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JP2018030926A - 洗浄剤 - Google Patents

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JP2018030926A JP2016162945A JP2016162945A JP2018030926A JP 2018030926 A JP2018030926 A JP 2018030926A JP 2016162945 A JP2016162945 A JP 2016162945A JP 2016162945 A JP2016162945 A JP 2016162945A JP 2018030926 A JP2018030926 A JP 2018030926A
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Abstract

【課題】泡の飛散を抑制し、少ない水の量で車両を十分に洗浄することが可能な、新規かつ改良された洗浄剤を提供する。
【解決手段】界面活性剤と、アルコールと、水とを含む洗浄剤であって、前記界面活性剤が、所定のアニオン系界面活性剤、所定の両性界面活性剤および所定のノニオン系界面活性剤から選択される1種以上である、洗浄剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄剤に関し、特に自動車等の車両の表面の各種汚れを除去するための洗浄剤に関する。
金属部の塗装面やガラス面等、自動車等の車両の表面には、大気中の塵、ばい煙、油粒子および埃等の汚れが付着する場合がある。付着した汚れによっては、塗装面やガラス面等を荒らしてしまう場合があるため、表面に付着したこれらの汚れを洗い流すべく、車両の表面は度々洗浄される。また、塗装面の塗膜保護のためにワックスを掛けるに際して、予め塗装表面の付着物を除去する必要がある。このような塗膜保護の観点からも、車両の表面は度々洗浄される。
車両の洗浄には、こびり付いた油性の付着物を除去するため、また、塗膜表面を傷付ける要因となり得る砂埃等の微細粒を除去するため、界面活性剤等の洗浄成分を含有する洗浄剤(シャンプー)が用いられる場合がある。特に、車両用の洗浄剤としては、その目的から十分な洗浄性や起泡性が要求され、かつ、塗膜表面を侵すことの無い材料の選択が要求される。近年、これらの要求を満たす車両用洗浄剤が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−147794号公報
洗浄剤を用いて車両を洗浄する、いわゆる洗車方法の一例を挙げる。まず、バケツに液状の洗浄剤と水を入れ、よくかき混ぜて起泡させて、泡がたっぷりの洗浄液を作る。次に、車両の表面に水をかけて泥や砂を落とした後、洗浄液を含ませたスポンジ等で、スポンジがややつぶれる程度の力で車両の表面をなでて洗う。洗浄液で洗うことにより、洗浄液の泡を車両の表面に付着させて、表面に付着する微細粒を包み込み、また、油分を溶解する。そして、油分が溶解し、かつ微細粒を包み込んだ泡を、ホース等を用いて流水で洗い流す。その後、車両の表面に残った水滴をタオル、モップ、またはスポンジ等で拭き上げる。このようにして、車両の表面から汚れを除去することにより、車両の塗装面やガラス面の表面に傷が付くことを防止することができる。
しかしながら、起泡性の高い洗浄剤を用いると、微細粒の除去には優れるものの、泡立ちが良すぎるために車両の表面に付着した洗浄液の泡をタオル等で完全に拭き上げることができない。そのため、上記のように泡を流水で流してからタオル等で拭き上げる工程をとることとなる。ただし、ホース等を用いた流水の使用が容易な水回りの周辺で洗車を行うことが出来ない場合がある。例えば、水道の蛇口から遠い場所にある駐車場で洗車を行う場合には、泡を洗い流すために十分な量の水を用意することが困難となり得る。
すなわち、ふんだんに水を用意することが容易ではない場所において、起泡性の高い洗浄剤を用いて洗車をすると、泡の拭き取りが不十分となってしまうおそれがある。
また、車両の表面の泡を流水で洗い流すと、車両の周辺に洗浄液が拡散することとなる。さらに、車両の表面の泡を拭き上げる際にも、車両の周辺に泡が飛散しやすい傾向にある。これらの場合には、車両の周辺に拡散した洗浄液や飛散した泡を片付けるために、車両の洗車に加えてさらに手間のかかる場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、泡の飛散を抑制し、少ない水の量で車両を十分に洗浄することが可能な、新規かつ改良された洗浄剤を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、界面活性剤と、アルコールと、水とを含む洗浄剤であって、前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、およびラウリルアミンオキサイドから選択される2種以上、またはポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、カプリン酸ポリグリセリル−10およびラウリン酸ポリグリセリル−10から選択される1種以上である、洗浄剤が提供される。
