JP2018088854A - 電動作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 バッテリの着脱が容易な電動作業機を提供する。【解決手段】 電動作業機1であって、上側に上方に向けて開口するバッテリ収容凹部40を有する本体2と、バッテリ収容凹部に収容されるバッテリ20とを備え、バッテリの前端の上部には前方に突出しする突出部108が設けられ、バッテリの後端には把持部が設けられ、少なくともバッテリがバッテリ収容凹部に取り出されるときに、突出部の下面を支持する支承面36がバッテリ収容凹部の前縁の上端に設けられている。【選択図】 図12
Description
本発明は、バッテリパック(以下、「バッテリ」という)を備えた電動作業機に関する。
電動作業機の一態様である電動芝刈機において、電動芝刈機本体に取り付けられたブラケットにバッテリを搭載したものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1のバッテリはブラケットに横置き配置され、弾性ベルトによって固定されている。
電動芝刈機では、作業性を向上させるため、使用者が容易にバッテリを着脱できるように構成することが好ましい。特許文献1に記載の電動芝刈機では、バッテリを着脱するときに弾性ベルトの着脱する必要があり、作業者はバッテリブラケットを損傷しないようにバッテリの重量を支えるために十分な力を加える必要がある。そのため、電動作業機において、よりバッテリを容易に着脱できるようにすることが望まれる。
本発明は、以上の背景を鑑み、バッテリの着脱が容易な電動作業機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、電動作業機(1)であって、上側に上方に向けて開口するバッテリ収容凹部(40)を有する本体(2)と、前記バッテリ収容凹部に収容されるバッテリ(20)とを備え、前記バッテリの一端側端部の上部には一端側に突出する突出部(108)が設けられ、前記バッテリの他端側端部には把持部(104)が設けられ、少なくとも前記バッテリが前記バッテリ収容凹部に取り出されるときに、前記突出部の下面を支持する支承面が前記バッテリ収容凹部の上縁に設けられている電動作業機が提供される。
この態様によれば、バッテリの後端を持ち上げるときに、突出部の下面をバッテリ収容凹部の一端側の上縁に設けられた支承面に当接させることによって、バッテリを電動作業機本体に支持させることができる。そのため、作業者はバッテリを容易にバッテリ収容凹部から取り出すことが可能となる。
また、上記の態様において、前記突出部の前記下面が側面視で他端に向かって下向きの傾斜を有し、前記支承面が側面視で外向きに凸な形状をなすとよい。
この態様によれば、突出部の下面、及び、突出部の下面を支持する支承面を容易に形成することが可能となる。
また、上記の態様において、前記突出部の前記下面は側面視で凹形状の湾曲形状をなすとよい。
この態様によれば、突出部の下面が湾曲形状を有するため、作業者はバッテリの後端を持ち上げられるときに突出部の下面を支承面に摺接させることによって、バッテリを概ね回動するように持ち上げることができる。そのため、作業者はバッテリを容易に持ち上げることができる。
また、上記の態様において、前記支承面が側面視で外向きに凸な湾曲形状をなすとよい。
この態様によれば、支承面が側面視で外向きに凸な湾曲形状を有するため、作業者はバッテリの後端を持ち上げられるときに突出部の下面を支承面に摺接させることによって、バッテリを概ね回動するように持ち上げることができる。そのため、作業者はバッテリを容易に持ち上げることができる。
また、上記の態様において、前記突出部の前記下面の形状と支承面の形状とが互いに相補的な形状をなすとよい。
この態様によれば、作業者がバッテリを持ち上げるときの突出部の下面及び支承面が互いに当接する面積が大きくなるため、作業者はバッテリを安定して持ち上げることができる。
また、上記の態様において、前記バッテリ収容凹部の底部の他端側に前記バッテリ収容凹部内に収容された前記バッテリを上方に付勢するばね部材(80、82)が設けられ、前記バッテリ収容凹部の他端側の側壁に前記バッテリの他端側端部に係合するラッチ部材(66)が設けられているとよい。
この態様によれば、ラッチ部材とバッテリの後部との間の係合を解除すると、バッテリ収容凹部の底部の後部に設けられたばね部材によってバッテリが上方に押し出されるため、トレイからのバッテリの取り出しが容易になる。更に、ばね部材によって本体の振動が吸収されるため、バッテリを振動から保護することができる。
また、上記の態様において、前記バッテリ収容凹部の前記一端側の上縁より下方へ連続する壁に設けられた係止部(50)と、少なくとも前記バッテリの上方の変位を規制するべく、前記係止部に係合可能に前記バッテリの前記一端側の下部に設けられた被係止部(136)とを更に有するとよい。
この態様によれば、バッテリがバッテリ収容凹部に収容されたときにバッテリがバッテリ収容凹部の内部に係止されるため、バッテリがバッテリ収容凹部から上方に突出することがない。
また、上記の態様において、前記バッテリ収容凹部の前記一端側の底部に、前記バッテリ収容凹部内に収容され前記バッテリを上方に付勢するばね部材(80)が設けられているとよい。
この態様によれば、バッテリがバッテリ収容凹部内に収容されたときのがたつきが防止される。また、バッテリ収容凹部の前部の底部に設けられたばね部材は、バッテリがバッテリ収容凹部の底に落下したときに加わる衝撃を吸収することができる。
また、上記の態様において、前記バッテリ収容凹部の底面が前記一端側に向けて下向きに傾斜しているとよい。
この態様によれば、重力に従ってバッテリを底面に沿って滑らせつつバッテリをバッテリ収容凹部に収容することが可能となり、バッテリの収容が容易になる。
また、上記の態様において、前記バッテリの側に設けられた給電端子(132)と、前記バッテリ収容凹部の側に設けられた受電端子(44)とを有し、前記一端側の側面に給電端子が設けられ、前記バッテリ収容凹部の前記上縁の側に受電端子が設けられているとよい。
