JP2018096591A - 封止機構及び封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ないエネルギ消費で貯蔵貯室内を適度な湿度に保つことができるシンプルな構造の封止機構、及びこの封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫に備えられた密封構造の貯蔵室4に取り付けられる封止機構10では、貯水領域50と、貯蔵室4の底面に開口した、貯蔵室4の流体が貯水領域50へ流入する流体入口Aと、貯蔵室4の外部に配置された、貯水領域50の流体が流出する流体出口Bと、を備え、流体出口Bが流体入口Aよりも下方に配置され、貯水領域50が流体出口Bよりも下方に配置されている。【選択図】図3
Description
本発明は、生鮮食品の貯蔵室の内部を封止する封止機構、及びこの封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫に関する。
冷蔵庫において、野菜等の生鮮食品を保管する貯蔵室は、生鮮食品から蒸発した水分が貯蔵室の外部に流出すると、野菜等が干からびて、食品の鮮度を保つのが困難になる。よって、通常、貯蔵室は密封構造を有する。一方、このような密封構造の場合、貯蔵室内の湿度が高くなりすぎたり、貯蔵室の底面に水がたまったりすると、生鮮食品が腐りやすくなる問題も生じる。
この問題に対処するため、貯蔵室内の湿度を検出する湿度センサを備え、センサの検出値に基づいて除湿を行う除湿手段を備えた冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献」1参照)。
特許文献1に記載の冷蔵庫では、貯蔵室内に冷却板を備え、湿度センサにより高湿度が検出されたとき、冷却板の表面を結露させるによって貯蔵室内を除湿している。このため、湿度センサや冷却板といった高価な機器が必要となる。また、除湿のために冷却板を冷却する必要もあるので、更なるエネルギ消費が生じる。
従って、本発明の目的は、上記の課題を解決するものであり、生鮮食品が保管された貯蔵室内の気密を保つための封止機構であって、少ないエネルギ消費で貯蔵貯室内を適度な湿度に保つことができるシンプルな構造の封止機構、及びこの封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫を提供することにある。
本発明の封止機構は、
冷蔵庫に備えられた密封構造の貯蔵室に取り付けられる封止機構であって、
貯水領域と、
前記貯蔵室の底面に開口した、前記貯蔵室の流体が前記貯水領域へ流入する流体入口と、
前記貯蔵室の外部に配置された、前記貯水領域の流体が流出する流体出口と、
を備え、
前記流体出口が前記流体入口よりも下方に配置され、
前記貯水領域が前記流体出口よりも下方に配置されていることを特徴とする。
冷蔵庫に備えられた密封構造の貯蔵室に取り付けられる封止機構であって、
貯水領域と、
前記貯蔵室の底面に開口した、前記貯蔵室の流体が前記貯水領域へ流入する流体入口と、
前記貯蔵室の外部に配置された、前記貯水領域の流体が流出する流体出口と、
を備え、
前記流体出口が前記流体入口よりも下方に配置され、
前記貯水領域が前記流体出口よりも下方に配置されていることを特徴とする。
流体出口が流体入口よりも下方に配置され、貯水領域が流体出口よりも下方に配置されているので、貯水領域は流体入口よりも下方に配置されていることになる。よって、貯蔵室内に保管された生鮮食品から出た水は、重力により、流体入口から貯水領域へ流入する。また、貯水領域が流体出口よりも下方に配置されているので、流体出口のレベルに達するまで、流入した水は貯水領域に滞留する。この滞留した水により、貯蔵室内の空気が流出するのを防ぎ、外部の空気が貯蔵室内に流入するのを防ぐことができる。つまり、水封による封止機構を形成することができる。
