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JP2018051713A - 電動工具 - Google Patents

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JP2018051713A
JP2018051713A JP2016192966A JP2016192966A JP2018051713A JP 2018051713 A JP2018051713 A JP 2018051713A JP 2016192966 A JP2016192966 A JP 2016192966A JP 2016192966 A JP2016192966 A JP 2016192966A JP 2018051713 A JP2018051713 A JP 2018051713A
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健悟 田村
Kengo Tamura
健悟 田村
小室 義広
Yoshihiro Komuro
義広 小室
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】アンビルの軸部とメタルとの摺動面の潤滑性の低下を防ぐようにした電動工具を提供する。【解決手段】アンビル40の軸部41の外周側であって、メタルとの摺動面50の軸方向後方と前方に環状溝53、54を形成して、これらの環状溝53、54を軸方向及び周方向に対して斜めに形成された連結溝55により接続した。アンビル40の後方中心にはスピンドルと支承される孔部47が形成され、孔部47から摺動面50に向けて径方向に貫通する油孔51が形成され、潤滑油が摺動面50に供給される。この結果、摺動面50の全域に潤滑油を供給することができるので、潤滑性が向上する上に耐久性も向上する。【選択図】図2

Description

本発明はモータ等の駆動源の回転を先端工具に伝達する電動工具に関し、特にモータ等の駆動源の回転を回転打撃力に変換して先端工具に伝達するインパクト工具のアンビルの軸受け部にメタルを採用する構造の潤滑性能の向上に関する。
インパクト工具は、モータ等の駆動源によって回転するスピンドルと、スピンドルの回転を回転打撃力としてアンビルに伝達するハンマと、ハンマケースに軸支され、ビットやソケット等の先端工具の装着穴が形成されたアンビルを備え、スピンドルの回転に伴う打撃機構の動作によって、アンビルを介して先端工具に回転打撃力を付与可能としている(例えば、特許文献1参照)。インパクト工具のアンビルは、ハンマケースに保持された軸受手段、例えばメタルやボールベアリングによって回転可能なように軸支される。メタルを用いたアンビルの軸支は、アンビルとメタルとが摺動するために軸方向の長さを一定長確保する必要があり、アンビルとメタルとの間の摺動面全域の潤滑性能を十分に保つことが重要である。そのため特許文献1では、アンビルとメタルの接触領域の後端側において、スピンドルに接続するための嵌合孔から油を通過させるための連通孔(油孔)を形成すると共に、アンビルの外周面又はメタル内周面にリング状の油溝を設けることにより潤滑油であるグリスが摺動面に十分供給されるように構成していた。
特開2014−176952号公報
特許文献1の技術では、アンビルの軸部の外周面であってメタルとの摺動面に、斜め方向に延びる油溝を設けることで摺動面全体にグリスが供給される構造を開示している。しかしながら、この構造は同一方向に連続してアンビルを回転させ続けた場合に、溝内のグリスが特定の端部に集中しやすい。例えば、インパクト工具において締め付け方向のみの回転だけで、緩め方向への回転を全く行わないような場合に、潤滑油の偏りが生じやすい。この結果、潤滑油が溝外に排出されてアンビルとメタルとの摺動面のうち特定部位の油がなくなり、カジリ等を引き起こす虞があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであって、アンビルとメタルとの摺動面の潤滑を良好にすると共に、長期にわたって潤滑油が切れずに耐久性を向上させた電動工具を提供することにある。
本発明の別の目的は、アンビルの回転方向の偏りによってアンビルの軸部とメタルとの摺動面の潤滑性能の低下が生ずるのを防ぐようにした電動工具を提供するにある。
本発明のさらに別の目的は、従来のアンビルとメタルだけを置き換えることで容易に実施でき、製造コストアップを最小に抑えつつ潤滑性能を向上させた軸受け機構を有するインパクト式の電動工具を提供することにある。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより打撃され先端工具を取り付けるためのアンビルと、アンビルの軸部を回転可能に支持するメタルと、アンビルとメタルとの間に油を供給する油供給部と、を備えた電動工具において、油供給部として、アンビルの軸部の外周又はメタルの内周であって、前後方向の中央に対して前方側及び後方側に環状溝を形成した。この油供給部は、前方側の環状溝と後方側の環状溝を連結溝でつなぐように構成される。連結溝は、軸方向及び周方向に対して斜め方向に延びるように形成されると好ましい。アンビルの後方側軸心には前方側に窪む嵌合孔が形成され、嵌合孔からメタルの外周面まで径方向に貫通する油孔が設けられ、ハンマ側に充填されている油が嵌合孔から油孔を通って摺動面にまで到達する。油孔は、アンビルとメタルとの摺動面のうち軸方向に見て後方側又は前方側のいずれか一方、又は後方側と前方側の双方に設けられる。
