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JP2018101287A - 評価装置、評価方法及び評価プログラム - Google Patents

評価装置、評価方法及び評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者に対して提供される経路の質を容易に評価できる評価装置を提供する。【解決手段】評価装置としての情報配信装置10は、利用者による運転の特徴を示す特徴情報として、運転能力を示す情報を取得する取得部42と、特徴情報が示す運転能力に基づいて、利用者が移動した経路の質を評価する評価部43とを備える。運転能力が所定の閾値よりも高い場合は、経路の質を示すスコアの値を加点し、運転能力が所定の閾値より低い場合はスコアの値を減点する。【選択図】図2

Description

本発明は、評価装置、評価方法及び評価プログラムに関する。
従来、スマートフォン等の持ち運び可能な端末装置を用いて、利用者が乗車している車両を目的地まで案内するカーナビゲーション(以下、「案内」ともいう)の技術が知られている。このような技術の一例として、利用者の走行履歴に基づいて、所定の経路を走行した際の危険度を設定し、設定した危険度に応じて経路を提供する技術が知られている。
特開2008−175571号公報 特開平11−213282号公報 特許第4902465号公報
しかしながら、上述した従来技術では、必ずしも適切な経路を提供しているとは言えない場合がある。
例えば、利用者に対して適切な経路を提供するため、非舗装区画や事故多発地点等といった路面の状況のみならず、安全運転が行われているか否か等といった各種経路の質を経路検索に反映させたいという要望が考えられる。しかしながら、各経路の質を実地検査で収集するには、手間がかかる。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して提供される経路の質を容易に評価することを目的とする。
本願に係る評価装置は、利用者の特徴を示す特徴情報を取得する取得部と、前記特徴情報に基づいて、当該利用者が移動した経路の質を評価する評価部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、利用者に対して提供される経路の質を容易に評価することができる。
図1は、実施形態に係る情報配信装置が発揮する作用効果の一例を説明するための図である。 図2は、実施形態に係る情報配信装置が有する機能構成の一例を説明する図である。 図3は、実施形態に係る特徴情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る移動情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る経路情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る情報配信装置が利用者の特徴を示す特徴情報を取得する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る情報配信装置が実行する評価処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る情報配信装置が実行する案内処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る評価装置、評価方法及び評価プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る評価装置、評価方法及び評価プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位及び処理には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
また、以下の説明では、評価装置の一例である情報配信装置10が実行する選択処理の一例として、車両を運転する利用者に対して、目的地まで車両を運転する経路を提供する案内処理を実行する情報配信装置の一例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報配信装置10は、歩行する利用者や自転車やバイク等といった任意の移動手段を用いて移動する利用者に対し、経路を提供する案内処理を行う際に、以下の選択処理を実行してもよい。
〔1.評価処理の概念〕
まず、図1を用いて、情報配信装置10が実行する評価処理の概念について説明する。図1は、実施形態に係る情報配信装置が発揮する作用効果の一例を説明するための図である。例えば、情報配信装置10は、サーバ装置やクラウドシステム等、単数または複数の情報処理装置により実現され、移動体通信網や無線LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して、利用者U01〜U04、U10(以下、「利用者U」と総称する場合がある。)が使用する端末装置101〜104、110(以下、「端末装置100」と総称する場合がある。)、および所定の外部サーバ200と通信可能な情報処理装置である。なお、図1に示す例では、5つの端末装置100を記載したが、情報配信装置10は、任意の数の端末装置100、および任意の数の外部サーバ200と通信可能であってよい。
端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末、ノート型PC(Personal Computer)等の情報処理装置である。なお、例えば、端末装置100が車両内に設置して用いられる車載装置である場合、例えば、カーナビゲーションシステムの端末等により実現される。例えば、端末装置101は、利用者U01によって利用される端末装置であり、端末装置102は、利用者U02によって利用される端末装置であり、端末装置103は、利用者U03によって利用される端末装置であり、端末装置104は、利用者U04によって利用される端末装置であり、端末装置110は、利用者U10によって利用される端末装置であるものとする。
外部サーバ200は、利用者Uの運転力診断の結果を管理する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、外部サーバ200は、各利用者Uの運転能力を示すスコアである運転能力スコアを管理する。より具体的には、運転能力スコアは、保険料の算出等、任意の目的で用いられる運転能力の診断結果に基づく情報である。例えば、外部サーバ200は、端末装置100等から利用者Uが運転する際に生じた加速度、振動、移動方向等に基づいて、利用者Uによる運転態様を特定する。
そして、外部サーバ200は、特定した運転態様について、急劇な加減速を行っているか否か、急なハンドル操作を行っているか否か、交通ルールを順守しているか否か、安全な運転を行っているか否か、所謂エコドライブを行っているか否か等、各種の判断基準に基づいて診断された利用者の運転能力を示すスコアを運転能力スコアとして算出する。
ここで、外部サーバ200は、利用者Uの実際の運転内容のみならず、利用者Uの運転に関連する特徴に基づいて生成された運転能力を示す情報を管理する。例えば、外部サーバ200は、利用者Uがそれまでに運転した総距離、優良運転者であるか、一般運転者であるか、違反運転者であるか等の運転免許の種別、免許を取得してから経過した期間、事故の履歴、運転する車両の種別等、各種利用者Uの運転に関連する特徴に基づいて、運転能力スコアを算出する。なお、外部サーバ200は、年齢や性別等といったデモグラフィック属性や、趣味趣向や性格等といったバイオグラフィック属性に基づいて、運転能力スコアを算出してもよい。
