JP2018013556A - 画像形成装置及び転写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】環境の変化に影響されることなく、印刷品質を確保する画像形成装置及び転写装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の画像形成装置は、トナー像形成部と、転写部と、電源部と、状態検出部と、抵抗検出部と、制御部と、を持つ。トナー像形成部は、トナー像を形成する。転写部は、前記トナー像形成部によって形成されるトナー像を媒体上に画像を転写する。電源部は、前記転写部に定電流又は定電圧の何れかの電圧を供給する。状態検出部は、前記トナー像形成部により形成されたトナー像の状態を検出する。抵抗検出部は、前記転写部に一定の電流又は電圧を印加することにより、前記転写部の抵抗値を検出する。制御部は、前記状態検出部の検出結果と前記抵抗検出部の検出結果とに基づき、前記転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する。
【選択図】図5
【解決手段】実施形態の画像形成装置は、トナー像形成部と、転写部と、電源部と、状態検出部と、抵抗検出部と、制御部と、を持つ。トナー像形成部は、トナー像を形成する。転写部は、前記トナー像形成部によって形成されるトナー像を媒体上に画像を転写する。電源部は、前記転写部に定電流又は定電圧の何れかの電圧を供給する。状態検出部は、前記トナー像形成部により形成されたトナー像の状態を検出する。抵抗検出部は、前記転写部に一定の電流又は電圧を印加することにより、前記転写部の抵抗値を検出する。制御部は、前記状態検出部の検出結果と前記抵抗検出部の検出結果とに基づき、前記転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する。
【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、画像形成装置及び転写装置に関する。
従来、Multi Function Peripheral(以下「MFP」という。)及びプリンタ等の画像形成装置がある。画像形成装置は、転写ローラとベルトを含む転写部にバイアス電圧を印加することで所望の電流を転写部に流し、転写部からシートにトナー像を転写する。転写部に流れる電流は、転写ローラの電気抵抗やシートの電気抵抗により制限される。転写ローラの電気抵抗やシートの電気抵抗の値は、環境変化の影響を受けて変動する。一定のバイアス電圧を転写部に印加する技術(定電圧方式)では、上記の電気抵抗の値が変動すると、所望の電流を流すことが困難であり、適正な転写画像が得られない場合がある。
これに対し、転写部の状態検出とシートの状態検出の方法のそれぞれに異なる方法を適用し、転写部に印加するバイアス電圧を決定する技術が知られている。例えば、転写部の状態については、シートへの画像転写が始まる前に、転写部に既知の電流を通電して電圧を検知することによって測定する。シートの状態については、温湿度センサなどから得られた環境情報に基づいて推定する。上記の組み合わせにより、転写部とシートの分圧状態を推定して、所望の電流を得るためのバイアス電圧が決定される。上記の技術は、環境変化による転写部の電気抵抗の変化分を補正することについては優れているが、シートの電気抵抗の変化分を十分に補正しきれないことがある。シートの電気抵抗が、環境情報や実験の結果等に基づいて推定される範囲を超えて変動した場合には、画像不良が発生することがある。例えば、乾燥した環境で長期間保存されるとシート中の水分が抜けていき、シートの電気抵抗が想定よりも高くなることが生じる。その傾向はシートの種類により異なる。温湿度センサなどから得られた環境情報からこのような状況が生じていることを検出することは困難である。
これに対し、所望の電流を定電流トランスから転写部に流す技術(定電流方式)が知られている。多湿環境下では、転写ローラの電気抵抗やシートの電気抵抗が低下する。この定電流方式では、電流値が制限されるため、多湿環境下の場合、転写ローラ等の電気抵抗の低下により、トナーの転写に寄与する電流の分布が偏り転写不足になるという問題がある。上記のように、環境の変化に影響されることなく、印刷品質を確保することは容易なことではない。
本発明が解決する課題は、環境の変化に影響されることなく、印刷品質を確保する画像形成装置及び転写装置を提供することである。
実施形態の画像形成装置は、トナー像形成部と、転写部と、電源部と、状態検出部と、抵抗検出部と、制御部と、を持つ。トナー像形成部は、トナー像を形成する。転写部は、前記トナー像形成部によって形成されるトナー像を媒体上に画像を転写する。電源部は、前記転写部に定電流又は定電圧の何れかの電圧を供給する。状態検出部は、前記トナー像形成部により形成されたトナー像の状態を検出する。抵抗検出部は、前記電源部から供給される前記電圧を前記転写部に印加することにより、前記転写部の抵抗値を検出する。制御部は、前記状態検出部の検出結果と前記抵抗検出部の検出結果とに基づき、前記転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する。
実施形態の画像形成装置では、環境の変化に影響されることなく、印刷品質を確保することが可能になる。以下、実施形態の画像形成装置について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そしてそれら構成の説明は省略する場合がある。
