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JP2018050743A - 電子機器及び着脱検知プログラム - Google Patents

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JP2018050743A
JP2018050743A JP2016187980A JP2016187980A JP2018050743A JP 2018050743 A JP2018050743 A JP 2018050743A JP 2016187980 A JP2016187980 A JP 2016187980A JP 2016187980 A JP2016187980 A JP 2016187980A JP 2018050743 A JP2018050743 A JP 2018050743A
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笠間 晃一朗
Koichiro Kasama
晃一朗 笠間
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Fujitsu Ltd
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Abstract

【課題】小型化が可能な電子機器及び着脱検知プログラムを提供すること。【解決手段】生体Bに向けて光Liを発光する発光素子24と、光Liの反射光Lrを受光し、反射光Lrの光量を示す光量信号SLを出力する受光素子25と、発光素子24を制御することにより、第1の期間T1においては発光素子24を第1の発光パターンで発光させ、第2の期間T2においては発光素子24を第2の発光パターンで発光させる制御部37と、発光素子24が第1の発光パターンで発光しているときに、光量信号SLに基づいて生体Bの脈拍数を算出する算出部53と、発光素子24が第2の発光パターンで発光しているときに、光量信号SLに基づいて生体Bに自装置が装着されているか否かを判定する判定部51とを有する電子機器による。【選択図】図16

Description

本発明は、電子機器及び着脱検知プログラムに関する。
近年、ユーザの生体情報を取得するためのバイタルセンシングバンドが普及しつつある。バイタルセンシングバンドは、ユーザの腕に装着して使用される小型の電子機器であり、ユーザの生体情報として例えば脈拍数を計測する。
そのバイタルセンシングバンドが取得した生体情報に基づいてユーザが危険な状態に置かれているかどうかを判断することで、ユーザの見守り活動を行うことができる。
但し、そのバイタルセンシングバンド等の電子機器は、小型化を進めるという点で改善の余地がある。
特開2015−16215号公報
一側面によれば、小型化が可能な電子機器及び着脱検知プログラムを提供することを目的とする。
一側面によれば、生体に向けて光を発光する発光素子と、前記光の反射光を受光し、前記反射光の光量を示す光量信号を出力する受光素子と、前記発光素子を制御することにより、第1の期間においては前記発光素子を第1の発光パターンで発光させ、第2の期間においては前記発光素子を第2の発光パターンで発光させる制御部と、前記発光素子が前記第1の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて生体の脈拍数を算出する算出部と、前記発光素子が前記第2の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体に自装置が装着されているか否かを判定する判定部とを有する電子機器が提供される。
一側面によれば小型化を実現することができる。
図1は、検討に使用した電子機器の模式図である。 図2は、検討に使用した電子機器が備える脈拍センサの断面図である。 図3は、受光素子の出力値のグラフを模式的に示す図である。 図4は、明所においてユーザが身体から電子機器を外した場合における受光素子の出力値のグラフを模式的に示す図である。 図5は、本実施形態に係る電子機器の全体構成図である。 図6は、本実施形態に係る電子機器の本体の斜視図である。 図7は、本実施形態に係る電子機器が備える脈拍センサとその周囲の断面図である。 図8は、本実施形態に係る電子機器のハードウェア構成図である。 図9は、本実施形態に係る電子機器が備える制御部の制御内容について説明するためのグラフである。 図10は、本実施形態に係る発光素子の発光強度と、受光素子の光量信号の各々の時間変化を示すグラフである。 図11は、本実施形態における第1の発光パターンを示すグラフである。 図12は、本実施形態において第1の発光パターンで発光素子を発光させた場合に受光素子から出力される光量信号の波形を示すグラフである。 図13は、本実施形態における着脱判定処理について説明するためのフローチャートである。 図14は、本実施形態において、明所において身体に電子機器が装着されているのか否かを判定する際に使用する脈波データの模式図である。 図15は、本実施形態において、暗所において身体に電子機器が装着されているのか否かを判定する際に使用する脈波データの模式図である。 図16は、本実施形態に係るプロセッサの機能を示す機能構成図である。 図17は、本実施形態に係る総合処理部の指示について説明するための模式図である。 図18は、本実施形態の第1例に係る着脱検知方法を模式的に示す図である。 図19(a)は、本実施形態の第1例において取得される脈波データの一例を示す図であり、図19(b)は、本実施形態の第1例において作成される連続した一つのグラフを示す図である。 図20は、本実施形態の第1例に係る着脱検知方法について説明するためのフローチャートである。 図21は、本実施形態の第2例に係る着脱検知方法を模式的に示す図である。 図22は、本実施形態の第2例において、運動強度に大きな増減があったか否かを判定するときの基準について模式的に示す図である。 図23は、本実施形態の第2例に係る着脱検知方法について説明するためのフローチャートである。 図24は、本実施形態の第3例に係る着脱検知方法を模式的に示す図である。 図25は、本実施形態の第3例に係る着脱検知方法について説明するためのフローチャートである。