この態様によれば、バッテリの取り出し時には、支承面と突出部の下面とが当接し、バッテリが回動する。給電端子がバッテリの前面以外の側面に設けられる場合に比べ、バッテリの前面に設けられているときは、給電端子は受電端子からゆっくり離れるため、給電端子及び受電端子の保護が図られる。
以上の構成によれば、バッテリの着脱が容易な電動作業機を提供することが可能となる。
以下に本発明に係る電動作業機を電動芝刈機に適用した実施例を図1〜図20を参照して説明する。
(電動芝刈機)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る電動芝刈機1は、本体2と、本体2の下部に設けられたブレード3と、本体2に結合した左右一対の前輪4及び後輪5と、本体2から後上方に延びるハンドル6とを有する。本体2には下部中央に凹部7が設けられ、凹部7にブレード3が収容されている。本体2にはブレード3が回転軸に結合されたブレード用モータ8、及び左右の後輪5を駆動するための走行用モータ9が支持されている。ブレード用モータ8及び走行用モータ9は共に電気モータであり、本体2には各モータを制御する制御装置10が設けられている。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る電動芝刈機1は、本体2と、本体2の下部に設けられたブレード3と、本体2に結合した左右一対の前輪4及び後輪5と、本体2から後上方に延びるハンドル6とを有する。本体2には下部中央に凹部7が設けられ、凹部7にブレード3が収容されている。本体2にはブレード3が回転軸に結合されたブレード用モータ8、及び左右の後輪5を駆動するための走行用モータ9が支持されている。ブレード用モータ8及び走行用モータ9は共に電気モータであり、本体2には各モータを制御する制御装置10が設けられている。
ハンドル6は、本体2の後部左右からそれぞれ後上方に延びる側辺部12と、各側辺部12の後端同士を互いに連結する後辺部13とを有する。ハンドル6の後辺部13には、走行用モータ9を操作するための走行用レバー15とブレード用モータ8を操作するためのブレード用レバー16とが設けられている。
本体2の上部には、ブレード用モータ8、左右の走行用モータ9、及び制御装置10を覆う上部カバー18が設けられている。上部カバー18の上面に設けられたバッテリトレイ19には、各モータ8、9、及び制御装置10に電力を供給するバッテリ20が着脱可能に受容されている。
本体2には凹部7から本体2の後面に延びる通路22が形成され、その開口端を塞ぐようにグラスバッグ23が設けられている。ブレード3によって刈り取られた芝は凹部7から通路22を通って後方へ排出され、グラスバッグ23に回収される。
(バッテリトレイ)
図3及び図4に示されるように、バッテリトレイ19には上方、且つ前方に向けて開口するトレイ凹部30が凹設されている。トレイ凹部30の開口縁は前後に延びる略長方形の形状を有し概ね対称面Xを中心として左右に対称に形成されている。
図3及び図4に示されるように、バッテリトレイ19には上方、且つ前方に向けて開口するトレイ凹部30が凹設されている。トレイ凹部30の開口縁は前後に延びる略長方形の形状を有し概ね対称面Xを中心として左右に対称に形成されている。
トレイ凹部30の前縁には、対称面Xについて左右対称に形成され、トレイ凹部30の底壁から略上方に向けて膨出する受電部32が設けられている。受電部32は前上方を向く前面、前面の後方に位置し概ね後方を向く受電部支持面34、及び左右側面によって画定されている。受電部32の前面と受電部支持面34との間には、側面視で上側に凸な湾曲形状を有し概ね一定曲率を持った円弧をなす支承面36が形成されている。
バッテリ20はトレイ凹部30を画定する左右側面、背面、及び底面と、受電部支持面34とによって画定された範囲であるバッテリ収容凹部40に収容される。よって、受電部32の後方に向く受電部支持壁35はバッテリ収容凹部40の前縁を画定する前壁に対応する。バッテリ20はトレイ凹部30の底面のうち、トレイ凹部30の左右側面、トレイ凹部30の背面、及び、受電部支持面34を左右上下に延長した仮想面によって画定される領域である載置面42の上に載置される。図3に示されるように、バッテリ収容凹部40、及び載置面42もまた、対称面Xを中心として左右対称に形成されている。
受電部支持壁35には、左右方向中央の位置から後方に向けて突出する受電端子44が設けられている。受電端子44はバッテリ20からの電力を受電し、各モータ8、9、及び制御装置10に電力を供給するためのオス側端子である。
図5に示されるように、受電部32には絶縁体であって前面及び背面を有し概ね板状に形成された受電端子板44Bが受電部32に対して、少なくとも左右に変位可能にフローティング(浮動)支持されている。受電端子板44Bには複数の受電端子44が左右方向に等間隔に並んで設けられている。各受電端子44は鉛直方向を主面とする板状に形成され受電端子板44Bを貫通している。受電端子板44Bの後端は後方に進むにつれて幅が狭くなるように設定されている。本実施形態では受電端子板44Bには7つの受電端子44が貫通している。
受電端子板44Bには左右両端に位置する受電端子44の左右外方に突設された1対の受電端子ガイド片46が設けられている。受電端子ガイド片46は左右対称に形成され、左右の受電端子ガイド片46は内方を向く受電端子ガイド面48をそれぞれ有している。左右の受電端子ガイド面48は後端において互いに離反するように形成されている。
図4に示されるように、本実施形態では、受電部支持壁35は受電端子44の下側において後方に膨出し、受電部32の後壁は対称面Xについての断面視において上下に段違いに形成されている。そのため、受電部支持面34は後方に向く2つの面(34U、34D)を含んでいる。受電端子44は受電部支持面34のうち上側の面34Uの下端に沿うように設けられている。下側の面34Dの上端には後方へ突出する前側係合部50が設けられている。
