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JP2018140797A - 多条ねじ式開閉容器 - Google Patents

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浩通 斉藤
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Abstract

【課題】使用時の開閉のし易さを維持しつつ、流通時のキャップ緩みやキャップ外れを防止することができる多条ねじ式開閉容器を提供する。【解決手段】多条ねじ式開閉容器10は、口部16の外面に軸線O周りに間隔を置いて形成された複数のねじ部16aを有する容器本体12と、容器本体12のねじ部16aと螺合する複数のねじ部30aを有するキャップ14とを備える。キャップ14は、内面にねじ部30aが形成されたキャップ本体22と、キャップ本体22の下端に破断可能な連結部24を介して連結されたリング体26とを有する。多条ねじ式開閉容器10は、容器本体12の外面に軸線上向き方向で係止してリング体26の上方への移動を規制する移動規制手段を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、口部の外面に軸線周りに間隔を置いて形成された複数のねじ部を有する容器本体と、前記容器本体のねじ部と螺合する複数のねじ部を有するキャップとを備える多条ねじ式開閉容器に関する。
特許文献1には、口部の外面に軸線周りに間隔を置いて形成された複数のねじ部を有する容器本体と、前記容器本体のねじ部と螺合する複数のねじ部を有するキャップとを備える多条ねじ式開閉容器が開示されている。このような容器によれば、小さな回転角度でキャップの開閉を行うことができる。
特許第5882022号公報
しかしながら、多条ねじ式開閉容器では、ねじ部のピッチを大きくすれば使用性が向上するが締付け力が低下するため、流通時の振動や落下等によりキャップが緩んだり外れたりする虞がある。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、使用時の開閉のし易さを維持しつつ、流通時のキャップの緩みやキャップ外れを防止することができる多条ねじ式開閉容器を提供することを目的とする。
この発明の多条ねじ式開閉容器は、上記課題を解決するため、口部の外面に軸線周りに間隔を置いて形成された複数のねじ部を有する容器本体と、前記容器本体のねじ部と螺合する複数のねじ部を有するキャップとを備え、前記キャップは、内面に前記ねじ部が形成されたキャップ本体と、前記キャップ本体の下端に破断可能な連結部を介して連結されたリング体とを有し、前記容器本体の外面に軸線上向き方向で係止して前記リング体の上方への移動を規制する移動規制手段を備えている。
この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記移動規制手段は、前記口部の外面に半径方向外側へ向けて突設された張出し部と、前記リング体の半径方向内方へ突出し、前記キャップを前記容器本体に組み付ける前の状態で、その半径方向内端が下方を向き、前記キャップを前記容器本体に組み付ける際に前記張出し部を乗り越えることによって前記半径方向内端が上方を向いて前記張出し部の下面と係止可能な状態となる突片とからなることが好ましい。
この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記移動規制手段は、前記容器本体の外面に形成された環状凹部と、前記リング体の内面に形成され、前記キャップの前記容器本体に対する最終組付け位置にて前記環状凹部に嵌まり込む環状凸部とからなることが好ましい。
この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記移動規制手段は、前記リング体の内面に形成された突起と、前記容器本体の外面に形成され、前記突起と軸線上向き方向で係止する横溝とからなり、前記容器本体に、該容器本体の前記ねじ部に沿う方向に延びて、前記キャップを前記容器本体に組み付ける際に前記突起を前記横溝まで導く誘導凹路が形成されていることが好ましい。
また、この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記横溝は、前記キャップの締め付け方向前方側の第1端部と後方側の第2端部との間の中間部分で前記誘導凹路につながり、
