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JP2018024500A - 障害物検出装置 - Google Patents

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JP2018024500A JP2016156704A JP2016156704A JP2018024500A JP 2018024500 A JP2018024500 A JP 2018024500A JP 2016156704 A JP2016156704 A JP 2016156704A JP 2016156704 A JP2016156704 A JP 2016156704A JP 2018024500 A JP2018024500 A JP 2018024500A
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Abstract

【課題】障害物検出装置において、ブームの先端も含めてブームに衝突し得る障害物を検出することができ、障害物の存在する位置を特定し得る情報も取得する。【解決手段】障害物検出装置10は、ブーム7の先端部側に向いて設けられた、オートフォーカス機能を有し、ブーム7の周囲を撮影するカメラ11a,11bと、ブーム7の長さを検出するブーム長検出器12と、ブーム長検出器12で検出されたブーム7の長さとカメラ11a,11bのオートフォーカス機能による合焦状態とに基づいて、ブーム7の周囲におけるブーム7と衝突し得る障害物の有無を判定する判定部13と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、障害物検出装置に関する。
クレーン作業を行う場合、ブーム(ジブ)を伸縮させたり、起伏させたり、旋回させたりする操作を行うが、操作によってブームの動く範囲に障害物が存在すると、ブームが障害物に衝突する。ここで、操作を行うオペレータはブームの基端部近くに設けられたキャビンの内部にいるため、オペレータはブームの長さ方向の距離感がつかみにくい。そのため、ブームの先端の近くに障害物が存在していても、その障害物がブームの先端よりも遠くに存在するのか又は近く存在するのかの判断に迷うことがある。
また、オペレータがキャビンの外部にいて、無線のリモートコントローラでブームを操作することも行われるが、オペレータがブームに吊られた吊り荷を注視していてブームへの意識が低くなっていると、ブームを障害物に衝突させるおそれもある。
そこで、クレーンのブームの近傍周辺に発信信号を出力し、ブームの近傍周辺に設定された受信範囲内にある障害物に発信信号が当たって反射した受信信号を受け、発信信号と受信信号との時間差を検知し、更に、検知した時間差に基づいて障害物と前記ブームとの距離に関係する量を演算するクレーンブームの衝突警報・防止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ブームの先端に、コラムを撮影するように設けられたビデオカメラで撮影した画像を画像処理部で画像処理するとともに、その画像処理の結果に基づいてブームと障害物との離隔距離を算出する作業機用ブーム衝突回避装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−214409号公報 特開平7−112893号公報
ここで、特許文献1に記載のものは、ブームの近傍周辺に設定された受信範囲内に、障害物が存在するか否かを検知することはできるが、受信範囲内における障害物の存在する位置をオペレータに特定させる情報を取得することはできない。
