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JP2018012896A - 長繊維不織布 - Google Patents

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JP2018012896A JP2016141680A JP2016141680A JP2018012896A JP 2018012896 A JP2018012896 A JP 2018012896A JP 2016141680 A JP2016141680 A JP 2016141680A JP 2016141680 A JP2016141680 A JP 2016141680A JP 2018012896 A JP2018012896 A JP 2018012896A
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峻之 椎名
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Tokuhito Suzuki
得仁 鈴木
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Abstract

【課題】薄肉軽量でありながら、高強度であり、かつ、優れた外観意匠性を有する長繊維不織布を提供する。
【解決手段】延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布であって、延伸の倍率が3〜6倍であり、構成繊維の平均繊維径が0.8〜5μmであり、かつ、繊維径分布の変動係数が0.1〜0.3である。
【選択図】なし

Description

本発明は、延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布に関し、特に、構成繊維の繊維径が細く、繊維径分布が狭く、薄肉軽量であり、外観意匠性に優れた長繊維不織布に関する。
従来から、熱可塑性樹脂からなる長繊維フィラメントが配列された縦配列不織布及び横配列不織布が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。また、縦配列不織布と横配列不織布とを積層してなる直交長繊維不織布も知られている。
特開2001−140159号公報 特開2002−249969号公報
特許文献1、2に開示された縦配列不織布及び横配列維不織布は、ポリエチレンテレフタレートからなる長繊維フィラメントを用いて製品化されている。これらの製品は、外力による伸びが小さく、寸法安定性に優れ、かつ、優れた強度並びに外観を有するという大きな利点を備えている。しかし、繊維径は10μm程度が下限であるのが実情であり、厚みムラや外観意匠性などの面で改良の余地があった。
一方、一般的なメルトブロー不織布においては、繊維径を10μm以下に細くすることが可能である。しかし、繊維が配列された構造を有しないことから、強度を得るためにはある程度の厚みが必要であり、不織布の軽量化が困難であった。また、一般的なメルトブロー不織布は、構成繊維の繊維径分布が広く、その影響から引張強度や外観意匠性の面で課題を有していた。
本発明の一側面によると、延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布が提供される。前記長繊維不織布は、延伸の倍率が3〜6倍であり、構成繊維の平均繊維径が0.8〜5μmであり、繊維径分布の変動係数が0.1〜0.3である。
好ましくは、前記長繊維不織布は、目付が3〜60g/mであり、比容積(=厚さ/目付)が2.0〜3.0cm/gである。また、前記長繊維不織布は、前記一方向(延伸方向であり、繊維軸方向でもある)の引張強度が20N/50mm以上であり、前記一方向への引張伸び率が1〜20%であることが好ましい。
本発明の他の側面によると、延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布からなる第1の繊維層と、第2の繊維層とを含み、前記第1の繊維層と前記第2の繊維層とが積層され且つ熱溶着された積層体が提供される。前記積層体において、前記第2の繊維層は、(a)ポリエステルを主成分とする複数の長繊維フィラメントが前記一方向に略直交する方向に沿って配列されたポリエステル長繊維不織布、(b)ポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントが前記一方向に略直交する方向に沿って配列されたポリプロピレン長繊維不織布、(c)網状構造体、から選択される1以上の繊維層である。また、前記(c)の網状構造体は、(1)割繊された一軸延伸多層フィルムがその延伸方向に直交する方向に拡幅されてなる割繊維フィルム、(2)スリットを有する多層フィルムが一軸延伸されてなる網状フィルム、(3)前記1)の割繊維フィルムと前記(1)の割繊維フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層された割繊維不織布、(4)前記(1)の割繊維フィルムと前記(2)の網状フィルムとが互いに延伸方向が交差するように積層された網状不織布、(5)一軸延伸多層テープと一軸延伸多層テープとが互いに交差するように経緯積層された不織布、(6)一軸延伸多層テープと一軸延伸多層テープとが互いに交差するように経緯繊成された織布、(7)前記(1)〜前記(6)の2以上からなる任意の組み合わせ、から選択される。
本発明によれば、薄肉軽量でありながら、高強度であり、かつ、優れた外観意匠性を有する長繊維不織布及びこれを用いた積層体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る縦配列長繊維不織布を製造するための不織布製造装置の一例を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る横配列長繊維不織布を製造するための不織布製造装置の一例を示す概念図である。 実施例1〜4の物性を示す表である。 比較例1,2の物性を示す表である。