図1は、実施形態の画像形成装置1を示す構成図である。画像形成装置1は、例えば、電子写真方式の複合機(MFP)である。
まず、画像形成装置1の概要について説明する。画像形成装置1は、スキャナ部3(図2)、及びプリンタ部4を有する。スキャナ部3は、原稿の画像情報をデジタルデータとして読み取る。プリンタ部4は、画像データに基づいて、シート上に画像を形成する。プリンタ部4は、記録剤を用いて画像を形成する。例えば、記録剤は、トナーである。プリンタ部4は、転写装置の一例である。
次に、プリンタ部4について詳しく説明する。
プリンタ部4は、中間転写部11、給紙部12、搬送路13、二次転写部14、定着部15、及び排紙部16を有する。
プリンタ部4は、中間転写部11、給紙部12、搬送路13、二次転写部14、定着部15、及び排紙部16を有する。
中間転写部(一次転写部)11は、中間転写ベルト21、複数のローラ22a,22b,22c,22d、及び複数の画像形成部23Y,23M,23C,23Kを有する。
中間転写ベルト21は、無端状に形成される。複数のローラ22a,22b,22c,22dは、中間転写ベルト21を支持する。これにより、中間転写ベルト21は、図1中の矢印Aで示す方向に、無端走行可能である。
中間転写ベルト21は、無端状に形成される。複数のローラ22a,22b,22c,22dは、中間転写ベルト21を支持する。これにより、中間転写ベルト21は、図1中の矢印Aで示す方向に、無端走行可能である。
複数の画像形成部(プロセスユニット)23Y,23M,23C,23Kは、イエロー画像形成部23Y、マゼンタ画像形成部23M、シアン画像形成部23C、及びブラック画像形成部23Kを含む。画像形成部23Y,23M,23C,23Kは、互いに水平方向に並べて配置される。上記の通り、各構成の符号に附すY、M、C、Kの文字は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックをそれぞれ意味する。
画像形成部23Y,23M,23C,23Kの各々は、クリーナー24、感光体ドラム25、帯電部26、露光部27、現像部28、及び転写ローラ29を含む。各画像形成部23Y,23M,23C,23Kの構成は、記録剤の色が異なる以外、互いに同じである。
尚、以下の説明では、Y,M,C,Kの符号を省略して説明し、画像形成部23M,23C,23Kの各々の詳細な構成の図示を省略する。
尚、以下の説明では、Y,M,C,Kの符号を省略して説明し、画像形成部23M,23C,23Kの各々の詳細な構成の図示を省略する。
クリーナー24は、感光体ドラム25の表面に付着した記録剤を除去する。
感光体ドラム25は、記録剤による像が形成される面を有する。感光体ドラム25は、クリーナー24が記録剤を除去した表面が、予め定められた方向に、軸を中心にして回転する。感光体ドラム25の回転方向は、感光体ドラム25の表面の記録剤を除去した部分が、帯電部26、露光部27、現像部28、転写ローラ29の順に接近する方向である。
帯電部(帯電チャージャ)26は、感光体ドラム25の表面を帯電させる。
露光部(露光走査ヘッド)27は、例えば、感光体ドラム25の表面に、強度が調整されたレーザー光を照射して、感光体ドラム25の表面を露光する。これにより、感光体ドラム25の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。
現像部28は、各色に対応した記録剤を収納可能である。現像部28は、現像ローラ281を有する。現像ローラ281は、記録剤の収容部と感光体ドラム25とに近接するように配置される。現像ローラ281は、軸を中心に回転し、記録剤をその表面に吸着した後に、感光体ドラム25の表面に記録剤を供給する。これにより、感光体ドラム25の表面に形成された静電潜像部分に記録剤が付着する。
転写ローラ29は、感光体ドラム25とは反対側から中間転写ベルト21に面する。これにより、感光体ドラム25の表面から中間転写ベルト21に記録剤が転写(一次転写)される。
なお、図1に示すように、画像形成部23において、帯電部26及び現像部28は、感光体ドラム25の下方に配置される。
感光体ドラム25は、記録剤による像が形成される面を有する。感光体ドラム25は、クリーナー24が記録剤を除去した表面が、予め定められた方向に、軸を中心にして回転する。感光体ドラム25の回転方向は、感光体ドラム25の表面の記録剤を除去した部分が、帯電部26、露光部27、現像部28、転写ローラ29の順に接近する方向である。
帯電部(帯電チャージャ)26は、感光体ドラム25の表面を帯電させる。
露光部(露光走査ヘッド)27は、例えば、感光体ドラム25の表面に、強度が調整されたレーザー光を照射して、感光体ドラム25の表面を露光する。これにより、感光体ドラム25の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。
現像部28は、各色に対応した記録剤を収納可能である。現像部28は、現像ローラ281を有する。現像ローラ281は、記録剤の収容部と感光体ドラム25とに近接するように配置される。現像ローラ281は、軸を中心に回転し、記録剤をその表面に吸着した後に、感光体ドラム25の表面に記録剤を供給する。これにより、感光体ドラム25の表面に形成された静電潜像部分に記録剤が付着する。
転写ローラ29は、感光体ドラム25とは反対側から中間転写ベルト21に面する。これにより、感光体ドラム25の表面から中間転写ベルト21に記録剤が転写(一次転写)される。
