[go: up one dir, main page]

JP2018123381A - 2粒径混合粉 - Google Patents

2粒径混合粉 Download PDF

Info

Publication number
JP2018123381A
JP2018123381A JP2017017071A JP2017017071A JP2018123381A JP 2018123381 A JP2018123381 A JP 2018123381A JP 2017017071 A JP2017017071 A JP 2017017071A JP 2017017071 A JP2017017071 A JP 2017017071A JP 2018123381 A JP2018123381 A JP 2018123381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
particle size
ratio
distribution
size distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017017071A
Other languages
English (en)
Inventor
真大 中村
Masahiro Nakamura
真大 中村
雅哉 畑中
Masaya Hatanaka
雅哉 畑中
良次 岡部
Ryoji Okabe
良次 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2017017071A priority Critical patent/JP2018123381A/ja
Publication of JP2018123381A publication Critical patent/JP2018123381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】焼結式積層造形をより高い精度で行うための粉末およびその製造方法を提供する。【解決手段】材料は同じであり、粒径分布は異なる第1粉末および第2粉末を含む混合粉末を焼結式積層造形に用いる。第1粒径分布の第1中心粒径の、第2粒径分布の第2中心粒径に対する比率は、3より大きく、かつ、5より小さい。【選択図】図7

Description

本発明は粉末およびこの粉末の製造方法に関し、例えば、焼結式積層造形技術に利用可能な粉末およびこの粉末の製造方法に好適に利用できるものである。
国際規格では「Additive Manufacturing」と呼ばれ、一般的には「3Dプリンタ」などと呼ばれる積層造形技術が知られている。この造形技術は、金型や鋳型などのモールドを用いずに複雑な形状を有する造形物を生成することを可能とする。
積層造形技術では、まず、所望する造形物の形状を示すデータを、例えば3次元CAD(Computer Aided Design)などにより製作し、このデータを、所定の方向に直交する複数の層に分割する。それぞれの層に対応する板状の造形物を生成しながら、同時に、板状造形物同士を積層、かつ、付着させる。このような動作を繰り返すことで、造形物の全体を生成することが出来る。
積層造形技術には複数の方式が知られており、その一つに粉末焼結方式がある。粉末焼結方式の積層造形技術では、層状に敷設した粉末を加熱により溶融・凝固させることで各層の板状の造形物を生成しながら、同時に、直下の層の板状造形物に付着させて積層する。
積層造形技術では、このように粉末を溶融・凝固させる仕組みにより、粉末間の空隙に由来するガスポロシティが生じやすい、という課題が知られている。
また、溶融部が下に落ちる場合がある課題が知られている。このような現象は、所望する造形物のうち、中空部分の上側壁面などの、その下に造形物が無い、パウダーヘッドによって支持されている状態の粉末を溶融する際に、溶融時に粉末間の空隙が潰れて発生する場合がある。
上記に関連して、特許文献1(特表2016−534234号公報)では、構築チャンバ中のワークテーブル上に供給される少なくとも1つの粉体層の部分の連続的な融合を通して3次元物品を成形する方法に係る記載が開示されている。この方法は、以下のステップを含む。すなわち、少なくとも第1の粉体タンクおよび少なくとも第2の粉体タンクを設けるステップ。第1の粉体タンク中に第1の粒度分布を有する第1の種類の粉体を供給するステップ。第2の粉体タンク中に第1の粒度分布とは異なる第2の粒度分布を有する第2の種類の粉体を供給するステップであって、第2の粒度分布中の最小の粒子サイズは第1の粒度分布中の最小の粒子サイズよりも小さい、ステップ。ワークテーブル上に第1の種類の粉体の第1のサブ層を分配するステップ。第1の種類の粉体の第1のサブ層の最上部上に第2の種類の粉体の第2のサブ層を分配するステップであって、第1および第2のサブ層は少なくとも1つの粉体層の1つを形成する、ステップ。3次元物品の第1の断面構成を形成するように、高エネルギビーム源からの高エネルギビームによって第1および第2のサブ層を融合するステップ。
また、非特許文献1(鈴木道隆、八木章、渡辺球夫、大島敏夫著、「3成分球形粒子ランダム充填層の空隙率の推定」、化学工学論文集第10巻第6号、1984年発行、pp.721〜727)には、直径が異なる複数種類の粒子で充填された空間おいて、粒子の間に生じる空隙の割合を解析的に算出する手法が開示されている。
特表2016−534234号公報
鈴木道隆、八木章、渡辺球夫、大島敏夫著、「3成分球形粒子ランダム充填層の空隙率の推定」、化学工学論文集第10巻第6号、1984年発行、pp.721〜727
焼結式積層造形をより高い精度で行うための粉末およびその製造方法を提供する。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
一実施の形態による粉末は、焼結式積層造形に用いる粉末である。この粉末は、第1粉末と、第2粉末とを具備する。ここで、第1粉末(1)は、第1粒径分布を有する。第2粉末(2)は、材料が第1粉末の材料と同じであり、かつ、第1粒径分布とは異なる第2粒径分布を有する。第1粒径分布の第1中心粒径の、第2粒径分布の第2中心粒径に対する比率は、3より大きく、かつ、5より小さい。
