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JP2018043211A - 遠心分離機 - Google Patents

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JP2018043211A
JP2018043211A JP2016181086A JP2016181086A JP2018043211A JP 2018043211 A JP2018043211 A JP 2018043211A JP 2016181086 A JP2016181086 A JP 2016181086A JP 2016181086 A JP2016181086 A JP 2016181086A JP 2018043211 A JP2018043211 A JP 2018043211A
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Japan
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bowl
rotation axis
cake
discharge
rotating body
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JP2016181086A
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English (en)
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収二郎 名越
Shujiro Nakoshi
収二郎 名越
田中 達也
Tatsuya Tanaka
達也 田中
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

【課題】脱水ケーキを回転軸心に近い位置から排出することができ、風損を抑制できる遠心分離機を提供する。【解決手段】回転軸心廻りに回転して処理対象汚泥を遠心力で分離液と脱水ケーキに固液分離するボウル106と、回転軸心方向でボウル106の一端側に設けた分離液排出部Aと、回転軸心方向でボウル106の他端側に設けた脱水ケーキ排出部Bと、ボウル106と同回転軸心廻りに回転してボウル106の内面上で脱水ケーキKを脱水ケーキ排出部Bに向けて移送するスクリューコンベア109を備え、脱水ケーキ排出部Bは、ボウルの回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口206と、ボウル106の内面におけるスクリューコンベア端部近傍から脱水ケーキ排出口206へ向けて脱水ケーキKを移送する排出路209を有する。【選択図】図1

Description

本発明は遠心分離機に関し、搬送効率および稼働効率を向上させる技術に係るものである。
従来、例えば下水処理過程で発生する汚泥を処理する装置として、遠心脱水機や遠心濃縮機等の遠心分離機がある。
遠心脱水機は、汚泥を高速回転させることで、汚泥分と水分を比重差によって分離し、脱水するものであり、例えば特許文献1に記載するものがある。
これは図9に示すものであり、遠心脱水機100は、主構造部材101の上に配置する脱水本体部104を軸受け部105a、105bで支持している。
脱水本体部104は、円筒直胴状のボウル106とボウル106の内部に配置する内胴107とを同心状に有し、軸受け部105a、105bがボウル106の回転軸心方向の両端の回転軸部106a、106bを回転可能に支持し、ボウル106が内胴107の回転軸心方向の両端の回転軸部107、107bを回転可能に支持しており、同心状に配置されたボウル106と内胴107は同じ回転軸心廻りに回転可能である。
内胴107は内胴外周に回転軸心の周りに螺旋状に設けた羽根108を有してスクリューコンベア109を構成している。
ボウル106は回転軸心方向の一端側が主として分離した水分の分離液Wが滞留する分離液領域部110を形成しており、回転軸心方向の他端側が主として分離した汚泥分の脱水ケーキKを移送する脱水ケーキ領域部111を形成している。
ボウル106は回転軸心方向の一端側に分離液排出部Aを有し、回転軸心方向の他端側に脱水ケーキ排出部Bを備えている。分離液排出部Aでは、ボウル106の端部壁110aに複数の分離液排出口112が回転軸心から等距離の位置で、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。
脱水ケーキ排出口Bでは、ボウル106の回転軸心方向の他端側の周壁に複数の脱水ケーキ排出口113が回転軸心を中心とする放射状の位置で、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。
内胴107はボウル106の他端側に対応する部位がボウル106の他端に近づくほどに内胴外径がテーパ状に拡大する拡径部をなし、内胴107とボウル106の間の脱水ケーキ領域部111がボウル106の他端に近づくほどに狭くなり、内胴107の他端外周面とボウル106の他端内面との間の隘路106cが脱水ケーキ領域部111と脱水ケーキ排出口113を連通している。