なお、図1に示すように、画像形成部23において、帯電部26及び現像部28は、感光体ドラム25の下方に配置される。
次に、給紙部12、搬送路13、二次転写部14、定着部15、及び排紙部16について説明する。
給紙部12は、給紙カセット31を有する。
給紙カセット31は、上方が開放された椀状に形成される。給紙カセット31は、画像が印刷される複数のシートPを収納可能である。給紙カセット31は、筐体(不図示)に装着される。筐体は、その外気の流入を遮蔽するようには構成されていない。給紙カセット31に収納されたシートPは、筐体外の環境の影響を受け、シートPの吸湿量が変化する。
例えば、給紙カセット31には、ピックアップローラ32が設けられる。ピックアップローラ32は、給紙カセット31に収納されたシートPを搬送路13へ送る。搬送路13は、給紙部12から、二次転写部14及び定着部15を通り、排紙部16に至る。シートPは、搬送路13を搬送される。
二次転写部14は、転写ローラ14aを有する。転写ローラ14aは、中間転写ベルト21の外面に接する。中間転写ベルト21を支持する一つのローラ22dは、二次転写部14の構成要素に含まれる。ローラ22dは、中間転写ベルト21を間に挟んで転写ローラ14aに対向する。シートPは、中間転写ベルト21とともに、転写ローラ14aとローラ22dとの間に挟まれる。これにより、中間転写ベルト21上の記録剤がシートPの表面に転写(二次転写)される。二次転写部14を通ったシートPは、定着部15に向けて送られる。転写ローラ14a(二次転写体)と中間転写ベルト21(中間転写体)は、転写部の一例である。この観点によれば、転写部は、トナー像が一次転写される中間転写ベルト21と、この中間転写ベルト21からシートP上に転写する転写ローラ14aとを含むものである。
定着部15は、ヒートローラ15aと、プレスローラ15bとを有する。ヒートローラ15aは、記録剤の定着に適した定着温度(印字温度)に制御される。プレスローラ15bは、ヒートローラ15aとは反対側からシートPに面する。記録剤が転写されたシートPは、ヒートローラ15aとプレスローラ15bとに挟まれる。これにより、シートPは、ヒートローラ15aとプレスローラ15bとの間で加熱及び加圧される。これにより、シートPに転写された記録剤がシートPに定着する。
排紙部16は、定着部15を通ったシートPが排紙される。なお、以下の説明において、記録剤をトナーとして説明する。
図2は、画像形成装置1の構成例を模式化して示す図である。
画像形成装置1は、コントローラ100、電源部110、操作パネル120、駆動制御部130と、センサ140とを有する。
コントローラ100は、制御部101と、記憶部102と、NIC(Network Interface Card)103と、を有する。制御部101は、演算処理装置である。制御部101は、記憶部102に格納されたプログラムを実行することにより、画像形成装置1における各部を制御して、所望の情報をシートPに印刷させる。記憶部102は、揮発性の記憶装置と不揮発性の記憶装置を含む。揮発性の記憶装置は、RAM(Random Access Memory)を含む。不揮発性の記憶装置は、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard disk drive)、又はSSD(Solid State Drive)を含む。記憶部102は、制御部101が実施する処理のプログラムとその処理に利用する定数、テーブル、調整用パターンなどのデータを格納する。上記の定数には、処理の初期値に適用する標準値などが含まれる。NIC103は、外部との通信を制御する。
操作パネル120は、キーボードとタッチパネルディスプレイとを有する。操作パネル120は、ユーザからの指示を受付ける。操作パネル120は、制御内容を表示する。
駆動制御部130は、画像形成装置1内の各駆動部の駆動量を調整する。例えば、駆動制御部130の制御対象には、中間転写部11内の各ローラ、ピックアップローラ32、定着部15のローラ等の駆動部が含まれる。
センサ140は、中間転写ベルト21の表面に形成された調整用パターンTPの像の濃度を、例えばフォトダイード(不図示)などにより検出する。センサ140が検出した像の濃度が判別されて、トナーの付着量は、自動的に調整される。トナーの付着量の調整処理の詳細については後述する。
電源部110は、制御部101の制御により所望のバイアスを供給する。電源部110は、帯電バイアス電源部111と、現像バイアス電源部112と、一次転写バイアス電源部113と、二次転写バイアス電源部114とを含む。
帯電バイアス電源部111は、感光体ドラム25の表面を一様に帯電させるように、帯電バイアスVg1を帯電部26に供給する。
現像バイアス電源部112は、現像バイアスVb1を、現像部28の現像ローラ281に供給する。
一次転写バイアス電源部113は、バイアスVt1を転写ローラ29に供給する。一次転写バイアス電源部113は、制御部101による制御に応じてバイアスVt1の電圧を可変することで転写バイアスを調整する。
二次転写バイアス電源部114は、バイアスVt2をローラ22dに供給する。二次転写バイアス電源部114は、定電圧源と定電流源とを含む。二次転写バイアス電源部114は、バイアスVt2を、定電圧方式で供給するか、定電流方式で供給するかを、制御部101の制御により選択可能である。バイアスVt2を定電圧方式で供給する場合には、二次転写バイアス電源部114は、制御部101から電圧値が指定され、指定された電圧値のバイアスVt2を供給する。バイアスVt2を定電流方式で供給する場合には、二次転写バイアス電源部114は、制御部101から電流値が指定され、指定された電流値のバイアスVt2を供給する。上記のとおり、二次転写バイアス電源部114は、制御部101の制御によりバイアスVt2の電圧又は電流を可変して、転写バイアスを調整する。
