JP2018042546A - アボカド果実加工品の変色防止剤および変色防止方法ならびにアボカド果実加工品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アボカド果実加工品の変色防止のために、α−リポ酸およびコエンザイムQ10、あるいはα−リポ酸、コエンザイムQ10およびアスコルビン酸またはその塩が用いられる。これにより、それぞれの成分単独では得られない、アボカド果実加工品の優れた変色防止効果を得ることができ、変色防止されたアボカド果実加工品を製造することができる。
【選択図】なし
Description
アボカド果実の果肉部を、α−リポ酸およびコエンザイムQ10に接触させる工程を含む。
アボカド果実の果肉部を、α−リポ酸およびコエンザイムQ10に接触させる工程を含む。
下記の表1に示す水溶液濃度(表中の単位は「%(w/w)」)となるように、水道水に対しα−リポ酸およびコエンザイムQ10を添加してアボカド処理溶液を調製した(調製例2〜10)。なお、コントロールとして処理溶液無添加区(すなわち、アボカド未処理区)を設けたが、便宜上これを「調製例1」と称することとした。
L−アスコルビン酸ナトリウム、α−リポ酸、コエンザイムQ10および食品素材(イソマルツロース、デキストリン)を順に60重量%、0.8重量%、0.4重量%および38.8重量%となるような割合で粉末混合し、製剤を得た。
下記の表2に示す水溶液濃度(表中の単位は「%(w/w)」)となるように、水道水に対しL−アスコルビン酸ナトリウムを添加してアボカド処理溶液を調製した(調製例16〜20)。調製例16〜20において、L−アスコルビン酸ナトリウムは、これを含有する製剤としてではなく、その物質自体を水溶液に添加した。表2は、対比のために、調製例16〜20のL−アスコルビン酸ナトリウムの水溶液濃度を調製例11〜15の製剤中に含まれるL−アスコルビン酸ナトリウムの水溶液濃度と共に示す。
アボカドの皮を剥き、種を取り除き、処理溶液試験区ごとに均一な大きさとなるようにカットした。カットしたアボカド果実(以下、「アボカドカット果実」ともいう)をアボカド処理溶液中に、果実と溶液とが重量比にて1:1となるように20℃にて10分間浸漬した後、液切りを行った。次いで、液切り後の果実をポリスチレン製容器に入れ、冷蔵庫内に10℃にて保管した。保管の開始時点、24時間後、および96時間後に果実の外観を目視観察した。24時間後および96時間後の外観評価を目視にて行い、評価基準は下記の通りとした。目視は、被験者10名により行い、判定結果は、以下の評価基準で採点し、平均点として得た。
1 褐変なし(開始時と変化が無く、良好)
2 僅かに変色あり(開始時と比較するとやや変色は見られるが、効果は高い)
3 筋の部分が褐変
4 全体がやや褐変(無添加と同等程度の変色度合い)
5 全体が著しく褐変(無添加より悪い)
したがって、評価点数が低いほど、褐変の程度が低い。
下記の表7に示す水溶液濃度(表中の単位は「%(w/w)」)となるように、水道水に対しα−リポ酸およびコエンザイムQ10を添加してアボカド処理溶液を調製した(調製例22〜37)。なお、コントロールとして処理溶液無添加区(すなわち、アボカド未処理区)を設けたが、便宜上これを「調製例21」と称することとした。
下記の表8に示す水溶液濃度(表中の単位は「%(w/w)」)となるように、水道水に対しα−リポ酸、コエンザイムQ10およびL−アスコルビン酸ナトリウムを添加してアボカド処理溶液を調製した(調製例39〜63)。なお、コントロールとして処理溶液無添加区(すなわち、アボカド未処理区)を設けたが、便宜上これを「調製例38」と称することとした。
上記のような調製例21〜37のアボカド処理溶液の試験区を設けたこと以外は、実施例1と同様にアボカド果実(アボカドカット果実)を浸漬処理し、評価した。結果を下記の表9〜表10および図5〜図8に示す。
上記のような調製例38〜63のアボカド処理溶液の試験区を設けたこと以外は、実施例1と同様にアボカド果実(アボカドカット果実)を浸漬処理し、評価した。結果を下記の表11〜表13および図9〜図14に示す。
