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JP2018029659A - 掛け布団 - Google Patents

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JP2018029659A
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康行 西川
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Abstract

【課題】保温性が高められた掛け布団を提供する。【解決手段】一実施形態に係る掛け布団1は、長方形状に延びる表地2と、表地2に重ね合されて長方形状に延びる裏地3と、表地2と裏地3との間において仕切られた内部空間のそれぞれに内容物が充填されることによって形成された複数の隆起部10とを備える。表地2の外縁2Aと裏地3の外縁3Aとは互いに縫い合わされている。複数の隆起部10は、外縁2Aよりも内側に配置された三角形状の第1隆起部11を含んでいる。複数の第1隆起部11は表地2及び裏地3の長手方向D2に沿って並んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の隆起部を備えた掛け布団に関する。
従来から、羽毛布団等の掛け布団は知られており、掛け布団は使用者の身体に掛けられて使用される。特開平11−9410号公報には、表地、裏地及び中間布を備えた羽毛布団が開示されている。中間布は表地と裏地の間に配置されており、中間布と表地の間、及び中間布と裏地の間には、細幅帯状のマチが設けられている。このマチは、中間布と表地の間の内部空間、及び中間布と裏地の間の内部空間を仕切っており、仕切られた内部空間のそれぞれには羽毛等の内容物が充填される。
このように各内部空間に内容物が充填されることによって、羽毛布団には、マチを境とした複数の隆起部が形成される。前述の羽毛布団では、表地に菱形状の隆起部が複数設けられると共に、裏地に長方形状の隆起部が複数設けられる。また、表地の外縁には三角形状の隆起部が複数設けられる。
特開平11−9410号公報
前述した掛け布団では、表地の外縁に三角形状の隆起部が複数設けられるものの、外縁よりも内側には菱形の隆起部が複数設けられている。また、裏地には長方形状の隆起部が複数設けられている。ここで、四角形状の隆起部では、角の数が多いことによって、隆起部の角の部分に内容物が十分に行き渡らないという問題がある。このように、隆起部の角の部分に内容物が行き渡らないことにより、隆起部の角の部分からは熱が逃げやすくなっている。従って、外縁の内側に菱形状及び長方形状の隆起部が設けられた前述の掛け布団では、これらの隆起部の角の部分から熱が逃げてしまうので、保温性の点で改善の余地がある。
本発明は、保温性が高められた掛け布団を提供することを目的とする。
本発明者らは、三角形状の隆起部では、四角形状の隆起部と比較して、角の数が少ないことにより、内容物が均一に行き渡りやすくなるという知見を見出した。すなわち、三角形状の隆起部では、四角形状の隆起部と比較して、上記角の部分の数が少ないので、内容物が行き渡りにくい部分の数を減らすことができる。従って、内容物が行き渡りにくい部分を減らせることにより、隆起部内において内容物をより均一に行き渡らせることができる。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。すなわち、本発明の一側面に係る掛け布団は、長方形状に延びる表地と、表地に重ね合されて長方形状に延びる裏地と、表地と裏地との間において仕切られた複数の内部空間のそれぞれに内容物が充填されることによって形成された複数の隆起部と、を備え、表地の外縁と裏地の外縁とは互いに縫い合わされており、複数の隆起部は、外縁よりも内側に配置された三角形状の第1隆起部を含んでおり、複数の第1隆起部が表地及び裏地の長手方向に沿って並んでいる。
