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JP2018048222A - ガスエンジン油組成物 - Google Patents

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石塚 健
Takeshi Ishizuka
健 石塚
文夫 福井
Fumio Fukui
文夫 福井
充宏 中村
Mitsuhiro Nakamura
充宏 中村
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Abstract

【課題】耐酸化性及び抗乳化性に優れるガスエンジン油組成物を提供する。【解決手段】基油として、%CAが3以下であり、硫黄分が0.03質量%以下であり、粘度指数が120未満であり、100℃における動粘度が10.5〜14.0mm2/sである鉱油系基油を含有する、ガスエンジン油組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ガスエンジン油組成物に関する。
近年、各種エンジンの省燃費化のため、使用する潤滑油(エンジン油組成物)において低温領域における低粘度化が図られている。そのため、潤滑油(エンジン油組成物)の粘度指数を高く維持することが求められている。
このような潤滑油としては、例えば、100℃動粘度が3.5mm/s以上5.5mm/s以下であり、粘度指数が120以上であり、%CPが75以上である基油を含む農業機械用潤滑油組成物であって、組成物の100℃動粘度が7mm/s以上9mm/s以下、及び組成物の粘度指数が200以上である農業機械用潤滑油組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
環境負荷低減、及びメンテナンスの容易化からガスエンジン油組成物についても更油間隔の長い長寿命(ロングドレン)油が求められている。
ガスエンジンシステムは、燃焼性が良く、燃焼温度もガソリンエンジンや陸上ディーゼルエンジンよりも高いため、高温酸化やNOxの発生量が多く、液体燃料を使用するエンジンと比較して、エンジン用潤滑油、すなわちエンジン油組成物の劣化が促進され易い。従ってガスエンジン油組成物の長寿命化を実現するには、耐酸化性や耐NOx性に優れた特性を持たせることが重要である。
特開2015−172165号公報
ガスエンジン機関では、低温環境下において凝縮水の発生により配管内でマヨネーズスラッジを生成する場合がある。スラッジによる配管閉塞が発生した場合、ブローバイガスや潤滑油の漏洩が発生する恐れがある為、このようなマヨネーズスラッジの生成を抑制する性質(抗乳化性)についても重要である。
耐酸化性の向上には、例えば、酸化安定性に優れるグループIII基油を配合することが有効な方法の一つであるが、グループIII基油は比較的低粘度であるため、ガスエンジン油組成物を所定の粘度にするには粘度調整剤の配合が必須である。しかしながら、このようなガスエンジン油組成物では耐酸化性の向上は認められるものの、抗乳化性が悪化する問題が生じた。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、耐酸化性及び抗乳化性に優れるガスエンジン油組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意検討を行った結果、抗乳化性能維持の為、粘度調整剤を使用せず、ガスエンジン油組成物を所定の粘度にするため、特定の性状を有する基油を使用することで、ISOT評価及びNOxバブリング評価において、グループIIIと同等の耐酸化性を有するガスエンジン油組成物を見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成したものである。
<1> 基油として、%CAが3以下であり、硫黄分が0.03質量%以下であり、粘度指数が120未満であり、100℃における動粘度が10.5〜14.0mm/sである鉱油系基油を含有する、ガスエンジン油組成物。
<2> さらにカルシウムサリシレートを含有し、組成物の塩基価が2〜7mgKOH/gであり、組成物の100℃における動粘度が10〜20mm/sであり、組成物中の硫酸灰分が0.8質量%以下である、<1>に記載のガスエンジン油組成物。
本発明によれば、耐酸化性及び抗乳化性に優れるガスエンジン油組成物が提供される。
