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JP2018066413A - 変速機の制御装置 - Google Patents

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JP2018066413A
JP2018066413A JP2016204256A JP2016204256A JP2018066413A JP 2018066413 A JP2018066413 A JP 2018066413A JP 2016204256 A JP2016204256 A JP 2016204256A JP 2016204256 A JP2016204256 A JP 2016204256A JP 2018066413 A JP2018066413 A JP 2018066413A
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幸士 寺島
Koji Terashima
幸士 寺島
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

【課題】シンクロナイザリングの摩耗の進行を容易且つ適切に抑制できるようにする。【解決手段】変速ギヤ53のドグギヤ54と噛合わされることにより、アウトプットシャフト33への駆動力の伝達経路を確立するスリーブ57と、ドグギヤ54とスリーブ57との間に介装され、スリーブ57に押圧されることにより、出力主ギヤ53とスリーブ57との回転を同期させるように作用するシンクロナイザリングSRと、スリーブ57をシフト移動させる変速シフタ84と、を有する変速機1の制御装置80であって、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっているか否かを判定する摩耗判定部81と、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていると判定された場合に、変速シフタ84によりスリーブ57をシフト移動させる際にスリーブ57に加える推力を通常時の推力よりも弱くするように制御する変速制御部83と、を備えるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、スリーブと変速先の変速ギヤとをシンクロナイザリングにより回転同期させて所定の変速段にギヤインさせる変速機の制御装置に関する。
従来、アクチュエータによりスリーブをシフト移動させ、スリーブをシンクロナイザリングに押圧することによりスリーブと変速ギヤとを回転同期させ、スリーブと変速ギヤのドグギヤと噛合わせることで所定の変速段にギヤインさせる変速機が知られている。
シンクロナイザリングは、スリーブに押圧されることで、自身のコーン面と変速ギヤ側のコーン面とを摩擦係合させることにより、スリーブの回転と変速ギヤの回転とを同期させている。このため、シンクロナイザリングは、変速が繰り返し行われると徐々に摩耗していくこととなり、摩耗が進んでしまうと、十分に同期させることができなくなるので交換する必要が生じる。
例えば、シンクロ機構の摩耗を診断し、シンクロ機構に摩耗が生じている場合に、電動機を用いて同期を行うことにより、シンクロ機構が過度に摩耗することを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−60043号公報
例えば、特許文献1の技術によると、電動機を用いることにより、シンクロ機構の機能を用いずに、シンクロ機構の軸と、変速先のギヤとを同期させることができる。しかしながら、電動機等の新たな構成を備えなければならない問題がある。
そこで、本発明は、シンクロナイザリングの摩耗の進行を容易且つ適切に抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明の一観点に係る変速機の制御装置は、動力源からの駆動力が入力されるインプットシャフトと、駆動力を出力するアウトプットシャフトと、複数の変速ギヤと、変速ギヤに固定されたドグギヤと噛合わされることにより、インプットシャフトからアウトプットシャフトへの駆動力の伝達経路を確立するスリーブと、ドグギヤとスリーブとの間に介装され、スリーブに押圧されることにより、変速ギヤとスリーブとの回転を同期させるように作用するシンクロナイザリングと、スリーブを所定のニュートラル位置からドグギヤに噛合わされる方向にシフト移動させる移動機構部と、を有する変速機の制御装置であって、シンクロナイザリングが所定の摩耗状態となっているか否かを判定する摩耗判定手段と、摩耗判定手段によりシンクロナイザリングが所定の摩耗状態となっていると判定された場合に、移動機構部によりスリーブをシフト移動させる際における、少なくともスリーブがシンクロナイザリングを押圧する範囲においてスリーブに加える推力を通常時の推力よりも弱くするように制御する推力制御手段と、を備える。
上記変速機の制御装置において、シンクロナイザリングによる変速ギヤとの回転同期が終了している所定の同期終了位置にスリーブが到達したか否かを判定する到達判定手段と、到達判定手段により、スリーブが同期終了位置に到達したと判定された場合に、その時点におけるスリーブの回転数と、変速ギヤの回転数との回転数差を検出する回転数差検出手段と、を更に備え、摩耗判定手段は、回転数差検出手段により検出された回転数差が所定の閾値よりも大きい場合に、シンクロナイザリングが所定の摩耗状態になっていると判定するようにしてもよい。
また、上記変速機の制御装置において、所定の同期終了位置は、スリーブがシンクロナイザリングを押圧する範囲よりも変速ギヤ側であり、且つ、スリーブが変速ギヤのドグギヤと接触する位置より手前の位置であってもよい。
また、上記変速機の制御装置において、摩耗判定手段により、シンクロナイザリングが所定の摩耗状態となっていると判定された場合に、シンクロナイザリングの交換が必要であることを示す警告を出力する警告処理手段を更に備えるようにしてもよい。