この掛け布団では、三角形状の複数の第1隆起部が、外縁よりも内側に配置されており、且つ長手方向に沿って並んでいる。従って、外縁よりも内側に複数の三角形状の第1隆起部が設けられることによって、外縁よりも内側に、角の部分の数が少ない隆起部がより多く設けられることになる。このように外縁の内側に角の数が少ない隆起部を多く設けて当該隆起部のそれぞれに内容物を充填させることにより、各隆起部に対してより均一に内容物を行き渡らせることができる。従って、各隆起部から熱を逃げにくくすることができるので、掛け布団の保温性を高めることができる。
また、複数の隆起部は、長手方向の少なくとも一端に配置された鈍角三角形状の第2隆起部を含んでおり、第2隆起部の最も長い辺の位置が外縁の位置と一致していてもよい。この場合、長手方向の少なくとも一端に第2隆起部の最も長い辺が位置するので、長手方向の少なくとも一端に位置する隆起部の境目の数を減らすことができる。隆起部の境目は、他の部分と比較して、内容物が十分に行き渡っていないことがあるので、熱が逃げやすいと共に身体へのフィット感が良好でない箇所である。そこで、前述のように、長手方向の少なくとも一端に位置する隆起部の境目の数を減らすことにより、当該一端において熱を逃げにくくすることができる。従って、保温性を高めることができると共に身体へのフィット感を良好にすることができる。
また、複数の隆起部は、表地及び裏地の幅方向の両端に配置された長方形状の第3隆起部を含んでおり、複数の第3隆起部が長手方向の一端から他端にまで並んでいてもよい。この場合、幅方向の両端において、長方形状の第3隆起部が長手方向に沿って一直線に配置されることになるので、幅方向の両端を垂らしやすくすることができる。よって、掛け布団の幅方向の両端が垂れ下がりやすくなることにより、幅方向の両端から掛け布団の下に空気を入り込みにくくすることができる。このように掛け布団の下に空気を入り込みにくくすることができるので、掛け布団の保温性を一層高めることができる。
本発明によれば、保温性を高めることができる。
本実施形態の掛け布団を示す斜視図である。 図1の掛け布団を示す平面図である。 (a)は、図2のIIIA−IIIA線断面図である。(b)は、図2のIIIB−IIIB線断面図である。 (a)は、内容物を充填させるノズルを挿入する開口を示す図である。(b)は、内容物を収容していない状態におけるマチ部を示す図である。 内容物を充填させて掛け布団を製造する工程を示す図である。 第1変形例に係る掛け布団を示す平面図である。 (a)は、第2変形例に係る掛け布団を示す平面図である。(b)は、第3変形例に係る掛け布団を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る掛け布団の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る掛け布団1の斜視図である。図2は、掛け布団1を模式的に示す平面図である。掛け布団1は、羽毛布団であり、例えばベッドのマットレスの上に乗せられて使用される。掛け布団1は、全体として長方形状を呈する。掛け布団1は、長方形状の表地2と、表地2の裏側に位置する長方形状の裏地3とを備えている。表地2及び裏地3は、例えば、互いに同一の形状及び同一の大きさとされている。
掛け布団1は、平面視における(表地2及び裏地3の面外方向から見たときの)中心Cを通ると共に幅方向D1に延びる基準線L1に対して互いに対称となっており、且つ、中心Cを通ると共に長手方向D2に延びる基準線L2に対して互いに対称となっている。幅方向D1及び長手方向D2は、例えば互いに直交している。
前述したように、掛け布団1は、基準線L1に対して互いに対称とされているため、長手方向D2への向きを逆にしても、逆にしない場合と同様に使用可能である。また、掛け布団1では、表地2及び裏地3の形状が互いに同一であるため、表裏を逆にしても、逆にしない場合と同様に使用可能である。
表地2及び裏地3の材料は、綿、ポリエステル、レーヨン又はリヨセル等であってもよく、表地2及び裏地3の材料としては種々のものを用いることが可能である。表地2は、2つの短辺2aと2つの長辺2bとを含む外縁2Aを有しており、裏地3も同様に、短辺3aと長辺3bを含む外縁3Aを有する。例えば、短辺2a,3aの長さは155cmであり、長辺2b,3bの長さは220cmであるが、短辺2a,3a及び長辺2b,長辺3bの長さは、上記の例に限られず適宜変更可能である。
