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JP2018154339A - パレット及び容器群付パレット - Google Patents

パレット及び容器群付パレット Download PDF

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JP2018154339A
JP2018154339A JP2017049829A JP2017049829A JP2018154339A JP 2018154339 A JP2018154339 A JP 2018154339A JP 2017049829 A JP2017049829 A JP 2017049829A JP 2017049829 A JP2017049829 A JP 2017049829A JP 2018154339 A JP2018154339 A JP 2018154339A
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侑也 高橋
Yuya Takahashi
侑也 高橋
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Abstract

【課題】複数の容器を安定して搬送することが可能なパレット及び容器群付パレットを提供する。【解決手段】容器群付パレットは、容器嵌合部18に嵌合した容器30がパレット側抜止係合部27と容器側抜止係合部との係合により抜け止めされるので、パレット11が傾いたり衝撃を受けても容器30が容器嵌合部18から外れることがなくなり、複数の容器30を安定して搬送することができる。また、フォークリフトにより複数の容器30ごとパレット11を反転させて、複数の容器30内の収容物を一度に排出することもできる。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の容器の下端部が嵌合される複数の容器嵌合部をデッキ面に備えるパレット及び容器群付きパレットに関する。
従来、この種のパレットとして、複数の容器(例えば、ドラム缶)の下端部が嵌合する複数の容器嵌合部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−130571号公報(図1、図4)
しかしながら、上記した従来のパレットでは、搬送中の衝撃により容器が容器嵌合部から外れてパレットから落下する事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数の容器を安定して搬送することが可能なパレット及び容器群付パレットの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、デッキ面に形成されて、複数の容器の下端部が嵌合される複数の容器嵌合部と、前記容器嵌合部に設けられ、前記容器の下端部に係合して前記容器を前記容器嵌合部に抜け止めするパレット側抜止係合部とを備えるパレットである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のパレットと、前記複数の容器嵌合部に下端部が嵌合しかつ、前記パレット側抜止係合部と係合する容器側抜止係合部を有する複数の容器とを備え、前記複数の容器嵌合部は、それら容器嵌合部に抜け止めされて隣り合う前記容器同士が互いに隣接又は当接するように配置されている容器群付パレットである。
請求項3の発明は、前記容器側抜止係合部及び前記パレット側抜止係合部は、前記容器嵌合部に嵌合した前記容器を第1位置から第2位置に回転させると互いに係合して前記容器を前記容器嵌合部に抜け止めするように構成され、前記容器及び前記容器嵌合部には、互いに係合して前記容器を前記第2位置に係止する回止係止部が備えられている請求項2に記載の容器群付パレットである。
請求項4の発明は、前記容器の周方向の複数位置に配置されて、上下方向と平行な垂直面を有する複数の側面突部を備え、前記第2位置に位置した状態で隣り合う前記容器の前記垂直面同士が隣接又は当接する請求項3に記載の容器群付パレットである。
