JP2018174642A - 倍電圧整流回路及びモータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】負荷に依存せず突入電流を抑制することができる倍電圧整流回路及びモータ駆動装置を提供することを目的とする。【解決手段】突入電流を抑制する機能を有する倍電圧整流回路1であって、整流部2と、整流部に直列に接続されたインダクタンス部3と、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング部4と、第1コンデンサ素子と第2コンデンサ素子が直列に接続された電荷蓄積部5と、電荷の逆流を防止する逆流防止部6と、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の切替動作を制御する倍電圧制御部9と、スイッチング部に流れる電流を検出する電流検出部7とを備え、倍電圧制御部9は、全波整流モードから倍電圧整流モードへと切り替えるモード切替期間において、電流検出部7によって検出された電流に基づいて、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御部11を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、倍電圧整流回路及び倍電圧整流回路を備えたモータ駆動装置に関するものである。
空気調和機には、圧縮機のモータを駆動するための駆動用交流電力を生成するモータ駆動装置が搭載されている。モータ駆動装置は、具体的には、商用電源(例えば、AC200V三相交流電源)から入力された三相交流電圧を、整流回路を通して直流電圧へ変換し、変換された直流電圧をインバータ回路を通すことで、所望のモータ駆動用交流電圧へ変換している。モータ駆動装置に用いられる通常の整流回路は、全波整流回路であり、出力される直流電圧が、入力される交流電圧の略振幅(最大値)となる。したがって、駆動するモータが、整流回路に入力される交流電圧の振幅(最大値)より大きな直流電圧を必要とする場合には、対応できなかった。
このため、入力される交流電圧の振幅(最大値)の略2倍の直流電圧が出力される倍電圧整流回路が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2に記載の倍電圧整流回路は、全波整流モードから倍電圧整流モードへ切り替えた後、倍電圧整流モードの定常状態となった場合には、正常に倍電圧整流回路に入力される交流電圧の振幅の略2倍の電圧が出力される。しかし、全波整流モードから倍電圧整流モードへと切り替える過渡状態においては、倍電圧整流回路に設けられたコンデンサに対して急激に電荷を貯めるため、スイッチング素子等に過大な突入電流が流れ、回路素子の損傷を招く恐れがあった。
上記過渡状態における突入電流の抑制方法は、例えば、特許文献3が開示している。
特許文献3に記載の倍電圧整流回路(直流電源装置)は、図10に示すコンデンサ6a及び6bに対してそれぞれ電荷を貯めるためのスイッチング素子4a及び4bを備え、全波整流モードから倍電圧整流モードへ切り替えるときに、スイッチング素子4a及び4bをそれぞれ制御している。具体的な制御方法としては、それぞれのスイッチング素子4a及び4bのオンデュティを、切り替え開示時を0%として、50%まで徐々に増加させることで、モード切り替えに伴う過渡状態における突入電流を抑制している。
特許文献3に記載の倍電圧整流回路(直流電源装置)は、図10に示すコンデンサ6a及び6bに対してそれぞれ電荷を貯めるためのスイッチング素子4a及び4bを備え、全波整流モードから倍電圧整流モードへ切り替えるときに、スイッチング素子4a及び4bをそれぞれ制御している。具体的な制御方法としては、それぞれのスイッチング素子4a及び4bのオンデュティを、切り替え開示時を0%として、50%まで徐々に増加させることで、モード切り替えに伴う過渡状態における突入電流を抑制している。
しかしながら、特許文献3に記載の倍電圧整流回路は、突入電流を所望の電流値以下に抑制するために、予め、シミュレーション等を行って、スイッチング素子4a及び4bを制御するためのオンデュティを0%から50%まで増加させるのに要する時間を求める必要がある。また、倍電圧整流回路の出力側に接続される負荷に応じて、上記時間を変える必要がある。このため、特許文献3に記載の倍電圧整流回路の突入電流抑制方法は、さまざまな負荷に対して、汎用的に用いることができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、事前の試験等を必要とせずに、倍電圧整流回路における突入電流を抑制することのできる倍電圧整流回路、モータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の倍電圧整流回路、モータ駆動装置は以下の手段を採用する。
本発明は、交流電源に接続された整流部と、前記整流部に直列に接続されたインダクタンス部と、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング部と、第1コンデンサ素子と第2コンデンサ素子が直列に接続された電荷蓄積部と、前記電荷蓄積部からの電荷の逆流を防止する逆流防止部と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の切替動作を制御する倍電圧制御部と、前記スイッチング部に流れる電流を検出する電流検出部と、を備え、前記スイッチング部は前記インダクタンス部を介して前記整流部と並列に接続され、前記電荷蓄積部は逆流防止部を介して前記スイッチング部と並列に接続され、前記スイッチング部の前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間の端子と前記電荷蓄積部の前記第1コンデンサ素子と前記第2コンデンサ素子との間の端子とが接続され、前記倍電圧制御部は、全波整流モードから倍電圧整流モードへと切り替えるモード切替期間において、前記電流検出部によって検出された前記電流に基づいて、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御部を有する倍電圧整流回路を提供する。
