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JP2018061689A - ロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法 - Google Patents

ロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロープ高所作業の安全性及び作業性の向上に資するロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法を提供すること。
【解決手段】メインロープ2及びライフライン3と、前記メインロープ2及び前記ライフライン3に取り付けられる安全帯4とを具備したロープ高所作業用装置1であって、前記ライフライン3は、リトラクタ式墜阻止器具11と、該リトラクタ式墜落阻止器具11及び前記安全帯4を連結する延長ロープ13とによって構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ロープで作業者の身体を保持して法面保護工事やビルの外装清掃などを行う、いわゆるロープ高所作業の際に用いて好適なロープ高所作業用装置及びこのロープ高所作業用装置を用いるロープ高所作業方法に関する。
ロープで作業者の身体を保持し、法面保護工事やビルの外装清掃などを行う従来のロープ高所作業では、一本のメインロープのみに頼る墜落防止措置がとられることがあったため(例えば特許文献1参照)、メインロープが切れたり結び目がほどけたりすることによる死亡災害が発生している。さらに、法面保護工事ではロープと安全帯の接続を外したことによる墜落災害も報告されている。そこでメインロープとともにメインロープとは別のロープであるライフラインを用いる二重の安全対策が必要とされている。
特許第5748529号公報
ところで、二重の安全対策としてライフラインを追加的に設置した場合、ロープが2本となり、昇降する際、作業者はそれぞれのロープに取り付けられたグリップなどの接続器具を個別に操作しなければならない。しかし、例えば法面におけるモルタル等の吹付け作業時には、吹付け作業に用いる吹付けノズルを保持するために少なくとも作業者の片手は常に塞がった状態となり、このような場合には二つの接続器具を空いているもう片方の手のみで操作する必要があるが、片手で二つの接続器具を操作するのは非常に困難である。
そこで、ライフラインとして、作業者の通常の動作を妨げない程度の張力を常にランヤードに与える自動緊張機構を有するリトラクタ式墜落阻止器具(安全ブロック)を用いることが考えられる。この場合、ライフライン側の接続機器操作は不要となり、接続機器の操作は従来通りメインロープ側のみで良い。
しかしながら、例えば法面におけるモルタル等の吹付け作業時に吹付けノズルから吹き出したモルタル等がリトラクタ式墜落阻止器具のランヤードに付着すると、自動緊張機構に不具合を来す恐れがあり、このことは、安全性の低下に繋がる。また、ランヤードにモルタル等が付着しないように吹付け作業を行おうとすると、それだけ作業性が低下することになる。
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、ロープ高所作業の安全性及び作業性の向上に資するロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るロープ高所作業用装置は、メインロープ及びライフラインと、前記メインロープ及び前記ライフラインに取り付けられる安全帯とを具備したロープ高所作業用装置であって、前記ライフラインは、リトラクタ式墜阻止器具と、該リトラクタ式墜落阻止器具及び前記安全帯を連結する延長ロープとによって構成されている(請求項1)。
上記ロープ高所作業用装置において、前記延長ロープの両端にリング状部分を設けてあってもよい(請求項2)。
上記ロープ高所作業用装置において、前記延長ロープは樹脂被膜型アラミド繊維ロープであってもよい(請求項3)。
上記目的を達成するために、本発明に係るロープ高所作業方法は、請求項1〜3の何れか一項に記載のロープ高所作業用装置を用いるロープ高所作業方法であって、前記ライフラインを、前記メインロープが連結される支持物とは異なる支持物に直接又は間接的に連結する(請求項4)。
上記ロープ高所作業方法において、支持ロープの一端を前記メインロープが連結される支持物とは異なる支持物に連結すると共に、前記支持ロープの他端に設けられたリング状部分に前記ライフラインの一端を連結してもよい(請求項5)。
上記ロープ高所作業方法において、法面の上方に位置する支持物に直接又は間接的に連結されている前記ライフラインを、前記法面の途中にある小段に設置された支持物に付け替えるようにしてもよい(請求項6)。