前記突起は、前記キャップの前記容器本体に対する最終組み付け位置にて前記第1端部に位置することが好ましい。
さらに、この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記突起が前記横溝の前記第1端部に位置する間、前記連結部にテンションが発生するよう構成されていることが好ましい。
さらに、この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記突起は、前記キャップの開放動作に伴い、前記第1端部の位置から前記第2端部の位置へと移動し、該第2端部の位置において前記横溝と軸線上向き方向で係止することが好ましい。
さらに、この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記横溝内に、前記突起が前記第1端部の位置から前記第2端部の位置へ一旦移動した後に、該突起の前記第1端部の位置への戻りを規制する戻り規制突起が形成されていることが好ましい。
さらに、この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記誘導凹路内に、前記突起の、前記第1端部の位置から前記第2位置への移動過程において該突起が該誘導凹路内に進入するのを規制する進入規制突起が形成されていることが好ましい。
加えて、この発明の多条ねじ式開閉容器にあっては、前記リング体の下端縁が平坦以外の異形形状に形成されるとともに、前記容器本体の外面に、前記突起が前記横溝の前記第1端部に位置するときは前記リング体の前記異形形状と一致するが、前記突起が前記横溝の前記第2端部に位置するときには前記異形形状からずれる模様が形成されていることが好ましい。
この発明の多条ねじ式開閉容器において、流通時に容器に振動や衝撃が加わる等によって、キャップが開方向に回転しようとすると、移動規制手段によってリング体の上方への移動が規制され、連結部を介してリング体に連結されたキャップ本体も上方への移動が規制される。その結果、流通時におけるキャップ緩みやキャップ外れは防止される。一方、使用に際しては、キャップを開方向に回転させると連結部が破断されるため、開封後はキャップ本体を容易に開閉することができる。
この発明の一実施形態の多条ねじ式開閉容器を一部省略しかつ一部断面で示す側面図である。 図1の容器におけるキャップの底面図である。 図1中のA−A線に沿う部分断面図である。 図1の多条ねじ式開閉容器においてキャップが容器本体に組み付けられ、未開封状態の容器の全体を示した側面図である。 図1の多条ねじ式開閉容器において、キャップ本体をリング体から切り離し容器を開封した状態を示した側面図である。 図3中のB−B線に沿う断面図である。 図3中のC−C線に沿う断面図である。 この発明の他の実施形態の容器を一部省略しかつ一部断面で示す側面図である。 図8の多条ねじ式開閉容器の全体を示す側面図である。 図8の多条ねじ式開閉容器においてキャップ本体を外した様子を示した側面図である。 図8に示した実施形態の変形例に係る多条ねじ式開閉容器の側面図である。 この発明の更に他の実施形態の多条ねじ式開閉容器を一部断面で示す側面図である。 図12中のD−D線に沿う断面図である。 図12中のE−E線に沿う断面図である。 図12中のF−F線に沿う断面図である。 図12に示す多条ねじ式開閉容器において、キャップを容器本体に組み付ける様子を一部断面で示す側面図である。 図12に示す多条ねじ式開閉容器において、キャップを容器本体に完全に組みつけた状態を示す側面図である。 図12に示す多条ねじ式開閉容器において、キャップ本体を外した様子を示した側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態の多条ねじ式開閉容器(以下、単に「容器」という。)を一部省略しかつ一部断面で示す側面図であり、図2は図1の容器におけるキャップの底面図であり、図3は図1中のA−A線に沿う断面図である。
図1に示される容器10は、化粧品等を収容するのに使用されるジャー容器である。容器は、主として、内容物の収容空間Uを形成する容器本体12と、容器本体12の収納空間Uを閉塞するキャップ14とからなる。
容器本体12は、筒状の口部16と、口部16から下方に延びる有底筒状の胴部18とを有している。口部16の外周面には複数のねじ部(おねじ部)16aが螺旋状に形成されている。ねじ部16aはそれぞれ、同一のリード角で構成されており、軸線O周りに間隔を置いて形成されている。
