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JP2018013170A - ライニング型バタフライバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐薬品性や耐熱性に優れたライニング型のバタフライバルブであり、特に、弁翼側のシール性を向上し、大口径の場合にもバックアップラバーの圧縮に必要な力が過大にならず、シートライナーとジスクとのシール力を適正な状態に確保し、操作トルクの上昇を抑制できるライニング型バタフライバルブを提供する。【解決手段】シートライナー3で被覆された筒形のボデー2内にライニングされたジスク4が軸着部20を介して回転自在に設けられている。ボデー2の内周面に形成された収容溝30とシートライナー3との間に装着されるバックアップラバー5を有し、このバックアップラバー5は、収容溝30の外径側装着面33に装着される底面32とこの底面32に隣接する側面42とが設けられ、この側面42と収容溝30との間の一部又は全部に、双方の接触が回避される空間Sが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ライニング型バタフライバルブに関し、特に、弁体及び弁箱内周面に樹脂ライニングが施された大口径のバタフライバルブに適した樹脂ライニング押圧用のバックアップラバーの装着構造に関する。
化学薬品等のプラントで高腐食性流体を流す場合や、食品関連の流路などに用いられるバタフライバルブとして、弁体の金属製芯体が樹脂ライニングされ、弁箱の内周面に樹脂シートリングが装着された、いわゆるライニング構造のバタフライバルブが知られている。この場合、ライニング材料としては、耐薬品性や耐熱性に優れたフッ素樹脂が通常使用されるが、フッ素樹脂は弾性に乏しく、特に、弁翼と弁箱側とのシール部付近では弁閉のタイミングで押圧シールする構造であるため、シール性の確保が難しくなって漏れを生じやすい。そこで、このようなバタフライバルブでは、一般的に、シートリングの背面側にゴム製のバックアップリングが設けられ、大口径の場合にも、このバックアップリングの弾性反発力を利用してシートリングを弁体に押し付けて弁翼側の弾性力不足を補うことが多い。
この種のバックアップリングを備えたバタフライバルブとして、例えば、特許文献1や特許文献2のバタフライ弁が開示されている。これらのバタフライ弁では、弁箱である弁本体の弁翼側に凹状溝が形成され、この凹状溝にバックアップリングが嵌合状態で装着され、凹状溝へのバックアップリングの充填率によりシール性が発揮される。凹状溝のバックアップリング外周面の当接側である内周面には複数の溝部が形成されている。これらのバルブでは、弁閉時に凹状溝の底面、側面でバックアップリングが圧縮された状態で、シートリングと弁体とのシール性を向上させようとするものである。
これらの場合、バックアップリングに熱膨張が生じたときには、この熱膨張による体積増加分が溝部に逃がされ、これによって、弁閉動作時の弁体のトルク上昇が抑制され、シール性の低下が抑制されるものとされている。
特許文献3のバタフライ弁では、弁本体には、バックアップリングが嵌入状態で装着される凹状溝が形成され、一方、バックアップリングには、その半径方向外側の両隅部に環状の逃がし溝が形成されている。このバタフライ弁では、バックアップリングの熱膨張による体積増加分が逃がし溝内に埋められるように逃がされることで、シートリングの弁体側への隆起が防がれ、弁体とシートリングとの良好なシール状態が確保されるものとされている。
一方、本出願人により、特許文献4のバタフライバルブのシール構造が出願されている。このバタフライバルブでは、弁開時には、バックアップラバーの弾性力でシートライナー内径がジスク外径よりも小径に変形され、一方、弁開時には、シートライナー内径が、ジスクの押圧で変形前のジスク外径と同径に設定される。これにより、弁閉操作時に、樹脂ライニング層を圧縮する力を必要とすることなく操作トルクの上昇を抑え、一定の低い操作トルクで容易に開閉操作可能になっている。
特開2003−166654号公報 実開平3−72161号公報 実開平3−105772号公報 WO2015/147197号公報
特許文献1や特許文献2のバタフライ弁では、バックアップリングや凹状溝の寸法公差が大きい場合、バックアップリングの側面が強く押圧された状態で凹状溝に装着されるため、特に、バックアップリングの側面(バックアップリングの幅)の寸法公差を調整する必要がある。仮に、バックアップリングが凹状溝に強く押圧された状態で弁閉状態に操作すると、弁体の押圧でバックアップリングが大きく圧縮変形し、その変形の逃げ場が、側面の規制により底面側(弁箱への装着側)と内径側(弁体とのシール側)に限られることになる。しかも、バックアップリングが流体等の熱の影響で熱膨張すると、この熱膨張による体積増加分の逃げ場が溝部だけでは不足になり、内径側がシートリング側に膨張変形するおそれがある。この場合、膨張部分がシートリングと弁箱との間に入り込み、シートリングが内径方向(弁体とのシール側)に大きく変形する可能性があり、その結果、弁閉操作時にはシートリングと弁体との間には、シールするために必要な力より過剰な力が働いて、操作トルクの上昇を招くことになる。
