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JP2018176522A - 積層不織布およびその製造方法、液体含浸用シート、液体含浸シートならびにフェイスマスク - Google Patents

積層不織布およびその製造方法、液体含浸用シート、液体含浸シートならびにフェイスマスク Download PDF

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JP2018176522A
JP2018176522A JP2017078250A JP2017078250A JP2018176522A JP 2018176522 A JP2018176522 A JP 2018176522A JP 2017078250 A JP2017078250 A JP 2017078250A JP 2017078250 A JP2017078250 A JP 2017078250A JP 2018176522 A JP2018176522 A JP 2018176522A
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JP2017078250A
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渉 京塚
Wataru Kyozuka
渉 京塚
克仁 岩井
Katsuhito Iwai
克仁 岩井
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Daiwabo Holdings Co Ltd
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Abstract

【課題】液体を含浸させたときの取り扱い性により優れた液体含浸用シートとして好適に利用できる積層不織布を提供する。【解決手段】繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上であるスパンボンド不織布の両方の表面の側に、繊維長200mm以下の短繊維を含む表面層が配置されており、スパンボンド不織布と、表面層とが、繊維同士の交絡により一体化されている、積層不織布。【選択図】なし

Description

本開示は、積層不織布およびその製造方法、液体、特に化粧料を含浸させて用いるための液体含浸用シート、ならびにこれに液体を含浸させた液体含浸シートおよびフェイスマスクに関する。
人体の皮膚から所定の物質を取り除く、または人体の皮膚に所定の物質を付与するために用いられる、液体を含浸させたシートが種々提案され、実用されている。特に、美容・コスメティックの分野においては、有効成分を含む液体(例えば化粧料)を含浸させた液体含浸皮膚被覆シート(顔に貼り付けて使用するフェイスマスクや、踵、肘、膝などに使用する角質ケアシート)の需要が拡大している。液体含浸皮膚被覆シートの基材としては、レーヨン等の親水性繊維を主体繊維とする不織布が一般に使用されている。
化粧料を含浸させたシートとしては、親水性繊維と疎水性繊維とを組み合わせた構成のものが提案されている。例えば、特許文献1では、疎水性繊維を主成分とする繊維集合体からなる内層と、親水性繊維を主成分とする繊維集合体からなる上下外層で構成された少なくとも3層の構造を有する繊維構造体に、化粧料を含浸してなる化粧料含浸シートが提案されている。特許文献2では、熱接着性合成繊維を所定量含有し、目付が所定範囲内にある内層と、内層の両表面に、吸水性繊維を所定量以上含有する表層が積層され、かつ内層および表層が水流交絡され、かつ熱接着性合成繊維により熱接着されている構成の化粧料含浸用基材が提案されている。
特開2003−93152号公報 特許第4549056号公報
本開示は、液体を含浸させたときの取り扱い性により優れた液体含浸用シートとして好適に利用できる積層不織布を提供することを課題とする。
本開示は、スパンボンド不織布、および前記スパンボンド不織布の両方の表面の側にそれぞれ配置された、繊維長200mm以下の短繊維を含む表面層を含む積層不織布であって、
前記スパンボンド不織布と、前記表面層とが、繊維同士の交絡により一体化されており、
前記スパンボンド不織布において、繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上である、
積層不織布
を提供する。
本開示はまた、繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上であるスパンボンド不織布の両面に、繊維長200mm以下の短繊維を含む繊維ウェブを配置して、積層繊維ウェブを作製すること、および前記積層ウェブに交絡処理を施して前記スパンボンド不織布と前記短繊維ウェブとを繊維同士の交絡により一体化することを含む、積層不織布の製造方法を提供する。
本実施形態によれば、比較的嵩高であって良好な触感や風合い等を有しつつ、液体を含浸させた状態での取り扱い性に優れた積層不織布が得られる。したがって、これを制汗シートやフェイスマスク等の液体含浸シートに使用する場合には、取り出し操作や折り畳んだ状態から広げる操作の間に、伸びが比較的生じにくく、取り扱いやすい液体含浸シートが得られる。
(本実施形態に至った経緯)
液体を含浸させたシートは、人体の皮膚に当てられるものであるため、その触感は当然に重視されるのであるが、その使用に際しては比較的大きな力が加わることがあるため、強度等の機械的特性に対しても一定の要求がある。具体的には、液体を含浸させたシートは、例えば、ティッシュペーパーのようにポップアップ式に収納された状態で提供され、またはロール状に巻回されて筒状の容器に収容され、取り出し口にて1枚ずつちぎり取ることができる製品として提供されることがある。そのような製品の使用に際しては、シートを取り出すときに比較的強い力が加わりやすく、そのため、取り出したシートにおいて伸びが生じて、使用しにくくなることがある。
また、フェイスマスクは、一般に、液体を含浸させたシートを複数回折り畳んだ状態にて、1枚ずつ又は複数枚まとめて容器に収容されて提供される。そのため、使用する際には、折り畳まれたフェイスマスクを広げる作業が必要となる。この作業の際、フェイスマスクに伸びが生じると、目、口、鼻等に対応して設けられた開口部や切り込みの位置がずれて、フェイスマスクを所定のように顔面に貼り付けることが困難となることがある。