本実施形態について説明する前に、本願発明者が検討した電子機器について説明する。
図1は、その検討に使用した電子機器の模式図である。
この電子機器1は、ユーザの脈拍数を計測するためのバイタルセンシングバンドであって、ユーザの腕に装着される本体2と、その本体2には設けられた第1及び第2の脈拍センサ3、4とを有する。
図2は、これらの脈拍センサ3、4の断面図である。
図2に示すように、各脈拍センサ3、4は、発光素子6と受光素子7とを備えており、これら発光素子6と受光素子7が樹脂製の凸レンズ8内に収容される。
実使用下においては、その凸レンズ8をユーザの腕Bに密着させる。そして、この状態で発光素子6が腕Bに向けて光Liを照射し、腕Bで反射した光Liの反射光Lrを受光素子7が受光する。
光Liは、腕Bの皮膚を透過して血管内のヘモグロビンに吸収される緑色光や近赤外線光である。ユーザの脈に同期してそのヘモグロビンの量も脈動するため、反射光Lrの強度はユーザの脈と同じ周期で脈動することになる。
図3は、受光素子7の出力値のグラフを模式的に示す図である。
受光素子7の出力値は反射光Lrの強度に応じた値となる。そのため、図3に示すように、その出力値のグラフはユーザの脈と同じ周期で変動することになる。そして、一分間当たりのグラフのピーク数をカウントすることにより、ユーザの脈拍数を算出することが可能となる。
但し、電子機器1がユーザの身体から外されている場合であっても、外部のノイズ光が受光素子7に入射することにより、図3におけるのと類似のグラフが得られてしまうことがある。そのようなノイズ光としては、例えば、フリッカ現象を起こしている蛍光灯の光がある。
このように受光素子7がノイズ光を拾ってしまうと、得られたグラフが生体の脈を反映したものなのか否かの判断がつかない。
そこで、この例では、第1の脈拍センサ3を利用して上記のように脈拍数を算出すると共に、第2の脈拍センサ4を利用して電子機器1がユーザの身体に装着されているか否かを検出する。
図4は、明所においてユーザが身体から電子機器1を外した場合における、第2の脈拍センサ4の受光素子7の出力値のグラフを模式的に示す図である。
図4に示すように、この場合には第2の脈拍センサ4の受光素子7に外部の明るい外光が入射するため、グラフの形状は外光を反映したほぼ平坦な形になると共に、予め定めておいた閾値I0をそのグラフが超える。
よって、受光素子7の出力値が閾値I0を超えているか否かを判断することにより、電子機器1がユーザの身体に装着されているか否かを判断することが可能となる。
しかしながら、このように電子機器1に二つの脈拍センサ3、4を設けたのでは電子機器1を小型化するのが難しくなる。更に、二つの脈拍センサ3、4によって電子機器1のコストが高くなるという不都合も生じる。
以下、本実施形態について説明する。
(本実施形態)
[全体構成]
図5は、本実施形態に係る電子機器の全体構成図である。
この電子機器20は、ユーザ等の生体の脈拍数を測定するためのバイタルセンシングバンドであって、本体21と、自装置をユーザの腕Bに装着するためのバンド22とを備える。
図6は、本体21の斜視図である。
図6に示すように、本体21には一つの脈拍センサ23が設けられる。また、本体21の側部には、脈波の測定を停止するためのボタン21aが設けられる。
図7は、脈拍センサ23とその周囲の断面図である。
図7に示すように、脈拍センサ23は、発光素子24、受光素子25、及び凸レンズ26を備える。
このうち、発光素子24は、ヘモグロビンによって吸収される波長の光Liをユーザの腕Bに向けて発光するLED(Light Emitting Diode)である。そのような光Liとしては、例えば近赤外線や波長が575nm程度の緑色光がある。
また、受光素子25は、腕Bで反射した光Liの反射光Lrを受光し、その反射光Lrの光量を示す光量信号SLを出力するPD(Photo Diode)である。
そして、凸レンズ26は、ユーザの腕Bに密着すると共に、前述の発光素子24と受光素子25を内側に収容する。
[ハードウェア構成]
図8は、電子機器20のハードウェア構成図である。
図8に示すように、この電子機器20は、相互に接続された脈拍センサ23、記憶部31、メインメモリ32、補助記憶部33、通信部34、運動センサ35、及びプロセッサ36を有する。
このうち、脈拍センサ23は、前述の発光素子24と受光素子25を制御するための制御部37を備える。
制御部37は、発光素子24と受光素子25を制御する制御IC(Integrated Circuit)である。なお、その制御内容については後述する。
一方、記憶部31は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性のストレージであり、本実施形態に係る着脱検知プログラム40を記憶する。
なお、その着脱検知プログラム40をコンピュータが読み取り可能な記録媒体41に記録させておき、プロセッサ36に記録媒体41の着脱検知プログラム40を読み取らせるようにしてもよい。
そのような記録媒体41としては、例えばCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の物理的な可搬型記録媒体がある。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリやハードディスクドライブを記録媒体41として使用してもよい。これらの記録媒体41は、物理的な形態を持たない搬送波のような一時的な媒体ではない。
更に、公衆回線、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等に接続された装置に着脱検知プログラム40を記憶させておき、プロセッサ36が着脱検知プログラム40を読み出して実行するようにしてもよい。
また、メインメモリ32は、DRAM(Dynamic RAM)等のようにデータを一時的に記憶するハードウェアであって、その上に前述の着脱検知プログラム40が展開される。
補助記憶部33は、着脱検知プログラム40の実行時に使用する変数を格納するためのNAND型のフラッシュメモリである。