ここで、利用者Uを所定の目的地まで案内する場合、端末装置100は、ナビゲーションシステム等、所定のアプリケーションを実行することで、以下の案内処理を実行する。まず、端末装置100は、GPS(Global Positioning System)や地磁気を用いた各種の測位技術を用いて、現在位置を特定する。そして、端末装置100は、特定した現在位置を出発地とし、利用者Uが入力した目的地までの経路を示す案内情報を要求する。そして、端末装置100は、情報配信装置10から案内情報を受付けた場合は、受付けた案内情報を用いて、利用者Uを目的地まで案内する案内処理を実行する。
例えば、端末装置100は、車両が利用可能な目的地までの経路、経路に含まれる高速道路の情報、経路上の渋滞情報、案内の目印となる施設、画面上に表示する地図の情報、案内時に出力する音声や地図等の画像等のデータが含まれる案内情報を受付ける。また、端末装置100は、各種の衛星測位システムを用いて、端末装置100の現在位置を測位する。そして、端末装置100は、案内情報に含まれる地図等の画像を液晶画面やエレクトロルミネッセンス、LED(Light Emitting Diode)画面等(以下、単に「画面」と記載する。)に表示すると共に、特定した現在地をその都度地図上に表示する。
なお、端末装置100は、特定した現在地に応じて、左折や右折、使用する車線の変更、目的地への到着予定時間等を表示、若しくは、端末装置100や車両のスピーカー等から音声により出力してもよい。なお、端末装置100が実行する案内処理については、カーナビゲーションシステムや歩行者のナビゲーションシステム等、各種公知の案内処理に関する技術が適用可能であるものとして、詳細な説明を省略する。
情報配信装置10は、端末装置100から案内情報の要求を受付けると、利用者Uの現在位置を出発地とし、利用者Uが入力した目的地までの経路の中から、様々な要素に基づいて提供する経路を選択する。そして、情報配信装置10は、特定した経路を示す案内情報を生成し、生成した案内情報を端末装置100へと配信する。
ここで、案内処理において適切な経路を提供するため、非舗装区画や事故多発地点等といった路面の状況のみならず、安全運転が行われているか否か等といった各種経路の質を経路検索に反映させたいという要望が考えられる。しかしながら、各経路の質を実地検査で収集するには、手間がかかる。
〔2.実施形態に係る情報配信装置が実行する評価処理について〕
そこで、情報配信装置10は、以下の評価処理を実行する。例えば、情報配信装置10は、利用者の特徴を示す特徴情報を取得する。そして、情報配信装置10は、特徴情報に基づいて、利用者が移動した経路の質を評価する。例えば、情報配信装置10は、利用者が移動した経路が非舗装区画であるか否か、事故多発地点であるか否か、運転しやすい道であるか否か、周囲の車両が安全運転を行っているか否か等、案内処理において経路を推奨する度合の指標となる数値を経路の質として算出する。
以下、図を用いて、上述した評価処理を実現する情報配信装置10の機能構成及び作用効果の一例を説明する。なお、以下の説明では、移動体として、利用者Uが自動車、自動二輪車、自転車等の各種の車両を運転する際の移動態様の特徴を特徴情報とする処理の一例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下の説明において、利用者Uや利用者Uが操作する車両等は、それぞれ移動体と読み替えてもよく、端末装置100と読み替えてもよい。
〔2−1.機能構成の一例〕
図2は、実施形態に係る情報配信装置が有する機能構成の一例を説明する図である。図2に示すように、情報配信装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や外部サーバ200との間で、質問や応答の送受信を行う。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、評価処理や案内処理を実行するための各種データである特徴情報データベース31、移動情報データベース32、経路情報データベース33、および案内情報データベース34を有する。以下、特徴情報データベース31、移動情報データベース32、経路情報データベース33、および案内情報データベース34に登録される情報の一例を説明する。
特徴情報データベース31には、利用者の特徴を示す特徴情報が登録される。例えば、図3は、実施形態に係る特徴情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。図3に示す例では、特徴情報データベース31には、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」、「運転能力スコア」、「走行距離」、「免許種別」、および「経過日数」といった情報が登録されている。なお、図3に示す情報以外にも、利用者Uの運転に関する情報を示す情報であれば、任意の情報が特徴情報データベース31に登録されていてよい。
ここで、「利用者ID」は、利用者の識別子である。また、「利用者情報」とは、利用者の名前や年齢等といったデモグラフィック属性や趣味趣向等のサイコグラフィック属性等といった利用者に関連する各種の情報である。また、「運転能力スコア」は、対応付けられた利用者IDが示す利用者の運転能力を示すスコアである。また、「走行距離」とは、対応付けられた利用者IDが示す利用者が車両を運転(操作)して移動した距離の総和を示す情報である。また、「免許種別」とは、対応付けられた利用者IDが示す利用者が有する車両の運転免許証の区分を示す情報であり、例えば、「優良運転者」、「一般運転者」、「違反運転者」、「初回更新者」等のいずれであるかを示す情報である。また、「経過日数」とは、対応付けられた利用者IDが示す利用者が運転免許証を取得してから経過した期間を示す情報である。
例えば、図3に示す例では、利用者ID「利用者ID#1」、利用者情報「利用者情報#1」、運転能力スコア「95」、走行距離「10万キロ(メートル)」、免許種別「優良」、および経過日数「20年」が対応付けて登録されている。このような情報は、利用者ID「利用者ID#1」が示す利用者の情報が「利用者情報#1」であり、運転能力のスコアが「95」であり、走行距離の総和が「10万キロ(メートル)」である旨を示す。また、このような情報は、利用者ID「利用者ID#1」が示す利用者の免許種別が「優良」であり、運転免許を取得してから経過した日数が「20年」である旨を示す。
なお、図3に示す例では、「利用者ID#1」および「利用者情報#1」といった概念的な値を記載したが、実際には、特徴情報データベース31には、利用者を識別する文字列や、利用者の名前や年齢を示す情報が登録される。また、図3に示す情報のうち、「利用者情報」、「運転能力スコア」、「走行距離」、「免許種別」、「経過日数」等は、利用者IDが示す利用者の特徴を示す特徴情報に対応する。
図2に戻り、説明を続ける。移動情報データベース32には、端末装置100から取得した移動情報が登録される。例えば、図4は、実施形態に係る移動情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。図4に示す例では、移動情報データベース32には、「移動情報ID(Identifier)」、「取得元端末ID」、「移動情報」、および「日時情報」といった情報が登録されている。なお、図4に示す情報以外にも、端末装置100が取得可能な情報や、端末装置100の移動に関する情報であれば、任意の情報が移動情報データベース32に登録されていてよい。