次に、転写制御について説明する。制御部101は、下記の転写制御を実施する。
図3は、転写制御の一例の概要を示すフローチャートである。
まず、制御部101は、トナーの現像の容易性を次の手順に従い検出する。
まず、制御部101は、トナーの現像の容易性を次の手順に従い検出する。
制御部101は、二次転写部14における二次転写方式を、定電圧制御方式を基本の方式に設定する。制御部101は、調整用パターンTPに対する像を、例えば、感光体ドラム25から中間転写ベルト21上に転写させる。センサ140が、中間転写ベルト21上に転写された像を検出する。制御部101は、センサ140により検出されたパターン濃度に基づいて、現像に必要とされる現像電界を推定する(ACT10)。現像電界とは、帯電したトナーを、現像ローラ281から感光体ドラム25に移動させることに要する電界のことである。例えば、制御部101は、現像電界の絶対値が比較的大きい場合には、間接的にトナーが移動しにくい状態にあると識別する。制御部101による実際の制御では現像電界として、現像バイアス電位と露光後感光体表面電位の差である現像コントラスト電位Vc(後述)が用いられる。
制御部101は、トナー帯電量Qmを、ACT10において推定した現像電界に基づいて導出する(ACT20)。トナー帯電量Qmとは、トナーの単位重量M当たりのトナーに帯電した電荷量Qである。例えば、ACT10において得られた現像電界の値が比較的大きい場合には、制御部101は、トナー帯電量Qmの絶対値が大きくトナーが移動しにくいと判定する。
制御部101は、トナー帯電量Qm等に基づいて二次転写方式決定するための閾値THを調整する(ACT30)。例えば、制御部101は、ACT20においての推定したトナー帯電量Qmから、二次転写方式を定電流制御方式に移行させるための抵抗検知の閾値THを決定する。例えば、制御部101は、トナー帯電量Qmの絶対値が小さい場合には、上記の閾値THの値を大きくする。
制御部101は、二次転写部14の電気抵抗を検出する(ACT40)。例えば、制御部101は、二次転写バイアス電源部114を制御して測定用の定電流を、転写ローラ14aと中間転写ベルト21と含む二次転写部14に流す。例えば、測定用の定電流とは、転写バイアスの電流とは異なるものである。制御部101は、上記の定電流を流すことにより、転写ローラ14aと中間転写ベルト21に生じる電圧に基づいて二次転写部14の電気抵抗の抵抗値を導出する。二次転写部14の電気抵抗の検出の詳細については後述する。
制御部101は、二次転写部14の電気抵抗が、閾値TH以上であるか否かを判定する(ACT50)。
二次転写部14の電気抵抗が閾値TH以上である場合(ACT50:YES)、制御部101は、定電流方式を選択する。制御部101は、所定の電流値の定電流を転写バイアスとして決定し(ACT60)、処理をACT80に進める。二次転写部14の電気抵抗が閾値TH未満である場合(ACT50:NO)、制御部101は、定電圧方式を選択する。制御部101は、所定の電圧値の定電圧を転写バイアスとして決定し(ACT70)、処理をACT80に進める。
ACT60又はACT70の処理を終えた後に、制御部101は、二次転写バイアス電源部114に対して、ACT60又はACT70の何れかの処理で決定された転写バイアスを指示する(ACT80)。制御部101は、ACT80において指示した転写バイアスを用いて、印刷する(ACT90)。
以上の手順に従い、制御部101は転写制御を実施する。上記の通り制御部101は、現像の段階で検出されるトナー帯電量Qm等に応じて、転写バイアスを調整する。
上記の各段の処理の詳細な一例について、順に説明する。
[1.現像コントラスト電位によるトナー付着量制御の説明]
[1−1.現像電界に対応する現像コントラスト電位の導出]
実際の制御では現像電界に対応する量として現像コントラスト電位を定義し、その量を制御することで現像するトナーの付着量を調整する。
図4は、現像コントラスト電位について示す図である。図4において、縦軸は電圧を示す。感光体ドラム25への帯電バイアスVg1により帯電された感光体ドラム25の電位を帯電電位V01で示す。現像ローラ281に印加される電位を現像バイアス電位Vb1で示す。露光後の感光体ドラム25の表面電位を露光電位Ve1で示す。
[1.現像コントラスト電位によるトナー付着量制御の説明]
[1−1.現像電界に対応する現像コントラスト電位の導出]
実際の制御では現像電界に対応する量として現像コントラスト電位を定義し、その量を制御することで現像するトナーの付着量を調整する。
図4は、現像コントラスト電位について示す図である。図4において、縦軸は電圧を示す。感光体ドラム25への帯電バイアスVg1により帯電された感光体ドラム25の電位を帯電電位V01で示す。現像ローラ281に印加される電位を現像バイアス電位Vb1で示す。露光後の感光体ドラム25の表面電位を露光電位Ve1で示す。
例えば、感光体ドラム25の帯電電位V01が−500ボルト、現像バイアス電位Vb1が−400ボルト、露光電位Ve1が−80ボルトである場合を例示して説明する。
