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JP2018137395A - Ledモジュール、及び、絶縁回路基板 - Google Patents

Ledモジュール、及び、絶縁回路基板 Download PDF

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JP2018137395A
JP2018137395A JP2017032347A JP2017032347A JP2018137395A JP 2018137395 A JP2018137395 A JP 2018137395A JP 2017032347 A JP2017032347 A JP 2017032347A JP 2017032347 A JP2017032347 A JP 2017032347A JP 2018137395 A JP2018137395 A JP 2018137395A
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航 岩崎
Wataru Iwazaki
航 岩崎
雅人 駒崎
Masahito Komazaki
雅人 駒崎
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Abstract

【課題】CSPと絶縁回路基板との間のはんだ接合信頼性に優れ、さらに放熱特性に優れており、安定して動作可能なLEDモジュール、及び、このLEDモジュールに用いられる絶縁回路基板を提供する。
【解決手段】LED素子がセラミックス層上に配置されてチップサイズにパッケージされたCSP50と、このCSP50が搭載される絶縁回路基板10と、を備え、絶縁回路基板10は、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11のCSP50が搭載される側の面に形成された回路層12と、セラミックス基板11の回路層12とは反対側の面に形成された金属層13と、を有しており、回路層12がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、金属層13が銅又は銅合金で構成されており、回路層12とCSP50との間にはんだ層2が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、LED素子がセラミックス層上に配置されてチップサイズにパッケージされたCSPと、このCSPが搭載される絶縁回路基板と、を備えたLEDモジュール、上述のLEDモジュールに用いられる絶縁回路基板に関するものである。
LED素子は、長寿命で安定した発光特性により、各種光源に幅広く用いられている。こうしたLED素子の光変換効率は20〜30%程度であり、残りの70〜80%のエネルギーはLED素子で熱となる。一方、LED素子は熱に弱いデバイスであり、一般的な動作保証温度は−10〜85℃程度である。このため、LED素子を搭載する絶縁回路基板には、LED素子で生じた熱を効率的に拡散するための放熱板や、熱交換を行う冷却器などが設けられている。
従来、上述のLEDモジュールにおいては、複数のLED素子がブロック化されたLEDユニットが、例えば特許文献1に記載の絶縁回路基板上にはんだ接合された構造とされている。
ここで、特許文献1に記載の絶縁回路基板においては、金属ベース板と、この金属ベース板上に積層された絶縁樹脂層と、この絶縁樹脂層の上に形成された銅回路層と、を備えており、銅回路層にLEDユニットがはんだ付けされている。そして、LEDユニットから発生した熱を効率的に放散させるために、金属ベース板の絶縁樹脂層とは反対側の面にグリース等を介してヒートシンクが積層配置されている。
特開2013−153157号公報
ところで、最近では、ひとつのLED素子がセラミックス層上に配置されてチップサイズにパッケージされたCSP(Chip Size Package)が提供されており、様々な形状の発光パターンを形成するために、複数のCSPを絶縁回路基板上に任意のパターンで搭載したLEDモジュールが提案されている。
このようなCSPを用いた場合、ひとつのCSPにおける接合面積が小さいため、CSPと回路層との接合信頼性を従来よりも向上させる必要があった。また、光量を確保するために、上述のCSPの集積密度を高くした場合には、熱的負荷が大きくなるといった問題があった。