本発明は、延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布を提供する。本発明による長繊維不織布は、複数の長繊維フィラメントを一方向に沿って配列し、次いで、配列された複数の長繊維フィラメントを前記一方向に3〜6倍に延伸することによって得られる。ここで、「長繊維フィラメントを一方向に沿って配列し」とは、複数の長繊維フィラメントをそれぞれの長さ方向(軸方向)が概ね前記一方向となるように、換言すれば、それぞれが前記一方向に延びる複数の長繊維フィラメントを概ね平行に配列することをいう。例えば、長繊維不織布を長尺シートとして製造する場合、前記一方向は、長尺シートの長手方向もしくは長手方向を基準とした傾きの角度、又は、長尺シートの幅方向もしくは幅方向を基準とした傾きの角度で表され得る。ある実施形態において、複数の長繊維フィラメントは、長尺シートの長手方向(縦方向ともいう)に沿って配列されるか、又は、長尺シートの幅方向(横方向ともいう)に沿って配列される。しかし、これに限られるものではなく、複数の長繊維フィラメントは、前記縦方向又は前記横方向から傾斜した方向に沿って配列されてもよい。また、前記一方向に沿って配列された長繊維フィラメントを前記一方向に延伸することにより、長繊維フィラメントを構成する分子が、延伸方向、すなわち、長繊維フィラメントの軸方向(繊維軸方向)と平行な方向に配列する。
以下に説明する第1実施形態においては、複数の長繊維フィラメントを各長繊維フィラメントの長さ方向(軸方向)が概ね縦方向となるように配列し、次いで、配列された複数の長繊維フィラメントを縦方向に延伸する。その結果、各長繊維フィラメントを構成する分子が縦方向に配向する。このようにして得られた長繊維不織布を「縦配列長繊維不織布」という。また、以下に説明する第2実施形態においては、複数の長繊維フィラメントを各長繊維フィラメントの長さ方向(軸方向)が概ね横方向となるように配列し、次いで、配列された複数の長繊維フィラメントを横方向に延伸する。その結果、各長繊維フィラメントを構成する分子が横方向に配向する。このようにして得られた長繊維不織布を「横配列長繊維不織布」という。なお、本明細書において、「縦方向」とは、本発明に係る長繊維不織布を製造する際の機械方向(MD方向)、すなわち、送り方向(不織布の長さ方向に相当)を意味し、「横方向」とは、前記縦方向と垂直な方向(TD方向)、すなわち、送り方向に直交する方向(不織布の幅方向に相当)を意味する。また、本発明に係る長繊維不織布は、以下の各実施形態の構成(例えば、長繊維フィラメント、長繊維フィラメントの配列、長繊維フィラメントを構成する分子の配向方向)に限定されるものではない。
[第1実施形態:縦配列長繊維不織布]
本発明の第1実施形態である長繊維不織布について説明する。本実施形態に係る長繊維不織布は、熱可塑性樹脂を主成分とする複数の長繊維フィラメントを縦方向に沿って配列し、配列した複数の長繊維フィラメントを縦方向に延伸してなる縦配列長繊維不織布であり、前記延伸の倍率が3〜6倍であり、前記長繊維不織布を構成する長繊維フィラメントの平均繊維径が0.8〜5μmであり、繊維径分布の変動係数が0.1〜0.3である。
長繊維フィラメントは実質的に長繊維であれば良く、例えば平均長が100mmを越えている繊維(フィラメント)であり得る。前記長繊維不織布を構成する長繊維フィラメントの平均繊維径とは、後述の製造方法において、3〜6倍に延伸された後、不織布となった状態における前記複数の長繊維フィラメントの平均直径をいうものとする。上述のように、本実施形態に係る長繊維不織布を構成する長繊維の平均繊維径は、0.8〜5μmであり、より好ましくは1〜3μmである。平均繊維径が前記範囲内にあればよく、本実施形態に係る長繊維不織布は、繊維径が0.8μm未満の長繊維及び/又は繊維径が5μmを超える長繊維を含み得る。また、繊維径分布の変動係数は、前記不織布となった状態における前記複数の長繊維フィラメントの繊維径の標準偏差を平均繊維径で割った値をいうものとする。上述のように、本実施形態に係る長繊維不織布の繊維径分布の変動係数は、0.1〜0.3であり、より好ましくは0.15〜0.25である。主に前記長繊維不織布のきめの細かい外観および製品強度を得るためである。なお、本実施形態において、長繊維フィラメントの長さ及び繊維径は、走査型電子顕微鏡により撮影された前記長繊維不織布の写真から測定するものとし、測定値を50点の算術計算により平均繊維径及び標準偏差を求め、標準偏差を平均繊維径で除算して繊維径分布の変動係数を求める。
また、本実施形態に係る長繊維不織布は、重量目付(以下単に「目付」という)が3〜60g/m、好ましくは5〜40g/m、さらに好ましくは5〜20g/mである。さらに、本実施形態に係る長繊維不織布の比容積、すなわち、長繊維不織布の厚さtを目付wで割った値t/wは2.0〜3.0(cm/g)である。前記比容積が2.0〜3.0の範囲であることは、目付に対して不織布の厚さが薄いことを意味する。なお、目付は、例えば、300mm×300mmに切り出された不織布シートを3枚用意し、重量を測定してその平均値から算出される。
本実施形態に係る長繊維不織布において、長繊維フィラメントの折り畳み幅は、300mm以上であることが好ましい。フィラメントが長繊維として機能するには、折り畳み幅もある程度大きい必要があるからである。なお、長繊維フィラメントの折り畳み幅とは、紡糸された長繊維フィラメントが、縦方向に振動されてコンベア上で折り返して配置される場合における折り返し点間の略直線の部分の平均長さであって、延伸された後、不織布となった状態において目視で観察され得る長さをいうものとする。このような折り畳み幅は、後述の製造方法において、例えば、高速気流の流速及び/又は気流振動機構の回転速度に依存して変化させることができる。
本実施形態に係る長繊維不織布において、長繊維フィラメントは、上述のように熱可塑性樹脂を主成分とし、前記熱可塑性樹脂を溶融紡糸して得られる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、特に、固有粘度IVが0.43〜0.63、好ましくは、0.48〜0.58であるポリエチレンテレフタレートが好ましい。これらは、メルトブロー法での紡糸性が良好なためである。なお、主成分以外の成分として、例えば、酸化防止剤、耐候剤、着色剤などの添加剤が、0.01〜2重量%程度含まれてもよい。
本実施形態に係る長繊維不織布(すなわち、縦配列長繊維不織布)においては、複数の長繊維フィラメントが縦方向に沿って配列されており、かつ、縦方向に延伸されている。
次に、本実施形態に係る長繊維不織布(縦配列長繊維不織布)の製造方法を説明する。縦配列長繊維不織布の製造方法は、複数のフィラメントが縦方向に沿って配列され長繊維不織布を製造する工程と、製造された長繊維不織布を一軸延伸することによって縦配列長繊維不織布を得る工程とを含む。詳細には、前記長繊維不織布を製造する工程は、多数本のフィラメントを押し出すノズル群、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベア、及びフィラメントに吹き付けられる高速気流を振動させる気流振動手段を準備する工程と、前記ノズル群から多数本のフィラメントを前記コンベアに向けて押し出す工程と、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを高速気流に随伴させて細径化する工程と、前記気流振動手段によって前記高速気流の向きを前記コンベアの進行方向に周期的に変動させる工程とを含む。また、前記縦配列長繊維不織布を得る工程は、前記コンベア上に製造された、前記複数のフィラメントが縦方向に沿って配列された長繊維不織布を前記コンベアの進行方向(すなわち、縦方向)に一軸延伸し、これにより、縦配列方向不織布を得る。