脱水本体部104は、内胴107がボウル106に対して所定の差速で回転し、スクリューコンベア109がボウル106の内面上で脱水ケーキKをボウル106の他端側に向けて移送し、脱水ケーキKが脱水ケーキ領域部111から隘路106cを通して脱水ケーキ排出口113に押し出される。
脱水本体部104を覆って配置するハウジング114は主構造部材101に固定してあり、分離液領域部110の分離液排出口112を囲む部位に下方に向けて開口する分離液放出口115を有し、脱水ケーキ領域部111の脱水ケーキ排出口113を囲む部位に下方に向けて開口する脱水ケーキ放出口116を有している。
軸受け部105bで支持された脱水ケーキ領域部111の側の回転軸部106bおよび回転軸部106bを貫通する内胴107の回転軸107bには差速装置として油圧モータ118を接続し、油圧モータ118に駆動源の駆動モータや油圧ポンプ(図示せず)が連結されている。
汚泥供給管120は、軸受け部105aで支持された分離液領域部110の側の回転軸部106aを貫通して内胴107の内部に挿入されており、先端開口120aが内胴107の汚泥投入部121の壁面に対向している。薬剤供給管122は、汚泥供給管120の内部に挿入されており、先端開口122aが内胴107の汚泥投入部121の壁面に対向している。
内胴107の汚泥投入部121の周壁には分離液領域部110の内部に向けて開口する複数の汚泥投入口121aが回転軸心を中心とする放射状の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。
この構成では、原汚泥Sを汚泥供給管120を通して高速回転する内胴107の汚泥投入部121に供給するとともに、高分子凝集剤Cを薬剤供給管122を通して高速回転する内胴107の汚泥投入部121に供給して混合し、原汚泥Sと高分子凝集剤Cの混合汚泥を汚泥投入部121の汚泥投入口121aから高速回転するボウル106の内部に投入する。
ボウル106の内部で凝集した汚泥フロックFを含む混合汚泥は、遠心力により分離液Wと脱水ケーキKとに固液分離される。ボウル106と回転数差(差速)をもつスクリューコンベア109が脱水ケーキKを脱水ケーキ領域部111に移送し、脱水ケーキKは脱水ケーキ領域部111を移動する間に含水率がさらに低下し、脱水ケーキ排出口113からハウジング114の内部に排出され、脱水ケーキ放出口116から機外へ放出される。
ボウル106の分離液排出口112からハウジング114の内部に排出される分離液Wが遠心力を受けて回転軸心廻りに放散されて、分離液放出口115から機外へ放出される。
特開2014−155894号
上記の構成において、脱水ケーキは遠心効果を受けてボウル106の内壁面に密着しながら移動し、ボウル106と内胴107との隘路106cを通った脱水ケーキは運動エネルギーを伴って脱水ケーキ排出口113へ向かう途中においてボウル106の内面と衝突し、ボウル106に摩耗等の不具合が生じる場合がある。さらに、脱水ケーキはボウル外周面に開口する脱水ケーキ排出口113から運動エネルギーをもったままハウジング114の内部に排出されるので、エネルギーの損失を生みだす構造的要因を持っている。
分離液、脱水ケーキはボウル半径方向の所定位置にある排出口からボウル106の外部へ排出される。分離液の排出口における液深が深いほどに分離液の性状が良くなるのでボウル106の回転軸心に近い位置から排出することが望まれる。分離液は液状で流動性が高いので分離液の排出口の位置を回転軸心の近くに設定しても分離液の排出は比較的容易に行うことができる。一方、脱水ケーキは半固形状であって流動性に乏しく、回転軸心の近くに設定した排出口から脱水ケーキを排出するのは困難であった。
しかし、分離液、脱水ケーキはボウル半径方向の所定位置にある排出口からボウル106の外部へ排出されるが、双方の排出口における液深が異なる場合には遠心脱水機の脱水性能や機内の分離液および脱水ケーキの性状が悪化する要因となり得る。
本発明は上記した課題を解決するものであり、脱水ケーキを回転軸心に近い位置から排出することができる遠心分離機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の遠心分離機は、回転軸心廻りに回転して処理対象汚泥を遠心力で分離液と脱水ケーキに固液分離するボウルと、回転軸心方向でボウルの一端側に設けた分離液排出部と、回転軸心方向でボウルの他端側に設けた脱水ケーキ排出部と、ボウルと同回転軸心廻りに回転してボウルの内面上で脱水ケーキを脱水ケーキ排出部に向けて移送するスクリューコンベアを備え、脱水ケーキ排出部は、ボウルの回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口と、ボウルの内面におけるスクリューコンベア端部近傍から脱水ケーキ排出口へ向けて脱水ケーキを移送する排出路を有することを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