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JP2018055920A - 表示装置及びその製造方法、並びに多面取り用基板 - Google Patents

表示装置及びその製造方法、並びに多面取り用基板 Download PDF

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JP2018055920A JP2016189585A JP2016189585A JP2018055920A JP 2018055920 A JP2018055920 A JP 2018055920A JP 2016189585 A JP2016189585 A JP 2016189585A JP 2016189585 A JP2016189585 A JP 2016189585A JP 2018055920 A JP2018055920 A JP 2018055920A
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Tetsusen Kamiya
哲仙 神谷
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Abstract

【課題】簡略化された製造方法と、それを用いた信頼性の高い表示装置の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】第1の基板と、第1の基板と対向している第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置されているシール材と、第1の基板上に設けられた表示領域と、表示領域の周囲を取り囲む外周領域と、第1の基板上に設けられた駆動回路と、第1の基板の外周領域の少なくとも一辺に設けられた絶縁層と、第1の基板上に設けられ、表示領域、外周領域、及び駆動回路を覆う封止膜と、を有し、封止膜は、絶縁層によって分離されており、断面視で、第1の基板の少なくとも1辺において、外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有する膜であることを含む表示装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置及びその製造方法、並びに多面取り用基板に関する。
従来、表示装置として、有機エレクトロルミネッセンス材料(有機EL材料)を表示部の発光素子(有機EL素子)に用いた有機EL表示装置(Organic Electroluminescence Display)が知られている。有機EL表示装置は、液晶表示装置等とは異なり、有機EL材料を発光させることにより表示を実現するいわゆる自発光型の表示装置である。
このような有機EL表示装置に含まれる有機EL素子は、大気に曝されると、大気中の水分及び酸素により有機EL材料を含む発光層や陰極の劣化、ひいては素子の性能低下を招く。そのため、有機EL素子を外気から遮断するために、有機EL素子が配列された表示領域の構造を覆うように、封止膜を形成する対策が取られている。
また、このような有機EL表示装置においては、多面取り用基板に複数の表示パネルを形成し、その後、個片の表示パネルに分断して製造する方法が広く採用されている。
特開2006−321674号公報 特開2011−126732号公報
多面取り用基板に複数の表示パネルを形成し、その後、複数の表示パネルを個片の表示パネルに分断する際に、封止膜に応力が集中してダメージが生じる可能性がある。封止膜に発生したダメージが伝搬して表示領域に到達し、ダメージから水分が発光素子に侵入すると、発光素子が劣化してしまうおそれがある。発光素子が劣化すると、表示パネルの信頼性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、多面取り用基板に形成された複数の表示パネルを個片に分断するときに、封止膜に発生するダメージが表示領域に伝播することを防止する方法を提供することを目的の一つとする。また、本発明は、発光素子の劣化が抑制された信頼性の高い表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によると、第1の基板と、第1の基板と対向している第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置されているシール材と、第1の基板上に設けられた表示領域と、表示領域の周囲を取り囲む外周領域と、第1の基板上に設けられた駆動回路と、第1の基板の外周領域の少なくとも一辺に設けられた絶縁層と、第1の基板上に設けられ、表示領域、外周領域、及び駆動回路を覆う封止膜と、を有し、封止膜は、絶縁層によって分離されており、断面視で、第1の基板の少なくとも1辺において、外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有する膜であることを含む表示装置が提供される。尚、シール材を用いる手段以外の方法で、第1の基板と第2の基板の固定をできるならば、シール材は用いなくてもよい。
また、本発明の他の一実施形態によると、基板と、基板に設けられた表示領域、表示領域の周囲を取り囲む外周領域、及び駆動回路を有する表示パネル領域を複数有し、基板上に、複数の表示パネル領域のうち、隣り合う表示パネル領域の境界線を含む境界の領域に設けられた第1の絶縁層及び第2の絶縁層と、基板の略全面を覆う封止膜と、を有し、第1の絶縁層と第2の絶縁層は略平行であり、且つ境界線を挟んで対向して配置され、封止膜は、第1の絶縁層及び第2の絶縁層によって分離されており、断面視で、表示パネル領域の少なくとも1辺において、外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有する膜であることを含む多面取り用基板が提供される。
また、本発明の他の一実施形態によると、基板に、表示領域、表示領域の周囲を取り囲む外周領域、及び駆動回路を有する表示パネル領域を複数形成し、基板上に、複数の表示パネル領域のうち、隣り合う表示パネル領域の境界線を含む境界の領域に、第1の絶縁層及び第2の絶縁層を、略平行であり、且つ境界線を挟んで対向して配置されるように形成し、基板の略全面に、第1の絶縁層及び第2の絶縁層によって分離されており、断面視で、表示パネル領域の少なくとも1辺において、外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有するように形成された封止膜を形成し、第1の絶縁層と第2の絶縁層との間の境界の領域において、基板を境界線で切断して、複数の表示パネル領域を個片化することを含む表示装置の製造方法が提供される。
また、本発明の他の一実施形態によると、第1の基板に、表示領域と表示領域の周囲を取り囲む外周領域、及び駆動回路を有する表示パネル領域を複数形成し、基板上に、複数の表示パネル領域のうち、隣り合う領域の境界線を含む境界の領域に第1の絶縁層及び第2の絶縁層を略平行であり、且つ境界線を挟んで対向して配置されるように形成し、基板の略全面に、第1の絶縁層及び第2の絶縁層によって分離されており、断面視で、表示パネル領域の少なくとも1辺において、外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有するように形成された封止膜を形成し、第1の基板と、表示パネル領域を挟んで対向する位置に第2の基板を配置し、第1の絶縁層と第2の絶縁層との間の境界の領域において、基板を境界線で切断して、複数の表示パネル領域を個片化することを含む表示装置の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る表示装置を表す平面図及び断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置を表す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置を表す断面図である。 本発明の一実施形態に係る多面取り用基板の平面図である。 本発明の一実施形態に係る多面取り用基板の断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る多面取り用基板の平面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置を表す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置を表す断面図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面に関して、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて各部の幅、厚さ、形状等を模式的に表す場合があるが、それら模式的な図は一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。さらに、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同一又は類似の要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