下記の表14に示す水溶液濃度(表中の単位は「%(w/w)」)となるように、水道水に対しα−リポ酸およびコエンザイムQ10を添加してアボカド処理溶液を調製した(調製例65〜68)。なお、コントロールとして処理溶液無添加区(すなわち、アボカド未処理区)を設けたが、便宜上これを「調製例64」と称することとした。
L−アスコルビン酸ナトリウム、α−リポ酸、コエンザイムQ10および食品素材(イソマルツロース)を下記の表15に示す配合(表中の単位は「重量%」)となるように粉末混合し、製剤A〜Dを得た。
下記の表17に示す水溶液濃度(表中の単位は「%(w/w)」)となるように、水道水に対しα−リポ酸、コエンザイムQ10およびL−アスコルビン酸ナトリウムを添加してアボカド処理溶液を調製した(調製例78〜97)。なお、コントロールとして処理溶液無添加区(すなわち、アボカド未処理区)を設けたが、便宜上これを「調製例77」と称することとした。
上記のような調製例64〜76のアボカド処理溶液の試験区を設けたこと以外は、実施例1と同様にアボカド果実(アボカドカット果実)を浸漬処理し、評価した。結果を下記の表18〜表19および図15〜図17に示す。
上記のような調製例77〜97のアボカド処理溶液の試験区を設けたこと以外は、実施例1と同様にアボカド果実(アボカドカット果実)を浸漬処理し、評価した。結果を下記の表20〜表22および図18〜図22に示す。
Claims (12)
- α−リポ酸およびコエンザイムQ10を含む、アボカド果実加工品の変色防止剤。
- アスコルビン酸またはその塩をさらに含む、請求項1に記載の変色防止剤。
- アボカド果実加工品の変色防止方法であって、
アボカド果実の果肉部を、α−リポ酸およびコエンザイムQ10に接触させる工程を含む、方法。 - 前記接触工程が、前記アボカド果実の果肉部を、α−リポ酸、コエンザイムQ10およびアスコルビン酸またはその塩と接触させることにより行われる、請求項3に記載の方法。
- 前記接触工程が、α−リポ酸およびコエンザイムQ10を含む溶液、あるいは、α−リポ酸、コエンザイムQ10およびアスコルビン酸またはその塩を含む溶液と、前記アボカド果実の果肉部とを接触させることにより行われる、請求項3または4に記載の方法。
- 前記接触工程が、前記溶液中の浸漬により行われる、請求項5に記載の方法。
- 前記接触工程が、請求項1または2に記載の変色防止剤を用いて行われる、請求項3から6のいずれかに記載の方法。
- アボカド果実加工品の製造方法であって、
アボカド果実の果肉部を、α−リポ酸およびコエンザイムQ10に接触させる工程を含む、方法。 - 前記接触工程が、前記アボカド果実の果肉部を、α−リポ酸、コエンザイムQ10およびアスコルビン酸またはその塩と接触させることにより行われる、請求項8に記載の方法。
- 前記接触工程が、α−リポ酸およびコエンザイムQ10を含む溶液、あるいは、α−リポ酸、コエンザイムQ10およびアスコルビン酸またはその塩を含む溶液と、前記アボカド果実の果肉部とを接触させることにより行われる、請求項8または9に記載の方法。
- 前記接触工程が、前記溶液中の浸漬により行われる、請求項10に記載の方法。
- 前記接触工程が、請求項1または2に記載の変色防止剤を用いて行われる、請求項8から11のいずれかに記載の方法。
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JP2011250776A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Seiwa Technics:Kk | アボカドの果肉練砕加工品の変色防止方法及び変色防止剤 |
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Title |
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JOURNAL OF AGROALIMENTARY PROCESSES AND TECHNOLOGIES, vol. Vol. 15, No. 4, JPN6019007466, 2009, pages pp. 511-514 * |
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