液体含浸シートは、液体を十分に含浸させ得るよう、レーヨンのような親水性繊維ないしは吸水性繊維を主たる繊維として構成されることが多い。しかし、それらの繊維のみを使用して、強度の比較的大きい不織布を得ようとすると、高圧流体流により繊維同士を交絡させた不織布においては、繊維同士を強く交絡させる必要があり、それにより不織布の触感が硬くなってしまう。
そこで、特許文献1および2のように、機械的強度をある程度確保するための繊維層として、合成繊維を含む内層を設け、吸水性繊維を表面層として配置する構成が提案されてきた。このような積層構造によれば、不織布全体の機械的強度をある程度上げることができる。特に内層をスパンボンド不織布とする場合には、スパンボンド不織布それ自体が大きな強度を有し、伸びが生じにくいので、内層を比較的小さな目付のものとしても、不織布全体の強度を有意に向上させ得ると考えられた。
しかしながら、スパンボンド不織布それ自体は強度が大きいものの、他の繊維層と一体化させるに際して、例えば高圧流体流交絡処理を実施しても、繊維同士が十分に交絡せず、積層不織布において層間剥離が生じやすい。そして、層間剥離を生じさせないためには、流体流の圧力を高くする必要があった。その結果、得られる積層不織布の風合いや柔らかさがやはり損なわれて、液体含浸シートとして使用するのに適したものを得ることができなかった。
そこで、本発明者らがさらに検討したところ、スパンボンド不織布として、接着部における繊維同士の接着の度合いがより小さいものを使用すると、その表面に繊維層を配置した構成において、繊維同士が良好に交絡して層間剥離が生じにくいことを見出した。すなわち、そのようなスパンボンド不織布の上下に短繊維を含む繊維層を配置して、高圧流体流を作用させると、高圧流体流の圧力を比較的低くしても、スパンボンド不織布と短繊維の繊維層が層間剥離を生じにくい程度に交絡し、かつ全体の風合いが比較的良好な不織布が得られることを見出した。
以下、本実施形態の積層不織布を説明する。
(スパンボンド不織布)
本実施形態の積層不織布は、スパンボンド不織布、およびスパンボンド不織布の両方の表面の側にそれぞれ配置された、短繊維を含む表面層を含む積層不織布であって、スパンボンド不織布と、表面層とが、繊維同士の交絡により一体化されており、スパンボンド不織布において、繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上である、積層不織布である。ここではまず、スパンボンド不織布を説明する。
スパンボンド不織布は、合成樹脂からなる長繊維で構成され、繊維同士が接着部により一体化された不織布である。接着部は、繊維が繊維を構成する材料(樹脂)によって互いに接着された、繊維が密集した部分である。本実施形態では、比較的目付が小さく、かつ接着部による接着が比較的弱くて、そのために接着部における繊維の密集の度合いが比較的小さいスパンボンド不織布が好ましく用いられる。
接着部における繊維の密集度合いを示すために、本実施形態では、接着部1つの体積V1と、当該接着部に含まれる繊維の体積V2との比である、V1/V2を用いる。接着部の体積V1は、電子顕微鏡写真から接着部の面積と厚さを求め、それらを掛け合わせることにより求められる。接着部に含まれる繊維の体積(繊維が占める体積)は、不織布の目付、繊度および繊維径から算出する。より具体的には、繊維の繊度(dtex:1万mあたりの重さ(g)))と目付(1m2あたりの不織布の重さ(g))から、接着部に含まれる繊維が1本の繊維であると仮定したときに、体積V1の接着部に含まれる繊維の全長(mm)を算出する。求めた繊維の全長に、繊維径から求められる断面積を掛け合わせれば、体積V1の接着部に含まれる繊維の体積V2を求めることができる。
V1/V2=1であれば、接着部には全く空隙がなく、繊維が間隙なく接着部を埋めていることとなる。V1/V2が大きいほど、繊維と繊維との間に空隙がより多く形成されていることとなる。空隙が多いほど、接着部における接着は、より弱いといえる。
なお、V1/V2を求めるに際しては、縦20cm×横20cmの領域において、当該領域の各頂点付近に位置する4個の接着部を選択し、これらについてV1とV2を求めてV1/V2を算出し、さらに算出したV1/V2の平均値を求めることとする。
スパンボンド不織布において、V1/V2が大きいほど、接着部における繊維同士の接着の度合いがより小さいことに起因して、接着部と接着部の間に位置する非接着部の繊維がより動きやすくなっていて、表面層の繊維と交絡しやすくなると考えられる。それにより、本実施形態では、高圧流体流の圧力を比較的小さくして、繊維同士の交絡の度合いを低くしても、繊維同士が適度に交絡して、層間剥離が生じにくくなると考えられる。V1/V2が大きいほど、スパンボンド不織布の強度(例えば破断強度)は低下するものの、表面層とスパンボンド不織布とが一体化しなければ、スパンボンド不織布による強度向上の効果は適切に得られない。このことを考慮して、本実施形態ではV1/V2の値を1.5以上として、層間剥離の防止を優先させている。
V1/V2は好ましくは1.8以上、より好ましくは2.1以上、特に好ましくは2.5以上、最も好ましくは3.0以上である。V1/V2の値が1.5未満であると、接着部における繊維の密集度合いが大きく、層間剥離が生じやすくなる。V1/V2の値の上限は、例えば、10.0であり、特に7.0であり、より特には5.0である。V1/V2の値が大きすぎると、接着部における繊維同士の接着が不十分であり、スパンボンド不織布による補強効果を得られないことがある。
また、本実施形態で用いるスパンボンド不織布は、繊維同士が接着されてなる接着部の厚さをt1、前記接着部以外の厚さをt2としたときに、t1/t2が0.070以上である、スパンボンド不織布であることが好ましい。接着部による接着の強さは、接着部の厚さにも現れ、接着部の厚さが小さいほど接着はより強い傾向にある。
より具体的には、本実施形態で用いられるスパンボンド不織布は、繊維同士が接着されてなる接着部の厚さをt1、前記接着部以外の部分の厚さをt2としたときに、t1/t2が0.070以上である、スパンボンド不織布であることが好ましい。スパンボンド不織布のt1/t2は、より好ましくは0.075以上、最も好ましくは0.080以上である。t1/t2の上限は、1よりも小さく、特に0.095、より特には、0.090、さらにより特には0.085である。t1/t2が1であると、接着部と非接着部との間に実質的な差異がなく、したがって、t1/t2が1以上であると、スパンボンド不織布による補強効果を得られないことがある。