ここで、前記ノズル群に関し、ノズル数、ノズル孔数、ノズル孔間ピッチP、ノズル孔直径D及びノズル孔長さLは、任意に設定され得るが、ノズル孔直径Dが0.1〜0.2mm、L/Dが10〜40であるのが好ましい。
図1は、縦配列長繊維不織布の製造方法に用い得る、メルトブロー法による不織布製造装置の一例を示す概略構成図である。図1に示される不織布製造装置は、主にメルトブローダイス1とコンベア7とで構成される紡糸ユニットと、延伸シリンダ12a,12b及び引取ニップローラ16a,16bなどで構成される延伸ユニットとを有する。
装置の前段において、熱可塑性樹脂(ここでは、ポリエステルを主成分とする熱可塑性樹脂)が、前述の所定の組成で、押出機(不図示)に投入され、溶融され、押し出されて、メルトブローダイス1に送られる。
メルトブローダイス1は、その先端(下端)に、紙面に対して垂直な方向、すなわち、コンベア7の進行方向に垂直に並べられた多数のノズル3を有する。ギアポンプ(不図示)によって送られた溶融樹脂2がノズル3から押し出されることで、多数のフィラメント11が形成される。なお、図1において、メルトブローダイス1はその内部構造を明瞭にするために断面図で示されており、ノズル3は一つしか示されていない。また、各ノズル3の両側にはそれぞれエア溜5a,5bが設けられている。ポリエステルを主成分とする前記熱可塑性樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアは、これらエア溜5a,5bに送入され、その後、エア溜5a,5bに連通すると共にメルトブローダイス1の先端に開口するスリット6a,6bから噴出される。これにより、ノズル3の下方には、ノズル3からのフィラメント11の押し出し方向とほぼ平行な高速気流が形成される。この高速気流によって、ノズル3から押し出されたフィラメント11はドラフト可能な溶融状態に維持され、また、高速気流の摩擦力によりフィラメント11にドラフトが与えられてフィラメント11が細径化される。紡糸直後のフィラメント11の直径は、好ましくは10μm以下である。上記の構成は、通常のメルトブロー法と同様である。なお、ノズル3の下方に形成される高速気流の温度は、フィラメント11の紡糸温度よりも20℃以上、望ましくは40℃以上高く設定される。
メルトブローダイス1を用いてフィラメント11を形成する方法では、前記高速気流の温度を高くすることにより、ノズル3から押し出された直後のフィラメント11の温度をフィラメント11の融点よりも十分に高くすることができる。このため、フィラメント11の細径化が可能である。
メルトブローダイス1の下方にはコンベア7が配置されている。コンベア7は、不図示の駆動源により回転されるコンベアローラ13やその他のローラに掛け回されており、コンベアローラ13の回転によりコンベア7を駆動することで、ノズル3から押出されたフィラメント11は図1における右方向へ搬送される。
メルトブローダイス1の近傍の、ノズル3の両側のスリット6a,6bから噴出された高圧加熱エアが合流した流れである高速気流の流域には、楕円柱状の気流振動機構9が設けられている。気流振動機構9は、断面が楕円形の楕円柱部と、楕円柱部の両端のそれぞれから延びる支持軸9aとを有し、コンベア7上でのフィラメント11の搬送方向にほぼ直交する方向、すなわち、製造すべき不織布の幅方向とほぼ平行に配置されている。そして、気流振動機構9は、支持軸9aが回転されることで前記楕円柱部が矢印A方向に回転するように構成されている。このように、高速気流の流域に、楕円柱状の流振動機構9を配置し、これを回転させることで、後述するようにコアンダ効果を利用してフィラメント11の流れる向きを変えることができる。なお、気流振動機構9の数は一つに限られるものではなく、必要に応じて複数個設けて、フィラメント11の振れ幅をより大きくしてもよい。
フィラメント11は、前記高速気流に沿って流れる。前記高速気流は、スリット6a,6bから噴出された高圧加熱エアが合流して、コンベア7の搬送面とほぼ垂直な方向に流れる。ところで、気体や液体の高速噴流近傍に壁が存在しているとき、噴流軸の方向と壁面の方向とが異なっていても、噴流が壁面に沿った方向の近くを流れる傾向があることは一般に知られている。これをコアンダ効果という。気流振動機構9は、このコアンダ効果を利用して前記高速気流、すなわち、フィラメント11の流れの向きを変える。
気流振動機構9の幅、すなわち、回転軸9aと平行な方向における気流振動機構9の長さは、メルトブローダイス1によって紡糸されるフィラメント群の幅よりも100mm以上大きいことが望ましい。これよりも気流振動機構9の幅が小さいと、フィラメント群の両端部で前記高速気流の流れ方向を十分に変えられず、フィラメント群の両端部でのフィラメント11の縦方向に沿った配列が不十分になるおそれがあるからである。また、気流振動機構9の周壁面9bと高速気流の気流軸100との距離は、最も小さいときで25mm以下、望ましくは15mm以下である。気流振動機構9と気流軸100との距離がこれ以上大きくなると、前記高速気流が気流振動機構9に引き寄せられる効果が小さくなって、フィラメント11を十分に振らせることができなくなるおそれがあるからである。
さらに、フィラメント11の振れ幅は、前記高速気流の流速と気流振動機構9の回転速度に依存する。したがって、高速気流の速度は10m/sec以上、好ましくは15m/sec以上とする。これ以下の速度では、前記高速気流が気流振動機構9の周壁面9bに十分に引き寄せられず、結果的にフィラメント11を十分に振らせることができなくなるおそれがあるである。気流振動機構9の回転速度は、周壁面9bにおける振動数を、フィラメント11の振れ幅を最大とする振動数とすればよい。このような振動数は、紡糸条件によっても異なるため、当業者が適宜決定することができる。
メルトブローダイス1とコンベア7との間には、スプレーノズル8が設けられている。スプレーノズル8は、前記高速気流中に霧状の水を噴霧するものであり、フィラメント11が冷却され、急速に凝固される。スプレーノズル8は実際には複数個設置されるが、煩雑さを避けるため図1では1個のスプレーノズル8のみが示されている。
