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JP2018054814A - 積層ラベル - Google Patents

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JP2018054814A
JP2018054814A JP2016189738A JP2016189738A JP2018054814A JP 2018054814 A JP2018054814 A JP 2018054814A JP 2016189738 A JP2016189738 A JP 2016189738A JP 2016189738 A JP2016189738 A JP 2016189738A JP 2018054814 A JP2018054814 A JP 2018054814A
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池田 雅彦
Masahiko Ikeda
雅彦 池田
敏博 出水
Toshihiro Izumi
敏博 出水
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Abstract

【課題】 レーザー照射により、上ラベルと下ラベルに文字を同時に印字できる積層ラベルにおいて、上ラベルを剥離する前に下ラベルにも文字が印字されていることを判別できる積層ラベルを提供する。【解決手段】 本発明の積層ラベル1は、下ラベル2と、前記下ラベル2の表面に剥離可能に積層された上ラベル3と、を有する積層ラベル1であって、レーザー照射により、前記上ラベル3と下ラベル2の双方に文字を同時に印字できる複写領域Xと、前記下ラベル2のみに文字を印字でき且つ表面側からその文字を視認できる視認領域Yと、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、表面側からレーザーなどを用いて2つのラベルに同じ文字を印字できる積層ラベルに関する。
2つのラベル(裏面側の下ラベルと表面側の上ラベル)が積層された積層ラベルのうち、上ラベルの表面側からレーザーを照射することにより、上ラベルと下ラベルの双方に文字を同時に印字できる積層ラベルが知られている。
例えば、特許文献1には、上位帳票と下位帳票が剥離可能に接着され、上位帳票の表面に紫外線硬化型インキ層が設けられ、下位帳票の表面に感熱発色剤層が設けられているレーザー照射により複写記入を行う複写帳票が開示されている。
かかる複写帳票は、上位帳票の表面側からレーザーを照射すると、紫外線硬化型インキ層のうち前記レーザー照射された部分が昇華することにより、前記インキ層に文字が印字されると共に、前記レーザーの熱が下位帳票の感熱発熱剤層に作用して、前記インキ層に印字された文字と同じ文字が感熱発熱剤層に重なって印字される。このため、上位帳票を剥離した後も、下位帳票に、上位帳票に表された情報が表示される。
しかしながら、前記複写帳票にあっては、レーザー照射により上位帳票に印字された文字を視認できるが、上位帳票を剥離しなければ、下位帳票に印字された文字を視認することができない。このため、レーザー照射後に上位帳票を剥離した際に、下位帳票に文字が表れていないという事態も生じ得る。
特開平10−44647号公報
本発明の目的は、レーザー照射により、上ラベルと下ラベルに文字を同時に印字できる積層ラベルにおいて、上ラベルを剥離する前に下ラベルにも文字が印字されていることが判る積層ラベルを提供することである。
本発明の積層ラベルは、下ラベルと、前記下ラベルの表面に剥離可能に積層された上ラベルと、を有する積層ラベルであって、レーザー照射により、前記上ラベルと下ラベルの双方に文字を同時に印字できる複写領域と、前記下ラベルのみに文字を印字でき且つ表面側からその文字を視認できる視認領域と、を有する。
本発明の好ましい積層ラベルは、前記上ラベルが、前記複写領域において、透明な基材と、前記透明な基材に設けられ且つレーザーによって色彩が変化する色変化層と、を有し、前記上ラベルが、前記視認領域において、前記透明な基材を含む透明部位を有する。
本発明の好ましい積層ラベルは、前記色変化層が、着色剤及びバインダー樹脂を含み、
前記透明部位が、前記透明な基材と、前記透明な基材に設けられた透明な樹脂層と、を有し、
前記透明な樹脂層が、前記色変化層のバインダー樹脂と同じ樹脂を主成分として含み且つ着色剤を含まない。
本発明の好ましい積層ラベルは、前記視認領域に、被覆片が剥離可能に積層されている。
本発明の積層ラベルは、複写領域及び視認領域にレーザーを照射した後、その視認領域を通じて下ラベルに文字が印字されていることを確認できる。かかる積層ラベルは、上ラベルを剥離することなく、複写領域の下ラベルに文字が印字されていることが判るようになる。