特許文献3のバタフライ弁においては、バックアップリングの半径方向外側の両隅部に逃がし溝が設けられている。しかし、この場合にも、バックアップリングが熱膨張し、その体積増加分を逃がし溝で吸収しきれないときには、その体積増加分がシートリング側に膨出変形し、弁座シール性の悪化や操作トルクの上昇につながる場合がある。
特許文献4におけるバタフライ弁においても、バックアップラバーの熱膨張によりシートリングが弁体側に膨出するおそれがある。特に、このバルブでは、バックアップラバーの適切なつぶし代を確保するため、その厚さが高さと同じ寸法に設けられている。このため、例えば、250Aや300Aなどの大口径のバルブになると、バックアップラバーの体積が大きくなり、これに加えて、凹状溝も含めた寸法公差のばらつきも生じた場合、シートライナーの適切な内径の確保がより難しくなり、操作トルクの上昇の可能性が高くなる。
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、耐薬品性や耐熱性に優れたライニング型のバタフライバルブであり、特に、弁翼側のシール性を向上し、大口径の場合にもバックアップラバーの圧縮に必要な力が過大にならず、シートライナーとジスクとのシール力を適正な状態に確保し、操作トルクの上昇を抑制できるライニング型バタフライバルブを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、シートライナーで被覆された筒形のボデー内にライニングされたジスクが軸着部を介して回転自在に設けられたバタフライバルブにおいて、ボデーの内周面に形成された収容溝とシートライナーとの間に装着されるバックアップラバーを有し、このバックアップラバーは、収容溝の外径側装着面に装着される底面とこの底面に隣接する側面とが設けられ、この側面と収容溝との間の一部又は全部に、双方の接触が回避される空間が設けられているライニング型バタフライバルブである。
請求項2に係る発明は、収容溝の内径側の開口部の幅が、バックアップラバーの内径側の幅よりも広く形成されていると共に、収容溝の外径側装着面の幅が、バックアップラバーの底面の幅と略同じ広さに形成されているライニング型バタフライバルブである。
請求項3に係る発明は、シートライナーの内径は、弁開時においてはバックアップラバーの弾性力で変形されてジスクの外径よりも小径を成し、一方、弁閉時においてはジスクの押圧で変形されてバックアップラバーの弾性力で小径に変形される前の径を成し、この変形前の内径がジスク外径と同径(公差を含む)に設けられているライニング型バタフライバルブである。
請求項4に係る発明は、開口部と外径側装着面との間に、この外径側装着面に向けて傾斜するテーパ面が設けられているライニング型バタフライバルブである。
請求項1に係る発明によると、ボデーをシートライナーで被覆し、ジスクをライニングしていることで耐薬品性や耐熱性に優れ、バックアップラバーを設けていることで、特に、バックアップラバーの弾力性により、弁翼側のシートライナーとジスクとのシール性が向上する。バックアップラバーの側面と収容溝との間の一部又は全部に、これら双方の接触を回避する空間を設けていることで、この空間が、少なくとも弁閉時におけるバックアップラバーの側面の押し広がりを吸収する機能を発揮する。これによって、バルブが大口径の場合であっても、バックアップラバーの圧縮に必要な力を抑えつつ弾性力を確保し、シートライナーとジスクとのシール力を適正な状態に確保して、操作トルクの上昇を抑制しながらバルブを開閉操作できる。
請求項2に係る発明によると、収容溝の開口部の幅をバックアップラバーの内径側の幅よりも広く形成しているため、弁閉時のバックアップラバーと収容溝の開口部側との空間を維持して、バックアップラバーの圧縮に伴う変形や体積増加分の逃げ場を確保できる。収容溝の外径側装着面の幅をバックアップラバーの底面の幅と略同じ広さに形成しているため、バックアップラバーの基部側を位置決めして横ずれを防止できる。このため、バックアップラバーをジスクの弁翼側シール面に沿って配置した状態を維持し、バックアップラバーでシートライナーを均等にジスク側に押圧できる。
これらのことから、大口径の場合であっても、バックアップラバーの弾性機能を維持して過剰なシール力の発生を防ぎ、低トルク性を発揮しながら操作して弁閉時には高シール性を確保できる。
請求項3に係る発明によると、弁閉操作時に樹脂ライニング層を圧縮する力を必要とすることなく、操作トルクの上昇を抑制しつつ優れたシール性を発揮できる。しかも、大口径に設ける場合、この大口径化に伴って樹脂ライニング層が大きくなって厚みが増加した際にも、このライニング層を圧縮する力を加えることなく弁閉シール状態に操作でき、一定の低い操作トルクを維持して容易に開閉操作可能となる。