また、特許文献2に記載のものは、カメラが、コラム(ブームの基部側)に向いてブームの先端に設けられているため、ブームの先端の周囲については障害物を検出することができない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、ブームの先端も含めてブームに衝突し得る障害物を検出することができるとともに、障害物の存在する位置を特定し得る情報も取得することができる障害物検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、ブームの先端部側に向いて設けられた、オートフォーカス機能を有し、前記ブームの周囲を撮影するカメラと、前記ブームの長さを検出するブーム長検出器と、前記ブーム長検出器で検出された前記ブームの長さと前記カメラの前記オートフォーカス機能による合焦状態とに基づいて、前記ブームの周囲における前記ブームと衝突し得る障害物の有無を判定する判定部と、を備えた障害物検出装置、を備えた障害物検出装置である。
本発明に係る障害物検出装置によれば、ブームの先端も含めてブームに衝突し得る障害物を検出することができるとともに、障害物の存在する位置を特定し得る情報も取得することができる。
作業車両の一例としてのクレーン車を上方から見た平面図である。 クレーン車に備えられている障害物検出装置を示すブロック図である。 右カメラによって撮影された画像を示す模式図である。 左カメラによって撮影された画像を示す模式図である。 ブーム及び被写体を模式的に表した図である。 合成部により合成して得られた合成画像を示す模式図である。 表示部に表示された合成画像に被写体が表示された例の模式図である。 判定部に代えて別の判定部を備えた変形例の障害物検出装置を示すブロック図である。
以下、本発明に係る画像表示システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
<クレーンの概略構成>
図1は、作業車両の一例としてのクレーン車1を上方から見た平面図である。
図示のクレーン車1は、走行体(キャリヤ)2と旋回体3とを備える。走行体2は、走行機能を有する車両の本体部分(車体)であり、複数の車輪と、車輪および旋回体3を駆動する駆動源とを有する。走行体2は、前後方向(図示における縦方向)が車幅方向(図示おいて横方向)よりも長い略長方形状を呈する。走行体2は、前側及び後側に各々左右一対のアウトリガ4を備えている。各アウトリガ4は、車幅方向に張り出して接地することで、ブーム7を用いた作業時(作業モード)に走行体2を安定して支持する。
旋回体3は、走行体2の上方に配置されて、水平に旋回可能に設けられ、一体的に旋回可能なキャビン5とブームサポート6とを有している。キャビン5は、オペレータが各種の操作を行うための車室であり、車幅方向の右側に偏って配置されている。キャビン5の内部には、各種の操作に対応した操作部が設けられている。各種の操作としては、例えば、旋回体3の旋回、ブーム7の起伏及び伸縮、ブームサポート6に設けられたウインチドラム8の巻上げ及び巻下げ、各アウトリガ4の張り出し及び格納、駆動源であるエンジンの始動及び停止等がある。また、キャビン5の内部には、後述する障害物検出装置10(図3参照)における表示部15が配置されている。
ブームサポート6は、伏した状態で前後方向に延びたブーム7が取り付けられた部材であり、ブーム7の基端部がブーム根本支点ピンを介してブームサポート6に取り付けられている。ブーム7は、ブーム根本支点ピンを中心にして鉛直面内で回転自在に支持されている。ブームサポート6とブーム7との間に起伏用シリンダが設けられていて、起伏用シリンダを伸縮することにより、ブーム7はブーム根本支点ピンを中心に回転して伏した状態から立ち上がった状態となり、又立ち上がった状態から伏した状態に起伏動作する。
ブーム7は、例えば、内部で伸縮シリンダにより連結された基端ブーム部と中間ブーム部と先端ブーム部とを有している。各伸縮が縮んだ状態では、基端ブーム部の内側に中間ブーム部が配置され、中間ブーム部の内側に先端ブーム部が配置された入れ子式に組み合わされて、ブーム7は縮んだ状態となる。一方、各伸縮シリンダが伸びると、基端ブーム部の内側から中間ブーム部が突出し、中間ブーム部の内側から先端ブーム部が突出して、ブーム7は伸びた状態となる。
先端ブーム部の先端部に配置されたシーブに、ウインチドラム8に巻回されたワイヤロープ8aが掛け回されて、このワイヤロープ8aには、フック9が設けられている。フック9には、玉掛け用具により荷物が掛けられる。フック9に掛けられた荷物は、ブーム7の起伏及び伸縮、旋回体3の旋回並びにウインチドラム8へのワイヤロープ8aの巻き上げ及び巻き下げの各動作の1つ以上により、吊り上げ、移動、吊り下しというクレーン作業に供される。
