JP2018109518A - 回転検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気素子部に異常が発生しても回転角度を精度良く検出することができる回転検出器を提供する。
【解決手段】磁石10が発する磁気を検出する磁気検出部20と、磁気検出部20が出力する検出信号Saに基づいて回転体の回転角度を算出する演算部50とを備えた回転検出器1であって、磁気検出部20は、磁気素子部30を3以上であるn個有し、n個の磁気素子部30毎に互いに位相の異なる検出信号Saを出力し、演算部50は、n種類の検出信号Saからそれぞれ検出角度を算出し、算出したn種類の検出角度の中に、他の検出角度と比べて許容範囲を超えて値の異なる異常検出角度が有る場合には、n種類の検出信号Saの中から異常検出角度が算出される異常検出信号を除外して回転角度を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】磁石10が発する磁気を検出する磁気検出部20と、磁気検出部20が出力する検出信号Saに基づいて回転体の回転角度を算出する演算部50とを備えた回転検出器1であって、磁気検出部20は、磁気素子部30を3以上であるn個有し、n個の磁気素子部30毎に互いに位相の異なる検出信号Saを出力し、演算部50は、n種類の検出信号Saからそれぞれ検出角度を算出し、算出したn種類の検出角度の中に、他の検出角度と比べて許容範囲を超えて値の異なる異常検出角度が有る場合には、n種類の検出信号Saの中から異常検出角度が算出される異常検出信号を除外して回転角度を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転検出器に関し、特に、磁石が発する磁気を検出する磁気検出部と、磁気検出部が出力する検出信号に基づいて回転体の回転角度を算出する演算部とを備えた回転検出器に関する。
近年、磁石が発する磁気を検出する磁気検出部と、磁気検出部が出力する検出信号に基づいて回転体の回転角度を算出する演算部とを備えた回転検出器が実用化され、車両のステアリングシャフト等の回転体の回転角度を検出するための装置として使用されている。
従来の回転検出器に関しては、特許文献1等が開示されている。以下、従来の回転検出器の構成について、図8を用いて説明する。図8は、従来の回転検出器の構成を示す説明図であり、特許文献1に係る回転角度検出装置101(回転検出器)の構成を示している。
特許文献1に係る回転角度検出装置101は、図8に示すように、磁気センサ131(磁気検出部)と、円盤状永久磁石133と、信号処理回路140とを備えている。
磁気センサ131は、それぞれ4つの磁気抵抗効果素子(磁気素子)をブリッジ接続してなる図示しない2つのブリッジ回路(磁気素子部)を有して構成される。円盤状永久磁石133は、直径方向に沿って2極着磁された永久磁石であり、磁気センサ131と対向するように配設されている。また、円盤状永久磁石133は、図示しない回転体に固定されて回転体と共に回転し、円盤状永久磁石133の回転に伴って円盤状永久磁石133が発する磁界(磁気)の向きが変化するようになっている。そして、磁気センサ131は、円盤状永久磁石133が発する磁界を検出すると共に、2つのブリッジ回路からの出力信号であるVx信号とVy信号とを検出信号として出力している。Vx信号とVy信号とは、位相がほぼ90°だけ異なる検出信号である。
信号処理回路140は、補正回路142と、角度演算回路143(演算部)とを有している。補正回路142には、磁気センサ131から出力されるVx信号とVy信号とが伝達される。そして、補正回路142は、Vx信号とVy信号とに基づく補正信号である(Vx−Vy)信号と(Vx+Vy)信号とを出力している。(Vx−Vy)信号と(Vx+Vy)信号とは、振幅が等しく、位相が90°だけ異なる補正信号である。角度演算回路143は、補正回路142から出力された(Vx−Vy)信号と(Vx+Vy)信号とから逆正接演算によって回転体の回転角度を算出している。
回転角度検出装置101では、このようにして、磁気センサ131が、2つのブリッジ回路を用いて位相の異なる2つの検出信号であるVx信号とVy信号とを出力し、角度演算回路143が、2つの検出信号に対応した2つの補正信号である(Vx−Vy)信号と(Vx+Vy)信号とに基づいて回転体の回転角度を算出している。そして、回転角度検出装置101では、このように位相の異なる2つの信号を用いて回転体の回転角度を算出することによって、回転角度の検出精度を高めている。
しかしながら、特許文献1に係る回転角度検出装置101では、2つのブリッジ回路の中の1つに異常が発生した場合には、どちらのブリッジ回路に異常が有るかを判別できないので、正常な検出信号のみを用いて回転角度を算出することはできない。すなわち、2つの検出信号の中の一方が異常な検出信号であっても、異常な検出信号を含んだ2つの検出信号に基づいて回転角度を算出することになり、誤った回転角度を出力してしまうことが懸念される。すなわち、回転角度を精度良く検出することができなくなることが懸念される。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、磁気素子部に異常が発生しても回転角度を精度良く検出することができる回転検出器を提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載の回転検出器は、1つの磁石に対して相対的に回転可能に配設されると共に、前記磁石が発する磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気検出部が出力する検出信号に基づいて回転体の回転角度を算出する演算部とを備えた回転検出器であって、前記磁気検出部は、前記磁気を検出可能な磁気素子部を3以上であるn個有し、n個の前記磁気素子部毎に互いに位相の異なる前記検出信号を出力し、前記演算部は、n種類の前記検出信号からそれぞれ検出角度を算出し、算出したn種類の前記検出角度の中に、他の前記検出角度と比べて許容範囲を超えて値の異なる異常検出角度が有る場合には、n種類の前記検出信号の中から前記異常検出角度が算出される異常検出信号を除外して前記回転角度を算出することを特徴とする。
この構成の回転検出器では、磁気素子部に異常が発生した場合に、3以上であるn種類の検出角度を比較することによって、異常検出角度を容易に特定することができる。そして、異常検出角度が算出される検出信号である異常検出信号を除外することによって、正常な検出信号のみを用いて回転角度を算出することができる。その結果、磁気素子部に異常が発生しても回転角度を精度良く検出することができるようになる。
請求項2に記載の回転検出器は、前記演算部は、n種類の前記検出角度の中に前記異常検出角度が有る場合には、n個の前記磁気素子部の中から前記異常検出信号が出力される異常磁気素子部を特定し、特定された異常磁気素子部の識別情報を含む報知信号を出力することを特徴とする。
この構成の回転検出器では、報知信号によって磁気素子部の異常を検知することができると共に、n個の磁気素子部の中のどれが異常磁気素子部であるかを判別することができる。その結果、磁気素子部に対する異常の検知や、異常磁気素子部の判別が容易になる。