表地2の短辺2aと裏地3の短辺3aが合わされると共に、表地2の長辺2bと裏地3の長辺3bが合わされることによって、表地2の外縁2Aと裏地3の外縁3Aが重ねられる。そして、この状態で表地2の外縁2Aと裏地3の外縁3Aが縫い込まれることにより、表地2と裏地3が連結される。
図1〜図3に示されるように、掛け布団1は、表地2と裏地3の間の内部空間を仕切るマチ部4を備える。例えば、マチ部4は立体キルトである。マチ部4は、幅方向D1に延びる第1マチ部4aと、長手方向D2に延びる第2マチ部4bと、幅方向D1及び長手方向D2に対して傾斜する第3マチ部4cとを含んでいる。
第1マチ部4aは、掛け布団1の幅方向D1の両端に設けられており、第1マチ部4aの本数は例えば6本である。第2マチ部4bは、掛け布団1の幅方向D1の中央及び両端側に設けられており、第2マチ部4bの本数は例えば3本である。第3マチ部4cは、平面視において右斜め上に延在するものと、左斜め上に延在するものとを含んでおり、第3マチ部4cの本数は例えば8本である。
例えば、幅方向D1の中央に位置する第2マチ部4bの高さ(厚さ方向D3の長さ)は、幅方向D1の両端側に位置する第2マチ部4bより高くてもよい。この場合、幅方向D1の中央に位置する第2マチ部4bの高さは6cmであり、幅方向D1の両端側に位置する第2マチ部4bの高さは3cmとすることができる。
例えば、第1マチ部4aの高さは3cmである。また、第3マチ部4cの高さは、幅方向D1の両端側に位置する第2マチ部4bから、幅方向D1の中央に位置する第2マチ部4bに向かって徐々に(例えば直線状に)高くなっている。なお、第1マチ部4a、第2マチ部4b及び第3マチ部4cの本数及び高さは、上記の例に限られず適宜変更可能である。
以上のように配置されたマチ部4によって、掛け布団1は、その内部空間Sの数が24となるように仕切られており、仕切られた内部空間Sのそれぞれには内容物6が充填される。内容物6は、例えば、羽毛(羽根)である。掛け布団1では、内容物6を羽毛とすることによって、膨らんだ羽毛の中に熱を閉じ込めることが可能となっており高い保温性を発揮する。また、各内部空間Sへの内容物6の充填によって、掛け布団1は、表地2及び裏地3の面外方向である厚さ方向D3に盛り上がる複数の隆起部10を形成する。
図1及び図3に示されるように、隆起部10は、例えば、上に大きく丸みを帯びて湾曲したドーム状に盛り上がっている。隆起部10は、表地2の外縁2A及び裏地3の外縁3Aよりも内側に設けられた三角形状の第1隆起部11と、長手方向D2の両端に設けられた鈍角三角形状の第2隆起部12と、幅方向D1の両端に設けられた長方形状の第3隆起部13とを含んでいる。第1隆起部11、第2隆起部12及び第3隆起部13は、形状が互いに異なっている。
第1隆起部11は、例えば、正三角形状とされている。第1隆起部11の3つの頂点のうち、少なくとも2つの頂点は外縁2A,3Aよりも内側に位置している。各第1隆起部11の一辺の長さは、一例として55cmであるが適宜変更可能である。第1隆起部11は、長手方向D2に沿って複数配置されており、長手方向D2に沿って配置される第1隆起部11の個数は例えば7個である。
複数の第1隆起部11の間には、第2マチ部4b又は第3マチ部4cが介在している。また、長手方向D2に隣り合う2つの第1隆起部11の向きは互いに逆とされている。このように、長手方向D2に隣り合う2つの第1隆起部11の向きが逆となるように第1隆起部11を配置することにより、第1隆起部11の効率よい配置が実現されている。
長手方向D2に沿って並ぶ複数の第1隆起部11の列は、例えば2列設けられている。また、長手方向D2に沿って並ぶ複数の第1隆起部11の列は、長手方向D2に沿って延びる基準線L2に対して互いに対称とされている。すなわち、複数の第1隆起部11は、基準線L2に対して互いに線対称となる位置に配置されている。
第2隆起部12は、例えば、鈍角二等辺三角形である。第2隆起部12が設けられる部位は、使用者の襟元が接触する部位である。例えば、第2隆起部12の等辺の長さは55cmであり、第2隆起部12の底辺の長さは96cmであるが、これらの長さは適宜変更可能である。