本発明によれば、シンクロナイザリングの摩耗の進行を容易且つ適切に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ装置を備えるデュアルクラッチ式変速機を示す模式的な構成図である。 本発明の一実施形態に係るシンクロ機構を示す模式的な部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るシンクロ機構による同期、ギヤイン動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る推力制御処理のフローチャートである。 図5(A)は、本発明の一実施形態に係るシンクロナイザリングと、出力主ギヤとの回転数差の変化を示すタイミングチャートである。図5(B)は、本発明の一実施形態に係るシフトストロークの変化を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の制御装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ装置を備えるデュアルクラッチ式変速機を示す模式的な構成図である。
デュアルクラッチ式変速機1は、動力源の一例であるエンジン10の出力軸11に接続されている。
デュアルクラッチ式変速機1は、第1及び第2クラッチ21,22を有するデュアルクラッチ装置20と、変速機構30と、制御装置80と、移動機構部の一例としての変速シフタ84と、エンジン回転数センサ91と、車速センサ92(出力軸回転数センサともいう)と、第1入力軸回転数センサ93と、第2入力軸回転数センサ94と、シフトストロークセンサ95と、アクセル開度センサ96と、シフトポジションセンサ97とを備えている。
第1クラッチ21は、例えば、湿式多板クラッチであって、エンジン10の出力軸11と一体回転するクラッチハブ23と、変速機構30の第1入力軸(第1インプットシャフト)31と一体回転する第1クラッチドラム24と、複数枚の第1クラッチプレート25と、第1クラッチプレート25を圧接する第1ピストン26と、第1油圧室26Aとを備えている。
第1クラッチ21は、第1油圧室26Aに供給される作動油圧によって第1ピストン26が出力側(図1の右方向)にストローク移動すると、第1クラッチプレート25が圧接されて、トルクを伝達する接続状態となる。一方、第1油圧室26Aの作動油圧が解放されると、第1ピストン26が図示しないスプリングの付勢力によって入力側(図1の左方向)にストローク移動されて、第1クラッチ21は動力伝達を遮断する切断状態(断状態)となる。
第2クラッチ22は、例えば、湿式多板クラッチであって、クラッチハブ23と、変速機構30の第2入力軸(第2インプットシャフト)32と一体回転する第2クラッチドラム27と、複数枚の第2クラッチプレート28と、第2クラッチプレート28を圧接する第2ピストン29と、第2油圧室29Aとを備えている。
第2クラッチ22は、第2油圧室29Aに供給される作動油圧によって第2ピストン29が出力側(図1の右方向)にストローク移動すると、第2クラッチプレート28が圧接されて、トルクを伝達する接続状態となる。一方、作動油圧が解放されると、第2ピストン29が図示しないスプリングの付勢力によって入力側(図1の左方向)にストローク移動されて、第2クラッチ22はトルク伝達を遮断する切断状態となる。
変速機構30は、入力側に配置された副変速部40と、出力側に配置された主変速部50とを備えて構成されている。また、変速機構30は、副変速部40に設けられた第1入力軸31及び第2入力軸32と、主変速部50に設けられた出力軸(アウトプットシャフト)33と、これらの軸31〜33と平行に配置された副軸34とを備えている。第1入力軸31は、第2入力軸32を軸方向に貫通する中空軸内に相対回転自在に挿入されている。出力軸33の出力端には、何れも図示しない車両駆動輪に差動装置等を介して連結されたプロペラシャフトが接続されている。
副変速部40には、第1スプリッタギヤ対41と、第2スプリッタギヤ対42とが設けられている。第1スプリッタギヤ対41は、第1入力軸31に固定された第1入力主ギヤ43と、副軸34に固定されて第1入力主ギヤ43と常時歯噛する第1入力副ギヤ44とを備えている。第2スプリッタギヤ対42は、第2入力軸32に固定された第2入力主ギヤ45と、副軸34に固定されて第2入力主ギヤ45と常時歯噛する第2入力副ギヤ46とを備えている。
主変速部50には、複数の出力ギヤ対51と、複数のシンクロ機構55とが設けられている。出力ギヤ対51は、副軸34に固定された出力副ギヤ52と、出力軸33に相対回転自在に設けられると共に出力副ギヤ52と常時歯噛する出力主ギヤ53とを備えている。シンクロ機構55については、後述する。なお、出力ギヤ対51やシンクロ機構55の個数、配列パターン等は図示例に限定されものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
変速シフタ84は、シンクロ機構55の後述するスリーブ57の外周凹部に係合しているシフトフォークF1に接続され、シフトフォークF1をシフト移動可能な移動部材と、移動部材を移動させる推力を発生する電動モータや油圧シリンダ等のアクチュエータとを備える。変速シフタ84は、制御装置80の指示に従って、アクチュエータにより移動部材を移動させてシフトフォークF1を移動させることにより、シフトフォークF1に係合されたシンクロ機構55のスリーブ57を移動させ、出力軸33と出力主ギヤ53とを選択的に係合状態(ギヤイン)又は非係合状態(ニュートラル状態)に切り替える。