請求項3に記載の回転検出器は、前記磁気素子部は、異方性磁気抵抗効果素子である4個の磁気素子をブリッジ接続して形成されたブリッジ回路であり、前記磁気素子部の4個の前記磁気素子は、基準点を中心に周方向に沿って90°ずつ回転させた位置に並べて配置され、n個の前記磁気素子部は、前記基準点を中心に周方向に沿って(90/n)°ずつ回転させた位置に並べて配置されていることを特徴とする。
この構成の回転検出器では、4n個の磁気素子が、基準点を中心に周方向に沿って(90/n)°ずつ回転させた位置に並べて配置されるので、磁気素子の配置効率が良くなり、磁気検出部を小型化し易くなる。しかも、磁気素子を異方性磁気抵抗効果素子とすることによって、バイアス磁化等が不要となり、磁気素子部の構成を簡単にできる。また、磁気素子部が4個の磁気素子をブリッジ接続して形成されたブリッジ回路なので、1個の磁気素子で磁気を検出する場合と比較して磁気の変化を検出し易い。そして、n個の磁気素子部を、基準点を中心に周方向に沿って(90/n)°ずつ回転させた位置に並べて配置することによって、隣り合って配置された磁気素子部同士が互いに(180/n)°だけ位相のずれた検出信号を出力するようになる。そして、(180/n)°ずつずれたn種類の検出信号を用いて回転角度を算出することによって、角度の算出精度が高くなる検出信号を選択し易くなり、回転角度を更に精度良く検出することができるようになる。
請求項4に記載の回転検出器は、前記磁気素子は、所定の方向に沿って延設された複数の素子パターンを並列に配置すると共に、隣り合って配置された前記素子パターン同士を直列に接続して形成されていることを特徴とする。
この構成の回転検出器では、所定の方向に沿って延設された複数の素子パターンを並列に配置すると共に、隣り合って配置された素子パターン同士を直列に接続することによって、1個の磁気素子における磁気の検出感度を高めることができ、回転角度を更に精度良く検出することができる。
請求項5に記載の回転検出器は、前記n個は、3個であることを特徴とする。
この構成の回転検出器では、磁気素子部の個数を、異常検出角度の特定や、角度の算出精度が高くなる検出信号の選択を行うための必要最低限の個数である3個とすることによって、磁気検出部の構成を簡単にすることができる。
本発明によれば、磁気素子部に異常が発生しても回転角度を精度良く検出することができる回転検出器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。まず、本発明の実施形態に係る回転検出器1の構成について、図1ないし図5を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る回転検出器1の構成を示す説明図である。図1(a)は、回転検出器1の全体構成を示すブロック図ある。図1(b)は、磁気素子部30及び信号処理部40の構成を示す回路図である。図2は、本発明の実施形態に係る磁石10と磁気検出部20との配置を示す説明図である。図2(a)は、磁石10と磁気検出部20とを斜めから見た場合の模式図である。図2(b)は、磁石10と磁気検出部20とを上から見た場合の模式図である。図2において、太い実線の矢印は磁石10の回転方向を示し、太い点線の矢印は磁石10が発する磁気の方向を示している。
図3は、本発明の実施形態に係る12個の磁気素子31の配置を示す説明図である。図3(a)は、素子基板33における12個の分割領域Paの配置を示す説明図である。図3(b)は、12個の分割領域Paにそれぞれ設けられた磁気素子31の配置示す説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る第1磁気素子部30uの配置を示す説明図である。図4(a)は、素子基板33における第1磁気素子部30uの配置を示す説明図である。図4(b)は、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aの構成を示す説明図である。図5は、本発明の実施形態に係る第2磁気素子部30v及び第3磁気素子部30wの配置を示す説明図である。図5(a)は、素子基板33における第2磁気素子部30vの配置を示す説明図である。図5(b)は、素子基板33における第3磁気素子部30wの配置を示す説明図である。
尚、各図における方向は、X1を左、X2を右、Y1を前、Y2を後、Z1を上、Z2を下とする。また、本実施形態では、説明を判り易くするために、磁石10が上から見て時計方向(時計回り方向)、又は、上から見て反時計方向(反時計回り方向)に回転するものとして説明を進めるが、これは磁石10の回転方向を限定するものではない。以下、磁石10が上から見て時計方向に回転する場合に、磁石10が時計方向に回転すると略称し、磁石10が上から見て反時計方向に回転する場合に、磁石10が反時計方向の回転すると略称する。
回転検出器1は、図示しない車両のステアリングシャフト等のような回転体の回転角度を検出するための装置である。回転検出器1は、図1に示すように、磁石10と、磁気検出部20と、演算部50とを備えている。
次に、磁石10について説明する。磁石10は、図2に示すように、上下方向に延びる仮想線L1を中心軸とする円板状の永久磁石である。磁石10は、円板の中心を通り板面に沿って延びる仮想線L2(図2においては前後方向に延びている)を境に2つの半円形の着磁領域11に分かれている。2つある着磁領域11の一方(図2における左側)は、N極に着磁された第1着磁領域11aであり、他方(図2における右側)は、S極に着磁された第2着磁領域11bである。そして、磁石10は、第1着磁領域11aから第2着磁領域11bに向かう磁気を発している。
また、磁石10は、図示しない筐体に回転可能に支持されると共に、図示しないギア等を介して前述した回転体と連結されている。そして、磁石10は、回転体と連動して仮想線L1を回転軸として時計方向又は反時計方向に回転するようになっている。
尚、磁石10の回転角度をθm、回転体の回転角度をθr、回転体の回転数に対する磁石10の回転数の比率をk、基準位置における回転体の回転角度をθoとすると、磁石10の回転角度θmと回転体の回転角度θrとの間には、θr=θm/k+θoという関係が成立しており、磁石10の回転角度θmが判ると、磁石10の回転角度θmから回転体の回転角度θrを算出することができるようになっている。
次に、磁気検出部20について説明する。磁気検出部20は、磁石10が発する磁気を検出するための磁気センサである。磁気検出部20は、図1に示すように、3個の磁気素子部30と、3個の信号処理部40とを有している。3個の磁気素子部30は、第1磁気素子部30uと、第2磁気素子部30vと、第3磁気素子部30wとである。3個の信号処理部40は、第1信号処理部40uと、第2信号処理部40vと、第3信号処理部40wとである。第1信号処理部40uは第1磁気素子部30uに、第2信号処理部40vは第2磁気素子部30vに、第3信号処理部40wは第3磁気素子部30wにそれぞれ接続されている。
磁気素子部30は、図1に示すように、所定の方向に感磁方向(磁気素子31の感度が最大となる磁気の方向)が設定された4個の磁気素子31をブリッジ接続して形成されたホイートストンブリッジと呼ばれるブリッジ回路である。磁気素子31は、本実施形態では、異方性磁気抵抗効果素子(AMR素子)である。4個の磁気素子31は、第1磁気素子31aと、第2磁気素子31bと、第3磁気素子31cと、第4磁気素子31dとである。