そして、通信部34は、近距離無線通信のインターフェースであって、近距離無線通信により自装置と携帯端末とを接続する。そのような近距離無線通信の規格としては例えばBLE(Bluetooth Low Energy:登録商標)がある。また、接続先の携帯端末の一例としてはスマートフォンが挙げられる。
通信部34は、その携帯端末を介して自装置を不図示のサーバに接続し、自装置が計測した脈拍数をそのサーバに通知する。これにより、管理者の指揮下でユーザが作業をしているときに、管理者がそのサーバにアクセスすることにより、管理者がユーザの健康状態を把握することができる。
運動センサ35は、ユーザが行っている運動の強度を取得し、その強度を示す運動強度信号SAをプロセッサ36に出力する。この例では、加速度センサを運動センサ35として使用する。
プロセッサ36は、自装置の各部を制御したり、メインメモリ32と協働して着脱検知プログラム40を実行したりするCPU(Central Processing Unit)等のハードウェアである。
[制御部37の制御内容]
次に、上記した制御部37の制御内容について説明する。
図9は、制御部37の制御内容について説明するためのグラフである。
そのグラフの横軸は経過時間を表し、縦軸は発光素子24に供給する電流ISの値を示す。
図9に示すように、制御部37は、発光素子24に供給する電流ISの値と、その電流ISの通電時間TCとを制御する。また、その電流ISは、予め定められた25msec程度の周期TSで周期的に発光素子24に供給される。
なお、通電時間TC以外の期間においては、制御部37は発光素子24に電流ISを供給しない。これにより、常に発光素子24に電流ISを供給する場合と比較して発光素子24における消費電力を低減することができる。
以下では、上記した電流ISの値、通電時間TC、及び周期TSの組み合わせを発光素子24の発光条件とも呼ぶ。
通電時間TCの制御方法も特に限定されない。この例では、最小の通電時間TC0を制御部37に予め設定しておく。そして、制御部37は、最小の通電時間TC0の整数倍となるように通電時間TCを設定する。
最小の通電時間TC0は、例えば22μsec程度である。そして、これを整数倍して得られる1×22μsec、2×22μsec、4×22μsec、8×22μsecが通電時間TCとなる。
図10は、このように制御したときの発光素子24の発光強度と、受光素子25の光量信号SLの各々の時間変化を示すグラフである。
図10の上側のグラフに示すように、発光素子24が発光する周期は前述の周期TSと同一になる。そして、発光素子24が光Liを発光している発光時間は前述の通電時間TCと同一になる。
また、この例では、図10の下側のグラフに示すように、受光素子25がオン状態になるオン期間を前述の通電時間TCと周期TSに同期させる。これにより、受光素子25は、オン期間においてのみ反射光Lrを蓄積し、その蓄積量に応じた値の光量信号SLを各々のオン期間の終了時に出力する。
図10の例では、各々のオン期間の終了時に出力される光量信号SLを符号SL1、SL2、SL3、…で表している。また、その光量信号SLは、制御部37を介してプロセッサ36に出力される。
[発光パターン]
制御部37の制御下における発光素子24の発光パターンは、第1の発光パターンと第2の発光パターンとに分けられる。以下に、これらについて説明する。
<第1の発光パターン>
第1の発光パターンは、脈拍センサ23がユーザの脈波をサンプリングするときの発光パターンである。
図11は、第1の発光パターンを示すグラフであって、その横軸は経過時間を示し、縦軸は発光素子24の発光強度を示す。
図11に示すように、第1の発光パターンは、前述の図10の例と同じ発光パターンである。この場合は、発光素子24の発光周期は前述の25msec程度の周期TSである。そして、発光素子24の発光時間は、前述の最小の通電時間TC0の整数倍である。
図12は、第1の発光パターンで発光素子24を発光させた場合に受光素子25から出力される光量信号SLの波形を示すグラフである。そのグラフの横軸は経過時間を表し、縦軸は光量信号SLを表す。
以下では、このように光量信号SLと経過時間とを対応付けたグラフのことを脈波データDSとも呼ぶ。
図12に示すように、脈波データDSの波形は、生体の脈波と同じ周期で変化する。なお、受光素子25がオン状態になるタイミングは、前述のように発光素子24に通電を行う周期TSに同期しているため、この波形を取得するサンプリング周期はTSとなる。
また、この例では脈波データDSの波形から生体の心拍数を算出するための算出期間TE(sec)を設定する。この場合、算出期間TE内における波形のピークの個数kを求め、式n=k×60/TEに従って個数kを60秒当たりの個数nに換算すると、その個数nが脈拍数Nとなる。
そして、その算出期間TEの終了時刻tiごとに脈拍数nを算出することにより、全ての時刻における脈拍数Nを得ることができる。
<第2の発光パターン>
第2の発光パターンは、電子機器20がユーザの身体に装着されているか否かを調べる着脱センサとして脈拍センサ23を使用する場合の発光パターンである。
このように脈拍センサ23を着脱センサとして機能させるために、本実施形態では電子機器20に以下の着脱判定処理を行わせる。
そこで、第2の発光パターンについて説明するために、着脱判定処理について説明する。
図13は、着脱判定処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、制御部37が発光素子24の発光条件を設定する。ここでは、発光素子24に供給する電流ISの値を0Aに設定すると共に、その通電時間TCを1×22μsecに設定する。
このように電流ISの値を0Aにすることで発光素子24は消灯する。但し、通電時間TCは1×22μsecであって0secではないため、受光素子25はその時間(1×22μsec)だけ反射光Lrを蓄積し、その蓄積量に応じた値の光量信号SLを出力することになる。
次に、ステップS2に移り、前述の周期TSで受光素子25が反射光Lrを受光することにより脈波データDSをサンプリングする。
続いて、ステップS3に移り、サンプリングを開始してからの経過時間tが消灯期間TOFFを経過したか否かを判定する。
消灯期間TOFFは、発光素子24を消灯させておく期間であり、この例では500msecとする。
ここで、経過していない(NO)と判定した場合には、ステップS1からやり直す。