上記のような構成によれば、全波整流モードから倍電圧整流モードへのモード切替期間において、電流検出部によりスイッチング素子に流れる電流が検出され、検出された電流に基づいて第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のオンオフがスイッチング制御部によって制御される。これにより、事前の試験等を特に必要とせずに、倍電圧整流回路に接続される負荷に依存せず、突入電流を抑制することができる。
上記倍電圧整流回路は、前記整流部の出力電圧を検出する電圧検出部を備え、前記倍電圧制御部は、前記電圧検出部によって検出された前記出力電圧の周期に基づいて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のどちらか一方を、前記スイッチング制御の対象として選択する制御対象選択部を有し、前記スイッチング制御部は前記制御対象選択部によって選択されている前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子の前記スイッチング制御を行うこととしてもよい。
上記構成によれば、第1コンデンサ素子及び第2コンデンサ素子に充電される電荷を略均等にすることができ、第1コンデンサ素子及び第2コンデンサ素子において、それぞれの素子で発生させる電圧の差を低減することができる。
上記倍電圧整流回路は、前記スイッチング制御部は、検出された前記電流が所定の上限値に達すると、前記スイッチング制御の対象となっている前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子をオフとし、検出された前記電流が所定の下限値に達すると、前記スイッチング制御の対象となっている前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子をオンとすることとしてもよい。
上記構成によれば、スイッチング素子に流れる電流に対して、上限値を設定することができるため、電流が上限値へ達したとしても制御対象となっているスイッチング素子をオフとすることによって、電流が抑制され、設定した上限値以上の電流が倍電圧整流回路に流れることを防止することができる。このため、安定して倍電圧整流回路を動作させることができる。
本発明は、上記倍電圧整流回路と、前記倍電圧整流回路の出力電圧が入力されるインバータ部と、前記インバータ部を制御するインバータ制御部と、を備え、前記インバータ制御部は、前記モード切替期間において、前記倍電圧整流回路の出力電圧を検出し、検出した前記倍電圧整流回路の出力電圧に基づいて、前記インバータ部から出力される電圧が一定となるように前記インバータ部を制御するモータ駆動装置を提供する。
上記構成によれば、モード切替期間において変動する倍電圧整流回路の出力電圧に対して、インバータ部から出力される電圧を一定とすることができるため、例えば、倍インバータ部がモータに接続された場合には、モータの回転数が変動することを抑制でき、モータを安定的に制御することができる。
上記モータ駆動装置において、前記インバータ制御部は、検出した前記倍電圧整流回路の出力電圧に基づいて、前記インバータ部の変調率を制御することによって、前記インバータ部から出力される電圧が一定となるように前記インバータ部を制御することとしてもよい。
上記構成によれば、モード切替期間において変動する倍電圧整流回路の出力電圧に対して、変調率を制御することによって、インバータ部から出力される電圧を一定とすることができるため、例えば、インバータ部がモータに接続された場合には、モータの回転数が変動することを抑制でき、モータを安定的に制御することができる。
本発明によれば、事前の試験等を必要とせずに、倍電圧整流回路において突入電流を抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る倍電圧整流回路1について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る倍電圧整流回路1の回路図である。本実施形態に係る倍電圧整流回路1は、図1に示すように、三相交流電源に接続された整流部2、インダクタンス部3、スイッチング部4、電荷蓄積部5、逆流防止部6、電流検出部7、電圧検出部8及び倍電圧制御部9を備える。そして、本実施形態に係る倍電圧整流回路1は、全波整流モードと倍電圧整流モードの2つのモードを選択可能であって、全波整流モードから倍電圧整流モードへ切り替えるとき(以下、「モード切替期間」という)に発生する突入電流ILを抑制する機能を有する。
図1は、本実施形態に係る倍電圧整流回路1の回路図である。本実施形態に係る倍電圧整流回路1は、図1に示すように、三相交流電源に接続された整流部2、インダクタンス部3、スイッチング部4、電荷蓄積部5、逆流防止部6、電流検出部7、電圧検出部8及び倍電圧制御部9を備える。そして、本実施形態に係る倍電圧整流回路1は、全波整流モードと倍電圧整流モードの2つのモードを選択可能であって、全波整流モードから倍電圧整流モードへ切り替えるとき(以下、「モード切替期間」という)に発生する突入電流ILを抑制する機能を有する。