4個の磁気素子31は、それぞれ2つの端子を有している。そして、第1磁気素子31aの一方の端子と第4磁気素子31dの一方の端子とが電源に接続され、第2磁気素子31bの一方の端子と第3磁気素子31cの一方の端子とが接地されている。そして、第1磁気素子31aの他方の端子と第2磁気素子31bの他方の端子とが接続されて、ブリッジ回路の一方の出力端子32である第1出力端子32aとなっている。また、第3磁気素子31cの他方の端子と第4磁気素子31dの他方の端子とが接続されて、ブリッジ回路の他方の出力端子32である第2出力端子32bとなっている。
次に、磁気検出部20の配置について説明する。磁気検出部20は、磁石10に対して相対的に回転可能に配設されている。本実施形態では、磁気検出部20は、図2に示すように、回転可能に支持された磁石10と対向するように磁石10の下側に配設され、配線基板60に半田付けされて前述した筐体に固定されている。磁気検出部20の内部には、素子基板33が内蔵されている。素子基板33は、仮想線L1と直交する方向(左右方向及び前後方向)に広がる素子形成面33aを有している。
素子形成面33aの仮想線L1と交差する位置には、図2に示すように、基準点Poが設定されている。そして、素子形成面33aには、図3(a)に示すように、12個の分割領域Paが設けられている。分割領域Paは、基準点Poを中心とする円形の領域を周方向に沿って12等分してできた扇形の領域である。また、素子形成面33aには、図3(b)に示すように、12個の磁気素子31が形成されている。12個の磁気素子31は、前述した12個の分割領域Paの内側にそれぞれ配置されている。そして、これらの12個の磁気素子31で3個の磁気素子部30である第1磁気素子部30uと、第2磁気素子部30vと、第3磁気素子部30wとを構成している。
次に、3個の磁気素子部30の配置について説明する。まず、第1磁気素子部30uの配置について説明する。前述したように、第1磁気素子部30uは4個の磁気素子31を有している。4個の磁気素子31は、第1磁気素子31aと第2磁気素子31bと第3磁気素子31cと第4磁気素子31dとである。
第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aは、図4(a)に示すように、基準点Poの前方に位置する分割領域Paの内側に配置されている。第1磁気素子部30uの第2磁気素子31bは、図4(a)に示すように、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aを、基準点Poを中心に時計方向(周方向)に沿って90°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第1磁気素子部30uの第3磁気素子31cは、図4(a)に示すように、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aを、基準点Poを中心に時計方向に沿って180°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第1磁気素子部30uの第4磁気素子31dは、図4(a)に示すように、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aを、基準点Poを中心に時計方向に沿って270°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第1磁気素子部30uの4個の磁気素子31は、このようにして、基準点Poを中心に時計方向に沿って90°ずつ回転させた位置に並べて配置されている。
次に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aの詳細な構成について説明する。第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aは、図4(b)に示すように、基準点Poを通り前後方向に延びる仮想線L3と直交する方向(左右方向)に沿って延設された、異方性磁気抵抗効果素子の略長方形の複数の素子パターン34で構成されている。これらの素子パターン34は前後方向に並列に配置されると共に、隣り合う素子パターン34同士が配線パターン35によって蛇行するように直列接続されて1個の磁気素子31となっている。
異方性磁気抵抗効果素子の特性については公知なので詳細な説明は省略するが、異方性磁気抵抗効果素子は、電流の方向に対する磁気の方向によって抵抗値が変化する素子であり、電流の方向と磁気の方向とが平行の時に抵抗値が最大となり、垂直の時に抵抗値が最小となる。そして、本実施形態のように、磁気素子31が異方性磁気抵抗効果素子の略長方形の素子パターン34で構成されている場合には、素子パターン34の延長方向が感磁方向となる。
このように、磁気素子31が異方性磁気抵抗効果素子の素子パターン34で構成される場合には、素子パターン34の形状によって容易に感磁方向を設定でき、バイアス磁化等も不要となる。そのため、このような磁気素子31は、感磁方向の異なる複数の磁気素子31を形成する場合に好適である。
また、本実施形態のように、所定の方向に沿って延設された複数の素子パターン34を直列接続した場合には、磁気素子31全体での素子パターン34の延長方向の寸法を大きくすることができ、1個の磁気素子31における磁気の検出感度を高めることができる。
次に、第2磁気素子部30vについて説明する。第2磁気素子部30vは、図5(a)に示すように、第1磁気素子部30uを、基準点Poを中心に時計方向に沿って30°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uと同様の構成の磁気素子部30を配置したものである。すなわち、第2磁気素子部30vの第1磁気素子31aは、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aを、基準点Poを中心に時計方向に沿って30°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第2磁気素子部30vの第2磁気素子31bは、第1磁気素子部30uの第2磁気素子31bを、基準点Poを中心に時計方向に沿って30°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第2磁気素子部30vの第3磁気素子31cは、第1磁気素子部30uの第3磁気素子31cを、基準点Poを中心に時計方向に沿って30°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第2磁気素子部30vの第4磁気素子31dは、第1磁気素子部30uの第4磁気素子31dを、基準点Poを中心に時計方向に沿って30°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。
