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JP2018123796A - マイクロダイヤフラムポンプ - Google Patents

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JP2018123796A
JP2018123796A JP2017017911A JP2017017911A JP2018123796A JP 2018123796 A JP2018123796 A JP 2018123796A JP 2017017911 A JP2017017911 A JP 2017017911A JP 2017017911 A JP2017017911 A JP 2017017911A JP 2018123796 A JP2018123796 A JP 2018123796A
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JP2017017911A
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治夫 小野
Haruo Ono
治夫 小野
直人 三田
Naoto Mita
直人 三田
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Kikuchi Seisakusho Co Ltd
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Kikuchi Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【課題】ダイヤフラムポンプにおいて、供給量を増加させる等の技術を提供すること。【解決手段】マイクロダイヤフラムポンプ10は、吸入弁31a、31bおよび吐出弁32a、32bを有する弁プレート30と、一面を弁プレート30に対向配置することでチャンバ80a、80bを形成するダイヤフラム40と、ダイヤフラム40に貼着される圧電素子60a、60bと、圧電素子に電圧を印加する駆動回路65a、65bとを備える。吸入弁31a、吐出弁32aからなる弁プレート部30aに圧電素子60aが対向配置され、吸入弁31b、吐出弁32bからなる弁プレート部30bに圧電素子60bが対向配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、ダイヤフラムとなる薄膜などを積層することにより形成するマイクロダイヤフラムポンプに関する。
近年家庭用(戸建て住宅用)の分散型エネルギープラントとして燃料電池システムの普及と商業化が期待されている。この種の燃料電池では、燃料ガスや液体燃料、改質器に供給する水、改質器でできた水素などを燃料電池自体に供給するためのポンプが必要になる。また燃料から必要な水素(H)を取り出す改質時に一酸化炭素(CO)が生成されるが、この一酸化炭素は電池触媒の性能に悪影響を及ぼすため、一酸化炭素濃度低減のため選択酸化用空気の流量制御も同時に求められる。さらに分析装置や医療関連(投薬、臨床試験など)では、気体や液体の微少量の供給が必要になる。さらに、電子機器の性能向上に伴って発生する熱を放出し冷却するための小型のポンプも必要になる。
このような用途に用いるマイクロポンプがこれまで種々提案されている。一般的なポンプとしては、遠心式、容積回転式、容積往復式などが周知である。容積往復式は微少流量の吐出が可能で軽量精度が良いなどの特徴が有り、特にダイヤフラム式のものは小型化に適するから、体内にインプラント可能な医療機器、小型の分析機器や事務用機器などへの適用が行われている。
特許文献1〜3には、圧電素子で駆動するマイクロダイヤフラムポンプが開示されている。これら開示されたポンプでは、吸入弁および吐出弁が形成された弁座シートに、一枚の枠板ないしは複数枚の枠板からなる枠体を介してダイヤフラムが接合されている。ダイヤフラムの一面には吸入弁と吐出弁とを有する弁座シートが対向し、他の面にはダイヤフラムを振動させる一の圧電素子(ピエゾ素子)が貼着されている。ダイヤフラム、弁座シートおよび枠板(または枠体)で囲まれる空間に、ダイヤフラムの振動によって容積(内圧)が変化する圧力チャンバを形成している。
特許第4945661号公報 特開2011−117211号公報 特開2011−117212号公報
