JP2018120953A - ウェーハの加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェーハの表面側に貼着された保護テープの剥離を抑制して、ウェーハの裏面側を適切に研削加工する。【解決手段】格子状に複数の分割予定ラインが設定され、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハの加工方法であって、該ウェーハの表面に保護テープを貼着する保護テープ貼着ステップと、該保護テープ貼着ステップの後、該ウェーハの表面に貼着された保護テープの露出面をバイト工具によって切削して平坦化する平坦化ステップと、該平坦化ステップの後、該ウェーハの表面側を研削装置のチャックテーブルに向け、該保護テープを介して該チャックテーブルに該ウェーハを保持させ、該ウェーハの裏面側を研削して該ウェーハを所定の厚さにする研削ステップと、を備え、該平坦化ステップにおいて平坦化される保護テープは、該ウェーハの直径よりも小さい直径を有し、該ウェーハの外周より内側に貼着されている。【選択図】図1
Description
本発明は、デバイスが表面に形成されたウェーハの加工方法に関する。
複数のデバイスが表面に形成されたウェーハの裏面を研削して該ウェーハを所定の厚みに薄化し、その後、該ウェーハを所定の分割予定ラインに沿って分割することでデバイスチップが形成される。IC、LSI等のデバイスを含むデバイスチップは、携帯電話やパソコン等の電子機器に使用されている。
ウェーハの裏面の研削には、研削装置が用いられる。該研削装置は、円盤状の研削ホイール、該研削ホイールを回転可能に支持するスピンドル、及び、該スピンドルを回転させるモータ等を備える。該研削ホイールには、ウェーハ等の被加工物に接触して被加工物を研削する複数の砥石が装着されている。
該研削装置を用いてウェーハの裏面を研削する際には、予めウェーハの表面側に保護テープを貼着しておく。ウェーハの表面側に保護テープを貼着すると、研削工程において該ウェーハの表面側のデバイスが保護される。そして、該研削装置のチャックテーブルに該ウェーハを保持させるとき、該ウェーハの裏面側を露出させるために、該ウェーハは表面側が該チャックテーブルに向けられる。そして、該ウェーハは該表面側に貼着された保護テープを介して該チャックテーブルに保持される。
ところで、該保護テープの厚さのばらつきは、該ウェーハの厚さのばらつきよりも大きい。そのため、該保護テープを介してチャックテーブル上に保持されたウェーハの裏面を研削するとき、該ウェーハの裏面の高さがばらついて、加工精度が悪くなるとの問題を生じる。さらに、ウェーハの表面に電極等としてバンプが形成されている場合、該表面に貼着された保護テープの凹凸は大きくなり、該問題は顕著となる。
そこで、ウェーハの表面側に保護テープを貼着した後、ウェーハの裏面側を研削加工する前に、該保護テープをバイト工具によって切削してチャックテーブルに触れる面を平坦化し、その後、該ウェーハの裏面側を研削加工する方法が提案された。
ウェーハの表面側への保護テープの貼着は、まず、該ウェーハの直径よりも幅の広い帯状の保護テープをウェーハの表面側に貼着し、次に、該ウェーハの外周に沿って保護テープを切断することで実施される。保護テープを切断する際は、例えば、ウェーハの外周においてカッター等を保護テープに切り込ませ、次に、ウェーハを1回転させる。ここで、ウェーハの回転の中心とウェーハの中心とが一致していない場合、該保護テープがウェーハの外周からはみ出す場合がある。
すると、その後に保護テープをバイト工具で切削する際に、保護テープのウェーハからはみ出した部分をバイト工具が巻き込み、該保護テープが該ウェーハの表面から部分的に剥離してしまう場合があり、問題となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェーハの表面側に貼着された保護テープの剥離を抑制でき、ウェーハの裏面側を適切に研削加工できるウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、表面に格子状に複数の分割予定ラインが設定され、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハの加工方法であって、該ウェーハの表面に保護テープを貼着する保護テープ貼着ステップと、該保護テープ貼着ステップの後、該ウェーハの表面に貼着された保護テープの露出面をバイト工具によって切削して平坦化する平坦化ステップと、該平坦化ステップの後、該ウェーハの表面側を研削装置のチャックテーブルに向け、該保護テープを介して該チャックテーブルに該ウェーハを保持させ、該ウェーハの裏面側を研削して該ウェーハを所定の厚さにする研削ステップと、を備え、該平坦化ステップにおいて平坦化される保護テープは、該ウェーハの直径よりも小さい直径を有し、該ウェーハの外周より内側に貼着されていることを特徴とするウェーハの加工方法が提供される。