本発明において、ある一つの膜を加工して複数の膜を形成した場合、これら複数の膜は異なる機能、役割を有することがある。しかしながら、これら複数の膜は同一の工程で同一層として形成された膜に由来し、同一の層構造、同一の材料を有する。したがって、これら複数の膜は同一層に存在しているものと定義する。
なお、本明細書中において、図面を説明する際の「上」、「下」などの表現は、着目する構造体と他の構造体との相対的な位置関係を表現している。本明細書中では、側面視において、後述する絶縁表面から発光素子に向かう方向を「上」と定義し、その逆の方向を「下」と定義する。本明細書および特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
<第1実施形態>
本実施形態に係る表示装置の構成について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1(A)は、本実施形態に係る表示装置100の概略構成を示す平面図であり、図1(B)は、図1(A)のA1−A2における断面図である。図1(A)に示すように、表示装置100は、絶縁表面上に形成された表示領域105と、走査線駆動回路として機能する駆動回路106a、106bとを有する。また、表示領域105の周囲を外周領域116が取り囲んでいる。また、第1の基板101上と第2の基板102との間に、表示領域105と、駆動回路106a、106bとを囲むようにシール材108が配置されており、第1の基板101と第2の基板102は、シール材108によって固着されている。なお、図1(A)において、第1の基板101と第2の基板102とを固着するために、シール材108を用いる構成について説明したが、この構成に限られるものではない。他の手段において、第1の基板101と第2の基板102とが固着される場合には、シール材108は必ずしも用いなくともよい。また、第1の基板101と、第2の基板102と、シール材108との間の空間に充填材を含んでいてもよい。
第1の基板101上には、第2の基板102よりも外側の位置に、ドライバIC104と、外部接続端子部111が設けられている。外部接続端子部111は、複数の端子107によって構成されている。図1(A)では、ドライバIC104内に、データ線駆動回路が組み込まれている例を示すが、ドライバIC104と表示領域105との間の領域に別途設ける構成としてもよい。ドライバIC104は、駆動回路106a、106b、及びデータ線駆動回路に信号を与える制御部として機能する。ドライバIC104は、ICチップのような形態で別途第1の基板101上に配置してもよく、フレキシブルプリント回路(Flexible Print Circuit:FPC)に設けて外付けしてもよい。FPCは、外部接続端子部111の複数の端子107と接続される。
ここで、絶縁表面は、第1の基板101の表面である。第1の基板101は、その表面上に設けられる画素電極や絶縁層などの各層を支持する。尚、第1の基板101は、それ自体が絶縁性材料からなり、絶縁表面を有していても良いし、第1の基板101上に別途絶縁膜を形成して絶縁表面を形成しても良い。絶縁表面が得られる限りにおいて、第1の基板101の材質や、絶縁膜を形成する材料は特に限定しない。
図1に示す表示領域105には、複数の画素109がマトリクス状に配置される。各画素109は、後述する画素電極と、該画素電極の一部(アノード)、該画素電極上に積層された発光層を含む有機層(発光部)及び陰極(カソード)からなる発光素子と、を含む。各画素109には、ドライバIC104に含まれるデータ線駆動回路から画像データに応じたデータ信号が与えられる。それらデータ信号に従って、各画素109に設けられた画素電極に電気的に接続されたトランジスタを駆動し、画像データに応じた画面表示を行うことができる。トランジスタとしては、典型的には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)を用いることができる。但し、薄膜トランジスタに限らず、電流制御機能を備える素子であれば、如何なる素子を用いても良い。
また、第1の基板101上の外周領域116において、シール材108の外側には、第1の基板101の辺に沿って絶縁層103が設けられている。また、絶縁層103は、シール材108に沿って壁状に伸びている。絶縁層103は、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板から、1つの表示装置を切り出す際に使用される。なお、図1(A)には、第1の基板101の3辺に沿って、絶縁層103が設けられている例について示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の基板101の少なくとも一辺に絶縁層が形成されていればよい。
図1(B)に、図1(A)に示すA1−A2における絶縁層103の断面図を示す。第1の基板101上に、無機絶縁層112と平坦化膜113が設けられている。無機絶縁層112は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン等の無機材料で形成されている。また、平坦化膜113は、例えば、ポリイミドやアクリル等の有機材料で形成されている。さらに、平坦化膜113上には、絶縁層103が形成されている。絶縁層103の断面は、第1の基板101と接する側の下辺が、第1の基板101と離れた側の上辺よりも小さい逆テーパー形状を有している。絶縁層103は、例えば、ネガ型の感光性樹脂又はポジ型の感光性樹脂を用いて形成される。また、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などの有機樹脂や、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機材料を組み合わせて、単層又は積層して形成しても良い。
平坦化膜113及び絶縁層103上には、封止膜115a、115b、115cが形成されている。封止膜115aは、図1(A)に示す表示領域105や、駆動回路106a、106b上に形成されている。また、封止膜115a上には、シール材108が設けられており、第1の基板101と第2の基板102とを固着している。封止膜115bは、絶縁層103の上面だけでなく傾斜面にも形成されている。図1(B)に示すように、外周領域116において、封止膜115a、115b、115cは、絶縁層103によって分離された不連続な部分を有する膜となっている。また、絶縁層103の断面を逆テーパー形状とすることにより、絶縁層103にエッジ部を設ける。絶縁層103のエッジ部を利用して、封止膜を分離させることができる。尚、シール材を用いる手段以外の方法で、第1の基板101と第2の基板102の固定をできるならば、シール材は用いなくてもよい。
封止膜115a、115b、115cは、無機材料及び有機材料を単層又は積層して、用いることができる。無機材料を用いる場合、例えば、窒化シリコン(SixNy)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化アルミニウム(AlxOy)、窒化アルミニウム(AlxNy)、酸化窒化アルミニウム(AlxOyNz))、窒化酸化アルミニウム (AlxNyOz)等の膜などを用いることができる(x、y、zは任意)。また、有機材料を用いる場合、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などを用いることができる。封止膜115a、115b、115cとしては水分の遮断性が高い膜が好ましい。本実施形態では、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、有機樹脂、窒化シリコン膜の積層とすることが好ましい。封止膜115a、115b、115cを、水分の遮断性が高い膜で形成することにより、表示装置100の外部から侵入した水分が、表示領域105、駆動回路106a、106bに侵入することを防止することができる。その結果、表示領域105、駆動回路106a、106bに形成された素子の劣化を防止することができる。