スパンボンド不織布を構成する長繊維は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、およびその共重合体等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等を含む)、ポリブテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン12およびナイロン66のようなポリアミド系樹脂等から任意に選択される樹脂からなる。
スパンボンド不織布の長繊維は、特に、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂からなることが好ましい。ポリエステル系樹脂の繊維からなるスパンボンド不織布は、オレフィン系樹脂の繊維からなるものと比べ、親水性が少し高いため、液体をシートに含浸させやすくすることがある。
長繊維は、1つの樹脂からなる、または複数の樹脂が混合されてなる単一繊維であってよく、あるいは複数の成分からなる複合繊維であってよい。複合繊維である長繊維は、例えば、芯成分と鞘成分とからなる芯鞘型複合繊維であってよい。また、スパンボンド不織布は、2以上の複数の種類の長繊維で構成されていてよい。
スパンボンド不織布を構成する長繊維の繊度は、例えば、0.5dtex〜7.0dtexであってよく、特に1.0dtex〜4.0dtexであってよく、より特には1.2dtex〜2.5dtexであってよい。
スパンボンド不織布の目付は、例えば、5g/m2〜30g/m2であってよく、特に6g/m2〜20g/m2であってよく、より特には7g/m2〜15g/m2であってよい。目付がこの範囲内にあるスパンボンド不織布は、表面層と適度に交絡しやすく、層間剥離が生じにくい積層不織布を与えやすい。
スパンボンド不織布は、例えば、0.05mm〜0.20mmの厚さを有してよく、特に0.08mm〜0.17mm、より特には0.10mm〜0.15mmの厚さを有してよい。
スパンボンド不織布は、MD方向において、1%〜30%の破断伸度、特に2%〜20%、より特には3%〜15%、さらにより特には4〜10%の破断伸度を有してよく、CD方向において、2%〜50%の破断伸度、特に3%〜30%、より特には4%〜20%の破断伸度を有してよい。
本実施形態では、MD方向において、10%伸長時応力が30N/5cm以下であるスパンボンド不織布が好ましく用いられる。MD方向における10%伸長時応力はより好ましくは20N/5cm以下であり、さらにより好ましくは15N/5cm以下である。MD方向における10%伸長時応力の下限は、例えば、1.0N/5cmであり、特に3.0N/5cmであり、より特には5.0N/5cmである。MD方向において10%伸長時応力が30N/5cm以下であるスパンボンド不織布は、V1/V2が1.5未満であってよく、その場合でも、スパンボンド不織布の接着の度合いは、表面層との一体化に適した弱いものとなっている。また、本実施形態では、CD方向において、10%伸長時応力が7.0N/5cm以下であるスパンボンド不織布が好ましく用いられる。CD方向における10%伸長時応力はより好ましくは4.0N/5cm以下であり、さらにより好ましくは2.7N/5cm以下である。CD方向における10%伸長時応力の下限は、例えば、0.5N/5cmであり、特に1.0N/5cmであり、より特には1.5N/5cmである。
本実施形態で用いるスパンボンド不織布は、好ましくはいずれの方向においても伸縮性を有していないものである。ここでいう「伸縮性」とは、JIS L 1096:2010 8.15.1に準じて測定される20%伸長時の伸長弾性率が50%以上であることをいう。なお、破断伸度が20%未満である場合は、当該方向においては伸縮性を有していないものとする。スパンボンド不織布が伸縮性を有していると、積層不織布を液体含浸用シートとして、フェイスマスクに加工する際(例えば、顔の形状に合わせて打ち抜き加工する際)に、加工が難しくなることがある。
(表面層)
次に、スパンボンド不織布の両方の面に配置される表面層を説明する。
表面層は繊維長200mm以下の短繊維を含んでおり、スパンボンド不織布ではない。表面層は、好ましくは短繊維を50質量%以上含む。短繊維の割合が50質量%以上であると、不織布の風合いを柔らかくして、触感を良好なものとしやすい。表面層は、好ましくは短繊維を70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらにより好ましくは90質量%以上含み、最も好ましくは短繊維のみからなる。
短繊維は、200mm以下の繊維長を有する。短繊維の繊維長は、例えば、10mm以上100mm以下、特に25mm以上100mm以下、より特には30mm以上70mm以下、さらにより特には35mm以上65mm以下であってよく、表面層の作成方法等に応じて適宜選択される。表面層には、繊維長の異なる短繊維が含まれていてよい。
表面層を構成する繊維は特に限定されず、例えば、パルプ、麻、シルク、およびウールなどの天然繊維(コットンを除く)、ビスコースレーヨン、キュプラ、および溶剤紡糸セルロース繊維(例えば、レンチングリヨセル(登録商標)およびテンセル(登録商標))などの再生繊維、ならびに合成繊維等から任意に選択される。
合成繊維を構成する樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートおよびその共重合体等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等を含む)、ポリブテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン12およびナイロン66のようなポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレンおよび環状ポリオレフィンなどのエンジニアリング・プラスチック、ならびにそれらのエラストマー系から任意に選択される。
表面層に含まれる合成繊維は、単一繊維(繊維断面が1つのセクションからなる繊維)であっても、複合繊維(繊維断面が2以上のセクションからなる繊維)であってもよい。複合繊維である場合、複合形態は、芯鞘型(同心、偏心を含む)、分割型、サイドバイサイド型および海島型のいずれであってもよい。また、合成繊維は、単一繊維であるか複合繊維であるかを問わず、繊維断面の形状(外周形状)が円形でなくてもよく、例えば、楕円形、Y形、井形、多角形、または星形等の丸以外の断面(異形断面)を有していてよい。Y形、井形、多角形、または星形のように、断面の外周に凹部を有する形状の繊維は、該凹部にて液体が保持されやすく、表面層の保液性を高めることがある。