例えば、該保護テープの直径が該ウェーハの直径よりも大きい場合、該保護テープを該ウェーハの表面に貼着すると、該保護テープは該ウェーハの外周からはみ出してしまう。該保護テープのうち該ウェーハの外周からはみ出していない部分は該ウェーハに貼着されて固定されるため、バイト工具により該保護テープを平坦化する際にバイト工具に巻き込まれにくい。
その一方で、該保護テープのうち該ウェーハの外周からはみ出している部分は該ウェーハに固定されていないため、バイト工具に巻き込まれてしまう。保護テープがバイト工具に巻き込まれると、該保護テープが引っ張られることによりウェーハも引っ張られ、ウェーハが破損してしまう場合がある。また、該保護テープが該ウェーハの表面から部分的に剥離する場合がある。すると、該保護テープにバイト工具によるバイト切削を実施しても、該保護テープが適切に平坦化されず、その後の研削ステップにおいて、該ウェーハ適切に研削することができない。
保護テープの直径が該ウェーハの直径よりも小さい場合でも、該保護テープの一部が該ウェーハの外周からはみ出している場合、保護テープのはみ出した部分がバイト工具に巻き込まれるため、やはりウェーハの研削加工を適切に実施できない。
これに対して、本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、平坦化ステップにおいて平坦化される保護テープは、該ウェーハの直径よりも小さい直径を有する。さらに、該ウェーハの表面に貼着された該保護テープは該ウェーハの外周より内側に貼着されている。すると、該保護テープは全面に渡って該ウェーハに固定されるため、該保護テープを平坦化する際に、該保護テープがバイト工具に巻き込まれにくく、該保護テープの該ウェーハからの部分的な剥離が抑制される。
平坦化ステップにおいて該保護テープがウェーハの表面から剥離されず、適切に平坦化されると、その後の研削ステップにおいてウェーハの裏面側を適切に研削できる。
したがって、本発明によりウェーハの表面側に貼着された保護テープの剥離を抑制でき、ウェーハの裏面側を適切に研削加工できるウェーハの加工方法が提供される。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る加工方法の被加工物であるウェーハについて図1(A)を用いて説明する。図1(A)には、ウェーハ1が模式的に示されている。該ウェーハ1は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板である。
ウェーハ1の表面1aは格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)3で複数の領域に区画されており、該複数の分割予定ライン3により区画された各領域にはIC等のデバイス5が形成されている。最終的に、ウェーハ1が薄化されストリート3に沿って分割されることで、個々のデバイスチップが形成される。
次に、該ウェーハ1の表面1aに貼着される保護テープについて図1(A)を用いて説明する。図1(A)には、保護テープ7が模式的に示されている。保護テープ7は、該ウェーハ1の表面1aに形成されたデバイス5等を保護する機能を有する。保護テープ7は、本実施形態に係るウェーハの加工方法が実施されている間、各ステップや搬送等の際に加わる衝撃からウェーハ1の表面1a側を保護し、デバイス5に損傷が生じるのを防止する。
保護テープ7は、可撓性を有するフィルム状の基材と、該基材の一方の面に形成された糊層(接着剤層)と、を有する。例えば、基材にはPO(ポリオレフィン)が用いられる。POよりも剛性の高いPET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等が用いられても良い。また、糊層(接着剤層)には、例えば、シリコーンゴム、アクリル系材料、エポキシ系材料等が用いられる。
また、保護テープ7は、ウェーハ1の直径よりも小さい直径を有する円板状に形成される。保護テープ7は、例えば、ウェーハ1の直径よりも大きな幅を有する帯状の保護テープシートが切断されて形成される。または、該保護テープシートの状態でウェーハ1の表面1aに貼着され、ウェーハ1の表面1aに貼着された状態で所定の形状となるように切断されて形成されてもよい。