しかしながら、上述した従来のマイクロダイヤフラムポンプにおいては一の圧電素子により流体を供給することとしており、その供給量には限界があった。このため、近年は、微少量の供給としながらもその供給量を増加させることができるマイクロダイヤフラムポンプの提供が強く望まれていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ダイヤフラムを有するマイクロポンプにおいて、複数の圧電素子を配置することにより、ポンプ供給量を増加させる等の技術を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するため、本発明は、吸入弁および吐出弁を有する弁プレートと、一面を前記弁プレートに対向配置することでチャンバを形成するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの他面に貼着される圧電素子と、該圧電素子に電圧を印加する駆動回路と、を備えるマイクロダイヤフラムポンプであって、前記弁プレートが吸入弁および吐出弁を備える弁プレート部を複数有するとともに、前記圧電素子が前記複数の弁プレート部のそれぞれに対向配置されて複数備えられることを特徴とする。
上記構成のマイクロダイヤフラムポンプにおいて、前記弁プレートにおける前記複数の吸入弁の吸入口を相互に連通させる吸入側連通流路と前記複数の吐出弁の吐出口を相互に連通させる吐出側連通流路を有する連通流路シートを設けることが好ましい。
また、前記吸入弁および前記吐出弁が交互に並んで配置され、前記吸入側連通流路および吐出側連通流路が前記吐出口または前記吸入口を迂回するようにそれぞれ弓状に形成されることが好ましい。
また、前記弁プレート部における吐出弁の吐出口と他の弁プレート部における吸入弁の吸入口を相互に連通させ吐出と吸入を中継する中継流路が形成された連通流路シートを有することが好ましい。
また、前記駆動回路は、前記複数の圧電素子のそれぞれに位相が同一または位相が異なる交番電圧を印加することが好ましい。
前記位相の異なる交番電圧は、相互に正逆が反転した関係にある交番電圧とすることが好ましい。
本発明のマイクロダイヤフラムポンプによれば、複数の圧電素子を配置することにより、ポンプ供給量を増加させることができる。
本発明の実施例1によるマイクロダイヤフラムポンプの外観斜視図である。 図1のポンプの積層構造を説明するための分解斜視図である。 図1のポンプの模式断面図である。 弁シートの開口パターンを示す図である。 図4に示すV−V線で切断した弁シートの断面図である。 弁座シートの開口パターンを示す図である。 図6に示すVII−VII線で切断した弁座シートの断面図である。 連通流路シートの構造を示す平面図である。 駆動回路の印加電圧を示す図である。 駆動回路の印加電圧を示す他の図である。 本発明の実施例2によるマイクロダイヤフラムポンプの積層構造を説明するための分解斜視図である。 図11のポンプの模式断面図である。 図11の連通流路シートを示す平面図である。
本発明に係るマイクロダイヤフラムポンプの好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」という語は、単に相対的な位置関係を意味し、絶対的な方向の意味では解釈されない。本発明の実施形態によるマイクロダイヤフラムポンプは、吸入弁および吐出弁を有する弁プレートと、一面が弁プレートに対向配置されるダイヤフラムと、ダイヤフラムの他面に貼着される圧電素子と、圧電素子に交番電圧を印加する駆動回路と、を備える。
一の実施形態による弁プレートは、第1の弁プレート部および第2の弁プレート部を左右に並べて有しており、第1の弁プレート部および第2の弁プレート部は、それぞれ1組の吸入弁および吐出弁を有しており、それらが相互に対称な構造となっている。
すなわち、第1の弁プレート部は、第1の吸入弁および第1の吐出弁を備え、第2の弁プレート部は、第2の吸入弁および第2の吐出弁を備えている。これら吸入弁および吐出弁は、第1の吸入弁、第1の吐出弁、第2の吸入弁、第2の吐出弁の順に一の直線に沿って交互に並んで配置されている。
圧電素子は、第1の圧電素子および第2の圧電素子を有しており、各圧電素子は、ダイヤフラムを挟んで各弁プレート部のそれぞれに対向配置されている。第1の圧電素子は、第1の弁プレート部に対向配置され、第2の圧電素子は、第2の弁プレート部に対向配置されている。