、脱水ケーキ排出部は、ボウルの回転軸心を含んで開口するボウル開口部と、ボウル開口部に支持され、スクリューコンベアと一体に回転する回転体を有し、脱水ケーキ排出口が回転体に開口していることを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、排出路がボウルの脱水ケーキ排出部の内面に沿って形成されていることを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、排出路が回転体の内面に沿って形成されていることを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、排出路は、脱水ケーキ排出部の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間、および回転体の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間に形成され、ボウルの脱水ケーキ排出部の内面または回転体の内面が回転軸心廻りでテーパ面状をなし、スクリューコンベアの終端部の外面が回転軸心廻りでテーパ面状をなすことを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、排出路は、脱水ケーキ排出部の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間、および回転体の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間に形成され、ボウルの脱水ケーキ排出部の内面または回転体の内面が回転軸心廻りで球面状をなし、スクリューコンベアの終端部の外面が回転軸心廻りで球面状をなすことを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、スクリューコンベアの終端部にインペラを有し、インペラが排出路で脱水ケーキを脱水ケーキ排出口へ向けて移送することを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、回転体にインペラを有し、インペラが排出路で脱水ケーキを脱水ケーキ排出口へ向けて移送することを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、排出路は、回転体に渦巻き状に形成され、入口がボウルの内面側に開口し、出口が脱水ケーキ排出口に連通していることを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、分離液排出部において分離液の排出口が回転軸心近傍に開口することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、脱水ケーキは、スクリューコンベアで搬送されてボウルの内面上から脱水ケーキ排出部の内面上に移動し、後続の脱水ケーキによって押し出されて脱水ケーキ排出部の内面上から脱水ケーキ排出口に至り、ボウルの回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口から脱水ケーキをボウルの外部へ排出することができる。
また、インペラが脱水ケーキ排出部の内面に張り付いた脱水ケーキを掻き寄せることで、脱水ケーキを円滑に脱水ケーキ排出口に導くことができる。
脱水ケーキは、スクリューコンベアで搬送されてボウルの内面上から回転体の排出路の入口を通って排出路へ移動する。さらに後続の脱水ケーキによって押し出されて脱水ケーキが排出路内を移動し、排出路の出口から脱水ケーキ排出口に至り、ボウルの回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口から脱水ケーキをボウルの外部へ排出することができる。
したがって、脱水ケーキがボウルの回転軸心に近い位置からボウルの外部へ排出されることで、脱水ケーキの排出に伴うエネルギー損失を極力抑制することができる。
本発明の実施の形態における遠心分離機を示す断面図 本発明の他の実施の形態における遠心分離機を示す断面図 本発明のさらに他の実施の形態における遠心分離機を示す断面図 本発明のさらに他の実施の形態における遠心分離機を示す断面図 同実施の形態における遠心分離機の回転体を示す側面図 同回転体を示す斜め後方から見た斜視図 同回転体を示す斜め前方から見た斜視図 同回転体の正面図 従来の遠心分離機を示す断面図
(実施の形態1)
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、先に図9で説明した構成部材と同作用のものは同符号を付して説明を省略する。
図1において、ボウル106は一端側に分離液排出部A(図9参照)を有しており、ボウル106の他端側に脱水ケーキ排出部Bを有している。
脱水ケーキ排出部Bは、ボウル106の回転軸心方向の一端に回転軸部106bを有し、回転軸部106bが軸受け部105bで回転自在に支持されている。回転軸部106bにはボウル106の回転軸心を含んで開口するボウル開口部201を設けている。さらに、脱水ケーキ排出部Bは、ボウル開口部201の開口縁の周りを囲む脱水ケーキ排出部内面203がボウル内面202に続いており、脱水ケーキ排出部内面203は回転軸心廻りでテーパ面状をなしている。