ここで、「移動情報ID」は、移動情報の識別子である。また、「取得元端末ID」とは、移動情報の取得元となる端末装置の識別子である。なお、「取得元端末ID」は、端末装置100を利用する利用者Uの識別子、すなわち、移動情報が示す移動経路を移動した利用者Uを示す識別子であってもよい。また、「移動情報」は、端末装置100が移動した経路を示す情報であって、具体的には、端末装置100が所定の時間間隔で取得した端末装置100の位置を示す位置情報である。また、「日時情報」とは、対応付けられた位置情報が取得された日時を示す情報である。
例えば、図4に示す例では、移動情報データベース32には、移動情報ID「移動情報#1」、取得元端末ID「端末装置#1」、移動情報「位置#1−1〜位置#1−2〜位置#1−3〜位置#1−4〜・・・」、および日時情報「2016/11/11/11:10〜2016/11/11/11:11〜2016/11/11/11:12〜2016/11/11/11:13〜・・・」が対応付けて登録されている。このような情報は、移動情報ID「移動情報#1」が示す移動情報が、取得元端末ID「端末装置#1」が示す端末装置100の移動経路を示す移動情報であり、端末装置100が取得した位置情報が、移動情報「位置#1−1〜位置#1−2〜位置#1−3〜位置#1−4〜・・・」であり、各位置情報が取得された日時が、日時情報「2016/11/11/11:10〜2016/11/11/11:11〜2016/11/11/11:12〜2016/11/11/11:13〜・・・」である旨を示す。
より概念的には、このような情報は、取得元端末ID「端末装置#1」が示す端末装置100が、日時情報「2016/11/11/11:10」から日時情報「2016/11/11/11:13」までの3分間の間に、位置情報「位置#1−1」が示す位置から位置情報「位置#1−2」が示す位置および位置情報「位置#1−3」が示す位置を辿り、位置情報「位置#1−4」に至った旨を示す。
図2に戻り、説明を続ける。経路情報データベース33には、案内において用いられる各経路の特徴を示す経路情報が登録される。図5は、実施形態に係る経路情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。図5に示す例では、経路情報データベース33には、「経路情報ID」、「移動経路情報」、および「スコア」といった情報が登録されている。なお、図5に示す情報以外にも、経路に関する情報であれば、任意の情報が経路情報データベース33に登録されていてよい。
ここで、「経路情報ID」は、経路情報の識別子である。また、「移動経路情報」とは、対応する経路情報と対応する経路を示す情報である。また、「スコア」とは、対応付けられた経路の質を示すスコアである。より具体的な例を挙げると、「スコア」は、利用者が移動した経路が非舗装区画であるか否か等といった路面に関連する情報や、事故多発地点を含むか否かや運転しやすい道であるか否か等といった経路の移動に関連する各種の情報、その経路を移動する車両が安全運転を行っているか否か等という経路を用いる利用者の移動態様に関連する情報等、経路に関連する情報に基づいて算出される数値であって、案内処理においてその経路を推奨する度合の指標となる数値である。
例えば、図5に示す例では、経路情報データベース33には、経路情報ID「経路情報#1」、移動経路情報「経路A」、およびスコア「30」といった情報が登録されている。このような情報は、経路情報ID「経路情報#1」が示す経路が「経路A」であり、「経路A」のスコアが「30」である旨を示す。
図2に戻り、説明を続ける。案内情報データベース34には、案内処理を行う際に用いる各種のデータが登録される。例えば、案内情報データベース34には、一般道路や高速道路等の車道等、車両が通行可能な経路を示す移動経路情報が登録されている。より具体的には、案内情報データベース34には、ある地点からある地点までの車道を示すデータであって、グラフ構造を構成するデータ、すなわち、ポリラインの集合を含むデータや、案内処理において出力される地図データ、音声データ等が格納されている。なお、案内情報データベース34に登録されるデータは、公知の案内処理に用いられる各種のデータが採用可能であるものとする。
制御部40は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報配信装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムが、RAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図2に示す例では、制御部40は、収集部41、取得部42、評価部43、および提供部44(以下、総称して各処理部41〜44と記載する場合がある。)を有する。
なお、制御部40が有する各処理部41〜44の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。また、各処理部41〜44は、以下に説明するような評価処理および案内処理の機能・作用(例えば図1)を実現・実行するものであるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。すなわち、以下の評価処理および案内処理の機能・作用を実現・実行することができるのであれば、情報配信装置10は、任意の機能単位で評価処理および案内処理を実現・実行して良い。
〔2−2.情報配信装置が実行する処理の作用効果の一例〕
以下、図6〜図8に示すフローチャートを用いて、各処理部41〜44が実行・実現する評価処理および案内処理の内容について説明する。図6は、実施形態に係る情報配信装置が利用者の特徴を示す特徴情報を取得する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7は、実施形態に係る情報配信装置が実行する評価処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、実施形態に係る情報配信装置が実行する案内処理の流れの一例を示すフローチャートである。
〔2−3.特徴情報を取得する処理における作用効果の一例〕
まず、図6を用いて、特徴情報を取得する処理の流れの一例について説明する。まず、収集部41は、各利用者の移動情報を収集する(ステップS101)。例えば、図1に示す例では、収集部41は、プローブとなる端末装置101〜104が所定の時間間隔で取得した位置と、位置を取得した日時とを示す移動情報を、端末装置101〜104から所定のタイミングで収集する(図1中ステップS1)。例えば、収集部41は、地点Aから地点Bまで経路Aを介して移動した利用者U01、U02の移動情報を、端末装置101、102から収集する。また、収集部41は、地点Aから地点Bまで経路Bを介して移動した利用者U03、U04の移動情報を、端末装置103、104から収集する。そして、収集部41は、各利用者の移動情報を移動情報データベース32に登録する(ステップS102)。
〔2−4.評価処理における作用効果の一例〕
次に、図7を用いて、評価処理の流れの一例について説明する。まず、取得部42は、移動情報に基づいて、各経路を移動した利用者を特定する(ステップS201)。例えば、収集部41が各端末装置100から収集した移動情報には、端末装置100が所定の時間間隔で取得した位置情報や位置情報を取得した日時等が含まれており、このような位置情報からは、利用者Uがどの経路をどのような移動態様(例えば、速度や車線変更の有無、障害物の回避等を行ったか否か)で移動したかを特定することができる。そこで、取得部42は、移動情報に基づいて、各経路を移動した利用者を特定する(図1中ステップD2)。
例えば、取得部42は、案内情報を参照し、処理対象となる経路Aを選択する。このような場合、取得部42は、移動情報データベース32に登録された移動情報を参照し、経路Aを介して移動した旨を示す移動情報と対応付けられた利用者を特定する。