実施例及び比較例におけるISOT試験後の塩基価保持率のグラフを示す図である。 実施例及び比較例におけるNOxバブリング試験後の塩基価保持率のグラフを示す図である。
以下、本発明のガスエンジン油組成物について詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲を表す「〜」はその上限及び下限としてそれぞれ記載されている数値を含む範囲を表す。また、「〜」で表される数値範囲において上限値のみ単位が記載されている場合は、下限値も同じ単位であることを意味する。
本明細書において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
本発明のガスエンジン油組成物は、基油として、%CAが3以下であり、硫黄分が0.03質量%以下であり、粘度指数が120未満であり、100℃における動粘度が10.5〜14.0mm/sである鉱油系基油を含有する。
本発明のガスエンジン油組成物は、さらに必要に応じて添加剤を含有する。
(基油)
本発明のガスエンジン油組成物は、基油として、%CAが3以下であり、硫黄分が0.03質量%以下であり、粘度指数が120未満であり、100℃における動粘度(100℃動粘度)が10.5〜14.0mm/sである鉱油系基油を含有する。
基油の100℃動粘度としては、ガスエンジン油組成物の動粘度及び耐酸化性確保の観点から、11.0〜13.0mm/sが好ましく、11.4〜12.0mm/sがより好ましい。
基油の%CAとしては、1以下であることが好ましく、0.01以下であることがより好ましい。ガスエンジン油組成物は、%CAがこれら好ましい範囲内の基油を含有することにより、良好な耐酸化性を発現できる。
基油の100℃動粘度は、JIS−K−2283:2000(ASTM D445)に規定の方法により測定される値である。
また、基油の粘度指数は、JIS K 2283:2000(ASTM D2270))に規定の方法により測定される値である。
また、基油の%CAは、ASTM D 3238−85 n−d−M法に基づいて測定される値であり、基油を構成する炭素鎖のうち、芳香族分に含まれる炭素鎖の割合を表す。
また、基油の硫黄分は、JIS K 2541−7:2003 蛍光X線法硫黄分試験に基づいて測定される値である。
基油としては、前述の性状を有する基油を一種単独で用いてもよく、二種以上の基油を混合して前述の性状に調整した混合物を用いてもよい。
基油を一種単独で用いる場合、アメリカ石油協会(API)の基油分類のグループII基油(硫黄分0.03質量%以下、飽和分90質量%以上、粘度指数80以上120未満の性状を有する基油)を単独で使用することが好ましい。
二種以上の基油を混合して用いる場合、グループI基油(硫黄分0.03質量%を超える、飽和分90質量%以下、粘度指数80以上120未満の性状を有する基油)をグループII基油全量に対し、20質量%未満の量で混合して使用してもよい。20質量%未満の量でグループI基油を混合すると、耐酸化性がより向上する。
基油としては、グループII基油を単独で使用することが好ましい。
なお、グループIII基油(硫黄分0.03質量%以下、飽和分90質量%以上、粘度指数120以上)を単独で使用すると、粘度が低い為、粘度調整剤を使用しないとガスエンジン油組成物を所定の粘度に調整することができない。
本発明のガスエンジン油組成物における基油の配合量は、ガスエンジン油組成物全量に対して好ましくは75質量%以上であり、より好ましくは78〜95質量%であり、更に好ましくは80〜90質量%である。
基油の配合量が75質量%以上であるとガスエンジン油組成物の粘度を確保でき、90質量%以下であるとガスエンジン油組成物の耐酸化性及びその他実用性能を確保できる。
鉱油系基油としては、例えば原油の潤滑油留分を溶剤精製、水素化精製、水素化分解精製、又は水素化脱蝋などの精製法を適宜組合せて精製した基油が挙げられる。
本発明のガスエンジン油組成物は、効果(耐酸化性及び抗乳化性)を損なわない範囲で、上記の鉱油系基油以外の基油(例えば、合成系潤滑油基油)を含んでいてもよい。
合成系潤滑油基油としては、例えば、メタン等の天然ガスを原料として合成されるイソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ジアルキルジエステル類、ポリオール類、アルキルベンゼン類、ポリグリコール類、及びフェニルエーテル類などの基油が挙げられる。