一実施形態による粉末の製造方法は、焼結式積層造形に用いる粉末の製造方法である。この方法は、第1粉末を用意することと、第2粉末を用意することと、第1粉末および第2粉末を混合することとを具備する。ここで、第1粉末は、第1粒径分布を有する。第2粉末は、材料が第1粉末の材料と同じで、かつ、第1粒径分布とは異なる第2粒径分布を有する。第1粒径分布の第1中心粒径の、第2粒径分布の第2中心粒径に対する比率は、3より大きく、かつ、5より小さい。
前記一実施の形態によれば、焼結式積層造形をより高い精度で行うことが出来る。
図1は、焼結式積層造形装置の一構成例を示す部分断面図である。 図2は、図1の焼結式積層造形装置を用いる焼結式積層造形方法の一例を示すフローチャートである。 図3Aは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の1度目のスキージングについて説明するための図である。 図3Bは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の1度目の溶融・凝固について説明するための図である。 図3Cは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の2度目のスキージングについて説明するための図である。 図3Dは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の2度目の溶融・凝固について説明するための図である。 図4Aは、造形物のうち、その下に焼結部分が無い部分の一例を示す断面図である。 図4Bは、造形物に含まれる上壁面を形成するための粉末を、その下に焼結部分が無い状態で溶融焼結する直前の状態の一例を示す断面図である。 図4Cは、造形物に含まれる上壁面を形成するための粉末を、その下に焼結部分が無い状態で溶融焼結した直後の状態の一例を示す断面図である。 図5Aは、着目粒子である粗粉の周囲に粗粉が配置されている空間の一例を示す図である。 図5Bは、着目粒子である粗粉の周囲に細粉が配置されている空間の一例を示す図である。 図5Cは、着目粒子である細粉の周囲に粗粉が配置されている空間の一例を示す図である。 図5Dは、着目粒子である細粉の周囲に細粉が配置されている空間の一例を示す図である。 図6は、第1の粒径を有する第1粒子の周囲に、第2の粒径を有する第2の粒子が配置されている空間の、空隙率を算出するための図である。 図7は、局所空隙率の計算方法について説明するための図である。 図8Aは、異なる粒径を有する2種類の粉末を混合した混合粉末を焼結した際にその内部に生じるボイドの、断面の単位面積当たりの数が、粒径比に応じて変化することを示すグラフである。 図8Bは、粒径比が1である混合粉末を焼結した造形物の断面の一例である。 図8Cは、粒径比が2である混合粉末を焼結した造形物の断面の一例である。 図8Dは、粒径比が3.4である混合粉末を焼結した造形物の断面の一例である。 図9Aは、2種類の粒子を混合した粉末の粒径分布の一例を示すグラフである。 図9Bは、2種類の粉末を混合した混合粉末から、各粉末の混合比率を算出する方法について説明するための図である。 図9Cは、2種類の粉末を混合した混合粉末から、各粉末の混合比率を算出する方法について説明するための図である。
添付図面を参照して、本発明による粉末およびこの粉末の製造方法を実施するための形態を以下に説明する。
まず、本発明の課題のより良い理解のために、焼結式積層造形技術を実現するための積層造形装置と、焼結式積層造形装置を用いた焼結式積層造形方法について説明する。図1は、焼結式積層造形装置1000の一構成例を示す部分断面図である。
図1に示した焼結式積層造形装置1000が備える構成要素について説明する。図1の焼結式積層造形装置1000は、制御部1001と、加熱部1002と、粉末供給部1003と、コーター1004と、造形台1005と、造形枠1006と、記憶部2000とを備えている。なお、記憶部2000は、図1に示した構成例では焼結式積層造形装置1000に含まれているが、別の構成例においては焼結式積層造形装置1000に接続された外部装置であっても良い。
図1に示した焼結式積層造形装置1000の各構成要素の形状および接続関係について説明する。まず、粉末供給部1003は、造形物3000を生成する材料である粉末1007を格納している。粉末供給部1003は、焼結式積層造形装置1000の図示しない本体に対して固定されていても良いが、より望ましくは、図示しない駆動装置によって水平方向に移動可能に支持されている。この駆動装置は、制御部1001と電気的に接続されており、制御部1001の制御により粉末供給部1003を水平方向に移動させる。また、粉末供給部1003は、やはり制御部1001と電気的に接続されており、制御部1001の制御により粉末1007を下方に落下させる。
造形台1005は、その表面上にこの粉末1007を支持するための台である。したがって、造形台1005は、粉末供給部1003から落下する粉末1007を受け止めるために、粉末供給部1003の下方に、かつ、その表面が水平になるように配置されていることが望ましい。造形台1005の形状は、例えば、直方体であり、造形台の表面の形状は、例えば、長方形である。造形台1005は、図示しない駆動装置によって上下方向に移動可能に支持されている。この駆動装置は、制御部1001と電気的に接続されており、制御部1001の制御により造形台1005を上下方向に移動させる。
造形枠1006は、造形台1005の表面上に敷設された粉末1007が外部に落下しないように、造形台1005の表面の周囲を囲い、かつ、造形台1005の表面の周囲に密接するように配置されている。また、造形台1005が造形枠1006の内側を上下方向に摺動出来るように、造形枠1006の内側の形状は、造形台1005の表面の形状を底面として有する直柱体の側面の形状を有することが望ましい。