エンジン回転数センサ91は、エンジン10の回転数(エンジン回転数[rpm])を検出し、制御装置80に出力する。車速センサ92は、出力軸33の回転数(出力軸回転数[rpm])を検出し、制御装置80に出力する。出力軸回転数からは、車速を特定することができる。第1入力軸回転数センサ93は、第1入力軸31の回転数[rpm]を検出し、制御装置80に出力する。第2入力軸回転数センサ94は、第2入力軸32の回転数[rpm]を検出し、制御装置80に出力する。シフトストロークセンサ95は、シンクロ機構55のスリーブ57の移動量に対応する変速シフタ84の移動部材の移動量を検出する。この移動部材の移動量は、シンクロ機構55のスリーブ57の移動量に対応している。ここで、シンクロ機構55のスリーブ57の移動量又はそれに対応する移動部材の移動量をシフトストロークと称する。アクセル開度センサ96は、アクセル開度を検出し、制御装置80に出力する。シフトポジションセンサ97は、操作レバーにより指定(選択)された位置(シフトポジション)を検出し、制御装置80に出力する。
制御装置80は、エンジン10、デュアルクラッチ装置20、変速機構30等の各種制御を行うもので、公知のCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。これら各種制御を行うために、制御装置80には、各種センサ類(91〜97)のセンサ値が入力される。
また、制御装置80は、摩耗判定手段、到達判定手段、及び回転数差検出手段の一例としての摩耗判定部81と、警告処理手段の一例としての警告処理部82と、推力制御手段の一例としての変速制御部83とを一部の機能要素として有する。これらの機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置80に含まれるものとして説明するが、これらの何れか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
摩耗判定部81は、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態(例えば、交換することが好ましい程度の摩耗状態)となっているか否かを判定する。なお、本実施形態では、各シンクロ機構55のそれぞれのシンクロナイザリングSR毎に判定を行う。本実施形態では、まず、摩耗判定部81は、変速を行う際に、スリーブ57がシンクロナイザリングSRによる出力主ギヤ53(変速ギヤ)との回転同期が終了している位置(同期終了位置)に到達したか否かを、シフトストロークセンサ95からのセンサ値により判定する。
また、摩耗判定部81は、スリーブ57が同期終了位置に到達したと判定した場合に、その時点におけるスリーブ57の回転数と、出力主ギヤ53の回転数との回転数差[rpm]を検出する。ここで、スリーブ57の回転数は、車速センサ92により検出された出力軸回転数である。また、出力主ギヤ53の回転数は、第1入力軸回転数センサ93による第1入力軸31の回転数と、第1入力軸31から出力主ギヤ53までのギヤ比とにより特定することができる。
また、摩耗判定部81は、スリーブ57が同期終了位置に到達したと判定した場合におけるスリーブ57の回転数と、出力主ギヤ53の回転数との回転数差が所定の閾値を超えるか否かを判定し、回転数差が所定の閾値を超える場合には、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていると判定する。ここで、所定の閾値とは、シンクロナイザリングSRを用いたスリーブ57と出力主ギヤ53との回転同期において、許容される回転数差である。
警告処理部82は、摩耗判定部81により、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態になっていると判定された場合に、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態であることを制御装置80の図示しないメモリに記憶するとともに、そのことを、例えば、運転席に設けられたメータ類を表示する図示しないメータ部に出力する。これにより、運転者は、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっており、交換する必要があることを把握することができる。
変速制御部83は、シフトポジションセンサ97で検出される現在のシフトポジション、アクセル開度センサ96により検出されるアクセル開度、車速センサ92により検出される速度等に応じて、適切な変速段を特定し、変速シフタ84を制御して、変速機構30を適切な変速段とする。
また、変速制御部83は、摩耗判定部81により、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていると判定されていない場合、すなわち、シンクロナイザリングSRが正常である場合には、スリーブ57をそのシンクロナイザリングSR方向にシフト移動させる際の推力が所定の推力(通常時推力)となるように変速シフタ84を制御する。また、変速制御部83は、摩耗判定部81により、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていると判定された場合、すなわち、シンクロナイザリングSRの摩耗が大きい場合には、スリーブ57をそのシンクロナイザリングSR方向にシフト移動させる際の推力が通常時推力よりも弱い推力(消耗時推力)となるように変速シフタ84を制御する。
次に、シンクロ機構55及び周囲の構成を詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るシンクロ機構を示す模式的な部分断面図である。
シンクロ機構55は、出力軸33に固定されたハブ56と、出力主ギヤ53に固定されたドグギヤ54と、ハブ56に回転不能且つ軸方向に移動可能に取り付けられたスリーブ57と、スリーブ57とドグギヤ54との間に介装されたシンクロリングSRとを備えている。スリーブ57の外周凹溝には、スリーブ57を軸方向に移動させるシフトフォークF1が係合されている。