第1実施形態の積層ラベルの平面図。 図1のII−II線で切断した一部省略拡大断面図。 図1のIII−III線で切断した拡大断面図。 (a)は、複写領域及び視認領域に印字を施した積層ラベルの平面図、(b)は、前記印字後の積層ラベルを上ラベルと下ラベルに分離した状態を示す平面図。 第2実施形態の積層ラベルの一部省略拡大断面図。 第3実施形態の積層ラベルの一部省略拡大断面図。 第4実施形態の積層ラベルの平面図。 図7のVIII−VIII線で切断した一部省略拡大断面図。 第5実施形態の第1例の積層ラベルの平面図。 第5実施形態の第2例の積層ラベルの平面図。 第5実施形態の第3例の積層ラベルの平面図。 図11のXII−XII線で切断した一部省略拡大断面図。 第5実施形態の第4例の積層ラベルの平面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、「表面」は、レーザーを照射する側の面を指し、「裏面」は、それとは反対側の面を指す。「平面視形状」は、ラベルの表面に対して鉛直方向から見た形状をいう。さらに、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。なお、各図において、厚みや比率などは、実際のものと異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1は、本発明の積層ラベルを表面側から見た平面図であり、図2は、その横方向で切断した拡大断面図であり、図3は、その縦方向で切断した拡大断面図である。なお、図2において、層構成に変化がない中間部を省略している。
図1乃至図3において、積層ラベル1は、下ラベル2と、前記下ラベル2の表面に積層された上ラベル3と、を有する積層体を有する。
積層ラベル1の面内には、上ラベル3の表面側からレーザーを照射することによって文字を印字できる印字領域が設けられている。印字領域以外の領域は、積層ラベル1の製造時に予め設定された文字が表示されている。以下、印字領域以外の領域を「他領域」という。
この印字領域は、前記上ラベル3と下ラベル2の双方に文字を同時に印字できる複写領域Xと、前記下ラベル2のみに文字を印字でき且つ表面側からその文字を視認できる視認領域Yと、からなる。
なお、前記印字領域、複写領域X及び視認領域Yは、概念的なものであり、積層ラベル1の表面に(上ラベル3の表面に)、これらの領域を示す表示が明示されていてもよく、或いは、明示されていなくてもよい。例えば、図1では、複写領域Xと視認領域Yを示す囲い線(図1の一点鎖線)が表示されている。なお、前記領域を示す表示は、前記のような囲い線のほか、各領域の範囲を示す文字などでもよい。
ここで、本明細書において、「文字」は、アルファベット、平仮名などの表音文字;数字、漢字、絵文字などの表語文字;ドルマーク、クォーテーションマークなどの記号;などを含む。
複写領域X及び視認領域Yの形成位置は、特に限定されず、適宜設定できる。
図1では、視認領域Yは、平面視で、積層ラベル1の1つの隅部に配置され、その側方に複写領域Xが配置されている。
具体的には、上ラベル3は、基材31と、デザインを表示したデザイン印刷層34と、レーザーを照射することによって色彩が変化する色変化層32と、接着層33と、を有し、必要に応じて、前記色変化層32の裏面側に、着色印刷層35をさらに有していてもよい。
下ラベル2は、基材21と、レーザーを照射することによって色彩が変化する色変化層22と、接着層23と、を有し、必要に応じて、デザインを表示したデザイン印刷層及び/又は着色印刷層をさらに有していてもよい。
以下、上ラベル3を構成する部材と下ラベル2を構成する部材とを用語上区別する必要がある場合に、上ラベル3を構成する部材の用語の頭に「上」を付し、下ラベル2を構成する部材の用語の頭に「下」を付す。
<色変化層>
色変化層22,32(上色変化層32及び下色変化層22)は、レーザー照射によって色彩が変化する層である。
前記色変化層22,32(上色変化層32及び下色変化層22)は、(a)レーザー照射前にはその層が所望の色彩を呈しているが、レーザー照射により、そのレーザー照射部分又は照射部分の周囲が前記所望の色彩とは異なる色彩に変化する、(b)レーザー照射前にはその層が無色透明であるが、レーザー照射により、そのレーザー照射部分又は照射部分の周囲が所望の色彩を呈する、(c)レーザー照射前にはその層が所望の色彩を呈しているが、レーザー照射により、そのレーザー照射部分若しくは照射部分の周囲が消失して無色に変化する、又は、そのレーザー照射部分若しくは照射部分の周囲が無色透明に変化する、のいずれかの性質を有する層であることが好ましい。
前記色変化層22,32は、例えば、発色剤と前記発色剤を固定するバインダー樹脂とを含み、必要に応じて各種の添加剤を含む。
前記発色剤は、レーザー照射によってそれ自身が発色する剤、レーザー照射によってその周囲に存するバインダー樹脂などを発色(例えば、バインダー樹脂が炭化して黒色に変化)させる剤、レーザー照射によって発熱し、それ自身が消失する及び/又はその周囲に存するバインダー樹脂などを消失させる剤、レーザー照射によってそれ自身が無色に変化する及び/又はその周囲に存するバインダー樹脂などを無色に変化させる剤、などが挙げられる。