コーター1004は、図示しない駆動装置によって水平方向に移動可能に支持されている。この駆動装置は、制御部1001と電気的に接続されており、制御部1001の制御によりコーター1004を水平方向に移動させる。コーター1004は、水平方向に移動することによって、造形台1005の上に供給された粉末1007の上側表面を水平に整える。このような動作は、スキージングと呼ばれる。スキージングによって粉末1007の表面が整えられる際、余剰の粉末は、造形枠1006の上端を越えて外部に排除されることが望ましい。したがって、造形枠1006の上側端部は水平であり、コーター1004の下側端部は造形枠1006の上側端部に対して摺動するように水平方向に移動することが望ましい。
加熱部1002は、造形台1005の上方に配置されており、造形台1005の表面上に支持されている粉末1007に向けて、レーザ光や電子線などの熱線5000を照射する。加熱部1002は、制御部1001と電気的に接続されており、造形台1005の表面のうち、熱線5000が照射される範囲は、制御部1001によって制御される。
記憶部2000は、所望する造形物3000の形状を示す形状情報を格納している。記憶部2000は、制御部1001と電気的に接続されており、制御部1001からの要求に応じて、造形物の形状情報の全体または層ごとに分割した一部分を出力する。
図1に示した構成例による焼結式積層造形装置1000の全体的な動作、すなわち焼結式積層造形方法、の一例について説明する。図2は、図1に示した焼結式積層造形装置1000を用いる焼結式積層造形方法の一例を示すフローチャートである。
図2に示したフローチャートは、第0ステップS100〜第5ステップS105の合計6個のステップを含んでいる。図2のフローチャートは、第0ステップS100から開始する。
第0ステップS100において、焼結式積層造形装置1000がその動作、すなわち、積層造形方法を開始する。第0ステップの次には、第1ステップS101が実行される。
第1ステップS101において、所望する造形物3000の形状を示す形状情報が用意される。ここで、形状情報は、予め外部の設計装置などで作成された後、記憶部2000に格納されても良い。この形状情報は、積層造形の層ごとに分解されて、層ごとの形状情報が記憶部2000に格納されていても良い。ここで、各層の厚さは、使用する粉末1007の粒径分布や、使用する粉末1007の材料や、加熱部1002の出力強度や、利用者の希望などに基づいて設定される。第1ステップS101の次には、第2ステップS102が実行される。
第2ステップS102において、粉末1007を敷設する。ここで、まず、造形台1005の表面の高さと、造形枠1006の上端の高さとの差が、設定された層の厚さに等しくなるように、造形台1005の上下方向の位置が調整される。次に、粉末供給部1003が造形台1005の表面上に一層分の粉末1007を供給し、コーター1004がスキージングを行う。図3Aは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の1度目のスキージングについて説明するための図である。図3Aにおいて、第1層1008は、粉末1007が造形台1005の上に敷設された後、その表面が、方向4000に沿って移動したコーター1004によってスキージングされた直後の状態にある。第2ステップの次には、第3ステップS103が実行される。
第3ステップS103において、敷設した粉末1007を溶融・凝固させる。ここで、制御部1001は、記憶部2000に格納されている形状情報のうち、粉末1007のその時点における最上層部分である第1層1008の形状情報を読み出す。制御部1001は、敷設した一層分の粉末のうち、この一層分の形状情報に対応する範囲を選択的に加熱するように、加熱部1002を制御する。加熱部1002は、制御部1001に制御されて、敷設した一層分の粉末1007のうち、所望する造形物3000を構成する部分を加熱し、溶融・凝固させる。このとき、加熱部1002は、粉末1007のうち、加熱する部分に向けて熱線5000を照射する。この熱線5000は、例えば、レーザ光や電子ビームなどであっても良い。図3Bは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末1007の1度目の溶融・凝固について説明するための図である。図3Bにおいて、造形物3000は、第1層1008として敷設された粉末1007の一部が、加熱部1002から照射される熱線5000によって加熱され、溶融・凝固した直後の状態にある。第3ステップS103の次には、第4ステップS104が実行される。
第4ステップS104において、造形物3000が完成したかどうかの判定を行う。この判定は、例えば、制御部1001が、最後に敷設した粉末1007の層番号が、層の総数に達したかどうかを判定することで行うことが出来る。造形物3000が完成したと判定された場合(YES)は、第4ステップS104の次に第5ステップS105が実行される。反対に、造形物3000がまだ完成していないと判定された場合(NO)は、制御部1001が層番号をインクリメントした上で、第4ステップS104の次に第2ステップS102が再度実行される。図3Cは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の2度目のスキージングについて説明するための図である。図3Cにおいて、第2層1009は、粉末1007が第1層1008の上に敷設された後、その表面が、方向4000に沿って移動したコーター1004によってスキージングされた直後の状態にある。また、第2ステップS102の次には、第3ステップS103が再度実行される。図3Dは、図2Aに示したフローチャートのうち、粉末の2度目の溶融・凝固について説明するための図である。図3Dにおいて、造形物3000は、第2層1009として敷設された粉末1007の一部が、加熱部1002から照射される熱線5000によって加熱されて溶融し、第1層1008の造形物3000と一体化して凝固した直後の状態にある。
第5ステップS105において、積層造形方法は終了し、焼結式積層造形装置1000はその動作を終了する。利用者は、積層されても溶融・凝固はしなかった粉末1007の中から、成形された造形物3000を取り出すことが出来る。