脱水ケーキ排出部Bは内部にボウル開口部201で回転自在に支持する回転体204を備えており、回転体204はスクリューコンベア109と一体に回転する。回転体204はボウル106の回転軸心方向の一端に回転軸部107bを有し、回転軸部107bがボウル開口部201に同心状に挿入されており、回転軸部107bが脱水ケーキ排出部Bのボウル開口部201の内部に配置した軸受部205で回転自在に支持されている。
また、回転体204は、回転軸部107bにボウル106の回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口206を有しており、脱水ケーキ排出口206の開口縁の周りを囲む回転体内面207が脱水ケーキ排出部内面203に続いている。
さらに、回転体204は脱水ケーキ排出部内面203の面上で摺動するインペラ208を有している。インペラ208はスクリューコンベア109の一部をなす構造とすることも可能である。
内胴107は終端部261の終端部外面262がテーパ面状をなす。脱水ケーキKの排出路209がボウル106の脱水ケーキ排出部内面203および回転体内面207に沿って形成されており、排出路209は、脱水ケーキ排出部内面203とスクリューコンベア109の終端部外面262との間、および回転体内面207とスクリューコンベア109の終端部外面262との間に形成されている。本実施の形態ではボウル106を直胴型で説明したが、デカンタ型とすることも可能である。
上記の構成における作用を説明する。本実施の形態における遠心脱水の機序は図9で説明したものと同様であり、以下に本実施の形態において独特の作用を説明する。
ボウル106のボウル内面202においてスクリューコンベア109で搬送される脱水ケーキKは、スクリューコンベア端部近傍のボウル内面202の面上から脱水ケーキ排出部内面203の面上に順次に移動し、搬出路209に入る。脱水ケーキ排出部内面203に至った脱水ケーキKは、後続の脱水ケーキKによって押し出されて排出路209を移動し、脱水ケーキ排出部内面203の面上から回転体内面207の面上に移動する。
さらに、ボウル106の回転軸心廻りに回転して脱水ケーキ排出部内面203の面上で摺動するインペラ208が脱水ケーキ排出部内面203に張り付いた脱水ケーキKを掻き寄せることで、脱水ケーキ排出部内面203の面上から回転体内面207の面上に円滑に移動する。
回転体内面207に至った脱水ケーキKは、後続の脱水ケーキKによって押し出されて排出路209を移動し、回転体内面207の面上から脱水ケーキ排出口206に至り、ボウル106の回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口206からボウル106の外部へ排出される。
したがって、脱水ケーキKがボウル106の回転軸心に近い位置からボウル106の外部へ排出されることで、脱水ケーキKの排出に伴うエネルギー損失を極力抑制することができる。
このように、半固形状であって流動性に乏しい脱水ケーキを、回転軸心を含む脱水ケーキ排出口206から排出することができる。よって、液状で流動性が高い分離液の分離液排出口112の位置を分離液排出部Aにおいて回転軸心の近くに設定することで、双方の排出口における液深を等しくすることができ、遠心脱水機の脱水性能や機内の分離液および脱水ケーキの性状を向上させることができる。
(実施の形態2)
図2に本発明の他の実施の形態を示す。図2において、先に実施の形態1および図9で説明した構成部材と同作用のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、脱水ケーキ排出部Bは、ボウル開口部201の開口縁の周りを囲む脱水ケーキ排出部内面253がボウル内面202に続いており、脱水ケーキ排出部内面253はボウル106の回転軸心廻りで球面状をなしている。
回転体204は、回転軸部107bにボウル106の回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口206を有しており、脱水ケーキ排出口206の開口縁の周りを囲む回転体内面257が脱水ケーキ排出部内面203に続いている。回転体内面257はボウル106の回転軸心廻りで球面状をなしている。
また、内胴107の終端部261の終端部外面262が球面状をなす。脱水ケーキKの排出路209がボウル106の脱水ケーキ排出部内面203および回転体内面207に沿って形成されており、排出路209は、脱水ケーキ排出部内面203とスクリューコンベア109の終端部外面262との間、および回転体内面207とスクリューコンベア109の終端部外面262との間に形成されている。なお、図1に示したインペラ208を設けることも可能である。
上記の構成における作用を説明する。本実施の形態における遠心脱水の機序は図9で説明したものと同様である。