胴部18は側壁部分18aと底壁部分18bとからなり、それらが交わる角部には丸みが形成され、内容物が取り易くなっている。また、胴部18の側壁部分18aの外側にはその下端が接地部となる環状のスカート壁20が形成されている。
キャップ14は、キャップ本体22とキャップ本体22に破断可能な連結部24を介して連結されたリング体26を有している。キャップ本体22の天壁28から垂下する周壁30の内周面には複数のねじ部(めねじ部)30aが形成されている。ねじ部30aはそれぞれ、同一のリード角で構成されており、軸線O周りに間隔を置いて形成されている。これにより、キャップ本体22を容器本体12の口部16に対して軸線O周りに閉方向へ回転させることで、キャップ本体22を容器本体12の口部16に締結することができる。キャップ本体22の天壁28の上面外周縁には、図中仮想線で示される他の容器10のスカート壁20が載置される環状窪み28aが形成されている。これにより、容器10を安定して積み重ねることができる。
連結部24は、軸線O方向に一定の力が加わった際に破断する薄肉、狭幅の複数のブリッジ片やミシン目等が形成された弱化壁等で形成される。図では連結部24としてブリッジ片を用いた例が示されている。
リング体26は、スカート壁20の上方で胴部18の側壁部分18aを取り囲むよう配置されるとともに、その内径は、スカート壁20の外径よりも小さく形成されている。リング体26は、容器本体12に一旦組み付けられると移動規制手段によって上方へ引き抜くことができないよう構成されている。
移動規制手段は、図1に示す例では、口部16に隣接した胴部18上端部に半径方向外側へ向けて突設された環状の張出し部32と、リング体26の対応する内面位置に、半径方向内方へ向けて突設された突片34とからなる。突片34は、図2に示すように、半径方向に延びるスリット36で隔てられて軸線O周りに断続的に形成されており、成形後の状態、つまり、キャップ14を容器本体12に組み付ける前の状態では、図3に仮想線で示すようにその半径方向内端が下方を向き、キャップ14を容器本体12に組み付ける際に張出し部32を乗り越えることによって半径方向内端が上方を向いて張出し部32の下面と係止可能な状態となるものである。
図4は、キャップ14が容器本体12に組み付けられ、未開封状態の容器10の全体を示した側面図である。未開封状態において、流通時に容器10に振動や衝撃が加わる等によって、キャップ14が開方向に回転しようとすると、突片34が張出し部32の下面に係止されるのでリング体26の上方への移動が規制され、連結部24を介してリング体26に連結されたキャップ本体22も上方への移動が規制される。その結果、流通時におけるキャップ緩みやキャップ外れは防止される。一方、使用に際してキャップ14を開方向に回転させると、図5に示すように連結部24が破断されるため、開封後はキャップ本体22を容易に開閉することができる。リング体26の内径はスカート壁20の外径よりも小さいため、キャップ本体22から分離、落下したリング体26はスカート壁20を通過せず、スカート壁20の上面上に留まる。
また、この実施形態の容器によれば、突片34は成形後にはその半径方向内端が下方を向いているが容器本体12への組み付け時にその半径方向内端が上方へ向いて張出し部32の下面と係止可能な状態になることから、容器本体12に対するキャップ14の組み付けを容易に行うことができる。
なお、容器10が一旦開封されると、リング体26はキャップ本体22から分離して容器本体12側に残るため、キャップ緩みやキャップ外れを防止する機能は失われる。そのため、開封後においてもある程度のキャップ本体22の緩み抑制効果を得るため、容器本体12の口部16には、図6に示すように凸部38が設けられてもよい。図6は、図3中のB−B線に沿う断面図である。キャップ14を容器本体12に対して、軸線O周りに閉方向へ回転させることにより、凸部38がキャップ14のねじ部30aに乗り上げることでキャップ緩みは抑制される。凸部38は、キャップ本体22を一定の力で緩めなければ、ねじ部30aへの乗り上げから抜け出ることができない。
また、容器本体12は、図3および図7に示すように、胴部18の上端部に音出し用の振動板42が設けられていてもよい。図7は図3中のC−C線に沿う断面図である。キャップ本体22の周壁30の内周面下端には、図5および図7に示すように、キャップ本体22のねじ込みに伴い振動板42を乗り越える複数のリブ44が軸線O周りに間隔を置いて形成されている。これにより、キャップ本体22のねじ込みに伴い一定の間隔でクリック音(クリック感)を生じさせることができる。