以上、図1に示した構成例による焼結式積層造形装置1000と、図1に示したフローチャートの一例による焼結式積層造形方法とを用いた積層造形技術について説明した。次に、図4A〜図4Cを参照して、このような焼結式積層造形技術においては粉末間の空隙に由来する欠陥が造形物に生じ得ることについて説明する。
図4Aは、造形物3000のうち、その下に焼結部分が無い部分の一例を示す断面図である。この断面図は、粉末を積層する方向である上下方向に平行な平面による断面を示している。図4Aの断面図は、造形台1005と、造形物3000と、補助サポート部3001と、パウダーベッド4とを示している。
補助サポート部3001は、造形台1005の直上に形成されており、造形物3000は補助サポート部3001の直上に形成されている。言い換えれば、造形物3000は、造形台1005の上に、補助サポート部3001を介して支持されている。
図4Aに例示されている造形物3000は、中空であり、その周囲にリング状の断面を有している。図4Aの造形物3000は、例えば、積層方向に直交し、紙面に直交する方向に延在する、円筒形のパイプである。造形物3000である円筒形のパイプの内側には、焼結されなかった粉末が残っている。このような状態の粉末は、パウダーベッド4と呼ばれる。
造形物3000である円筒形のパイプのうち、上側の部分の、内側の表面部分に注目する。図4Aでは破線で囲ったこの部分を、以降、上壁面3002と呼ぶ。上壁面3002は、その直下に、造形物3000が存在せず、パウダーベッド4によって支持されている。
図4Aの上壁面3002のように、積層造形される途中の造形物3000のうち、パウダーベッド4によって支持されている部分は、他の部分と比較して寸法精度が悪くなりやすく、また、その表面が荒くなりやすい、という課題がある。このような現象が起こる理由を、図4Bおよび図4Cを参照して説明する。
図4Bは、造形物3000に含まれる上壁面3002を形成するための粉末を、その下に焼結部分が無い状態で溶融焼結する直前の状態の一例を示す断面図である。図4Bの例では、積層された粉末であるパウダーベッド4の、直前に積層された最上層1007Aのうち、焼結予定部分3000Cは、その直下に造形物3000が無く、パウダーベッド4によって支持されている。
図4Cは、造形物3000に含まれる上壁面3002を形成するための粉末を、その下に焼結部分が無い状態で溶融焼結した直後の状態の一例を示す断面図である。図4Cの例では、図4Bに示した焼結予定部分3000Cが溶融焼結して造形物3000になっている。このとき、溶融焼結した粉末に含まれる粒子の間の空隙の一部または全ての分だけ、焼結予定部分3000Cの体積よりも、造形物3000の体積が少ない。言い換えれば、積層されている粉末のうち、溶融された部分およびその周辺に空洞が生じるので、焼結する前の溶融部分が下方向のパウダーベッド4に沈む動き、すなわち下に落ちる動きが生じる。このような動きは、焼結した造形物3000のうち、上壁面3002などの部分における寸法精度の悪化や、表面の粗さの原因となる。
(第1の実施形態)
焼結式積層造形技術におけるこのような問題を解決するために、発明者は、粒子間の空隙がより少ない粉末を用いることを提案する。さらに、発明者は、以下の条件を満たす粉末は粒子間の空隙がより少ないことを見出した。
第1の条件として、用いる粉末が、異なる粒径または異なる粒径分布を有する2種類の粉末を混合した混合粉末であること。ここで、相対的により粗い粒径または粒径分布を有する第1の粉末を粗粉と呼び、相対的により細かい粒径または粒径分布を有する第2の粉末を細粉と呼ぶ。
第2の条件として、粗粉の粒径または中心粒径がD1であり、細粉の粒径または中心粒径がD2でああり、かつ、D1およびD2の比率を「粒径比=D1/D2」と定義するとき、粒径比が3以上、かつ、5未満であること。
第1の条件について、図5A〜図5Dおよび図6を参照して説明する。
非特許文献1(鈴木道隆、八木章、渡辺球夫、大島敏夫著、「3成分球形粒子ランダム充填層の空隙率の推定」、化学工学論文集第10巻第6号、1984年発行、pp.721〜727)には、直径が異なる3種類の球形粒子で充填された空間おいて、粒子の間に生じる空隙の割合を解析的に算出する手法が開示されている。
ここでは、非特許文献1の解析条件を、直径が異なる2種類の球形粒子だけを用いる場合、すなわち粗粉および細粉だけを用いる場合に簡略化する。図5Aは、着目粒子である粗粉1の周囲に粗粉1が配置されている空間の一例を示す図である。図5Bは、着目粒子である粗粉1の周囲に細粉2が配置されている空間の一例を示す図である。図5Cは、着目粒子である細粉2の周囲に粗粉1が配置されている空間の一例を示す図である。図5Dは、着目粒子である細粉2の周囲に細粉2が配置されている空間の一例を示す図である。
図5A〜図5Dに示した4種類の配置例を一般化すると、図6が得られる。図6は、第1の粒径DP1を有する第1粒子P1の周囲に、第2の粒径DP2を有する第2粒子P2および第3粒子P3が配置されている空間の、空隙率を算出するための図である。
図6を参照して、2種類の粒径を有する第1粒子P1、第2粒子P2および第3粒子P3が互いに接触している空間における空隙率の算出方法について、簡単に説明する。なお、詳細な説明については、後述する。
第1粒子P1、第2粒子P2および第3粒子P3は、いずれも球形である。第1粒子P1の中心は点Oであり、第2粒子P2の中心は点Cであり、第3粒子P3の中心は点Fである。第1粒子P1および第2粒子P2は点Aで外接しており、第2粒子P2およびP3は点Dで外接しており、第1粒子P1および第3粒子P3は点Gで外接している。点A、点Dおよび点Gは、いずれも、点O、CおよびFを通る仮想的な平面OCFに含まれている。
点Oを中心とし、半径ODを有する、仮想的な球S1を考える。第1粒子P1の周囲にN個の第2粒子P2(または同じ第2粒径を有する第3粒子P3)が接触している場合の、仮想球S1における空隙率は、以下のように幾何学的に求められる。なお、このような数Nを、配位数と呼ぶ。