前記界面活性剤の含有量は、0.2質量%〜0.8質量%であることが好ましい。
前記アルコールは、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノールおよびイソプロパノールから選択される1種以上であることが好ましい。
前記アルコールの含有量は、0.5質量%〜15質量%であることが好ましい。
前記界面活性剤はポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムおよびラウリン酸ポリグリセリル−10からなり、前記アルコールは、イソプロパノールであることが好ましい。
以上説明したように本発明によれば、泡の飛散を抑制し、少ない水の量で車両を十分に洗浄することが可能な、新規かつ改良された洗浄剤を提供することができる。
以下、本発明の洗浄剤の実施の形態について、詳細に説明する。
[洗浄剤]
本発明の洗浄剤は、界面活性剤と、アルコールと、水とを含む。さらに必要に応じてその他の成分を含むことができる。以下、本発明の洗浄剤が含む成分について、詳細に説明する。
{界面活性剤}
界面活性剤は、物質の境の面である界面に作用して、界面の性質を変えることができる。例えば、分子内に親水性の部分と疎水性の部分とを併せ持つ物質が挙げられる。本発明の洗浄剤では、車両の表面と、その表面に付着した塵、ばい煙、油粒子および埃等の汚れとの界面に特に作用する界面活性剤のうち、起泡性を抑制することができるものを使用する。起泡性を抑えることができる結果として、洗浄剤の拭き取りを容易とすることができる。また、泡を、ホース等を用いて流水等で洗い流すことなく、少ない水の量で洗車をすることができる。さらに、泡の飛散を抑制することができるため、広い洗車スペースを必要としない。
このような界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、およびラウリルアミンオキサイドから選択される2種以上を挙げることができる。これらの界面活性剤の2種以上を用いることによって、洗浄性能が低下することなく、起泡性を抑制することができる。起泡性を抑えることができる結果として、洗浄剤の拭き取りを容易とすることができる。また、泡を、ホース等を用いて流水等で洗い流すことなく、少ない水の量で洗車をすることができる。さらに、泡の飛散を抑制することができるため、広い洗車スペースを必要としない。
また、本発明の洗浄剤は、界面活性剤として上記したものに代えて、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、カプリン酸ポリグリセリル−10およびラウリン酸ポリグリセリル−10から選択される1種以上が挙げられる。これらの界面活性剤であれば、洗浄性能が低下することなく、起泡性を抑制することができる。起泡性を抑えることができる結果として、洗浄剤の拭き取りを容易とすることができる。
本発明の洗浄剤において、界面活性剤の含有量は、0.2質量%〜0.8質量%であることが好ましい。界面活性剤がこの範囲の含有量であることにより、界面活性剤の有する洗浄力を低下させることなく、起泡性を抑えることができる。この結果として、洗浄剤の拭き取りを容易とすることができ、泡の飛散を抑制して、少量の水で洗車をすることができる。界面活性剤の含有量が0.2質量%よりも少ないと、起泡性が過度に抑えられてしまうために泡立ちが十分ではない場合があり、洗浄力が低下してしまうおそれがある。また、界面活性剤の含有量が0.8質量%よりも多いと、起泡性を抑えることが困難となり、洗浄力は満足するものの、少ない水の量では洗浄剤の拭き取りが不十分となるおそれがある。また、車両の周辺に泡が飛散するおそれがある。
本発明の洗浄剤において、界面活性剤として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムおよびラウリン酸ポリグリセリル−10を合計で0.2質量%〜0.8質量%含有させることが、特に好ましい。洗浄力を満足するノニオン系の界面活性剤であるラウリン酸ポリグリセリル−10を基本とし、起泡性の少ないアニオン系界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムおよびN−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウムを併用し、さらに両性の界面活性剤であるN−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムを好適に組み合わせることにより、洗浄力と洗浄剤の拭き取りの容易性を満足することができ、使用する水の量が少なくて済み、洗浄剤の使用感を向上させることができる。さらに、後述する少量のアルコールとの組み合わせによる相乗効果により、車両の表面に悪影響を与えることなく、付着した油粒子等の油性の付着物を溶解させて除去する効果を満足することができる。特にこれらの界面活性剤を合計で0.2質量%〜0.8質量%含有することにより、洗浄力と起泡性の抑制効果を兼ね備えた洗浄剤を安全かつ安価に製造することができるため、特に好ましい。