現像バイアス電位Vb1と露光電位Ve1との電位差を現像コントラスト電位Vcと呼ぶ。現像コントラスト電位Vcは、現像バイアス電位Vb1と露光電位Ve1の差で表され、上記の場合には320ボルトとなる。上記で例示した数値を標準値にして、シートPの種類や環境などの諸条件に応じて各電位が調整される場合、現像コントラスト電位Vcは300〜350ボルト程度の範囲になる。本実施形態では負帯電トナーを用いているので帯電電位が現像バイアス電位Vb1より低い場合(例えば帯電電位がV01の場合)には、現像ローラ281から感光体ドラム25にトナーが移動しない。帯電電位が現像バイアス電位Vb1より高い場合(例えば帯電電位がVe1の場合)には、現像ローラ281から感光体ドラム25にトナーが移動する。トナーが移動する量は、現像コントラスト電位Vcがマイナス側に大きくなるほどより多くなる。
制御部101は、センサ140によるトナー付着量制御に基づいて決定された現像コントラスト電位Vcを転写制御に利用する。
制御部101は、センサ140によるトナー付着量制御に基づいて決定された現像コントラスト電位Vcを転写制御に利用する。
[1−2.現像コントラスト電位とトナー帯電量Qmとの関係とトナー帯電量の推定]
図5は、所定量のトナーを現像させるための現像コントラスト電位Vcとトナー帯電量Qmとの関係を示す図である。図5に示すように、現像コントラスト電位Vcとトナー帯電量Qmとの関係は、トナー帯電量Qmの絶対値|Qm|(以下、単にトナー帯電量Qmという。)が多いほど、現像に必要とされる現像コントラスト電位Vcの絶対値が増加する。(以下、単に現像コントラスト電位Vcという。)トナー帯電量Qmは、現像コントラスト電位Vcの増加に応じて単調増加する。つまり、トナー帯電量Qmが多いほど、現像ローラ281上の現像剤キャリアに対するトナーの付着力が強くなり、現像ローラ281側から感光体ドラム25にトナーが移動しにくい。そこで、制御部101は、トナー帯電量Qmが多いほど、現像コントラスト電位Vcを大きくする。
図5は、所定量のトナーを現像させるための現像コントラスト電位Vcとトナー帯電量Qmとの関係を示す図である。図5に示すように、現像コントラスト電位Vcとトナー帯電量Qmとの関係は、トナー帯電量Qmの絶対値|Qm|(以下、単にトナー帯電量Qmという。)が多いほど、現像に必要とされる現像コントラスト電位Vcの絶対値が増加する。(以下、単に現像コントラスト電位Vcという。)トナー帯電量Qmは、現像コントラスト電位Vcの増加に応じて単調増加する。つまり、トナー帯電量Qmが多いほど、現像ローラ281上の現像剤キャリアに対するトナーの付着力が強くなり、現像ローラ281側から感光体ドラム25にトナーが移動しにくい。そこで、制御部101は、トナー帯電量Qmが多いほど、現像コントラスト電位Vcを大きくする。
制御部101は、トナー付着量制御に基づいて決定された現像コントラスト電位Vcから図5の関係を用いてトナー帯電量Qmを推定する。トナー付着量制御とは、調整用パターンTPを印字して所望の濃度を得られるように、トナーの付着量を調整する制御のことである。例えば、センサ140は、現像された調整用パターンTPの状態を、中間転写ベルト21上で検出する。制御部101は、センサ140の検出値に応じて中間転写ベルト21におけるトナー付着量をほぼ一定になるように、現像コントラスト電位Vcを調整する。
なお、露光電位Ve1は、露光後感光体表面電位と呼ばれることがある。制御部101は、露光後感光体表面電位を、感光体ドラム25の回転数と、感光体ドラム25の温度と露光に使用されるレーザーパワーから導出する。例えば、露光後感光体表面電位と、感光体ドラム25の回転数と、その温度と、レーザーパワーとの関係は、予め定められている。その対応関係を示す情報はテーブル化され、記憶部102に格納されていてもよい。
[1−3.検出されたパターン濃度に基づいた現像コントラスト電位の調整の手順]
制御部101は、例えば、検出されたパターン濃度に基づいた現像電界の調整を次の手順により実施する。図6は、現像電界を推定する処理の一例を示すフローチャートである。
制御部101は、例えば、検出されたパターン濃度に基づいた現像電界の調整を次の手順により実施する。図6は、現像電界を推定する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部101は、現像コントラスト電位Vcの初期値として、予め設定されている標準値を設定する(ACT11)。例えば、上記の標準値は、記憶部102に格納されている。
次に、制御部101は、現像コントラスト電位Vcの設定値における所定の調整用パターンTPを現像する(ACT12)。
次に、制御部101は、センサ140に中間転写ベルト21表面のパターン濃度を検出させる(ACT13)。
次に、制御部101は、センサ140により検出されたパターン濃度が所定濃度範囲内か否かを、濃度範囲閾値に基づいて判定する(ACT14)。
パターン濃度が所定濃度範囲外の場合(ACT14:NO)、制御部101は、濃度範囲閾値に基づいて濃度を判定する(ACT15)。
ACT15の判定により、濃度範囲閾値に対して濃度が高い場合、制御部101は、現像コントラスト電位Vcを所定量小さくして(ACT16)、処理をACT12に進める。
ACT15の判定により、濃度範囲閾値に対して濃度が低い場合、制御部101は、現像コントラスト電位Vcを所定量大きくして(ACT17)、処理をACT12に進める。
パターン濃度が所定濃度範囲内の場合(ACT14:YES)、制御部101は、現像コントラスト電位Vcの値が適切と判定し、現像コントラスト電位Vcを確定して(ACT18)、一連の処理を終える。