一方、経過した(YES)と判定した場合には、明所において身体に電子機器20が装着されているか否かを以下のように判定する。
図14は、その判定の際に使用する脈波データDSの模式図である。
図14に示すように、明所においてユーザが身体から電子機器20を外すと、周囲の外光が受光素子25に入るため、ステップS1で発光素子24を消灯しても脈波データDSにおけるグラフの各点は大きい値となる。
一方、このように明所でユーザの身体に電子機器20が装着されており、かつ発光素子24が消灯していると、周囲の外光が受光素子25に入り難くなるため、脈波データDSにおけるグラフの各点は小さい値となる。
そこで、この例では明所において身体に電子機器20が装着されているか否かの目安となる第1の光量閾値LT1を光量信号SLに設定する。そして、光量信号SLが第1の光量閾値LT1を超えた場合には身体に電子機器20が装着されていないと判定し、光量信号SLが第1の光量閾値LT1を超えていない場合には身体に電子機器20が装着されていると判定する。
再び図13を参照する。
ステップS4においては、消灯期間TOFFにおける光量信号SLが第1の光量閾値LT1を超えているか否かを判定する。
ここで、超えている(YES)と判定される場合には、ステップS5に移り、明所において身体に電子機器20が装着されていないと判定する。
一方、超えていない(NO)と判定された場合には、ユーザの身体から電子機器20が装着されていないにも関わらず、電子機器20の周囲が暗いために光量信号SLが第1の光量閾値LT1を超えなかった可能性がある。
そこで、この場合にはステップS6に移り、制御部37が発光素子24の発光条件を設定する。ここでは、発光素子24に供給する電流ISの値を44mAに設定すると共に、その通電時間TCを1×22μsecに設定する。
これにより、発光素子24は、通電時間TCにおいて200Lux程度の光Liを発光し、かつ周期TSでその発光を繰り返す。
次に、ステップS7に移り、発光素子24の発光に同期して受光素子25が反射光Lrを受光することにより脈波データDSをサンプリングする。
続いて、ステップS8に移り、ステップS7を最初に行ってからの経過時間tが発光期間TONを経過したか否かを判定する。
発光期間TONは、発光素子24を発光させておく期間であり、この例では500msecとする。
ここで、経過していない(NO)と判定した場合には、ステップS6からやり直す。
一方、経過した(YES)と判定した場合には、暗所において身体に電子機器20が装着されているか否かを以下のように判定する。
図15は、その判定の際に使用する脈波データDSの模式図である。
この脈波データDSは、発光素子24を発光させて得られたデータである。よって、身体に電子機器20が装着されている場合には、その発光素子24の光Liが身体で反射し、その反射光Lrが受光素子25で受光されるため、脈波データDSにおけるグラフの各点は反射光Lrの強度に相当する大きな値となる。
一方、暗所において身体に電子機器20が装着されていない場合には、発光素子24の光Liが身体で反射することはなく、電子機器20の周囲に光Liが拡散してしまう。よって、この場合には受光素子25が反射光Lrを受光しないため、脈波データDSにおけるグラフの各点は小さな値となる。
そこで、この例では暗所において身体に電子機器20が装着されているか否かの目安となる第2の光量閾値LT2を光量信号SLに設定する。そして、光量信号SLが第2の光量閾値LT2を超えた場合には身体に電子機器20が装着されていると判定し、光量信号SLが第2の光量閾値LT2を超えていない場合には身体に電子機器20が装着されていないと判定する。
このとき、発光素子24の光Liの強度が強いほどユーザが電子機器20を装着しているときの光量信号SLが大きくなる。また、このように光Liの強度を強くしても、ユーザが電子機器20を装着していないときには身体によって光Liが反射されないため光量信号SLは小さい値を維持する。
よって、発光素子24の光Liの強度をなるべく強くすることにより、暗所においてユーザが電子機器20を装着しているか否かを光量信号SLに基づいて明確に弁別することができるようになる。
再び図13を参照する。
ステップS9においては、発光期間TONにおける光量LAが第2の光量閾値LT2を超えているか否かを判定する。
ここで、超えている(YES)と判定される場合には、ステップS10に移り、暗所において身体に電子機器20が装着されていると判定する。
一方、超えていない(NO)と判定された場合には、ステップS11に移り、暗所において身体に電子機器20が装着されていないと判定する。
以上により、着脱判定処理の基本ステップを終了する。
前述の発光素子24の第2の発光パターンは、この着脱判定処理を実行する際の発光パターンであって、発光素子24が消灯している消灯期間TOFF(ステップS1〜S3)を有する。
また、消灯期間TOFFにおいて着脱の判定ができない場合には、第2の発光パターンは、発光期間TON(ステップS6〜S8)も有する。
[機能構成]
次に、前述のプロセッサ36(図8参照)の機能構成について説明する。
図16は、プロセッサ36の機能を示す機能構成図である。
図16に示すように、プロセッサ36は、着脱判定部51、脈拍センサ制御部52、脈拍数算出部53、運動センサ制御部54、運動強度変化検知部55、及び総合処理部56を有する。
これらの各部は、プロセッサ36がメインメモリ32と協働して着脱検知プログラム40を実行することにより実現される。
このうち、着脱判定部51は、発光素子24が図13のフローチャートに従って第2の発光パターンで発光しているときに、図13の着脱判定処理を行うことにより、自装置がユーザの身体に装着されているか否かを判定する。
脈拍センサ制御部52は、受光素子25の光量信号SLを制御部37を介して受け取り、その光量信号SLを総合処理部56に通知する。
更に、脈拍センサ制御部52は、総合処理部56の制御に基づいて、発光素子24の発光条件を制御部37(図8参照)に通知する。その発光条件は、図9に示したように、電流ISの値、通電時間TC、及び周期TSの組み合わせである。
脈拍数算出部53は、総合処理部56から通知される脈波データDSに基づいて生体の脈拍数をリアルタイムに算出し、算出した脈拍数を総合処理部56に通知する。