スリーブ57の内周側には、スプライン歯57Gが形成されている。シンクロナイザリングSRの外周側には、シンクロ歯SGが形成されている。ドグギヤ54の外周側には、ドグ歯54Gが形成されている。
次に、所定の変速段への同期結合及びギヤイン動作の一例を説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るシンクロ機構による同期、ギヤイン動作を説明する図である。
変速制御部83は、変速を行うと判断すると、変速シフタ84を制御して、シフトフォークF1を所定のシフト方向への移動を開始させる。これにより、シフトフォークF1と係合するスリーブ57が、ニュートラル位置から変速対象の出力主ギヤ53に向けて移動を開始する。
スリーブ57の移動が開始されると、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P1に到達してシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとの接触を開始し、図3(A)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P2に到達し、スプライン歯57Gとシンクロ歯SGが広範囲で接触する状態となる。ここで、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロ歯SGと接触する瞬間においては、シンクロナイザリングSRに対して摩耗を発生させており、その摩耗量は、スリーブ57の推力の大きさに強く関係している。すなわち、スリーブ57の推力が大きいと、シンクロナイザリングSRの摩耗量が多くなる傾向にある。
図3(A)に示す状態では、スリーブ57のスプライン歯57GがシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをシフト方向に押圧しており、シンクロナイザリングSRのコーン面がドグギヤ54のコーン面と接触し、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との摩擦による回転同期が行われている。この際には、シンクロナイザリングSRには、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との間の回転数差に応じて同期荷重が生じており、同期荷重が大きい場合には、スリーブ57は、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて更に進むことができない。
ここで、シンクロナイザリングSRの摩耗が少ない場合には、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との摩擦による同期荷重が大きいので、スリーブ57とドグギヤ54との間の回転数差がなくなる、或いは十分に小さくなるまで、スリーブ57は、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて更に進むことができない。しかしながら、シンクロナイザリングSRの摩耗が多い場合には、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との摩擦による同期荷重が小さくなってしまうので、スリーブ57とドグギヤ54との間の回転数差が十分に小さくならないうちに、スリーブ57がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて更に進んでしまうこととなる。
その後、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との摩擦による同期荷重が小さくなると、スリーブ57は、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて更に進み、図3(B)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57GがシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGと接触しない位置P3に到達する。スリーブ57のスプライン歯57Gが位置P3に到達すると、スリーブ57がシンクロナイザリングSRを押圧することによる回転同期が終了する。
その後、スリーブ57はさらにドグギヤ54に近づくように移動し、図3(C)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P4に到達してドグギヤ54のドグ歯54Gとの接触を開始する。ここで、本実施形態では、摩耗判定部81が判定に利用する同期終了位置は、位置P3以降であり、位置P4よりも手前の範囲内の位置としている。
その後、スリーブ57がさらにドグギヤ54に近づくように移動すると、スリーブ57のスプライン歯57Gが、ドグギヤ54のドグ歯54Gをかき分けて進み、図3(D)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P5よりも先のギヤイン位置に到達し、スプライン歯57Gとドグ歯54Gとが完全に噛合されることで、変速先の変速段へのギヤイン動作が終了する。ここで、シンクロナイザリングSRを用いた回転同期が十分でなく、スリーブ57とドグギヤ54との間の回転数差が十分に小さくなっていない場合には、スリーブ57のスプライン歯57Gがドグギヤ54のドグ歯54Gをかき分けて進む際に、スプライン歯57Gやドグ歯54Gに損傷を生じさせたり、異音を発生させたりしてしまう。
次に、制御装置80による推力制御処理について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る推力制御処理のフローチャートである。