駆動回路は、第1の駆動回路および第2の駆動回路を有しており、各駆動回路は、各圧電素子のそれぞれに位相が同一または位相が異なる交番電圧を印加するまたは交番電流を供給することができる。例えば、第1の駆動回路が第1の圧電素子に交番電圧を印加し、第2の駆動回路が第2の圧電素子に交番電圧を印加することができる。各圧電素子のそれぞれに同一位相の交番電圧を印可する、または同一位相の交番電流を供給する場合には、駆動回路が1つであってもよい。
マイクロダイヤフラムポンプは、各圧電素子に交番電圧を印加し、または交番電流を供給して、対応するダイヤフラムを振動させることにより、各チャンバ内の流体を吸入弁から吐出弁に導くよう構成されている。
ダイヤフラムを振動させる圧電素子(ピエゾ素子)としては、例えばジルコン・チタン酸鉛を含むPZTと総称される焼結体を採用することができる。ダイヤフラムの素材としては、使用する流体による腐食に強い、例えばステンレス鋼薄板(SUSシート)を採用することができる。なお、ここでいう薄板は、箔状のものを含む。
図1は、本発明の一実施例によるマイクロダイヤフラムポンプ10の外観斜視図である。図2は、ポンプ10の積層構造を説明するための分解斜視図である。図3は、ポンプ10の模式断面図である。マイクロダイヤフラムポンプ10は、複数のステンレスの金属薄板と枠体とを多層化接合、すなわち金属薄板などを位置合わせして積層し、それらを接合して形成される。本実施例のポンプ10の本体は、短辺が約7mm、長辺が約14mmの四角形であり、その厚さは1mm以下である。この実施例では、9枚のステンレス薄板(SUSシート)が一括して拡散接合(真空中で加熱・加圧して接合)されて1つの金属積層体を形成している。
この積層体は、下からベース板20、連通流路シート25、弁プレート30、内枠体37、ダイヤフラムシート40および外枠体50から構成される。弁プレート30は、下側弁座シート34L、下側弁シート35L、上側弁シート35Uおよび上側弁座シート34Uの複数枚のシート部材から構成される。
弁プレート30は、第1の弁プレート部30aおよび第2の弁プレート30bを構成する。第1の弁プレート部30aは、第1の下側弁座シート部34La、第1の下側弁シート部35La、第1の上側弁シート部35Uaおよび第1の上側弁座シート部34Uaから構成される。第2の弁プレート部30bは、第1の下側弁座シート部34Lb、第1の下側弁シート部35Lb、第2の上側弁シート部35Ubおよび第2の上側弁座シート部34Ubから構成される。
ベース板20は、短辺が約7mm、長辺が約14mmのステンレス板であって、吸込ポート流路21と、吐出ポート流路22とが貫通して形成されている。ベース板20上には、連通流路シート25を介して、下側弁座シート34L、下側弁シート35L、上側弁シート35Uおよび上側弁座シート34Uがこの順で積層され、これらのシートを拡散接合することにより弁プレート30の積層体が形成される。なお、弁プレート30の積層体(予備積層体)を予め形成しておき、その弁プレート積層体をベース板20に後から接合してもよい。
次に、弁シート35U、35Lを説明する。図2および図3に示した2枚の弁シート35U、35Lは、同一の弁シートを単に左右を反転した関係にある。ここでは、図4、5を参照して、弁シート35Uを代表して説明する。図4に弁シート35Uの開口パターンを示す。また、図5に図4に示すV−V線で切断した場合の弁シート35Uの断面図を示す。弁シート35Uは、ベース板20と外形が同じステンレス薄板からなる。弁シート35Uには、弁板351Ua、351Ubと、流路開口352Ua、352Ubとが、エッチングやプレス打ち抜きにより形成されている。ここに弁板351Ua、351Ubは、流路開口352Ua、352Ubとほぼ同径の弁板開口3511Ua、3511Ubから内径側に向けて折曲しながら伸びる支持腕3512Ua、3512Ubに支持されている。
次に、弁座シート34U、34Lを説明する。2枚の弁座シート34U、34Lは、同一の弁座シートを左右に反転させ、かつ、上下に裏返した関係にある。ここでは、図6、7を参照して、弁座シート34Uを代表して説明する。図6に弁座シート34Uの開口パターンを示す。また、図7に、図6に示すVII−VII線で切断した場合の断面図を示す。弁座シート34Uは、ベース板20や弁シート35U、35Lと外形が同じステンレス薄板に、弁座341Ua、341Ubと弁ストッパ342Ua、342Ubとがエッチングやプレス打ち抜きにより形成されている。