本発明の他の特徴によれば、アンビルとメタルとの間に油を供給する油供給部を備えた電動工具において、油供給部として、アンビルの軸部の外周又はメタルの内周であって、前後方向の中央よりも前方側に環状溝を有するようにした。また、アンビルのメタルとの摺動面の軸方向後方側に油孔を設け、油孔と前方側の環状溝とをつなぐ連結溝を設けて、前方側の環状溝にまで油が到達するようにした。この連結溝は、軸方向及び周方向に対して斜め方向に延びるように形成されると良い。
本発明のさらに他の特徴によれば、アンビルとメタルとの間に油を供給する油供給部を備えた電動工具において、アンビルのメタルとの摺動面の軸方向前後方向の中央よりも前方側に位置する部分に油を供給する油孔を設けた。また、アンビルの軸部の外周又はメタルの内周であって、摺動面の軸方向前後方向の中央より前方側に、又は、前方側と後方側の双方に環状溝を設けた。
本発明のさらに他の特徴によれば、アンビルとメタルとの間に油を供給する油供給部を備えた電動工具において、アンビルは、メタルとの摺動面の軸方向前後方向の中央に対して前方側及び後方側に位置する各部分に油を供給する油孔を設けた。また、アンビルの軸部の外周又はメタルの内周であって、前後方向の中央に対して前方側及び後方側に環状溝を有し、前方側の油孔は前方側の環状溝に開口し、後方側の油孔は後方側の環状溝に開口するようにした。
本発明によれば、油孔を介して供給される油を、アンビルとメタルとの摺動面の全域に効率良く供給することができ、潤滑性能を向上させて耐久性を大幅に伸ばした電動工具を実現できる。また、アンビルとメタルとの摺動面に常に油が供給されている状態を維持できるので、電動工具の作業時(摺動時)のカジリ現象発生の虞を大幅に抑制することができる。
本発明に係るインパクト工具1の全体構造を示す縦断面図である。 図1のアンビル40の形状を示す図であり、(1)は背面図であり、(2)は側面図である。 図1に示すメタル60の形状を示す図である。 図1に示すアンビル40の摺動面50の形状を示す展開図である。 本発明の第二の実施例に係る(1)アンビル100の断面図と、(2)メタルの120の断面図と、(3)アンビル100の摺動面110の形状を示す展開図である。 本発明の第三の実施例に係る(1)アンビル150の断面図と、(2)メタル170の断面図と、(3)アンビル150の摺動面160の形状を示す展開図である。 本発明の第四の実施例に係る(1)アンビル200の断面図と、(2)メタル220の断面図と、(3)アンビル200の摺動面210の形状を示す展開図である。 本発明の第五の実施例に係る(1)アンビル250の断面図と、(2)アンビル250の摺動面270の断面図である。 本発明に係るインパクト工具のその他の変形例に係る摺動面を説明するための図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
インパクト工具1は、ソケット17や図示しないビット等の先端工具により、ボルトやナット、ねじを締結する電動工具である。インパクト工具1は、外形を形成する外枠たるハウジング2を備える。ハウジング2は、前後方向に延びる略円筒形の胴体部2aと、胴体部2aに側面視で略T字状を成すように連接されたハンドル部2bと、ハンドル部2bの下方に形成されるバッテリ装着部2cと、胴体部2aの前方側に設けられる金属製のハンマケース3により構成される。ハウジングの胴体部2aの内部には、駆動源であるモータ4が収容される。ここでモータ4は、コイルの巻かれたステータ4bの内側で、永久磁石を有するロータ4aが回転するブラシレスDCモータが用いられるが、モータの種類は任意であり、他の形式のモータを用いても良い。ハンマケース3の内部には、モータ4の回転を減速させる遊星歯車を用いた減速機構20と、減速機構20によって減速されたモータ4の回転力を回転打撃力に変換して先端工具たるソケット17に伝達するための回転打撃機構30が収容される。モータ4と、減速機構20と、回転打撃機構30は、軸線A1上に並んで配置される。
ハンドル部2bには、上部にトリガ10を有するスイッチ11と、モータ4の回転方向を切り替える正逆切替えスイッチ12が設けられる。ハンドル部2bの下部には、バッテリ装着部2cが接続され、充電可能な電源であるバッテリ18が着脱可能に装着される。バッテリ18にはラッチボタン19が設けられ、バッテリ18を取り外すときにはラッチボタン19を押しながらバッテリ18を前方側にスライドさせることで取り外しが可能である。