続いて、取得部42は、特定した利用者の運転能力を特定する(ステップS202)。例えば、取得部42は、経路Aを介して移動した利用者Uの運転能力を示す情報である運転能力スコアを取得する。例えば、取得部42は、経路Aを介して移動した利用者U01、U02の利用者IDを外部サーバ200へと送信することで、運転能力診断の結果を要求する(図1中ステップS3)。この結果、取得部42は、利用者U01、U02の運転能力スコアを取得する(図1中ステップS4)。
すなわち、取得部42は、利用者Uの運転に関連する特徴に基づいて生成された運転能力を示す情報を取得する。なお、取得部42は、利用者Uの走行距離や免許種別等、運転に関する各種の特徴を示す情報を取得する。そして、取得部42は、取得した各情報を特徴情報データベース31に登録する。また、取得部42は、経路Bを移動した利用者U03、U04の運転能力スコアについても取得し、特徴情報データベース31に登録する。
続いて、評価部43は、特定した運転能力に基づいて、経路の質を示すスコアを算出する(ステップS203)。例えば、評価部43は、経路Aを移動した利用者U101、102の運転能力スコアに基づいて、経路Aの質を示すスコアを算出し、経路Bを移動した利用者U3、4の運転能力スコアに基づいて、経路Bの質を示すスコアを算出する(図1中ステップS5)。すなわち、評価部43は、利用者Uの特徴情報である運転能力スコアに応じて、利用者Uが移動した経路の質を評価する。
例えば、地点Aから地点Bまで至る経路Aと経路Bとが存在する場合に、利用者U03、U04よりも、利用者U01、U02の方が運転能力が高い場合、経路Bには運転を行う上での問題があると考えられる。すなわち、利用者U01、U02の運転能力が高い場合、利用者U01、U02が選択しなかった経路Bには、運転が乱暴な利用者が多くいる、法定速度が守られていないといった経路上を移動する利用者に関する問題があるとも推定される。また、利用者U01、U02が選択しなかった経路Bには、未舗装区画がある、道路に凹凸がある、事故多発地点がある、見通しが悪い区間があるなどの物理的な問題があるとも推定される。
そこで、情報配信装置10は、運転能力等、利用者Uの要素に基づいて、選択対象となる経路Aおよび経路Bの評価を行う。例えば、評価部43は、ある経路を介して移動した利用者Uの運転能力が所定の閾値以上となる場合は、その経路の質を示すスコアの値を加点する。一方、評価部43は、利用者Uの運転能力が所定の閾値よりも低い場合は、その経路の質を示すスコアの値を減点する。
例えば、評価部43は、利用者U01、U02の運転能力スコアの平均値を算出し、算出した平均値の値が所定の閾値以上となる場合は、利用者U01、U02が移動した経路Aのスコアの値に所定の値(例えば、10ポイント)等を加算する。一方、例えば、評価部43は、利用者U03、U04の運転能力スコアの平均値を算出し、算出した平均値の値が所定の閾値よりも低い場合は、利用者U03、U04が移動した経路Bのスコアの値から所定の値(例えば、10ポイント)等を減算する。
なお、評価部43は、例えば、利用者U01、U02の運転能力スコアの平均値の値が所定の閾値以上となる場合は、運転能力スコアの平均値の値から所定の閾値を減算した値を算出し、利用者U01、U02が移動した経路Aのスコアの値に算出した値を加算してもよい。また、評価部43は、算出した値に基づく値をスコアに加算してもよい。すなわち、評価部43は、経路Aを移動した利用者Uの運転能力スコアの値が高い程、経路Aのスコアの値が高くなるように、スコアの算出を行ってもよい。
また、評価部43は、利用者Uの運転能力スコアの値に基づいて、経路Aや経路Bのスコアを算出するのであれば、任意の算出手法を用いてもよい。例えば、運転能力スコアの値が高い利用者が多く利用する経路は、問題が少ないと考えられる。そこで、評価部43は、所定の経路を移動した複数の利用者のうち、運転能力スコアが所定の閾値よりも高い利用者の数が所定の条件を満たす場合は、所定の経路の質を示すスコアの値を加点してもよい。例えば、評価部43は、経路Aを移動した利用者Uのうち、運転能力スコアの値が所定の閾値を超える利用者Uが所定の人数以上存在する場合は、経路Aのスコアに所定の値を加点してもよい。
なお、例えば、評価部43は、経路Bを移動した利用者Uのうち、運転能力スコアの値が所定の閾値以下となる利用者Uが所定の人数以上存在する場合は、経路Bのスコアから所定の値を減点してもよい。また、評価部43は、運転能力スコアの値が所定の閾値を超える利用者Uが所定の回数以上、経路Aを移動している場合には、経路Aのスコアに所定の値を加点してもよく、運転能力スコアの値が所定の閾値以下となる利用者Uが所定の回数以上、経路Bを移動している場合には、経路Bのスコアから所定の値を減点してもよい。
ここで、各経路を移動する利用者は、曜日や午前、午後等の時間帯に応じて変化すると予測される。そこで、評価部43は、所定の経路を所定の時間帯に移動した利用者の特徴情報に基づいて、所定の時間帯における経路の質を評価してもよい。すなわち、評価部43は、時間帯ごとに各経路のスコアを算出してもよい。例えば、評価部43は、移動情報から、所定の曜日の午前中に経路Aを移動した利用者Uを特定し、特定した利用者Uの運転能力スコアから、所定の曜日の午前中における経路Aのスコアを算出してもよい。このような経路Aのスコアは、その所定の曜日の午前中に移動する経路の案内情報を要求された際に、経路Aを提供する優先度の算出に用いられる。
なお、評価部43は、上述した処理に関わらず、所定の経路を移動した利用者Uの運転能力スコアの値が高いほど、所定の経路の質を示すスコアの値を高くし、所定の経路を移動した利用者Uの運転能力スコアの値が低いほど、所定の経路の質を示すスコアの値を低くすればよい。また、評価部43は、運転能力スコアの値に基づいて利用者のレーティングを行い、レーティングの結果に基づいて、所定の経路の質を示すスコアの値を算出してもよい。
このように、評価部43は、所定の経路を移動した複数の利用者Uの運転能力スコア、すなわち、利用者Uの運転に関する特徴に基づく特徴情報を総合的に勘案して、所定の経路の質を評価する。そして、評価部43は、算出したスコアを経路情報データベース33に登録する(ステップS204)。
〔2−5.案内処理における作用効果の一例〕
次に、図8を用いて、案内処理の流れの一例について説明する。例えば、図1に示すように、提供部44は、利用者U10が利用する端末装置110から、地点Aを出発地とし、地点Bを目的地とする案内情報の要求を受付ける(図1中ステップS6)。このような場合、提供部44は、算出した各経路のスコアに応じて、提供する経路を選択する(図1中ステップS7)。そして、提供部44は、案内情報を端末装置110に提供する(図1中ステップS8)。
例えば、提供部44は、目的地である地点Bまでの経路候補として、経路Aおよび経路Bを抽出する(ステップS301)。このような場合、提供部44は、経路情報データベース33を参照し、経路候補である経路Aのスコアと経路Bのスコアとを読み出す(ステップS302)。そして、提供部44は、スコアに基づいて、経路を決定する(ステップS303)。例えば、提供部44は、経路Aと経路Bとのうち、スコアの値がより大きい経路、例えば、経路Aを優先的に選択する。そして、提供部44は、決定した経路Aを示す案内情報を生成し、生成した案内情報を端末装置100に配信することで、決定した経路Aを利用者に提供する(ステップS304)。
なお、提供部44は、経路Aや経路Bの質を示すスコアだけではなく、各経路を介して移動した際の所要時間、各経路における運転のしやすさ、渋滞の有無等、案内処理において経路を選択する際に用いる各種の要素を考慮して、提供する経路を選択してもよい。すなわち、提供部44は、各経路の質を示すスコアを、案内処理において経路を選択する優先度を示す指標の一つとして用いる。