もし、貯蔵室に気体が流入して貯蔵室内の圧力が上がった場合には、貯蔵室内の空気が流体入口から貯水領域に流入する。そして、貯水領域の上部が開放している場合には、そこから空気が貯蔵室の外の庫内空間に流出する。また、貯水領域が周囲を閉鎖されている場合には、貯水領域内を流れて、流体出口から貯蔵室の外の庫内空間へ流出する。
もし、貯蔵室に気体が流入して貯蔵室内の圧力が上がった場合には、貯蔵室内の空気が流体入口から貯水領域に流入する。そして、貯水領域の上部が開放している場合には、そこから空気が貯蔵室の外の庫内空間に流出する。また、貯水領域が周囲を閉鎖されている場合には、貯水領域内を流れて、流体出口から貯蔵室の外の庫内空間へ流出する。
本発明では、流体出口が流体入口よりも下方に配置されているので、貯水領域に滞留した水のレベルは、貯蔵室の底面よりも下方に位置する。よって、貯蔵室内に保管された生鮮食品から出た水は貯水領域内に流下して、水が貯蔵室の底にたまったり、貯蔵室内の湿度が過度に高くなるのを防ぐことができる。
一方、貯水領域は、流体入口を介して貯蔵室内と連通しているので、貯水領域内の水が、ある程度、貯蔵室内に蒸発する。よって、流体入口の大きさや、貯水領域の容量を適切に定めることにより、特別な装置を稼働させることなく、貯蔵室内を適度な湿度レベルに保つことができる。
よって、少ないエネルギ消費で貯蔵貯室内を適度な湿度に保つことができるシンプルな構造の封止機構を提供することができる。
また本発明は
前記流体入口の下側に上面が開口した貯水槽が配置され、
前記貯水槽が前記貯水領域を有し、
前記貯水槽に前記流体出口となる凹部が形成されていることを特徴とする。
前記流体入口の下側に上面が開口した貯水槽が配置され、
前記貯水槽が前記貯水領域を有し、
前記貯水槽に前記流体出口となる凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明では、貯水槽により貯水領域が形成されるので、十分な水を貯蔵することができ、貯蔵室を十分保湿することができる。また、貯蔵室内の気圧が上昇して、貯蔵室内の空気が封止機構を介して外部へ流出する場合でも、貯水領域内の水が残存して封止機能が維持される可能性が高い。この場合には、特別な機構を有さずに、逆止弁の機能を有することができる。
また本発明は
一端が前記流体入口に取り付けられ、他端が大気開放となった略U字形の管状部材を備え、
前記管状部材が前記貯水領域を有し、
前記管状部材の前記他端が前記流体出口となることを特徴とする。
一端が前記流体入口に取り付けられ、他端が大気開放となった略U字形の管状部材を備え、
前記管状部材が前記貯水領域を有し、
前記管状部材の前記他端が前記流体出口となることを特徴とする。
本発明では、略U字形の管状部材により貯水領域が形成されるので、比較的少量の水を貯水領域に貯蔵するのに適している。貯蔵室内の気圧が上昇して、貯蔵室内の空気が封止機構を介して外部へ流出するとき、空気に押されて、貯水領域内の水も外部へ流出する可能性が高い。この場合には、気体の流れによって、同時に封止機能を解除することができる。その場合であっても、比較的少量の水が貯蔵室から管状部材に流入することにより、封止機能を再開することができる。
また本発明は
上記の封止機構が前記貯蔵室に取り付けられた冷蔵庫であって、
更に、前記貯蔵室に酸素濃度調整装置により生成された低酸素濃度の空気が流入する気体入口が備えられていることを特徴とする。
上記の封止機構が前記貯蔵室に取り付けられた冷蔵庫であって、
更に、前記貯蔵室に酸素濃度調整装置により生成された低酸素濃度の空気が流入する気体入口が備えられていることを特徴とする。
本発明では、貯蔵室に封止機構が取り付けられ、酸素濃度調整装置により生成された低酸素濃度空気が流入する気体入口が備えられている。よって、低酸素濃度空気が貯蔵室内に流入したとき、貯蔵室内の空気を封止機構を介して外部へ排出して、貯蔵室内を低酸素雰囲気にすることができる。
また本発明は
前記貯蔵室の一方の端部が他方の端部よりも低くなるように冷蔵庫内に配置され、
前記一方の端部に前記封止機構が取り付けられ、
前記封止機構の前記流体出口から流出した水がドレン機構または取り外し可能な容器内に流入するように配置されていることを特徴とする。