{アルコール}
本発明の洗浄剤において、アルコールは、車両の表面に付着した油粒子等の油性の付着物を溶解させて除去する効果を付与することができる。また、本発明に用いる界面活性剤の相溶性を満足する効果も得られる。このような効果を付与するアルコールとしては、冬場や夏場に洗浄剤を使用することを考慮して、−10℃〜40℃の温度条件下で液体であり、かつ同温度条件下で揮発するものであり、さらに水に溶解するという条件を満たすアルコールを用いることができる。例えば、−10℃〜40℃の温度条件下で固体のアルコールを用いると、油性の付着物を効率よく溶解させることが困難となる場合がある。また、同温度条件下で揮発しないまたは揮発し難いアルコールは、拭き取り工程等において水拭きした後であっても、車両の表面に水滴が残り易く、水垢が残って拭き取り不良となるおそれがある。さらに、水へ溶解し難いアルコールでは、本発明の洗浄剤を構成することが困難となる場合がある。
上記の条件を満たすアルコールとしては、炭素数が1〜3のアルコールが挙げられる。炭素数が4以上のアルコールは、水へ溶解し難いものや、−10℃〜40℃の温度条件下で固体である場合がある。具体的には、本発明の洗浄剤には、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノールおよびイソプロパノールから選択される1種以上を用いることができる。これらのアルコールを単独または混合して用いることにより、車両の表面に付着した油粒子等の油性の付着物を、四季に影響されることなく、一年中良好に除去することができる。また、界面活性剤の水への溶解または分散を満足することができる。
本発明の洗浄剤において、アルコールの含有量は、0.5質量%〜15質量%であることが好ましい。アルコールの含有量がこの範囲であることにより、車両の表面を劣化させることなく、車両の表面に付着した油性の付着物を良好に除去することができる。アルコールの含有量が0.5質量%よりも少ないと、油性の付着物を良好に除去することができない場合がある。また、アルコールの含有量が15質量%よりも多い場合には、塗膜の変色、パッキンの膨潤またはプラスチック部分の溶解等、車両の表面に悪影響を与えるおそれがある。
本発明の洗浄剤において、アルコールとしてイソプロパノールを単独で0.5質量%〜15質量%含有させることが、特に好ましい。イソプロパノールは、工業的に汎用的でコストも安く、入手や取り扱いが容易であることから、洗浄剤を安定して製造することが容易となる。また、イソプロパノールを0.5質量%〜15質量%含有することにより、水や界面活性剤との良好な相溶性を満足し、油性の付着物の除去性能に優れると共に、洗浄剤の拭き取りを容易とすることができる。
{水}
本発明の洗浄剤は、界面活性剤およびアルコールを安定的に溶解または分散させた状態で維持することのできる溶剤として、水を用いる。本発明に使用できる水としては、特に制限はなく、一般的な水道水、工業用水、地下水、純水、脱イオン水、河川水または湧き水等を問題なく用いることができる。洗浄剤としての保存性を高めるためには、できるだけ不純物を含まないことが好ましく、このような観点から、特に純水または脱イオン水を用いることが好ましい。なお、水道水、工業用水または地下水であっても、一般的に洗浄剤の保存性に大きな影響を与えることはないため、問題なく用いることができる。
本発明の洗浄剤において、水の含有量は特に制限は無く、界面活性剤、アルコールおよび必要に応じて含有するその他の成分を含む洗浄剤の残部として、洗浄剤中に例えば80質量%〜99.5質量%含有することができる。
上記において説明した界面活性剤、アルコールおよび水の各成分は、それぞれ個性的な特徴を有し、独自の機能を発揮するものである。本発明の洗浄剤は、これらの成分を好適に組み合わせることによってなるものであり、起泡性を抑えつつ微細粒や油性の付着物等を除去する洗浄力を満足し、さらに泡の飛散を抑制しつつ、洗浄剤の拭き取りの容易性を満足するという効果を得ることができる。このような効果は、各成分の個々の特徴や機能からは予測することのできない効果であり、界面活性剤、アルコールおよび水を組み合わせることで、初めて発揮することができる効果である。
{その他の成分}
本発明の洗浄剤は、界面活性剤、アルコールおよび水の他に、処方内の安定性を損なわない範囲で、必要に応じてその他の成分を含むことができる。例えば、車両用の洗浄剤に慣用的に使用されているものであれば、問題なく使用することができる。具体的には、香料、防腐剤、金属封鎖剤、紫外線遮蔽剤および着色剤等が挙げられる。これらの成分の1種類以上を、本発明の洗浄剤の起泡性もしくは泡の持続性を損なうことなく、また、塗膜、パッキンおよびプラスチック部分等の車両表面に悪影響をおよぼさない範囲内で、適宜含有することができる。以下、その他の成分の一例を記載する。ただし、本発明の洗浄剤において、その他の成分は下記の一例に限定されない。