以上のようにして、制御部101は、中間転写ベルト21表面のトナー付着量が環境などの影響を受けずにほぼ一定になるように、現像コントラスト電位Vcを調整する。
上記では制御部101は、パターン濃度が所定範囲内になるように、現像コントラスト電位Vcを大きくしたり小さくしたりして印刷することを、繰り返す。このとき制御部101は、少なくとも帯電バイアスVg及び現像バイアスVb1の電位の何れかを調整して、現像コントラスト電位Vcを調整する。制御部101は、検出されたパターン濃度が濃度目標範囲に収まるように、上記の現像コントラスト電位Vcを調整する。上記の調整が完了することにより、感光体ドラム25及び中間転写ベルト21へのトナーの付着量が適正な量になる。
[2.転写バイアスの方式を切り替える条件の調整]
図7は、トナー帯電量に対する二次転写ローラ抵抗値の判定条件を示す図である。同図は、トナー帯電量Qm[μC/g(マイクロクーロン/グラム)](横軸)に対する二次転写ローラ抵抗値[Ω(オーム)](縦軸)のグラフである。トナー帯電量Qmは、トナーの単位重量M当たりのトナーに帯電した電荷量Qである。
図7は、トナー帯電量に対する二次転写ローラ抵抗値の判定条件を示す図である。同図は、トナー帯電量Qm[μC/g(マイクロクーロン/グラム)](横軸)に対する二次転写ローラ抵抗値[Ω(オーム)](縦軸)のグラフである。トナー帯電量Qmは、トナーの単位重量M当たりのトナーに帯電した電荷量Qである。
図7に示す曲線THは、転写バイアスの方式を切り替える閾値である。制御部101は、この曲線THより抵抗値が同じ又は高い領域では、定電流方式の転写バイアスを選択し、この曲線THより抵抗値が低い領域では、定電圧方式の転写バイアスを選択する。
図7に示す曲線THは、トナー帯電量Qmが増加するにつれ、抵抗値に対応する値が単調に減少する。つまり、トナー帯電量Qmが高いほど、抵抗値に対応する値が小さくなる。さらに曲線THは、下に凸に湾曲している。トナー帯電量Qmが少ないほど、抵抗値に対応する値の変化が大きくなる。
例えば、この曲線THを式(1)によって定式化してもよい。
TH=(AxQmB)/L ・・・(1)
上記の式(1)において、Aが正の実数であり、Bが負の実数である。定数であるAとBの一例を、式(2)と式(3)に示す。
A=2.05x1011 ・・・(2)
B=−0.875 ・・・(3)
B=−0.875 ・・・(3)
また、上記の式(1)において、Lがローラの延伸方向、つまり軸方向の長さ[mm]である。ローラは、例えば、ローラ22d、感光体ドラム25、転写ローラ29の何れでもよい。なお、Lは、上記のローラの延伸方向の長さに代えて、中間転写ベルト21の幅であってもよい。
上記の式(1)は、上記の曲線THとしての傾向を満足することに加えて、ローラの延伸方向の長さLを変数にとる。つまり、ローラの延伸方向の長さLが長いほど、閾値THの値が小さくなり、その結果、定電流制御が選択されにくくなる。
なお、ローラは、同じ外径で同じ材質でも、その延伸方向(画像幅方向)の長さLが変わると抵抗値が変わる。ローラの長さLによって、閾値THを変えることが必要とされる。上記の式(1)は、式中にローラの長さLを変数に含むことにより、ローラの延伸方向の長さを、異なる長さに代えて構成する場合の対応も容易である。
[3.二次転写部14の電気抵抗の検出と判定]
制御部101は、二次転写部14(例えば、転写ローラ14aと中間転写ベルト21を含む範囲)の電気抵抗に基づいて、二次転写部14へのバイアスの印加方式を決定する。
制御部101は、二次転写部14(例えば、転写ローラ14aと中間転写ベルト21を含む範囲)の電気抵抗に基づいて、二次転写部14へのバイアスの印加方式を決定する。
二次転写部14は、その電気抵抗が比較的高い場合、定電流方式の転写バイアスでトナー画像を転写しても、印字幅の影響をうけにくく、印字幅の狭いトナー画像を転写することができる。これは、非画像部に流れる電流が二次転写部14の電気抵抗によって抑制されることによる。
そこで、制御部101は、上記のように決定される閾値に基づいて、二次転写部14へのバイアスの印加方式を決定する。例えば、制御部101は、二次転写部14へのバイアスの印加方式を定電圧方式にすることを基本にする。さらに、制御部101は、二次転写部14の電気抵抗の値がある閾値以上の場合には、二次転写部14へのバイアスの印加方式を定電流方式とする。
図7を参照して、冬季などの乾燥状態と夏季などの湿潤状態とを例示して、異なる環境状態のもとでの制御について説明する。
空気が乾燥状態にある場合、長期間保存されるとシートP中の水分が抜けていき、シートP並びに二次転写ローラ14aの電気抵抗が高くなる傾向がある。トナーが開封されてから乾燥状態が進行し、それに伴ってトナー帯電量Qmが高くなる傾向がある。上記の基本的な傾向に対し、状況によりトナー帯電量Qmの値が環境の乾燥状態と独立して変化することがある。つまり、空気が乾燥状態にある場合、事象がZ1の範囲にばらつく。
空気が乾燥状態にある場合、長期間保存されるとシートP中の水分が抜けていき、シートP並びに二次転写ローラ14aの電気抵抗が高くなる傾向がある。トナーが開封されてから乾燥状態が進行し、それに伴ってトナー帯電量Qmが高くなる傾向がある。上記の基本的な傾向に対し、状況によりトナー帯電量Qmの値が環境の乾燥状態と独立して変化することがある。つまり、空気が乾燥状態にある場合、事象がZ1の範囲にばらつく。
上述の通り、空気が乾燥状態にある場合には、定電流制御を選択することが望まれる。図7に示すZ1の範囲は、曲線THより抵抗値が高い範囲に収まる。この判定条件に従えば、制御部101は、Z1の範囲にばらつく各事象について定電流方式を選択することができる。