次に、本発明の一態様に係るウェーハの加工方法について説明する。該ウェーハの加工方法は、該ウェーハの表面に保護テープを貼着する保護テープ貼着ステップと、該保護テープの露出面(基材側)をバイト工具によって切削して平坦化する平坦化ステップと、該ウェーハの裏面側を研削する研削ステップと、を備える。以下、該ウェーハの加工方法の各ステップについて説明する。
まず、保護テープ貼着ステップについて図1(A)を用いて説明する。該保護テープ貼着ステップでは、ウェーハ1の表面1aに保護テープ7を貼着する。該保護テープ7は、ウェーハ1の表面1aに貼着される際に糊層がウェーハ1の表面1aに向けられ、ウェーハ1の外周からはみ出さないように貼着される。
図1(B)は、表面1aに保護テープ7が貼着されたウェーハ1の模式的な斜視図である。図1(B)に示される通り、保護テープ7が貼着されたウェーハ1を表面1a側から観察すると、ウェーハ1の外周縁の内側に保護テープ7が収まった状態となる。
なお、保護テープ貼着ステップでは、他の方法でウェーハ1の表面1aに保護テープ7が設けられてもよい。例えば、ウェーハ1よりも大きな保護テープシートをウェーハ1の表面1aに貼着し、該保護テープシートをウェーハ1の外周縁に沿って、該外周縁よりも内側を切断して保護テープ7を形成してもよい。この場合においても、図1(B)に示される通り、保護テープ7が貼着されたウェーハ1を表面1a側から観察すると、ウェーハ1の外周縁の内側に保護テープ7が収まった状態となる。
ところで、ウェーハ1の外周縁には予め面取り加工が施されている。該面取り加工が実施されていなければ、ウェーハ1の外周縁に欠け等の損傷が生じやすくなる。面取り加工が実施されたウェーハ1の外周縁においては、ウェーハ1は他の領域に比べて薄いため、保護テープ7をウェーハ1の表面1aに貼着するとき、該外周縁において保護テープ7がウェーハ1から浮いてしまう。
保護テープ7がウェーハ1の外周縁においてウェーハ1から浮いてしまうと、後述の平坦化ステップにおいて保護テープ7がバイト工具10(図2参照)に巻き込まれて、ウェーハ1が部分的に剥離してしまう場合がある。そのため、ウェーハ1の表面1aに保護テープ7を貼着するとき、該保護テープ7が面取り加工された領域にかからないことが好ましい。例えば、保護テープ7をウェーハの外周縁から0.5mm以上内側に離れた位置に収まった状態とするのが好ましい。
該保護テープ7は該ウェーハ1よりも厚さのばらつきが大きい。そのため、該保護テープ7を介して後述の研削装置12のチャックテーブル14(図3参照)上に保持されたウェーハ1の裏面1bを研削すると、該ウェーハ1の裏面1bの高さがばらついて、加工精度が悪くなるとの問題を生じる。さらに、ウェーハ1の表面1aに電極等としてバンプが形成されている場合、該表面1aに貼着された保護テープ7の凹凸はさらに大きくなる。そこで、次に保護テープ7を平坦化する平坦化ステップを実施する。
図2は、平坦化ステップを説明するための模式的な側面図である。平坦化ステップには、図2に示されるバイト切削装置2が使用される。
バイト切削装置2は、チャックテーブル4を有する。該チャックテーブル4は、上面側に多孔質部材を有する。該多孔質部材の上面は被加工物を保持する保持面4aとなる。チャックテーブル4は、吸引源(不図示)に接続された吸引路(不図示)を内部に有し、該吸引路の他端が該多孔質部材に接続されている。該保持面4a上にウェーハ1が載せ置かれ、該多孔質部材の孔を通して該被加工物に対して該吸引源により生じた負圧が作用すると、ウェーハ1はチャックテーブル4に吸引保持される。
バイト切削装置2は、さらに、スピンドル8と、該スピンドル8の一端に保持されたバイトホイール6と、該バイトホイール6に固定されたバイト工具10と、を該チャックテーブル4の上方に有する。スピンドル8の他端にはモータ等の回転駆動源(不図示)が接続されており、該回転駆動源がスピンドル8を回転させる。
バイト切削装置2は、昇降手段(モータ等)(不図示)をさらに備え、該昇降手段によりスピンドル8を上下方向に移動できる。また、移動手段(モータ等)(不図示)をさらに備え、該移動手段によりチャックテーブル4を保持面4aに平行な面内の方向に移動できる。チャックテーブル4は、該保持面4aに垂直な軸の周りに回転可能である。
該スピンドル8が回転すると、バイト工具10が装着されたバイトホイール6が回転する。そして、バイトホイール6をチャックテーブル4に保持されたウェーハ1に向けて所定の高さ位置まで下降させた後、チャックテーブル4と、バイト工具10と、を相対移動させると、バイト工具10を保護テープ7に切り込ませることができる。
平坦化ステップでは、まず、ウェーハ1の裏面1b側をチャックテーブル4の保持面4aに向けて、ウェーハ1を該保持面4aの上に載せ置き、チャックテーブル4からウェーハ1に負圧を作用させて、ウェーハ1をチャックテーブル4に吸引保持させる。すると、ウェーハ1の表面1aに貼着された保護テープ7の基材側が上方に露出する。