モータ4の回転駆動力は、回転軸4cから遊星歯車を用いた減速機構20を介して回転打撃機構30側に伝達される。減速機構20はモータ4の出力をスピンドル31に伝達するものであり、モータ4の回転軸4cの先端に固定されるサンギヤ21と、サンギヤ21の外周側に距離を隔てて取り囲むように設けたリングギヤ23と、サンギヤ21及びリングギヤ23の間に配置され、これら双方のギヤに噛み合わされる複数(ここでは2つ)のプラネタリーギヤ22を含んで構成される。2つのプラネタリーギヤ22は回転軸の回りを自転しつつサンギヤ21の回りを公転する。リングギヤ23はギヤケース3側に固定され、回転しない。プラネタリーギヤ22の回転軸は、スピンドル31の後端部分に形成された遊星キャリア部に固定され、プラネタリーギヤ22の公転運動が遊星キャリア部の回転運動に変換され、スピンドル31が回転する。
スピンドル31は、減速機構20と前方側であって同軸上に配置される。本実施例では、円柱状であってスピンドルカム溝33が形成される軸部の後方側に、減速機構20の遊星キャリア部を接続したもので、これらは金属の一体成形品にて製造される。スピンドル31のアンビル40側の端部には、軸線A1に沿って前方に延びる円柱状の嵌合軸31aが形成される。
ハンマ35はスピンドル31の前方側(図中左側)から装着され、スピンドル31の軸部の外周面とハンマ35の内周面の後方側の一部が接するように配置される。スピンドル31の円柱部分の外周面には、側面視で略V字状の窪み部分が形成されたスピンドルカム溝33が形成される。スピンドルカム溝33と対向するハンマ35の内周面には、ハンマカム溝37が形成される。スピンドル31とハンマ35は、スピンドルカム溝33とハンマカム溝37によって所定の空間が形成されるように組み合わされ、この空間の中に金属製のカムボール38が設けられることによって、カム機構が構成される。カム機構によって、アンビル40に加わる負荷が小さいうちはハンマ35はスピンドル31とほぼ連動するように回転する。アンビル40に加わる負荷が大きくなると、スピンドルカム溝33とハンマカム溝37による空間内でカムボール38が移動することによって、ハンマ35とスピンドル31の回転方向の相対位置が僅かに変動する。つまり、ハンマ35はスピンドル31に対して回転方向に僅かに移動可能であり、後方側には大きく移動可能とされる。ハンマ35は、スプリング39によってスピンドル31に対して常に前方側に付勢されるので、ハンマ35の後方側への移動はスプリング39を圧縮しながらの移動となる。
スピンドル31の静止時には、カムボール38、スピンドルカム溝33と、ハンマカム溝37との係合位置と、スプリング39との付勢力とのバランス関係によって、アンビル40の羽根部44a、44b(図2で後述)とハンマ35の打撃爪36a、36bは、軸線A1方向にみて重なるような位置関係となる。スピンドル31が所定の速度で回転駆動されると、スピンドル31の回転は、カム機構を介してハンマ35に伝達され、ハンマ35が半回転しないうちに、ハンマ35の打撃爪36a、36bがアンビル40の羽根部44a、44bに係合して、アンビル40が回転されるが、そのときの係合反力によってハンマ35とスプリング39との間に相対回転が生じると、ハンマ35は、カム機構のスピンドルカム溝33及びハンマカム溝37に沿ってスプリング39を圧縮しながらモータ4側へと後退動を始める。
ハンマ35の後退動によって、ハンマ35の打撃爪36a、36bがアンビル40の羽根部44a、44bを乗り越えて両者の係合が解除される。すると、ハンマ35は、スピンドル31の回転力に加えて、スプリング39に蓄積された弾性エネルギーとカム機構の作用とによって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング39の付勢力によって前方、すなわちアンビル40側へと移動され、ハンマ35の打撃爪36a、36bがアンビル40の羽根部44a、44bに再び係合して一体的に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力がアンビル40に加えられるため、アンビル40に装着されたソケット17を介して図示しないボルトやナット等に回転打撃力が伝達される。以後、同様の動作が繰り返されてソケット17に回転打撃力が間欠的に繰返し伝達され、ボルトやナットが締め付けられる。
スピンドル31は後方端部の円筒部31bの外周側にてボール式の軸受32により軸支される。軸受32は軸受ホルダ5を介してハンマケース3に保持される。軸受ホルダ5は金属製のハンマケース3の後側の開口部を塞ぐ部材であり、スピンドル31の後方を固定する軸受32と、モータ4の回転軸4cを軸支する前側の軸受6aを固定する。軸受ホルダ5は合成樹脂又は金属の一体品にて製造できる。スピンドル31の前方側に形成された円柱状の嵌合軸31aは、アンビル40の後端側の軸心に形成された嵌合孔47aに係合され、アンビル40がスピンドル31によって同軸回転可能に支承される。また、嵌合孔47aの形成されるスピンドル31の前面がアンビル40の後面と当接することで、アンビル40の軸方向を位置決めすることができる。嵌合孔47aの前方側は、軸方向にさらに延びる孔部(中空孔47b)となっており、中空孔47bの内部空間から径方向外側に延びる油孔51が形成される。アンビル40は主軸部分の外周側において金属製のメタル60によって軸支される。