第2隆起部12の各等辺は、第1隆起部11の一辺と一致している。各第2隆起部12は、第1隆起部11の長手方向D2の両端側(短辺2a,3a側)に位置する。第2隆起部12の底角の位置は第1隆起部11の一つの角の位置と一致している。また、第2隆起部12の底辺の長さは、第1隆起部11の幅方向D1の長さの2倍とされている。
鈍角を成す第2隆起部12の頂角は、幅方向D1の中央に位置しており、複数の第1隆起部11の辺が交わる位置と一致している。また、第2隆起部12の底角及び底辺は外縁2A,3A(短辺2a,3a)に位置している。このように、第2隆起部12の鈍角に対向する底辺が外縁2A,3Aに一致することにより、長手方向D2の両端において、幅方向D1の中央に隆起部10の境目部分(縫製線部)が位置しないようになっている。すなわち、短辺2a,3aの中央には隆起部10の縫製線部は存在しない。
第3隆起部13は、第1隆起部11及び第2隆起部12の幅方向D1の両端側(長辺2b,3b側)に設けられている。第3隆起部13と第1隆起部11の間には、第2マチ部4bが介在している。各第3隆起部13は、縦長の(長手方向D2に延びる)長方形状とされており、第3隆起部13の長手方向D2に延びる一辺は第1隆起部11の一辺と一致する。例えば、第3隆起部13の長手方向D2の長さは55cmであり、第3隆起部13の幅方向D1の長さは29.5cmであるが、これらの長さは適宜変更可能である。また、複数の第3隆起部13の間には第1マチ部4aが介在している。
複数の第3隆起部13は、長手方向D2の一端から他端にまで配置されている。長手方向D2に沿って配置される第3隆起部13の個数は例えば4個である。長手方向D2に沿って並ぶ複数の第3隆起部13は、基準線L2に対して互いに対称となる位置に配置されている。
図4(a)及び図5に示されるように、2つの短辺2a,3aのうちの一方には、内容物6を内部空間Sに充填させるノズル7が入り込む開口8が形成される。ノズル7は、例えば円筒状となっており、このノズル7から内容物6が噴射されることによって掛け布団1の各内部空間Sに内容物6が充填される。
開口8は、ノズル7が入り込める程度の大きさとされる。開口8は、長手方向D2に延びる第2マチ部4bの一端に形成されている。また、図4(a)及び図4(b)に示されるように、開口8において、第2マチ部4bは2枚の布状部4dを有しており、2枚の布状部4dの間にもノズル7が通される。各布状部4dには、ノズル7を通すためのスリット4eが形成されている。2枚の布状部4dにおいて、一方の布状部4dに形成されたスリット4eの位置と、他方の布状部4dに形成されたスリット4eの位置とは互いに異なっている。
このように、一方の布状部4dのスリット4eの位置と、他方の布状部4dのスリット4eの位置とが異なることにより、各内部空間Sにノズル7を入れやすくなっておりスムーズな内容物6の充填を可能としている。また、各布状部4dは、内容物6を入れていない状態では、図4(b)に示されるように、折り畳まれている。しかしながら、内容物6を入れて内部空間Sを膨らませた状態では、各布状部4dは立ち上がり、これに伴って各スリット4eが塞がれる。
次に、内部空間Sのそれぞれにノズル7で内容物6を充填し、掛け布団1を製造する製造方法について図5を参照しながら説明する。なお、図5の黒色の矢印は、各内部空間Sにノズル7が挿入される様子を示しており、黒色の矢印の根元部分に前述したスリット4eが設けられている。
まず、2つの開口8のうちの一方(例えば右側の開口8)にノズル7を挿入し、ノズル7を第2マチ部4bの最奥部まで押し込む。すなわち、開口8の反対側の短辺2a,3a付近にまでノズル7を押し込む。そして、例えば図5の右側上端に位置する第3隆起部13にノズル7から内容物6を充填し、その後、ノズル7を手前に引きながら左側の第1隆起部11に内容物6を充填する。このように、ノズル7を奥から第2マチ部4bに沿って手前に引きながら順次内容物6を充填していく。そして、左側の開口8にノズル7を挿入し、上記同様、奥から手前に向かって第1隆起部11及び第3隆起部13に内容物6を充填させていく。