請求項5の発明は、前記パレット側抜止係合部及び前記容器側抜止係合部の少なくとも一方に弾性変形部が備えられ、前記容器が前記容器嵌合部に嵌合される過程で前記弾性変形部が弾性変形してから弾性復帰して前記パレット側抜止係合部と前記容器側抜止係合部とが係合し、前記容器が前記容器嵌合部に抜け止めされる請求項2に記載の容器群付パレットである。
請求項6の発明は、前記容器の周方向の複数位置に設けられて、上下方向と平行な垂直面を有する複数の側面突部と、前記容器の下端部の側面から突出する回止突部と、前記容器嵌合部に設けられ、前記回止突部が係合する縦溝とを備え、前記縦溝に前記回止突部が係合した状態で隣り合う前記容器の前記垂直面同士が隣接又は当接する請求項5に記載の容器群付パレットである。
[請求項1の発明]
請求項1のパレットでは、容器嵌合部に嵌合した容器がパレット側抜止係合部により抜け止めされるので、パレットが傾いたり衝撃を受けても容器が容器嵌合部から外れることがなくなり、複数の容器を安定して搬送することができる。また、フォークリフトにより複数の容器ごとパレットを反転させて、複数の容器内の収容物を一度に排出することもできる。
[請求項2の発明]
請求項2の容器群付パレットでは、容器嵌合部に抜け止めされて隣り合う容器同士が互いに隣接又は当接することで、容器が横方向から受ける負荷が分散され、パレット及び容器の嵌合部分の変形・破損が抑えられる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明の構成によれば、容器嵌合部内に容器を抜け止めするために必要な操作が回転操作であって、その回転操作の方向と、容器を抜け止めする方向とが直交しているので、小さな操作力で大きな抜け止め力を得ることができる。また、容器が第2位置で回り止めされるので容器の抜け止めのための係合が安定する。
[請求項4の発明]
請求項4の容器群付パレットでは、隣り合う容器の垂直面同士が隣接又は当接しているか否かにより、それら容器が共に第2位置に配置されているか否か、即ち、容器が回り止めされ且つ抜け止めされた状態になっているか否かを容易に確認することができる。
[請求項5の発明]
請求項5の容器群付パレットでは、容器を容器嵌合部に押し込むことで、弾性変形部が弾性変形してから弾性復帰してパレット側抜止係合部と容器側抜止係合部とが係合して容器が抜け止めされるので、パレットに対する容器の組み付け作業を容易に行うことができる。
[請求項6の発明]
請求項6の容器群付パレットでは、回止突部と縦溝との係合により、容器が容器嵌合部に対する回転方向で位置決めされる。これにより、隣り合う容器の垂直面同士を確実に隣接又は当接させることができると共に、パレット側抜止係合部と容器側抜止係合部との係合部分に対する負荷が軽減され、容器の抜け止めが安定する。
本発明の第1実施形態の容器群付パレットの斜視図 容器を1つだけ搭載したパレットの斜視図 容器群付パレットの一部破断斜視図 容器嵌合部の斜視図 パレットの一部破断斜視図 容器の斜視図 容器の一部破断斜視図 容器群付パレットの一部破断斜視図 第2実施形態の容器の斜視図 容器の一部破断斜視図 容器を1つだけ搭載したパレットの斜視図 容器嵌合部の斜視図 容器群付パレットの一部破断斜視図 容器群付パレットの一部破断斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1には、本発明に係る容器群付パレット10が示されている。容器群付パレット10は、パレット11と複数の容器30からなる。先ずは、パレット11について説明する。パレット11は、平面形状が横長の長方形をなし、その1対の長辺側の側面の間を1対のフォーク挿入孔12,12が貫通している。また、パレット11は、同一形状の1対のパレット分割体11A,11Aを上下に重ねてなる。各パレット分割体11Aは、横長の長方形の主平板14を有し、その主平板14の裏面外縁部から側壁15が突出し、側壁15に包囲された部分の全体に内部補強壁16を張り巡らせた構造をなしている。そして、図3に示すように1対のパレット分割体11A,11Aの側壁15,15の先端同士及び一部の内部補強壁16,16の先端同士が溶着されている。