図1(A)に示す表示装置100は、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板から、1つの表示装置を切り出すことによって形成される。表示装置100においては、絶縁層103が形成された外側の領域、及び外部接続端子部111の外側において切り出されている。例えば、絶縁層103については、図1(B)に示す封止膜115cが形成された領域において、表示装置100が切り出されている。表示装置100に絶縁層がなく、封止膜が連続的に形成されている場合、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板から、1つの表示装置を切り出す際に、封止膜にダメージが発生するおそれがある。また、封止膜に発生したダメージが、表示領域105や駆動回路106a、106bに伝搬してしまうおそれがある。封止膜のダメージから水分が発光素子に侵入すると、発光素子の劣化してしまうおそれがある。発光素子が劣化すると、表示パネルの信頼性が低下するおそれがある。そこで、図1(A)に示すように、表示装置100の外周領域116に絶縁層103を設けることにより、封止膜を絶縁層103によって分離された不連続な部分を有する膜とする。そして、図1(B)に示すように、絶縁層103の外側の領域である封止膜115cにおいて、表示装置の切り出しを行う。これにより、表示装置の切り出しの際に、封止膜115cにダメージが発生したとしても、封止膜115a、表示領域105や駆動回路106a、106bにダメージが伝搬することを防止することができる。また、封止膜115aにダメージが及ばず、保護されることにより、水分が表示領域105、駆動回路106a、106bに侵入することを防止することができるため、表示装置100の信頼性を向上させることができる。
図2に、図1(A)に示す表示装置100のB1−B2の断面図について示す。図2は、表示領域105と、駆動回路106aと、外周領域116における断面を示している。
図1に示すように、表示領域105は複数の画素109を有し、複数の画素109の各々は、トランジスタ120及び発光素子130を有する。また、トランジスタ120は、発光素子130と接続され、発光素子130の発光を制御する。トランジスタ120は、第1の基板101上に形成された下地膜121上に形成される。下地膜121は、酸化シリコン、窒化シリコンなどを用いて単層又は積層で形成される。
図2に示すように、トランジスタ120は、半導体層122と、ゲート絶縁膜123と、ゲート電極124を有する。半導体層122は、下地膜121上に形成されており、非晶質シリコン、多結晶シリコン、又は酸化物半導体などで形成される。ゲート絶縁膜123は、半導体層122上に形成されており、酸化シリコン、窒化シリコンなどを用いて単層又は積層で形成される。ゲート電極124は、半導体層122上にゲート絶縁膜123を介して形成されており、銅、モリブデン、タンタル、タングステン、アルミニウムなどを用いて単層又は積層で形成される。
トランジスタ120上には、層間絶縁膜125が形成されており、層間絶縁膜125は、酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機材料を用いて単層又は積層で形成される。なお、図2に示す下地膜121、ゲート絶縁膜123、層間絶縁膜125は、図1に示す無機絶縁層112に相当する。半導体層122には、層間絶縁膜125に形成された開口を介して、ソース電極又はドレイン電極126、127が接続されている。ソース電極又はドレイン電極126、127は、銅、モリブデン、タンタル、タングステン、アルミニウムなどを用いて単層又は積層で形成される。また、層間絶縁膜125、ソース電極又はドレイン電極126、127上には、平坦化膜113が形成されており、平坦化膜113は、感光性アクリルなどを用いて形成されている。また、平坦化膜113は、ソース電極又はドレイン電極126、127や、層間絶縁膜125に設けられた開口部、ゲート電極124や半導体層122の形状に伴う層間絶縁膜125の凹凸を埋没し、略平坦な形状を有している。
発光素子130は、画素電極128と、有機EL層129と、対向電極131と、を有する。画素電極128は、平坦化膜113に形成された開口部を介して、ソース電極又はドレイン電極127と接続されている。画素電極128は、画素ごとに独立して設けられており、有機EL層129と、対向電極131は、画素に跨って設けられている。隣接する画素の間には、隔壁となる第4の絶縁層135aが設けられている。第4の絶縁層135aは、画素電極128の端部において、対向電極131と短絡することを防ぎ、かつ隣接する画素と画素とを絶縁するものである。第4の絶縁層135aは、平坦化膜113と同じく、感光性アクリルなどを用いて形成される。また、第4の絶縁層135aと平坦化膜113は同一工程、同一材料で形成されてもよい。
画素電極128及び隔壁となる第4の絶縁層135a上には、有機EL層129となる有機材料が形成されている。図2では、有機EL層129を単層の様に示しているが、画素電極128側から、正孔輸送層、発光層、電子輸送層がこの順に形成されている。また、有機EL層129は、各画素109に形成しても良いし、表示領域105に亘って略全面に形成されていても良い。図2では、略全面に有機EL層129を設ける場合について示している。略全面に有機EL層129を設けることにより、全画素109において白色を得て、第2の基板102に形成された着色層133、134によって所望の色波長部分を取り出す構造とすることができる。また、有機EL層129及び第4の絶縁層135a上には、対向電極131が形成されている。対向電極131は、表示領域105と、表示領域105近傍に設けられた陰極コンタクト部(図示せず)に亘って形成される。対向電極131は、陰極コンタクト部で下層の導電層(例えば、画素電極と同時に形成された導電層)と接続され、最終的には外部接続端子部に引き出される。
本実施形態で示す表示装置100は、有機EL層129で発光した光を対向電極131側に射出する、いわゆるトップエミッション型の構造を有している。なお、本実施形態においては、トップエミッション型について例示するが、本発明はこれに限定されず、画素電極128側に射出するボトムエミッション型を適用することもできる。画素電極128は、有機EL層129で発光した光を、対向電極131側に向かって反射させるため、反射率の高い金属膜で形成されることが好ましい。または、画素電極128は、金属膜と透明導電膜との積層構造とし、光反射面が含まれる構造としてもよい。また、対向電極131は、透光性を有しかつ導電性を有するITO(酸化スズ添加酸化インジウム)やIZO(酸化インジウム・酸化亜鉛)等の透明導電膜で形成されていることが好ましい。または、対向電極131として、射出光が透過できる程度の膜厚で金属膜を形成しても良い。
第2の基板102には、遮光層132と、着色層133、着色層134が形成される。遮光層132は、着色層133と着色層134とが重なる領域に形成されている。着色層133は、発光素子130と対向する領域に形成されている。また、隣の画素の領域には、着色層133とは異なる色を有する着色層134が形成されている。遮光層132は、着色層133と着色層134が重なる領域に設けられる。有機EL層129にて発光した光は、着色層133及び着色層134を介して第2の基板102側から射出される。ここでは発光素子130を単色発光の材料で全画素共通で同じ材料を用いた例を示しているが、発光素子130は各々の画素毎に、例えば、赤色、緑色、青色のように予め設計された発光色を発光するよう、夫々の画素毎に独立して配列された組み合わせでも良い。この場合は着色層133、134、遮光層132は不要となる。
駆動回路106aは、トランジスタ140、トランジスタ150を有する。トランジスタ140、トランジスタ150を含む複数のトランジスタによって駆動回路が構成される。なお、トランジスタ140とトランジスタ150は、同じ極性を有していても良いし、異なる極性を有するCMOS構造であっても良い。トランジスタ140及びトランジスタ150上には、表示領域105と同様に、平坦化膜113が形成されている。また、駆動回路106aにおいて、平坦化膜113上には、第5の絶縁層135bが形成されている。なお、第5の絶縁層135bは、表示領域105における第4の絶縁層135aと同時に同一材料で形成される。また、第4の絶縁層135a及び第5の絶縁層135bは、絶縁層103と、同一の材料で形成されてもよく、少なくとも一部の工程が共通であってもよい。また、第4の絶縁層135aと第5の絶縁層135bと、平坦化膜113は同一工程、同一材料で形成されてもよい。
