JP2018076903A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を長期に亘り維持させることを可能とする密封装置を提供する。【解決手段】密封対象流体側かつ径方向外側に伸びる外周リップ111と、密封対象流体側かつ径方向内側に伸びる内周リップ112と、外周リップ111の内周面と内周リップ112の外周面とを繋ぐように形成される環状溝113と、を有するゴム状弾性体製の密封装置本体110と、環状溝113の内壁面のうち、少なくとも外周リップ111の内周面と内周リップ112の外周面とを繋ぐ領域を覆うように設けられ、密封装置本体110よりも弾性率の高い材料からなるコーティング層120と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置に関する。
軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するゴム状弾性体製の密封装置として、外周リップと内周リップとを有し、断面形状が略U字形状の密封装置(いわゆるUパッキン)が知られている。このUパッキンは、外周リップと内周リップとの間に形成される環状溝に流体圧力が作用することで、密封性能が向上するという利点を有している。
しかしながら、一般的に、軸やハウジングの材料は線膨張率が低く、高温環境下でもあまり変化しないのに対して、密封装置の場合、線膨張率が高く、高温環境下では外周リップは径方向外側に拡張しようとし、内周リップは径方向内側に拡張しようとする。そのため、外周リップはハウジングの軸孔によって強く拘束され、内周リップは軸表面によって強く拘束される。これにより、経時的に外周リップ及び内周リップに塑性変形(ヘタリ)が生じてしまう。従って、外周リップ及び内周リップの締め代は経時的に少なくなってしまうため、密封対象流体の流体圧力が低い環境下の場合や、密封対象流体の粘性が低い場合において漏れが生じ易くなってしまう。この対策として、環状溝に金属製のバネなどを装着することにより、外周リップ及び内周リップにヘタリが生じてしまっても、密封性を維持する技術が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、この場合には、部品点数や組み立て工程が増加してしまう。また、金属製のバネなどの抜け落ち対策も必要となってしまう。
本発明の目的は、部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を長期に亘り維持させることを可能とする密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置において、
密封対象流体側かつ径方向外側に伸びる外周リップと、密封対象流体側かつ径方向内側に伸びる内周リップと、前記外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐように形成される環状溝と、を有するゴム状弾性体製の密封装置本体と、
前記環状溝の内壁面のうち、少なくとも前記外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐ領域を覆うように設けられ、前記密封装置本体よりも弾性率の高い材料からなるコーティング層と、
を備えることを特徴とする。
軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置において、
密封対象流体側かつ径方向外側に伸びる外周リップと、密封対象流体側かつ径方向内側に伸びる内周リップと、前記外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐように形成される環状溝と、を有するゴム状弾性体製の密封装置本体と、
前記環状溝の内壁面のうち、少なくとも前記外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐ領域を覆うように設けられ、前記密封装置本体よりも弾性率の高い材料からなるコーティング層と、
を備えることを特徴とする。
本発明においては、環状溝の内壁面のうち、少なくとも外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐ領域を覆うようにコーティング層が設けられている。そのため、外周
リップによるハウジングへの押し付け力、及び内周リップによる軸への押し付け力を高めることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を高めることができる。また、外周リップ及び内周リップに経時的に塑性変形(ヘタリ)が生じてしまっても、コーティング層により硬度が高められていることで、密封性を維持させることができる。
リップによるハウジングへの押し付け力、及び内周リップによる軸への押し付け力を高めることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を高めることができる。また、外周リップ及び内周リップに経時的に塑性変形(ヘタリ)が生じてしまっても、コーティング層により硬度が高められていることで、密封性を維持させることができる。
前記コーティング層は、前記環状溝の内壁面の略全域を覆うように設けられているとよい。
これにより、より確実に、外周リップによるハウジングへの押し付け力、及び内周リップによる軸への押し付け力を高めることができる。
前記コーティング層は、弾性率が200MPa以上の材料からなり、かつ層の厚みは80μm以上であるとよい。