(香料)
本発明の洗浄剤において、香料はアルコールの臭気を改善し、心地よい臭気を付与することを目的として、含有することができる。このような観点から、含有可能な香料としては、β−ピネン、ペパーミント油、レモン油、シトラール、シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、リナリルアセテート、リラール、リモネン、オイゲノール、l−メントール、カンファー、γ−デカラクトン等を挙げることができる。これらの香料は、単独でまたは組み合わせて適宜用いることができる。
(防腐剤)
防腐剤は、洗浄剤が腐るのを防止し、洗浄剤を安定して長期間保存することを可能とするべく、含める成分である。本発明の洗浄剤に含有することのできる防腐剤としては、芳香族ヒドロキシ化合物、有機酸の金属塩、安息香酸、サリチル酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル、ベンゾイソチアゾニオンおよびメチルイソチアゾニオン等を挙げることができる。これらの防腐剤は、単独でまたは組み合わせて適宜用いることができる。
(金属封鎖剤)
金属封鎖剤は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオンおよび銅イオン等の洗浄力に影響をおよぼす金属イオンを封鎖する作用(キレート作用)を有する。本発明の洗浄剤に含有することのできる金属封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミノ五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラアミノ六酢酸(TTHA)、L−グルタミン酸二酢酸(GLDA)、L−アスパラギン酸−N,N−二酢酸(ASDA)、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIMDA)、グルコン酸塩、3−ヒドロキシ−2,2−イミノジコハク酸(HIDS)、ヒドロキシエタンジホスホン酸および上記組成物もしくは酸の一部または全てが、アルカリ金属、アンモニウム等で中和された物等が挙げられる。これらの金属封鎖剤は、単独でまたは組み合わせて適宜用いることができる。
(紫外線遮蔽剤)
紫外線遮蔽剤は、紫外線を遮蔽することにより、紫外線による洗浄剤の劣化を防止するために、含有することができる。本発明の洗浄剤に含有することのできる紫外線遮蔽剤としては、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系およびシアノアクリレート系等の紫外線遮蔽剤を挙げることができる。これらの紫外線遮蔽剤は、単独でまたは組み合わせて適宜用いることができる。
(着色剤)
着色剤は、洗浄剤に着色することにより、車両の洗浄の際に混同するおそれのある水との見分けを容易とするべく、含有することができる。本発明の洗浄剤に含有可能な着色剤としては、洗浄剤に着色可能なものであれば、特に限定はなく、例えばアシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号およびターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料を用いることができる。これらの着色剤は、単独でまたは組み合わせて適宜用いることができる。
[洗浄剤の使用方法]
次に、以上において本発明の洗浄剤の使用方法について、その一態様を説明する。
本発明の洗浄剤は、起泡性を抑えたものではあるが、洗浄力を向上させるために起泡させて、泡状にして使用するものである。泡状とする方法としては、例えば洗浄剤をトリガースプレーのノズル等を通過させることによって起泡させて、泡状とする方法が挙げられる。また、洗浄剤を直接モップやスポンジ等の洗浄器具に含ませて起泡させることができる。
次に、上記のように起泡させて泡状とした洗浄剤を車両の表面に付着させて、油性の付着物を溶解させると共に、表面に付着する微細粒を泡で包み込む。そして、油分を溶解し、微細粒を包み込んだ泡を、水を含んだモップやタオル等で水拭きすることにより、車両の表面から拭き取る。
本発明の洗浄剤は、洗浄力を低下させることなく、起泡性を抑えることにより、泡の拭き残しを防止することができるため、水拭きによる洗浄剤の拭き取りが容易となる。その結果として、少ない水の量で車両等の表面を十分に洗浄することができる。また、泡の飛散を抑制することができる。
[洗浄剤の製造方法]
次に、以上において本発明の洗浄剤の製造方法について、その一態様を説明する。洗浄剤の製造場所は、異物が混入するおそれがない室温条件下であることが好ましい。そして、例えばタンク等の容器に、界面活性剤、アルコールおよび水を投入し、撹拌羽根等で撹拌して、これらの成分を均一化することにより、洗浄剤を製造することができる。