次に、バイト切削装置2のスピンドル8を回転させ、バイトホイール6を回転させる。そして、バイトホイール6をチャックテーブル4に保持されたウェーハ1に向けて所定の高さ位置まで下降させ、その後、チャックテーブル4と、バイト工具10と、を相対移動させて、バイト工具10を保護テープ7に切り込ませる。
ここで、本実施形態に係るウェーハの加工方法では、ウェーハ1の表面1aに貼着された保護テープ7は、ウェーハ1の外周縁から外部にはみ出していないため、保護テープ7の外周縁もウェーハ1の表面1aから浮き上がらずにウェーハ1に貼着される。
そのため、本実施形態に係るウェーハの加工方法においては、バイト工具10で保護テープ7をバイト切削するとき、保護テープ7はバイト工具10に巻き込まれにくい。そのため、保護テープ7が該ウェーハ1の表面1aから部分的に剥離する等の問題の発生が抑制され、保護テープ7が適切に平坦化される。
次に、研削ステップについて、図3を用いて説明する。図3は、研削ステップを説明するための模式的な斜視図である。研削ステップでは、ウェーハ1を裏面1b側から研削してウェーハ1を所定の厚さへと薄化する。
研削ステップを実施する研削装置について図3を用いて説明する。研削装置12は、チャックテーブル14を有する。該チャックテーブル14は、上面側に多孔質部材を有する。該多孔質部材の上面は被加工物を保持する保持面14aとなる。該チャックテーブル14の構成と機能は上述のバイト切削装置2のチャックテーブル4と同様である。
研削装置12は、さらに、スピンドル18と、該スピンドル18の一端に保持された研削ホイール16と、該研削ホイール16に固定された研削砥石20と、を該チャックテーブル14の上方に有する。スピンドル18の他端には回転駆動源(モータ)に接続されており、研削ステップでは、該回転駆動源がスピンドル18を回転させる。
研削装置12は、昇降手段(モータ)(不図示)をさらに備え、該昇降手段によりスピンドル18を上下方向に移動できる。また、移動手段(モータ)(不図示)をさらに備え、該移動手段によりチャックテーブル14を保持面14aに平行な面内の方向に移動できる。チャックテーブル14は、該保持面14aに垂直な軸の周りに回転可能である。
該スピンドル18が回転すると、研削砥石20が装着された研削ホイール16が回転する。そして、該昇降手段により研削ホイール16をチャックテーブル14に保持されたウェーハ1に向けて下降させ、研削砥石20がウェーハ1の裏面1bに当たると、ウェーハ1が研削される。研削砥石20が所定の高さ位置まで下降されると、ウェーハ1は所定の厚さに薄化される。
研削ステップでは、まず、ウェーハ1の表面1a側をチャックテーブル14の保持面14aに向けて、ウェーハ1をチャックテーブル14の上方に位置付ける。そして、保護テープ7を介してウェーハ1を該保持面14aの上に載せ置き、チャックテーブル14からウェーハ1に負圧を作用させて、ウェーハ1をチャックテーブル14に吸引保持させる。すると、ウェーハ1の裏面1b側が上方に露出する。
このとき、ウェーハ1は保護テープ7を介してチャックテーブル14上に保持される。本実施形態に係るウェーハの加工方法では、研削ステップの前に保護テープ7を平坦化する平坦化ステップが実施されるため、保護テープ7の該チャックテーブル14に接触する面は平坦である。そのため、該チャックテーブル14に保持されたウェーハ1の裏面1bの高さがばらつかない。
そして、チャックテーブル14を回転させ、スピンドル18を回転させることで研削ホイール16を回転させ、昇降手段により研削ホイール16をウェーハ1の裏面1bに向けて下降させる。回転する研削ホイール16に装着された研削砥石20がウェーハ1の裏面1bに接触すると、ウェーハ1が研削される。さらに研削ホイール16が所定の高さにまで下降されると、ウェーハ1が薄化される。
その後、薄化されたウェーハ1が分割予定ライン3に沿って分割されると、個々のデバイスチップが形成される。
本実施形態に係るウェーハの加工方法では、平坦化ステップにて保護テープ7がウェーハ1から剥離等せずに適切に平坦化されている。そのため、該保護テープ7を介してチャックテーブルにウェーハ1を保持させたとき、露出した該ウェーハ1の裏面1bの高さがばらつかなくなり、該研削ステップにおいてウェーハ1の裏面1bを適切に研削して薄化できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、ウェーハ1を薄化するとウェーハ1の強度が小さくなるため、ウェーハ1に損傷が生じ易くなる。そこで、研削ステップにおいて、デバイス5が形成されたデバイス領域に対応する裏面1bだけを研削して、ウェーハ1の表面1aのデバイス5が形成されていない外周余剰領域を研削しなくてもよい。このとき、該外周余剰領域に対応する裏面1bは研削されずに残り環状の凸部となり、ウェーハ1の裏面1b側には凹部が形成される。