また、前記コーティング層は、ウレタン材料からなることもできるし、フッ素樹脂からなることも好適である。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を長期に亘り維持させることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本実施例に係る密封装置が適用される密封構造は、軸と、ハウジングと、これら軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置とにより構成される。また、密封装置は、軸とハウジングが相対的に移動する場合に好適に用いられる。軸とハウジングとの相対的な移動については、相対的に往復動する場合、相対的に回転する場合、相対的に揺動する場合、これら2つ以上の運動が複合的に行われる場合が含まれる。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は回転対称形状であり、図1においては、密封装置の中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例に係る密封装置が適用される密封構造の模式的断面図である。図2においても、密封装置の中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図3はコーティング層の厚みと反力比率との関係を示すグラフである。図4は流体圧力と反力比率との関係を示すグラフである。
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は回転対称形状であり、図1においては、密封装置の中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例に係る密封装置が適用される密封構造の模式的断面図である。図2においても、密封装置の中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図3はコーティング層の厚みと反力比率との関係を示すグラフである。図4は流体圧力と反力比率との関係を示すグラフである。
<密封構造>
図2を参照して、本実施例に係る密封装置が適用される密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、軸孔を有するハウジング300と、軸孔に挿通される軸200と、密封装置100とを備えている。本実施例においては、ハウジング300の軸孔の内周面に環状の装着溝310が設けられている。この装着溝310に、密封装置100は装着されている。ただし、本発明においては、軸の外周面に設けられた環状溝に密封装置が装着される場合も含まれる。図2中、右側が、密封対象流体(例えば、潤滑オイル)が密封されている密封領域(H)である。
図2を参照して、本実施例に係る密封装置が適用される密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、軸孔を有するハウジング300と、軸孔に挿通される軸200と、密封装置100とを備えている。本実施例においては、ハウジング300の軸孔の内周面に環状の装着溝310が設けられている。この装着溝310に、密封装置100は装着されている。ただし、本発明においては、軸の外周面に設けられた環状溝に密封装置が装着される場合も含まれる。図2中、右側が、密封対象流体(例えば、潤滑オイル)が密封されている密封領域(H)である。
<密封装置>
図1及び図2を参照して、本実施例に係る密封装置100について説明する。本実施例に係る密封装置100は、ゴム状弾性体製の密封装置本体110と、密封装置本体110よりも弾性率の高い材料からなるコーティング層120とから構成される。密封装置本体110の材料の好適な例として、NBR,ACM,H−NBR,FKMを一例として挙げることができる。なお、密封装置本体110の材料は、密封装置100の使用環境(耐熱性、耐油性、耐久性など)に応じて選定すればよい。また、コーティング層120の材料の好適な例として、ゴム基材との密着性に優れたウレタン材料や、耐熱性など機械的特性に優れたフッ素樹脂を一例として挙げることができる。ただし、脆性材料については、応力集中によるクラックが懸念されるため避けた方がよい。
図1及び図2を参照して、本実施例に係る密封装置100について説明する。本実施例に係る密封装置100は、ゴム状弾性体製の密封装置本体110と、密封装置本体110よりも弾性率の高い材料からなるコーティング層120とから構成される。密封装置本体110の材料の好適な例として、NBR,ACM,H−NBR,FKMを一例として挙げることができる。なお、密封装置本体110の材料は、密封装置100の使用環境(耐熱性、耐油性、耐久性など)に応じて選定すればよい。また、コーティング層120の材料の好適な例として、ゴム基材との密着性に優れたウレタン材料や、耐熱性など機械的特性に優れたフッ素樹脂を一例として挙げることができる。ただし、脆性材料については、応力集中によるクラックが懸念されるため避けた方がよい。
密封装置本体110は、外周リップ111と、内周リップ112と、外周リップ111の内周面111aと内周リップ112の外周面112aとを繋ぐように形成される環状溝113とを有している。密封装置100は、図2に示すように、各リップが密封領域(H)側を向くように装着される。そして、外周リップ111は、密封対象流体側かつ径方向外側に伸びるように構成され、外周リップ111の先端はハウジング300の軸孔内周面(より具体的には、装着溝310の溝底面)に密着する。また、内周リップ112は、密封対象流体側かつ径方向内側に伸びるように構成され、内周リップ112の先端は軸200の外周面に摺動自在に密着する。外力が作用していない状態における外周リップ111の外径は、ハウジング300の軸孔内周面の内径よりも大きく設定されており、締め代を有している。また、外力が作用していない状態における内周リップ112の先端の内径は、軸200の外径よりも小さく設定されており、締め代を有している。従って、密封領域(H)側の密封対象流体の流体圧力が低い場合でも、密封機能が発揮される。密封領域(H)側の密封対象流体の流体圧力が高い状態においては、密封装置100は装着溝310における密封領域(H)側とは反対側(L)の側壁面に密着する。また、外周リップ111は流体圧力によって径方向外側に押圧され、内周リップ112は流体圧力によって径方向内側に押圧される。