これらの成分の投入の順番は、特に制限は無く、例えば、予め水を投入したタンク内に界面活性剤とアルコールを投入することや、界面活性剤、アルコールおよび水の全てをタンクへ同時に投入することができる。さらに、必要に応じて、水とアルコールの混合物を洗浄剤の中間体として予め用意しておく等、製造の効率化や製造コストを考慮して、製造することができる。また、これらの成分の投入の方法についても、特に制限は無く、これらの成分を全てタンク内に投入してから撹拌を開始して均一化することや、各成分をタンク内へ撹拌投入する方法をとる等、種々の方法をとることができる。
上記のように製造した本発明の洗浄剤は、例えば洗浄剤を起泡させるノズルを備えたスプレー容器に入れて商品とする等、ユーザーの利便性や使用感の向上等を考慮して、適宜好適な商品の態様とすることができる。
上記において説明した、本発明の洗浄剤であれば、洗浄力を低下させることなく、起泡性を抑えることにより、洗浄剤の拭き取りが容易となる。その結果として、本発明の洗浄剤であれば、泡を、ホース等を用いて流水等で洗い流すことなく、少ない水の量で洗車をすることができる。さらに、泡の飛散を抑制することができるため、広い洗車スペースを必要としない。
以下、実施例および比較例に基づき、本発明を更に具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[界面活性剤の含有量の検討]
洗浄剤としての洗浄性能、起泡性および洗浄剤の拭き取り性等を満足することのできる界面活性剤の含有量について、検討を行った。
(洗浄剤の製造)
製造用タンク内にて、界面活性剤、イソプロピルアルコールおよびイオン交換水が均一となるように混合し、洗浄剤を製造した。配合量は、界面活性剤を有効成分で0.1質量%〜1.5質量%、イソプロピルアルコールを10質量%、残部をイオン交換水とした。界面活性剤として、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸Na(ビューライトECA:三洋化成工業株式会社製)を使用した。
(洗浄性能の評価)
製造した洗浄剤を、トリガーを備えるスプレー容器に入れ、スプレーして泡状の洗浄剤を試験面に付着させた(スプレー工程)。次に、水を含んだモップを用いて水拭きし、洗浄剤を試験面から拭き取った(拭き取り工程)。汚れを含んだモップをバケツに汲んだ水にてすすいで水切り後、そのモップを用いて試験面の拭き上げを行った(拭き上げ工程)。これらの工程により試験面の汚れを除去する際の、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響および洗浄に使用した水の量について、以下の評価指標により評価を行った。なお、試験面としては、自動車を洗車後、屋外に1週間放置することにより、汚れを付着させた自動車の金属部塗装面を用いた。
(1)洗浄性
〇:油分が洗浄剤に溶解し、埃等の汚れが泡に包み込まれている。
△:油分が洗浄剤に十分に溶解しないか、または埃等の汚れが十分に泡に包み込まれていない。
×:油分が洗浄剤に十分に溶解せず、埃等の汚れが泡に包み込まれていない。
(2)拭き取り容易性
〇:1回の拭き取り作業により洗浄剤を拭き取ることができ、試験面に泡が残らない。
△:洗浄剤を拭き取ることができるが、複数回の拭き取り作業をしなければ試験面に泡が残る。
×:複数回の拭き取り作業を行っても、モップでは洗浄剤を十分に拭き取ることが困難であり、試験面に泡が残る。
(3)拭き上げ残渣
〇:拭き上げ工程後、試験面に油分や埃等の汚れが無く、洗浄剤の拭き残しもない。
△:拭き上げ工程後、試験面に油分や埃等の汚れがやや認められるか、または洗浄剤の拭き残しがやや認められる。
×:拭き上げ工程後、試験面に油分や埃等の汚れが目立つ程度に認められるか、または洗浄剤の拭き残しが目立つ程度に認められる。
(4)泡立ち
スプレーして試験面に付着させた洗浄剤の泡の状態について、10段階評価した。評価において、数値が小さいほど泡が発生していないことを示しており、0は泡が全く発生していない状態であり、10は泡がメレンゲとなった状態である。
0〜3:泡が少ない。
4〜6:泡が立ち、試験面の周辺には泡が飛び散らない。
7〜10:泡が多く、また、試験面の周辺に泡が飛び散る。
(5)泡の飛散
拭き取り工程において洗浄剤の泡が飛散する状態について、下記の基準により評価した。
〇:拭き取りにより、泡が飛散しない。
△:拭き取りにより、試験面の周辺に泡がやや飛散する。
×:拭き取りにより、試験面の周辺に泡が多く飛散する。
(6)塗膜への影響
〇:試験面の塗膜に変化はない。
△:試験面の塗膜に変色や膨れ、剥離等の変化が若干認められる。
×:試験面の塗膜に変色や膨れ、剥離等の変化が明らかに認められる。
(7)洗浄に使用した水の量
洗浄性能の評価において、洗浄に使用した水の量について、下記の基準により評価した。
〇:容量30Lのバケツ1杯分の水で足りる。
△:少なくとも容量30Lのバケツ3杯分の水が必要である。
×:バケツの使用では足りず、ホース等を用いて流水で洗浄する必要がある。
(評価結果)
評価結果を表1に示す。
Figure 2018030926
表1より、界面活性剤の濃度が0.3質量%〜0.75質量%の洗浄剤は、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響および洗浄に使用した水の量の各評価において、いずれも良好な結果を示した(実施例1〜実施例3)。