但し、鉱油系基油以外の基油の含有量は、前述の鉱油系基油の全量に対して、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。
(カルシウム系金属型清浄剤)
本発明のガスエンジン油組成物は、カルシウム系金属型清浄剤の少なくとも一種を含有することが好ましい。カルシウム系金属型清浄剤としては、例えば、カルシウムサリシレート、カルシウムスルホネート、カルシウムフェネートなどが挙げられるが、これらの中でもアルキルサリチル酸のアルカリ土類金属塩であるカルシウムサリシレートが好ましい。
本発明のガスエンジン油組成物に用いられるカルシウム系金属型清浄剤は、過塩素酸法(JIS−K−2501−7:2003)による全塩基価が好ましくは200mgKOH/g以上であり、より好ましくは200〜240mgKOH/g、更に好ましくは210〜230mgKOH/gである。塩基価が200mgKOH/g以上のカルシウム系金属型清浄剤を用いることで塩基価保持性向上に有効である。
本発明のガスエンジン油組成物における上記カルシウム系金属型清浄剤の配合量は、ガスエンジン油組成物全量に対して好ましくは0.5〜3質量%であり、より好ましくは1〜2.5質量%であり、更に好ましくは1〜2質量%である。
カルシウム系金属型清浄剤の配合量が0.5質量%以下であると耐酸化性及び耐NOx性効果がより大きくなり、3質量%以下であると過剰な塩基成分がピストンへ堆積することを抑制し、ライナスカッフィングを引き起こし難くなる。
(コハク酸イミド系分散剤)
本発明のガスエンジン油組成物には、ガスエンジン油組成物中に混入する燃焼生成物を分散する目的で、分散剤としてコハク酸イミド系分散剤が配合することができる。コハク酸イミド系分散剤としては、ガスエンジン油組成物の長寿命化の観点からホウ素含有コハク酸イミドを配合することがより好ましい。
ホウ素含有コハク酸イミドとしては、例えば、下記一般式(1)又は下記一般式(2)で表されるコハク酸イミドをホウ素変性させたホウ素含有コハク酸イミドが用いることができる。このうち、一般式(1)で表されるコハク酸イミドをホウ素変性させたホウ素含有コハク酸イミドを用いることが好ましく、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が3,000〜8,000のものが好ましく、3,000〜6,000であるものがより好ましい。
なお、重量平均分子量は、下記条件にて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定された分子量算定用標準ポリスチレン換算の値である。
<条件>
装置:Shodex GPC−101(昭和電工(株)製)、カラム:Shodex GPC LF−804(昭和電工(株)製)を3本、検出器:示差屈折検出器、移動相:THF(テトラヒドロフラン)、流量:1ml/min、試料濃度:約1.0mass%/vol%THF、注入量:100μL
一般式(1)及び一般式(2)において、R及びRは、それぞれ独立に、重量平均分子量800〜2,500(ポリスチレン換算)のアルキル基又はアルケニル基であり、Rは、それぞれ独立に、炭素数2〜5のアルキレン基であり、nは1〜10の整数である。
ホウ素含有コハク酸イミドの好ましい配合量は、ガスエンジン油組成物全量に対し1〜11質量%である。より好ましい配合量はガスエンジン油組成物全量に対し2〜10質量%である。
(酸化防止剤)
本発明のガスエンジン油組成物は、酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤及びアミン系酸化防止剤が挙げられる。
これらは一種単独で用いてもよく、二種類以上を組合せて用いてもよい。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールなどのアルキルフェノール類、4,4’−メチレンビス−(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)などのビスフェノール類、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェノール)プロピオネートなどのフェノール系化合物が挙げられる。
アミン系の酸化防止剤としては、例えば、ナフチルアミン類やジアルキルジフェニルアミン類などの芳香族アミン化合物が挙げられる。