ハンマケース3は先端が徐々に絞り込まれた釣り鐘状の形状であって、先端に貫通穴3aを有する円筒部3bが形成され、円筒部3bの内周側に筒状のメタル60が装着される。製造組み立て工程においては、ハンマケース3の後方側開口から内部にメタル60と、アンビル40を含む回転打撃機構30と、減速機構20等を組み込んで、内部に潤滑用のグリスを十分に充填した状態にて後方側の開口部を軸受ホルダ5にて閉鎖する。この組み立ての際に、アンビル40の孔部47の内部空間にもグリス等の油を十分充填しておくことにより、油を供給するための油孔51を介してメタル60とアンビル40との摺動面に油が供給される。
次に図2を用いてアンビル40の形状を説明する。図2(1)はアンビル40の背面図であり、(2)は側面図である。アンビル40はモータ4により回転駆動され先端工具(ソケット)が取り付けられる出力軸を形成するものであり、金属の一体品にて製造される。アンビル40の円柱状の軸部41の前方側には、先端工具の取付部42が接続され、後方側に2つの羽根部44a、44bを配した被打撃部43が接続される。インパクト工具1は、アンビル40とメタル60の摺動部に油を供給するための油供給部が設けられる。ここでは油供給部は、アンビル40側に形成された環状及び斜めの溝部と、アンビル40の嵌合孔47a(図1参照)から連通される油孔51によって構成される。(1)において、中心の円環状部分から径方向外側に向かって回転方向に見て180度ずつ隔てるように均等に延在するように2つの羽根部44a、44bが設けられる。羽根部44a、44bはハンマ35によって打撃される部位となる被打撃爪であり、回転方向の一方側の側面がハンマ35の打撃爪によって締め付け方向の回転時に打撃される被打撃面45a、45bであり、他方側の面がハンマ35の緩め方向の回転時に打撃される被打撃面46a、46bとなる。これらの被打撃面はハンマ35に形成された打撃爪36a、36b(図1参照)の打撃面と良好に面接触するような形状に構成される。羽根部44a、44bが取り付けられる中心部分は、スピンドル31の嵌合軸31aが嵌合されるための孔部47が形成される。
図2(2)において、出力軸の主要部分となる軸部41は一定の外径を有し、その外周面の一部がメタル60と接触しながら回転する領域、即ち摺動面50となる。摺動面50は表面が研磨加工されてメタル60との摺動抵抗が少なくなるように形成された部分である。摺動面50の軸方向長さは軸部41の軸方向長さに比べて短くて良い。摺動面50の軸方向長さをどの程度にすれば良いかは、ハンマケース3の取り付け部分(図1で示した円筒部3b)の形状や、使用するメタル60の大きさ等を考慮の上で決定すれば良い。
摺動面50には、周方向に連続して形成された環状の環状溝53及び54が形成され、それらの間を周方向及び軸方向に対して斜め方向に延びる連結溝55によって接続される。環状の環状溝53の内部には油の供給路となる油孔51が開口する。これらの溝53〜55の深さは、油が滞留できて油だまりとなる間隙を形成する程度の浅い溝で十分である。また、連結溝55は軸線A1と平行方向に延びるように配置することも考えられるが、ここでは斜め方向に形成して、1周程度分の距離をもって後ろ側の環状溝53から前側の環状溝54に連結する。このように連結溝55を斜めに形成することにより、アンビル40の回転や打撃時の衝撃により連結溝55内の油を一定方向、即ち環状溝54に向かう方向に誘導することができる。尚、インパクト工具1はボルト等の締め付け作業だけで無く緩め作業もあるので、緩め作業においてアンビル40を逆回転させることにより連結溝55内の油を逆方向、即ち環状溝53に向かう方向に誘導することもできる。
アンビル40の軸部41の先端側には、先端工具(図1に示す例ではソケット17)を装着するための取付部42が形成される。取付部42は取り付けられる先端工具の種類に応じて公知の形状とすれば良く、ここでは、いわゆる“四角ドライブ部”とされている。四角ドライブ部は軸線A1と直交する断面形状が正方形状に形成されるもので、4つの嵌合面42aを有し、そのうち対向する2つの嵌合面42aの中心を貫通するピン穴42bを形成したものである。
図3はメタル60の形状を示す図であり、(1)は断面図であり、(2)は側面図である。メタル60はアンビル60の軸部41を回転可能に支持するものであり、円筒部61を有し、円筒部61の後端にはフランジ部62が形成され、前方側に開口部64aが形成され、後方側に開口部64bが形成される。円筒部61の内周側は摺動面63が形成され、摺動面63の後端には後方に行くにつれて内径が徐々に大きくなるテーパー部63bが形成される。また、開口部64aの内周側には段差部63aが形成され、外周側にはごく小さな段差部61aが形成される。円筒部61の後端付近においてフランジ部62との接続部分は円弧状になめらかに接続されるように逃がし溝部61bが形成される。メタル60は、先端が窄まったハンマケース3の前端部分の内側に、後方側から又は前方側から圧入され(本実施例では後方側から圧入)、円筒部61の外周面がハンマケース3の円筒部3bに接する。アンビル40はメタル60の内周に配置され、メタル60と摺動しながら回転することによりハンマケース3に対して回転可能に支承されることになる。この際、ハンマケース3の円筒部3bの後方側端部の段差状の部分に、メタル60のフランジ部62の前面側が当接することで、ハンマケース3に対してメタル60の軸方向が位置決めされる。ここではメタル60はシンプルな形状であり、内側の摺動面63には溝等の凹凸が全く形成されていない。
