また、2本の糸条をひとまとめにして巻き取った比較例2の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が185mmであり、両端部が約10mmの幅で盛り上がった巻き取り形状(ダンベル形状)となり、巻き崩れた状態であった。これは2本のテープ状糸を1本に合糸して巻き取ったことにより、トラバースがターンする糸層の両端部では、2本のテープ状物が重なって巻回されているためである。
この比較例2の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度800dtex、幅1.2mm、厚み0.1mmであった。そして、巻き出し試験においては、比較例2の巻糸パッケージは、ダンベル状の盛り上がり部に巻き取られているテープ状糸が巻き端部から脱落して糸が絡まる状態が発生し、わずか600m(巻き取り全長の約2%)を引き出したところで断糸が発生した。このように、比較例2の巻糸パッケージも、前述した実施例1〜9に比べて、巻き出し特性が劣るものであった。
コンタクトローラーによる接圧加重を比較例2よりも大きくして巻き取った比較例3の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が180mmであり、両端部には盛り上がりは発生せず、ダンベル形状にはならなかった。しかしながら、この比較例3の巻糸パッケージは、両端面が膨れ上がった所謂「サドル形状」となり、巻き崩れた状態であり、更に「綾落ち」も確認された。この比較例3の巻糸パッケージでは、軸x方向両端部の側面の下層に位置するテープ状糸が、コンタクトローラーによる接圧の増大により、巻き端部から外側に押し出されつつ巻き取られたため、膨れた状態になったと考えられ、綾落ちもこれが原因で生じたと考えられる。
この比較例3の巻糸パッケージに巻回されているテープ状糸は、繊度800dtex、幅1.2mm、厚さ0.1mmであった。また、巻き端部のトラバースがターンした最端部のテープ状物には、圧縮されつつ巻き取られた痕跡とともに、毛羽の発生が認められ、糸として損傷を受けたことが確認された。そして、巻き出し試験においては、比較例3の巻糸パッケージは、綾落ちした箇所で、テープ状糸が巻き端部から脱落し、また毛羽発生による影響もあり、糸が絡まる状態が発生し、わずか800m(巻き取り全長の約3%)を引き出したところで断糸が発生した。このように、比較例2の巻糸パッケージも、前述した実施例1〜9に比べて、使用時の適正に劣っていた。
2本の溝を備えるトラバースガイドを用いて、10000dtexのマルチフィラメント糸を2束巻き取った比較例4の巻糸パッケージは、中央部の巻き外径が180mm、両端部の巻き外径が179mmであり、糸層の両端部に盛り上がりは発生せず、段差が形成されていた。この比較例4の巻糸パッケージの糸層両端部に形成された段差の数は1段で、幅は10mmであった。また、隣接する糸条間の距離は1.8mm、隣接する糸条のピッチは7.1mm、巻き取った状態での2本の幅は12.4mmであった。
しかしながら、比較例4の巻糸パッケージは、巻回されているマルチフィラメント糸の繊度が大きいため、巻き両端部で糸条の一部が脱落して巻き崩れた状態となり、綾落ちが発生していた。この比較例4の巻糸パッケージに巻回されているマルチフィラメント糸は、繊度10,000dtex、幅5.3mm、厚さ0.32mmであった。そして、巻き出し試験では、比較例4の巻糸パッケージは、綾落ちした糸条の一部の単繊維が絡まり合って、糸切れの発生し、引き出し使用はできなかった。
以上の結果から、本発明によれば、両端部に盛り上がりが生じず、巻き出し時に崩れや綾落ちなどの問題が発生しにくい巻糸パッケージが得られることが確認された。
1、10、11、12 巻糸パッケージ
2 ボビン
3、13 糸層
3a、13a 段差
4 コンタクトローラー
5 トラバースガイド
5a、5b 溝
31a、31b 糸条
32a、32b、32c 複合繊維(単繊維)
33 第1樹脂成分(低融点成分)
34 第2樹脂成分(高融点成分)
50 回転軸
51a〜51c ローラー
52 引き出しローラー

Claims (6)

  1. ボビンと、
    前記ボビン上に、複数本のマルチフィラメント糸又はテープ状糸が、相互に間隔を空けて、トラバース方式で巻き取られて形成された糸層と
    を有し、
    前記マルチフィラメント糸及び前記テープ状糸は、1本あたりの合計繊度が100〜6400dtexであり、
    前記ボビンに巻回された各糸は、トラバース幅は同じで、反転位置が異なる巻糸パッケージ。
  2. 前記糸層は、軸方向中央部よりも軸方向両端部の方が巻回されている糸の数が少なく、前記軸方向両端部には1又は2以上の段差が形成されている請求項1に記載の巻糸パッケージ。
  3. 1本あたりの合計繊度が100〜6400dtexであるマルチフィラメント糸又はテープ状糸を複数本、相互に間隔を空けて、トラバース方式でボビンに巻き取る巻取工程を有し、
    前記巻取工程では、トラバース幅は各糸で同じにし、反転位置を糸毎に変える巻糸パッケージの製造方法。
  4. 前巻取工程では、軸方向両端部に巻回される糸の数を軸方向中央部に巻回される糸の数よりも少なくし、前記ボビン上に形成される糸層の軸方向両端部に1又は2以上の段差を形成する請求項3に記載の巻糸パッケージの製造方法。
  5. m(mは2以上の自然数)本の前記マルチフィラメント糸又は前記テープ状糸を、m本以上の溝を有するトラバースガイドを使用して、同時に巻回する請求項3又は4に記載の巻糸パッケージの製造方法。
  6. 前記トラバースガイドは、各溝の間隔が0.3〜5mmである請求項5に記載の巻糸パッケージの製造方法。
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