表示領域105及び駆動回路106a上には、封止膜115aが形成されている。本実施形態で示すように、発光素子130として有機EL層を用いる場合、有機EL層は水分にきわめて弱いため、外部から表示装置100内部に水分が侵入し、有機EL層に到達するとダークスポットが生じ得る。そこで、有機EL層に水分が侵入することを防止するため、封止膜115aが設けられている。封止膜115aとしては、無機材料または有機材料を用いて単層又は積層して用いることができる。封止膜115aとして、無機材料を用いる場合、窒化シリコン(SixNy)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化アルミニウム(AlxOy)、窒化アルミニウム(AlxNy)、酸化窒化アルミニウム(AlxOyNz))、窒化酸化アルミニウム (AlxNyOz)等の膜などを使用することができる(x、y、zは任意)。また、有機材料を用いる場合、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などを用いることができる。
外周領域116は、シール材108と、絶縁層103を有する。絶縁層103は、平坦化膜113上に形成されている。また、封止膜115aは、対向電極131上に形成されており、封止膜115bは、絶縁層103の側面及び上面に形成されており、封止膜115cは、平坦化膜113上に形成されている。シール材108は、封止膜115a上に形成されており、絶縁層103とは重なっていない。第1の基板101と第2の基板102とを固着している。図1(B)で示した表示装置100の断面と同様に、外周領域116において、封止膜115a、115b、115cは、逆テーパー形状を有する絶縁層103によって分離された不連続な部分を有する膜となっている。また、絶縁層103の断面を逆テーパー形状とすることにより、絶縁層103にエッジ部を設ける。絶縁層103のエッジ部を利用して、封止膜を分離させることができる。なお、図2において、絶縁層103とシール材108とは重ならない構成について示したが、本発明はこれに限定されず、絶縁層103とシール材108とが重なる構成としてもよい。尚、シール材を用いる手段以外の方法で、第1の基板101と第2の基板102の固定をできるならば、シール材は用いなくてもよい。
図3に、図2と一部異なる表示装置の一例を示す。図3に示す表示装置は、外周領域116の構成が、図2に示す外周領域116の構成と一部異なっている。図3に示す表示領域105と駆動回路106aの構成については、図2と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図3に示す外周領域116の構成においては、有機材料を有する平坦化膜113の端部を封止膜115aで覆い、封止膜115aと無機絶縁層112とが接する構成となっている。このような構成とすることにより、表示装置の外部から水分が侵入したとしても、平坦化膜113の端部や第5の絶縁層135bの端部から、表示領域や駆動回路に水分が侵入することを防止することができる。これにより、表示領域105、駆動回路106a、106bに形成された素子の劣化を防止することができる。その結果、表示装置の信頼性を向上させることができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板の構成及び製造方法について、図4乃至図10を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200の概略構成を示す平面図である。多面取り用基板200には複数の表示パネル領域が形成されており、図4には、縦3個×横3個の表示パネル領域が形成されている例を示している。また、各表示パネルの境界の領域117には、隣り合う表示パネル領域の切断部110となる境界線が配置されている。各表示パネル領域を、切断部110において切断することによって、複数の表示装置を得ることができる。表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界線に沿って、表示パネル領域210側には第1の絶縁層103aが、表示パネル領域220側には、第2の絶縁層103bが設けられている。また、表示パネル領域210と表示パネル領域230との境界線に沿って、表示パネル領域230側に第3の絶縁層103cが設けられている。第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bは、略平行に配置されている。また、第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bは、境界線を挟んで対向するように配置されている。図4において図示していないが、封止膜は多面取り用基板200の略全面に一括形成されている。本実施形態に係る複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200において、二つの表示パネル領域の駆動回路が隣り合う領域においては、二つの表示パネル領域のそれぞれに絶縁層を設けることが好ましい。また、表示パネル領域の外部接続端子部111と表示パネル領域の表示領域105とが隣り合う領域においては、二つの表示パネル領域の少なくとも一方に絶縁層を設けることが好ましい。また、多面取り用基板200において、表示パネル領域の切り出しを行う必要がない辺については、絶縁層を形成しなくてもよい。
図5に、図4に示すC1−C2における断面図を示す。図5には、表示パネル領域210の駆動回路106aと、表示パネル領域220の駆動回路106bと、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117を示している。表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117において、表示パネル領域210の側に、第1の絶縁層103aが設けられ、表示パネル領域220の側に、第2の絶縁層103bが設けられている。第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bの断面は、いずれも逆テーパー形状を有している。
そして、多面取り用基板200の略全面には、封止膜115a〜115eが形成されている。封止膜115aは、表示パネル領域210の駆動回路106a上に形成されている。また、封止膜115bは、第1の絶縁層103aの上面だけでなく傾斜面にも形成されている。また、封止膜115eは、表示パネル領域220の駆動回路106b上に形成されている。また、封止膜115dは、第2の絶縁層103bの上面だけでなく傾斜面にも形成されている。また、封止膜115cは、平坦化膜113上の第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bとの間の領域に形成されている。図5に示すように、境界の領域117において、封止膜115a〜115eは、第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bによって分離され、不連続な部分を有する膜となっている。また、第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bの断面を逆テーパー形状とすることにより、第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bにエッジ部を設ける。第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bのエッジ部を利用して、封止膜を分離させることができる。
図5に示すように、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117は、二つの表示装置の駆動回路106aと駆動回路106bとが隣り合う領域である。例えば、表示パネル領域210と表示パネル領域220のどちらか一方にだけ絶縁層を設けた場合、絶縁層に沿って大型基板を分断して、封止膜にダメージが発生してしまうと、絶縁層が形成されていない表示パネル領域の駆動回路や表示領域に、ダメージが伝搬するおそれがある。そのため、二つ表示パネル領域の駆動回路が隣り合う領域においては、二つの表示パネル領域のそれぞれに絶縁層を設けて、絶縁層と絶縁層との間の領域で、多面取り用基板200を分断することが好ましい。