表面層は、十分な量の液体を保持できるよう、親水性ないしは吸水性繊維を含むことが好ましく、例えば、セルロース繊維が好ましく、ビスコースレーヨン、キュプラ、および溶剤紡糸セルロース繊維(例えば、レンチングリヨセル(登録商標)およびテンセル(登録商標))等の再生繊維を含むことが特に好ましい。表面層は、セルロース繊維を例えば20質量%以上、特に50質量%以上、より特には70質量%以上、さらにより特には90質量%以上含んでよく、あるいはセルロース繊維のみからなってよい。
表面層に含まれるセルロース繊維は、その繊度は、例えば、0.1dtex〜6dtex程度であってよく、特に0.3dtex〜3.5dtex程度であってよい。この範囲内の繊度のセルロース繊維は積層不織布全体の柔軟性を確保するのに適している。セルロース繊維の繊度が小さすぎると、繊維ウェブを製造する際のカード通過性が悪化し、不織布の生産性が低下することがある。セルロース繊維の繊度が大きすぎると、不織布が粗いものとなって、触感が低下することがある。
あるいは、表面層は、分割型複合繊維に由来する繊維を含んでいてよい。「分割型複合繊維に由来する繊維」とは、分割型複合繊維の分割により形成された、分割前の一つのセクションのみからなる単一繊維、および2以上のセクションからなる繊維のほか、1本の分割型複合繊維の一部が分割されているが、他の部分において全く分割していない繊維を指す。あるいは、不織布中に分割型複合繊維の分割により形成された繊維が含まれる限りにおいて、1本の分割型複合繊維が全く分割されていないことがある場合に、そのような全く分割されていない分割型複合繊維も、分割型複合繊維に由来する繊維に含まれる。
分割型複合繊維は、具体的には、繊維断面において構成成分のうち少なくとも1成分が2個以上に区分されてなり、構成成分の少なくとも一部が繊維表面に露出し、その露出部分が繊維の長さ方向に連続的に形成されている繊維断面構造を有する。分割型複合繊維は、楔形のセクションが菊花状に並べられたものであってよい。あるいは、分割型複合繊維は、繊維断面において各セクションが層状に並べられたものであってよい。また、分割型複合繊維は繊維断面を観察したとき長さ方向に連続する空洞部分を有さない、いわゆる中実分割型複合繊維であってよく、あるいは長さ方向に連続する1箇所以上の空洞部分を有する、いわゆる中空分割型複合繊維であってもよい。
分割型複合繊維を構成する成分(樹脂)の組み合わせは、例えば、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピレン/ポリエチレン等である(ポリエチレンは、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、および直鎖状低密度ポリエチレンのいずれか一つまたはそれらの組み合わせである)。
分割型複合繊維の繊度は、各成分に分割したときに(即ち、各セクションが一本の繊維となったときに)、繊度0.6dtex以下、好ましくは繊度0.5dtex以下の極細繊維を与えるものであれば、特に限定されない。本実施形態において、表面層に分割型複合繊維に由来する繊維として、極細繊維が含まれる場合には、不織布が柔軟なものとなり、また、極細繊維間に形成される微細な空隙によって液体が良好に保持される。
そのような極細繊維を発生させるために、分割型複合繊維の繊度は、好ましくは、1dtex以上、9dtex以下であり、より好ましくは、1.5dtex以上、3.5dtex以下であり、さらにより好ましくは、1.5dtex以上、2.5dtex以下である。また、分割型複合繊維における各成分への分割数(即ち、複合繊維におけるセクションの数)は、例えば、4以上、32以下であることが好ましく、4以上、20以下であることがより好ましく、6以上、10以下であることが最も好ましい。極細繊維の繊度の下限は、特に限定されないが、0.05dtex以上であることが好ましい。
分割型複合繊維に由来する繊維は、表面層に、10質量%以上含まれてよく、特に30質量%以上、より特には50質量%以上含まれてよい。また、分割型複合繊維に由来する繊維の含有量の上限は、例えば、90質量%であり、特に70質量%である。分割型複合繊維に由来する繊維の占める割合が少なすぎると、表面層が極細繊維を含むことによる効果が得られないことがあり、多すぎると、不織布が柔軟になるため切断加工時に伸びが生じやすくなる等、加工性が低下することがある。また、分割型複合繊維は合成繊維の一種であるため、これに由来する繊維の割合が多すぎると、液体を保持させにくくなり、所定量の液体を含浸または浸透させにくくなることがある。
あるいは、表面層は、分割型複合繊維に由来しない合成繊維を含んでいてよい。そのような合成繊維は、例えば、単一繊維、芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊維、および海島型複合繊維である。そのような合成繊維の繊度は特に限定されず、例えば0.6dtex以上6dtex以下であり、特に0.8dtex以上4.8dtex以下、より特には1.2dtex以上3.5dtex以下、さらにより特には1.5dtex以上2.5dtex以下である。
あるいはまた、表面層は、セルロース繊維と合成繊維(特に分割型複合繊維)とを含んでいてよい。その場合、セルロース繊維は、表面層中に、例えば20質量%〜90質量%、特に30質量%〜70質量%含まれてよく、合成繊維は、表面層中に、例えば10質量%〜80質量%、特に30質量%〜70質量%含まれてよい。
表面層の目付は、例えば、5g/m2〜50g/m2であってよく、特に10g/m2〜45g/m2であってよく、より特には15g/m2〜40g/m2であってよい。表面層の目付が小さすぎると、積層不織布全体の風合いが低下することがあり、目付が大きすぎると、スパンボンド不織布との一体化の度合いが弱くなって、層間で剥離が生じやすくなる傾向にある。
スパンボンド不織布の両面にそれぞれ位置する表面層は、同じものであってよく、異なっていてもよい。例えば、一方の表面層の目付が、他方の表面層の目付よりも大きくてよく、あるいは一方の表面層中の再生繊維の割合が、他方の表面層中のそれよりも大きくてよい。あるいはまた、両方の表面層は、目付、繊維の種類、特定の繊維の割合、および繊度等から選択される二以上のパラメータが互いに異なるものであってよい。
[積層不織布全体の構成等]
