JP2018058313A - 立体造形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】積層位置における材料層の位置ずれ量を算出し、ステージの位置を補正することにより立体造形物の造形精度を向上することのできる立体造形装置を提供する。【解決手段】検出手段15によって、第1の材料層のマーカ2aと第2のマーカ2bを検出し、マーカ2aと2bの基準位置間の距離L1を算出し、第1の材料層1aが積層位置7にまで搬送した時点で、第2のマーカ2bを再び検出手段15によって検出し、検出位置15bと第2のマーカ2bの基準位置との距離L2を算出し、L1とL2とに基づいて、積層位置7内における第1の材料層1aの位置ずれ量を算出し、ステージを搬送方向4に沿って移動させて、第1の材料層1aの位置ずれを補正する。【選択図】図3
Description
本発明は、アディティブマニファクチャリング(AM)、三次元プリンタ、ラピッドプロトタイピング(RP)等で呼称される積層造形法により、立体造形物を製造する立体造形装置に関する。
積層造形法は、立体物の形状データをスライスして複数の断面データに分割し、各断面データに応じて造形材粒子からなる材料層を形成し、該材料層を順次積層して一体化することにより、立体造形物を製造する技術である。積層造形法では、複雑な立体形状を金型を用いずに製造可能であることから、試作品の成形や、単品や小ロット品の製造に利用されている。
特許文献1,2には、電子写真方式を用いた積層造形法が開示されている。係る方法では中間担持体上に造形材粒子を配置して断面データに応じた材料層を形成し、該材料層を加熱溶融させ、ステージ上に先に転写された材料層の上に転写、積層して一体化する工程を繰り返して立体造形物を製造する。このような、中間担持体を用いた積層造形法においては、各材料層を先に転写された材料層の上に転写する際の位置合わせ精度が最終的に得られる立体造形物の造形精度に大きく影響する。そのため、特許文献1に開示された方法では、エンコーダマーキングを用いて、材料層の搬送方向に沿った位置合わせを行うことにより、中間担持体である搬送中間担持体上の材料層の位置を識別している。また、特許文献2の方法では、材料層を担持したアクセプター基板の近傍に配置された検出部によって基板上のアライメントマークを検出することによって、材料層を積層するステージの位置補正を行っている。
特許文献1,2には、電子写真方式を用いた積層造形法が開示されている。係る方法では中間担持体上に造形材粒子を配置して断面データに応じた材料層を形成し、該材料層を加熱溶融させ、ステージ上に先に転写された材料層の上に転写、積層して一体化する工程を繰り返して立体造形物を製造する。このような、中間担持体を用いた積層造形法においては、各材料層を先に転写された材料層の上に転写する際の位置合わせ精度が最終的に得られる立体造形物の造形精度に大きく影響する。そのため、特許文献1に開示された方法では、エンコーダマーキングを用いて、材料層の搬送方向に沿った位置合わせを行うことにより、中間担持体である搬送中間担持体上の材料層の位置を識別している。また、特許文献2の方法では、材料層を担持したアクセプター基板の近傍に配置された検出部によって基板上のアライメントマークを検出することによって、材料層を積層するステージの位置補正を行っている。
中間担持体を用いて材料層を該材料層の形成位置からステージ上に搬送する立体造形装置においては、該材料層の搬送手段の位置決め精度によって、ステージに対する材料層の位置ずれが生じ、造形精度に劣る場合があった。そのため、ステージ上にまで搬送された材料層の位置を検出して、本来の位置からのずれを算出し、該材料層に対してステージの位置を補正する必要がある。
しかしながら、電子写真方式で形成した材料層は加熱によってシート化され、先の材料層と熱融着するため、ステージ近傍は100℃程度の高温となる。一方、材料層の位置を10μm以下の精度で検出するセンサの温度仕様はせいぜい50℃以下であり、特許文献2のように積層位置の近傍にセンサを配置することは難しい。また、特許文献1の方法では、補正できない誤差として、エンコーダマークや材料層の検出誤差に加えて、エンコーダマーク間の製造誤差が生じるため、その分造形精度は低下してしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、積層位置における材料層の位置ずれ量を算出し、ステージの位置を補正することにより立体造形物の造形精度を向上することのできる立体造形装置を提供することを目的とする。
しかしながら、電子写真方式で形成した材料層は加熱によってシート化され、先の材料層と熱融着するため、ステージ近傍は100℃程度の高温となる。一方、材料層の位置を10μm以下の精度で検出するセンサの温度仕様はせいぜい50℃以下であり、特許文献2のように積層位置の近傍にセンサを配置することは難しい。また、特許文献1の方法では、補正できない誤差として、エンコーダマークや材料層の検出誤差に加えて、エンコーダマーク間の製造誤差が生じるため、その分造形精度は低下してしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、積層位置における材料層の位置ずれ量を算出し、ステージの位置を補正することにより立体造形物の造形精度を向上することのできる立体造形装置を提供することを目的とする。
本発明は、中間担持体と、
造形材料からなる材料層を前記中間担持体上に形成する材料層形成手段と、
前記中間担持体上の前記材料層を、前記中間担持体から転写・積層するステージと、
前記中間担持体を駆動させて、前記材料層を搬送する駆動手段と、
を有する立体造形装置であって、
前記材料層の搬送経路上に設けられた少なくとも一つの検出手段と、
前記材料層形成手段によって前記中間担持体上に形成された第1の材料層を前記検出手段によって検出した第1の位置情報と、前記材料層の搬送方向において前記第1の材料層よりも後方側に位置する第2の材料層を前記検出手段によって検出した第2の位置情報とに基づき、前記第1の材料層の基準位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第1の距離として算出する第1の算出手段と、