弁座341Ua、341Ubは、流路となる円形の開口3411a、3411bと、この開口周縁に沿う環状の突条3412a、3412bとを有する。ハーフエッチング領域3413a、3413bは、突条3412a、3412bを残してその回りをハーフエッチングする(所定の深さまでエッチングによって除去する)ことにより僅かにへこませて形成できる。ハーフエッチング領域3413a、3413bの半径方向における幅は、突条3412a、3412bから、対向する弁シート35Uの流路開口352Ua、352Ubの端までの長さに相当する。
突条3412a、3412bにはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の皮膜を形成しておくのが好ましい。このDLCは例えば真空蒸着、スパッタリングなどの物理的方法(PVD)、プラズマCVDなどの化学的方法(気相成長法)により形成することができる。この時、突条3412a、3412b以外の領域には被膜形成を防ぐためのマスキングをしておく。また、ハーフエッチング領域3413a、3413bを形成する際には、少なくともこの突条3412a、3412bがエッチングされないようマスキングをしておくことが望ましい。
弁ストッパ342Ua、342Ubは、開口部3423a、3423bと、開口部3423a、3423bの縁に形成した環状部3421a、3421bと、この環状部3421a、3421bの周囲に周方向に分割された、それぞれ3つの流路3422a、3422a、3422a、3422b、3422b、3422bとを有する。環状部3421a、3421bは、弁板351Ua、351Ubに当接する部位である。そのために、開口部3423a、3423bの内径は、弁板351Ua、351Ubの外径よりも小さく形成される。
正しく位置合わせされた弁プレート30は、吸入ポート側においては、弁シート35Lの弁板351La、351Lbが、弁座シート34Lの弁座341La、341Lbと同心設置されるとともに、弁座シート34Uの弁ストッパ342Ua、342Ubに対向する。これらにより、吸入弁31a、31bが形成される。
また、吐出ポート側においては、弁シート35Uの弁板351Ua、351Ubが、弁座シート34Uの弁座341Ua、341Ubに同心設置されるとともに、弁座シート34Lの弁ストッパ342La、342Lbに対向する。これらにより、吐出弁32a、32bが形成される。
次に、内枠体37は、ダイヤフラムシート40と同じ外形のステンレス板からなる。内枠体37には、ダイヤフラムシート40の可動域に対応して円形に打ち抜かれた開口部37a、37bが左右の対称な位置に形成されている。
外枠体50も内枠体37と同様に、ダイヤフラムシート40と同じ外形のステンレス板からなる。外枠体50も同様に、ダイヤフラムシート40の可動域に対応して円形に打ち抜かれた開口部50a、50bが左右の対称な位置に形成されている。
連通流路シート25には、図8に示すように、吸入側連通流路251と、吐出側連通流路252とが打ち抜き形成されている。吸入側連通流路251は、弁プレート30における第1の吸入弁31aの吸入口(弁座341Laの開口部)と第2の吸入弁31bの吸入口(弁座341Lbの開口部)とを相互に連通させる。吸入側連通流路251の右端側251aは、ベース板20の吸込ポート流路21と更に連通する。吐出側連通流路252は、第1の吐出弁32aの吐出口(弁ストッパ342Laの開口部)と、第2の吐出弁32bの吐出口(弁ストッパ342Lbの開口部)とを相互に連通させる。吐出側連通流路252の左端側252bは、ベース板20の吐出ポート流路22と更に連通する。
上記の如く、本実施形態にあっては、第1の吸入弁31a、第1の吐出弁32a、第2の吸入弁31bおよび第2の吐出弁32bが一の直線に沿って並んで配置されており、吸入側連通流路251が、第1の吐出弁32aの吐出口を迂回し、吐出側連通流路252が、第2の吸入弁31bの吸入口を迂回するように、それぞれ弓状で角部のない滑らかな円弧状に形成されている。
マイクロダイヤフラムポンプ10は、上記したベース板20、連通流路シート25、弁プレート30、内枠体37、ダイヤフラムシート40および外枠体50からなる金属積層体を拡散接合で形成した後、熱硬化性樹脂である接着材70a、70bを塗布して、圧電素子であるPZT60a、60bをダイヤフラムシート40の上面の左右の対称位置に貼着することで形成される(図3)。