ここで、CSPはセラミックス層を有していることから、このセラミックス層に近似した熱膨張係数を有している。一方、特許文献1に記載された絶縁回路基板は、金属ベース板が主体の構成とされるとともに金属に近似した熱膨張係数を有する絶縁樹脂層が形成されていることから、全体として金属に近似した熱膨張係数を有している。このため、LEDモジュールを使用した際に温度変化した場合に、CSPと絶縁回路基板との熱膨張係数の差によってはんだ層に熱歪が作用し、はんだ接合の信頼性が低下してしまうといった問題があった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、CSPと絶縁回路基板との間のはんだ接合信頼性に優れ、さらに放熱特性に優れており、安定して動作可能なLEDモジュール、及び、このLEDモジュールに用いられる絶縁回路基板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のLEDモジュールは、LED素子がセラミックス層上に配置されてチップサイズにパッケージされたCSPと、このCSPが搭載される絶縁回路基板と、を備え、前記絶縁回路基板は、セラミックス基板と、このセラミックス基板の前記CSPが搭載される側の面に形成された回路層と、前記セラミックス基板の前記回路層とは反対側の面に形成された金属層と、を有しており、前記回路層がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、前記金属層が銅又は銅合金で構成されており、前記回路層と前記CSPとの間にはんだ層が形成されていることを特徴としている。
この構成のLEDモジュールによれば、絶縁回路基板は、セラミックス基板と、このセラミックス基板の前記CSPが搭載される側の面に形成された回路層を有しており、この回路層が比較的変形抵抗が小さいアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されているので、絶縁回路基板の熱膨張係数がセラミックス基板に近似することになり、セラミックス層を有するCSPの熱膨張係数と絶縁回路基板の熱膨張係数の差が小さくなる。これにより、LEDモジュールを使用した際に温度変化した場合であっても、CSPと回路層との間に形成されたはんだ層に大きな熱歪が負荷されることを抑制でき、はんだ接合信頼性を向上させることができる。
また、絶縁回路基板が銅又は銅合金からなる金属層を有しているので、CSPで発生した熱を金属層において面方向に大きく広げることができ、放熱特性を向上させることが可能となる。これにより、複数のCSPの集積密度を高くした場合であっても、LEDモジュールを安定して動作させることができる。
ここで、本発明のLEDモジュールにおいては、前記回路層の厚さが10μm以上200μm以下の範囲内とされているこことが好ましい。
この場合、回路層の厚さが200μm以下と比較的薄く形成されているので、絶縁回路基板の熱膨張係数がさらにセラミックス基板に近似することになり、CSPと回路層との間に形成されたはんだ層に大きな熱歪が負荷されることを抑制でき、はんだ接合信頼性をさらに向上させることができる。また、回路層が薄く形成されているので、微細な回路パターンを形成することが可能となり、複数のCSPを高い密度で搭載することができる。さらに、回路層の厚さが10μm以上とされているので、回路層における導電性を確保することができる。
また、本発明のLEDモジュールにおいては、前記CSPの前記セラミックス層と、前記絶縁回路基板の前記セラミックス基板と、が同種類のセラミックス材料で構成されていることが好ましい。
この場合、CSPの熱膨張係数と絶縁回路基板の熱膨張係数の差をさらに小さくすることができ、CSPと回路層との間に形成されたはんだ層に大きな熱歪が負荷されることを抑制でき、はんだ接合信頼性をさらに向上させることができる。
本発明の絶縁回路基板は、上述のLEDモジュールに用いられる絶縁回路基板であって、セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成された回路層と、前記セラミックス基板の他方の面に形成された金属層と、を有しており、前記回路層がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、前記金属層が銅又は銅合金で構成されていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板によれば、セラミックス基板の一方の面に形成された回路層が、変形抵抗が比較的小さいアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されているので、絶縁回路基板の熱膨張係数がセラミックス基板に近似することになる。
一方、セラミックス基板の一方の面に熱伝導性に優れた銅又は銅合金からなる金属層が形成されているので、金属層において熱を面方向に拡げることができ、放熱特性を向上させることができる。
ここで、本発明の絶縁回路基板においては、前記回路層の厚さが10μm以上200μm以下の範囲内とされていることが好ましい。
この場合、回路層の厚さが200μm以下と比較的薄く形成されているので、絶縁回路基板の熱膨張係数がさらにセラミックス基板に近似することになる。また、回路層が薄く形成されているので、微細な回路パターンを形成することが可能となる。さらに、回路層の厚さが10μm以上とされているので、回路層における導電性を確保することができる。
本発明によれば、CSPと絶縁回路基板との間のはんだ接合信頼性に優れ、さらに放熱特性に優れており、安定して動作可能なLEDモジュール、及び、このLEDモジュールに用いられる絶縁回路基板を提供することができる。