図4(1)はアンビル40の摺動面50の形状を示す展開図である。ここでは摺動面50に形成される溝部の形状がわかるように、摺動面50の外周面の1周分を平面上に展開したものである(以下、「展開図」の図示の仕方は、図6〜図9でも同様)。周方向の位置は上部にその回転角を0°、180°、360°と示しており、回転角を0°と360°の部分が接続される。本実施例の摺動面50では、軸方向の中央よりも後方側(モータ4側)には第1の環状溝53が形成され、前方側には第2の環状溝54が形成される。環状溝53、54は軸方向(前後方向)に所定の幅を持つ溝であって、環状溝53の0°から60°付近と環状溝54の300°から360°付近において、斜めに形成された連結溝55と接続されることになる。アンビル40には1つの油を供給するための油孔51が形成されるが、ここでは環状溝53の一部であって、連結溝55の後方側端部に一致する位置に形成される。アンビル40において環状溝53、54と連結溝55をどのように方法で加工するかは任意である。例えば、環状溝53、54は軸部41の旋盤加工により形成でき、連結溝55はマシニングセンタといわれる工作機械を使ったマシニング加工により形成できる。
以上、第一の実施例によりよれば、メタル60側の加工を一切せずに、従来のインパクト工具のアンビルを本実施例のアンビル40に変更するだけで、長期にわたって潤滑油が切れずに耐久性を向上させた軸受け機構を実現できた。
図5は本発明の第二の実施例に係る(1)アンビル100の断面図と、(2)メタル120の断面図と、(3)アンビル100の摺動面110の形状を示す展開図である。ここでは油供給部は、アンビル100側に形成された斜めの連結溝105と、アンビル100の中空孔47bから連通される油孔51と、メタル120側に形成された環状溝124、125によって構成される。第二の実施例においては、環状溝をアンビル100側にでは無くてメタル120側に形成したことに特徴がある。アンビル100の後方側には、スピンドル31の嵌合軸31aと嵌合する嵌合孔47aと、その前方側であって径の細い中空孔47bが形成される。中空孔47b側からは軸部101の表面まで貫通する油孔51が設けられる。アンビル100の摺動面110には、(3)で示すように斜め方向に形成した連結溝105だけが形成される。
メタル120は、図5(2)に示すように円筒部121の後方にフランジ部122が形成され、外側から見たらその形状は第一の実施例のメタル60と同一である。しかしながら、メタル120の内周面には、2つの環状の溝である内周溝124、125が形成され、内周溝124、125が形成されていない部分が摺動面123となる。内周溝124、125は円筒部121の軸方向において、中央に対して後方側及び前方側に形成されている。このように内周溝124、125により、メタル120とアンビル100の間には油だまりとなる間隙が形成されることになる。内周溝124、125は、軸線A1に対して同心状に形成されるもので、(2)のような断面位置でみると溝の開口が広く、底部が細い台形状に形成される。これらの溝の断面形状は台形状だけでなく、半円状、四角形状、円弧状等のその他の形状であっても良い。油孔51は軸方向と直交する方向に形成され、内周溝124に対向する位置かつ連結溝105の端部に開口する。これにより油孔51が油供給通路となり、アンビル100とメタル120の間に形成された油を保持するための溝に油が供給される。油孔51は径方向に形成されるので、油孔51をドリルにて容易に加工することができる。
内周溝124、125と連結溝105によって形成される溝部は、第一の実施例で示した溝部と同じ経路となる。図5(3)は摺動面110の形状を示す展開図である。摺動面110に対向するメタル120の内周溝124、125の位置を点線にて示している。摺動面110からわかるように、アンビル100側には連結溝105だけが形成される。連結溝105はアンビル100側に形成され、後方側の内周溝124と前方側の内周溝125を接続するのに十分な長さを有する。このようにアンビルとメタルの摺動部分に形成されるオイルの通路を、アンビル側に溝を形成してもメタル側に溝を形成しても同等の効果が得られる。この実施例では、従来に比べてアンビル100側に必要な追加の切削加工が連結溝105だけで済むので、回転部品であるアンビル40へ加工を最小限に留めることができ、アンビルの部品精度を向上させることができる。尚、油孔51を軸線A1に対して斜めに形成して、摺動面110と嵌合孔47aを直結させて、中空孔47bの配置を省略するようにしても良い。