凝固したフィラメント11は、縦方向に振られながらコンベア7上に集積し、縦方向に部分的に折り畳まれて連続的に捕集される。コンベア7上のフィラメント11は、コンベア7によって図1における右方向に搬送され、延伸温度に加熱された延伸シリンダ12aと押さえローラ14とにニップされ、延伸シリンダ12aに移される。その後、フィラメント11は、延伸シリンダ12bと押えゴムローラ15とにニップされて延伸シリンダ12bに移され、2つの延伸シリンダ12a,12bに密着される。このようにフィラメント11が延伸シリンダ12a,12bに密着しながら送られることにより、フィラメント11は、縦方向に部分的に折り畳まれた状態のまま、隣接するフィラメント同士が融着したウェブとなる。
延伸シリンダ12a,12bに密着して送られることにより得られたウェブは、さらに、引取ニップローラ16a,16b(後段の引取ニップローラ16bはゴム製)で引き取られる。引取ニップローラ16a,16bの周速は、延伸シリンダ12a,12bの周速よりも大きく設定されており、これによりウェブは縦方向に延伸される。
延伸倍率は、延伸前のウェブに延伸方向に一定の間隔で入れたマークにより以下の式で定義される。
延伸倍率=[延伸後のマーク間の長さ]/[延伸前のマーク間の長さ]
なお、ここでいう延伸倍率は、通常の長繊維フィラメントヤーンの延伸のように、必ずしもフィラメント1本1本の延伸倍率を意味しない。
このような延伸の工程を経て、本実施形態に係る長繊維不織布(縦配列長繊維不織布)18が得られる。得られた縦配列長繊維不織布18は、必要に応じてさらに延伸されてもよいし、熱処理や熱エンボス等の部分接着処理等の後処理が行われてもよい。前述したように、本実施形態では、紡糸したウェブを縦方向に延伸することにより、フィラメントの配列性をさらに向上させている。従って、紡糸手段は、延伸性の良いフィラメントからなるウェブとして紡糸することも可能である。そのためには、フィラメントが十分に急冷されて、延伸応力が小さく伸度が大きいフィラメントからなるウェブとする必要がある。その手段として最も有効なのが、上述したようにスプレーノズル8から霧状の水を噴霧し、前記高速気流に霧状の液体を含ませることである。前記霧状の液体に、いわゆる紡糸・延伸用油剤と称される延伸性や静電除去等の性質を付与することができる油剤を添加することも、その後の延伸性を向上させ、毛羽も少なくすることができ、さらに延伸後の強度及び伸度も向上させることができるという点で有効である。なお、スプレーノズル8から噴射される流体は、フィラメント11を冷却することができるものであれば必ずしも水分等を含む必要はなく、冷エアであってもよい。
なお、図1を参照して説明した製造方法及び製造装置は、一例であって、本実施形態に係る長繊維不織布(縦配列長繊維不織布)の製造方法は上記方法には限定されない。例えば、フィラメントの紡糸方法は、上記のメルトブロー法に限定されず、スパンボンド法を用いたものであってもよい。また、延伸手段としては、少なくとも一段目は、赤外線、熱風、温水、蒸気等の熱源による加熱を伴った近接延伸法を用いることが好ましい。二段目以降は、ロール延伸、温水延伸、蒸気延伸、熱盤延伸、ロール圧延等の延伸方式を用いることができる。また、気流振動機構については、回転により高速気流の向きを変えるものや揺動により高速気流の向きを変えるものが知られており、例えば、特許文献1に開示された種々の機構のほか、高速気流の気流軸100に対して傾斜した壁面を有し、壁面と高速気流の気流軸100との距離を変化させるように壁面を平行移動させるだけでコアンダ効果を生じさせる機構を用いてもよい。
好ましい実施形態において、前記縦配列長繊維不織布は、繊維の方向、すなわち、長繊維フィラメントの軸方向であり且つ延伸方向である縦方向への伸び率が、1〜20%であり、好ましくは、5〜15%である。すなわち、縦方向に伸縮性を有する。また、繊維の方向である縦方向への引張強度が20N/50mm以上である。なお、前記伸び率及び前記引張強度は、JIS L1096 8.14.1 A法により測定した値をいうものとする。
[第2実施形態:横配列長繊維不織布]
本発明の第2実施形態である長繊維不織布について説明する。本実施形態に係る長繊維不織布は、熱可塑性樹脂を主成分とする複数の長繊維フィラメントを横方向に沿って配列し、配列された複数の長繊維フィラメントを横方向に延伸してなる横配列長繊維不織布であって、前記延伸の倍率が、3〜6倍であり、延伸後の前記長繊維フィラメントの繊維径が0.8〜5μmであり、繊維径分布の変動係数が0.1〜0.3である。
本実施形態に係る長繊維不織布(横配列長繊維不織布)において、長繊維フィラメントの定義、好ましい平均長、繊維径、並びに折り畳み幅などは、第1実施形態に係る長繊維不織布(縦配列長繊維不織布)に関して説明したのと同様であって良い。また、長繊維フィラメントの材料についても、第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布に関して説明したのと同様であって良い。本実施形態に係る長繊維不織布(横配列長繊維不織布)においては、複数の長繊維フィラメントが横方向に沿って配列されており、かつ、横方向に延伸されている。
次に、本実施形態に係る長繊維不織布(横配列長繊維不織布)の製造方法を説明する。横配列長繊維不織布の製造方法は、複数のフィラメントが横方向に沿って配列された長繊維不織布を製造する工程と、製造された長繊維不織布を一軸延伸することによって横配列長繊維不織布を得る工程とを含む。詳細には、前記長繊維不織布を製造する工程は、多数本のフィラメントを押し出すノズル群、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベア、及びフィラメントに吹き付けられる高速気流を振動させる気流振動手段を準備する工程と、前記ノズル群から多数本のフィラメントを前記コンベアに向けて押し出す工程と、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを高速気流に随伴させて細径化する工程と、前記気流振動手段によって前記高速気流の向きを前記コンベアの進行方向と垂直な方向に周期的に変動させる工程とを含む。また、前記横配列長繊維不織布を得る工程は、前記コンベア上に製造された、前記複数のフィラメントが横方向に沿って配列された長繊維不織布を、前記コンベアの進行方向と垂直な方向(すなわち、横方向)に一軸延伸し、これにより、横配列長繊維不織布を得る。
図2は、横配列長繊維不織布の製造方法に用い得る、メルトブロー法による不織布製造装置の概略正面図である。図2に示される不織布製造装置は、主に、メルトブローダイス101と、コンベア107と、気流振動機構109とを有する。なお、図2において、メルトブローダイス101は内部構造が分かるように断面で示されている。
装置の前段において、熱可塑性樹脂(ここでは、ポリエステルを主成分とする熱可塑性樹脂が、前述の所定の組成で、押出機(不図示)に投入され、溶融され、押し出されて、メルトブローダイス101に送られる。