<障害物検出装置の構成>
図2は、クレーン車1に備えられている障害物検出装置10を示すブロック図である。クレーン車1は、ブーム7の周囲におけるブーム7と衝突し得る障害物を検出する障害物検出装置10を備えている。障害物検出装置10は、図2に示すように、ブーム長検出器12と、2つのカメラ11(右カメラ11a及び左カメラ11b)と、判定部13と、表示部15と、合成部18と、を備えている。ブーム長検出器12は、伸縮するブーム7の、ブーム根本支点ピンの位置(始端位置)Sから先端の位置(先端位置)Eまでの長さ(ブーム長)を検出する検出器であり、クレーン車1が備えている過負荷防止装置の一部として既存のものを利用している。
図3Aは右カメラ11aによって撮影された画像P1を示す模式図、図3Bは左カメラ11bによって撮影された画像P2を示す模式図である。2つのカメラ11はいずれもオートフォーカス機能を有している。右カメラ11aは、ブーム7の周面の右側の周面に設けられ、左カメラ11bは、ブーム7の周面の左側の周面に設けられており、右カメラ11a及び左カメラ11bは、いずれも、ブーム7の先端部7a側(先端位置Eを含む部分)に向いて配置されている。
なお、各カメラ11a,11bは、ブーム7の周面に直に接して設けられていてもよいし、ブーム7の周面から一定の距離だけ離れるように、その一定の長さのブラケットなどを介して、ブーム7の周面に間接的に設けられていてもよい。カメラ11a,11bで写される画像において、ブーム7による死角(特にブーム7の上方と下方の各領域)を減らすためには、カメラ11a,11bをブーム7の周面から離して設けるのが好ましい。
これにより、右カメラ11aは、例えば図3Aに示すように左側にブーム7が先端部7aを含んで写り込んだ、ブーム7の周囲の画像P1を撮影し、左カメラ11bは、例えば図3Bに示すように右側にブーム7が先端部7aを含んで写り込んだ、ブーム7の周囲の画像P2を撮影する。なお、ブーム7の周囲とは、ブーム7の全周囲(ブーム7の周囲360[度]の範囲)であってもよいし、全周囲のうちの一部であってもよい。本実施形態の右カメラ11aは、ブーム7の左方がブーム7によって遮られているため、ブーム7の全周囲のうちブーム7の左方を除いた周囲の画像P1を撮影する。同様に、左カメラ11bは、ブーム7の右方がブーム7によって遮られているため、ブーム7の全周囲のうちブーム7の右方を除いた周囲の画像P2を撮影する。
なお、右カメラ11aは、左カメラ11bでは遮られている右方の周囲領域を写すことができ、左カメラ11bは、右カメラ11aでは遮られている左方の周囲領域を写すことができるため、2つのカメラ11により、ブーム7の全周囲の領域を死角無く写す。
カメラ11a,11bは、被写体に対して自動でピントを合わせるオートフォーカス機能を有している。オートフォーカス機能は、いわゆる位相差方式であってもよいしコントラスト方式であってもよい。オートフォーカス機能は、少なくともブーム7を最大に伸ばしたときの先端位置Eまでの長さ範囲では合焦可能に設定されている。そして、図3Aに示すように、画像中の、ブーム7を除いた周囲の領域に何も被写体が無いときは、右カメラ11aは無限遠にピントを合わせるように合焦している。同様に、図3Bに示すように、画像中の、ブーム7を除いた周囲の領域に何も被写体が無いときは、左カメラ11bは無限遠にピントを合わせるように合焦している。
これに対して、画像中の、ブーム7を除いた周囲の領域に何らかの被写体が存在したときは、カメラ11はオートフォーカス機能により、その被写体にピントを合わせるように合焦する。
判定部13は、距離演算部14を備えている。距離演算部14は、カメラ11a,11bがそれぞれ合焦したときの、各カメラ11a,11bの設置位置C(後述する図4参照)から合焦した被写体K(図4参照)の位置までの距離を算出するものである。距離演算部14は、右カメラ11aのオートフォーカス機能により、右カメラ11aの撮像素子に像を結像させるフォーカスレンズを光軸方向に駆動させるステップモータのパルス数に対応した信号の入力を受けてフォーカスレンズの焦点距離とパルス数等に基づいて、右カメラ11aの設置位置から合焦した被写体の位置までの距離を算出する。