ボウル106のボウル内面202においてスクリューコンベア109で搬送される脱水ケーキKは、ボウル内面202の面上から脱水ケーキ排出部内面253の面上に順次に移動し、排出路209に入る。
脱水ケーキ排出部内面253に至った脱水ケーキKは、後続の脱水ケーキKによって押し出されて排出路209を移動し、脱水ケーキ排出部内面253の面上から回転体内面257の面上に移動する。このとき、脱水ケーキ排出部内面253が球面状をなすことで円滑に移動する。
さらに、回転体内面257に至った脱水ケーキKは、後続の脱水ケーキKによって押し出されて排出路209を移動し、球面状をなす回転体内面257の面上から脱水ケーキ排出口206に円滑に移動し、ボウル106の回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口206からボウル106の外部へ排出される。
したがって、脱水ケーキKがボウル106の回転軸心に近い位置からボウル106の外部へ排出されることで、脱水ケーキKの排出に伴うエネルギー損失を極力抑制することができる。
上述した各実施の形態では、回転体204がスクリューコンベア109の回転軸部107bを兼ねており、ボウル開口部201が回転体204を回転自在に支承している構成を開示した。しかし、回転体204のない構成も可能である。この場合には、ボウル開口部201が脱水ケーキ排出口206をなし、回転体204に代えて回転軸を脱水ケーキ排出口206に挿入し、回転軸でスクリューコンベア109を支持する。
(実施の形態3)
図3に本発明の他の実施の形態を示す。図3において、先に実施の形態1および図9で説明した構成部材と同作用のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、回転体400が内胴107と一体をなし、スクリューコンベア109の回転軸部107bを兼ねている。
回転体400は、脱水ケーキ排出口401の開口縁の周りを囲む回転体内面402が内胴107の端部面403に向けて拡径するテーパ状をなし、回転体内面402と内胴107の端部面403の外周縁との間に回転体開口部404を有している。回転体400は回転体開口部404に近い部位を図1に示したインペラ208と同様に形成することも可能である。
上記の構成における作用を説明する。本実施の形態における遠心脱水の機序は図9で説明したものと同様である。
ボウル106のボウル内面202においてスクリューコンベア109で搬送される脱水ケーキKは、ボウル内面202の面上から回転体開口部404を通って回転体内面402の面上に順次に移動し、回転体内面402に至った脱水ケーキKは、後続の脱水ケーキKによって押し出されて回転体内面402の面上から脱水ケーキ排出口401に円滑に移動し、ボウル106の回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口401からボウル106の外部へ排出される。
したがって、脱水ケーキKがボウル106の回転軸心に近い位置からボウル106の外部へ排出されることで、脱水ケーキKの排出に伴うエネルギー損失を極力抑制することができる。
(実施の形態4)
図4から図8に本発明のさらに他の実施の形態を示す。図4から図8において、先に実施の形態1、実施の形態2および図9で説明した構成部材と同作用のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、回転体300が内胴107の終端部をなす円板部301と回転軸部107bからなる。
回転体300は円板部301に、脱水ケーキKを脱水ケーキ排出口206に導く排出路302を有している。排出路302は、回転体300の回転軸心方向に向く円板部301の端面において入口303がボウル106のボウル内面202の側に開口し、出口304が脱水ケーキ排出口206に連通しており、排出路302は渦巻き状(サイクロン)をなす。回転体300はスクリューコンベア109とともに、ボウル106と所定の差速を伴ってボウル106より速く、あるいは遅く回転する。
入口303は、ボウル106より速く回転する場合は回転方向の前方に向けて開口し、ボウル106より遅く回転する場合は回転方向の後方に向けて開口する。回転体300は基本構造の部材がSUSからなり、排出路302の表面が耐摩耗性の部材で被覆されている。
上記の構成における作用を説明する。本実施の形態における遠心脱水の機序は図9で説明したものと同様である。
ボウル106のボウル内面202においてスクリューコンベア109で搬送される脱水ケーキKは、回転体300の円板部301に当接する。回転体300がスクリューコンベア109とともに、ボウル106と所定の差速を伴って回転することで、円板部301に対面する脱水ケーキKが運動エネルギーを伴って入口303から排出路302に流入、運動エネルギーが脱水ケーキKの排出に有効に活用される。
排出路302に入った脱水ケーキKは、排出路302に流入する後続の脱水ケーキKによって押し出されて、排出路302から脱水ケーキ排出口206に円滑に移動し、ボウル106の回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口206からボウル106の外部へ排出される。