本実施形態の積層不織布は、スパンボンド不織布の両方の表面の側に、表面層が配置され、スパンボンド不織布と、表面層とが、繊維同士の交絡により一体化されている、積層不織布からなる。この積層不織布において、表面層は2以上の層からなるものであってよい。例えば、スパンボンド不織布により近い側を再生繊維のみ又は再生繊維をより多い割合で含む層とし、より遠い側を分割型複合繊維に由来する繊維のみ又は当該繊維をより多い割合で含む層としてよい。
スパンボンド不織布の繊維と表面層の繊維との交絡は、例えば、高圧流体流処理またはニードルパンチ処理等により実現されたものであってよい。スパンボンド不織布と表面層との一体化の度合い、すなわち繊維同士の交絡の度合いが弱すぎると、表面層とスパンボンド不織布との間で剥離が生じやすくなり、取り扱い性が低下する。一方、スパンボンド不織布と表面層との一体化の度合いが強すぎると、剥離は生じにくくなるが、風合いが硬くなる。
本実施形態では、上記のようにV1/V2が1.5以上であるスパンボンド不織布を用いることにより、繊維同士の交絡の度合いを比較的弱くしても(例えば、高圧流体流による交絡処理の際に流体圧を小さくしても)、層間の剥離が生じにくい積層不織布を得ることができる。具体的には、本実施形態の積層不織布は、スパンボンド不織布と表面層との間のMD方向の剥離強力が例えば1.5N以上、特に2.5N以上、より特には3.0N以上であるとともに、繊維同士の交絡の度合いが比較的弱くて触感が柔らかなものとして提供され得る。
本実施形態の積層不織布のMD方向の剥離強力の上限は、例えば、20Nである。剥離強力が20Nを超えて、かつ風合いの柔らかな積層不織布を得ることは、上記特定のスパンボンド不織布を使用しても困難となることがある。本実施形態の積層不織布のMD方向の剥離強力は、例えば2.5N〜15Nであってよく、特に3.0N〜10Nであってよい。
本実施形態の積層不織布は、表面層がセルロース繊維のみからなる場合、より好ましくは表面層が再生繊維のみからなる場合、積層不織布のMD方向の剥離強力が2.7N〜10Nであることが好ましく、3.0N〜7.0Nであることがより好ましい。
本実施形態の積層不織布は、表面層が分割型複合繊維に由来する繊維を10質量%以上含む場合、積層不織布のMD方向の剥離強力が6.0N〜20Nであることが好ましく、6.5〜11Nであることがより好ましい。
本実施形態の積層不織布の風合いの柔らかさ、またはその柔軟性は、例えば、ハンドルオメータを用いて測定される剛軟度によって示すことができる。具体的には、本実施形態の積層不織布は、乾燥状態で0.30N〜1.50Nの剛軟度を有し、特に0.40N〜1.30N、より特には0.50N〜1.20Nの剛軟度を有してよい。剛軟度はシートの目付によっても変化し得るが、本実施形態によれば、上記特定のスパンボンド不織布を使用し、積層不織布の目付等を適宜選択することによって、前記範囲の剛軟度を有する積層不織布を提供することができる。
また、本実施形態の積層不織布は、積層不織布100質量部に対して500質量部の水を含浸させた湿潤状態で測定される、剛軟度が0.40N〜1.10N、特に0.50N〜0.95N、より特には0.60N〜0.90Nであるものであってよい。本実施形態の積層不織布の柔軟性は液体を含浸させた状態でも発揮される。
本実施形態の積層不織布の目付は用途等に応じて適宜選択され、例えば、25g/m2〜100g/m2であってよく、特に30g/m2〜90g/m2であってよく、より特には35g/m2〜80g/m2であってよい。本実施形態の積層不織布をフェイスマスクとして使用する場合には、その目付は、例えば、30g/m2〜90g/m2であってよく、特に35g/m2〜85g/m2であってよく、より特には40g/m2〜80g/m2であってよい。
目付が小さすぎる場合には、液体を含浸させ得る量が少なくなることがある。積層不織布の目付が大きい場合には、スパンボンド不織布の目付か、表面層の目付のいずれかが大きいことなるが、前者の場合には積層不織布全体の風合いが硬くなる傾向にあり、後者の場合には剥離強力が小さくなる傾向にある。
本実施形態の積層不織布は、スパンボンド不織布の目付に対する積層不織布の目付の比(積層不織布の目付/スパンボンド不織布の目付)が2.5以上であることが好ましく、3.0以上であることがより好ましく、4.0以上であることがさらに好ましく、5.5以上であることが特に好ましい。目付の比の下限が上述した値であると表面層の触感や液保持性などを良好にしやすくすることができる。また、スパンボンド不織布の目付に対する積層不織布の目付の比は、10以下であることが好ましく、9.0以下であることがより好ましく、8.0以下であることがさらに好ましい。目付の比の上限が上述した値であると層間剥離を起こりにくくして積層不織布の取り扱い性を良好にしやすくすることができる。
本実施形態の積層不織布の比容積は、例えば、10.0cm3/g〜13.0cm3/gであってよく、特に10.5cm3/g〜12.5cm3/g、より特には11.0cm3/g〜12.0cm3/gであってよい。比容積は、積層不織布の目付と厚さから求めることができ、ここで、積層不織布の厚さは試料294Paの荷重を加えた状態で測定されるものとする。本実施形態の積層不織布においては繊維同士の交絡の度合いが比較的弱いため、比較的大きな比容積を有するものとなりやすい。比容積の大きな積層不織布は、ふんわりとした触感を与えやすく、また、繊維間の空隙に比較的多量の液体を保持することができる。
本実施形態の積層不織布は、例えば、MD方向の破断伸度が30%〜100%であってよく、特に35%〜80%であってよく、より特には40%〜70%であってよく、CD方向の破断伸度が30%〜160%であってよく、特に50%〜140%であってよく、より特には70%〜120%であってよい。また、本実施形態の積層不織布は、例えば、MD方向の破断強度が20N/5cm〜180N/5cmであってよく、特に30N/5cm〜160N/5cmであってよく、より特には40N/5cm〜150N/5cmであってよく、CD方向の破断強度が5N/5cm〜60N/5cmであってよく、特に10N/5cm〜50N/5cmであってよく、より特には17N/5cm〜40N/5cmであってよい。
また、本実施形態の積層不織布は、例えば、MD方向の10%伸長時応力が、1N/5cm〜50N/5cmであってよく、特に5N/5cm〜40N/5cmであってよく、より特には10N/5cm〜30N/5cmであってよく、CD方向の10%伸長時応力が1N/5cm〜20N/5cmであってよく、特に2N/5cm〜15N/5cmであってよく、より特には2.5N/5cm〜10N/5cmであってよい。
本実施形態の積層不織布を構成するスパンボンド不織布は、圧着の度合いが比較的小さく、機械的強度は比較的小さいが、表面層と一体化されると、短繊維と長繊維とが比較的強く絡み合うために、比較的大きな機械的強度を有するシートを与える。