〔3.変形例〕
上述した実施形態に係る情報配信装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報配信装置10の他の実施形態について説明する。
〔3−1.利用者の特徴情報について〕
上述した情報配信装置10は、利用者の運転態様、走行距離、免許種別、経過日数等に基づいて外部サーバ200が算出した運転能力スコアを用いて、経路の質を示すスコアを算出した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報配信装置10は、利用者の移動情報から、利用者の運転態様を推定し、推定した運転態様に基づいて、運転能力スコアを算出してもよい。例えば、情報配信装置10は、移動態様に基づいて、急な加減速の有無、車線変更の頻度、急ハンドルの頻度、平均的な移動速度等に基づいて、運転能力スコアを算出してもよい。また、情報配信装置10は、走行距離、免許種別、経過日数等に基づいて、運転能力スコアを算出してもよい。
より具体的な例を挙げると、情報配信装置10は、利用者Uの走行距離が所定の閾値よりも多く、かつ、免許種別が「優良」である場合は、所定の閾値よりも高い運転能力スコアを算出してもよい。また、情報配信装置10は、利用者Uが自動二輪免許、大型二種免許、大型特殊自動車の免許等を有する場合は、所定の閾値よりも高い運転能力スコアを算出してもよい。
また、情報配信装置10は、案内処理の結果に基づいて、利用者Uの運転能力スコアを算出してもよい。例えば、情報配信装置10は、利用者U10が経路Aを介して移動した際の所要時間と平均的な移動速度とを特定する。そして、情報配信装置10は、特定した所要時間が所定の基準となる時間よりも短く、かつ、特定した移動速度が法定速度の範囲内である場合は、所定の閾値よりも高い運転能力スコアを算出してもよい。なお、上述した各例に拘らず、情報配信装置10は、利用者Uの性別、年代、趣味趣向等の各種特徴に基づいて、運転能力スコアを算出してもよい。
なお、情報配信装置10は、上述した要素以外にも、任意の要素に基づいて、利用者Uの運転に関する特徴を示す運転能力スコアを算出してよい。例えば、情報配信装置10は、ナビゲーションサービスの利用頻度が高い程、利用者Uの運転能力スコアを低い値にしてもよい。また、情報配信装置10は、利用者Uの運転能力スコアを時間帯ごとに算出し、算出した時間帯ごとの運転能力スコアを用いて、経路の質を示すスコアを算出してもよい。
また、情報配信装置10は、利用者Uの移動情報に基づいて、プライベートでの移動における移動態様と、業務での移動における移動態様とを特定する。例えば、情報配信装置10は、利用者Uの移動情報のうち、昼間に取得された移動情報に基づいて、業務での移動における移動態様を特定し、夜間に取得された移動態様に基づいて、プライベートでの移動における移動態様を特定する。そして、情報配信装置10は、業務での移動における移動態様に基づいて、業務での移動における運転能力スコアを算出し、プライベートでの移動における移動態様に基づいて、プライベートでの移動における運転能力スコアを算出する。そして、情報配信装置10は、夜間に移動する経路の案内情報を要求された場合は、各経路を夜間に移動した利用者の運転能力スコアであって、夜間の運転能力スコア(すなわち、プライベートでの運転能力スコア)に基づき、各経路の質を示すスコアを算出してもよい。
また、情報配信装置10は、各利用者Uが頻繁に移動する経路を含む地域の情報に基づいて、運転能力スコアを算出してもよい。例えば、高級住宅街を頻繁に移動する利用者Uは、比較的安全運転を行う結果、運転能力が高いとも考えられる。そこで、情報配信装置10は、各利用者Uが頻繁に移動する経路を含む地域の地価、区画の大小、地域の区分等といった各種特徴に基づいて、利用者Uの運転能力スコアを算出してもよい。すなわち、情報配信装置10は、利用者Uの任意の特徴を示す特徴情報に基づき、運転能力スコアを算出してよい。
〔3−2.経路の提供結果に基づくスコアの算出について〕
上述した情報配信装置10は、利用者Uの各種特徴に基づいて、運転能力スコアを算出し、算出した運転能力スコアに基づいて、利用者Uが移動した経路の質を示すスコアを算出した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、情報配信装置10が経路の質を示すスコアを算出する処理のバリエーションについて説明する。
〔3−2−1.移動経路の重複について〕
例えば、案内処理において経路Aが提供された複数の利用者Uのうち、過半数の利用者Uが迷った場合は、経路Aが迷い易い経路若しくは運転がし辛い経路であり、案内処理における質があまり良くないとも考えられる。そこで、情報配信装置10は、移動情報に基づいて、案内処理において所定の経路が提供された複数の利用者Uのうち、所定の数の利用者Uが所定の経路に含まれる区間を複数回移動したか否かを判定する。そして、情報配信装置10は、所定の数の利用者Uが所定の経路に含まれる区間を複数回移動していた場合は、所定の経路のスコアを減点してもよい。
また、情報配信装置10は、利用者の運転能力と、経路に含まれる区間を複数回移動したか否かとに基づいて、経路のスコアを算出してもよい。例えば、運転能力が低い利用者は、運転能力が高い利用者と比較して、迷ったり誤った経路に進んだり(すなわち、提供された経路から離れたり)することが多いと考えられる。そこで、情報配信装置10は、利用者Uの運転能力スコアと、利用者Uの移動履歴を示す移動情報とを取得する。そして、情報配信装置10は、運転能力スコアが所定の閾値よりも低い利用者の移動情報が、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、その所定の経路の質を示すスコアの値を減点してもよい。
一方で、運転能力が高い利用者が迷ったり誤った経路に進んだりした場合は、その経路は、運転が困難な経路であると考えられる。このように、運転が困難な経路は、案内処理において優先的に選択対象から除外されるのが望ましい。そこで、情報配信装置10は、運転能力スコアが所定の閾値よりも高い利用者の移動情報と、運転能力スコアが所定の閾値よりも低い利用者の移動情報とが、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、その所定の経路の質を示すスコアの値を第1所定値だけ減点する。また、情報配信装置10は、運転能力スコアが所定の閾値よりも高い利用者の移動情報が、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示さず、運転能力スコアが所定の閾値よりも低い利用者の移動情報が、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、その所定の経路の質を示すスコアの値を第1所定値よりも少ない第2所定値だけ減点してもよい。すなわち、情報配信装置10は、運転能力が高い利用者も運転能力が低い利用者も迷うような経路については、スコアの値を所定の値よりも大幅に減点し、運転能力が低い利用者のみが迷うような経路については、スコアの値を所定の値だけ減点してもよい。
〔3−2−2.運転能力の差による移動態様の変化について〕
ここで、経路上の交差点やカーブ等において、運転能力が高い利用者が減速を行った一方で、運転能力が低い利用者が減速を行わなかった場合は、見通しが悪い箇所が存在する等、何らかの問題が経路上に存在するとも推定される。そこで、情報配信装置10は、利用者Uの運転能力スコアと、利用者Uが移動した速度の履歴とを取得する。