前記貯蔵室の一方の端部が他方の端部よりも低くなるように冷蔵庫内に配置され、
前記一方の端部に前記封止機構が取り付けられ、
前記封止機構の前記流体出口から流出した水がドレン機構または取り外し可能な容器内に流入するように配置されていることを特徴とする。
本発明では、貯蔵室に設けられた傾斜により、貯蔵室で生じた水を効果的に封止機構へ流すことができる。更に、封止機構から流出した水を、ドレン機構または取り外し可能な容器内に流すことによって、確実に排水処理を行うことができる。
以上のように、本発明においては、生鮮食品が保管された貯蔵室内の気密を保つための封止機であって、少ないエネルギ消費で貯蔵貯室内を適度な湿度に保つことができるシンプルな構造の封止機構、及びこの封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫を提供することができる。
次に、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。全ての図面において、水の流れを実線の矢印で模式的に示し、気体の流れを点線の矢印で模式的に示す。各図において、同一の機能を有する対応する部材には、同じ参照番号を付している。
(本発明の1つの実施形態に係る冷蔵庫の説明)
図1は、本発明の1つの実施形態に係る冷蔵庫2を模式的に示す側面断面図であり、特に、封止機構10が備えられた貯蔵室4の配置を示す図である。図面左側が、扉2Aにより開閉可能な開口を有する正面側であり、図面右側が冷蔵庫2の背面側である。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る冷蔵庫2を模式的に示す側面断面図であり、特に、封止機構10が備えられた貯蔵室4の配置を示す図である。図面左側が、扉2Aにより開閉可能な開口を有する正面側であり、図面右側が冷蔵庫2の背面側である。
冷蔵庫2の庫内には、野菜等の生鮮食品が貯蔵される貯蔵室4が配置されている。冷蔵庫2の背面側下部には、コンプレッサやコンデンサが収容された機械室6が配置されている。機械室6には、冷蔵庫2内からの排水を蒸発させる蒸発皿42も配置されている。
貯蔵室4は密封構造を有し、貯蔵室4の背面側の下部には、貯蔵室4内を封止する封止機構10が取り付けられている。図3〜図5を参照しながら後述するように、封止機構10は貯水領域50を有し、貯蔵室4の底面に開口した流体入口(矢印A参照)と、貯水領域50の流体が流出する、貯蔵室4の外部に位置する流体出口(矢印B参照)とを有する。貯水領域50は、流体入口A及び流体出口Bと連通している。
封止機構10の下部には、脚32A,32Bが取り付けられており、脚32A,32Bの下面が冷蔵庫2の仕切り板8の上面に接している。背面側の脚32Bの長さが、正面側の脚32Aの長さより短くなっている。よって、貯蔵室4は、背面側の端部が正面側の端部よりも低くなるように冷蔵庫2内に配置されている。
これにより、貯蔵室4内に保管された生鮮食品Fから生じた水は、貯蔵室4の底面を正面側から背面側へ流れて、背面側に開口した流体入口Aから封止機構10内へ流入する。流入した水は、流体出口Bのレベルまで封止機構10内に滞留し、貯水領域50を形成する。この滞留した水により、水封による貯蔵室4の封止機構10が形成される。貯蔵室4内の圧力が大気圧レベルであれば、貯蔵室4の外部の庫内圧力とバランスしており、貯水領域50に滞留した水により空気の流れを遮断できる。
後述するように、貯蔵室4内の圧力が高くなった場合には、貯蔵室4内の空気が、流体入口Aから封止機構10内へ流入し、封止機構10から貯蔵室4の外部の庫内空間へ流出する。このとき、空気の流れに押されて、封止機構10の貯水領域50に滞留していた水が、流体出口Bから流出する場合がある。
本実施形態では、封止機構10の下側にドレン受け皿40が配置されており、封止機構10から流出した水は、ドレン受け皿40へ流れ落ちる。ドレン受け皿40へ流れ落ちた水は、ドレン配管44を介して、機械室6に設置された蒸発皿42へ流れ落ちる。