その脈拍数の算出方法は特に限定されない。この例では、図12に示したように脈拍数算出部53が算出期間TE内における波形のピークの個数kを求め、式n=k×60/Teに従って脈拍数Nを算出する。
運動センサ制御部54は、運動センサ35の運動強度信号SAを取得し、それを運動強度変化検知部55に通知する。
運動強度変化検知部55は、通知された運動強度信号SAに基づいてユーザが行っている運動の強度に大きな変化があったか否かを判定し、その判定結果を総合処理部56に通知する。その判定方法の詳細については後述する。
総合処理部56は、脈拍センサ制御部52から通知された光量信号SLに基づいて脈波データDSを作成し、その脈波データDSを脈拍数算出部53に通知する。
更に、総合処理部56は、着脱判定部51に対して着脱の判定を指示したり、脈拍数算出部53に対して脈拍数の算出を指示したりする。
図17は、その指示について説明するための模式図である。
図17に示すように、この例では、脈拍センサ23が動作している時間を時分割することにより第1の期間T1と第2の期間T2とを設ける。
このうち、第1の期間T1は、総合処理部56が脈拍数算出部53に対して脈拍数の算出を指示する期間である。この第1の期間期間T1においては、発光素子24が第1の発光パターンで発光し、総合処理部56によって脈波データDSがサンプリングされる。
一方、第2の期間T2は、総合処理部56が着脱判定部51に対して着脱の判定を指示する期間である。この第2の期間期間T2においては、発光素子24が第2の発光パターンで発光し、プロセッサ36が図13の着脱判定処理を行う。
なお、第2の期間期間T2の継続時間は、図13の着脱判定処理に要する時間に等しく、その時間は点灯期間TON(ステップS6〜S8)を設けるか否かにより異なる。点灯期間TONを設けない場合には、第2の期間期間T2の継続時間は、消灯期間TOFF(ステップS1〜S3)の500msecに略等しい。また、点灯期間TONを設ける場合には、第2の期間期間T2の継続時間は、消灯期間TOFFの500msecと点灯期間TONの500msecとを合わせた1secに略等しい。
これらの期間T1、T2を開始するタイミングには様々な例がある。以下では、各例に係る着脱検知方法ついて説明する。
[第1例]
図18は、第1例に係る着脱検知方法を模式的に示す図である。
本例では、制御部37が、第1の期間T1の長さを予め固定する。
第1の期間T1の長さは特に限定されない。但し、第1の期間T1が短すぎると脈拍数の算出精度が悪化するおそれがあるので、本実施形態では脈拍数の基準時間である60secに近い59secを第1の期間T1の長さとする。
また、本例では第1の期間T1と第2の期間T2を交互に繰り返して設けることにより、制御部37が発光素子24に対して第1の発光パターンによる発光と第2の発光パターンによる発光とを交互に繰り返させる。
図19(a)は、本例において取得される脈波データDSの一例を示す図である。
図19(a)に示すように、脈波のサンプリングは第1の期間T1においてのみ行われ、第2の期間T2においては脈波のサンプリングは行われない。その結果、第2の期間T2においては脈波データDSが欠落することになる。
そこで、この例では、図19(b)に示すように、総合処理部56が複数の第1の期間T1における脈波データDSのグラフを繋ぐことにより、連続した一つのグラフを作成する。
そして、このグラフに基づき、脈拍数算出部53が、図12で説明した方法に従って脈拍数を算出する。
なお、そのグラフの第2の期間T2に相当する部分においては脈波のピークが欠落しているが、第2の期間T2の長さは前述のように500msec〜1secと短いため、ピークの欠落に起因して脈拍数の算出精度が落ちるのを抑制することができる。
図20は、本例に係る着脱検知方法について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS21において、ユーザがボタン21a(図6参照)を押下したかどうかを総合処理部56が判定する。前述のように、ボタン21aは、脈波の測定を停止するために使用される。
ここで、押下された(YES)と判定した場合には、脈波を測定する必要がないので処理を終える。
一方、押下されていない(NO)と判定した場合には、ステップS22に移り、制御部37が発光素子24の発光条件を設定する。ここでは、発光素子24に供給する電流ISの値を22mAに設定すると共に、その通電時間TCを1×22μsecに設定する。これにより、発光素子24は、100Lux程度の照度の光を前述の周期TSで発光することになる。
次に、ステップS23に移り、前述の周期TSで受光素子25が反射光Lrをサンプリングすることにより第1の期間T1を開始する。そして、受光素子25から出力された光量信号SLに基づいて、総合処理部56が脈波データDSをサンプリングする。
続いて、ステップS24に移り、脈拍数算出部53が、総合処理部56から通知された脈波データDSに基づいて、最新の時刻における脈拍数を算出する。
次に、ステップS25に移り、総合処理部56が、ステップS23を最初に行ってからの経過時間tが第1の期間T1が経過したか否かを判定する。
ここで、経過していない(NO)と判定した場合にはステップS22からやり直す。
一方、経過した(YES)と判定した場合には第1の期間T1を終了し、ステップS26に移る。
ステップS26は、図13の着脱判定処理であって、その処理の開始により第2の期間T2が開始し、処理が終了すると第2の期間T2が終了する。
その着脱判定処理のステップS6(図13参照)で設定した電流IS(44mA)は、ステップS22で設定した第1の発光パターンにおける電流IS(22mA)よりも大きい。そのため、第2の発光パターンにおける発光素子24の発光強度は、第1の発光パターンにおける発光素子24の発光強度よりも強くなる。これにより、図15を参照して説明したように、暗所における着脱を明確に弁別することが可能となる。
なお、この着脱判定処理の各ステップは、図16の各部が協働して行われる。例えば、総合処理部56は、ステップS3、S4、S8、S9の各判定を行う。更に、総合処理部56は、制御部37を介してステップS1、S6の発光条件を設定したり、ステップS2、S7における脈波データDSのサンプリングを行ったりする。