前記発色剤としては、例えば、カーボンブラック、ブラックチタン、真珠光沢顔料などの顔料;ロイコ染料、フタロシアニン骨格を有する染料などの染料;銅、錫、コバルト、ニッケル、ビスマスなどの金属化合物;金属化合物又は金属化合物を含む材料で被覆された雲母又はシリカ;金属塩化合物などが挙げられる。これら発色剤は、1種単独で、又は2種以上併用できる。
バインダー樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体などのオレフィン系樹脂及びこれを酸で変性した酸変性オレフィン樹脂;酢酸ビニル系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;塩化ビニル系樹脂;スチレン系樹脂;カーボネート系樹脂;ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することができる。また、バインダー樹脂としては、紫外線硬化型樹脂などの光硬化型樹脂、二液反応型樹脂などを使用することもできる。
添加剤としては、顕色剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、難燃剤などを使用できる。添加剤は、発色剤の発色を損ねない範囲で添加される。
色変化層22,32中の発色剤の含有量は、従来公知の範囲内に調整でき、それぞれ独立して、例えば、1重量%〜50重量%程度である。
色変化層22,32の厚みは、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、0.7μm〜30μmであり、好ましくは1μm〜20μmである。
<上ラベルの構成材料>
上述のように、上ラベル3は、上基材31と、上デザイン印刷層34と、上色変化層32と、上接着層33と、を有し、必要に応じて、上着色印刷層35をさらに有していてもよい。
上基材31の平面視形状は、特に限定されず、例えば、略長方形状、略正方形状、略円形状、略楕円形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状などが挙げられる。図示例では、上基材31は平面視略長方形状である。本発明において、平面視形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記平面視略長方形状、略正方形状、略三角形状及び略多角形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、前記平面視略円形状及び略楕円形状の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
上基材31は、レーザー透過性を有する基材である。
本実施形態における上基材31は、透明であることを条件にして、特に限定されない。このような上基材31としては、例えば、透明な合成樹脂フィルムが用いられる。前記合成樹脂フィルムの材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。前記合成樹脂フィルムは、1つの樹脂層で構成されていてもよく、又、異種若しくは同種の異なる複数の樹脂層から構成されていてもよい。また、上基材31は、熱収縮性(例えば、80℃〜120℃に加熱された際に熱収縮する性質)を有していてもよいが、実質的に熱収縮性を有さないフィルムが好ましい。なお、実質的に熱収縮性を有さないとは、有意なほどに熱収縮しないという意味であり、80℃〜120℃で全く熱収縮しない場合のほか、僅かに熱収縮する場合を含む。
上基材31の厚みは、特に限定されず、例えば、20μm〜120μmであり、好ましくは、30μm〜100μmである。
なお、本明細書において、透明は、ある部材の裏面側に、その裏面から1cm離れた箇所に、白地の紙に黒色インキで任意の数字(大きさ12ポイント)を印刷したものを配置し、前記部材を透かしてその数字を表面側から視認できる状態をいう。前記透明の指標としては、例えば、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、透明である測定対象(測定対象が透明な基材である場合には、その透明な基材自体が測定対象。測定対象が透明な層である場合には、前記透明な基材に前記透明な層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
上デザイン印刷層34は、公知の印刷インキを用いて、絵柄、説明書きなどの所望の文字が表された印刷層である。
上着色印刷層35は、1色又は2色以上を塗り分けた無模様の不透明な印刷層であり、好ましくは、無模様1色の不透明な印刷層である。例えば、上着色印刷層35は、無模様白色の印刷層、無模様銀色の印刷層、無模様黒色の印刷層などが挙げられる。上着色印刷層35の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.5μm〜5μmである。
上色変化層32は、上記(a)乃至(c)のいずれのタイプでもよい。