次に、第3磁気素子部30wについて説明する。第3磁気素子部30wは、図5(b)に示すように、第1磁気素子部30uを、基準点Poを中心に時計方向に沿って60°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uと同様の構成の磁気素子部30を配置したものである。すなわち、第3磁気素子部30wの第1磁気素子31aは、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aを、基準点Poを中心に時計方向に沿って60°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第3磁気素子部30wの第2磁気素子31bは、第1磁気素子部30uの第2磁気素子31bを、基準点Poを中心に時計方向に沿って60°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第3磁気素子部30wの第3磁気素子31cは、第1磁気素子部30uの第3磁気素子31cを、基準点Poを中心に時計方向に沿って60°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。第3磁気素子部30wの第4磁気素子31dは、第1磁気素子部30uの第4磁気素子31dを、基準点Poを中心に時計方向に沿って60°だけ回転させた位置に、第1磁気素子部30uの第1磁気素子31aと同様の構成の磁気素子31を配置したものである。
3個の磁気素子部30は、このような配置となっている。そして、それぞれの磁気素子部30において、第1磁気素子31aの感磁方向と第3磁気素子31cの感磁方向とが互いに平行となり、第2磁気素子31bの感磁方向と第4磁気素子31dの感磁方向とが互いに平行となり、第1磁気素子31aの感磁方向と第2磁気素子31bの感磁方向とが互いに垂直となるように、4個の磁気素子31の感磁方向が設定されて、前述したブリッジ回路の各磁気素子31となっている。
尚、このようなブリッジ回路の動作原理については公知なので、詳細な説明は省略するが、ブリッジ回路を用いて磁気を検出する場合、1個の磁気素子31で磁気を検出する場合と比較して磁気の変化を検出し易くなる。
次に、信号処理部40について説明する。本実施形態では、信号処理部40は、磁気素子部30の第1出力端子32aと第2出力端子32bとが接続された差動増幅回路であり、磁気素子部30の出力信号を所定の検出信号Saに変換している。そして、検出信号Saは、第1出力端子32aの電位Vin1と第2出力端子32bの電位Vin2との電位差に対応して電位Vaが変化する電気信号となっている。以下、磁気検出部20の信号処理部40が検出信号Saを出力することを、磁気検出部20が検出信号Saを出力すると略称する。
尚、磁気検出部20は、3個の磁気素子部30毎に検出信号Saを出力している。以降の説明においては、以下のような略称を用いて説明する。第1磁気素子部30uと接続された第1信号処理部40uから出力される検出信号Saを第1磁気素子部30uから出力される第1検出信号Sa1と略称する。また、第2磁気素子部30vと接続された第2信号処理部40vから出力される検出信号Saを第2磁気素子部30vから出力される第2検出信号Sa2と略称する。また、第3磁気素子部30wと接続された第3信号処理部40wから出力される検出信号Saを第3磁気素子部30wから出力される第3検出信号Sa3と略称する。
次に、演算部50について説明する。演算部50は、図1に示すように、磁気検出部20と接続されている。そして、演算部50は、磁気検出部20が出力する検出信号Saに基づいて、磁石10の回転角度θmや回転体の回転角度θr等の各種の演算や、磁気素子部30の異常の有無等の各種の判定を行っている。また、演算部50は、図示しない配線等を介して図示しない車両のECU(Engine Control Unit)等の外部機器に接続されている。そして、演算部50の算出結果や判定結果は、前述した外部機器に伝達される。
本実施形態では、このようにして、磁石10が磁気検出部20に対して回転可能に支持されている。そして、磁気検出部20が、磁石10が発する磁気を検出し、検出結果に基づいた検出信号Saを出力するようになっている。また、磁気検出部20の磁石10に対する相対的な回転によって磁気検出部20が受ける磁気の方向が変化するので、磁気検出部20が出力する検出信号Saは、磁気検出部20の磁石10に対する相対的な回転に伴って電位Vaが変化する信号となる。そして、このような検出信号Saから磁石10の回転角度θmに関連する検出角度θaを算出し、算出した検出角度θaに基づいて磁石10の回転角度θmや回転体の回転角度θrを算出することができる。
以下に、回転体の回転角度θrの検出までの手順について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態に係る回転体の回転角度θrの検出手順を示すフローチャートである。回転検出器1は、図6に示すような手順に従って回転体の回転角度θrを検出している。
まず、ステップSt1では、磁石10が発する磁気を磁気検出部20が検出する。次に、ステップSt2では、磁気検出部20が磁気の検出結果に基づいて3種類の検出信号Saを出力する。3種類の検出信号Saは、第1磁気素子部30uから出力される第1検出信号Sa1と、第2磁気素子部30vから出力される第2検出信号Sa2と、第3磁気素子部30wから出力される第3検出信号Sa3とである。
次に、ステップSt3では、演算部50が3種類の検出角度θaを算出する。3種類の検出角度θaは、第1検出信号Sa1から算出される検出角度θaである角度θa1と、第2検出信号Sa2から算出される検出角度θaである角度θa2と、第3検出信号Sa3から算出される検出角度θaである角度θa3とである。
次に、ステップSt4では、演算部50が3種類の検出角度θaに基づいて異常検出角度θaxの検出を行う。異常検出角度θaxとは、他の検出角度θaと比べて許容範囲を超えて値の異なる異常な検出角度のことである。
そして、ステップSt5では、演算部50が異常検出角度θaxの検出結果に基づいて磁気素子部30の異常の有無を判定し、判定結果に基づく分岐が実行される。ステップSt5において、判定結果が「異常有り」であった場合には、ステップSt6に移動する。また、ステップSt5において、判定結果が「異常無し」であった場合には、ステップSt10に移動する。
ステップSt6では、演算部50が検出された異常検出角度θaxから異常検出信号Saxの特定を行う。異常検出信号Saxとは、異常検出角度θaxが算出される異常な検出信号Saのことである。次に、ステップSt7では、演算部50が検出された異常検出角度θaxから異常磁気素子部30xの特定を行う。異常磁気素子部30xとは、異常検出信号Saxが出力される異常な磁気素子部30のことである。
次に、ステップSt8では、演算部50が、磁気素子部30の異常を報知するための報知信号Sbを出力する。尚、報知信号Sbには異常磁気素子部30xの識別情報が含まれており、3個の磁気素子部30の中のどれが異常磁気素子部30xであるかを外部機器側で容易に判別することができるようになっている。次に、ステップSt9では、演算部50が、回転体の回転角度θrを算出する際に異常検出信号Saxを除外して回転体の回転角度θrを算出するように指示を出す。