空気が湿潤状態にある場合、シートP並びに二次転写ローラ14aや中間転写ベルト21などの電気抵抗が低くなる傾向がある。トナー帯電量Qmは、湿度が高いことにより少なくなる。つまり、空気が湿潤状態にある場合、事象がZ2の範囲にばらつく。
上述の通り、空気が湿潤状態にある場合には、定電圧方式を選択することが望まれる。図7に示すZ2の範囲は、曲線THより抵抗値が低い範囲に収まる。この判定条件に従えば、制御部101は、Z2の範囲にばらつく各事象について定電圧方式を選択することができる。
なお、図7に示すZ1とZ2の範囲は、シートPの種類、厚さ、材質、含有成分などの組み合わせにより異なることもある。制御部101は、上記の組み合わせにより、Z1とZ2の範囲を決定する。制御部101は、上記のように決定した範囲に基づいて、上記の式(2)と式(3)の定数の値を調整するようにしてもよい。
本実施形態では、二次転写部14は、定電流又は定電圧の何れかの転写バイアスが中間転写ベルト21に印加され、中間転写ベルト21上にトナーによって形成される画像をシートPに転写する。電源部110は、二次転写部14に印加する転写バイアスを発生する。制御部101は、転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する判定の閾値THを、中間転写ベルト21に付着したトナーの検出結果に基づいて調整する。制御部101は、二次転写部14の電気抵抗に対応して変化する指標値と閾値THとに基づいて転写バイアスの方式を決定するようにした。これにより、画像形成装置1は、環境の変化に影響されることなく、印刷品質を確保することができる。なお、上記の二次転写部14の電気抵抗は、転写ローラ14aと、中間転写ベルト21と、ローラ22dの一部又は全部の電気抵抗を含む。
また、制御部101は、中間転写ベルト21に付着したトナーの検出結果に基づいて導出されるトナー帯電量Qmに基づいて閾値THを調整する。これにより、トナー帯電量Qmの変動による影響を低減させることができる。
また、制御部101は、中間転写ベルト21に付着したトナーの検出結果に基づいてトナー帯電量Qmを導出する。制御部101は、導出されるトナー帯電量Qmと転写ローラ14aの延伸方向の長さに基づいて閾値THを調整する。
また、制御部101は、二次転写バイアス電源部114を制御して、二次転写部14に一定の電流(定電流)を流す。制御部101は、二次転写部14に定電流を流して生じる電圧に基づいて二次転写部14の電気抵抗の抵抗値を導出する。上記の電気抵抗の抵抗値が、判定条件として定められた閾値TH以上の場合に、制御部101は、バイアスの方式を定電流方式にする。上記の抵抗値が閾値TH未満の場合に、制御部101は、バイアスの方式を定電圧方式にする。これにより、上記の電気抵抗の抵抗値に基づいた閾値THを基準に、上記の電気抵抗の抵抗値を判定することにより、環境の変化による電気抵抗の抵抗値の変化の影響を低減する。なお上記の二次転写部14の電気抵抗の抵抗値を導出する際の定電流は、転写時のバイアスとする定電流と互いに異なる電流値をとるものであってもよい。或いは、上記の二次転写部14の電気抵抗の抵抗値を導出する際の定電流は、バイアスとする定電流の変動範囲内から決定される代表値にしてもよい。また、制御部101は、上記に代え、二次転写部14に一定の電圧(定電圧)を印加することにより流れる電流に基づいて二次転写部14の電気抵抗の抵抗値を導出してもよい。
また、制御部101は、中間転写ベルト21に付着したトナーを検出するセンサ−からの検出結果に基づいて、トナーの付着量を制御する。制御部101は、トナー付着量制御により、所定のトナーの付着量を現像するのに必要な現像電界(現像コントラスト電位Vc)を検出する。制御部101は、図5の関係と図7の関係とを用いて検出した現像電界(現像コントラスト電位Vc)の値に対応する判定条件としての閾値THを導出することもできる。これによれば、制御部101は、所定のトナー量を付着させるのに必要な現像電界(現像コントラスト電位Vc)に基づいて閾値THを調整する。制御部101は、現像電界(現像コントラスト電位Vc)の変化の影響を低減し、印刷品質を確保する。
また、制御部101は、検出した現像電界(現像コントラスト電位Vc)の値に対応するトナー帯電量を推定し、トナー帯電量を変数に含めて閾値を導出する。制御部101は、トナー帯電量の変化の影響を低減し、印刷品質を確保する。
また、制御部101は、バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れを選択するかを決定する判定に、二次転写部14の電気抵抗による制限を設ける。これにより、冬場のような乾燥環境下で、その乾燥状況がばらつく状況のもとであれば定電流方式を選択でき、シートPへの転写が安定して行える。また、上記の実施形態によれば、多湿環境下では定電圧方式を選択できる。
また、制御部101は、バイアスの方式を決定する判定における閾値を、定式化したことにより、その値の管理が容易になる。上記の式に転写ローラ14aの延伸方向の長さを変数に含めたことにより、印字幅が狭い機体への応用が容易になり、その場合の転写不足が生じ得る頻度を低減できる。
また、制御部101は、トナー帯電量Qmが比較的低い場合には閾値THを比較的高く設定することにより、定電流方式が選択されにくくする。制御部101は、トナー帯電量Qmが比較的高い場合には閾値THを比較的低く設定することにより、定電流方式が選択され易くする。高湿環境ではトナー帯電量Qmが低くかつ、転写ローラ14aの抵抗が低い。制御部101は、上記のような閾値THを設定することで、高湿環境下で定電流方式を選択することを抑止できる。