前記第1の材料層が前記ステージが配置された積層位置に搬送され、前記中間担持体の駆動が停止した時に、前記検出手段によって検出された前記第2の材料層の画像情報に基づき、前記検出手段の検出位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第2の距離として算出する第2の算出手段と、
前記第1の距離と前記第2の距離とに基づいて、前記積層位置内における前記第1の材料層の位置を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記積層位置内における前記第1の材料層の位置に基づき、前記ステージを前記中間担持体に平行な方向に移動させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
造形材料からなる材料層を前記中間担持体上に形成する材料層形成手段と、
前記中間担持体上の前記材料層を、前記中間担持体から転写・積層するステージと、
前記中間担持体を駆動させて、前記材料層を搬送する駆動手段と、
を有する立体造形装置であって、
前記材料層の搬送経路上に設けられた少なくとも一つの検出手段と、
前記材料層形成手段によって前記中間担持体上に形成された第1の材料層を前記検出手段によって検出した第1の位置情報と、前記材料層の搬送方向において前記第1の材料層よりも後方側に位置する第2の材料層を前記検出手段によって検出した第2の位置情報とに基づき、前記第1の材料層の基準位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第1の距離として算出する第1の算出手段と、
前記第1の材料層が前記ステージが配置された積層位置に搬送され、前記中間担持体の駆動が停止した時に、前記検出手段によって検出された前記第2の材料層の画像情報に基づき、前記検出手段の検出位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第2の距離として算出する第2の算出手段と、
前記第1の距離と前記第2の距離とに基づいて、前記積層位置内における前記第1の材料層の位置を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記積層位置内における前記第1の材料層の位置に基づき、前記ステージを前記中間担持体に平行な方向に移動させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明においては、中間担持体上の二つの材料層の距離を算出し、該距離に基づいて積層位置における材料層の位置ずれ量を算出するため、高精度の検出手段を室温領域に配置して、材料層の位置ずれを補正することができる。よって、本発明によれば、立体造形物を高精度に製造することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
〔実施形態1〕
(装置構成)
図1は、本発明の立体造形装置の第1の実施形態のシステム構成を示す概略図である。本例の立体造形装置は、装置部10と、制御部20と、算出部30と、から構成される。
装置部10は、造形材粒子からなる材料層1を形成し、該材料層1を加熱して造形材粒子を一体化し、シート状となった材料層1を、ステージ13上の造形台19上に順次積層して立体造形物を製造する装置である。
制御部20は、装置部10における様々な処理に対する制御を行う。具体的には、CPUやメモリ、記録デバイスを備えたコンピュータで構成されており、記憶されたプログラムをCPUが実行、処理することにより装置部10を制御する。
算出部30は、積層位置7における材料層1の位置ずれ量の算出を行う。
(装置構成)
図1は、本発明の立体造形装置の第1の実施形態のシステム構成を示す概略図である。本例の立体造形装置は、装置部10と、制御部20と、算出部30と、から構成される。
装置部10は、造形材粒子からなる材料層1を形成し、該材料層1を加熱して造形材粒子を一体化し、シート状となった材料層1を、ステージ13上の造形台19上に順次積層して立体造形物を製造する装置である。
制御部20は、装置部10における様々な処理に対する制御を行う。具体的には、CPUやメモリ、記録デバイスを備えたコンピュータで構成されており、記憶されたプログラムをCPUが実行、処理することにより装置部10を制御する。
算出部30は、積層位置7における材料層1の位置ずれ量の算出を行う。
装置部10は、材料層形成手段11と、中間担持体(以下、「担持体」と記す)12と、ステージ13と、造形台19と、加圧部14と、検出手段15と、クリーニング部17から構成される。
材料層形成手段11は、目的とする立体造形物のスライス画像データに基づき電子写真プロセスによって材料層1を形成し、該材料層1を担持体12上へ転写する。電子写真プロセスとは、感光体を帯電し、露光によって潜像を形成し、現像剤粒子を付着させて現像剤像を形成する手法であり、本発明では現像剤粒子として造形材粒子を用いる。材料層1には、目的とする立体造形物を構成する材料層以外に、該材料層1の位置合わせの基準となるマーカを含んでいる。
材料層形成手段11は、目的とする立体造形物のスライス画像データに基づき電子写真プロセスによって材料層1を形成し、該材料層1を担持体12上へ転写する。電子写真プロセスとは、感光体を帯電し、露光によって潜像を形成し、現像剤粒子を付着させて現像剤像を形成する手法であり、本発明では現像剤粒子として造形材粒子を用いる。材料層1には、目的とする立体造形物を構成する材料層以外に、該材料層1の位置合わせの基準となるマーカを含んでいる。