次に、ステップSt10では、検出信号Saに基づいて回転体の回転角度θrを算出する。尚、ステップSt10では、異常検出信号Saxを除外する指示が出されていない場合には、3種類の検出信号Saに基づいて回転体の回転角度θrを算出し、異常検出信号Saxを除外する指示が出された場合には、3種類の検出信号Saの中から異常検出信号Saxを除外した残りの2種類の正常な検出信号Saに基づいて回転体の回転角度θrを算出する。
次に、ステップSt11では、演算部50が算出した回転体の回転角度θrを出力する。そして、ステップSt1に戻り、ステップSt1以降の手順を繰り返す。
回転検出器1は、このような手順に従って回転体の回転角度θrを算出している。尚、上記の説明において、検出角度θaの算出方法や、回転体の回転角度θrの算出方法等の概略について説明したが、以下に、これらの方法の詳細の説明を行う。
まず、検出角度θaの詳細な算出方法について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態に係る検出角度θaの算出方法に関する説明図である。図7は、検出角度θaに対する検出信号Saの電位Vaの変化を示している。図7において、横軸は検出角度θaであり、縦軸は電位Vaである。また、以下の説明において、磁石10が時計方向に回転した時に正の値となり、磁石10の回転角度θmの2倍の値となるような角度として、検出信号Saから算出される検出角度を検出角度θaとする。また、3種類の検出信号Saである第1検出信号Sa1の電位VaをVa1とし、第2検出信号Sa2の電位VaをVa2とし、第3検出信号Sa3の電位VaをVa3とする。また、3種類の検出信号Saの電位Vaの振幅は、いずれも所定の値Voとなるように信号処理部40の利得等が調整されているものとする。
本実施形態のような構成の回転検出器1では、磁気検出部20が出力する検出信号Saは、磁石10の回転に伴って電位Vaが正弦関数的に変化する正弦波信号となる。また、本実施形態のように、磁気素子31が異方性磁気抵抗効果素子の素子パターン34で構成されている場合には、磁気の向きが特性に影響しなくなるので、検出信号Saは、磁石10が半回転するタイミングと一致する周期で電位Vaが変化する正弦波信号となる。また、本実施形態のように、3個の磁気素子部30が、基準点Poを中心に周方向に沿って30°ずつ回転させた位置に並べて配置されている場合には、3種類の検出信号Saは、位相が60°ずつずれた正弦波信号となる。
そのため、3種類の検出信号Saの電位Vaである電位Va1と電位Va2と電位Va3と検出角度θaとの関係は、以下の関係式のようになる。
Va1=Vo・sinθa
Va2=Vo・sin(θa−60°)
Va3=Vo・sin(θa−120°)
θa=2・θm
Va1=Vo・sinθa
Va2=Vo・sin(θa−60°)
Va3=Vo・sin(θa−120°)
θa=2・θm
このような関係式から逆正弦関数(arcsin関数)を用いて以下のような検出角度θaの算出式を得ることができる。まず、第1検出信号Sa1から算出される検出角度θaである角度θa1の算出式は以下のようになる。
θa1=−180°−arcsin(Va1/Vo) (θa1=−180°〜−90°)
θa1=arcsin(Va1/Vo) (θa1=−90°〜90°)
θa1=180°−arcsin(Va1/Vo) (θa1=90°〜180°)
θa1=−180°−arcsin(Va1/Vo) (θa1=−180°〜−90°)
θa1=arcsin(Va1/Vo) (θa1=−90°〜90°)
θa1=180°−arcsin(Va1/Vo) (θa1=90°〜180°)
また、第2検出信号Sa2から算出される検出角度θaである角度θa2の算出式は以下のようになる。
θa2=−120°−arcsin(Va2/Vo) (θa2=−180°〜−30°)
θa2=60°+arcsin(Va2/Vo) (θa2=−30°〜150°)
θa2=−240°−arcsin(Va2/Vo) (θa2=150°〜180°)
θa2=−120°−arcsin(Va2/Vo) (θa2=−180°〜−30°)
θa2=60°+arcsin(Va2/Vo) (θa2=−30°〜150°)
θa2=−240°−arcsin(Va2/Vo) (θa2=150°〜180°)
また、第3検出信号Sa3から算出される検出角度θaである角度θa3の算出式は以下のようになる。
θa3=−240°+arcsin(Va3/Vo) (θa3=−180°〜−150°)
θa3=―60°−arcsin(Va3/Vo) (θa3=−150°〜30°)
θa3=120°+arcsin(Va3/Vo) (θa3=30°〜180°)
θa3=−240°+arcsin(Va3/Vo) (θa3=−180°〜−150°)
θa3=―60°−arcsin(Va3/Vo) (θa3=−150°〜30°)
θa3=120°+arcsin(Va3/Vo) (θa3=30°〜180°)
尚、角度θa1と角度θa2と角度θa3とがどの角度範囲に属するかは、例えば、電位Va1と電位Va2と電位Va3との大小関係等に基づいて容易に判定することができる。
次に、回転体の回転角度θrの詳細な算出方法について説明する。回転検出器1では、3種類の検出信号Saの中の2つ検出信号Saの電位Vaの比から検出角度θaを算出し、算出した検出角度θaに基づいて回転体の回転角度θrを算出している。
位相の異なる2種類の正弦波信号の電位の比から角度を算出する方法としては、以下のような方法が有る。電位の振幅がVoで位相が2φだけ異なる2つの正弦波信号の角度をそれぞれθ−φ、θ+φとし、電位をそれぞれV1、V2とすると、信号の角度と電位との間には以下のような関係が成立する。
V1=Vo・sin(θ−φ)
V2=Vo・sin(θ+φ)
V1=Vo・sin(θ−φ)
V2=Vo・sin(θ+φ)
これらの関係式は、正弦関数の加法定理を用いて以下のような関係式に変換できる。
V1=Vo{sinθ・cosφ−cosθ・sinφ}
V2=Vo{sinθ・cosφ+cosθ・sinφ}
V2+V1=2・Vo・sinθ・cosφ
V2−V1=2・Vo・cosθ・sinφ
V1=Vo{sinθ・cosφ−cosθ・sinφ}
V2=Vo{sinθ・cosφ+cosθ・sinφ}
V2+V1=2・Vo・sinθ・cosφ
V2−V1=2・Vo・cosθ・sinφ
そして、これらの関係式から逆正接関数(arctan関数)を用いて以下のような角度の算出式が得られる。
θ=arctan{(1+Rv)/(1−Rv)・tanφ}
Rv=V1/V2
θ=arctan{(1+Rv)/(1−Rv)・tanφ}
Rv=V1/V2
一方、前述したように、検出信号Saの電位Vaと検出角度θaとの間には下記のような関係が成立している。
Va1=Vo・sin(θa)
Va2=Vo・sin(θa−60°)
Va3=Vo・sin(θa−120°)
Va1=Vo・sin(θa)
Va2=Vo・sin(θa−60°)
Va3=Vo・sin(θa−120°)
そのため、電位Va1と電位Va2との比Rv12から検出角度θaとして算出される角度を角度θ12とし、電位Va1と電位Va3との比Rv13から検出角度θaとして算出される角度を角度θ13とし、電位Va2と電位Va3との比Rv23から検出角度θaとして算出される角度を角度θ23とすると、前述した関係式を用いて、角度θa12と角度θa13と角度θa23とに関する以下のような3種類の角度の算出式が得られる。