推力制御処理は、シンクロ機構55のスリーブ57を移動させて変速を行う際に実行される。なお、推力制御装置は、変速を行う際に常に実行されるようにしてもよく、また、複数回の変速を行うごとに1回実行されるようにしてもよく、1度実行した後、所定の期間が経過した以降において実行されるようにしてもよい。
摩耗判定部81は、スリーブ57が同期終了位置に到達したか否かを判定する(ステップS11)。この結果、スリーブ57が同期終了位置に到達したと判定していない場合(ステップS11:NO)には、摩耗判定部81は、再びステップS11を実行する。
一方、スリーブ57が同期終了位置に到達したと判定した場合(ステップS11:YES)には、摩耗判定部81は、スリーブ57の回転数と、出力主ギヤ53の回転数との回転数差を検出する(ステップS12)。
次いで、摩耗判定部81は、検出した回転数差が所定の閾値を超えるか否かを判定し(ステップS13)、回転数差が所定の閾値を超えない場合(ステップS13:NO)には、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっておらず、適切に回転同期が実行されていることを意味しているので、摩耗判定部81は、処理を終了する。
一方、回転数差が所定の閾値を超える場合(ステップS13:YES)には、摩耗判定部81は、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態になっていると判定し、シンクロナイザリングSRを交換する必要があるので、警告処理部82は、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態であることを制御装置80の図示しないメモリに記憶するとともに、そのことを示す警告を、例えば、運転席に設けられたメータ類を表示する図示しないメータ部に出力する(ステップS14)。
次いで、変速制御部83は、以降において、スリーブ57をそのシンクロナイザリングSR方向にシフト移動させる際の推力を通常時推力よりも低い消耗時推力となる様に設定し(ステップS15)、処理を終了する。これにより、以降において、スリーブ57をそのシンクロナイザリングSR方向に移動させる場合には、変速制御部83は、スリーブ57を移動させる際の推力が消耗時推力となるように変速シフタ84を制御することとなる。
次に、シンクロ機構55による同期、ギヤイン動作を行う際のスリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差の変化と、スリーブ57のシフトストロークの変化を説明する。
図5(A)は、本発明の一実施形態に係るスリーブと、出力主ギヤとの回転数差の変化を示すタイミングチャートである。図5(B)は、本発明の一実施形態に係るシフトストロークの変化を示すタイミングチャートである。
まず、スリーブ57を移動させる推力を通常推力(推力大)とし、シンクロナイザリングSRの摩耗が少ない場合(摩耗少)における同期、ギヤイン動作を説明する。
時点T0において、ニュートラル位置から出力主ギヤ53方向へのスリーブ57の移動を開始する。この際、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、図5(A)に示すように、大きくなっている。
その後、図5(B)に示すように、スリーブ57は、時点T1において、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとの接触を開始する位置P1(図3参照)に到達する。このように、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGと接触すると、スリーブ57がシンクロナイザリングSRを押圧するので、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ53のドグギヤ54との摩擦による回転同期が行われ、図5(A)に示すように、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差が減少し始める。なお、この時点では、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54とのコーン面同士の接触状態が安定していないので、シンクロナイザリングSRの摩耗を大きく進行させてしまう。
その後、時点T2において、スリーブ57は、図5(B)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57Gと、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとが広い範囲で接触する位置P2に到達する。このように、スリーブ57のスプライン歯57Gと、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとが広い範囲で接触すると、スリーブ57の推力がシンクロナイザリングSRへの押圧に安定的に利用されて、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ53のドグギヤ54との摩擦による回転同期が行われることとなる。
ここで、シンクロナイザリングSRの摩耗が少ないので、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との間での回転同期により比較的大きな同期荷重が生じることとなるので、スリーブ57は、時点T6まで、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて更に進むことができずに位置P2に留まっている。
この間(時点T2〜T6)、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、図5(A)に示すように、徐々に減少していき、時点T6では、ゼロ又は十分に小さい値となる。この結果、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との間での同期荷重がなくなる又は小さくなるので、時点T6には、スリーブ57は、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて進み始めることとなる。