例えば、上色変化層32は、発色剤としてカーボンブラックなどの顔料と、バインダー樹脂と、を含み、必要に応じて各種の添加剤を含む。かかる上色変化層32は、所望の色彩(カーボンブラックの場合には、黒色)を呈し、レーザー照射により、そのレーザー照射部分が消失して無色に変化する。かかる上色変化層32を用いる場合には、レーザー照射によって上色変化層32に表れた文字を視認できるようにするため、上色変化層32の裏面側は、黒色以外の色彩とされる。例えば、上色変化層32の裏面側が、白色、黄色、無色透明などとされる。図示例のように上色変化層32の裏面側に上着色印刷層35が設けられている場合には、その上着色印刷層35として、黒色以外の色彩の印刷層(例えば、酸化チタンなどの白色顔料を含む無模様白色の印刷層)が用いられる。
上接着層33は、上ラベル3を下ラベル2の表面に剥離可能に接着させるための層である。本明細書において、剥離可能は、接着された2つの部材を、その部材を材料破壊させないで、標準的な成人の手の力で容易に剥がすことができることをいう。
上接着層33は、視認領域Yにおいて下ラベル2を視認できるようにするため、透明なものが用いられる。
上接着層33としては、粘着剤層、接着剤層が挙げられる。粘着剤は、室温下で、2つの被着体の間に介在して両者を接着でき、且つ手の力で1つの被着体をもう1つの被着体から引き剥がすことができる程度の粘着力を有し、剥離後再貼付可能なもの(剥離後も粘着性を有するもの)をいう。接着剤は、2つの被着体の間に介在して両者を接着でき、且つ手の力で1つの被着体をもう1つの被着体から引き剥がすことができる程度の接着力を有し、引き剥がした後には、再貼付できないものをいう。前記粘着剤としては、公知の感圧粘着剤、感熱粘着剤などを使用できる。前記感圧粘着剤は、室温下で粘着性を示し且つその粘着力が持続する粘着剤である。前記感熱粘着剤は、当初は粘着性を示さないが、加熱することで粘着力が生じ且つその粘着力が室温下で持続する粘着剤である。また、前記接着剤として、感熱接着剤、紫外線硬化型接着剤などを使用できる。
上接着層33としては、感圧粘着剤層を用いることが好ましい。
上接着層33の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは15μm〜30μmである。
<下ラベルの構成材料>
上述のように、下ラベル2は、下基材21と、下色変化層22と、下接着層23と、を有し、必要に応じて、下デザイン印刷層及び下着色印刷層をさらに有していてもよい。
下基材21の平面視形状は、特に限定されず、例えば、略長方形状、略正方形状、略円形状、略楕円形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状などが挙げられる。図示例では、下基材21は平面視略長方形状である。また、下基材21は、上基材31と同形同大でもよく、上基材31よりも大きくてもよい。図示例では、下基材21と上基材31は同形同大である。
下基材21は、透明な基材又は不透明な基材の何れでもよい。下基材21としては、例えば、透明な合成樹脂フィルム、不透明な合成樹脂フィルム、合成紙、普通紙などの紙類などが用いられる。前記合成樹脂フィルムとしては、前記上基材31で例示したようなものが挙げられる。また、下基材21も、実質的に熱収縮性を有さない基材であることが好ましい。本実施形態では、下基材21として合成紙が用いられている。
下基材21の厚みは、特に限定されず、例えば、20μm〜300μmであり、好ましくは、30μm〜200μmである。
下色変化層22は、上記(a)乃至(c)のいずれのタイプでもよい。
例えば、下色変化層22は、発色剤としてロイコ染料などの染料と、顕色剤と、バインダー樹脂と、を含み、必要に応じて各種の添加剤を含む。かかる下色変化層22は、通常、無色透明であり(なお、着色剤を含んでいる場合には所望の色彩を呈し)、レーザー照射により、そのレーザー照射部分が所望の色彩(着色剤を含んでいる場合には、着色剤の色彩と異なる色彩)に変化する。
例えば、下ラベル2としては、レーザー照射の熱により発色する感熱紙(サーマル紙)が用いられる。この場合、前記感熱紙は、下基材21及び下色変化層22に相当する。
下デザイン印刷層及び下着色印刷層は、前記上デザイン印刷層34及び上着色印刷層35で例示したようなものが用いられる。
下接着層23は、医療用容器などの被着体に、積層ラベル1(下ラベル2)を接着させるための層である。
下接着層23は、透明でもよく、或いは、不透明なものでもよい。
下接着層23としては、粘着剤層、接着剤層が挙げられる。下接着層23としては、感圧粘着剤層、感熱粘着剤層を用いることが好ましい。下接着層23として感圧粘着剤層が用いられる場合には、積層ラベル1は、下接着層23を離型紙上に仮貼付されて供給される。
下接着層23の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは15μm〜30μmである。
<上ラベル及び下ラベルの層構成>