(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)
本発明のガスエンジン油組成物は、摩耗防止性能の観点から、摩耗防止剤としてジアルキルジチオリン酸亜鉛を配合することが好ましい。
ジアルキルジチオリン酸亜鉛のアルキル基は第一級であってもよく、第二級であってもよい。
上記ジアルキルジチオリン酸亜鉛の好ましい配合量は、ガスエンジン油組成物全量に対し、0.1〜2質量%であり、より好ましい配合量は0.2〜1質量%である。
(その他の添加剤)
本発明のガスエンジン油組成物には、効果(耐酸化性及び抗乳化性)を損なわない範囲で必要に応じてその他の添加剤を配合できる。
その他の添加剤としては、ベンゾトリアゾール系金属不活性剤、流動点降下剤、及び消泡剤等が挙げられる。
ガスエンジン組成物にベンゾトリアゾール系金属不活性化剤を配合する場合、ベンゾトリアゾール系金属不活性化剤を0.01〜0.1質量%添加することにより、軸受メタルの劣化及び変色を防ぐことができる。
流動点降下剤としてはポリメタクリレートなどが挙げられる。
泡消剤としてはシリコーン系泡消剤など挙げられる。
(組成物の塩基価)
本発明のガスエンジン油組成物中の塩基価は、塩酸法(JIS−K−2501−8:2003)で測定した際の値が、好ましくは2〜7mgKOH/gであり、より好ましくは3〜5mgKOH/gである。
ガスエンジン油組成物の塩基価が2mgKOH/g以上であると耐酸化性及び耐NOx性効果がより大きくなり、塩基価が7mgKOH/g以下であると過剰な塩基成分がピストンへ堆積することを抑制し、ライナスカッフィングを引き起こし難くなる。
なお、この組成物の塩基価は前述のカルシウム系金属型清浄剤を含有することで調整できる。
(組成物中の硫酸灰分量)
本発明のガスエンジン油組成物中の硫酸灰分量は特に限定はないが、硫酸灰分の多くはカルシウム系金属型清浄剤及び摩耗防止剤であるジアルキルジチオリン酸亜鉛等の金属分に由来するものであるため、硫酸灰分量が多すぎると、ピストンヘッド及び吸排気バルブに堆積物が生成し、正常な燃焼の妨げとなる場合がある。このような観点から、硫酸灰分量は0.8質量%以下であることが好ましい。
一方、基本的なガスエンジン油組成物の性能を向上させる観点から、上記の金属分を含有する添加剤が、ガスエンジン油組成物にある程度の配合量で含有されることが好ましい。そのため、硫酸灰分量は0.5質量%が実質的な下限値となる場合が多い。
なお、本願における硫酸灰分量とはJIS−K2272:1998による試験方法によって測定された灰分量を意味する。
(組成物の動粘度)
本発明のガスエンジン油組成物の100℃における動粘度(JIS−K−2283:2000(ASTM D445))は、長期にわたる信頼性確保の観点から、好ましくは10〜20mm/s、より好ましくは12.5〜16.3mm/sである。
(用途)
本発明のガスエンジン油組成物は、クランク室内のNOx量が多い発電容量1000kW以下のコジェネレーションなどのガスエンジンに使用できる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明は、これらの実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1〜2、比較例1〜2、参考例1]
実施例、比較例、及び参考例において試料の調製に用いた基油、及び添加剤(清浄剤、分散剤、酸化防止剤、摩耗防止剤、その他の添加剤)は次のとおりである。これらの成分を下記表1に示す組成に調製し、実施例及び比較例の試料を作製した。
<基油>
(1)水素化分解系の鉱油系基油(グループII基油)
100℃動粘度11.7mm/s、粘度指数107、硫黄分0.003質量%以下、%CA=0
(2)鉱油系基油(グループI基油(A))
100℃動粘度 11.2mm/s、粘度指数94、硫黄分0.1質量%、%CA=7.7
(3)鉱油系基油(グループI基油(B))
100℃動粘度 13.4mm/s、粘度指数96、硫黄分0.3質量%、%CA=6.9
(4)水素化精製した鉱油系基油(グループIII基油)
100℃動粘度 7.8mm/s、粘度指数130、硫黄分0.003質量%以下、%CA=0
<添加剤>
(1)清浄剤
カルシウム系金属型清浄剤:塩基価228mgKOH/gカルシウムサリシレート
(2)分散剤