これにより、貯蔵室4内に生じた水は、冷蔵庫2の庫内に漏れることなく、確実に、機械室6に設置された蒸発皿42に排水することができる。
これにより、貯蔵室4内に生じた水は、冷蔵庫2の庫内に漏れることなく、確実に、機械室6に設置された蒸発皿42に排水することができる。
本実施形態では、機械室6に酸素濃度調整装置20が設置されている。本実施形態に係る酸素濃度調整装置20として、空気に含まれる酸素を物理吸着して酸素濃度を下げるPSA方式の酸素濃度調整装置を例示することができる。PSAは、Pressure Swing Adsorption(圧力スウイング吸着)の略称である。
酸素濃度調整装置20で生成された低酸素濃度の空気は、気体配管22を通って、貯蔵室4に開口した気体入口Cから、貯蔵室4内に流入する。酸素濃度調整装置20から低酸素濃度の空気が貯蔵室4内に流入する間は、貯蔵室4内の圧力が高まる。これにより、貯蔵室4内の空気が、流体入口Aから封止機構10側へ流出し、封止機構10から貯蔵室4の外部の庫内空間へ流出する。これにより、貯蔵室4内を低酸素濃度の空気で満たすことができる。
貯蔵室4内を低酸素濃度の空気で満たす場合、貯蔵室4内の低酸素濃度の空気が、貯蔵室4内の全域を流れるようにするのが好ましい。このため、図1に示すように、側面視において、低酸素濃度の空気が正面側の上部から流入し、背面側の下部から流出するように、空気の入口(気体入口C)及び出口(流体入口A)が配置されている。また、平面視においても、空気の入口(気体入口C)及び出口(流体入口A)が対角状に配置されることが好ましい。
貯蔵室4内の空気が封止機構10に流入するのに伴って、封止機構10に滞留していた水が封止機構10から流出する場合があるが、流出した水は、上記のように、最終的に蒸発皿42に回収される。
(本発明のその他の実施形態に係る冷蔵庫の説明)
図2は、本発明のその他の実施形態に係る冷蔵庫を模式的に示す側面断面図であり、特に、封止機構10が備えられた貯蔵室4の配置を示す図である。図2では、ドレン関連の部材の記載を省略してある。本実施形態が上記の1つの実施形態と異なるのは、主に下記の点である。
図2は、本発明のその他の実施形態に係る冷蔵庫を模式的に示す側面断面図であり、特に、封止機構10が備えられた貯蔵室4の配置を示す図である。図2では、ドレン関連の部材の記載を省略してある。本実施形態が上記の1つの実施形態と異なるのは、主に下記の点である。
図1に示す1つの実施形態では、貯蔵室4は、背面側の端部が正面側の端部よりも低くなるように配置されているが、本実施形態では、貯蔵室4は、正面側の端部が背面側の端部よりも低くなるように冷蔵庫2内に配置されている。これを実現するため、正面側に取り付けられた脚32Aの長さが、背面側の脚32Bの長さより短くなっている。ただし、成形時の中子の引き出しのため、仕切り板8は正面側が低く成形されており、脚32A,32Bの長さ調整を行わなくとも、貯蔵室4の正面側を背面側よりも低く配置することができることもあり得る。
本実施形態では、貯蔵室4の正面側の下部に封止機構10が取り付けられている。これにより、貯蔵室4内に保管された生鮮食品Fから生じた水は、貯蔵室4の底面を背面側から正面側へ流れて、正面側に開口した流体入口Aから封止機構10内へ流入する。
封止機構10の下側には、ドレン受け皿ではなく、取り外し可能な容器30が配置されている。容器30の上部は開口しており、封止機構10から流出した水は、容器30の中に流れ落ちる。これにより、貯蔵室4内に生じた水は、冷蔵庫2の庫内に漏れることなく、確実に容器30内に納めることができる。
容器30を取り外し可能なので、容器30内にある程度の水がたまった場合には、使用者が容器30取り出して中の水を捨てることができる。
容器30を取り外し可能なので、容器30内にある程度の水がたまった場合には、使用者が容器30取り出して中の水を捨てることができる。