上ラベル3において、上色変化層32は、視認領域Yを除いて、少なくとも複写領域Xに設けられている。上色変化層32は、視認領域Yに存在しないことを条件として、複写領域Xのみに設けられていてもよく、複写領域X及び他領域の全部又は一部に設けられていてもよい。図示例では、上色変化層32は、複写領域Xのみに設けられている。上色変化層32は、上基材31の裏面側又は表面側のいずれに設けられていてもよい。図示例においては、上色変化層32は、上基材31の表面側に積層されている。また、上ラベル3において、上着色印刷層35は設けられていなくてもよいが、レーザー照射によって上色変化層32に印字された文字が見やすくなることから、上基材31に上着色印刷層35が設けられていることが好ましい。この場合、上着色印刷層35は、視認領域Yを除いて設けられる。例えば、上着色印刷層35は、上色変化層32の裏面側のみに設けられていてもよく、複写領域X及び他領域の全体(視認領域Yを除く上基材31の全体)に設けられていてもよく、或いは、複写領域X及び他領域の一部分に設けられていてもよい。図示例では、上着色印刷層35は、複写領域X及び他領域の一部分に設けられている。上着色印刷層35は、上基材31の裏面又は/及び表面に設けられていてもよい。図示例では、上基材31の表面に上着色印刷層35が積層されている。従って、上ラベル3の複写領域Xにおいては、上基材31の表面に上着色印刷層35が積層され、その上着色印刷層35の表面に上色変化層32が積層されている。一方、上ラベル3の視認領域Yは、上色変化層32及び上着色印刷層35を有さず、透明な上基材31を含む透明部位とされている。
また、上接着層33は、上基材31の裏面の全体に設けられていてもよく、或いは、上基材31の裏面の一部分に設けられていてもよい。図示例では、上接着層33は、上基材31の裏面の全体に設けられていている。また、上接着層33の裏面全体に、隠蔽層41を設けてもよい。隠蔽層41は、上接着層33の粘着力又は接着力を弱めるために設けられる層である。隠蔽層41としては、公知の樹脂層を用いることができ、例えば、紫外線硬化型樹脂などを用いて隠蔽層41を形成できる。粘着力又は接着力が比較的強い上接着層33の裏面に隠蔽層41を設けることにより、上ラベル3が下ラベル2の表面に剥離可能な接着強度で接着される。
なお、上接着層33の裏面に隠蔽層41を設けずに、下ラベル2の最表面に剥離層(図示せず)を設けてもよい。剥離層は、上接着層33の裏面を付着し難くさせるために設けられる層である。剥離層としては、代表的には、シリコーンを含む塗工液を下ラベル2の表面に塗布することによって形成できる。
なお、視認領域Yにおいて下ラベル2を視認できるようにするため、前記隠蔽層41及び剥離層は、透明なものが用いられる。
一方、下ラベル2において、下色変化層22は、少なくとも複写領域X及び視認領域Yに設けられる。図示例では、下色変化層22は、下基材21の全体に積層されている。下色変化層22は、下基材21の裏面又は表面のいずれに設けてもよいが、不透明な下基材21を用いる場合には、下色変化層22は、下基材21の表面側に積層される。
下ラベル2において、必要に応じて、下デザイン印刷層を他領域に設けてもよい。また、下デザイン印刷層は、複写領域Xや視認領域Yに設けてもよいが、その領域に下デザイン印刷層を設ける場合には、レーザー照射によって印字される文字に重ならないように下デザイン印刷層を設けることが好ましい。また、必要に応じて、下着色印刷層を設けてもよい。特に、下色変化層22を下基材21の全体に積層する場合には、複写領域Xと視認領域Yを除く下色変化層22の表面領域に下着色印刷層を設けることで、下色変化層22の経時による変退色を防止することができる。例えば、下基材21として白色の感熱紙を用いる場合、下着色印刷層として酸化チタンなどの白色顔料を含む無模様白色の印刷層を設けることが好ましい。なお、下デザイン印刷層及び下着色印刷層は図示していない。
また、下接着層23は、下基材21の裏面の全体に設けられていてもよく、或いは、下基材21の裏面の一部分に設けられていてもよい。図示例では、下接着層23は、下基材21の裏面の全体に設けられていている。下接着層23についても、前記上接着層33と同様に、粘着力又は接着力を調整するため、下接着層23の裏面に隠蔽層を必要に応じて設けてもよい(下接着層23の隠蔽層は不図示)。
<積層ラベルの使用>
本発明の積層ラベル1は、様々な用途に使用できる。
本発明の積層ラベル1は、代表的には、医療用ラベル、飲料容器などに付ける商品ラベル、キャンペーンラベル、製品の在庫管理のための管理ラベル、荷札ラベルなどとして使用することができる。
例えば、本発明の積層ラベル1を、下接着層23を介して、アンプルやバイアル瓶などの医療用容器に貼り付けることにより、医療用ラベルとして使用できる。
上記積層ラベル1は、印字領域(複写領域X及び視認領域Y)にレーザーを照射して所望の文字を印字して使用される。通常、容器などに貼り付ける前の積層ラベル1にレーザーを施して印字するが、容器などに貼り付けた積層ラベル1に印字を行ってもよい。