整流部2は、交流電源に接続され、ブリッジ整流を行う。具体的には、本実施形態における整流部2は、2つで1対をなすダイオード素子を3対備えており、各ダイオード素子は三相ブリッジ接続されている。三相交流電源から三相交流電力が入力されると、全相を全波整流し出力する。このため、出力電圧Vacは一定の周期Tで脈流する直流電圧となる。なお、整流部2に用いられる素子は、ダイオードに限られず、サイリスタなどの整流素子を用いてもよい。
インダクタンス部3は、1つの誘導性素子を有し、整流部2に対して直列に接続される。整流部2から出力される電圧は直流電圧でありながらも脈流しているため、インダクタンス部3では、誘導性素子を通すことによって、電流が変化する速度を抑制して、平滑された直流電圧を出力する。
スイッチング部4は、第1スイッチング素子SW1と第2スイッチング素子SW2が直列に接続され、インダクタンス部3を介して、整流部2と並列に接続される。さらに、第1スイッチング素子SW1と第2スイッチング素子SW2の間の端子と、電荷蓄積部5が備える第1コンデンサ素子C1と第2コンデンサ素子C2の間の端子が接続される。第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2は、例えば、トランジスタ等の半導体素子であり、倍電圧制御部9によって制御される。第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を制御することによって、電荷蓄積部5が備える第1コンデンサ素子C1又は第2コンデンサ素子C2のどちらかに電荷を充電させる制御を行う。
電荷蓄積部5は、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2が直列に接続され、逆流防止部6を介して、スイッチング部4と並列に接続される。第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2は、互いに同等の容量値を持ち、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2により充放電の制御が行われる。全波整流モードでは、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2はオフとされ、電荷蓄積部5は、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2の合成容量として機能する。倍電圧整流モードでは、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2が、交互に整流部2の出力電圧Vacまで充電されるため、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2がそれぞれ発生させる電圧が加算され、整流部2の出力電圧Vacの2倍の電圧となって出力される。
逆流防止部6は、全波整流モード及び倍電圧整流モードにおいて、電荷蓄積部5に充電された電荷の逆流を防止している。具体的には、ダイオード素子を2つ備え、スイッチング部4と電荷蓄積部5の間に接続される。なお、逆流防止部6に用いられる素子は、ダイオードに限られず、他の整流素子を用いてもよい。
電流検出部7は、倍電圧整流モードが指定されたときに動作し、スイッチング部4に流れる電流を検出する。具体的には、図1に示すa点における電流ILを検出する。検出したa点における電流ILに関する情報をスイッチング制御部11へ出力する。電流検出部7により検出される電流はa点を流れる電流ILに限られない。但し、本実施形態のように、a点に流れる電流ILを検出することによって、スイッチング素子に流れる電流を1つの検出点で検出することができる。
電圧検出部8は、倍電圧整流モードが設定されたときに動作し、整流部2が出力する脈流した直流電圧を検出する。検出した整流部2の出力電圧Vacに関する情報を制御対象選択部10へ出力する。
倍電圧制御部9は、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2の切替動作を制御する。倍電圧制御部9は、例えば、各種センサ、アナログ/デジタル変換器、及びCPU等を含む情報処理装置等により構成される。具体的には、倍電圧制御部9は、図1に示すように、制御対象選択部10及びスイッチング制御部11を備える。倍電圧制御部9は、全波整流モードでは、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオフとし、倍電圧整流モードでは、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2が交互に充電されるように、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を制御する。
制御対象選択部10は、電圧検出部8より入力される電圧検出部8によって検出された出力電圧Vacに対して判定を行い、判定結果に基づいて、第1スイッチング素子SW1又は第2スイッチング素子SW2のどちらか一方を、スイッチング制御の対象として選択する。選択された制御対象に関する情報をスイッチング制御部11へ出力する。
スイッチング制御部11は、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を制御して、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2に電荷を充電させる(図2及び図3)。具体的には、全波整流モードのときには、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオフとする。スイッチング制御部11は、スイッチング素子に流れる電流ILの上限値及び下限値が予め設定されおり、倍電圧整流モードでは、電流検出部7によって検出された電流ILが所定の上限値に達すると、制御対象選択部10によりスイッチング制御の対象と選択された第1スイッチング素子SW1又は第2スイッチング素子SW2をオフとし、検出された電流ILが所定の下限値に達すると、スイッチング制御の対象となっている第1スイッチング素子SW1又は第2スイッチング素子SW2をオンとする。上述の上限値は、倍電圧整流回路1に流れる電流の最大許容値を表すため、倍電圧整流回路1に使用する各回路素子の定格電流等を加味して設定される。上述の下限値は、上限値以下の値に設定されるが、低すぎる値に設定されると、モード切替期間が長くなり、倍電圧整流モードの定常状態へ切り替わるための時間が余計にかかってしまう。このため、モード切替期間として許容できる時間等を考慮して設定される。