本実施形態においては、図2に示すように、側面視において、低酸素濃度の空気が背面側の上部から流入し、正面側の下部から流出するように、空気の入口(気体入口C)及び出口(流体入口A)が配置されている。また、平面視においても、空気の入口(気体入口C)及び出口(流体入口A)が対角状に配置されることが好ましい。
その他の点については、基本的に上記の1つの実施形態と同様であるので、更なる説明は省略する。
その他の点については、基本的に上記の1つの実施形態と同様であるので、更なる説明は省略する。
以上のように、図1,2に示す冷蔵庫2では、貯蔵室4に封止機構10が取り付けられ、酸素濃度調整装置20により生成された低酸素濃度空気が流入する気体入口Bが備えられているので、低酸素濃度空気が貯蔵室4内に流入したとき、貯蔵室4内の空気を封止機構10を介して外部へ排出して、貯蔵室4内を低酸素雰囲気にすることができる。
更に、図1,2に示す冷蔵庫2では、貯蔵室4に設けられた傾斜により、貯蔵室4で生じた水を効果的に封止機構10へ流すことができる。図1に示す冷蔵庫2の場合には、封止機構10から流出した水を、ドレン機構に流すことによって、確実に排水処理を行うことができる。図2に示す冷蔵庫2の場合には、封止機構10から流出した水を、取り外し可能な容器30内に流すことによって、確実に排水処理を行うことができる。
(本発明の第1の実施形態に係る封止機構の説明)
図3は、図1または図2に示す冷蔵庫2内に配置された、本発明の第1の実施形態に係る封止機構10を模式的に示す側面断面図である。図4は、図3の矢視D−D側面図である。
図3(a)は、貯蔵室4内の生鮮食品Fから生じた水が、封止機構10内に流入して、封止機構10の貯水領域50に滞留する場合を示す。図3(b)は、貯蔵室4に低酸素濃度の空気が供給されて、貯蔵室4内の空気が封止機構10内に流入し、これに伴い、封止機構10の貯水領域50に滞留していた水が、封止機構10から流出する場合を示す。
図3は、図1または図2に示す冷蔵庫2内に配置された、本発明の第1の実施形態に係る封止機構10を模式的に示す側面断面図である。図4は、図3の矢視D−D側面図である。
図3(a)は、貯蔵室4内の生鮮食品Fから生じた水が、封止機構10内に流入して、封止機構10の貯水領域50に滞留する場合を示す。図3(b)は、貯蔵室4に低酸素濃度の空気が供給されて、貯蔵室4内の空気が封止機構10内に流入し、これに伴い、封止機構10の貯水領域50に滞留していた水が、封止機構10から流出する場合を示す。
本実施形態に係る封止機構10は、貯水領域50を形成する貯水槽12と、貯蔵室4の底面に開口し、封止機構10と連通した流体入口Aと、貯水領域50の流体が流出する流体出口Bとを備える。流体出口Bは、流体入口Aよりも下方に配置されている。流体入口Aから貯水槽12へ流入した水は、流体出口Bのレベルに達するまで貯水槽12内に滞留し、貯水領域50を形成する。つまり、貯水領域50は、流体出口Bよりも下方に配置されていることになる。
更に詳細に述べれば、貯蔵室4の底面に開口した流体入口Aの下側に、貯水槽12が配置されている。貯水槽12は上面が開口した構造を有し、図4に示すように、流体出口Bとなる凹部12Aが形成されている。よって、貯水槽12は、流体入口Aから貯水槽12に流入した水を、凹部12Aの下端のレベルまでためることができる。図3(a)では、貯水領域50は、流入して滞留した水のメニスカスラインMLのレベルまでの領域として示される。
貯水槽12の底面には、フィルタ34が設置されており、水に含まれるゴミ等を除去して、封止機構10が詰まり等を生じるのを抑制することができる。
貯水槽12の底面には、フィルタ34が設置されており、水に含まれるゴミ等を除去して、封止機構10が詰まり等を生じるのを抑制することができる。
本実施形態では、流体入口Aに接続されたノズル14が備えられており、貯蔵庫4からの水は、流体入口Aからノズル14の中を通って、貯水槽12の中に流入する。ノズル14の下端が、貯水槽12に滞留した水に水没した場合、空気の流れを遮断する水封の機能を有する。よって、ノズル14の下端は、貯水槽12の底面からあまり離れていない方が、少ない水で水封機能を発揮することができる。