また、着脱判定部51は、ステップS5、S10、S11の各判定を行う。
これらについては、後述の第2例と第3例でも同様である。
以上により、本例に係る着脱検知方法の基本ステップを終了する。
上記した本例によれば、図18に示したように、脈拍センサ23が動作している時間を時分割することにより、第1の期間T1では脈拍数の算出を行い、第2の期間T2では着脱の判定を行う。そのため、一つの脈拍センサ23のみで脈拍数の算出と着脱の判定とを行うことができ、これら二つの機能を実装するために二つの脈拍センサ23を電子機器20に設ける必要がない。
その結果、電子機器20の小型化を図ることが可能になると共に、二つの脈拍センサ23を設ける場合と比較して電子機器20の製造コストを低減することができる。
また、本例のように第1の期間T1と第2の期間T2とを交互に繰り返して設けることにより、ユーザが電子機器20を装着しているか否かの判定を周期的に行うことができる。
[第2例]
第1例では第1の期間T1と第2の期間T2とを交互に繰り返した。
前述のように第2の期間T2においては着脱の検知が行われるが、運動センサ35(図8参照)が運動強度の大きな変化を捉えたときには、ユーザが電子機器20を装着して運動を行っている蓋然性が高いため、第2の期間T2を設けて着脱の検知を行う必要性に乏しい。
そこで、本実施形態では以下のように必要に応じて第2の期間T2を省く。
図21は、第2例に係る着脱検知方法を模式的に示す図である。
図21に示すように、第1の期間T1においてユーザの運動強度が大きく増大した場合を想定する。この場合には、本例では制御部37は第1の期間T1が終了しても第2の期間T2を設けずに、総合処理部56が引き続き予め定められた規定期間TRだけ脈波のサンプリングを行う。
これにより、図19(a)の例とは異なり、第2の期間T2において脈波データDSが欠落しない。その結果、脈波データDSの欠落に起因して脈拍数の算出精度が落ちることがない。
第2の期間T2を設けるか否かは、前述のように運動強度に大きな増減があったか否かを基準にして判定される。
図22は、その基準について模式的に示す図である。
図22の横軸は経過時間を示し、その縦軸は運動センサ35が出力する運動強度信号SAである。
図22の例では、予め定められた時間間隔Δtの間において運動強度がΔMだけ増加している。その増加量ΔMが大きい場合にはユーザが電子機器20を装着した状態で運動を行っている蓋然性が高いと判定できる。その判定の基準としてこの例では増加量ΔMに強度閾値Mthを設ける。そして、増加量ΔMが強度閾値Mthを超えている(Mth<ΔM)場合にユーザが電子機器20を装着していると判定し、増加量ΔMが強度閾値Mthを超えていない(ΔM≦Mth)場合にユーザが電子機器20を装着していないと判定する。
なお、時間間隔Δtは特に限定されないが、この例では5sec〜15sec程度とする。
図23は、本例に係る着脱検知方法について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS31において、ユーザがボタン21a(図6参照)を押下したかどうかを総合処理部56が判定する。
ここで、押下された(YES)と判定した場合には、脈波を測定する必要がないので処理を終える。
一方、押下されていない(NO)と判定した場合には、ステップS32に移り、制御部37が発光素子24の発光条件を設定する。
ここでは、発光素子24に供給する電流ISの値を22mAに設定すると共に、その通電時間TCを1×22μsecに設定する。これにより、第1例と同様に、発光素子24は100Lux程度の照度の光を前述の周期TSで発光する。
次に、ステップS33に移り、発光素子24の発光と同期して受光素子25が反射光Lrをサンプリングすることにより、第1の期間T1を開始する。そして、受光素子25から出力された光量信号SLに基づいて、総合処理部56が脈波データDSをサンプリングする。
続いて、ステップS34に移り、脈拍数算出部53が、脈波データDSに基づいて、最新の時刻における脈拍数を算出する。
次に、ステップS35に移り、直近の時間間隔Δtにおける運動強度の増加量ΔMを算出する。増加量ΔMの算出は、運動センサ35から通知された運動強度信号SAに基づいて運動強度変化検知部55が行う。
そして、運動強度変化検知部55は、その増加量ΔMが強度閾値Mthを超えているか否かを判定する。
ここで、超えている(YES)と判定した場合には、運動強度変化検知部55は、増加量ΔMが強度閾値Mthを超えた旨を総合処理部56に通知する。この通知を受けた総合処理部56は、ステップS36においてサンプリングフラグに「1」を設定する。
サンプリングフラグは、増加量ΔMが強度閾値Mthを超えたか否かを示す変数であり、例えば補助記憶部33に記憶される。なお、サンプリングフラグのデフォルト値は「0」である。
一方、ステップS35において超えていない(NO)と判定された場合にはステップS37に移る。
そのステップS37においては、総合処理部56が、ステップS33を最初に行ってからの経過時間tが第1の期間T1を経過したか否かを判定する。
ここで、経過していない(NO)と判定した場合にはステップS32からやり直す。
一方、経過した(YES)と判定した場合には第1の期間T1を終了し、ステップS38に移る。
ステップS38においては、総合処理部56が、サンプリングフラグが「1」であるか否かを判定する。
ここで、サンプリングフラグが「1」ではない(NO)と判定された場合には、強度閾値Mthを超えるような大きな運動をユーザが行っていないため、ユーザが身体から電子機器20を外している可能性がある。
よって、この場合にはステップS39に移り、前述の着脱判定処理(図13参照)を行う。これにより、着脱判定処理のための第2の期間T2が開始することになる。なお、第2の期間T2は、この着脱判定処理を終えたときに終了する。
一方、ステップS38においてサンプリングフラグが「1」であると判定された場合には、第1の期間T1において強度閾値Mthを超えるような大きな運動をユーザが行っており、ユーザが電子機器20を装着している蓋然性が高い。
よって、この場合には着脱判定処理を行う必要性に乏しく、むしろ運動中のユーザの脈波をサンプリングするのが好ましい。