本発明の実施形態であるLEDモジュールを示す断面図である。 本発明の実施形態であるLEDモジュールに用いられるCSPの断面説明図である。 本発明の実施形態である絶縁回路基板の断面説明図である。 本発明の実施形態であるLEDモジュールの製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態である絶縁回路基板の製造方法を示す説明図である。 本発明の実施形態であるLEDモジュールの製造方法を示す説明図である。 CSPの他の例を示す断面説明図である。
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
図1に、本発明の一実施形態であるLEDモジュール1、及び、このLEDモジュール1に備えられた絶縁回路基板10を示す。
このLEDモジュール1は、絶縁回路基板10と、この絶縁回路基板10の一方側(図1において上側)の面にはんだ層2を介して接合されたCSP50と、絶縁回路基板10の他方側(図1において下側)に配置されたヒートシンク30と、を備えている。
CSP50は、一つのLED素子55をセラミックス層51上に配置してチップサイズにパッケージしたものである。本実施形態においては、CSP50は、図2に示すように、セラミックス層51とこのセラミックス層51の両面にパターン状に形成された配線層52a,52bと、配線層52a上に配置されたLED素子55と、LED素子55と他の配線層52aとを接続する接続ワイヤ58と、を備えている。また、セラミックス層51上に配置されたLED素子55が樹脂59によって封止されている。
セラミックス層51は、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)等で構成されており、本実施形態では、AlNで構成されている。
配線層52a、52bは、導電性に優れた金属で構成されており、本実施形態では銅又は銅合金で構成されている。また、セラミックス層51の両面に形成された配線層52a,52bは、セラミックス層51を厚さ方向に貫通する連絡路52cによって接続されている。
LED素子55は、半導体材料で構成されており、電気エネルギーを光に変換する光電変換素子である。本実施形態においては、LED素子55は、Ge層55aとGaN層55bと蛍光体55cとが積層された構造とされている。
なお、LED素子55の光変換効率は20〜30%程度であり、残りの70〜80%のエネルギーは熱となる。
上述のCSP50においては、図2に示すように、セラミックス層51を主体として構成されていることから、CSP50全体の熱膨張係数は、セラミックス層51を構成する窒化アルミニウムに近似することになる。
また、上述のCSP50と絶縁回路基板10とを接合するはんだ層2は、例えばAu−Sn合金はんだ材、Sn−Ag−Cu系はんだ材、Sn−Cu系はんだ材やSn−Ag系はんだ材等で構成されている。
そして、本実施形態に係る絶縁回路基板10は、図3に示すように、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図3において上面)に配設された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(図3において下面)に配設された金属層13と、を備えている。
セラミックス基板11は、絶縁性の高い窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)、窒化ケイ素(Si)等で構成されており、本実施形態では、窒化アルミニウム(AlN)で構成されている。すなわち、本実施形態においては、CSP50のセラミックス層51と絶縁回路基板10のセラミックス基板11とが同種類のセラミックス材料である窒化アルミニウム(AlN)で構成されている。
ここで、セラミックス基板11の厚さは、0.2〜1.5mmの範囲内に設定されており、本実施形態では、0.635mmに設定されている。
回路層12は、セラミックス基板11の一方の面(図3において上面)に形成されており、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。本実施形態では、図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面にアルミニウム板22が接合されることで形成されている。回路層12を構成するアルミニウム板22としては、例えば、純度が99質量%以上のアルミニウム(2Nアルミニウム)や純度99.9質量%以上のアルミニウムや純度が99.99質量%以上のアルミニウム等の圧延板が用いることが好ましく、本実施形態では、純度が99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)の圧延板を用いている。
そして、本実施形態においては、回路層12の厚さが、10μm以上200μm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、50μmに設定されている。