まず、仮想球S1と、球形の第2粒子P2とが共有する空間を考える。また、この共有空間を、直線OCに直交し、かつ、点Dを通る平面で2つの空間に分ける。ここで、2つの空間の一方は仮想球S1の一部である第1欠球V1であり、他方は第2粒子P2の一部である第2欠球V2である。第1欠球V1および第2欠球V2の体積は、後述する公式により算出される。また、仮想球S1の体積も、公式により算出される。このとき、第1粒子P1の周囲の空間における空隙率は、第1欠球V1および第2欠球V2の体積の和を、配位数Nで乗じた積が、仮想球S1の体積に占める割合に等しい。
このようにして解析的に算出される、空間全体の空隙率を、理論粉末空隙率εと呼ぶ。このとき、空間の全体から空隙を差し引いた充填率を、理論粉末充填率と呼び、1−εで定義する。
理論粉末空隙率εは、第j粒子Pのそれぞれに注目した際の局所空隙率εに、その粒子の体積基準の混合分率Svを積算した積の総和であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、符号jは1または2であり、Svは第1粒子P1の体積基準混合率であり、εは第1粒子P1の空隙率であり、Svは第2粒子P2の体積基準混合率であり、εは第2粒子P2の空隙率である。
第j粒子Pjの近傍における局所空隙率εは、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、βは局所的な空隙率と全体の空隙率との間の比例係数であり、理論値を実測値に補正するための係数である。比例係数βの具体的な算出方法については、後述する。
Saは、第k粒子Pkの面積基準混合率であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、符号kは、1または2である。
ε(j,k)は、第j粒子Pjの周囲に第k粒子Pkが存在する場合の局所空隙率であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、N(j,k)は、第j粒子Pjに隣接する第k粒子Pkの配位数であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、αは、配位数の比例係数であり、理論値を実測値に補正するための係数である。比例係数αの具体的な算出方法については、後述する。
V1(j,k)は、第1欠球V1の体積であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、線分BEおよびODの長さは、以下の式で算出される。なお、点Bは、直線OCに直交し、かつ、点Dを通る平面と、直線OCとが交わる点である。
Figure 2018123381
Figure 2018123381
V2(j,k)は、第2欠球V2の体積であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、線分ABおよびCDの長さは、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
Figure 2018123381
(j,k)は、仮想球S1の体積であり、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
比例係数βは、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ただし、
Figure 2018123381
なお、ガスアトマイズ方式で生成した粉末を、35乃至44μm(マイクロメートル)の範囲で狭分級した粉末の、タップ充填率を実測した値が約57%であったことから、ここでは、単粒子を充填した際の実測空隙率を43%とする。
比例係数αは、以下の式で算出される。
Figure 2018123381
ここで、
Figure 2018123381
ここで、bは実測空隙率からの近似値を表す不定定数であり、以下の式で求められる。
Figure 2018123381
以上の式を用いることで、混合された2種類の粉末の粒径比ごとに、粉末体積混合率から推定粉末充填率を算出することが可能となる。図7は、粉末体積混合率から算出した推定粉末充填率を粒径比ごとに比較するグラフである。図7のグラフは、第1のグラフG1〜第6のグラフG6の合計6本のグラフを含んでおり、その横軸は第1粒子の体積混合率をパーセントで示しており、その縦軸は推定粉末充填率をパーセントで示している。
第1のグラフG1は、粒径比が1である場合の、第1粒子の体積混合率に応じた推定粉末充填率の変化を示している。粒径比が1であるということは、第1粒子および第2粒子の粒径が等しいことを意味するので、推定粉末充填率の値は第1粒子の体積混合率に関係無く一定である。
第2のグラフG2は、粒径比が2である場合の、第1粒子の体積混合率に応じた推定粉末充填率の変化を示している。同様に、第3のグラフG3、第4のグラフG4、第5のグラフG5および第6のグラフG6は、それぞれ、粒径比が3、4、5および6の場合の、第1粒子の体積混合率に応じた推定粉末充填率の変化を示している。図7のグラフからは、その全体的な傾向として、粒径比が大きければ大きいほど、推定粉末充填率のピーク値が高くなり、また、このピーク値が得られる第1粒子の体積混合率も大きくなることが読み取れる。したがって、推定粉末充填率を向上するという観点からは、粒径が異なる2種類の粉末を混合するにあたって、両者の粒径比は高ければ高いほど好ましい、と言える。
ただし、混合粉末を溶融する観点からは、粒径比は5程度以下に抑えることが好ましい。このことは、粒径が異なる粗粉および細粉では溶融の条件が異なるのに、混合された粗粉および細粉は同時に、かつ、同じ条件で加熱されることに由来する。すなわち、溶融条件を細粉に合わせれば、粗粉が溶融に至らず、造形物3000に欠陥が生じる可能性が生じる。また、溶融条件を粗粉に合わせれば、造形速度が下がって生産性が低下する恐れがあるばかりか、所望しない領域の細粉までもが溶融し、造形物3000の寸法精度が低下する可能性が生じる。その一方で、図8Aに示したグラフからは、粒径比が高ければ高いほど、ボイドの数は減り、特に粒径比が5以上であればボイド数はほぼゼロになると考えられる。したがって、粒径比を5より高くすることによって、デメリットはあっても、メリットは無いと考えられる。この観点において、粒径比は、より好ましくは4.8より小さく、さらにより好ましくは4.5より小さい。