<コーティング層>
コーティング層120について、より詳細に説明する。コーティング層120は、密封装置本体110における環状溝113の内壁面のうち、少なくとも外周リップ111の内周面と内周リップ112の外周面とを繋ぐ領域を覆うように設けられる。本実施例においては、コーティング層120は、環状溝113の内壁面の略全域を覆うように設けられる。すなわち、外周リップ111の内周面と内周リップ112の外周面とを繋ぐ領域だけでなく、外周リップ111の内周面111aの全域、及び内周リップ112の外周面112aの全域を覆うように、コーティング層120が設けられている。なお、コーティング層120は、密封装置本体110に対してコーティング材料を塗布した後に焼成することで、密封装置本体110に一体化させることができる。
コーティング層120について、より詳細に説明する。コーティング層120は、密封装置本体110における環状溝113の内壁面のうち、少なくとも外周リップ111の内周面と内周リップ112の外周面とを繋ぐ領域を覆うように設けられる。本実施例においては、コーティング層120は、環状溝113の内壁面の略全域を覆うように設けられる。すなわち、外周リップ111の内周面と内周リップ112の外周面とを繋ぐ領域だけでなく、外周リップ111の内周面111aの全域、及び内周リップ112の外周面112aの全域を覆うように、コーティング層120が設けられている。なお、コーティング層120は、密封装置本体110に対してコーティング材料を塗布した後に焼成することで、密封装置本体110に一体化させることができる。
コーティング層120は、外周リップ111及び内周リップ112の反力(押し付け力
)を高めるために設けられている。そのため、コーティング層120は、弾性率が200MPa以上の材料を用い、かつ層の厚みを80μm以上とするのが望ましい。図3は机上計算によるコーティング層120の厚みと反力比率との関係を示すグラフである。縦軸の反力比率は、コーティング層がない場合(つまり、密封装置本体110のみの場合)の反力を1とした場合における反力の比率を意味する。また、流体圧力が作用していない条件において、反力比率を計算している。図中、点線L1は、コーティング層120として弾性率が300MPaの材料を用いた場合を示し、実線L2は、コーティング層120として弾性率が900MPaの材料を用いた場合を示している。このグラフより、コーティング層120の厚みが厚い程、反力比率を高めることができ、また、コーティング層120の材料として弾性率の高い材料を用いる程、反力比率を高めることができることが分かる。また、コーティング層120に用いる材料の選択、及びコーティング層120の厚みの調整によって、反力を自由に調整できることが分かる。
)を高めるために設けられている。そのため、コーティング層120は、弾性率が200MPa以上の材料を用い、かつ層の厚みを80μm以上とするのが望ましい。図3は机上計算によるコーティング層120の厚みと反力比率との関係を示すグラフである。縦軸の反力比率は、コーティング層がない場合(つまり、密封装置本体110のみの場合)の反力を1とした場合における反力の比率を意味する。また、流体圧力が作用していない条件において、反力比率を計算している。図中、点線L1は、コーティング層120として弾性率が300MPaの材料を用いた場合を示し、実線L2は、コーティング層120として弾性率が900MPaの材料を用いた場合を示している。このグラフより、コーティング層120の厚みが厚い程、反力比率を高めることができ、また、コーティング層120の材料として弾性率の高い材料を用いる程、反力比率を高めることができることが分かる。また、コーティング層120に用いる材料の選択、及びコーティング層120の厚みの調整によって、反力を自由に調整できることが分かる。
図4は机上計算による流体圧力と反力比率との関係を示すグラフである。縦軸の反力比率は、コーティング層がない場合の反力を1とした場合における反力の比率を意味する。図中のグラフは、コーティング層120として、弾性率が900MPaの材料を用い、層の厚みを100μmとした場合の密封対象流体の流体圧力と反力比率の関係を示している。このグラフより、流体圧力が低い環境下において、コーティング層120がない場合に比べて、反力を2倍程度に高めることができることが分かる。また、流体圧力が高くなると、反力はコーティング層120がない場合と殆ど変らないことが分かる。これは、流体圧力が高い条件下においては、反力は流体圧力に支配されるためである。従って、流体圧力が高い条件下においても、摺動性にはあまり影響がないことが分かる。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
本実施例に係る密封装置100においては、密封装置本体110における環状溝113の内壁面のうち、少なくとも外周リップ111の内周面111aと内周リップ112の外周面112aとを繋ぐ領域を覆うようにコーティング層120が設けられている。そのため、外周リップ111によるハウジング300(の軸孔内周面)への押し付け力、及び内周リップ112による軸200(の外周面)への押し付け力を高めることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を高めることができる。つまり、金属製のバネなどを設ける場合に比べて部品点数が少なく、当該バネを装着するといった作業も必要ない。また、バネの抜け落ち対策の必要もない。