そして、情報配信装置10は、運転能力スコアが所定の閾値よりも高い利用者が経路に含まれるカーブの前や交差点等の所定の位置で移動速度を減速させ、かつ、運転能力スコアが所定の閾値よりも低い利用者が所定の位置で移動速度を減速させていない場合は、その経路に潜在的な問題があるものとして、その経路のスコアの値を減点してもよい。
〔3−2−3.移動態様の変化について〕
また、交差点、一時停止箇所、カーブ、下り坂等の所定の領域では、減速が行われる一方で、これら所定の領域以外の領域(例えば、道路しかない領域等)で減速が行われる場合は、経路上に穴が開いている、非舗装区間がある、野生動物や児童の飛び出しが起きやすい等、経路上に何かしらの問題があるとも推定される。そこで、情報配信装置10は、利用者Uがある経路を移動した速度の履歴を取得し、その経路に含まれる所定の領域で、利用者Uが移動速度を減速させている場合は、その経路のスコアの値を減点してもよい。
より具体的な例を挙げると、情報配信装置10は、信号が設置されている領域または道路が曲線を描く領域(すなわち、カーブ)以外の領域で、移動速度を減速させている場合は、経路の質を示すスコアの値を減点させてもよい。例えば、情報配信装置10は、運転能力スコアの値が所定の値よりも高い利用者の多くが、所定の領域以外の領域で移動速度を減速させている場合は、経路の質を示すスコアの値を減点させてもよい。
〔3−2−4.リルートについて〕
例えば、運転能力スコアの値が所定の閾値よりも高い利用者U01に対して、経路Bを示す案内情報を提供した際に、利用者U01が経路Bではなく経路Aを移動した場合、すなわち、リルートが行われた場合は、経路Bに何らかの問題があるとも考えられる。そこで、情報配信装置10は、案内処理において利用者Uに経路を提供した際に、異なる経路を選択したか否かに応じて、提供した経路のスコアを算出してもよい。
例えば、情報配信装置10は、利用者Uに対して経路を提供した際に、新たな経路が選択し直されたか否かを示す情報を取得し、所定の経路を選択した際に、新たな経路が選択し直されていた場合は、所定の経路の質を示すスコアの値を減点させてもよい。また、情報配信装置10は、運転能力スコアの値が所定の閾値よりも高い利用者Uが経路を選択し直していた場合にのみ、選択し直す前に提供していた所定の経路の質を示すスコアの値を減点させてもよい。また、情報配信装置10は、選択し直された後の経路の質を示すスコアの値に加点してもよい。
なお、情報配信装置10は、利用者Uが経路を選択しなおした際に、新たな経路の提供を行う必要はない。例えば、情報配信装置10は、移動情報から、利用者Uが利用者Uに提供した経路とは異なる経路を移動しているか否かを判定し、提供した経路とは異なる経路を移動している場合は、提供した経路の質を示すスコアの値を減点させればよい。
また、情報配信装置10は、運転能力スコアの値とリルートの有無とに基づいて、経路の質を示すスコアの値を算出してもよい。例えば、情報配信装置10は、運転能力スコアの値が所定の閾値よりも高い利用者Uが経路を選択し直していた場合は、選択し直す前に提供していた所定の経路の質を示すスコアの値を大幅に減点させてもよい。また、情報配信装置10は、運転能力スコアの値が所定の閾値よりも高い利用者Uにある経路を提供した際に、利用者Uがその経路を移動した場合には、その経路の質を示すスコアの値を大幅に加点させてもよい。また、例えば、情報配信装置10は、運転能力スコアの値が所定の閾値よりも低い利用者Uが経路を選択し直していた場合は、選択し直す前に提供していた所定の経路の質を示すスコアの値を所定の値だけ減点させてもよい。
〔3−2−5.その他の要素について〕
なお、上述した要素以外にも、任意の要素に基づいて、情報配信装置10は、経路の質を示すスコアの値を算出してよい。例えば、事故が多発する経路は、見通しが悪い、事故が生じやすい等の問題があるとも推定される。そこで、情報配信装置10は、事故の発生場所を管理する外部サーバ等から、所定の経路において生じた事故の履歴を示す情報を取得する。そして、情報配信装置10は、取得した情報に基づき、所定の経路において事故が生じた回数が所定の閾値を超えるか否かを判定し、事故が生じた回数が所定の閾値を超える場合は、その経路の質を示すスコアの値を減点してもよい。
また、路面に凹凸がある、非舗装区間があるなど、路面の品質が低い経路は、案内処理においてあまり提供すべきではないとも考えられる。そこで、情報配信装置10は、利用者Uが使用する端末装置100から、利用者Uが所定の経路を移動中に生じる振動を示す情報を取得する。例えば、情報配信装置10は、端末装置100が加速度センサ等を用いて取得した加速度を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、利用者Uが所定の経路を移動中に生じる振動の強さや頻度を特定する。そして、情報配信装置10は、特定した振動の強さや頻度が所定の閾値を超える場合は、その経路の質を示すスコアの値を減点してもよい。
また、路面に凹凸がある場合や穴が開いている場合、落石がある場合、非舗装区間がある場合等には、移動速度が頻繁に変化するとも考えられる。そこで、情報配信装置10は、移動情報から利用者Uの移動速度を取得し、所定の経路において、利用者Uが移動速度を変化させた回数が所定の閾値を超える場合は、その経路の質を示すスコアの値を減点してもよい。
なお、上述した説明に関わらず、情報配信装置10は、経路上における任意の事象に応じて、任意の設定条件に基づき、経路の質を示すスコアを算出してもよい。
〔3−3.運転能力スコアの推定について〕
例えば、情報配信装置10は、SNS(Social Networking Service)に投稿した運転に関する内容の情報等、ネットワーク上に投稿した情報の内容から、利用者U01の運転能力等といった運転に関する特徴を推定し、推定した特徴に基づく運転能力スコアを生成してもよい。例えば、情報配信装置10は、「速い車が怖い」等といった内容の情報を利用者U10が投稿していた場合は、利用者U10の運転能力スコアがあまり高くないものと推定してもよい。
また、情報配信装置10は、上述した各種の特徴以外にも、例えば、利用者Uの運転する車両の排気量、車種等に応じて、運転能力スコアを算出してもよい。例えば、情報配信装置10は、利用者Uが優良運転者であり、排気量が大きい車両を運転している場合は、運転能力スコアが高いと推定してもよい。
〔3−4.案内処理について〕
上述した例では、情報配信装置10は、車両の運転時に経路を提供する案内処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報配信装置10は、自転車や自動二輪車等、車道を介して移動する際の移動経路を提供するナビゲーションサービスに上述した評価処理を適用してもよい。また、情報配信装置10は、宅配ロボットや自動運転システム等に対して経路を提供する場合に、上述した評価処理を実行してもよい。
〔3−5.経路について〕
なお、情報配信装置10は、任意の区間を経路として設定可能である。すなわち、情報配信装置10は、地点Aや地点Bとして、任意の位置を設定してよい。例えば、情報配信装置10は、所定の交差点から他の交差点の間を経路として設定してもよく、任意のある地点からある地点までの区間を経路として設定してもよい。また、情報配信装置10は、案内処理において用いられる経路の単位に基づいて、移動経路とする範囲を設定してもよい。例えば、案内情報データベース34には、交差点や高速道路の入り口、インターチェンジ等、移動の分岐となる分岐点をノードとし、分岐点と分岐点とを結ぶ道路や車線をリンクとするデータが含まれる場合がある。このような場合、情報配信装置10は、あるノードと対応する分岐点から他のノードと対応する分岐点までの経路ごとに経路情報を生成してもよい。すなわち、情報配信装置10は、所定の出発地から所定の目的地まで、利用者が移動した経路を移動経路とするのであれば、任意の区間を移動経路に設定して良い。