また、焼結後の造形物3000に発生するボイドの観点からは、粒径比は3程度以上であることが好ましい。このことを、図8A〜図8Dを参照して説明する。
図8Aは、異なる粒径を有する2種類の粉末を混合した混合粉末を焼結した際にその内部に生じるボイドの、断面の単位面積当たりの数が、粒径比に応じて変化することを示すグラフである。図8Aのグラフにおいて、横軸は粒径比を示し、縦軸は単位面積当たりのボイド数を示している。
図8Aのグラフ上の点R1は、粒径比が1である場合の単位面積当たりのボイド数を示している。図8Bは、粒径比が1である混合粉末を焼結した造形物の断面の一例である。図8Bの断面において、黒い部分がボイドを示している。
同様に、図8Aのグラフ上の点R2および点R3は、それぞれ、粒径比が2および3である場合の、単位面積当たりのボイド数を示している。図8Cおよび図8Dは、それぞれ、粒径比が2および3.4である混合粉末を焼結した造形物の断面の一例である。
焼結後の造形物3000に発生するボイドは、当然ながら、少なければ少ないほど良い。ただし、造形物3000の品質管理上、その断面の1平方ミリメートル当たりに0.5個以下であれば基準を満たすと考えられる。図8Aのグラフによれば、この基準は、粒径比が3より大きければ、満たされる。この観点において、粒径比は、より好ましくは3.2より大きく、さらにより好ましくは3.5より大きい。
図7のグラフでは、粒径比が3である場合を示す第3のグラフG3と、粒径比が5である場合を示す第5のグラフG5とを、実線で示している。図7のグラフには、さらに、第3のグラフG3のピーク値である61.7%を示す直線L1が描かれている。これまでは粒径比の観点から混合粉末が満たすべき条件について説明したが、推定粉末充填率の観点から混合粉末が満たすべき条件を設定することもできる。すなわち、混合粉末の推定粉末充填率は、好ましくは62%より大きく、より好ましくは63%より大きく、さらにより好ましくは64%よりも大きい。
本実施形態では、以上に説明した条件を満たすような混合粉末を生成することが出来る。すなわち、まず、粒径が異なる2種類の粉末を用意する。ここで、溶融条件の観点から、2種類の粉末はその材料が同じであることが好ましい。また、やはり溶融条件の観点から、第1粉末の第1粒径と、第2粉末の第2粒径は、その比率が、5より小さく設定されることが好ましい。さらに、ボイドの発生を抑制する観点から、粒径比は3より大きく設定されることが好ましい。また、やはりボイド数の観点から、推定粉末充填率は62%より大きく設定されることが好ましい。次に、これら2種類の粉末を均一に混合することで、混合粉末が得られる。このようにして得られる粉末を用いることで、焼結式積層造形技術による造形物を、より高い精度で生成することが出来る。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、解析的な観点から説明を行った関係で、粉末の粒径を単独の値として扱った。しかし、実際には、粉末に含まれる全ての粒子が同一の粒径を有することはまれであり、一般的には粒径が所定の分布を示す。特に、所定の粒径を目標に定めて生成される粉末は、その粒径の分布が、対数正規分布に近似可能である。このような場合、混合粉末が満たすべき条件を示す上記の表現において、「粒径」を「粒径分布の中心値(厳密には分布の最頻値)」と読み替えても良い。
図9Aは、2種類の粒子を混合した粉末の粒径分布の一例を示すグラフである。図9Aのグラフにおいて、横軸は混合粉末の粒径を対数軸で示しており、縦軸は体積比率を示している。図9Aのグラフが示す曲線Lは、第1粒径D1および第2粒径D2において合計2つのローカルピークを有している。第1粒径D1におけるローカルピークが示す体積比率はI1であり、第2粒径D2におけるローカルピークが示す体積比率はI2である。
言い換えれば、既存の粉末の粒径分布を測定し、その結果として図9Aのグラフのように複数のローカルピークが得られたなら、その粉末は、本実施形態による上記の混合粉末の条件を満たしている可能性がある。図9Bおよび図9Cを参照して、既存の粉末が本実施形態による混合粉末の条件を満たしているかどうかを確認する手法について説明する。
図9Bおよび図9Cは、2種類の粉末を混合した混合粉末から、各粉末の混合比率を算出する方法について説明するための図である。
まず、確認の対象となる粉末の粒径分布を測定する。このとき、測定ごとの粒径分布範囲を定めるヒストグラムの区間は、その後に描く対数正規分布のグラフに合わせて、より小さい粒径では範囲をより狭く設定し、より大きい粒径では範囲をより広く設定することが好ましい。ここでは、このようにして得られた粒径分布の片対数グラフとして、図9Aに示したグラフが得られたと仮定して説明を続ける。
次に、測定によって得られた粒径分布のグラフが、2つの対数正規分布グラフとの和として近似可能であるかどうかを確認する。この確認は、例えば、最小二乗法によるフィッティングで行うことが出来る。ここでは、最小二乗法によるフィッティングの結果として、図9Bに示した第1の対数正規分布グラフF1と、第2の対数正規分布グラフF2とが得られたと仮定して説明を続ける。ここで、第1の対数正規分布グラフF1は第1粉末の粒径分布を表し、第2の対数正規分布グラフは第2粉末の粒径分布を表す。
次に、第1粉末および第2粉末の粒径比を算出する。図9Bは、図9Aに示した曲線Lと、第1の対数正規分布グラフF1と、第2の対数正規分布グラフF2とを示しており、その横軸は粒径を対数軸で示しており、その縦軸は体積比率を示している。上記のとおり、最小二乗法によるフィッティングでは、曲線Lは、第1の対数正規分布グラフF1および第2の対数正規分布グラフF2の和に近似される、との結果が得られている。第1の対数正規分布グラフF1からその中心値を読み取り、これを粒径D1とする。同様に、第2の対数正規分布グラフF2からその中心値を読み取り、これを粒径D2とする。このとき、第1粉末および第2粉末の粒径比は、粒径D1および粒径D2の比率として算出される。