次に、開口8及び第2隆起部12を介して幅方向D1の中央の第2マチ部4bにノズル7を挿入し、最奥部までノズル7を押し込み、この最奥部に位置する第2隆起部12に内容物6を充填させる。そして、ノズル7を奥から手前に引きながら第2マチ部4bの左右に位置する各第1隆起部11に内容物6を充填させていく。その後、開口8側に位置する第2隆起部12に内容物6を充填させて、ノズル7を開口8から外し、2つの開口8を封止することによって掛け布団1が完成する。
続いて、本実施形態に係る掛け布団1の作用効果について説明する。まず、本実施形態の三角形状の第1隆起部11では、四角形状の隆起部と比較して、角の部分の数が少ないので、内容物6が行き渡りにくい部分の数を減らすことができる。従って、内容物6が行き渡りにくい部分を減らせることにより、各第1隆起部11内において内容物6をより均一に行き渡らせることができる。
そして、掛け布団1では、三角形状の複数の第1隆起部11が、外縁2A,3Aよりも内側に配置されており、且つ長手方向D2に沿って並んでいる。従って、外縁2A,3Aよりも内側に複数の三角形状の第1隆起部11が設けられることによって、外縁2A,3Aよりも内側に、角の部分の数が少ない第1隆起部11がより多く設けられることになる。
このように外縁2A,3Aの内側に角の部分の数が少ない第1隆起部11を多く設けて第1隆起部11のそれぞれに内容物6を充填させることにより、各第1隆起部11に対して均一に内容物6を行き渡らせることができるので、各隆起部10の角の部分からの放熱量を減少させることができる。従って、隆起部10の角の部分から熱を逃げにくくすることができるので、掛け布団1の保温性を高めることができ、掛け布団1ではより高い保温効果が発揮される。
特に、掛け布団1では、外縁2A,3Aよりも内側には、四角形状の隆起部10が設けられておらず、三角形状の第1隆起部11のみが配置されている。また、両端の第3隆起部13よりも内側には三角形状の第1隆起部11及び第2隆起部12のみが配置されている。従って、掛け布団1では、一層高い保温効果を発揮させることができる。
また、複数の隆起部10は、長手方向D2の両端に配置された鈍角三角形状の第2隆起部12を含んでおり、第2隆起部12の最も長い辺の位置が外縁2A,3Aの位置と一致している。よって、長手方向D2の両端に第2隆起部12の最も長い辺が位置するので、長手方向D2の両端に位置する隆起部10の境目(縫製線部)の数を減らすことができる。
隆起部10の境目は、他の部分と比較して、内容物6が十分に行き渡っていないことがあるので、熱が逃げやすいと共に身体へのフィット感が良好でない箇所である。そこで、前述のように、長手方向D2の両端に位置する隆起部10の境目の数を減らすことにより、当該両端において熱を逃げにくくして使用者の襟元の保温性を高めることができる。そして、使用者の襟元に対するフィット感を良好にすることができる。
また、複数の隆起部10は、表地2及び裏地3の幅方向D1の両端に配置された長方形状の第3隆起部13を含んでおり、複数の第3隆起部13が長手方向D2の一端から他端にまで並んでいる。従って、幅方向D1の両端において、長方形状の第3隆起部13が長手方向D2に沿って一直線に配置されることになる。また、第2マチ部4bが長手方向D2の一端から他端まで一直線に配置される。よって、幅方向D1の両端(第3隆起部13の部分)を下に垂らしやすくすることができる。
従って、掛け布団1の幅方向D1の両端が垂れ下がりやすくなるので、幅方向D1の両端から掛け布団1の下に空気を入り込みにくくすることができる。よって、掛け布団1の下に空気を入り込みにくくすることができるので、掛け布団1の保温性を一層高めることができる。
また、本実施形態では、幅方向D1の中央に位置する第2マチ部4bの高さは、幅方向D1の両端側に位置する第2マチ部4bよりも高くなっている例について説明した。この場合、第3隆起部13の嵩と比較して、第1隆起部11の嵩を増やすことができる。よって、幅方向D1の中央側に充填される内容物6の量を増やすことができるので、保温性を一層高めることができる。
また、本実施形態に係る掛け布団1の製造方法では、ノズル7を奥から手前に引きながら内容物6の充填を行っていく。このように奥から手前に向かって内容物6の充填を行うことにより、手前から奥に向かって充填を行う場合と比較して、ノズル7による内容物6の充填をスムーズに行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