その後、時点T7において、スリーブ57が同期終了位置(位置P3以降であって、位置P4よりも前の位置)に到達する。摩耗判定部81は、スリーブ57が同期終了位置に到達した場合(時点T7)におけるスリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差(この例では、0)を検出する。摩耗判定部81は、この回転数差に基づいて、シンクロナイザリングSRの摩耗状態を判定する。
その後、スリーブ57は、更に出力主ギヤ53のドグギヤ54の方向に進み、その後、時点T9において、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P5よりも先のギヤイン位置に到達し、スプライン歯57Gとドグ歯54Gとが完全に噛合されることで、変速先の変速段へのギヤイン動作が終了する。
次に、スリーブ57を移動させる推力を通常推力(推力大)とし、シンクロナイザリングSRの摩耗が多くなった場合(摩耗多)における同期、ギヤイン動作を説明する。
時点T0において、ニュートラル位置から出力主ギヤ53方向へのスリーブ57の移動を開始する。この際、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、図5(A)に示すように、大きくなっている。
その後、図5(B)に示すように、スリーブ57は、時点T1において、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとの接触を開始する位置P1(図3参照)に到達する。このように、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGと接触すると、スリーブ57がシンクロナイザリングSRを押圧するので、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ53のドグギヤ54との摩擦による回転同期が行われるので、図5(A)に示すように、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差が減少し始める。なお、この時点では、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54とのコーン面同士の接触状態が安定していないので、シンクロナイザリングSRの摩耗を大きく進行させてしまう。
その後、時点T2において、スリーブ57は、図5(B)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57Gと、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとが広い範囲で接触する位置P2に到達する。このように、スリーブ57のスプライン歯57Gと、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとが広い範囲で接触すると、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ53のドグギヤ54との摩擦による回転同期が行われることとなる。
ここで、シンクロナイザリングSRの摩耗が多いので、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との間での摩擦力が弱く、回転同期による同期荷重が小さくなってしまっている。このため、時点T2以降においては、スリーブ57は、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて徐々に進んでしまう。
時点T2以降は、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、図5(A)に示すように、徐々に減少していく。
その後、時点T5において、スリーブ57が同期終了位置に到達してしまう。摩耗判定部81は、スリーブ57が同期終了位置に到達した場合(時点T5)におけるスリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差を検出する。この時点における回転数差は、摩耗判定部81によりシンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態であるとの判定に用いられる閾値を超えており、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差を適切に減少させることができない、すなわち、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていると判定されることとなる。
その後、スリーブ57は、更に出力主ギヤ53のドグギヤ54の方向に進み、時点T8において、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P5よりも先のギヤイン位置に到達し、スプライン歯57Gとドグ歯54Gとが完全に噛合されることで、変速先の変速段へのギヤイン動作が終了する。ここで、少なくとも時点T5以降においては、シンクロナイザリングSRによる回転同期が行われないので、時点T8においては、時点T5におけるスリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差が維持された状態となっている。このため、時点T8において、スプライン歯57Gとドグ歯54Gとが完全に噛合される際に、スプライン歯57Gやドグ歯54Gが損傷してしまったり、或いは異音を発生させたりしてしまうことがある。