以上のように、貯水領域50が流体入口Aよりも下方に配置されているので、貯蔵室4内に保管された生鮮食品Fから出た水は、重力により、流体入口Aから貯水領域50へ流入する。また、流入した水は流体出口Bのレベルまで滞留し、メニスカスラインMLを上面とする貯水領域50を形成する。この滞留した水により、貯蔵室4内の空気が流出するのを防ぎ、外部の空気が貯蔵室4内に流入するのを防ぐことができる。つまり、水封による封止機構10を形成することができる。
図3(b)に示すように、貯蔵室4に低酸素濃度の空気が供給されて、貯蔵室4内の圧力が上がった場合には、貯蔵室4内の空気が流体入口Aから、ノズル14を通って、貯水領域50に流入する。その後、貯水槽12の上部の開口から、貯蔵室4の外の庫内空間へ流出する。
このとき、貯水槽12の容量や貯蔵室4に流入する空気の流量によって、空気のみが流れて、貯水槽12内に滞留していた水はそのまま滞留している場合もあり得るし、貯水槽12内に滞留していた水の一部が、流体出口Bから流出する場合もあり得る。
このとき、貯水槽12の容量や貯蔵室4に流入する空気の流量によって、空気のみが流れて、貯水槽12内に滞留していた水はそのまま滞留している場合もあり得るし、貯水槽12内に滞留していた水の一部が、流体出口Bから流出する場合もあり得る。
本実施形態では、流体出口Bが流体入口Aよりも下方に配置されているので、貯水領域50に滞留した水のレベルは、貯蔵室4の底面よりも下方に位置する。よって、貯蔵室4内に保管された生鮮食品Fから出た水は貯水領域50内に流下して、水が貯蔵室4の底にたまったり、貯蔵室4内の湿度が過度に高くなるのを防ぐことができる。
一方、貯水領域50は、流体入口Aを介して貯蔵室4内と連通しているので、貯水領域50内の水が、ノズル14を介して、ある程度、貯蔵室4内に蒸発する。よって、流体入口Aの大きさや、貯水槽12の容量等を適切に定めることにより、特別な装置を稼働させることなく、貯蔵室4内を適度な湿度レベルに保つことができる。
よって、少ないエネルギ消費で貯蔵室4内を適度な湿度に保つことができるシンプルな構造の封止機構10を提供することができる。
本実施形態では、貯水槽12により貯水領域50が形成されるので、十分な水を貯蔵することができ、貯蔵室4を十分保湿することができる。また、貯蔵室4内の気圧が上昇して、貯蔵室4内の空気が封止機構10を介して外部へ流出する場合でも、貯水領域50内の水が残存して封止機能が維持される可能性が高い。この場合には、特別な機構を有さずに、逆止弁の機能を有することができる。
(本発明の第2の実施形態に係る封止機構10Aの説明)
図5は、図1または図2に示す冷蔵庫2内に配置された、本発明の第2の実施形態に係る封止機構10Aを模式的に示す側面断面図である。
図5(a)は、貯蔵室4内の生鮮食品Fから生じた水が、封止機構10A内に流入して、封止機構10Aの貯水領域50に滞留する場合を示す。図5(b)は、貯蔵室4に低酸素濃度の空気が供給されて、貯蔵室4内の空気が封止機構10A内に流入し、これに伴い、封止機構10Aの貯水領域50に滞留していた水が、封止機構10Aから流出する場合を示す。
図5は、図1または図2に示す冷蔵庫2内に配置された、本発明の第2の実施形態に係る封止機構10Aを模式的に示す側面断面図である。
図5(a)は、貯蔵室4内の生鮮食品Fから生じた水が、封止機構10A内に流入して、封止機構10Aの貯水領域50に滞留する場合を示す。図5(b)は、貯蔵室4に低酸素濃度の空気が供給されて、貯蔵室4内の空気が封止機構10A内に流入し、これに伴い、封止機構10Aの貯水領域50に滞留していた水が、封止機構10Aから流出する場合を示す。
本実施形態に係る封止機構10Aでは、貯蔵室4の底面に開口した流体入口Aを有し、この流体入口Aに接続されたノズル16を備える。更に、一端がノズル16に取り付けられた略U字形の管状部材18を備える。管状部材18の他端は、貯蔵室4の外側の庫内空間に大気開放となっている。この他端が、流体出口Bとなる。本実施形態においても、流体出口Bは、流体入口Aよりも下方に配置されている。