請求項4に係る発明によると、開口部と外径側装着面との間にテーパ面を設けていることで、バックアップラバーの収容溝への装着時にはテーパ面がガイドとなり、このテーパ面でバックアップラバー底面側を収容溝の外径側装着面まで確実に案内し、バックアップラバーを収容溝の所定位置に容易に装着しながら簡単に組立てできる。
本発明のライニング型バタフライバルブの実施形態を示す一部切欠き斜視図である。 バタフライバルブの中央縦断面図である。 バルブの弁閉状態を示す中央横拡大断面図である。 シートライナーの装着状態を示す一部省略断面図である。(a)はバックアップラバーの非装着状態を示す一部省略断面図である。(b)はバックアップラバーの装着状態を示す一部省略断面図である。 バルブの弁開状態を示す中央横断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 図5の要部拡大断面図である。 バタフライバルブの比較例を示す拡大断面図である。 (a)はバックアップラバーの圧縮率と操作トルクとの関係を示す概念図である。(b)はバックアップラバーとシートライナーの概念図である。 本発明のライニング型バタフライバルブの他の実施形態を示す要部拡大断面図である。 本発明のライニング型バタフライバルブの更に他の実施形態を示す要部拡大断面図である。
以下に、本発明におけるライニング型バタフライバルブのシール構造の好ましい実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1においては、本発明のライニング型バタフライバルブの実施形態の一部切欠き斜視図、図2においては、図1の中央縦断面図を示している。
図1、図2において、バタフライバルブ(以下、バルブ本体1という)は、例えば、半導体製造用プラントや食品関連の管路等に用いられ、筒形のボデー2、シートライナー3、ジスク4、バックアップラバー5、ステム6を有し、このステム6は、上部ステム6a及び下部ステム6bを有している。
ボデー2は、例えばダクタイル鋳鉄などの鋳鉄により成形され、上部ボデー2a、下部ボデー2bを有する上下に分割可能な態様に設けられ、ボルト10により一体に着脱可能に固定される。ボデー2には、流路口11とフランジ12とが設けられ、これらはシートライナー3で被覆される。上部ボデー2a、下部ボデー2bのステム6の軸装側には軸装穴13が設けられ、この軸装穴13に上部ステム6a、下部ステム6bがそれぞれ装着される。
軸装穴13のジスク4の装着側には軸着部20が設けられ、この軸着部20は、リング体21、シーリングブッシュ22、Oリング23、ベアリング24を有している。ジスク4は、ライニングされた状態で軸着部20を介してボデー2内に回転自在に設けられ、軸着部20が軸シール部位となる。軸着部20の上下には、コイルスプリングからなるスプリング25が装着される。
図2〜図7に示すように、上下部ボデー2a、2bのジスク4とのシール側である内周面には、円周状の収容溝30が形成され、この収容溝30とシートライナー3との間にバックアップラバー5が装着される。収容溝30は、バックアップラバー5に形成された端面5aの天地の各軸シール部位20への密着に支障のない円周長さに設けられ、本実施形態では、ボデー2のシーリングブッシュ22の挿入孔に連通するように形成されている。
図6、図7において、収容溝30の内径側には開口部31が設けられ、この開口部31からバックアップラバー5が収容可能に設けられる。開口部31の幅W1は、バックアップラバー5の内径側の幅W2よりも広く形成される。一方、収容溝30の外径側には、バックアップラバー5の底面32側(外径側)が装着される装着面33が形成され、この装着面33の幅W3は、バックアップラバー5の底面32の幅W4と略同じ広さに形成される。
なお、開口部31の幅W1は、広げすぎると後述する軸シール部位20のリング体21やベアリング24をボデー2で支持しにくくなることから、これら軸シール部位20を構成する部品のボデー2による支持に影響のない寸法に設定する。
収容溝30において、開口部31と装着面33との間の一部には、この装着面33に向けて傾斜するテーパ面40が設けられ、このテーパ面40を介して開口部の幅W1>装着面の幅W3の関係が確保されている。テーパ面40は、装着面33からやや離れた内径側に適宜の傾斜角度及び長さで設けられ、テーパ面40と装着面33との間には、装着面の幅W3と同じ幅のガイド溝41が所定深さにより形成される。
ガイド溝41には、バックアップラバー底面32側が嵌め込み可能に設けられ、これによってバックアップラバー5が保持される。テーパ面40は、開口部31と装着面33との幅の広さの差を埋めることができものであれば、その傾斜角度や長さにこだわることはなく、開口部31と装着面33との間の任意の一部に設けたり、或は開口部31から装着面33までの全部に渡って形成されていてもよい。テーパ面40を収容溝30の一部に設ける場合、図7に示すように、装着面33からやや内径側の位置から、例えば、60°程度の適宜の傾斜角度で設けるとよい。図の場合、ガイド溝41によるバックアップラバー底面32側の保持機能に加えて、後述する空間Sが十分に確保される。