図5に示すように、封止膜115cが形成された領域において、表示パネル領域210と表示パネル領域220との間で分断する。これにより、大型基板の切り出しの際に、封止膜115cにダメージが発生したとしても、表示パネル領域210の駆動回路106aや、表示パネル領域220の駆動回路106bにダメージが伝搬することを防止することができる。封止膜のダメージから、表示領域や駆動回路に、水分が侵入することを防止することができるため、表示装置の信頼性を向上させることができる。
また、図4に示すように、表示パネル領域210と表示パネル領域230との境界の領域117は、表示パネル領域210の外部接続端子部111と、表示パネル領域230の表示領域105とが隣り合う領域である。この場合は、表示パネル領域230の表示領域105側に第3の絶縁層103cを設けることが好ましい。表示パネル領域230の第3の絶縁層103cと、表示パネル領域210の外部接続端子部111との境界線で多面取り用基板を切断することによって、封止膜にダメージが発生したとしても、表示パネル領域230の表示領域105にダメージが伝搬することを防止することができる。なお、図4においては、表示パネル領域210の外部接続端子部111側に絶縁層を設けない構成を示したが、外部接続端子部111側にも絶縁層を設ける構成としてもよい。
次に、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板の製造方法と、多面取り用基板を切断して、複数の表示パネル領域を個片化する方法について、図6乃至図10を参照して説明する。
図6に、表示パネル領域210の駆動回路106aと、表示パネル領域220の駆動回路106bと、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117の断面図を示す。第1の基板201上に、表示パネル領域210の駆動回路106aを構成するトランジスタ140と、表示パネル領域220の駆動回路106bを構成するトランジスタ140を形成する。なお、図6に図示していないが、表示パネル領域210の表示領域や、表示パネル領域220の表示領域が有するトランジスタも、駆動回路106a、106bを構成するトランジスタ140と同じ工程で形成することができる。
次に、トランジスタ140上に、層間絶縁膜125を形成する。層間絶縁膜125は、酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機材料を用いて単層又は積層で形成する。次に、層間絶縁膜125に開口部を形成し、開口部を介して、半導体層122と接続するソース電極又はドレイン電極を形成する。次に、ソース電極又はドレイン電極は、チタン、アルミニウムなどを用いて、単層又は積層で形成する。次に、層間絶縁膜125、ソース電極又はドレイン電極126、127上に、平坦化膜113を形成する。平坦化膜113は、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機材料、ポリイミド、アクリルなどの有機材料を用いて形成することができる。平坦化膜113として、無機材料を用いる場合には、エッチング加工や化学的機械研磨加工を行うことで、表面を平坦にすることができる。また、平坦化膜113として、有機材料を用いる場合は、アクリル、ポリイミドなどの前駆体を含む組成物を塗布又は堆積することで、表面を平坦にすることができる。次に、平坦化膜113上に、第5の絶縁層135bを形成する。第5の絶縁層135bは、ポリイミド、アクリルなどの有機材料や、酸化シリコンなどの無機材料を用いて、単層又は積層で形成することができる。なお、第5の絶縁層135bは、図2で示した第4の絶縁層135aと、同一の材料、同一の工程で形成されてもよい。
次に、図7に示すように、平坦化膜113上に、第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bを形成する。第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bは、ネガ型の感光性樹脂又はポジ型の感光性樹脂を用いて形成することができる。また、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などの有機樹脂や、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機材料を組み合わせて、単層又は積層して形成しても良い。なお、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cは、第4の絶縁層135a及び第5の絶縁層135bと、同一の材料で形成されてもよく、少なくとも一部の工程が共通であってもよい。本実施形態では、ネガ型の感光性樹脂を用いて第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bを形成する例について説明する。
まず、第1の基板201の略全面にネガ型の感光性樹脂組成物を塗布する。次に、ネガ型の感光性樹脂組成物の第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bが形成される領域に紫外線を照射して露光する。紫外線が照射された領域では、ネガ型の感光性樹脂組成物が感光して、現像液に対して不溶性となる。ネガ型の感光性樹脂組成物に紫外線を照射する際に、ネガ型の感光性樹脂組成物の表面において露光強度を高くし、多面取り用基板200側の露光強度を低くするとよい。次に、現像を行うことにより、紫外線が照射されていない領域のネガ型の感光性樹脂組成物は溶解する。また、ネガ型の感光性樹脂組成物に紫外線を照射された領域において、ネガ型の感光性樹脂組成物の表面と多面取り用基板200側とでは露光強度に差がある。そのため、露光強度が低い多面取り用基板200側では、溶解速度が表面側よりも大きくなる。これにより、逆テーパー形状の第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bを形成することができる。
次に、図8に示すように、第1の基板201の略全面に封止膜115a〜115eを形成する。封止膜は、無機材料または有機材料を用いて単層又は積層して用いることができる。封止膜115aとして、無機材料を用いる場合、窒化シリコン(SixNy)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化アルミニウム(AlxOy)、窒化アルミニウム(AlxNy)、酸化窒化アルミニウム(AlxOyNz))、窒化酸化アルミニウム (AlxNyOz)等の膜などを使用することができる(x、y、zは任意)。また、有機材料を用いる場合、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などを用いることができる。本実施形態では、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、有機樹脂、窒化シリコン膜の積層とすることが好ましい。封止膜としては水分の遮断性が高い膜が好ましく、特に無機材料を用いることが好ましい。封止膜を、水分の遮断性が高い膜で形成することにより、表示パネル領域210や表示パネル領域220の外部から侵入した水分が、表示領域、駆動回路106a、106bに侵入することを防止することができる。その結果、表示領域、駆動回路106a、106bに形成された素子の劣化を防止することができる。
ここで、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、第3の絶縁層103cの膜厚は、1μm以上10μm以下とすることが好ましい。第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cの膜厚を1μm以上10μmとすることにより、封止膜を、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cによって分離された不連続な部分を有する膜にすることができる。また、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cの断面を逆テーパー形状とすることにより、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cにエッジ部を設ける。第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cのエッジ部を利用して、封止膜を分離させることができる。
以上の工程により、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200を製造することができる。