担持体12は、材料層形成手段11で形成した材料層1を積層位置7へと搬送方向4に沿って搬送する。担持体12として本実施形態では、ポリイミドなどの樹脂材料からなる無端ベルトを用いており、複数のローラにより張架されている。また、担持体12の表面はフィルミング防止層としてフッ素コーティングがされているのが望ましい。複数のローラのうち少なくともいずれかが担持体12の駆動手段である駆動ローラ18であり、担持体12の駆動や停止を行う。また、担持体12はステンレスなどの金属材料からなるものでもよい。
ステージ13は、積層位置7において造形台19の積層面の面内方向や積層方向の位置制御を行う。ステージ13の移動手段としては、ボールねじやUSM(Ultra Sonic Motor)などを用いた駆動機構が好ましく用いられる。また、ステージ13はエンコーダなどの位置検出手段を有しており、後述するステージ制御部24により位置制御を行う。
加圧部14は、積層位置7において造形台19又は該造形台19上に積層された材料層1からなる積層体6に材料層1を積層する際に、材料層1を接着させるための加熱も行う。よって、加圧部14は加熱手段を備えている。尚、材料層1は、加圧部14に搬送される前に加熱されてシート状となっていてもよく、その場合には、材料層1の搬送方向において加圧部14よりも後方に加熱手段(不図示)を配置する。
検出手段15は、材料層1の位置検出を行う。検出方法としては、三角測距式の光学センサにより材料層1の端辺の検出を行う。また、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などの撮像素子を使用したラインセンサやエリアセンサも使用することができる。その場合、取得画像を2値化処理することにより材料層1の端辺の検出を行う。
検出手段15は、材料層1の搬送経路上に積層位置7とは異なる位置に配置されている。積層位置7では材料層1を加熱してシート化した状態で積層を行うため、積層位置7の近傍では造形材料の荷重たわみ温度以上に温調する必要がある。例えば、ABSなどの樹脂材料の荷重たわみ温度は70℃乃至100℃程度である。それに対して、材料層1の位置を10μm以下で検出するセンサの温度仕様はせいぜい50℃以下であるため、積層位置7にセンサを配置することは困難である。検出手段15としては、材料層形成手段11により担持体12上に形成した材料層1の画像欠陥を検出するセンサと併用することができる。
また、後述する第1のマーカ及び第2のマーカは、担持体12の搬送方向に沿って、検出手段15の検出位置と積層位置7の距離とほぼ等しくなるように形成される必要がある。詳細については後述するが、それにより、検出手段15の検出位置に第2のマーカが存在するときに、積層位置7に第1のマーカと同時に形成された材料層が存在するようになる。それにより、検出手段15の検出位置と第2のマーカの基準位置との距離を算出することで積層位置7における材料層1の位置ずれ量を算出し、ステージ13の位置を面内方向に補正することができる。
クリーニング部17は、次の材料層1を形成する前に担持体12上のクリーニングを行う。クリーニング方法としては、ブレード方式や非接触のバキューム方式を用いる。
制御部20は、制御統括部21と、材料層形成制御部22と、担持体制御部23と、ステージ制御部24と、材料層検出制御部25から構成される。制御統括部21は、装置部10の装置全体における各制御部を統合して制御する部分であり、各制御部の駆動タイミングなどを制御統括部21により制御する。材料層形成制御部22は、材料層形成手段11の駆動のオン/オフ制御やタイミング制御を行う。担持体制御部23は、担持体12の駆動のオン/オフ制御や駆動速度の制御の他、担持体12のテンション制御や蛇行調整等を行う。ステージ制御部24は、制御統括部21から入力された目標移動量や位置情報に基づきステージ13の積層面の面内方向及び積層方向の位置制御を行う。また、後述する特定手段33により特定した積層位置7内における材料層1の位置情報に基づきステージ13の面内方向の位置制御を行う。材料層検出制御部25は、検出手段15の検出タイミングの制御を行う。また、検出手段15により材料層1を検出して得られたトリガ信号などの検出結果を後述する算出部30へ伝送する。尚、材料層形成制御部22、担持体制御部23、ステージ制御部24、材料層検出制御部25はそれぞれ、制御統括部21により駆動タイミングが合うように制御される。
算出部30は、第1の算出手段31と、第2の算出手段32と、特定手段33から構成される。
第1の算出手段31は、材料層検出制御部25より伝送されたトリガ信号のタイミングと担持体12の搬送速度から所定の二つの材料層1のマーカの基準位置間の距離(第1の距離)を算出する。また、上記二つの材料層1が隣接していない場合には、隣接する二つの材料層1の間の各マーカの基準位置間の距離を累積して、該二つの材料層1のマーカの基準位置間の距離を算出する。算出した第1の距離の情報は後述する特定手段33へ伝送される。
第2の算出手段32は、材料層検出制御部25により伝送された検出結果から、検出手段15の検出位置に対して後述する第2の距離を算出する。算出した第2の距離は後述する特定手段33へ伝送される。
特定手段33は、伝送された第1及び第2の距離から、積層位置における第1の材料層1の位置を特定し、位置ずれ量を算出する。材料層1の位置ずれ量の算出方法の詳細については後述する。
第1の算出手段31は、材料層検出制御部25より伝送されたトリガ信号のタイミングと担持体12の搬送速度から所定の二つの材料層1のマーカの基準位置間の距離(第1の距離)を算出する。また、上記二つの材料層1が隣接していない場合には、隣接する二つの材料層1の間の各マーカの基準位置間の距離を累積して、該二つの材料層1のマーカの基準位置間の距離を算出する。算出した第1の距離の情報は後述する特定手段33へ伝送される。
第2の算出手段32は、材料層検出制御部25により伝送された検出結果から、検出手段15の検出位置に対して後述する第2の距離を算出する。算出した第2の距離は後述する特定手段33へ伝送される。
特定手段33は、伝送された第1及び第2の距離から、積層位置における第1の材料層1の位置を特定し、位置ずれ量を算出する。材料層1の位置ずれ量の算出方法の詳細については後述する。
(補正プロセス)