θa12=arctan{(1+Rv12)/(1−Rv12)・tan30°}−30°
θa13=arctan{(1+Rv13)/(1−Rv13)・tan60°}−60°
θa23=arctan{(1+Rv23)/(1−Rv23)・tan30°}−90°
Rv12=Va1/Va2
Rv13=Va1/Va3
Rv23=Va2/Va3
θa12=arctan{(1+Rv12)/(1−Rv12)・tan30°}−30°
θa13=arctan{(1+Rv13)/(1−Rv13)・tan60°}−60°
θa23=arctan{(1+Rv23)/(1−Rv23)・tan30°}−90°
Rv12=Va1/Va2
Rv13=Va1/Va3
Rv23=Va2/Va3
そして、3個の磁気素子部30が全て正常に作動し、3種類の検出信号Saの全てが正常な検出信号Saである場合には、上記の3種類の検出信号Saを全て用いて検出角度θaを算出することができる。例えば、上記の3種類の算出式に基づいて角度θa12と角度θa13と角度θa23とをそれぞれ算出し、これらの角度の平均値を算出して検出角度θaとすれば良い。
また、3個の磁気素子部30の中の1つに異常が発生し、3種類の検出信号Saの中の1つが異常検出信号Saxとなった場合には、異常検出信号Saxを除外した残り2種類の正常な検出信号Saのみを用いて検出角度θaを算出することができる。例えば、第1検出信号Sa1が異常検出信号Saxの場合には、正常な検出信号Saである第2検出信号Sa2と第3検出信号Sa3とを用いて、電位Va2と電位Va3との比Rv23から角度θa23を算出して検出角度θaとすることができる。同様に、第2検出信号Sa2が異常検出信号Saxの場合には、第1検出信号Sa1と第3検出信号Sa3とを用いて検出角度θaを算出することができ、第3検出信号Sa3が異常検出信号Saxの場合には、第1検出信号Sa1と第2検出信号Sa2とを用いて検出角度θaを算出することができる。そして、このような算出方法を用いることによって、3個の磁気素子部30の中の1つに異常が発生した場合でも、異常検出信号Saxを除外し、正常な検出信号Saのみを用いて検出角度θaを算出することができる。
そして、このようにして算出した検出角度θaから、θm=θa/2として磁石10の回転角度θmを算出し、磁石10の回転角度θmからθr=θm/k+θoとして回転体の回転角度θrを算出することができる。回転検出器1では、このようにして、回転体の回転角度θrを算出している。
尚、前述した算出方法では、2種類の検出信号Saの電位Vaの比から検出角度θaを算出しているので、磁気検出部20の取り付け位置や磁気素子部30に印加する電源電圧のばらつき等に伴う検出信号Saの振幅Voの変動の影響を抑制し、検出角度θaの算出精度を高めることができる。
また、前述した算出方法では、3個の磁気素子部30が全て正常に作動している場合には、3種類の検出信号Saの全てを用いて検出角度θaを算出しているが、検出角度θaの算出精度を更に高めたい場合には、3個の磁気素子部30が全て正常に作動している場合であっても、磁石10の回転位置に合わせて3種類の検出信号Saの中から2種類の検出信号Saを選択し、選択した2種類の検出信号Saを用いて検出角度θaを算出しても良い。
例えば、以下のような場合である。本実施形態では、磁石10が90°回転して検出角度θaが180°変化する度に、第1検出信号Sa1の電位Va1と第2検出信号Sa2の電位Va2とが等しい値となる。このような回転位置では、第1検出信号Sa1と第2検出信号Sa2とを用いて角度θa12を算出する際に、(1+Rv12)/(1−Rv12)の値が無限大となり、無限大の数値から逆正接関数を用いて角度θa12を算出することになる。このように無限大の数値から逆正接関数を用いて算出される角度の付近では、電位の変化に対する角度の変化の割合が小さくなって、角度θa12の算出精度、すなわち、検出角度θaの算出精度が低下し易くなる。
一方、第1検出信号Sa1と第2検出信号Sa2と第3検出信号Sa3とは、60°ずつ位相がずれた検出信号Saなので、このような回転位置では、第1検出信号Sa1と第3検出信号Sa3とを用いて検出角度θaを算出すれば、電位Va1と電位Va3とが異なる値となり、検出角度θaの算出精度が低下するのを避けることができる。同様に、第2検出信号Sa2と第3検出信号Sa3とを用いて検出角度θaを算出すれば、電位Va2と電位Va3とが異なる値となり、検出角度θaの算出精度が低下するのを避けることができる。このような場合には、角度の算出精度が高くなる2種類の検出信号Saのみをあえて用いて検出角度θaを算出することで、回転体の回転角度θrの検出精度を更に高くすることができるため、3個の磁気素子部30が全て正常に作動している場合であっても、選択した2種類の検出信号Saを用いて検出角度θaを算出しても良い。
次に、詳細な異常検出角度θaxの検出方法、及び、詳細な磁気素子部30の異常の有無の判定方法について説明する。前述したように、本実施形態では、演算部50が3種類の検出角度θaに基づいて異常検出角度θaxを検出し、異常検出角度θaxの検出結果に基づいて磁気素子部30の異常の有無を判定している。
異常検出角度θaxの検出においては、まず、3種類の検出角度θaである角度θa1と角度θa2と角度θa3とを比較し、3種類の検出角度θaの中の1つの検出角度θaが、他の検出角度θaと比べて所定の許容範囲を超えて異なる値であった場合には、その検出角度θaが異常検出角度θaxであると判定している。そして、3種類の検出角度θaの中の1つの検出角度θaが異常検出角度θaxとなった場合には、3個の磁気素子部30の中の1つに異常が有ったと判定している。
3種類の検出角度θaの中のどの検出角度θaが異常検出角度θaxであるかの判断は以下のような方法で行う。以下の説明において、3つの検出角度θaを角度θa1、角度θa2、角度θa3とし、角度θa1と角度θa2との角度差をΔθ12とし、角度θa1と角度θa3との角度差をΔθ13とし、角度θa2と角度θa3との角度差をΔθ23とする。
3つの検出角度θaのうちの2つの角度が正常な検出角度θaである場合には、その角度差の絶対値はほぼ0となるのに対し、いずれか一方の角度が異常検出角度θaxであった場合には、その角度差の絶対値は0よりも著しく大きな値となる。ここで0よりも著しく大きな値が適宜設定した閾値Thを越えた場合に、角度差を求めた2つの角度のいずれか一方の角度が異常検出角度θaxであると判断させることで、異常検出角度θaxを識別することができる。例えば、角度差Δθ12と角度差Δθ13と角度差Δθ23との関係が以下のような関係にあった場合に、どのように判断するかについて説明する。
Δθ12=|θa1−θa2|>Th
Δθ13=|θa1−θa3|>Th
Δθ23=|θa2−θa3|≒0
Δθ13=|θa1−θa3|>Th
Δθ23=|θa2−θa3|≒0
Δθ12からは角度θa1または角度θa2のいずれかが異常検出角度θaxであると言える。また、Δθ13からは角度θa1または角度θa3のいずれかが異常検出角度θaxであると言える。また、Δθ23からは角度θa2と角度θa3は異常検出角度θaxではないと言える。以上より、角度θa1が異常検出角度θaxであると判定することができる。このようにして角度差Δθ12と角度差Δθ13と角度差Δθ23との関係から、どの角度が異常検出角度θaxであると判定することができる。