パレット11は、厚さ方向の両面の何れを上にしても同じように使用することができる。以下の説明では、パレット11のうち上側に配置される面を「デッキ面13」、その反対側を単に「下面13U」ということとする。
図2に示すようにデッキ面13には、複数の容器嵌合部18が縦横に等間隔に並べて形成されている。各容器嵌合部18は、デッキ面13の一部を段付き状に陥没させた円環状の溝構造をなしている。容器嵌合部18の構造については後に詳説する。
デッキ面13の略全体には、複数の貫通孔26が形成され、各容器嵌合部18の円環状の溝より内側部分にも貫通孔26は形成されている。また、デッキ面13の横方向(長手方向)の両側縁部には、1対ずつのグロメット28が縦方向に並べて設けられている。グロメット28は、円柱状のゴム部材であって、図3に示すように主平板14から内側に突出した円筒壁28Wの内部に嵌合固定されて、デッキ面13より僅かに外側に突出している。また、各フォーク挿入孔12の上側及び下側の内面の長手方向の2箇所にも同様の構造のグロメット28が設けられている(図4参照)。
以下、容器嵌合部18の構造について詳説する。図4に示すように、容器嵌合部18は、前述の通り円環状の溝構造をなし、その外縁部と内縁部とに、主平板14から内側に突出した同心円筒状の外側及び内側の円筒壁19,20を備えている。また、それら円筒壁19,20の下端部間には円環状の底壁21が張られている。
容器嵌合部18の底壁21には、周方向で4等分する位置には底面孔22が形成されている。底面孔22は、略扇形状をなして容器嵌合部18の径方向に延びる1対の直線状の開口縁を有する。そして、底面孔22のうち容器嵌合部18を上方から見て時計回り方向の後側の開口縁から支持壁23が起立している。支持壁23の上端部は、容器嵌合部18の深さ方向の中間に位置し、その支持壁23の上端部から時計回り方向に底面孔22に対応する扇形の係合片24が水平に張り出している。また、支持壁23及び係合片24は、外側の円筒壁19に接続される一方、内側の円筒壁20との間に隙間を有している。そして、これら支持壁23と係合片24とから本発明に係るパレット側抜止係合部27が構成され、デッキ面13全体で見ると、図2に示すように、複数の容器嵌合部18のパレット側抜止係合部27が、デッキ面13の縦方向と横方向とに列をなして並んでいる。
図5に示すように、係合片24のうち底面孔22側を向いた面の先端縁は、所謂、R面取りされた円弧状のガイド面24Gになっている。また、係合片24の底面孔22側を向いた面のうち係合片24の先端縁と基端縁との間の略中央には、容器嵌合部18の径方向に延びる係合溝25が形成されている。そして、係合溝25のうちガイド面24G側の一方の内側面が上下方向と平行な係止面25Aをなし、他方の内側面が係合溝25の溝底面25Cから離れるに従って係止面25Aから離れるように傾斜した傾斜面25Bになっている。
次に、容器30について説明する。図6(A)に示すように、容器30は、下方に向かって僅かに縮径したテーパー状の側壁31の下端部に底壁32を備え、上面が開放した形状をなしている。また、側壁31の上端と上端寄り位置からは、1対のフランジ33,33が側方に張り出している。それらフランジ33,33は同じ外径をなし、周方向で8等分する位置に、第1縦リブ34Aと第2縦リブ34Bとを交互に並べて備えている。
第2縦リブ34Bは、1対のフランジ33,33の間を連絡する長さをなし、第1縦リブ34Aは、第2縦リブ34Bを下側のフランジ33の下方まで延長してなり、第2縦リブ34Bの略3倍の長さをなしている。また、第1及び第2縦のリブ34A,34Bの先端面は、容器30の中心軸と平行でかつ、フランジ33,33の先端面と面一になっている。なお、本実施形態では、第1縦リブ34Aが本発明に係る「側面突部」に相当し、その第1縦リブ34Aの先端面が、本発明に係る垂直面34Cになっている。
底壁32は、側壁31の下端部より上方にずれた位置に配置されている。また、図6(B)に示すように、底壁32の中心部には、水抜孔32Aが形成されている。