次に、シンクロナイザリングSRの摩耗が多くなった場合(摩耗多)であって、スリーブ57を移動させる推力を摩耗時推力(推力小)に変更した場合における同期、ギヤイン動作を説明する
時点T0において、ニュートラル位置から出力主ギヤ53方向へのスリーブ57の移動を開始する。この際、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、図5(A)に示すように、大きくなっている。
その後、図5(B)に示すように、スリーブ57は、時点T3において、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとの接触を開始する位置P1に到達する。このように、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端がシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGと接触すると、スリーブ57がシンクロナイザリングSRを押圧するので、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ54のドグギヤ54との摩擦による回転同期が行われるので、図5(A)に示すように、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差が減少し始める。なお、この時点では、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54とのコーン面同士の接触状態が安定していないので、シンクロナイザリングSRの摩耗を進行させてしまうこととなる。しかしながら、この場合においては、スリーブ57の推力を摩耗時推力としているので、スリーブ57の推力を通常時推力としている場合に比して、シンクロナイザリングSRの摩耗の進行を低減することができる。
その後、時点T4において、スリーブ57は、図5(B)に示すように、スリーブ57のスプライン歯57Gと、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとが広い範囲で接触する位置P2に到達する。このように、スリーブ57のスプライン歯57Gと、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGとが広い範囲で接触すると、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ54のドグギヤ54との摩擦による回転同期が効果的に行われることとなる。
ここで、シンクロナイザリングSRの摩耗が多いので、シンクロナイザリングSRとドグギヤ54との間での摩擦力が弱く、回転同期による同期荷重が小さくなってしまっている。このため、時点T4以降においては、スリーブ57は、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて徐々に進んでしまう。しかしながら、スリーブ57の推力を摩耗時推力としているので、スリーブ57の推力を通常時推力としている場合に比して、シンクロナイザリングSRと出力主ギヤ53との単位時間当たりの摩擦熱の発生を抑えることができ、シンクロナイザリングSRの摩耗の進行を低減することができる。また、スリーブ57の推力を摩耗時推力としているので、シンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGをかき分けて進む力が弱くなり、スリーブ57の進行速度を抑えることができ、シンクロナイザリングSRによる回転同期を比較的長い間行うことができる。
時点T4以降は、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、図5(A)に示すように、徐々に減少していく。
その後、時点T10において、スリーブ57が同期終了位置に到達してしまう。摩耗判定部81は、スリーブ57が同期終了位置に到達した場合(時点T10)におけるスリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差を検出する。この時点における回転数差は、スリーブ57を移動させる推力を通常推力とし、シンクロナイザリングSRの摩耗が多くなった場合における同期、ギヤイン動作時より小さくすることができる。
その後、スリーブ57は、更に出力主ギヤ53のドグギヤ54の方向に進み、時点T11において、スリーブ57のスプライン歯57Gの先端が位置P5よりも先のギヤイン位置に到達し、スプライン歯57Gとドグ歯54Gとが完全に噛合されることで、変速先の変速段へのギヤイン動作が終了する。ここで、少なくとも時点T10以降においては、シンクロナイザリングSRによる回転同期が行われないので、時点T11においては、時点T10におけるスリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差が維持された状態となっている。ここで、スリーブ57と出力主ギヤ53との回転数差は、スリーブ57を移動させる推力を通常推力とし、シンクロナイザリングSRの摩耗が多くなった場合における同期、ギヤイン動作時より小さくすることができているので、時点T11において、スプライン歯57Gとドグ歯54Gとが完全に噛合される際に、スプライン歯57Gやドグ歯54Gが損傷してしまったり、或いは異音を発生させたりしてしまうことを低減することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る制御装置80によると、摩耗判定部81が、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっているか否かを判定し、変速制御部83が摩耗判定部81によりシンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていると判定された場合に、変速シフタ84によりスリーブ57をシフト移動させる際におけるスリーブ57に加える推力を通常時の推力よりも弱くするように制御するようにしたので、以降における変速時に、シンクロナイザリングSRに発生する摩耗を容易且つ適切に抑制することができる。このため、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となったと検出された場合に、シンクロナイザリングSRが交換されるまでの間において、シンクロナイザリングSRによる摩耗の進行を抑制することができ、シンクロナイザリングSRの機能が比較的有効に発揮される時間を長期化することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、動力源として、エンジン10を用いて説明したが、本発明はこれに限られず、動力源としては、電動モータや油圧モータであってもよい。