一方で、界面活性剤の濃度が0.1質量%の場合には、泡が少なく、埃等の汚れが十分に泡に包み込まれておらず、拭き上げ工程後の試験面に汚れがやや認められた(比較例1)。
また、界面活性剤の濃度が1.0質量%以上の場合には、洗浄性を満足するものの、泡が多いことにより、拭き取り作業に労力がかかり、また、拭き上げ工程後の洗浄剤の拭き残しが認められた(比較例2、3)。さらに、比較例3においては、試験面の塗膜に若干の変色が認められ、試験面の周辺に泡が飛び散る結果となった。
[アルコールの検討]
洗浄剤としての洗浄性能、起泡性および洗浄剤の拭き取り性等を満足することのできるアルコールの種類および含有量について、検討を行った。
(洗浄剤の製造)
製造用タンク内にて、界面活性剤、アルコールおよびイオン交換水が均一となるように混合し、洗浄剤を製造した。配合量は、界面活性剤を有効成分で0.3質量%、アルコールを1質量%〜20質量%、残部をイオン交換水とした。アルコールとして、イソプロピルアルコール(IPA)、n−プロピルアルコール(NPA)、エタノール(EtOH)およびメタノール(MeOH)を使用した。また、界面活性剤として、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸Na(ビューライトECA:三洋化成工業株式会社製)を使用した。
(洗浄性能の評価)
洗浄剤の洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ちおよび塗膜への影響について、上記した評価指標により評価を行った。
(評価結果)
評価結果を表2に示す。
Figure 2018030926
表2より、アルコールの濃度が1.0質量%〜10.0質量%の洗浄剤は、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響および洗浄に使用した水の量の各評価において、いずれも良好な結果を示した(実施例4〜実施例9)。
一方で、アルコールの濃度が0.5質量%の洗浄剤は、界面活性剤により埃等の汚れを泡で包み込むことができたものの、油分の溶解が不十分であり、洗浄性を満足しなかった(比較例4)。さらに、油分が十分に溶解しなかったことにより、拭き上げ工程後の試験面に油分の汚れがやや認められ、拭き上げ残渣の評価を満足しなかった(比較例4)。
また、アルコールの濃度が20.0質量%の洗浄剤は、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣および泡立ちを満足するものの、試験面の塗膜の剥離が認められた(比較例5)。
[界面活性剤の検討]
洗浄剤としての洗浄性能、起泡性および洗浄剤の拭き取り性等を満足することのできる界面活性剤の種類について、検討を行った。使用した界面活性剤の原材料名を、表3に示す。
Figure 2018030926
(洗浄剤の製造)
製造用タンク内にて、表3に示す界面活性剤、イソプロピルアルコールおよびイオン交換水が均一となるように混合し、洗浄剤を製造した。配合量は、界面活性剤を有効成分で0.5質量%、イソプロピルアルコールを10質量%、残部をイオン交換水とした。
(洗浄性能の評価)
洗浄剤の洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響および洗浄に使用した水の量について、上記した評価指標により評価を行った。また相溶性の評価指標は、以下のとおりとした。
(8)相溶性
〇:洗浄液の白濁等がなく、透明性がある。
△:洗浄液に透明性があるが、やや白濁する。
×:洗浄液が明らかに白濁しており、透明性が無い。
(評価結果)
評価結果を表4に示す。表4中の(1)〜(8)の欄には、それぞれ(1)洗浄性、(2)拭き取り容易性、(3)拭き上げ残渣、(4)泡立ち、(5)泡の飛散、(6)塗膜への影響、(7)洗浄に使用した水の量および(8)相溶性の評価をした結果を示した。
Figure 2018030926
表4より、アニオン系、両性およびノニオン系界面活性剤のうち、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸Na、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸Na、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸TEA、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンNa、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、カプリン酸ポリグリセリル−10およびラウリン酸ポリグリセリル−10のいずれかの界面活性剤を用いた洗浄剤は、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響、洗浄に使用した水の量および相溶性の各評価において、いずれも良好な結果を示した(実施例10〜18)。