前記レーザーで印字する所望の文字は、特に限定されず、例えば、製造年月日、賞味期限、製造コードなどのトレーサビリティに関する文字、懸賞キャンペーンを行っている場合の懸賞応募IDを表す文字、製品管理番号、アタリ又はハズレのような籤を表す文字、住所などの個人情報などが挙げられる。積層ラベル1を医療用ラベルとして使用する場合には、前記所望の文字としては、患者番号、投薬年月日、薬品番号、医薬品コード(GS1コード等)などが挙げられる。
本発明の積層ラベル1は、複写領域Xにおける上ラベル3と下ラベル2に、同じ患者番号、薬品番号などを印字できる。
さらに、上ラベル3及び下ラベル2には、接着層33,23が設けられているので、印字後の上ラベル3を引き剥がし、アンプル、注射器、その他の医療器具などに貼着できる。また、下ラベル2もカルテなどに貼着できる。この医療器具などに貼り付けた上ラベル3の印字(患者番号などの情報)を、下ラベル2の複写領域Xに複写された同じ印字(患者番号などの情報)と照合することにより、使用者(医療従事者)は、投薬などを間違いなく行うことができる。なお、下ラベル2を医療器具などに貼付し、上ラベル3をカルテなどに貼付してもよく、或いは、下ラベル2をカルテなどに貼付し、上ラベル3を薬棚やベッドなどの医療設備などに貼付して使用してもよい。上ラベル3と下ラベル2は、様々なものに貼付して使用できる。
前記レーザーとしては、特に限定されず、YAGレーザー光線(イットリウム・アルミニウム・ガーネットレーザー光線。波長=1,064nm)や、YVOレーザー光線(イットリウム・バナデートレーザー光線。波長=1,064nm)などを使用できる。レーザーの照射条件は、適宜設定され、例えば、レーザーの周波数は、20kHz〜100kHzである。
前記積層ラベル1の複写領域Xと視認領域Yにレーザーを照射する。複写領域Xには、上ラベル3の上色変化層32と下ラベル2の下色変化層22が表裏に重なっているので、レーザー照射によって、上色変化層32に所望の文字が印字されると同時に、下色変化層22に前記文字と同じ文字が印字される。一方、視認領域Yには、(上色変化層32を有さず)下ラベル2に下色変化層22が設けられているので、その下色変化層22にレーザー照射によって所望の文字が印字される。
なお、下色変化層22の印字は、複写領域Xにおける下ラベル2にレーザー照射によって所望の文字が印字されていることを推定できれば特に限定されず、例えば、使用者やラベル製造者のみに識別可能な記号やシンボル(例えば、ドットなど)であってもよい。
図4(a)に、上ラベル3の表面側からレーザーにより複写領域X及び視認領域Yに印字が施された積層ラベル1を示している。
なお、図示の便宜上、その文字として数字を例に採り、複写領域Xに「123456789」を、視認領域Yに「0」を印字した場合を示している。
図4(b)は、前記複写領域X及び視認領域Yに印字が施された積層ラベル1について、上ラベル3を下ラベル2から剥離して分離した状態を示している。
なお、図1や図4などの平面図では、デザイン印刷層のデザインや着色印刷層は不図示である。
上ラベル3のうち少なくとも視認領域Yにおける上ラベル3は、透明であるため、積層ラベル1の表面側から下ラベル2の表面を透視できる。つまり、上ラベル3のうち視認領域Yは透明部位であるため、上ラベル3を剥離することなく、前記透明部位を通じて下ラベル2の視認領域Yに印字された文字を積層ラベル1の表面側から視認することができる(図4(a)参照)。
本発明の積層ラベル1は、レーザー照射後、下ラベル2に印字された文字を視認領域Yにて確認することができる。このため、上ラベル3を剥離しなくても、複写領域Xにおける下ラベル2にレーザー照射によって所望の文字が印字されていると推定でき、複写領域Xの下ラベル2に文字が印字されていることが判るようになる。
本発明は、上記第1実施形態に限られず、様々に変更することができる。
以下、本発明の様々な他の実施形態を説明するが、上記第1実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明をしたものとして)説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
[第2実施形態]
第2実施形態の積層ラベル1は、図5に示すように、上ラベル3の透明部位に、透明な樹脂層5が設けられている。なお、第2実施形態の積層ラベル1の平面図は、図1と同様なので省略しており、図5は、第2実施形態の積層ラベル1を図1のII−II線と同様の箇所で切断した一部省略拡大断面図である。
透明な樹脂層5は、着色剤を含まない。透明な樹脂層5は、透明部位における上基材31の裏面又は/及び表面に設けられていてもよい。図示例では、透明な樹脂層5は、上基材31の表面に設けられている。透明な樹脂層5は、1層でもよく、2層以上でもよい。