次に、異常検出信号Sax及び異常磁気素子部30xの特定方法について説明する。本実施形態では、異常検出信号Saxは、異常検出角度θaxが算出される検出信号Saとして特定される。また、異常磁気素子部30xは、異常検出信号Saxが出力される磁気素子部30として特定される。
例えば、角度θa1が異常検出角度θaxであった場合には、角度θa1が算出される第1検出信号Sa1が異常検出信号Saxとして特定され、第1検出信号Sa1が出力される第1信号処理部40uと接続された第1磁気素子部30uが異常磁気素子部30xとして特定される。同様に、角度θa2が異常検出角度θaxであった場合には、第2検出信号Sa2が異常検出信号Saxとして特定され、第2磁気素子部30vが異常磁気素子部30xとして特定される。また、角度θa3が異常検出角度θaxであった場合には、第3検出信号Sa3が異常検出信号Saxとして特定され、第3磁気素子部30wが異常磁気素子部30xとして特定される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の回転検出器1では、3種類の検出角度θaを比較することによって異常検出角度θaxを容易に検出し、異常検出角度θaxの検出結果に基づいて磁気素子部30の異常の有無を容易に判定することができる。そして、磁気素子部30に異常が発生した場合に、異常検出角度θaxが算出される検出信号Saである異常検出信号Saxを除外し、正常な検出信号Saのみを用いて回転体の回転角度θrを算出することができる。その結果、3個の磁気素子部30の中の1つに異常が発生しても回転体の回転角度θrを精度良く検出することができるようになる。
また、本実施形態の回転検出器1では、報知信号Sbによって磁気素子部30の異常を検知することができる。しかも、報知信号Sbには異常磁気素子部30xの識別情報が含まれているので、3個の磁気素子部30の中のどれが異常磁気素子部30xであるかを容易に判別することができる。その結果、磁気素子部30に対する異常の検知や、異常磁気素子部30xの判別が容易になる。
また、本実施形態の回転検出器1では、12個の磁気素子31が、基準点Poを中心に周方向に沿って30°ずつ回転させた位置に並べて配置されるので、磁気素子31の配置効率が良くなり、磁気検出部20を小型化し易くなる。しかも、磁気素子31を異方性磁気抵抗効果素子とすることによって、バイアス磁化等が不要となり、磁気素子部30の構成を簡単にできる。また、磁気素子部30が4個の磁気素子31をブリッジ接続して形成されたブリッジ回路なので、1個の磁気素子31で磁気を検出する場合と比較して磁気の変化を検出し易い。そして、3個の磁気素子部30を、基準点Poを中心に時計方向(周方向)に沿って30°ずつ回転させた位置に並べて配置することによって、3個の磁気素子部30が60°ずつ位相のずれた検出信号Saを出力するようになる。そして、60°ずつ位相のずれた3種類の検出信号Saを用いて回転体の回転角度θrを算出することによって、角度の算出精度が高くなる検出信号Saを選択し易くなり、回転体の回転角度θrを更に精度良く検出することができるようになる。
また、本実施形態の回転検出器1では、磁気素子部30の個数を、異常検出角度θaxの特定や角度の算出精度が高くなる検出信号Saの選択を行うための必要最低限の個数である3個とすることによって、磁気検出部20の構成を簡単にすることができる。
尚、本実施形態の回転検出器1では、磁気素子部30の個数は3個であるが、回転体の回転角度θrの検出精度を更に高くしたい場合等には、磁気素子部30の個数を4個以上としても構わない。その場合、磁気素子部30の個数をn個とすると、4n個の磁気素子31が、基準点Poを中心に時計方向(周方向)に沿って(90/n)°ずつ回転させた位置に並べて配置されることになる。また、n個の磁気素子部30が、基準点Poを中心に時計方向(周方向)に沿って(90/n)°ずつ回転させた位置に並べて配置されることになる。そして、磁気検出部20は、(180/n)°ずつ位相のずれたn種類の検出信号Saを出力するようになり、演算部50は、n種類の検出信号Saを用いて回転体の回転角度θrを算出するようになる。磁気素子部30の個数をこのように多くしても、本実施形態と同様に、異常検出角度θaxの検出や、磁気素子部30の異常の有無を容易に判定や、異常検出信号Saxを除外した回転体の回転角度θrの算出等が可能である。また、磁気素子部30の個数を多くすることによって、回転体の回転角度θrを算出する時に用いる検出信号Saの選択肢が増え、算出精度が高くなる検出信号Saを選択し易くなる。
また、本実施形態の回転検出器1では、所定の方向に沿って延設された複数の素子パターン34を並列に配置すると共に、隣り合って配置された素子パターン34同士を直列に接続することによって、1個の磁気素子31における磁気の検出感度を高めることができ、回転体の回転角度θrを更に精度良く検出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、本発明の実施形態において、磁気検出部20が磁石10に対して相対的に回転可能に配設されているのであれば、磁気検出部20が固定され、磁石10が回転可能に支持されているのではなく、磁石10が固定され、磁気検出部20が回転可能に支持されていても構わない。また、ステアリングシャフト等の回転体に磁石が固定され、回転体に固定された磁石の磁気を検出して回転体の回転角度θrを算出する構成であっても良い。
また、本発明の実施形態において、十分な磁気の検出精度が得られる場合には、磁気素子部30は、2個の磁気素子31からなるハーフブリッジ回路であっても構わないし、単独の磁気素子31で構成されていても構わない。また、磁気素子31として巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)やホール素子等を使用しても構わない。
また、本発明の実施形態において、磁気素子31の素子パターン34は、前述した以外の形状や配置であっても構わない。例えば、磁気素子31は、基準点Poから各分割領域Paの中心に向かって延びる仮想線と平行な方向に沿って延設された複数の素子パターンを直列に接続して形成されていても構わない。
また、本発明の実施形態において、信号処理部40は、前述した以外の回路であっても構わない。また、検出信号Saの特性に補正を加える補正回路を更に有していても構わない。
また、本発明の実施形態において、十分な角度の算出精度が得られるのであれば、演算部50は、前述した以外の算出方法を用いて検出角度θaや回転体の回転角度θrを算出しても構わない。例えば、角度θa1や角度θa2や角度θa3と同様に、検出信号Saの電位Vaから逆正弦関数を用いて検出角度θaを算出し、算出した検出角度θaに基づいて回転体の回転角度θrを算出しても構わない。また、回転体の回転角度θrの算出が可能な場合には、演算部50は、報知信号Sbを出力しなくても構わない。
また、本発明の実施形態において、所定の機能を維持できるのであれば、回転検出器1は、前述した以外の部材を更に備えていても構わない。
1 回転検出器
10 磁石
11 着磁領域
11a 第1着磁領域