図3に示されるように、トレイ凹部30の左右側面と受電部32の左右側面との間には間隙が設けられ、トレイ凹部30の左側面、受電部32の左側面及びトレイ凹部30の底面によって画定された連通溝52と、トレイ凹部30の右側面、受電部32の右側面及びトレイ凹部30の底面とによって画定された連通溝52とが形成されている。
図4に示されるように、載置面42は左右前後方向に延びた略長方形状に形成され、前下がりの傾斜を有する。更に、連通溝52の底面もまた、載置面42の前端から前下がりの傾斜を有し、バッテリトレイ19の前面に接続している。
図3に示されるように、載置面42には載置面42の前端近傍から載置面42の後端近傍まで前後方向に延在する左右1対のレール状部材60が設けられている。左右のレール状部材60は載置面42の平面視で互いに対称面Xを中心として鏡像をなし、それぞれ外側を向くガイド面62を有している。左右のレール状部材60は載置面42の前端及び後端の間の中間領域Mにおいて前後方向に延びて概ね平行に形成され、中間領域の前側では左右のレール状部材60は前方に向かうほど離反している。よって、左右のガイド面62もまた、中間領域Mよりも前側において前方に向かうほど離反している。更に、中間領域Mの後側では左右のレール状部材60は後方に向かうほど離反している。よって、レール状部材60はそれぞれ、中間領域Mの後側において、互いに後方に向かうほど離反するガイド部材補助部60Eを含み、ガイド部材補助部60Eには左右外方を向くガイド部材補助面62Eが形成されている。よって、左右ガイド面62はそれぞれ、中間領域Mの後側において、互いに後方に向かうほど離反するガイド部材補助面62Eを含んでいる。
図4に示されるように、左右のレール状部材60の上面は共に前下がりの傾斜を有し、後方ほど載置面42からの高さが高くなるように形成されている。
図3に示されるようにバッテリトレイ19の後端には上方に開口した後端収容凹部64が設けられている。図1に示されるように、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収められたとき、後端収容凹部64にはバッテリ20の後端が収容される。図4に示されるように、後端収容凹部64の左右中央の位置に上下に連通した孔が備えられ、その孔を通過するようにラッチ部材66が設けられている。ラッチ部材66の上端には前方に延びる係止爪が結合し、ラッチ部材66の下端はバッテリトレイ19に螺子止めされた支持部材に左右を軸線とする揺動可能に軸支されている。ラッチ部材66の下端には、その上端の係止爪を前方に移動するように付勢するねじりコイルばね68が設けられている。後端収容凹部64にはラッチ部材66の上端の係止爪を上方から覆うラッチ部材カバー69が設けられている。
図1及び図3に示されるように、バッテリトレイ19の上面にはバッテリ取外しスイッチ70が設けられている。バッテリ取外しスイッチ70は複数の部材を介してラッチ部材66に接続され、バッテリ取外しスイッチ70に加えられた押圧力によってラッチ部材66の上端の係止爪を後方へ移動させるリンク機構72が形成されている。バッテリ取外しスイッチ70への押圧を止めると、ラッチ部材66の上端の係止爪はねじりコイルばね68による付勢力に応じて前方に移動する。
図3に示されるように、更に、載置面42(バッテリ収容凹部40の底面)後端には対称面Xを中心とする左右対称に凸設された1対のバッテリ支持凸部76が設けられている。左右のバッテリ支持凸部76は、それぞれ左右のレール状部材60の左右方向内側の位置において、載置面42の後端縁から前方に延びるように形成され、前後方向にレール状部材60の後端近傍まで延びている。図4に示されるように、バッテリ支持凸部76は上段76U、及び下段76Dを有する階段状に形成され、上段76Uの載置面42からの高さはレール状部材60と概ね等しく、下段76Dはレール状部材60の概ね半分程度の高さに形成されている。
載置面42の後部であり左右のレール状部材60の左右外方には左右1対の薄板ばね状の第1付勢部材80が設けられている。第1付勢部材80は載置面42に螺子止めされ、一端側は載置面42に沿って前方に延び、前方に進むにつれて載置面42から上方へ離れるように形成されている。よって、一端側端部にバッテリ20から下方に向かう力が加わると、第1付勢部材80はバッテリ20を上方に付勢する。他端側は、載置面42に沿ってその後端まで延びた後、上方へ屈曲しバッテリ収容凹部40の背面に沿って上下方向について概ね背面の中央の位置まで上方に延び、上方に進むにつれてバッテリ収容凹部40の背面から後方へ離れるように形成されている。よって他端側端部にバッテリ20から後方に向く力が加えられると、第1付勢部材80はバッテリ20を前方に付勢する。左右の第1付勢部材80は側面視において概ねL字状の形状を有し、第1付勢部材80の一端側は上方に付勢する付勢装置(ばね部材)として、他端側は前方に付勢する付勢装置(ばね部材)として機能する。以下では、必要に応じて、第1付勢部材80の上方に付勢する側を突端、前方に付勢する側を基端と記載する。
載置面42の前部の左右のレール状部材60の前端中央の位置には薄板ばね状の第2付勢部材82が設けられている。第2付勢部材82はバッテリ収容凹部40の底壁に螺子止めされ、後方に延び後方に進むにつれて載置面42(バッテリ収容凹部40の底面)から離れるように形成されている。第2付勢部材82の後端部にバッテリ20から下方に向く力が加わると、バッテリ20は第2付勢部材82によって上方に付勢される。すなわち、第2付勢部材82は上方に付勢する付勢装置(ばね部材)として機能する。第2付勢部材82の後端部は下方に向けて屈曲するように形成されている。
(バッテリ)
バッテリ20は、図1に示されるように、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収容されたときに前後に延びるよう配置される。以下ではバッテリ20が収容されたときを基準として、前後左右上下を定めて説明を行う。図1、図6、及び図7に示されるように、バッテリ20は左右対称に形成されている。以下では、その対称面を対称面Yと記載して説明を行う。