本実施形態に係る倍電圧整流回路1を備えたモータ駆動装置は、図9に示すように、倍電圧整流回路1の負荷が三相モータ16とされ、倍電圧整流回路1に加えて、インバータ部15、三相モータ16、及びインバータ制御部17を備える。
インバータ部15は、6つのスイッチング素子を有する三相ブリッジインバータ回路であり、倍電圧整流回路1の出力側に接続される。各スイッチング素子をインバータ制御部17によって制御することによって、疑似的に三相交流を出力し、三相モータ16を駆動する。スイッチング素子は、例えば、トランジスタ、FET、IGBT等を用いることができる。倍電圧整流回路1が倍電圧整流モードのとき、インバータ部15は、倍電圧整流回路1により略2倍に変換された出力電圧Vdcを三相交流に逆変換しているため、倍電圧整流回路1に電力供給している三相交流電源の各相の最大値の電圧より大きな電圧で、三相モータ16を制御することができる。
インバータ制御部17は、インバータ部15を制御する。具体的には、インバータ制御部17は、モード切替期間において、倍電圧整流回路1の出力電圧Vdcを検出し、検出した倍電圧整流回路1の出力電圧Vdcに基づいて、インバータ部15から出力される電圧が一定となるようにインバータ部15を制御する。
インバータ部15を用いて三相モータ16を制御する場合には、インバータ部15の出力電圧からモータ回転数を除算した値が一定となるという関係が満たされる。倍電圧整流回路1がモード切替期間であるときの倍電圧整流回路1の出力電圧Vdcは、例えば、整流部2の出力電圧Vacから2Vacへと急激に変化する。このため、このままインバータ部15による三相モータ16の制御が行われると、インバータ部15の出力電圧も急激に変化してモータの回転数が変化し、モータ制御が不安定となる。
インバータ部15の出力電圧は、入力される直流電圧(倍電圧整流回路1の出力電圧Vdc)と変調率との積で表される。したがって、インバータ部15に入力される倍電圧整流回路1の出力電圧Vdcが変動する場合には、インバータ部15の出力電圧を一定とするために、変調率を制御する。インバータ部15の出力電圧が一定に制御されることで、モータの回転数を一定に保たれる。つまり、モード切替期間において、インバータ部15の変調率を制御することによって、モータの回転数を一定に保つことができるため、モータを安定的に制御することができる。
次に、本実施形態に係る倍電圧整流回路1のモード切替期間の動作について図を用いて説明する。
なお、全波整流モードでは、倍電圧制御部9は、スイッチング部4の第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を互いにオフとする。これにより、電荷蓄積部5は第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2の直列合成素子となり、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2のそれぞれに整流部2の出力電圧Vacの半分の電圧が印加される。
なお、全波整流モードでは、倍電圧制御部9は、スイッチング部4の第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を互いにオフとする。これにより、電荷蓄積部5は第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2の直列合成素子となり、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2のそれぞれに整流部2の出力電圧Vacの半分の電圧が印加される。
本実施形態に係る倍電圧整流回路1は、全波整流モードで動作しているときに、モード切替指示があった場合に、モード切替期間(過渡状態)を経て、倍電圧整流モードの定常状態へと至る。モード切替指示は、例えば、情報処理等の自動的にされる指示や、人為的な入力による指示などである。図5は全波整流モード、モード切替期間、及び倍電圧整流モードにおける各波形を示した図である。図6は、モード切替期間が開始されたタイミング付近の各波形を拡大した図である。また、図7は、制御対象選択部10によって行われる処理の手順を示した図であり、図8は、スイッチング制御部11によって行われる処理の手順を示した図である。以下、図7を用いて制御対象選択部10の動作について説明した後に、図8を用いてスイッチング制御部11の動作を説明する。そして、図5及び図6を用いて、モード切替期間における倍電圧整流回路1の動作について説明する。
まず、モード切替期間及び倍電圧整流モードの定常状態において動作する制御対象選択部10の動作を図7を用いて説明する。