図2は、本実施形態による材料層1の位置ずれ補正プロセスを示すフローチャートである。
ステップS1:材料層形成手段11により、担持体12上に立体造形物を構成する材料層と、立体造形物の構成には関与しない第1のマーカとを同時に形成する。
ステップS2:材料層形成手段11により、材料層1の搬送方向において後方側に、第2のマーカを形成する。
ステップS3:担持体12を駆動した状態で、検出手段15により第1のマーカを検出する(第1の位置情報)。
ステップS4:ステップS3で担持体12を駆動した状態のままで検出手段15により第2のマーカを検出する(第2の位置情報)。
ステップS5:ステップS3及びS4で第1のマーカ及び第2のマーカを検出して得られたトリガ信号と、材料層1の搬送速度から第1及び第2のマーカのそれぞれの基準位置間の距離(第1の距離)の算出を行う。
ステップS6:では、ステップS4の後に担持体12を停止し、検出手段15により再度第2のマーカを検出する。
ステップS7:ステップS6で得られた第2のマーカの検出結果から、検出手段15の検出位置に対する第2のマーカの基準位置との距離(第2の距離)の算出を行う。尚、ステップS5に対してステップS6、S7を並列処理しても構わない。
ステップS8:ステップS5で得られた第1の距離と、ステップS7で得られた第2の距離から、積層位置7内における材料層1の位置を特定し、該材料層1の位置ずれ量を算出する。
ステップS9:ステップS8で得られた材料層1の位置ずれ量に基づきステージ14の面内方向における位置補正を行う。
以上が積層位置7における材料層1の位置ずれ量の補正プロセスであり、複数の材料層1を連続積層する場合は上記プロセスが繰り返される。
図2は、本実施形態による材料層1の位置ずれ補正プロセスを示すフローチャートである。
ステップS1:材料層形成手段11により、担持体12上に立体造形物を構成する材料層と、立体造形物の構成には関与しない第1のマーカとを同時に形成する。
ステップS2:材料層形成手段11により、材料層1の搬送方向において後方側に、第2のマーカを形成する。
ステップS3:担持体12を駆動した状態で、検出手段15により第1のマーカを検出する(第1の位置情報)。
ステップS4:ステップS3で担持体12を駆動した状態のままで検出手段15により第2のマーカを検出する(第2の位置情報)。
ステップS5:ステップS3及びS4で第1のマーカ及び第2のマーカを検出して得られたトリガ信号と、材料層1の搬送速度から第1及び第2のマーカのそれぞれの基準位置間の距離(第1の距離)の算出を行う。
ステップS6:では、ステップS4の後に担持体12を停止し、検出手段15により再度第2のマーカを検出する。
ステップS7:ステップS6で得られた第2のマーカの検出結果から、検出手段15の検出位置に対する第2のマーカの基準位置との距離(第2の距離)の算出を行う。尚、ステップS5に対してステップS6、S7を並列処理しても構わない。
ステップS8:ステップS5で得られた第1の距離と、ステップS7で得られた第2の距離から、積層位置7内における材料層1の位置を特定し、該材料層1の位置ずれ量を算出する。
ステップS9:ステップS8で得られた材料層1の位置ずれ量に基づきステージ14の面内方向における位置補正を行う。
以上が積層位置7における材料層1の位置ずれ量の補正プロセスであり、複数の材料層1を連続積層する場合は上記プロセスが繰り返される。
(位置ずれの算出方法)
図3は、本実施形態による材料層1の位置ずれ量の算出方法を示す概略図である。
図3(a)は、検出手段15により第1のマーカ2aを検出する様子を示している。材料層形成手段11は、材料層1として、立体造形物を構成する材料層1aと、第1のマーカ2aとを同時に形成する。よって、材料層1aと第1のマーカ2aとの距離(後述する図3(c)中のL4)は既知である。
図3は、本実施形態による材料層1の位置ずれ量の算出方法を示す概略図である。
図3(a)は、検出手段15により第1のマーカ2aを検出する様子を示している。材料層形成手段11は、材料層1として、立体造形物を構成する材料層1aと、第1のマーカ2aとを同時に形成する。よって、材料層1aと第1のマーカ2aとの距離(後述する図3(c)中のL4)は既知である。
図3(b)は、検出手段15により第2のマーカ2bを検出する様子を示している。第2のマーカ2bは、材料層形成手段11により第1のマーカ2aと異なるタイミングで形成される。また、第2のマーカ2bは、第2の材料層1bと同時に形成され、第2の材料層1bの位置ずれを補正するための第1のマーカとして用いられる。このように、形成タイミングが異なるため、第1のマーカ2aと第2のマーカ2b間において担持体12への転写誤差が生じる。本発明では、第1のマーカ2aと第2のマーカ2bとの基準位置間の距離(第1の距離L1)を算出する。第1のマーカ2aの検出開始から第2のマーカ2bの検出終了までは担持体12は等速駆動している。本実施形態では、マーカ2a,2bは、図3に示すように材料層1aの搬送方向4に対して直行する端辺と斜行する端辺と平行な端辺とからなる直角三角形で構成されている。図3(a)、(b)では、マーカ2a,2bの搬送方向4に対して直行する端辺を基準位置として、該基準位置が検出手段15の検出位置15aを通過する時間情報を検出する。それにより得られた第1のマーカ2aと第2のマーカ2bのトリガ信号のタイミングと材料層1aの搬送速度から第1の距離L1を算出する。
図3(c)では、材料層1aを積層位置7に搬送し、担持体12を停止した後に、再度検出手段15により第2のマーカ2bを検出する様子を示している。それにより、担持体12の停止誤差を含めた材料層1aの位置ずれ量を算出することができる。検出手段15は、マーカ2bの画像情報より、材料層1aの搬送方向に対して斜行する端辺と平行する端辺とをそれぞれ検出する。マーカ2bは、図3に示されるように、搬送方向4に沿って、該搬送方向4に直交する幅が漸減する。よって、検出手段15によって得られたマーカ2bの幅情報と、基準位置での幅情報に基づき、検出手段15の検出位置15aとマーカ2bの基準位置との距離(第2の距離L2)が算出される。