図6は本発明の第三の実施例に係る(1)アンビル150の断面図と、(2)メタル170の断面図と、(3)アンビル150の摺動面160の形状を示す展開図である。ここでは油供給部は、アンビル150側に形成された環状溝164と連結溝165と、アンビル150の中空孔47bから連通される油孔51と、メタル170側に形成された環状溝174によって構成される。第三の実施例においては、環状溝をアンビル150とメタル170側に分散して形成した。アンビル150の中空孔47b側から貫通する油孔51の数や形成する位置は第一の実施例と同様である。また、アンビル150の摺動面160には、(3)で示すように斜め方向に形成した連結溝165と前方側の円環溝164を形成した。連結溝165の後方側の端部には油孔51が設けられる。メタル170の内周面であって軸方向にみて後方側には、(2)に示すように1つの内周溝174が形成される。この内周溝174は、軸線A1に対して同心状に形成されるもので、(2)のような断面位置でみると台形の溝が形成される。溝の断面形状は台形状だけでなく、半円状、四角形状、円弧状でも良い。(3)は摺動面160の形状を示す展開図である。摺動面160からわかるように、アンビル150側には連結溝165と環状溝164が形成される。連結溝165は、アンビル150側に形成された後方側の内周溝174と前方側の円環溝164を接続するのに十分な長さを有する。第三の実施例においても第一及び第二の実施例と同様の潤滑性能を向上させることができる。
図7は本発明の第四の実施例に係る(1)アンビル200の断面図と、(2)メタル220の断面図と、(3)アンビル200の摺動面210の形状を示す展開図である。第四の実施例においては、環状溝をメタル220側にのみ形成したことに特徴がある。アンビル200の中空孔47b側から貫通する油孔51は第一の実施例と位置や孔の数が同じである。また、アンビル200の摺動面210には、(3)で示すように斜め方向に連結溝215が形成される。(2)に示すようにメタル220の内周面には、前方側の内周溝225だけが形成され、残りが摺動面223となる。内周溝225は、軸線A1に対して同心状に形成されるもので、(2)のような断面位置でみると台形の溝が形成される。(3)は摺動面210の形状を示す展開図である。摺動面210からわかるように、アンビル200側には連結溝215だけが形成され、連結溝215の後方側の端部には油孔51が設けられる。連結溝215は、アンビル200側に形成された前方側の内周溝225から油孔51を接続するのに十分な長さを有する。第四の実施例においても第一から第三の実施例と同様の潤滑性能を向上させることができる。
図8は、本発明の第五の実施例に係るアンビル250及び摺動面270の形状を示す展開図である。第五の実施例においては、取付部252の形状が四角ドライブ部でなく、内部に断面形状が六角形のビット孔が形成されたものである。取付部252には先端ビットのワンタッチ式の取り付け機構を設けるための、周方向に連続する溝部252aが形成される。軸部251と被打撃部43の形状は、取付部252の形状が四角ドライブか、六角孔かによって影響されない。軸方向に見て取付部252と被打撃部43との間は、外周面が円柱状に形成された軸部251が形成され、この領域の外周側にメタル60が配置されることによりアンビル40はハンマケース3(図1参照)に回転可能に軸支される。
アンビル250の孔部257を軸方向前方に延ばすようにして、孔部257から摺動面270に至る2つの油孔261、262を設け、油孔261、262と軸方向にオーバーラップする位置に環状溝274、275を形成した。メタル60は図3にて説明したものを用い、メタル60の内周面には環状溝は設けられない。アンビル250の孔部257は、嵌合孔257aと中空孔257bにより構成される。嵌合孔257aの形状や寸法は第一の実施例のアンビル40に形成される嵌合孔47aと同一である。しかしながら、中空孔257bの範囲内に2つの油孔261、262が形成されるため、中空孔257bの軸方向長さが第一の実施例の中空孔47b(図1参照)よりも長く形成される。メタル60との摺動面270の軸方向長さをLとすると、油孔261の位置は摺動面270の後方側半分の領域内に、油孔262は摺動面270の前方側半分の領域内に形成される。孔部257の底部257cは、図6に示したアンビル150の底部47cよりも前方側に位置し、2つの油孔261、262は環状溝274、275に対向する位置にそれぞれ開口する。第五の実施例においては摺動面270の複数箇所に油孔261、262から直接油を供給するので従来よりも大幅に改善された潤滑性能を発揮することができる。尚、第五の実施例において、摺動面270に環状溝274、275を連結するための図3に示した連結溝55のような斜めの溝をアンビル250側に設けて良い。