好ましくは、透明な樹脂層5は、複写領域Xの上基材31に設けられた上色変化層32や上着色印刷層35に対応して設けられる。例えば、上基材31の面方向に上色変化層32に続いて透明な樹脂層5(上色変化層32に対応する透明な樹脂層5。以下、第1透明樹脂層51という)が設けられる。また、上着色印刷層35が設けられている場合には、上基材31の面方向に前記上着色印刷層35に続いて透明な樹脂層5(上着色印刷層35に対応する透明な樹脂層5。以下、第2透明樹脂層52という)が設けられる。
第1透明樹脂層51は、着色剤を含まない透明な樹脂層であり、その樹脂成分は、特に限定されない。好ましくは、第1透明樹脂層51は、上色変化層32に含まれるバインダー樹脂と同じ樹脂を主成分として含む。また、第1透明樹脂層51の厚みは特に限定されないが、好ましくは、上色変化層32と同じ厚みである。
第2透明樹脂層52は、着色剤を含まない透明な樹脂層であり、その樹脂成分は、特に限定されない。好ましくは、第2透明樹脂層52は、上着色印刷層35に含まれるバインダー樹脂と同じ樹脂を主成分として含む。また、第2透明樹脂層52の厚みは特に限定されないが、好ましくは、上着色印刷層35と同じ厚みである。
本実施形態では、上ラベル3の複写領域Xが、透明な上基材31、上色変化層32及び上着色印刷層35からなり、視認領域Yにおける上ラベル3が、透明な上基材31、第1透明樹脂層51及び第2透明樹脂層52からなる。このため、上ラベル3の複写領域Xの層構成と視認領域Yの層構成が近似し(つまり、レーザーによる印字条件が近似し)、レーザー照射による視認領域Yへの印字を確認することにより、複写領域Xの下ラベル2に文字が印字されていることが推定の域を脱し、複写領域Xの下ラベル2に文字が印字されていることがより確からしく判るようになる。特に、第1透明樹脂層51が上色変化層32に含まれるバインダー樹脂と同じ樹脂を主成分として含み、第2透明樹脂層52が上着色印刷層35に含まれるバインダー樹脂と同じ樹脂を主成分として含む場合には、上色変化層32と第1透明樹脂層51の組成が近似し、上着色印刷層35と第2透明樹脂層52の組成が近似するので、レーザー照射によって複写領域Xの下ラベル2に文字が印字されていることがより確からしく判るようになる。
なお、上色変化層32に含まれるバインダー樹脂と上着色印刷層35に含まれるバインダー樹脂とが同じ樹脂を主成分として含む場合には、第1透明樹脂層51と第2透明樹脂層52とは同じ材質の樹脂層であってもよい。第1透明樹脂層51と第2透明樹脂層52とが同じ材質の樹脂層である場合、両層を重ねて積層してもよいが、上色変化層32の厚みと上着色印刷層35の厚みの合計厚みと略同じ厚みの透明な樹脂層を一層だけで設けることによって第1透明樹脂層51と第2透明樹脂層52を構成してもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態の積層ラベル1は、図6に示すように、視認領域Yにおける下ラベル2の表面が露出されている。なお、第3実施形態の積層ラベル1も平面図を省略し、図6は、図1のII−II線と同様の箇所で切断した一部省略拡大断面図である。
本実施形態においては、視認領域Yには、上ラベル3を有さない窓部6とされ、従って、視認領域Yにおいて下ラベル2の表面が露出されている。換言すると、上ラベル3のうち、視認領域Yに対応する部分が、前記窓部6を生じさせるために切り欠かれている。
本実施形態の積層ラベル1も、上記第1実施形態と同様に、複写領域Xと視認領域Yにレーザーを照射して印字を行い、下ラベル2の視認領域Yに印字された文字を積層ラベル1の表面側から視認できる。
[第4実施形態]
第4実施形態の積層ラベル1は、図7及び図8に示すように、視認領域Yに被覆片7が積層されている。
被覆片7は、例えば、視認領域Yにおける下ラベル2に表面に剥離可能に積層されている。被覆片7は、上ラベル3と別個独立したものであり、上ラベル3とは独立して下ラベル2から剥離可能である。
被覆片7は、レーザー透過性を有する基材71と、前記基材71の裏面に設けられた接着層72と、を有する。
被覆片7の基材71は、レーザー透過性を有していれば特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルム、合成紙、紙類などを用いることができる。被覆片7の基材71は、透明又は不透明のいずれでもよい。
被覆片7の接着層72は、例えば、前記上接着層33と同様な、粘着剤層又は接着剤層を用いることができ、必要に応じて、被覆片7の裏面に隠蔽層73を設けてもよい(又は、被覆片が積層される下基材21の表面に剥離層を設けてもよい)。
本実施形態の積層ラベル1も、上記第1実施形態と同様に、レーザー照射後、視認領域Yに印字された下ラベル2の文字を透明な被覆片7を透視して表面側から確認できる。また、被覆片7が不透明である場合には、レーザー照射後、被覆片7を剥離することにより、上ラベル3を剥離しなくても、視認領域Yに印字された下ラベル2の文字を表面側から確認できる。
なお、図8に示す例では、被覆片7は、下ラベル2の表面に直接設けられているが、例えば、上記第1実施形態で示した上ラベル3の透明部位の表面に、被覆片7が剥離可能に積層されていてもよい(図示せず)。