[積層不織布の製造方法]
本実施形態の積層不織布は、スパンボンド不織布の両方の表面に、表面層となる短繊維を含む繊維ウェブ(以下、「短繊維ウェブ」)を配置して、積層繊維ウェブを作成し、この積層繊維ウェブに交絡処理を施して、繊維同士の交絡により一体化することを含む製造方法で製造することができる。スパンボンド不織布は、先に説明したとおり、繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上であるものである。
短繊維ウェブは、公知の方法で作成することができる。短繊維ウェブの形態は、パラレルウェブ、クロスウェブ、セミランダムウェブおよびランダムウェブ等のカードウェブ、エアレイウェブ、および湿式抄紙ウェブのいずれの形態であってもよい。スパンボンド不織布の両面に配置する短繊維ウェブは、互いに異なっていてよく、例えば、一方がパラレルウェブであって、他方がセミランダムウェブであってよい。
繊維間の交絡処理は、好ましくは高圧流体流を噴射する、高圧流体流交絡処理である。高圧流体は、例えば、圧縮空気等の高圧気体、および高圧水等の高圧液体である。不織布の製造においては、高圧流体として高圧水を用いた水流交絡処理を用いることが多く、本実施形態においても、実施の容易性等の点から、水流交絡処理が好ましく用いられる。以下においては、高圧流体として高圧水(以下においては、単に「水流」とも呼ぶ)を用いた場合の製造方法を説明する。
水流交絡処理は、例えば、80メッシュ〜100メッシュの平織の支持体の上に、積層繊維ウェブを載置して、当該ウェブに水流を噴射して実施してよい。水流交絡処理は、孔径0.05mm〜0.5mmのオリフィスが、0.3mm〜1.5mmの間隔で設けられたノズルから、水圧1MPa〜15MPaの水流を、ウェブの表裏面にそれぞれ1〜5回ずつ噴射することにより実施してよい。水圧は、好ましくは1MPa〜10MPaであり、より好ましくは1MPa〜7MPaである。ノズルとウェブとの間の距離は、例えば5mm〜100mmとしてよく、特に10mm〜50mmとしてよい。また、支持体上のウェブの搬送速度は、例えば、2m/分〜6m/分としてよい。
水流交絡処理を施して得られた積層不織布は乾燥処理に付する。乾燥処理は、例えば、熱風貫通式熱処理機(エアスルー式熱加工機とも呼ぶ)、熱風吹き付け式熱処理機、または赤外線式熱処理機等を用いて実施してよい。
[積層不織布の使用]
本実施形態の積層不織布は、液体を含浸させて、人または動物の皮膚に接触させて用いる液体含浸シートとして用いてよい。液体およびその含浸量は、用途に応じて適宜選択される。液体は、不織布100質量部に対して、例えば、600質量部以上2500質量部以下の含浸量で含浸させてよく、特に600質量部以上1500質量部以下の含浸量で含浸させてよく、より特には700質量部以上1500質量部以下の含浸量で含浸させてよい。
例えば、液体含浸シートを人の皮膚から汚れを取り除くワイピングシートとして用いる場合には、水、または洗浄成分を含む水性溶液等を不織布100質量部に対して、100質量部以上、1000質量部以下の含浸量で含浸させてよい。液体を含浸させた対人用のワイピングシートは、より具体的には、例えば、お手拭き、おしり拭き、経血拭き、化粧落とし用シート、洗顔シート、制汗シート、およびネイルリムーバーとして提供される。
液体含浸シートを対人用フェイスマスク、角質ケアシート、保湿シートおよび痩身用シートといった対人用液体含浸皮膚被覆シートとして提供する場合には、有効成分を含む液体(例えば化粧料)を不織布100質量部に対して、150質量部以上、2500質量部以下の含浸量で含浸させてよい。有効成分は、例えば、保湿成分、角質柔軟成分、クレンジング成分、制汗成分、香り成分、美白成分、血行促進成分、紫外線防止成分、および痩身成分等であるが、これらに限定されるものではない。
フェイスマスクは、顔を被覆するのに適した形状を有し、さらに、例えば、目、鼻および口に相当する部分に、必要に応じて打ち抜き加工による開口部又は切り込み部が設けられた形態で提供される。あるいは、フェイスマスクは、顔の一部分(例えば、目元、口元、鼻または頬)のみを覆うような形状のものであってよい。あるいはまた、フェイスマスクは、目の周囲を覆うシートと、口の周囲を覆うシートとから成るセットとして提供してよく、あるいは3以上の部分を別々に覆うシートのセットとして提供してよい。
角質ケアシートは、角質柔軟成分および保湿成分等を含む液体(例えば化粧料)を含浸させることにより、角質に対し保湿や軟化を促すシートや、余分な角質の除去を促進する効果を発揮するシートである。
保湿シートは、身体の任意の部位(例えば、首、手の甲、首から胸元までの部位(デコルテとも呼ばれている))を保湿またはその他のケアをするために用いられるシートである。保湿シートには、保湿成分およびその他の有効成分を含む液体(例えば化粧料)が含浸させられる。
痩身用シートは、例えば、大腿部または腹部に貼り付けて用いられる。
あるいは、本実施形態の積層不織布は、物に当てて使用する対物用液体含浸シートに使用してよい。例えば、本実施形態の積層不織布に洗浄剤を含む液体を含浸させて、対物用のワイピングシートとして提供してよい。対物用のワイピングシートは、床、台所、トイレ、浴槽、家具、壁面、網戸および窓ガラス等の拭き掃除に用いられるものであってよい。
本実施形態の積層不織布はいずれの液体含浸シートとして用いても、表面層とスパンボンド不織布とが良好に一体化されているため、使用中、力が加わっても層間剥離が生じにくく、また、繊維同士の不十分な交絡に起因する毛羽立ちが生じにくい。そして、製品を使用中、どちらの面を皮膚に当てても、短繊維を含む表面層が皮膚と接触するので、柔らかな触感が利用者にもたらされる。また、本実施形態の積層不織布は、剛軟度が比較的小さく、高いドレープ性を有するので、しなやかであり、凹凸を有する部分、特に顔面に密着させやすい。さらに、本実施形態の積層不織布は、表面層を吸液性の高い繊維、特に再生繊維を含む層とする場合には、表面層が過度にスパンボンド不織布と交絡していないことに起因する比較的大きな比容積と、繊維それ自体の吸液性とによって高い保水性を示す。そのため、そのような積層不織布で作製される液体含浸シートが対人用のものとして用いられる場合、その利用者は、液量感、すなわち、たっぷりの液体が皮膚に常に供給されて有効成分が作用する感覚を有することができる。