バッテリ20は、図1に示されるように、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収容されたときに前後に延びるよう配置される。以下ではバッテリ20が収容されたときを基準として、前後左右上下を定めて説明を行う。図1、図6、及び図7に示されるように、バッテリ20は左右対称に形成されている。以下では、その対称面を対称面Yと記載して説明を行う。
バッテリ20は上方に向けて開口した凹部を有しその内部にバッテリセル98を収めるバッテリ本体100を備える。図8に示されるように、バッテリ本体100は前壁、底壁、左壁、右壁及び後壁を有し、上方に開口した略直方体の箱状に形成されている。バッテリ本体100の前後方向の長さはバッテリ収容凹部40の前後方向の長さよりも短く、左右方向の幅はバッテリ収容凹部40の左右方向の幅と概ね等しくなるように設定されている。
図6に示されるように、バッテリ20は更に、バッテリ本体100に結合しバッテリ本体100の凹部の上側の開口を覆うバッテリカバー102を備えている。本実施形態では、図8に示されるように、バッテリカバー102は前縁、及び後縁においてバッテリ本体100の前後壁に嵌合している。図7に示されるように、バッテリカバー102の後端には、バッテリ本体100の上面近傍に結合し後方へ略U字状に延出した把持部104が設けられている。バッテリカバー102の前端の上部には前方に向かって突出するカバー突出部108が設けられている。図8に示されるように、カバー突出部108の下面は側面視で後方に向けて斜め下向きに傾斜している。
図8に示されるようにバッテリ本体100の底面には、対称面Yを中心として所定の間隔をおいて左右対称に形成された1対のリブ状の被ガイド部材110が設けられている。被ガイド部材110はバッテリ本体100の底面の前側に設けられた前側底面リブ110Fと後側に設けられた後側底面リブ110Bとを備えている。前側底面リブ110Fはバッテリ本体100の底面の後側に位置する所定の位置から前方へ延び、バッテリ本体100の底面の前端から突出している。後側底面リブ110Bは、前側底面リブ110Fの後端の後側から後方に向けて延び、バッテリ本体100の底面の後端にまで延びている。前後方向における前側底面リブ110Fの後端、及び後側底面リブ110Bの前端の位置は、バッテリ20がバッテリトレイ19に完全に収容されたときに、第1付勢部材80の突端が前側底面リブ110Fの後端と後側底面リブ110Bの前端との間に位置するように設定されている。前側底面リブ110Fのバッテリ本体100の底面からの高さは後側底面リブ110Bと等しくなるように設定されている。
前側底面リブ110Fは、それぞれその前端上部からバッテリ本体100の前面に沿って上方に向かって延び、バッテリ本体100の前面の上下方向中間の地点にまで至る前面リブ112が結合している。前面リブのバッテリ本体100の前面からの高さは、被ガイド部材110のバッテリ本体100の底面からの高さと概ね等しく、レール状部材60の載置面42からの高さよりも小さい。前側底面リブ110F、後側底面リブ110B、前面リブの内方に向く面は、左右それぞれ内方に向く同一面上に形成されている。
左右の前側底面リブ110Fにはそれぞれ左右内方を向く前被ガイド面114Fが形成され、左右の後側底面リブ110Bにもまた、それぞれ左右内方を向く後被ガイド面114Bが形成されている。左側の前被ガイド面114Fと左側の後被ガイド面114Bとは同一面上に形成されており、以下では、左側の前被ガイド面114Fと左側の後被ガイド面114Bとを合わせて、左被ガイド面114と記載する。同様に、右側の前被ガイド面114Fと右側の後被ガイド面114Bとは同一面上に形成されており、右被ガイド面114と記載する。左右の被ガイド面114の間隔は、レール状部材60の前端における左右ガイド面62の間隔と概ね等しくなるように設定されている。
バッテリ本体100の底面には、後側底面リブ110Bの後部の左右内方において左右方向に所定の長さを有して延在した凸部である第1底面係止部120が設けられている。第1底面係止部120は側面視において概ね台形状に形成され前向きの係止面124を有している。第1底面係止部120のバッテリ本体100の底面からの高さは概ね被ガイド部材110と等しい。
バッテリ本体100は、その底面の前側左右中央の位置において、底面から概ね被ガイド部材110と同じ高さを有して突部を形成し、側面視において台形状をなす第2底面係止部122を備えている。第2底面係止部122は、バッテリ本体100の前後方向において、バッテリ20がバッテリトレイ19の内部に完全に収容されたときに第2付勢部材82の後端が第2底面係止部122の突出面に当接する位置となるように設定されている。第2底面係止部122の前側斜面は前後に延びる複数の突条をなし、第2底面係止部122の底面に接続している。
図8に示されるように、バッテリ本体100はその前端下部の左右中央において後上方に凹んだ凹部130を有している。凹部130は上壁、後壁、左壁及び右壁によって画定され、その後壁には端子保護部130Aが形成されている。図7に示されるように、端子保護部130Aは凹部130の後壁の上下方向略中央の位置から前方に向けて突出した複数の壁体である端子保護片130Bを有している。端子保護片130Bの後端縁は、底面視において概ねバッテリ本体100の前側面にまで突出し前後方向に揃うように形成されている。凹部130の後壁に8本の端子保護片130Bが対称面Yを中心に左右に均等な間隔で配置されている。各端子保護片130Bの左右側面には前後方向に延びる筋状の凹部が形成されている。更に、凹部130の後壁には、隣り合う端子保護片130Bの間、及び、左右両端に位置する端子保護片130Bの左右外方にバッテリ本体100の内部に連通する孔が設けられている。