なお、図7において、第1フラグFsw1及び第2フラグFsw2は、それぞれ、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2の制御対象の状態を示し、例えば、第1フラグFsw1が1であれば、第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されていることを示す。また、第1フラグFsw1が0であれば、第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されていないことを示す。また、第2フラグFsw2が1であれば、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されていることを示し、第2フラグFsw2が0であれば、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されていないことを示す。なお、第1フラグFsw1及び第2フラグFsw2は、初期値として共に0に設定されている。
なお、図7において、第1フラグFsw1及び第2フラグFsw2は、それぞれ、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2の制御対象の状態を示し、例えば、第1フラグFsw1が1であれば、第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されていることを示す。また、第1フラグFsw1が0であれば、第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されていないことを示す。また、第2フラグFsw2が1であれば、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されていることを示し、第2フラグFsw2が0であれば、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されていないことを示す。なお、第1フラグFsw1及び第2フラグFsw2は、初期値として共に0に設定されている。
モード切替指示が入力されると、整流部2の出力電圧Vacが電圧検出部8により随時検出され、検出された出力電圧Vacは制御対象選択部10へ出力される。
制御対象選択部10は、整流部2の出力電圧Vacが最小値かどうか判定を行い(S101)、出力電圧Vacが最小値と判定されなければ、再度出力電圧Vacが最小値かどうか判定を行う(S101のNO判定)。また、出力電圧Vacが最小値と判定されれば(S101のYES判定)、それまで第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されているかを判定し(S102)、それまで第2スイッチング素子SW2が選択されていないと判定されれば(S102のNO判定)、第2スイッチング素子SW2を制御対象として選択する(S103)。また、それまで第2スイッチング素子SW2が選択されていると判定されれば(S102のYES判定)、制御対象を第2スイッチング素子SW2から第1スイッチング素子SW1へ切り替えるように、第1フラグFsw1=1及び第2フラグFsw2=0と設定する(S104)。
制御対象選択部10は、整流部2の出力電圧Vacが最小値かどうか判定を行い(S101)、出力電圧Vacが最小値と判定されなければ、再度出力電圧Vacが最小値かどうか判定を行う(S101のNO判定)。また、出力電圧Vacが最小値と判定されれば(S101のYES判定)、それまで第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されているかを判定し(S102)、それまで第2スイッチング素子SW2が選択されていないと判定されれば(S102のNO判定)、第2スイッチング素子SW2を制御対象として選択する(S103)。また、それまで第2スイッチング素子SW2が選択されていると判定されれば(S102のYES判定)、制御対象を第2スイッチング素子SW2から第1スイッチング素子SW1へ切り替えるように、第1フラグFsw1=1及び第2フラグFsw2=0と設定する(S104)。
整流部2の出力電圧Vacは、図4に示すように、周期Tで脈流する直流電圧であるから、出力電圧Vacが最小値となるタイミングは周期Tで生ずる。このため、モード切替期間及び倍電圧整流モードの定常状態において、制御対象選択部10は、出力電圧Vacが最小値がどうかを常に判定しているため(S101)、結果として、周期Tの間隔で、出力電圧Vacが最小値であると判定し(S101のYES判定)、第1スイッチング素子SW1と第2スイッチング素子SW2を制御対象として交互に切り替える(S102、S103及びS104)。なお、本実施形態では、モード切替期間において第2スイッチング素子SW2から制御対象として選択するが、第1スイッチング素子SW1から制御することとしてもよい。また、本実施形態では、制御対象選択部10は、整流部2の出力電圧Vacが最小値であるかどうかを判定しているが、整流部2の出力電圧Vacの最大値や、それ以外のタイミングでも、一定間隔で繰り返されるタイミングであれば、出力電圧Vacの最小値に限られない。
次に、モード切替期間において動作するスイッチング制御部11の動作を図8を用いて説明する。
なお、スイッチング制御部11における第1スイッチング素子SW1の制御と第2スイッチング素子SW2の制御は、互いに等しいため、以下では、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されている場合(第2フラグFsw2=1)のスイッチング制御部11の動作を説明する。また、電流検出部7において検出される電流ILには、許容できる範囲で、上限値と下限値が予め設定されているものとする。
なお、スイッチング制御部11における第1スイッチング素子SW1の制御と第2スイッチング素子SW2の制御は、互いに等しいため、以下では、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されている場合(第2フラグFsw2=1)のスイッチング制御部11の動作を説明する。また、電流検出部7において検出される電流ILには、許容できる範囲で、上限値と下限値が予め設定されているものとする。