同様に、距離演算部14は、左カメラ11bのオートフォーカス機能により、左カメラ11bの撮像素子に像を結像させるフォーカスレンズを光軸方向に駆動させるステップモータのパルス数に対応した信号の入力を受けてフォーカスレンズの焦点距離とパルス数等に基づいて、左カメラ11bの設置位置から合焦した被写体の位置までの距離を算出する。
図4は、ブーム7及び被写体Kを模式的に表した図である。ブーム7の長さ方向における右カメラ11a及び左カメラ11bの設置位置Cは変動の無い固定位置であり、図4に示すように、ブーム7の長さ方向における始端位置Sから右カメラ11a及び左カメラ11bの設置位置Cまでの長さL0は既知である。この既知の長さL0は、予め判定部13に記憶されている。
そして、判定部13は、距離演算部14で算出された、右カメラ11a及び左カメラ11bの設置位置Cから、右カメラ11a及び左カメラ11bの少なくとも一方で撮影された被写体Kまでの距離Lを算出するとともに、算出された距離Lに、予め記憶されている距離L0を加算する演算を行って、始端位置Sから被写体Kまでの距離L(=L0+L)を算出する。そして、判定部13は、ブーム長検出器12で検出されたブーム長L(始端位置Sから先端位置Eまでの距離)と、始端位置Sから被写体Kまでの距離L(オートフォーカス機能による合焦状態の一例)とを大小比較し、被写体Kがブーム7に対して障害物となるか否かを判定する。
具体的には、距離Lが距離Lよりも大きいとき(L<L)は、被写体K(図4において白丸印で表す)は、ブーム7の先端位置Eよりも遠い位置にあるため、ブーム7を旋回し又は起伏させても、ブーム7は被写体Kに衝突することはなく、したがって、この場合、判定部13は、被写体Kはブーム7に対して障害物でない(障害物は存在しない)と判定する。
一方、距離Lが距離Lよりも大きくないとき(L≦L)は、被写体K(図4において黒丸印で表す)は、ブーム7の先端位置Eと同じ位置か、又は先端位置Eよりも近い位置にあるため、ブーム7を旋回したり起伏させたりしたとき、ブーム7は被写体Kに接触又は衝突するおそれがある。したがって、この場合、判定部13は、被写体Kはブーム7に対して旋回方向(左右方向)や起伏方向(上下方向)の障害物になり得る(障害物が存在する)と判定する。判定部13による判定結果は、例えば、表示部15に出力して表示してもよいし、表示部15とは別の警報装置に出力して、その警報装置を光らせたり、警報装置から音を出させたりして、オペレータに判定結果を報せればよい。なお、判定部13は、障害物は存在しないとの判定結果の場合は判定結果を出力せず、障害物が存在するとの判定結果の場合だけ判定結果を出力するようにしてもよい。
なお、被写体Kは右カメラ11a又は左カメラ11bにしか写らないことも起こり得る。すなわち、被写体Kが例えば右カメラ11aにのみ写り、左カメラ11bには写らなかった場合は、右カメラ11aは被写体Kに合焦し、左カメラ11bは無限遠に合焦する。無限遠に合焦したときの距離Lは距離Lよりも大きいため、判定部13は、左カメラ11bに関しては障害物が存在しないと判定し、右カメラ11aに関しては障害物が存在すると判定することが起こり得る。
このように、2つのカメラ11での判定が互いに異なるものとなったときは、相対的に安全な判定をするものとし、この例では、障害物が存在する、との判定を行うのが好ましい。
なお、判定部13に、ブーム7の旋回方向や起伏方向に対応した信号を入力することにより、ブーム7を旋回している動作中や起伏させている動作中に、距離Lよりも小さい距離Lの位置に被写体Kが存在したときは、判定部13は、ブーム7が近づく方向に被写体Kが存在する場合にのみ被写体Kを障害物と判定し、ブーム7が遠ざかる方向に被写体Kが存在する場合には、その被写体Kを障害物と判定しないようにしてもよい。ブーム7から遠ざかる被写体Kは、動作中のブーム7と衝突するおそれがないため、ブーム7に対して障害物ではないからである。