上記したように、図3(a)、(b)で第1の距離L1と第2の距離L2とが算出される。第1のマーカ2aの基準位置と材料層1aの基準位置(本例では搬送方向4の後方側端部)との距離L4、及び、積層位置7の基準位置(本例では搬送方向4の後方側端部)と検出手段15の検出位置15aとの距離L5は、予め設定できるため既知である。よって、L1+L2+L4−L5より、積層位置7の基準位置から材料層1aの基準位置までの距離L3が算出され、積層位置内における材料層1aの位置が特定される。よって、L3を予め設定された距離と比較することで、材料層1aの搬送方向4における位置ずれが求められ、該位置ずれ量に応じてステージ13を該位置ずれ量を低減する搬送方向に移動させることで、材料層1aの位置ずれを補正することができる。
担持体12の停止精度が0.1mm程度であった場合、位置ずれ補正をしないとその誤差が材料層1の位置ずれに影響する。しかし、本発明の位置ずれ補正を行うことにより、最終的な位置ずれ量は検出手段15の検出誤差とステージ13の位置決め精度のみであり、10μm以下に抑えることができる。また、特許文献1に開示された方法では、担持体12にエンコーダマーキングを設ける必要があるが、異なるマークを検出するためマーク間の造形誤差が生じてしまい造形精度が悪くなってしまう。しかし、本発明では、第1及び第2のマーカ2a,2bの基準位置間の距離L1を算出し、再度第2のマーカ2bを検出しているため、マーク間の造形誤差は生じない。よって本発明では、造形精度を向上することができる。
尚、図3では三角形のマーカ2a、2bを例に挙げたが、搬送方向4に沿って幅が漸増或いは漸減する形状であれば、幅情報を検出して同様に第2の距離L4を算出することができる。また、本実施形態では、マーカ2a,2bを使用せず、材料層1aの端辺を基準位置として検出することにより、第1の距離L1や第2の距離L4を検出することもできる。この場合、各材料層1a間の端辺の距離情報を予め記憶しておき、その距離を考慮して材料層1aの積層位置内の位置を特定するのが望ましい。
また、一つの材料層1aに対して同時に形成するマーカは1つである必要はない。複数のマーカを形成することにより、状況に応じて検出するマーカを使い分けることも可能である。
また、一つの材料層1aに対して同時に形成するマーカは1つである必要はない。複数のマーカを形成することにより、状況に応じて検出するマーカを使い分けることも可能である。
図3では、第1のマーカ2aと第2のマーカ2bとが隣接する場合について説明したが、第1のマーカ2aと第2のマーカ2bとが、1以上の材料層1を挟んで形成されていても良い。その場合には、図4(a)乃至(d)のように、隣接するマーカ間の距離M1、M2、M3をそれぞれ算出しておき、これらの累積を行って第1の距離L1を算出することができる。
〔実施形態2〕
(装置構成)
図5は、本発明の立体造形装置の第2の実施形態のシステム構成を示す概略図である。本実施形態では、第1の検出手段15と、第2の検出手段16の2つの検出手段を用いる以外、装置部10の構成は実施形態1と同様である。
(装置構成)
図5は、本発明の立体造形装置の第2の実施形態のシステム構成を示す概略図である。本実施形態では、第1の検出手段15と、第2の検出手段16の2つの検出手段を用いる以外、装置部10の構成は実施形態1と同様である。
本実施形態では、積層位置7と、第1の検出手段15と、第2の検出手段16は、材料層1の搬送方向4に沿ってほぼ等間隔に配置されている。また、第1のマーカが積層位置7に存在する時に、第2のマーカが第1の検出手段15の検出位置に存在するように第2のマーカは形成される。
第2の検出手段16は、第1の検出手段15と同様に材料層検出制御部25により検出タイミングが制御される。第1の検出手段15により第1のマーカを検出し、第2の検出手段16により第2のマーカを検出することにより、第1及び第2のマーカの基準位置間の距離(第1の距離)を算出する。実施形態1では、1つの検出手段15で2つのマーカを検出するため、同時に検出することができず、材料層1の搬送時に生じる搬送方向4に直交する位置ずれ量に対して補正することができない。それに対して、本実施形態では、2つの検出手段15,16で2つのマーカを同時に検出するため、搬送方向4に直交する方向や、積層方向に対して回転する方向の位置ずれに対しても補正することができる。
また、図5のように検出手段15,16を配置することにより、材料層形成手段11により担持体12上に形成した材料層1の画像欠陥を検出するセンサを第1の検出手段15のセンサと併用することができる。また、積層後に担持体上に残留する材料層1の残渣を検出するセンサを第2の検出手段16のセンサと併用することができる。これにより、装置全体の低コスト化につながる。
(補正プロセス)
ステップS3とステップS4とを同時に行う以外、実施形態1と同様である。
ステップS3とステップS4とを同時に行う以外、実施形態1と同様である。
(位置ずれの算出方法1)
図6は、本実施形態による材料層1の搬送方向4における位置ずれ量の算出方法を示す概略図である。本実施形態においても、実施形態1と同様に、直角三角形のマーカ2a,2bを形成している。
図6は、本実施形態による材料層1の搬送方向4における位置ずれ量の算出方法を示す概略図である。本実施形態においても、実施形態1と同様に、直角三角形のマーカ2a,2bを形成している。
図6(a)は、第1の検出手段15及び第2の検出手段16により、第1のマーカ2a及び第2のマーカ2bをそれぞれ同時に検出している様子を示している。即ち、第1の検出手段15によって、検出位置15aにおける第1のマーカ2aの幅情報を取得し、第2の検出手段16によって、検出位置16aにおける第2のマーカ2bの幅情報を取得する。次いで、該幅情報に基づき、検出位置15a、16aから第1及び第2のマーカ2a,2bの基準位置までの距離D1,D2を算出する。第1の検出手段15の検出位置15aと第2の検出手段16の検出位置16aとの距離D3は既知であるから、D1+D3−D2より、第1及び第2のマーカ2a,2bの基準位置間の距離(第1の距離L1)を算出する。尚、検出位置15a,16aにおける、第1及び第2のマーカ2a,2bの幅情報に基づき、距離D1,D2を算出する方法は、実施形態1において第2の距離L2を求めた手順と同様である。尚、本実施形態では、担持体12を停止した状態でも、第1のマーカ2a及び第2のマーカ2bを同時に検出することができる。