金属層13は、セラミックス基板11の他方の面(図3において下面)に形成されており、銅又は銅合金で構成されている。実施形態では、図5に示すように、セラミックス基板11の他方の面に銅板23が接合されることで形成されている。金属層13を構成する銅板23としては、例えば、無酸素銅、タフピッチ銅、リン脱酸銅等の圧延板を用いることが好ましく、本実施形態では、無酸素銅の圧延板を用いている。
本実施形態においては、金属層13の厚さが、0.05mm以上1mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.05mmに設定されている。
ヒートシンク30は、前述の絶縁回路基板10を冷却するためのものであり、本実施形態においては、熱伝導性が良好な材質で構成された放熱板とされている。本実施形態においては、ヒートシンク30は、A6063(アルミニウム合金)で構成されている。
このヒートシンク30は、本実施形態においては、絶縁回路基板10の金属層13と固相拡散接合されている。
次に、上述した本実施形態であるLEDモジュール1の製造方法及び絶縁回路基板10の製造方法について、図4から図6を参照して説明する。
まず、図5に示すように、セラミックス基板11の他方の面(図5において下面)に、金属層13となる銅板23を接合し、金属層13を形成する(金属層形成工程S01)。
セラミックス基板11の他方の面に、Ag−Cu−Ti系ろう材27を介して銅板23を積層し、これを積層方向に加圧(圧力1〜35kgf/cm)した状態で真空加熱炉内に装入して加熱する。ここで、本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10−3〜10−6Paの範囲内、加熱温度を790〜840℃の範囲内に設定している。
次に、図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図5において上面)に、回路層12となるアルミニウム板22を接合し、回路層12を形成する(回路層形成工程S02)。
セラミックス基板11の一方の面に、Al−Si系ろう材26を介してアルミニウム板22を積層し、これを積層方向に加圧(圧力1kgf/cm以上35kgf/cm以下)した状態で真空加熱炉内に装入して加熱する。ここで、本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10−3〜10−6Paの範囲内、加熱温度を630〜650℃の範囲内に設定している。
以上のような工程により、本実施形態である絶縁回路基板10が製造される。
次に、図6に示すように、絶縁回路基板10の金属層13とヒートシンク30とを接合する(ヒートシンク接合工程S03)。本実施形態では、金属層13が銅又は銅合金(無酸素銅)で構成されており、ヒートシンク30がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されていることから、金属層13とヒートシンク30とを固相拡散接合によって接合する。
金属層13の他方側にヒートシンク30を積層し、金属層13とヒートシンク30に対して積層方向に加圧(圧力3kgf/cm以上35kgf/cm以下)した状態で、アルミニウムと銅との共晶温度未満で保持することにより、金属層13とヒートシンク30を固相拡散接合する。
次に、絶縁回路基板10の回路層12の上に、はんだ材28を介してCSP50を積層し、回路層12とCSP50とをはんだ付けする(CSP接合工程S04)。
以上のような工程により、本実施形態であるLEDモジュール1が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態によれば、セラミックス基板11と回路層12とを有する絶縁回路基板10にCSP50がはんだ接合されており、回路層12が比較的変形抵抗が小さいアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されているので、絶縁回路基板10の熱膨張係数がセラミックス基板11に近似することになる。このため、セラミックス層51を有するCSP50の熱膨張係数と絶縁回路基板10の熱膨張係数の差が小さくなり、冷熱サイクルを負荷した際に、CSP50と回路層12との間に形成されたはんだ層2に大きな熱歪が負荷されることを抑制でき、はんだ接合の信頼性を向上させることが可能となる。
また、絶縁回路基板10が銅又は銅合金からなる金属層13を有しているので、CSPで発生した熱を金属層13において面方向に大きく広げ、ヒートシンク30側に放熱することができ、放熱特性を向上させることができる。よって、絶縁回路基板10に搭載されるCSP50の集積密度を高くした場合であっても、LEDモジュール1を安定して動作させることができる。
さらに、本実施形態においては、回路層12の厚さが200μm以下とされているので、絶縁回路基板10の熱膨張係数がさらにセラミックス基板11に近似することになり、CSP50と回路層12との間に形成されたはんだ層2に大きな熱歪が負荷されることを抑制でき、はんだ接合の信頼性を向上させることができる。また、回路層12が薄く形成されているので、微細な回路パターンを形成することが可能となり、絶縁回路基板10に搭載されるCSP50の集積密度を高くすることができる。