次に、第1粉末および第2粉末の体積混合比を算出する。図9Cは、図9Bに示した第1の対数正規分布グラフF1と、第2の対数正規分布グラフF2とを示しており、その横軸は粒径を対数軸で示しており、その縦軸は体積比率を示している。ただし、見やすさのために、第1の対数正規分布グラフF1と、第2の対数正規分布グラフF2とを、それぞれの面積が変わらないように、左右に移動して分離してある。第1の対数正規分布グラフF1の面積をA1とし、第2の対数正規分布グラフF2の面積をA2とする。このとき、第1粉末および第2粉末の体積混合比は、面積A1および面積A2の比率として算出される。
上記のようにして算出した粒径比(またはその逆数)が、3より大きく、かつ、5より小さい場合は、粉末は溶融条件の観点による条件を満たしている。また、粉末充填率が62%より大きい場合は、ボイドの観点による条件を満たしている。なお、粉末充填率は、実測によって求めても良いし、上記のように算出された粒径比(またはその逆数)および体積混合比から算出される推定粉末充填率を用いても良い。
以上、発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、前記実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。
1 粗粉
2 細粉
4 パウダーベッド
1000 積層造形装置
1001 制御部
1002 加熱部
1003 粉末供給部
1004 コーター
1005 造形台
1006 造形枠
1007 粉末
1007A 最上層
1008 第1層
1009 第2層
3000 造形物
3000C 焼結予定部分
3001 補助サポート部
3002 上壁面
4000 方向
5000 熱線
A、B、C、D、E、F、G、O 点
A1、A2 面積
D1 第1粒径
D2 第2粒径
P1、DP2 粒径
F1 第1対数正規分布グラフ
F2 第2対数正規分布グラフ
G1〜G6 グラフ
L 曲線
L1 直線
I1、I2 体積比率
P1 第1粒子
P2 第2粒子
P3 第3粒子
R1〜R3 点
S1 仮想球面
V1 第1欠球
V2 第2欠球

Claims (6)

  1. 焼結式積層造形に用いる粉末であって、
    第1粒径分布を有する第1粉末と、
    材料が前記第1粉末の材料と同じであり、かつ、前記第1粒径分布とは異なる第2粒径分布を有する第2粉末と
    を具備し、
    前記第1粒径分布の第1中心粒径の、前記第2粒径分布の第2中心粒径に対する中心値比率が、3より大きく、かつ、5より小さい
    粉末。
  2. 請求項1に記載の粉末において、
    前記粉末の全体的な粒径分布が、第1対数正規分布および第2対数正規分布の和である対数正規分布であり、
    前記第1対数正規分布は、前記第1粒径分布であり、
    前記第1対数正規分布の第1中心値は、前記第1中心粒径であり、
    前記第2対数正規分布は、前記第2粒径分布であり、
    前記第2対数正規分布の第2中心値は、前記第2中心粒径である
    粉末。
  3. 請求項1または2に記載の粉末において、
    前記粉末の全体的な粉末充填率が62%より大きい
    粉末。
  4. 請求項2に記載の粉末において、
    前記第1対数正規分布を所定の条件で描画した第1片対数グラフの第1面積と、前記第2対数正規分布を前記所定の条件で描画した第2片対数グラフの第2面積との比率は、面積比率であって、
    前記中心値比率に等しい粒径比率に対応する推定粉末充填率の、前記面積比率に等しい体積基準混合比率に対応する値が、62%より大きい
    粉末。
  5. 焼結式積層造形に用いる粉末の製造方法であって、
    第1粒径分布を有する第1粉末を用意することと、
    材料が前記第1粉末の材料と同じで、かつ、前記第1粒径分布とは異なる第2粒径分布を有する第2粉末を用意することと、
    前記第1粉末および前記第2粉末を混合することと
    を具備し、
    前記第1粒径分布の第1中心粒径の、前記第2粒径分布の第2中心粒径に対する比率が、3より大きく、かつ、5より小さい
    粉末の製造方法。
  6. 請求項5に記載の粉末の製造方法において、
    前記第1粉末および前記第2粉末の体積基準混合比率を、前記粉末の全体的な粉末充填率が62%より大きくなる範囲に設定すること
    をさらに具備する
    粉末の製造方法。
JP2017017071A 2017-02-01 2017-02-01 2粒径混合粉 Pending JP2018123381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017071A JP2018123381A (ja) 2017-02-01 2017-02-01 2粒径混合粉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017071A JP2018123381A (ja) 2017-02-01 2017-02-01 2粒径混合粉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018123381A true JP2018123381A (ja) 2018-08-09

Family

ID=63109379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017017071A Pending JP2018123381A (ja) 2017-02-01 2017-02-01 2粒径混合粉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018123381A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020079430A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社フジミインコーポレーテッド 粉末積層造形用粉末材料及び粉末積層造形方法
WO2021044899A1 (ja) 2019-09-04 2021-03-11 株式会社荏原製作所 機械学習装置、am装置、機械学習方法、および学習モデルの生成方法