図6(b)は、第1の検出手段15により、第2のマーカ2bを検出している様子を示している。第2のマーカ2bの検出方法及び検出手段15の検出位置15aと第2のマーカ2bの基準位置との距離(第2の距離L2)の算出方法については、実施形態1における図2のステップS6、S7と同様であるため説明を省略する。
上記したように、第1の距離L1と第2の距離L2とが算出される。さらに、実施形態1と同様に、第1のマーカ2aの基準位置と材料層1aの基準位置との距離L4、及び、積層位置7の基準位置と検出手段15の検出位置15aとの距離L5も既知である。よって、L1+L2+L4−L5より、積層位置7の基準位置から材料層1aの基準位置までの距離L3が算出され、積層位置内における材料層1aの位置が特定される。ここで、算出されたL3を、予め設定された距離と比較することで、材料層1aの搬送方向4における位置ずれが求められる。よって、該位置ずれ量に応じてステージ13を搬送方向4に移動させることで、材料層1aの位置ずれが解消され、造形精度を向上させることができる。
(位置ずれの算出方法2)
図7は、本実施形態による材料層1の搬送方向4に直交する方向における位置ずれ量の算出方法を示す概略図である。
図7は、本実施形態による材料層1の搬送方向4に直交する方向における位置ずれ量の算出方法を示す概略図である。
図7(a)は、第1の検出手段15及び第2の検出手段16により、第1のマーカ2a及び第2のマーカ2bの搬送方向4に直交する方向における基準位置をそれぞれ同時に検出している様子を示している。検出は、担持体12を駆動した状態で行う。本実施形態では、それぞれのマーカ2a、2bの搬送方向4に対して平行な端辺を基準位置として画像情報より検出し、検出手段15の搬送方向4に直交する方向の基準位置15bからの距離t1,t2を第3及び第4の位置情報としてそれぞれ算出する。そして、それらの距離の差分T1が材料層1aの搬送方向4に対して直交する方向における第1及び第2のマーカ2a、2bの基準位置間の距離(第3の距離T1)になる。また、担持体12が停止した状態でも、同様に第1のマーカ2a、第2のマーカ2bを同時に検出して第1及び第2のマーカの距離T1を算出することができる。
図7(b)は、第1の検出手段15により、第2のマーカ2bを検出している様子を示している。検出方法については、実施形態1や実施形態2における材料層1の搬送方向4に対して平行な位置ずれ量の補正と同様である。担持体12を停止し、第2のマーカ2bの画像情報より第2のマーカ2bの基準位置を検出して、検出手段15の基準位置15bと第2のマーカ2bの基準位置との距離(第4の距離T2)を算出する。
上記したように、図7(a)、(b)より、第3の距離T1と第4の距離T2とが算出される。さらに、実施形態1、2と同様に、第1のマーカ2aの基準位置と材料層1aの基準位置との距離T4、及び、積層位置7の搬送方向4に直交する方向の基準位置と検出手段15の検出位置15bとの距離T5も既知である。よって、T1+T2+T4−T5より、積層位置7の基準位置から材料層1aの基準位置までの距離T3が算出され、積層位置内における材料層1aの位置が特定される。ここで、T3を予め設定された距離と比較することで、材料層1aの搬送方向4に直交する方向の位置ずれが求められ、該位置ずれ量に応じてステージ13を搬送方向4に直交する方向に移動させることで、材料層1aの位置ずれを補正することができる。
(積層プロセス1)
図8、図9は、本実施形態によって複数の材料層を、位置ずれを補正しながら積層するプロセスを示す概略図である。積層位置7と、第1の検出手段15と、第2の検出手段16は、材料層の搬送方向4に沿ってほぼ等間隔に配置されている。尚、図8,図9において、マーカは図示を省略する。
先ず、図8(a)において、材料層1をA1、B1、A2、B2・・・の順番で形成する。尚、A1’、B1’のように、「’」を付した符号は、立体造形物を構成する材料層のみをステージ13上に転写・積層し、マーカのみが担持体12上に残された状態を示す。図8(a)では、第1の検出手段15で材料層A3のマーカを検出し、第2の検出手段16で材料層A1のマーカを検出している様子を示している。この場合、材料層A3のマーカが第1のマーカ2aに相当し、材料層A1のマーカが第2のマーカ2bに相当する。それぞれの材料層1を検出して材料層A1とA3のマーカの基準位置間の距離L1を算出する。
図8、図9は、本実施形態によって複数の材料層を、位置ずれを補正しながら積層するプロセスを示す概略図である。積層位置7と、第1の検出手段15と、第2の検出手段16は、材料層の搬送方向4に沿ってほぼ等間隔に配置されている。尚、図8,図9において、マーカは図示を省略する。
先ず、図8(a)において、材料層1をA1、B1、A2、B2・・・の順番で形成する。尚、A1’、B1’のように、「’」を付した符号は、立体造形物を構成する材料層のみをステージ13上に転写・積層し、マーカのみが担持体12上に残された状態を示す。図8(a)では、第1の検出手段15で材料層A3のマーカを検出し、第2の検出手段16で材料層A1のマーカを検出している様子を示している。この場合、材料層A3のマーカが第1のマーカ2aに相当し、材料層A1のマーカが第2のマーカ2bに相当する。それぞれの材料層1を検出して材料層A1とA3のマーカの基準位置間の距離L1を算出する。
図8(b)では、第1及び第2検出手段15,16により材料層B3及びB1のマーカをそれぞれ検出しており、材料層B1及びB3のマーカの基準位置間の距離L1を算出している。この場合、材料層B3のマーカが第1のマーカ2aに相当し、材料層B1のマーカが第2のマーカ2bに相当する。