更に詳細に述べれば、貯蔵室4の底面に開口した流体入口Aの下側に管状部材18が取り付けられている。管状部材18は、流体入口Aから管状部材18に流入した水を、他方の端部である流体出口Bのレベルまでため、貯水領域50を形成する。図5(a)では、貯水領域50は、流入してたまった水のメニスカスラインMLのレベルまでの領域として示される。図5(a)では、貯蔵室4内の圧力と、貯蔵室4の外の庫内圧力とがバランスしているので、管状部材18内の左右両側の水のメニスカスラインMLの高さは一致している。
ノズル16の下端には、フィルタ36が設置されており、水に含まれるゴミ等を除去して、封止機構10Aが詰まり等を生じるのを抑制することができる。
ノズル16の下端には、フィルタ36が設置されており、水に含まれるゴミ等を除去して、封止機構10Aが詰まり等を生じるのを抑制することができる。
以上のように、本実施形態においても、貯水領域50が流体入口Aよりも下方に配置されているので、貯蔵室4内に保管された生鮮食品Fから出た水は、重力により、流体入口Aからへ流入する。また、流入した水は流体出口Bのレベルまで滞留し、メニスカスラインMLを上面とする貯水領域50を形成する。この滞留した水により、貯蔵室4内の空気が流出するのを防ぎ、外部の空気が貯蔵室4内に流入するのを防ぐことができる。つまり、水封による封止機構10Aを形成することができる。
図5(b)に示すように、貯蔵室4に低酸素濃度の空気が供給されて、貯蔵室4内の圧力が上がった場合には、貯蔵室4内の空気が流体入口Aから管状部材18に流入する。すると、管状部材18内に滞留して貯水領域50を形成していた水は、流入した空気に押されて、管状部材18の他端である流体出口Bから外部へ流出する。
本実施形態においても、流体出口Bが流体入口Aよりも下方に配置されているので、貯水領域50に滞留した水のレベルは、貯蔵室4の底面よりも下方に位置する。よって、貯蔵室4内に保管された生鮮食品Fから出た水は貯水領域50内に流下して、水が貯蔵室4の底にたまったり、貯蔵室4内の湿度が過度に高くなるのを防ぐことができる。
一方、貯水領域50は、流体入口Aを介して貯蔵室4内と連通しているので、貯水領域50内の水が、ノズル16を介して、ある程度、貯蔵室4内に蒸発する。よって、流体入口Aの大きさや、管状部材18の管径や長さを適切に定めることにより、特別な装置を稼働させることなく、貯蔵室4内を適度な湿度レベルに保つことができる。
よって、本実施形態においても、少ないエネルギ消費で貯蔵室4内を適度な湿度に保つことができるシンプルな構造の封止機構10Aを提供することができる。
特に、本実施形態では、略U字形の管状部材18により貯水領域50を形成するので、比較的少量の水を貯水領域50に貯蔵するのに適している。貯蔵室4内の気圧が上昇して、貯蔵室4内の空気が封止機構10Aを介して外部へ流出するとき、空気に押されて、貯水領域50内の水も外部へ流出する可能性が高い。この場合には、気体の流れによって、同時に封止機能を解除することができる。その場合であっても、比較的少量の水が貯蔵室4から管状部材18に流入することにより、封止機能を再開することができる。
(その他の実施形態)
上記の実施形態では、生鮮食品Fから生じた水が流入することにより、封止機構10,10Aに貯水領域50が形成されて封止機能を有するようになるが、これに限られるものではない。例えば、使用者が流体入口Aから水を封止機構10,10Aに注いで、貯水領域50を形成することもできる。また、自動制御で、封止機構10,10Aに給水することもできる。
上記の実施形態では、生鮮食品Fから生じた水が流入することにより、封止機構10,10Aに貯水領域50が形成されて封止機能を有するようになるが、これに限られるものではない。例えば、使用者が流体入口Aから水を封止機構10,10Aに注いで、貯水領域50を形成することもできる。また、自動制御で、封止機構10,10Aに給水することもできる。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 冷蔵庫