次に、図9に示すように、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界であり、封止膜115cが形成されている領域の切断部110において、第1の基板201を切断する。これにより、複数の表示パネル領域を個片化することができる。第1の基板201を切断する際に、封止膜115cにダメージが発生するおそれがある。図9においては、表示パネル領域210を構成する封止膜115aと、第1の基板201を切断する領域に形成された封止膜115cとは、第1の絶縁層103aによって分離されている。また、表示パネル領域220を構成する封止膜115eと、第1の基板201を切断する領域に形成された封止膜115cとは、第2の絶縁層103bによって分離されている。そのため、第1の基板201の切断の際に、封止膜115cにおいてダメージが発生したとしても、封止膜115cに発生したダメージが、表示パネル領域210の駆動回路106aや、表示パネル領域220の駆動回路106bに伝搬することを防止することができる。
次に、図10に示すように、個片に切断された第1の基板201を、シール材108を用いて第2の基板102で封止することで、複数の表示装置を製造することができる。本実施形態において、シール材108は、境界の領域117の第1の絶縁層103aに隣接する位置に配置したが、これに限定されない。境界の領域117内であれば、第1の絶縁層103a上に形成してもよい。シール材108により、第1の基板201と第2の基板202との間の領域は大気と遮断され、その中に表示領域と駆動回路106aが封入される。なお、第1の基板201と第2の基板202との固着にあたり、本実施形態では、表示領域及び駆動回路106aを囲むシール材108を用いる構成を示したが、これに限定されない。他の手段にて、第1の基板201と、第2の基板202とを固着する場合には、シール材108は必ずしも用いなくともよい。また、第1の基板101と、第2の基板102と、シール材108との間の空間に充填剤を含んでいてもよい。尚、シール材を用いる手段以外の方法で、第1の基板101と第2の基板102の固定をできるならば、シール材は用いなくてもよい。
以上の工程により、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200から、複数の表示装置を製造することができる。
以上説明したとおり、境界の領域117に絶縁層を設け、封止膜を絶縁層によって分離させることにより、多面取り用基板200の切断時に発生するダメージが表示領域や駆動回路に伝搬することを防止することができる。これにより、水分が表示領域や駆動回路に侵入することを防止することが可能であるため、表示装置の信頼性を向上させることができる。
<第3実施形態>
本実施形態では、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板の他の構成及び製造方法について、図11乃至図14を参照して説明する。
図11は、本実施形態に係る複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200の概略構成を示す平面図である。図11に示す多面取り用基板200は、各表示パネル領域にシール材108が形成され、シール材108によって第1の基板201と第2の基板202が固着されている点において、図4に示す多面取り用基板200と異なっている。多面取り用基板200には複数の表示パネル領域が形成されており、図11には縦3個×横3個の表示パネル領域が形成されている例を示す。例えば、表示パネル領域210には、表示領域105と駆動回路106a、106bが形成され、表示領域105と駆動回路106a、106bを囲むようにシール材108が配置されている。なお、図10においては、第1の基板201と第2の基板202との固着にシール材108を用いる構成について説明したが、この構成に限られるものではない。他の手段において、第1の基板201と第2の基板202とが固着される場合には、シール材108は必ずしも用いなくともよい。また、第1の基板201と、第2の基板202と、シール材108との間の空間に充填材を含んでいてもよい。
各表示パネル領域の境界の領域117には、切断部110となる境界線が配置されている。各表示パネル領域は、切断部110において切断することによって、複数の表示装置を得ることができる。表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界線に沿って、表示パネル領域210側には第1の絶縁層103aが、表示パネル領域220側には、第2の絶縁層103bが設けられている。また、表示パネル領域210と表示パネル領域230との境界線に沿って、表示パネル領域230側に第3の絶縁層103cが設けられている。第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bは、略平行に配置されている。また、第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bは、境界線を挟んで対向するように配置されている。図11において図示していないが、封止膜は多面取り用基板200の略全面に一括形成されている。本実施形態に係る複数の表示パネル領域が形成され多面取り用基板200において、二つの表示装置の駆動回路が隣り合う領域においては、二つの表示装置のそれぞれに絶縁層を設けることが好ましい。また、表示パネル領域210の外部接続端子部111と表示パネル領域230の表示領域105とが隣り合う領域においては、二つの表示パネル領域の少なくとも一方に絶縁層を設けることが好ましい。また、多面取り用基板200において、表示装置の切り出しを行う必要がない辺については、絶縁層を形成しなくてもよい。
次に、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板の製造方法と、多面取り用基板を切断して、複数の表示パネル領域を個片化する方法について、図12乃至図14を参照して説明する。
図12に、表示パネル領域210の駆動回路106aと、表示パネル領域220の駆動回路106bと、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117を示す。また、図12では、境界の領域117において平坦化膜113が除去されている例を示す。そのため、図12では、境界の領域117の層間絶縁膜125上に、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103bが形成されている。なお、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117において、表示パネル領域210の側に、第1の絶縁層103aが設けられ、表示パネル領域220の側に、第2の絶縁層103bが設けられている。第1の絶縁層103aと第2の絶縁層103bの断面は、いずれも逆テーパー形状を有している。本実施形態において、境界の領域117の平坦化膜113が除去され、層間絶縁膜125上に第2の絶縁層103bと第1の絶縁層103aが形成されていること以外は、実施形態2と同様であるため、トランジスタ140などの詳細な説明は省略する。
次に、第1の基板201の略全面に封止膜115a〜115eを形成する。封止膜は、無機材料または有機材料を用いて単層又は積層して用いることができる。封止膜115aとして、無機材料を用いる場合、窒化シリコン(SixNy)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化アルミニウム(AlxOy)、窒化アルミニウム(AlxNy)、酸化窒化アルミニウム(AlxOyNz))、窒化酸化アルミニウム (AlxNyOz)等の膜などを使用することができる(x、y、zは任意)。また、有機材料を用いる場合、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などを用いることができる。本実施形態では、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、有機樹脂、窒化シリコン膜の積層とすることが好ましい。封止膜としては水分の遮断性が高い膜が好ましく、特に無機材料を用いることが好ましい。また、図12においては、封止膜115aは、第5の絶縁層135bの端部及び平坦化膜113の端部を覆うように形成されており、封止膜115aは、層間絶縁膜125と接している。封止膜115aと層間絶縁膜125と接して設けることにより、表示装置の外部から水分が侵入したとしても、平坦化膜113の端部から、表示領域や駆動回路に水分が侵入することを防止することができる。これにより、表示領域、駆動回路106a、106bに形成された素子の劣化を防止することができる。その結果、表示装置の信頼性を向上させることができる。