上記ロープ高所作業方法において、前記リトラクタ式墜阻止器具と前記延長ロープとを連結する連結環、前記延長ロープと前記安全帯とを連結する連結環又は前記リトラクタ式墜落阻止器具のフックの少なくとも何れか一つに前記メインロープを通して該メインロープと前記ライフラインとを束ねるようにしてもよい(請求項7)。
本願発明では、ロープ高所作業の安全性及び作業性の向上に資するロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法が得られる。
すなわち、本願の各請求項に係る発明のロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法では、ライフラインにリトラクタ式墜落阻止器具を用いる。ここで、リトラクタ式墜落阻止器具を用いず、接続器具によって安全帯に取り付けられるメインロープと同様のロープによってライフラインを構成しても安全性を高めることはできるが、作業位置を変更する際に二つの接続器具を同時に操作する必要が生じる。しかし、例えば、吹付けノズルを保持しながら行う吹付作業時には少なくとも片手はふさがるのであり、このときに空いているもう片方の手のみで二つの接続器具を操作するのは至難であり、作業性が著しく低下する恐れがある。この点、本発明のロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法では、一つの接続器具のみを操作すればよく、安全性及び作業性の向上をともに図ることができる。
また、上記ロープ高所作業用装置では、リトラクタ式墜落阻止器具の末端に延長ロープを連結している。ここで、リトラクタ式墜落阻止器具のみを用いてライフラインを構成することもできるが、この場合、例えば法面におけるモルタル等の吹付け作業時に吹付けノズルから吹き出したモルタル等がリトラクタ式墜落阻止器具のランヤードに付着すると、リトラクタ式墜落阻止器具の自動緊張機構に不具合を来す恐れがあり、このことは、安全性の低下に繋がる。また、ランヤードにモルタル等が付着しないように吹付け作業を行おうとすると、それだけ作業性が低下することになる。その上、点検の際に異物が付着しているランヤードは交換対象となるため、使用する度にランヤードに付着した異物を取り除くメンテナンスが必要となるが、このメンテナンスに係る労力も増大する。
この点、本発明のライフラインでは、延長ロープを設けて安全帯を装着した作業者とリトラクタ式墜落阻止器具のランヤードとを離し、ランヤードがモルタル等の吹付け範囲内に入らないようにすることにより、延長ロープにモルタル等がかかることはあってもランヤードにかからないようにすることができ、上記各問題を解決することができる。なお、延長ロープはリトラクタ式墜落阻止器具に巻き取られるものではないため、モルタル等が付着してもリトラクタ式墜落阻止器具に不具合が生じることはない。また、請求項3に記載のように、延長ロープとして外面が樹脂で被膜されたものを用いることにより、モルタル等が繊維の奥まで入り込まず、その外面に付着したモルタル等を容易に拭き取ることができるので、メンテナンスが容易となり、延長ロープを長期間使用することも可能となる。
請求項2に係る発明のロープ高所作業用装置では、例えば連結環を用いることにより、延長ロープをリトラクタ式墜落阻止器具及び安全帯に容易に連結することができ、しかも、この場合には、結び目がほどけて墜落事故が生じるといった危険性もなく、安全である。
請求項6に係る発明のロープ高所作業方法では、より広範囲における作業が可能となる。
請求項7に係る発明のロープ高所作業方法では、メインロープ及び延長ロープを束ねることにより、作業範囲を広範に確保することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法を概略的に示す説明図である。 前記ロープ高所作業用装置及びロープ高所作業方法の要部の構成を概略的に示す説明図である。 (A)は上記ロープ高所作業用装置による作業範囲の限界を示す説明図、(B)及び(C)は、前記ロープ高所作業用方法の変形例を概略的に示す説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。
本実施の形態に係るロープ高所作業方法は、図1に示すように、法面Nにてロープ高所作業用装置1を用いて行うものである。そして、このロープ高所作業用装置1は、メインロープ2及びライフライン3と、メインロープ2及びライフライン3に取り付けられる安全帯4とを具備している。