モード切替指示があり、例えば、第2スイッチング素子SW2が制御対象となっている場合に(第2フラグFsw2=1)、第2スイッチング素子SW2をオンとすると、a点に流れる電流ILが急激に増加して、突入電流ILが発生する。
この突入電流ILは、a点に設けられた電流検出部7によって検出され、検出された電流ILはスイッチング制御部11へ出力される。スイッチング制御部11は、第2スイッチング素子SW2がオンかどうか判定し(S201)、第2スイッチング素子SW2がオンであると判定されると(S201のYES判定)、電流検出部7によって検出された電流が予め設定された上限値に達したかどうかを判定する(S202)。電流ILが上限値に達したと判定されなければ(S202のNO判定)、第2スイッチング素子SW2はオンのままにする(S205)。電流ILが上限値に達したと判定されれば(S202のYES判定)、第2スイッチング素子SW2はオフにする(S204)。第2スイッチング素子SW2をオフにすることで、突入電流ILは減少する。
この突入電流ILは、a点に設けられた電流検出部7によって検出され、検出された電流ILはスイッチング制御部11へ出力される。スイッチング制御部11は、第2スイッチング素子SW2がオンかどうか判定し(S201)、第2スイッチング素子SW2がオンであると判定されると(S201のYES判定)、電流検出部7によって検出された電流が予め設定された上限値に達したかどうかを判定する(S202)。電流ILが上限値に達したと判定されなければ(S202のNO判定)、第2スイッチング素子SW2はオンのままにする(S205)。電流ILが上限値に達したと判定されれば(S202のYES判定)、第2スイッチング素子SW2はオフにする(S204)。第2スイッチング素子SW2をオフにすることで、突入電流ILは減少する。
モード切替期間では、スイッチング制御部11は、電流検出部7によって検出される電流ILを常時監視している。このため、第2スイッチング素子SW2がオンかどうか判定され(S201)、第2スイッチング素子SW2がオフであると判定された場合には(S201のNO判定)、電流検出部7によって検出された電流ILが予め設定された下限値に達したかどうかを判定する(S203)。電流ILが下限値に達したと判定されなければ(S203のNO判定)、第2スイッチング素子SW2はオフのままにする(S207)。電流ILが下限値に達したと判定されれば(S203のYES判定)、第2スイッチング素子SW2はオンにする(S206)。このため、第2コンデンサ素子C2は再度電荷を充電する。第2スイッチング素子SW2をオンにすること(S201のYES判定)によって電流ILが増加するが、電流ILが上限値に達したかが判定されるため(S202)、上述の制御が繰り返し行われ、第2コンデンサ素子C2に電荷が蓄積される。
第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されている場合には、第1スイッチング素子SW1に対しても同様の制御が行われるため、周期Tの間にスイッチング制御を繰り返し行うことによって、第1コンデンサ素子C1にも電荷が充電される。
次に、図5及び図6を用いて、モード切替期間における倍電圧整流回路1の動作について説明する。
モード切替指示が入力されると、整流部2の出力電圧Vacが電圧検出部8により随時検出され、検出された出力電圧Vacは制御対象選択部10へ出力される。制御対象選択部10は、整流部2の出力電圧Vacが最小値かどうか判定を行い(S101)、最小値と判定された場合に、第2スイッチング素子SW2を制御対象として選択する(S103)。
第2スイッチング素子SW2が制御対象となっているときに、第2スイッチング素子SW2をオンとすると、第2コンデンサ素子C2に印加される電圧がVac/2からVacへ増加するため、第2コンデンサへ急激に電荷が流れ込む。このため、第2スイッチング素子SW2及びa点に流れる電流ILが急激に増加する。
この突入電流ILは、電流検出部7によって検出され、突入電流ILが増加して上限値に達すると、スイッチング制御部11によって、第2スイッチング素子SW2をオフにする。第2スイッチング素子SW2をオフにすることにより突入電流ILは減少し、下限値に達すると、スイッチング制御部11によって、第2スイッチング素子SW2をオンにする。このように、出力電圧Vacが最小と判定されてから次に最小と判定されるまでの間(周期T)、第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択され、突入電流ILが上限値と下限値の間の範囲に収まるように、スイッチング制御部11によって第2スイッチング素子SW2のオン/オフ制御が行われる。
周期Tが進み、整流部2の出力電圧Vacが最小値に達すると、制御対象選択部10が、出力電圧Vacが最小値となっていることを検出する。この検出により、第2スイッチング素子SW2の制御が終了され、制御対象選択部10がスイッチング制御の対象を第2スイッチング素子SW2から第1スイッチング素子SW1へと切り替える。
制御対象が切り替えられた後は、周期Tが進むまで、第1スイッチング素子SW1に対して、上記の第2スイッチング素子SW2に対して行われた制御と同様の制御が行われ、第1コンデンサ素子C1に電荷が充電される。
このように、整流部2の出力電圧Vacの周期Tに基づいて、制御対象が切り替えられることによって、第1スイッチング素子SW1を制御して第1コンデンサ素子C1に電荷を充電する工程と、第2スイッチング素子SW2を制御して第2コンデンサ素子C2に電荷を充電する工程とが交互に行われる。