2A 扉
4 貯蔵室
6 機械室
8 仕切り板
10 封止機構
10A 封止機構
12 貯水槽
12A 凹部
14 ノズル
16 ノズル
18 U字状チューブ
20 酸素濃度調整装置
22 気体配管
30 容器
32A,B 脚
34 フィルタ
36 フィルタ
40 ドレン受け皿
42 蒸発皿
44 ドレン配管
50 貯水領域
A 流体入口
B 流体出口
C 気体入口
ML メニスカスライン
2A 扉
4 貯蔵室
6 機械室
8 仕切り板
10 封止機構
10A 封止機構
12 貯水槽
12A 凹部
14 ノズル
16 ノズル
18 U字状チューブ
20 酸素濃度調整装置
22 気体配管
30 容器
32A,B 脚
34 フィルタ
36 フィルタ
40 ドレン受け皿
42 蒸発皿
44 ドレン配管
50 貯水領域
A 流体入口
B 流体出口
C 気体入口
ML メニスカスライン
Claims (5)
- 冷蔵庫に備えられた密封構造の貯蔵室に取り付けられる封止機構であって、
貯水領域と、
前記貯蔵室の底面に開口した、前記貯蔵室の流体が前記貯水領域へ流入する流体入口と、
前記貯蔵室の外部に配置された、前記貯水領域の流体が流出する流体出口と、
を備え、
前記流体出口が前記流体入口よりも下方に配置され、
前記貯水領域が前記流体出口よりも下方に配置されていることを特徴とする封止機構。
- 前記流体入口の下側に上面が開口した貯水槽が配置され、
前記貯水槽が前記貯水領域を有し、
前記貯水槽に前記流体出口となる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の封止機構。
- 一端が前記流体入口に取り付けられ、他端が大気開放となった略U字形の管状部材を備え、
前記管状部材が前記貯水領域を有し、
前記管状部材の前記他端が前記流体出口となることを特徴とする請求項1に記載の封止機構。
- 請求項1から3の何れか1項に記載の封止機構が前記貯蔵室に取り付けられた冷蔵庫であって、
更に、前記貯蔵室に酸素濃度調整装置により生成された低酸素濃度に空気が流入する気体入口が備えられていることを特徴とする冷蔵庫。
- 前記貯蔵室の一方の端部が他方の端部よりも低くなるように冷蔵庫内に配置され、
前記一方の端部に前記封止機構が取り付けられ、
前記封止機構の前記流体出口から流出した水がドレン機構または取り外し可能な容器内に流入するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016240427A JP2018096591A (ja) | 2016-12-12 | 2016-12-12 | 封止機構及び封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016240427A JP2018096591A (ja) | 2016-12-12 | 2016-12-12 | 封止機構及び封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018096591A true JP2018096591A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62632790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016240427A Pending JP2018096591A (ja) | 2016-12-12 | 2016-12-12 | 封止機構及び封止機構が備えられた貯蔵室を有する冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018096591A (ja) |
-
2016
- 2016-12-12 JP JP2016240427A patent/JP2018096591A/ja active Pending
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