分散剤(A):ホウ素含有コハク酸イミド、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が5500であって、窒素含有量が1.4質量%、ホウ素含有量が0.9質量%である。
分散剤(B):コハク酸イミド、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が5300であって、窒素含有量が1.7質量%、ホウ素含有量が0.0質量%である。
(3)酸化防止剤
酸化防止剤(A):フェノール系、高分子ヒンダードフェノール
酸化防止剤(B):ジフェニルアミン系、N−フェニルベンゼンアミンと2,4,4−トリメチルペンテンの反応生成物
酸化防止剤(C):ナフチルアミン系、N−フェニル−ar−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−1−ナフタレンアミン
(4)摩耗防止剤
セカンダリータイプのアルキル基と、プライマリータイプのアルキル基とを有するジアルキルジチオリン酸亜鉛
(5)その他添加剤
ポリメタクリレート系流動点降下剤
泡消剤(シリコーン)
(6)粘度調整剤
粘度調整剤(A):
分散型のオレフィンコポリマーとポリメタクリレートの共重合体で重量平均分子量が150,000
粘度調整剤(B):
非分散型のオレフィンコポリマーで重量平均分子量が180,000
<評価方法>
[NOxバブリング試験]
200mLのベッセルに、試料を40mL入れ、銅及び鉄触媒を添加し、140℃で、144時間、流量5.7L/hrの0.8%NOガス、及び流量15L/hrの加湿空気、を試料中に吹込んで、劣化させる。なお、NOxバブリング試験前の試料を新油、試験後の試料をNOx劣化油とする。
[評価基準]
上記のNOx劣化油及び新油時の塩基価を、JIS K−2501:2003(電位差法(塩酸法))で求める。
求めた値から変化率を算出し、塩基価保持率とした。塩基価保持率は、値が大きいものほどNOx劣化に対し優れる性能であると評価する。
結果を表1及び図2に示す。
[劣化試験条件]
ISOT試験を用い劣化させる。
JIS K 2839−1990に規定する試験容器に試料250mL、銅及び鉄触媒を添加し、165.5℃で、72時間攪拌させ劣化させる。なお、ISOT試験前の試料を新油、試験後の試料をISOT劣化油とする。
[評価基準]
上記のISOT劣化油及び新油時の塩基価を、JIS K−2501:2003(電位差法(塩酸法))で求める。
求めた値から変化率を算出し、塩基価保持率とした。塩基価保持率は、値が大きいものほどISOT劣化に対し優れる性能である(すなわち、耐酸化性に優れる)と評価する。
結果を表1及び図1に示す。
[蒸気乳化試験]
100mLの遠心分離管に、試料(新油又はISOT劣化油)を50mL入れ、蒸気発生装置で発生させた蒸気を試験油の中に5mL(吹込み時間60秒)吹込み乳化させる。
[評価基準]
上記試験72時間後のマヨネーズスラッジ発生量(単位:mL)を目視測定し、10mL以下なら抗乳化性能に問題なしと判断し、マヨネーズスラッジ発生量が少ないほど抗乳化性能に優れる性能であると評価する。
結果を表1に示す。
[評価結果]
ISOT試験及びNOxバブリング試験ともに、実施例1、2は、グループIII基油を使用し、かつ、分散型の粘度調整剤を使用した参考例1と比較して、同様の塩基価保持率を示す結果であり、また蒸気乳化試験においても新油及び劣化油ともマヨネーズスラッジの発生は少なく良好な結果であった。
それに対し、グループI基油のみを使用した比較例1は、ISOT試験及びNOxバブリング試験で実施例1、2に対し、劣る塩基価保持性を示した。また、非分散型の粘度調整剤を使用した比較例2は、蒸気乳化試験で新油及び劣化油ともに多量のマヨネーズスラッジが発生する結果であった。

Claims (2)

  1. 基油として、%CAが3以下であり、硫黄分が0.03質量%以下であり、粘度指数が120未満であり、100℃における動粘度が10.5〜14.0mm/sである鉱油系基油を含有する、ガスエンジン油組成物。
  2. さらにカルシウムサリシレートを含有し、組成物の塩基価が2〜7mgKOH/gであり、組成物の100℃における動粘度が10〜20mm/sであり、組成物中の硫酸灰分が0.8質量%以下である、請求項1に記載のガスエンジン油組成物。
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