表示部15は、カメラ11によって撮影された画像を表示する。表示部15は、遠隔操作装置に配置され又はキャビン5の内部に配置されていて、クレーン車1の運転や操作を行うオペレータの視認に供される。なお、表示部15に表示される画像は、クレーン車1から離れてクレーンを遠隔操作するオペレータが携帯した遠隔操作用のコントローラ(無線(ラジオ)コントローラ又は有線コントローラ)に形成された表示部にも表示することができる。さらに、上述した画像は、キャビン5の表示部15や遠隔操作用のコントローラの表示部の他、別に設置された作業管理室等に設けられた表示装置にも表示することもできる。
図5は、表示部15の表示例を示す図である。本実施形態の障害物検出装置10は、ブーム7の周囲の互いに異なる領域を撮影する2つのカメラ11a,11bを備えているため、各カメラ11a,11bでそれぞれ撮影された画像を、表示部15に独立した2つの画像として表示することもできる。
しかし、2つの画像を単純に独立した2つの画像として表示したのでは、オペレータは2つの画像に視線を交互に配る必要があり、見る画像を切り替えるごとに、画像とブーム7との位置関係を確認する必要がある。
そこで、本実施形態の表示部15は、複数のカメラによってそれぞれ撮影された画像を単一の画像に合成する合成部18を備えていて、表示部15は、合成部18により合成して得られた単一の画像を表示する。図5は、合成部18により合成して得られた合成画像P3を示す模式図である。合成部18は、右カメラ11aで撮影された画像P1を相対的に右側の領域に配置し、左カメラ11bで撮影された画像P2を相対的に左側に配置する。このとき、両画像P1,P2中のブーム7の画像の間に、カメラ11a,11bによって実際には写らないブーム7の断面に模して予め作成されたブーム像Pを付加して、両画像P1,P2を結合することで、単一の合成画像P3を生成する。
なお、合成画像P3における、ブーム像Pの上方の領域P及び下方の領域Pは、ブーム7の死角になるためカメラ11a,11bによる画像P1,P2は全く存在しないか、又は一部のみ存在するに過ぎない。したがって、合成画像P3における上方の領域P及び下方の領域Pには、像が全く表示されないか又は一部のみ画像が表示されるか又はマスクされることがある。
そして、合成部18で生成された合成画像P3が、図5に示すように、表示部15に表示される。合成画像P3は、ブーム7の画像を中心にして、ブーム7の右側の周囲領域の画像を右側に表し、ブーム7の左側の周囲領域の画像を左側に表した画像であるため、表示部15に表示された合成画像P3を見たオペレータは、実際のブーム7とその周囲領域との位置関係を、ひと目で直感的に認識することができる。なお、カメラ11が1つしか備えられておらず、表示部15に表示すべき画像が、その1つのカメラ11で撮影された1つの画像しかない障害物検出装置の場合は、カメラ11で撮影された画像をそのまま表示部15に表示すればよく、合成部18を備えなくてもよい。
図6は、表示部15に表示された合成画像P3に被写体Kが表示された例の模式図である。ブーム7の周囲に建物などの物体が存在していると、図6に示すように、表示部15に表示された合成画像P3に、その物体が被写体Kとして表示される。そして、オペレータは、表示部15に表示された合成画像P3を視認することにより、ひと目で、合成画像P3中におけるブーム7と被写体Kとの概略の位置関係を認識することができる。
以上のように、本実施形態の障害物検出装置10によれば、ブーム7の先端部7aも含めてブーム7に衝突し得る障害物を検出することができる。また、障害物検出装置10はブーム7に対する障害物の存在する位置を特定することもできる。
なお、本発明に係る障害物検出装置は表示部を備えていなくてもよい。すなわち、カメラ11は、被写体Kの存在する位置を、二次元に配列された撮像素子の画素の位置によって特定することができる。そして、例えばブーム7を左右に少し旋回させたり又は上下に少し起伏させたりすることで、合成画像P3におけるブーム7の画像以外の被写体Kは、動かす前後で、結像する画素の位置が移動し、これにより、その動かす前後での画素の位置の変化を検出することにより、被写体Kの存在位置を検出することができる。