そこで、この場合にはステップ40に移り、まず制御部37が発光素子24の発光条件を設定する。
ここでは、発光素子24に供給する電流ISの値を22mAに設定すると共に、その通電時間TCを1×22μsecに設定する。これにより、発光素子24は100Lux程度の照度の光を周期TSで発光する。
次に、ステップS41に移り、発光素子24の発光と同期して受光素子25が反射光Lrをサンプリングすることにより、前述の規定期間TR(図21参照)を開始する。そして、受光素子25から出力された光量信号SLに基づいて、総合処理部56が脈波データDSをサンプリングする。
続いて、ステップS42に移り、脈拍数算出部53が、脈波データDSに基づいて、最新の時刻における脈拍数を算出する。
そして、ステップS43に移り、総合処理部56が、最初にステップS41を行ってからの経過時間tが規定期間TRを経過したか否かを判定する。
ここで、経過していない(NO)と判定された場合には、ステップS40からやり直す。
一方、経過した(YES)と判定された場合には、規定期間TRを終了してステップS44に移る。
そのステップS44においては、総合処理部56がサンプリングフラグを「0」にリセットする。
以上により、本例に係る着脱検知方法の基本ステップを終了する。
上記した本例によれば、運動センサ35(図8参照)が運動強度の大きな変化を捉えたときには第2の期間T2を省いて引き続き脈波のサンプリングを行う。そのため、第2の期間T2において脈波データDSが欠落せず、脈波データDSの欠落に起因して脈拍数の算出精度が落ちるのを抑制することができる。
[第3例]
ユーザが身体から電子機器20を外しているときは、電子機器20で算出する脈拍数も少なくなる。これを利用して本例では以下のように着脱判定処理のための第2の期間T2を開始する。
図24は、第3例に係る着脱検知方法を模式的に示す図である。
図24に示すように、本例では、第1の期間T1において脈拍数Nが予め定めておいた脈拍数閾値Nthよりも低くなった時点で制御部37が総合処理部56の制御下で第1の期間T1を終了させ、着脱判定のための第2の期間T2を開始する。その第2の期間T2においては、第1例や第2例と同様に、制御部37が発光素子24に対して第2のパターンで発光させる。
脈拍数閾値Nthは、ユーザが電子機器20を外しているか否かの基準となる脈拍数であって、人間の脈拍数の最小値である40/分程度の値を採用し得る。
本例では、脈拍数Nがその脈拍数閾値Nthよりも低くなってユーザが電子機器20を外した蓋然性が高い場合にのみ第2の期間T2を設けるため、それ以外の場合には第1の期間T1における脈波のサンプリングが中断されない。これにより、周期的に第2の期間T2を設ける第1例とは異なり、第2の期間T2において脈波データDSが欠落するのを抑制することができる。
図25は、本例に係る着脱検知方法について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS51において、ユーザがボタン21a(図6参照)を押下したかどうかを総合処理部56が判定する。
ここで、押下された(YES)と判定した場合には、脈波を測定する必要がないので処理を終える。
一方、押下されていない(NO)と判定した場合にはステップS52に移る。
ステップS52においては、総合処理部56が、脈拍数Nが脈拍数閾値Nthよりも低いか否かを判定する。その判定においては、総合処理部56は、脈拍数算出部53から通知された最新の脈拍数Nを採用する。
ここで、脈拍数Nは脈拍数閾値Nthよりも低くない(NO)と判定された場合には、ステップS53に移る。
ステップS53においては、制御部37が発光素子24の発光条件を設定する。
ここでは、発光素子24に供給する電流ISの値を22mAに設定すると共に、その通電時間TCを1×22μsecに設定する。これにより、発光素子24は100Lux程度の照度の光を周期TSで発光する。
次に、ステップS54に移り、発光素子24の発光と同期して受光素子25が反射光Lrをサンプリングすることにより第1の期間T1が開始する。そして、受光素子25の光量信号SLに基づいて、総合処理部56が脈波データDSをサンプリングする。
続いて、ステップS55に移り、脈拍数算出部53が、脈波データDSに基づいて、最新の時刻における脈拍数Nを算出する。
このようにして算出した脈拍数Nは、次にステップS52を行うときに脈拍数閾値Nthと比較するのに使用される。
一方、ステップS52において脈拍数Nは脈拍数閾値Nthよりも低くい(YES)と判定された場合には、前述のようにユーザが身体から電子機器20を外している可能性がある。
よって、この場合にはステップS56に移り、前述の着脱判定処理(図13参照)を行う。これにより、脈波を取得するための第1の期間T1が終了するのと同時に、着脱判定処理のための第2の期間T2が開始する。
以上により、本例に係る着脱検知方法の基本ステップを終了する。
上記した本例によれば、脈拍数Nが脈拍数閾値Nthよりも低くなった場合にのみ第2の期間T2を設けるため、それ以外の場合には第1の期間T1における脈波のサンプリングが中断されず、第2の期間T2において脈波データDSが欠落するのを抑制できる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 生体に向けて光を発光する発光素子と、
前記光の反射光を受光し、前記反射光の光量を示す光量信号を出力する受光素子と、
前記発光素子を制御することにより、第1の期間においては前記発光素子を第1の発光パターンで発光させ、第2の期間においては前記発光素子を第2の発光パターンで発光させる制御部と、
前記発光素子が前記第1の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体の脈拍数を算出する算出部と、
前記発光素子が前記第2の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体に自装置が装着されているか否かを判定する判定部と、
を有する電子機器。