メルトブローダイス101は、先端(下端)に、紙面に対して垂直な方向に、すなわちコンベア107の進行方向に平行に列状に並べられた多数のノズル103を有する。ギアポンプ(不図示)によって送られた溶融樹脂がそれぞれノズル103から押し出されることで、多数のフィラメント111が形成される。また、各ノズル103の両側にはそれぞれエア溜め105a,105bが設けられている。ポリエステルを主成分とする前記熱可塑性樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアは、これらエア溜め105a,105bに送入され、その後、エア溜め105a,105bに連通すると共にメルトブローダイス101の先端に開口するスリット106a,106bから噴出される。これにより、ノズル103の下方には、ノズル103からのフィラメント111の押し出し方向とほぼ平行な高速気流が形成される。この高速気流によって、ノズル103から押し出されたフィラメント111はドラフト可能な溶融状態に維持され、また、前記高速気流の摩擦力によりフィラメント111にドラフトが与えられてフィラメント111が細径化される。上記の機構は、通常のメルトブロー法と同様である。前記高速気流の温度は、フィラメント111の紡糸温度よりも20℃以上、望ましくは40℃以上高く設定される。
第1実施形態と同様に、前記高速気流の温度を高くすることにより、ノズル103から押し出された直後のフィラメント111の温度をフィラメント111の融点よりも十分に高くすることができる。このため、フィラメント111の細径化が可能である。
メルトブローダイス101の下方にはコンベア107が配置されている。コンベア107は、不図示の駆動源により回転されるコンベアローラやその他のローラ(いずれも不図示)に掛け回されており、前記コンベアローラの回転によりコンベア107を駆動することで、ノズル103から押し出されたフィラメント111、さらに言えば、フィラメント111がコンベア107上に集積して得られるウェブ120が、図2における紙面の奥から手前に向かって、または手前から奥へ向かって搬送される。
メルトブローダイス101とコンベア107の間の、スリット106a,106bから噴出された高圧加熱エアが合流した流れである高速気流の流域には、楕円柱状の気流振動機構109が設けられている。気流振動機構109は、断面が楕円形の楕円柱部と、楕円柱部の両端のそれぞれから延びる支持軸109aとを有し、コンベア107上でのフィラメント111(ウェブ120)の搬送方向と平行に配置されている。そして、気流振動機構109は、支持軸109aが回転されることで前記楕円柱部が矢印A方向に回転するように構成されている。
気流振動機構109は、第1実施形態と同様に、コアンダ効果を利用してフィラメント111の流れの向きを変えることができる。すなわち、気流振動機構109を回転させることにより、フィラメント111を周期的に振動させることができる。気流振動機構109の回転軸109aはコンベア107によるウェブ120の搬送方向と平行に配置されているので、フィラメント111は、コンベア107による搬送方向と垂直な方向、すなわち、幅方向に振動する。これにより、フィラメント111が幅方向に沿って配列された幅Sのウェブ120がコンベア107上に得られる。
気流振動機構109の周壁面109bが気流軸100に最も近付いた状態での気流軸100と周壁面109bとの距離をL1とする。また、ノズル103先端と略同一平面を構成するメルトブローダイス101の下端面と、気流振動機構109の回転軸109a中心との距離をL2とする。これらL1およびL2が小さいほど、得られるウェブ120の幅Sは大きくなる。しかし、L1が小さすぎると、フィラメント111が気流振動機構109に巻き付く等のトラブルが発生するおそれがあり、また、L2についても、気流振動機構109の断面の大きさ等により自ずと制限される。一方、L1およびL2が大きすぎると、周壁面109bによるフィラメント111の振動の効果が小さくなる。そこで、L1は、30mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは15mm以下であり、最も好ましいのは10mm以下である。また、L2は、80mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは55mm以下であり、最も好ましいのは52mm以下である。ただし、気流振動機構109は、フィラメント111に衝突しない位置に配置する必要がある。
また、フィラメント111の振れ幅Sは、前記高速気流の流速及び気流振動機構109の回転速度にも依存する。気流振動機構109の回転による、気流軸100と周壁面109bとの距離の変動を周壁面109bの振動として考えた場合、フィラメント111の振れ幅を最大とするような、周壁面109bの振動数が存在する。この振動数以外では、周壁面109bの振動数と高速気流の持つ固有の振動数とが異なるため、フィラメント111の振れ幅も小さくなる。この振動数は、紡糸条件によって異なるが、一般的な紡糸手段により紡糸されたフィラメント111を振動させる場合には、5Hz以上30Hz以下の範囲が好ましく、より好ましくは10Hz以上20Hz以下、最も好ましくは12Hz以上18Hz以下の範囲である。高速気流の速度は、10m/sec以上、好ましくは15m/sec以上である。これ以下の速度では、フィラメント111を十分に振らせることができなくなるおそれがあるからである。
なお、気流振動機構109の長さは、メルトブローダイス101によって紡糸されるフィラメント群の幅よりも100mm以上大きいことが望ましい。これよりも気流振動機構109の長さが短いと、フィラメント群の両端部で前記高速気流の流れ方向を十分に変えられず、フィラメント群の両端部でのフィラメント111の横方向に沿った配列が不十分になるおそれがあるからである。
以上説明したように、気流振動機構109で高速気流の方向を横方向に振動させ、これによってフィラメント111を横方向に振らせてコンベア107上に集積してウェブ120とすることで、コンベア107上でのフィラメント111の横方向に沿った配列性を向上させ、かつ、コンベア107上でのフィラメント111の折り畳み幅(すなわちウェブ120の幅S)を大きくすることができる。本実施形態によれば、幅Sが500mm以上のウェブ120も容易に得ることができ、フィラメント111の配列性および折り畳み幅を向上させる点で画期的な効果を有する。このようなフィラメント111の配列は、ウェブ120の横方向の強度を向上させるのに効果がある。また、折り畳み幅が大きいことは、フィラメント111を横方向に沿って配列させる効果があるばかりでなく、ウェブ120の幅方向について、1つのノズル103を設けるだけで広幅のウェブ120を生産性よく製造することが可能になるという効果も有する。