メインロープ2は、例えば法面Nの法肩に存在する堅固な支持物(立木等の自然物、強度のあるアンカーバーや手すり等の人工物など)5に緊結され、法面Nの谷側に向かって垂らされる。図2に示すように、このメインロープ2には、グリップ(接続器具)6が接続され、このグリップ6には2本のランヤード7が接続される。そして、各ランヤード7の先端に設けられた係止部(本例ではフック)8が、作業者Wの身体に装着された安全帯4の身体保持器具(バックサイドベルト)9の左右2箇所に設けられた被係止部(本例ではD環)10に係止することにより、作業者Wの転落防止と姿勢の安定とが図られる。また、作業者Wが法面N上を昇降する際は、グリップ6を操作することにより、メインロープ2におけるグリップ6の嵌合位置を調節すればよい。
ライフライン3は、図1に示すように、作業者Wの通常の動作を妨げない程度の張力を常にランヤード11aに与える自動緊張機構を有するリトラクタ式墜阻止器具(セーフティブロック)11と、リトラクタ式墜落阻止器具11及び安全帯4の胴ベルト12を連結する延長ロープ13とによって構成されている。
ここで、リトラクタ式墜落阻止器具11は、ランヤード(ワイヤー)11aを低速での引き出し可能に且つ高速での引き出し不能に収容するケース11bを備え、ランヤード11aの先端にはフック11c(図2参照)が設けられている。そして、ケース11bは、連結環(カラビナ)Kにより、法面Nの法肩に存在する堅固な支持物5であって、メインロープ2が緊結されていない支持物5に連結されている。また、ケース11bは、ランヤード11aが高速で引き出されようとしたときには図外の自動ロック装置によりロックがかかるように構成されているので、作業者Wが例えば足を滑らせた際にはこの自動ロック装置が働き、墜落が阻止される。
また、図2に示すように、延長ロープ13は、両端にリング状部分14を有し、一端(上端)は、連結環Kを介してリトラクタ式墜落阻止器具11のフック11cに連結され、他端(下端)は、連結環Kを介して安全帯4の胴ベルト12に設けられた被連結部(本例ではD環)15に連結される。なお、延長ロープ13は、樹脂被覆型の高強度アラミドロープであり、アイ加工によって両端にリング状部分14が形成されている。
安全帯4は、メインロープ2が取り付けられる身体保持器具9と、ライフライン3が取り付けられる胴ベルト12と、身体保持器具9及び胴ベルト12を連結する連結ベルト16とによって構成された傾斜面用ハーネスである(図2参照)。身体保持器具9は、主として作業者Wの臀部を広範囲に覆って支持し、胴ベルト12は作業者Wの胴回りに装着され、それぞれバックルにより作業者Wに固定される。
上記の構成からなるロープ高所作業用装置1を用いる本実施形態のロープ高所作業方法では、メインロープ2及びライフライン3を相互に異なる支持物5に連結しておく。そして、作業者Wは、昇降する際には、グリップ6を操作して、メインロープ2におけるグリップ6の接続位置を調節・変更すればよい。
一方、ライフライン3については、リトラクタ式墜落阻止器具11によってランヤード11aの長さ及び張力が自動的に適度に保たれるため、操作は不要である。
本実施形態のロープ高所作業用装置1及びロープ高所作業方法では、ライフライン3にリトラクタ式墜落阻止器具11を用いる。ここで、リトラクタ式墜落阻止器具11を用いず、グリップ6によって安全帯4に取り付けられるメインロープ2と同様のロープによってライフライン3を構成しても安全性を高めることはできるが、作業位置を変更する際に二つのグリップ6を同時に操作する必要が生じる。しかし、例えば図1に示すように、吹付けノズル17を保持しながら行う吹付作業時には少なくとも片手はふさがるのであり、このときに空いているもう片方の手のみで二つのグリップ6を操作するのは至難であり、作業性が著しく低下する恐れがある。この点、本実施形態のロープ高所作業用装置1及びロープ高所作業方法では、一つのグリップ6のみを操作すればよく、安全性及び作業性の向上をともに図ることができる。また、メインロープ2とライフライン3の外観を異ならせておくことにより、両者2,3を取り違えるミスを防止することもできる。
ここで、リトラクタ式墜落阻止器具11のみを用いてライフライン3を構成することは可能であるが、この場合、例えば法面におけるモルタル等の吹付け作業時に吹付けノズル17から吹き出したモルタル等がリトラクタ式墜落阻止器具11のランヤード11aに付着すると、リトラクタ式墜落阻止器具11の自動緊張機構に不具合を来す恐れがあり、このことは、安全性の低下に繋がる。また、ランヤード11aにモルタル等が付着しないように吹付け作業を行おうとすると、それだけ作業性が低下することになる。その上、点検の際に異物が付着しているランヤード11aは交換対象となるため、使用する度にランヤード11aに付着した異物を取り除くメンテナンスが必要となるが、このメンテナンスに係る労力も増大する。