したがって、超音波センサなどでは特定できない障害物(被写体K)の位置(遠近の位置ではなく、ブーム7の長さ方向に直交する周囲方向における位置)を、カメラ11を用いた障害物検出装置10では特定することができ、その特定された位置は、表示部15に視覚的な情報として表示するだけでなく、二次元の座標位置として音声の情報で出力することも可能である。よって、本発明に係る障害物検出装置は、表示部を備えなくてもよい。
また、レーザ光を利用した測距装置は、測距の対象のなる方向をブーム7の長さ方向に設定することになるが、レーザ光は直進性が高いため、吊り荷を吊った場合に下方に撓む特性のブーム7との位置関係が変化する。そして、ブーム7の撓む量は、吊り荷の重さやブーム7の長さ、起伏角度などによって変化する。これに対して、レーザ光の発光装置や受光装置を、常にブーム7の撓んだ先端部7aに向けて設置することはできない。
しかし、本実施形態の障害物検出装置10は、表示部15にカメラ11a,11bによる合成画像P3及び被写体Kの像が表示されるため、ブーム7が撓んでいても、その撓んだ様子もオペレータは視認することができるため、オペレータが、ブーム7の撓みを考慮して、障害物の有無の判定結果を補正して判断することもできる。
また、本実施形態の障害物検出装置10は、カメラ11から合焦した被写体Kまでの距離L及びブーム7の長さLという客観的な物理量での比較に基づいて障害物の有無の判定を行うことができる。
本実施形態の障害物検出装置10は、カメラ11にブーム7の像が写るため、ブーム7の像がオートフォーカス機能による合焦の対象である被写体の一部になり得る。そこで、カメラ11は、オートフォーカス機能の対象とする範囲(領域)のうちブーム7が写る範囲をオートフォーカス機能の対象外とするように、ブームが写る範囲をマスクしてもよい。この場合、カメラ11のオートフォーカス機能による合焦の対象から、ブーム7の像が除かれて、ブーム7以外の被写体Kに合焦させ易くなり、ブーム7以外の被写体Kへの合焦の精度を向上させることができる。
<変形例>
上述した実施形態の障害物検出装置10は、始端位置Sから被写体Kまでの距離Lとブーム7の長さLとの比較で、障害物の有無の判定を行うものであるが、本発明の障害物検出装置は、カメラ11から被写体Kまでの距離Lを算出することなく、障害物の有無を検出するようにしてもよい。
すなわち、上述した実施形態の障害物検出装置10における判定部13を、別の判定部16に置き換えればよい。図7は、判定部13に代えて別の判定部16を備えた変形例の障害物検出装置10を示すブロック図である。ここで、判定部16は、カメラ11a,11bに対して、オートフォーカス機能によって合焦する位置の探索を行う範囲を、ブーム長検出器12で検出されたブーム7の長さの範囲に制限する制限部17を備えたものである。そして、判定部16は、制限部17により制限された長さの範囲でカメラ11a,11bが合焦したか否か(オートフォーカス機能による合焦状態)に基づいて、ブーム7の周囲におけるブーム7と衝突し得る障害物の有無を判定する。
このように構成された判定部16を有する変形例の障害物検出装置10によれば、図4に示すようにブーム長がLのとき、制限部17が、カメラ11a,11bのオートフォーカス機能で合焦する位置(ブーム7の長さ方向における位置)の探索範囲を、L−L0の長さ範囲に(0〜L−L0)制限する。したがって、カメラ11a、11bは制限部17によって、L−L0の長さよりも長い範囲まで合焦する位置の探索を行わない。つまり、カメラ11a,11bは、ブーム7の長さ範囲に被写体Kが存在する場合にのみ合焦し、ブーム7の長さ範囲を超えた位置に被写体Kが存在しても合焦しない。
よって、カメラ11a,11bが合焦するのは、被写体Kがブーム7の長さ範囲に存在する場合であり、この場合は、被写体Kがブーム7に衝突する可能性があるため、判定部16は、障害物が存在すると判定し、判定の結果を出力する。一方、カメラ11a,11bが合焦しないときは、被写体Kがブーム7の長さ範囲を超えた位置に存在する場合であり、この場合は、被写体Kがブーム7に衝突する可能性がないため、判定部16は、障害物が存在しないと判定し、判定の結果を出力する。