さらに、回路層12の厚さが10μm以上とされているので、回路層12における導電性を確保することができる。
また、本実施形態においては、CSP50のセラミックス層51と、絶縁回路基板10のセラミックス基板11と、が同種類でのセラミックス材料である窒化アルミニウム(AlN)で構成されているので、CSP50の熱膨張係数と絶縁回路基板10の熱膨張係数の差をさらに小さくすることができ、CSP50と回路層12との間に形成されたはんだ層2に大きな熱歪が負荷されることを抑制でき、はんだ接合の信頼性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態においては、回路層12が純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)で構成されているので、変形抵抗が十分に小さくなり、絶縁回路基板10の熱膨張係数をセラミックス基板11にさらに近似させることが可能となる。
また、本実施形態においては、金属層13が無酸素銅で構成されているので、十分に優れた熱伝導性を備えており、放熱特性をさらに向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、セラミックス基板が窒化アルミニウムで構成されたものとして説明したが、これに限定されることはなく、その他のセラミックス材料で構成されたものであってもよい。
また、本実施形態では、回路層が純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)で構成されたものとして説明したが、これに限定されることはなく、他のアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたものであってもよい。
さらに、本実施形態では、金属層が無酸素銅で構成されたものとして説明したが、これに限定されることはなく、他の銅又は銅合金で構成されたものであってもよい。
また、本実施形態では、図2に示す構造のCSP50を搭載するものとして説明したが、CSPの構造に限定はなく、例えば図7に示すように、セラミックス層151の一面に形成された配線層152aの上に金(Au)バンプ158を介してLED素子155が接合された構造のCSP150であってもよい。なお、図7に示すLED素子155は、GaN層155aとAl層155bと蛍光体155cが積層された構造とされている。また、セラミックス層151上のLED素子155は、樹脂159によって封止されている。さらに、セラミックス層151の他面に配線層152bが形成され、配線層152aと配線層152bは、セラミックス層151を厚さ方向に貫通する連絡路152cによって接続されている。ここで、連絡路152cは配線層152a,152bと異なる導電材料で構成されていてもよい。
さらに、本実施形態では、セラミックス基板とアルミニウム板をAl−Si系ろう材を用いて接合するものとして説明したが、接合方法に特に限定はなく、他のろう材を使用してもよいし、固相拡散接合、過渡液相接合法(TLP)等の他の接合方法を適用してもよい。
また、本実施形態では、セラミックス基板と銅板をAg−Cu−Ti系ろう材を用いて接合するものとして説明したが、接合方法に特に限定はなく、他のろう材を使用してもよいし、固相拡散接合等の他の接合方法を適用してもよい。
さらに、本実施形態では、銅板を接合して金属層を形成した後に、アルミニウム板を接合して回路層を形成するものとして説明したが、これに限定されることはなく、銅板とセラミックス基板の接合とアルミニウム板とセラミックス基板の接合とを同時に行っても良い。
また、本実施形態では、図1に示すヒートシンク30を備えたものとして説明したが、これに限定されることはなく、ヒートシンクの構造に特に制限はない。
さらに、金属層とヒートシンクとを固相拡散接合するものとして説明したが、接合方法に限定はなく、グリース付、はんだ付け等を適用してもよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
表1に示す絶縁回路基板の回路層上に図2に示す構造のCSP(サイズ:1.6mm×1.2mm)をはんだ付けし、評価用LEDモジュールを作成した。なお、はんだ材としてSn−3質量%Ag−0.5質量%Cuを用いて、雰囲気:窒素、温度220℃、保持時間30秒の条件でCSPをはんだ付けした。
なお、従来例6においては、絶縁基板として、両面にCuが積層されたガラスエポキシ基板(樹脂基板)を用いた。
回路層及び金属層がAlの場合は、純度99.99質量%以上のアルミニウム板(4N−Al)をAl−7.5質量%Siろう材(厚さ:14μm)を介して表1記載のセラミックス基板に積層し、接合荷重0.3MPa、接合温度640℃、接合時間30分の条件で接合した。