図1〜図3において、バックアップラバー5は、例えばFKM(フッ素ゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)などの弾性を有するゴム材等により所定の幅及び長さに形成される。バックアップラバー5は収容溝30に装着され、シートライナー3の背面側に設けられる。これにより、バックアップラバー5でシートライナー3が内径側に押圧され、ジスク4の弁閉時に、特に、弁翼側のシール性が向上する。
バックアップラバー5には、収容溝30の装着面33に装着される前述の底面32と、この底面32に隣接する側面42とが設けられる。側面42は、この側面42と対向する収容溝30の対向面43との間の一部に空間Sを形成可能な形状に設けられ、この空間Sにより、バックアップラバー5と収容溝30との間の接触が回避される。
バックアップラバー5は、断面略正方形状で短尺状に設けられ、一定のつぶし率(圧縮率)に対する弾性力が確保される。仮に、厚さが極端に薄く形成されている場合、寸法のバラツキによりつぶし率の変動幅が大きくなり、弁閉時の操作トルクが急に上昇したり、または封止悪化する可能性が高くなる。また、厚さが極端に厚すぎる場合には、ボデー2の最大外径と最小外径が配管の寸法より制限される条件の下で、収容溝30を深い寸法に設定しなければならず、ボデー2の耐圧強度を満足させるための最小肉厚を確保できない可能性が生じる。さらに、熱膨張による影響が大きくなり、弁閉時の操作トルクが急に上昇するという問題も生じる。
バックアップラバー5は、弁翼側端面5bで分割され、これにより弁翼側の中央付近の弾性力が、天地部位すなわちジスク4のボス面4aと接触する部分と隣接する隣接付近に比して弱く設定され、弁翼部位の中央付近におけるシートライナー3の内径側への変形が低減されている。
より詳細には、図2の左右のバックアップラバー5は、天地部位から最も離れた弁翼位置、すなわち弁翼部位の中央付近でそれぞれ2等分に分割され、天地部位に挟まれた左右に各2本、合計4本が円周方向に配置されている。分割されたバックアップラバー5は同一形状に設けられる。
バックアップラバー5の天地側端面5aは、リング体21、シーリングブッシュ22の外周面に沿うような凹状曲面に設けられる。この場合、端面5aを軸シール部位20に密着させた位置決め状態でバックアップラバー5が配置され、軸シール部位20との境界付近においてもその弾性力をシートライナー3に機能させて、弁翼部位全体のシール性が向上する。端面5aはフラット形状に設けられていてもよく、この場合、既存のバックアップラバー5の端面を加工することなく使用可能となる。
シートライナー3は、例えばPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂などの樹脂製材料により所定の肉厚に設けられ、前述のボデー2内周側に被覆されて高い耐食性や耐熱性を発揮可能に設けられる。シートライナー3は、ボデー2内周側に装着される環状部3aと、この環状部3aの両端外周縁に突設形成されたフランジ部3bとを有し、環状部3aの上下部ステム6a、6bの装着位置には、筒状ライニング部3c、3cが一体に形成され、これら筒状ライニング部3cを介して上下部ステム6a、6bがそれぞれ挿入可能に設けられる。
シートライナー3は、図5のジスク4の弁開時には、バックアップラバー5の弾性力で縮径方向に変形され、一方、図3の弁閉時には、ジスク4外周面の押圧によりバックアップラバー5の弾性力に抗して拡径方向に圧縮変形される。この場合、図5の弁開時のシートライナー3の内径φd1は、バックアップラバー5の弾性力でジスク4の外径φDよりも小径を成すように設けられる。一方、図3の弁閉時のシートライナー3の内径φd2は、ジスク4の押圧で圧縮変形されてバックアップラバー5の弾性力で小径に変形されるときの径よりも、前の径を成すように大径に設けられ、この変形前の内径φd2は、ジスク外径φDと同径(公差を含む)に設けられる。
シートライナー3の弁翼側内周には、円弧状の内周シール面45が形成される。内周シール面45は、流路軸芯方向と平行な平面であり、また、ジスク4のシール部4bは、円板状のジスク4と同芯状の球面の一部である、R状に形成されている。これら内周シール面45とシール部4bとにより構成される弁座シールは、両部位の接触面積が線状に細い、いわゆる「線シール」であるため、摩擦力が小さく、弁閉時の操作トルクの上昇が低く抑えられている。
本実施形態における内周シール面45の背面側には、前述した4本のバックアップラバー5がボデー2との間に配設され、このバックアップラバー4により内周シール面45が縮径方向に押圧される。
図2に示すように、ジスク4は、芯金50、ライニング部51を有している。芯金50は、例えば、ステンレス合金を材料として円盤状に形成され、この芯金50の接液面となる表面には、PFA等のフッ素樹脂等の樹脂材料が所定の肉厚で被覆されてライニング部51が設けられる。
ライニング部51は、ジスク4の天地側のボス面4aとステム6の外周の一部とを被覆する軸筒ライニング部52を有し、芯金50の適宜位置に形成された貫通孔50aを介して芯金50の外周囲に一体に被覆されてこの芯金50からの離脱が防がれた状態で一体化されている。