したがって、脱水ケーキKがボウル106の回転軸心に近い位置からボウル106の外部へ排出されることで、脱水ケーキKの排出に伴うエネルギー損失を極力抑制することができる。
100 遠心脱水機
101 主構造部材
102 設置床面
103 防振ゴム
104 脱水本体部
105a、105b 軸受け部
106 ボウル
106a、106b 回転軸部
106c 隘路
106d 回転支軸
107 内胴
107a、107b 回転軸部
108 羽根
109 スクリューコンベア
110 分離液領域部
110a 端部壁
111 脱水ケーキ領域部
112 分離液排出口
113 脱水ケーキ排出口
114 ハウジング
115 分離液放出口
116 脱水ケーキ放出口
118 油圧モータ
120 汚泥供給管
120a 先端開口
121 汚泥投入部
121a 汚泥投入口
122 薬剤供給管
122a 先端開口
201 ボウル開口部
202 ボウル内面
203 脱水ケーキ排出部内面
204 回転体
205 軸受部
206 脱水ケーキ排出口
207 回転体内面
208 インペラ
209 排出路
253 脱水ケーキ排出部内面
257 回転体内面
261 終端部
262 終端部外面
300 回転体
301 円板部
302 排出路
303 入口
304 出口
400 回転体
401 脱水ケーキ排出口
402 回転体内面
403 端部面
404 回転体開口部
A 分離液排出部
B 脱水ケーキ排出部

Claims (10)

  1. 回転軸心廻りに回転して処理対象汚泥を遠心力で分離液と脱水ケーキに固液分離するボウルと、回転軸心方向でボウルの一端側に設けた分離液排出部と、回転軸心方向でボウルの他端側に設けた脱水ケーキ排出部と、ボウルと同回転軸心廻りに回転してボウルの内面上で脱水ケーキを脱水ケーキ排出部に向けて移送するスクリューコンベアを備え、
    脱水ケーキ排出部は、ボウルの回転軸心を含んで開口する脱水ケーキ排出口と、ボウルの内面におけるスクリューコンベア端部近傍から脱水ケーキ排出口へ向けて脱水ケーキを移送する排出路を有することを特徴とする遠心分離機。
  2. 脱水ケーキ排出部は、ボウルの回転軸心を含んで開口するボウル開口部と、ボウル開口部に支持され、スクリューコンベアと一体に回転する回転体を有し、脱水ケーキ排出口が回転体に開口していることを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。
  3. 排出路がボウルの脱水ケーキ排出部の内面に沿って形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心分離機。
  4. 排出路が回転体の内面に沿って形成されていることを特徴とする請求項3に記載の遠心分離機。
  5. 排出路は、脱水ケーキ排出部の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間、および回転体の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間に形成され、ボウルの脱水ケーキ排出部の内面または回転体の内面が回転軸心廻りでテーパ面状をなし、スクリューコンベアの終端部の外面が回転軸心廻りでテーパ面状をなすことを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機。
  6. 排出路は、脱水ケーキ排出部の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間、および回転体の内面とスクリューコンベアの終端部の外面との間に形成され、ボウルの脱水ケーキ排出部の内面または回転体の内面が回転軸心廻りで球面状をなし、スクリューコンベアの終端部の外面が回転軸心廻りで球面状をなすことを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機。
  7. スクリューコンベアの終端部にインペラを有し、インペラが排出路で脱水ケーキを脱水ケーキ排出口へ向けて移送することを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。
  8. 回転体にインペラを有し、インペラが排出路で脱水ケーキを脱水ケーキ排出口へ向けて移送することを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の遠心分離機。
  9. 排出路は、回転体に渦巻き状に形成され、入口がボウルの内面側に開口し、出口が脱水ケーキ排出口に連通していることを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機。
  10. 分離液排出部において分離液の排出口が回転軸心近傍に開口することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の遠心分離機。
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