CN114535596A (zh) * 2022-03-09 2022-05-27 广东金瓷三维技术有限公司 一种用于3d打印的混合粉体及3d打印方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336403A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Matsushita Electric Works Ltd 三次元形状造形物の製造方法
JP2016535169A (ja) * 2013-08-20 2016-11-10 ザ・トラスティーズ・オブ・プリンストン・ユニバーシティThe Trustees Of Princeton University 密度向上法及び組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336403A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Matsushita Electric Works Ltd 三次元形状造形物の製造方法
JP2016535169A (ja) * 2013-08-20 2016-11-10 ザ・トラスティーズ・オブ・プリンストン・ユニバーシティThe Trustees Of Princeton University 密度向上法及び組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020079430A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社フジミインコーポレーテッド 粉末積層造形用粉末材料及び粉末積層造形方法
JP7336843B2 (ja) 2018-11-12 2023-09-01 株式会社フジミインコーポレーテッド 粉末積層造形用粉末材料及び粉末積層造形方法
WO2021044899A1 (ja) 2019-09-04 2021-03-11 株式会社荏原製作所 機械学習装置、am装置、機械学習方法、および学習モデルの生成方法
CN114340822A (zh) * 2019-09-04 2022-04-12 株式会社荏原制作所 机器学习装置、am装置、机器学习方法及学习模型的生成方法
CN114535596A (zh) * 2022-03-09 2022-05-27 广东金瓷三维技术有限公司 一种用于3d打印的混合粉体及3d打印方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3041625B1 (en) Powder distribution in additive manufacturing of three dimensional articles
US10539951B2 (en) Print data generation systems
Strano et al. Surface roughness analysis, modelling and prediction in selective laser melting
US20150321255A1 (en) A method for the additive manufacturing of a part by selective melting or selective sintering of optimized-compactness powder beds using a high energy beam
Kudelski et al. Comparison of cost, material and time usage in FDM and SLS 3D printing methods
EP2989659A1 (en) Heat sink having a cooling structure with decreasing structure density
CN109304869B (zh) 用于先进增材制造的系统和方法
JP2015205485A (ja) 焼結造形方法、液状結合剤、および焼結造形物
CN109420768A (zh) 多孔结构
JP2013194263A (ja) 三次元形状造形物の製造方法
JP2018123381A (ja) 2粒径混合粉
JP6338305B1 (ja) 支持部材、造形モデル生成装置、制御装置、および造形物の造形方法
JP2019043130A (ja) 積層造形システムを制御するためのシステムおよび方法
JP2019123226A (ja) 3次元の物体を付加製造する装置を動作させる方法
JP2018147997A (ja) ヒートシンク及びヒートシンクの製造方法
US10906101B2 (en) Systems and methods for additive manufacturing powder assessment
JPWO2019171689A1 (ja) 三次元形状造形物の製造方法
JP6722238B2 (ja) 自動粉末圧縮
CN114101700A (zh) 层叠造形方法及层叠造形装置
JP6760860B2 (ja) 積層造形装置および積層造形方法
JP2006257463A (ja) レーザ焼結処理用の粉状材料及びその製造方法、並びに、3次元構造物及びその製造方法
CN109318479B (zh) 包括具有解耦载荷路径的结构的部件
US20210323093A1 (en) Systems and methods for additive manufacturing
JP2019147985A (ja) 金属積層造形方法
JP7181166B2 (ja) リコータ、及びこれを備えた積層造形装置、並びに積層造形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191004

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200805

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210217