底壁32の下面には、側壁31の下端部と同心で小径の円筒リブ35が備えられ、それら円筒リブ35の下面と側壁31の下面とが面一になっている。また、側壁31のうち底壁32より下側部分には、周方向を4等分する位置を切除して側面開口31Aが形成されている。そして、側壁31における側面開口31Aの両側の開口縁と円筒リブ35との間が底壁32の径方向に延びる1対の連絡リブ36,36によって連絡されて、それら連絡リブ36,36に間に下面凹部39が形成されている。
容器30を下方から見て、底壁32を中心とする時計回り方向において、各下面凹部39の後側の連絡リブ36の下縁部からは係合片37が下面凹部39側に水平に張り出している。係合片37は、下面凹部39の下面側の開口の半分より僅かに小さい扇状をなしている。また、係合片37の一側部は円筒リブ35に接続され、係合片37の外側面は側壁31の外面と面一になっている。そして、互いに接続された係合片37と連絡リブ36とから本発明に係る容器側抜止係合部40が構成され、各容器側抜止係合部40が第1縦リブ34Aの下方に位置している。
なお、係合片37の下面には、外縁部より内側を陥没させて下面凹部37Cが形成されている。換言すれば、係合片37の下面の外縁部が肉厚になって補強されている。また、係合片37の下面の外縁部及び連絡リブ36の下面は、側壁31及び円筒リブ35の下面と面一になっている。
図7に示すように、係合片37の上側の先端縁は、所謂、R面取りされて円弧状のガイド面37Gになっている。また、係合片37の上面のうち先端縁と基端縁との間の略中央には、底壁32の径方向に延びる係合突起38が形成されている。係合突起38のうちガイド面37Gと反対側の側面は、上下方向と平行な係止面38Aになっている。また、係合突起38のうちガイド面37G側の側面は、上方に向かってガイド面37Gから離れるように傾斜した傾斜面38Bになっている。さらに、係止面38A及び傾斜面38Bの上端の間は水平面38Cになっている。なお、本実施形態では、係合溝25及び係合突起38を有す得る係合片27,37が本発明に係る「回止係止部」に相当する。
本実施形態の容器群付パレット10の構成に関する説明は以上である。次に、容器群付パレット10を植物の栽培に使用する場合を例に挙げてその作用効果について説明する。
パレット11から外した状態の容器30を鉢として使用し、苗木を複数の容器30に鉢植えする。そして、容器30をパレット11の端部の容器嵌合部18から順番に取り付けていく。なお、鉢植えは、容器30をパレット11に取り付けてから行ってもよい。
容器30をパレット11に取り付けるには、容器嵌合部18のパレット側抜止係合部27に、容器30の下面凹部39の下面開口を対向させる。その際、容器30を側方から見て、側面開口31Aとパレット側抜止係合部27とを合わせてもよい。また、容器30の外周の4つの第1縦リブ34Aが、パレット11の縦横の両方向に向いた位置から時計回り方向に僅かにずらした回転位置を目安にして、パレット側抜止係合部27に下面凹部39の下面開口を対向させてもよい。
次いで、容器30の側面開口31Aが容器嵌合部18内に隠れる位置まで容器30を容器嵌合部18に押し込む。すると、パレット側抜止係合部27が下面凹部39に突入し、容器30の側壁31及び円筒リブ35の下面が底壁21に当接した状態になる。なお、容器30を押し込めない場合には、容器30を一方と他方とに適宜回転させれば、パレット側抜止係合部27が下面凹部39の下面開口に対向して、容器30を押し込むことができる。
容器30を容器嵌合部18に押し込んだら反時計回り方向に回転させる。すると、パレット側抜止係合部27の係合片24の下方に容器側抜止係合部40の係合片37が潜り込み、係合突起38の傾斜面38B(図7参照)に係合片24のガイド面24G(図5参照)が当接する。さらに容器30を反時計回り方向に回転させると、ガイド面24Gと傾斜面38Bとが摺接して係合片24が係合突起38に乗り上がって係合片24,37が互いに離れる側に弾性変形する。さらに、容器30を反時計回り方向に回転させると、係合片24,37が弾性復帰して係合溝25と係合突起38とが凹凸係合する。以上により、容器30の容器嵌合部18に対する取り付けが完了する。そして、図1に示すように、複数の容器30がパレット11の複数の容器嵌合部18に取り付けれて容器群付パレット10になる。この状態で、図3に示すように、各容器30は、係合片24,37同士の上下方向における係合によって容器嵌合部18に抜け止めされかつ、係合溝25と係合突起38との係合により回り止めされる。また、図1に示すように、各容器30の4つの第1縦リブ34Aは、パレット11の縦方向と横方向を向き、図8に示すように、隣り合った容器30,30同士の間で第1縦リブ34A,34Aの垂直面34C,34C同士が当接又は隣接した状態になる。