図8は、この発明の他の実施形態の容器を一部省略しかつ一部断面で示す側面図であり、図9はその容器の全体を示す側面図であり、図10はその容器においてキャップ本体を外した様子を示した側面図である。なお、先の実施形態で説明した部材または部分と同様の部材または部分については同一の符号を付し、説明は適宜省略される。
この実施形態では、リング体26はスカート壁20の上部外面を被覆する形状、寸法に形成されている。キャップ本体22の下端とリング体26の上端との間には破断可能な連結部24が一体に形成されている。
この実施形態では、移動規制手段は、スカート壁20の外面に形成された環状凹部46と、リング体26の対応する内面位置に形成され、キャップ14の容器本体12に対する最終組付け位置にて環状凹部46に嵌まり込む環状凸部48とから構成される。環状凹部46および環状凸部48の形状および寸法は、連結部24を破断するのに要する力よりも大きな嵌合力が得られるよう設定される。これにより、流通時において振動や衝撃が加わったとしてもリング体26はスカート壁20に不動に保持され、キャップ緩みやキャップ外れは防止される。一方、使用に際してキャップ本体22を開方向に回転させると、図10に示すように連結部24が破断されるため、開封後はキャップ本体22を容易に開閉することができる。リング体26は、環状凹部46および環状凸部48によってスカート壁20上に留まる。
図11は、図8〜10で示した実施形態の変形例に係る容器の側面図である。この変形例では、リング体26の下端縁が平坦以外の異形形状に形成されている。図示例では、リング体26の下端縁は波形状に形成されている。このようにリング体26の下端縁の形状を変えることで、容器10のデザイン性を向上させることができる。なお、リング体26の下端縁の形状はこれに限定されず、例えば複数のアーチを連続させた形状や鋸歯形状等とすることができる。
図12は、この発明の更に他の実施形態の容器を一部断面で示す側面図であり、図13は図12中のD−D線に沿う断面図であり、図14は、図12中のE−E線に沿う断面図であり、図15は、図12中のF−F線に沿う断面図である。なお、先の実施形態で説明した部材または部分と同様の部材または部分については同一の符号を付し、説明は適宜省略される。
この実施形態では、移動規制手段は、リング体26の内面に周方向に沿って形成されたリブ状の突起50と、スカート壁20の外面に形成され、突起50と軸線上向き方向で係止する横溝52とからなる。突起50および横溝52は少なくとも1組あればよいが、実施形態では、軸線Oの対向位置に2組設けられている。横溝52の軸線O方向に沿った断面(縦断面)形状は、突起50の軸線O方向に沿った断面にほぼ等しい。
また、スカート壁20には、容器本体12のねじ部16aに沿う方向に延びて、キャップ14を容器本体12に組み付ける際に突起50を横溝52まで導く誘導凹路54が形成されている。誘導凹路54は各横溝52に対してそれぞれ設けられている。誘導凹路54の深さは横溝52の深さと同じとすることができる。
横溝52は、キャップ14の締め付け方向前方側の第1端部52aと後方側の第2端部52bとの間の中間部分で誘導凹路54につながっている。突起50は、キャップ14の容器本体12に対する最終組み付け位置にて第1端部52aに位置する。第1端部52aの横方向の長さ(周方向に沿った長さ)は突起50の長さと略等しい。
突起50およびキャップ14のねじ部30a間の軸線O方向に沿った距離は、横溝52および容器本体12のねじ部16a間の軸線O方向に沿った距離よりも僅かに小さくなるよう設定されている。これにより、突起50が横溝52の第1端部52aに位置する間、連結部24にはテンションが発生する。
横溝52は、第1端部52aから第2端部52bまでスカート壁20の周面に沿って連続的に形成されており、突起50は、キャップ14の開放動作に伴い、第1端部52aの位置から第2端部52bの位置へと移動可能である。突起50は、第2端部52bの位置においても横溝52と軸線上向き方向で係止する。
この実施形態では、誘導凹路54内に、突起50の、第1端部52aの位置から第2端部52bの位置への移動過程において突起50が誘導凹路54内に進入するのを規制する進入規制突起56が形成されている。進入規制突起56は、誘導凹路54の末端に配置されており、図14に示す軸線O方向に沿った断面において、上側を向く緩斜面56aと、下側を向き緩斜面56aよりも大きい勾配を有する(垂直を含む)急斜面56bとを有している。突起50は、キャップ14の容器本体12への組み付けに際し誘導凹路54内を移動し、その移動過程において緩斜面56aを乗り越えることができるが、その逆方向で急斜面56bを乗り越えることができない。