また、上記実施形態では、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となった場合に、ニュートラル位置からドグギヤ54に係合するまでの全区間において、スリーブ57の推力を通常推力よりも低い推力となる様に制御していたが、本発明はこれに限られず、スリーブ57がシンクロナイザリングSRと接触し、シンクロナイザリングSRを押圧する範囲のみにおいて、スリーブ57の推力を通常推力よりも低い推力となる様に制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シフトストロークセンサ95により検出されるシフトストローク量により、スリーブ57が同期終了位置に到達したか否かを判定するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、スリーブ57が同期終了位置に到達した場合に、変速シフタ84のスリーブ57を移動させる移動部材又はスリーブ57が接触してオンとなるようにスイッチを配置させておき、スイッチのオン/オフの状態に基づいて、スリーブ57が同期終了位置に到達したか否かを判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、同期終了位置に到達した際のスリーブ57の回転数と、変速ギヤ53の回転数との回転数差に基づいて、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態であるか否かを判定するようにしていたが、本発明はこれに限られず、シンクロナイザリングSRが所定の摩耗状態となっていることを判定できる方法であれば任意の方法を用いてよい。
また、上記実施形態では、変速機として、副変速部40を有するデュアルクラッチ式変速機1を例に挙げていたが、本発明はこれに限られず、シンクロ機構を有する変速機であればよい。
1 デュアルクラッチ式変速機
10 エンジン
11 出力軸
20 デュアルクラッチ装置
21 第1クラッチ
22 第2クラッチ
30 変速機構
40 副変速部
50 主変速部
80 制御装置
81 摩耗判定部
82 警告処理部
83 変速制御部
84 変速シフタ
91 エンジン回転数センサ
92 車速センサ
93 第1入力軸回転数センサ
94 第2入力軸回転数センサ
95 シフトストロークセンサ
96 アクセル開度センサ
97 シフトポジションセンサ

Claims (4)

  1. 動力源からの駆動力が入力されるインプットシャフトと、駆動力を出力するアウトプットシャフトと、複数の変速ギヤと、前記変速ギヤに固定されたドグギヤと噛合わされることにより、前記インプットシャフトから前記アウトプットシャフトへの駆動力の伝達経路を確立するスリーブと、前記ドグギヤと前記スリーブとの間に介装され、前記スリーブに押圧されることにより、前記変速ギヤと前記スリーブとの回転を同期させるように作用するシンクロナイザリングと、前記スリーブを所定のニュートラル位置から前記ドグギヤに噛合わされる方向にシフト移動させる移動機構部と、を有する変速機の制御装置であって、
    前記シンクロナイザリングが所定の摩耗状態となっているか否かを判定する摩耗判定手段と、
    前記摩耗判定手段により前記シンクロナイザリングが前記所定の摩耗状態となっていると判定された場合に、前記移動機構部により前記スリーブをシフト移動させる際における、少なくとも前記スリーブが前記シンクロナイザリングを押圧する範囲において前記スリーブに加える推力を通常時の推力よりも弱くするように制御する推力制御手段と、
    を備える変速機の制御装置。
  2. 前記シンクロナイザリングによる前記変速ギヤとの回転同期が終了している所定の同期終了位置に前記スリーブが到達したか否かを判定する到達判定手段と、
    前記到達判定手段により、前記スリーブが前記同期終了位置に到達したと判定された場合に、その時点における前記スリーブの回転数と、前記変速ギヤの回転数との回転数差を検出する回転数差検出手段と、を更に備え、
    前記摩耗判定手段は、前記回転数差検出手段により検出された前記回転数差が所定の閾値よりも大きい場合に、前記シンクロナイザリングが所定の摩耗状態になっていると判定する
    請求項1に記載の変速機の制御装置。
  3. 前記所定の同期終了位置は、前記スリーブが前記シンクロナイザリングを押圧する範囲よりも前記変速ギヤ側であり、且つ、前記スリーブが前記変速ギヤの前記ドグギヤと接触する位置より手前の位置である
    請求項2に記載の変速機の制御装置。
  4. 前記摩耗判定手段により、前記シンクロナイザリングが前記所定の摩耗状態となっていると判定された場合に、前記シンクロナイザリングの交換が必要であることを示す警告を出力する警告処理手段を更に備える
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の変速機の制御装置。
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