一方で、アニオン系界面活性剤のうち、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸アンモニウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸NaおよびN−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸Kを用いた洗浄剤は、洗浄性を満足するものの、泡が多いことにより、試験面の周辺に泡が飛び散り、また、拭き取り作業に労力がかかり、拭き上げ工程後の洗浄剤の拭き残しがやや認められた(比較例6〜8、10)。そして、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸Naを用いた洗浄剤は、相溶性に優れ、洗浄性や拭き取り容易性等が良好であったものの、試験面の塗膜に変色が若干認められた(比較例9)。さらに、比較例6、8および9においては、試験面の塗膜に若干の変色が認められた(比較例6、8および9)。
また、両性界面活性剤のうち、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、デシルジメチルアミンオキサイド、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンNa、ラウリン酸アミドプロピルベタインを用いた洗浄剤は、相溶性、泡立ち、洗浄性、拭き取り容易性および拭き上げ残渣において良好な結果を示したものの、試験面の塗膜の変色が若干認められた(比較例11〜15)。
そして、ノニオン系界面活性剤のうち、ラウリン酸ポリグリセリル−5、ラウリン酸ポリグリセリル−2、トリラウリン酸ポリグリセリル−10、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(HLB(親水性疎水性バランス):6)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(HLB:8)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(HLB:9)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(HLB:11)を用いた洗浄剤は、泡が少ないかまたは泡が全く発生せず、埃等の汚れが十分に泡に包み込まれておらず、拭き上げ工程後の試験面に汚れがやや認められた(比較例16〜22)。特に、比較例17〜21の洗浄剤は相溶性に劣り、液の白濁が認められた。また、比較例17、19〜22の洗浄剤は、塗膜の変色や剥離が認められた。
また、カチオン系界面活性剤としてラウリルトリメチルアンモニウムクロライドを用いた洗浄剤は、相溶性に優れ、洗浄性や拭き取り容易性等が良好であったものの、試験面の塗膜に変色が認められた(比較例23)。
[界面活性剤を2種以上用いた洗浄剤の配合の検討]
上記の界面活性剤およびアルコールの検討結果を踏まえ、界面活性剤を2種以上用いた洗浄剤について、その配合の検討を行った。
(洗浄剤の製造)
表5に示す配合のとおり、製造タンクを用いて界面活性剤、イソプロピルアルコールおよびイオン交換水を均一となるように混合し、洗浄剤を製造した。
(洗浄性能の評価)
洗浄剤の洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響、洗浄に使用した水の量および相溶性について、上記した評価指標により評価を行った。
(評価結果)
評価結果を表5に示す。発明が解決しようとする課題において説明した洗浄剤を使用した例を、下記従来例1とし、表5において同様に評価した。
(従来例1)
バケツに洗浄剤と水を入れ、よくかき混ぜて起泡させて、泡がたっぷりの洗浄液を作った。次に、試験面の表面に水をかけて泥や砂を落とした後、洗浄液を含ませたスポンジ等で、スポンジがややつぶれる程度の力で試験面の表面をなでて洗った。なで洗い後、試験面の泡を、ホース等を用いて流水で洗い流した。その後、試験面の表面に残った水滴をタオルで拭き上げた。
表5に示す従来例1の評価については、上記(洗浄性能の評価)において記載した評価指標と同指標により評価を行った。ここで、「拭き取り容易性」は、試験面の泡を流水で洗い流した後に、タオルで拭き上げた際の拭き取りの容易さを評価した。「拭き上げ残渣」は、タオルで拭き上げた後の試験面の汚れと洗浄剤の拭き残しの程度について評価した。「泡立ち」は、バケツに洗浄剤と水を入れてよくかき混ぜて起泡させた際の、泡の状態について評価した。「泡の飛散」は、洗浄液を含ませたスポンジで試験面の表面をなで洗いした際の、洗浄剤の泡が飛散する状態について評価した。
ここで、従来例1の洗浄剤は、水と混合して泡立てて使用するものであり、界面活性剤として起泡性の高いポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウムを5質量%と、増泡剤としてアルキルアミンオキサイドを1質量%含有し、その他に純水等を含有するものである。