以上、本発明の第一から第五の実施例を用いて様々なアンビルの形状を説明したが、アンビルとメタルの形状、油孔の数や位置は上述した構成だけに限られずに、図9に示すように様々な変形が可能である。これらは、摺動面の大きさや、メタルのサイズや形状、メタルの摺動面に必要とされるグリスの供給量に応じて適宜設定することができる。図9(1)に示す摺動面300が形成されるアンビルの基本形状は、図2と同様であり、摺動面300の後方側に油孔51が1つ設けられ、図4(1)の摺動面50に比べて、後方側の環状溝を無くした形状としたものである。即ち、摺動面300は前方側の環状溝304と斜め方向に形成した連結溝305だけとした。油を供給するための油孔51の位置は(1)に示した摺動面50と同じ位置である。このような摺動面300においても、油が不足しがちな摺動面の前方側において潤滑性能を向上させることができる。
図9(2)に示す摺動面320は、図5(2)に示したメタル120と組み合わせて用いられるものである。アンビルとしては、図8(1)に示したアンビル250において、2つの油孔261、262だけを形成して、アンビル側には環状溝を形成しないようにした。その代わりメタル120側に内周溝124と125を形成することにより、摺動面320の軸方向前方側と後方側において油たまりとなる間隙を形成した。この変形例では、アンビルに必要な切削加工は、ドリルによる穿孔作業が1つ増えるだけですむので、アンビル側の製造コストの上昇を抑えることが可能である。
図9(3)に示す摺動面340は、使用するメタルは図3で示した内周溝がないタイプである。ここでは摺動面340のうち軸方向の前方側にだけ環状溝345と油孔262を設けた。この形式は第一から第五の実施例より性能は落ちるものの、潤滑油不足となりやすいメタルの前方側において潤滑性能を維持できるので、環状溝や内周溝が形成されない従来の軸受け機構に比べると大幅に潤滑性能を上げることが可能となる。
図9(4)に示す摺動面360は、(3)に示した構造と同じ思想であって、摺動面360のうち軸方向の前方側にだけ油孔262を形成した。そして、前方側にだけ内周溝374を形成したメタル220と対応させるようにした。図9(4)の構成もマシニングセンタによるアンビルの加工が不要となり、アンビルの全長を短くすることができ、インパクト工具を小型化できる。
以上の実施例によれば、アンビルに形成された油孔からグリスがメタルとの摺動面の広範囲に直接供給されるため、メタルとアンビルとの摺動面で油不足によるトラブルを防止し、インパクト工具の寿命を向上させることができる。尚、本発明は上述の実施例だけに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、打撃機構はスプリング39によって後方側から付勢されるハンマ35が後退及び前進しながら打撃を行う機構であるが、ハンマとアンビルが軸方向に相対移動せずに、モータの正逆回転を繰り返すことによりハンマをアンビルに対して間欠的に打撃をしながら締め付け作業又は緩め作業を行うような、いわゆる“電子パルス式”のインパクト工具におけるアンビルの軸受機構にも同様に適用できる。また、インパクト工具だけでなく、先端工具を回転させる出力軸をメタルによって保持するようなドライバドリルやその他の回転工具においても同様に適用できる。
1 インパクト工具 2 ハウジング 2a 胴体部
2b ハンドル部 2c バッテリ装着部 3 ハンマケース
3a 貫通穴 3b 円筒部 4 モータ
4a ロータ 4b ステータ 4c 回転軸
5 軸受ホルダ 6a、6b 軸受 10 トリガ
11 スイッチ 12 正逆切替えスイッチ 17 ソケット
18 バッテリ 19 ラッチボタン 20 減速機構
21 サンギヤ 22 プラネタリーギヤ 23 リングギヤ
30 回転打撃機構 31 スピンドル 31a 嵌合軸
31b 円筒部 32 軸受 33 スピンドルカム溝
35 ハンマ 36a、36b 打撃爪 37 ハンマカム溝
38 カムボール 39 スプリング 40 アンビル
41 軸部 42 取付部 42a 嵌合面
42b ピン穴 43 被打撃部
44a、44b 羽根部 45a、45b 被打撃面
46a、46b 被打撃面 47 孔部
47a 嵌合孔 47b 中空孔 50 摺動面
51 油孔 53、54 環状溝 55 連結溝
60 メタル 61 円筒部 61a 段差部
61b 逃がし溝部 62 フランジ部 63 摺動面
63a 段差部 63b テーパー部 64a、64b 開口部
100 アンビル 101 軸部 105 連結溝
110 摺動面 120 メタル 121 円筒部
122 フランジ部 123 摺動面
124、125 内周溝(環状溝) 150 アンビル
151 軸部 160 摺動面 164 円環溝
165 連結溝 170 メタル 171 円筒部
172 フランジ部 173 摺動面 174 内周溝(環状溝)
200 アンビル 201 軸部 210 摺動面
215 連結溝 220 メタル 221 円筒部
222 フランジ部 223 摺動面 225 内周溝(環状溝)
250 アンビル 251 軸部 252 取付部
252a 溝部 257 孔部 257a 嵌合孔
257b 中空孔 257c 底部 261、262 油孔
270 摺動面 274、275 環状溝
300、320、340、360 摺動面 304、345 環状溝