容器群付パレット10は、容器30に植えられた植物に育成状況に応じて移動される場合がある。そのような場合、フォークリフトのフォークをフォーク挿入孔12,12に挿入して容器群付パレット10を持ち上げて搬送することができる。その際、フォークリフトが段差を通過して衝撃を受けても、各容器30は容器嵌合部18に抜け止めされているので容器30が外れて落下するようなことはない。また、容器嵌合部18に抜け止めされて隣り合う容器30,30同士が互いに隣接又は当接することで、容器30が横方向から受ける負荷が分散され、パレット11及び容器30の嵌合部分及び係合部分の変形・破損が抑えられる。
フォークを横回転させることが可能なフォークリフトを使用すれば、容器30の植物の収穫が終了し、容器30から不要物を排出する場合、複数の容器30ごとパレット11を反転させて複数の容器30内の収容物を一度に排出することができる。
なお、容器30を空にした容器群付パレット10を段積みにすると、下段側の容器群付パレット10の容器30,30のフランジ33が、上端側の容器群付パレット10の下面13Uにおけるグロメット28に当接して滑り止めが図られ、容器群付パレット10の段積み状態が安定する。また、容器30の底壁32には水抜孔32Aが穿孔され、パレット11にも水抜孔32Aに対応する貫通孔26が形成されているので、植物の育成中や容器群付パレット10を再利用のために洗浄した際に、容器30からスムーズに水を排水することができる。
上記したように本実施形態の容器群付パレット10では、容器嵌合部18に嵌合した容器30がパレット側抜止係合部27と容器側抜止係合部40との係合により抜け止めされるので、パレット11が傾いたり衝撃を受けても容器30が容器嵌合部18から外れることがなくなり、複数の容器30を安定して搬送することができる。また、フォークリフトにより複数の容器30ごとパレット11を反転させて、複数の容器30内の収容物を一度に排出することもできる。さらには、容器嵌合部18に抜け止めされて隣り合う容器30,30の垂直面34C,34C同士が互いに隣接又は当接することで、容器30が横方向から受ける負荷が分散され、パレット11及び容器30の嵌合部分の変形・破損が抑えられる。
また、本実施形態の容器群付パレット10では、容器嵌合部18内に容器30を抜け止めするために必要な操作が回転操作であって、その回転操作の方向と、容器30を抜け止めする方向とが直交しているので、小さな操作力で大きな抜け止め力を得ることができる。さらに、係合溝25と係合突起38との係合により容器30が第2位置で回り止めされることで抜け止めのための係合が安定する。その上、隣り合う容器30の垂直面34C,34C同士が隣接又は当接しているか否かにより、それら容器30が共に第2位置に配置されているか否か、即ち、容器30が回り止めされ且つ抜け止めされた状態になっているか否かを容易に確認することができる。
[第2実施形態]
以下、本実施形態は、図9〜図14に示されている。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
図9(A)に示すように、本実施形態の容器30Vの1対のフランジ33,33の間には、周方向を16等分する位置に縦リブ46が備えられ、1つおきの縦リブ46の下方に側面突条42が備えられている。各側面突条42は、下側のフランジ33から側壁31の下端まで真っ直ぐ延び、その断面は四角形になっている。
なお、本実施形態では、側面突条42が、本発明に係る「回止突部」に相当する。また、縦リブ46が本発明に係る「側面突部」に相当し、その縦リブ46の先端面が、本発明に係る垂直面46Aになっている。