上記制御が繰り返し行われることによって、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2のそれぞれがVacまで充電される。第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2のそれぞれがVacまで充電されると、モード切替期間は終了し、倍電圧整流回路1は、倍電圧整流モードの定常状態となる。
倍電圧整流モードの定常状態では、電流検出部7によるa点の電流検出は終了し、電圧検出部8により検出される整流部2の出力電圧Vacに対する判定結果に基づいて、第1スイッチング素子SW1と第2スイッチング素子SW2が周期T毎に交互にオンと設定される。
第2スイッチング素子SW2が制御対象として選択されている場合(第2フラグFsw2=1)には、図2に示すように、第1コンデンサ素子C1のみに電流が流れ、第1コンデンサ素子C1が整流部2の出力電圧Vacまで充電される。例えば、三相交流電源の各相の電圧の実効値が200Vの場合には、整流部2から約282Vの出力電圧Vacが出力され、第1コンデンサ素子C1に約282V分の電荷が充電される。
出力電圧Vacが1周期分進むと第2スイッチング素子SW2の制御が終了され、制御対象が第1スイッチング素子SW1へ切り替えられ、第1スイッチング素子SW1がオンとされる。
第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されている場合(第1フラグFsw1=1)には、図3に示すように、第2コンデンサ素子C2のみに電流が流れ、第2コンデンサ素子C2が整流部2の出力電圧Vacまで充電される。例えば、三相交流電源の各相の電圧の実効値が200Vの場合には、整流部2から約282Vの出力電圧Vacが出力され、第2コンデンサ素子C2に約282V分の電荷が充電される。
第1スイッチング素子SW1が制御対象として選択されている場合(第1フラグFsw1=1)には、図3に示すように、第2コンデンサ素子C2のみに電流が流れ、第2コンデンサ素子C2が整流部2の出力電圧Vacまで充電される。例えば、三相交流電源の各相の電圧の実効値が200Vの場合には、整流部2から約282Vの出力電圧Vacが出力され、第2コンデンサ素子C2に約282V分の電荷が充電される。
このように、第1コンデンサ素子C1と第2コンデンサ素子C2が出力電圧Vacに基づいて交互に出力電圧Vacまで充電されるため、負荷側から倍電圧整流回路1を見たときに、第1コンデンサ素子C1が発生させる電圧V1と第2コンデンサ素子C2が発生させる電圧V2が加算され、出力電圧Vacの2倍の直流電圧が出力されることとなる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る倍電圧整流回路1、モータ駆動装置によれば、全波整流モードから倍電圧整流モードへ切り替えるモード切替期間において、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2に流れる突入電流ILを、予め設定された上限値以下に抑制しつつ、第1コンデンサ素子C1及び第2コンデンサ素子C2に電荷を充電することができ、安定的に全波整流モードから倍電圧整流モードの定常状態へモードを切り替えることができる。
さらに、予め設定された突入電流ILの許容値である上限値を任意に設定することができるため、例えば、スイッチング素子の定格電流以下に上限値を設定することによって、スイッチング素子を安定に動作することができ、かつ、素子損傷等からの電流保護を容易に行うことができる。
さらに、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2に流れる突入電流ILを監視して、突入電流ILを抑制する制御を行うため、倍電圧整流回路1の接続する負荷に依存せずに、効果的かつ汎用的に、突入電流ILを抑制することができる。
さらに、a点に設けられた電流検出部7により、突入電流ILを監視しているため、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2に流れる電流を1つの監視点で監視することができ、回路素子数や占有面積の増大等を抑制することができる。
また、倍電圧整流回路1により略2倍に変換され出力された直流電圧を、インバータ部15によって三相交流に逆変換しているため、倍電圧整流回路1に電力供給している三相交流電源の各相の最大値の電圧より大きな電圧で、三相モータ16を制御することができる。このため、様々なモータを駆動することができ、さらに、より高効率でモータを駆動することができる。
さらに、モード切替期間において、インバータ部15に入力される倍電圧整流回路1の出力電圧Vacが変動する場合であっても、インバータ部15の変調率を制御することによって、モータの回転数を一定に保つことができ、モータを安定的に制御することができる。
1 :倍電圧整流回路
2 :整流部
3 :インダクタンス部
4 :スイッチング部
5 :電荷蓄積部
6 :逆流防止部
7 :電流検出部
8 :電圧検出部
9 :倍電圧制御部
10 :制御対象選択部
11 :スイッチング制御部
15 :インバータ部
16 :三相モータ
17 :インバータ制御部
C1 :第1コンデンサ素子
C2 :第2コンデンサ素子
Fsw1 :第1フラグ
Fsw2 :第2フラグ
IL :電流
SW1 :第1スイッチング素子
SW2 :第2スイッチング素子
T :周期
Vac :出力電圧
Vdc :出力電圧
2 :整流部
3 :インダクタンス部
4 :スイッチング部
5 :電荷蓄積部
6 :逆流防止部
7 :電流検出部
8 :電圧検出部
9 :倍電圧制御部
10 :制御対象選択部
11 :スイッチング制御部
15 :インバータ部
16 :三相モータ
17 :インバータ制御部
C1 :第1コンデンサ素子
C2 :第2コンデンサ素子