以上のように、変形例の障害物検出装置10によっても、ブーム7の先端部7aも含めてブーム7に衝突し得る障害物を検出することができる。また、変形例の障害物検出装置10はブーム7に対する障害物の存在する位置を特定することもできる。また、変形例の障害物検出装置10は、オートフォーカス機能での探索範囲を狭く制限するため、合焦する位置を探索するのに要する時間を短縮することができる。
実施形態の障害物検出装置10は、表示部15に表示する単一の合成画像P3として、2つのカメラ11a,11bで実際にそれぞれ撮影された画像P1,P2の間に、予め作成されたブーム像Pを付加して、両画像P1,P2を結合したものであるため、ブーム7の左右方向の厚さ感を認識することができ、見るものに対して違和感を与えることが無い。
なお、障害物検出装置10は、表示部15に表示する単一の合成画像P3として、2つのカメラ11a,11bで実際にそれぞれ撮影された画像P1,P2の間にブーム像Pを挟まずに両画像P1,P2を直接接して結合したものとしてもよい。この場合、ブーム像Pが不要となるため、合成の処理を簡単にすることができる。
障害物検出装置10は、ブーム7の左右の周面にカメラ11を1つずつ(合計2つ)設けた構成であるが、ブーム7の上の周面や下の周面にもカメラ11を設けて、合計3つのカメラ11や4つのカメラ11を設けた構成としてもよい。
1 クレーン車
7 ブーム
7a 先端部
10 障害物検出装置
11 カメラ
11a 右カメラ
11b 左カメラ
12 ブーム長検出器
13 判定部
14 距離演算部
15 表示部
16 判定部
K 被写体
P3 合成画像

Claims (7)

  1. ブームの先端部側に向いて設けられた、オートフォーカス機能を有し、前記ブームの周囲を撮影するカメラと、
    前記ブームの長さを検出するブーム長検出器と、
    前記ブーム長検出器で検出された前記ブームの長さと前記カメラの前記オートフォーカス機能による合焦状態とに基づいて、前記ブームの周囲における前記ブームと衝突し得る障害物の有無を判定する判定部と、を備えた障害物検出装置。
  2. 前記判定部は、前記オートフォーカス機能により合焦したとき、前記カメラから合焦した対象物までの距離を算出する距離演算部を備え、
    前記判定部は、前記ブーム長検出器で検出された前記ブームの長さと前記距離演算部で算出された前記カメラから前記対象物までの距離とに基づいて、前記ブームの周囲における前記ブームと衝突し得る障害物の有無を判定する請求項1に記載の障害物検出装置。
  3. 前記判定部は、前記カメラに対して、前記オートフォーカス機能によって合焦する位置を探索する範囲を前記ブーム長検出器で検出された前記ブームの長さの範囲に制限する制限部を備え、
    前記判定部は、前記制限部により制限された前記範囲で前記カメラが合焦したか否かに基づいて、前記ブームの周囲における前記ブームと衝突し得る障害物の有無を判定する請求項1に記載の障害物検出装置。
  4. 前記カメラは、前記オートフォーカス機能の対象とする範囲のうち前記ブームが写る範囲がマスクされている請求項1から3のうちいずれか1項に記載の障害物検出装置。
  5. 前記カメラによって撮影された画像を表示する表示部を備えた請求項1から4のうちいずれか1項に記載の障害物検出装置。
  6. 前記カメラが、前記ブームの周囲に複数設けられ、
    前記複数のカメラによってそれぞれ撮影された画像を単一の画像に合成する合成部を備え、
    前記表示部は、前記合成部により合成して得られた前記単一の画像を表示する請求項5に記載の障害物検出装置。
  7. 前記判定部は、前記障害物が前記ブームの近づく方向に存在する場合にのみ、障害物が存在すると判定する請求項1から6のうちいずれか1項に記載の障害物検出装置。
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