得られたウェブ120は、コンベア107により紙面手前もしくは紙面奥に搬送され、図示しない延伸装置によって横方向に延伸される。延伸装置としては、例えば、プーリ式延伸装置やテンター延伸装置等が挙げられるが、これらには限定されない。なお、延伸倍率は、第1実施形態と同様に、3〜6倍である。延伸倍率の定義は、第1実施形態において説明したとおりである。このような延伸の工程を経て、本実施形態に係る長繊維不織布(横配列長繊維不織布)が得られる。
得られた長繊維不織布(横配列長繊維不織布)は、第1実施形態に係る長繊維不織布(縦配列長繊維不織布)と同様に、必要に応じてさらに延伸されてもよいし、熱処理や熱エンボス等の部分接着処理等の後処理を行われてもよい。また、フィラメントを十分に急冷するために、前記不織布製造装置が、霧状の水を噴霧するためのスプレーノズル等を備えてもよい。
好ましい実施形態において、前記横配列長繊維不織布は、繊維の方向、すなわち、長繊維フィラメントの軸方向であり且つ延伸方向である横方向への伸び率が、1〜20%であり、好ましくは、5〜15%である。すなわち、横方向に伸縮性を有する。また、前記横配列長繊維不織布は、繊維の方向である横方向への引張強度が5N/50mm以上であり、好ましくは、10N/50mm以上であり、さらに好ましくは20N/50mm以上である。なお、前記伸び率及び前記引張強度は、JIS L1096 8.14.1 A法により測定した値をいうものとする。
[第3実施形態:積層体]
本発明の第3実施形態である積層体について説明する。第3実施形態に係る積層体は、延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布からなる第1の繊維層と、第2の繊維層とを含み、前記第1の繊維層と前記第2の繊維層とが積層され且つ熱溶着されている。すなわち、第3実施形態に係る積層体は、前記第1の繊維層と前記第2の繊維層とを積層し、これらを熱溶着することによって形成される。前記第1の繊維層は、例えば、第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布又は第2実施形態に係る横配列長繊維不織布である。前記第2の繊維層は、
a)ポリエステルを主成分とする複数の長繊維フィラメントが前記第1の繊維層を構成する複数の長繊維に略直交するように配列されたポリエステル長繊維不織布、
b)ポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントが前記第1の繊維層を構成する複数の長繊維に略直交するように配列されたポリプロピレン長繊維不織布、
c)網状構造体、
のうちのいずれか1つの繊維層又は2つ以上の繊維層の組み合わせである。以下、それぞれの典型的な態様例について説明する。なお、本実施形態において、第1、第2の繊維層という用語は、二つの異なる繊維層を区別するために用いられるものであって、積層順などを限定するものではなく、場合により互換的に用いられ得る。
a)前記第2の繊維層が前記ポリエステル長繊維不織布である場合
本態様に係る積層体は、典型的には、前記第1の繊維層が第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布であり、前記第2の繊維層が第2実施形態に係る横配列長繊維不織布であり、これらの繊維層が積層され、熱溶着されることによって形成された直交長繊維不織布である。この場合、本態様に係る積層体は、二方向(縦方向及び横方向)に伸縮性を有する。
第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布及び第2実施形態に係る横配列長繊維不織布については、すでに説明したとおりである。ここで、好ましい繊維の平均長、繊維径、折り畳み幅などは、縦配列長繊維不織布と横配列長繊維不織布とで、ほぼ同じであってもよいし、各実施形態において定義した範囲で異なっていても良い。縦・横の各方向に求められる強度、伸び率などに応じて適宜に設計することができる。また、フィラメント原料となる熱可塑性樹脂(すなわち、ポリエステル)についても、縦配列長繊維不織布と横配列長繊維不織布とで、同じであってもよいし、各実施形態において定義した範囲で異なっていても良い。
本態様における積層体(直交長繊維不織布)の製造方法は、上述の製造方法よって第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布を製造し、これとは別に、上述の製造方法によって第2実施形態に係る横配列長繊維不織布を製造し、それぞれを、供給方向に重ね合わせる。次いで、重ね合わせた2枚の長繊維不織布を、加熱されたエンボスロールに供給し、幅方向の収縮が生じないように固定しながら、180〜240℃の温度で熱溶着を行う。これにより、2枚の長繊維不織布の構成繊維が互いに直交する直交長繊維不織布を得られる。
b)前記第2の繊維層が前記ポリプロピレン長繊維不織布である場合
本態様に係る積層体は、典型的には、前記第1の繊維層が第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布であり、前記第2の繊維層がポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントからなる横配列長繊維不織布(以下「PP横配列長繊維不織布」という)であり、これらの繊維層が積層され、熱溶着されることによって形成される直交長繊維不織布である。あるいは、前記第1の繊維層が第2実施形態に係る横配列長繊維不織布であり、前記第2の繊維層がポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントからなる縦配列長繊維不織布(以下「PP縦配列長繊維不織布」という)であり、これらの繊維層が積層され、熱溶着されることによって形成される直交長繊維不織布である。なお、熱溶着の温度は、前記a)の場合よりも低い温度であり、適宜調整され得る。
前記PP横配列長繊維不織布及び前記PP縦配列長繊維不織布は、第1実施形態に係る長繊維不織布の製造方法、第2実施形態に係る長繊維不織布の製造方法又はこれらに準ずる製造方法によって製造され得る。例えば、前記PP横配列長繊維不織布は、ポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントを横方向に配列し、配列された複数の長繊維振ら面とを横方向に延伸することによって製造され得る。前記PP縦配列長繊維不織布は、ポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントを縦方向に沿って配列し、配列された複数の長繊維フィラメントを縦方向に延伸することによって製造され得る。
c)前記第2の繊維層が前記網状構造体である場合