図8(c)では、第1の検出手段15により、材料層A1のマーカを検出し、検出手段15の検出位置と材料層A1のマーカの基準位置との距離L2を算出している。距離L2と、図8(a)で算出した材料層A1とA3のマーカの基準位置間の距離L1から、積層位置7内における材料層A3の位置を特定し、位置ずれを補正する。また、これと同時に、第1及び第2の検出手段15,16により材料層A1及びA2のマーカを検出して、材料層A1及びA2のマーカの基準位置間の距離L1の算出を行う。これにより、材料層A3の位置ずれ補正と同時に、別の材料層A1及びA2のマーカの基準位置間の距離L1を算出することができ、装置全体の高速化につながる。
図8(d)では、第1検出手段15により材料層B1のマーカを検出し、図8(c)と同様に、材料層B3の位置ずれ量を算出して補正している。また、材料層A3’に関しては、立体造形物を構成する材料層1aについては積層されているが、マーカについては積層されず担持体12上に残った状態である。その理由は、材料層A3’のマーカを用いて材料層A2の位置ずれ補正を行うためである。そのため、材料層A3’のマーカについては、図5に示したクリーニング部17を通過しても除去せず、図9(a)に示すように、材料層形成手段11を通過して第1の検出手段15により検出が行われる。また、図9(c)に示すように、材料層A3’は積層位置7を通過し、その後、クリーニング部17により除去される。そのため、クリーニング部17はクリーニングオン/オフ制御されているのが望ましく、また、構成としては可動式で担持体12に当接/離間する構成や、非接触のバキューム方式が考えられる。
図8(e)では、第1の検出手段15で材料層A2のマーカを検出して積層位置7における材料層A1の位置を特定し、位置ずれの補正を行う。また、同時に検出手段15、16で材料層A2及びA3’のマーカを検出して、材料層A2とA3’のマーカの基準位置間の距離L1の算出を行う。図8(f)乃至図9(c)についても同処理なので説明を省略する。
(積層プロセス2)
図10、図11は、本実施形態によって複数の材料層を、位置ずれを補正しながら積層するプロセスを示す概略図である。先に説明した図8,図9の積層プロセス1と同様に、図10(a)乃至図11(c)はそれぞれ材料層の検出、又は積層の様子をそれぞれ示しており、図10(a)から図11(c)の順番で動作を行う。また、積層位置7と、第1の検出手段15と、第2の検出手段16は、材料層の搬送方向4に沿ってほぼ等間隔に配置されている。尚、図10,図11において、マーカは図示を省略する。
図10、図11は、本実施形態によって複数の材料層を、位置ずれを補正しながら積層するプロセスを示す概略図である。先に説明した図8,図9の積層プロセス1と同様に、図10(a)乃至図11(c)はそれぞれ材料層の検出、又は積層の様子をそれぞれ示しており、図10(a)から図11(c)の順番で動作を行う。また、積層位置7と、第1の検出手段15と、第2の検出手段16は、材料層の搬送方向4に沿ってほぼ等間隔に配置されている。尚、図10,図11において、マーカは図示を省略する。
本実施形態では、先の積層プロセス1とは異なり、本積層プロセスでは材料層A1、A2、A3、B1、B2、B3・・・の順番で形成される。積層プロセス1では、一度に材料層A1、B1、A2、B2、A3、B3を形成していた。そのため、材料層A1、B1、A2、B2、A3、B3の検出と積層が終わると、再度、材料層A1、B1、A2、B2、A3、B3を一度に形成する必要があるため、その間に時間のロスが発生する可能性がある。それに対して、本積層プロセス2では、材料層の形成と、検出及び積層とを並列処理して行うため、時間のロスを最小限に抑えることができる。
図10(a)では、材料層1をA1、A2、A3の順番に形成している。また、第1の検出手段15で材料層A3のマーカを検出し、第2の検出手段16で材料層A1のマーカをそれぞれ検出している。その検出結果より、材料層A1及びA3のマーカの基準位置間の距離L1の算出を行う。図10(a)では、材料層A3のマーカが第1のマーカ2aに相当し、材料層A1のマーカが第2のマーカ2bに相当する。
図10(b)では、第1の検出手段15で材料層A1のマーカを検出して、積層位置7における材料層A3の位置を特定し、位置ずれの補正を行っている。また、材料層形成手段11により材料層B1を形成し、検出手段15、16により材料層A1及びA2のマーカを検出し、これらのマーカの基準位置間の距離L1を算出している。
図10(c)では、第1の検出手段15により材料層A2のマーカを検出して、積層位置7における材料層A1の位置を特定し、位置ずれの補正を行っている。同時に、材料層A2のマーカと、積層後の材料層A3’のマーカとをそれぞれ検出して、材料層A2及びA3’のマーカの基準位置間の距離L1を算出している。積層後の材料層A3’のマーカの処理方法については積層プロセス1と同様であり、説明を省略する。
図10(d)では、第1の検出手段15により材料層A3’のマーカを検出して、積層位置7における材料層A2の位置を特定し、位置ずれの補正を行っている。同時に、材料層A1’及びA3’のマーカの基準位置間の距離L1の算出も行っている。
図10(e)では、第1の検出手段15により材料層B3のマーカを検出して、積層位置7における材料層B2の位置を特定し、位置ずれの補正を行っている。同時に、材料層B1及びB3のマーカの基準位置間の距離L1の算出も行っている。また、この時、材料層A1’を図5に示したクリーニング部17により除去し、その位置に材料層形成手段11により新たな材料層A4を形成している。図10(f)乃至図11(c)についても同処理なので説明を省略する。
1:材料層、2a,2b:マーカ、7:積層位置、11:材料層形成手段、12:中間担持体、13:ステージ、15,16:検出手段、15a、16a:検出位置、15b:基準位置、31:第1の算出手段、32:第2の算出手段、33:特定手段、L1:第1の距離、L2:第2の距離、T1:第3の距離、T2:第4の距離
Claims (8)