しかし、本実施形態のライフライン3では、延長ロープ13を設けて安全帯4を装着した作業者Wとランヤード11aとを離し、ランヤード11aがモルタル等の吹付け範囲内に入らないようにすることにより(図2参照)、延長ロープ13にモルタル等がかかることはあってもランヤード11aにかからないようにすることができ、上記各問題を解決することができる。なお、延長ロープ13はリトラクタ式墜落阻止器具11に巻き取られるものではないため、モルタル等が付着してもリトラクタ式墜落阻止器具11に不具合が生じることはない。また、延長ロープ13として外面が樹脂で被膜されたものを用いることにより、モルタル等が繊維の奥まで入り込まず、その外面に付着したモルタル等を容易に拭き取ることができるので、メンテナンスが容易となり、延長ロープ13を長期間使用することも可能となる。
延長ロープ13の好ましい長さは、吹付作業時のモルタル等が吹付けノズル17の先から飛散する範囲から考慮すると、1.0〜5.0m程度、より好適には2.0〜3.0m程度である。延長ロープ13を上記範囲より短くすると、モルタル等がランヤード11aにかかる恐れがある。また、延長ロープ13を上記範囲より長くすると、リトラクタ式墜落阻止器具11の自動緊張機構の許容範囲を逸脱してライフライン3の全体に適度な張力が働かなくなって弛みが生じる恐れがあり、この弛みが大きくなるほど作業者Wの墜落し得る距離が伸びるため、安全性の低下に直結する。そして、この弛み防止の点から、延長ロープ13は高強度であるだけでなく軽量であることも重要であり、例えば長さが3mで約500gの重量しかない株式会社テザック製の軽量な樹脂被膜型の高強度アラミド繊維ロープ等を延長ロープ13として使用することが好ましい。
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
上記実施形態には、開閉可能なゲートが設けられたリング状の器具である連結環(カラビナ)Kを用いる連結方法を示しているが、この連結環Kを用いる連結箇所において、他の連結具を用いたり、連結環Kの連結対象どうしを直接連結可能に構成したりしてもよい。例えば、上記実施形態では、連結環Kを介してリトラクタ式墜落阻止器具11のフック11cと延長ロープ13の一端(リング状部分14)を連結しているが、連結環Kを介さずに両者11c、14を直接連結するようにしてもよい。
図1には、リトラクタ式墜落阻止器具11のケース11bを支持物5としての手すりに連結環Kを介して連結する例を示しているが、これに限らず、例えば、立木やアンカーバー等の支持物5に一端を連結(緊結)する支持ロープ(図示していない)の他端(下端)に例えばアイ加工によってリング状部分を設けておき、このリング状部分に連結環Kを介してリトラクタ式墜落阻止器具11のケース11bを連結するようにしてもよい。
上記実施形態では、安全帯4として、図2に示す傾斜面用ハーネスを用いているが、これに限らず、作業内容等に応じて垂直面用ハーネス等、種々の構成のものを用いるようにしてもよい。
上記実施形態のロープ高所作業用装置1では、図3(A)に示すように、作業者Wは、ランヤード11aの長さ(例えば20m)と延長ロープ13の長さ(例えば3m)とを足した長さ(例えば23m)にほぼ相当する距離分のみ支持物5から下方に移動することができるが、それ以上の下降はこのままでは不可能である。そこで、更なる下降が必要な場合には、例えば図3(B)に示すように、支持物5とリトラクタ式墜落阻止器具11とを、継ぎ足し用ロープ18によって連結するようにすればよい。この継ぎ足し用ロープ18としては、両端に例えばアイ加工によってリング状部分が形成されたロープを用い、それぞれ連結環Kを介して継ぎ足し用ロープ18の一端を支持物5に連結し、他端をリトラクタ式墜落阻止器具11に連結することが考えられる。この場合、連結環Kを介して複数の継ぎ足し用ロープ18を直列に連結するようにしてもよい。なお、図3(A)〜(C)では、メインロープ2等の記載は省略している。
また、図3(C)に示すように、法面Nの途中に小段19がある場合には、この小段19に手摺やアンカーバー等の支持物5を設置すれば、法面Nの上方に位置する支持物5に直接又は間接的に連結されているライフライン3を、法面Nの途中に設けられた小段19に設置された支持物5に付け替えることにより、より広範囲における作業が可能となる。
図2に示すように、作業者Wの作業範囲内には、メインロープ2と、ライフライン3の延長ロープ13とが存在し得るのであり、図2に示す例では、これらのロープを束ねるといったことはしていないので、作業時に邪魔になり易い。