305 連結溝 374 内周溝(環状溝)
A1 軸線


Claims (14)

  1. モータと、
    前記モータにより回転されるハンマと、
    前記ハンマにより打撃され先端工具を取り付けるためのアンビルと、
    前記アンビルの軸部を回転可能に支持するメタルと、
    前記アンビルと前記メタルとの間に油を供給する油供給部と、を備えた電動工具において、
    前記油供給部は、前記アンビルの前記軸部の外周又は前記メタルの内周であって、前記メタルとの摺動面の軸方向前後方向の中央により前方側及び後方側に形成された環状溝を有することを特徴とする電動工具。
  2. 前記油供給部は、前記前方側と前記後方側の環状溝とをつなぐ連結溝を有することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記連結溝は、軸方向及び周方向に対して斜め方向に延びるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記アンビルの後方側軸心に前方側に窪む嵌合孔が形成され、嵌合孔から前記メタルの外周面まで径方向に貫通する油孔が設けられることを特徴とする請求項3に記載の電動工具。
  5. 前記油孔は、前記アンビルと前記メタルとの摺動面のうち軸方向に見て後方側、又は/及び、前方側に設けられることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
  6. モータと、
    前記モータにより回転されるハンマと、
    前記ハンマにより打撃され先端工具を取り付けるためのアンビルと、
    前記アンビルの軸部を回転可能に支持するメタルと、
    前記アンビルと前記メタルとの間に油を供給する油供給部と、を備えた電動工具において、
    前記油供給部は、前記アンビルの前記軸部の外周又は前記メタルの内周であって、前後方向の中央よりも前方側に環状溝を有することを特徴とする電動工具。
  7. 前記アンビルの前記メタルとの摺動面の軸方向後方側に油孔を設け、前記油孔と前記環状溝とをつなぐ連結溝を有することを特徴とする請求項6に記載の電動工具。
  8. 前記連結溝は、軸方向及び周方向に対して斜め方向に延びるように形成されることを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
  9. モータと、
    前記モータにより回転されるハンマと、
    前記ハンマにより打撃され先端工具を取り付けるためのアンビルと、
    前記アンビルの軸部を回転可能に支持するメタルと、
    前記アンビルと前記メタルとの間に油を供給する油供給部と、を備えた電動工具において、
    前記アンビルは、前記メタルとの摺動面の軸方向前後方向の中央よりも前方側に位置する部分に前記油を供給する油孔を有することを特徴とする電動工具。
  10. 前記油供給部は、前記アンビルの前記軸部の外周又は前記メタルの内周であって、前記摺動面の軸方向前後方向の中央より前方側に、又は、前方側と後方側の双方に形成された環状溝を有することを特徴とする請求項9に記載の電動工具。
  11. モータと、
    前記モータにより回転されるハンマと、
    前記ハンマにより打撃され先端工具を取り付けるためのアンビルと、
    前記アンビルの軸部を回転可能に支持するメタルと、
    前記アンビルと前記メタルとの間に油を供給する油供給部と、を備えた電動工具において、
    前記アンビルは、前記メタルとの摺動面の軸方向前後方向の中央に対して前方側及び後方側に位置する各部分に前記油を供給する油孔を有することを特徴とする電動工具。
  12. 前記油供給部は、前記アンビルの前記軸部の外周又は前記メタルの内周であって、前後方向の中央に対して前方側及び後方側に環状溝を有し、
    前方側の前記油孔は前方側の前記環状溝に開口し、後方側の前記油孔は後方側の前記環状溝に開口することを特徴とする請求項11に記載の電動工具。
  13. モータと、前記モータにより回転駆動され先端工具が取り付けられる出力軸と、
    前記出力軸の軸部の外周を回転可能に支持するメタルと、前記メタルを保持するケースを有する電動工具であって、
    前記出力軸と前記メタルの摺動面に潤滑油を供給するための油孔を前記出力軸に設け、
    前記摺動面の範囲内において、前記油孔に接続され、軸方向及び周方向に対して斜め方向に延びるように形成される連結溝を設け、
    前記連結溝の後端又は前端と接続される環状溝を、前記出力軸又は前記メタルの前記摺動面に形成したことを特徴とする電動工具。
  14. 前記連結溝の後端と接続される環状溝と前記連結溝の前端と接続される環状溝を、前記出力軸又は前記メタルの前記摺動面のいずれか側にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項13に記載の電動工具。


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