回路層及び金属層がCuの場合は、無酸素銅からなる銅板をAg−8.8質量%Tiろう材(厚さ:10μm)を介して表1記載のセラミックス基板に積層し、接合荷重0.1MPa、接合温度820℃、接合時間30分の条件で接合した。
得られた評価用LEDモジュール及び絶縁回路基板を用いて、以下のようにシェア強度、熱抵抗を評価した。評価結果を表1に示す。
(冷熱サイクル試験)
冷熱衝撃試験機(エスペック株式会社製TSA−72ES)を使用し、評価用LEDモジュールに対して、気相で、−40℃×5分←→150℃×5分の2000サイクルを実施した。
(シェア強度)
上述の冷熱サイクル試験前と冷熱試験後において、以下のようにして、絶縁回路基板の回路層とCSPとの間のシェア強度を測定した。
回路層上にCSPを接合した後, 株式会社レスカ製ボンディングテスタPTR−1101を用いてシェア強度を測定した。
(熱抵抗)
得られた絶縁回路基板を用いて、以下のような手順で厚さ方向の熱抵抗を測定した。
絶縁回路基板の回路層上にヒーターチップ(1.0mm×1.0mm)をはんだ接合し、投入電力5Wとした際のヒーターチップの温度と雰囲気温度から以下の式で熱抵抗を算出した。
(ヒーターチップ温度−雰囲気温度)/投入電力
Figure 2018137395
回路層及び金属層にアルミニウムを用いた従来例1、2では、冷熱サイクル後のシェア強度は高かったものの、熱抵抗が高かった。回路層及び金属層に銅を用いた従来例3、4では、熱抵抗は低かったものの、冷熱サイクル後のシェア強度が低かった。
回路層に銅、金属層にアルミニウムを用いた従来例5及び樹脂基板を用いた従来例6では、冷熱サイクル後のシェア強度が低く、熱抵抗も高かった。
回路層にアルミニウム、金属層に銅を用いた、本発明例1〜6では、冷熱サイクル後のシェア強度も高く、熱抵抗も低い、絶縁回路基板が得られることが確認された。
1 LEDモジュール
10 絶縁回路基板
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
50,150 CSP
51,151 セラミックス層
55,155 LED素子

Claims (5)

  1. LED素子がセラミックス層上に配置されてチップサイズにパッケージされたCSPと、このCSPが搭載される絶縁回路基板と、を備え、
    前記絶縁回路基板は、セラミックス基板と、このセラミックス基板の前記CSPが搭載される側の面に形成された回路層と、前記セラミックス基板の前記回路層とは反対側の面に形成された金属層と、を有しており、
    前記回路層がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、前記金属層が銅又は銅合金で構成されており、
    前記回路層と前記CSPとの間にはんだ層が形成されていることを特徴とするLEDモジュール。
  2. 前記回路層の厚さが10μm以上200μm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載のLEDモジュール。
  3. 前記CSPの前記セラミックス層と、前記絶縁回路基板の前記セラミックス基板と、が同種類のセラミックス材料で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLEDモジュール。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のLEDモジュールに用いられる絶縁回路基板であって、
    セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成された回路層と、前記セラミックス基板の他方の面に形成された金属層と、を有しており、
    前記回路層がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、前記金属層が銅又は銅合金で構成されていることを特徴とする絶縁回路基板。
  5. 前記回路層の厚さが10μm以上200μm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項4に記載の絶縁回路基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020113686A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 三菱マテリアル株式会社 ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法及びヒートシンク付き絶縁回路基板

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JP7243201B2 (ja) 2019-01-16 2023-03-22 三菱マテリアル株式会社 ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法及びヒートシンク付き絶縁回路基板

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