本実施形態の積層不織布においては、スパンボンド不織布が積層不織布の過度な伸びを抑制し、また、短繊維を含む表面層が不織布を比較的嵩高なものとしているので、本実施形態の積層不織布を用いた液体含浸シートは取り扱い性に優れている。例えば、ポップアップ式で折り畳まれて収納された液体含浸シートを容器から取り出すときに、シートに力が加わっても、シートに過度な伸びが発生しにくい。また、本実施形態の積層不織布がフェイスマスクとして用いられる場合には、折り畳まれた状態から開きやすく、また、伸びも生じにくい。
以下、本実施形態を実施例により説明する。
本実施例で用いるスパンボンド不織布として表1に示すものを用意した。表1中、素材を表すPETはポリエチレンテレフタレートの略であり、PPはポリプロピレンの略である。機械的特性の測定方法は後述のとおりである。t1およびt2は、スパンボンド不織布に荷重を加えることなく、厚さ方向に垂直に切断した断面を電子顕微鏡(150〜300倍)で観察して求めた。
Figure 2018176522
本実施例で表面層を構成する繊維として以下のものを用意した。
再生繊維1:繊度1.7dtex、繊維長38mmの溶剤紡糸セルロース繊維(商品名リヨセル(登録商標)、レンツィング社製)
再生繊維2:繊度1.7dtex、繊維長40mmのビスコースレーヨン(商品名コロナ、ダイワボウレーヨン(株)製)
分割型複合繊維1:繊度2.2dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレート/高密度ポリエチレンの組み合わせから成る、分割数8の分割型複合繊維(分割により形成される繊維のうち最小の繊度を有するものの繊度は0.275dtex)(商品名DFS(SH)、ダイワボウポリテック(株)製)
(実施例1〜4、比較例1〜2)
再生繊維1を100質量%含む短繊維ウェブを、パラレルカード機を用いて、表2に示す目付となるように作成した。短繊維ウェブは2枚作成した。
表2にそれぞれ示されるスパンボンド不織布の両面に、短繊維ウェブを積層して積層繊維ウェブを得、これを90メッシュの平織の支持体に載置して、4m/分の速度で搬送しつつ、一方の表面(表2中、「表」)の側から表2に示す水圧の水流を1回噴射し、続いてもう一方の表面(表2中、「裏」)の側から表2に示す水圧の水流を1回噴射する水流交絡処理を行った。水流交絡処理で使用したノズルは、孔径0.1mmのオリフィスが0.6mm間隔で設けられたノズルであり、処理中、ノズルと積層繊維ウェブとの間の間隔は20mmとした。次いで、水流交絡処理後の積層繊維ウェブを、80℃に設定した熱風貫通式熱処理機を用いて乾燥させて、不織布を得た。
(実施例5〜6、比較例3〜5)
再生繊維2を40質量%、分割型複合繊維1を60質量%含む短繊維ウェブを、パラレルカード機を用いて、表2に示す目付となるように作成したことを除いては、実施例1と同様にして不織布を得た。
各実施例および各比較例の評価結果を表2および表3に示す。
Figure 2018176522
Figure 2018176522
表中の各物性は以下の方法により実施した。
[厚さ]
不織布の厚さは、厚み測定機(商品名 THICKNESS GAUGE モデル CR−60A (株)大栄科学精器製作所製)を用い、294Paの荷重を加えた状態で測定した。
比容積は、不織布の目付と厚さとから計算により求めた。
[剛軟度]
不織布の剛軟度は、JIS L 1096:2010 8.21.5 E法(ハンドルオメータ法)に準じて測定した。具体的には、次の手順で測定した。
縦:20cm、横:20cmの試験片を試料台の上に、試験片の測定方向がスロット(隙間幅10mm)と直角になるように置く。
次に、試料台の表面から8mmまで下がるように調整されたペネトレータのブレードを下降させ、試験片を押し込んだとき、いずれか一方の辺から6.7cm(試験片の幅の1/3)の位置で、縦方向及び横方向それぞれ表裏異なる個所について、押し込みに対する抵抗値を読み取る。抵抗値として、マイクロアンメータの示す最高値(N)を読み取る。4辺の最高値の合計値を求めて3回の平均値を算出して、当該試料の剛軟度とする。
湿潤時(ウェット)の剛軟度は、不織布100質量部に500質量部の蒸留水を含浸させた状態で、不織布の下にポリエチレン製シート(縦23cm、横23cm、厚み0.06mm)を置いて測定した。得られた測定値から、ポリエチレン製シートのみの剛軟度の測定値を引いた値を湿潤時の剛軟度とした。
[保水率]
不織布をMD方向×CD方向=100mm×100mmに切断し、不織布の質量を測定した後、蒸留水に2分間浸した。それから、蒸留水を含浸させた不織布の三隅を洗濯ばさみで挟んで吊し、10分経過後の質量を測定して、下記の式に従って保水率を算出した。
保水率(%)=[(M2−M1)/M1]×100
M1:蒸留水を含浸させる前の不織布の質量(g)
M2:蒸留水を含浸させてから10分間吊した後の不織布の質量(g)
[破断強度、破断伸度、10%伸長時応力]
JIS L 1096:2010 8.14.1 A法(ストリップ法)に準じて、定速緊張形引張試験機を用いて、試料片の幅5cm、つかみ間隔10cm、引張速度30±2cm/分の条件で引張試験に付し、切断時の荷重値(破断強度)、破断伸度、ならびに10%伸長時応力を測定した。引張試験は、不織布の縦方向(MD方向)および横方向(CD方向)を引張方向として実施した。評価結果はいずれも3点の試料について測定した値の平均で示している。
湿潤時(ウェット)の破断強度等は、不織布100質量部に500質量部の蒸留水を含浸させた状態で測定した。
[剥離強力]
長さ15cm(MD方向の寸法)、幅5cm(CD方向の寸法)の試料片を用意し、試料片の両表面にテープ(Tesa製No.4267 75mm×50m)を貼る。なお貼った後、試料片からはみ出したテープは切り取る。一方の表面層(第1表面層)のみを長さ方向に7.5cm中間層から剥離させ、剥離した第1表面層を定速緊張形引張試験機のチャックに2.5cm挟み、残った中間層と表面層(第2表面層)との積層体についても試験機のチャックに2.5cm挟んでつかみ間隔を10cmとする。速度30±2cm/分の条件で引張試験に付して第1表面層とスパンボンド不織布との剥離強力を測定し、その最大値を剥離強力とした。
実施例1と比較例2とを比較すると、実施例1はより高い剥離強力を示した。実施例1および比較例2において、使用したスパンボンドはともに10g/m2の目付を有していたが、比較例2で使用したスパンボンド不織布のV1/V2が1.4と小さく、長繊維が接着部にてより強固に接着されていた。そのため、比較例2においては、表面層とスパンボンド不織布との間で繊維同士の交絡の度合いが実施例1におけるそれよりも小さく、剥離強力がより小さくなったものと考えられる。また、実施例1の剛軟度は、比較例2のそれよりも小さかった。これは、比較例2で用いたスパンボンド不織布のV1/V2がより小さく、接着部で繊維同士が強固に接着していて、スパンボンド不織布それ自体がより硬いことに起因すると考えられる。