- 中間担持体と、
造形材料からなる材料層を前記中間担持体上に形成する材料層形成手段と、
前記中間担持体上の前記材料層を、前記中間担持体から転写・積層するステージと、
前記中間担持体を駆動させて、前記材料層を搬送する駆動手段と、
を有する立体造形装置であって、
前記材料層の搬送経路上に設けられた少なくとも一つの検出手段と、
前記材料層形成手段によって前記中間担持体上に形成された第1の材料層を前記検出手段によって検出した第1の位置情報と、前記材料層の搬送方向において前記第1の材料層よりも後方側に位置する第2の材料層を前記検出手段によって検出した第2の位置情報とに基づき、前記第1の材料層の基準位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第1の距離として算出する第1の算出手段と、
前記第1の材料層が前記ステージが配置された積層位置に搬送され、前記中間担持体の駆動が停止した時に、前記検出手段によって検出された前記第2の材料層の画像情報に基づき、前記検出手段の検出位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第2の距離として算出する第2の算出手段と、
前記第1の距離と前記第2の距離とに基づいて、前記積層位置内における前記第1の材料層の位置を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記積層位置内における前記第1の材料層の位置に基づき、前記ステージを前記中間担持体に平行な方向に移動させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする立体造形装置。 - 前記検出手段が一つであって、
前記第1の位置情報が、前記検出手段が前記第1の材料層の基準位置を検出した第1の時間情報であり、
前記第2の位置情報が、前記検出手段が前記第2の材料層の基準位置を検出した第2の時間情報であり、
前記第1の時間情報と前記第2の時間情報と前記材料層の搬送速度に基づいて、前記第1の距離が算出され、
前記第1の材料層が前記積層位置に停止した時に、前記第2の算出手段が、前記検出手段によって検出された前記第2の材料層の画像情報に基づいて、前記第2の距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。 - 前記材料層は、前記搬送方向に直交する幅が該搬送方向に沿って漸減或いは漸増する形状のマーカを有し、
前記検出手段は、前記第2の材料層の画像情報より前記第2の材料層のマーカの幅情報を検出し、
前記第2の算出手段は、前記検出手段が検出した前記マーカの幅情報に基づいて、前記第2の距離を算出することを特徴とする請求項2に記載の立体造形装置。 - 前記検出手段として、第1の検出手段と第2の検出手段とを備え、
前記第1の検出手段の検出位置と前記第2の検出手段の検出位置との距離が、前記第1の検出手段の検出位置と前記材料層の積層位置との距離とほぼ等しく、
前記第1の位置情報が、前記第1の検出手段が検出した前記第1の材料層の画像情報であり、
前記第2の位置情報が、前記第1の位置情報と同時に取得され、前記第2の検出手段が検出した前記第2の材料層の画像情報であり、
前記第1の算出手段が、前記第1の材料層と第2の材料層のそれぞれの画像情報に基づいて前記第1の距離を算出し、
前記第2の算出手段が、前記第1の材料層が前記積層位置に停止した時に、前記第1の検出手段によって検出された前記第2の材料層の画像情報に基づいて、前記第2の距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。 - 前記材料層は、前記搬送方向に直交する幅が該搬送方向に沿って漸減或いは漸増する形状のマーカを有し、
前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段は、前記画像情報として、前記マーカの幅情報を検出し、
前記第1の算出手段及び前記第2の手段はそれぞれ、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段が検出した前記マーカの幅情報に基づいて、前記第1の材料層の基準位置及び第2の材料層の基準位置を算出し、前記第1の距離及び第2の距離を算出することを特徴とする請求項4に記載の立体造形装置。 - 前記第1の検出手段は、前記材料層形成手段によって前記中間担持体上に形成された前記材料層の欠陥を検出するセンサであり、
前記第2の検出手段は、前記材料層が、前記中間担持体上から前記ステージ上に転写されなかった残渣を検出するセンサであることを特徴とする請求項4又は5に記載の立体造形装置。 - 前記第1の検出手段は、前記搬送方向に直交する方向における所定の基準位置から前記第1の材料層の基準位置までの第3の位置情報を検出し、
前記第2の検出手段は、前記搬送方向に直交する方向における所定の基準位置から前記第2の材料層の基準位置までの第4の位置情報を検出し、
前記立体造形装置が、
前記第3の位置情報と前記第4の位置情報に基づき、前記第1の材料層の基準位置と前記第2の材料層の基準位置との距離を第3の距離として算出する第3の算出手段と、
前記第1の材料層が前記ステージが配置された積層位置に搬送され、前記中間担持体の駆動が停止した時に、前記第2の検出手段が前記所定の基準位置から前記第2の材料層の基準位置までの距離を第4の距離として算出する第4の算出手段と、
を備え、
前記特定手段が、前記第1の距離乃至前記第4の距離に基づいて、前記積層位置内における前記第1の材料層の位置を特定することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の立体造形装置。 - 前記検出手段は、ラインセンサまたはエリアセンサであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の立体造形装置。
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