バッテリ本体100の内部であり凹部130の後壁の後側面には、図8に示されるように、左右に板状に延びる絶縁体の給電端子板132Aが結合している。図9に示されるように、給電端子板132Aには前方へ延びる左右1対の板ばね部132Eを有する給電端子132が貫通し、それらの板ばね部132Eは前端において互いに当接している。給電端子132は左右方向に並んで配置され、それらの間隔は受電端子44の間隔と概ね等しい。両端に位置する給電端子132の左右外方には1対の給電端子ガイド片132Bが後方に向けて突設され、給電端子ガイド片132Bは給電端子132の後端よりも後側に延びている。給電端子ガイド片132Bの給電端子板132Aからの突出長さは端子保護片130Bの凹部130の後壁からの突出長さと概ね等しくなるように設定されている。給電端子ガイド片132Bはその左右外方の側面において給電端子ガイド面134を有し、給電端子ガイド面134はその前端において前方に進むほど近接するように形成されている。
図7に示されるように、給電端子132は端子保護片130Bの間に設けられた凹部130の後壁の孔を介して前方に突出している。更に、給電端子ガイド片132Bは両端に位置する端子保護片130Bの左右外方に設けられた孔を通過して前方に突出している。このとき、左(右)側の給電端子ガイド片132Bはそれぞれ対応する左端(右端)に位置する端子保護片130Bの左右外方の側面に形成された凹部に受容され、端子保護部130Aの前端近傍にまで延びている。更に、各給電端子132の板ばね部132Eは、後部において端子保護片130Bの左右側面に形成された凹部に受容されて、前方へ延び、前端において隣り合う端子保護片130Bの概ね左右中央において互いに当接している。
バッテリ本体100には、その下面前端の左右中央の位置から前方に板状に突出する前側被係合部136が結合している。前側被係合部136は給電端子132の下側に位置し、前側被係合部136と給電端子132の間には上下方向に隙間が設けられている。
バッテリ本体100の後端には、後面の左右中央の位置から後方に向かって突出し、ラッチ部材66の上端の係止爪と係合可能な被係止部140が設けられている。
バッテリ本体100の底面と左右側面との間にはそれぞれ、前面視において下方に進むにつれて左右内側に傾斜する傾斜面を有している。左右の傾斜面上には、前後方向に前側底面リブ110Fの後端と後側底面リブ110Bの前端との間において、傾斜面から下方に向けてバッテリ本体100の底面と面一となる高さまで突出する係止突起116が設けられている。
バッテリ本体100の底面と左右側面との間の傾斜面上には、バッテリセル98を空冷するための吸気口160、及び排気口162がそれぞれ複数設けられている。
次に本実施形態の電動芝刈機1の動作、特に、バッテリ20の脱着時の動作について説明する。
(バッテリの使用時の状態)
図1に示されるように、電動芝刈機1のバッテリ20はバッテリトレイ19のバッテリ収容凹部40に収容された状態で使用される。
図1に示されるように、電動芝刈機1のバッテリ20はバッテリトレイ19のバッテリ収容凹部40に収容された状態で使用される。
図10、及び図11に示されるように、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収容されているとき、後端収容凹部64にはバッテリ20の把持部104が収容され、バッテリ本体100はバッテリ収容凹部40に収容されている。このとき、バッテリ本体100はその前側底面リブ110F、及び後側底面リブ110Bの間の底面においてレール状部材60の上面に当接しレール状部材60によって支持されて、載置面42上に配置されている。更に、受電端子44は給電端子132に挿入され電気的に接続している。
更に、第1付勢部材80の突端は係止突起116の底面に当接しバッテリ20を上方に付勢し、基端はバッテリ本体100の背面に当接しバッテリ20を前方に付勢している。第2付勢部材82は、第2底面係止部122の底面に当接しバッテリ20を上方に付勢している。これらの付勢力のうち上方の付勢力に対して、ラッチ部材66の係止爪はバッテリ収容凹部40に向けて突出し、被係止部140と係合することによってバッテリ20の後端の上方への移動を規制し、前側係合部50が前側被係合部136と係合しバッテリ20の前端の上方への移動を規制している。そのため、バッテリ20はバッテリ収容凹部40から突出せず、バッテリ収容凹部40の内部に保持される。
(バッテリの取り外し)
バッテリ20の残量が低下したときなど、必要に応じてバッテリ20は作業者によって取り外される。
バッテリ20の残量が低下したときなど、必要に応じてバッテリ20は作業者によって取り外される。
バッテリ20が取り外されるとき、最初にバッテリ取外しスイッチ70が押圧される。バッテリ取外しスイッチ70の押圧によって、ラッチ部材66の係止爪が後方へ移動し、ラッチ部材66の係止爪と被係止部140との係合が解除される。それによって、バッテリ20の後部の上方への移動の可能となりバッテリ20の後部が第1付勢部材80、及び第2付勢部材82によって上方に付勢され持ち上がり、被係止部140がラッチ部材の係止爪の上面に当接する状態となる(図12の実線)。
作業者はバッテリ20の把持部104を持ってバッテリ20の後端がバッテリ収容凹部40の後縁を超えるまで持ち上げる。このとき、バッテリ20は被係止部140がラッチ部材66の係止爪の上面に当接する状態(図12の実線)から、その前端が支承面36を概ね転がるように変位し(図12の一点鎖線)、バッテリ20の後端がバッテリ収容凹部40の後縁を超える状態(図12の二点鎖線)に至る。このとき、バッテリ20はカバー突出部108の下面が支承面36に接し支承面36に沿って転がるように回転する。
図13に示されるように、バッテリ20が支承面36に沿って転がるように回転するときに、バッテリ20が、回転のみを行った状態(図13の二点鎖線)からカバー突出部108の下面と支承面36とが当接したまま、その前端の下部がバッテリ収容凹部40の底に当接する状態(図13の実線)となるまで後方、且つ下方へ変位することができるように支承面36及びカバー突出部108が構成されていてもよい。