そこで、リトラクタ式墜阻止器具11と延長ロープ13とを連結する連結環K、延長ロープ13と安全帯4とを連結する連結環K又はリトラクタ式墜落阻止器具11のフック11cの少なくとも何れか一つにメインロープを通してメインロープ2とライフライン3とを束ね、作業範囲をより広範に確保するようにしてもよい。特に、リトラクタ式墜阻止器具11と延長ロープ13とを連結する連結環K又はフック11cの何れか一方と、延長ロープ13と安全帯4とを連結する連結環Kとにメインロープ2を通し、メインロープ2とライフライン3の延長ロープ13とを略平行状態にすれば、作業範囲を非常に広範囲に確保することができるので好ましい。
また、このようにメインロープ2とライフライン3とを束ねる構成に代えて、あるいはこの構成に加えて、メインロープ2におけるグリップ6よりも山側部分又は谷側部分の何れか一方又は両方と、延長ロープ13とを束ねる筒状カバー(図示していない)を設けるという構成を採用すれば、メインロープ2において筒状カバーで覆われた部分に対するモルタル等の付着を防止することもできる。ここで、筒状カバーは、例えば合成樹脂等で筒状に成形されたものでもよいし、一枚のシート状に成形され、表面の一端と裏面の他端とに設けられ相互に係合する係合部(例えば面ファスナーやボタン等)どうしを係合させることで筒状になるように構成されたものであってもよい。
また、筒状カバーは作業者Wの作業範囲内に配置してあることが好ましく、メインロープ2及び延長ロープ13に沿って移動可能であっても、グリップ6や連結環Kを乗り越えて移動しないように構成してあれば、筒状カバーを作業範囲内に位置させておくことができる。但し、これに限らず、例えば適宜の連結手段により筒状カバーを安全帯4、グリップ6、連結環Kの何れかに連結し、筒状カバーの移動範囲を制限するようにしてもよい。
上記実施形態では、延長ロープ13の下端側のリング状部分14と安全帯4の胴ベルト12の被連結部15とを連結環Kを介して連結しているが、これに限らず、例えば、延長ロープ13の下端側のリング状部分14に、リング状部分14の形成時(アイ加工時)に一体化するといった手段により二重外れ止め装置付き安全帯用フック(図示していない)を取り付け、このフックを被連結部15に係脱するようにすれば、延長ロープ13の着脱が容易となるとともに安全性が向上する。なお、二重外れ止め装置付き安全帯用フックは、外れ止め装置を操作しなければフックが開口しないように構成されているものである。
なお、本明細書で挙げた変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
1 ロープ高所作業用装置
2 メインロープ
3 ライフライン
4 安全帯
5 支持物
6 グリップ
7 ランヤード
8 係止部
9 身体保持器具
10 被係止部
11 リトラクタ式墜落阻止器具
11a ランヤード
11b ケース
11c フック
12 胴ベルト
13 延長ロープ
14 リング状部分
15 被連結部
16 連結ベルト
17 吹付けノズル
18 継ぎ足し用ロープ
19 小段
K 連結環
N 法面
W 作業者

Claims (7)

  1. メインロープ及びライフラインと、
    前記メインロープ及び前記ライフラインに取り付けられる安全帯とを具備したロープ高所作業用装置であって、
    前記ライフラインは、リトラクタ式墜阻止器具と、該リトラクタ式墜落阻止器具及び前記安全帯を連結する延長ロープとによって構成されていることを特徴とするロープ高所作業用装置。
  2. 前記延長ロープの両端にリング状部分を設けてある請求項1に記載のロープ高所作業用装置。
  3. 前記延長ロープは樹脂被膜型アラミド繊維ロープである請求項1又は2に記載のロープ高所作業用装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のロープ高所作業用装置を用いるロープ高所作業方法であって、
    前記ライフラインを、前記メインロープが連結される支持物とは異なる支持物に直接又は間接的に連結するロープ高所作業方法。
  5. 支持ロープの一端を前記メインロープが連結される支持物とは異なる支持物に連結すると共に、前記支持ロープの他端に設けられたリング状部分に前記ライフラインの一端を連結する請求項4に記載のロープ高所作業方法。
  6. 法面の上方に位置する支持物に直接又は間接的に連結されている前記ライフラインを、前記法面の途中にある小段に設置された支持物に付け替える請求項4又は5に記載のロープ高所作業方法。
  7. 前記リトラクタ式墜阻止器具と前記延長ロープとを連結する連結環、前記延長ロープと前記安全帯とを連結する連結環又は前記リトラクタ式墜落阻止器具のフックの少なくとも何れか一つに前記メインロープを通して該メインロープと前記ライフラインとを束ねる請求項4〜6の何れか一項に記載のロープ高所作業方法。

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