図4を用いて、ウェーハ1の該デバイス領域に対応する裏面1bだけを研削する場合について説明する。図4は、研削ステップにおいて該デバイス領域に対応する裏面1bだけを研削する場合を説明する模式的な斜視図である。
図4に示す研削ステップを実施するのに用いられる研削装置12aは、図3に示す上述の研削装置12と同様に構成される。すなわち、研削装置12aは、上面が保持面14cとなるチャックテーブル14bと、該保持面14cの上方の研削ホイール16aと、該研削ホイール16aを回転可能に支持するスピンドル18aと、該研削ホイール16aに装着された研削砥石20aと、を備える。
図4に示す研削ステップは、保護テープ貼着ステップ及び平坦化ステップの後に実施される。まず、保持面14cに表面1a側を向けてチャックテーブル14b上にウェーハ1を載せ置き、該チャックテーブル14bからウェーハ1に負圧を作用させて吸引吸着させる。このとき、ウェーハ1は表面1aに貼着された保護テープ7を介して該チャックテーブル14bに保持される。
次に、研削ホイール16aが、ウェーハ1のデバイス形成領域に対応する裏面1bを研削できるように、該デバイス形成領域の径よりも小さい径の研削ホイール16aが該領域の上に位置付けられる。
そして、チャックテーブル14bと、研削ホイール16aと、のそれぞれの回転が開始され、昇降手段により研削ホイール16aが下降され、研削ホイール16aに装着された研削砥石20aが該ウェーハ1の裏面1bに当たるとウェーハ1が研削される。さらに、研削ホイール16aが所定の高さ位置まで下降されるとウェーハ1が所定の厚さに薄化される。
このとき、ウェーハ1の外周余剰領域に対応する裏面1bは研削されず、ウェーハ1の裏面1b側には環状の凸部が残る。すると、該環状の凸部がウェーハ1のデバイス形成領域を支えるため、裏面1b側が全面に渡り研削され薄化される場合に比べてウェーハ1の強度が上がり、衝撃等による損傷の発生を抑制でき、またウェーハ1の撓みも小さくできる。該研削ステップの後に、ウェーハ1が分割予定ラインに沿って分割されると、所定の厚さの個々のデバイスチップが形成される。
なお、研削ステップにおいてこのようにウェーハ1の裏面1b側に環状の凸部を残す場合、該ウェーハ1の表面1aに貼着される保護シール7は、該ウェーハ1の外周縁に設けられる面取り部にかからないように、かつ、ウェーハ1のデバイス形成領域のすべてを覆うように貼着されるのが好ましい。例えば、保護シール7の外周縁がすべて、該ウェーハ1の外周縁から内側に0.5mm以上2mm以下離れた環状領域に収まるのが好ましい。
上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
3 分割予定ライン
5 デバイス
7 保護テープ
2 バイト切削装置
4 チャックテーブル
4a 保持面
6 バイト切削ホイール
8 スピンドル
10 バイト工具
12,12a 研削装置
14,14b チャックテーブル
14a,14c 保持面
16,16a 研削ホイール
18,18a スピンドル
20,20a 研削砥石
1a 表面
1b 裏面
3 分割予定ライン
5 デバイス
7 保護テープ
2 バイト切削装置
4 チャックテーブル
4a 保持面
6 バイト切削ホイール
8 スピンドル
10 バイト工具
12,12a 研削装置
14,14b チャックテーブル
14a,14c 保持面
16,16a 研削ホイール
18,18a スピンドル
20,20a 研削砥石
Claims (1)
- 表面に格子状に複数の分割予定ラインが設定され、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハの加工方法であって、
該ウェーハの表面に保護テープを貼着する保護テープ貼着ステップと、
該保護テープ貼着ステップの後、該ウェーハの表面に貼着された保護テープの露出面をバイト工具によって切削して平坦化する平坦化ステップと、
該平坦化ステップの後、該ウェーハの表面側を研削装置のチャックテーブルに向け、該保護テープを介して該チャックテーブルに該ウェーハを保持させ、該ウェーハの裏面側を研削して該ウェーハを所定の厚さにする研削ステップと、を備え、
該平坦化ステップにおいて平坦化される保護テープは、該ウェーハの直径よりも小さい直径を有し、該ウェーハの外周より内側に貼着されていることを特徴とするウェーハの加工方法。
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