Fsw1 :第1フラグ
Fsw2 :第2フラグ
IL :電流
SW1 :第1スイッチング素子
SW2 :第2スイッチング素子
T :周期
Vac :出力電圧
Vdc :出力電圧
Claims (5)
- 交流電源に接続された整流部と、
前記整流部に直列に接続されたインダクタンス部と、
第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング部と、
第1コンデンサ素子と第2コンデンサ素子が直列に接続された電荷蓄積部と、
前記電荷蓄積部からの電荷の逆流を防止する逆流防止部と、
前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の切替動作を制御する倍電圧制御部と、
前記スイッチング部に流れる電流を検出する電流検出部と、
を備え、
前記スイッチング部は前記インダクタンス部を介して前記整流部と並列に接続され、前記電荷蓄積部は逆流防止部を介して前記スイッチング部と並列に接続され、
前記スイッチング部の前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間の端子と前記電荷蓄積部の前記第1コンデンサ素子と前記第2コンデンサ素子との間の端子とが接続され、
前記倍電圧制御部は、全波整流モードから倍電圧整流モードへと切り替えるモード切替期間において、前記電流検出部によって検出された前記電流に基づいて、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御部を有する倍電圧整流回路。 - 前記整流部の出力電圧を検出する電圧検出部を備え、
前記倍電圧制御部は、前記電圧検出部によって検出された前記出力電圧の周期に基づいて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のどちらか一方を、前記スイッチング制御の対象として選択する制御対象選択部を有し、
前記スイッチング制御部は前記制御対象選択部によって選択されている前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子の前記スイッチング制御を行う請求項1に記載の倍電圧整流回路。 - 前記スイッチング制御部は、検出された前記電流が所定の上限値に達すると、前記スイッチング制御の対象となっている前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子をオフとし、検出された前記電流が所定の下限値に達すると、前記スイッチング制御の対象となっている前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子をオンとする請求項2に記載の倍電圧整流回路。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の倍電圧整流回路と、
前記倍電圧整流回路の出力電圧が入力されるインバータ部と、
前記インバータ部を制御するインバータ制御部と、
を備え、
前記インバータ制御部は、前記モード切替期間において、前記倍電圧整流回路の出力電圧を検出し、検出した前記倍電圧整流回路の出力電圧に基づいて、前記インバータ部から出力される電圧が一定となるように前記インバータ部を制御するモータ駆動装置。 - 前記インバータ制御部は、検出した前記倍電圧整流回路の出力電圧に基づいて、前記インバータ部の変調率を制御することによって、前記インバータ部から出力される電圧が一定となるように前記インバータ部を制御する請求項4に記載のモータ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017070981A JP2018174642A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 倍電圧整流回路及びモータ駆動装置 |
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Family Applications (1)
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JP2017070981A Pending JP2018174642A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 倍電圧整流回路及びモータ駆動装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021072667A (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 三菱電機株式会社 | 直流電源装置および冷凍サイクル適用機器 |
CN115100931A (zh) * | 2022-07-07 | 2022-09-23 | 哈尔滨理工大学 | 一种用于模拟倍压电路电压建立装置及其方法 |
US11984816B2 (en) | 2019-11-06 | 2024-05-14 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Power conversion device and press apparatus |
KR102790854B1 (ko) | 2023-11-27 | 2025-04-07 | 주식회사 미래이앤아이 | 양방향 충전 시스템 |
-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017070981A patent/JP2018174642A/ja active Pending
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