11b 第2着磁領域
20 磁気検出部
30 磁気素子部
30u 第1磁気素子部
30v 第2磁気素子部
30w 第3磁気素子部
30x 異常磁気素子部
31 磁気素子
31a 第1磁気素子
31b 第2磁気素子
31c 第3磁気素子
31d 第4磁気素子
32 出力端子
32a 第1出力端子
32b 第2出力端子
33 素子基板
33a 素子形成面
34 素子パターン
40 信号処理部
40u 第1信号処理部
40v 第2信号処理部
40w 第3信号処理部
50 演算部
60 配線基板
Po 基準位置
Sa 検出信号
Sax 異常検出信号
Sb 報知信号
θa 検出角度
θax 異常検出角度
θm 磁石10の回転角度
θr 回転体の回転角度
10 磁石
11 着磁領域
11a 第1着磁領域
11b 第2着磁領域
20 磁気検出部
30 磁気素子部
30u 第1磁気素子部
30v 第2磁気素子部
30w 第3磁気素子部
30x 異常磁気素子部
31 磁気素子
31a 第1磁気素子
31b 第2磁気素子
31c 第3磁気素子
31d 第4磁気素子
32 出力端子
32a 第1出力端子
32b 第2出力端子
33 素子基板
33a 素子形成面
34 素子パターン
40 信号処理部
40u 第1信号処理部
40v 第2信号処理部
40w 第3信号処理部
50 演算部
60 配線基板
Po 基準位置
Sa 検出信号
Sax 異常検出信号
Sb 報知信号
θa 検出角度
θax 異常検出角度
θm 磁石10の回転角度
θr 回転体の回転角度
Claims (5)
- 1つの磁石に対して相対的に回転可能に配設されると共に、前記磁石が発する磁気を検出する磁気検出部と、
前記磁気検出部が出力する検出信号に基づいて回転体の回転角度を算出する演算部とを備えた回転検出器であって、
前記磁気検出部は、前記磁気を検出可能な磁気素子部を3以上であるn個有し、n個の前記磁気素子部毎に互いに位相の異なる前記検出信号を出力し、
前記演算部は、n種類の前記検出信号からそれぞれ検出角度を算出し、算出したn種類の前記検出角度の中に、他の前記検出角度と比べて許容範囲を超えて値の異なる異常検出角度が有る場合には、n種類の前記検出信号の中から前記異常検出角度が算出される異常検出信号を除外して前記回転角度を算出することを特徴とする回転検出器。 - 前記演算部は、n種類の前記検出角度の中に前記異常検出角度が有る場合には、n個の前記磁気素子部の中から前記異常検出信号が出力される異常磁気素子部を特定し、特定された異常磁気素子部の識別情報を含む報知信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の回転検出器。
- 前記磁気素子部は、異方性磁気抵抗効果素子である4個の磁気素子をブリッジ接続して形成されたブリッジ回路であり、
前記磁気素子部の4個の前記磁気素子は、基準点を中心に周方向に沿って90°ずつ回転させた位置に並べて配置され、
n個の前記磁気素子部は、前記基準点を中心に周方向に沿って(90/n)°ずつ回転させた位置に並べて配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転検出器。 - 前記磁気素子は、所定の方向に沿って延設された複数の素子パターンを並列に配置すると共に、隣り合って配置された前記素子パターン同士を直列に接続して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の回転検出器。
- 前記n個は、3個であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回転検出器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015104801A JP2018109518A (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | 回転検出器 |
PCT/JP2016/063172 WO2016190040A1 (ja) | 2015-05-22 | 2016-04-27 | 回転検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015104801A JP2018109518A (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | 回転検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018109518A true JP2018109518A (ja) | 2018-07-12 |
Family
ID=57392760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015104801A Pending JP2018109518A (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | 回転検出器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018109518A (ja) |
WO (1) | WO2016190040A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005534199A (ja) * | 2002-07-26 | 2005-11-10 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | Gmrセンサエレメントおよびgmrセンサエレメントの使用 |
JP4233958B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2009-03-04 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 回転角検出装置 |
US7112962B2 (en) * | 2004-11-18 | 2006-09-26 | Honeywell International Inc. | Angular position detection utilizing a plurality of rotary configured magnetic sensors |
JP5082482B2 (ja) * | 2007-02-13 | 2012-11-28 | 日本精工株式会社 | 回転情報算出装置及びモータ |
JP5991031B2 (ja) * | 2012-06-01 | 2016-09-14 | 株式会社デンソー | 磁気センサ |
-
2015
- 2015-05-22 JP JP2015104801A patent/JP2018109518A/ja active Pending
-
2016
- 2016-04-27 WO PCT/JP2016/063172 patent/WO2016190040A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2016190040A1 (ja) | 2016-12-01 |
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