[第5実施形態]
上記各実施形態において、上ラベル3と下ラベル2が同形同大である場合を図示したが、例えば、図9に示すように、上ラベル3が下ラベル2よりも小面積であってもよい。
さらに、図9に示すように、上ラベル3の一部分に、摘み部39が延設されていてもよい。
上記各実施形態において、上ラベル3の面内に、上ラベル3を分断するためのミシン目線が設けられていてもよい。ミシン目線にて上ラベル3の一部分を切り取り、それを子ラベルとして任意の被着体に貼り付けて使用できる。ミシン目線8は、例えば、図10に示すように、複写領域Xと他領域の境界部分などに設けられる。従って、子ラベル9(ミシン目線8にて切り取った上ラベル3の一部分)には、複写領域Xが含まれており、下ラベル2の複写領域Xに印字された文字と同じ文字が子ラベル9にも印字されている。
また、図10に示す例において、上ラベル3と下ラベル2が同形同大である場合を図示したが、例えば、図11及び図12に示すように、上ラベル3が下ラベル2よりも小面積であってもよい。また、図11及び図12に示すように、上ラベル3の一部分に、摘み部39が延設されていてもよい。この摘み部39は、上ラベル3の1つの縁3aから延出されている。なお、この例においても、上ラベル3を分断するためのミシン目線8が設けられていてもよい。
また、図13に示すように、上ラベル3にミシン目線8を複数形成することにより、上ラベル3が複数の子ラベル9に分割可能に構成されていてもよい。図示例では、複数の子ラベル9に複写領域Xと視認領域Yがそれぞれ含まれるように、ミシン目線8、複写領域X及び視認領域Yが設けられている。
このように複数の子ラベル9に分割可能な積層ラベル1は、例えば、医療用途において次のような方法で使用できる。全ての子ラベル9の複写領域Xに患者番号などを印字し、1つの子ラベル9を調剤棚に貼り、他の子ラベル9を小分けにした薬剤容器に貼り付けるなどの使用法で用いることができる。
なお、複数の子ラベル9が設けられる態様において、視認領域Yが子ラベル9に含まれず、子ラベル9以外の上ラベル3の一部分に視認領域Yが設けられていてもよく、或いは、表面が露出した下ラベル2の一部分に視認領域Yが設けられていてもよい(いずれも図示せず)。また、複数の子ラベル9のうち、少なくとも1つの子ラベル9に複写領域Xが設けられ、残部の子ラベル9に複写領域Xが設けられていない態様であってもよい(図示せず)。
[その他の実施形態]
上記第1実施形態で説明したように、複写領域X及び視認領域Yの形成位置は、特に限定されず、図1では、視認領域Yは、平面視で積層ラベル1の隅部に配置されているが、積層ラベルの下縁1a(符号1aは、図1参照)を含む近傍部又は下縁1aから少し離れた下縁近傍部に配置することが好ましい。このように下縁1aを含む近傍部などに視認領域Yが配置されている積層ラベル1は、アンプルやバイアル瓶などの容器の下方部に視認領域Yが位置するように貼り付けることができる。視認領域Yが容器の下方部に位置したラベル付き容器は、その視認領域Yに印字された、使用者のみに識別可能な記号やシンボル等が容器の底面近傍になるので、その印字が目立ちにくくなる。
上記各実施形態において、下ラベル2の裏面に下接着層23が設けられているが、下接着層23を有さない積層ラベル1であってもよい。
上記様々な実施形態から選ばれる2以上の実施形態を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。
1 積層ラベル
2 下ラベル
21 下基材(下ラベルの基材)
22 下色変化層(下ラベルの色変化層)
3 上ラベル
31 上基材(上ラベルの基材)
32 上色変化層(上ラベルの色変化層)
X 複写領域
Y 視認領域

Claims (4)

  1. 下ラベルと、前記下ラベルの表面に剥離可能に積層された上ラベルと、を有する積層ラベルであって、
    レーザー照射により、前記上ラベルと下ラベルの双方に文字を同時に印字できる複写領域と、前記下ラベルのみに文字を印字でき且つ表面側からその文字を視認できる視認領域と、を有する、積層ラベル。
  2. 前記上ラベルが、前記複写領域において、透明な基材と、前記透明な基材に設けられ且つレーザーによって色彩が変化する色変化層と、を有し、
    前記上ラベルが、前記視認領域において、前記透明な基材を含む透明部位を有する、請求項1に記載の積層ラベル。
  3. 前記色変化層が、着色剤及びバインダー樹脂を含み、
    前記透明部位が、前記透明な基材と、前記透明な基材に設けられた透明な樹脂層と、を有し、
    前記透明な樹脂層が、前記色変化層のバインダー樹脂と同じ樹脂を主成分として含み且つ着色剤を含まない、請求項2に記載の積層ラベル。
  4. 前記視認領域に、被覆片が剥離可能に積層されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層ラベル。
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