ジスク4の天地側には、ボス面4aからなる天地シール部位が設けられ、このジスク4のシール部位は、前記天地部位が接触シールする部位と、この天地部位以外の弁翼部位とから成っている。これにより、天地部位により、弁開から弁閉状態までのシートライナー3との天地側のシール性が確保され、弁翼部位により、弁閉状態のシートライナー3との弁翼側のシール性が確保される。図3の弁閉状態には、天地部位と弁翼部位とによるシールによりシートライナー3の内周面全体に渡ってシール性が発揮される。
図2に示すように、ジスク4の天地側にはステム挿入孔53が形成され、更に天側のステム挿入孔53には角形穴部54が形成される。角形穴部54には、上部ステム6a、ステム挿入孔53には下部ステム6bがそれぞれ挿入嵌合され、これにより、ジスク4は、ボデー2の上下の軸着部20を介して、上部ステム6a、下部ステム6bで軸装され、上部ステム6a側の回動によりボデー2内に開閉自在に設けられている。
一方、軸シール部位20側において、軸装穴13に装着されたステム6の外周側に円筒状のベアリング24が設けられ、このベアリング24とその下方に位置するシートライナー3との間には、金属製で円筒状のリング体21がこれらに挟まれるように設けられている。
リング体21は、ステンレス材料によりジスク4のボス面4aの外周近傍位置を上方側から強く押圧することが可能な径に設けられ、ジスク4が回転可能な状態で、ベアリング24を介して図1のスプリング25の弾発力が伝達可能に設けられる。
図2において、上部ボデー2aの軸装穴13には、ベアリング部材57が保持リング58で係止された状態で配置され、このベアリング部材57によりスプリング25が下方向に弾発可能な状態に支持される。一方、下部ボデー2bの軸装穴13には、コマ部材59が保持リング58で係止された状態で配置され、このコマ部材59の上にベアリング部材60が重ねられ、このベアリング部材60を介してスプリング25が上方向に弾発可能な状態に支持される。これらのベアリング部材57、60、コマ部材59により、上下のスプリング25、25がそれぞれジスク4方向に弾発される。ベアリング部材57やコマ部材59の内外周には、防塵・防水用のOリング61、61がそれぞれ装着される。
ベアリング24は、軸装穴13に装着されたスプリング25とリング体21との間に配置され、このベアリング24により上部ステム6a、下部ステム6bがそれぞれOリング23の近傍で回転自在且つ調心状態に支持されている。
シーリングブッシュ22は鍔状部材からなり、カーボンファイバー入りPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの樹脂材料により成形され、軸装穴13のリング体21とライニング部51及びシートライナー3との間にシール部位として設けられる。シーリングブッシュ22には円筒部22aが形成され、この円筒部22aの下部側には、外周方向に曲折されるように環状の鍔部22bが形成される。鍔部22bにはリング体21の端面側が当接し、これにより、リング体21は、鍔部22bを介してシートライナー3を押圧するようになっている。シーリングブッシュ22は、筒状ライニング部3cとリング体21との間に円筒部22aが介在されるように装着され、リング体22により円筒部22aを介して筒状ライニング部3cの拡径が防止される。
このような構成により、図2に示したバルブ本体1において、ボデー1の軸装穴13に設けたスプリング25を弾発力でリング体21を介してジスク4の天地のボス面4aに位置するシートライナー3を押圧することで、この天地部位のシール性が保持される。
これと共に、シーリングブッシュ22、筒状ライニング部3c、軸筒ライニング部52をリング体21とステム6との間に挟み込むことにより、軸シール部位20の拡径を防止しつつ、この摺接部位である軸シール部位20のシール性を発揮するようになっている。
なお、上記実施形態における空間Sは、バックアップラバー5の側面42と収容溝30の対向面43との間の一部に設けられているが、これら双方の接触を回避するものであれば、側面42と収容溝30の対向面43との間の全部の領域に渡って設けられていてもよい。
具体的には、上記実施形態における空間Sは、収容溝30内におけるバックアップラバー5の横ずれ防止する部分(本実施形態においては、ガイド溝41部分)を除き、バックアップラバー5の側面と収容溝30の対向面との間の略全部の領域に渡って設けるのがよい。本実施形態においては、バックアップラバー5の内径側の側面の少なくとも70%以上、より好ましくは80%以上が収容溝30との接触が回避されるよう、空間Sを設けている。
バックアップラバー5の断面形状は、略正方形状に限られることはなく、収容溝30の形状等に合わせて、断面略長方形状等の適宜の断面形状に設けられていてもよい。バックアップラバー5は、天地部位で左右に分割されているが、この天地部位側で一体に設けられていてもよく、この場合、バックアップラバーは、略半円形状となる。