本実施例に係る密封装置100においては、密封装置本体110における環状溝113の内壁面のうち、少なくとも外周リップ111の内周面111aと内周リップ112の外周面112aとを繋ぐ領域を覆うようにコーティング層120が設けられている。そのため、外周リップ111によるハウジング300(の軸孔内周面)への押し付け力、及び内周リップ112による軸200(の外周面)への押し付け力を高めることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を高めることができる。つまり、金属製のバネなどを設ける場合に比べて部品点数が少なく、当該バネを装着するといった作業も必要ない。また、バネの抜け落ち対策の必要もない。
また、外周リップ111及び内周リップ112に経時的に塑性変形(ヘタリ)が生じてしまっても、コーティング層120により硬度が高められていることで、密封性を維持させることができる。従って、本実施例に係る密封装置100によれば、密封対象流体の流体圧力が低い環境下であっても、密封性を長期に亘り維持させることができる。
更に、本実施例の場合には、コーティング層120は、密封装置本体110における環状溝113の内壁面の略全域を覆うように設けられている。これにより、より確実に、外周リップ111によるハウジング300への押し付け力、及び内周リップ112による軸200への押し付け力を高めることができる。
100 密封装置
110 密封装置本体
111 外周リップ
111a 内周面
112 内周リップ
112a 外周面
113 環状溝
120 コーティング層
200 軸
300 ハウジング
310 装着溝
110 密封装置本体
111 外周リップ
111a 内周面
112 内周リップ
112a 外周面
113 環状溝
120 コーティング層
200 軸
300 ハウジング
310 装着溝
Claims (5)
- 軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置において、
密封対象流体側かつ径方向外側に伸びる外周リップと、密封対象流体側かつ径方向内側に伸びる内周リップと、前記外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐように形成される環状溝と、を有するゴム状弾性体製の密封装置本体と、
前記環状溝の内壁面のうち、少なくとも前記外周リップの内周面と内周リップの外周面とを繋ぐ領域を覆うように設けられ、前記密封装置本体よりも弾性率の高い材料からなるコーティング層と、
を備えることを特徴とする密封装置。 - 前記コーティング層は、前記環状溝の内壁面の略全域を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記コーティング層は、弾性率が200MPa以上の材料からなり、かつ層の厚みは80μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
- 前記コーティング層は、ウレタン材料からなることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
- 前記コーティング層は、フッ素樹脂からなることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016218336A JP2018076903A (ja) | 2016-11-08 | 2016-11-08 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2016218336A JP2018076903A (ja) | 2016-11-08 | 2016-11-08 | 密封装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2018076903A true JP2018076903A (ja) | 2018-05-17 |
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ID=62149191
Family Applications (1)
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JP2016218336A Pending JP2018076903A (ja) | 2016-11-08 | 2016-11-08 | 密封装置 |
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JP (1) | JP2018076903A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198330A1 (ja) | 2018-04-12 | 2019-10-17 | 村田機械株式会社 | 搬送車システム及び搬送車制御方法 |
CN114787542A (zh) * | 2019-12-11 | 2022-07-22 | Ntn株式会社 | 轴封 |
-
2016
- 2016-11-08 JP JP2016218336A patent/JP2018076903A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198330A1 (ja) | 2018-04-12 | 2019-10-17 | 村田機械株式会社 | 搬送車システム及び搬送車制御方法 |
CN114787542A (zh) * | 2019-12-11 | 2022-07-22 | Ntn株式会社 | 轴封 |
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