また、制御部101は、正規原稿についての画像転写が始まる前に、調整用パターンTPを用いて調整した結果を利用して、正規原稿の画像転写を実施する。収納部31aに収納される同種の複数枚のシートPに対して印刷する場合には、制御部101は、印刷条件が変わるまで調整用パターンTPを用いる調整を実施しなくてもよい。
なお、センサ140は、感光体ドラム25の表面に形成される調整用パターンTPの像の濃度を検出するように構成してもよい。
なお、上記の実施形態の説明は、二次転写部14による二次転写に適用する事例であるが、同様の手法を、感光体ドラム25から中間転写ベルト21への一次転写に適用してもよい。
以上述べた実施形態によれば、画像形成装置1は、画像形成部23と、二次転写部14と、電源部110と、センサ140と、抵抗検出部と、制御部101と、を持つ。画像形成部23は、トナー像を形成する。転写部14は、画像形成部23によって形成されるトナー像をシートP上に転写する。電源部110は、二次転写部に定電流又は定電圧の何れかの転写バイアス電圧を供給する。センサ140は、画像形成部23により形成されたトナー像の状態を検出する。抵抗検出部は、二次転写部14に一定の電流又は電圧を印加することにより、二次転写部14の抵抗値を検出する。制御部101は、センサ140の検出結果と前記抵抗検出部の検出結果とに基づき、前記転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する。これにより、画像形成装置1は、環境の変化に影響されることなく、印刷品質を確保することができる。なお、上記の二次転写部14の電気抵抗は、転写ローラ14aと、中間転写ベルト21と、ローラ22dの一部又は全部の電気抵抗を含む。二次転写バイアス電源部114と制御部101は、上記の抵抗検出部の一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…画像形成装置、3…スキャナ部、4…プリンタ部、11…中間転写部、12…給紙部、13…搬送路、14…二次転写部(転写部)、14a…転写ローラ(二次転写体)、15…定着部、16…排紙部、21…中間転写ベルト(転写部、中間転写体)、22a,22b,22c,22d…ローラ、23…画像形成部(トナー象形成部)、24…クリーナー、25…感光体ドラム、26…帯電部、27…露光部、28…現像部、29…転写ローラ、31…給紙カセット、32…ピックアップローラ、100…コントローラ、101…制御部(抵抗検出部)、102…記憶部、110…電源部、111…帯電バイアス電源部、112…現像バイアス電源部、113…一次転写バイアス電源部、114…二次転写バイアス電源部(抵抗検出部)、120…操作パネル、130…駆動制御部、140…センサ(状態検出部)。
Claims (5)
- トナー像を形成するトナー像形成部と、
前記トナー像形成部によって形成されるトナー像を媒体上に転写する転写部と、
前記転写部に定電流又は定電圧の何れかの転写バイアス電圧を供給する電源部と、
前記トナー像形成部により形成されたトナー像の状態を検出する状態検出部と、
前記転写部に一定の電流又は電圧を印加することにより、前記転写部の抵抗値を検出する抵抗検出部と、
前記状態検出部の検出結果と前記抵抗検出部の検出結果とに基づき、前記転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する制御部と、
を備える画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置であって、
前記転写部は、トナー像が一次転写される中間転写体と、前記中間転写体から前記媒体上に転写する二次転写体とを含み、
前記制御部は、
前記状態検出部の検出結果に基づいて導出される前記トナーの帯電量に基づいて前記判定条件を調整する。 - 請求項2記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記状態検出部の検出結果に基づいて前記トナーの帯電量を導出し、前記トナーの帯電量と前記二次転写体の延伸方向の長さに基づいて、前記転写バイアス電圧を前記二次転写体に供給する転写バイアスの方式を決定するための判定条件を調整する。 - 請求項1から請求項3の何れか1項記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記転写バイアスとは別の定電流を前記転写部に流すことにより、前記転写部に生じる電圧に基づいて前記電気抵抗の抵抗値を導出し、
前記電気抵抗の抵抗値が、前記判定条件として定められた閾値以上の場合に、前記転写バイアスの方式を定電流方式にして、前記抵抗値が前記閾値未満の場合に、前記転写バイアスの方式を定電圧方式にする。 - トナー画像を、媒体上に転写する転写部と、
前記転写部に定電流又は定電圧の何れかの転写バイアス電圧を供給する電源部と、
前記転写バイアスの方式を定電流方式と定電圧方式の何れにするかを決定する判定の判定条件を、前記トナー像形成部により形成されたトナー像の状態の検出結果に基づいて調整し、前記転写部の電気抵抗に対応して変化する指標値と前記判定条件とに基づいて前記転写バイアスの方式を決定する制御部と、
を備える転写装置。
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