実施例2と比較例1の剥離強力および剛軟度についても同様である。
実施例1〜3の剥離強力を比較すると、スパンボンド不織布の目付が大きくなるほど、剥離強力がより大きくなる傾向にあり、目付が20g/m2であるスパンボンド不織布を使用した実施例3の剥離強力が特に大きくなっている。これは、目付が大きくなるほど、不織布の単位面積当たりの見掛けの繊維本数が多くなり、表面層の繊維と交絡する機会が多くなることによると考えられる。一方で、目付が20g/m2であるスパンボンド不織布を使用した実施例3は、実施例1および2と比べて風合いが少し硬く、実際に剛軟度、特に湿潤時の剛軟度が高いものであった。
実施例4の剥離強力は、実施例1のそれと比較して小さい。実施例4で用いたスパンボンド不織布のV1/V2は実施例1で用いたスパンボンド不織布のそれの半分程度であり、接着部がより強く接着されているために、実施例4では層間の繊維の交絡の度合いが実施例1のそれよりも小さくなったと考えられる。
分割型複合繊維に由来する繊維を表面層に含む実施例5および6は、実施例1〜4と比較して、より小さい剛軟度を示し、より高い剥離強力を示した。これは、分割型複合繊維の分割により形成された極細繊維が不織布全体を柔らかいものとし、また、極細繊維同士および極細繊維と長繊維とが良好に交絡していることによると考えられる。
実施例5と比較例4とを比較すると、実施例5はより高い剥離強力を示し、剛軟度はそれほど差がなかった。実施例5の剥離強力がより高い理由は、実施例1と比較例2との比較に関連して説明したとおりである。剛軟度に大きな差が生じない理由は定かではないが、極細繊維による不織布の柔軟性向上効果が、スパンボンド不織布の接着度合いが剛軟度に与える影響を上回ったことが考えられる。
実施例6と比較例5とを比較すると、実施例6はより高い剥離強力およびより小さい剛軟度(乾燥時および湿潤時とも)を示した。これらの結果は、実施例6で使用したスパンボンド不織布のV1/V2が比較例5で使用したスパンボンド不織布のV1/V2よりも大きいことによると考えられる。
実施例6と比較例3とを比較すると、実施例6はより高い剥離強力およびより小さい剛軟度(乾燥時および湿潤時とも)を示した。実施例6および比較例3において使用したスパンボンド不織布を比較すると、構成繊維の繊維径および繊度はそれほど大きく異なっておらず、比較例3で使用したものの目付がより大きい。このことを考慮すれば、実施例1〜3で述べた理由と同様に、比較例3はより大きい剥離強力を示しても良いところ、実際には実施例6がより大きい剥離強力を示した。これは前述した通り、実施例6で使用したスパンボンド不織布のV1/V2が比較例3で使用したスパンボンド不織布のV1/V2よりも大きいことによると考えられる。
本実施形態は以下の態様を含む。
(態様1)
スパンボンド不織布、および前記スパンボンド不織布の両方の表面の側にそれぞれ配置された、繊維長200mm以下の短繊維を含む表面層を含む積層不織布であって、
前記スパンボンド不織布と、前記表面層とが、繊維同士の交絡により一体化されており、
前記スパンボンド不織布において、繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上である、
積層不織布。
(態様2)
前記表面層が、セルロース繊維を20質量%以上含む、態様1の積層不織布。
(態様3)
前記表面層が、分割型複合繊維に由来する繊維を含む、態様1または2の積層不織布。
(態様4)
前記スパンボンド不織布が、5g/m2〜30g/m2の目付を有する、態様1〜3のいずれかの積層不織布。
(態様5)
態様1〜4のいずれかの積層不織布を含む、液体含浸用シート。
(態様6)
態様5の液体含浸用シートに液体を含浸させてなる、液体含浸シート。
(態様7)
態様5の液体含浸用シートに液体を含浸させてなる、フェイスマスク。
(態様8)
繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上であるスパンボンド不織布の両方の表面に、繊維長200mm以下の短繊維を含む繊維ウェブを配置して、積層繊維ウェブを作製すること、および前記積層ウェブに交絡処理を施して前記スパンボンド不織布と前記短繊維ウェブとを繊維同士の交絡により一体化することを含む、積層不織布の製造方法。
本実施形態の積層不織布は、フェイスマスクのほか、クレンジングシート、制汗シート等、各種液体含浸シートに使用できる。

Claims (8)

  1. スパンボンド不織布、および前記スパンボンド不織布の両方の表面の側にそれぞれ配置された、繊維長200mm以下の短繊維を含む表面層を含む積層不織布であって、
    前記スパンボンド不織布と、前記表面層とが、繊維同士の交絡により一体化されており、
    前記スパンボンド不織布において、繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上である、
    積層不織布。
  2. 前記表面層が、セルロース繊維を20質量%以上含む、請求項1に記載の積層不織布。
  3. 前記表面層が、分割型複合繊維に由来する繊維を含む、請求項1または2に記載の積層不織布。
  4. 前記スパンボンド不織布が、5g/m2〜30g/m2の目付を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層不織布。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層不織布を含む、液体含浸用シート。
  6. 請求項5に記載の液体含浸用シートに液体を含浸させてなる、液体含浸シート。
  7. 請求項5に記載の液体含浸用シートに液体を含浸させてなる、フェイスマスク。
  8. 繊維同士が接着されてなる接着部1つの体積をV1、前記接着部に含まれる繊維の体積をV2としたときに、V1/V2が1.5以上であるスパンボンド不織布の両方の表面に、繊維長200mm以下の短繊維を含む繊維ウェブを配置して、積層繊維ウェブを作製すること、および前記積層ウェブに交絡処理を施して前記スパンボンド不織布と前記短繊維ウェブとを繊維同士の交絡により一体化することを含む、積層不織布の製造方法。
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