次に、作業者がバッテリ20を上方に持ち上げると、バッテリ20は回転しバッテリ20はバッテリ20の前面が下に向く状態となる。更に、作業者がバッテリ20を上方に持ち上げると、バッテリ20の前端はバッテリ収容凹部40の底から離れバッテリ20はバッテリ収容凹部40から取り外される。
(バッテリの取り付け)
必要に応じて、バッテリ20が作業者によって挿入される。バッテリ20を挿入するときには、作業者はバッテリ20の把持部104を把持し載置面42の上に運搬する。このときバッテリ20は重力によってバッテリ20の前面が下に向いている。
必要に応じて、バッテリ20が作業者によって挿入される。バッテリ20を挿入するときには、作業者はバッテリ20の把持部104を把持し載置面42の上に運搬する。このときバッテリ20は重力によってバッテリ20の前面が下に向いている。
次に作業者は、図14、及び図15の実線に示されるように、バッテリ20の前面が載置面42の左右方向において概ね中央であり、且つ、前後方向においてバッテリ20の前面が概ね中間領域Mに入るように配置し、バッテリ20の前面をレール状部材60の上面に当接させる(図15の実線)。このとき、図16(A)に示されるように、左右のガイド面62は、共に、左右の被ガイド面114の間にあり、左ガイド面62と左被ガイド面114とは相対し、且つ右ガイド面62と右被ガイド面114とは相対する位置にある。そのため、左ガイド面62は左被ガイド面114と協働しバッテリ20の右側への移動を規制し、右ガイド面62は右被ガイド面114と協働しバッテリ20の左側への移動を規制する。左ガイド面62は左被ガイド面114と、右ガイド面62は右被ガイド面114と共に離れた位置にあるため、バッテリ20の左右方向の移動は所定の範囲内に限定されている。
次に、作業者はバッテリ20を挿入すべく、図15の一点鎖線に示されるように、把持部104を支持する力を緩めバッテリ20を下方へ移動させる。バッテリ20は下方へ移動しつつバッテリ20の前端下部がレール状部材60の上面に沿って前方へ滑る。バッテリ20の前端下部が前方へ滑ることによって、バッテリ20は把持部104の近傍を通り左右方向に延びる仮想線を軸線とした回転を行う。バッテリ20は、図15の2点鎖線に示されるようにレール状部材60の上面に沿って前方へ滑り、バッテリ20の被係止部140の下面とラッチ部材66の上端とが接する状態となる。
バッテリ20の底部の前部がレール状部材60の上面に沿って前方へ滑っているとき、図16(B)に示されるように、図16(A)と同様、左右ガイド面62は左右被ガイド面114と互いに離れた位置にある。しかし、図16(B)のときのガイド面62と被ガイド面114との距離は図16(A)のときよりも小さい。したがって、図16(B)のときのバッテリ20の左右方向の可動範囲は、図16(A)のときよりも小さくなっている。
バッテリ20の左右方向の可動範囲の変化は、図17により明瞭に示されている。図16には、バッテリ20の前面をレール状部材60の上面に当接させてからバッテリ20の前面が前方に滑り、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に完全に受容されるまでの被ガイド面114の前端の軌跡が破線で示されている。図17に示されるように、バッテリ20の前面が前方に移動するにつれて、左ガイド面62は左被ガイド面114に接近し右ガイド面62は右被ガイド面114に接近する。したがって、バッテリ20の前面が前方に移動するにつれて、バッテリ20の左右方向の可動範囲が次第に狭められバッテリ20はバッテリ収容凹部40内の左右中心位置に向けてガイドされることになる。
バッテリ20の被係止部140の下面とラッチ部材66の上端とが接すると、バッテリ収容凹部40に収めるべく、図18に示されるように、作業者はバッテリ20の後端をバッテリ収容凹部40に押し込む。
図18には被係止部140の下面とラッチ部材66の上端とが接した状態(図18の実線)からバッテリ20が所定の角度、回転を行い(図18の一点鎖線)、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収められた状態(図18の二点鎖線)となるまでのバッテリ20の変位が示されている。図18の一点鎖線で示されるように、バッテリ20が所定の角度の回転を行うと、側面視でバッテリ20の後側底面リブ110Bとガイド部材補助面62Eとが重なった領域Nが生じる。このとき、図19に示されるように、領域Nでは、右側のガイド部材補助面62Eと右被ガイド面114とが相対し、且つ、左側のガイド部材補助面62Eと左被ガイド面114とが相対している。そのため、バッテリ20の後部の左右方向の移動が所定の範囲内に制限されている。
図17には側面視においてバッテリ20が挿入されるまでのバッテリ20の後側底面リブ110Bとガイド部材補助面62Eとが重なる領域N(図17(B)の領域N)のうち最も後端に位置する点(図17(B)の点P)の軌跡が一点鎖線で描かれている。
バッテリ20がより後方へ倒れるように回転すると後側底面リブ110Bとガイド部材補助面62Eとが重なる領域Nが前後へ拡大する。図17に示されるように、後側底面リブ110Bの間にガイド部材補助面62Eがあり、左右のガイド部材補助面62Eは後方に向かって離反しているため、後側底面リブ110Bとガイド部材補助面62Eとが重なる領域の後端における右ガイド面62と右被ガイド面114との間の距離と左ガイド面62と左被ガイド面114との間の距離とが共に減少する。そのため、バッテリ20が後方へ倒れる方向に回転するにつれて、バッテリ20の後部の左右方向の移動可能距離が減少し、次第にバッテリ20の後部が載置面42の左右中心の位置に位置決めされる。
図15に示されるように、バッテリ20の底部前端がレール状部材60の上面に沿って前方へ滑り、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収容されるまでに給電端子132は上側から受電端子44に挿入される。このとき、図20(A)に示されるように、受電端子44と給電端子132との相対位置が適正な位置から左右にずれている場合がある。図20(A)は受電端子44が給電端子132に対して適正な位置から左側にずれている場合に対応している。