また、スプリング25としてコイルスプリングを用いているが、これに限ることはなく、例えば、皿ばねを用いるようにしてもよい。
次いで、上記した本実施形態におけるバルブ本体1の組立手順並びに作用を述べる。
バルブ本体1を組立てる場合、その上下側を同様に組み立てるようにする。図2において、先ず、ライニング部51で芯金50が被覆されたジスク4を、シートライナー3の内周側に組み入れる。その際、ジスク4の上下の軸筒ライニング部52をシートライナー3の筒状ライニング部3cにそれぞれ内挿する。この状態で、Oリング23を装着したシーリングブッシュ22を筒状ライニング部3cの外周に装着する。このとき鍔部22bを筒状ライニング部3cの外周側に嵌め込むようにし、Oリング23を軸筒ライニング部52外周に当接させる。
更に、シーリングブッシュ22の外周に、底面側を鍔部22b上面に当接させながらリング体21を装着する。これにより、金属製のリング体21がシーリングブッシュ22を外周側から保持した状態となる。この状態で上部ステム6a、下部ステム6bをそれぞれ軸筒ライニング部52の内側に挿入してステム挿入孔52に接続する。
一方、上部ボデー2a、下部ボデー2bの各軸装穴13に、ベアリング24、スプリング25、ベアリング部材57、60、コマ部材59をそれぞれ装着し、ベアリング部材57、コマ部材59をそれぞれ保持リング58の係止により抜け出しを防止する。
続いて、天地側端面5aを、軸シール部位であるリング体21、シーリングブッシュ22の外周に密着させながら、4本の各バックアップラバー5の底面32側を収容溝30に嵌め込むように装着する。
このとき、収容溝30の開口部31と装着面33との間にテーパ面40を設けていることで、このテーパ面40を介してバックアップラバー5の底面32側を装着面33まで案内し、これらを当接させるようにして容易に所定の装着状態に組込みできる。
装着面33の幅W3を、バックアップラバー底面32の幅W4と略同じ広さに形成し、装着面33の幅W3と同じ幅で所定深さのガイド溝41を設けているため、バックアップラバー底面32側をガイド溝41に嵌め込みながら装着し、嵌め込み後には、ガイド溝41による位置決め状態でバックアップラバー5を保持できる。バックアップラバー5の装着後には、図6、図7に示すように、底面32に隣接する側面42と収容溝30との間に空間Sが設けられる。
次に、図1、図2に示すように、ジスク4、シーリングブッシュ22、リング体21を装着したシートライナー3を、バックアップラバー5を内周側に配設した上部ボデー2a、下部ボデー2bで挟み込むようにする。このとき、上記のように各バックアップラバー5の天地側端面5aをリング体21、シーリングブッシュ22の外周に接触させる。
最後に、上部ボデー2aと下部ボデー2bとをボルト10で締付けて一体に固着することで、バルブ本体1の組立てが完了となる。
図1、図2において、バルブ本体1は、底面32とこの底面32に隣接する側面42を有する断面略正方形状のバックアップラバー5を、開口部31の幅W1を内径側の幅W2よりも広く形成した収容溝30に装着し、側面42と収容溝30との間の一部に双方の接触を回避する空間Sを設けていることにより、図5、図7の弁開状態から図3、図6の弁閉状態までジスク4を回転させる際に、このジスク4によりシートライナー3を介して圧縮されるバックアップラバー5の変形の逃げ場を空間Sにより確保できる。このため、弁閉時にバルブ本体1内が高温(例えば150℃程度)になってバックアップラバー5が熱膨張したり、バックアップラバー5の寸法公差が最大となった場合にも、図6に示すように、バックアップラバー5の変形部分が空間Sに逃げるようにして、底面32が上底となる断面略台形状に全体が変形し、このときの変形部位がシートライナー3とボデー2との間に入り込んで破損することを阻止できる。
このように、弁閉時において、少なくともバックアップラバー5の押し広がりによる変形部位を空間Sにより吸収できるため、バルブ本体1を250Aや300Aの大口径に設けた場合にも、空間Sの大きさを維持することでバックアップラバー5の弾性力を確保しながら、操作トルクの上昇を防止できる。
しかも、バックアップラバー5の側面42が収容溝30で規制されることがないため、側面42の寸法公差を細かく調整する必要がなく、バックアップラバー5が収容溝30内で弾性変形するときのつぶし率を利用してシール力を向上できる。
ここで、本発明に係るライニング型バタフライバルブにおいて、空間Sが操作トルクの上昇を抑制する効果について、「バックアップラバーの圧縮率」と「操作トルク」との関係を中心に、図9に示す概念図を用いて説明する。
なお、本説明で用いる「バックアップラバーの圧縮率」とは、図9(b)において、バックアップラバー5の自由高さHに対して、収容溝30とシートライナー3により形成される領域の長さをLとした場合、「(H−L)/H」の式で示す値である。
バックアップラバー5を用いたライニング型バタフライバルブは、弁閉操作によるジスク4の回転に伴い、シートライナー3が拡径方向に変形され、バックアップラバー5を圧縮しながら弁閉状態に至る。