また、横溝52内には、突起50が第1端部52aの位置から第2端部52bの位置へ一旦移動した後に、該突起50の第1端部52aの位置への戻りを規制する戻り規制突起58が形成されている。戻り規制突起58は、図15に示すように、軸線Oに直交する断面で第1端部52a側を向いた緩斜面58aと、第2端部52b側を向き緩斜面58aよりも大きい勾配を有する(垂直を含む)急斜面58bとを有している。突起50は、第1端部52aの位置から第2端部52bの位置への移動過程で緩斜面58aを乗り越えることができるが、その逆方向で急斜面58bを乗り越えることができない。
図12に示すように、この実施形態では、リング体26の下端縁が平坦以外の異形形状に形成されるとともに、スカート壁20の外面に、突起50が横溝52の第1端部52aに位置するときはリング体26の異形形状と一致するが、突起50が横溝52の第2端部52bに位置するときには異形形状からずれる模様が形成されている。図示例では、リング体26の下端縁は波形状に形成されている。スカート壁20には、突起50が横溝52の第1端部52aに位置するときはリング体26の波形状の下端縁と一致する波形状の浅溝60が形成されている。
このように構成された容器において、キャップ14を容器本体12に組み付ける際には、図16に示すように、突起50が誘導凹路54の入口に一致するように容器本体12の上にキャップ14を仮セットする。この状態からキャップ14を閉方向へ回転させると、図17に示すように、キャップ本体22のねじ部30aが容器本体12のねじ部16aに螺合してキャップ14は回転しながら下方へ移動する。これに伴いキャップ本体22の内面に形成された突起50も誘導凹路54を横溝52へ向けて移動し、誘導凹路54の末端に形成された進入規制突起56を乗り越えて横溝52の第1端部52aに入り、キャップ14の組み付けが完了する。この状態で、流通時に容器に振動や衝撃が加わる等によって、キャップ14が開方向に回転しようとすると、突起50が横溝52に係止されているのでリング体26の上方への移動が規制され、連結部24を介してリング体26に連結されたキャップ本体22も上方への移動が規制される。その結果、流通時におけるキャップ緩みやキャップ外れは防止される。
一方、使用に際してキャップ14を開方向に回転させると、突起50は、図18に示すように、横溝52内を第1端部52aの位置から第2端部52bの位置へと移動する。この際、誘導凹路54の末端に形成された進入規制突起56が突起50の誘導凹路54内への進入を規制するため、突起50は誘導凹路54に再進入することなく、横溝52の第2端部52bの位置へと移動する。突起50が第2端部52bの位置へ移動するころには、キャップ本体22がねじ部16a,30aを介して上方へ大きく移動して連結部24に十分な引っ張り力が加わるため、連結部24が破断しキャップ本体22はリング体26から切り離される。
したがって、この実施形態の容器によっても、流通時におけるキャップ緩みやキャップ外れを防止することができる。また、開封後はキャップ本体22を容易に開閉することができる。
また、この実施形態の容器によれば、突起50が横溝52の第1端部52aに位置する間、連結部24にテンションが発生するよう構成されていることから、未開封の状態でリング体26と容器本体12の間に十分な係止力を発生させて流通時におけるキャップ14の回転をより確実に防止することができる。
さらに、この実施形態の容器によれば、横溝52内に、突起50が第1端部52aの位置から第2端部52bの位置へ一旦移動した後に、該突起50の第1端部52aの位置への戻りを規制する戻り規制突起58が形成されているため、容器が一旦開封されたかどうかを突起50の位置で判別することができる。
さらに、この実施形態の容器によれば、リング体26の下端縁が波形状に形成されるとともに、スカート壁20の外面に、突起50が横溝52の第1端部52aに位置するときはリング体26の波形状と一致するが、突起50が横溝52の第2端部52bに位置するときには波形状からずれる波形状の浅溝60が形成されているので、容器10が一旦開封されたかどうかをリング体26の下端縁の形状と浅溝60の形状との一致、不一致に基づき容易に判別することができる。なお、リング体26の下端縁の形状および浅溝60の形状はこれに限定されず、例えば複数のアーチを連続させた形状や鋸歯形状等とすることができる。また、模様は浅溝60に限らず、スカート壁20の表面に貼付され得るシールやラベル等に描かれた模様であってよい。