(付記2) 前記制御部は、前記第1の期間の長さを予め固定すると共に、前記発光素子に対して、前記第1の発光パターンによる発光と前記第2の発光パターンによる発光とを交互に繰り返させることを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3) 前記生体が行っている運動の強度を取得し、前記強度を示す運動強度信号を出力する運動センサを更に有し、
前記制御部は、前記運動強度信号が強度閾値を超えている場合には、前記第2の期間を設けずに、前記発光素子を前記第1の発光パターンで発光させ続けることを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記4) 前記制御部は、前記算出部が算出した前記脈拍数が脈拍数閾値よりも低いときに、前記第1の期間を終了して前記第2の期間を開始して、前記発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記5) 前記第2の発光パターンは、前記第1の発光パターンよりも前記光の強度が強いことを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の電子機器。
(付記6) 前記第2の発光パターンは、前記発光素子が消灯している消灯期間を有し、
前記判定部は、
前記消灯期間における前記光量信号が第1の光量閾値を超えている場合に、前記生体から自装置が装着されていないと判定することを特徴とする付記1乃至付記5のいずれかに記載の電子機器。
(付記7) 前記第2の発光パターンは、前記発光素子が発光している発光期間を有し、
前記判定部は、
前記消灯期間における前記光量信号が前記第1の光量閾値を超えていない場合であって、前記発光期間における前記光量信号が第2の光量閾値を超えているときに、前記生体に自装置が装着されていると判定することを特徴とする付記6に記載の電子機器。
(付記8) 前記判定部は、
前記消灯期間における前記光量信号が前記第1の光量閾値を超えていない場合であって、前記発光期間における前記光量信号が第2の光量閾値を超えていないときに、前記生体に自装置が装着されていないと判定することを特徴とする付記7に記載の電子機器。
(付記9) 生体に向けて光を発光する発光素子と、前記光の反射光を受光し、前記反射光の光量を示す光量信号を出力する受光素子とを備えた電子機器に、
第1の期間においては前記発光素子を第1の発光パターンで発光させ、第2の期間においては前記発光素子を第2の発光パターンで発光させ、
前記発光素子が前記第1の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体の脈拍数を算出し、
前記発光素子が前記第2の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体に自装置が装着されているか否かを判定する
処理を実行させるための着脱検知プログラム。
1、20…電子機器、2、21…本体、3…第1の脈拍センサ、4…第2の脈拍センサ、6、24…発光素子、8…凸レンズ、7、25…受光素子、21a…ボタン、23…脈拍センサ、26…凸レンズ、31…記憶部、32…メインメモリ、33…補助記憶部、34…通信部、35…運動センサ、36…プロセッサ、37…制御部、40…着脱検知プログラム、41…記録媒体、51…着脱判定部、52…脈拍センサ制御部、53…脈拍数算出部、54…運動センサ制御部、55…運動強度変化検知部、56…総合処理部。

Claims (5)

  1. 生体に向けて光を発光する発光素子と、
    前記光の反射光を受光し、前記反射光の光量を示す光量信号を出力する受光素子と、
    前記発光素子を制御することにより、第1の期間においては前記発光素子を第1の発光パターンで発光させ、第2の期間においては前記発光素子を第2の発光パターンで発光させる制御部と、
    前記発光素子が前記第1の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体の脈拍数を算出する算出部と、
    前記発光素子が前記第2の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体に自装置が装着されているか否かを判定する判定部と、
    を有する電子機器。
  2. 前記制御部は、前記第1の期間の長さを予め固定すると共に、前記発光素子に対して、前記第1の発光パターンによる発光と前記第2の発光パターンによる発光とを交互に繰り返させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記生体が行っている運動の強度を取得し、前記強度を示す運動強度信号を出力する運動センサを更に有し、
    前記制御部は、前記運動強度信号が強度閾値を超えている場合には、前記第2の期間を設けずに、前記発光素子を前記第1の発光パターンで発光させ続けることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、前記算出部が算出した前記脈拍数が脈拍数閾値よりも低いときに、前記第1の期間を終了して前記第2の期間を開始して、前記発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 生体に向けて光を発光する発光素子と、前記光の反射光を受光し、前記反射光の光量を示す光量信号を出力する受光素子とを備えた電子機器に、
    第1の期間においては前記発光素子を第1の発光パターンで発光させ、第2の期間においては前記発光素子を第2の発光パターンで発光させ、
    前記発光素子が前記第1の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体の脈拍数を算出し、
    前記発光素子が前記第2の発光パターンで発光しているときに、前記光量信号に基づいて前記生体に自装置が装着されているか否かを判定する
    処理を実行させるための着脱検知プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024157638A1 (ja) * 2023-01-25 2024-08-02 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

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