図9(B)に示すように、容器30Vのうち側壁31の底壁32より下側部分には、側面突条42,42に挟まれた各領域には、第1係合片43と第2係合片44とが交互に1つずつ備えられている。第1係合片43は、側壁31に角U字形のスリット43Sを形成して、側壁31の一部を底壁32から側壁31の下端寄り位置まで延びる突片形状に切り離し、その突片の先端部に係止突起45を備えた構造をなしている。一方、第2係合片44は、側壁31の下端から下端寄り位置まで平行に延びる1対のスリット44S,44Sを形成して、側壁31の一部を側壁31の下端寄り位置から下端まで延びる突片形状に切り離し、その突片の先端部に係止突起45を備えた構造をなしている。また、図10に示すように、第1及び第2の係合片43,44の各係止突起45は、断面三角形をなして横方向に延び、斜め下方を向いた傾斜面45Bと上方を向いた係止面45Aとを備えている。なお、本実施形態では、第1及び第2の係合片43,44が、本発明に係る「容器側抜止係合部」及び「弾性変形部」に相当する。
図11には、本実施形態のパレット11Vが示されている。このパレット11Vは、デッキ面13全体が桟構造をなし、複数の容器嵌合部18Vを縦横に等間隔に並べた状態にして備えている。図12に示すように、容器嵌合部18Vの外側の円筒壁19には、容器30Vの側面突条42に対応した複数の縦溝50が形成されている。各縦溝50は、側面突条42の断面形状に対応した四角形になっている。
また、容器嵌合部18Vのうち縦溝50,50に挟まれた各領域には、第1係合片43と第2係合片44とに対応する第1係合孔53と第2係合孔54とが交互に1つずつ備えられている。第1係合孔53は、外側の円筒壁19の一部を上端寄り位置から下端に亘って切除してなる。一方、第2係合孔54は、外側の円筒壁19の一部を上端から下端に亘って切除し、その下端寄り位置に両側縁間に係止バー55を架け渡した構造をなしている。また、第2係合孔54の上端部は、主平板14側にも切れ込んでいる。さらに、底壁21には、第1及び第2の係合孔53,54に連続する底面孔56が形成されている。
なお、本実施形態では、第1及び第2の係合孔53,54が、本発明に係る「パレット側抜止係合部」に相当する。
本実施形態の容器群付パレット10Vの構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。容器30Vをパレット11Vに取り付けるには、例えば、容器30Vの第2係合片44(図9(B)参照)を容器嵌合部18Vの第2係合孔54(図12参照)に合わせる。すると、これに伴い、第1係合片43が第1係合孔53に合わされ、側面突条42が縦溝50の合わされる。そして、容器30Vを容器嵌合部18Vに挿入すると、容器30Vの下端が容器嵌合部18Vの途中位置に達したところで、第1係合片43の係止突起45が第1係合孔53の上縁部分に当接すると共に、第2係合片44の係止突起45が第2係合孔54の係止バー55に当接する。そこで、容器30Vを容器嵌合部18Vに向けて強く押し込むと、係止突起45の傾斜面45Bと係止バー55及び第1係合孔53の上縁部分に摺接して第1及び第2の係合片43,44が弾性変形し、容器30Vの下端が容器嵌合部18Vの底壁21に到達したところで、第1及び第2の係合片43,44が共に弾性復帰する。これにより、図13に示すように、第1係合片43の係止突起45の係止面45Aが第1係合孔53の上縁部に下方から対向すると共に、第2係合片44の係止突起45の係止面45Aが第2係合孔54の係止バー55に下方から対向して、容器30Vが容器嵌合部18Vに抜け止めされる。
以上により、容器30Vの取り付けが完了する。そして、複数の容器30Vがパレット11Vの複数の容器嵌合部18Vに取り付けれて容器群付パレット10になる。すると、図14に示すように、各容器30Vの縦リブ46が隣り合った容器30V,30V同士の間で第1縦リブ34A,34Aの垂直面34C,34C同士が当接又は隣接した状態になる。