この発明によれば、使用時の開閉のし易さを維持しつつ、流通時のキャップ緩みやキャップ外れを防止することができる多条ねじ式開閉容器を提供することができる。
10 多条ねじ式容器
12 容器本体
14 キャップ
16 口部
18 胴部
20 スカート壁
22 キャップ本体
24 連結部
26 リング体
32 張出し部
34 突片
46 環状凹部
48 環状凸部
50 突起
52 横溝
54 誘導凹路
56 進入規制突起
58 戻り規制突起
60 浅溝

Claims (10)

  1. 口部の外面に軸線周りに間隔を置いて形成された複数のねじ部を有する容器本体と、前記容器本体のねじ部と螺合する複数のねじ部を有するキャップとを備える多条ねじ式開閉容器であって、
    前記キャップは、内面に前記ねじ部が形成されたキャップ本体と、前記キャップ本体の下端に破断可能な連結部を介して連結されたリング体とを有し、
    前記容器本体の外面に軸線上向き方向で係止して前記リング体の上方への移動を規制する移動規制手段を備えることを特徴とする多条ねじ式開閉容器。
  2. 前記移動規制手段は、前記口部の外面に半径方向外側へ向けて突設された張出し部と、前記リング体の半径方向内方へ突出し、前記キャップを前記容器本体に組み付ける前の状態で、その半径方向内端が下方を向き、前記キャップを前記容器本体に組み付ける際に前記張出し部を乗り越えることによって前記半径方向内端が上方を向いて前記張出し部の下面と係止可能な状態となる突片とからなることを特徴とする、請求項1に記載の多条ねじ式開閉容器。
  3. 前記移動規制手段は、前記容器本体の外面に形成された環状凹部と、前記リング体の内面に形成され、前記キャップの前記容器本体に対する最終組付け位置にて前記環状凹部に嵌まり込む環状凸部とからなることを特徴とする、請求項1に記載の多条ねじ式開閉容器。
  4. 前記移動規制手段は、前記リング体の内面に形成された突起と、前記容器本体の外面に形成され、前記突起と軸線上向き方向で係止する横溝とからなり、
    前記容器本体に、該容器本体の前記ねじ部に沿う方向に延びて、前記キャップを前記容器本体に組み付ける際に前記突起を前記横溝まで導く誘導凹路が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の多条ねじ式開閉容器。
  5. 前記横溝は、前記キャップの締め付け方向前方側の第1端部と後方側の第2端部との間の中間部分で前記誘導凹路につながり、
    前記突起は、前記キャップの前記容器本体に対する最終組み付け位置にて前記第1端部に位置することを特徴とする、請求項4に記載の多条ねじ式開閉容器。
  6. 前記突起が前記横溝の前記第1端部に位置する間、前記連結部にテンションが発生するよう構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の多条ねじ式開閉容器。
  7. 前記突起は、前記キャップの開放動作に伴い、前記第1端部の位置から前記第2端部の位置へと移動し、該第2端部の位置において前記横溝と軸線上向き方向で係止することを特徴とする、請求項5または6に記載の多条ねじ式開閉容器。
  8. 前記横溝内に、前記突起が前記第1端部の位置から前記第2端部の位置へ一旦移動した後に、該突起の前記第1端部の位置への戻りを規制する戻り規制突起が形成されていることを特徴とする、請求項5から7までのいずれか一項に記載の多条ねじ式開閉容器。
  9. 前記誘導凹路内に、前記突起の、前記第1端部の位置から前記第2位置への移動過程において該突起が該誘導凹路内に進入するのを規制する進入規制突起が形成されていることを特徴とする、請求項5から8までのいずれか一項に記載の多条ねじ式開閉容器。
  10. 前記リング体の下端縁が平坦以外の異形形状に形成されるとともに、前記容器本体の外面に、前記突起が前記横溝の前記第1端部に位置するときは前記リング体の前記異形形状と一致するが、前記突起が前記横溝の前記第2端部に位置するときには前記異形形状からずれる模様が形成されていることを特徴とする、請求項4から9のいずれか一項に記載の多条ねじ式開閉容器。
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