また、情報配信装置10は、出発地から目的地へと至る複数の経路がそれぞれ複数の区画によって構成され、各区画ごとに経路情報が設定されている場合、経路を構成する各区画ごとに利用者Uの特徴情報との一致度を示すスコアを算出し、算出したスコアの合計が最も高い経路を提供してもよい。
〔3−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔3−7.プログラム〕
また、上述した実施形態に係る情報配信装置10は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報配信装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
〔4.効果〕
上述したように、情報配信装置10は、利用者Uの特徴を示す特徴情報を取得する。そして、情報配信装置10は、特徴情報に基づいて、その利用者Uが移動した経路の質を評価する。このように、情報配信装置10は、例えば、運転能力等といった利用者側の要素に基づいて、利用者が移動した経路の質を評価するので、実地調査等を行わずとも、利用者に対して提供される経路の質を容易に評価することができる。
また、情報配信装置10は、例えば、経路Aを移動した複数の利用者Uの特徴情報に基づいて、経路Aの質を評価する。より具体的な例を挙げると、情報配信装置10は、特徴情報として、運転能力スコア等、利用者Uの運転能力を示す情報を取得し、特徴情報が示す運転能力に応じて、その利用者Uが移動した経路の質を評価する。例えば、情報配信装置10は、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い場合は、経路の質を示すスコアの値を加点し、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い場合は、経路の質を示すスコアの値を減点する。また、情報配信装置10は、経路Aを移動した複数の利用者Uのうち、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者Uの数が所定の条件を満たす場合は、経路Aの質を示すスコアの値を加点する。
このように、情報配信装置10は、運転能力が高い利用者が用いる経路、すなわち、質が高いと推定される経路のスコアの値を上昇させる。この結果、情報配信装置10は、質が高いと推定される経路を案内処理において優先的に選択させることができるので、案内処理において適切な経路を選択する精度を向上させることができる。
また、情報配信装置10は、走行距離や免許種別、免許を取得してから経過した日時等、利用者Uの運転に関連する特徴に基づいて生成された運転能力を示す情報、すなわち、運転能力スコアを取得する。このため、情報配信装置10は、より適切な経路を選択する精度を向上させることができる。
また、情報配信装置10は、経路Aを所定の時間帯に移動した利用者Uの特徴情報に基づいて、その所定の時間帯における経路の質を評価する。このため、情報配信装置10は、案内処理において適切な経路を時間帯ごとに選択させることができる。
また、情報配信装置10は、利用者Uの運転能力を示す特徴情報と、利用者Uの移動履歴とを取得し、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い利用者Uの移動履歴が、経路Aにおいて同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。この結果、情報配信装置10は、迷い易い経路の質を示すスコアの値を減少させる結果、案内処理において迷い易い経路が選択される頻度を減少させることができる。
また、情報配信装置10は、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者Uの移動履歴と、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い利用者Uの移動履歴とが、経路Aにおいて同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、経路Aの質を示すスコアの値を第1所定値だけ減点し、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者Uの移動履歴が、経路Aにおいて同じ区間を複数回移動した旨を示さない場合は、経路Aの質を示すスコアの値を第1所定値よりも少ない第2所定値だけ減点する。このように、情報配信装置10は、運転能力が高い利用者も迷う経路が案内処理において選択される頻度を大幅に減少させる結果、案内処理においてより適切な経路を選択させることができる。
また、情報配信装置10は、利用者Uの運転能力を示す特徴情報と、利用者Uが移動した速度の履歴とを取得する。そして、情報配信装置10は、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者Uが経路Aに含まれる所定の位置で移動速度を減速させ、かつ、特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い利用者Uが所定の位置で移動速度を減速させていない場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。
また、情報配信装置10は、利用者Uが移動した速度の履歴をさらに取得し、例えば、経路Aに含まれる所定の領域で、利用者Uが移動速度を減速させている場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。より具体的には、情報配信装置10は、所定の領域として、信号が設置されている領域または道路が曲線を描く領域以外の領域で、利用者Uが移動速度を減速させている場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。
また、情報配信装置10は、利用者Uに対して経路を提供した際に、新たな経路が選択し直されたか否かを示す情報を取得し、経路Aを提供した際に、新たな経路が選択し直されていた場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。
また、情報配信装置10は、経路Aにおいて生じた事故の履歴を示す情報を取得し、経路Aにおいて事故が生じた回数が所定の閾値を超える場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。また、情報配信装置10は、利用者Uが使用する端末装置100から、その利用者Uが経路Aを移動中に生じる振動を示す情報を取得し、経路Aを走行中に生じる振動が所定の閾値を超える場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。また、情報配信装置10は、利用者Uが移動した速度の履歴をさらに取得し、経路Aに含まれる所定の領域で、利用者Uが移動速度を変化させた回数が所定の閾値を超える場合は、経路Aの質を示すスコアの値を減点する。
上述した各処理の結果、情報配信装置10は、潜在的あるいは顕在的な問題がある経路が選択される頻度を減少させることができるので、案内処理においてより適切な経路を選択する精度を向上させることができる。
また、情報配信装置10は、案内処理においてその経路を推奨する度合の指標となる数値を経路の質として算出する。このため、情報配信装置10は、案内処理においてより適切な経路を選択する精度を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、評価部は、評価手段や評価回路に読み替えることができる。