このように本実施形態の容器群付パレット10Vでは、容器30Vを容器嵌合部18Vに押し込むことで、第1及び第2の係合片43,44の弾性変形を乗り越えてそれら第1及び第2の係合片43,44と第1及び第2の係合孔53,54とが係合して容器30Vが抜け止めされるので、パレット11に対する容器30Vの組み付け作業を容易に行うことができる。また、容器30Vの側縁突部42と容器嵌合部18Vの縦溝50との係合により、容器30Vが容器嵌合部18Vに対する回転方向で位置決めされる。これにより、隣り合う容器30V,30Vの間で、縦リブ46,46の垂直面46A,46A同士を確実に隣接又は当接させることができると共に、第1及び第2の係合片43,44と第1及び第2の係合孔53,54との係合部分に対する負荷が軽減され、容器30Vの抜け止めが安定する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第2実施形態の変形例として、容器を直方体形状とし、それに合わせて容器嵌合部18Vを四角形にしてもよい。
(2)第1及び第2の実施形態の容器30,30Vには蓋がついていなかったが、蓋付きの容器を使用してもよい。
(3)前記第1実施形態では、パレット11の複数の容器嵌合部18の全てに容器30を取り付けて容器群付パレット10として使用した例を示したが、パレット11の複数の容器嵌合部18の一部複数に容器30を取り付けて容器群付パレット10として使用してもよい。
(4)本発明の技術的範囲には含まれないが、例えばパレット11の縦方向(横方向でも可)に延びかつ縦方向に並ぶ複数の容器嵌合部18を貫通する連通孔を設けておくと共に、その連通孔に対応する連通孔を容器30の下端部にも設けておき、パレットの連通孔に挿通させた棒部材が閂状に容器30の下端部も貫通して抜け止めする構成も考えられる。そのような構成にすれば、パレット11に対する容器30の取り外しを容易に行うことができる。
10,10V 容器群付パレット
11 パレット
11V パレット
13 デッキ面
18,18V 容器嵌合部
24,37 係合片
27 パレット側抜止係合部(回止係止部)
30,30V 容器
40 容器側抜止係合部(回止係止部)
42 側面突条(回止突部)
43 第1係合片(容器側抜止係合部)
44 第2係合片(容器側抜止係合部)
46 縦リブ(側面突部)
50 縦溝
53 第1係合孔(パレット側抜止係合部)
54 第2係合孔(パレット側抜止係合部)

Claims (6)

  1. デッキ面に形成されて、複数の容器の下端部が嵌合される複数の容器嵌合部と、
    前記容器嵌合部に設けられ、前記容器の下端部に係合して前記容器を前記容器嵌合部に抜け止めするパレット側抜止係合部とを備えるパレット。
  2. 請求項1に記載のパレットと、
    前記複数の容器嵌合部に下端部が嵌合しかつ、前記パレット側抜止係合部と係合する容器側抜止係合部を有する複数の容器とを備え、
    前記複数の容器嵌合部は、それら容器嵌合部に抜け止めされて隣り合う前記容器同士が互いに隣接又は当接するように配置されている容器群付パレット。
  3. 前記容器側抜止係合部及び前記パレット側抜止係合部は、前記容器嵌合部に嵌合した前記容器を第1位置から第2位置に回転させると互いに係合して前記容器を前記容器嵌合部に抜け止めするように構成され、
    前記容器及び前記容器嵌合部には、互いに係合して前記容器を前記第2位置に係止する回止係止部が備えられている請求項2に記載の容器群付パレット。
  4. 前記容器の周方向の複数位置に配置されて、上下方向と平行な垂直面を有する複数の側面突部を備え、前記第2位置に位置した状態で隣り合う前記容器の前記垂直面同士が隣接又は当接する請求項3に記載の容器群付パレット。
  5. 前記パレット側抜止係合部及び前記容器側抜止係合部の少なくとも一方に弾性変形部が備えられ、
    前記容器が前記容器嵌合部に嵌合される過程で前記弾性変形部が弾性変形してから弾性復帰して前記パレット側抜止係合部と前記容器側抜止係合部とが係合し、前記容器が前記容器嵌合部に抜け止めされる請求項2に記載の容器群付パレット。
  6. 前記容器の周方向の複数位置に設けられて、上下方向と平行な垂直面を有する複数の側面突部と、
    前記容器の下端部の側面から突出する回止突部と、
    前記容器嵌合部に設けられ、前記回止突部が係合する縦溝とを備え、
    前記縦溝に前記回止突部が係合した状態で隣り合う前記容器の前記垂直面同士が隣接又は当接する請求項5に記載の容器群付パレット。
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