PZT60a、60bに駆動回路65a、65bから交番電圧を印加すると、PZT60a、60bが伸縮し、それに伴いダイヤフラム40の表面に引張および圧縮応力を生じて上下に振動する。本実施例では、ダイヤフラム40の振幅は、約20μm(±10μm)である。このダイヤフラム40の上下振動によってチャンバ80の容積が変化する。
なお、PZT60a、60bに同一位相の交番電圧を印可する場合には、駆動回路が1つであってもよい。
ダイヤフラム40が上に向けて変形し、チャンバ80a、80bの内圧が負圧になるときには、吸入弁31a、31bの弁板が弁座から離れて開き、吐出弁32a、32bの弁板は弁座に当たって閉じる。その結果、ベース板20の一の吸込ポート流路21から連通流路シート25の吸入側連通流路251の右端側251aおよび左端側251bから、吸入弁31a、31bを経由し、内枠体37の開口部37a、37b内の2つのチャンバ80a、80bに至る二の並列した吸入流路が形成される。
このように吸入側連通流路251を介することにより、ベース板20の吸入ポート流路21を一としたままで、吸入弁31a,31bの上方の二の並列した吸入経路を介してチャンバ80a、80b内に流体を吸入することができる。吸入側連通流路251は弓状で角部のない滑らかな円弧状に形成されているので、流路内における流体の流通がスムーズとなり、流通時の圧力損失を少なくすることができる。
ダイヤフラム40が下に向けて変形し、ダイヤフラム40がチャンバ80a、80bを加圧するときには、吸入弁31a、31bの弁板が弁座に当たって閉じ、吐出弁32a、32bの弁板が弁座から離れて開く。その結果、2つのチャンバ80a、80bから、吐出弁32a、32bを経由し、連通流路シート25の吐出側連通流路252の左端側252bおよび右端側252aに至る二の吐出流路が形成され、更に、吐出側連通流路252の左端側から流路が集約されてベース板20の一の並列した吐出ポート流路22に至る吐出流路が形成される。
このように吐出側連通流路252を介することにより、ベース板20の吐出ポート流路22を一としたままで、吐出弁32a、32bの下方の二の並列した吐出経路を介してチャンバ80a、80b内の流体を外部に吐出することができる。したがって、従来の構成よりもポンプ供給量を増加させることができる。
また、吐出側連通流路252は弓状で角部のない滑らかな円弧状に形成されているので、流路内における流体の流通がスムーズとなり、流通時の圧力損失を少なくすることができる。
図9に示すように、第1の駆動回路65aおよび第2の駆動回路65bにより第1の圧電素子60aおよび第2の圧電素子60bのそれぞれに同一の位相の交番電圧を印加することにより、圧電素子60a、60bの伸縮を同期させることができる。
これにより、第1の吸入弁31aと第2の吸入弁31bの開閉動作を同期させることができるとともに、第1の吐出弁32aと第2の吐出弁32bの開閉動作も同期させることができ、マイクロダイヤフラムポンプ10の吸入量および吐出量(供給量)をそれぞれ増加させることができる。なお、図9におけるマイクロダイヤフラムポンプ10の吸入動作と吐出動作は交互に行われ、吐出動作は間欠的な動作となる。
一方、図10に示すように、第1の駆動回路65aおよび第2の駆動回路65bにより第1の圧電素子60aおよび第2の圧電素子60bのそれぞれに位相の異なる交番電圧を相互に印加することにより、圧電素子60a,60bは、異なるタイミングで伸縮し、第1の吸入弁31aと第2の吸入弁31bの開閉動作を異なるタイミングとすることができるとともに、第1の吐出弁32aと第2の吐出弁32bの開閉動作も異なるタイミングとすることができる。
これにより、マイクロダイヤフラムポンプ10の吸入動作と吐出動作を重複して行うことが可能となり、その吸入動作および吐出動作を連続的な動作とすることが可能となる。また、吸入ポート流路21および吐出ポート流路22の流通時における単位時間当たり流通量を低減させて、ポート流路21、22の圧力損失を低減させることができ、その結果吸入量および吐出量(供給量)をそれぞれ更に増加させることができる。
ここで、図10に示すように、位相の異なる交番電圧は、相互に正逆が反転した関係にある交番電圧とすることとしており、その吸入動作および吐出動作を確実に連続的な動作とすることが可能となる。
図11は、本発明の実施例2によるマイクロダイヤフラムポンプ11の分解斜視図である。図12は、ポンプ11の模式断面図である。なおこれらの図において、上述した実施例と同一または対応する要素には、その要素と同じ符号が付されている。