前述の実施形態では、長手方向D2に並ぶ複数の第1隆起部11の列が2列設けられる例について説明したが、この列の数は適宜変更することが可能である。例えば、図6の掛け布団21に示されるように、長手方向D2に並ぶ複数の第1隆起部11の列を増やしてもよい。掛け布団21では、7つ並ぶ第1隆起部11の列が4列並んでいる。また、長手方向D2に並ぶ複数の第1隆起部11の列が1列のみであってもよい。
また、前述の実施形態では、内部空間Sの数及び隆起部10の数が24である掛け布団1について説明したが、この内部空間及び隆起部の数は24に限定されず適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、複数の第1隆起部11が基準線L2に対して互いに線対称となるように配置される例について説明したが、複数の第1隆起部11は互いに対称に配置されなくてもよく、第1隆起部11の配置は適宜変更可能である。例えば、図7(a)の掛け布団31に示されるように、幅方向D1に隣り合う2つの第1隆起部11の向きが互いに同一であってもよい。
また、前述の実施形態では、幅方向D1の両端に長方形状の第3隆起部13が設けられる例について説明したが、図7(b)の掛け布団41に示されるように、第3隆起部13に代えて、三角形状の第4隆起部14が設けられてもよい。このように長方形状の第3隆起部13を省略することも可能である。
前述の実施形態では、ノズル7が入り込む開口8を2箇所形成する例について説明した。しかしながら、開口8は、1箇所又は3箇所以上形成してもよい。また、前述の実施形態では、ノズル7が入り込む開口8が短辺2a,3aに形成される例について説明したが、開口8の場所を適宜変更することも可能である。更に、前述の実施形態では、2枚の布状部4dを有する第2マチ部4bについて説明したが、掛け布団1を構成するマチ部の形状、数及び大きさについては適宜変更可能である。
前述の実施形態では、表地2と裏地3との間の内部空間Sがマチ部4によって仕切られている例について説明した。しかしながら、表地2と裏地3との間はマチ部4によって仕切られていなくてもよく、マチ部4を省略することも可能である。例えば、マチ部4に代えて、表地2と裏地3とが直接縫い合わされた直縫い部(タタキキルト)を備えていてもよく、本発明に係る掛け布団は、例えば夏場に用いられる薄手のタオルケットであってもよい。
1,21,31,41…掛け布団、2…表地、2A,3A…外縁、2a,3a…短辺、2b,3b…長辺、3…裏地、4…マチ部、4a…第1マチ部、4b…第2マチ部、4c…第3マチ部、4d…布状部、4e…スリット、6…内容物、7…ノズル、8…開口、10…隆起部、11…第1隆起部、12…第2隆起部、13…第3隆起部、14…第4隆起部、C…中心、D1…幅方向、D2…長手方向、D3…厚さ方向、L1,L2…基準線、S…内部空間。

Claims (3)

  1. 長方形状に延びる表地と、
    前記表地に重ね合されて長方形状に延びる裏地と、
    前記表地と前記裏地との間において仕切られた複数の内部空間のそれぞれに内容物が充填されることによって形成された複数の隆起部と、
    を備え、
    前記表地の外縁と前記裏地の外縁とは互いに縫い合わされており、
    前記複数の隆起部は、前記外縁よりも内側に配置された三角形状の第1隆起部を含んでおり、
    複数の前記第1隆起部が前記表地及び前記裏地の長手方向に沿って並んでいる、
    掛け布団。
  2. 前記複数の隆起部は、前記長手方向の少なくとも一端に配置された鈍角三角形状の第2隆起部を含んでおり、
    前記第2隆起部の最も長い辺の位置が前記外縁の位置と一致している、
    請求項1に記載の掛け布団。
  3. 前記複数の隆起部は、前記表地及び前記裏地の幅方向の両端に配置された長方形状の第3隆起部を含んでおり、
    複数の前記第3隆起部が前記長手方向の一端から他端にまで並んでいる、
    請求項1又は2に記載の掛け布団。
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