受電端子ガイド面48の後端が前方に進むほど内方に近接する傾斜面を有し、給電端子ガイド面134の前端が後方に進むほど外方に離反する傾斜面を有している。図20(B)に示されるように、受電端子44が給電端子132に挿入されるときに受電端子ガイド面48、及び給電端子ガイド面134が接すると、受電端子44はバッテリ20から左右方向の成分を持つ力を受ける。受電端子44が受電部32にフローティング支持されているため、その力に応じて受電端子板44Bは左右に移動する。図20(C)及び(D)に示されるように、受電端子ガイド片46が給電端子ガイド面134上を滑るように受電端子板44Bは左右に移動し、受電端子44が給電端子132の対をなす板ばね部132Eの間に挿入される。バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収められたときに、7つの受電端子44が全て対応する板ばね部132Eの間に挿入され、受電端子44の主面の両面に板ばね部132Eが当接する。そのため、受電端子44と給電端子132とが電気的に接続する。
被係止部140の下面とラッチ部材66の上端とが接した状態からバッテリ20がバッテリ収容凹部40に収められた状態となるまで、被係止部140はラッチ部材66を付勢力に抗して後方に押し出している。バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収められると、ラッチ部材66の係止爪が前方に突出し、被係止部140とラッチ部材66の係止爪とが係合する。これによって、バッテリ20がバッテリ収容凹部40内に係止され、バッテリ20の挿入が完了する。
バッテリ20がバッテリ収容凹部40内に収容されたとき、図16に示されるように、左右被ガイド面114の間に左右ガイド面62が設けられ、左右ガイド面62の前端が対応する左右被ガイド面114の前端と当接しているため、バッテリ20の前部の左右方向の運動は規制されている。また、左右ガイド面62の後端が対応する左右被ガイド部材110の後端と当接しているため、バッテリ20の前部の左右方向の運動もまた規制されている。よって、ガイド面62と被ガイド部材110とによってバッテリ20の左右方向の運動が規制される。
次に、本実施形態に係る電動芝刈機1の効果について説明する。
作業者はバッテリ20の後端を持ち上げるときに、カバー突出部108の下面をバッテリ収容凹部40の前側面の上縁に設けられた支承面36に当接させることによって、バッテリ20を本体2に支持させることができる。そのため、バッテリ20をバッテリ収容凹部40から取り出すときに、作業者の加える力が軽減され、作業者はバッテリ20を容易にバッテリ収容凹部40から取り出すことができる。
更に、バッテリ20をバッテリ収容凹部40に収容するときに、カバー突出部108の下面及び支承面36を予め係合させる必要がない。そのため、バッテリ20の収容が容易である。
カバー突出部108の下面は側面視で後方に向けて下向きの斜面を有し、支承面36が側面視で外向きに凸な形状をなしている。この構成によって、カバー突出部108の下面、及び、カバー突出部108の下面を支持する支承面36を容易に形成することができるため、バッテリ20及びバッテリ収容凹部40の構造が簡素になる。
本実施形態では、支承面36が側面視で外向きに凸な湾曲形状をなしている。そのため、作業者はバッテリ20の後端を持ち上げられるときにカバー突出部108の下面を支承面36に摺接させることによって、バッテリ20を概ね回動するように持ち上げることができる。そのため、バッテリ20の持ち上げが容易になる。
バッテリ収容凹部40の後側の側壁に設けられたラッチ部材66の上端はバッテリ取外しスイッチ70の押圧によって後方に移動し、ラッチ部材66と被係止部140との係合が容易に解除される。ラッチ部材66と被係止部140との係合が解除されると、バッテリ20はバッテリ収容凹部40の底に設けられた第1付勢部材80、及び第2付勢部材82によって上方に付勢され、バッテリ20がバッテリ20の後部とラッチ部材66とが係合しない位置まで持ち上がり、把持部104を容易に持つことができる。そのためバッテリ20の着脱操作が容易になる。
バッテリ収容凹部40の前縁より下方へ連続する壁である前壁に設けられた前側係合部50と、バッテリ20の前端下部に設けられ前側係合部50と係合する前側被係合部136とによって、バッテリ20の上方の変位を規制されている。そのため、バッテリ20がバッテリ収容凹部40に収容されたときにバッテリ20がバッテリ収容凹部40の内部に係止されるため、第1付勢部材80、及び第2付勢部材82によってバッテリ20が上方に付勢されていても、バッテリ20の前部がバッテリ収容凹部40から上方に突出することがない。
バッテリ20は前部、及び後部において、第1付勢部材80、及び第2付勢部材82によって上方へ付勢されている。また、前側係合部50及び前側被係合部136が係合することによってバッテリ20の前部の上方への移動が規制され、ラッチ部材66及び被係止部140が係合することによってバッテリ20の後部の上方への移動が規制されている。そのため、バッテリのがたつきが防止される。また、電動芝刈機1の走行時等に発生する振動が第1付勢部材80、及び第2付勢部材82によって吸収され、給電端子132及び受電端子44の摩耗やバッテリ20の損傷が防止される。
バッテリ収容凹部40の前部の底部に第2付勢部材82が設けられているため、バッテリ20の取り出し時に、支承面36及びカバー突出部108の下面が離れバッテリ20がバッテリ収容凹部40の底部に落下した場合でも、第2付勢部材82によって衝撃が吸収されバッテリ収容凹部40の底部の損傷が防止される。
バッテリ収容凹部40の底面が前側に向けて下向きに傾斜しているため、重力に従ってバッテリ20をバッテリ収容凹部40の底面に沿って滑らせることによって、バッテリ20をバッテリ収容凹部40に収容することが可能となり、バッテリ20の収容が容易になる。