本態様に係る積層体は、典型的には、前記第1の繊維層が第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布又は第2実施形態に係る横配列長繊維不織布であり、前記第2の繊維層が網状構造体であり、これらの繊維層が積層され、熱溶着されることによって形成される。前記網状構造体は、以下の1)〜7)のいずれかから選択され得る。
1)割繊された一軸延伸多層フィルムが前記延伸方向と直交する方向に拡幅されてなる割繊維フィルム、
2)複数のスリットを有する多層フィルムが一軸延伸(スリットの長さ方向に延伸)されてなる網状フィルム、
3)前記1)の割繊維フィルムと、前記1)の割繊維フィルムとが互いの延伸方向が直交するように経緯積層された割繊維不織布
4)前記1)の割繊維フィルムと前記2)の網状フィルムとが互いの延伸方向が直交するように積層された網状不織布
5)一軸延伸多層テープと一軸延伸多層テープとが互いに交差するように経緯積層された不織布
6)一軸延伸多層テープと一軸延伸多層テープとが互いに交差するように経緯織成された織布
7)前記1)〜前記6)の2以上からなる組み合わせ
それぞれの網状構造体を構成する多層フィルム、多層テープとしては、第1の熱可塑性樹脂からなる層の両面に、第1の熱可塑性樹脂よりも低い融点を有する第2の熱可塑性樹脂からなる層が積層された三層構造を有するものが好ましい。これは、本態様に係る積層体の製造、具体的には、熱溶着による前記第1の繊維層と前記網状構造体との接着を容易にするためである。ここで、前記第2の熱可塑性樹脂からなる層の厚みは、多層フィルム、多層テープ全体の厚みの50%以下であり、望ましくは40%以下である。熱溶着時の接着強度等の諸物性を満足させるためには、前記第2の熱可塑性樹脂からなる層の厚み(延伸前)は5μm以上であればよいが、好ましくは10〜100μmの範囲から選択される。前記第1の熱可塑性樹脂及び/又は前記第2の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンおよびこれらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート群のポリエステルおよびこれらの共重合体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドおよびこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル、メタクリル酸またはその誘導体の重合体および共重合体、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリテトラクロロエチレンポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられる。好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレンである。
前記1)〜前記6)のいずれの網状構造体も、多層構造の多層フィルムを、一方向、例えば、縦方向もしくは横方向、またはテープの長手方向に一軸延伸してなる層を含み、その延伸倍率は、1.1〜15倍が好ましく、より好ましくは3〜10倍である。多層フィルムを一軸延伸することで、フィルムを構成する分子が延伸方向に配向する。その結果、網状構造体からなる第2の繊維層は、延伸方向に繊維が配列している。
前記1)の割繊維フィルムは、一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って複数箇所で割繊(例えば、千鳥状に割繊)し、延伸方向と直交する方向に拡幅してなる。前記1)の割繊維フィルムは、典型的には、互いに平行に延びる幹繊維と、隣接する前記幹繊維同士を繋ぐ枝繊維とを備え、縦方向に延伸されている。
前記2)の網状フィルムは、多層フィルムに一方向に沿って複数のスリット(例えば、千鳥状にスリット)を形成し、前記一方向に、すなわち、スリットの長さ方向に一軸延伸してなる。前記2)の網状フィルムは、典型的には、菱形の網目状構造を有し、横方向に延伸されている。あるいは、互いに平行に延びる幹繊維と、隣接する前記幹繊維同士を繋ぐ枝繊維とを備えると共に、前記1)の割繊維フィルムに対して約90度回転したパターンを有しており、横方向に延伸されている。
前記5)、前記6)の一軸延伸多層テープは、一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って切断することにより、あるいは、多層フィルムを所定の幅に切断した後に長手方向に一軸延伸することにより製造され得る。一軸延伸多層テープの幅は、例えば、2〜8mmのものであってよいが、特定の幅には限定されない。
前記7)には、例えば、前記1)または前記2)のフィルムに対し、その延伸方向(繊維の配列方向)に斜交し、且つ、互いに平行に延びる一軸延伸多層テープ群からなる第1の一軸延伸多層テープ群層と、前記第1の一軸延伸多層テープ群層と反対方向から前記1)または前記2)のフィルムの延伸方向に斜交し、且つ、互いに平行に延びる第2の一軸延伸多層テープ群からなる第2の一軸延伸多層テープ群層と、を積層してなる不織布がある。
本実施形態に係る積層体において、前記第1の繊維層、典型的には第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布又は第2実施形態に係る横配列長繊維不織布と、前記第2の繊維層である前記1)〜前記7)の網状構造体とは、任意に組み合わせることが可能であるが、前記第1の繊維層と前記第2の繊維層とは、互いの繊維の配列方向(延伸方向)が異なり、交差又は直交するような組み合わせを含むことが好ましい。
前記網状構造体を含む積層体の具体例としては、代表的には、第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布と、前記2)の網状フィルムを含んでなる積層体、及び、第2実施形態に係る横配列長繊維不織布と、前記1)の割繊維フィルムを含んでなる積層体が挙げられるが、これらには限定されない。
本実施形態に係る積層体の製造方法については、第1実施形態に係る縦配列長繊維不織布又は第2実施形態に係る横配列長繊維不織布を製造する。これとは別に、前記1)〜前記7)のいずれかの網状構造体を従来技術により製造する。そして、製造された長繊維不織布(縦配列長繊維不織布又は横配列長繊維不織布)と製造された網状構造体とを重ね合わせ、その状態で、例えば、対向配置された一対の加熱シリンダ間に供給し、例えば140〜240℃の温度で熱溶着を行う。これにより、本実施形態に係る積層体が得られる。
以下に、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。しかしながら、以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