10 情報配信装置
20 通信部
30 記憶部
31 特徴情報データベース
32 移動情報データベース
33 経路情報データベース
34 案内情報データベース
40 制御部
41 収集部
42 取得部
43 評価部
44 提供部
100 端末装置
200 外部サーバ

Claims (19)

  1. 利用者の特徴を示す特徴情報を取得する取得部と、
    前記特徴情報に基づいて、当該利用者が移動した経路の質を評価する評価部と
    を有することを特徴とする評価装置。
  2. 前記評価部は、所定の経路を移動した複数の利用者の特徴情報に基づいて、当該所定の経路の質を評価する
    ことを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記取得部は、前記特徴情報として、前記利用者の運転能力を示す情報を取得し、
    前記評価部は、前記特徴情報が示す運転能力に応じて、当該利用者が移動した経路の質を評価する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の評価装置。
  4. 前記評価部は、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い場合は、前記経路の質を示すスコアの値を加点し、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い場合は、前記経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項3に記載の評価装置。
  5. 前記評価部は、所定の経路を移動した複数の利用者のうち、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者の数が所定の条件を満たす場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を加点する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の評価装置。
  6. 前記取得部は、前記利用者の運転に関連する特徴に基づいて生成された運転能力を示す情報を取得する
    ことを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  7. 前記評価部は、所定の経路を所定の時間帯に移動した利用者の特徴情報に基づいて、当該所定の時間帯における経路の質を評価する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  8. 前記取得部は、前記利用者の運転能力を示す特徴情報と、前記利用者の移動履歴とを取得し、
    前記評価部は、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い利用者の移動履歴が、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  9. 前記評価部は、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者の移動履歴と、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い利用者の移動履歴とが、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示す場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を第1所定値だけ減点し、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者の移動履歴が、所定の経路において同じ区間を複数回移動した旨を示さない場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を前記第1所定値よりも少ない第2所定値だけ減点する
    ことを特徴とする請求項8に記載の評価装置。
  10. 前記取得部は、前記利用者の運転能力を示す特徴情報と、前記利用者が移動した速度の履歴とを取得し、
    前記評価部は、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも高い利用者が所定の経路に含まれる所定の位置で移動速度を減速させ、かつ、前記特徴情報が示す運転能力が所定の閾値よりも低い利用者が前記所定の位置で移動速度を減速させていない場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  11. 前記取得部は、前記利用者が移動した速度の履歴をさらに取得し、
    前記評価部は、所定の経路に含まれる所定の領域で、前記利用者が移動速度を減速させている場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  12. 前記評価部は、前記所定の領域として、信号が設置されている領域または道路が曲線を描く領域以外の領域で、前記利用者が移動速度を減速させている場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項11に記載の評価装置。
  13. 前記取得部は、利用者に対して所定の経路を提供した際に、新たな経路が選択し直されたか否かを示す情報を取得し、
    前記評価部は、新たな経路が選択し直されていた場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  14. 前記取得部は、所定の経路において生じた事故の履歴を示す情報を取得し、
    前記評価部は、前記所定の経路において事故が生じた回数が所定の閾値を超える場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  15. 前記取得部は、利用者が使用する端末装置から、当該利用者が所定の経路を移動中に生じる振動を示す情報を取得し、
    前記評価部は、前記所定の経路を走行中に生じる振動が所定の閾値を超える場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜14のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  16. 前記取得部は、前記利用者が移動した速度の履歴をさらに取得し、
    前記評価部は、所定の経路に含まれる所定の領域で、前記利用者が移動速度を変化させた回数が所定の閾値を超える場合は、当該所定の経路の質を示すスコアの値を減点する
    ことを特徴とする請求項1〜15のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  17. 前記評価部は、案内処理において当該経路を推奨する度合の指標となる数値を前記経路の質として算出する
    ことを特徴とする請求項1〜16のうちいずれか1つに記載の評価装置。
  18. 評価装置が実行する評価方法であって、
    利用者の特徴を示す特徴情報を取得する取得工程と、
    前記特徴情報に基づいて、当該利用者が移動した経路の質を評価する評価工程と
    を含むことを特徴とする評価方法。
  19. 利用者の特徴を示す特徴情報を取得する取得手順と、
    前記特徴情報に基づいて、当該利用者が移動した経路の質を評価する評価手順と
    をコンピュータに実行させるための評価プログラム。
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