本発明に係るライニング型バタフライバルブは、弁閉操作において、シートライナー3の樹脂層を圧縮する必要がない点を、特徴の一つとして挙げている。従って、弁閉操作における「操作トルク」は、「バックアップラバーの圧縮に必要な力」、より詳細には、「バックアップラバーの圧縮率に対応する弾性力」に基づいて定めることができる。
「バックアップラバーの弾性力」は、バックアップラバー5の素材に基づく値であると共に、収容溝30に対する接触、具体的には、バックアップラバー5の側面が収容溝30に押圧接触することに伴う反発力により、上昇する値となる。従って、同じ圧縮率でも、空間Sを有する本発明と、後述する図8に示す比較例とでは、「バックアップラバーの弾性力」が異なることから、弁閉操作に必要な操作トルクに差が生ずるものとなる。
ここで、本発明と比較例における「バックアップラバーの弾性力」の差について、図6及び図8を参照して説明する。
図8に示す比較例における「バックアップラバーの弾性力」は、バックアップラバー73の側面が収容溝72に押圧接触する影響が加わることから、バックアップラバー73の径方向と軸方向における圧縮、具体的には、図8における縦方向と横方向の圧縮に基づいた値となる。
これに対し、図6に示す本発明における「バックアップラバーの弾性力」は、バックアップラバー5の径方向における圧縮、具体的には、図6の縦方向の圧縮のみに基づいた値となる。従って、空間Sを有する本発明の「バックアップラバーの弾性力」は、比較例に比して低い値となることから、本発明に係るライニング型バタフライバルブの操作トルクの上昇を抑制することができる。
次に、本発明と比較例における操作トルクの差について、図9(a)に示す概念図を用いて説明する。
図9(a)では、操作トルクを、本発明・比較例共に、バックアップラバーの圧縮率に対して比例関係で示している。図9(a)における「線分A」は、図8に示す比較例における「バックアップラバーの圧縮率」と「操作トルク」との関係を示しており、「線分B」は、図5に示す本発明における同様の関係を示している。
前述のように、本発明のバックアップラバー5の弾性力は、バックアップラバー5の側面が収容溝30に押圧接触する影響が全く無いことから、比較例に比して低く抑えることができる。具体的には、同じバックアップラバーの弾性率(点c参照)であっても、比較例における操作トルクは高い値であるのに対し(点d参照)、本発明における操作トルクは低い値となる(点e参照)。
従って、本発明における「バックアップラバーの圧縮率」と「操作トルク」との関係を示す線分Bの傾きは、比較例を示す線分Aの傾きより小さいものとなる。
ここで、バタフライバルブの操作は、必要最小限の弁座シール性(ジスクとシートライナーとの押圧シール性)を得るために必要な、「操作トルクの下限値(図9に示すT)」と、ステムやボデーの強度などの考慮した「操作トルクの上限値(図9に示すT)」との間で行われる。
比較例のバタフライバルブは、前述のように「バックアップラバーの圧縮率」と「操作トルク」との関係を示す線分Aの傾きが大きく、圧縮率の変化が操作トルクに与える影響が大きい。従って、図8のバックアップラバー73の圧縮率を狭い範囲α(図9(a)に示す、点f−点c間の圧縮率)で設定する必要があり、各部品の寸法公差を厳しく設定する必要がある。
これに対し、本発明のバタフライバルブでは、線分Bの傾きが小さく、圧縮率の変化が操作トルクに与える影響が比較例に比して小さい。従って、バックアップラバー5の圧縮率を広い範囲β(図9(a)に示す、点g−h間の圧縮率)で設定することができ、各部品の寸法公差に余裕を持たせることができることから、本発明に係る空間Sを設ける構造は、特に大口径のバタフライバルブに好適な構造である。
さらに、弁閉時に、シートライナー3の天地側と弁翼側とを、それぞれスプリング25の弾発力、バックアップラバー5の弾性力を介してジスク4に押圧シールすることで、天地部位から弁翼部位にかけての全周面のシール部位で高シール性を確保しつつ、シートライナー3の弁翼側の局部的な変形を抑えている。これによっても、全閉操作時のトルクの著しい上昇を抑えて操作性を向上でき、シートライナー3やライニング部51への過大な力を防いで摩耗や変形を抑えて長寿命化を図ることもできる。
その際、シートライナー3の弁翼側をジスク4外周面に沿って略円形状に均等に変形でき、バックアップラバー5の弾性力でシートライナー3を小径に縮径させる前の状態で、このシートライナー3の内径をジスク外径φDと略同径に設けているので、弁閉時には、シートライナー3がジスク4の回転に伴って元の内径に復元しようとし、このシートライナー3をジスク4方向に押し潰す力を必要とすることなくシール性を発揮する。このように、弁閉時にジスク4に対してシートライナー3が縮径しようとする力が働かないことで操作トルクが低減し、しかも、上記のように、シートライナー3の弁翼側には略均等な力が加わっていることで、この低トルク性を効果的に発揮できる。
この場合、上下部ボデー2a、2bの収容溝30の長さを、バックアップラバー5を上下に2本組み合わせた長さと略同じ長さとすることで、バックアップラバー5の弁翼部位の弾性力を天地部位に比して弱くして上記の特性を発揮する。