[実施例1]
図1に示した不織布製造装置と同様の装置を用いて縦配列長繊維不織布(実施例1)を作製した。前記装置において、メルトブローダイスは、ノズル径が0.15mm、ノズルピッチが0.5mm、L/D(ノズル孔長/ノズル孔直径)=20、紡糸幅が500mmの紡糸ノズルを有するものを用い、これをコンベアの進行方向と垂直に配置した。フィラメントの原料としては、固有粘度IVが0.53、融点が260℃のポリエチレンテレフタレート(CHUNG SHING TEXTILE CO.,LTD.)を用いた。このメルトブローダイスより、1ノズル当たりの吐出量を40g/min、ダイスの温度を295℃としてフィラメントを押し出した。ノズルから押し出されたフィラメントにドラフトをかけて細径化するための高速気流は、温度を400℃、流量を0.4m/minとした。また、スプレーノズルからは霧状の水を噴霧してフィラメントを冷却した。気流振動機構としては、図1に示したような、断面が楕円形の楕円柱部と、楕円柱部の両端のそれぞれから延びる支持軸とを有する気流振動機構を用いた。この気流振動機構は、支持軸が回転自在に支持され、不図示の駆動源で支持軸を回転させることにより、楕円柱部が支持軸を中心に回転する。このような気流振動機構についての詳細は、本出願人らによる特許文献1に詳述されている。気流振動機構は、メルトブローダイスのノズルの延長線との距離が最小で20mmとなるように配置した。この気流振動機構を900rpm(気流振動機構の周壁面での振動数が15.0Hz)で回転させ、フィラメントを縦方向に沿って配列させた状態でコンベア上に捕集した。そして、コンベア上に捕集されたフィラメント群からなるウェブを延伸シリンダで加熱し、縦方向に4.5倍に延伸して、実施例1の縦配列長繊維不織布を得た。
[実施例2,3]
実施例1と同設備を用い、コンベア速度を8.1〜2.1m/minの間で変化させることにより、実施例1の縦配列長繊維不織布とは目付が異なる縦配列長繊維不織布(実施例2,3)を得た。
[実施例4]
図2に示した不織布製造装置と同様の装置を用いて横配列長繊維不織布を製造した。フィラメントの原料は実施例1〜3の同じポリエチレンテレフタレートであり、製造された横配列長繊維不織布は、と実施例3の縦配列長繊維不織布とを重ね合せ、その状態で加熱されたエンボスロールに供給し、幅方向の収縮が生じないように固定しながら195℃の温度で熱溶着を行った。これにより、2枚の長繊維不織布の構成繊維が互いに直交する直交長繊維不織布(積層体)が得られた。
実施例1〜3の縦配列長繊維不織布及び実施例4の積層体(直交長繊維不織布)の物性等を図3に示す。
[比較例1,2]
ポリプロピレン(PP)を原料とし、メルトブロー法によって製造された市販のPPメルトブロー不織布を2種類用意して比較例1,2とした。比較例1,2のPPメルトブロー不織布の物性等を図4に示す。
図3、図4に示されるように、実施例1〜3では、構成繊維の細径化と構成繊維の繊維径分布の狭幅化(構成繊維の繊維径ばらつきの低減)との両立が可能であり、比較例1,2に比べて、薄肉かつ軽量でありながら、高い強度を有することが確認された。外観意匠性についても、実施例1〜3は、比較例1,2よりも優れていることが確認された。
本発明に係る長繊維不織布は、薄肉軽量でありながら、高強度であり、かつ、優れた外観意匠性を有する。したがって、本発明に係る長繊維不織布及びこれを含む積層体は、例えば、高性能フィルター、吸音材、包装材、壁紙やブランインドなどのインテリア用品及び/又は自動車などの内装材として非常に有用である。
1、101 メルトブローダイス
2 溶融樹脂
3、103 ノズル
5a,5b,105a,105b エア溜
6a,6b,106a,106b スリット
7、107 コンベア
8 スプレーノズル
9、109 気流振動機構
9a、109a 回転軸
9b、109b 周壁面
11、111 フィラメント
12a,12b 延伸シリンダ
13 コンベアローラ
14 押さえローラ
15 押さえゴムローラ
16a,16b 引取ニップローラ
18 縦配列伸縮性長繊維不織布
100 気流軸
120 ウェブ

Claims (6)

  1. 延伸された複数の長繊維フィラメントが一方向に沿って配列された長繊維不織布であって、延伸の倍率が3〜6倍であり、構成繊維の平均繊維径が0.8〜5μmであり、繊維径分布の変動係数が0.1〜0.3である、長繊維不織布。
  2. 目付が3〜60g/mであり、比容積(=厚さ/目付)が2.0〜3.0cm/gである、請求項1に記載の長繊維不織布。
  3. 前記一方向の引張強度が20N/50mm以上であり、前記一方向への引張伸び率が1〜20%である、請求項1又は2に記載の長繊維不織布。
  4. 前記長繊維フィラメントは、ポリエステルを主成分とする長繊維フィラメントである、請求項1〜3のいずれか一つに記載の長繊維不織布。
  5. 前記ポリエステルは、固有粘土IVが0.43〜0.63のポリエチレンテレフタレートである、請求項1〜4のいずれか一つに記載の長繊維不織布。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の長繊維不織布からなる第1の繊維層と、第2の繊維層とを含み、前記第1の繊維層と前記第2の繊維層とが積層され且つ熱溶着された積層体であって、
    前記第2の繊維層が、
    a)ポリエステルを主成分とする複数の長繊維フィラメントが前記一方向に略直交する方向に沿って配列されたポリエステル長繊維不織布、
    b)ポリプロピレンを主成分とする複数の長繊維フィラメントが前記一方向に略直交する方向に沿って配列されたポリプロピレン長繊維不織布、
    c)網状構造体
    から選択される1以上の繊維層であり、
    前記網状構造体が、
    1)割繊された一軸延伸多層フィルムがその延伸方向に直交する方向に拡幅されてなる割繊維フィルム、
    2)スリットを有する多層フィルムが一軸延伸されてなる網状フィルム、
    3)前記1)の割繊維フィルムと前記1)の割繊維フィルムとが互いの延伸方向が直交するように経緯積層された割繊維不織布、
    4)前記1)の割繊維フィルムと前記2)の網状フィルムとが互いの延伸方向が直交するように積層された網状不織布、
    5)一軸延伸多層テープと一軸延伸多層テープとが互いに交差するように経緯積層された不織布、
    6)一軸延伸多層テープと一軸延伸多層テープとが互いに交差するように経緯織成された織布、
    7)前記1)〜前記6)の2以上からなる任意の組み合わせ、
    から選択される、
    積層体。
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