実施例2のマイクロダイヤフラムポンプ11は、実施例1の連通流路シートを、図13に示す連通流路シート26に変更したものである。実施例2の連通流路シート26には、吸入口261と、吐出孔262と、中継流路263とが打ち抜き形成されている。吸入口261は、ベース板20の吸込ポート流路21に連通し、かつ、弁プレート30における第1の吸入弁31aの吸入口(弁座341Laの開口部)に対応する位置に形成される。吐出孔262は、ベース板20の吐出ポート流路22に連通し、かつ、第2の吐出弁32bの吐出口(弁ストッパ342Lbの開口部)に対応する位置に形成される。中継流路263は、第1の吐出弁32aの吐出口(弁ストッパ342Laの開口部)と、第2の吸入弁31bの吸入口(弁座341Lbの開口)とを相互に連通させる。
このような連通流路シート26を採用することで、圧電素子60a、60bを伸縮させることにより、ベース板20の吸込ポート流路21から連通流路シート26の吸入孔261、第1の吸入弁31a、第1のチャンバ80a、第1の吐出弁32a、中継流路263の右端側263a、中継流路263の左端側263b、第2の吸入弁31b、第2のチャンバ80b、第2の吐出弁32b、連通流路シート26の吐出孔262、ベース板20の吐出ポート流路22に至る一の直列した流路が形成される。
このように、弁プレート部30a、30bを直列接続したことにより、マイクロダイヤフラムポンプ11の背圧を従来の構成よりも増大させることができる。
実施例2においても駆動回路65a、65bは、圧電素子60a、60bに同一の位相の交番電圧、位相の異なる交番電圧、相互に正逆が反転した関係にある交番電圧をそれぞれ印加することが可能である。
10、11 マイクロダイヤフラムポンプ
20 ベース板 21 吸込ポート流路
22 吐出ポート流路 25、26 連通流路シート
30 弁プレート 30a、30b 弁プレート部
31a、31b 吸入弁 32a、32b 吐出弁
34U、34L 弁座シート 35U、35L 弁シート
37 内枠体 40 ダイヤフラムシート
50 外枠体 60a、60b PZT(圧電素子)
65a、65b 駆動回路 70 接着材
80a、80b チャンバ
341Ua、341Ub、341La、341Lb 弁座
342Ua、342Ub、342La、342Lb 弁ストッパ
351Ua、351Ub、351La、351Lb 弁板
352Ua、352Ub、352La、352Lb 流路開口

Claims (6)

  1. 吸入弁および吐出弁を有する弁プレートと、一面を前記弁プレートに対向配置することでチャンバを形成するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの他面に貼着される圧電素子と、該圧電素子に電圧を印加する駆動回路と、を備えるマイクロダイヤフラムポンプであって、
    前記弁プレートが吸入弁および吐出弁を備える弁プレート部を複数有するとともに、前記圧電素子が前記複数の弁プレート部のそれぞれに対向配置されて複数備えられることを特徴とするマイクロダイヤフラムポンプ。
  2. 前記弁プレートにおける前記複数の吸入弁の吸入口を相互に連通させる吸入側連通流路と前記複数の吐出弁の吐出口を相互に連通させる吐出側連通流路を有する連通流路シートを設ける、請求項1に記載のマイクロダイヤフラムポンプ。
  3. 前記吸入弁および前記吐出弁が交互に並んで配置され、前記吸入側連通流路および吐出側連通流路が前記吐出口または前記吸入口を迂回するようにそれぞれ弓状に形成される、請求項1または請求項2に記載のマイクロダイヤフラムポンプ。
  4. 前記弁プレート部における吐出弁の吐出口と他の弁プレート部における吸入弁の吸入口を相互に連通させ吐出と吸入を中継する中継流路が形成された連通流路シートを有する、請求項1に記載のマイクロダイヤフラムポンプ。
  5. 前記駆動回路は、前記複数の圧電素子のそれぞれに位相が同一または位相が異なる交番電圧を印加する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロダイヤフラムポンプ。
  6. 前記位相の異なる交番電圧は、相互に正逆が反転した関係にある交番電圧とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロダイヤフラムポンプ。
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