本発明のライニング型バタフライバルブとの比較例を図8に示す。この比較例のバルブ70では、ボデー71に断面矩形状の収容溝72が形成され、この収容溝72と略同じ断面形状のバックアップラバー73が嵌合状態でシートライナー74との間に装着され、弁閉状態のジスク75によりシートライナー74を介してバックアップラバー73が圧縮変形された状態を表している。
この場合、前述した本発明のバタフライバルブの場合とは異なり、圧縮変形の逃げ場がシートライナー74の内径方向に限られることで、その変形部位が収容溝72から飛び出して内径側に膨出する。この膨出部分は、シートライナー74とボデー71との隙間Gに入り込むことでシートライナー74が内径側に大きく変形し、シートライナー74が損傷しやすくなる。
図10においては、本発明のライニング型バタフライバルブの他の実施形態を示している。なお、以降の実施形態において、前記実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
この実施形態のバルブ本体80では、バックアップラバー81が、底面82を下底とする断面略台形状に形成され、このバックアップラバー81が、ボデー83に形成された収容溝84に装着されたものである。この場合、バックアップラバー81の内径側の幅W2が底面の幅W4よりも小さくなることで、シートライナー85との接触面積が小さくなり、シートライナー85による面圧力を向上し、弁閉時のジスク86とのシール性を高くできる。
しかも、この断面略台形状のバックアップラバー81を収容溝84に装着する場合、図に示すように、収容溝84が、開口部31側と装着面33側とが略同じ幅の断面矩形状に形成されている形状である場合にも空間Sを確保できる。このため、収容溝84の加工も容易となる。
さらに、底面82を装着面33に位置ずれを防止した状態で装着できるため、底面側を保持するためのガイド溝も省略可能になる。
図11においては、本発明のライニング型バタフライバルブの更に他の実施形態を示している。
この実施形態のバルブ本体90におけるバックアップラバー91は、断面甲丸形状に形成され、このバックアップラバー91が図9と略同形状の収容溝84に装着されたものである。この場合にも、図9のバックアップラバー81の場合と同様に、バックアップラバー91の内径側のシール部位を成す幅W2が底面の幅W4よりも小さくなることにより、シートライナー85との接触面積を小さくし、面圧力を上昇させて弁閉時のジスク86とのシール性を向上できる。
何れの場合にも、前述した断面略正方形状のバックアップラバーの場合と同様に、底面82と装着面33とを略同じ幅の広さに設けていることで、バックアップラバー底面側を保持して位置ずれを防止できる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。例えば、収容溝内におけるバックアップラバーの横ずれを防止する技術として、ガイド溝41に代えて、バックアップラバーの側面の一部に突起を設けたり、バックアップラバーの底面を接着剤で固定するようにしてもよい。
1 バルブ本体
2 ボデー
3 シートライナー
4 ジスク
5 バックアップラバー
20 軸着部
30 収容溝
31 開口部
32 底面
33 装着面
40 テーパ面
42 側面
S 空間
W1 開口部の幅
W2 バックアップラバーの内径側の幅
W3 装着面の幅
W4 底面の幅
φd1、φd2 シートライナーの内径
φD ジスクの外径

Claims (4)

  1. シートライナーで被覆された筒形のボデー内にライニングされたジスクが軸着部を介して回転自在に設けられたバタフライバルブにおいて、前記ボデーの内周面に形成された収容溝と前記シートライナーとの間に装着されるバックアップラバーを有し、このバックアップラバーは、前記収容溝の外径側装着面に装着される底面とこの底面に隣接する側面とが設けられ、この側面と前記収容溝との間の一部又は全部に、双方の接触が回避される空間が設けられていることを特徴とするライニング型バタフライバルブ。
  2. 前記収容溝の内径側の開口部の幅が、前記バックアップラバーの内径側の幅よりも広く形成されていると共に、前記収容溝の外径側装着面の幅が、前記バックアップラバーの底面の幅と略同じ広さに形成されている請求項1に記載のライニング型バタフライバルブ。
  3. 前記シートライナーの内径は、弁開時においては前記バックアップラバーの弾性力で変形されて前記ジスクの外径よりも小径を成し、一方、弁閉時においては前記ジスクの押圧で変形されて前記バックアップラバーの弾性力で小径に変形される前の径を成し、この変形前の内径が前記ジスク外径と同径(公差を含む)に設けられている請求項1又は2に記載のライニング型バタフライバルブ。
  4. 前記収容溝における開口部と外径側装着面との間に、この外径側装着面に向けて傾斜するテーパ面が設けられている請求項2又は3に記載のライニング型バタフライバルブ。
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