次に、図13に示すように、境界の領域117において、封止膜115a上にシール材108を形成する。シール材108は、表示領域や駆動回路106bを囲むように形成される。その後、第2の基板202を、シール材108を用いて、第1の基板201に張り合わせて、シール材108を硬化させることで、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200を製造することができる。なお、表示領域や駆動回路106bを囲むようにシール材108を形成した後、表示領域や駆動回路106b上に充填材を塗布して、第2の基板202を貼り合わせてから、シール材108及び充填材を硬化させてもよい。
次に、図14に示すように、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界であり、封止膜115cが形成されている領域の切断部110において、第1の基板201及び第2の基板202を切断する。これにより、複数の表示パネル領域を個片化することができる。第1の基板201及び第2の基板202を切断する際に、封止膜115cにダメージが発生するおそれがある。図14においては、表示パネル領域210を構成する封止膜115aと、第1の基板201を切断する領域に形成された封止膜115cとは、第1の絶縁層103aによって分離されている。また、表示パネル領域220を構成する封止膜115eと、第1の基板201を切断する領域に形成された封止膜115cとは、第2の絶縁層103bによって分離されている。そのため、第1の基板201の切断の際に、封止膜115cにおいてダメージが発生したとしても、封止膜115cに発生したダメージが表示パネル領域210の駆動回路106aや、表示パネル領域220の駆動回路106bに伝搬することを防止することができる。
以上の工程により、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板200から、複数の表示装置を製造することができる。
以上説明したとおり、境界の領域117に絶縁層を設け、封止膜を絶縁層によって分離させることにより、多面取り用基板200の切断時に発生するダメージが表示領域や駆動回路に伝搬することを防止することができる。これにより、水分が表示領域や駆動回路に侵入することを防止することが可能であるため、表示装置の信頼性を向上させることができる。封止膜115aと層間絶縁膜125と接して設けることにより、表示装置の外部から水分が侵入したとしても、平坦化膜113の端部や第5の絶縁層135bの端部から、表示領域や駆動回路に水分が侵入することを防止することができる。これにより、表示領域、駆動回路106a、106bに形成された素子の劣化を防止することができる。その結果、表示装置の信頼性を向上させることができる。
<第4実施形態>
本実施形態では、複数の表示パネル領域が形成された多面取り用基板の他の構成について、図15及び図16を参照して説明する。
図15に、表示パネル領域210の駆動回路106aと、表示パネル領域220の駆動回路106bと、表示パネル領域210と表示パネル領域220との境界の領域117を示す。図15では、第1実施形態乃至第3実施形態に示す絶縁層の断面形状とは異なる絶縁層の断面形状について示している。なお、絶縁層の断面形状以外の構成については、他の実施形態を参照することができるため、詳細な説明は省略する。
図15に示すように、表示パネル領域210側に設けられた第1の絶縁層103aは、第1の層118aと第2の層119aの積層で構成されており、表示パネル領域220側に設けられた第2の絶縁層103bは、第1の層118bと第2の層119bの積層で構成されている。また、表示パネル領域210側に設けられた第1の絶縁層103aは、第2の層119aの端部が、第1の層118aの端部よりも突出した庇構造を有している。同様に、表示パネル領域220側に設けられた第2の絶縁層103bも、第2の層119bの端部が、第1の層118bの端部よりも突出した庇構造を有している。 図15に示す第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bは、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などの有機樹脂や、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機材料を組み合わせて形成することができる。例えば、第1の層118a、118bとして、アクリルなどの有機樹脂を用い、第2の層119a、119bとして、酸化シリコンや窒化シリコンを用いて形成することができる。なお、第1の層118a、118bとして無機材料を用い、第2の層119a、119bとして有機樹脂を用いる構成としてもよい。
第1の層118aと第2の層119aとを積層して、庇構造とすることにより、他の実施形態で示した逆テーパー形状の絶縁層103、第1の絶縁層103a、第2の絶縁層103b、及び第3の絶縁層103cと同様の効果を得ることができる。つまり、多面取り用基板を製造する際に、略全面に封止膜を形成するとき、絶縁層103によって分離された不連続な部分を有する膜とすることができる。また、第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bを庇構造とすることにより、第2の層119a、119bの端部を利用して、封止膜を分離させることができる。なお、図15においては、2層の積層構造とする例について説明したが、これに限定されず、3層以上の積層構造としてもよい。
その後、境界の領域117の封止膜115cが形成された領域において、表示パネル領域210と表示パネル領域220とを切断する。これにより、多面取り用基板200の切り出しの際に、封止膜115cにダメージが発生したとしても、表示パネル領域210の駆動回路106aや、表示パネル領域220の駆動回路106bにダメージが伝搬することを防止することができる。封止膜のダメージから、駆動回路106bや表示領域に水分が侵入することを防止することができるため、表示装置の信頼性を向上させることができる。なお、封止膜の形成後に、シール材を用いて、第1の基板201と第2の基板202とを固着してから、多面取り用基板の切り出しを行なった場合でも、同様の効果が得られる。
図16に、図15における第1の絶縁層103a及び第2の絶縁層103bの断面とは、一部異なる絶縁層の断面を示す。図15においては、第1の絶縁層103aの断面において、第2の層119aの左右の端部が、第1の層118aの端部より突出したT字型の庇構造について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図16に示すように、表示パネル領域210側の第1の絶縁層103aの断面において、第2の層119aの左の端部が、第1の層118aの端部より突出した庇構造とし、表示パネル領域220側の第2の絶縁層103bの断面において、第2の層119bの右の端部が、第1の層118bの端部より突出した庇構造としてもよい。このとき、封止膜は、表示パネル領域210側の第1の絶縁層103aでは第2の層119aの左の端部によって分離されることとなるが、右の端部では連続した膜となっている。また、表示パネル領域220側の第2の絶縁層103bでは第2の層119bの右側の端部によって分離されることとなるが、左の端部では連続した膜となっている。図16に示すように、封止膜は、表示パネル領域210が形成される領域と、境界の領域117と、表示パネル領域220が形成される領域と、で分離されて不連続な部分を有する膜となればよい。このような構成とすることによっても、境界の領域117の切断部110で多面取り用基板の切り出しを行えば、境界の領域117で発生した封止膜115cのダメージが、表示パネル領域210や表示パネル領域220に伝搬することを防止することができる。
本発明の実施形態として説明した表示装置、多面取り用基板を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。また、上述した各実施形態は、技術的矛盾の生じない範囲において、相互に組み合わせることが可能である。
また、上述した実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
また、本明細書中において、「表示装置」とは、液晶層や、有機EL素子等の発光素子を用いて画像を表示する装置を指す。したがって、表示装置には、液晶層や、有機EL素子等の発光素子を含む表示モジュール(表示パネルともいう。)、及び表示モジュールに対して他の要素(例えば、カバーガラスなど)を組み合わせた表示装置が含まれていてもよい。