Figure 2018030926
ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸Naを基本とし、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンNa、ラウリルアミンオキサイドおよびラウリン酸ポリグリセリル−10を適宜組み合わせることにより、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣、泡立ち、泡の飛散、塗膜への影響、洗浄に使用した水の量および相溶性の各評価において、いずれも良好な結果を示した(実施例19〜21)。また、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸Naを基本とし、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンNaおよびラウリン酸ポリグリセリル−10を適宜組み合わせることによっても、良好な性能を発揮する洗浄剤とすることができた(実施例22、24)。
特に、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸NaおよびN−ラウロイル−L−アスパラギン酸Naを併用し、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンNaおよびラウリン酸ポリグリセリル−10を組み合わせることにより、必要とする水の量は他の実施例と比べても5〜8割程度で足り、より少量の水によって試験面を洗浄および拭き上げすることができた(実施例23)。
一方で、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸Naを基本とした場合であっても、ラウリル硫酸Naを含む洗浄剤は、洗浄性を満足するものの、泡が多いことにより、拭き取り作業に労力がかかる結果となった(比較例24、25)。
また、従来例1の洗浄剤を用いた場合には、洗浄性、拭き取り容易性、拭き上げ残渣および塗膜への影響の評価において良好な結果を示した。しかしながら、泡立ちの評価において、泡が多く、バケツから泡が飛び出して試験面の周辺に飛び散る結果となった。そして、泡の飛散の評価において、試験面の表面をなで洗いした際に、試験面の周辺に泡が多く飛散する結果となった。また、使用した水の量の評価において、試験面の泡を流水で洗い流したため、多くの水を使用した。
[まとめ]
以上の結果より、本発明の洗浄剤であれば、洗浄力を低下させることなく、起泡性を抑えることにより、洗浄剤の拭き取りが容易となる。また、起泡性を抑えることができる結果として、洗浄剤の拭き取りを容易とすることができる。そして、泡を、ホース等を用いて流水等で洗い流すことなく、少ない水の量で洗車をすることができる。さらに、泡の飛散を抑制することができるため、広い洗車スペースを必要としない。その結果として、本発明の洗浄剤であれば、少ない水の量で車両等の表面を十分に洗浄することができる。また、本発明の洗浄剤は、その用途が車両等の表面の洗浄に限定されず、看板や建物の外壁、ガラス面等にも適用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の洗浄剤であれば、少ない水の量で車両を十分に洗浄することが可能であることから、産業上有用である。

Claims (5)

  1. 界面活性剤と、
    アルコールと、
    水と
    を含む洗浄剤であって、
    前記界面活性剤が、
    ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムおよびラウリルアミンオキサイドから選択される2種以上、または
    ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、カプリン酸ポリグリセリル−10およびラウリン酸ポリグリセリル−10から選択される1種以上である、洗浄剤。
  2. 前記界面活性剤の含有量は、0.2質量%〜0.8質量%である、請求項1に記載の洗浄剤。
  3. 前記アルコールは、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノールおよびイソプロパノールから選択される1種以上である、請求項1または2に記載の洗浄剤。
  4. 前記アルコールの含有量は、0.5質量%〜15質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄剤。
  5. 前記界面活性剤はポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムおよびラウリン酸ポリグリセリル−10からなり、
    前記アルコールは、イソプロパノールである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄剤。
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