バッテリ収容凹部40がバッテリ本体100よりも前後方向に長く形成されているため、バッテリ20の取り付けが容易である。バッテリ20とバッテリトレイ19の後壁との間に第1付勢部材80が設けられバッテリ20を前方に向けて付勢されているため、第1付勢部材80によって振動が吸収され、振動による端子の摩耗やバッテリ20の損傷が防止される。バッテリ20の前方への付勢と上方への付勢とが一枚の板ばねである第1付勢部材80によって行われているため構成が簡素である。
バッテリ20の後端が持ち上げられた直後はバッテリ20の前端はバッテリ収容凹部40の内部にある。そのため、給電端子132がバッテリ20の前面以外の側面に設けられる場合に比べ、給電端子132がバッテリ20の前面に設けられる場合では給電端子132が受電端子44から離れる速度が遅くなり、給電端子132及び受電端子44の保護が図られる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。
本実施形態ではカバー突出部108の下面を側面視で後方に向けて下向きの傾斜を有するように構成されていたが、カバー突出部108の下面は側面視で凹形状の湾曲形状をなすように構成されていてもよい。この場合でも、作業者はバッテリ20の後端を持ち上げるときに、カバー突出部108の下面を支承面36に支持させ、カバー突出部108の下面及び支承面36を摺接させて、バッテリ20を概ね回動するように持ち上げることができる。そのため、バッテリ20を持ち上げるときにバッテリ20はバッテリ収容凹部40において本体2に支持されるため、作業者はバッテリ20を容易に持ち上げることができる。
カバー突出部108の下面の形状と支承面36の形状とが互いに相補的な形状をなすように構成してもよい。例えば、側面視でカバー突出部108の下面の曲率と支承面36の曲率とを概ね等しくなるように構成してもよい。この場合、作業者がバッテリを持ち上げるときのカバー突出部108の下面及び支承面36が互いに当接する面積が大きくなるため、作業者はバッテリを安定して持ち上げることができる。
本実施形態では、バッテリ20の後端がバッテリ収容凹部40の後縁を超えた直後に作業者がバッテリ20を上方に持ち上げたが、バッテリ20の前面が概ね下に向くまで、作業者は、カバー突出部108を支承面36に当接させつつバッテリ20を回転させ、その後、バッテリ20と上方に持ち上げてもよい。
1 :電動芝刈機
2 :本体
20 :バッテリ
36 :支承面
40 :バッテリ収容凹部
44 :受電端子
50 :前側係合部
80 :第1付勢部材(ばね部材)
82 :第2付勢部材(ばね部材)
108 :カバー突出部
132 :給電端子
134 :前側被係合部
2 :本体
20 :バッテリ
36 :支承面
40 :バッテリ収容凹部
44 :受電端子
50 :前側係合部
80 :第1付勢部材(ばね部材)
82 :第2付勢部材(ばね部材)
108 :カバー突出部
132 :給電端子
134 :前側被係合部
Claims (10)
- 電動作業機であって、
上側に上方に向けて開口するバッテリ収容凹部を有する本体と、
前記バッテリ収容凹部に収容されるバッテリとを備え、
前記バッテリの一端側端部の上部には一端側に突出する突出部が設けられ、
前記バッテリの他端側端部には把持部が設けられ、
少なくとも前記バッテリが前記バッテリ収容凹部から取り出されるときに前記突出部の下面を支持する支承面が、前記バッテリ収容凹部の一端側の上縁に設けられていることを特徴とする電動作業機。 - 前記突出部の前記下面が側面視で他端に向かって下向きの傾斜を有し、
前記支承面が側面視で外向きに凸な形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の電動作業機。 - 前記突出部の前記下面は側面視で凹形状の湾曲形状をなすことを特徴とする請求項2に記載の電動作業機。
- 前記支承面が側面視で外向きに凸な湾曲形状をなすことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電動作業機。
- 前記突出部の前記下面の形状と前記支承面の形状とが互いに相補的な形状をなすことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の電動作業機。
- 前記バッテリ収容凹部の底部の他端側に前記バッテリ収容凹部内に収容された前記バッテリを上方に付勢するばね部材が設けられ、前記バッテリ収容凹部の他端側の側壁に前記バッテリの他端側端部に係合するラッチ部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動作業機。
- 前記バッテリ収容凹部の前記一端側の上縁より下方へ連続する壁に設けられた係止部と、少なくとも前記バッテリの上方の変位を規制するべく、前記係止部に係合可能に前記バッテリの前記一端側の下部に設けられた被係止部とを更に有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載の電動作業機。
- 前記バッテリ収容凹部の前記一端側の底部に、前記バッテリ収容凹部内に収容され前記バッテリを上方に付勢するばね部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電動作業機。
- 前記バッテリ収容凹部の底面が前記一端側に向けて下向きに傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の電動作業機。
- 前記バッテリの側に設けられた給電端子と、
前記バッテリ収容凹部の側に設けられた受電端子とを有し、
前記バッテリの前記一端側の側面に給電端子が設けられ、
前記バッテリ収容凹部の前記上縁の側に受電端子が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の電動作業機。
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