表示装置:100、第1の基板:101、201、第2の基板:102、202、絶縁層:103、第1の絶縁層:103a、第2の絶縁層:103b、第3の絶縁層:103c、ドライバIC:104、表示領域:105、駆動回路106a、106b、端子:107、シール材:108、画素:109、切断部:110、外部接続端子部:111、無機絶縁層:112、平坦化膜:113、封止膜:115a〜115e、外周領域:116、境界の領域:117、第1の層:118a、118b、第2の層:119a、119b、トランジスタ:120、140、150、下地膜:121、半導体層:122、ゲート絶縁膜:123、ゲート電極:124、層間絶縁膜:125、ソース電極又はドレイン電極:126、127、画素電極:128、有機EL層:129、発光素子:130、対向電極:131、遮光層:132、着色層:133、134、第4の絶縁層:135a、第5の絶縁層:135b、多面取り用基板:200、表示パネル領域:210、220、230

Claims (17)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板と対向している第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置されているシール材と、
    前記第1の基板上に設けられた表示領域と、
    前記表示領域の周囲を取り囲む外周領域と、
    前記第1の基板上に設けられた駆動回路と、
    前記第1の基板の前記外周領域の少なくとも一辺に設けられた絶縁層と、
    前記第1の基板上に設けられ、前記表示領域、前記外周領域、及び前記駆動回路を覆う封止膜と、を有し、
    前記封止膜は、前記絶縁層によって分離されており、
    断面視で、前記第1の基板の少なくとも1辺において、前記外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有する膜であることを特徴とする表示装置。
  2. 前記絶縁層の断面は、前記第1の基板と接する側の下辺が、前記第1の基板と離れた側の上辺よりも小さい逆テーパー形状を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記絶縁層は、ネガ型の感光性樹脂又はポジ型の感光性樹脂を有することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記絶縁層は、第1の層と、前記第1の層上の第2の層と、を有し、
    前記第2の層の端部は、前記第1の層の端部よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記絶縁層は、前記第1の基板の辺に沿って伸びている壁状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 基板と、
    前記基板に設けられた表示領域、前記表示領域の周囲を取り囲む外周領域、及び駆動回路を有する表示パネル領域を複数有し、
    前記基板上に、前記複数の表示パネル領域のうち、隣り合う表示パネル領域の境界線を含む境界の領域に設けられた第1の絶縁層及び第2の絶縁層と、
    前記基板の略全面を覆う封止膜と、を有し、
    前記第1の絶縁層と第2の絶縁層は略平行であり、且つ前記境界線を挟んで対向して配置され、
    前記封止膜は、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層によって分離されており、断面視で、前記表示パネル領域の少なくとも1辺において、前記外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有する膜であることを特徴とする多面取り用基板。
  7. 前記第1の絶縁層の断面及び前記第2の絶縁層の断面は、前記基板と接する側の下辺が、前記基板と離れた側の上辺よりも小さい逆テーパー形状を有することを特徴とする請求項6に記載の多面取り用基板。
  8. 前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層は、ネガ型の感光性樹脂又はポジ型の感光性樹脂を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の多面取り用基板。
  9. 前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層の各々は、第1の層と、前記第1の層上の第2の層と、を有し、
    前記第2の層の端部は、前記第1の層の端部よりも突出していることを特徴とする請求項6に記載の多面取り用基板。
  10. 基板に、表示領域、前記表示領域の周囲を取り囲む外周領域、及び駆動回路を有する表示パネル領域を複数形成し、
    前記基板上に、前記複数の表示パネル領域のうち、隣り合う表示パネル領域の境界線を含む境界の領域において、第1の絶縁層及び第2の絶縁層を、略平行であり、且つ前記境界線を挟んで対向して配置されるように形成し、
    前記基板の略全面に、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層によって分離されており、断面視で、前記表示パネル領域の少なくとも1辺において、前記外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有するように形成された封止膜を形成し、
    前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間の前記境界の領域において、前記基板を前記境界線で切断して、前記複数の表示パネル領域を個片化することを特徴とする表示装置の製造方法。
  11. 前記第1の絶縁層の断面及び前記第2の絶縁層の断面は、前記基板と接する側の下辺が、前記基板と離れた側の上辺よりも小さい逆テーパー形状を有することを特徴とする請求項10に記載の表示装置の製造方法。
  12. 前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層は、ネガ型の感光性樹脂又はポジ型の感光性樹脂を有することを特徴とする請求項10又は11に記載の表示装置の製造方法。
  13. 前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層の各々は、第1の層と、前記第1の層上の第2の層と、を有し、
    前記第2の層の端部は、前記第1の層の端部よりも突出していることを特徴とする請求項10に記載の表示装置の製造方法。
  14. 第1の基板に、表示領域、前記表示領域の周囲を取り囲む外周領域、及び駆動回路を有する表示パネル領域を複数形成し、
    前記基板上に、前記複数の表示パネル領域のうち、隣り合う領域の境界線を含む境界の領域に第1の絶縁層及び第2の絶縁層を略平行であり、且つ前記境界線を挟んで対向して配置されるように形成し、
    前記基板の略全面に、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層によって分離されており、断面視で、前記表示パネル領域の少なくとも1辺において、前記外周領域内の少なくとも一部で不連続な部分を有するように形成された封止膜を形成し、
    前記第1の基板と、前記表示パネル領域を挟んで対向する位置に第2の基板を配置し、
    前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間の前記境界の領域において、前記基板を前記境界線で切断して、前記複数の表示パネル領域を個片化することを特徴とする表示装置の製造方法。
  15. 前記第1の絶縁層の断面及び前記第2の絶縁層の断面は、前記第1の基板と接する側の下辺が、前記基板と離れた側の上辺よりも小さい逆テーパー形状を有することを特徴とする請求項14に記載の表示装置の製造方法。
  16. 前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層は、ネガ型の感光性樹脂又はポジ型の感光性樹脂を有することを特徴とする請求項14又は15に記載の表示装置の製造方法。
  17. 前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層の各々は、第1の層と、前記第1の層上の第2の層と、を有し、
    前記第2の層の端部は、前記第1の層の端部よりも突出していることを特徴とする請求項14に記載の表示装置の製造方法。
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